JP6458432B2 - 熱交換器 - Google Patents

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本発明は、熱交換器に関する。
従来より、複数の扁平管と、複数の扁平管に接合されたフィンと、複数の扁平管の一端側と他端側にそれぞれ連結されたヘッダ集合管とを備え、扁平管の内部を流れる冷媒を扁平管の外部を通過する空気と熱交換させる熱交換器が知られている。
例えば、特許文献1(特開2013−130386号公報)に記載の熱交換器では、一端側のヘッダ集合管の下方が冷媒の入口を構成し、一端側のヘッダ集合管の上方が冷媒の出口を構成しており、他端側のヘッダ集合管では冷媒を折り返すように流す構造が採用されている。この熱交換器が冷媒の蒸発器として機能する場合には、一端側のヘッダ集合管の下方の入口に流入した冷媒は、3つのパスに分流され、他端側のヘッダ集合管の下方部分に向けて流れる。他端側のヘッダ集合管に送られた3つのパスを流れる冷媒は、折り返すように流されつつ、それぞれが更に複数のパスに分流され、一端側のヘッダ集合管の上方部分に集められた後、出口を介して流れ出る。
ここで、他端側のヘッダ集合管の内部は、5つの空間に上下に分割されており、最下段の空間と下から4番目の空間が第1連絡配管で接続され、下から2番目の空間と最上段の空間も第2連絡配管で接続されている。そして、入口において分けられた3つのパスのうちの1つパスでは、最下段の空間と第1連絡配管と下から4番目の空間をこの順に冷媒が流れ、他の1つのパスでは、下から2番目の空間と第2連絡配管と最上段の空間をこの順に冷媒が流れる。そして、3つのパスのうちの残りの1つのパスでは、連絡配管等を介することなく、他端側のヘッダ集合管の内部の下から3番目の空間内において下方から上方に向けて冷媒を流しながら、分流しつつ折り返している。
ここで、上述のような特許文献1に示された熱交換器は、冷媒の蒸発器として機能する場合には、他端側のヘッダ集合管内のうち冷媒を折り返して流しながら分流させる部分では、冷媒を上昇させるように流す必要がある。ところが、冷媒の流速がおそい状況では、冷媒の上昇速度を十分に確保することができないため、冷媒を上方まで十分に到達させることが困難になる場合がある。
これに対して、例えば、ヘッダ集合管内を上面視において扁平管側の空間とその反対側の空間とに仕切る第1仕切部材を設けることで、上昇するように流れる冷媒の流路面積を小さくし、上昇速度を確保して、上方まで到達させやすくすることが考えられる。
さらに、ヘッダ集合管の内部で冷媒を折り返すように流す空間では、冷媒を流入させる部分と冷媒を流出させる部分とを上下に仕切る第2仕切部材をさらに採用しつつ、当該第2仕切部材において扁平管が接続されている側の空間を上下に連通させるノズルのような開口を設けることが考えられる。これにより、開口において絞られることで冷媒の流速を増大させることができ、勢いよく流れる冷媒を上方まで到達させやすくすることが考えられる。
しかし、この場合において、第2仕切部材の下方において、扁平管側の空間と反扁平管側の空間とが完全に仕切られてしまうと、反扁平管側の空間が閉空間となっていまい、扁平管側の空間の冷媒圧力と反扁平管側の空間の冷媒圧力に違いが生じることから、第1仕切部材が当該部分において疲労破壊が生じてしまうおそれがある。
本発明は上述した点に鑑みてなされたものであり、本発明の課題は、冷媒の流路を狭めて上昇速度を確保するために第1仕切部材を設けた場合であっても、第1仕切部材の疲労破壊を抑制することが可能な熱交換器を提供することにある。
第1観点に係る熱交換器は、互いに並んで配置された複数の扁平管と、複数の扁平管の一端それぞれが接続され、長手方向が鉛直方向となるように伸びたヘッダ集合管と、第1仕切部材と、第2仕切部材と、を備えている。第1仕切部材は、ヘッダ集合管の内部を、複数の扁平管の一端それぞれが接続されている第1空間と、複数の扁平管が接続されていない第2空間と、に仕切っている。第2仕切部材は、複数の扁平管の並び方向における一方側の分流空間と他方側の導入空間とに第1空間を仕切りつつ、複数の扁平管の並び方向における一方側の反分流空間と他方側の反導入空間とに第2空間を仕切っている。第2仕切部材は、導入空間と分流空間とを連通させる流入開口を有している。第1仕切部材は、導入空間と反導入空間とを連通させる均圧開口を有している。反導入空間は、均圧開口を介して導入空間とのみ連通している。導入空間(61a)は、前記分流空間(61b)の下方に位置している。
また、反分流空間とは、分流を行わない空間という意味ではなく、分流空間側とは反対側に位置する空間という意味である。反導入空間も同様である。
なお、第2仕切部材は、一体的な1つの部材によって構成されているものに限られず、例えば、分流空間と導入空間とに第1空間を仕切る部分と反分流空間と反導入空間とに第2空間を仕切る部分との2つの部材によって構成されていてもよい。
この熱交換器では、第2仕切部材には、導入空間と分流空間とを連通させる流入開口が設けられている。このため、冷媒の蒸発器として機能している場合には、導入空間に到達した冷媒は、第2仕切部材の導入開口を介して分流空間へと流入する。ここで、導入空間から分流空間に流入する冷媒は一度狭い導入開口を通過することとなるため、分流空間に流入する冷媒の速度を高めることができている。
また、この熱交換器では、ヘッダ集合管の内部を上面視において扁平管側の第1空間とその反対側の第2空間とに第1仕切部材によって仕切られている。このため、このように第1仕切部材によって仕切られていない場合と比べて、蒸発器として機能している際に第1空間を上昇するように流れる冷媒の流路面積を小さくすることができ、上昇速度を確保して、第1空間の上方まで冷媒を到達させやすくすることができている。そして、この熱交換器が冷媒回路を備えた冷凍装置に用いられた場合には、冷媒回路の冷媒循環量が低循環量となり冷媒の流速が遅くなりがちな状況であっても、冷媒をヘッダ集合管内の上方まで到達させやすくすることができている。
そして、このように第2仕切部材の下方の空間が第1仕切部材によって導入空間と反導入空間に仕切られることで冷媒の流速が確保されている場合であっても、第1仕切部材には、導入空間と反導入空間とを連通させる均圧開口が設けられている。このため、導入空間と反導入空間とは完全に仕切られることで反導入空間が閉空間となってしまうことを防ぎ、導入空間の冷媒圧力と反導入空間の冷媒圧力との間に生じる圧力差を小さく抑えて、第1仕切部材の当該部分における疲労破壊を抑制させることが可能になっている。
これにより、冷媒の流路を狭めて上昇速度を確保するために第1仕切部材を設けた場合であっても、導入空間と反導入空間とを連通させて反導入空間を閉空間にしないことにより、第1仕切部材のうち導入空間と反導入空間との間の部分に作用する力を小さくして、疲労破壊を抑制することが可能になる。
また、この熱交換器では、導入空間からより上方の分流空間に向けて重力に逆らうように冷媒を流す場合であっても、流入開口において一度通過面積を狭めることができている。このため、導入空間からより上方の分流空間に向けて重力に逆らうように冷媒を流す場合であっても、分流空間に対して上方に向けて流入する冷媒の速度を高めて、分流空間内における冷媒の上昇速度を高めることが可能になる。
観点に係る熱交換器は、第1観点係る熱交換器であって、均圧開口の下端は、導入空間に接続されている扁平管の端部の出口よりも下方に位置している。
この熱交換器では、反導入空間と導入空間とを連通している均圧開口が低めの位置に設けられている。このため、反導入空間に対して冷媒に含まれる冷凍機油が流れ込むことがあっても、反導入空間における冷凍機油の溜まり混みを抑制させることが可能になる。
観点に係る熱交換器は、第観点に係る熱交換器であって、均圧開口の上端は、導入空間に接続されている扁平管の端部の出口よりも下方に位置している。
この熱交換器では、反導入空間と導入空間とを連通している均圧開口の上端が扁平管の端部の出口よりも低い位置に設けられているため、扁平管の長手方向に沿うように流れてきた冷媒が扁平管の端部の出口から流出した後も当該長手方向に向けて流れた場合であっても、当該冷媒は、第1仕切部材の面に衝突しやすく、第1仕切部材の均圧開口を通過しにくい。このため、扁平管から流出した冷媒に含まれる冷凍機油が反導入空間内に到達する量を抑制することが可能になる。
観点に係る熱交換器は、第1観点から第観点のいずれかに係る熱交換器であって、熱交換器内の冷媒流れにおける冷媒の入口から冷媒の出口に至るまでの折返し地点近傍に、導入空間および分流空間が位置している。導入空間に接続されている扁平管の本数よりも、分流空間に接続されている扁平管の本数の方が多い。
