JP6455888B2 - 無線通信装置、無線通信方法及びプログラム - Google Patents

無線通信装置、無線通信方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は無線通信装置、無線通信方法及びプログラムに関し、特に無線LANによる通信を行う無線通信装置、無線通信方法及びプログラムに関する。
無線LAN(Local Area Network)による通信(無線LAN通信)を行う無線LANアクセスポイント等の無線通信装置が、建物(例えば住居)等の特定スペースの内部又は近傍に設置される。これにより、その特定スペース内のユーザが携帯する移動端末は、無線LAN通信を行うことができる。ここで、特定スペースにおいて、ユーザ(移動端末)が存在しないエリアに対しても電波を放射すると、無駄な電力を消費するおそれがある。
これに関し、特許文献1は、電波を送受信するための有指向性アンテナと、送受信される電波を用いて通信するための屋外設置型基地局装置と、有指向性アンテナの放射パターンにおけるビームの方向を制御するためのビーム方向制御装置とを有するビル内移動体通信システムを開示する。特許文献1にかかるビル内移動体通信システムにおいては、センサによって、その感知領域内に人が居ること、すなわち、移動局が存在する可能性があり、通信トラヒックが発生し得る状態であることが検知される。そして、特許文献1にかかるビル内移動体通信システムは、移動局が存在しないフロアに対して無線通信エリアを形成しないように制御する。これにより、特許文献1にかかるビル内移動体通信システムは、ビル内に無線通信エリアを形成するために必要な基地局装置の消費電力を低減することが可能となる。
特開平11−191752号公報
特許文献1にかかる技術では、感知領域内に人が居ること(つまり移動局が存在する可能性があること)を検知するために、無線通信エリアが形成される対象である各フロアに、センサを設置する必要がある。言い換えると、特許文献1にかかる技術では、無線通信の環境を調整する対象となるエリア内にセンサを設置する必要がある。ここで、フロアによっては、センサを設置することができないおそれがある。さらに、センサの感知領域には限界があるため、フロアによっては、フロアの面積が大きいために、多くのセンサを設置する必要がある。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、無線通信の環境を調整する対象となるエリアにセンサを設置することなく、無線通信の環境を調整することが可能な無線通信装置、無線通信方法及びプログラムを提供する。
本発明にかかる無線通信装置は、第1のアンテナ部及び第2のアンテナ部を有し、特定スペースに存在する移動端末と無線LANによる通信を行う通信部と、物体の移動方向を検知可能なセンサで得られたセンサ情報を取得する取得部と、前記センサ情報に基づいて、前記物体の移動方向に応じて前記通信部を制御する制御部とを有する。
また、本発明にかかる無線通信方法は、特定スペースに存在する移動端末と無線LANによる通信を行い、第1のアンテナ部及び第2のアンテナ部を含む通信部を有する無線通信装置を制御する無線通信方法であって、物体の移動方向を検知可能なセンサで得られたセンサ情報を取得し、前記センサ情報に基づいて、前記物体の移動方向に応じて、前記通信部を制御する。
また、本発明にかかるプログラムは、特定スペースに存在する移動端末と無線LANによる通信を行い、第1のアンテナ部及び第2のアンテナ部を含む通信部を有する無線通信装置を制御する無線通信方法をコンピュータに実行させるプログラムであって、物体の移動方向を検知可能なセンサで得られたセンサ情報を取得するステップと、前記センサ情報に基づいて、前記物体の移動方向に応じて、前記通信部を制御するステップとをコンピュータに実行させる。
本発明によれば、無線通信の環境を調整する対象となるエリアにセンサを設置することなく、無線通信の環境を調整することが可能な無線通信装置、無線通信方法及びプログラムを提供できる。
本発明の実施の形態にかかる無線通信システムの概要を示す図である。 実施の形態1にかかる無線通信システムを示す図である。 実施の形態1にかかる無線通信装置の構成を示す図である。 実施の形態1にかかる無線通信装置の機能ブロック図である。 実施の形態1にかかる登録情報を例示する図である。 実施の形態1にかかるデータベースを例示する図である。 実施の形態1にかかる無線通信装置によってなされる無線通信方法を示すフローチャートである。 実施の形態2にかかる無線通信システムを示す図である。 実施の形態2にかかるデータベースを例示する図である。 実施の形態2にかかる無線通信装置によってなされる無線通信方法を示すフローチャートである。 実施の形態2にかかる無線通信装置によってなされる無線通信方法を示すフローチャートである。 実施の形態3にかかる無線通信システムを示す図である。 実施の形態3にかかる無線通信装置の構成を示す図である。 実施の形態3にかかる登録情報を例示する図である。 実施の形態3にかかるデータベースを例示する図である。 実施の形態3にかかる無線通信装置によってなされる無線通信方法を示すフローチャートである。 実施の形態4にかかる無線通信装置によってなされる第1の無線通信方法を示すフローチャートである。 実施の形態4にかかる無線通信装置によってなされる第2の無線通信方法を示すフローチャートである。
(本発明にかかる実施の形態の概要)
本発明の実施形態の説明に先立って、本発明にかかる実施の形態の概要について説明する。図1は、本発明の実施の形態にかかる無線通信システム1の概要を示す図である。無線通信システム1は、移動端末2と、センサ4と、無線通信装置10とを有する。センサ4は、特定スペースである建物20の内部又はその近傍に設置され得る。また、無線通信装置10は、建物20の内部に設置されてもよいが、建物20の近傍に設置されてもよい。無線通信装置10は、移動端末2と無線LANによる通信を行う。センサ4は、人などの物体の移動方向を検知可能である。
無線通信装置10は、通信部12と、取得部14と、制御部16とを有する。通信部12は、第1のアンテナ部12a及び第2のアンテナ部12bを有しており、特定スペースに存在する移動端末2と無線LANによる通信を行う。取得部14は、センサ4で得られたセンサ情報を取得する。制御部16は、センサ情報に基づいて、物体の移動方向に応じて通信部12を制御する。
本発明の実施の形態にかかる無線通信装置10によれば、物体の移動方向に応じて通信部12を制御することで、無線通信の環境を調整する対象となるエリア(例えば、建物20の一階又は二階)にセンサ4を設置することなく、無線通信の環境を調整することが可能である。なお、無線通信装置10による無線通信方法、及び無線通信方法をコンピュータに実行させるプログラムも、無線通信の環境を調整する対象となるエリア内にセンサ4を設置することなく、無線通信の環境を調整することが可能である。
(実施の形態1)
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。説明の明確化のため、以下の記載及び図面は、適宜、省略、及び簡略化がなされている。なお、各図面において、同一の要素には同一の符号が付されており、必要に応じて重複説明は省略されている。
図2は、実施の形態1にかかる無線通信システム50を示す図である。無線通信システム50は、移動端末2と、センサ72,74と、無線通信装置100とを有する。センサ72,74は、特定スペースである住居60の内部に設置されている。また、無線通信装置100は、住居60の内部に設置され得る。ここで、住居60は、一階61と、二階62と、階段63とを含む。
無線通信装置100は、例えば無線LANのアクセスポイントである。無線通信装置100は、ユーザである人Pに携帯された移動端末2と無線LANによる通信を行う。そして、無線通信装置100は、人P(移動端末2)の存在に応じて、住居60内のエリアの無線通信の環境を調整する。実施の形態1において、無線通信の環境を調整する対象となるエリアは、一階61及び二階62である。なお、人P及び移動端末2の数は任意である。したがって、住居60には、複数の人Pが存在し得る。
また、センサ72,74は、例えば人感センサである。センサ72,74は、センサ72,74の近傍に存在する人Pなどの物体を検知するように構成されている。ここで、実施の形態1においては、センサ72は、一階61に配置され、センサ74は、二階62に配置されている。つまり、センサ72は、一階61に存在する人Pを検知する。センサ74は、二階62に存在する人Pを検知する。つまり、実施の形態1においては、無線通信の環境を調整する対象となるエリアにセンサが配置されている。なお、センサ72,74は、それぞれ複数であってもよい。なお、図2の例では、無線通信装置100は、一階61に設置されているが、これに限られない。
