JP6773581B2 - 測位端末並びに当該測位端末を用いた測位システム及び測位方法 - Google Patents

測位端末並びに当該測位端末を用いた測位システム及び測位方法 Download PDF

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Description

本発明は、測位端末並びに当該測位端末を用いた測位システム及び測位方法に関する。
近年、位置測位サービスの増加に伴い、建屋内部(屋内)での測位技術に注目が集まっている。屋内測位技術は、例えば、会社や工場等の建屋内を移動する作業員の行動を管理者が管理する管理システム等に適用されている。
また、屋内測位技術の適用環境では、屋外と異なり一般的なGPS(Global Positioning System:全地球測位システム)による測位が困難となるため、例えば、GPSを使用しない測位システム等、屋外測位技術とは異なる測位技術が提案されている。屋内測位技術としては、例えば、歩行者が携行する端末で取得した歩行データから当該端末の位置を推定する測位技術がある。
一方、屋内測位技術を用いた管理システムとしては、例えば、歩行者の行動をサーバ側の管理者が管理することを目的に、歩行者が携行する端末の識別情報及び位置情報を当該端末から無線を通じてサーバ側に送信し、サーバで収集して分析することで、管理者が移動の推移や現在位置を把握可能な管理システムがある。
特開2012−088253号公報 特開2015−225375号公報
しかしながら、従来の屋内測位技術は、端末が無線通信を行うことから、例えば、工場の制御コントローラ(制御装置)や病院の医療機器等の無線通信に伴う電波の影響を受ける領域が存在する場合、そのまま使用することができないという課題がある。
また、適用するシステムによっては、無線を使用せずに有線を使用した通信網に端末を接続してサーバ側に送信するという方法によって無線通信に伴う電波の影響を生じさせないという対策も採り得るが、工場や病院等における作業員の動態を管理するようなシステム等では、有線通信網に端末を接続する手間がかかる点や情報のリアルタイム性が低いという点で実用的でないという課題がある。
本発明の実施形態は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、利便性を損なうことなくより多くの状況下で適用可能な測位端末並びに当該測位端末を用いた測位システム及び測位方法を提供することを目的とする。
本実施形態に係る測位端末は、上述した課題を解決するため、無線基地局装置と通信する通信網に接続されるサーバと前記無線基地局及び前記通信網を介して通信可能な測位端末であって、外部と無線通信可能な通信部と、前記測位端末を携行する歩行体の歩行の動きを検出した情報を前記歩行体の歩行情報として計測する歩行センサ部と、前記歩行情報と地図上において測位の基準となる基準位置を示す基準位置情報とに基づいて算出される自測位端末の位置が、前記地図上に前記無線通信に伴う電波の影響を回避したい制御装置と前記測位端末との位置関係について注目すべき領域として設定される特定領域の範囲に対して外側か否かを判定した結果に応じて、前記外側と判定した場合には第1の動作を行う一方、前記否と判定した場合には第2の動作を行う動作切替部とを備え、前記動作切替部は、前記第1の動作として前記自測位端末の位置を示す自端末位置情報を送信する一方、前記第2の動作として電波の送信を停止する送信制限部であり、前記無線基地局装置の位置を示す無線基地局情報を読み出し、前記無線基地局装置までの距離を表す第1の距離と前記自端末位置情報が表す前記自測位端末の位置から前記特定領域の最近傍点までの距離を表す第2の距離とを算出する距離判断部と、前記無線基地局装置に情報を送信する際の電波の出力および周波数の少なくとも一方を調整する電波強度調整部と、前記第1の距離に基づいて前記無線基地局装置に情報を送信可能な電波の最小出力を算出する一方、前記第2の距離に基づいて電波を送信する場合に前記特定領域の最近傍点に前記電波が影響を及ぼす最小出力を算出し、少なくとも前記無線基地局装置に情報を送信可能な電波の最小出力が前記特定領域の最近傍点に前記電波が影響を及ぼす最小出力よりも小さいことの条件を満たす場合に前記自端末位置情報の送信を許可してよいと判断する送信判断部とを備え、前記動作切替部は、前記否と判定した場合であっても前記送信判断部が前記自端末位置情報の送信を許可してよいと判断した場合には前記第1の動作を行い、前記送信判断部が前記自端末位置情報の送信を許可してはいけないと判断した場合には前記第2の動作を行うように構成されることを特徴とする。
本実施形態に係る測位システムは、上述した課題を解決するため、前記測位端末と、前記無線基地局装置と、前記サーバとを具備する。
本実施形態に係る測位方法は、上述した課題を解決するため、無線基地局装置と通信する通信網に接続されるサーバと前記無線基地局及び前記通信網を介して通信可能な測位端末であって、外部と無線通信可能な通信部と、前記測位端末を携行する歩行体の歩行の動きを検出した情報を前記歩行体の歩行情報として計測する歩行センサ部と、前記歩行情報と地図上において測位の基準となる基準位置を示す基準位置情報とに基づいて算出される自測位端末の位置が、前記地図上に前記無線通信に伴う電波の影響を回避したい制御装置と前記測位端末との位置関係について注目すべき領域として設定される特定領域の範囲に対して外側か否かを判定した結果に応じて、前記外側と判定した場合には第1の動作を行う一方、前記否と判定した場合には第2の動作を行う動作切替部とを備え、前記動作切替部は、前記第1の動作として前記自測位端末の位置を示す自端末位置情報を送信する一方、前記第2の動作として電波の送信を停止する送信制限部であり、前記無線基地局装置の位置を示す無線基地局情報を読み出し、前記無線基地局装置までの距離を表す第1の距離と前記自端末位置情報が表す前記自測位端末の位置から前記特定領域の最近傍点までの距離を表す第2の距離とを算出する距離判断部と、前記無線基地局装置に情報を送信する際の電波の出力および周波数の少なくとも一方を調整する電波強度調整部と、前記第1の距離に基づいて前記無線基地局装置に情報を送信可能な電波の最小出力を算出する一方、前記第2の距離に基づいて電波を送信する場合に前記特定領域の最近傍点に前記電波が影響を及ぼす最小出力を算出し、少なくとも前記無線基地局装置に情報を送信可能な電波の最小出力が前記特定領域の最近傍点に前記電波が影響を及ぼす最小出力よりも小さいことの条件を満たす場合に前記自端末位置情報の送信を許可してよいと判断する送信判断部とを備え、前記動作切替部は、前記否と判定した場合であっても前記送信判断部が前記自端末位置情報の送信を許可してよいと判断した場合には前記第1の動作を行い、前記送信判断部が前記自端末位置情報の送信を許可してはいけないと判断した場合には前記第2の動作を行うように構成される測位端末を用いた測位方法であって、前記歩行センサ部が前記歩行情報を得るステップと、前記動作切替部が前記歩行情報と基準位置情報とに基づいて算出される自測位端末の位置が前記特定領域の範囲に対して前記外側と判定した場合には第1の動作を行う一方、前記否と判定した場合には第2の動作を行うステップとを備えることを特徴とする。
本実施形態によれば、利便性を損なうことなくより多くの状況下で適用することができる。
実施形態に係る測位システムの適用例を示す概略図。 第1の実施形態に係る測位端末及び測位システムの構成例を示す概略図。 第1の実施形態に係る測位方法における測位端末側の処理手順(第1の端末側測位処理手順)の処理フロー図。 第1の実施形態に係る測位方法における無線基地局装置の処理手順(自端末位置情報等送信処理手順)の処理フロー図。 第1の実施形態に係る測位方法における基準位置送信装置の処理手順(基準位置情報送信処理手順)の処理フロー図。 第1の実施形態に係る測位方法におけるサーバ側の処理手順(サーバ側測位処理手順)の処理フロー図。 サーバ側測位処理手順における特定領域情報配信工程の処理フロー図。 第2の実施形態に係る測位端末及び測位システムの構成例を示す概略図。 第2の実施形態に係る測位方法における測位端末側の処理手順の第1実施例(第2の端末側測位処理手順)の処理フロー図。 第2の実施形態に係る測位方法における測位端末側の処理手順の第2実施例(第3の端末側測位処理手順)の処理フロー図。 第2の実施形態に係る測位方法における測位端末側の処理手順の第3実施例(第4の端末側測位処理手順)の処理フロー図。 第3の実施形態に係る測位端末及び測位システムの構成例を示す概略図。 第3の実施形態に係る測位方法における測位端末側の測位処理手順(第5の端末側測位処理手順)の処理フロー図。 第5の端末側測位処理手順における第2の送信制限工程の処理フロー図。
以下、本発明の実施形態に係る測位端末並びに当該測位端末を用いた測位システム及び測位方法を添付図面に基づいて説明する。
実施形態に係る測位システムは、主に屋内を歩行する作業ロボットや作業者等の歩行体が携行する本発明の実施形態に係る測位端末の位置情報をサーバ側で管理するとともに、測位端末との位置関係について注目すべき領域(以下、「特定領域」とする。)が設定され、設定される特定領域と測位端末の位置との位置関係に応じて、通常の動作と通常の動作と異なる所定の動作と少なくとも二つの動作を切り替えて動作する動作切替部を備えるシステムである。
