JP6454567B2 - 半導体装置 - Google Patents

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Description

本発明は半導体装置及び無線通信装置に関し、例えば整合及びフィルタリングを行う半導体装置及び無線通信装置に関する。
近年、Bluetooth(登録商標)等の無線を用いるコンピュータ機器の需要が増加しており、また、ウェアラブルデバイスに搭載するために、無線回路の1チップ化などが要求されていることから、マイコンやSoC(System on a Chip)などの半導体装置への無線回路の搭載が増加している。
半導体装置に搭載される無線回路では、整合回路を用いて平衡信号を非平衡信号に変換し、合わせてインピーダンス整合を行い、非平衡信号をアンテナから送信する。例えば、非特許文献1では、半導体装置に搭載された無線回路に整合回路を備えた例が記載されている。
また、半導体装置に搭載される無線回路では、高調波を抑圧するためのフィルタを備える。例えばBluetooth(登録商標)、Bluetooth low energy(登録商標), IEEE802.15.4gでは、高効率な飽和動作パワーアンプを用いられている。しかしながら飽和動作パワーアンプは、出力に含まれる高調波成分のレベルが高くなるので、各種法令・規格に準拠するよう、高調波を抑圧してから空間に送信することが必要である。
例えば非特許文献1では、半導体装置に整合回路及びフィルタを搭載することが検討されている。
A 2.4-GHz HBT power amplifier using an on-chip transformer as an output matching network Hoseok Seol, ; Changkun Park ; Dong Ho Lee ; Park, Min ; Songcheol Hong Microwave Symposium Digest, 2008 IEEE MTT-S International Publication Year: 2008, Page(s): 875 - 878
従来の装置では、整合回路及びフィルタを搭載する半導体装置の実装面積が増加してしまう問題があった。
その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
一実施の形態によれば、半導体装置は、送信データを規定の周波数の送信信号に変換する送信回路と、前記送信信号の電力を増幅する増幅器と、前記送信信号を平衡信号から不平衡信号に変換する整合回路と、前記送信信号の周波数帯域を制限するフィルタ回路と、を備え、前記整合回路は一次インダクタと二次インダクタとを含み、前記フィルタ回路はフィルタ用インダクタを含み、前記一次インダクタ、前記二次インダクタ、および前記フィルタ用インダクタは同一の平面上にそれぞれ略同心で巻かれている。
前記一実施の形態によれば、整合回路及びフィルタを搭載する半導体装置の実装面積を減少させることができる。
実施の形態に係る半導体装置の概要構成を示す構成図である。 無線通信装置に用いる一般的な半導体装置の概要構成を示す図である。 実施の形態に係る半導体装置の概要構成を示す構成図である。 実施の形態に係る半導体装置の概要構成を示す構成図である。 実施の形態に係る半導体装置の概要構成を示す構成図である。 実施の形態に係る半導体装置の概要構成を示す構成図である。 実施の形態に係る半導体装置の概要構成を示す回路図である。 実施の形態1に係る半導体装置の構成を示す図である。 実施の形態1に係る半導体装置の概要構成を示す回路図である。 実施の形態1に係る半導体装置の構成を示す断面図である。 実施の形態1に係る半導体装置の構成を示す断面図である。 実施の形態1に係る半導体装置の構成を示す断面図である。 実施の形態1に係る半導体装置の結合定数とインダクタンスの関係を示す図である。 実施の形態1に係る半導体装置の結合定数とインダクタンスの関係を示す図である。 実施の形態1に係る半導体装置の概要構成を示す構成図である。 実施の形態2に係る半導体装置の構成を示す図である。 実施の形態3に係る半導体装置の構成を示す図である。 実施の形態4に係る半導体装置の構成を示す図である。 実施の形態5に係る半導体装置の構成を示す図である。 実施の形態5に係る半導体装置の構成を示す図である。 実施の形態6に係る半導体装置の構成を示す図である。 実施の形態6に係る半導体装置の構成を示す図である。 実施の形態7に係る装置の無線通信の構成を示す図である。
説明の明確化のため、以下の記載及び図面は、適宜、省略、及び簡略化がなされている。なお、各図面において、同一の要素には同一の符号が付されており、必要に応じて重複説明は省略されている。
以下の実施の形態においては便宜上その必要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それらはお互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、応用例、詳細説明、補足説明等の関係にある。また、以下の実施の形態において、要素の数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でもよい。
