JP2020112274A - 熱交換器 - Google Patents

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立慈 川端
Tatsuji Kawabata
立慈 川端
良美 林
Yoshimi Hayashi
良美 林
長谷川 寛
Hiroshi Hasegawa
寛 長谷川
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Abstract

【課題】ビル用マルチ空調機など大型の空調機において、熱交換器が蒸発器として機能する場合、気液二相冷媒が蒸発するに従ってガス成分の割合が増加し、冷媒圧力損失が増加しやすいために、空調性能が低下すること。【解決手段】ヘッダーパイプ3a、3bは、複数の扁平管2を複数の熱交換区間8a、8b、8c、8dに分ける仕切板9a、9b、9cを有し、熱交換器1が蒸発器として機能する場合に、冷媒が流出する第1の冷媒配管6を一方のヘッダーパイプ3aの上方に、冷媒が流入する第2の冷媒配管7を一方のヘッダーパイプ3aの下方、または他方のヘッダーパイプ3bの下方に設け、最上段の扁平管2の上方に、一対のヘッダーパイプ3a、3b同士を連結し、一本の扁平管2における複数の冷媒流路4の合計の断面積よりも流路の断面積が大きいバイパス管10を設ける。【選択図】図2

Description

本発明は、一対のヘッダーパイプと、複数の冷媒流路をもつ複数の扁平管と、で構成され、複数の扁平管の間を流れる空気と、扁平管の冷媒流路の中を流れる冷媒とで熱交換を行う熱交換器に関するものである。
従来から、水平方向の左右に対峙する一対のヘッダーパイプと、複数の冷媒流路をもつ複数の扁平管と、扁平管同士の間に設けられる伝熱フィンと、で構成され、複数の扁平管の間を流れる空気と、扁平管の冷媒流路の中を流れる冷媒とで熱交換を行う熱交換器が知られている。
この種の熱交換器において、ヘッダーパイプ内の複数の扁平管を流れる冷媒量および気液冷媒の比率を均一化させるため、ヘッダーパイプ内に、複数の扁平管を複数の熱交換区間に分ける仕切板と、分かれた2つの熱交換区間の上側の熱交換区間の下方と、下側の熱交換区間の上方と、を連通させる接続管と、を設けた熱交換器が開示されている。(例えば、特許文献1参照)。
図9は、特許文献1に記載された従来の熱交換器である。図9に示すように、熱交換器100は、複数の冷媒流路で形成された複数の扁平管101と、扁平管101の両端部をそれぞれ接続する一対のヘッダーパイプ102a、102bで構成され、ヘッダーパイプ102a、102bには、複数の扁平管101を複数の区間に分ける仕切板103a、103bと、分かれた2つの区間に冷媒を通過させる接続管104と、を設けている。一方のヘッダーパイプ102aには、冷媒配管105a、105bが接続されている。接続管104は、他方のヘッダーパイプ102bにおいて、仕切板103bによって分かれた下側の区間の上方と、上側の区間の下方と、を接続している。
蒸発器として機能する場合、冷媒配管105bよりヘッダーパイプ102aに流入した冷媒が複数の扁平管101を通り、ヘッダーパイプ102bの下側の区間に流れる。ヘッダーパイプ102bの下側の区間に流れた冷媒は、接続管104を介して、ヘッダーパイプ102bの上側の区間へ流入するため、ヘッダーパイプ102b内を上昇してターンする際の重力影響による冷媒の気液分離が抑制され、ヘッダーパイプ102bの上側の区間に接続された複数の扁平管101を流れる冷媒量および気液冷媒の比率が均一になるように配分することができる。
特開2016−53473号公報
しかしながら従来の構成では、蒸発器として機能する場合、気液二相冷媒が蒸発するに従ってガス成分の割合が増加し、冷媒圧力損失が大きくなるため、特にビル用マルチ空調機など大型の空調機においては、熱交換器の熱交換区間が長く、冷媒圧力損失がより増加しやすく、空調性能が低下するという課題を有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、複数の冷媒流路で形成された複数の扁平管と、扁平管の両端部をそれぞれ接続する一対のヘッダーパイプと、で構成された熱交換
