JP6455453B2 - 移乗支援装置 - Google Patents

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Description

本発明は移乗支援装置に関する。
被介護者が移動する場合に自立歩行が困難なため、例えば、介護者が被介護者をベッドから車椅子に移動させる場合に手助けを行っている。しかし、被介護者の乗り移り移動の手助けは介護者の肉体的負担を伴う場合がある。そのため、近年、自立歩行が困難な被介護者の移動を支援する支援装置が開発されている。
特許文献1には、移動可能な台車部と、水平回転および傾動可能であって基端が台車部に取り付けられたアーム部と、アーム部に取り付けられ被介護者の身体を保持する身体保持具(身体保持部)と、アーム部を駆動させる駆動手段と、駆動手段を駆動制御する制御部と、を備える移乗支援装置が記載されている。
特開2010−142562号公報
被介護者の体型や、骨格、筋肉、脂肪状態は多岐にわたる。特許文献1に記載の移乗支援装置では、被介護者が、高齢者で身体が柔らかな場合や胸郭の形状が下広がりである場合などにおいて、乗り移り動作中に被介護者が身体保持部からずり落ちしてしまう問題があった。
本発明は、以上の背景に鑑みなされたものであり、乗り移り動作中に被介護者の身体がずり落ちするのを抑制することができる移乗支援装置を提供することを目的とする。
本発明は、被介護者の乗り移り動作を支援する移乗支援装置であって、移動可能な台車部と、一端が前記台車部に回転自材に取り付けられたアーム部と、前記アーム部の他端に回転自材に取り付けられ被介護者の身体を保持する身体保持部と、前記アーム部を回転駆動させる第1駆動部と、前記身体保持部を回転駆動させる第2駆動部と、被介護者の前記身体保持部からのずり落ちを検出するずり落ち検出部と、前記乗り移り動作の実施中に前記ずり落ち検出部によって被介護者の前記身体保持部からのずり落ちが検出された場合に、前記身体保持部における被介護者の胴部の正面を載せる載置面と水平面とのなす角度が小さくなるように、前記第1駆動部および前記第2駆動部のうちの少なくとも一方を制御する制御部と、を備えるものである。
本発明によれば、乗り移り動作中に被介護者の身体がずり落ちするのを抑制することができる。
実施の形態1にかかる移乗支援装置の概略構成を示す図である。 移乗支援装置に被介護者が保持された状態を模式的に示す側面図である。 被介護者が身体保持部からずり落ちする要因について説明するための図である。 制御部の概略構成を示すブロック図である。 制御部が被介護者のずり落ち度合を判断する方法について説明する図である(ずり落ちなしの場合)。 制御部が被介護者のずり落ち度合を判断する方法について説明する図である(ずり落ちしているがその程度は比較的小さい場合)。 制御部が被介護者のずり落ち度合を判断する方法について説明する図である(ずり落ちの程度が大きい場合)。 移乗支援装置の持上げ動作軌跡の一例を示す図である。 制御部が被介護者のずり落ち度合を判断して被介護者の身体がずり落ちするのを抑制する処理の流れを示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、本発明にかかる移乗支援装置は、被介護者の乗り移り動作を支援するものである。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は、移乗支援装置100の概略構成を示す斜視図である。図2は、移乗支援装置100に被介護者150が保持された状態を模式的に示す側面図である。図1および図2に示すように、移乗支援装置(移動体、運搬車両)100は、台車部(本体部)10、アーム部(可動部)20、身体保持部(保持具)30、ずり落ち検出部90および制御部18を有する。移乗支援装置100は、台車構造を有し、平面上を移動することが可能である。移乗支援装置100は、自身の筐体に内蔵された電動モータで生じる駆動力に応じて移動する。ただし、介護者の押す/引く力に応じて移動するように移乗支援装置100を構成してもよい。つまり、移乗支援装置100に対して電動モータ等の駆動源を実装させるか否かは任意である。なお、移乗支援装置100が空間移動する具体的態様は任意であり、車輪の回転に代えて、ベルト送りによって空間移動させてもよい。
台車部10は、台座部11、車輪部12〜15、支柱部16、制御部18を有する。アーム部20は、ハンドル部(把持部)19を有する。身体保持部30は、正面保持部40、及び一組の側面保持部50、60を有する。正面保持部40、側面保持部50、60は、互いに異なる方向から被介護者150の胴部を保持すべく設けられている。なお、身体保持部30による被介護者150の胴部を保持する方向の数は任意であり、本例のように3方向に限られるべきものではない。