例えば、特定領域の外側では通常の動作を行い、特定領域の内側では通常の動作では行われない、特定領域の内側に進入している旨を出力したり、測位端末の一部の機能を制限したり等、通常の動作と異なる所定の動作を行う。
図1は、実施形態に係る測位システムの一例である測位システム10(10A〜10C)の適用例を示す図であり、建屋1の内部(屋内)の平面図を含む概略図である。
測位システム10(10A〜10C)は、例えば、建屋1の内部(屋内)に歩行体の一例である歩行者2が歩行するエリアがあり、無線基地局装置11と、基準位置送信装置12と、通信網13と、サーバ20とが設置される。
測位システム10では、例えば、建屋1の建屋壁3に囲まれた屋内等、歩行者2が歩行して移動するエリアに、少なくとも1個の特定領域5(図1では5a及び5b)が設定される。
特定領域5としては、例えば、歩行者2の進入や通行を禁止したい領域、立入時間の管理が必要な領域、及び無線通信の使用を制限したい領域等があり、測位システム10を用いた管理内容等に応じて適宜設定される。
図1に例示される特定領域5は、無線通信に伴う電波の影響を回避したい制御装置6の設置地点を中心とした内側に設定され、無線通信を禁止する通信禁止領域5aと、通信禁止領域5aの外側に設定され、通信禁止領域5aに接近していることを知らせる警報領域5bを有する。
図1に例示される特定領域5(5a及び5b)が設定される場合、歩行者2が携行する測位端末(以下、「歩行者端末」とする。)50(50A〜50C)は、警報領域5bの内側に進入すると、例えば、光、音、振動、画像またはこれらの組み合わせによって通信禁止領域5aに接近していることを知らせる情報が出力される。また、通信禁止領域5aに進入すると、原則として無線通信を停止(通信を制限)する。
なお、特定領域5とその外部の領域との境界線上の点は、特定領域5の内側または外側に含めるものとし、ここでは内側に含めて取り扱うものとする。
無線基地局装置11は、例えば、建屋壁3の外側、すなわち屋外に設置されており、通信網13と接続される。無線基地局装置11は、歩行者端末50と無線で通信し、通信した情報を、通信網13を介して通信可能に接続されるサーバ20へ送信する。なお、無線基地局装置11は、屋外に設置される場合に限らず、屋内に設置される場合もある。
基準位置送信装置12は、歩行者端末50と無線で通信し、自己の位置(設置場所)を示す情報を基準位置情報として歩行者端末50に送信する。
サーバ20は、各歩行者端末50から通信網13を介して送られてくる位置情報を受信して収集する。サーバ20は、収集した各歩行者端末50の位置情報を設定した出力フォーマットに従って出力する。
続いて、歩行者端末50(50A〜50C)の構成及び歩行者端末50(50A〜50C)において実行される処理手順を中心に、各実施形態に係る測位端末並びに当該測位端末を用いた測位システム及び測位方法について、説明する。
[第1の実施形態]
図2は、第1の実施形態に係る歩行者端末及び測位システムの一例であって、歩行者端末50Aを具備する測位システム10Aの構成を示す概略図である。
測位システム10Aは、例えば、本実施形態に係る測位端末の一例である歩行者端末50Aと、歩行者端末50Aと無線通信可能な無線基地局装置11及び基準位置送信装置12と、無線基地局装置11と通信網13を介して接続されるサーバ20とを具備する。
歩行者端末50Aは、例えば、加速度センサ、ジャイロセンサ(角加速度センサ)及び地磁気センサ等の動きを検知するセンサを備えるコンピュータと測位端末としての機能を実現する制御プログラムとが協働することによって実現される装置であって、出力部52と、通信部53と、記憶部54と、歩行センサ部55と、制御部56Aとを備える。
なお、記憶部54は、制御プログラムを記憶するROM(Read Only Memory)や、当該プログラム実行領域となるRAM(Random Access Memory)などを概念上含む。また、制御部56Aは、制御プログラムを実行するプロセッサを概念上含む。
出力部52は、出力インターフェース(出力手段)としての機能を有し、例えば、画像表示による出力を行う表示手段、警報を報知するサイレン等の音を出力する音声出力手段や振動による出力を行う振動手段、及び警報を報知する警光灯等の発光による出力を行う発光手段等一般的な出力手段により構成される。
出力部52は、情報を受け取ると設定されるフォーマットに従って受け取った情報を出力する。例えば、自端末が特定領域5である警報領域5b(図1)の内側である旨の判定結果の情報を受け取った場合に警報領域5bの内側に入っていることを知らせる警報音等の合図を出力する。
通信部53は、外部機器との通信機能を有し、例えば、歩行者端末50Aでは、無線基地局装置11及び基準位置送信装置12と無線通信を行う。
通信部53は、例えば、測位部56aが算出した地図上における自端末の位置情報(以下、「自端末位置情報」とする。)61を自端末の識別情報(ID情報)と関連付けて無線基地局装置11へ送信する。なお、自端末位置情報61に算出した時刻を示す時刻情報等の他の情報を含めた情報(以下、「自端末位置情報等」とする。)を無線基地局装置11へ送信することもできる。
通信部53は、地図上において測位の基準となる基準位置の情報(以下、「基準位置情報」とする。)62を基準位置送信装置12から受け取る。また、通信部53は、特定領域5の地図上の範囲を含む情報(以下、「特定領域情報」とする。)63をサーバ20側から受け取ることができる。
記憶部54は、データの読み出し(リード)及び書き込み(ライト)が可能な記憶領域を備え、当該記憶領域にデータを保持する機能を有する。
記憶部54には、地図情報と、地図上における自端末の位置を示す自端末位置情報61と、地図上における基準位置を示す基準位置情報62と、地図上における特定領域5の範囲を示す特定領域情報63とが保持されている。
歩行センサ部55は、例えば、加速度センサ、ジャイロセンサ(角加速度センサ)及び地磁気センサ等の動きを検出するセンサから得られる歩行者2(図1)の歩行の動きを検出した情報を歩行者2の歩行情報として計測する。
制御部56Aは、例えば、コンピュータに実装されるプロセッサが測位端末としての機能を実現する制御プログラムを実行することによって実現される測位端末としての機能を提供する処理手段であり、測位部56aと、判定部56bと、送信制限部56cとを有する。
測位部56aは、歩行センサ部55が計測した歩行情報と基準位置情報62とを取得し、自端末(歩行者端末50A)の位置情報を算出する。算出結果は、自端末位置情報61として判定部56bや記憶部54に与えられる。
判定部56bは、自端末位置情報61と特定領域情報63とを取得し、自端末位置情報61が示す自端末の位置と特定領域情報63が示す範囲とを比べて自端末が特定領域5(図1)の内側(是)か外側(否)かを判定する。判定結果は、例えば、出力部52や送信制限部56cに与えられる。
また、判定部56bは、自端末が特定領域5の内側か外側かを判定した結果の情報を、通信部53に与え、通信部53を介してサーバ20へ送信したり、記憶部54に与えて情報を保存してもよい。
送信制限部56cは、自端末が特定領域5である通信禁止領域5aの外か内かを判定した結果の情報に基づいて、内である場合には通信を無線基地局装置11との無線通信(電波の送信)を停止し、外である場合には通常通りに無線基地局装置11との無線通信を行う。
また、制御部56Aは、出力部52、通信部53、記憶部54及び歩行センサ部55の間で情報をやりとりし、後述する第1の端末側測位処理手順の実行に必要な情報を取得して実行する。
無線基地局装置11は、自装置の無線通信エリアに入った歩行者端末50Aと相互に通信する装置である。無線基地局装置11は、例えば、通信部113と、制御部116とを備える。
通信部113は、無線基地局装置11の無線通信エリア内の外部機器との通信機能を有し、例えば、BLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)や無線LAN(Local Area Network)等の無線通信手段によって構成される。
制御部116は、通信部113の制御機能を有し、歩行者端末50Aと通信網13を介して接続されるサーバ20との間の情報の授受を制御する。制御部116は、通信部113を制御し、通信部113を介して、歩行者端末50Aから受信した情報をサーバ20へ送信したり、サーバ20から受信した情報を歩行者端末50Aへ送信したりする。
基準位置送信装置12は、歩行者端末50Aに基準位置情報62を送信する装置である。基準位置送信装置12は、例えば、通信部123と、記憶部124と、通信部123及び記憶部124を制御する制御部126とを備える。
通信部123は、無線通信エリア内に入った外部機器としての歩行者端末50Aとの通信機能を有し、無線通信エリア内に入った歩行者端末50Aへ基準位置情報62を送信する。通信部123は、例えば、BLE、Wi−Fi、UWB(Ultra Wide Band)、超音波等の無線通信手段によって構成することができる。