センサ72,74は、人Pを検知したときにセンサ情報を得る。そして、センサ72,74は、人Pを検知したときに、センサ情報を無線通信装置100に送信する。ここで、センサ情報は、センサ72,74それぞれの識別情報を含む。また、センサ情報は、センサ72,74が人Pを検知した時刻を示す情報を含んでもよい。無線通信装置100は、センサ72,74から、センサ情報を受信する。
そして、一階61に配置されたセンサ72が人Pを検知したときに、無線通信装置100は、一階61に電波を放射するように制御を行う。一方、センサ72が人Pを検知しなかったときに、無線通信装置100は、一階61に電波を放射しないように制御を行う。また、二階62に配置されたセンサ74が人Pを検知したときに、無線通信装置100は、二階62に電波を放射するように制御を行う。一方、センサ74が人Pを検知しなかったときに、無線通信装置100は、二階62に電波を放射しないように制御を行う。詳しくは後述する。
図3は、実施の形態1にかかる無線通信装置100の構成を示す図である。無線通信装置100は、水平アンテナ102、垂直アンテナ104、送受信回路A110A、送受信回路B110B、ベースバンド部112、処理部120、メモリ130及び無線センサ140を有する。なお、送受信回路A110A及び送受信回路B110Bは、図1に示した通信部12に対応する。なお、図3に示した例では、水平アンテナ102及び垂直アンテナ104の数は、それぞれ2つとしたが、これに限られない。水平アンテナ102及び垂直アンテナ104の数は、それぞれ1つ以上であればよい。
水平アンテナ102は、無線LANによる送受信データに関する電波を水平方向に放射する。垂直アンテナ104、無線LANによる送受信データに関する電波を垂直方向に放射する。送受信回路A110Aは、水平アンテナ102を用いて、無線LANによる通信を行う。具体的には、送受信回路A110Aは、水平アンテナ102を用いて、無線信号の送受信を行う。送受信回路B110Bは、垂直アンテナ104を用いて、無線LANによる通信を行う。具体的には、送受信回路B110Bは、垂直アンテナ104を用いて、無線信号の送受信を行う。なお、2つの送受信回路を区別しないで説明するとき、送受信回路110と称することがある。
ここで、無線通信装置100が一階61に設置される場合、水平アンテナ102は、一階61に電波を放射し、垂直アンテナ104、二階62に電波を放射する。言い換えると、水平アンテナ102は、一階61に対応し、垂直アンテナ104は、一階61とは異なる二階62に対応する。つまり、移動端末2(人P)は、一階61に存在するとき、無線通信装置100の水平アンテナ102からの電波によって、無線LAN通信を行うことが可能である。また、移動端末2(人P)は、二階62に存在するとき、無線通信装置100の垂直アンテナ104からの電波によって、無線LAN通信を行うことが可能である。
ベースバンド部112は、無線LANによる送受信データの変調及び復調を行う。処理部120は、例えばCPU(Central Processing Unit)等の演算処理装置である。処理部120は、無線LANによる送受信データに対する処理を行う。また、処理部120は、無線通信装置100の他の構成要素の動作を制御する。ここで、ベースバンド部112は、処理部120の制御によって、送受信回路A110A及び送受信回路B110Bを制御してもよい。
無線センサ140は、センサ72,74からセンサ情報を受信して、そのセンサ情報を処理部120に送信する。処理部120は、センサ情報を用いて、後述する処理を行う。メモリ130は、各種プログラム及び各種情報を記憶する。例えば、メモリ130は、センサ情報を一時的に記憶する。また、メモリ130は、住居60におけるセンサ72,74の位置情報を記憶する。
図4は、実施の形態1にかかる無線通信装置100の機能ブロック図である。実施の形態1にかかる無線通信装置100は、センサ情報に応じて無線LANによる通信の制御を行う通信制御部150を有する。通信制御部150は、センサ情報取得部152と、登録情報格納部154と、データベース生成部156と、データベース格納部158と、送受信回路制御部160とを有する。
なお、通信制御部150は、例えば、処理部120の制御によって、プログラムを実行させることによって実現可能である。より具体的には、通信制御部150は、メモリ130に格納されたプログラムを、処理部120に実行させることよって実現される。つまり、通信制御部150は、プログラムによるソフトウェアによって実現され得る。また、通信制御部150の各構成要素は、プログラムによるソフトウェアで実現することに限ることなく、ハードウェア、ファームウェア、及びソフトウェアのうちのいずれかの組み合わせ等により実現してもよい。また、通信制御部150の各構成要素は、例えばFPGA(field-programmable gate array)又はマイコン等の、使用者がプログラミング可能な集積回路を用いて実現してもよい。この場合、この集積回路を用いて、上記の各構成要素から構成されるプログラムを実現してもよい。
センサ情報取得部152は、無線センサ140によって受信されたセンサ情報を取得する。登録情報格納部154は、センサ情報の送信元ID(つまりセンサ72,74の識別情報)とセンサ72,74の設置場所の情報(グループID)とを対応付けて登録した登録情報を格納する。データベース生成部156は、センサ情報のデータベースを生成し、データベース格納部158に格納する。送受信回路制御部160は、データベース(センサ情報)に基づいて、送受信回路A110A及び送受信回路B110Bを制御する。詳しくは後述する。なお、送受信回路制御部160は、送受信回路A110A及び送受信回路B110Bを制御するようにベースバンド部112を制御してもよいし、ベースバンド部112を用いないで、直接、送受信回路A110A及び送受信回路B110Bを制御してもよい。
図5は、実施の形態1にかかる登録情報を例示する図である。図5に例示する登録情報において、「0x123456」を示す送信元IDは、センサ72の識別情報である。「0x789ABC」を示す送信元IDは、センサ74の識別情報である。また、「0x1」を示すグループIDは、センサが住居60の一階61に配置されていることを示す。「0x2」を示すグループIDは、センサが住居60の二階62に配置されていることを示す。つまり、図5に例示した登録情報は、送信元ID「0x123456」を有するセンサ72が一階61に設置されており、送信元ID「0x789ABC」を有するセンサ74が二階62に設置されていることを示している。
図6は、実施の形態1にかかるデータベースを例示する図である。図6に例示されたデータベースは、センサ情報の受信時刻と、その時刻に受信したセンサ情報を送信したセンサ(センサ72又はセンサ74)の送信元IDとを示している。例えば、図6の例では、時刻「20xx/1x/1x 15:45」に、送信元ID「0x123456」を有するセンサ(つまりセンサ72)からセンサ情報が受信されている。また、例えば、図6の例では、時刻「20xx/1x/1x 16:07」に、送信元ID「0x789ABC」を有するセンサ(つまりセンサ74)からセンサ情報が受信されている。
図7は、実施の形態1にかかる無線通信装置100によってなされる無線通信方法を示すフローチャートである。なお、実施の形態1においては、図7に示したフローチャートは、通信制御部150によって実現されるとしたが、その他の構成要素によって実現されてもよい。このことは、他の実施の形態にかかる無線通信方法でも同様である。
まず、センサ情報取得部152は、センサ情報を取得する(ステップS102)。データベース生成部156は、センサ情報のデータベースを生成、つまり、センサ情報をデータベース化する(ステップS104)。送受信回路制御部160は、一定時間が経過すると(ステップS106のYES)、データベース格納部158に格納されたデータベースを確認する(ステップS108)。具体的には、送受信回路制御部160は、データベース格納部158から、データベースを抽出する。
送受信回路制御部160は、データベースに、一階61に設置されたセンサ72からのセンサ情報が含まれるか否かを判断する(ステップS110)。一階61に設置されたセンサ72からのセンサ情報が含まれない場合(S110のNO)、送受信回路制御部160は、一階61に人Pがいないと判断する。そして、送受信回路制御部160は、水平アンテナ102側の送受信回路A102Aを無効化するように制御し(ステップS112)、S120の処理に進む。これにより、無線通信装置100は、水平方向、つまり一階61に電波を放射しない。