台座部11は、x軸方向を長手方向として延在する板状部材である。台座部11は、例えば、金属板(鉄板等)から構成される。台座部11は4つの隅部を有し、台座部11の各隅部には車輪部12〜15が設けられている。
車輪部12、13は、主車輪部として機能する。車輪部14、15は、補助車輪部として機能する。車輪部12が有する車輪、及び車輪部13が有する車輪は、モータから伝達される駆動力に応じて回転する。他方、車輪部14が有する車輪、及び車輪部15が有する車輪には、モータで生じる駆動力は伝達されない。車輪部14、15に対して設けられた各車輪は、受動輪として機能する。
車輪部12は、車輪12a、車軸保持部12b、および車輪カバー部12cを備える。車輪12aの回転軸は、車軸保持部12bによって軸支されている。車軸保持部12bは、車輪カバー部12cに対して固定されている。車輪カバー部12cは、車輪12aの上方を覆う位置に配置され、台座部11に対して固定されている。
車輪部12と同様、車輪部13は、車輪13a、車軸保持部13b、および車輪カバー部13cを備える。車輪部13の構成は、車輪部12と略同様であり、重複説明は省略する。
車輪12a、13aは、同軸上に配置されており、かつ台座部11を挟みこむように配置されている。車輪12aの回転軸は、車輪13aの回転軸と共通化されていない。車輪12a、車輪13aは、個別に回転制御され、これにより、移乗支援装置100の旋回動作が可能になる。なお、車輪12aを保持している車軸保持部12bを車輪カバー部12cに対して旋回可能としてもよい。この場合には、xz平面内において、車輪12aの回転方向を任意に制御可能になる。
車輪部12と同様、車輪部14は、車輪14a、車軸保持部14b、および車輪カバー部14cを備え、車輪部15は、車輪15a、車軸保持部15b、および車輪カバー部15cを備える。各車輪部14、15の構成は、車輪部12と略同様であり、重複する説明は省略する。
車輪部14、15は、同軸上に配置されている。車輪部14が有する車輪14aは、受動輪として機能する。車輪部15が有する車輪15aについても同様である。これにより、移乗支援装置100の移動を安定化させることができる。
支柱部16は、y軸方向を長手方向として延在する柱状部材であり、台座部11に対して立設されている。支柱部16は、車輪部12、13間に配置されている。支柱部16の具体的な構成は任意である。例えば、支柱部16は、中空の柱状部材である。支柱部16の内部には、電源としての電池、車輪駆動源としての電動モータ(車輪駆動用モータ)、伝達機構、配線、電子部品等が収納されている。車輪駆動用モータは、電池から供給される電力に応じて駆動力を生成する。車輪駆動用モータで生じる駆動力は、伝達機構を介して車輪へと伝達される。
アーム部20は、一端に第1駆動部としてのアーム駆動部21を有する。アーム部20は、このアーム駆動部21によって任意の角度に傾けることができるように台車部10の支柱部16に取り付けられる。アーム駆動部21として、電動モータ(アーム駆動用モータ)を用いることができる。また、アーム部20には、アーム部20の回転角を検出する回転角度センサが設けられている。
身体保持部30は、被介護者を保持するもので、第2駆動部としてのチルト駆動部22、正面保持部(主保持部)40、側面保持部(副保持部)50、側面保持部(副保持部)60、連結部70、連結部80および開閉駆動部23を有する。身体保持部30は、チルト駆動部22によって任意の角度に傾けることができるようにアーム部20の他端に取り付けられる。チルト駆動部22として、電動モータ(チルト駆動用モータ)を用いることができる。また、身体保持部30には、身体保持部30の回転角を検出する回転角度センサが設けられている。
正面保持部40は、被介護者150の胴部の正面(主面)に対応して設けられている。正面保持部40は、ヒトの胴体部分(例えば、胸郭上端から上前腸骨蕀までの部分)を全体的に保持可能となるサイズを有している。正面保持部40は、被介護者150の胴部の正面を載置する載置面において被介護者150の胴部を全体的に保持する。正面保持部40は、ベースプレート41およびクッション材42を有する。ベースプレート41上は、クッション材42によって被覆されている。これにより、正面保持部40に対して被介護者150が寄りかかったときに被介護者150が受ける痛み等が低減される。なお、クッション材は、クッション性のある内部材をカバーシート(被覆材、表皮材)で被覆することにより構成される。