この熱交換器では、気液二相状態の冷媒が状態変化しながら流れる熱交換器内の折返し地点近傍において、冷媒を上方に到達させやすくしつつ気体成分の比率が大きい部分ほどより多くの冷媒流路(パス)が設けられるように分流させる構成を採用している。そして、当該構造を、ヘッダ集合管内の簡易な構造で実現することが可能になっている。
観点に係る空気調和装置は、第1観点から第観点のいずれかに係る熱交換器であって、第1仕切部材は、分流空間と反分流空間とを、上方において連通させる上連通口と、下方において連通させる下連通口と、を有している。
熱交換器を冷媒の蒸発器として機能させる場合において、冷媒が高循環量である場合には、分流空間内の上方に液相冷媒が偏ってしまう程度に流入開口を通過した冷媒の流速が早くなることがある。このような場合であっても、この熱交換器では、上連通口と下連通口がさらに設けられているため、この偏りを低減させることが可能になっている。すなわち、この熱交換器では、分流空間の上方に到達した液相冷媒を、上連通口を介して反分流空間に導き、反分流空間を降下させた後、下連通口を介して分流空間に戻すことが可能になる。したがって、高循環量の場合等のように流入開口を通過した冷媒の流速が早く、分流空間の上方に液相冷媒が集中してしまいそうになる場合であっても、複数の扁平管のそれぞれに流れる冷媒の偏流を小さく抑えることが可能になる。
また、この熱交換器では、冷媒の循環量が小さい場合のように冷媒流速がおそい時であっても、第1仕切部材によって分流空間の流路が狭められているために冷媒を分流空間の上方まで到達させやすくして、複数の扁平管のそれぞれに流れる冷媒の偏流を小さく抑えることが可能になる。
このように、この熱交換器では、冷媒の循環量が多い場合も少ない場合も、いずれの場合も複数の扁平管それぞれに流れる冷媒の偏流を抑制することが可能になる。
なお、冷凍装置は、第1観点から第6観点のいずれかに係る熱交換器と容量可変の圧縮機とが接続されて構成された冷媒回路を備えていてもよい。この冷凍装置では、容量可変の圧縮機が駆動することで、冷媒回路を流れる冷媒の循環量が変動し、熱交換器を通過する冷媒の量が変動する。ここで、熱交換器が蒸発器として機能する場合に、通過する冷媒の量が増大して液相冷媒の混合比率が増大したり、流速が高まることがあっても、熱交換器内における冷媒の偏流を小さく抑えることが可能になる。
第1観点に係る熱交換器では、冷媒の流路を狭めて上昇速度を確保するために第1仕切部材を設けた場合であっても、導入空間と反導入空間とを連通させて反導入空間を閉空間にしないことにより、第1仕切部材のうち導入空間と反導入空間との間の部分に作用する力を小さくして、疲労破壊を抑制することが可能になる。また、導入空間からより上方の分流空間に向けて重力に逆らうように冷媒を流す場合であっても、分流空間内における冷媒の上昇速度を高めることが可能になる。
観点に係る熱交換器では、反導入空間における冷凍機油の溜まり混みを抑制させることが可能になる。
観点に係る熱交換器では、扁平管から流出した冷媒に含まれる冷凍機油が反導入空間内に到達する量を抑制することが可能になる。
観点に係る熱交換器では、冷媒を上方に到達させやすくしつつ気体成分が多い部分ほどより多くのパスが設けられるように分流させる構成を、ヘッダ集合管内の簡易な構造で実現することが可能になっている。
観点に係る熱交換器では、冷媒の循環量が多い場合も少ない場合も、いずれの場合も複数の扁平管それぞれに流れる冷媒の偏流を抑制することが可能になる。
一実施形態に係る空気調和装置の構成の概要を説明するための回路図。 空調室外機の外観を示す斜視図。 空調室外機の各機器の配置を説明する概略上面断面図。 室外熱交換器の示す概略外観斜視図。 室外熱交換器における伝熱フィンの扁平多穴管に対する取付状態を示す概略斜視図。 折返しヘッダおよび連絡部の分解概略斜視図。 折返しヘッダおよび連絡部の拡大分解概略斜視図。 仕切部材を下連通口で切断した状態の仕切部材とバッフルの組合せ概略斜視図。 整流板と多穴側部材と配管側部材と仕切部材を組合せた上面図。 折返しヘッダの第2上方折返し部分におけるループ構造および整流構造を示す概略断面図。 折返しヘッダの第2下方折返し部分および第1上方折返し部分24baにおけるループ構造および整流構造を示す概略断面図。
(1)空気調和装置1の全体構成
図1は、本発明の一実施形態に係る空気調和装置1の構成の概要を示す回路図である。
空気調和装置1は、蒸気圧縮式の冷凍サイクル運転を行うことによって空調室内機3が設置されている建物内の冷暖房に使用される装置であり、熱源側ユニットとしての空調室外機2と、利用側ユニットとしての空調室内機3とが冷媒連絡配管6,7で接続されて構成されている。
空調室外機2と空調室内機3と冷媒連絡配管6,7とが接続されて構成される冷媒回路は、圧縮機91、四路切換弁92、室外熱交換器20、膨張弁33、室内熱交換器4およびアキュムレータ93などが冷媒配管で接続されることで構成されている。この冷媒回路内には冷媒が封入されており、冷媒が圧縮され、冷却され、減圧され、加熱・蒸発された後に、再び圧縮されるという冷凍サイクル運転が行われるようになっている。冷媒としては、例えば、R410A、R32、R407C、R22、R134a、二酸化炭素、などから選択されたものが用いられる。
(2)空気調和装置1の詳細構成
(2−1)空調室内機3
空調室内機3は、室内の壁面に壁掛け等により、又は、ビル等の室内の天井に埋め込みや吊り下げ等により設置される。空調室内機3は、室内熱交換器4と、室内ファン5とを有している。室内熱交換器4は、例えば伝熱管と多数のフィンとにより構成されたクロスフィン式のフィン・アンド・チューブ型熱交換器であり、冷房運転時には冷媒の蒸発器として機能して室内空気を冷却し、暖房運転時には冷媒の凝縮器として機能して室内空気を加熱する熱交換器である。
(2−2)空調室外機2
空調室外機2は、ビル等の室外に設置されており、冷媒連絡配管6,7を介して空調室内機3に接続される。空調室外機2は、図2および図3に示されているように、略直方体状のユニットケーシング10を有している。
図3に示されているように、空調室外機2は、ユニットケーシング10の内部空間を鉛直方向に延びる仕切板18で二つに分割することによって送風機室S1と機械室S2とを形成した構造(いわゆる、トランク型構造)を有するものである。空調室外機2は、ユニットケーシング10の送風機室S1内に配置された室外熱交換器20および室外ファン95を有しており、ユニットケーシング10の機械室S2内に配置された圧縮機91、四路切換弁92、アキュムレータ93、膨張弁33、ガス冷媒配管31、および、液冷媒配管32を有している。
ユニットケーシング10は、底板12と、天板11と、送風機室側の側板13と、機械室側の側板14と、送風機室側前板15と、機械室側前板16とを備えて、筐体を構成している。
空調室外機2は、ユニットケーシング10の背面および側面の一部からユニットケーシング10内の送風機室S1に室外空気を吸い込んで、吸い込んだ室外空気をユニットケーシング10の前面から吹き出すように構成されている。具体的には、ユニットケーシング10内の送風機室S1に対する吸込口10aおよび吸込口10bが、送風機室側の側板13の背面側の端部と機械室側の側板14の送風機室S1側の端部とにわたって形成されている。また、吹出口10cは、送風機室側前板15に設けられており、その前側がファングリル15aによって覆われている。
圧縮機91は、例えば圧縮機用モータによって駆動される密閉式圧縮機であり、インバータ制御によって運転容量を変化させることができるよう構成されている。
四路切換弁92は、冷媒の流れの方向を切り換えるための機構である。冷房運転時には、四路切換弁92は、圧縮機91の吐出側の冷媒配管と室外熱交換器20の一端(ガス側端部)から延びるガス冷媒配管31とを接続するとともに、アキュムレータ93を介してガス冷媒の冷媒連絡配管7と圧縮機91の吸入側の冷媒配管とを接続する(図1の四路切換弁92の実線を参照)。また、暖房運転時には、四路切換弁92は、圧縮機91の吐出側の冷媒配管とガス冷媒の冷媒連絡配管7とを接続するとともに、アキュムレータ93を介して圧縮機91の吸入側と室外熱交換器20の一端(ガス側端部)から延びるガス冷媒配管31とを接続する(図1の四路切換弁92の破線を参照)。
室外熱交換器20は、送風機室S1に上下方向(鉛直方向)に立てて配置され、吸込口10a,10bに対向している。室外熱交換器20は、アルミニウム製の熱交換器であり、本実施形態では設計圧力が3MPa〜4MPa程度のものを用いている。室外熱交換器20は、一端(ガス側端部)から、四路切換弁92と接続されるように、ガス冷媒配管31が延びている。また、室外熱交換器20の他端(液側端部)から、膨張弁33に接続されるように、液冷媒配管32が延びている。