器において、冷媒圧力損失が増加し、空調性能が低下することを抑制することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の熱交換器は、複数の冷媒流路を有する複数の扁平管と、扁平管の両端部をそれぞれ接続する一対のヘッダーパイプと、で構成された熱交換器において、ヘッダーパイプは、複数の扁平管を複数の熱交換区間に分ける仕切板を備え、熱交換器が蒸発器として機能する場合に、冷媒が流出する第1の冷媒配管を一方のヘッダーパイプの上方に、冷媒が流入する第2の冷媒配管を一方のヘッダーパイプの下方、または他方の前記ヘッダーパイプの下方に設け、最上段の扁平管の上方に、一対のヘッダーパイプ同士を連結し、一本の扁平管における複数の冷媒流路の合計の断面積よりも流路の断面積が大きいバイパス管を設けるものである。
これにより、蒸発器として機能する場合において、ヘッダーパイプ内の気液二相冷媒が上昇する際、ヘッダーパイプ内に突き出した扁平管の下面に衝突し、ガス冷媒と液冷媒とに分離しやすくなり、分離した密度の小さいガス冷媒が上方に偏り、最上段の扁平管よりも高い位置に接続された流路抵抗の小さいバイパス管を介して、他方のヘッダーパイプから一方のヘッダーパイプへ流れる。
本発明の熱交換器は、体積が大きく、冷媒圧力損失が大きいガス冷媒が熱交換区間をバイパスすることで、ガス成分の割合が低下した気液二相冷媒が熱交換区間を流れるため、熱交換器内の冷媒圧力損失の増加を抑制することができ、空調性能を向上することができる。
本発明の実施の形態1の熱交換器の斜視図 本発明の実施の形態1の熱交換器のx−y平面の断面図 熱交換器を適用した室外機の内部構造を示すx−z正面図 熱交換器を適用した室外機の内部構造を示すx−y正面図 本発明の実施の形態1の変形例1の熱交換器の斜視図 本発明の実施の形態1の変形例1の熱交換器のx−y平面の断面図 本発明の実施の形態2の熱交換器の斜視図 本発明の実施の形態2の熱交換器のx−y平面の断面図 従来の熱交換器のx−y平面の断面図
第1の発明は、複数の冷媒流路を有する複数の扁平管と、扁平管の両端部をそれぞれ接続する一対のヘッダーパイプと、で構成された熱交換器において、ヘッダーパイプは、複数の扁平管を複数の熱交換区間に分ける仕切板を備え、熱交換器が蒸発器として機能する場合に、冷媒が流出する第1の冷媒配管を一方のヘッダーパイプの上方に、冷媒が流入する第2の冷媒配管を一方のヘッダーパイプの下方、または他方のヘッダーパイプの下方に設け、最上段の扁平管の上方に、一対のヘッダーパイプ同士を連結し、一本の扁平管における複数の冷媒流路の合計の断面積よりも流路の断面積が大きいバイパス管を設けた構造とする。
これにより、蒸発器として機能する場合において、ヘッダーパイプ内の気液二相冷媒が上昇する際、ヘッダーパイプ内に突き出した扁平管の下面に衝突し、ガス冷媒と液冷媒とに分離しやすくなり、分離した密度の小さいガス冷媒が上方に偏り、最上段の扁平管よりも高い位置に接続された流路抵抗の小さいバイパス管を介して、他方のヘッダーパイプか
ら一方のヘッダーパイプへ流れる。
従って、体積が大きく、冷媒圧力損失が大きいガス冷媒が熱交換区間をバイパスすることで、ガス成分の割合が低下した気液二相冷媒が熱交換区間を流れるため、熱交換器内の冷媒圧力損失の増加を抑制することができ、空調性能を向上することができる。
また、他方のヘッダーパイプの上方のガス冷媒が排出され、上方の圧力が低下し、密度の大きい下方に溜まった液冷媒が上昇しやすくなることで、液冷媒が下側の扁平管のみを流れることを抑制できるため、同一熱交換区間の上側の扁平管と、下側の扁平管と、を流れる冷媒状態を均一化することができ、熱交換性能を向上できる。
第2の発明は、バイパス管と、最上段の扁平管と、の距離を、扁平管と、隣り合う扁平管と、の距離以下とすることを特徴とする。