記憶部124は、記憶部54等と同様に、データの読み出し(リード)及び書き込み(ライト)が可能な記憶領域を備え、当該記憶領域にデータを保持する機能を有する。記憶部124には、基準位置情報62等の基準位置送信装置12が行う処理手順(基準位置情報送信処理手順:図4)を実行するのに必要な情報が保持されている。
通信網13は、無線基地局装置11とサーバ20とを通信可能に接続する通信手段であり、例えば、無線LAN、有線LAN、Bluetooth(登録商標)、3G回線、LTE(Long Term Evolution)回線、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)及びその他の情報を双方向に伝送可能な通信手段を用いて構築される。
サーバ20は、情報の収集機能及び配信機能を有するコンピュータであり、例えば、入力部201と、出力部202と、通信部203と、記憶部204と、制御部206とを備える。
入力部201は、入力インターフェース(入力手段)としての機能を有し、受け付けた入力操作を制御部206に与える。入力操作としては、例えば、特定領域5についての位置情報を含む特定領域情報63等を記憶部204に保存する旨の指令を与える操作や、通信網13を介して歩行者端末50Aへ送信する旨の指令を与える操作等がある。
出力部202は、出力部52と同様に、出力インターフェース(出力手段)としての機能を有し、一般的な出力手段により構成される。出力部202は、例えば、収集した個々の歩行者端末50Aの位置情報を設定される表示フォーマットに従って表示出力することができる。
通信部203は、通信網13と接続されており、通信網13を介して接続可能な外部機器との通信機能を有する。測位システム10Aでは、無線基地局装置11を介して歩行者端末50Aと無線通信を行う。
記憶部204は、記憶部54等と同様に、データの読み出し(リード)及び書き込み(ライト)が可能な記憶領域を備え、当該記憶領域に情報を保持する機能を有する。記憶部204には、例えば、収集した個々の歩行者端末50Aの位置情報、歩行者2が行動し得る範囲を含む地図情報、特定領域情報63、歩行者端末50Aの位置情報を出力するためのフォーマット情報等のサーバ20が行う処理手順(サーバ側測位処理手順:図6)を実行するための必要な情報が保持されている。
制御部206は、サーバ20の各処理部(入力部201と、出力部202と、通信部203と、記憶部204)を制御する機能を有し、各処理部間で情報を授受する。
なお、測位システム10Aにおいて、基準位置送信装置12が有する基準位置情報62を送信する機能を、無線基地局装置11に持たせることもできる。すなわち、基準位置送信装置12を省略し、基準位置情報62を送信する機能を無線基地局装置11に持たせた(無線基地局装置11が基準位置送信装置12を兼用する)システム構成でもよい。
次に、本実施形態に係る測位方法の一例として、測位システム10Aを用いた測位方法について説明する。
測位システム10Aを用いた測位方法では、測位システム10Aを構成する、歩行者端末50A、無線基地局装置11、基準位置送信装置12及びサーバ20がそれぞれ処理手順を実行することによってサーバ20側で個々の歩行者端末50Aの位置を収集して歩行者端末50Aを携行する歩行者2をそれぞれ測位することができる。歩行者端末50A、無線基地局装置11、基準位置送信装置12及びサーバ20が実行する処理手順についてそれぞれ説明する。
図3は、測位システム10Aを用いた測位方法における歩行者端末50Aの処理手順(以下、「第1の端末側測位処理手順」とする。)の処理フロー図である。
第1の端末側測位処理手順は、例えば、歩行者端末50Aが特定領域5の外か内(否)かを判定する工程(ステップS1〜ステップS3)と、第1の送信制限工程(ステップS4)と、初期時またはその後の更新時に基準位置情報62(図2)を設定する基準位置情報設定工程(ステップS5)と、初期時またはその後の更新時に特定領域情報63(図2)を設定する特定領域情報設定工程(ステップS6)とを具備する。
第1の送信制限工程(ステップS4)は、例えば、歩行者端末50Aが特定領域5の外か内(否)かの判定結果に応じて、自端末位置情報61(図2)等をサーバ20(図2)へ送信する、すなわち無線基地局装置11(図2)と無線通信する(ステップ4aでNOの場合:ステップS4b)か否(ステップ4aでYESの場合:ステップS4bをスキップ)かを切り替えるステップを備える。
基準位置情報設定工程(ステップS5)は、例えば、通信部53(図2)が基準位置送信装置12(図2)から基準位置情報62を受信した場合(ステップS5aでYESの場合)に基準位置情報62を受信した時刻を示す時刻情報とともに記憶部54(図2)に保存するステップ(ステップS5b)を備える。
特定領域情報設定工程(ステップS6)は、例えば、通信部53(図2)がサーバ20側(図2)から特定領域情報63を受信した場合(ステップS6aでYESの場合)に特定領域情報63を受信した時刻を示す時刻情報とともに記憶部54(図2)に保存するステップ(ステップS6b)を備える。
第1の端末側測位処理手順では、歩行センサ部55が歩行情報を計測する(ステップS1)。続いて、測位部56aがステップS1で得られた歩行情報と基準位置情報62とから自端末(歩行者端末50A)の位置情報を算出し、算出結果を自端末位置情報61として記憶部54に保存する(ステップS2)。
続いて、判定部56bがステップS2で得られた自端末の位置と特定領域情報63が示す範囲とを比べて自端末(歩行者端末50A)が、例えば、特定領域5としての通信禁止領域5a(図1)の通信禁止領域5aの内に在るか、すなわち通信禁止領域5aの外か内(否)かを判定する(ステップS3)。
続いて、送信制限部56cが第1の送信制限工程(ステップS4:ステップS4a及びS4b)を行い、自端末が通信禁止領域5a(図1)の外か内かを判定(ステップS3)した結果の情報に基づいて、自端末が通信禁止領域5aの内である場合(ステップS4aでYESの場合)には通信を無線基地局装置11との無線通信(電波の送信)を停止する(ステップS4bをスキップ)一方、自端末が通信禁止領域5aの外である場合(ステップS4aでNOの場合)には通常通りに無線基地局装置11との無線通信を行う(ステップS4b)。
第1の送信制限工程(ステップS4)に続いては、上述した基準位置情報設定工程(ステップS5:ステップS5a及びS5b)及び特定領域情報設定工程(ステップS6:ステップS6a及びS6b)が行われる。
その後、終了要求があった場合(ステップS7でYESの場合)、歩行者端末50Aは、第1の端末側測位処理手順を終了する(END)。一方、終了要求がない場合(ステップS7でNOの場合)、歩行者端末50Aは、ステップS1に戻ってステップS1以降の処理ステップを行う。
なお、上述した第1の端末側測位処理手順は、特定領域5と歩行者端末50Aとの位置関係に応じて行われる所定の動作として、ステップS4a及びステップS4bを備える例であるが、ステップS4bの代わりにステップS4aの判定結果を出力部52に出力するステップを備えたり、サーバ20へ配信するステップを備えたりしてもよい。
また、図1に例示されるように通信禁止領域5a及び警報領域5bの二つの異なる領域を特定領域5として有する場合、ステップS3では通信禁止領域5a及び警報領域5bの個々の領域に対して判定し、ステップS4以降の工程において、各判定結果に対応した動作を実行するようにすることもできる。例えば、自端末が警報領域5bの内に在ると判定した場合にその旨を出力部52に出力するステップをステップS4の前後やステップS4と並行して行ってもよい。
図4は、測位システム10Aを用いた測位方法における無線基地局装置11の処理手順(以下、「自端末位置等送信処理手順」とする。)の処理フロー図である。
無線基地局装置11が行う自端末位置等送信処理手順(ステップS11〜ステップS13)では、歩行者端末50Aから送信される自端末位置情報61を含む情報(自端末位置情報等)を通信部113が受信した場合(ステップS11でYESの場合)、受信した自端末位置情報等をサーバ20へ送信する(ステップS12)。
その後、終了要求があった場合(ステップS13でYESの場合)、無線基地局装置11は、自端末位置等送信処理手順を終了する(END)。一方、終了要求がない場合(ステップS13でNOの場合)、無線基地局装置11は、ステップS11に戻ってステップS11以降の処理ステップを行う。
図5は、測位システム10Aを用いた測位方法における基準位置送信装置12の処理手順(以下、「基準位置情報送信処理手順」とする。)の処理フロー図である。
基準位置送信装置12が行う基準位置情報送信処理手順(ステップS21〜ステップS24)では、基準位置設定要求があった場合(ステップS21でYESの場合)、基準位置の設定を受け付け、受け付けた基準位置の情報を基準位置情報62として記憶部124に保存し(ステップS22)、通信部123から送信する(ステップS23)。
その後、終了要求があった場合(ステップS24でYESの場合)、基準位置送信装置12は、基準位置情報送信処理手順を終了する(END)。一方、終了要求がない場合(ステップS24でNOの場合)、基準位置送信装置12は、ステップS21に戻ってステップS21以降の処理ステップを行う。