側面保持部50、60は、被介護者150の胴部の側面に対応して設けられている。側面保持部50、60は、正面保持部40上に寄り掛かった状態の被介護者150を横から押し支える。側面保持部50、60には、被介護者150が側面保持部50、60から受ける締め付け力を検出する力センサが設けられている。側面保持部50は、連結部70を介して、正面保持部40に対して取り付けられている。また、側面保持部60は、連結部80を介して、正面保持部40に対して取り付けられている。正面保持部40と同様、側面保持部50は、ベースプレート、及びクッション材を含んで構成される。側面保持部60についても同様である。
連結部70と正面保持部40との間、および、連結部80と正面保持部40との間には、それぞれ開閉駆動部23が設けられている。開閉駆動部23は、側面保持部50、60の開閉駆動を行うもので、側面保持部50、60が被介護者150の身体を挟む角度を自在に調整することができる。開閉駆動部23として、電動モータ(開閉駆動用モータ)を用いることができる。上述した、正面保持部40、側面保持部50、60らが協調的に被介護者150の胸郭を3方向から保持することにより、被介護者150を安定して保持することができる。
ずり落ち検出部90は、乗り移り動作の実施中、移乗支援装置100によって被介護者150がベッドなどから上方へ持ち上げられる際に、被介護者150が身体保持部30からずり落ちているか否かを検出するためのものである。ずり落ち検出部90として、画像解析用カメラを用いることができる。ずり落ち検出部90としての画像解析用カメラによって、正面保持部40の下端と被介護者150の下腹部位置との開き具合を監視する。制御部18は、ずり落ち検出部90が検出した情報に基づいて、被介護者150が身体保持部30からずり落ちしている度合い(ずり落ち度合)を判断し、ずり落ち度合に応じて被介護者150が身体保持部30からずり落ちするのを抑制するための制御をするものである。制御部18の概略構成については後述する。また、制御部18によるずり落ち度合の判断方法およびずり落ちするのを抑制するための制御の詳細については後述する。
ここで、移乗支援装置100が被介護者150をベッドなどから上方へ持ち上げる基本的な動作について説明する。
図2に示すように、移乗支援装置100は、被介護者150が身体保持部30に対して抱きつき可能な位置に配置される。被介護者150は、正面保持部40に対して寄りかかる。介護者が締付けスイッチをオンすることにより、移乗支援装置100は、側面保持部50、60の位置調整動作を開始する。具体的には、被介護者150が側面保持部50、60によって適当な力で締め付けされるように、開閉駆動部23により側面保持部50、60が動作する。これによって、被介護者150は、正面保持部40に対して寄りかかった状態で、両サイドから側面保持部50、60によって押さえつけられ、正面保持部40上に位置固定された状態となる。
側面保持部50、60によって被介護者150に及ぼされる締付け力が、目標値として予め設定された締付け力(以下、単に目標締付け力と呼ぶ場合がある)に等しくなると、身体保持部30を変位させて、被介護者150を持ち上げる。アーム部20のアーム角度が変化し、正面保持部40における被介護者150の胴部の正面を載置する載置面が横方向を向いた状態から上方向を向いた状態となり、被介護者150が持ち上げられる。これによって、身体保持部30によって保持された状態の被介護者150は、椅子やベッドなどから上方へ持ち上げられる。
次に、移乗支援装置100によって被介護者150がベッドなどから上方へ持ち上げられる際に、被介護者150が身体保持部30からずり落ちする要因について説明する。図3は、被介護者150が身体保持部30からずり落ちする要因について説明するための図である。図3に示すように、被介護者150が、身体保持部30よって水平面に対する傾斜角度θで支えられているとする。被介護者150には、鉛直方向下向きに自重Fkが働く。自重Fkの載置面に平行な方向の成分Fk1は、Fk×sinθである。自重Fkの載置面に垂直な方向の成分Fk2は、Fk×cosθである。また、自重Fkの載置面に平行な成分Fk1とは逆向きに、正面保持部40からの摩擦力Fs1および側面保持部50、60からの摩擦力Fs2が働く。よって、被介護者150を身体保持部30からずり落ちさせる力Fは、F=Fk1−(Fs1+Fs2)である。このFの大きさが正になると、被介護者150が身体保持部30からずり落ちする。
