JP6454989B2 - 水洗大便器 - Google Patents

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Description

本発明は、タンク内の水位をフロートスイッチで検知する水洗大便器に関する。
近年、タンク内の水位を検出する機構として例えばフロートスイッチが用いられている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1に記載されている水洗大便器には、タンク内の水位が満水になったときONとなりタンク内への給水を停止するための上方フロートスイッチと、便器洗浄時に加圧ポンプによるタンク内の水の汲み上げによりタンク内の水位が低下し、所定の水位にまで下がった時にONとなり加圧ポンプを停止させるための下方フロートスイッチとが設けられている。
特開2010−236202号公報
このような水洗大便器では、下方フロートスイッチのフロートがフロートの移動軸の下側に固着する場合がある。
この場合、水位上昇に伴って下方フロートスイッチのフロートが移動軸に沿って上昇しないため、水がタンク内にあるにも係わらずフロートが浮上しない異常状態が発生し、下方フロートスイッチがONのままとなってしまい、加圧ポンプを停止させつづけた状態となってしまう。
これにより、便器洗浄時に便器本体に十分に水が供給されず、不完全な便器洗浄が行われてしまうという問題がある。
そこで、本発明は、前述したような従来技術の問題を解決するものであって、すなわち、本発明の一つの目的は、フロートの移動軸との固着によるフロートスイッチの作動不良を抑制し、確実に便器洗浄を行う水洗大便器を提供することである。
本請求項1に係る発明は、便器本体と、該便器本体を洗浄する水を貯水するタンクと、該タンク内の水を前記便器本体に供給するポンプと、前記タンク内の水位に連動して上下するフロート及び該フロートの移動軸を有し前記タンク内の水位が予め定められた水位より低下したときにポンプ停止信号を発するフロートスイッチと、該フロートスイッチの発したポンプ停止信号を検知して前記ポンプを停止制御する制御装置とを備える水洗大便器であって、前記タンクは、前記タンクへ供給された水を前記タンク内へ流入させる流入口と、前記流入口から流入する水の流れ方向と対向する位置に設けられ、前記流入口から流入した水の流れ方向が前記フロートに対向する流れ方向に変わるようにガイドすることで、前記流入口から流入した水を前記フロートに衝突させて前記移動軸に対して前記フロートを移動させるフロート移動手段と、を有していることにより、前述した課題を解決するものである。
本請求項1に係る発明の水洗大便器によれば、タンクが、タンク内に供給される水を強制的にフロートに衝突させて移動軸に対してフロートを移動させるフロート移動手段を有していることにより、フロートが水の衝突によって移動軸に対して強制的に移動し、フロートと移動軸との固着がはく離されるため、フロートと移動軸との固着によるフロートスイッチの作動不良を抑制し、確実に便器洗浄を行うことができる。
本請求項2に係る発明は、請求項1に記載された構成に加えて、前記フロート移動手段は、前記流入口から前記タンク内へ流入した水を前記フロートに側面から衝突させることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
本請求項2に係る発明の水洗大便器によれば、請求項1に係る発明が奏する効果に加えて、フロート移動手段が、水をフロートに側面から衝突させることにより、フロートに対して水による移動軸の周方向に沿った衝突力が加わるため、フロートが移動軸に対して回転しやすくなり、フロートと移動軸との固着によるフロートスイッチの作動不良を抑制し、確実に便器洗浄を行うことができる。