図6は、測位システム10Aを用いた測位方法におけるサーバ20の処理手順(以下、「サーバ側測位処理手順」とする。)の処理フロー図である。また、図7は、サーバ側測位処理手順(図6)における特定領域情報配信工程(図6)のより詳細なステップを示す処理フロー図である。図6及び図7を参照してサーバ20が行うサーバ側測位処理手順を説明する。
サーバ20が行うサーバ側測位処理手順(図6)は、例えば、収集した各歩行者端末50Aの位置情報を表示出力する歩行者位置表示工程(ステップS31〜ステップS33)と、特定領域設定の要求があった場合(ステップS34でYESの場合)に特定領域情報配信工程(ステップS35)とを具備する。
サーバ側測位処理手順(図6)では、歩行者端末50Aからの情報を受信可能な状態にあるサーバ20が歩行者端末50Aから自端末位置情報61を含む情報(自端末位置情報等)を受信して取得した場合(ステップS31でYESの場合)、取得した情報を記憶部204に保存し(ステップS32)、サーバ20が収集した各歩行者端末50Aの自端末位置情報61に基づいて各歩行者端末50Aの位置を、例えば出力部202に表示出力する(ステップS33)。
続いて、特定領域設定の要求があった場合(ステップS34でYESの場合)、特定領域情報配信工程(ステップS35)を行う。ここで、特定領域情報配信工程(ステップS35)の詳細について、図7を参照して説明する。
特定領域情報配信工程(ステップS351〜ステップS354:図7)では、まず、特定領域情報63(図2)が作成される(ステップS351)。作成後は、配信実行の指令を与える入力操作を受け付けた場合(ステップS352でYESの場合)、特定領域情報63の配信が実行される(ステップS353)。
その後、終了要求があった場合(ステップS354でYESの場合)、サーバ20は、特定領域情報配信工程を終了し、サーバ側測位処理手順のメインルーチン(図6)に戻る(RETURN)。一方、終了要求がない場合(ステップS354でNOの場合)、サーバ20は、ステップS351に戻ってステップS351以降の処理ステップを行う。
再び図6を参照して特定領域情報配信工程(ステップS35)以降の処理ステップを説明する。特定領域情報配信工程(ステップS35)の完了後、終了要求があった場合(ステップS36でYESの場合)、基準位置送信装置12は、基準位置情報送信処理手順を終了する(END)。一方、終了要求がない場合(ステップS36でNOの場合)、サーバ20は、ステップS31に戻ってステップS31以降の処理ステップを行う。
なお、サーバ側測位処理手順(ステップS31〜ステップS36)において、特定領域情報配信工程(ステップS35:図6)は、特定領域情報63を歩行者端末50Aへ配信する場合の例であるが、歩行者端末50Aへ配信する必要がある他の情報についても特定領域情報63と同様に配信することができる。また、サーバ側測位処理手順において、特定領域情報配信工程は必ずしも行われる必要はなく、歩行者端末50Aに対して個別に特定領域情報63を設定する場合等、特定領域情報63をサーバ20から配信する必要がない場合には、サーバ側測位処理手順から特定領域情報配信工程を省略することもできる。
上述したように、歩行者端末50A、測位システム10A及び測位システム10Aを用いた測位方法によれば、GPSによる測位が困難な建屋1内においても歩行者端末50Aを携行する歩行者2の測位が可能であり、建屋1内に設定される特定領域5に歩行者2が進入(外側から内側へ移動)または退出(内側から外側へ移動)したことを検出することができるので、利便性を損なうことなくより多くの状況下で適用することができる。
また、歩行者端末50Aを携行する歩行者2の特定領域5への進入または退出の検出結果に基づいて、歩行者端末50Aにその旨を出力したり、歩行者端末50Aの送信機能を制限したり等、特定領域5に歩行者端末50Aが進入または退出することに伴う影響を考慮した所定の動作を行うことができるので、特定領域5に歩行者端末50Aが進入または退出することに伴う影響を抑制することができる。
例えば、無線通信に伴う電波の影響を回避したい制御装置6に対して電波の影響が及ぶ範囲の外延よりも外側に通信禁止領域5a等の特定領域5を設定することで、特定領域5に進入した歩行者端末50Aの無線通信を禁止することができる。従って、無線を使用する端末を用いても制御装置6に対する無線通信に伴う電波の影響を回避しつつ工場や病院等における作業員の動態を管理するようなシステムを構築することができる。
なお、図2に例示される歩行者端末50Aでは、制御部56Aが測位部56aと判定部56bと送信制限部56cとを備えているが、特定領域5(警報領域5b)に進入した場合にその旨を歩行者2に知らせることができれば十分であれば、送信制限部56cを省略した構成でもよい。
また、制御部56Aが備える測位部56a及び判定部56bは、サーバ20側が有していてもよい。この場合、サーバ20側から判定部56bが行った判定結果の情報を歩行者端末50Aが通信部53から受け取り、出力部52が警報等を出力したり、送信制限部56cが歩行者端末50Aに対して情報の送信を制限したりする。
なお、歩行者端末50Aは、他の歩行者端末50Aの情報を中継する無線基地局として使用することもできる。また、他の歩行者端末50Aの位置情報を受信して、他の歩行者端末50Aの位置を出力部52に表示してもよい。
さらに、特定領域5に進入した場合に時間の計測を開始する計時部を制御部56Aに付加し、計時結果を記憶部54に保持したり、サーバ20に送信するようにしてもよい。この場合、放射線管理区域等の活動時間の制約がある領域に立ち入って作業する作業員(歩行者2)の活動時間をサーバ20側で把握できる等の利点がある。
[第2の実施形態]
図8は、第2の実施形態に係る歩行者端末及び測位システムの一例であって、歩行者端末50Bを具備する測位システム10Bの構成を示す概略図である。
測位システム10Bは、測位システム10Aに対して歩行者端末50Aの代わりに歩行者端末50Bを具備する点で相違するが、その他の点は実質的に相違しない。そこで、本実施形態の説明では、第1の実施形態に対して実質的に相違する点を中心に説明し、重複する説明を省略する。なお、図8では、測位システム10Aに対して実質的に相違しない無線基地局装置11等の歩行者端末50B以外の構成要素を省略して図示している。
歩行者端末50Bは、歩行者端末50Aに対して、制御部56Aの代わりに制御部56Bを備え、例えば、出力部52と、通信部53と、記憶部54と、歩行センサ部55と、制御部56Bとを備える。
制御部56Bは、例えば、測位部56aと、判定部56bと、送信制限部56cと、誤差推定部56dと、移動推定部56eと、進入予測部56fと、距離算出部56gとを有する。
誤差推定部56dは、自端末位置情報61が表す自端末(歩行者端末50B)の位置に含まれ得る誤差距離を推定する。誤差距離は、例えば、基準位置情報62が表す基準位置との距離や基準位置情報62を取得した時点からの経過時間を用いて推定することができる。
誤差推定部56dは、自端末位置情報61が表す自端末(歩行者端末50B)と基準位置情報62が表す基準位置との距離及び基準位置情報62を取得した時点からの経過時間を計測した結果の少なくとも一方に基づいて自端末(歩行者端末50B)の位置に含まれ得る誤差距離を推定し、推定した誤差距離を含めた状態で判定部56bが判定する。
移動推定部56eは、自端末位置情報61が表す自端末(歩行者端末50B)の位置の推移から自端末の移動の速さ及び方向を推定する。
進入予測部56fは、移動推定部56eが推定した自端末の移動速度に基づいて自端末(歩行者端末50B)を携行する歩行者2(図1)が、設定する時間以内に特定領域5(図1)に進入するか否かを予測する。進入予測部56fが予測した特定領域5に進入するまでの時間に閾値を設定し、当該閾値以上の場合か当該閾値未満(否)の場合かを判定し、否の場合と判定した場合には(設定する時間以内に)特定領域5に進入する旨を出力部52に出力させたり、送信制限部56cが無線通信を停止したりする。
なお、進入予測部56fは、特定領域5への進入に代えて特定領域5からの退出を予測したり、特定領域5への進入及び特定領域5からの退出を予測したりしてもよい。
距離算出部56gは、自端末位置情報61が表す自端末(歩行者端末50B)の位置から特定領域5の最近傍点までの距離を算出する。距離算出部56gが算出した距離に閾値を設定し、当該閾値以上の場合か当該閾値未満(否)の場合かを判定し、否の場合と判定した場合には特定領域5の最近傍点までの距離に余裕がない旨を出力部52に出力させたり、送信制限部56cが無線通信を停止したりする。
なお、図8に例示される制御部56Bは、制御部56A(測位部56a、判定部56b及び送信制限部56c)に加えて、誤差推定部56dと、移動推定部56eと、進入予測部56fと、距離算出部56gとを有する構成であるが、図8に例示される制御部56Bの構成から誤差推定部56dを省略した構成や、距離算出部56gを省略した構成や、移動推定部56eと進入予測部56fとを省略した構成や、誤差推定部56dと移動推定部56eと進入予測部56fとを省略した構成や、誤差推定部56dと距離算出部56gとを省略した構成としてもよい。
続いて、測位システム10Bを用いた測位方法における歩行者端末50Bの処理手順について幾つかの実施例を説明する。