一方、一階61に設置されたセンサ72からのセンサ情報が含まれる場合(S110のYES)、送受信回路制御部160は、一階61に人Pがいると判断する。そして、送受信回路制御部160は、送受信回路A102Aが有効となっているか否かを判断する(ステップS114)。送受信回路A102Aが有効である場合(S114のYES)、S120の処理に進む。一方、送受信回路A102Aが有効でない場合(S114のNO)、送受信回路制御部160は、送受信回路A102Aを有効化するように制御する(ステップS116)。これにより、水平アンテナ102は、水平方向、つまり一階61に電波を放射する。したがって、一階61に存在する人Pの移動端末2は無線LAN通信を行うことができる。
送受信回路制御部160は、データベースに、二階62に設置されたセンサ74からのセンサ情報が含まれるか否かを判断する(ステップS120)。二階62に設置されたセンサ74からのセンサ情報が含まれない場合(S120のNO)、送受信回路制御部160は、二階62に人Pがいないと判断する。そして、送受信回路制御部160は、垂直アンテナ104側の送受信回路B102Bを無効化するように制御し(ステップS122)、S130の処理に進む。これにより、無線通信装置100は、垂直方向、つまり二階62に電波を放射しない。
一方、二階62に設置されたセンサ74からのセンサ情報が含まれる場合(S120のYES)、送受信回路制御部160は、二階62に人Pがいると判断する。そして、送受信回路制御部160は、送受信回路B102Bが有効となっているか否かを判断する(ステップS124)。送受信回路B102Bが有効である場合(S124のYES)、S130の処理に進む。一方、送受信回路B102Bが有効でない場合(S124のNO)、送受信回路制御部160は、送受信回路B102Bを有効化するように制御する(ステップS126)。これにより、垂直アンテナ104は、垂直方向、つまり二階62に電波を放射する。したがって、二階62に存在する人Pの移動端末2は無線LAN通信を行うことができる。
そして、送受信回路制御部160は、データベース格納部158に格納されたデータベースをリセットする(ステップS130)。そして、再度、センサ情報取得部152は、センサ情報を取得する。以降、通信制御部150は、S102〜S130の処理を繰り返す。
無線LANアクセスポイント等の無線通信装置が一階61に電波を放射する水平アンテナと二階62に電波を放射する垂直アンテナとを有する場合、一階61又は二階62のどちらかに人Pが存在しないときに一階61及び二階62の両方に電波が放射されるとする。この場合、人Pが存在しない階に電波を放射するアンテナは、他方のアンテナよりも通信への関与が小さい。したがって、この場合、無線通信装置は、無駄な電力を消費している可能性がある。
一方、実施の形態1では、センサ72及びセンサ74それぞれについて、識別情報と設置場所とを関連付けた登録情報が無線通信装置100に格納されている。これにより、無線通信装置100は、センサ72又はセンサ74からのセンサ情報が存在するか否かを判断する。そして、無線通信装置100は、一階61に設置されたセンサ72からのセンサ情報が存在しない場合は水平アンテナ102側の送受信回路A110Aを無効化し、二階62に設置されたセンサ74からのセンサ情報が存在しない場合は垂直アンテナ104側の送受信回路B110Bを無効化する。したがって、人Pが存在しないエリアに対して電波を放射することを防止するので、無線通信装置100の消費電力を削減することが可能となる。
(実施の形態2)
次に、実施の形態2について説明する。実施の形態2は、センサの設置場所が実施の形態1と異なる。なお、実施の形態2にかかる無線通信装置100のハードウェア構成については、実施の形態1と実質的に同様である。
図8は、実施の形態2にかかる無線通信システム200を示す図である。無線通信システム200は、移動端末2と、センサ76,78と、無線通信装置100とを有する。センサ76,78は、例えば人感センサであり、各センサの近傍に存在する人Pなどの物体を検知するように構成されている。さらに、実施の形態2にかかるセンサ76,78は、人P等の物体の移動方向を検知するように構成されている。したがって、センサ76,78が得るセンサ情報は、物体(人P)の移動方向を示す情報(移動情報)を含む。なお、センサ76,78は、それぞれ複数であってもよい。
実施の形態2においては、センサ76(第1のセンサ)は、玄関64又は玄関64の近傍に配置されている。したがって、センサ76は、玄関64を通過する人Pの移動方向を検知する。また、センサ78(第2のセンサ)は、玄関64とは異なる階段63に配置されている。したがって、センサ76は、階段63を通過する人Pの移動方向を検知する。ここで、後述するように、実施の形態1と同様に、実施の形態2においても、無線通信の環境を調整する対象となるエリアは、一階61及び二階62である。ここで、「センサ76が玄関64に配置(設置)されている」とは、玄関64を通過する人Pを検知可能な位置にセンサ76が配置されていることを意味する。また、「センサ78が階段63に配置(設置)されている」とは、階段63を通過する人Pを検知可能な位置にセンサ78が配置されていることを意味する。
ここで、玄関64は、住居60の出入口である。言い換えると、玄関64は、住居60の入退場エリア(第1の場所)である。したがって、人Pは、住居60に進入する際、又は住居60から退出する際に、玄関64を通過する。ここで、人Pが玄関64を通過する際の、住居60の外部から内部(一階61)に進入する方向を、方向A(第1の方向)とし、住居60の内部(一階61)から外部に退出する方向を、方向B(第2の方向)とする。したがって、センサ76で得られたセンサ情報(第1のセンサ情報)は、玄関64における方向A(第1の方向)又は方向B(第2の方向)への移動を示す移動情報を含む。
また、階段63(第2の場所)は、住居60内の、一階61(第3の場所)と二階62(第4の場所)との間に位置している。したがって、人Pは、二階62から一階61に移動(下降)する際、又は一階61から二階62に移動(上昇)する際に、階段63を通過する。ここで、人Pが階段63を通過する際の、二階62から一階61に下降する方向、つまり二階62から一階61に進入する方向を、方向C(第3の方向)とし、一階61から二階62に上昇する方向、つまり、一階61から二階62に進入する方向を、方向D(第4の方向)とする。したがって、センサ78で得られたセンサ情報(第2のセンサ情報)は、階段63における方向C(第3の方向)又は方向D(第4の方向)への移動を示す移動情報を含む。
ここで、実施の形態2においては、無線通信の環境を調整する対象となるエリア(一階61及び二階62)にセンサが配置されていない。このような場合であっても、実施の形態2にかかる無線通信装置100は、センサ76,78によって検知された人Pの移動方向に応じて、人Pが一階61及び二階62のどこに存在するのかを把握して、送受信回路A110A及び送受信回路B110Bの制御を行う。これにより、無線通信装置100は、水平アンテナ102及び垂直アンテナ104の最適化を行う。
図9は、実施の形態2にかかるデータベースを例示する図である。図9に例示されたデータベースは、センサ情報の受信期間と、その期間で各センサ(センサ76又はセンサ78)が検知した各移動方向(A方向,B方向,C方向,D方向)のカウント値とを示している。図9に例示されたデータベースにおいて、送信元ID「0x987654」は、玄関64に設置されたセンサ76の識別情報である。送信元ID「0x876543」は、階段63に設置されたセンサ78の識別情報である。なお、図9に例示したデータベースは、センサの設置場所が示されているが、データベースに設置場所は含まれなくてもよい。図5に例示したように、センサとセンサの設置場所とを対応付けた登録情報を別個に格納するようにしてもよい。また、受信期間の始点は、人Pが住居60に存在していないときとしてもよい。
例えば、期間Xでは、玄関64において、人PがA方向(住居60に進入する方向)に移動した回数は4回であり、B方向(住居60から退出する方向)に移動した回数は2回である。また、階段63において、人PがC方向(一階61に下降する方向)に移動した回数は2回であり、D方向(二階62に上昇する方向)に移動した回数は2回である。
また、期間Yでは、玄関64において、人PがA方向に移動した回数は4回であり、B方向に移動した回数は1回である。また、階段63において、人PがC方向に移動した回数は3回であり、D方向に移動した回数は6回である。また、期間Zでは、玄関64において、人PがA方向に移動した回数は4回であり、B方向に移動した回数は1回である。また、階段63において、人PがC方向に移動した回数は6回であり、D方向に移動した回数は8回である。
図10及び図11は、実施の形態2にかかる無線通信装置100によってなされる無線通信方法を示すフローチャートである。なお、実施の形態2においては、1以上の人Pが住居60に存在すると仮定する。住居60に全く人Pが存在しない場合、無線通信装置100にアクセスがないので、無線通信装置100は、自動的にスリープモードに移行するように構成されている。