本請求項3に係る発明は、便器本体と、該便器本体を洗浄する水を貯水するタンクと、該タンク内の水を前記便器本体に供給するポンプと、前記タンク内の水位に連動して上下するフロート及び該フロートの移動軸を有し前記タンク内の水位が予め定められた水位より低下したときにポンプ停止信号を発するフロートスイッチと、該フロートスイッチの発したポンプ停止信号を検知して前記ポンプを停止制御する制御装置とを備える水洗大便器であって、前記タンクは、前記フロートに対向するように開口し、前記タンク内へ水を供給する給水口を有し、前記給水口から前記タンク内へ流入した水を前記フロートに衝突させて前記移動軸に対して前記フロートを移動させ、前記給水口が、前記フロートの下方に位置していることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
本請求項3に係る発明の水洗大便器によれば、給水口からタンク内へ流入した水をフロートに衝突させて移動軸に対してフロートを移動させることにより、新たな構造を有することなく、フロートと移動軸との固着によるフロートスイッチの作動不良を抑制し、確実に便器洗浄を行うことができる。また、給水口がフロートの下方に位置していることにより、フロートが下方から噴射される水により移動軸に対して強制的に上方に移動するため、確実にフロートと移動軸との固着を抑制することができる。
本請求項に係る発明は、請求項1乃至4に記載された構成に加えて、前記フロートが、前記水の運動エネルギーを前記フロートの回転運動エネルギーに変換する回転力変換部を外面に有していることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
本請求項に係る発明の水洗大便器によれば、請求項1乃至4に係る発明が奏する効果に加えて、フロートが、水の運動エネルギーをフロートの回転運動エネルギーに変換する回転力変換部を外面に有していることにより、水の衝突力を受けるフロートの面積が広がることに加え、衝突力の加わる位置が移動軸から遠ざかり、水がフロートに与える回転モーメントが回転力変換部のない場合に比べて大きくなるため、フロートが移動軸に対して回転しやすくなり、フロートと移動軸との固着による下方フロートスイッチの作動不良を抑制し、確実に便器洗浄を行うことができる。
本発明により、フロートと移動軸との固着によるフロートスイッチの作動不良を抑制し、確実に便器洗浄を行う水洗大便器を提供することができる。
本発明の第1実施形態の水洗大便器の外観斜視図。 本発明の第1実施形態の水洗大便器の側面パネルと衛生洗浄便座を除いた状態の斜視図。 本発明の第1実施形態のタンクの外観斜視図。 本発明の第1実施形態のタンクの上面図。 本発明の第1実施形態のタンクのA−A断面図。 本発明の第1実施形態のタンクのB−B断面図。 本発明の第1実施形態のタンクの排水管を除いた状態のA−A断面図。 本発明の第1実施形態の水洗大便器の洗浄水路の概略図。 本発明の第2実施形態のタンクのB−B断面図。 本発明の第3実施形態のタンクのB−B断面図。 本発明の第4実施形態のタンクのB−B断面図。
(第1実施形態)
図1は本発明の第1実施形態である水洗大便器100の外観斜視図であり、本発明の本発明の第1実施形態である水洗大便器100には、便器本体110と、便器本体110の後方の側面を隠蔽する側面パネル120と、便器本体110に載置された衛生洗浄便座130とを備えている。
図2は本発明の第1実施形態である水洗大便器100において、側面パネル120と衛生洗浄便座130とを除いた状態の斜視図である。
便器本体110の後方には、便器本体110を洗浄する水Wを貯水するタンク140と、このタンク140内の水Wを便器本体110に供給するポンプ150とを更に備えている。
次にタンク140の構造について、図3乃至図7を用いて説明する。
図3はタンク140の外観斜視図であり、図4はタンク140の上面図であり、図5はタンク140のA−A断面図であり、図6はタンク140のB−B断面図である。
図4に示すように、タンク140は前後方向に非対称であり、左右方向にも非対称である。
そして、タンク140は、タンク上蓋141とタンク本体142とが係合することによって形成されている。
タンク上蓋141は、図示されない給水源に接続された給水管が接続される給水口141aを備えている。
そして、図6に示すように、タンク上蓋141のタンク本体142内部と対向する面には、流入口141bを備えており、給水口141aと連通している。
