JP6455410B2 - 冷却器 - Google Patents
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Description
冷却器は、第1冷却治具(10)、第2冷却治具(60)およびクランプ部(70)を備える。第1ワークおよび第2ワークを溶接する面を溶接面(515、525)とし、溶接面の反対側の面を背面(511、521)とする。
第2冷却治具は、第2ワークの背面(521)を支持し、且つ、冷却媒体が流動可能であり、第2ワークの背面に沿う流路である第2背面冷却部(64)を含む第2冷却流路(60)を内部に有する。
第1冷却流路は、少なくとも第1背面冷却部に、第1冷却流路の基準内壁(23)および対向内壁(231)の間を支える複数の第1支柱(201〜206)が設けられている。
第2冷却流路は、少なくとも第2背面冷却部に、第2冷却流路の基準内壁(43)および対向内壁(431)の間を支える複数の第2支柱(601〜606)が設けられている。
冷却器1が用いられる溶接機90について図1〜図5を用いて説明する。
図1に示すように、溶接機90は、アーク放電で発生する熱エネルギーによって2つの第1ワーク51および第2ワーク52を溶融状態にして接合可能にする。溶接機90は、溶接電極91、溶接電源92およびアース電極93、94を備える。
第1支柱201〜206は、第1ワーク51の背面511、側面512および第2ワーク52の側面522に沿う第1冷却流路20内である第1背面冷却部24に形成されている。
第2支柱601〜606は、第1ワーク51の側面513、第2ワーク52の側面523および第2ワーク52の背面521に沿う第2冷却流路60内である第2背面冷却部64に形成されている。
クランプ部70によって、y軸方向に荷重をかけ第1ワーク51および第2ワーク52を支持する。溶接電源92が溶接電極91と支持された第1ワーク51および第2ワーク52との間に電圧を印加する。電圧が印加され電流が流れるとき、溶接電極91、第1ワーク51および第2ワーク52の間にアークが発生する。発生したアークによって生じる熱エネルギーによって第1ワーク51および第2ワーク52が溶融する。溶融した第1ワーク51および第2ワーク52が互いに一体となり、冷却凝固して接合し溶接される。
従来では、溶接割れを防止するおよび溶接変形を抑制する効果を高めるため、冷却器に冷却治具を装着することは、第1ワーク51および第2ワーク52を溶接するときスペースが狭いため困難であった。このため、冷却器に冷却治具を装着するには、冷却治具を小型にする必要がある。しかしながら、冷却治具を小型にする場合、作業効率を高めるため、クランプ機構を設けるとき、冷却器の強度が確保されず、冷却器が破損する虞があった。
(2)また、本実施形態では第1支柱201〜206および第2支柱601〜606がクランプ荷重方向と同一のy軸方向に向いているため、クランプ荷重方向の強度が向上し、より小型化可能になる。
(第2実施形態)
図6、7に示すように、第1支柱211〜216は、y軸方向と同一方向に向いて、等間隔に配置されており、円柱状に形成されている。第2支柱は、図示はしないが、第1支柱211〜216と同様に形成されている。第2実施形態において、第1実施形態と同様の効果を奏する。
図8に示すように、第1支柱221〜226は、第2実施形態と同様に配置され、四角柱状に形成されている。第2支柱は、第1支柱221〜226と同様に形成されている。また、第1支柱および第2支柱は、多角柱状にしてもよい。第3実施形態において、第1実施形態と同様の効果を奏する。
第4実施形態の構成では、第1背面冷却部および第2背面冷却部の形態を除き、第1実施形態の構成と同様である。
図9に示すように、第1背面冷却部25は、冷却水が流れる流動方向に沿って流路径が縮小する。第1ワーク51側の第1背面冷却部25の内壁251が背面511と平行になるように形成されている。また、第1ワーク51および第2ワーク52の反対側に位置し、内壁251に対向する対向内壁252は、冷却水が流れる方向に対して傾斜するように形成され、流路径が縮小する。
第2冷却部は、第1背面冷却部25と同様に形成されている。第4実施形態において、第1実施形態と同様の効果を奏する。さらに、第4実施形態では、流路径が縮小されるため、冷却水の流速が向上し、冷却効果が向上する。
(ア)図10に示すように、冷却器2のクランプ部170は、クランプスプリング171の付勢力によって、第1ワーク51および第2ワーク52を第1冷却治具120の内側面121および第2冷却治具140の内側面141によって挟むことによって支持してもよい。第1実施形態と同様の効果を奏する。
(ウ)冷却媒体として、冷却オイルまたは冷却ガスを用いてもよい。
(エ)本発明の冷却器は、アーク溶接に限定されず、高エネルギービーム溶接または抵抗溶接に用いてもよい。
以上、本発明はこのような実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の形態で実施することができる。
52 ・・・第2ワーク、
90 ・・・溶接機、
511 ・・・(第1ワークの)背面、
521 ・・・(第2ワークの)背面、
515 ・・・(第1ワークの)溶接面、
525 ・・・(第2ワークの)溶接面、
10 ・・・第1冷却治具、
20 ・・・第1冷却流路、
201〜206 ・・・第1支柱、
24 ・・・第1背面冷却部、
40 ・・・第2冷却治具、
60 ・・・第2冷却流路、
601〜606 ・・・第2支柱、
64 ・・・第2背面冷却部、
70 ・・・クランプ部。
Claims (6)
- 熱エネルギーにより第1ワーク(51)および第2ワーク(52)を溶融状態にして接合する溶接機(90)に用いられる冷却器(1)であって、
前記第1ワークおよび前記第2ワークが接合される面を溶接面(515、525)とし、
前記溶接面の反対側の面を背面(511、521)とすると、
前記第1ワークの背面(511)を支持し、且つ、冷却媒体が流動可能であり、前記第1ワークの背面に沿う流路である第1背面冷却部(24)を含む第1冷却流路(20)を内部に有する第1冷却治具(10)と、
前記第2ワークの背面(521)を支持し、且つ、冷却媒体が流動可能であり、前記第2ワークの背面に沿う流路である第2背面冷却部(64)を含む第2冷却流路(60)を内部に有する第2冷却治具(40)と、
前記溶接面同士を当接させる方向であるクランプ荷重方向に前記第1冷却治具および第2冷却治具を付勢する荷重を付加するクランプ部(70)と、
を備え、
前記第1冷却流路は、少なくとも前記第1背面冷却部に、前記第1冷却流路の基準内壁(23)および対向内壁(231)の間を支える複数の第1支柱(201〜206)が設けられ、
前記第2冷却流路は、少なくとも前記第2背面冷却部に、前記第2冷却流路の基準内壁(43)および対向内壁(431)の間を支える複数の第2支柱(601〜606)が設けられている冷却器。 - 複数の前記第1支柱および前記第2支柱は、前記クランプ荷重方向と同一方向に向いて設けられている請求項1に記載の冷却器。
- 複数の前記第1支柱および前記第2支柱は、板状で、中央がくびれた形状である請求項1または2に記載の冷却器。
- 複数の前記第1支柱および前記第2支柱は、円柱状である請求項1または2に記載の冷却器。
- 複数の前記第1支柱および前記第2支柱は、多角柱状である請求項1または2に記載の冷却器。
- 前記第1背面冷却部および前記第2背面冷却部は、前記冷却媒体の流動方向に対して、前記第1ワークおよび前記第2ワークの反対側に位置する内壁(252)が、流路径が小さくなるように傾斜する請求項1〜5のいずれか一項に記載の冷却器。
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