JP6455696B1 - しおり - Google Patents

しおり Download PDF

Info

Publication number
JP6455696B1
JP6455696B1 JP2018106807A JP2018106807A JP6455696B1 JP 6455696 B1 JP6455696 B1 JP 6455696B1 JP 2018106807 A JP2018106807 A JP 2018106807A JP 2018106807 A JP2018106807 A JP 2018106807A JP 6455696 B1 JP6455696 B1 JP 6455696B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bookmark
page
main body
flexible
booklet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018106807A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019209565A (ja
Inventor
山本 一公
一公 山本
Original Assignee
有限会社山本製作所
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 有限会社山本製作所 filed Critical 有限会社山本製作所
Priority to JP2018106807A priority Critical patent/JP6455696B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6455696B1 publication Critical patent/JP6455696B1/ja
Publication of JP2019209565A publication Critical patent/JP2019209565A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Sheet Holders (AREA)

Abstract

【課題】ページを開く際にしおりを落下させることなく、小さな力で素早くページを開くことができるとともに、簡易に当該しおりを所望のページに挿入することができ、また、読書や書き込み等の作業を行うときには邪魔とならない位置に配置することができるしおりを提供する。
【解決手段】冊子の表紙に固定する固定部14と、薄板あるいはシートを用いて形成され、前記冊子のページ紙間に挿み込むしおり本体11と、前記しおり本体11から延設された可撓部12と、前記可撓部12と前記固定部14とを接続するヒンジ部13とを備え、前記しおり本体11を前記冊子の所望のページ紙間に挿んだとき、前記しおり本体11と前記ページ紙表面とを平行あるいは略平行にすることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、手帳、メモ帳、ノート及び本、さらには手帳カバー等の紙面ページ間に目印として挟んでおくためのしおりに関する。
一般的な手帳や書籍などには、ページ紙面を綴じている上側部分に1本あるいは複数本の細いしおり紐が取付け固定されている。このしおり紐は、一端が上記の綴込み部に固定されており、自由端を手で操作して、例えば、手帳であれば、記入を終えたページに挿み込み、本であれば、読み終えたページに挿み込むように用いられている。このしおり紐は、柔軟性を有する素材を用いて比較的細く形成されているため、これを使用者が指で掴んで扱うとき紙の間に挟むことが難しい場合がある。
上記のしおり紐に比べて使い勝手の良いものとして、適度な厚さの厚紙を短冊状に形成し、その上部に飾り紐等を結び付けたしおりを用いることが多い。このようなリーフ状のしおりは、紙面の間に挿みこむだけなので、例えば、ページ送りのように冊子状の紙面を送り動かすと、挿み込んだ部分から簡単に落下してしまうことがある。
上記のしおり紐をページ間から外す操作や、ページ間に深く挿まったしおりを外して適度な位置に挿みなおす煩わしさをなくし、また、しおりを挿んだページの開き難さを抑えるため、次のように構成されたしおりがある。
このしおりは、例えば、適度な弾性を有する樹脂シート等を用いて短冊状のしおり本体を形成し、当該短冊状の長手方向の一端に糊部を設け、この糊部を本の適当な位置に貼り付け、しおり本体に設けられた折目を折ることによって長手方向の他端を所望のページ間に挿むように構成されている(例えば、特許文献1参照)。
また、プラスチックシートを抜き打ちカットすることにより、用紙差し替え式ノートに装着できるように形成し、棒状の目印部を備えたしおりがある(例えば、特許文献2参照)。
このしおりは、上記の用紙差し替え式ノートに備えられている用紙綴じ具に綴じ込むことができる係止部を備えており、この係止部を用紙綴じ具に綴じ込んだとき、ノート用紙の縁端から当該ノート外側へ突出するように目印部を備えている。このしおりを使用するときには、複数枚の用紙とともに用紙差し替え式ノートに綴じ込み、棒状の目印部を、例えば用紙の縁端と重なる位置で折り曲げて所望の用紙間に挿み込む。このように用紙間に挿み込んだとき、棒状の目印部の先端は、当該目印部の基端側となる用紙の一の縁辺に対向配置された他の縁辺から突出する。この突出した部位を手で操作することにより、所望の(目印部を挿み込んだ)用紙間を開くことができる。