さらに、タンク140内の水位が予め定められた水位に達したときに給水弁閉止信号を発する上方フロートスイッチ143が、給水口141aよりも前方かつ右側方にあり、タンク上蓋141よりタンク本体142内に挿入され、図6に示すようにタンク上蓋141から垂下している。
そして、上方フロートスイッチ143は、円環状のフロート143aと、フロート143aに貫入されてフロート143aの上下動時の上下方向以外の並進運動を規制する円柱状の移動軸143bと、移動軸143bの先端にフロート143aの脱落防止のための止め輪143cとを備えている。
タンク本体142は、図5に示すように複数の底面を備えている。
そしてタンク本体142は、タンク本体142内にタンク140内の水位が予め定められた水位DL1より低下したときにポンプ停止信号を発するフロートスイッチである下方フロートスイッチ144と、タンク140内のタンク内空間Vに貯水された水Wを汲み上げる排出管145とが設けられている。
排出管145は、図5および図6に示すように、タンク本体142内で最も低い底面である最下面142aと対向する排出管開口145aと、さらに排出管開口145aから上方に伸び、タンク本体142の中央付近で右側方に屈曲し、タンク本体142の側面からタンク140外部へと伸びている排水管本管145bとを備えている。
下方フロートスイッチ144は、タンク142内で最も低い底面である最下面142aより上方にある第二底面142bから直立しており、円環状のフロート144aと、フロート144aに貫入されてフロート144aの上下動時の上下方向以外の並進運動を規制する円柱状の移動軸144bと、移動軸144bの先端にフロート144aの抜け防止のための止め輪144cとを備えている。
さらに、タンク140はタンク内空間Vへ流入した水Wによる水流Sを下方フロートスイッチ144に向けて偏向させる水流偏向部146を備えている。
この水流偏向部146について、図6および図7を用いて説明する。
図7は、図4に示したタンク140において排出管145を除いた状態のA−A断面図である。
水流偏向部146は、平板を屈曲点146bで折り曲げて作られており、支持材146dでタンク本体142に支持されている。
水流偏向部146の後端146aは前端146bより上方に位置し、流入口141bからタンク内空間Vに流入する水Wによる水流Sが衝突するように後端146aから屈曲点146bで構成される面が流入口141bと対向している。
また、図7に示すように、水流偏向部146は、左右方向において下方フロートスイッチ144のフロート144aの中心軸より左側方で対向している。
続いて、図5および図8に基づいて、本発明の第1実施形態の水洗大便器100における動作について説明する。
まず、本発明の第1実施形態におけるタンク140の通常の給排水動作について説明する。
図8は本発明の第1実施形態の水洗大便器100の洗浄水路の概略図である。
使用者が水洗大便器100の図示しないリモコン等を操作して便器洗浄開始信号を水洗大便器100に送信する。
タンク140内には便器洗浄で使用する量の水Wが貯水されており、水洗大便器100が洗浄開始信号を受信すると、ポンプ150が駆動し、排出管145よりタンク140内の水Wを汲み取って、ポンプ150を介して、便器本体110へ供給する。
この際、ポンプ150によるタンク140内の水Wの汲み上げにより、タンク140内の水位が低下する。
この水位低下に伴い、下方フロートスイッチ144のフロート144aも移動軸144bに沿って下方に移動する。
そして、フロート144aが所定位置DL1より下回ると、下方フロートスイッチ144がONとなる。
下方フロートスイッチ144がONとなると、ポンプ停止信号を制御装置160に送信する。
ポンプ停止信号を受信した制御装置160は、ポンプ140を停止させる。
これにより、排水動作が完了する。
便器本体110の洗浄後、制御装置160が給水弁FVを開き、タンク140内に水Wを供給する。
このとき、タンク140内への水Wの流入に伴い、タンク140内の水位が上昇する。
この水位上昇に伴い、上方フロートスイッチ143のフロート143aも上方に移動する。
そして、フロート143aが所定位置UL1より上回ると、上方フロートスイッチ143がONとなる。