まず、センサ情報取得部152は、物体(人P)の移動方向を示すセンサ情報を取得する(ステップS202)。データベース生成部156は、センサ情報のデータベース(図9)を生成、つまり、センサ情報をデータベース化する(ステップS204)。このとき、データベース生成部156は、各移動方向の回数をカウントして、カウント値をデータベースに書き込む。送受信回路制御部160は、一定時間が経過すると(ステップS206のYES)、データベース格納部158に格納されたデータベースを確認する(ステップS208)。具体的には、送受信回路制御部160は、データベース格納部158から、データベースを抽出する。
送受信回路制御部160は、玄関64に関するセンサ情報、つまりセンサ76のセンサ情報を確認して、各方向のカウント値の差分Δ1を取得する(ステップS210)。具体的には、送受信回路制御部160は、センサ76のセンサ情報について、A方向のカウント値とB方向のカウント値との差分Δ1を算出する。例えば、差分Δ1=(A方向のカウント値)−(B方向のカウント値)である。これにより、住居60に存在する人Pの数を把握することが可能となる。例えば、期間Xでは、Δ1=2であり、期間Yでは、Δ1=3であり、期間Zでは、Δ1=3である。
送受信回路制御部160は、階段63に関するセンサ情報、つまりセンサ78のセンサ情報を確認して、各方向のカウント値の差分Δ2を取得する(ステップS212)。具体的には、送受信回路制御部160は、センサ78のセンサ情報について、C方向のカウント値とD方向のカウント値との差分Δ2を算出する。例えば、差分Δ2=(D方向のカウント値)−(C方向のカウント値)である。例えば、期間Xでは、Δ2=0であり、期間Yでは、Δ2=3であり、期間Zでは、Δ2=2である。
次に、送受信回路制御部160は、差分Δ2が0であるか否かを判断する(ステップS214)。差分Δ2が0である場合(ステップS214のYES)、送受信回路制御部160は、二階62にいた人Pが一階61に移動して、二階62には人Pが存在していないと判断する。そして、送受信回路制御部160は、垂直アンテナ104側の送受信回路B102Bを無効化するように制御し(ステップS216)、S228の処理に進む。これにより、無線通信装置100は、二階62に電波を放射しない。図9の例では、期間Xの場合、Δ2が0であるので、二階62に電波が放射されない。一方、期間Y及び期間Zの場合、Δ2が0でないので、二階62に電波が放射される。
一方、差分Δ2が0でない場合(ステップS214のNO)、送受信回路制御部160は、二階62に人Pがいると判断する。そして、送受信回路制御部160は、送受信回路B102Bが有効となっているか否かを判断する(ステップS218)。送受信回路B102Bが有効である場合(S218のYES)、S222の処理に進む。一方、送受信回路B102Bが有効でない場合(S218のNO)、送受信回路制御部160は、送受信回路B102Bを有効化するように制御する(ステップS220)。これにより、垂直アンテナ104は、垂直方向、つまり二階62に電波を放射する。したがって、二階62に存在する人Pの移動端末2は無線LAN通信を行うことができる。
次に、送受信回路制御部160は、差分Δ1と差分Δ2との差分Δ3を取得する(ステップS222)。そして、送受信回路制御部160は、差分Δ3が0であるか否かを判断する(ステップS224)。差分Δ3が0である場合(S224のYES)、送受信回路制御部160は、住居60に存在する人Pの数と二階62に存在する人Pの数とが同じであり、したがって一階61に人Pが存在しないと判断する。そして、送受信回路制御部160は、水平アンテナ102側の送受信回路A102Aを無効化するように制御し(ステップS226)、S232の処理に進む。これにより、無線通信装置100は、一階61に電波を放射しない。
一方、差分Δ3が0でない場合(S224のNO)、送受信回路制御部160は、住居60に存在する人Pの数と二階62に存在する人Pの数とが同じではなく、したがって一階61に人Pが存在すると判断する。そして、送受信回路制御部160は、送受信回路A102Aが有効となっているか否かを判断する(ステップS228)。送受信回路A102Aが有効である場合(S228のYES)、S232の処理に進む。一方、送受信回路A102Aが有効でない場合(S228のNO)、送受信回路制御部160は、送受信回路A102Aを有効化するように制御する(ステップS230)。これにより、水平アンテナ102は、一階61に電波を放射する。したがって、一階61に存在する人Pの移動端末2は無線LAN通信を行うことができる。
そして、送受信回路制御部160は、データベース格納部158に格納されたデータベースをリセットする(ステップS232)。そして、再度、通信制御部150は、S202〜S232の処理を繰り返す。
実施の形態2にかかる無線通信装置100は、無線通信の環境を調整する対象となるエリア(一階61及び二階62)にセンサが配置されていなくても、人Pが当該エリアに存在するか否かを判断することができる。したがって、無線通信の環境を調整する対象となるエリアにセンサが配置されていなくても、人Pが存在しないエリアに対して電波を放射することを防止するので、無線通信装置100の消費電力の消費を削減することが可能となる。
(実施の形態3)
次に、実施の形態3について説明する。実施の形態1では、センサは一階61及び二階62に設置されていたが、実施の形態3は、センサが各部屋に設置されている点で、実施の形態1と異なる。これにより、実施の形態3においては、どの部屋に人が存在し、どの部屋に人が存在しないかを認識することが可能となる。
図12は、実施の形態3にかかる無線通信システム300を示す図である。無線通信システム300は、移動端末2と、センサ92,93,94,95,96と、無線通信装置310とを有する。センサ92,93,94,95,96は、例えば人感センサであり、各センサの近傍に存在する人Pなどの物体を検知するように構成されている。
また、住居60において、一階61には、リビング82及び書斎83がある。また、二階62には、子供部屋84、子供部屋85及び書斎86がある。ここで、リビング82の略真上には、子供部屋84がある。なお、部屋の構成については、これに限られない。また、無線通信装置310は、リビング82に配置されている。したがって、リビング82及び子供部屋84は、無線通信装置310に近い。一方、書斎83、子供部屋85及び書斎86は、無線通信装置310から遠い。
実施の形態3においては、センサ92は、一階61のリビング82に配置されている。センサ93は、一階61の書斎83に配置されている。センサ94は、二階62の子供部屋84に配置されている。センサ95は、二階62の子供部屋85に配置されている。センサ96は、二階62の書斎86に配置されている。
無線通信装置310は、例えば無線LANのアクセスポイントである。無線通信装置310は、ユーザである人Pに携帯された移動端末2と無線LANによる通信を行う。そして、無線通信装置310は、人P(移動端末2)の存在に応じて、住居60内のエリアの無線通信の環境を調整する。実施の形態3において、無線通信の環境を調整する対象となるエリアは、各部屋(リビング82、書斎83、子供部屋84、子供部屋85及び書斎86)である。そして、実施の形態3にかかる無線通信装置310は、人Pがどの部屋に存在するかに応じて、アンテナの送信出力を制御するように構成されている。また、実施の形態1等と同様に、無線通信装置310は、図4に示した通信制御部150を有する。
図13は、実施の形態3にかかる無線通信装置310の構成を示す図である。無線通信装置100は、水平アンテナ102、垂直アンテナ104、送受信回路A110A、送受信回路B110B、ベースバンド部312、処理部120、メモリ130及び無線センサ140を有する。また、ベースバンド部312は、送信出力制御部314(送信出力制御部A314A及び送信出力制御部B314B)を有する。なお、ベースバンド部312の機能については、送信出力制御部314に関する機能を除き、実施の形態1等にかかるベースバンド部112と実質的に同様である。
送信出力制御部A314Aは、送受信回路A110Aの送信出力を制御する。具体的には、送信出力制御部A314Aは、送受信回路B110Bが無効である場合に、水平アンテナ102の送信出力を制御するように、送受信回路A110Aを制御する。また、送信出力制御部B314Bは、送受信回路B110Bの送信出力を制御する。具体的には、送信出力制御部B314Bは、送受信回路A110Aが無効である場合に、垂直アンテナ104の送信出力を制御するように、送受信回路B110Bを制御する。