実開平7−757号公報 特開2008−290251号公報
樹脂シート等を用いて、例えばポリプロピレン(PP)を用いてしおりを形成した場合、この素材が有する弾性によって、しおりを挿んだ手帳や本などのページ間が開いた状態になって綴込み部分やページ縁端などを傷めることがある。
また、上記のような樹脂製のしおりは、数十分程度、本等に挿んだ状態を保持すると、前述の折目などの可撓部分に癖がつき、元来の形状へ戻らなくなり、挿み込んだページの紙面から離れ難くなるという問題点があった。
また、前述の用紙差し替え式ノートに綴じ込むしおりは、用紙の縁端から突出している目印部の先端を掴んで所望の用紙間(ページ)を開くとき、比較的大きな力と「こつ」が必要になる。
具体的には、所望のページ間に挿み込まれた棒状の目印部は、例えば、用紙差し替え式ノートを水平状態としてページ見開き状態にすると、目印部の折り返し部分と先端との間に複数ページの用紙が積み上げられた状態となる。即ち、折り返し部分と先端との間には複数ページの用紙の荷重が加えられている。
この荷重を持ち上げる(見開く)ための力をFとする。また、力Fが加えられる位置から用紙綴込み部分までの距離をL1、目印部に積層されている用紙の重量をW、重量Wの用紙の重心と用紙綴込み部分までの距離をL0としたとき、用紙見開きに要する力Fは、F=W×L0/L1となる。
ここで、距離L1は、距離L0に比べて十分小さいことから、目印部に積層されている用紙の重量Wよりも相当に大きな力Fが用紙見開きに必要になり、操作感が重くなってしまう。このように用紙重量Wよりも大きな力Fが必要になることから、実際に用紙を見開き状態にする場合には、前述の用紙の他の縁端から突出している目印部の先端を、用紙綴込み部分から引き離すように移動させ、当該目印部をひねるように力を加えながら、見開き状態となるように持ち上げる「こつ」が必要になり、素早く所望のページを開くことが難しいという問題点があった。
本発明は上記の問題点に鑑みなされたもので、ページを開く際にしおりを落下させることなく、小さな力で素早くページを開くことができるとともに、簡易に当該しおりを所望のページに挿入することができ、また、読書や書き込み等の作業を行うときには邪魔とならない位置に配置することができるしおりを提供することを目的とする。
本発明に係るしおりは、冊子の表紙に固定する固定部と、薄板あるいはシートを用いて形成され、前記冊子のページ紙間に挿み込むしおり本体と、前記しおり本体から延設された可撓部と、前記可撓部と前記固定部とを接続するヒンジ部と、を備え、前記しおり本体は、前記ページ紙間に挿むときに該ページ紙の小口から突出するタグ部を有し、該しおり本体または前記タグ部に、手または指を沿えてページを開こうとした時、前記ページ紙との間に適度な摩擦が生じ、不意にずれることを防ぐ複数の溝部または凹凸部を、両面もしくは、少なくとも該しおり本体を挿んだときに、該しおり本体と前記固定部で挟まれた側の複数のページ紙のうち、該しおり本体と接するページ紙側の表面に設け、前記しおり本体を前記冊子の所望のページ間に挿んだとき、前記しおり本体と前記ページ紙表面とを平行あるいは略平行にすることを特徴とする。
また、前記ヒンジ部は、該ヒンジ部の開度を保持する保持手段を備えることを特徴とする。
本発明によれば、冊子である手帳や本などの所望のページ間に挿めたとき、当該手帳や本などの外形から大きくはみ出すことがなく、また、挿めたしおりによってページ間が開くことを抑えることができる。
本発明の実施例1によるしおりの構成を示す説明図である。 図1のしおりを冊子に装着した状態を示す説明図である。 本発明の実施例2によるしおりの構成を示す説明図である。 図3のしおりを冊子に装着した状態を示す説明図である。 本発明の実施例3によるしおりの構成を示す説明図である。 図5のしおりを冊子に装着した状態を示す説明図である。 比較例のしおりの構成を示す説明図である。
以下、この発明の実施の一形態を説明する。
(実施例1)
図1は、本発明の実施例1によるしおり1の構成を示す説明図である。図1(a)は、しおり1を正面視したときの外観であり、図1(b)は、しおり1を側方視したときの外観の一部分を示したものである。
しおり1は、可撓性を有する樹脂板、あるいは樹脂シートを用いて形成されたしおり本体11、例えばしおり本体11と一体形成された可撓部12、しおり本体11とは別部材として形成された固定部14を備えている。また、しおり1は、可撓部12と固定部14とを接続するヒンジ部13を備えて構成されている。
おり本体11を形成する樹脂製の薄板あるいはシートは、容易に折れ曲がることがなく、また前述のように可撓性を備える厚さを有している。
しおり本体11と一体形成されている可撓部12は、当該しおり本体11と同一素材によって形成されており、適当な間隔を開けて複数の可撓溝部15が設けられている。
可撓溝部15は、可撓部12を曲げたわめる方向と直交するように延設されており、しおり1を冊子等に固定装着したとき、当該冊子等の小口と接することのない側の面に形成されている。換言すると、可撓溝部15は、ヒンジ部13を閉じた状態としたとき、曲げたわんだ可撓部12の外側部分に形成されていることが望ましいが、これに限定されるものではなく、可撓部12両面に溝部を設けることもできる。なぜなら、両面に設ける溝部が小さい又は深さが浅いもの、また、滑らかな曲線形状に形成されたものであれば、溝部がページ紙の小口に引っ掛かることもなくなる。