さらに、以下の実施の形態において、その構成要素(動作ステップ等も含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではない。同様に、以下の実施の形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。このことは、上記数等(個数、数値、量、範囲等を含む)についても同様である。
(実施の形態の概要)
図1は、実施の形態に係る半導体装置の概要構成を示す構成図である。図1に示すように、実施の形態に係る半導体装置10は、シンセサイザ11と、送信器12と、増幅器13と、送信整合回路及びフィルタ14と、LNA15と、受信器16とを備えている。半導体装置10は、無線通信装置20に組み込まれて用いられるのが好適である。
例えば、無線通信装置20は、半導体装置10と、インターフェース21と、モデム22と、切替器23と、アンテナ24と、受信フィルタ25と、受信整合回路26とを備える。
インターフェース21は、内部または外部と、モデム22との信号の電圧等の規格を調整して、MCU(Micro Control Unit)27とのデータ通信の仲介を行う。モデム22は、送信信号を変調して送信器12に出力し、また受信器16からの受信信号を復調してインターフェース21に出力する。
シンセサイザ11は、発振器を有し、無線周波数の信号を生成して送信器12及び受信器16に出力する。送信器12は、送信信号を無線周波数に変換して増幅器13に出力する。増幅器13は、送信信号の電力を増幅して、送信整合回路及びフィルタ14に出力する。
送信整合回路及びフィルタ14は、送信信号のインピーダンス変換及び平衡−不平衡変換を行う送信整合回路(バラン)と、遮断周波数帯の信号を減衰するフィルタとを一体の半導体集積回路にまとめたものである。この送信整合回路及びフィルタ14は、送信信号のインピーダンス変換、平衡−不平衡変換、及び遮断周波数帯の信号の減衰を行う。例えば、送信整合回路及びフィルタ14は、3次高調波を減衰する。そして、送信整合回路及びフィルタ14は、処理後の送信信号を切替器23に出力する。
切替器23は、送信信号をアンテナ24に出力する。そして、アンテナ24は、送信信号を無線信号として送信する。またアンテナ24は、受信した無線信号を受信信号として、切替器23に出力する。切替器23は受信信号を受信フィルタ25に出力する。
受信フィルタ25は、受信信号に対して遮断周波数帯の信号を減衰し、受信整合回路26に出力する。受信整合回路26は、受信信号のインピーダンス変換及び平衡−不平衡変換を行う。そして、受信整合回路26は、処理後の受信信号をLNA15に出力する。
LNA15は低雑音増幅器(LNA:Low Noise Amplifier)であり、受信信号を増幅して受信器16に出力する。受信器16は、受信信号を無線周波数からベースバンドに変換して、モデム22に出力する。
このように本実施の形態の半導体装置は、送信整合回路及びフィルタを一つの回路としてまとめて内部に備えている。
図2は、無線通信装置に用いる一般的な半導体装置の概要構成を示す図である。図2において、図1と同様の構成については同じ番号を付して説明を省略する。
図2において、半導体装置30は、図1の半導体装置10と比べて送信整合回路及びフィルタ14を有していない。そして、無線通信装置31は、半導体装置30とは別に、送信整合回路32と、送信フィルタ33とを備えている。
すなわち、本実施の形態の半導体装置10は、送信整合回路及びフィルタ14を半導体内部に備えており、無線通信装置20は、送信整合回路及びフィルタを別に用意する必要がなくなる。
次に回路としての、本実施の形態の半導体装置について説明する。図3は、無線通信装置の送信部分の概略構成を示す回路図である。図3では、無線通信装置の回路構成のうち、増幅器、送信整合回路、及びフィルタの部分について図示している。
図3に示すように、増幅器PA13は、FET(Field effect transistor)を組み合わせた差動パワーアンプから構成されている。そして、増幅器PA13は、入力端子を送信器12に接続し、出力端子を送信整合回路TR41の平衡側端子に接続している。
送信整合回路TR41は、平衡側を構成するインダクタL42及びキャパシタC43と、不平衡側を構成するインダクタL44から構成される。また不平衡側のキャパシタC45は、外部に備えても良いし、送信整合回路TR41内に備えても良い。送信整合回路TR41は、平衡側の端子2つを増幅器PA13の出力に接続し、不平衡側の一端を接地し、他の一端を出力とする。
そして、フィルタLPF46は、インダクタL47と、キャパシタC48とから構成されている。インダクタL47の一端は送信整合回路TR41の出力と接続し、他の一端をキャパシタC48に接続している。またキャパシタC48は、インダクタL47と接続していない一端を接地している。
本発明者は、これらの送信整合回路TR41とフィルタLPF46を半導体装置に組み込むことを発想した。図4は、実施の形態に係る半導体装置の概要構成を示す構成図である。図4に示すように、無線通信装置RD50内にある半導体装置SD51は、増幅器PA13と、送信整合回路TR41と、インダクタL47と、キャパシタC48を備える。