図13に示した構成のように、無線通信装置310が、2つの水平アンテナ102及び2つの垂直アンテナ104の合計4つのアンテナを有している場合に、単にどちらか一方のアンテナ側の送受信回路110が無効となると、4つのアンテナの合計の送信出力は、両方の送受信回路110が無効となっていない場合よりも3dB低い値となる。例えば、1つのアンテナでの送信出力が13dBmであるとすると、4つのアンテナでの送信出力の合計は19dBmとなる。ここで、どちらか一方の送受信回路110が無効となると、有効である2つのアンテナ(2つの水平アンテナ102又は2つの垂直アンテナ104)での送信出力の合計は、16dBmとなる。したがって、3dBの送信出力の余剰が得られる。よって、有効となっている送受信回路110に対応するアンテナでの送信出力を、最大3dB大きくすることが可能となる。ここで、送受信回路110は、たとえアンテナが電波を放射していなくても、待機電力を消費している。したがって、送受信回路110を無効化することで、送信電力及び待機電力の分だけ、電力消費を抑制できる。つまり、「一方の送受信回路110を無効化することで削減可能な消費電力(送信電力及び待機電力)>有効な送受信回路110について送信出力制御を行うことで上昇する消費電力の最大値(上記の例では3dB)」となる。したがって、無駄な消費電力の削減、かつ、通信品質の向上又はカバーエリアの拡大が可能となる。
図14は、実施の形態3にかかる登録情報を例示する図である。図14に例示した登録情報において、「0x234567」を示す送信元IDは、リビング82に配置されたセンサ92の識別情報である。「0x345678」を示す送信元IDは、書斎83に配置されたセンサ93の識別情報である。「0x456789」を示す送信元IDは、子供部屋84に配置されたセンサ94の識別情報である。「0x56789A」を示す送信元IDは、子供部屋85に配置されたセンサ95の識別情報である。「0x6789AB」を示す送信元IDは、書斎86に配置されたセンサ96の識別情報である。また、「0x1」を示すグループIDは、センサが住居60の一階61に配置されていることを示す。「0x2」を示すグループIDは、センサが住居60の二階62に配置されていることを示す。
さらに、実施の形態3にかかる登録情報には、送信出力制御設定が追加されている。各センサが設置された部屋について、アンテナの送信出力の制御を行う場合には、その部屋に設置されたセンサについて、送信出力制御設定が「有効」と設定される。一方、各センサが設置された部屋について、アンテナの送信出力の制御を行わない場合には、その部屋に設置されたセンサについて、送信出力制御設定が「無効」と設定される。
ここで、実施の形態3にかかる無線通信装置310は、無線通信装置310に近い部屋については送信出力制御を行わず、無線通信装置310から遠い部屋については送信出力制御を行うように構成されている。したがって、無線通信装置310に近い部屋(リビング82及び子供部屋84)に設置されたセンサについては、送信出力制御設定が「無効」と設定され、無線通信装置310から遠い部屋に設置されたセンサについては、送信出力制御設定が「有効」と設定される。
図15は、実施の形態3にかかるデータベースを例示する図である。図15に例示されたデータベースは、センサ情報の受信時刻と、その時刻にどのセンサ(センサ92,93,94,95,96)からセンサ情報を受信したかを示している。例えば、図15の例では、時刻「20xx/1x/1x 17:02」に、送信元ID「0x234567」を有するセンサ(つまりセンサ92)からセンサ情報が受信されている。また、例えば、図15の例では、時刻「20xx/1x/1x 17:09」に、送信元ID「0x345678」を有するセンサ(つまりセンサ93)からセンサ情報が受信されている。ここで、太い破線で囲まれた部分は、1時間分のデータベースを示す。
図16は、実施の形態3にかかる無線通信装置310によってなされる無線通信方法を示すフローチャートである。まず、センサ情報取得部152は、センサ情報を取得する(ステップS302)。データベース生成部156は、センサ情報のデータベースを生成、つまり、センサ情報をデータベース化する(ステップS304)。送受信回路制御部160は、一定時間(例えば10分間)が経過すると(ステップS306のYES)、図7に示したS108〜S126の処理を行う(ステップS310)。したがって、各部屋に設置されたセンサにより、水平アンテナ102側の送受信回路A110A及び垂直アンテナ104側の送受信回路B110Bは、最適な状態になっている。
次に、送受信回路制御部160は、1時間分のデータベースが作成されたか否かを確認する(ステップS320)。1時間分のデータベースが作成されていない場合(S320のNO)、処理はS302に戻る。一方、1時間分のデータベースが作成されている場合(S320のYES)、送受信回路制御部160は、登録情報を用いて、作成されたデータベースの送信元IDに対応するグループIDを確認し(ステップS322)、グループIDが全て同じか否かを判断する(ステップS324)。
グループIDが全て同じではない場合(S324のNO)、送受信回路制御部160は、人Pが一階61と二階62とを行き来していると判断する。このとき、S302〜S310の処理で、水平アンテナ102側の送受信回路A110A及び垂直アンテナ104側の送受信回路B110Bの有効化及び無効化が、頻繁に切り替わっている。このような場合は、送受信回路制御部160は、送信出力制御を行わず、S302の処理に戻る。
グループIDが全て同じである場合(S324のYES)、送受信回路制御部160は、人Pが一階61又は二階62のどちらかに長時間居ると判断する。このとき、S310の処理によって、水平アンテナ102側の送受信回路A110A又は垂直アンテナ104側の送受信回路B110Bのいずれか一方が無効化されている。したがって、無線通信装置310は、送信出力制御を行うことが可能である。また、図15の例における1時間分のデータベースでは、グループIDは、全て、「0x1」である。したがって、この場合、人Pは、一階61に長時間居ることとなる。この場合、垂直アンテナ104側の送受信回路B110Bが無効となっている。
次に、送受信回路制御部160は、1時間分のデータベースにおける送信元ID及びその送信出力制御設定を確認し、送信出力制御設定が「有効」となっている送信元IDが存在するか否かを判断する(ステップS328)。送信出力制御設定が「有効」となっている送信元IDが存在する場合(S328のYES)、送受信回路制御部160は、無線通信装置310からの距離が遠いこと及び壁等の影響等により電波が届きにくい部屋(図14及び図15の例では書斎83)に人Pが存在していると判断する。したがって、送受信回路制御部160は、送信出力制御を行うと判断する。このとき、送受信回路制御部160は、すでに送信出力制御が有効となっているか否かを判断する(ステップS330)。送信出力制御が有効となっていない場合には(S330のNO)、送受信回路制御部160は、送信出力制御が有効となるように制御を行う(ステップS332)。これにより、送受信回路110(上記の例では送受信回路B110B)を無効化したことで発生した余剰の送信出力を、有効である送受信回路110(上記の例では送受信回路A110A)に割り当てることが可能となる。したがって、通信品質の向上、又は、カバーエリアの拡大が可能となる。
一方、送信出力制御設定が「有効」となっている送信元IDが存在しない場合(S328のNO)、送受信回路制御部160は、無線通信装置310から比較的近い部屋に人Pが存在していると判断する。したがって、送受信回路制御部160は、送信出力制御を行わないと判断する。このとき、送受信回路制御部160は、すでに送信出力制御が有効となっているか否かを判断する(ステップS334)。送信出力制御が有効となっている場合には(S334のYES)、送受信回路制御部160は、送信出力制御が無効となるように制御を行う(ステップS336)。
上述したように、実施の形態3においては、複数のセンサそれぞれについて、識別情報と、そのセンサがどの階に設置されているかを示すグループIDと、そのセンサが設置された部屋が無線通信装置310から遠いか近いかを示す送信出力制御設定とを関連付けた登録情報が、無線通信装置310に格納されている。これにより、送受信回路A110A又は送受信回路B110Bのどちらか一方が無効となっている状態で、無線通信装置310から遠い部屋のセンサが人Pの存在を検知した場合に、無線通信装置310は、一方の送受信回路110を無効としたことにより発生した余剰電力を利用して、送信出力制御を有効にすることが可能となる。したがって、無駄な消費電力を抑制しつつ、通信品質の向上、又はカバーエリアの拡大を実現することが可能となる。
(実施の形態4)
次に、実施の形態4について説明する。実施の形態4にかかるシステム構成は、実施の形態2にかかるシステム構成(図8等)と実質的に同様である。一方、実施の形態4にかかる無線通信装置100(通信制御部150)の処理が、実施の形態2と異なる。なお、実施の形態4においては、データベース生成部156及びデータベース格納部158はなくてもよい。