図9は、測位システム10Bを用いた測位方法における歩行者端末50Bの処理手順の第1実施例(以下、「第2の端末側測位処理手順」とする。)の処理フロー図である。
第2の端末側測位処理手順は、第1の端末側測位処理手順(ステップS1〜ステップS7:図3)に対して、誤差推定部56dが自端末(歩行者端末50B)の位置に含まれ得る誤差距離を推定するステップ(ステップS41)をさらに備える点と、誤差距離を含めた状態で自端末(歩行者端末50B)の位置と特定領域5の位置とを比べる点(ステップS42)とで相違するが、その他の点は実質的に相違しない。そこで、第2の端末側測位処理手順の説明では、第1の端末側測位処理手順に対して実質的に相違する点を中心に説明し、重複する説明を省略する。
第2の端末側測位処理手順では、第1の端末側測位処理手順に対して、ステップS3の代わりにステップS41及びステップS42が行われ、その後は第1の端末側測位処理手順と同様の処理ステップ(ステップS4〜ステップS7)が行われる。
すなわち、第2の端末側測位処理手順では、ステップS2に続いて、誤差推定部56dが自端末(歩行者端末50B)の位置に含まれ得る誤差距離を推定する(ステップS41)。ステップS41に続いて、判定部56bが誤差距離を含めた状態で自端末(歩行者端末50B)の位置と特定領域5としての通信禁止領域5a(図1)の位置とを比べて自端末(歩行者端末50B)が通信禁止領域5aの内に在るか、すなわち通信禁止領域5aの外か内かを判定する(ステップS42)。
図10は、測位システム10Bを用いた測位方法における歩行者端末50Bの処理手順の第2実施例(以下、「第3の端末側測位処理手順」とする。)の処理フロー図である。
第3の端末側測位処理手順は、第1の端末側測位処理手順(ステップS1〜ステップS7:図3)に対して、ステップS3の代わりに、移動推定部56eが自端末(歩行者端末50B)の位置の推移から自端末の移動の速さ及び方向を推定するステップ(ステップS45)と、進入予測部56fが特定領域5(図1)に進入するまでの時間を予測するステップ(ステップS46)と、進入予測部56fが時間について設定した閾値と特定領域5(図1)に進入するまでの時間とを比較するステップ(ステップS47)とを備える点で相違するが、その他の点は実質的に相違しない。そこで、第3の端末側測位処理手順の説明では、第1の端末側測位処理手順に対して実質的に相違する点を中心に説明し、重複する説明を省略する。
第3の端末側測位処理手順では、第1の端末側測位処理手順に対して、ステップS3の代わりにステップS45〜ステップS47が行われ、その後は第1の端末側測位処理手順と同様の処理ステップ(ステップS4〜ステップS7)が行われる。
すなわち、第3の端末側測位処理手順では、ステップS2に続いて、移動推定部56eが自端末(歩行者端末50B)の位置の推移から自端末の移動の速さ及び方向を推定する(ステップS45)。
続いて、進入予測部56fが特定領域5(図1)に進入するまでの時間を予測した時間と時間について設定した閾値とを比べ(ステップS46)、予測した時間が当該閾値以下の場合(ステップS47でYESの場合)、第1の送信制限工程(ステップS4)がスキップされて続く基準位置情報設定工程(ステップS5)が行われる。一方、予測した時間が当該閾値を超えている場合(ステップS47でNOの場合)、第1の送信制限工程(ステップS4)が行われる。
第3の端末側測位処理手順において、第1の送信制限工程(ステップS4)及び基準位置情報設定工程(ステップS5)以降の処理ステップは、第1の端末側測位処理手順と同様に行われる。
図11は、測位システム10Bを用いた測位方法における歩行者端末50Bの処理手順の第3実施例(以下、「第4の端末側測位処理手順」とする。)の処理フロー図である。
第4の端末側測位処理手順は、第1の端末側測位処理手順(ステップS1〜ステップS7:図3)に対して、距離算出部56gが自端末(歩行者端末50B)の位置から特定領域5の最近傍点までの距離を算出(推定)するステップ(ステップS48)と、推定した距離と距離に対して設定した閾値と比較するステップ(ステップS49)とをさらに備える点で相違するが、その他の点は実質的に相違しない。そこで、第4の端末側測位処理手順の説明では、第1の端末側測位処理手順に対して実質的に相違する点を中心に説明し、重複する説明を省略する。
すなわち、第4の端末側測位処理手順では、ステップS2に続いて、距離算出部56gが自端末(歩行者端末50B)の位置から特定領域5の最近傍点までの距離を算出(推定)する(ステップS48)。続いて、推定した距離と距離に対して設定した閾値とを比較し、推定した距離が閾値以下の場合(ステップS49でYESの場合)、第1の送信制限工程(ステップS4)がスキップされて続く基準位置情報設定工程(ステップS5)が行われる。一方、推定した距離が当該閾値を超えている場合(ステップS49でNOの場合)、第1の送信制限工程(ステップS4)が行われる。
第4の端末側測位処理手順において、第1の送信制限工程(ステップS4)及び基準位置情報設定工程(ステップS5)以降の処理ステップは、第1の端末側測位処理手順と同様に行われる。
上述したように、歩行者端末50B、測位システム10B及び測位システム10Bを用いた測位方法によれば、歩行者端末50Aと同様に、測位部56a、判定部56b及び送信制限部56cを備えるので、歩行者端末50A、測位システム10A及び測位システム10Aが行う処理手順と同様の効果を得ることができる。
また、誤差推定部56dをさらに備える歩行者端末50Bでは、歩行者端末50Bの位置を当該位置に含まれ得る誤差距離を考慮して歩行者2の特定領域5への進入(外側から内側へ移動)または退出(内側から外側へ移動)を検出するため、特定領域5に歩行者端末50Aが進入または退出することに伴う影響をより確実に抑制することができる。
さらに、移動推定部56e及び進入予測部56fをさらに備える歩行者端末50Bでは、歩行者端末50Bの移動量から歩行者2の特定領域5への進入または退出を予測することができるので、特定領域5に歩行者端末50Aが進入または退出することに伴う影響をより確実に抑制することができる。
また、距離算出部56gをさらに備える歩行者端末50Bでは、特定領域5に歩行者端末50Aが進入または退出することに伴う影響をより確実に低減することができる。例えば、特定領域5に歩行者端末50Aが進入すると特定領域5の中心にある制御装置6に電波の影響が及ぶ場合、反射物の影響などにより電波強度が安定しない環境下においてもより確実に歩行者端末50Aからの電波の影響をより確実に抑制できる。
[第3の実施形態]
図12は、第3の実施形態に係る歩行者端末及び測位システムの一例であって、歩行者端末50Cを具備する測位システム10Cの構成を示す概略図である。
測位システム10Cは、測位システム10Aに対して歩行者端末50Aの代わりに歩行者端末50Cを具備する点と、無線基地局装置11の地図上の位置を示す無線基地局情報64を記憶部54等のアクセス可能な記憶領域に保持する点で相違するが、その他の点は実質的に相違しない。そこで、本実施形態の説明では、第1の実施形態に対して実質的に相違する点を中心に説明し、重複する説明を省略する。なお、図12では、測位システム10Aに対して実質的に相違しない無線基地局装置11等の歩行者端末50C以外の構成要素を省略して図示している。
歩行者端末50Cは、歩行者端末50Aに対して、制御部56Aの代わりに制御部56Cを備え、例えば、出力部52と、通信部53と、記憶部54と、歩行センサ部55と、制御部56Cとを備える。また、記憶部54には無線基地局装置11(図2)の地図上の位置を示す無線基地局情報64が保持されている。
制御部56Cは、例えば、測位部56aと、判定部56bと、送信制限部56cと、距離判断部56hと、方向判断部56iと、送信判断部56jと、電波強度調整部56kと、指向性調整部56mとを有する。
距離判断部56hは、無線基地局装置11の地図上の位置を示す無線基地局情報64(図12)を読み出し、無線基地局装置11までの距離(第1の距離)と自端末位置情報61が表す自端末(歩行者端末50C)の位置から特定領域5としての通信禁止領域5aの最近傍点までの距離(第2の距離)とを算出する。
方向判断部56iは、無線基地局装置11の位置を示す無線基地局情報64を読み出し、無線基地局装置11の方位角と特定領域5のうち最も無線基地局装置11側に位置する点(最も方位角の差が小さくなる地点)等の特定領域5内の代表点の方位角とを算出して無線基地局装置11の方向と特定領域5の方向とを判断する。
送信判断部56jは、例えば、第1の条件として、距離判断部56hが算出した第1の距離に基づいて無線基地局装置11に情報を送信可能な電波の最小出力を算出する一方、第2の距離に基づいて電波を送信する場合に特定領域5の最近傍点に電波が影響を及ぼす最小出力を算出して、少なくとも無線基地局装置11に情報を送信可能な電波の最小出力が特定領域5の最近傍点に電波が影響を及ぼす最小出力よりも小さいことの条件を満たす場合に自端末位置情報61の無線基地局装置11への送信を許可してよいと判断する。このとき、より安全を見込んで送信可能な電波の最小出力と特定領域5の最近傍点に電波が影響を及ぼす最小出力との差が所定値以上となることを条件に付加してもよい。