この半導体装置SD51をブロック図で示したものを図5に示す。図5は、実施の形態に係る半導体装置の概要構成を示す構成図である。図5において、図1と同様の構成については同じ番号を付して説明を省略する。
図5に示す半導体装置51は、シンセサイザ11と、送信器12と、増幅器13と、LNA15と、受信器16と、送信整合回路52と、フィルタ53と、を備えている。そして、無線通信装置50は、半導体装置51と、インターフェース21と、モデム22と、切替器23と、アンテナ24と、受信フィルタ25と、受信整合回路26とを備える。
図5に示すように、発明者は、まず半導体装置51に送信整合回路52と、フィルタ53とを組み込むことを発想し、さらに半導体装置51内での送信整合回路52とフィルタ53とを一体化した回路構成とすることを発想した。
すなわち、図3に示すように、送信整合回路TR41の不平衡側のインダクタL44と、フィルタLPF46のインダクタL47とは、一端を接続し、接続点を不平衡側の出力としている。したがって、送信整合回路TR41とフィルタLPF46とを一体化した回路とした場合、平衡側の2つの端子と、不平衡側のインダクタL44と、フィルタLPF46のインダクタL47の接続する1つの端子と、不平衡側のインダクタL44の他の1つの端子と、フィルタLPF46のインダクタL47の他の1つの端子との、合計5端子の回路を構成することになる。
図6は、実施の形態に係る半導体装置の概要構成を示す構成図である。図6において、無線通信装置RD60内にある半導体装置SD61は、増幅器PA13と、送信整合回路及びインダクタID62と、キャパシタC63を備える。これらは全て半導体基板上に形成されている。
送信整合回路及びインダクタID62は、整合回路における平衡側の2端子P1PとP1Nとを、整合回路における不平衡側のインダクタとフィルタのインダクタとの接続点となる端子P2Pと、整合回路における不平衡側のインダクタの他の端子P2Nと、フィルタのインダクタの他の端子P3とを有する。すなわち送信整合回路及びインダクタID62は、5端子受動回路を構成している。
そして、端子P2Pは出力端子となり、また端子P2Nは接地している。また端子P3は、キャパシタC63に接続している。またキャパシタC63は、端子P3と接続していない一端を接地している。これらの接続によりインダクタL103とキャパシタC63との直列接続回路が形成される。
そして、端子P1PとP1Nは、それぞれ増幅器PA13の出力と接続する。また、端子P2Nは接地し、且つキャパシタを介して端子P3と接続することにより、フィルタを構成する。端子P2Pは、不平衡側の出力端子として機能する。
図6の送信整合回路及びインダクタID62の内部回路を図7に示す。図7は、実施の形態に係る半導体装置の概要構成を示す回路図である。
図7に示すように、送信整合回路及びインダクタID62は、送信整合回路の平衡側のインダクタL71と、不平衡側のインダクタL72と、フィルタのインダクタL73と、を有し、それを相互インダクタンスで結合されている。すなわち、送信整合回路の平衡側のインダクタL71と不平衡側のインダクタL72とが相互インダクタンスで結合されているだけでなく、平衡側のインダクタL71とフィルタのインダクタL73とが相互インダクタンスで結合され、そして不平衡側のインダクタL72とフィルタのインダクタL73とが相互インダクタンスで結合されている。
この送信整合回路のインダクタとフィルタのインダクタとが相互インダクタンスで結合されていることによる効果は以下の実施形態の説明において明らかにする。
(実施の形態1)
以下、図面を参照して実施の形態1について説明する。実施の形態1では、整合回路を平衡−不平衡変換を含むバランとして機能する例について説明する。すなわち、整合回路の一次インダクタが平衡側のインダクタとなり、二次インダクタが不平衡側のインダクタとなる。図8は、実施の形態1に係る半導体装置の構成を示す図である。図8において、実線は配線層の配線を示し、白抜き線は、他の配線層での配線を示す。図8に示すように、半導体装置SD100は、インダクタL101と、インダクタL102と、インダクタL103とを、半導体基板の平面上に備えている。
インダクタL101は、整合回路における平衡側のインダクタであり、P1PとP1Nとを端子として接続している。インダクタL102は、整合回路における不平衡側のインダクタであり、P2PとP2Nとを端子として接続している。
インダクタL103は、フィルタを構成するインダクタであり、P2PとP3とを端子として接続している。すなわち、インダクタL102と、インダクタL103は、互いの一端を接続し、P2Pを出力端子としている。
図8において、インダクタL101は2回巻き、インダクタL102は3回巻き、インダクタL103は1回巻きであるが、各インダクタの巻き数は設定するインダクタタンスにより決定するものであり、図8の巻き数に限定されるものではない。
またインダクタL102と、インダクタL103は、端子P2Pから見て同じ周方向、すなわち図8を正面から見る方向で右巻きに巻かれている。それぞれのインダクタは、好適には、多層配線層のうちの最も厚い層に形成されている。そして、配線同士の交差部のみ、一方の配線が他の配線層を用いて形成されている。