被介護者150が、高齢者で身体が柔らかな場合や胸郭の形状が下広がりである場合などにおいて、持上げ動作の開始時よりも側面保持部50、60によって被介護者150に及ぼされる締付け力が低下することが多い。締付け力が低下することによりFs1+Fs2の値が低下するので、被介護者150が身体保持部30からずり落ちする。
被介護者150に及ぼされる締付け力を増大すると、摩擦力の合計であるFs1+Fs2を増大させることができるので、被介護者150を身体保持部30からずり落ちさせる力Fを低減することができる。また、傾斜角度θを小さくすると、Fk1を低減することができるとともに、Fk2が増大することで摩擦力Fs1も増大するので、被介護者150を身体保持部30からずり落ちさせる力Fを低減することができる。したがって、被介護者150が身体保持部30からずり落ちするのを抑制するためには、側面保持部50、60によって被介護者150に及ぼされる締付け力を大きくするか、傾斜角度θを小さくすればよい。
図4は、制御部18の概略構成を示すブロック図である。図4に示すように、制御部18は、マイクロコンピュータ180と、入出力インターフェース181と、を備えている。マイクロコンピュータ180は、演算部300と、記憶部301と、を備えている。演算部300は、CPU(Central Processing Unit)などで、制御処理、演算処理等を行う。また、記憶部301は、演算部300によって実行される制御プログラム、演算プログラム等が記憶されたROM(Read Only Memory)と、処理データ等を一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)と、を有する。
入出力インターフェース181は、マイクロコンピュータ180と、ずり落ち検出部90、アーム駆動用モータ91および開閉駆動用モータ93と、のやり取りを仲介する。制御部18は、ずり落ち検出部90が検出した被介護者150のずり落ちに関する情報から被介護者150のずり落ち度合を判断する。そして、制御部18は、このずり落ち度合に応じて、被介護者150が身体保持部30からずり落ちするのを抑制するように、アーム駆動用モータ91、開閉駆動用モータ93、チルト駆動用モータ92を制御する。
次に、制御部18が被介護者150のずり落ち度合を判断する方法、および、制御部18によるずり落ちするのを抑制するための制御方法について説明する。
図5、図6および図7は、制御部18が被介護者150のずり落ち度合を判断する方法について説明する図である。図5、図6および図7に示すように、ずり落ち検出部90としての画像解析用カメラによって正面保持部40の下端と被介護者150の下腹部位置の周辺部分を撮影する。制御部18(図4参照)において、撮影した画像について解析し、正面保持部40の下端と被介護者150の下腹部位置との開き(ずり落ち量)を算出する。
図5は、ずり落ちなしの場合で、正面保持部40の下端と被介護者150の下腹部位置との開きはほとんどなく、ずり落ち量は第1閾値dx1以下である(ずり落ち量≦第1閾値dx1)。この場合、制御部18はずり落ちを抑制する制御を行わない。
図6は、ずり落ちしているがその程度が比較的小さい場合で、ずり落ち量は、第1閾値dx1を超えているが第2閾値dx2以下である(第1閾値dx1<ずり落ち量≦第2閾値dx2)。この場合、制御部18(図4参照)は、側面保持部50、60によって被介護者150に及ぼされる締付け力が既定の安全な(被介護者150に危害を及ぼさない)最大締付け力まで増大するように、開閉駆動用モータ93(図4参照)を制御する(ずり落ち対処1)。図3を用いて説明したように、側面保持部50、60によって被介護者150に及ぼされる締付け力を増大することにより、Fs1+Fs2を増大することができるので、被介護者150を身体保持部30からずり落ちさせる力Fを低減することができる。これにより、被介護者の身体がずり落ちするのを抑制することができる。
図7は、ずり落ちの程度が大きい場合で、ずり落ち量は、第2閾値dx2を超えている(第2閾値dx2<ずり落ち量)。なお、第2閾値は第1閾値よりも大きい(dx2>dx1)。この場合、制御部18(図4参照)は、載置面の傾斜角度θを小さくするように、アーム駆動用モータ91およびチルト駆動用モータ92(図4参照)を制御する(ずり落ち対処2)。ずり落ち対処1を行っても、被介護者150のずり落ちが止まらなかった場合にずり落ち対処2を行うようにする。
図3を用いて説明したように、傾斜角度θを小さくすることにより、Fk1を低減することができるとともに、Fk2が増大することで摩擦力Fs1も増大するので、被介護者150を身体保持部30からずり落ちさせる力Fを低減することができる。これにより、被介護者の身体がずり落ちするのをより確実に抑制することができる。