また更に、溝部を設けることなく可撓部12を薄くする又は有効幅を小さく構成してもよく、更には、しおり本体11と同一素材とせずに、他の柔軟素材を用いて構成しても良い。
なお、可撓溝部15に替えて、複数のリブなどを設けて形成された複数の凹凸部を、当該可撓溝部15と同様に配置し、また、同様な方向に延設し可撓部12として形成してもよい。また、単に樹脂素材を薄くすることで可撓部を形成してもよい。なお、後述する可撓部22,32においても、それぞれ可撓溝部25,35に替えて上記の凹凸部を備えてもよく、また、上記のように薄く形成してもよい。
可撓溝部15は、可撓部12をたわませたときに生じる応力、即ち、可撓部12が元来の形状へ戻ろうとする力を抑制するためのものである。
固定部14は、冊子等からしおり1が脱落しないように固定する部位であり、冊子等の表紙裏面などに面接合させる平坦な面を備え、例えばしおり本体11と同一の素材を用いて形成されている。また、冊子等に接着固定する例えば接着剤または両面テープ(接着シート)等が上記の平坦な面の片側に付着されている。
固定部14の縁端と可撓部12の縁端には、ヒンジ部13が固定されている。ヒンジ部13は、例えば金属製の蝶番であり、例えば、図1(b)に示したように、しおり本体11と固定部14が一直線となる位置から、しおり本体11と固定部14が折り重なって接触する程度まで可動(回転)できるように構成されている。
また、ヒンジ部13は、しおり本体11と固定部14の位置関係(ヒンジ部13の開度)を保持する保持手段、例えば、ヒンジ部13の回転軸部分に上記の位置関係を保持することができる程度の回転抵抗を有する、あるいは簡易なラッチ機構などを有している。
しおり1は、上記の保持手段を有していないヒンジ部13を用いて構成してもよい。このように保持力を有さないヒンジ部13を用いた場合には、例えば、ヒンジ部13の可動域を90度以上で、かつ、しおり本体11が手前に倒れてこない角度に、突き当て等で角度位置を制限するように構成し、上記保持手段の代替え機能としてもよい。なお、後述する各しおりにおいても、保持手段を有さないヒンジ部を備えて構成してもよく、この場合には、上述の代替え機能を有するように構成するとよい。
上記のようにヒンジ部13が回転可能であるので、上記の保持手段、または、ヒンジ部13の可動域の背面側に倒した際、しおり本体11を目的のページ紙面上の視界から外に出すことが可能となる。
また、しおり本体11と可撓部12を個別に形成し、これらの間に第2ヒンジ部を設置して、しおり本体11と可撓部12との間の角度が定められるように構成してもよい。後述する各しおりにおいても、しおり本体と可撓部の間に上記の第2ヒンジ部を設置してもよい。
図2は、図1のしおり1を冊子100に装着した状態を示す説明図である。しおり1は、手帳等の冊子100に装着するとき、冊子100の例えば裏表紙101の内側面に固定部14を接着固定する。しおり1の装着は、図2(a)等に示したように、例えば裏表紙101の上端辺に沿わせて固定部14を接着固定する。詳しくは、冊子100のページ紙103の例えば上端辺とヒンジ部13の回転軸部分が平行となるように接着固定する。
このとき、図2(b)、図2(c)に示したように、可撓部12ならびにヒンジ部13が冊子100もしくはページ紙103の上端から突出するように固定部14を裏表紙101の内側面に配置固定する。
また、例えば、しおり本体11をページ紙103に当接させたとき、もしくは、ページ紙103間に挿んだとき、冊子100(裏表紙101)の外周端側に位置するしおり本体11の一側端部が、前小口(冊子100の背表紙と対向配置される小口)から適度に突出するように、固定部14を固定する。
なお、固定部14は、冊子100にしおり1を固定したとき、可撓部12の可撓溝部15が冊子100の小口に接触することが無いように、適当な側の片面に接着剤を付着させている。
ここで説明するしおり1は、前述のように裏表紙101の内側面に接着固定するように構成されているが、例えば固定部14の裏側となる面に接着剤を付着させ、裏表紙101の外側面に接着固定するように構成してもよい。また、表表紙102の内側面または外側面に接着固定するように構成してもよい。
後述するしおり2についても同様に、裏表紙101の内側面または外側面、表表紙102の内側面または外側面に接着固定するように構成することが可能である。
冊子100もしくは裏表紙101に固定されたしおり1は、図2(c)に示したように所望のページ紙103間にしおりとして挿入するとき、しおり本体11ならびに可撓部12をページ紙103(もしくは冊子100)の外側となる位置に配置させ、また、当該所望のページ紙103間を見開き状態としておく。この状態でヒンジ部13を軸回転させるとともに可撓部12のたわみを変化させて、図2(b)に示したようにしおり本体11を上記の見開き状態のページ紙103表面に当接させる。
上記のようにしおり本体11を当接させた後、このページ間を閉じることで容易に挿み込むことが可能になる。
前述のようにしおり本体11を所望のページ紙103に当接させるとき、ヒンジ部13が閉じるように力を加えて、しおり本体11と固定部14が、裏表紙101側に配置されているページ紙103を挿んで重なり合う状態にする。
おり本体11は、可撓部12に生じる応力(たわんだ可撓部12が元来の形状に戻ろうとする力)の影響が抑えられてページ紙103の表面と平行に、あるいは略平行になり、ヒンジ部13の開度が小さくなるほど固定部14側へ近付き、ページ紙103の表面に面接触する。
