JP6456678B2 - メモリーカード成形装置 - Google Patents

メモリーカード成形装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6456678B2
JP6456678B2 JP2014257081A JP2014257081A JP6456678B2 JP 6456678 B2 JP6456678 B2 JP 6456678B2 JP 2014257081 A JP2014257081 A JP 2014257081A JP 2014257081 A JP2014257081 A JP 2014257081A JP 6456678 B2 JP6456678 B2 JP 6456678B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
memory card
insertion hole
fixing
fixing jig
cutting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014257081A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016117119A (ja
Inventor
優爾 中西
優爾 中西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Disco Corp
Original Assignee
Disco Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Disco Corp filed Critical Disco Corp
Priority to JP2014257081A priority Critical patent/JP6456678B2/ja
Publication of JP2016117119A publication Critical patent/JP2016117119A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6456678B2 publication Critical patent/JP6456678B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)

Description

本発明は、電子機器に使用されるメモリーカードを製造する際に用いるメモリーカード成形装置に関する。
各種電子機器のカードスロットに挿入して使用されるSDカード(登録商標)、miniSD(登録商標)等のメモリーカードにあっては、規格化された形状となっている。例えば、メモリーカードの側部に対し、表裏及び前後方向を特定するための凹凸が形成されたり、コーナー部が面取り形状に形成されたりする。このような形状をメモリーカードの側部に成形する装置として、特許文献1には、メモリーカードを固定治具に装着し、砥石によってメモリーカードの側部を成形する成形装置が開示されている。
成形されたメモリーカードにあっては、その特性についてテストを行ってから製品化される。このテストでは、一方の面にテスト電極が露出して形成されたテスト用のメモリーカードについて電圧等の測定が行われる。
特許第4861751号公報
しかしながら、特許文献1の構成では、固定治具の挿入孔にメモリーカードを挿入した際、露出して形成された電極に傷が付く、という問題がある。この電極の傷によって、電圧測定が行えなくなったり、傷に起因して電極同士が導通して内部回路が破壊されたりし、正常なテストができなくなる、という問題もある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、固定治具の挿入孔にメモリーカードを挿入した際、電極に傷が付くことを防止することができるメモリーカード成形装置を提供することを目的とする。
本発明のメモリーカード成形装置は、メモリーカードの側部を成形する切削砥石を備えた切削手段と、メモリーカードを固定する固定治具と、固定治具を載せて保持する保持面を有するテーブルとを少なくとも備えたメモリーカード成形装置であって、固定治具は、テーブルの保持面に載置して着脱自在に保持される被保持面と、メモリーカードを挿入する開口が所定方向に延在し、上面から下面に貫通する挿入孔と、挿入孔に挿入したメモリーカードを挿入孔の延在方向に押してメモリーカードを固定する固定部と、挿入孔の延在方向に対して平行な挿入孔の一対の内面のうち、少なくとも一方側に配設される弾性部材と、を備え、メモリーカードの電極を備えた表面を、弾性部材が配設された挿入孔の内面に対面させて挿入孔にメモリーカードを挿入し、挿入孔内において弾性部材でメモリーカードの電極を保護し、且つ、固定部でメモリーカードを固定した状態で、切削手段の切削送り方向を、挿入孔の延在方向に対して直交する方向として切削手段で該側部を成形し、弾性部材は、挿入孔の一対の内面のうち、切削送り方向の下流側に配設されることを特徴とする。
この構成によれば、挿入孔にメモリーカードを挿入するときに、弾性部材によって電極を保護することができる。これにより、電極に傷が付くことを防止でき、メモリーカードの成形後における電極のテストを正常に行うことができる。また、メモリーカードの電極に対向する面だけに弾性部材を配設することができる。
