JP6457863B2 - 燃料タンク用燃料キャップ - Google Patents

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Description

本発明は、燃料タンクの給油口内に嵌入可能なインナーキャップと、把持部を有して前記インナーキャップの外端部に結合されるアウターキャップと、前記給油口の開口縁に係合可能な一対の係合部を有するとともにそれらの係合部を前記インナーキャップの外周から側方に突出させるようにしつつ前記給油口の軸線に沿う方向での移動を可能として前記インナーキャップに保持される締付部材と、この締付部材を前記アウターキャップに近接する側に付勢する弾発力を発揮するようにして前記締付部材および前記インナーキャップの内端部間に設けられるスプリングとを備える燃料タンク用燃料キャップに関する。
燃料タンクの給油口の開口縁に係合可能な一対の係合部を有する締付部材が、給油口内に嵌入可能なインナーキャップに移動可能に保持され、前記締付部材を付勢するスプリングが前記インナーキャップ内に収容されるようにした燃料キャップが、特許文献1で既に知られている。
特許第4810406号公報
ところが、上記特許文献1で開示されるものでは、インナーキャップが、締付部材を貫通させる一対の貫通孔を周壁に有するようにして単一の金属材によって形成されているので、スプリングをインナーキャップ内に収容する際には、スプリングを押し縮めた状態で、前記インナーキャップの貫通孔を貫通するように前記締付部材をインナーキャップに取付ける必要があり、組立作業効率が優れているとは言い難い。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、スプリングをインナーキャップ内に容易に収容し得るようにして組立作業効率を高めることができるようにした燃料タンク用燃料キャップを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、燃料タンクの給油口内に嵌入可能なインナーキャップと、把持部を有して前記インナーキャップの外端部に結合されるアウターキャップと、前記給油口の開口縁に係合可能な一対の係合部を有するとともにそれらの係合部を前記インナーキャップの外周から側方に突出させるようにしつつ前記給油口の軸線に沿う方向での移動を可能として前記インナーキャップに保持される締付部材と、この締付部材を前記アウターキャップに近接する側に付勢する弾発力を発揮するようにして前記締付部材および前記インナーキャップの内端部間に設けられるスプリングとを備える燃料タンク用燃料キャップにおいて、前記インナーキャップが、前記アウターキャップに結合される第1インナーキャップ半体と、第1インナーキャップ半体を前記アウターキャップとの間に挟む第2インナーキャップ半体とが結合されて成り、第1インナーキャップ半体を貫通する前記締付部材と、前記第2インナーキャップ半体の前記アウターキャップとは反対側の端部との間に前記スプリングが設けられ、前記第1インナーキャップ半体に、燃料タンクの姿勢変化に伴って前記インナーキャップ内に流入した燃料を一時的に貯留可能とした燃料貯留部が形成されるとともに、前記燃料タンクが正常姿勢に復帰した状態で前記燃料貯留部から前記燃料タンク内に燃料を排出するための弁が、第1および第2インナーキャップ半体間に設けられ、前記インナーキャップが、下端部を閉じて有底円筒状に形成されるとともに前記締付部材を貫通させる貫通孔を周壁に有する外筒部と、前記燃料貯留部を内部に形成するようにして前記外筒部内に同軸に配置されるとともに前記燃料貯留部の下端を規定する底壁で下部が閉じられる有底円筒状の内筒部とを有するように形成されて、前記内筒部の上端部を覆って前記インナーキャップの上部に結合される前記アウターキャップに、前記燃料貯留部の上端部を前記燃料タンクの外側で外界に連通させる連通路が形成されることを第1の特徴とする。