このようにヒンジ部13を閉じて、冊子100のページ紙103間にしおり本体11を挿み込んだとき、冊子100の外周部位から可撓部12が大きくはみ出すことのない状態となる。
ヒンジ部13は、前述のように開度を保持する保持手段を有している。即ち、ヒンジ部13の開度を保持することができる保持力を、例えば、回転軸の摩擦抵抗(回転抵抗)によって発生させている。
換言すると、ヒンジ部13は、自由に回転しない(不意に開くことが無い様に)保持力を有するように構成されている。
したがって、使用者の指先の力で当該ヒンジ部13の開度を調整することができる。この保持力は、後述するヒンジ部23,33の保持手段においても同様に有している。
ここで、見開くための力をF、この力Fが加えられる位置から綴込み部分までの距離をL1、しおり本体11に積層されているページ103の重量をW、当該重量Wを有するページ紙103の重心から用紙綴込み部分までの距離をL0としたとき、見開きに要する力Fは、F=W×L0/L1となる。
本発明のしおり1は、本、手帳等の綴込み部分から離れた位置に固定し、しおり本体11に手を沿え、または指を掛け、押し開くように操作することで、小さな力で且つ素早くページを開くことができる。
(実施例2)
図3は、本発明の実施例2によるしおり2の構成を示す説明図である。図(a)は、しおり2を正面視したときの外観であり、図(b)は、しおり2を側方視したときの外観の一部分を示したものである。
しおり2は、例えば、前述のしおり1と同様に、撓性を有する樹脂板、あるいは樹脂シートを用いて形成されたしおり本体21、しおり本体21と一体形成された可撓部22、しおり本体21とは別部材として形成された固定部24を備えている。
しおり本体21は、前述のしおり本体11と概ね同様に、薄板、シート等を用いて形成されており、また、しおり2を前述の冊子100等に装着したとき、ページ紙103の小口から突出する(例えば、ページ紙103の側方へ突出する)タグ部21aを有している。
可撓部22は、前述の可撓部12と概ね同様に構成されており、可撓溝部15と同様な形状、大きさの可撓溝部25が、適当な間隔を開けて複数形成されている。また、可撓部22は、固定部24と対向する縁辺部分にヒンジ部23の一部分が一体形成されている。具体的には、蝶番のヒンジ部23において、可撓部22の縁辺近傍が一の蝶番片となり、この縁辺部分に回転軸を構成する一の管状部分が形成されている。
固定部24は、前述の固定部14と概ね同様に構成されており、片側面に例えば接着剤、または、両面テープ(接着シート)等を付着させている。また、固定部24は、可撓部22と対向する縁辺部分にヒンジ部23の一部分が一体形成されている。具体的には、蝶番構造を有するヒンジ部23において、固定部24の縁辺近傍、または固定部24全体が他の蝶番片となり、この縁辺部分に回転軸を構成する他の管状部分が形成されている。
固定部24と可撓部22とを近接させると、固定部24の他の管状部分と可撓部22の一の管状部分が直線状に配置され、これら管状部分には例えば金属製の真直棒であるピン26が挿通されており、ヒンジ部23の回転軸を構成している。なお、このヒンジ部23は、前述のヒンジ部13と同様に、当該ヒンジ部23の開度を保持する保持手段(回転軸の摩擦抵抗など)を有している。
図4は、図3のしおり2を冊子100に装着した状態を示す説明図である。
この図は、固定部24の片側面に付着させた接着剤等を用いて、固定部24を裏表紙101の内側面に、詳しくは、前述の固定部14と同様な位置に固定して所望のページ紙103間を見開き、この見開いたページ紙103の表面に、しおり本体21を当接させた状態を示している。なお、しおり2は、しおり本体21のタグ部21aがページ紙103の側方(小口)から突出するように、当該しおり2の表裏を定めて冊子100へ固定するように構成されている。
固定部24を裏表紙101に固定して、しおり本体21を所望のページ紙103間に挿み込むとき、図4に示したように、見開いたページ紙103の裏表紙101に重なる側にしおり本体21を当接させる。このようにしおり本体21を当接させるときには、ヒンジ部23の回転軸を回転させて見開いたページ紙103の裏表紙101に重なる側にしおり本体21を当接させ、当該しおり本体21をページ紙103のなるべく下方位置へ配置することで、可撓部22のたわみを小さく抑制する。
ここで、ヒンジ部23の開度が小さくなると、可撓部22のたわみが直線状へ近付き、当該たわみによって生じる応力、即ち、しおり本体21をページ紙103表面から遠ざけようとする力が弱まり、好ましくは、この力が消滅する。
即ち、しおり本体21は、可撓部22に生じるたわみの影響が抑えられてページ紙103の表面と平行に、あるいは略平行になり、ヒンジ部13の開度が小さくなるほど固定部24側へ近付き、ページ紙103の表面に面接触する。
上記のようにしおり本体21を面接触させて見開き状態の冊子100を閉じ、しおり本体21を所望のページ103間に挿み込む。
前述のように所望のページ103間にしおり本体21を挿み込むと、当該ページ紙103の小口から、詳しくはページ紙103の側方へしおり本体21のタグ部21aが突出する。タグ部21aは、冊子100を閉じたときページ紙103間から突出して、しおり本体21を挿み込んだページの目印となると共に、指を掛けてページを開くことの助けとなる。
本発明のしおり2は、本、手帳等の綴込み部分から離れた位置に固定し、しおり本体21またはタグ部21aに手を沿え、または指を掛け、押し開くように操作することで、小さな力で且つ素早くページを開くことができる。