図17は、実施の形態4にかかる無線通信装置100によってなされる第1の無線通信方法を示すフローチャートである。まず、センサ情報取得部152は、物体(人P)の移動方向を示すセンサ情報を取得する(ステップS402)。送受信回路制御部160は、取得したセンサ情報が、玄関64に配置されたセンサ76からのセンサ情報であり、方向Aを示すか否かを判断する(ステップS412)。センサ情報が、センサ76からのセンサ情報であり、方向Aを示す場合(S412のYES)、送受信回路制御部160は、人Pが玄関64から住居60の一階61に進入しつつあると判断する。そして、送受信回路制御部160は、送受信回路A110Aを有効化するように制御する(ステップS414)。これにより、水平アンテナ102は、人Pが住居60の一階61に進入する前に、一階61に電波を放射することが可能である。したがって、人Pの移動端末2は、住居60の一階61に進入したときに、即座に無線LAN通信を行うことができる。なお、S414の前に、図11のS228の処理を追加してもよい。
センサ情報が、方向Aを示すセンサ76からのセンサ情報でない場合(S412のNO)、送受信回路制御部160は、取得したセンサ情報が、階段63に配置されたセンサ78からのセンサ情報であり、方向Cを示すか否かを判断する(ステップS416)。センサ情報が、センサ78からのセンサ情報であり、方向Cを示す場合(S416のYES)、送受信回路制御部160は、人Pが二階62から一階61に進入しつつあると判断する。そして、送受信回路制御部160は、送受信回路A110Aを有効化するように制御する(ステップS414)。したがって、人Pの移動端末2は、二階62から一階61に進入したときに、即座に無線LAN通信を行うことができる。
センサ情報が、方向Cを示すセンサ78からのセンサ情報でない場合(S416のNO)、送受信回路制御部160は、取得したセンサ情報が、階段63に配置されたセンサ78からのセンサ情報であり、方向Dを示すか否かを判断する(ステップS418)。センサ情報が、センサ78からのセンサ情報であり、方向Dを示す場合(ステップS418のYES)、送受信回路制御部160は、送受信回路B102Bを有効化するように制御する(ステップS420)。これにより、垂直アンテナ104は、人Pが二階62に進入する前に、二階62に電波を放射することが可能である。したがって、人Pの移動端末2は、一階61から二階62に進入したときに、即座に無線LAN通信を行うことができる。なお、S420の前に、図10のS218の処理を追加してもよい。
なお、センサ情報が、方向Dを示すセンサ78からのセンサ情報でない場合(ステップS418のNO)、送受信回路制御部160は、センサ情報が、玄関64に配置されたセンサ76からのセンサ情報であり、方向Bを示し得る。この場合、人Pは玄関64を通過して住居60から退出するが、住居60には、他の人Pが存在している可能性がある。したがって、通信制御部150は、処理を終了する。
なお、無線通信装置100は、上述したように住居60に人Pが存在しないことを検知可能である場合は、スリープ状態に移行してもよい。また、S416の判断でYESであった場合に、実施の形態2において上述したように二階62に人Pが存在しないことを無線通信装置100が認識可能であれば、送受信回路制御部160は、送受信回路B110Bを無効化してもよい。同様に、S418の判断でYESであった場合に、実施の形態2において上述したように一階61に人Pが存在しないことを無線通信装置100が認識可能であれば、送受信回路制御部160は、送受信回路A110Aを無効化してもよい。
図18は、実施の形態4にかかる無線通信装置100によってなされる第2の無線通信方法を示すフローチャートである。以下、主に、図17に示した第1の無線通信方法を示すフローチャートとの差異点について説明する。ここで、第2の無線通信方法は、例えば夜間帯のように、人Pが住居60を出入りする可能性が極めて低い時間帯(第1の時間帯)のときに行われる。
この場合、玄関64で人Pを検知する可能性は極めて低いので、送受信回路制御部160は、玄関64に設置されたセンサ76からのセンサ情報を、送受信回路110の制御のためには用いない。したがって、図18に示したフローチャートにおいては、図17に示したフローチャートと比較して、S412の処理が省略されている。一方、図17に示したフローチャートと同様に、S416〜S420の処理が行われる。
ここで、センサ情報が、階段63に配置されたセンサ78からのセンサ情報でない場合(ステップS418のNO)、通信制御部150(例えば送受信回路制御部160)は、センサ情報が玄関64に設置されたセンサ76からのセンサ情報であるか否かを判断する(ステップS430)。センサ情報がセンサ76からのセンサ情報である場合(S430のYES)、センサ76が検知した物体(人P)は、住居60の住人ではなく、不審者である可能性がある。したがって、通信制御部150(例えば送受信回路制御部160)は、警告を出力する(ステップS432)。ここで、出力される警告は、人間が認識可能であることが好ましく、警告音であってもよいし、警告灯であってもよい。また、警告は、通信ネットワークを介して外部の警備会社等に出力されてもよい。
なお、図18に示した第2の無線通信方法においては、玄関64に設置されたセンサ76からのセンサ情報が取得された場合に、無線通信装置100は警告を出力するとしたが、このような構成に限られない。夜間帯では、玄関64に設置されたセンサ76がスリープ状態となるように構成してもよい。この場合、S430〜S432の処理は不要である。これにより、センサ76の消費電力を抑制することが可能となる。
なお、実施の形態2にかかる無線通信装置100は、センサ76からのセンサ情報及びセンサ78からのセンサ情報を用いてデータベースを作成して、そのデータベースを解析することで、人Pの所在位置を検知している。一方、実施の形態2とは異なり、実施の形態4にかかる無線通信装置100は、データベースを生成せずに、一階61又は二階62の通信環境を調整可能である。したがって、実施の形態4にかかる方法は、実施の形態2にかかる方法と比較して、処理が簡易化されている。
(変形例)
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、上述したフローチャートにおいて、各処理(ステップ)の順序は、適宜、変更可能である。また、複数ある処理(ステップ)のうちの1つ以上は、省略されてもよい。
また、実施の形態2において、無線通信装置100が各方向の回数をカウントするとしたが、カウント機能は、センサ側にあってもよい。この場合、データベースをリセットする際(S232)に、無線通信装置100は、センサに対して、カウント値をリセットするような指示を送信してもよい。
また、上述した実施の形態においては、特定スペースを住居60としたが、特定スペースは住居に限られない。特定スペースは、オフィスビル等の一般的な建物であってもよいし、イベント会場等のように建物でなくてもよい。また、上述した実施の形態においては、特定スペースである住居60が複数階であるとしたが、特定スペースは、複数階に限られない。この場合、無線通信装置は、複数のアンテナを有し、複数のアンテナのうちの第1のアンテナは、無線通信装置の左側に電波を放射し、複数のアンテナのうちの第1のアンテナは、無線通信装置の右側に電波を放射するようにしてもよい。
上述の例において、プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD−ROM(Read Only Memory)、CD−R、CD−R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
さらに、上記実施の形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
第1のアンテナ部及び第2のアンテナ部を有し、特定スペースに存在する移動端末と無線LANによる通信を行う通信部と、
物体の移動方向を検知可能なセンサで得られたセンサ情報を取得する取得部と、
前記センサ情報に基づいて、前記物体の移動方向に応じて前記通信部を制御する制御部と
を有する無線通信装置。
(付記2)
前記センサは、第1の場所に配置された第1のセンサと、第2の場所に配置された第2のセンサとを含み、
前記第1のアンテナ部は、第3の場所に対応し、前記第2のアンテナ部は、第4の場所に対応する
付記1に記載の無線通信装置。
(付記3)
前記第1の場所は、前記特定スペースの入退場エリアであり、前記第2の場所は、前記第3の場所と前記第4の場所との間である
付記2に記載の無線通信装置。
(付記4)
前記第1のセンサで得られた第1のセンサ情報は、前記第1の場所における第1の方向又は第2の方向への移動を示す移動情報を含み、
前記第2のセンサで得られた第2のセンサ情報は、前記第2の場所における第3の方向又は第4の方向への移動を示す移動情報を含み、
前記制御部は、前記移動情報に基づいて、前記通信部の制御を行う
付記2又は3のいずれか1項に記載の無線通信装置。