アキュムレータ93は、四路切換弁92と圧縮機91との間に接続されている。アキュムレータ93は、冷媒を気相と液相とに分ける気液分離機能を具備している。アキュムレータ93に流入する冷媒は、液相と気相とに分かれ、上部空間に集まる気相の冷媒が圧縮機91へと供給される。
室外ファン95は、室外熱交換器20を流れる冷媒との間で熱交換をさせるための室外空気を、室外熱交換器20に対して供給する。
膨張弁33は、冷媒回路において冷媒を減圧するための機構であり、開度調整が可能な電動弁である。膨張弁33は、冷媒圧力や冷媒流量の調節を行うために、室外熱交換器20と液冷媒の冷媒連絡配管6の間に設けられ、冷房運転時および暖房運転時のいずれにおいても、冷媒を膨張させる機能を有している。
室外ファン95は、送風機室S1に室外熱交換器20に対向して配置されている。室外ファン95は、ユニット内に室外空気を吸入して、室外熱交換器20において冷媒と室外空気との間で熱交換を行わせた後に、熱交換後の空気を室外に排出する。この室外ファン95は、室外熱交換器20に供給する空気の風量を可変することが可能なファンであり、例えば、DCファンモータ等からなるモータによって駆動されるプロペラファン等である。
(3)空気調和装置1の動作
(3−1)冷房運転
冷房運転時は、四路切換弁92が図1の実線で示される状態、すなわち、圧縮機91の吐出側がガス冷媒配管31を介して室外熱交換器20のガス側に接続され、かつ、圧縮機91の吸入側がアキュムレータ93、冷媒連絡配管7を介して室内熱交換器4のガス側に対して接続された状態となっている。膨張弁33は、室内熱交換器4の出口(すなわち、室内熱交換器4のガス側)における冷媒の過熱度が一定になるように開度調節されるようになっている(過熱度制御)。この冷媒回路の状態で、圧縮機91、室外ファン95および室内ファン5を運転すると、低圧のガス冷媒は、圧縮機91で圧縮されることで高圧のガス冷媒となる。この高圧のガス冷媒は、四路切換弁92を経由して室外熱交換器20に送られる。その後、高圧のガス冷媒は、室外熱交換器20において、室外ファン95によって供給される室外空気と熱交換を行って凝縮して高圧の液冷媒となる。そして、過冷却状態になった高圧の液冷媒は、室外熱交換器20から膨張弁33に送られる。膨張弁33によって圧縮機91の吸入圧力近くまで減圧されて低圧の気液二相状態となった冷媒は、室内熱交換器4に送られ、室内熱交換器4において室内空気と熱交換を行って蒸発して低圧のガス冷媒となる。
この低圧のガス冷媒は、冷媒連絡配管7を経由して空調室外機2に送られ、再び、圧縮機91に吸入される。このように冷房運転では、空気調和装置1は、室外熱交換器20を圧縮機91において圧縮される冷媒の凝縮器として、かつ、室内熱交換器4を室外熱交換器20において凝縮された冷媒の蒸発器として機能させる。
なお、冷房運転時の冷媒回路では、膨張弁33の過熱度制御が行われつつ、設定温度となるように(冷房負荷を処理できるように)圧縮機91がインバータ制御されているため、冷媒の循環量が高循環量となる場合と低循環量になる場合がある。
(3−2)暖房運転
暖房運転時は、四路切換弁92が図1の破線で示される状態、すなわち、圧縮機91の吐出側が冷媒連絡配管7を介して室内熱交換器4のガス側に接続され、かつ、圧縮機91の吸入側がガス冷媒配管31を介して室外熱交換器20のガス側に接続された状態となっている。膨張弁33は、室内熱交換器4の出口における冷媒の過冷却度が過冷却度目標値で一定になるように開度調節されるようになっている(過冷却度制御)。この冷媒回路の状態で、圧縮機91、室外ファン95および室内ファン5を運転すると、低圧のガス冷媒は、圧縮機91に吸入されて圧縮されて高圧のガス冷媒となり、四路切換弁92、および、冷媒連絡配管7を経由して、空調室内機3に送られる。
そして、空調室内機3に送られた高圧のガス冷媒は、室内熱交換器4において、室内空気と熱交換を行って凝縮して高圧の液冷媒となった後、膨張弁33を通過する際に、膨張弁33の弁開度に応じて減圧される。この膨張弁33を通過した冷媒は、室外熱交換器20に流入する。そして、室外熱交換器20に流入した低圧の気液二相状態の冷媒は、室外ファン95によって供給される室外空気と熱交換を行って蒸発して低圧のガス冷媒となり、四路切換弁92を経由して、再び、圧縮機91に吸入される。このように暖房運転では、空気調和装置1は、室内熱交換器4を圧縮機91において圧縮される冷媒の凝縮器として、かつ、室外熱交換器20を室内熱交換器4において凝縮された冷媒の蒸発器として機能させる。
なお、暖房運転時の冷媒回路では、膨張弁33の過冷却度制御が行われつつ、設定温度となるように(暖房負荷を処理できるように)圧縮機91がインバータ制御されているため、冷媒の循環量が高循環量となる場合、低循環量になる場合がある。
(4)室外熱交換器20の詳細構成
(4−1)室外熱交換器20の全体構成
図4に、室外熱交換器20の概略外観斜視図を示す。また、図5に、伝熱フィン21aの扁平多穴管21bに対する取付状態を示す。
室外熱交換器20は、室外空気と冷媒との熱交換を行わせる熱交換部21と、この熱交換部21の一端側に設けられた出入口ヘッダ集合管26および折返しヘッダ24と、この熱交換部21の他端側に設けられた連結ヘッダ23と、折返しヘッダ24の下部と折返しヘッダ24の上部を連結させる連絡部25と、出入口ヘッダ集合管26の下方に分流された冷媒を導く分流器22と、を備えている。
(4−2)熱交換部21
熱交換部21は、多数の伝熱フィン21aと多数の扁平多穴管21bとで構成されている。伝熱フィン21aおよび扁平多穴管21bは、いずれもアルミニウム製もしくはアルミニウム合金製である。
伝熱フィン21aは、平板部材であり、各伝熱フィン21aには水平方向に延びる扁平管挿入用の切り欠き21aaが上下方向に並べて複数形成されている。なお、伝熱フィン21aは、空気流れの上流側に向けて突出した部分を無数に有するように取り付けられている。
扁平多穴管21bは、伝熱管として機能し、伝熱フィン21aと室外空気との間を移動する熱を、内部を流れる冷媒に伝達する。この扁平多穴管21bは、伝熱面となる上下の平面部と、冷媒が流れる複数の流入口21baを有している。このような形状を有する扁平多穴管21bは、複数設けられており、これら複数が鉛直方向に所定の間隔をあけて配置されている。切り欠き21aaの上下の幅よりもわずかに厚くなるように構成された扁平多穴管21bは、平面部を上下に向けた状態で、間隔をあけて複数段配列され、切り欠き21aaに嵌め込まれた状態で仮固定される。このように、伝熱フィン21aの切り欠き21aaに扁平多穴管21bが嵌め込まれた仮固定の状態で、伝熱フィン21aと扁平多穴管21bとがロウ付けされる。また、各扁平多穴管21bの両端は、出入口ヘッダ集合管26と折返しヘッダ24と連結ヘッダ23に嵌め込まれた状態でロウ付けされる。
図5に示されているように、伝熱フィン21aは、上下に繋がっているため、伝熱フィン21aや扁平多穴管21bで生じた結露は、伝熱フィン21aに沿って下方に滴り落ち、底板12に形成されている経路を通って外部に排出される。
なお、この熱交換部21は、室外ファン95によって生じる空気流れ方向(筐体の背面および左側面側から筐体の正面のファングリル15aに向かう流れ)において、風上側を縁取るように設けられた風上側熱交換部211と、風下側を縁取るように設けられた風下側熱交換部212と、を有しており、2列並ぶように構成されている。風上側熱交換部211は、風上側を縁取るように延びており上下方向に並んだ複数の扁平多穴管21bと、この扁平多穴管21bに固定された伝熱フィン21aとを有している。また、風下側熱交換部212は、同様に、風下側を縁取るように延びており上下方向に並んだ複数の扁平多穴管21bと、この扁平多穴管21bに固定された伝熱フィン21aとを有している。
(4−3)分流器22
分流器22は、液冷媒配管32と出入口ヘッダ集合管26の下方部分とを連結させるように接続されており、例えば室外熱交換器20が冷媒の蒸発器として機能する際には液冷媒配管32から流れてきた冷媒を高さ方向に分流させて出入口ヘッダ集合管26の下方部分に導く。
(4−4)出入口ヘッダ集合管26
出入口ヘッダ集合管26は、鉛直方向に延びるアルミニウム製もしくはアルミニウム合金製の筒状部材であり、室外熱交換器20への冷媒の入口側部分と出口側部分を上下に分けて有している。出入口ヘッダ集合管26の下方部分は、上述のように液冷媒配管32に対して分流器22を介して接続されている。出入口ヘッダ集合管26の上方部分は、ガス冷媒配管31に対して接続されている。出入口ヘッダ集合管26は、略円筒形状に形成されており、上方部分の内部空間と下方部分の内部空間とが内部に設けられたバッフルによって上下に仕切られている。また、出入口ヘッダ集合管26の下方部分は、分流器22によって分流された冷媒の分布が維持されるように、複数のバッフルによって上下に仕切られている。すなわち、分流器22によって上下に分けられた各冷媒流れそれぞれを分けたままで熱交換部21に流せるように構成されている。