上方フロートスイッチ143がONとなると、給水弁閉止信号を制御装置160に送信する。
給水弁閉止信号を受信した制御装置160は、給水弁FVを閉止する。
これにより、給水動作が完了する。
次いで、図6および図7に基づいて、本発明の第1実施形態の水洗大便器100において、フロートが移動軸の上方あるいは下方に固着した際のフロート固着はく離動作について説明する。
制御装置160が給水弁FVを開くと、水Wが給水口141aからタンク140内に流入する。
そして、給水口141aからタンク140内に流入した水Wは、流入口141bからタンク内空間Vに供給される。
流入口141bからタンク内空間Vに供給された水Wによる水流Sは、まず流入口141bの直下にある水流偏向部146の後端146aと屈曲点146bとで構成される面に衝突する。
そして、後端146aと屈曲点146bとで構成される面に衝突した水流Sは、屈曲点146bと前端146cとで構成される面に沿って曲げられ、フロート144aの側面に衝突する。
すなわち、水流偏向部146により、流入口141bからタンク内空間Vに供給された水Wによる水流Sの向きが、下方へ向かう向きから、前方へ向かう向きに変わる。
このとき、図7に示したように、水流偏向部146が、左右方向において下方フロートスイッチ144のフロート144aの中心軸より左側方で対向していることにより、水流Sがフロート144aの中心軸より左側方の側周面の一部に衝突するため、フロート144aを一方向に回転させるような回転力がフロート144aに生じる。
この回転力によって、フロート144aが移動軸144bに対して強制的に回動し、フロート144aと移動軸144bとの固着をはく離できる。
つまり、水流偏向部146がフロート144aをタンク140内の水位上昇に伴う移動させるのではなく強制的に移動させるフロート移動手段として機能する。
なお、本実施形態では、水流偏向部146が、左右方向において下方フロートスイッチ144のフロート144aの中心軸より左側方で対向しているとしたが、水流偏向部146が、左右方向において下方フロートスイッチ144のフロート144aの中心軸より右側方で対向してもよい。
また、本実施形態では、下方フロートスイッチ144がONとなると、ポンプ停止信号を制御装置160に送信するとしたが、下方フロートスイッチ144がOFFとなると、ポンプ停止信号を制御装置160に送信してもよい。
同様に、上方フロートスイッチ143がOFFとなると、給水弁閉止信号を制御装置160に送信してもよい。
このようにして得られた本発明の第1実施形態の水洗大便器100は、タンク140が、タンク140内に供給される水Wを強制的にフロート144aに衝突させて移動軸144bに対してフロート144aを移動させるフロート移動手段である水流偏向部146を有していることにより、フロート144aが水Wの衝突によって移動軸144bに対して強制的に移動し、フロート144aと移動軸144bとの固着がはく離されるため、フロート144aと移動軸144bとの固着による下方フロートスイッチ144の作動不良を抑制し、確実に便器洗浄を行うことができる。
例えば、下方フロートスイッチ144がポンプ停止信号を発している状態であるフロート144aが移動軸144bの下方で固着した状態であったとしても、フロート移動手段である水流偏向部146を有していることにより、フロート144aが水Wの衝突によって移動軸144bに対して強制的に移動し、フロート144aと移動軸144bとの固着がはく離され、タンク140内の水位上昇に伴いフロート144aが移動軸144bに対して移動するようになる。
これにより、タンク140内の水位が予め定められた水位UL1に到達した後に、図示しないリモコン等から便器洗浄開始信号を水洗大便器100に送信されると、下方フロート144がポンプ停止信号を発していないため、ポンプ150が駆動でき、タンク140内の水Wが排水管145から汲み上げられる。
そして、水位が予め定められた水位DL1より低下すると、下方フロートスイッチ144がポンプ停止信号を発し、ポンプ停止信号を受信した制御装置160がポンプ停止制御を行う。