また本発明は、第1の特徴の構成に加えて、前記インナーキャップの前記外筒部が、前記第1インナーキャップ半体の上外筒部と前記第2インナーキャップ半体の下外筒部とで構成され、前記締付部材を貫通させるようにして前記インナーキャップの前記外筒部の周壁に設けられる貫通孔が、前記第1インナーキャップ半体の前記上外筒部に形成されて前記第2インナーキャップ半体側に開口する凹部と、前記第2インナーキャップ半体の前記下外筒部の、前記第1インナーキャップ半体側の端縁とで構成されることを第2の特徴とする。
本発明は、第1または第2の特徴の構成に加えて、前記アウターキャップ、前記第1インナーキャップ半体および前記第2インナーキャップ半体が、樹脂で形成されるとともに、弾発係合もしくは熱溶着で相互に結合されることを第3の特徴とする。
本発明は、第1の特徴の構成に加えて、前記貫通孔を介して前記燃料タンク内に通じる環状室が、前記スプリングを収容するようにして前記外筒部および前記内筒部間に形成され、前記内筒部の上部に、前記環状室に通じる第1の連通孔が設けられることを第4の特徴とする。
さらに本発明は、第4の特徴の構成に加えて、前記外筒部の下端部に、前記環状室を前記燃料タンク内に通じさせる第2の連通孔が設けられることを第5の特徴とする。
本発明の第1の特徴によれば、締付部材が貫通する第1インナーキャップ半体と、締付部材との間にスプリングが介装される第2インナーキャップ半体とを相互に結合してインナーキャップが構成されるので、スプリングをインナーキャップ内に収容する際には、締付部材を貫通させた状態の第1インナーキャップ半体と、スプリングを装着した状態の第2インナーキャップ半体を結合するだけで、スプリングをインナーキャップ内に収容することができ、スプリングをインナーキャップ内に容易に収容し得るようにして組立作業効率を高めることができる。
また、燃料タンクの姿勢変化に伴って前記インナーキャップ内に流入した燃料を一時的に貯留可能とした燃料貯留部が第1インナーキャップ半体に形成されるとともに、燃料タンクが正常姿勢に復帰したときに弁によって燃料貯留部から燃料タンク内に燃料を排出するので、燃料タンクの一時的な姿勢の変化によっては燃料キャップから外部に燃料が流出することを抑制することができる。しかも燃料貯留部の上端部は、アウターキャップに形成される連通路によって燃料タンクの外側で外界に連通する。
また本発明の第2の特徴によれば、締付部材を貫通させるようにしてインナーキャップの外筒部の周壁に設けられる貫通孔が、第1インナーキャップ半体側の凹部と、第2インナーキャップ半体の第1インナーキャップ半体側の端縁とで構成されるので、第1および第2インナーキャップ半体を結合してインナーキャップを組立てる際に、締付部材を第1インナーキャップ半体の凹部に挿入しておけばよく、締付部材の第1インナーキャップ半体側への組付けが容易であり、組立作業効率をより高めることができる。
本発明の第3の特徴によれば、樹脂で形成されるアウターキャップ、第1インナーキャップ半体および第2インナーキャップ半体が、弾発係合もしくは熱溶着で相互に結合されるので、金属製のアウターキャップおよびインナーキャップを相互に結合して燃料キャップを構成するものに比べると、アウターキャップおよびインナーキャップを金型で型成形することに起因した生産数の限界や、表面処理の必要および工程数の増加等の課題が生じることはなく、部品点数の増加を抑えつつ燃料キャップを構成することができる。
本発明の第4の特徴によれば、スプリングを収容するようにして外筒部および内筒部間に形成される環状室に内筒部の上部に設けられる第1の連通孔が連通するので、燃料タンク内が貫通孔、環状室、第1の連通孔および連通路を介して外界に連通しており、燃料タンク内の圧力を適正に保つことができる。
さらに本発明の第5の特徴によれば、外筒部の下端部に設けられる第2の連通孔で環状室が燃料タンク内に通じるので、環状室に溜まった燃料を迅速に燃料タンク内に戻すことができる。
第1の実施の形態の燃料キャップが装着された状態の燃料タンクの要部縦断面図である。 図1の2−2線に沿う燃料キャップの断面図である。 燃料キャップの分解斜視図である。 第2インナーキャップ半体の斜め上方から見た斜視図である。 第2の実施の形態の燃料キャップの側面図である。
以下、本発明の実施の形態を添付の図面を参照しながら説明する。