以上の構成により、室外熱交換器20が冷媒の蒸発器として機能する場合には、液冷媒配管32と分流器22と出入口ヘッダ集合管26の下方部分を介して熱交換部21に流入して蒸発した冷媒は、出入口ヘッダ集合管26の上方部分とガス冷媒配管31を介して室外熱交換器20の外部に流出していくことになる。なお、室外熱交換器20が冷媒の放熱器として機能している場合には、上記とは逆の流れになる。
(4−5)連結ヘッダ23
連結ヘッダ23は、熱交換部21の出入口ヘッダ集合管26や折返しヘッダ24が設けられている側(図3でいう左上側)の端部とは反対側(図3でいう右下側)に設けられており、風上側熱交換部211の扁平多穴管21bを流れた冷媒を同じ高さ位置の風下側熱交換部212の扁平多穴管21bに導くか、風下側熱交換部212の扁平多穴管21bを流れた冷媒を同じ高さ位置の風上側熱交換部211の扁平多穴管21bに導くように構成されている。この連結ヘッダ23では、冷媒の上下方向の移動は生じず、室外熱交換器20内における冷媒の流路を同じ高さ位置で単に繋ぐ役割を果たしている。
(4−6)折返しヘッダ24
折返しヘッダ24は、熱交換部21の連結ヘッダ23が設けられている側の端部とは反対側の端部であって、出入口ヘッダ集合管26よりも風下側において上下方向に延びるように設けられており、長手方向が鉛直方向となっている。この折返しヘッダ24は、熱交換部21のうちの風下側熱交換部212の連結ヘッダ23側とは反対側の端部に接続されている。折返しヘッダ24もアルミニウム製もしくはアルミニウム合金製の部材である。
折返しヘッダ24は、図6の折返しヘッダ24および連絡部25の分解概略斜視図や、図7の折返しヘッダ24および連絡部25の拡大分解概略斜視図に示すように、複数の扁平多穴管21bの一端が接続されている多穴側部材61と、扁平多穴管21bが接続されている側とは反対側を構成する配管側部材62と、多穴側部材61と配管側部材62との間に位置する仕切部材70と、折返しヘッダ24内部の空間を上下に仕切っている複数のバッフル80と、を有している。
折返しヘッダ24は、これらの複数の部材を組合せることで構成される鉛直方向に長い構造物であるが、仕切部材70以外の各部材が主として1つの部品である仕切部材70に対して固定されるため、互いの位置決めを行いやすく、強度を確保しやすく、鉛直方向に長い構造であっても製造を容易にすることができている。
多穴側部材61は、熱交換部21側の折返しヘッダ24の壁面を構成しており、上面視において略半円弧形状に形成されている。この多穴側部材61は、この半円弧形状が上下方向に延びた形状を有しており、扁平多穴管21bを挿入するための板厚方向に貫通した開口が高さ位置毎に複数設けられている。
配管側部材62は、熱交換部21側とは反対側の折返しヘッダ24の壁面を構成しており、上面視において略半円弧形状に形成されている。この配管側部材62は、この半円弧形状が上下方向に延びた形状を有しており、後述する連絡部25の連絡配管を挿入するための板厚方向に貫通した開口が高さ位置毎に複数設けられている。また、この配管側部材62には、バッフル80の一端側を固定するための開口が高さ位置毎にそれぞれ設けられている。
仕切部材70は、折返しヘッダ24の内部の空間を、多穴側部材61側の空間(第1空間)と配管側部材62側の空間(第2空間)とに水平方向に仕切るように上下に延びている。仕切部材70には、バッフル80を挿入固定するための開口が高さ位置毎に設けられている。図8において、バッフル80と下連通口72付近で水平方向に切断された仕切部材70とが組合わされた状態の概略斜視図を示す。図9において、バッフル80のうちの整流板82と多穴側部材61と配管側部材62と仕切部材70が組合わされた状態の上面図を示す。図8、図9に示すように、仕切部材70は、多穴側部材61側の面である多穴側面70aと、配管側部材62側の面である配管側面70bと、を有している。この多穴側面70aの中央近傍には、多穴側部材61側に向けて膨出した多穴側凸部70xが形成されており、開口部分を除いて当該多穴側凸部70xは上下方向に延びている。また、配管側面70bの中央近傍には、配管側部材62側に向けて膨出した配管側凸部70yが形成されており、開口部分を除いて当該配管側凸部70yは上下方向に延びている。このように仕切部材70は上面視において多穴側部材61側と配管側部材62側とが対象的な形状を構成しているため、製造時に部材の配置向きを間違えることが無い。
折返しヘッダ24は、図6や図7に示すように、下方折返し部分24aと上方折返し部分24bとを有しており、内部空間が上下方向に分割されている。下方折返し部分24aの内部空間は、下方の第1下方折返し部分24aaと上方の第2下方折返し部分24abとに、さらに上下方向に分割されている。上方折返し部分24bの内部空間も、下方の第1上方折返し部分24baと上方の第2上方折返し部分24bbとに、さらに上下方向に分割されている。そして、室外熱交換器20が冷媒の蒸発器として機能する場合には、熱交換部21から第1下方折返し部分24aaに流入した冷媒は後述する連絡部25の連絡配管を介して第2上方折返し部分24bbに送られ、熱交換部21から第2下方折返し部分24abに流入した冷媒は連絡部25を介することなく折返しヘッダ24内の空間を介して第1上方折返し部分24baに送られ、第2上方折返し部分24bbや第1上方折返し部分24baに送られた冷媒は再び熱交換部21に送られる。
ここで、下方折返し部分24aの第1下方折返し部分24aaに接続された扁平多穴管21bの本数よりも、上方折返し部分24bの第2上方折返し部分24bbに接続された扁平多穴管21bの本数の方が多くなるように構成されている。また、下方折返し部分24aの第2下方折返し部分24abに接続された扁平多穴管21bの本数よりも、上方折返し部分24bの第1上方折返し部分24baに接続された扁平多穴管21bの本数の方が多くなるように構成されている。
下方折返し部分24aの第1下方折返し部分24aaの内部には、複数の流路が上下に分かれて配置されている。第1下方折返し部分24aaの内部では、熱交換部21を流れる上下方向の冷媒分布を維持させるために、複数の流路の1つ1つが、開口が形成されていない複数のバッフル80によって上下方向に仕切られつつ、上下方向に並んでいる。
下方折返し部分24aの第1下方折返し部分24aaと第2下方折返し部分24abとは、開口が形成されていないバッフル80によって上下に仕切られている。
下方折返し部分24aと上方折返し部分24bとは(下方折返し部分24aの第2下方折返し部分24abと上方折返し部分24bの第1上方折返し部分24baとは)、板厚方向に貫通した上昇用開口82a、82bが形成されているバッフル80(整流板82)によって上下に仕切られている。
ここで、下方折返し部分24aの第2下方折返し部分24abの内部空間は、図10に示すように、仕切部材70によって仕切られた、扁平多穴管21b側の第1導入空間61aと、扁平多穴管21b側とは反対側の第2導入空間62aと、を有している。
上方折返し部分24bのうち、第1上方折返し部分24baと第2上方折返し部分24bbとは、開口が形成されていないバッフル80によって上下に仕切られている。
ここで、上方折返し部分24bの第1上方折返し部分24baの内部空間は、図10に示すように、仕切部材70によって仕切られた、扁平多穴管21b側の上昇用空間61bと、扁平多穴管21b側とは反対側の下降用空間62bと、を有している。
上方折返し部分24bの第2上方折返し部分24bbの内部には、複数の流路が上下に別れて配置されている。第2上方折返し部分24bbの内部では、熱交換部21を流れる上下方向の冷媒分布を維持させるために、複数の流路の1つ1つが、開口が形成されていない複数のバッフル80(図7の下方仕切板81、上方仕切板83)によって上下方向に仕切られつつ、上下方向に並んでいる。なお、後述の図11に示すように、第2上方折返し部分24bbの内部に設けられた複数の流路のうちの1つの流路は、後述する第1導入空間61aと第2導入空間62aと上昇用空間61bと下降用空間62bを一組とする空間(一組の空間)を有するようにして構成されている。このため、この上方折返し部分24bの第2上方折返し部分24bbの内部では、この1つの流路を構成する一組の空間が上下方向に複数並ぶようにして構成されている。そして、図7に示すように、第2上方折返し部分24bb内における一組の空間それぞれは、上昇用開口82a、82bが形成されている整流板82によって内部が上下方向に仕切られている。