これにより、最上段の扁平管の近い位置にバイパス管が接続される。従って、最もガス冷媒が流れやすい最上段の扁平管の近くからガス冷媒をバイパスすることができるため、低負荷運転時など、冷媒循環量が少なく、冷媒流速が遅くなることでガス冷媒と液冷媒とに分離しやすくなり、より上方にガス冷媒が偏りやすくなる場合においても、最上段の扁平管にガス冷媒が流入し、冷媒圧力損失が増加することを抑制でき、空調性能を向上することができる。
また、空気が通過する領域にバイパス管が接続されることで、凝縮器として機能する場合において、バイパス管を介して流れるガス冷媒が、空気との熱交換により放熱し凝縮されるため、冷媒がバイパス管を介して熱交換区間をバイパスし、熱交換性能が低下することを抑制することができる。
また、ヘッダーパイプのサイズを最小限に抑えることができるため、内容積が増加し、必要な冷媒量が増加することを抑制することができる。
第3の発明は、一方のヘッダーパイプ内に、最上段の扁平管より上方、かつバイパス管より下方に、分割板を有し、分割板で区切られた一方のヘッダーパイプの上方のバイパス空間には、第1の冷媒配管と連結し、第1の冷媒配管からバイパス空間の方向への流れを阻止する逆止弁を備えたバイパス配管を接続する構造とする。
これにより、バイパス管を介して流れてきた冷媒と、熱交換区間を流れてきた冷媒と、がヘッダーパイプ内で分断されるため、過負荷運転時など、冷媒循環量が多く、冷媒流速が速くなることで、冷媒圧力損失が大きくなりやすい場合においても、バイパス管と熱交換区間を流れてきた流速の異なる冷媒が同一空間内に吹き出て、流速の異なる冷媒の境界面において渦が発生することで抵抗となり、冷媒圧力損失が増加することを抑制でき、空調性能を向上することができる。
また、凝縮器として機能する場合において、ガス冷媒がバイパス管を介さず、熱交換区間のみを流れることになるため、バイパス管を介して冷媒が流れ込むことを抑制でき、熱交換区間をバイパスし、熱交換性能が低下することを抑制することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって、本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1の熱交換器の斜視図であり、x方向は扁平管の流路を流
れる冷媒の流動方向、y方向はヘッダーパイプ軸方向、z方向は空気流れ方向である。図2は、図1のA−A断面図(本発明の実施の形態1の熱交換器のx−y平面の断面図)である。
図1、図2において、熱交換器1は、複数の扁平管2と、一対のヘッダーパイプ3a、3bと、を備えている。複数の扁平管2は、ヘッダーパイプ3a、3bの軸方向(y方向)に沿って、互いが平行になるように、それぞれ水平方向(x方向)に配置されている。扁平管2内に設けられた複数の冷媒流路4は、ヘッダーパイプ3a、3bの内部に連通されている。複数の扁平管2同士の間には、上下に連続する波状に形成された複数のフィン5が構成されており、複数のフィン5の間を流れる空気と、複数の扁平管2内の複数の冷媒流路4の中を流れる冷媒と、で熱交換を行う。なお、冷媒としては、例えば、R410A、R32およびR32を含む混合冷媒などが用いられる。
一方のヘッダーパイプ3aには、第1の冷媒配管6と、第2の冷媒配管7が接続されている。第1の冷媒配管6は、一方のヘッダーパイプ3aの上方に、第2の冷媒配管7は、一方のヘッダーパイプ3aの下方に接続され、冷媒の流入口または流出口として機能するように構成されている。
ヘッダーパイプ3a、3b内には、第1の冷媒配管6と、第2の冷媒配管7と、の高さ方向(y方向)の間の位置に、複数の扁平管2を複数の熱交換区間8a、8b、8c、8dに分けるように仕切板9a、9b、9cが設けられている。熱交換区間8a、8bは仕切板9aで、熱交換区間8b、8cは仕切板9bで、熱交換区間8dは仕切板9cで、それぞれ区切られている。ヘッダーパイプ3a、3b同士は、複数の扁平管2の内、最上段の扁平管2より上方に、バイパス管10が連結するように接続されている。
バイパス管10は、一本の扁平管2における複数の冷媒流路4の合計の断面積よりも流路の断面積が大きい配管であり、例えば、扁平管やキャピラリーチューブとする。ヘッダーパイプ3a、3bは、例えば、アルミニウムなどの金属材料を押出成型することにより、円筒状に形成されている。
