JP6455854B2 - スクロール圧縮機のシール構造 - Google Patents
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Description
図1〜図7を参照して、実施形態1に係るスクロール圧縮機のシール構造を説明する。実施形態1に係るスクロール圧縮機のシール構造は、チップシールを収納する凹溝及びチップシールの断面形状に特徴を有する。以下では、まず、スクロール圧縮機の構成について説明し、次いで、特徴点であるシール構造について説明する。
スクロール圧縮機は、端板と渦巻状のラップとを有する一対の固定スクロールと旋回スクロールとを備える。固定スクロールと旋回スクロールとは、端板と渦巻状のラップとを有する点で基本的な構成が同じであり、ここでは、代表して、図1に旋回スクロールを示し、固定スクロールについては旋回スクロールと同様の構成であるので説明を省略する。
図1、図3及び図4に示すように、旋回スクロール1のラップ20の歯先面21には、凹溝30が形成されており、凹溝30に渦巻状のチップシール50が収納されている。チップシール50は、例えば、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などの樹脂やフッ素ゴムなどのゴム、又はそれらの複合材料によって形成されている。図5に示すように、固定スクロール100においても、同様に、ラップ20の歯先面21に形成された凹溝30にチップシール50が収納されている。ここでは、チップシール50において、凹溝30の底面に対向する側を下面(下側)と呼び、その反対側を上面(上側)と呼ぶこととし、チップシール50の上面は他方のスクロールの端板10の表面(歯底面)に対向することになる。この例では、チップシール50の長さは凹溝30の長さと略同じである。以下、シール構造を構成する凹溝30及びチップシール50の断面形状について、図6を参照しながら詳しく説明する(図6では、分かり易くするため、ハッチングを省略している)。
凹溝30の断面形状は四角形状である。この例では、凹溝30は、図6に示すように、断面形状が略矩形状であり、底面31と、底面31と歯先面21とを繋ぐ一対の側面32,32とを有すると共に、底面31と両側面32,32とが交差する底角部35,35、及び歯先面21と両側面32,32とが交差する上端角部36,36を有する。各底角部35,35、各上端角部36,36にはそれぞれ、R面が形成されている。凹溝30は、長手方向に深さ及び幅が一定である。ここでいう、凹溝の断面形状とは、凹溝の長手方向と直交する断面における形状のことである。また、各底角部35,35の曲率半径は略等しく、各上端角部36,36の曲率半径は略等しい。凹溝30は、幅方向に亘って深さが同じであり、底面31は平坦面に形成されている。両側面32,32は、互いに平行であり、歯先面21に対して略垂直に形成されている。凹溝30は、例えば切削加工により形成することが可能である。
図6に示すチップシール50は、凹溝30内に収納される挿入部50Aと、凹溝30の開口から突出して幅方向の両側に張り出した幅広部50Bとを有し、断面形状が略T字状である。T字状のチップシール50は、例えば射出成形により形成することが可能であり、挿入部50Aと幅広部50Bとが一体に形成されている。
(1)凹溝30の底角部35の曲率半径をR1とし、底角部35に対応するチップシール50(挿入部50A)の下角部55の曲率半径をr1とするとき、R1>r1を満たす。
(2)凹溝30の上端角部36の曲率半径をR2とし、上端角部36に対応するチップシール50の上角部56の曲率半径をr2とするとき、r2>R2を満たす。
上述した実施形態1のスクロール圧縮機のシール構造は、次の効果を奏する。
実施形態1では、図6に示したように、断面T字状のチップシール50を例に挙げて説明したが、チップシールは、幅広部50Bを有しない挿入部50Aのみを有する断面形状、即ち、凹溝30内に収納される断面矩形状のチップシールであってもよい。チップシールの断面形状が矩形状であっても、凹溝の底角部のR1とチップシールの下角部のr1との関係がR1>r1を満たすことで、凹溝に対してチップシールが幅方向の中央側に寄るようになる。つまり、凹溝とチップシール(挿入部)との間に隙間が形成された状態で、凹溝に対するチップシールの幅方向の位置が一義的に定まり易い。したがって、停止時において、凹溝とチップシールとの隙間が確保されることから、定常運転時において、オイルが凹溝とチップシールとの隙間から流入して、チップシールを安定して浮上させることができる。更に、R1>r1を満たすことで、オイルの流動によるチップシールの移動により、チップシールの下角部が凹溝の底角部に沿って上方にガイドされ、チップシールが持ち上げられることから、チップシールの下面と凹溝の底面との間に隙間が形成され易い。そのため、チップシールの下面にオイルが入り込むことで、チップシールを確実に浮上させることができる。