また、本発明のメモリーカード成形装置において、固定治具は、上面と下面とのどちらも被保持面となることを可能とし、切削手段は、テーブルの保持面で固定治具の下面を被保持面として保持し、挿入孔に挿入されるメモリーカードの一方の側部を成形する第1の切削砥石と、テーブルの保持面で固定治具の上面を下向きにした状態で被保持面として保持し、挿入孔に挿入されるメモリーカードの他方の側部を成形する第2の切削砥石と、を備え、挿入孔に挿入されるメモリーカードの中心と、挿入孔にメモリーカードを挿入する挿入方向における固定治具の中心とを一致させる位置決め部を備えるとよい。この構成では、位置決め部によって上述した各中心を位置決めできるので、一方の側部を成形してから、固定治具を上下反転して他方の側部を成形することができる。
本発明によれば、挿入孔の内面に弾性部材を配設したので、固定治具の挿入孔にメモリーカードを挿入した際、電極に傷が付くことを防止することができる。
固定治具の一例を示す分解斜視図である。 固定治具に成形前のメモリーカードを挿入する状態を示す斜視図である。 メモリーカードを挿入した固定治具の一部を示す平面図である。 固定治具に成形前のメモリーカードを挿入した状態の断面模式図である。 固定治具にメモリーカードを挿入する前の状態の断面模式図である。 メモリーカード成形装置の一例を示す斜視図である。 メモリーカード成形装置のテーブル及び固定治具を示す斜視図である。 第1の切削手段を略示的に示す断面図である。 第2の切削手段を略示的に示す断面図である。 第1の切削砥石及び第2の切削砥石を位置合わせした状態を示す説明図である。 メモリーカードにおける側部の成形要領の説明図である。 メモリーカードにおける側部の成形要領の説明図である。 成形されたメモリーカードを示す正面図である。 変形例に係る固定治具の一部を示す図3と同様の平面図である。 他の変形例に係る固定治具の一部を示す図3と同様の平面図である。
以下、添付図面を参照して、本実施の形態に係るメモリーカード成形装置について説明する。図1は、実施の形態に係るメモリーカード成形装置に用いられる固定治具の概略斜視図である。
図1に示すように、固定治具1は、治具本体2と、ステンレス等の硬質材料によって形成され治具本体2に収容される第1の固定部5及び第2の固定部6と、を有している。固定治具1は、メモリーカードの側部の成形時にメモリーカードを保持する。
治具本体2は、上面視で長方形をなす概略板状に形成される。本実施の形態では、治具本体2について、長手方向をX方向、これに直交する短手方向をY方向、厚み方向をZ方向とし、図示のように+及び−の向きを設定する。なお、治具本体2の+X方向は、後述する成形装置での切削送り方向と一致される。
治具本体2の+Y方向及び−Y方向両側は、Z方向の幅(厚み)が後述する固定治具1全体のZ方向寸法として形成されている。治具本体2の+Y方向側及び−Y方向側における下面が後述するテーブルに載せられて保持され、かかる下面が被保持面10aとされる。また、被保持面10aと反対側の上面においても、治具本体2を上下反転することで、テーブルに載せられて保持されるので、かかる上面も被保持面10bとされる。各被保持面10a、10bには、テーブルに固定治具1を固定する際の位置合わせ用の位置決め穴10cが複数形成されている(被保持面10aの位置決め穴は図示省略)。
治具本体2は、メモリーカードが挿入される複数の挿入孔11を備えている。これら挿入孔11は、X方向に並んでY方向に2列に整列して形成され、ここでは、+Y方向側の挿入孔11の列を第1の挿入孔列11a、−Y方向側の挿入孔11の列を第2の挿入孔列11bとする。ここで、固定治具1は、第1の挿入孔列11a及び第2の挿入孔列11bの中間、つまり、Y方向中間の対称軸1aを基準とした断面で対称に形成されている。
治具本体2は、厚さ方向中間部においてX方向に延在する第1の固定部収容孔15及び第2の固定部収容孔16を更に備えている。第1の固定部収容孔15は、第1の挿入孔列11aの+Y方向側に形成され、第1の固定部5を収容可能とされる。第2の固定部収容孔16は、第2の挿入孔列11bの−Y方向側に形成され、第2の固定部6を収容可能とされる。
治具本体2のY方向両端側には、支持部材18が固定ネジ19を介してそれぞれ取り付けられる。治具本体2のY方向両端側には、バネ20を収容する収容孔21が複数形成されている(−Y方向側の収容孔は図示省略)。各収容孔21は、バネ20を圧縮して収容した状態で、開口側が支持部材18によって閉塞される。治具本体2のY方向両側には、解除ネジ23が装着可能に設けられる。解除ネジ23は、支持部材18の穴18aを貫通して治具本体2に形成された挿通穴24(−Y方向側の挿通穴は図示省略)に挿入され、第1の固定部5及び第2の固定部6に形成された雌ネジ部5a、6aに先端側が螺合する。
第1の固定部5及び第2の固定部6においては、対称軸1aの方に向く側面に硬質ウレタン等の弾性体5b、6bがそれぞれ固着されている。