以上のように構成された熱交換器について、蒸発器として機能する場合には、第2の冷媒配管7から一方のヘッダーパイプ3aに流入した冷媒が、熱交換区間8dを+x方向に通り、他方のヘッダーパイプ3bへ流れ、他方のヘッダーパイプ3b内を+y方向に上昇し、熱交換区間8cを−x方向に通り、一方のヘッダーパイプ3aに流出する。
さらに、一方のヘッダーパイプ3aに流れた冷媒は、熱交換区間8bを+x方向に通り、他方のヘッダーパイプ3bへ流れ、他方のヘッダーパイプ3b内を+y方向に上昇し、冷媒の大部分は、熱交換区間8aを−x方向に通り、一部は、他方のヘッダーパイプ3bの上方から、バイパス管10を介して、−x方向に一方のヘッダーパイプ3aへ流れる。
次に、本実施形態の利用について、本実施形態の熱交換器1を空気調和装置の室外機20に利用した場合を例に説明する。図3は、本実施形態の熱交換器1を適用した室外機20の内部構造を示すx−z平面図であり、図4は、本実施形態の熱交換器1を適用した室外機20の内部構造を示すx−y平面図である。
図3、図4に示すように、室外機20は、圧縮機21と、切替弁22と、室外膨張弁23と、送風機24と、熱交換器1を備えている。室外機20と室内機(図示せず)は、液管25と、ガス管26とで接続している。熱交換器1のヘッダーパイプ3aは、第1の冷媒配管6を介して切替弁22と、第2の冷媒配管7を介して室外膨張弁23と、それぞれ接続している。
まず、冷房運転を行う場合は、熱交換器1は凝縮器として機能する。室外機20の圧縮機21から送られるガス冷媒は、切替弁22を介して、第1の冷媒配管6から、仕切板9aによって区切られた一方のヘッダーパイプ3aの中に流入される。このガス冷媒は、複数の扁平管2で構成された熱交換区間8aに流入され、水平方向(+x方向、+z方向)に流れ、他方のヘッダーパイプ3bに流出する。
流出した冷媒は、他方のヘッダーパイプ3b内を−y方向に下降し、熱交換区間8bへ流入し、水平方向(−z方向、−x方向)に流れ、一方のヘッダーパイプ3aへ流出する。流出した冷媒は、同じように熱交換区間8c、8dへ流入し、一方のヘッダーパイプ3aへ循環する。冷媒は、扁平管2において、送風機24により送られた空気と熱交換をすることで放熱し凝縮される。凝縮した冷媒は、第2の冷媒配管7から室外膨張弁23、液管25を通り、室内機に流出される。室内機に流れた凝縮した冷媒は、室内熱交換器(図示せず)で空気と熱交換をすることで吸熱し蒸発する。蒸発した冷媒は、ガス管26を通り、切替弁22を介して、圧縮機21に循環する。
暖房運転を行う場合は、熱交換器1は蒸発器として機能する。室外機20の圧縮機21から送られるガス冷媒は、切替弁22を介して、ガス管26を通り、室内機に流出される。室内機に流れたガス冷媒は、室内機に設けられた室内熱交換器で空気と熱交換をすることで放熱し凝縮する。
凝縮した冷媒は、液管25、室外膨張弁23を通り、気液二相冷媒となり、第2の冷媒配管7から、仕切板9cによって区切られた一方のヘッダーパイプ3aの中に流入される。この気液二相冷媒は、複数の扁平管2で構成された熱交換区間8dに流入され、水平方向(+x方向、+z方向)に流れ、他方のヘッダーパイプ3bに流出する。流出した冷媒は、他方のヘッダーパイプ3b内を+y方向に上昇し、熱交換区間8cへ流入し、水平方向(−z方向、−x方向)に流れ、一方のヘッダーパイプ3aへ流出する。
流出した冷媒は、同じように熱交換区間8b、8aへ流入し、一方のヘッダーパイプ3aへ循環する。冷媒は、扁平管2において、送風機24により送られた空気と熱交換をすることで吸熱し蒸発される。
蒸発した冷媒は、第1の冷媒配管6から切替弁22を介して、圧縮機21に循環する。蒸発器として機能する場合、第2の冷媒配管7から流れ、仕切板9cによって区切られた第2の冷媒配管7の接続側の一方のヘッダーパイプ3aの空間を経て、複数の扁平管2を介して、熱交換区間8d、8c、8bと流れ、他方のヘッダーパイプ3bに流入してきた気液二相冷媒の内、上方に流れやすい密度の小さいガス冷媒は、最上段の扁平管2の上方に設けたバイパス管10を介して、下方に流れやすい密度の小さい液冷媒は、熱交換区間8aの複数の扁平管2を介して、一方のヘッダーパイプ3aに循環する。