(付記5)
前記第1の方向は、前記特定スペースの外部から前記第3の場所に進入する方向であり、前記第2の方向は、前記特定スペースから退出する方向であり、前記第3の方向は、前記第4の場所から前記第3の場所に進入する方向であり、前記第4の方向は、前記第3の場所から前記第4の場所に進入する方向であり、
前記制御部は、
前記移動情報が前記第1の方向又は前記第3の方向を示す場合に、前記第1のアンテナ部が前記第3の場所に電波を放射するように前記通信部を制御し、
前記移動情報が前記第4の方向を示す場合に、前記第2のアンテナ部が前記第4の場所に電波を放射するように前記通信部を制御する
付記4に記載の無線通信装置。
(付記6)
前記制御部は、第1の時間帯においては、前記第2のセンサ情報に基づいて前記通信部の制御を行う
付記4に記載の無線通信装置。
(付記7)
前記制御部は、前記第1の時間帯において前記第1のセンサで前記第1のセンサ情報が得られた場合に、警告を出力する
付記6に記載の無線通信装置。
(付記8)
前記第3の方向は、前記第4の場所から前記第3の場所に進入する方向であり、前記第4の方向は、前記第3の場所から前記第4の場所に進入する方向であり、
前記制御部は、
前記移動情報が前記第3の方向を示す場合に、前記第1のアンテナ部が前記第3の場所に電波を放射するように前記通信部を制御し、
前記移動情報が前記第4の方向を示す場合に、前記第2のアンテナ部が前記第4の場所に電波を放射するように前記通信部を制御する
付記6又は7に記載の無線通信装置。
(付記9)
特定スペースに存在する移動端末と無線LANによる通信を行い、第1のアンテナ部及び第2のアンテナ部を含む通信部を有する無線通信装置を制御する無線通信方法であって、
物体の移動方向を検知可能なセンサで得られたセンサ情報を取得し、
前記センサ情報に基づいて、前記物体の移動方向に応じて、前記通信部を制御する
無線通信方法。
(付記10)
前記センサは、第1の場所に配置された第1のセンサと、第2の場所に配置された第2のセンサとを含み、
前記第1のアンテナ部は、第3の場所に対応し、前記第2のアンテナ部は、第4の場所に対応する
付記9に記載の無線通信方法。
(付記11)
前記第1の場所は、前記特定スペースの入退場エリアであり、前記第2の場所は、前記第3の場所と前記第4の場所との間である
付記10に記載の無線通信方法。
(付記12)
前記第1のセンサで得られた第1のセンサ情報は、前記第1の場所における第1の方向又は第2の方向への移動を示す移動情報を含み、
前記第2のセンサで得られた第2のセンサ情報は、前記第2の場所における第3の方向又は第4の方向への移動を示す移動情報を含み、
前記移動情報に基づいて、前記通信部の制御を行う
付記10又は11のいずれか1項に記載の無線通信方法。
(付記13)
前記第1の方向は、前記特定スペースの外部から前記第3の場所に進入する方向であり、前記第2の方向は、前記特定スペースから退出する方向であり、前記第3の方向は、前記第4の場所から前記第3の場所に進入する方向であり、前記第4の方向は、前記第3の場所から前記第4の場所に進入する方向であり、
前記移動情報が前記第1の方向又は前記第3の方向を示す場合に、前記第1のアンテナ部が前記第3の場所に電波を放射するように前記通信部を制御し、
前記移動情報が前記第4の方向を示す場合に、前記第2のアンテナ部が前記第4の場所に電波を放射するように前記通信部を制御する
付記12に記載の無線通信方法。
(付記14)
第1の時間帯においては、前記第2のセンサ情報に基づいて前記通信部の制御を行う
付記12に記載の無線通信方法。
(付記15)
前記第1の時間帯において前記第1のセンサで前記第1のセンサ情報が得られた場合に、警告を出力する
付記14に記載の無線通信方法。
(付記16)
前記第3の方向は、前記第4の場所から前記第3の場所に進入する方向であり、前記第4の方向は、前記第3の場所から前記第4の場所に進入する方向であり、
前記移動情報が前記第3の方向を示す場合に、前記第1のアンテナ部が前記第3の場所に電波を放射するように前記通信部を制御し、
前記移動情報が前記第4の方向を示す場合に、前記第2のアンテナ部が前記第4の場所に電波を放射するように前記通信部を制御する
付記14又は15に記載の無線通信方法。
(付記17)
特定スペースに存在する移動端末と無線LANによる通信を行い、第1のアンテナ部及び第2のアンテナ部を含む通信部を有する無線通信装置を制御する無線通信方法をコンピュータに実行させるプログラムであって、
物体の移動方向を検知可能なセンサで得られたセンサ情報を取得するステップと、
前記センサ情報に基づいて、前記物体の移動方向に応じて、前記通信部を制御するステップと
をコンピュータに実行させるプログラム。
(付記18)
前記センサは、第1の場所に配置された第1のセンサと、第2の場所に配置された第2のセンサとを含み、
前記第1のアンテナ部は、第3の場所に対応し、前記第2のアンテナ部は、第4の場所に対応する
付記17に記載のプログラム。
(付記19)
前記第1の場所は、前記特定スペースの入退場エリアであり、前記第2の場所は、前記第3の場所と前記第4の場所との間である
付記18に記載のプログラム。
(付記20)
前記第1のセンサで得られた第1のセンサ情報は、前記第1の場所における第1の方向又は第2の方向への移動を示す移動情報を含み、
前記第2のセンサで得られた第2のセンサ情報は、前記第2の場所における第3の方向又は第4の方向への移動を示す移動情報を含み、
前記移動情報に基づいて、前記通信部の制御を行う
付記18又は19のいずれか1項に記載のプログラム。
(付記21)
前記第1の方向は、前記特定スペースの外部から前記第3の場所に進入する方向であり、前記第2の方向は、前記特定スペースから退出する方向であり、前記第3の方向は、前記第4の場所から前記第3の場所に進入する方向であり、前記第4の方向は、前記第3の場所から前記第4の場所に進入する方向であり、
前記移動情報が前記第1の方向又は前記第3の方向を示す場合に、前記第1のアンテナ部が前記第3の場所に電波を放射するように前記通信部を制御し、
前記移動情報が前記第4の方向を示す場合に、前記第2のアンテナ部が前記第4の場所に電波を放射するように前記通信部を制御する
付記20に記載のプログラム。
(付記22)
第1の時間帯においては、前記第2のセンサ情報に基づいて前記通信部の制御を行う
付記20に記載のプログラム。
(付記23)
前記第1の時間帯において前記第1のセンサで前記第1のセンサ情報が得られた場合に、警告を出力するステップ
をさらにコンピュータに実行させる付記22に記載のプログラム。
(付記24)
前記第3の方向は、前記第4の場所から前記第3の場所に進入する方向であり、前記第4の方向は、前記第3の場所から前記第4の場所に進入する方向であり、
前記移動情報が前記第3の方向を示す場合に、前記第1のアンテナ部が前記第3の場所に電波を放射するように前記通信部を制御し、
前記移動情報が前記第4の方向を示す場合に、前記第2のアンテナ部が前記第4の場所に電波を放射するように前記通信部を制御する
付記22又は23に記載のプログラム。
1 無線通信システム
2 移動端末
4 センサ
10 無線通信装置
12 通信部
12a 第1のアンテナ部
12b 第2のアンテナ部
14 取得部
16 制御部
50 無線通信システム
72,74,76,78 センサ
92,93,94,95,96 センサ
100 無線通信装置
102 水平アンテナ
104 垂直アンテナ
110 送受信回路
112 ベースバンド部
120 処理部
130 メモリ
140 無線センサ
150 通信制御部
152 センサ情報取得部
154 登録情報格納部
156 データベース生成部
158 データベース格納部
160 送受信回路制御部
200 無線通信システム
300 無線通信システム
310 無線通信装置
312 ベースバンド部
314 送信出力制御部

Claims (10)

  1. 第1のアンテナ部及び第2のアンテナ部を有し、特定スペースに存在する移動端末と無線LANによる通信を行う通信部と、
    物体の移動方向を検知可能なセンサで得られたセンサ情報を取得する取得部と、
    前記センサ情報に基づいて、前記物体の移動方向に応じて前記通信部を制御する制御部と
    を有し、
    前記センサは、前記特定スペースの入退場エリアである第1の場所に配置された第1のセンサと、第2の場所に配置された第2のセンサとを含み、
    前記第1のアンテナ部は、第3の場所に電波を放射し、前記第2のアンテナ部は、第4の場所に電波を放射し、
    前記第2の場所は、前記第3の場所と前記第4の場所との間であり、
    前記第1のセンサで得られた第1のセンサ情報は、前記第1の場所における前記特定スペースの外部から前記第3の場所に進入する第1の方向、又は、前記特定スペースから退出する方向である第2の方向への移動を示す移動情報を含み、