図2は、固定治具に成形前のメモリーカードを挿入する状態を示す斜視図である。図2に示すように、挿入孔11には、成形前のメモリーカード30が挿入される。メモリーカード30は、一方の側部となる第1の側部30aと、他方の側部となる第2の側部30bを有し、表裏各面のうち一方の面に電極30cが形成される。本実施の形態では、メモリーカード30は、テスト用のメモリーカードとされ、一方の面から複数の電極30cが露出し、且つ、若干突出した状態で形成されている。メモリーカード30において、電極30cが形成された面の反対面には、当該反対面の一端に沿ってリブ30dが形成されている。リブ30dは、第1の側部30a及び第2の側部30bの各一端を連結する方向に延在している。なお、メモリーカード30は、第1の側部30a及び第2の側部30bの成形後、電極30cのテスト用として利用される。
図3は、メモリーカードを挿入した固定治具の一部を示す平面図である。本実施の形態では、挿入孔11は、メモリーカード30を2つの向きに挿入できる開口が形成され、第1の挿入孔列11aと第2の挿入孔列11bとでは、挿入されるメモリーカード30の向きが異なっている。
これを詳述すると、第1の挿入孔列11a及び第2の挿入孔列11bの各挿入孔11において、メモリーカード30が挿入される開口は、Y方向に延在する形状をそれぞれ備え、X方向の幅がメモリーカード30の厚みより若干大きく形成されている。また、Y方向の幅がメモリーカード30の長さより若干広く形成されている。第1の挿入孔列11aの挿入孔11は、+Y方向側にリブ30dを受容する受容溝11cを備えている。第2の挿入孔列11bの挿入孔11は、−Y方向側にリブ30dを受容する受容溝11cを備えている。従って、第1の挿入孔列11aと第2の挿入孔列11bとでは、挿入されるメモリーカード30におけるリブ30dのY方向の位置が異なるようになる。その一方、第1の挿入孔列11aと第2の挿入孔列11bとでは、挿入されるメモリーカード30のX方向の向きが同じとなり、+X方向側に電極30c、−X方向側にリブ30dが配置される。
ここで、各挿入孔11の延在方向(Y方向)に対して平行な一対の内面の一方側、すなわち、+X方向側の内面には、弾性部材32が配設されている。弾性部材32は、丸軸状に形成されたゴム等の弾性変形可能な素材からなる。弾性部材32は、本実施の形態では、各挿入孔11に対し、複数本(本実施の形態では4本)ずつ配設されている。
弾性部材32は、挿入孔11の+X方向側の内面に形成された溝状の弾性部材挿入部33に受容されている。弾性部材挿入部33は、Z方向(紙面直交方向)に直線的に延在しており、これに受容される弾性部材32も同方向に延在している。弾性部材32は、弾性部材挿入部33に受容された状態で、−X方向側の端部が挿入孔11の+X方向側の内面より突出している。この突出量は、メモリーカード30における電極30cの突出高さより高く設定されており、電極30cが挿入孔11の内面と非接触となって保護される。弾性部材32は、丸軸状に形成されるので、挿入孔11内のメモリーカード30に線接触される。挿入孔11において、各弾性部材32のX方向の位置は、好ましくは、電極30cと非接触となる間隔をあけて配設され、これによっても、電極30cが保護されるようになる。
図4は、固定治具に成形前のメモリーカードを挿入した状態の断面模式図である。図4に示すように、本実施の形態では、第1の挿入孔列11aの挿入孔11に挿入されるメモリーカード30は、第2の側部30bが治具本体2の上方に露出するように挿入される。一方、第2の挿入孔列11bの挿入孔11に挿入されるメモリーカード30は、第1の側部30aが治具本体2の上方に露出するように挿入されている。また、挿入孔11は、治具本体2の上面から下面に貫通している。従って、第1の挿入孔列11aに収容されたメモリーカード30は、第1の側部30aが治具本体2の下面から突出して露出し、第2の挿入孔列11bに収容されたメモリーカード30は第2の側部30bが治具本体2の下面から露出している。なお、挿入孔11にメモリーカード30を挿入する挿入方向は+Z方向及び−Z方向とされる。
ここで、固定治具1全体のZ方向寸法と、メモリーカード30のZ方向寸法とは、同一に設定されている。従って、治具本体2の下面から露出する側部30a、30bと、治具本体2の被保持面10bとが同一面上に位置すると、挿入孔11に挿入されるメモリーカード30のZ方向中心位置と、固定治具1のZ方向中心位置とが一致される。これにより、治具本体2の被保持面10aを後述するテーブル50の平坦な上面に載置し、治具本体2の下面側から露出する側部30a、30bもテーブル50上に載せて接触させると、固定治具1に対しメモリーカード30が挿入方向において位置決めされる。ここにおいて、テーブル50上面と、固定治具1の厚み(Z方向寸法)とによって位置決め部が構成される。なお、治具本体2を上下反転して被保持面10bをテーブル50上面に載置させても、同様に位置決めを行うことができる。
