JP6456684B2 - プラスチックカード用樹脂組成物 - Google Patents
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Description
一般式(1)
一般式(2)
一般式(1)
一般式(1)中、R2は、特に、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基、t−ペンチル基などの炭素数1〜5のアルキル基が好ましく、さらに好ましくはメチル基、t−ブチル基、t−ペンチル基である。
一般式(2)
樹脂組成物(A):
ポリカーボネート樹脂:
住化スタイロンポリカーボネート(株)社製カリバー200−3(以下、「PC」 と略記)
「カリバー」はスタイロンユーロップゲーエムベーハーの登録商標
イソフタル酸変性ポリブチレンテレフタレート:
ポリプラスチックス(株)社製ジュラネックス600LP(以下、「PBTI」と 略記)
固有粘度:1.0 イソフタル酸量:30モル%、融点:170℃
ポリブチレンテレフタレート:
ポリプラスチックス(株)社製ジュラネックス600FP(以下、PBTと略記)
固有粘度:1.0、融点:223℃
亜リン酸エステル系化合物(B):
住友化学社製スミライザー GP(以下「AO1」と略記する。)
亜リン酸エステル系化合物(C):
クラリアントジャパン社製P−EPQ(以下「AO2」と略記する。)
亜リン酸エステル系化合物(C):
アデカ社製アデカスタブPEP−36(以下「AO3」と略記する。)
前記各原料を表1および表2の割合にて一括してタンブラーで予備混合した。次いで、溶融温度260℃の条件にてスクリュー径40mmの単軸押出機(田辺プラスチックス機械株式会社製 VS40−32)を用いて溶融混合し各種樹脂組成物のペレットを得た。
得られた各種樹脂組成物のペレットをTダイを用いて240℃にて押出し、厚さ0.35mmの樹脂板を得た。この樹脂板を用いて、各種の試験を行った。
樹脂板を14cm x 14cmのサイズに裁断し、その片方の面の半面にアルミ箔を置き、更に樹脂版をその全面にのせ、温度150℃及び160℃の条件でそれぞれ熱プレス加工を行い、樹脂板同士を貼合した。その後、アルミ箔部分を長さ方向に半分含む形で長さ14cm、幅2cmの試験片に裁断し、アルミ箔を取除き、基材同士の接着性を測定するための試験片を得た。
引張試験機: オリエンテック社製万能引張試験機UCT−1T
引張り速度: 毎分50mm
剥離開始点の荷重を接着強度として、表1および表2に示した。尚、接着強度は4.0Kgf以上もしくは剥離せずに樹脂板が破壊されたものを合格とした。
樹脂板を2枚重ね、更にその両側にオーバーシート(*)を重ねて160℃でプレスし試験用樹脂板を得た。該樹脂板をJIS X6301に規定されたサイズ(8.5cm x 5.4cm)に裁断し、試験用プラスチックカードを作成した。
(*)ポリカーボネート樹脂製オーバーシート:
住化スタイロンポリカーボネート(株)社製カリバー200−13をTダイを用い て260℃で押出し、厚さ50μmのフィルムを作成した。
これをオーバーシートとして用いた。
プラスチックカードのエンボス文字凸部を、平坦な面と接しない向きで、平坦な面に置き、平坦な面からエンボス文字面の非エンボス文字部までの最大距離をビデオマイクロスコープで測定し、反りとした。この反りが2.5mm以下であれば合格とした。結果を表1および表2に示す。
樹脂板を2枚重ね、更にその両側にオーバーシート(*)を重ねて160℃でプレスし試験用樹脂板を得た。該樹脂板をJIS X6301に規定されたサイズ(8.5cm x 5.4cm)に裁断し、試験用プラスチックカードを作成した。
(*)ポリカーボネート樹脂製オーバーシート:
住化スタイロンポリカーボネート(株)社製カリバー200−13をTダイを用い て260℃で押出し、厚さ50μmのフィルムを作成した。
これをオーバーシートとして用いた。
得られたペレット各種ペレットを120℃で4時間乾燥した後に、これを射出成形機(日本製鋼社製J100EII−P)にて、溶融温度250℃の条件下、カラーチップ(サイズ:60 x 60 x 2mm)を作成した。
黄色度は、村上色彩研究所製スペクトロフォトメーターCMS35−SPを用い、D65光源、視野角10°の反射測定で実施し、黄色度8.0未満を合格とした。
比較例1は、ポリカーボネート樹脂(PC)の配合量が規定量よりも少なく、カルボン酸変性ポリブチレンテレフタレート(PBT1)の配合量が規定量よりも多い場合であり、収縮率が0.2%を超えていた。
比較例2は、ポリカーボネート樹脂(PC)の配合量が規定量よりも多い場合であり、接着性に劣り、反りも2.5mmを超えていた。
比較例3は、亜リン酸エステル系化合物(AO1)の配合量が規定量よりも少ない場合であり、黄色度が規定値を超えていた。
比較例4は、亜リン酸エステル系化合物(AO1)の配合量が規定量よりも多い場合であり、黄色度が規定値を超えていた。
比較例5は、亜リン酸エステル系化合物(AO2)の配合量が規定量よりも少ない場合であり、黄色度が規定値を超えていた。
比較例6は、亜リン酸エステル系化合物(AO2)の配合量が規定量よりも多い場合であり、黄色度が規定値を超えていた。
比較例7は、亜リン酸エステル系化合物(AO3)を単独で使用した場合であり、本発明の構成要件を満足する場合と比較して黄色度が規定値を超えていた。
Claims (7)
- ポリカーボネート樹脂70〜25重量%、カルボン酸変性ポリブチレンテレフタレート10〜75重量%およびポリブチレンテレフタレート0〜65重量%からなる樹脂組成物(A)100重量部に対して、下記一般式(1)で表される亜リン酸エステル系化合物(B)0.01〜2.0重量部、および下記一般式(2)で表される亜リン酸エステル系化合物(C)0.01〜2.0重量部を含むことを特徴とする、プラスチックカード用樹脂組成物。
一般式(1)
一般式(2)
- ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール及びトリペンタエリスリトールからなる群から選ばれる少なくとも1種のエリスリトール類を含まない、請求項1記載のプラスチックカード用樹脂組成物。
- 前記カルボン酸変性ポリブチレンテレフタレートのコモノマーユニットがイソフタル酸である、請求項1に記載のプラスチックカード用樹脂組成物。
- 前記イソフタル酸が、前記カルボン酸変性ポリブチレンテレフタレートを構成する単量体としてのイソフタル酸およびテレフタル酸の合計量を基準にして10〜50モル%である、請求項3に記載のプラスチックカード用樹脂組成物。
- 前記一般式(1)で表される亜リン酸エステル系化合物(B)の配合量が0.04〜1.0重量部(前記樹脂組成物(A)100重量部あたり)であり、前記一般式(2)で表される亜リン酸エステル系化合物(C)の配合量が0.04〜1.0重量部(前記樹脂組成物(A)100重量部あたり)である、請求項1に記載のプラスチックカード用樹脂組成物。
- 前記亜リン酸エステル系化合物(B)が、2,4,8,10−テトラ−t−ブチル−6−〔3−(3−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)プロポキシ〕ジベンゾ〔d,f〕〔1,3,2〕ジオキサホスフェピンであることを特徴とする、請求項1に記載のプラスチックカード用樹脂組成物。
- 請求項1〜6の何れか一項に記載のプラスチックカード用樹脂組成物を成形してなるプラスチックカード。
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JP2014262206A JP6456684B2 (ja) | 2014-12-25 | 2014-12-25 | プラスチックカード用樹脂組成物 |
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