JP6459027B2 - 熱交換器 - Google Patents

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Description

本発明は、熱交換器に関し、詳しくは、燃焼後の排ガスと熱交換媒体との熱交換により排ガスの熱を回収する熱交換器に関する。
従来、この種の熱交換器としては、エンジンから排気された排ガスと貯湯タンクから取り出した排熱回収媒体との熱交換により排ガスの潜熱を回収するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この熱交換器では、貯湯タンクの底部から取り出した低温の排熱回収媒体に対向して排ガスが流れるようにし、熱交換後の排熱回収媒体を貯湯タンクの上部に戻すことにより、排熱回収効率の向上を図っている。
特開2011−7192号公報
上述した排ガスの熱を回収する熱交換器は、車両等の限られたスペースに設置する必要から、更なる小型化が望まれている。対向流の熱交換器は熱交換効率がよいため、小型化に有利であるが、小型化した場合には、排ガスの流路が短くなるため、排ガスからの熱回収の際に生じる凝縮水の温度が所望の温度まで低下しない場合が生じる。この場合、排ガスからの熱回収効率も低下してしまうため、凝縮水を適正な温度まで低下させて排水することが望まれる。凝縮水の排水性を向上させるために排水用の溝を設けることも考えられるが、この場合、凝縮水を温度が高いまま排水することになってしまう。
本発明の熱交換器は、小型化することを主目的とする。
本発明の熱交換器は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の熱交換器は、
燃焼後の排ガスと熱交換媒体との熱交換により前記排ガスの熱を回収するフィンレスの熱交換器であって、
酸に対する耐食性に優れた金属材料からなる薄板に対してプレス加工を用いて形成され、前記熱交換媒体の流路の厚みが3mm以下で長手方向の長さが300mm以下の扁平な中空管として形成されて3mm以下の間隔をもって長手方向が主として鉛直方向となるよう並列に配置され、鉛直下方に前記熱交換媒体の流入口が形成されると共に鉛直上方に前記熱交換媒体の流出口が形成された複数の熱交換用チューブと、
前記複数の熱交換用チューブを収納し、鉛直上方に前記排ガスの流入口が形成されると共に鉛直下方に前記排ガスの流出口が形成されてなるシェルと、
を備え、
前記複数の熱交換用チューブの扁平面には、頂部が連続する頂部線および底部が連続する底部線がV字またはW字を連ねた形状の複数の波状凹凸が形成されており、
前記複数の波状凹凸のうちの前記熱交換媒体の流入口側となる鉛直下方側に形成された下方側波状凹凸は、前記熱交換媒体の流出口側となる鉛直上方側に形成された上方側波状凹凸に比して、前記頂部線および前記底部線の屈曲部の角度が大きいか、振幅が大きいか、前記頂部線と前記底部線との間隔が短いか、のうちの少なくとも1つが成立するように形成されている、
ことを特徴とする。
この本発明の熱交換器では、3mm以下の間隔をもって長手方向が主として鉛直方向となるよう複数の熱交換用チューブを並列に配置し、これらの配置した複数の熱交換用チューブをシェルに収納する。複数の熱交換用チューブは、酸に対する耐食性に優れた金属材料からなる薄板に対してプレス加工を用いて熱交換媒体の流路の厚みが3mm以下で長手方向の長さが300mm以下の扁平な中空管として形成されている。複数の熱交換用チューブには、鉛直下方に熱交換媒体の流入口を形成し、鉛直上方に熱交換媒体の流出口を形成する。シェルには、鉛直上方に排ガスの流入口を形成し、鉛直下方に排ガスの流出口を形成する。そして、複数の熱交換用チューブの扁平面に、頂部が連続する頂部線および底部が連続する底部線がV字またはW字を連ねた形状の複数の波状凹凸を形成する。このように波状凹凸を形成することにより、排ガスが流れたときに波状凹凸で排ガスの主要な流れの他に二次流れを生じさせることができるから、熱交換効率の高い小型の熱交換器とすることができる。また、複数の波状凹凸のうちの熱交換媒体の流入口側となる鉛直下方側の下方側波状凹凸を、熱交換媒体の流出口側となる鉛直上方側の上方側波状凹凸に比して、頂部線および底部線の屈曲部の角度が大きいか、振幅が大きいか、頂部線と底部線との間隔が短いか、のうちの少なくとも1つが成立するように形成する。これにより、下方側波状凹凸ではより多くの凝縮水を保持しやすくなり、凝縮水がゆっくり排出され、排出される凝縮水の温度を低下させることができる。これは、上方側波状凹凸に比して下方側波状凹凸の頂部線および底部線の屈曲部の角度を大きくすると下方側波状凹凸で保持できる凝縮水の体積が増えることや、上方側波状凹凸に比して下方側波状凹凸の振幅を大きくすると振幅が大きくなった分下方側波状凹凸で保持できる凝縮水の体積が増えることや、上方側波状凹凸に比して下方側波状凹凸の頂部線と底部線との間隔を短くすると下方側波状凹凸の数が増加して下方側波状凹凸で保持できる凝縮水の体積が増えることに基づく。この結果、熱交換器を小型化することができる。