図8は、移乗支援装置100の持上げ動作軌跡の一例を示す図である。図8において、縦軸は身体保持部30において予め定めた基準位置の高さ(基準位置高さ)、横軸は傾斜角度θ(図3参照)である。また、通常の持上げ動作軌跡を実線で、ずり落ち対処2を開始した後の持上げ動作軌跡を破線で示す。図8に示すように、通常の持上げ動作軌跡では、まず、傾斜角度が85度の状態Aから、基準位置高さを変えずに傾斜角度のみ50度に低下させて状態Bとする。続いて、この状態Bから傾斜角度を50度から30度へと低下させつつ基準位置高さを300mm上昇させて状態Cとする。続いて、傾斜角度を30度に維持したまま基準位置高さのみを上昇させ状態Dとする。
これに対し、ずり落ち対処2の持上げ動作軌跡では、状態Bから状態Cへと状態変化させる途中の状態Eのときにずり落ち量が第2閾値dx2を超えた場合(第2閾値dx2<ずり落ち量)、通常の持上げ軌跡よりも早く傾斜角度を低下させて状態Fとする。そして、傾斜角度を30度に維持したまま基準位置高さのみを上昇させ状態Dとする。これにより、被介護者の身体がずり落ちするのを抑制することができる。
次に、制御部18が被介護者150のずり落ち度合を判断して被介護者150の身体がずり落ちするのを抑制する処理の流れについて説明する。
図9は、制御部18が被介護者150のずり落ち度合を判断して被介護者150の身体がずり落ちするのを抑制する処理の流れを示すフローチャートである。図9に示すように、まず、移乗支援装置100により持上げ動作を開始する(ステップS101)。次に、制御部18が、ずり落ち量が閾値dx1を超えたか否かを判断する(ステップS102)。ずり落ち量が閾値dx1を超えた場合、制御部18が、側面保持部50、60によって被介護者150に及ぼされる締付け力を既定の安全な最大締付け力まで増大させるよう、開閉駆動用モータ93(図4参照)を制御する、ずり落ち対処1を実行する(ステップS103)。
ステップS103に続き、制御部18が、ずり落ち量がさらに閾値dx2を超えたか否かを判断する(ステップS104)。ずり落ち量が閾値dx2を超えた場合、制御部18が、載置面の傾斜角度θを小さくするように、アーム駆動用モータ91およびチルト駆動用モータ92(図4参照)を制御する、ずり落ち対処2を実行する(ステップS105)。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。上記実施の形態では、制御部が、大小2つの閾値により被介護者のずり落ち量を2段階に判断し、ずり落ち量が比較的小さいときはずり落ち対処1、ずり落ち量が比較的大きいときはずり落ち対処2、を実施するようにしたが、これに限るものではない。例えば、ずり落ち量がある閾値を超えたときに、制御部が、ずり落ち対処1、ずり落ち対処2のいずれか一方の処理のみを実行する形態であってもよい。
10 台車部
18 制御部
20 アーム部
21 アーム駆動部
22 チルト駆動部
30 身体保持部
40 正面保持部
50、60 側面保持部
90 ずり落ち検出部
100 移乗支援装置

Claims (1)

  1. 被介護者の乗り移り動作を支援する移乗支援装置であって、
    移動可能な台車部と、
    一端が前記台車部に回転自材に取り付けられたアーム部と、
    前記アーム部の他端に回転自材に取り付けられ、被介護者の胴部の正面に対応して設けられ被介護者の胴部の正面を載せる載置面において被介護者の胴部の正面を全体的に保持する正面保持部、及び、被介護者の胴部の両側面に対応して設けられ適当な締付け力で被介護者を横から押し支える側面保持部を有する身体保持部と、
    前記アーム部を回転駆動させる第1駆動部と、
    前記身体保持部を回転駆動させる第2駆動部と、
    前記側面保持部が被介護者に対して前記締付け力を及ぼすように前記側面保持部を動作させる第3駆動部と、
    記正面保持部と被介護者の下腹部位置との開きであるずり落ち量を算出するずり落ち検出部と、
    前記乗り移り動作の実施中に前記ずり落ち検出部によって算出されたずり落ち量が第1閾値を超えかつ前記第1閾値より大きい第2閾値以下である場合に、前記被介護者に及ぼされる前記締付け力が規定の安全な最大締付け力まで増大するように前記第3駆動部を制御し、前記ずり落ち量が前記第2閾値を超えている場合に、前記載置面と水平面とのなす角度が小さくなるように、前記第1駆動部および前記第2駆動部のうちの少なくとも一方を制御する制御部と、を備える移乗支援装置。
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