そして図8に示すように、インダクタL101と、インダクタL102と、インダクタL103とは、それぞれ略環を形成し、略同心で平面上に互いに接触しないように配置されている。言い換えれば3個のインダクタが互いにその中心を、最も内側に配置されたインダクタの内側に位置する様に配置されている。
これらのインダクタは、内側から、インダクタL102、インダクタL101、インダクタL102、インダクタL101、インダクタL102、インダクタL103の順に略同心で配置されている。
次に半導体装置SD100の積層方向の構造について説明する。図10〜12は、実施の形態1に係る半導体装置の構成を示す断面図である。
図10は、図8におけるXA−XBでの断面を示す断面図である。図10において、インダクタL101〜103は同じ層に形成されている。そして、インダクタL101は、ビア101A、他の配線層の配線101Bを介して端子P1Nに接続される。
このように、インダクタを同一の層に形成し、配線が交差する部分について他の配線層を経由することにより、半導体装置SD100が形成される。
インダクタL101〜103は、いずれも多層配線のうちの最も厚い層を用いて形成されるのが好適である。そして配線同士が交差する部分は、他の配線層を用いて形成することができる。また図10に示すように、インダクタL101〜103は、増幅器PA13と異なる層に形成することが好適である。
インダクタ同士が交差する部分についても同様に他の配線層を経由することにより、半導体装置SD100が形成される。図11は、図8におけるXIA−XIBでの断面を示す断面図である。図11において、インダクタL101及び102は、交差する配線について、それぞれビア101A及び102Aを経由して他の配線層の配線101B及び102Bに接続する。
図12は、図8におけるXIIA−XIIBでの断面を示す断面図である。図12に示すようにインダクタL101及び102は、配線101B及び102Bと異なる層で配線されており、インダクタL101及び102は、配線101B及び102Bと接することなく交差することができる。
図8〜12で説明したように、インダクタL101とインダクタL102は、配線が互い違いになる様に巻かれており、インダクタL101とインダクタL102の結合係数を高めている。一方、インダクタL103は、インダクタL101及びインダクタL102の外周に巻かれているので、インダクタL103とインダクタL101の結合係数及びインダクタL103とインダクタL102の結合係数は、インダクタL101とインダクタL102の結合係数より小さくなる。
このように、半導体装置SD100では、整合回路を構成するインダクタL101と102との結合定数を、フィルタを構成するインダクタL103と整合回路を構成するインダクタL101及び102との結合定数より大きくすることにより、フィルタを構成するインダクタL103が整合回路の動作に与える影響を小さく抑えられている。
また、半導体装置SD100は、フィルタを構成するインダクタL103と整合回路を構成するインダクタL101及び102とが、相互インダクタンスで結合されているので、フィルタのインダクタを整合回路とは別に半導体装置の外部に設ける場合と比べてより小さい自己インダクタンスで、同じインダクタンスとすることができる。すなわち、共振回路に用いる容量値を一定として考えると、より小さい自己インダクタンスを有するインダクタで所望の共振回路を実現できる。このことは共振回路のQ値を高くするのに有利である。
自己インダクタンスは、一般にインダクタの巻き数の二乗に比例するので、インダクタの自己インダクタンスを小さくすることにより、インダクタの巻き数を減少させることができる。すなわち、インダクタの実装面積を更に減少させることができる。
これらの各インダクタの自己インダクタンス及び相互インダクタンスは、インダクタの配線の長さ、巻き数、断面積、及び結合係数等により決定されるので、計算及びシミュレーションにより、最適値を求めることができる。
以下、半導体装置の相互リアクタンスの結合係数について更に詳しく説明する。図9は、実施の形態1に係る半導体装置の概要構成を示す回路図である。図9において、インダクタL101に印加される電圧をv1、インダクタL101に流れる電流をi1、インダクタL101の自己インダクタンスをL1とする。同様にインダクタL102に印加される電圧をv2、インダクタL102に流れる電流をi2、インダクタL102の自己インダクタンスをL2とする。更に同様にインダクタL103に印加される電圧をv3、インダクタL103に流れる電流をi3、インダクタL103の自己インダクタンスをL3とする。
また、インダクタL101とインダクタL102との相互インダクタンスをM12、インダクタL101とインダクタL103との相互インダクタンスをMPA13、インダクタL102とインダクタL103との相互インダクタンスをM23とする。なお半導体装置SD100は、M11>0、MPA13>0、M23>0となる様に構成されている。
インダクタL102に発生する電圧v2は、以下の式(1)より定義される。