図5は、固定治具にメモリーカードを挿入する前の状態の断面模式図である。図5に示すように、第1の固定部収容孔15は、第1の挿入孔列11aの挿入孔11に連通し、第2の固定部収容孔16は、第2の挿入孔列11bの挿入孔11に連通している。また、第1の固定部収容孔15及び第2の固定部収容孔16は、バネ20を収容する収容孔21に連通している。従って、第1の固定部5は、第1の固定部収容孔15から収容孔21と挿入孔11との両方に進入するようY方向に変位される。また、第2の固定部6は、第2の固定部収容孔16から収容孔21と挿入孔11との両方に進入するようY方向に変位される。第1の固定部5及び第2の固定部6における対称軸1a側の端部は、解除ネジ23の装着前は、挿入孔11に突出した状態(図5で点線で示す状態)とされる。
解除ネジ23は、支持部材18の外側から装着され、第1の固定部5及び第2の固定部6の雌ネジ部5a、6aに螺合される。この状態で、解除ネジ23が回転操作されると、バネ20の付勢力に抗して、第1の固定部5及び第2の固定部6の互いの距離が拡張するよう移動され、挿入孔11から第1の固定部5及び第2の固定部6が退避される。これにより、挿入孔11内へのメモリーカード30の挿入が許容される。
図5の状態から、挿入孔11にメモリーカード30を挿入し、解除ネジ23と雌ネジ部5a、6aとの螺合が解除されると、バネ20の付勢力により挿入孔11内のメモリーカード30に向かって第1の固定部5及び第2の固定部6が移動される。そして、図4に示すように、第1の挿入孔列11aの挿入孔11内におけるメモリーカード30は、バネ20の付勢力によって第1の固定部5を介して−Y方向に押され、第1の固定部5と、これに対向する挿入孔11の内面とで挟持される。また、第2の挿入孔列11bの挿入孔11内におけるメモリーカード30は、バネ20の付勢力によって第2の固定部6を介して+Y方向に押され、第2の固定部6と、これに対向する挿入孔11の内面とで挟持される。
図4に示したように複数のメモリーカード30が挿入された固定治具1は、例えば図6に示すメモリーカード成形装置40におけるメモリーカードの成形に用いられる。図6は、メモリーカード成形装置の一例を示す斜視図である。このメモリーカード成形装置40は、メモリーカードの側部を成形する切削手段41と、固定治具1を載せて保持するテーブル42とを備えている。テーブル42は、X方向に往復移動可能であり、メモリーカードを成形するときに+X方向を切削送り方向として移動する。また、テーブル42は、不図示の回転機構等を介して回転可能に設けられている。
図7は、メモリーカード成形装置のテーブル及び固定治具を示す斜視図である。図7に示すように、テーブル42は、固定治具1が載置される保持面420を上面に備えている。保持面420は、例えば多孔質の吸引部421を有しており、吸引部421はテーブル42の下方に設けられた図示しない吸引源と連通している。また、保持面420の上面には、載置される固定治具1に形成された位置決め穴10cに対応する位置決め突起422が形成されている。位置決め突起422に位置決め穴10cを嵌合させた状態で、保持面420に固定治具1が載せられ、吸引部421において固定治具1の被保持面10aが吸引されて着脱自在に保持される。このとき、固定治具1の第1の挿入孔列11a及び第2の挿入孔列11bにおいて、メモリーカード30が整列する+X方向及び−X方向と、テーブル42の移動方向となる+X方向及び−X方向とが一致される。また、固定治具1に固定されたメモリーカード30の電極30cが+X方向側に向けられる。
図6に戻り、切削手段41は、−X方向側から+X方向側に並ぶ第1の切削手段43と、第2の切削手段44とを備えている。第1の切削手段43では、第1のハウジング430によって第1のスピンドル431が回転可能に支持されている。第2の切削手段44では、第2のハウジング440によって第2のスピンドル441が回転可能に支持されている。
図8は、第1の切削手段を略示的に示す断面図である。図8に示すように、第1の切削手段43は、第1のスピンドル431を貫通させる貫通孔を有する円筒状の第1のホイール432の外周に、電着等によって第1の切削砥石433が固着された構成となっている。第1のホイール432は、第1のスピンドル431に嵌合し、ナット434によって固定されている。第1の切削砥石433は、例えばダイヤモンド砥粒等の砥粒をニッケルめっき等で固定して構成されている。第1の切削砥石433は、メモリーカード30の第1の側部30a(図11参照)の所望の形状に対応する側面形状を有している。従って、第1の切削手段43によって切削を行うことで、メモリーカード30の第1の側部30aを成形することができる。
図9は、第2の切削手段を略示的に示す断面図である。図9に示すように、第2の切削手段44は、第2のスピンドル441を貫通させる貫通孔を有する円筒状の第2のホイール442の外周に、電着等によって第2の切削砥石443が固着された構成となっており、第2のホイール442が第2のスピンドル441に嵌合し、ナット444によって固定されて構成される。第2の切削砥石443は、例えばダイヤモンド砥粒等の砥粒をニッケルめっき等で固定して構成されている。第2の切削砥石443は、メモリーカード30の第2の側部30b(図11参照)の所望の形状に対応する側面形状を有している。
成形後のメモリーカード31(図13参照)は、本実施の形態では、第1の側部30aと第2の側部30bの形状が異なる非対称形に成形されるため、第1の切削砥石433と第2の切削砥石443とは、その側面形状が異なる。