さらに、フロート移動手段である水流偏向部146が、水Wをフロート144aに側面から衝突させることにより、フロート144aに対して水による移動軸144bの周方向に沿った衝突力が加わるため、フロート144aが移動軸144bに対して回転しやすくなり、フロート144aと移動軸144bとの固着による下方フロートスイッチ144の作動不良を抑制し、確実に便器洗浄を行うことができる。
加えて、フロート144aの回転によって移動軸144bとの固着をはく離するため、フロート144aの移動軸144bからのはく離に伴うフロート144aの上下動を抑制し、下方フロートスイッチ144の誤作動を無くすことができる。
さらに、フロート移動手段が、給水口141aから供給される水Wの流れを偏向させる水流偏向部146であることにより、水Wが水流偏向部146によってフロート144aに回転力を与えるため、簡便な構造でフロート144aと移動軸144bとの固着を抑制することができる。
(第2実施形態)
次に、図9に基づいて、本発明の第2実施形態の水洗大便器200におけるタンク240について説明する。
図9は本発明の第2実施形態の水洗大便器200におけるタンク240のB−B断面図であり、第2実施形態のタンク240は、第1実施形態の水洗大便器100のフロート144aの外面に羽根を設けたものであり、多くの要素について第1実施形態の水洗大便器100と共通するので、共通する事項については詳しい説明を省略し、下2桁が共通する200番台の符号を付すのみとする。
下方フロートスイッチ244は、フロート244aの外面に更に羽根244dを備えている。
羽根244dは、前後方向に2枚、左右方向に2枚の計4枚あり、それぞれフロート244aの外面から周方向に突出している。そして、隣り合う各羽根の成す角度は90度である。
これにより、フロート244aの側周面の一部に衝突する水流Sがフロート244aと衝突する面積が広がる。
すなわち水流Sによる衝突力を受けるフロート244aの面積が広がる。
加えて、衝突力の加わる位置が移動軸244bから遠ざかり、水Wがフロート244aに与える回転モーメントが羽根244dのない場合に比べて大きくなるため、フロート244aが移動軸244bに対して回転しやすくなり、フロート244aと移動軸244bとの固着による下方フロートスイッチ244の作動不良を抑制し、確実に便器洗浄を行うことができる。
よって、羽根244dは水の運動エネルギーをフロート244aの回転運動エネルギーに変換する回転力変換部として機能する。
なお、本実施形態においては、下方フロートスイッチ244に羽根244dを設けたが、羽根は下方フロートスイッチ244に限定されるものでなく、上方フロートスイッチ243にも設けてもよい。
また、本実施形態においては、羽根244dのそれぞれが成す角度は90度であるが、羽根244dのそれぞれが成す角度は90度に限定されるものではない。
さらに、本実施形態においては、羽根244dの枚数は4枚であるが、4枚に限定されるものではない。
さらに、羽根244dは図9においては、上下方向に延びているが、水流Sを回転力に変換できるものであれば、如何なる形状であっても構わない。たとえば、上下方向に対して傾斜していてもよい。
(第3実施形態)
次に、図10に基づいて、本発明の第3実施形態の水洗大便器300におけるタンク340について説明する。
図10は本発明の第3実施形態の水洗大便器300におけるタンク340のB−B断面図であり、第3実施形態のタンク340は、第1実施形態の水洗大便器100のタンク140内にホースを設けたものであり、多くの要素について第1実施形態の水洗大便器100と共通するので、共通する事項については詳しい説明を省略し、下2桁が共通する300番台の符号を付すのみとする。
第3実施形態において、ホース347は、一端が流入口341bに直結され、他端が下方フロートスイッチ344のフロート344aに向けて開口されるように曲成されている。
ホース347の開口は、左右方向においてフロート344aの中心軸より左側方で対向している。
これにより、ホース347から噴出された水流Sがフロート344aの側周面の一部に衝突するため、フロート344aに回転力が生じる。