なお、整流板82には、複数の上昇用開口82a、82bが設けられており、これらの開口の中心が上面視において扁平多穴管21bの長手方向に垂直な方向に並んで配置されている。整流板82は、その上面および下面が、多穴側部材61や配管側部材62や仕切部材70の長手方向に対して垂直な方向に広がるように設けられている。複数の上昇用開口82a、82bの中心間距離は、仕切部材70に形成された下連通口72の開口(上面視において扁平多穴管21bの長手方向に垂直な方向の幅)よりも長くなるように、下連通口72とはずれるように配置されている。この整流板82の上昇用開口82a、82bは、いずれも、上面視において扁平多穴管21bと重複部分を有するように位置している。本実施形態では、上面視において、上昇用開口82a、82bは、その70%以上90%以下の部分が扁平多穴管21bと重複している。
なお、下方仕切板81と上方仕切板83とは、いずれもバッフル80の1つであり、いずれも開口が形成されていない同じ形状・寸法のバッフル80であるが、説明の都合上、説明対象となる一組の空間において下端を構成するバッフル80を下方仕切板81として、上端を構成するバッフル80を上方仕切板83として説明する。なお、ある一組の空間の上方仕切板83は、その一つ上の一組の空間の下方仕切板81としても機能することになる。
図10に、折返しヘッダ24の下方折返し部分24aの第2下方折返し部分24abおよび上方折返し部分24bの第1上方折返し部分24baを図9のX−X断面で切断した場合の正面図を示す。
この図10に示すように、折返しヘッダ24の下方折返し部分24aの第2下方折返し部分24abには、上昇用開口82a、82bが形成された整流板82と下方仕切板81とによって上下に囲まれた空間として、第1導入空間61aおよび第2導入空間62aが設けられている。第1導入空間61aと第2導入空間62aとは、仕切部材70によって仕切られており、第1導入空間61aが仕切部材70に対して扁平多穴管21b側に位置し、第2導入空間62aが仕切部材70に対して扁平多穴管21b側に位置している。ここで、仕切部材70のうち、この第1導入空間61aと第2導入空間62aとの間に位置している部分には、第1導入空間61aと第2導入空間62aとを連通させて均圧させるための開口である均圧開口74が形成されている。上述のように、下方折返し部分24aの第2下方折返し部分24abと、上方折返し部分24bの第1上方折返し部分24baと、は、連絡部25の連絡配管等を介することなく、折返しヘッダ24の内部で連絡しているため、この第2導入空間62aには連絡部25の連絡配管は接続されていない。すなわち、下方折返し部分24aの第2下方折返し部分24abの第2導入空間62aは、均圧開口74を介してのみ第2導入空間62a以外の空間と連通している。下方折返し部分24aの第2下方折返し部分24abの第2導入空間62aは、上方折返し部分24bの第2上方折返し部分24bbの下降用空間62bと連通していないことが好ましく、下方折返し部分24aの第1下方折返し部分24aa内の空間と連通していないことが好ましい。
ここで、均圧開口74の下端は、第1導入空間61aに接続されている扁平多穴管21bの出口(扁平多穴管21bの端部の出口の縁の内側)よりもさらに低い位置に配置されている。これにより、冷媒と共に冷凍機油が第2導入空間62aに流入したとしても、第2導入空間62aから再び第1導入空間61a側に流出させやすくし、冷凍機油の第2導入空間62aでの溜まり混みを抑制することができている。特に、本実施形態では、均圧開口74の上端が、第1導入空間61aに接続されている扁平多穴管21bの出口(扁平多穴管21bの端部の出口の縁の内側)よりもさらに低い位置に配置されている。これにより、扁平多穴管21bの長手方向に沿うように流れてきた冷媒が扁平多穴管21bの端部の出口から流出した後も当該長手方向に向けて流れた場合であっても、当該冷媒は、仕切部材70の多穴側面70aに衝突しやすく、仕切部材70の均圧開口74を通過しにくい。このため、扁平多穴管21bから流出した冷媒に含まれる冷凍機油が第2導入空間62aに流入する量を抑制することが可能になっている。
なお、特に限定されないが、上面視において、均圧開口74を扁平多穴管21bの長手方向に延長して得られる領域と、整流板82の上昇用開口82a、82bと、が重複しない位置に均圧開口74が設けられていてもよい。この場合には、整流板82の上昇用開口82a、82bを通過しようとして集まってくる冷媒が、均圧開口74を介して第2導入空間62a側に向けて流れてしまうことを抑制することができる。
また、折返しヘッダ24の上方折返し部分24bの第1上方折返し部分24baには、上昇用開口82a、82bが形成された整流板82と上方仕切板83とによって上下に囲まれた空間として、上昇用空間61bおよび下降用空間62bが設けられている。上昇用空間61bと下降用空間62bとは、上連通口73および下連通口72が形成された仕切部材70によって仕切られている。上連通口73は、この上昇用空間61bと下降用空間62bとを、上方において連通させる。下連通口72は、この上昇用空間61bと下降用空間62bとを、下方において連通させる。
ここで、上方折返し部分24bの第1上方折返し部分24baに接続された扁平多穴管21bの本数は、下方折返し部分24aの第2下方折返し部分24abに接続された扁平多穴管21bの本数よりも多くなるように構成されており、第1上方折返し部分24baでは冷媒をできるだけ均等に分流させている。
図11に、折返しヘッダ24の上方折返し部分24bの第2上方折返し部分24bbを図9のX−X断面で切断した場合の正面図を示す。
この図11に示すように、折返しヘッダ24の上方折返し部分24bの第2上方折返し部分24bbにおいても同様に、上昇用開口82a、82bが形成された整流板82と下方仕切板81とによって上下に囲まれた空間として、第1導入空間61aおよび第2導入空間62aが設けられている。第1導入空間61aと第2導入空間62aとは、仕切部材70によって仕切られており、第1導入空間61aが仕切部材70に対して扁平多穴管21b側に位置し、第2導入空間62aが仕切部材70に対して扁平多穴管21b側に位置している。ここで、仕切部材70のうち、この第1導入空間61aと第2導入空間62aとの間に位置している部分には、第1導入空間61aと第2導入空間62aとの間で冷媒の行き来を可能にするための導入連通口71が形成されている。上述のように、上方折返し部分24bの第2上方折返し部分24bbは、下方折返し部分24aの第1下方折返し部分24aaと、連絡部25の連絡配管等を介して複数の流路が一対一に接続されており、この第2導入空間62aには連絡部25の連絡配管が接続されている。
また、折返しヘッダ24の第2上方折返し部分24bbには、上昇用開口82a、82bが形成された整流板82と上方仕切板83とによって上下に囲まれた空間として、上昇用空間61bおよび下降用空間62bが設けられている。上昇用空間61bと下降用空間62bとは、上連通口73および下連通口72が形成された仕切部材70によって仕切られている。上連通口73は、この上昇用空間61bと下降用空間62bとを、上方において連通させる。下連通口72は、この上昇用空間61bと下降用空間62bとを、下方において連通させる。
ここで、上方折返し部分24bの第2上方折返し部分24bbに接続された扁平多穴管21bの本数は、下方折返し部分24aの第1下方折返し部分24aaに接続された扁平多穴管21bの本数よりも多くなるように構成されており、第2上方折返し部分24bbでは冷媒をできるだけ均等に分流させている。
(4−7)連絡部25
連絡部25は、折返しヘッダ24の下方折返し部分24aの第1下方折返し部分24aaにおいて上下方向に複数に分割された各空間と、折返しヘッダ24の上方折返し部分24bの第2上方折返し部分24bbにおいて上下方向に複数に並んで配置されている第1導入空間61aと第2導入空間62aと上昇用空間61bと下降用空間62bを一組とする空間(一組の空間)それぞれと、を一対一に接続する連絡配管をそれぞれ有している。
この連絡配管は、下方折返し部分24aの第1下方折返し部分24aaにおいて下方に位置する空間ほど、上方折返し部分24bの第2上方折返し部分24bbにおいて上方に位置する一組の空間に接続されるように設けられている。
ここで、室外熱交換器20が冷媒の蒸発器として機能する場合には、図6に矢印で示すように、熱交換部21のうちの風下側熱交換部212の下方部分を流れる各冷媒流れは、分流状態を維持したままで、まず下方折返し部分24aの各空間に流入する。下方折返し部分24aの第1下方折返し部分24aaの各空間に流入した各冷媒は、それぞれ一対一に設けられた連絡部25の連絡配管を介して、それぞれが対応する上方折返し部分24bの第2上方折返し部分24bbにおける一組の空間に送られる。上方折返し部分24bの第2上方折返し部分24bbにおける一組の空間に送られたそれぞれの冷媒流れは、その分流状態を維持したままで、再び熱交換部21のうちの風下側熱交換部212の上方部分へと流れていく。なお、室外熱交換器20が冷媒の放熱器として機能する場合には、上昇用空間61bと下降用空間62bを除いて、上記とは反対の冷媒流れとなる。