本発明の第1の実施の形態について図1〜図4を参照しながら説明すると、先ず図1において、たとえば自動二輪車に搭載される燃料タンク5の上部に、前記燃料タンク5内に一部が突入する金属製の給油筒7が固着されており、この給油筒7の上部に形成される給油口8が燃料キャップ9Aで開閉可能に閉じられる。
前記給油筒7は、前記燃料タンク5の上壁5aを貫通するとともにその上壁5aに溶接される円筒部7aと、前記給油口8を形成するようにして前記円筒部7aの上部内に同軸に配置される短円筒部7bと、前記円筒部7aおよび前記短円筒部7bの上端部を連結する連結壁部7cとを一体に有するように形成される。また前記給油筒7における前記円筒部7aの下部には、前記給油口8に挿入される給油ガン(図示せず)に当接して該給油ガンの挿入端を規制するストッパ6が固着される。
前記燃料キャップ9Aは、前記燃料タンク5の前記給油口8内に嵌入可能なインナーキャップ10Aと、把持部11cを有して前記インナーキャップ10Aの外端部に結合されるアウターキャップ11と、前記給油口8の開口縁である前記短円筒部7bの下縁に係合可能な一対の係合部12cを有するとともにそれらの係合部12cを前記インナーキャップ10Aの外周から側方に突出させるようにしつつ前記給油口8の軸線に沿う方向での移動を可能として前記インナーキャップ10Aに保持される締付部材12と、この締付部材12を前記アウターキャップ11に近接する側に付勢する弾発力を発揮するようにして前記締付部材12および前記インナーキャップ10Aの内端部間に設けられるコイル状のスプリング13とを備える。
図3を併せて参照して、前記アウターキャップ11は、樹脂から成るものであり、円盤部11aと、該円盤部11aの外周から下方に延びる第1の周壁部11bと、前記円盤部11aの一直径線に沿って延びるとともに前記円盤部11aの上面から上方に隆起した前記把持部11cと、下方に向かうにつれて小径となるようにしつつ前記第1の周壁部11bの基部から下方に突出する第1のテーパ部11dと、第1のテーパ部11dの下端開口部を閉じる端板部11eを一体に有するように形成される。
前記インナーキャップ10Aは、前記アウターキャップ11に結合される第1インナーキャップ半体15Aと、第1インナーキャップ半体15Aを前記アウターキャップ11との間に挟む第2インナーキャップ半体16とが結合されて成り、第1インナーキャップ半体15Aを貫通する前記締付部材12と、前記第2インナーキャップ半体16の前記アウターキャップ11とは反対側の端部(インナーキャップ10Aの内端部)との間に前記スプリング13が設けられる。
第1インナーキャップ半体15Aは、樹脂から成るものであり、底壁部15aで下部が閉じられるようにして上下に延びる有底円筒状の内筒部15bと、該内筒部15bを同軸に囲繞する円筒状の上外筒部15cと、前記内筒部15bおよび前記上外筒部15cの上端間を結ぶリング板状の上壁部15dと、上方に向かうにつれて大径となるようにして前記上壁部15dの外周部から上方に突出する第2のテーパ部15eと、第2のテーパ部15eの外周から下方に延びる第2の周壁部15fと、第2のテーパ部15eの上下方向中間部から下方に突出する押さえリング部15gとを一体に有するように形成される。
ところで前記燃料キャップ9Aと、前記燃料タンク5側の前記給油筒7の前記連結壁部7cとの間には、シール部材17が挟まれるものであり、前記押さえリング部15gは前記シール部材17の外周部上面に当接して該シール部材17を前記連結壁部7c側に押圧する働きをする。
第1インナーキャップ半体15Aの上部には、前記アウターキャップ11が、弾発係合もしくは熱溶着によって結合されるものであり、この実施の形態では、前記アウターキャップ11の第1の周壁部11b、第1のテーパ部11dおよび前記端板部11eに、第1インナーキャップ半体15Aの前記上壁部15d、第2のテーパ部15eおよび第2の周壁部15fを密着させるようにして第1インナーキャップ10Aの上部にアウターキャップ11が熱溶着によって結合される。
また第1インナーキャップ半体15Aの前記上外筒部15cは、前記内筒部15bよりも短く形成されており、前記内筒部15bの下端よりも上方に配置されて前記底壁部15aで前記内筒部15bの下部が閉じられる。