こうした本発明の熱交換器において、前記複数の波状凹凸は、該波状凹凸の断面の波形が正弦波となるよう形成したときに、前記頂部線と前記底部線との間隔が前記薄板に対してプレス加工により形成可能な最小値となるよう形成されており、前記下方側波状凹凸は、前記上方側波状凹凸に比して、前記頂部線および前記底部線の屈曲部の角度が大きいか、振幅が大きいか、のうちの少なくとも一方が成立するように形成されている、ものとすることもできる。頂部線と底部線との間隔を最小値とすることにより、熱交換に有効な二次流れの発生頻度を多くし、熱交換効率を更に高め、熱交換器を更に小型化することができる。このとき、頂部線と底部線との間隔をこれ以上小さくすることができないから、排出される凝縮水の温度を低下させるために、下方側波状凹凸の頂部線および底部線の屈曲部の角度を上方側波状凹凸に比して大きくしたり、下方側波状凹凸の振幅を上方側波状凹凸に比して小さくしたりする。この場合、前記複数の波状凹凸は、振幅が前記薄板に対してプレス加工により形成可能な最大値となるよう形成されており、前記下方側波状凹凸は、前記上方側波状凹凸に比して、前記頂部線および前記底部線の屈曲部の角度が大きくなるよう形成されているものとすることもできる。波状凹凸の振幅を最大値とすることにより、熱交換に有効な二次流れの流速を大きくして、熱交換効率を更に高め、熱交換器の更なる小型化を図ることができる。このとき、振幅もこれ以上大きくすることができないから、排出される凝縮水の温度を低下させるために、下方側波状凹凸の頂部線および底部線の屈曲部の角度を上方側波状凹凸より大きくする。
また、本発明の熱交換器において、前記上方側波状凹凸は、前記頂部線および前記底部線が鉛直方向に対して5度ないし45度の範囲内の角度(更に好ましくは30度前後)となるよう形成されており、前記下流側波状凹凸は、前記頂部線および前記底部線が鉛直方向に対して30度ないし60度の範囲内の角度(更に好ましくは50度前後)となるよう形成されている、ものとすることもできる。このように形成することにより、上方側波状凹凸では、熱交換に有効な二次流れを有効に生じさせることができ、下流側波状凹凸では、凝縮水を保持しやすくして、排出される凝縮水の温度を適正な温度まで低下させることができる。
本発明の一実施例としての熱交換器20の構成の概略を示す構成図である。 実施例の熱交換器20に用いる複数の熱交換用チューブ30の外観を側面から示す側面図である。 熱交換用チューブ30の鉛直上方側の一部を拡大して示す拡大説明図である。 熱交換用チューブ30の鉛直下方側の一部を拡大して示す拡大説明図である。 図1におけるAA線での断面図である。 なす角βと排ガスの流速と凝縮水の保持量との関係を示す説明図である。 変形例の熱交換用チューブ30Bの断面図である。 変形例の熱交換器120の構成の概略を示す構成図である。 変形例の熱交換用チューブ30Cの断面図である。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は本発明の一実施例としての熱交換器20の構成の概略を示す構成図であり、図2は実施例の熱交換器20に用いる複数の熱交換用チューブ30の外観を側面から示す側面図であり、図3は熱交換用チューブ30の中央部より鉛直上方側の一部を拡大して示す拡大説明図であり、図4は熱交換用チューブ30の鉛直下方側の一部を拡大して示す拡大説明図であり、図5は図1におけるAA線での断面図である。実施例の熱交換器20は、燃焼後の排ガスと冷却水などの熱交換媒体との熱交換により排ガスの熱を回収するフィンレスの熱交換器として構成されており、図示するように、長手方向が鉛直方向となるように並列に配置した複数の熱交換用チューブ30と、この複数の熱交換用チューブ30を収納するシェル40と、を備える。