また、送信判断部56jは、例えば、第2の条件として、方向判断部56iが判断した無線基地局装置11と特定領域5(最も前記無線基地局装置11側に位置する点)との方位角の差が指向性調整部56mによって調整可能な電波のビーム角の範囲を考慮して設定する角度の閾値以上となる場合、すなわち無線基地局装置11に情報を送信する際の電波のビーム角の範囲内に特定領域5が存在しないことの条件を満たす場合に自端末位置情報61の無線基地局装置11への送信を許可してよいと判断する。このとき、より安全を見込んで閾値を大きくとってもよい。
電波強度調整部56kは、送信出力を調整する機能及び周波数を調整する機能の少なくとも一方を有し、送信出力及び周波数の少なくとも一方を調整することによって、無線基地局装置11に情報を送信する際の電波強度(送信出力及び周波数の少なくとも一方)を調整する。
指向性調整部56mは、無線基地局装置11に情報を送信する際の電波の指向性(ビーム角)を調整する。
制御部56Cにおいて送信制限部56cは、送信判断部56jが自端末位置情報61の無線基地局装置11への送信を許可した場合には、歩行者端末50Cが特定領域5としての通信禁止領域5aの内に在るとしても送信制限を解除して無線基地局装置11への送信を許可する。
なお、図12に例示される制御部56Cは、制御部56A(測位部56a、判定部56b及び送信制限部56c)に加えて、距離判断部56hと、方向判断部56iと、送信判断部56jと、電波強度調整部56kと、指向性調整部56mとを有する構成であるが、図12に例示される制御部56Cの構成から、距離判断部56hと電波強度調整部56kとを省略した構成や、方向判断部56iと指向性調整部56mとを省略した構成としてもよい。
図13は、測位システム10Cを用いた測位方法における歩行者端末50Cの処理手順(以下、「第5の端末側測位処理手順」とする。)の処理フロー図である。
第5の端末側測位処理手順(ステップS1〜ステップS3、ステップS8、及びステップS5〜ステップS7)は、第1の端末側測位処理手順(ステップS1〜ステップS7:図3)に対して、第1の送信制限工程(ステップS4:図3等)の代わりに第2の送信制限工程(ステップS8)を備える点で相違するが、その他の点は実質的に相違しない。そこで、第5の端末側測位処理手順の説明では、第1の端末側測位処理手順に対して実質的に相違する点を中心に説明し、重複する説明を省略する。
図14は第5の端末側測位処理手順(ステップS1〜ステップS3、ステップS8、及びステップS5〜ステップS7:図13)における第2の送信制限工程(ステップS8)の処理フロー図である。
第2の送信制限工程(ステップS8)は、第1の送信制限工程(ステップS4a及びステップS4b:図3等)に対して、自端末(歩行者端末50C)が特定領域5の内に在る場合(ステップS4aでYESの場合)に第2次の送信可否を判定する処理ステップとしてさらに行われるステップS8a〜ステップS8hを備える点で相違するが、その他の点は実質的に相違しない。
そこで、第2の送信制限工程の説明では、第1の送信制限工程に対して実質的に相違する点を中心に説明し、重複する説明を省略する。また、ここでは、特定領域5が通信禁止領域5a(図1)であって、代表点を制御装置6(図1)とする。
第2の送信制限工程(ステップS8)では、自端末(歩行者端末50C)が通信禁止領域5aの内である場合(ステップS4aでYESの場合)、続いて、方向判断部56iが無線基地局装置11及び通信禁止領域5a内の制御装置6の方位角をそれぞれ算出し、通信方向をそれぞれ求める(ステップS8a)。
ここで、方向判断部56iが判断した無線基地局装置11と制御装置6との方位角の差が指向性調整部56mによって調整可能な電波のビーム角の範囲を考慮して設定する角度の閾値以上となる場合(ステップS8bでYESの場合)、指向性調整部56mが無線基地局装置11に情報を送信する際の電波の指向性(ビーム角)を調整する(ステップS8c)。
一方、ステップS8bにおいて、方位角の差が角度の閾値未満となる場合(ステップS8bでNOの場合)、ステップS8cはスキップされて、ステップS8cに続くステップS8dが行われる。
ステップS8bまたはステップS8cに続いては、ステップS8dが行われる。ステップS8dでは、距離判断部56hが無線基地局装置11の地図上の位置を示す無線基地局情報64(図12)を読み出し、無線基地局装置11までの距離(第1の距離)を算出し、第1の距離に基づいて送信判断部56jが通信に必要な出力P1を算出する(ステップS8d)。
また、距離判断部56hが自端末位置情報61が表す自端末(歩行者端末50C)の位置から特定領域5としての通信禁止領域5aの最近傍点までの距離(第2の距離)を算出し、第2の距離に基づいて送信判断部56jが制御装置6に影響を与える(誤動作を生じさせ得る)出力P2を算出する(ステップS8e)。
ここで、送信判断部56jが、通信に必要な出力P1が制御装置6に影響を与える出力P2よりも小さいか否かを判定し、小さい場合(ステップS8fでYESの場合)、電波強度調整部56kが無線基地局装置11に情報を送信する際の電波の出力を下げて、例えば出力P1等の制御装置6に影響を与える出力P2よりも小さい出力に調整する(ステップS8g)。なお、ステップS8fにおいて、安全側で送信の可否を判断するために、例えば、出力P1よりも出力α分だけ大きくなって出力された場合であっても制御装置6に影響を与えない(出力P2を超えない)ようにする観点から、出力αを見込んだ出力P1+α(αは0以上)と出力P2とを判定するようにしてもよい。
その後、終了要求があった場合(ステップS8hでYESの場合)、制御部56Cは、第2の送信制限工程を終了し、第5の端末側測位処理手順のメインルーチン(図13)に戻る(RETURN)。一方、終了要求がない場合(ステップS8hでNOの場合)、制御部56Cは、ステップS4aに戻ってステップS4a以降の処理ステップを行う。
一方、ステップS8fにおいて、通信に必要な出力P1が制御装置6に影響を与える出力P2以上(P1≧P2)の場合(ステップS8fでNOの場合)、続くステップS8gおよびステップS4bがスキップされて、ステップS4bに続くステップS8hが行われる。
なお、図14に例示される第2の送信制限工程では、無線基地局装置11への送信出力を出力P1に調整した後に自端末位置情報等をサーバ20へ送信しているが(ステップS8g→ステップS4b)、指向性の調整を行っていない場合(ステップS8bでNOの場合)であっても、無線基地局装置11への送信出力を出力P1に調整した後にさらに指向性の調整を行った後に自端末位置情報等をサーバ20へ送信するようにしてもよい(ステップS8g→ステップS8c→ステップS4b)。
また、図14に例示される第2の送信制限工程は、制御部56が、送信出力の調整と指向性の調整とが可能であって、送信出力および指向性の両方を調整しているが、送信出力および指向性のうち一方だけを調整するようにしてもよい。すなわち、第2の送信制限工程は、ステップS8a〜ステップS8hからステップS8d〜ステップS8gを省略した処理ステップとしたり、ステップS8a〜ステップS8cを省略した処理ステップとしたりしてもよい。
上述したように、歩行者端末50C、測位システム10C及び測位システム10Cを用いた測位方法によれば、歩行者端末50Cが歩行者端末50Aと同様に、測位部56a、判定部56b及び送信制限部56cを備えるので、歩行者端末50A、測位システム10A及び測位システム10Aが行う処理手順と同様の効果を得ることができる。
また、距離判断部56h、電波強度調整部56k及び送信判断部56jをさらに備える歩行者端末50Cでは、無線通信に使用する電波の送信出力を調整した後の電波を基準にサーバ20への送信可否をさらに判断することができる。従って、無線通信に使用する電波の送信出力を調整して電波を送信すれば無線通信に伴う電波の影響を回避できると判断した場合、無線通信に使用する電波の送信出力を調整して歩行者端末50Cから自端末位置情報61等をサーバ20へ送信することができる。
さらに、方向判断部56i、指向性調整部56m及び送信判断部56jをさらに備える歩行者端末50Cでは、無線通信に使用する電波の指向性を調整した後の電波を基準にサーバ20への送信可否をさらに判断することができる。従って、無線通信に使用する電波の指向性を調整して電波を送信すれば無線通信に伴う電波の影響を回避できると判断した場合、無線通信に使用する電波の指向性を調整して歩行者端末50Cから自端末位置情報61等をサーバ20へ送信することができる。
また、距離判断部56h、方向判断部56i、送信判断部56j、電波強度調整部56k及び指向性調整部56mをさらに備える歩行者端末50Cでは、無線通信に使用する電波の送信出力及び指向性の少なくとも一方を調整して電波の送信範囲(相手装置が受信可能な範囲)を絞った範囲を考慮してサーバ20への送信可否を判断することができるので、歩行者端末50Cの無線通信に伴う電波の影響を回避しつつ歩行者端末50Cを使用可能な範囲を歩行者端末50Aよりも拡大することができる。