ここで、下方折返し部分24aのうちの最も上方に位置する第2下方折返し部分24abと、上方折返し部分24b内の最も下方に位置する第1上方折返し部分24baとは、連絡部25の連絡配管によっては接続されておらず、上下方向に貫通した上昇用開口82a、82bが設けられた整流板82によって仕切られている。この整流板82が上昇用開口82a、82bを有していることにより、第2下方折返し部分24abの冷媒は、折返しヘッダ24内から外に出ること無く、第1上方折返し部分24baに送られる(逆の流れも同様)。
このように、折返しヘッダ24は、室外熱交換器20における入口から出口に至までの冷媒流れ経路におけるちょうど折返し部分を構成していることになる。
なお、室外熱交換器20が冷媒の蒸発器として機能する場合において、折返しヘッダ24から風下側熱交換部212の上方部分へと流出した冷媒は、図6に矢印で示すように、風下側熱交換部212の上方部分を他端の連結ヘッダ23まで分流状態を維持したままで流れ、連結ヘッダ23において風上側熱交換部211側に移動して風上側熱交換部211の上方部分を出入口ヘッダ集合管26の上方部分に向けて分流状態を維持したままで流れる。そして、出入口ヘッダ集合管26の上方部分に流入したそれぞれの冷媒は、合流した後、ガス冷媒配管31を介して圧縮機91の吸入側に向けて流れていくことになる。
(5)折返しヘッダ24のループ構造等
以下、図10にもとづいて、折返しヘッダ24の下方折返し部分24aの第2下方折返し部分24abおよび上方折返し部分24bの第1上方折返し部分24baにおける、第1導入空間61aと第2導入空間62aと上昇用空間61bと下降用空間62bを一組とする空間(一組の空間)に着目してループ構造を説明する。
図10では、折返しヘッダ24の下方折返し部分24aの第2下方折返し部分24abおよび上方折返し部分24bの第1上方折返し部分24ba内のループ構造および整流構造が示された概略断面図(折返しヘッダ24を図9のX−X断面で切断した場合の正面図)を示す。
整流板82は、折返しヘッダ24の内部を下方折返し部分24aの第2下方折返し部分24abと上方折返し部分24bの第1上方折返し部分24ba内の一組の空間を、下方の第1導入空間61aおよび第2導入空間62aと、上方の上昇用空間61bおよび下降用空間62bと、に上下に仕切っている板状部材である。
仕切部材70は、第1導入空間61aと第2導入空間62aとを、多穴側部材61側の第1導入空間61aと、配管側部材62側の第2導入空間62aとに仕切っている。また、仕切部材70は、上昇用空間61bと下降用空間62bとを、多穴側部材61側の上昇用空間61bと、配管側部材62側の下降用空間62bとに仕切っている。
また、仕切部材70には、下方折返し部分24aの第2下方折返し部分24abにおいて、第1導入空間61aと第2導入空間62aとを連通させる均圧開口74と、上昇用空間61bと下降用空間62bとを上方で連通させる上連通口73と下方で連通させる下連通口72と、が設けられている。本実施形態では、これらの均圧開口74と上連通口73と下連通口72とは、いずれも水平方向に延びている。
第2導入空間62aは、連絡部25の連絡配管が接続されておらず、均圧開口74を介して第1導入空間61aとのみ連通している。
ここで、整流板82は、整流板82の上方の最も近くに位置する扁平多穴管21b(最下段扁平管)と整流板82との上下方向の距離が、鉛直方向に複数並んで配置されている扁平多穴管21bの所定の間隔よりも短くなるように配置されている。
また、この下連通口72の上昇用空間61b側の出口は、上昇用空間61bに接続されている扁平多穴管21bのうち最も下に位置するもの(最下段扁平管)よりもさらに下方に位置している。
整流板82には、第1導入空間61aと上昇用空間61bとを連通させるように鉛直方向に延びた開口である上昇用開口82a,82bが設けられている。第1導入空間61aからより上方の上昇用空間61bに向かう冷媒は、この整流板82において流路を絞るノズルのようにして設けられた上昇用開口82a,82bを通過するために、冷媒流れが十分に絞り込まれ、鉛直上方に向かう冷媒流速を増大させることができている。
また、上昇用空間61bは、仕切部材70によって下降用空間62bと仕切られることで、上昇用空間61b側における冷媒上昇時の通過面積を、上昇用空間61bと下降用空間62bの合計の水平面積よりも狭くすることができている。このため、上昇用開口82a,82bを介して上昇用空間61bに流入した冷媒の上昇速度を維持させやすく、低循環量下においても冷媒を上昇用空間61bの上方部分にまで到達させやすい。
ここで、「上昇用空間61bの扁平多穴管21bが存在しない高さ位置での水平面積」から「扁平多穴管21bのうち上昇用空間61b内に延び出している部分の水平面積」を差し引いた残りの面積(上昇用空間61bにおいて冷媒が扁平多穴管21bを避けて上昇する部分の面積)が、下連通口72の冷媒通過面積よりも大きくなるように構成されている。これにより、整流板82の上昇用開口82a,82bを介して上昇用空間61bに流入した冷媒は、より狭く通過しづらい下連通口72を介して下降用空間62b側に向かって逆流してしまうのではなく、より広く通過しやすい上昇用空間61bにおける扁平多穴管21bを除いた部分を流れることになる。しかも、整流板82の上昇用開口82a,82bは、下連通口72と重複しない(整流板82の上昇用開口82a,82bと、下連通口72を扁平多穴管21bの長手方向に延長して得られる領域と、は上面視において重複しない)ように配置されているため、下連通口72を介して下降用空間62b側に向かう逆流を効果的に抑制できる。
また、整流板82に設けられた上昇用開口82a,82bと、上昇用開口82a,82bよりも上方に位置しており上昇用開口82a,82bから最も近い直上の扁平多穴管21b(最下段扁平管)は、上面視において重複部分を有するように配置されている。なお、この重複部分の上面視における面積は、上昇用開口82a,82bと直上の扁平多穴管21bとの上面視における非重複部分の面積よりも大きくなるように配置されている。なお、特に限定されるものではないが、本実施形態では、上面視において、上昇用開口82a,82bの7割以上が扁平多穴管21b(最下段扁平管)と重複するように設けられている。
また、仕切部材70には上連通口73と下連通口72が形成されることでループ構造が採用されている。このため、上昇用空間61bにおいて扁平多穴管21bに流入することなく上方まで到達した冷媒は、図10の矢印に示すように、上連通口73を介して下降用空間62bに導かれ、下降用空間62bにおいて重力に従って降下し、下連通口72を介して上昇用空間61bの下方に戻される。このようにして、上昇用空間61bの上方に到達した冷媒を再び上昇用空間61bの下方に戻してループさせることが可能になっている。
なお、上記では、図10にもとづいて、折返しヘッダ24の下方折返し部分24aの第2下方折返し部分24abおよび上方折返し部分24bの第1上方折返し部分24baにおける、第1導入空間61aと第2導入空間62aと上昇用空間61bと下降用空間62bを一組とする空間(一組の空間)のループ構造を説明したが、図11で示す上方折返し部分24bの第2上方折返し部分24bbにおける、第1導入空間61aと第2導入空間62aと上昇用空間61bと下降用空間62bを一組とする空間(一組の空間)のループ構造についても、連絡部25の連絡配管の接続の有無および均圧開口74と導入連通口71の相違以外は同様であるため、説明を省略する。なお、当該一組の空間は、折返しヘッダ24の第2上方折返し部分24bb内において上下方向に複数並んでいるが、他の部分についても構造が同様であるため、説明を省略する。
(6)暖房運転時の低循環量の場合の室外熱交換器20における冷媒の流れ方
暖房運転時の低循環量の場合の室外熱交換器20における冷媒の流れ方を説明する。ここでは、下方折返し部分24aの第2下方折返し部分24abおよび上方折返し部分24bの第1上方折返し部分24baにおけるループ構造と、上方折返し部分24bの第2上方折返し部分24bbにおけるループ構造を併せて説明する。
第1導入空間61aから上昇用空間61bに流入する冷媒は、比重の異なる気相成分と液相成分が混在した状態になっている。