図4を併せて参照して、第2インナーキャップ半体16は、樹脂から成るものであり、前記第1インナーキャップ半体15Aの前記上外筒部15cに対応した直径を有する下外筒部16aと、その下外筒部16aの下端を閉じる端壁部16bと、前記内筒部15bの下部に嵌合するようにして前記端壁部16bの中央から上方に隆起する円盤状の隆起部16cと、その隆起部16cの周方向に間隔をあけた複数箇所たとば4箇所から上方に突出する支持ピン16dとを一体に有するように形成される。
第1および第2インナーキャップ半体15A,16は、弾発係合もしくは熱溶着によって結合されるものであり、この実施の形態では、第1インナーキャップ半体15Aへの第2インナーキャップ半体16の弾発係合によって第1および第2インナーキャップ半体15A,16が相互に結合される。
第1インナーキャップ半体15Aに第2インナーキャップ半体16を弾発的に係合するために、第1インナーキャップ半体15Aにおける上外筒部15cの下部の周方向に等間隔をあけた2箇所に係止孔18が設けられ、前記第2インナーキャップ半体16の下外筒部16aには、前記係止孔18に弾発的に係合する一対の係合爪19が、前記下外筒部16aから一部が前記上外筒部15c側に突出するようにして前記下外筒部16aに設けられる一対の腕部20の先端部にそれぞれ一体に形成され、各腕部20を弾発的に撓ませることを可能とするために前記腕部20の両側に配置されるスリット21が、前記下外筒部16aに形成される。
第1および第2インナーキャップ半体15A,16の結合によって構成される前記インナーキャップ10Aは、下端部を閉じて有底円筒状に形成されるものであり、このインナーキャップ10Aは、第1インナーキャップ半体15Aの前記上外筒部15cならびに第2インナーキャップ半体16の前記下外筒部16aで構成される外筒部23Aと、その外筒部23A内に同軸に配置されるとともに前記底壁部15aで下部が閉じられる有底円筒状の内筒部15bとを有することになり、第1インナーキャップ半体15Aの前記内筒部15b内には、燃料タンク5の姿勢変化に伴って前記インナーキャップ10A内に流入した燃料を一時的に貯留可能とした燃料貯留部24が、前記底壁部15aで下端を規定するようにして形成される。
前記燃料タンク5が正常姿勢に復帰した状態で前記燃料貯留部24から前記燃料タンク5内に燃料を排出するために、前記第2インナーキャップ半体16の前記隆起部16cの中央部には燃料タンク5内に通じる排出孔25が設けられ、前記燃料貯留部24の下端を規定するようにして第1インナーキャップ半体15Aが有する前記底壁部15aに弁孔26が設けられ、その弁孔26を閉じ得る円形のシート状の弁27が、第1インナーキャップ半体15Aの前記底壁部15aおよび第2インナーキャップ半体16の前記支持ピン16d間に配置される。
前記支持ピン16dの上端および前記底壁部15aの下端間の距離Lは、前記弁27の厚みdよりも大きく設定されており、燃料タンク5が姿勢を変化させて燃料タンク5内から前記排出孔25を介して前記内筒部15b内の下部に流入した燃料による圧力が前記底壁部15a側に向けて前記弁27に作用すると、前記弁27は前記弁孔26を閉じるように前記底壁部15aに密接して閉弁する。それに対して前記燃料タンク5が正常姿勢に復帰した状態では、前記弁27に前記燃料貯留部24に貯留された燃料からの圧力が作用することで、前記弁27は前記支持ピン16dで支持される位置まで前記底壁部15aから離れて開弁し、前記燃料貯留部24内の燃料は、前記弁孔26、前記底壁部15aおよび前記弁27間の隙間28を通り、前記弁27を迂回して前記支持ピン16d相互間を通って、前記排出孔25から燃料タンク5内に排出される。
前記締付部材12は、前記内筒部15bを囲繞するリング部12aと、そのリング部12aの一直径線上に配置されて該リング部12aから半径方向外方に延びる一対の腕部12bとを有しており、各腕部12bの先端部に、横断面形状を下方に開いた略U字状とした前記係合部12cがそれぞれ一体に形成される。