(実施例3)
図5は、本発明の実施例3によるしおり3の構成を示す説明図である。図5(a)は、しおり3を正面視したときの外観であり、図5(b)は、しおり3を側方視したときの外観を示したものである。
しおり3は、例えば、滑らかな表面を有する樹脂製の可撓性を有する薄板あるいはシート等を用いて形成したしおり本体31、しおり本体31と一体形成された可撓部32、例えば金属製の棒材を曲げてバネ性を有するように形成した固定部34を備えている。なお、しおり本体31ならびに可撓部32は、上記の樹脂素材と同様な特徴を備えた、金属素材、複合素材(ハイブリッド素材)等を用いて形成することも可能である。
しおり本体31は、しおり3を、例えば冊子100の裏表紙101に装着した場合にページ紙103の小口から突出するタグ部31aと、冊子100の表表紙102に装着した場合にページ紙103の小口から突出するタグ部31bとを有している。即ち、しおり本体31の一の側端にタグ部31aを有し、タグ部31aと対向する他の側端にタグ部31bを有している。
可撓部32は、タグ部31a、タグ部31bの各突出方向に対して直交する(鉛直)方向へ延設されている。また、可撓部32は、しおり本体31においてタグ部31aとタグ部31bとの間に配置され、図5(a)において、しおり本体31の下端を基端として延設されている。なお、可撓溝部35は、可撓部32の延設方向に対して直交するように延設されている。
ここで説明した可撓部32は、可撓溝部35を設けているが、可撓溝部35を設けることなく薄くする又は有効幅を小さく形成することもできる。
しおり本体31から延設された可撓部32の先端にはヒンジ部33が設けられている。ヒンジ部33は、例えば蝶番の構造を有し、可撓溝部35と平行に当該蝶番の回転軸を構成する管状部分が、可撓部32の先端に一体形成されている。即ち、可撓部32の上記先端近傍が一の蝶番片となる。
上記の管状部分の両端には、それぞれ固定部34の基端部分が接続固定されている。固定部34の基端は、例えば、係止部材36を用いて回転可能に固定されており、当該固定部34が、ヒンジ部33において他の蝶番片となるように、可撓部32の先端に取付け接続されている。
このヒンジ部33は、前述のヒンジ部13,23と同様に、開度を保持する保持力を生じる保持手段を有し、例えば回転軸の摩擦抵抗などによってしおり本体31と固定部34の位置関係を保持することができるように構成されている。
固定部34は、例えば、ゼムクリップのように1本の金属製の線材、または細棒を複数回折り曲げてワイヤークリップとして形成したもので、複数回折り曲げることによって形成された押さえ片34aと押さえ片34bとの間にバネ性を有している。この固定部34は、冊子100の裏表紙101や表表紙102のいずれかを、上記のバネ性を用いて押え片34aと押さえ片34bとの間に挿み込んで、冊子100から脱落しない程度の強さで、当該しおり3を固定するように構成されている。
また、例えば押さえ片34aにゴム管等の被覆材を装着し、冊子100からの脱落、固定位置のずれ、タグ部31aまたはタグ部31bの突出量の減少や消滅等の発生を、さらに強く防ぐように構成してもよい。
なお、前述の固定部14または固定部24に替えて、しおり本体11またはしおり本体21にワイヤークリップの固定部34を接続して、本発明によるしおりを構成してもよい。
図6は、図5のしおり3を冊子100に装着した状態を示す説明図である。
この図は、裏表紙101の上端部分を固定部34で挿み込み、しおり3を冊子100に固定し、所望のページ紙103間を見開き、この見開いたページ紙103の表面に、しおり本体31を当接させた状態を示している。
ここで図示したしおり3は、例えば、しおり本体31のタグ部31aがページ紙103の側方から突出するように、固定部34の固定位置を調整して裏表紙101に装着している。
なお、しおり3を冊子100に装着したとき、可撓部32は、前述の可撓部12,22と同様に動作し、また、ヒンジ部33は、前述のヒンジ部13,23と同様に動作する。ここでは、所望のページ紙103間に挿み込むとき、しおり1,2に備えたものと同様に動作する(同様に作用する)可撓部32およびヒンジ部33に関する重複説明を省略する。
また、固定部34を表表紙102に固定した場合には、見開いたページ紙103の表表紙102側に配置された表面にしおり本体31が当接し、タグ部31bがページ紙103の側方の小口から突出する。ここでは、裏表紙101に固定部34を固定した場合を例示して説明し、表表紙102に固定部34を固定した場合の説明を省略する。
本発明のしおり3は、本、手帳等の綴込み部分から離れた位置に固定し、しおり本体31またはタグ部31aに手を沿え、または指を掛け、押し開くように操作することで、小さな力で且つ素早くページを開くことができる。
前述のように表面が滑らかな樹脂によってしおり本体31を形成した場合、当接するページ紙103の表面を滑り動くことが起き易くなる。
そのため、しおり本体31は、両面もしくは、少なくとも該しおり本体31を挿んだときに、しおり本体31と固定部34で挟まれた側の複数のページ紙103のうち、しおり本体31と接するページ紙103側の表面に、適当な大きさの凹凸部または溝部を備えている。
ここで例示したしおり本体31は、片側面または両面に複数の溝部37を形成させ、ページ紙103、さらにはページ紙103の小口との間に適度な摩擦が生じるようにして、当該しおり本体31に手または指を沿えてページを開こうとした時、不意にずれることを防ぐように構成している。