この回転力によって、フロート344aが下方フロートスイッチ344の移動軸344bに対して強制的に回動する。
つまり、ホース347がフロート344aを強制的に移動させるフロート移動手段として機能する。
なお、本実施形態では、ホース347が、左右方向においてフロート344aの中心軸より左側方で対向しているとしたが、ホース347が、左右方向においてフロート344aの中心軸より右側方で対向してもよい。
(第4実施形態)
次に、図11に基づいて、本発明の第4実施形態の水洗大便器400におけるタンク440について説明する。
図11は本発明の第4実施形態の水洗大便器400におけるタンク440のB−B断面図であり、第4実施形態のタンク440は、第1実施形態の水洗大便器100のタンク140の給水口141aの位置をタンク本体側に移動させたものであり、多くの要素について第1実施形態の水洗大便器100と共通するので、共通する事項については詳しい説明を省略し、下2桁が共通する400番台の符号を付すのみとする。
第4実施形態においては、給水口442cはタンク本体442の側面に設けられており、上下方向において下方フロートスイッチ444のフロート444aの対向する位置に開口している。
さらに、給水口442cの開口は、左右方向においてフロート444aの中心軸より左側方でフロート444aの一部と左右方向で対向している。
次いで、図11に基づいて、本発明の第4実施形態の水洗大便器400におけるフロート固着はく離動作について説明する。
制御装置460が給水弁FVを開くと、水Wが給水口442cよりタンク440内に供給される。このとき、給水口442cから流入した水Wによる水流Sが、直接フロート444aの中心軸より左側方の側周面の一部に衝突し、フロート444aを一方向に回転させるような回転力がフロート444aに生じる。
この回転力によって、フロート444aが下方フロートスイッチ444の移動軸444bに対して強制的に回動し、フロート444aと移動軸444bとの固着をはく離できる。
つまり、タンク本体442の側面にあり、フロート444aの対向する位置に開口された給水口442cがフロート444aを強制的に移動させるフロート移動手段として機能する。
このようにして得られた本発明の第4実施形態の水洗大便器400は、フロート移動手段が、水Wをタンク440内に給水してフロート444aに直接衝突させるようにタンク440に配置された給水口442cであることにより、フロート移動手段として特別な構造を有する必要がなくなるため、簡便な構造でフロート444aと移動軸444bとの固着を抑制することができる。
なお、本実施形態では、給水口442cが、左右方向においてフロート444aの中心軸より左側方で対向しているとしたが、給水口442cが、左右方向においてフロート444aの中心軸より右側方で対向してもよい。
また、給水口442cは、フロート444aの直下に位置していてもよい。
これにより、フロート444aが下方にある給水口442cから噴射される水Wによる水流Sにより移動軸444bに対して強制的に上方に移動するため、確実にフロート444aと移動軸444bとの固着を抑制することができる。
本発明は、便器本体と、該便器本体を洗浄する水を貯水するタンクと、該タンク内の水を前記便器本体に供給するポンプと、前記タンク内の水位に連動して上下するフロート及び該フロートの移動軸を有し前記タンク内の水位が予め定められた水位より低下したときにポンプ停止信号を発するフロートスイッチと、該フロートスイッチの発したポンプ停止信号を検知して前記ポンプを停止制御する制御装置とを備える水洗大便器であって、前記タンクが、該タンク内に供給される水を強制的に前記フロートに衝突させて前記移動軸に対して前記フロートを移動させるフロート移動手段を有しており、フロートと移動軸との固着によるフロートスイッチの作動不良を抑制し、確実に便器洗浄を行うものであれば、その具体的な実施態様は、如何なるものであっても構わない。
例えば、前述した各実施形態が備える各構成は、技術的に可能な限り組み合わせることができれば、これらを組み合わせたものであってもよい。