前記締付部材12が一体に有する一対の前記腕部12bは、前記係合部12cを前記インナーキャップ10Aの外周から側方に突出させるようにして第1インナーキャップ半体15Aを貫通するものであり、前記腕部12bを貫通させるようにして前記インナーキャップ10Aの外周壁に設けられる貫通孔30が、第1インナーキャップ半体15Aの上外筒部15cに形成されて第2インナーキャップ半体16側に開口する凹部31と、第2インナーキャップ半体16の下外筒部16aの、第1インナーキャップ半体15A側の端縁とで構成される。
前記アウターキャップ11には、前記燃料貯留部24の上端部を前記燃料タンク5の外側で外界に連通させる連通路32が形成され、前記貫通孔30を介して前記燃料タンク5内に通じる環状室33が、前記スプリング13を収容するようにして前記外筒部23Aおよび前記内筒部15b間に形成され、前記内筒部15bの上部に、前記環状室33に通じる第1の連通孔34が設けられる。
また前記外筒部23Aの下端部である第2インナーキャップ10Aの端壁部16bには、前記環状室33を前記燃料タンク5内に通じさせる第2の連通孔35が設けられる。
前記アウターキャップ11内の前記連通路32は、前記燃料貯留部24の上端部に通じるようにして前記端板部11eの中央部に形成される第3の連通孔36と、第3の連通孔36に通じるようにしてアウターキャップ11内に形成される内部空間37と、前記把持部11cに対応する部分で前記内部空間37の外周部に通じるようにして第1のテーパ部11dの大径部側に設けられる第4の連通孔38とで構成され、前記インナーキャップ10Aにおける第2のテーパ部15eには、前記シール部材17よりも外方配置される第5の連通孔39Aが第4の連通孔38に通じるようにして設けられる。
次にこの第1の実施の形態の作用について説明すると、インナーキャップ10Aが、アウターキャップ11に結合される第1インナーキャップ半体15Aと、第1インナーキャップ半体15Aを前記アウターキャップ11との間に挟む第2インナーキャップ半体16とが結合されて成り、第1インナーキャップ半体15Aを貫通する締付部材12と、第2インナーキャップ半体16の前記アウターキャップ11とは反対側の端部との間にスプリング13が設けられるので、スプリング13をインナーキャップ10A内に収容する際には、締付部材12を貫通させた状態の第1インナーキャップ半体15Aと、スプリング13を装着した状態の第2インナーキャップ半体16を結合するだけで、スプリング13をインナーキャップ10A内に収容することができ、スプリング13をインナーキャップ10A内に容易に収容し得るようにして組立作業効率を高めることができる。
また、インナーキャップ10Aの外筒部23Aが、第1インナーキャップ半体15Aの上外筒部15cと第2インナーキャップ半体16の下外筒部16aとで構成され、締付部材12を貫通させるようにしてインナーキャップ10Aの外周壁に設けられる貫通孔30が、第1インナーキャップ半体15Aの上外筒部15cに形成されて第2インナーキャップ半体16側に開口する凹部31と、第2インナーキャップ半体16の下外筒部16aの、第1インナーキャップ半体15A側の端縁とで構成されるので、第1および第2インナーキャップ半体15A,16を結合してインナーキャップ10Aを組立てる際に、締付部材12を第1インナーキャップ半体15Aの凹部31に挿入しておけばよく、締付部材12の第1インナーキャップ半体15A側への組付けが容易であり、組立作業効率をより高めることができる。
またアウターキャップ11、第1インナーキャップ半体15Aおよび第2インナーキャップ半体16が、樹脂で形成されるとともに、弾発係合もしくは熱溶着で相互に結合されるので、金属製のアウターキャップおよびインナーキャップを相互に結合して燃料キャップを構成するものに比べると、アウターキャップおよびインナーキャップを金型で型成形することに起因した生産数の限界や、表面処理の必要および工程数の増加等の課題が生じることはなく、部品点数の増加を抑えつつ燃料キャップ9Aを構成することができる。
また第1インナーキャップ半体15Aに、燃料タンク5の姿勢変化に伴ってインナーキャップ10A内に流入した燃料を一時的に貯留可能とした燃料貯留部24が形成され、前記燃料タンク5が正常姿勢に復帰した状態で前記燃料貯留部24から前記燃料タンク5内に燃料を排出するための弁27が、第1および第2インナーキャップ半体15A,16間に設けられるので、燃料タンク5の一時的な姿勢の変化によっては燃料キャップ9Aから外部に燃料が流出することを抑制することができる。