以上のように、本実施の形態において、ヘッダーパイプ3a、3bは、複数の扁平管2を複数の熱交換区間8a、8b、8c、8dに分ける仕切板9a、9b、9cを備え、熱交換器1が蒸発器として機能する場合に、冷媒が流出する第1の冷媒配管6を一方のヘッダーパイプ3aの上方に、冷媒が流入する第2の冷媒配管7を一方のヘッダーパイプ3aの下方に設け、最上段の扁平管2の上方に、一対のヘッダーパイプ3a、3b同士を連結し、一本の扁平管2における複数の冷媒流路4の合計の断面積よりも流路の断面積が大きいバイパス管10を設ける。
これにより、蒸発器として機能する場合において、他方のヘッダーパイプ3b内の気液二相冷媒が上昇する際、ヘッダーパイプ3b内に突き出した扁平管2の下面に衝突し、ガ
ス冷媒と液冷媒とに分離しやすくなり、分離した密度の小さいガス冷媒が上方に偏り、最上段の扁平管2よりも高い位置に接続された流路抵抗の小さいバイパス管10を介して、他方のヘッダーパイプ3bから一方のヘッダーパイプへ流れる。
従って、体積が大きく、冷媒圧力損失が大きいガス冷媒が熱交換区間8aをバイパスすることで、ガス成分の割合が低下した気液二相冷媒が熱交換区間8aを流れるため、熱交換器1内の冷媒圧力損失の増加を抑制することができ、空調性能を向上することができる。
また、他方のヘッダーパイプ3bの上方のガス冷媒が排出され、上方の圧力が低下し、密度の大きい下方に溜まった液冷媒が上昇しやすくなることで、熱交換区間8aの下側の扁平管2のみに液冷媒が流れることを抑制できるため、同一熱交換区間の上側の扁平管2と、下側の扁平管2と、を流れる冷媒状態を均一化することができ、熱交換性能を向上できる。
また、バイパス管10と、最上段の扁平管2と、の距離は、扁平管2と、隣り合う扁平管2と、の距離以下となるように設けることが望ましい。
これにより、最上段の扁平管2の近い位置にバイパス管10が接続され、最もガス冷媒が流れやすい最上段の扁平管2の近くからガス冷媒をバイパスすることができるため、低負荷運転時など、冷媒循環量が少なく、冷媒流速が遅くなることでガス冷媒と液冷媒とに分離しやすくなり、より上方にガス冷媒が偏りやすくなる場合においても、最上段の扁平管2にガス冷媒が流入し、冷媒圧力損失が増加することを抑制でき、空調性能を向上することができる。
また、空気が通過する領域にバイパス管10が接続されることで、凝縮器として機能する場合において、バイパス管10を介して流れるガス冷媒が、空気との熱交換により放熱し凝縮されるため、冷媒がバイパス管10を介して熱交換区間8aをバイパスし、熱交換性能が低下することを抑制することができる。
また、ヘッダーパイプ3a、3bのサイズを最小限に抑えることができるため、内容積が増加し、必要な冷媒量が増加することを抑制することができる。
図5は、本発明の実施の形態1の変形例1の熱交換器の斜視図であり、図6は、図5のB−B断面図(本発明の実施の形態1の変形例1の熱交換器のx−y平面の断面図)である。図5、図6に示すように、バイパス管10と、最上段の扁平管2と、の間に、補助フィン11を設けてもよい。
これにより、バイパス管10近辺を+z方向に流れる空気が、補助フィン11に接触し、空気との熱交換が促進されることで、凝縮器として機能する場合においても、バイパス管10が熱交換器として機能するため、冷媒がバイパス管10を介して、熱交換区間8aをバイパスすることで、熱交換性能が低下することを抑制することができる。
また、補助フィン11を設けることで、バイパス管10を保持できるため、輸送時や設置時など、バイパス管10が振動を繰り返すことで疲労破壊が起こり、冷媒が漏れることを抑制することができる。
(実施の形態2)
図7は、本発明の実施の形態2の熱交換器の斜視図であり、図8は、図7のC−C断面図(本発明の実施の形態2の熱交換器のx−y平面の断面図)である。図7、図8に示す