また、本発明は下方フロートスイッチの固着はく離について限定されるものではなく、他のフロートスイッチの固着はく離をするものであってもよい。
100、 200、 300、 400 ・・・ 水洗大便器
110 ・・・ 便器本体
120 ・・・ 側面パネル
130 ・・・ 衛生洗浄便座
140、 240、 340、 440 ・・・ タンク
141、 241、 341、 441 ・・・ タンク上蓋
141a、241a、341a ・・・ 給水口
141b、241b、341b ・・・ 流入口
142、 242、 342、 442 ・・・ タンク本体
142a、242a、342a、442a ・・・ 最下面
142b、242b、342b、442b ・・・ 第二底面
442c ・・・ 給水口(フロート移動手段)
143、 243、 343、 433 ・・・ 上方フロートスイッチ
143a、243a、343a、443a ・・・ フロート
143b、243b、343b、443b ・・・ 移動軸
143c、243c、343c、443c ・・・ 止め輪
144、 244、 344、 444 ・・・ 下方フロートスイッチ(フロートスイッチ)
144a、244a、344a、444a ・・・ フロート
144b、244b、344b、444b ・・・ 移動軸
144c、244c、34dc、444c ・・・ 止め輪
244d ・・・ 羽根(回転力変換部)
145、 245、 345、 445 ・・・ 排出管
145a ・・・ 排出管開口
145b ・・・ 排出管本管
146 ・・・ 水流偏向部(フロート移動手段)
146a ・・・ 後端
146b ・・・ 屈曲点
146c ・・・ 前端
146d ・・・ 支持材
347 ・・・ ホース(フロート移動手段)
150 450 ・・・ ポンプ
160 460 ・・・ 制御装置
DL1、UL1 ・・・ 予め定められた水位
FV ・・・ 給水弁
S ・・・ 水流
V ・・・ タンク内空間
W ・・・ 水

Claims (4)

  1. 便器本体と、該便器本体を洗浄する水を貯水するタンクと、該タンク内の水を前記便器本体に供給するポンプと、前記タンク内の水位に連動して上下するフロート及び該フロートの移動軸を有し前記タンク内の水位が予め定められた水位より低下したときにポンプ停止信号を発するフロートスイッチと、該フロートスイッチの発したポンプ停止信号を検知して前記ポンプを停止制御する制御装置とを備える水洗大便器であって、
    前記タンクは、
    前記タンクへ供給された水を前記タンク内へ流入させる流入口と、
    前記流入口から流入する水の流れ方向と対向する位置に設けられ、前記流入口から流入した水の流れ方向が前記フロートに対向する流れ方向に変わるようにガイドすることで、前記流入口から流入した水を前記フロートに衝突させて前記移動軸に対して前記フロートを移動させるフロート移動手段と、
    を有していることを特徴とする水洗大便器。
  2. 前記フロート移動手段は、前記流入口から前記タンク内へ流入した水を前記フロートに側面から衝突させることを特徴とする請求項1記載の水洗大便器。
  3. 便器本体と、該便器本体を洗浄する水を貯水するタンクと、該タンク内の水を前記便器本体に供給するポンプと、前記タンク内の水位に連動して上下するフロート及び該フロートの移動軸を有し前記タンク内の水位が予め定められた水位より低下したときにポンプ停止信号を発するフロートスイッチと、該フロートスイッチの発したポンプ停止信号を検知して前記ポンプを停止制御する制御装置とを備える水洗大便器であって、
    前記タンクは、
    前記フロートに対向するように開口し、前記タンク内へ水を供給する給水口を有し、
    前記給水口から前記タンク内へ流入した水を前記フロートに衝突させて前記移動軸に対して前記フロートを移動させ
    前記給水口が、前記フロートの下方に位置していることを特徴とする水洗大便器。
  4. 前記フロートが、前記水の運動エネルギーを前記フロートの回転運動エネルギーに変換する回転力変換部を外面に有していることを特徴とする請求項1乃至に記載の水洗大便器。
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