また前記インナーキャップ10Aが、下端部を閉じて有底円筒状に形成されるとともに前記締付部材12を貫通させる貫通孔30を周壁に有する外筒部23Aと、前記燃料貯留部24を内部に形成するようにして前記外筒部23A内に同軸に配置されるとともに前記燃料貯留部24の下端を規定する底壁部15aで下部が閉じられる有底円筒状の内筒部15bとを有するように形成され、前記内筒部15bの上端部を覆って前記インナーキャップ10Aの上部に結合される前記アウターキャップ11に、前記燃料貯留部24の上端部を前記燃料タンク5の外側で外界に連通させる連通路32が形成され、前記貫通孔30を介して前記燃料タンク5内に通じる環状室33が、前記スプリング13を収容するようにして前記外筒部23Aおよび前記内筒部15b間に形成され、前記内筒部15bの上部に、前記環状室33に通じる第1の連通孔34が設けられるので、燃料タンク5内が貫通孔30、環状室33、第1の連通孔34および連通路32を介して外界に連通しており、燃料タンク5内の圧力を適正に保つことができる。
さらに前記外筒部23Aの下端部に、前記環状室33を前記燃料タンク5内に通じさせる第2の連通孔35が設けられるので、環状室33に溜まった燃料を迅速に燃料タンク5内に戻すことができる。
本発明の第2の実施の形態について図5を参照しながら説明すると、燃料キャップ9Bは、インナーキャップ10Bと、把持部11cを有して前記インナーキャップ10Bの外端部に結合されるアウターキャップ11と、一対の係合部12cを有するとともにそれらの係合部12cを前記インナーキャップ10Bの外周から側方に突出させるようにして前記インナーキャップ10Bに保持される締付部材12と、この締付部材12を前記アウターキャップ11に近接する側に付勢する弾発力を発揮するようにして前記締付部材12および前記インナーキャップ10Bの内端部間に設けられるコイル状のスプリング13(第1の実施の形態参照)とを備える。
前記インナーキャップ10Bは、第1インナーキャップ半体15Bおよび第2インナーキャップ半体16の結合によって構成されるものであり、このインナーキャップ10Bが有する外筒部23Bは、前記締付部材12を貫通させる貫通孔40を周壁に有するものであり、この貫通孔40は、第2インナーキャップ半体16の第1インナーキャップ半体15B側の端縁から上方にずれた位置で第1インナーキャップ半体15Bに設けられる。
この第2の実施の形態によれば、第1インナーキャップ半体15Bおよび第2インナーキャップ半体16を相互に結合する際に、締爪部材12を第1インナーキャップ半体15B側に保持しておくことができ、締付部材12を貫通させた状態の第1インナーキャップ半体15Bと、スプリング13を装着した状態の第2インナーキャップ半体16を結合するだけで、スプリング13をインナーキャップ10B内に収容することができ、スプリング13をインナーキャップ10B内に容易に収容し得るようにして組立作業効率を高めることができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
5・・・燃料タンク
8・・・給油口
9A,9B・・・燃料キャップ
10A,10B・・・インナーキャップ
11・・・アウターキャップ
11c・・・把持部
12・・・締付部材
12c・・・係合部
13・・・スプリング
15A,15B・・・第1インナーキャップ半体
15a・・・底壁部
15b・・・内筒部
15c・・・上外筒部
16・・・第2インナーキャップ半体
16a・・・下外筒部
23A,23B・・・外筒部
24・・・燃料貯留部
27・・・弁
30,40・・・貫通孔
31・・・凹部
32・・・連通路
33・・・環状室
34・・・第1の連通孔
35・・・第2の連通孔

Claims (5)