図6に戻り、テーブル42の移動経路の上方には、アライメント手段45が配設されている。アライメント手段45は、撮像部450を備えており、固定治具1を撮像してその特定の領域を検出することにより、テーブル42に保持された固定治具1の角度調整や、各切削手段43、44のY方向の位置決めを行い、固定治具1に固定されたメモリーカード30と位置合わせされる。
続いて、メモリーカード30を所望の形状に成形する方法について説明する。先ず、図5に示すように、上面が平坦な水平面となる位置合わせ用のテーブル50上に固定治具1が載置される。そして、固定治具1に装着された解除ネジ23が回転操作されると、挿入孔11から第1の固定部5及び第2の固定部6が退避される。そして、図4に示すように、第1の挿入孔列11aを構成する各挿入孔11には、第2の側部30bが固定治具1の上面側から露出した状態でメモリーカード30が挿入される。このとき、第1の側部30aは、固定治具1の下面側から露出され、テーブル50の上面に載置される。一方、第2の挿入孔列11bを構成する各挿入孔11には、第1の側部30aが固定治具1の上面側から露出した状態でメモリーカード30が挿入される。このとき、第2の側部30bは、固定治具1の下面側から露出され、テーブル50の上面に載置される。
このように載置することで、挿入孔11に挿入されるメモリーカード30のZ方向中心位置と、固定治具1のZ方向中心位置とが一致するよう位置決めされた状態となる。この状態から、解除ネジ23が固定治具1から取り外されると、バネ20の付勢力によって、挿入孔11内でメモリーカード30が第1の固定部5及び第2の固定部6に押されて固定される。
なお、図3に示すように、各挿入孔11においてメモリーカード30を挿入する際、メモリーカード30の電極30cを備えた表面を、弾性部材32が配設された挿入孔11の内面(+X方向側の内面)に対面させる。これにより、挿入孔11内では、メモリーカード30の電極30cを備えた表面が弾性部材32とだけ接触し、挿入孔11の+X方向側の内面と隙間が空いた状態になる。従って、弾性部材32によって、メモリーカード30の電極30cが弾性部材32及び挿入孔11の内面と非接触となり、露出された電極30cが損傷しないように保護される。
固定治具1にメモリーカード30が固定された状態で、不図示の搬送手段によって、固定治具1が搬送され、図6に示すように、固定治具1の被保持面10a側がテーブル42の保持面420に載せて保持される。その後、テーブル42をX方向に移動させて、アライメント手段45の直下に移動させ、保持面420の角度の微調整や、第2の挿入孔列11bに固定されたメモリーカード30(図2参照)と第1の切削砥石433とのY方向の位置合わせが行われる。これと同時又は前後して、第1の挿入孔列11aに固定されたメモリーカード30と第2の切削砥石443とのY方向の位置合わせが行われる。すなわち、図10に示すように、第2の挿入孔列11bにおける挿入孔11に保持されたメモリーカード30の移動経路の直上に第1の切削砥石433を位置させる。これと共に、第1の挿入孔列11aにおける挿入孔11に保持されたメモリーカード30の移動経路の直上に第2の切削砥石443を位置させる。
その後、第1の切削砥石433及び第2の切削砥石443が高速回転しながら第1の切削手段43及び第2の切削手段44を下降させてから、テーブル42が、図6に示した+X方向に移動される。すると、図11に示すように、第1の切削砥石433は、第2の挿入孔列11bに固定され上方に露出した複数のメモリーカード30の第1の側部30aに接触する。また、第2の切削砥石443は、第1の挿入孔列11aに固定され上方に露出した複数のメモリーカード30の第2の側部30bに接触する。そうすると、第2の挿入孔列11bに固定されたメモリーカード30の第1の側部30aには、第1の切削砥石433の形状が転写され、第1の挿入孔列11aに固定されたメモリーカード30の第2の側部30bには、第2の切削砥石443の形状が転写される。
次に、保持面420から固定治具1を取り外し、対称軸1aを基準として固定治具1の上下を反転させ、固定治具1の上面であった被保持面10bを下向きにした状態で保持面420に保持させる。このとき、図12に示すように、第1の挿入孔列11aに固定されたメモリーカード30については第1の側部30aが上方に露出し、第2の挿入孔列11bに固定されたメモリーカード30については第2の側部30bが上方に露出した状態となる。また、固定治具1は、第1の挿入孔列11a及び第2の挿入孔列11bの中間の対称軸1aを基準として対称に形成されるので、上下反転することにより、第1の切削砥石433の下方に第1の挿入孔列11aに固定されたメモリーカード30が位置し、第2の切削砥石443の下方に第2の挿入孔列11bに固定されたメモリーカード30が位置する。従って、第1の切削砥石433及び第2の切削砥石443のY方向の位置を変更する必要がない。
その状態で、必要に応じて保持面420の向きの微調整等を行った後に、第1の挿入孔列11aに保持されたメモリーカード30については第1の側部30aに第1の切削砥石433を接触させる。また、第2の挿入孔列11bに保持されたメモリーカード30については第2の側部30bに第2の切削砥石443を接触させる。そうすると、メモリーカード30の第2の側部30bには第2の切削砥石443の形状が転写され、メモリーカード30の第1の側部30aには第1の切削砥石433の形状が転写される。なお、固定治具1が精密に形成されていれば、保持面420の向きの微調整は必ずしも必要とされない。