しおり本体31の両面に溝部37を設けた場合には、タグ部31a又はタグ部31bのいずれか片方を備えれば済むことになり、しおり本体31の形状がT型からL型となって、よりコンパクトに構成することができる。
図5(a)においては、溝部37がしおり本体31の上下方向に延びるように形成されており、タグ部31a,31bを含めてしおり本体31の一表面全体に形成されている。なお、しおり本体31のうち、タグ部31a,31bのみに溝部37を設けた構成としてもよい。
また、上記の溝部37に替えて、溝部37と同様に配置、延設された複数の凹凸部をしおり本体31に備えてもよい。
例えば、冊子100が手帳であって、この手帳の(ページ紙103の)1ページ厚さが0.1[mm]以下である場合、これに装着するしおり3(しおり本体31)は、溝断面が半円形状であって、半径0.05[mm]、半円深さが0.05[mm]の溝部37を備えるように構成するとよい。
前述のしおり本体11,21についても、滑らかな表面を有する薄板あるいはシート等を用いて、これの表面に上記の溝部37を設けて構成してもよい。
また、タグ部31a,31b、ヒンジ部32、可撓部34を含むしおり本体31を、前述のしおり本体11,21と同様に、表面に適当なざらつきを有する樹脂製の薄板、シート等を用いて構成してもよく、さらに、表面に適当なざらつきを有する厚紙を用いて構成してもよい。
(比較例)
図7は、比較例のしおり4の構成を示す説明図である。図7(a)は、しおり4を正面視したときの外観であり、図7(b)は、しおり4を裏表紙101に固定し、しおり本体41を所望のページ間に挿んだ状態を側方視したときの外観を示したものである。
しおり4は、例えば、前述のしおり1,2等と同様に、可撓性を有する樹脂板、あるいは樹脂シートを用いて形成されており、しおり本体41、しおり本体41と一体形成された可撓部42および固定部44を備えて構成されている。
しおり本体41は、例えば、前述のしおり本体21と同様な形状、大きさに構成されており、また、可撓部42は、可撓部12,22と同様に構成されている。この可撓部42に形成された複数の可撓溝部45は、可撓部12,22の複数の可撓溝部15と同様に形成されたものである。なお、可撓部42は、単一厚さのシートなどを用いて形成することも可能で、可撓溝部45を設けることを必須としたものではない。
固定部44は、可撓部42の先端部(図7において可撓部42の下端)に接続しており、前述の固定部14,24と同様な形状、大きさに形成されており、また、片面に例えば前述の接着剤等を付着させている。
図7(b)に示したように、固定部44を裏表紙101の内側面に接着固定した後、所望のページ紙103間にしおり本体41を挿むと、可撓部42と固定部44との接続部分と、可撓部42としおり本体41との接続部分では延設される方向が180度変化して、可撓部42が大きくたわんで冊子100の外周の外側へ向かって膨らみ、当該冊子100の外周から突出することがある。
このように大きくたわんだ可撓部42には、相当の強さの応力(可撓部42の元来の形状へ戻ろうとする力)が発生する。
この応力は、しおり本体41が裏表紙101側に配置されたページ紙103の表面から離脱するように、即ち、閉じたページ紙103を見開くように作用する。図7(b)に示したようにしおり本体41を挿み込んだときには、当該しおり本体41が表表紙102を開くように作用する。
そのため、しおり本体41を挿んだ冊子100を閉じておくためには、例えば表表紙102と裏表紙101の間を閉じるように作用する外力等が必要になり、具体的には表表紙102と裏表紙101との間を閉じるバンド部材などを備える必要がある。
このように、固定部44を固定してページ紙103間にしおり本体41を挿み込むと、可撓部42には相当強い応力が生じることから、本発明によるしおり1〜3は、いずれも可撓部と固定部との間にヒンジ部を設置して可撓部のたわみを抑制している。そのため、しおり1〜3は、しおり本体を挿んだ冊子をストレスなく閉じておくことができる。
また、しおり1〜3は、しおり本体を挿んだページ紙を見開き状態として、ヒンジ部を回転させることにより、しおり本体をページ紙表面から遠ざけておくことができることから、簡易な操作で所望のページを開いて読書や書き込みを始めることができる。
また、しおり2は、しおり本体21にタグ部21aを備えて略L型に形成され、しおり3は、しおり本体31にタグ部31a,31bを備えて略T型に形成されているが、複数のタグ部を備えるしおり本体を略十字型に形成し、これを用いて前述のようなヒンジ部および可撓部を有する本発明のしおりを構成してもよい。
しおり3のしおり本体31のように、可撓部32の延設方向と直交する方向に沿って、タグ部31aとタグ部31bを対向配置することにより、当該しおり3(固定部34)を表表紙102に固定することも、裏表紙101に固定することも可能になり、使用者が左利きである場合や右利きである場合などに対応して、冊子100に装着することも可能になり、使い勝手を向上させることができる。
1〜4しおり
11,21,31,41しおり本体
12,22,32,42可撓部
13,23,33ヒンジ部
14,24,34,44固定部
15,25,35,45可撓溝部
37溝部
26ピン
34a,34b押さえ片
36係止部材
100冊子
101裏表紙
102表表紙
103ページ紙