  1. 燃料タンク(5)の給油口(8)内に嵌入可能なインナーキャップ(10A,10B)と、把持部(11c)を有して前記インナーキャップ(10A,10B)の外端部に結合されるアウターキャップ(11)と、前記給油口(8)の開口縁に係合可能な一対の係合部(12c)を有するとともにそれらの係合部(12c)を前記インナーキャップ(10A,10B)の外周から側方に突出させるようにしつつ前記給油口(8)の軸線に沿う方向での移動を可能として前記インナーキャップ(10A,10B)に保持される締付部材(12)と、この締付部材(12)を前記アウターキャップ(11)に近接する側に付勢する弾発力を発揮するようにして前記締付部材(12)および前記インナーキャップ(10A,10B)の内端部間に設けられるスプリング(13)とを備える燃料タンク用燃料キャップにおいて、
    前記インナーキャップ(10A,10B)が、前記アウターキャップ(11)に結合される第1インナーキャップ半体(15A,15B)と、第1インナーキャップ半体(15A,15B)を前記アウターキャップ(11)との間に挟む第2インナーキャップ半体(16)とが結合されて成り、第1インナーキャップ半体(15A,15b)を貫通する前記締付部材(12)と、前記第2インナーキャップ半体(16)の前記アウターキャップ(11)とは反対側の端部との間に前記スプリング(13)が設けられ、
    前記第1インナーキャップ半体(15A,15B)に、燃料タンク(5)の姿勢変化に伴って前記インナーキャップ(10A,10B)内に流入した燃料を一時的に貯留可能とした燃料貯留部(24)が形成されるとともに、前記燃料タンク(5)が正常姿勢に復帰した状態で前記燃料貯留部(24)から前記燃料タンク(5)内に燃料を排出するための弁(27)が、第1インナーキャップ半体(15A,15B)および第2インナーキャップ半体(16)間に設けられ、
    前記インナーキャップ(10A,10B)が、下端部を閉じて有底円筒状に形成されるとともに前記締付部材(12)を貫通させる貫通孔(30,40)を周壁に有する外筒部(23A,23B)と、前記燃料貯留部(24)を内部に形成するようにして前記外筒部(23A,23B)内に同軸に配置されるとともに前記燃料貯留部(24)の下端を規定する底壁部(15a)で下部が閉じられる有底円筒状の内筒部(15b)とを有するように形成されて、前記内筒部(15b)の上端部を覆って前記インナーキャップ(10A,10B)の上部に結合される前記アウターキャップ(11)に、前記燃料貯留部(24)の上端部を前記燃料タンク(5)の外側で外界に連通させる連通路(32)が形成されることを特徴とする燃料タンク用燃料キャップ。
  2. 前記インナーキャップ(10A)の前記外筒部(23A)が、前記第1インナーキャップ半体(15A)の上外筒部(15c)と前記第2インナーキャップ半体(16)の下外筒部(16a)とで構成され、前記締付部材(12)を貫通させるようにして前記インナーキャップ(10A)の前記外筒部(23A)の周壁に設けられる貫通孔(30)が、前記第1インナーキャップ半体(15A)の前記上外筒部(15c)に形成されて前記第2インナーキャップ半体(16)側に開口する凹部(31)と、前記第2インナーキャップ半体(16)の前記下外筒部(16a)の、前記第1インナーキャップ半体(15A)側の端縁とで構成されることを特徴とする請求項1に記載の燃料タンク用燃料キャップ。
  3. 前記アウターキャップ(11)、前記第1インナーキャップ半体(15A,15B)および前記第2インナーキャップ半体(16)が、樹脂で形成されるとともに、弾発係合もしくは熱溶着で相互に結合されることを特徴とする請求項1または2に記載の燃料タンク用燃料キャップ。
  4. 前記貫通孔(30,40)を介して前記燃料タンク(5)内に通じる環状室(33)が、前記スプリング(13)を収容するようにして前記外筒部(23A,23B)および前記内筒部(15b)間に形成され、前記内筒部(15b)の上部に、前記環状室(33)に通じる第1の連通孔(34)が設けられることを特徴とする請求項1に記載の燃料タンク用燃料キャップ。
  5. 前記外筒部(23A,23B)の下端部に、前記環状室(33)を前記燃料タンク(5)内に通じさせる第2の連通孔(35)が設けられることを特徴とする請求項4に記載の燃料タンク用燃料キャップ。
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