このようにして、すべてのメモリーカード30について、第1の側部30a及び第2の側部30bに第1の切削砥石433及び第2の切削砥石443の形状が転写され、図13に示す所望の形状のメモリーカード31となる。このメモリーカード31においては、4つの角が面取りされており、そのうちの2つの面取り部310、311は、第一の切削砥石433の形状が転写されて形成されたものである。一方、残りの2つの面取り部312、313は、第2の切削砥石443の形状が転写されて形成されたものである。また、第2の側部30bには異形部314が形成されており、この異形部314は、第2の切削砥石443の形状が転写されて形成されたものである。
以上のように、本実施の形態によれば、固定治具1において挿入孔11にメモリーカード30を挿入するときに、弾性部材32によって、メモリーカード30の電極30cが挿入孔11の内面に接触したり擦れたりすることを回避することができる。従って、弾性部材32でメモリーカード30の電極30cを保護した状態で、各固定部5、6によってメモリーカード30が固定される。これにより、メモリーカード30の電極30cに傷や損傷が発生したり、電極30c同士が導通して内部回路が破壊したりすることを回避することができる。よって、メモリーカード30の各側部30a、30bを成形してから、電極30cに通電する電圧測定等のテストを正常に行うことができる。
また、本実施の形態では、図11に示すようにメモリーカード30の成形を行ってから、固定治具1の上面を下向きに反転した状態で、図12に示すようにメモリーカード30の成形を行うことができる。このとき、固定治具1及びメモリーカード30の各Z方向の中心位置が一致するよう位置決めされるので、第1の切削砥石及び第2の切削砥石の上下方向の位置調整を省略することができる。
更に、挿入孔11において、固定治具1の切削送り方向(+X方向)下流側の内面側だけに弾性部材32を配設し、かかる内面にメモリーカード30の電極30cが形成された面が対面した状態で挿入される。つまり、挿入孔11において、メモリーカード30の電極30cに対向する面だけに弾性部材32が配設されるので、弾性部材32の設置数を抑制しつつ、電極30cを効果的に保護することができる。また、挿入孔11内では、メモリーカード30の電極30cを備えた表面が弾性部材32とだけ接触し、挿入孔11の+X方向側の内面と隙間が空いた状態になる。従って、かかる隙間を通じて、切削屑等を滞留させずに流れ出し易くすることができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能である。上記実施の形態において、添付図面に図示されている大きさや形状などについては、これに限定されず、本発明の効果を発揮する範囲内で適宜変更することが可能である。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施することが可能である。
例えば、上記実施の形態では、挿入孔11へのメモリーカード30の挿入及び位置決めを位置合わせ用のテーブル50上で行ったが、テーブル42の保持面420上で行ってもよい。この場合、保持面420が上述した位置決め部を構成する。また、位置合わせ用のテーブル50は、メモリーカード成形装置40の構成に含まれない外部の装置を構成するものとしてもよい。
また、弾性部材32の形態や配設位置、配設方法は、上記実施の形態で説示したものに限定されるものでなく、種々の変更が可能であり、具体例として、図14及び図15に示す構成を変形例として挙げることができる。
図14の弾性部材61は、X方向が厚み方向となる概略板状に形成されている。弾性部材61のY方向両側は、−X方向側を削るように薄肉に形成されている。弾性部材61が挿入される弾性部材挿入部62は、弾性部材61のY方向両側をX方向から挟むように受容している。このとき、弾性部材61の−X方向側の端部が挿入孔11の+X方向側の内面より突出している。図15の弾性部材65は、シート状に形成され、挿入孔11の+X方向側の内面に接着剤を介して接着される。
各変形例の弾性部材61、65及び上記実施の形態の弾性部材32は、挿入孔11における+X方向側の内面、つまり、切削加工時の切削送り方向下流側の内面にそれぞれ設けたが、変更してもよい。弾性部材32、61、65は、挿入孔11の+X方向及び−X方向側の内面それぞれに設けてもよいし、挿入孔11の−X方向側の内面だけに設けてもよい。
以上説明したように、本発明は、固定治具の挿入孔にメモリーカードを挿入した状態で、メモリーカードの側部を成形する成形装置に有用である。
1 固定治具
5 第1の固定部(固定部)
6 第2の固定部(固定部)
10a、10b 被保持面
11 挿入孔
30 メモリーカード
30a 第1の側部(側部)
30b 第2の側部(側部)
30c 電極
32 弾性部材
40 メモリーカード成形装置
42 テーブル
420 保持面
43 第1の切削手段
433 第1の切削砥石
44 第2の切削手段
443 第2の切削砥石