Claims (2)

  1. 冊子の表紙に固定する固定部と、
    薄板あるいはシートを用いて形成され、前記冊子のページ紙間に挿み込むしおり本体と、
    前記しおり本体から延設された可撓部と、
    前記可撓部と前記固定部とを接続するヒンジ部と、
    を備え、
    前記しおり本体は、
    前記ページ紙間に挿むときに該ページ紙の小口から突出するタグ部を有し、
    該しおり本体または前記タグ部に、手または指を沿えてページを開こうとした時、前記ページ紙との間に適度な摩擦が生じ、不意にずれることを防ぐ複数の溝部または凹凸部を、両面もしくは、少なくとも該しおり本体を挿んだときに、該しおり本体と前記固定部で挟まれた側の複数のページ紙のうち、該しおり本体と接するページ紙側の表面に設け、
    前記しおり本体を前記冊子の所望のページ紙間に挿んだとき、前記しおり本体と前記ページ紙表面とを平行あるいは略平行にする、
    ことを特徴とするしおり。
  2. 前記ヒンジ部は、
    該ヒンジ部の開度を保持する保持手段を備える、
    ことを特徴とする請求項に記載のしおり。
JP2018106807A 2018-06-04 2018-06-04 しおり Active JP6455696B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018106807A JP6455696B1 (ja) 2018-06-04 2018-06-04 しおり