各熱交換用チューブ30は、酸に対する耐食性に優れた金属材料(例えば、ステンレスなど)による厚みが0.3mmの板材を用いて高さ(長さ)が200mm,幅が50mm,内側の熱交換媒体の流路の厚みが2.4mm(全体として厚みは板厚を含めて3.0mm)の全体として略矩形形状の扁平な中空管となるようプレス加工により形成されており、隣接する熱交換用チューブ30との隙間が1.6mmとなると共に長手方向が鉛直方向となるよう並列に配置されている。各熱交換用チューブ30の鉛直下方の下端近傍に形成された熱交換媒体の流入口31は、並列に配置されて接合されることにより各熱交換用チューブ30の各流入口31を連通する連絡管31aを形成する。また、各熱交換用チューブ30の鉛直上方の上端近傍に形成された熱交換媒体の流出口32は、並列に配置されて接合されることにより、各熱交換用チューブ30の各流出口32を連通する連絡管32aを形成する。したがって、熱交換媒体は、各熱交換用チューブ30の流入口31から流入して鉛直上方に流れ、各熱交換用チューブ30の流出口32から流出する。
シェル40は、各熱交換用チューブ30と同様に、酸に対する耐食性に優れた金属材料(例えば、ステンレスなど)による板材により、連絡管31a,32aにより連結された複数の熱交換用チューブ30を収納する略直方体形状のケースとして形成されている。シェル40の上方には排ガスの流入口41が形成されており、シェル40の下方には排ガスの流出口42が形成されている。したがって、排ガスは、シェル40の上方に形成された流入口41から流入し、複数の熱交換用チューブ30の間を通り、シェル40の下方に形成された流出口42から流出する。
各熱交換用チューブ30の両扁平面の中心部Pcより熱交換媒体の流出口32側となる鉛直上方側には、滑らかな曲面により複数の波状凹凸38uが形成されており、中心部Pcより熱交換媒体の流入口31側となる鉛直下方側には、滑らかな曲面により複数の波状凹凸38dが形成されている。波状凹凸38u,38dは、図3,4に例示するように、複数の実線で示す波の頂部が連続する頂部線34u,34dと複数の一点鎖線で示す底部が連続する底部線36u,36dとがV字またはW字を連ねた形状となるように形成されている。各熱交換用チューブ30の両扁平面に波状凹凸38u,38dを形成するのは、排ガスを流したときに、排ガスの主要な流れの他に熱交換に有効な二次流れを生じさせるためである。なお、波の頂部は、波の凸部と凹部とが正弦波で示されたときの90度の位置、即ち最大値の位置(凸部の頂)を意味しており、波の底部は、波の凸部と凹部とが正弦波で示されたときの270度の位置、即ち最小値の位置(凹部の底)を意味している。
波状凹凸38uは、図3および図5に示すように、波状凹凸38uの断面が正弦波となるように、波状凹凸38uの頂部線34uと底部線36uとの間隔Puが熱交換用チューブ30を形成する薄板の伸び率や板厚に対してプレス加工により形成可能な間隔の最小値Pminとなるように、波状凹凸38uの振幅auが同じくプレス加工により形成可能な最大値amaxとなるように形成されている。間隔Puを最小値Pminとするのは、単位長さにおける波状凹凸38uの形成数を多くして熱交換に有効な二次流れを多くして熱交換効率を高めるためであり、振幅auを最大値amaxとするのは、熱交換に有効な二次流れの流速を速くして熱交換効率を高めるためである。これにより、小型化を図ることができる。また、波状凹凸38uは、図1,図3に示すように、頂部線34u(実線)や底部線36u(一点鎖線)が鉛直方向(排ガスの主流な流れの方向)に対してなす角αが15度ないし45度の範囲(実施例では30度)となるよう、すなわち、V字またはW字の屈曲部が30度ないし90度の範囲(実施例では60度)となるよう形成されている。実施例で頂部線34uや底部線36uが鉛直方向に対してなす角αを30度としたのは、排ガスの二次流れを生じさせるためには15度ないし45度が好ましく、25度ないし35度がより理想的であることに基づいている。したがって、実施例では、なす角αを30度とすることにより、排ガスの流入口側である上方側の波状凹凸38uを極めて熱交換効率の高い部位として、排ガスの熱を効率よく回収することができるようにしている。