Claims (2)

  1. メモリーカードの側部を成形する切削砥石を備えた切削手段と、該メモリーカードを固定する固定治具と、該固定治具を載せて保持する保持面を有するテーブルとを少なくとも備えたメモリーカード成形装置であって、
    該固定治具は、該テーブルの該保持面に載置して着脱自在に保持される被保持面と、該メモリーカードを挿入する開口が所定方向に延在し、上面から下面に貫通する挿入孔と、該挿入孔に挿入した該メモリーカードを該挿入孔の延在方向に押して該メモリーカードを固定する固定部と、該挿入孔の延在方向に対して平行な該挿入孔の一対の内面のうち、少なくとも一方側に配設される弾性部材と、を備え、
    該メモリーカードの電極を備えた表面を、該弾性部材が配設された該挿入孔の内面に対面させて該挿入孔に該メモリーカードを挿入し、該挿入孔内において該弾性部材で該メモリーカードの該電極を保護し、且つ、該固定部で該メモリーカードを固定した状態で、該切削手段の切削送り方向を、該挿入孔の延在方向に対して直交する方向として該切削手段で該側部を成形し、
    該弾性部材は、該挿入孔の一対の内面のうち、該切削送り方向の下流側に配設されるメモリーカード成形装置。
  2. 該固定治具は、上面と下面とのどちらも被保持面となることを可能とし、
    該切削手段は、
    該テーブルの該保持面で該固定治具の該下面を被保持面として保持し、該挿入孔に挿入される該メモリーカードの一方の側部を成形する第1の切削砥石と、
    該テーブルの該保持面で該固定治具の該上面を下向きにした状態で被保持面として保持し、該挿入孔に挿入される該メモリーカードの他方の側部を成形する第2の切削砥石と、を備え、
    該挿入孔に挿入される該メモリーカードの中心と、該挿入孔に該メモリーカードを挿入する挿入方向における該固定治具の中心とを一致させる位置決め部を備える請求項1記載のメモリーカード成形装置。
JP2014257081A 2014-12-19 2014-12-19 メモリーカード成形装置 Active JP6456678B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014257081A JP6456678B2 (ja) 2014-12-19 2014-12-19 メモリーカード成形装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014257081A JP6456678B2 (ja) 2014-12-19 2014-12-19 メモリーカード成形装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016117119A JP2016117119A (ja) 2016-06-30
JP6456678B2 true JP6456678B2 (ja) 2019-01-23