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018106807A JP6455696B1 (ja) 2018-06-04 2018-06-04 しおり

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6455696B1 true JP6455696B1 (ja) 2019-01-23
JP2019209565A JP2019209565A (ja) 2019-12-12

Family

ID=65037101

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018106807A Active JP6455696B1 (ja) 2018-06-04 2018-06-04 しおり

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6455696B1 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5199203A (en) * 1992-02-07 1993-04-06 Jones Douglas W Reusable indexing tab
JPH09109574A (ja) * 1995-10-17 1997-04-28 Harutoshi Igeta しおり
JP2004504175A (ja) * 1999-11-17 2004-02-12 李 純仰 しおり
JP2007181928A (ja) * 2005-12-29 2007-07-19 Aruze Corp しおり具

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5199203A (en) * 1992-02-07 1993-04-06 Jones Douglas W Reusable indexing tab
JPH09109574A (ja) * 1995-10-17 1997-04-28 Harutoshi Igeta しおり
JP2004504175A (ja) * 1999-11-17 2004-02-12 李 純仰 しおり
JP2007181928A (ja) * 2005-12-29 2007-07-19 Aruze Corp しおり具

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019209565A (ja) 2019-12-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6773195B2 (en) Notebook with portfolio cover
JP2004504175A (ja) しおり
EP3078502B1 (en) Notebook
JP6455696B1 (ja) しおり
JP3114399U (ja) クリップ式しおり
KR200410630Y1 (ko) 스탠드 겸용 표지를 구비한 제본물
JP6985877B2 (ja) ファイルホルダー、綴じホルダーおよびホルダーキット
JP7204187B2 (ja) しおり
JP4680147B2 (ja) 携帯用メモパッドケース
US10173456B2 (en) Articulated sheet binder apparatus
JP3155585U (ja) 附箋ホルダ及び附箋ホルダセット
JP4674669B2 (ja) 冊子構成体及び冊子体
JP2008023901A (ja) 書類・冊子類の取付補助具
JP7426222B2 (ja) システム手帳バインダー
JP3211925U (ja) ノートカバー
JP7226769B2 (ja) 留め具付本体及びその留め具
US5895023A (en) Document holder
AU2006100007A4 (en) A notebook
JP3223167U (ja) 木製表紙によって装丁された冊子
JP5622503B2 (ja) 集冊ファイル用別冊、集冊ファイル用別冊の表紙部及び集冊ファイル用別冊の綴じ込み方法
JP3152472U (ja) クリップ
WO1999012750A1 (fr) Accessoire de classement
JP3161934U (ja) ファイル
JP2017121803A (ja) 自動栞
JP3166828U (ja) 本文のいずれかが取り換え可能な本

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180614

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20180614

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20180703

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180710

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180910

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181106

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181204

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6455696

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250