以上、歩行者端末50、測位システム10及び測位システム10が行う処理手順によれば、歩行者端末50を携行する歩行体の測位が可能であり、建屋1内に設定される特定領域5に歩行体が進入または退出したことを検出することができるので、利便性を損なうことなくより多くの状況下で適用することができる。
また、歩行者端末50を携行する歩行者2の特定領域5への進入または退出の検出結果に基づいて、歩行者端末50にその旨を出力したり、歩行者端末50の送信機能を制限したり等、特定領域5に歩行者端末50が進入または退出することに伴う影響を考慮した所定の動作を行うことができるので、特定領域5に歩行者端末50が進入または退出することに伴う影響を抑制することができる。
なお、本発明は上述した実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階では、上述した実施例以外にも様々な形態で実施することができる。例えば、上述した実施形態において記載した各手法は、コンピュータに実行させることのできるプログラムとして、例えば、磁気ディスク、光ディスク、半導体メモリ等の記憶媒体に書き込んで各種装置に適用したり、通信媒体により伝送して各種装置に適用することもできる。
また、上述した実施形態において説明した「プロセッサ」とは、例えば、専用または汎用のCPU、GPU(Graphics Processing Unit)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等のプログラムを実行可能な演算処理回路を意味する。プロセッサは、記憶回路に保存されるプログラムを読み出して実行することにより、各種機能を実現する。
また、記憶回路にプログラムにプログラムを保存するかわりに、プロセッサを構成する回路内にプログラムを直接組み込むよう構成してもよい。この場合、プロセッサは回路内に組み込まれたプログラムを読み出して実行することで各種機能を実現する。
さらに、複数の独立したプロセッサを組み合わせてプログラムを実行可能な演算処理回路を構成し、各プロセッサがプログラムを実行することにより各機能を実現してもよい。プロセッサが複数設けられる場合、プログラムを記憶する記憶回路は、プロセッサごとに個別に設けられてもよいし、複数のプロセッサの機能に対応するプログラムを幾つか集約して設けてもよい。
なお、上述した実施形態は、屋内での使用を想定してGPSを自端末の測位の際に用いない例を説明しているが、本発明は、GPSを用いない場合に限定されるものではなく、GPSを適用可能な場面ではGPSによる測位結果を用いることができる。
また、特定領域5は、時間限定で設定してもよい。この場合、複数の特定領域5を時間限定で設定することによって、測位システム10および歩行者端末50を用いて作業者2の動線管理が可能となる。例えば、第1〜第3の特定領域5があり、第1の特定領域5、第2の特定領域5および第3の特定領域5を順次通過する予定の作業者2がいる場合、時間内に特定領域5の内にいるか外にいるかを検出することによって、予定された時間に予定されたルートを経由しているか否かを検出することができ、検出結果を出力部52に出力させたり、サーバ20へ送信したりすることができる。
さらに、特定領域5を複数個設定する場合に、関係性を付与してもよい。例えば、第1の特定領域5、第2の特定領域5および第3の特定領域5を順次通過する予定の作業者2がいる場合、第1の特定領域5、第2の特定領域5および第3の特定領域5に、領域の内となるか外となるかの連続性を条件づけておく(特定領域5間に関係性を付与する)ことによって、例えば、第1の特定領域5から第2の特定領域5を経由せずに第3の特定領域5に進入している場合等のように条件と異なる動きをした場合に、その旨を検出することができ、検出結果を出力部52に出力させたり、サーバ20へ送信したりすることができる。
また、無線基地局装置11において、制御部116がアクセス可能な記憶領域に、無線基地局装置11と電波の送受信をする端末の識別情報(ID情報)を登録(保存)しておき、受信した情報が端末の識別情報(ID情報)が未登録の場合、端末の識別情報(ID情報)をサーバ20へ送信するようにしてもよい。
本発明は、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、追加、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…建屋、2…歩行者(歩行体)、3…建屋壁、5…特定領域、5a…通信禁止領域、5b…警報領域、6…制御装置、10(10A〜10C)…測位システム、11…無線基地局装置、113…通信部、116…制御部、12…基準位置送信装置、123…通信部、124…記憶部、126…制御部、13…通信網、20…サーバ、201…入力部、202…出力部、203…通信部、204…記憶部、206…制御部、50(50A〜50C)…歩行者端末、52…出力部、53…通信部、54…記憶部、55…歩行センサ部、56A,56B,56C…制御部、56a…測位部、56b…判定部、56c…送信制限部、56d…誤差推定部、56e…移動推定部、56f…進入予測部、56g…距離算出部、56h…距離判断部、56i…方向判断部、56j…送信判断部、56k…電波強度調整部、56m…指向性調整部、61…自端末位置情報、62…基準位置情報、63…特定領域情報、64…無線基地局情報。

Claims (10)

  1. 無線基地局装置と通信する通信網に接続されるサーバと前記無線基地局及び前記通信網を介して通信可能な測位端末であって、
    外部と無線通信可能な通信部と、
    前記測位端末を携行する歩行体の歩行の動きを検出した情報を前記歩行体の歩行情報として計測する歩行センサ部と、
    前記歩行情報と地図上において測位の基準となる基準位置を示す基準位置情報とに基づいて算出される自測位端末の位置が、前記地図上に前記無線通信に伴う電波の影響を回避したい制御装置と前記測位端末との位置関係について注目すべき領域として設定される特定領域の範囲に対して外側か否かを判定した結果に応じて、前記外側と判定した場合には第1の動作を行う一方、前記否と判定した場合には第2の動作を行う動作切替部とを備え、
    前記動作切替部は、前記第1の動作として前記自測位端末の位置を示す自端末位置情報を送信する一方、前記第2の動作として電波の送信を停止する送信制限部であり、
    前記無線基地局装置の位置を示す無線基地局情報を読み出し、前記無線基地局装置までの距離を表す第1の距離と前記自端末位置情報が表す前記自測位端末の位置から前記特定領域の最近傍点までの距離を表す第2の距離とを算出する距離判断部と、
    前記無線基地局装置に情報を送信する際の電波の出力および周波数の少なくとも一方を調整する電波強度調整部と、
    前記第1の距離に基づいて前記無線基地局装置に情報を送信可能な電波の最小出力を算出する一方、前記第2の距離に基づいて電波を送信する場合に前記特定領域の最近傍点に前記電波が影響を及ぼす最小出力を算出し、少なくとも前記無線基地局装置に情報を送信可能な電波の最小出力が前記特定領域の最近傍点に前記電波が影響を及ぼす最小出力よりも小さいことの条件を満たす場合に前記自端末位置情報の送信を許可してよいと判断する送信判断部とを備え、
    前記動作切替部は、前記否と判定した場合であっても前記送信判断部が前記自端末位置情報の送信を許可してよいと判断した場合には前記第1の動作を行い、前記送信判断部が前記自端末位置情報の送信を許可してはいけないと判断した場合には前記第2の動作を行うように構成されることを特徴とする測位端末。
  2. 無線基地局装置と通信する通信網に接続されるサーバと前記無線基地局及び前記通信網を介して通信可能な測位端末であって、
    外部と無線通信可能な通信部と、
    前記測位端末を携行する歩行体の歩行の動きを検出した情報を前記歩行体の歩行情報として計測する歩行センサ部と、
    前記歩行情報と地図上において測位の基準となる基準位置を示す基準位置情報とに基づいて算出される自測位端末の位置が、前記地図上に前記無線通信に伴う電波の影響を回避したい制御装置と前記測位端末との位置関係について注目すべき領域として設定される特定領域の範囲に対して外側か否かを判定した結果に応じて、前記外側と判定した場合には第1の動作を行う一方、前記否と判定した場合には第2の動作を行う動作切替部とを備え、
    前記動作切替部は、前記第1の動作として前記自測位端末の位置を示す自端末位置情報を送信する一方、前記第2の動作として電波の送信を停止する送信制限部であり、
    前記無線基地局装置の位置を示す無線基地局情報を読み出し、前記無線基地局装置の方位角と前記特定領域の中心点の方位角とを算出して前記無線基地局装置の方向と前記特定領域の方向とを判断する方向判断部と、
    前記無線基地局装置に情報を送信する際の電波の指向性を調整する指向性調整部と、
    前記無線基地局装置の方位角と前記特定領域のうち最も前記無線基地局装置側に位置する点の方位角と前記指向性調整部によって調整可能な電波のビーム角の範囲とに基づいて、少なくとも前記無線基地局装置に情報を送信する際の電波のビーム角の範囲内に前記特定領域が存在しないことの条件を満たす場合に前記自端末位置情報の送信を許可してよいと判断する送信判断部とを備え、