波状凹凸38dは、図4および図5に示すように、波状凹凸38uと同様に、波状凹凸38dの断面が正弦波となるように、頂部線34dと底部線36dとの間隔Pdが最小値Pminとなるように、波状凹凸38dの振幅adが最大値amaxとなるように形成されている。そして、波状凹凸38dは、頂部線34d(実線)や底部線36d(一点鎖線)が鉛直方向に対してなす角βが波状凹凸38uの頂部線34uや底部線36uが鉛直方向に対してなす角αより大きい角度、例えば30度ないし60度の範囲(実施例では50度)となるよう、すなわち、V字またはW字の屈曲部が60度ないし120度の範囲(実施例では100度)となるよう形成されている。このように、なす角βをなす角αより大きくするのは、排ガスと熱交換媒体との熱交換で生じる凝縮水を波状凹凸38dで保持しやすくして、排出される凝縮水の温度を低下させるためである。凝縮水を波状凹凸38dで保持しやすくするためには、なす角βをなす角αより大きくするか、間隔Pdを間隔Puより小さくするか、振幅adを振幅auより大きくするか、のうちの少なくとも1つを成立させればよいが、実施例では、間隔Pdをこれ以上小さくすることができないし、振幅adもこれ以上大きくすることができないから、なす角βをなす角αより大きくすることにより凝縮水を波状凹凸38dで保持しやくしたのである。図6になす角βと排ガスの流速と波状凹凸38dに保持される凝縮水の保持量との関係の一例を示す。図示するように、なす角βが大きくなるほど流速は小さくなり凝縮水の保持量は大きくなるから、流速と凝縮水保持量を考慮するとなす角βが30度から60度の範囲内とするのが好ましい。このため、実施例では、なす角βとして50度を用いたのである。
こうして構成された実施例の熱交換器20では、例えば、熱交換用チューブ30の各流入口31から温度20℃で流速7.0m-5/minの熱交換媒体を流入させ、熱交換用チューブ30の鉛直上方から温度180℃で流速6.0×10-23/minの排ガスを流入させると、熱交換用チューブ30の流出口32から温度75℃の熱交換媒体を流出させ、熱交換用チューブ30の鉛直下方から温度20℃の排ガスを流出させ、熱交換用チューブ30の鉛直下方から温度24℃の凝縮水を排水することができる。このように、実施例の熱交換器20では、排ガスを適正な温度にして排出することができると共に凝縮水をより適正な温度にして排水することができる。
以上説明した実施例の熱交換器20によれば、各熱交換用チューブ30には、鉛直下方に熱交換媒体の流入口31を形成し、鉛直上方に熱交換媒体の流出口32を形成し、シェル40には、鉛直上方に排ガスの流入口41を形成し、鉛直下方に排ガスの流出口42を形成する。そして、各熱交換用チューブ30の両扁平面に波状凹凸38u,38dを形成する。これにより、熱交換器20を小型化することができる。また、波状凹凸38dの頂部線34dや底部線36dが鉛直方向に対してなす角βが波状凹凸38uの頂部線34uや底部線36uが鉛直方向に対してなす角αより大きくなるように形成することにより、波状凹凸38dではより多くの凝縮水を保持しやすくなり、排出される凝縮水の温度を低下させることができる。この結果、熱交換器20を小型化することができる。
実施例の熱交換器20では、波状凹凸38dの頂部線34dおよび底部線36dが鉛直方向に対してなす角度βを50度の角度となるよう形成するものとしたが、なす角βは、波状凹凸38uの頂部線34uおよび底部線36uが鉛直方向に対してなす角αより大きい角度であればよく、例えば、なす角αを45度とした場合には、なす角βを55度や60度などとしてもよい。
実施例の熱交換器20では、各熱交換用チューブ30の中心部Pcより鉛直下方側に複数の波状凹凸38dを形成するものとしたが、各熱交換用チューブ30のどの位置から鉛直下方側に波状凹凸38dを形成するかは熱交換器20に要求される熱交換性能や凝縮水の排出温度等により適宜変更することができ、例えば、中心部Pcより熱交換媒体の流出口32に近い位置から鉛直下方側に複数の波状凹凸38dが形成されているものとしてもよく、中心部Pcより流入口31側により近い位置から鉛直下方側に複数の波状凹凸38dを形成するものとしてもよい。
実施例の熱交換器20では、波状凹凸38u,38dの断面の波形を正弦波状に形成するものとしたが、図7の変形例の熱交換用チューブ30Bに例示するように、波状凹凸38u,38dの断面の波形を直線と円弧とにより形成するものとしてもよい。こうすれば、正弦波状に形成した場合に比して、熱交換効率の向上を図ることができる。