Family

ID=56242636

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014257081A Active JP6456678B2 (ja) 2014-12-19 2014-12-19 メモリーカード成形装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6456678B2 (ja)

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0435079Y2 (ja) * 1986-08-10 1992-08-20
JPH02180553A (ja) * 1988-12-28 1990-07-13 Tokin Corp 電源用フェライトコアギャップ加工装置
JP3957072B2 (ja) * 2003-03-27 2007-08-08 株式会社日新化成 研磨治具及び端面研磨装置及び研磨治具用セット治具
JP4861751B2 (ja) * 2006-06-07 2012-01-25 株式会社ディスコ メモリーカードの成形装置及び成形方法
US9649706B2 (en) * 2014-04-07 2017-05-16 Taras Ursuliak Multi-surface object end manual filing tool

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016117119A (ja) 2016-06-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9435856B2 (en) Position adjustable probing device and probe card assembly using the same
JP2007019218A5 (ja)
EP2290375A2 (en) Carrier for aligning electronic components with slidably arranged plates
US20140306730A1 (en) Alignment adjusting mechanism for probe card, position adjusting module using the same and modularized probing device
KR20210022670A (ko) 프로브 유닛
CN102991098B (zh) 中心定位夹持装置
CN107180780B (zh) 一种晶圆料盒定位装置
JP6456678B2 (ja) メモリーカード成形装置
JP2017224671A (ja) 剥離装置
JP5682910B2 (ja) 基板ホルダー及び基板搬送装置
EP3288356B1 (en) Modularized server
CN212683686U (zh) 一种定位载具
JP4861751B2 (ja) メモリーカードの成形装置及び成形方法
TWI608905B (zh) 定位裝置
KR101550743B1 (ko) 프로브 카드
CN110870398B (zh) 调整用工具及对位方法
KR20100100232A (ko) 정밀가공장치
JP6704993B2 (ja) ノズル保持機構及び部品実装装置
JP2016025201A (ja) ノズル交換装置
JP2010245009A (ja) 接続装置
JP6410541B2 (ja) ブレードカバー装置
EP3012063A1 (en) Tool positioning and holding mechanism
JP2016101749A (ja) 基板加工用ツールのツールホルダ及び基板加工装置
JP4652945B2 (ja) 光ファイバ切断器の刃高調整治具、及びそれを用いた刃高調整方法
US20170320238A1 (en) Substrate processing tool

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171026

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180713

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180904

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181102

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181120

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181219

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6456678

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250