低循環量の場合には、上昇用空間61b内に流入する単位時間当たりの冷媒量が少なく、冷媒の流速は相対的に遅めになる。このため、この流速のままであれば、冷媒のうち比重の大きな液相成分については上昇させにくいため、上昇用空間61bにおける複数の扁平多穴管21bのうち上方に位置しているものに対して到達させにくく、上昇用空間61bにおける複数の扁平多穴管21bにおいて高さ位置に応じて通過量が不均一になり、偏流が生じてしまうおそれがある。このように比較的上方に配置された扁平多穴管21bの一端側に対して、冷媒のうち比重の小さい気相成分が主に流入すると、扁平多穴管21bの他端側から流出する冷媒は過熱度が大きくなりすぎて、扁平多穴管21bを通過している途中で相変化を生じなくなり、熱交換の能力を十分に発揮させることができない部分が生じることになる。他方で、比較的下方に配置された扁平多穴管21bの一端側に対して、冷媒のうち比重の大きな液相成分が主に流入すると、扁平多穴管21bの他端側から流出する冷媒は過熱度が付きにくく、蒸発することなく扁平多穴管21bの他端側に到達してしまうことがあり、やはり、熱交換の能力を十分に発揮させることができない部分が生じることになる。
これに対して、本実施形態の室外熱交換器20を低循環量の状態で用いた場合には、上昇用空間61bに供給された冷媒のうち比重の大きな液相成分を従来のものよりも上方に導き、低循環量の時であっても偏流を改善できる。
これにより、本実施形態の室外熱交換器20では、低循環量時であっても、上昇用空間61bにおいて高さ位置の異なる部分に配置された複数の扁平多穴管21bに流入する冷媒の状態をできるだけ均一化させることが可能になる。
(7)暖房運転時の高循環量の場合の室外熱交換器20における冷媒の流れ方
暖房運転時の高循環量の場合の室外熱交換器20における冷媒の流れ方を説明する。ここでは、下方折返し部分24aの第2下方折返し部分24abおよび上方折返し部分24bの第1上方折返し部分24baにおけるループ構造と、上方折返し部分24bの第2上方折返し部分24bbにおけるループ構造を併せて説明する。
第1導入空間61aから上昇用空間61bに流入する冷媒は、比重の異なる気相成分と液相成分が混在した状態になっていることは、低循環量の場合と同様である。
高循環量の場合には、上昇用空間61b内に流入する単位時間当たりの冷媒量が多く、冷媒の流速は相対的に早めになる。しかも、上述した低循環量対策として上昇用開口82a,82bの絞り機能を採用していることにより、さらに流速が高められる。さらに、上述した低循環量対策として仕切部材70によって上昇用空間61bの冷媒通過断面積が狭められているため、冷媒の上昇速度は衰えにくくなっている。これにより、高循環量の場合には、上昇用開口82a,82bを勢いよく通過した冷媒のうち比重の大きな液相成分は、上昇用空間61b内において扁平多穴管21bに流入することなく通過して、上方に集まりがちになってしまう。この場合には、比重の大きな液相成分が上方に集まりやすく、比重の小さな気相成分が下方に集まりやすくなり、低循環量の場合とは分布が異なるが、やはり偏流が生じてしまう。
これに対して、本実施形態の室外熱交換器20では、上昇用空間61bの上端にまで冷媒の液相成分が多く到達したとしても、その冷媒を、上連通口73を介して下降用空間62bに導き、下降用空間62bにおいて重力によって降下させた後、下連通口72を介して、再び、上昇用空間61bの下方に戻すことができる。
下連通口72を介して上昇用空間61bに戻された冷媒は、上昇用開口82a,82bを通過した冷媒の上昇流れに引きずられるようにして、再度、上昇用空間61b内を上昇していき、扁平多穴管21bに流入させることができる(冷媒は複数回ループしてもよい。)。
これにより、本実施形態の室外熱交換器20では、高循環量時であっても、上昇用空間61bにおける高さ位置の異なる部分に配置された複数の扁平多穴管21bに流入する冷媒の状態をできるだけ均一化させることが可能になる。
(8)空気調和装置1の室外熱交換器20の特徴
(8−1)
本実施形態の室外熱交換器20の下方折返し部分24aの第2下方折返し部分24abでは、上方折返し部分24bの第2上方折返し部分24bbとは異なり、連絡部25の連絡配管等を用いた連絡は行われておられず、下方折返し部分24aの第2下方折返し部分24abと上方折返し部分24bの第1上方折返し部分24baとは折返しヘッダ24の内部を介して接続されている。このため、下方折返し部分24aの第2下方折返し部分24abの第2導入空間62aは、仮に仕切部材70に開口等が設けられない場合には、連絡部25の連絡配管等が接続されていないことから、閉空間となってしまう。このように下方折返し部分24aの第2下方折返し部分24abの第2導入空間62aが閉空間になってしまうと、当該第2導入空間62aを構成する周壁は周囲の空間との冷媒圧力の相違に起因する力を受けやすく、特に、仕切部材70の第1導入空間61aと第2導入空間62aとの間の部分において疲労破壊が生じてしまうおそれがある。
これに対して、本実施形態の室外熱交換器20では、仕切部材70のうち下方折返し部分24aの第2下方折返し部分24abの部分において、第1導入空間61aと第2導入空間62aとを連通させる均圧開口74が設けられている。このため、下方折返し部分24aの第2下方折返し部分24abにおいて、第2導入空間62a内の冷媒圧力は第1導入空間61a内の冷媒圧力と均等化され、第2導入空間62a内と第1導入空間61a内との圧力差を小さくすることが可能になる。これにより、当該第2導入空間62aを構成する周壁の疲労破壊、特に、仕切部材70の第1導入空間61aと第2導入空間62aとの間の部分の疲労破壊を防止することが可能になっている。
(8−2)
本実施形態の室外熱交換器20は、下方折返し部分24aの第2下方折返し部分24abでは、連絡部25による連絡が行われず、第1導入空間61aと第2導入空間62aとは折返しヘッダ24の内部を介して連絡している。このため、第2導入空間62aには,連絡部25の連絡配管等は接続されておらず、なんら対策を講じなければ第2導入空間62aに流入した流体は滞留しがちになる。
これに対して、本実施形態の室外熱交換器20では、均圧開口74の下端が、第1導入空間61aに接続されている扁平多穴管21bの出口(扁平多穴管21bの端部の出口の縁の内側)よりもさらに低い位置となるように配置されている。
これにより、冷媒と共に冷凍機油が第2導入空間62aに流入したとしても、第2導入空間62aから再び第1導入空間61a側に流出させやすくし、冷凍機油の第2導入空間62aでの溜まり混みを抑制することができている。
特に、本実施形態では、均圧開口74の上端が、第1導入空間61aに接続されている扁平多穴管21bの出口(扁平多穴管21bの端部の出口の縁の内側)よりもさらに低い位置に配置されている。
これにより、扁平多穴管21bの長手方向に沿うように流れてきた冷媒が扁平多穴管21bの端部の出口から流出した後も当該長手方向に向けて流れた場合であっても、当該冷媒は、仕切部材70の多穴側面70aに衝突しやすく、仕切部材70の均圧開口74を通過しにくい。このため、扁平多穴管21bから流出した冷媒に含まれる冷凍機油が第2導入空間62aに流入する量を抑制することが可能になっている。
(8−3)
本実施形態の室外熱交換器20では、室外熱交換器20内の冷媒流れにおける冷媒の入口から冷媒の出口に至るまでの折返し地点近傍に、各第1導入空間61aおよび上昇用空間61bを設けている。そして、第1導入空間61aに接続されている扁平多穴管21bの本数よりも、上昇用空間61bに接続されている扁平多穴管21bの本数の方が多くなるように構成されている。このように、気液二相状態の冷媒が状態変化しながら流れる室外熱交換器20内の折返し地点近傍において、冷媒を上方に到達させやすくしつつ気体成分の比率が大きい部分ほどより多くの流路が設けられるように分流させる構造が採用されている。そして、当該構造を、折返しヘッダ24内において簡易な構造で実現することが可能になっている。
(8−4)
本実施形態の室外熱交換器20では、高循環量の場合には、冷媒の液相成分が上昇用空間61b内の上方に到達してしまったとしても、上連通口73と下降用空間62bと下連通口72とを介してループした冷媒を再び上昇用空間61bに戻して、扁平多穴管21bにまで導くことが可能になる。
また、本実施形態の室外熱交換器20は、低循環量の場合であっても、整流板82に形成された上昇用開口82a,82bを通過する際に冷媒流速が上げられること、仕切部材70によって仕切られることで上昇用空間61bが狭められていることから、冷媒の上昇速度の減衰を抑えて、上昇用空間61bの上方にまで冷媒を到達させやすくする。