ように、一方のヘッダーパイプ3a内に、最上段の扁平管2より上方、かつバイパス管10より下方に、分割板12を設け、分割板12で区切られた一方のヘッダーパイプ3aの上方のバイパス空間13には、第1の冷媒配管6と連結し、第1の冷媒配管6からバイパス空間13の方向への流れを阻止する逆止弁14を備えたバイパス配管15を接続する。
これにより、バイパス管10を介して流れてきた冷媒と、熱交換区間8aを流れてきた冷媒と、が一方のヘッダーパイプ3a内で分割板12によって分断されるため、過負荷運転時など、冷媒循環量が多く、冷媒流速が速くなることで、冷媒圧力損失が大きくなりやすい場合においても、バイパス管10と熱交換区間8aを流れてきた流速の異なる冷媒が同一空間内に吹き出て、流速の異なる冷媒の境界面において渦が発生することで抵抗となり、冷媒圧力損失が増加することを抑制でき、空調性能を向上することができる。
また、凝縮器として機能する場合において、第1の冷媒配管6から流れてきたガス冷媒が、バイパス配管15へは逆止弁14によって流入せず、仕切板9aと、分割板12によって区切られた一方のヘッダーパイプ3aの中に流入され、熱交換区間8aのみを流れることになるため、熱交換区間8aをバイパスし、熱交換性能が低下することを抑制することができる。
なお、実施例では、熱交換器1を1列設置しているが、例えば、空気流れ方向(z方向)に2つ以上でもよく、また、重力方向(y方向)に2つ以上の熱交換器1を重ねた構成を用いた場合でも、同様の効果を得られる事は言うまでもない。
また、実施例では、複数のフィン5が、複数の扁平管2同士の間に上下に連続する波状に形成された構成としているが、互いが平行になるように、複数の扁平管2に直角に挿入されるよう板状に形成された構成とした場合でも、同様の効果を得られる事は言うまでもない。
本発明は、扁平管利用の熱交換器において、冷媒圧力損失が増加し、空調性能が低下することを抑制できる熱交換器であり、冷凍機、空気調和装置、給湯空調複合装置などの用途に適用できる。
1 熱交換器
2 扁平管
3a、3b ヘッダーパイプ
4 冷媒流路
5 フィン
6 第1の冷媒配管
7 第2の冷媒配管
8a、8b、8c、8d 熱交換区間
9a、9b、9c 仕切板
10 バイパス管
11 補助フィン
12 分割板
13 バイパス空間
14 逆止弁
15 バイパス配管
20 室外機
21 圧縮機
22 切替弁
23 室外膨張弁
24 送風機
25 液管
26 ガス管
100 熱交換器
101 扁平管
102a、102b ヘッダーパイプ
103a、103b 仕切板
104 接続管
105a、105b 冷媒配管

Claims (3)

  1. 複数の冷媒流路を有する複数の扁平管と、前記扁平管の両端部をそれぞれ接続する一対のヘッダーパイプと、で構成された熱交換器において、前記ヘッダーパイプは、複数の前記扁平管を複数の熱交換区間に分ける仕切板を備え、前記熱交換器が蒸発器として機能する場合に、冷媒が流出する第1の冷媒配管を一方の前記ヘッダーパイプの上方に、冷媒が流入する第2の冷媒配管を一方の前記ヘッダーパイプの下方、または他方の前記ヘッダーパイプの下方に設け、最上段の前記扁平管の上方に、一対の前記ヘッダーパイプ同士を連結し、一本の前記扁平管における複数の前記冷媒流路の合計の断面積よりも流路の断面積が大きいバイパス管を設けることを特徴とする熱交換器。
  2. 前記バイパス管と、最上段の前記扁平管と、の距離を、前記扁平管と、隣り合う前記扁平管と、の距離以下とすることを特徴とする請求項1に記載の熱交換器。
  3. 一方の前記ヘッダーパイプ内には、最上段の前記扁平管より上方、かつ前記バイパス管より下方に、分割板を有し、前記分割板で区切られた一方の前記ヘッダーパイプの上方のバイパス空間には、前記第1の冷媒配管と連結し、前記第1の冷媒配管から前記バイパス空間の方向への流れを阻止する逆止弁を備えたバイパス配管を接続することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の熱交換器。
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