実施例の熱交換器20では、波状凹凸38u,38dの頂部線34u,34dと底部線36u,36dとの間隔Pu,Pdを最小値Pminとし、波状凹凸38u,38dの断面の波形の振幅au,adを最大値amaxとなるよう形成し、波状凹凸38dの頂部線34dや底部線36dが鉛直方向に対してなす角βが波状凹凸38uの頂部線34uや底部線36uが鉛直方向に対してなす角αより大きくなるように形成するものとしたが、凝縮水の保持のためには、なす角βをなす角αより大きくするか、間隔Pdを間隔Puより小さくするか、振幅adを振幅auより大きくするか、のうちの少なくとも1つが成立すればよい。したがって、熱交換器が若干大きくなることを許容するならば、図8の変形例の熱交換器120に例示するように、間隔Puを最小値Pminより大きく形成するものとし、間隔Pdを最小値Pminより小さくならない範囲で間隔Puより小さくするものとしてもよいし、図9の変形例の熱交換用チューブ30Cの断面図に例示するように、振幅auを最大値amaxより小さく形成し、振幅adを最大値amaxより大きくならない範囲で振幅auより大きくしてもよい。
実施例の熱交換器20では、複数の熱交換用チューブ30を、ステンレスによる厚みが0.3mmの板材により、高さ(長さ)が200mm、幅が50mm、内側の熱交換媒体の流路の厚みが2.4mm(全体としての厚みは板厚を含めて3.0mm)の全体として略矩形形状の扁平な中空管となるよう形成し、隣接する熱交換用チューブ30との隙間が1.6mmとなるよう長手方向が鉛直方向となるよう並列に配置したが、ステンレス以外の酸に対する耐食性に優れた金属材料による板材であれば如何なる板材であってもよく、板材の厚みも強度を保持することができれば0.3mmより薄くてもよいし厚くてもよい。また、高さや幅,内側の熱交換媒体の流路の厚みは、200mm,50mm,2.4mmに限定されるものではなく、内側の熱交換媒体の流路の厚みが3mm以下であれば如何なる高さや幅,内側の熱交換媒体の流路の厚みとしてもよい。さらに、複数の熱交換用チューブ30の形状は略矩形形状の扁平な中空管でなくてもよく、例えば、楕円状の扁平な中空管であってもよい。加えて、隣接する熱交換用チューブ30との隙間は1.6mmに限定されるものではなく、3mm以下であれば如何なる間隔としても構わない。更に加えて複数の熱交換用チューブ30は長手方向が正確に鉛直方向となるよう並列に配置する必要はなく、ある程度の角度をもって長手方向が鉛直方向となるよう並列に配置するものとしてもよい。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、熱交換器の製造産業などに利用可能である。
20,120 熱交換器、30,30B,30C 熱交換用チューブ、31 流入口、32 流出口、31a,32a 連絡管、34u,34d 頂部線、36u,36d 底部線、38u,38d 波状凹凸、40 シェル、41 流入口、42 流出口。

Claims (3)

  1. 燃焼後の排ガスと熱交換媒体との熱交換により前記排ガスの熱を回収するフィンレスの熱交換器であって、
    酸に対する耐食性に優れた金属材料からなる薄板に対してプレス加工を用いて形成され、前記熱交換媒体の流路の厚みが3mm以下で長手方向の長さが300mm以下の扁平な中空管として形成されて3mm以下の間隔をもって長手方向が主として鉛直方向となるよう並列に配置され、鉛直下方に前記熱交換媒体の流入口が形成されると共に鉛直上方に前記熱交換媒体の流出口が形成された複数の熱交換用チューブと、
    前記複数の熱交換用チューブを収納し、鉛直上方に前記排ガスの流入口が形成されると共に鉛直下方に前記排ガスの流出口が形成されてなるシェルと、
    を備え、
    前記複数の熱交換用チューブの扁平面には、頂部が連続する頂部線および底部が連続する底部線が水平方向に対してV字またはW字を連ねた形状の複数の波状凹凸が形成されており、
    前記複数の波状凹凸のうちの前記熱交換媒体の流入口側となる鉛直下方側に形成された下方側波状凹凸は、前記熱交換媒体の流出口側となる鉛直上方側に形成された上方側波状凹凸に比して、前記頂部線および前記底部線の屈曲部の角度が大きいか、振幅が大きいか、前記頂部線と前記底部線との間隔が短いか、のうちの少なくとも1つが成立するように形成されている、
    ことを特徴とする熱交換器。
  2. 請求項記載の熱交換器であって、
    前記複数の波状凹凸は、該波状凹凸の断面の波形が直線と円弧とにより形成されている、
    熱交換器。
  3. 請求項1または2記載の熱交換器であって、
    前記上方側波状凹凸は、前記頂部線および前記底部線が鉛直方向に対して5度ないし45度の範囲内の角度となるよう形成されており、
    前記下方側波状凹凸は、前記頂部線および前記底部線が鉛直方向に対して30度ないし60度の範囲内の角度となるよう形成されている、
    熱交換器。
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