実施形態1では、断面T字状のチップシール50において、凹溝30の底角部35のR1とチップシール50の下角部のr1との関係及び上端角部36のR2と上角部のr2との関係が、R1>r1及びr2>R2の両方を満たす場合を説明したが、R1>r1及びr2>R2の少なくとも一方を満たせばよい。R1>r1又はr2>R2のいずれか一方を満たすことで、オイルの流動によるチップシールの移動により、チップシールの下角部が凹溝の底角部に沿って上方にガイドされる、或いは、チップシールの上角部が凹溝の上端角部に沿って上方にガイドされるため、チップシールを効果的に浮上させることができる。つまり、R1>r1及びr2>R2のうち少なくとも一方を満たせば、チップシールの浮上性を向上させることができる。したがって、凹溝の底角部のR1とチップシールの下角部のr1の関係がR1>r1を満たす場合は、凹溝の上端角部のR2とチップシールの上角部のr2とは同じであっても異なってもよく、上端角部や上角部にR面が形成されていなくてもよい。他方、凹溝の上端角部のR2とチップシールの上角部のr2の関係がr2>R2を満たす場合は、凹溝の底角部のR1とチップシールの下角部のr1とは、同じであっても異なってもよく、底角部や下角部にR面が形成されていなくてもよい。
実施形態1では、図6に示したように、チップシール50の下面51が凹溝30の底面31と接するように、チップシール50の幅(挿入部50Aの幅wA)を設定した場合を説明したが、チップシールの幅は、下角部55が凹溝30の底角部35に接するように設定してもよい。この場合、下角部が底角部のR面の途中に接して位置することになり、チップシールの下面が凹溝の底面から常に浮いた状態になる。これにより、凹溝とチップシールとの隙間から流入したオイルが、チップシールの下面に入り込み易くなる。また、この場合、上角部56が凹溝30の上端角部36に接し、上端角部が上角部のR面の途中に接して位置することになり、幅広部と歯先面との間に常に隙間が形成された状態になる。そのため、オイルが流入する隙間を確保でき、凹溝とチップシールとの隙間にオイルが流入し易くなる。
実施形態1では、図6に示したように、凹溝30の深さが幅方向に一定であり、底面31が平坦面である場合を説明したが、凹溝30の底面31は傾斜面であってもよい。この場合、チップシール50(挿入部50A)の下面も凹溝30の底面31に沿うように傾斜面とすることが挙げられる。
1 旋回スクロール 100 固定スクロール
10 端板 20 ラップ
12 圧縮室 21 歯先面
30 凹溝
31 底面 32 側面
35 底角部 36 上端角部
50 チップシール
50A 挿入部 50B 幅広部
51 下面 52 側面
55 下角部 56 上角部
251 チップシール格納溝(凹溝)
293 溝の底面の傾斜面
244 チップシール
295 チップシールの反シール面(下面)の傾斜面
286c チップシールの面取り状の逃げ部
R1 底角部の曲率半径
r1 下角部の曲率半径
R2 上端角部の曲率半径
r2 上角部の曲率半径
W 凹溝の幅
wA 挿入部の幅 wB 幅広部の幅
D 凹溝の深さ
h チップシールの高さ
hA 挿入部の高さ hB 幅広部の高さ
L 歯先面と対向する端板表面までの距離
Claims (1)
- 渦巻状のラップを有する固定スクロールと、
前記固定スクロールの前記ラップに噛み合う渦巻状のラップを有する旋回スクロールと、
前記固定スクロール及び前記旋回スクロールのうち少なくとも一方の前記ラップの歯先面に形成された凹溝に収納されるチップシールと、を備えるスクロール圧縮機のシール構造であって、
前記凹溝は、底面、及び前記底面と前記歯先面とを繋ぐ一対の側面とを有すると共に、前記底面と前記側面とが交差する底角部、及び前記歯先面と前記側面とが交差する上端角部を有する断面形状であり、
前記チップシールは、前記凹溝内に収納される挿入部を有し、前記凹溝の前記底角部に対向する下角部及び前記上端角部に対向する上角部の少なくとも一方を有する断面形状であり、
前記凹溝の前記底角部の曲率半径をR1、この底角部に対向する前記チップシールの前記下角部の曲率半径をr1、前記凹溝の前記上端角部の曲率半径をR2、この上端角部に対向する前記チップシールの前記上角部の曲率半径をr2とするとき、R1>r1及びr2>R2の少なくとも一方を満たすスクロール圧縮機のシール構造。
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