    前記動作切替部は、前記否と判定した場合であっても前記送信判断部が前記自端末位置情報の送信を許可してよいと判断した場合には前記第1の動作を行い、前記送信判断部が前記自端末位置情報の送信を許可してはいけないと判断した場合には前記第2の動作を行うように構成されることを特徴とする測位端末。
  3. 無線基地局装置と通信する通信網に接続されるサーバと前記無線基地局及び前記通信網を介して通信可能な測位端末であって、
    外部と無線通信可能な通信部と、
    前記測位端末を携行する歩行体の歩行の動きを検出した情報を前記歩行体の歩行情報として計測する歩行センサ部と、
    前記歩行情報と地図上において測位の基準となる基準位置を示す基準位置情報とに基づいて算出される自測位端末の位置が、前記地図上に前記無線通信に伴う電波の影響を回避したい制御装置と前記測位端末との位置関係について注目すべき領域として設定される特定領域の範囲に対して外側か否かを判定した結果に応じて、前記外側と判定した場合には第1の動作を行う一方、前記否と判定した場合には第2の動作を行う動作切替部とを備え、
    前記動作切替部は、前記第1の動作として前記自測位端末の位置を示す自端末位置情報を送信する一方、前記第2の動作として電波の送信を停止する送信制限部であり、
    前記自測位端末と前記基準位置との距離及び前記基準位置情報を取得した時点からの経過時間の少なくとも一方を用いて前記自測位端末の位置に含まれ得る誤差距離を推定する誤差推定部を備えることを特徴とする測位端末。
  4. 前記自端末位置情報が表す前記自測位端末の位置の推移から前記自測位端末の移動速度を推定する移動推定部と、
    前記移動推定部が推定する前記移動速度に基づいて前記自測位端末が設定する時間以内に前記特定領域に進入するか否かを予測する進入予測部とを備え、
    前記動作切替部は、前記進入予測部が前記特定領域に進入すると予測した場合には前記第2の動作を行う一方、前記特定領域に進入することが否と予測した場合には前記第1の動作を行うように構成される請求項1から3の何れか一項に記載の測位端末。
  5. 前記自端末位置情報が表す前記自測位端末の位置から前記特定領域の最近傍点までの距離を算出する距離算出部を備え、
    前記動作切替部は、前記距離算出部が算出した距離が所定距離未満の場合には前記第2の動作を行う一方、前記距離算出部が算出した距離が所定距離以上の場合には前記第1の動作を行うように構成される請求項1から4の何れか一項に記載の測位端末。
  6. 前記歩行情報と地図上において測位の基準となる基準位置を示す基準位置情報とに基づいて算出される自測位端末の位置が、前記地図上に設定される特定領域の範囲に対して外側か否かを判定する判定部を備える請求項1から5の何れか一項に記載の測位端末。
  7. 請求項1から6の何れか一項に記載の測位端末と、前記無線基地局装置と、前記サーバとを具備する測位システム。
  8. 無線基地局装置と通信する通信網に接続されるサーバと前記無線基地局及び前記通信網を介して通信可能な測位端末であって、外部と無線通信可能な通信部と、前記測位端末を携行する歩行体の歩行の動きを検出した情報を前記歩行体の歩行情報として計測する歩行センサ部と、前記歩行情報と地図上において測位の基準となる基準位置を示す基準位置情報とに基づいて算出される自測位端末の位置が、前記地図上に前記無線通信に伴う電波の影響を回避したい制御装置と前記測位端末との位置関係について注目すべき領域として設定される特定領域の範囲に対して外側か否かを判定した結果に応じて、前記外側と判定した場合には第1の動作を行う一方、前記否と判定した場合には第2の動作を行う動作切替部とを備え、前記動作切替部は、前記第1の動作として前記自測位端末の位置を示す自端末位置情報を送信する一方、前記第2の動作として電波の送信を停止する送信制限部であり、前記無線基地局装置の位置を示す無線基地局情報を読み出し、前記無線基地局装置までの距離を表す第1の距離と前記自端末位置情報が表す前記自測位端末の位置から前記特定領域の最近傍点までの距離を表す第2の距離とを算出する距離判断部と、前記無線基地局装置に情報を送信する際の電波の出力および周波数の少なくとも一方を調整する電波強度調整部と、前記第1の距離に基づいて前記無線基地局装置に情報を送信可能な電波の最小出力を算出する一方、前記第2の距離に基づいて電波を送信する場合に前記特定領域の最近傍点に前記電波が影響を及ぼす最小出力を算出し、少なくとも前記無線基地局装置に情報を送信可能な電波の最小出力が前記特定領域の最近傍点に前記電波が影響を及ぼす最小出力よりも小さいことの条件を満たす場合に前記自端末位置情報の送信を許可してよいと判断する送信判断部とを備え、前記動作切替部は、前記否と判定した場合であっても前記送信判断部が前記自端末位置情報の送信を許可してよいと判断した場合には前記第1の動作を行い、前記送信判断部が前記自端末位置情報の送信を許可してはいけないと判断した場合には前記第2の動作を行うように構成される測位端末を用いた測位方法であって、
    前記歩行センサ部が前記歩行情報を得るステップと、
    前記動作切替部が前記歩行情報と基準位置情報とに基づいて算出される自測位端末の位置が前記特定領域の範囲に対して前記外側と判定した場合には第1の動作を行う一方、前記否と判定した場合には第2の動作を行うステップとを備えることを特徴とする測位方法。
  9. 無線基地局装置と通信する通信網に接続されるサーバと前記無線基地局及び前記通信網を介して通信可能な測位端末であって、外部と無線通信可能な通信部と、前記測位端末を携行する歩行体の歩行の動きを検出した情報を前記歩行体の歩行情報として計測する歩行センサ部と、前記歩行情報と地図上において測位の基準となる基準位置を示す基準位置情報とに基づいて算出される自測位端末の位置が、前記地図上に前記無線通信に伴う電波の影響を回避したい制御装置と前記測位端末との位置関係について注目すべき領域として設定される特定領域の範囲に対して外側か否かを判定した結果に応じて、前記外側と判定した場合には第1の動作を行う一方、前記否と判定した場合には第2の動作を行う動作切替部とを備え、前記動作切替部は、前記第1の動作として前記自測位端末の位置を示す自端末位置情報を送信する一方、前記第2の動作として電波の送信を停止する送信制限部であり、前記無線基地局装置の位置を示す無線基地局情報を読み出し、前記無線基地局装置の方位角と前記特定領域の中心点の方位角とを算出して前記無線基地局装置の方向と前記特定領域の方向とを判断する方向判断部と、前記無線基地局装置に情報を送信する際の電波の指向性を調整する指向性調整部と、前記無線基地局装置の方位角と前記特定領域のうち最も前記無線基地局装置側に位置する点の方位角と前記指向性調整部によって調整可能な電波のビーム角の範囲とに基づいて、少なくとも前記無線基地局装置に情報を送信する際の電波のビーム角の範囲内に前記特定領域が存在しないことの条件を満たす場合に前記自端末位置情報の送信を許可してよいと判断する送信判断部とを備え、前記動作切替部は、前記否と判定した場合であっても前記送信判断部が前記自端末位置情報の送信を許可してよいと判断した場合には前記第1の動作を行い、前記送信判断部が前記自端末位置情報の送信を許可してはいけないと判断した場合には前記第2の動作を行うように構成される測位端末を用いた測位方法であって、
    前記歩行センサ部が前記歩行情報を得るステップと、
    前記動作切替部が前記歩行情報と基準位置情報とに基づいて算出される自測位端末の位置が前記特定領域の範囲に対して前記外側と判定した場合には第1の動作を行う一方、前記否と判定した場合には第2の動作を行うステップとを備えることを特徴とする測位方法。
  10. 無線基地局装置と通信する通信網に接続されるサーバと前記無線基地局及び前記通信網を介して通信可能な測位端末であって、外部と無線通信可能な通信部と、前記測位端末を携行する歩行体の歩行の動きを検出した情報を前記歩行体の歩行情報として計測する歩行センサ部と、前記歩行情報と地図上において測位の基準となる基準位置を示す基準位置情報とに基づいて算出される自測位端末の位置が、前記地図上に前記無線通信に伴う電波の影響を回避したい制御装置と前記測位端末との位置関係について注目すべき領域として設定される特定領域の範囲に対して外側か否かを判定した結果に応じて、前記外側と判定した場合には第1の動作を行う一方、前記否と判定した場合には第2の動作を行う動作切替部とを備え、前記動作切替部は、前記第1の動作として前記自測位端末の位置を示す自端末位置情報を送信する一方、前記第2の動作として電波の送信を停止する送信制限部であり、前記自測位端末と前記基準位置との距離及び前記基準位置情報を取得した時点からの経過時間の少なくとも一方を用いて前記自測位端末の位置に含まれ得る誤差距離を推定する誤差推定部を備える測位端末を用いた測位方法であって、
    前記歩行センサ部が前記歩行情報を得るステップと、
    前記動作切替部が前記歩行情報と基準位置情報とに基づいて算出される自測位端末の位置が前記特定領域の範囲に対して前記外側と判定した場合には第1の動作を行う一方、前記否と判定した場合には第2の動作を行うステップとを備えることを特徴とする測位方法。
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