    前記第2のセンサで得られた第2のセンサ情報は、前記第2の場所における前記第4の場所から前記第3の場所に進入する方向である第3の方向、又は、前記第3の場所から前記第4の場所に進入する方向である第4の方向への移動を示す移動情報を含み、
    前記制御部は、予め定められた期間における前記第1の方向への移動の数と前記第2の方向への移動の数との第1の差分及び前記第3の方向への移動の数と前記第4の方向への移動の数との第2の差分に応じて、前記通信部の制御を行う
    無線通信装置。
  2. 前記制御部は、前記第2の差分が0である場合に、前記第2のアンテナ部を無効にし、前記第1のアンテナ部を有効にする
    請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 前記制御部は、前記第2の差分が0でない場合に、前記第2のアンテナ部を有効にし、前記第1の差分と前記第2の差分との第3の差分が0である場合に、前記第1のアンテナ部を無効にする
    請求項2に記載の無線通信装置。
  4. 第1のアンテナ部及び第2のアンテナ部を有し、特定スペースに存在する移動端末と無線LANによる通信を行う通信部と、
    物体の移動方向を検知可能なセンサで得られたセンサ情報を取得する取得部と、
    前記センサ情報に基づいて、前記物体の移動方向に応じて前記通信部を制御する制御部と
    を有し、
    前記センサは、前記特定スペースの入退場エリアである第1の場所に配置された第1のセンサと、第2の場所に配置された第2のセンサとを含み、
    前記第1のアンテナ部は、第3の場所に電波を放射し、前記第2のアンテナ部は、第4の場所に電波を放射し、
    前記第2の場所は、前記第3の場所と前記第4の場所との間であり、
    前記第1のセンサで得られた第1のセンサ情報は、前記第1の場所における前記特定スペースの外部から前記第3の場所に進入する第1の方向、又は、前記特定スペースから退出する方向である第2の方向への移動を示す移動情報を含み、
    前記第2のセンサで得られた第2のセンサ情報は、前記第2の場所における前記第4の場所から前記第3の場所に進入する方向である第3の方向、又は、前記第3の場所から前記第4の場所に進入する方向である第4の方向への移動を示す移動情報を含み、
    前記制御部は、第1の時間帯以外の時間帯においては、前記第1のセンサ情報及び第2のセンサ情報に基づいて前記通信部の制御を行い、前記第1の時間帯においては、前記第2のセンサ情報に基づいて前記通信部の制御を行い、前記第1のセンサ情報に基づいて前記通信部の制御を行わない
    無線通信装置。
  5. 前記制御部は、前記第1の時間帯において前記第1のセンサで前記第1のセンサ情報が得られた場合に、警告を出力する
    請求項に記載の無線通信装置。
  6. 前記制御部は、
    前記移動情報が前記第3の方向を示す場合に、前記第1のアンテナ部が前記第3の場所に電波を放射するように前記通信部を制御し、
    前記移動情報が前記第4の方向を示す場合に、前記第2のアンテナ部が前記第4の場所に電波を放射するように前記通信部を制御する
    請求項又はに記載の無線通信装置。
  7. 特定スペースに存在する移動端末と無線LANによる通信を行い、第3の場所に電波を放射する第1のアンテナ部及び第4の場所に電波を放射する第2のアンテナ部を含む通信部を有する無線通信装置を制御する無線通信方法であって、
    物体の移動方向を検知可能なセンサである、前記特定スペースの入退場エリアである第1の場所に配置された第1のセンサ、及び、前記第3の場所と前記第4の場所との間である第2の場所に配置された第2のセンサで得られたセンサ情報であって、前記第1のセンサで得られた第1のセンサ情報は、前記第1の場所における前記特定スペースの外部から第3の場所に進入する第1の方向、又は、前記特定スペースから退出する方向である第2の方向への移動を示す移動情報を含み、前記第2のセンサで得られた第2のセンサ情報は、前記第2の場所における前記第4の場所から前記第3の場所に進入する方向である第3の方向、又は、前記第3の場所から前記第4の場所に進入する方向である第4の方向への移動を示す移動情報を含む、センサ情報を取得し、
    前記第1のセンサ情報及び第2のセンサ情報に基づいて、予め定められた期間における前記第1の方向への移動の数と前記第2の方向への移動の数との第1の差分及び前記第3の方向への移動の数と前記第4の方向への移動の数との第2の差分に応じて、前記通信部を制御する
    無線通信方法。
  8. 特定スペースに存在する移動端末と無線LANによる通信を行い、第3の場所に電波を放射する第1のアンテナ部及び第4の場所に電波を放射する第2のアンテナ部を含む通信部を有する無線通信装置を制御する無線通信方法であって、
    物体の移動方向を検知可能なセンサである、前記特定スペースの入退場エリアである第1の場所に配置された第1のセンサ、及び、前記第3の場所と前記第4の場所との間である第2の場所に配置された第2のセンサで得られたセンサ情報であって、前記第1のセンサで得られた第1のセンサ情報は、前記第1の場所における前記特定スペースの外部から第3の場所に進入する第1の方向、又は、前記特定スペースから退出する方向である第2の方向への移動を示す移動情報を含み、前記第2のセンサで得られた第2のセンサ情報は、前記第2の場所における前記第4の場所から前記第3の場所に進入する方向である第3の方向、又は、前記第3の場所から前記第4の場所に進入する方向である第4の方向への移動を示す移動情報を含む、センサ情報を取得し、
    第1の時間帯以外の時間帯においては、前記第1のセンサ情報及び第2のセンサ情報に基づいて前記通信部の制御を行い、前記第1の時間帯においては、前記第2のセンサ情報に基づいて前記通信部の制御を行い、前記第1のセンサ情報に基づいて前記通信部の制御を行わない
    無線通信方法。
  9. 特定スペースに存在する移動端末と無線LANによる通信を行い、第3の場所に電波を放射する第1のアンテナ部及び第4の場所に電波を放射する第2のアンテナ部を含む通信部を有する無線通信装置を制御する無線通信方法をコンピュータに実行させるプログラムであって、
    物体の移動方向を検知可能なセンサである、前記特定スペースの入退場エリアである第1の場所に配置された第1のセンサ、及び、前記第3の場所と前記第4の場所との間である第2の場所に配置された第2のセンサで得られたセンサ情報であって、前記第1のセンサで得られた第1のセンサ情報は、前記第1の場所における前記特定スペースの外部から第3の場所に進入する第1の方向、又は、前記特定スペースから退出する方向である第2の方向への移動を示す移動情報を含み、前記第2のセンサで得られた第2のセンサ情報は、前記第2の場所における前記第4の場所から前記第3の場所に進入する方向である第3の方向、又は、前記第3の場所から前記第4の場所に進入する方向である第4の方向への移動を示す移動情報を含む、センサ情報を取得するステップと、
    前記第1のセンサ情報及び第2のセンサ情報に基づいて、予め定められた期間における前記第1の方向への移動の数と前記第2の方向への移動の数との第1の差分及び前記第3の方向への移動の数と前記第4の方向への移動の数との第2の差分に応じて、前記通信部を制御するステップと
    をコンピュータに実行させるプログラム。
  10. 特定スペースに存在する移動端末と無線LANによる通信を行い、第3の場所に電波を放射する第1のアンテナ部及び第4の場所に電波を放射する第2のアンテナ部を含む通信部を有する無線通信装置を制御する無線通信方法をコンピュータに実行させるプログラムであって、
    物体の移動方向を検知可能なセンサである、前記特定スペースの入退場エリアである第1の場所に配置された第1のセンサ、及び、前記第3の場所と前記第4の場所との間である第2の場所に配置された第2のセンサで得られたセンサ情報であって、前記第1のセンサで得られた第1のセンサ情報は、前記第1の場所における前記特定スペースの外部から第3の場所に進入する第1の方向、又は、前記特定スペースから退出する方向である第2の方向への移動を示す移動情報を含み、前記第2のセンサで得られた第2のセンサ情報は、前記第2の場所における前記第4の場所から前記第3の場所に進入する方向である第3の方向、又は、前記第3の場所から前記第4の場所に進入する方向である第4の方向への移動を示す移動情報を含む、センサ情報を取得するステップと、
    第1の時間帯以外の時間帯においては、前記第1のセンサ情報及び第2のセンサ情報に基づいて前記通信部の制御を行い、前記第1の時間帯においては、前記第2のセンサ情報に基づいて前記通信部の制御を行い、前記第1のセンサ情報に基づいて前記通信部の制御を行わないステップと
    をコンピュータに実行させるプログラム。
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