以上により、本実施形態の室外熱交換器20は、低循環量の場合であっても高循環量の場合であっても、いずれの場合であっても、上昇用空間61bにおいて鉛直方向に複数並んで配置された扁平多穴管21bに対する冷媒の偏流を小さく抑えることができる。
(8−5)
本実施形態の室外熱交換器20では、折返しヘッダ24の仕切部材70は1つの一体部品によって構成されている。そして、仕切部材70以外の各部材は、主としてこの仕切部材70に対して固定されるため、互いの位置決めを行いやすく、強度を確保しやすい。また、折返しヘッダ24は、鉛直方向に長い構造ではあるが、その製造を容易にすることができている。
そして、折返しヘッダ24の下方折返し部分24aの第2下方折返し部分24abでは、1つの一体部品によって構成された仕切部材70によって、第1導入空間61aと第2導入空間62aとに仕切られている場合であっても、当該仕切部材70に均圧開口74が形成されているために、第2導入空間62aが閉空間になってしまうことを防ぐことができている。すなわち、1つの一体部品によって構成された仕切部材70を用いた場合であっても、下方折返し部分24aの第2下方折返し部分24abにおける第1導入空間61aと第2導入空間62aとの間を均圧化させることが可能になっている。このため、1つの一体部品によって構成された仕切部材70を用いることによるメリットを生かしつつ、仕切部材70の第1導入空間61aと第2導入空間62aとの間の部分の疲労破壊を防止することが可能になっている。
(9)他の実施形態
上記実施形態では、本発明の実施形態の一例を説明したが、上記実施形態はなんら本願発明を限定する趣旨ではなく、上記実施形態には限られない。本願発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更した態様についても当然に含まれる。
(9−1)他の実施形態A
上記実施形態では、下方折返し部分24aの第2下方折返し部分24abにおいて第1導入空間61aと第2導入空間62aとを連通させる均圧開口74の大きさについては特に言及せず、任意である場合を例に挙げて説明した。
しかし、均圧開口74は、下方折返し部分24aの第2下方折返し部分24abの第1導入空間61aと第2導入空間62aとを均圧できる程度の大きさであればよく、例えば、下連通口72よりも小さい開口であってもよいし、上連通口73よりも小さい開口であってもよい。また、均圧開口74は、上方折返し部分24bの第2上方折返し部分24bbにおける第1導入空間61aと第2導入空間62aとを連通させる導入連通口71とは異なり、冷媒を積極的に通過させるための開口ではなく、均圧化ができる程度の大きさで十分であるため、導入連通口71よりも小さい開口となるように構成されていてもよい。
(9−2)他の実施形態B
上記実施形態では、均圧開口74が仕切部材70に1つだけ設けられている場合を例に挙げて説明した。
これに対して、均圧開口74は、1つに限られず、例えば、下方折返し部分24aの第2下方折返し部分24abの第1導入空間61aと第2導入空間62aとを連通させる複数の開口によって構成されていてもよい。
(9−3)他の実施形態C
上記実施形態では、均圧開口74の上端が、第2下方折返し部分24abの第1導入空間61aに接続されている扁平多穴管21bよりも下方に位置している場合を例に挙げて説明した。
これに対して、均圧開口74の上端の位置は、これに限定されるものではなく、例えば、第2下方折返し部分24abの第1導入空間61aに接続されている扁平多穴管21bの流入口21baより上方に位置していてもよい。また、第2下方折返し部分24abの第1導入空間61aに接続されている扁平多穴管21bが複数本である場合には、それらの扁平多穴管21bの流入口21baよりもさらに上方に位置していてもよい。
(9−4)他の実施形態D
上記実施形態では、上方折返し部分24bの第1上方折返し部分24baにおいて、仕切部材70に上連通口73および下連通口72が形成されることでループ構造が採用されている場合を例に挙げて説明した。
これに対して、上方折返し部分24bの第1上方折返し部分24baにおいては、このようなループ構造は採用されていなくてもよい。すなわち、上方折返し部分24bの第1上方折返し部分24baにおいて、仕切部材70には上連通口73および下連通口72のいずれも設けられていない場合でもよい。
(9−5)他の実施形態E
上記実施形態では、折返しヘッダ24が多穴側部材61と配管側部材62と仕切部材70との3つを有して構成されている場合を例に挙げて説明した。
これに対して、例えば、1つの円筒形状の部材と1つの仕切部材との2つを有して構成されていてもよい。
(9−6)他の実施形態F
上記実施形態では、多穴側部材61と配管側部材62と仕切部材70との全てについて各長手方向が鉛直方向となるように設けられている場合を例に挙げて説明した。
これに対して、例えば、仕切部材70の長手方向は、多穴側部材61の長手方向や配管側部材62の長手方向に対して傾斜するように設けられていてもよい。
(9−7)他の実施形態G
上記実施形態では、多穴側部材61や配管側部材62や仕切部材70の長手方向に対して垂直に広がるように整流板82が取り付けられている場合を例に挙げて説明した。
これに対して、例えば、整流板82は、その上面および下面が、多穴側部材61や配管側部材62や仕切部材70の長手方向に垂直な面に対して傾斜して広がるように設けられていてもよい。
1 空気調和装置
2 空調室外機
3 空調室内機
10 ユニットケーシング
20 室外熱交換器(熱交換器)
21 熱交換部
21a 伝熱フィン
21b 扁平多穴管(扁平管)
21ba 複数の流入口
22 分流器
23 連結ヘッダ
24 折返しヘッダ(ヘッダ集合管)
25 連絡部
26 出入口ヘッダ集合管
31 ガス冷媒配管
32 液冷媒配管
33 膨張弁
61 多穴側部材
61a 第1導入空間(導入空間、第1空間)
61b 上昇用空間(分流空間、第1空間)
62 配管側部材
62a 第2導入空間(反導入空間、第2空間)
62b 下降用空間(反分流空間、第2空間)
70 仕切部材(第1仕切部材)
71 導入連通口
72 下連通口
73 上連通口
74 均圧開口
80 バッフル
81 下方仕切板
82 整流板(第2仕切部材)
82a 上昇用開口(流入開口)
82b 上昇用開口(流入開口)
83 上方仕切板
91 圧縮機
特開2013−130386号公報

Claims (5)

  1. 互いに並んで配置された複数の扁平管(21b)と、
    複数の前記扁平管の一端それぞれが接続され、長手方向が鉛直方向となるように伸びたヘッダ集合管(24)と、
    複数の前記扁平管の一端それぞれが接続されている第1空間(61a、61b)と、複数の前記扁平管が接続されていない第2空間(62a、62b)と、に前記ヘッダ集合管(24)の内部を仕切る第1仕切部材(70)と、
    複数の前記扁平管の並び方向における一方側の分流空間(61b)と他方側の導入空間(61a)とに前記第1空間を仕切りつつ、複数の前記扁平管の並び方向における一方側の反分流空間(62b)と他方側の反導入空間(62a)とに前記第2空間を仕切る第2仕切部材(82)と、
    を備え、
    前記第2仕切部材(82)は、前記導入空間(61a)と前記分流空間(61b)とを連通させる流入開口(82a、82b)を有しており、
    前記第1仕切部材(70)は、前記導入空間(61a)と前記反導入空間(62a)とを連通させる均圧開口(74)を有しており、
    前記反導入空間(62a)は、前記均圧開口(74)を介して前記導入空間(61a)とのみ連通しており、
    前記導入空間(61a)は、前記分流空間(61b)の下方に位置している、
    熱交換器(20)。
  2. 前記均圧開口(74)の下端は、前記導入空間(61a)に接続されている前記扁平管の端部の出口よりも下方に位置している、
    請求項に記載の熱交換器。
  3. 前記均圧開口(74)の上端は、前記導入空間(61a)に接続されている前記扁平管の端部の出口よりも下方に位置している、
    請求項に記載の熱交換器。
  4. 前記熱交換器内の冷媒流れにおける冷媒の入口から冷媒の出口に到るまでの折返し地点近傍に、前記導入空間および前記分流空間が位置しており、
    前記導入空間に接続されている前記扁平管の本数よりも、前記分流空間に接続されている前記扁平管の本数の方が多い、
    請求項1からのいずれか1項に記載の熱交換器。
  5. 前記第1仕切部材(70)は、前記分流空間(61b)と前記反分流空間(62b)とを、上方において連通させる上連通口(73)と、下方において連通させる下連通口(72)と、を有している、
    請求項1からのいずれか1項に記載の熱交換器。
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