Figure 0006454567

jは虚数単位、ωは処理する信号の各周波数である。
3次高調波の周波数では、P2PとP2Nが短絡状態となる様に、インダクタ103とキャパシタ63の直列接続回路は設計されている。このことから、v2は以下の式(2)で表される。

Figure 0006454567
この時、インダクタL102に流れる電流i2は全てインダクタL103に流れるので、極性を考慮すると、以下の式(3)の関係が得られる。

Figure 0006454567
式(2)及び式(3)を(式1)に代入して整理することで、以下の式(4)を得る。

Figure 0006454567
またv3については、以下の式(5)が成り立つ。

Figure 0006454567
3次高調波の周波数では、v3とキャパシタC63の両端子間の電圧の和がゼロになるので、以下の式(6)が得られる。

Figure 0006454567

Cは、キャパシタC63のキャパシタンスである。
以上の式(3)、式(4)、式(5)、及び式(6)より、以下の式(7)が得られる。

Figure 0006454567
ここでインダクタL101と102の結合係数をk12、インダクタL102と103の結合係数をk23、インダクタL101と103の結合係数をkPA13と表すと、式(7)は以下の式(8)に書き換えられる。

Figure 0006454567
式(8)の左辺が、図4の等価回路におけるインダクタL47のインダクタンスに相当する。この式(8)左辺をL3で割ることにより、以下の式(9)を得る。

Figure 0006454567
式(9)の値が1よりも大きい場合は、図4の等価回路におけるインダクタL47のインダクタンスがインダクタL103の自己インダクタンスL3よりも、大きいことを意味する。
ここで単純化のために、kPA13=k23=kで、かつk<k12という場合を考える。この条件は、整合回路として重要なインダクタL101とインダクタL102の結合を高く取り、かつ3次高調波フィルタの為に追加したインダクタL103に関する結合を低く取ることに相当する。すなわち図8に示した構造において既に実現されている条件である。この場合、(式9)は、以下の式(10)に単純化される。

Figure 0006454567
一例としてk12=0.8に固定し、kをパラメタにとり、(L2/L3)を横軸に式(10)の値をプロットした結果を図PA13に示す。図PA13は、実施の形態1に係る半導体装置の結合定数とインダクタンスの関係を示す図である。図PA13に示すように、k=0.3付近で式(10)の値は最大となっている。すなわちk=0.3付近で、図4のインダクタL47のインダクタンスより小さい自己インダクタンスを持つインダクタL103で、所望の共振動作を得ることができる、という特徴が最大限発揮されことになる。
また別の例として、k12=0.6に固定した場合の結果を図14に示す。図14は、実施の形態1に係る半導体装置の結合定数とインダクタンスの関係を示す図である。図14に示すように、この場合はk=0.3から0.5の範囲で最適となる。
このように、k12とL2/L3の値により、最適なkの値は変わるがいずれも、k12よりもkの値を小さくしたほうが良いことは共通した特徴である。
このことは本実施の形態の重要な知見を示している。整合回路として機能するインダクタL101とインダクタL102の結合は高く取った方が、信号伝送上有利である。そのためにはインダクタL101とインダクタL103の巻線をマージした形でかつ密集させるのが有効である。この密集している領域の中に更にフィルタのインダクタL103の巻線を導入することは、整合回路のインダクタL101とインダクタL102との結合を高めるためには望ましくない。
すなわちインダクタL103の巻線は、インダクタL101とインダクタL102の巻線が密集している領域の外に配置することが好適である。図8に示した構造はこの知見を反映させた構造となっている。この時、整合回路のインダクタL101とインダクタL102との間の結合係数に比べ、フィルタのインダクタL103と整合回路のインダクタL101との間の結合係数は自ずと小さくなる。同様に整合回路のインダクタL101とインダクタL102との間の結合係数に比べ、フィルタのインダクタL103と整合回路のインダクタL102との間の結合係数は自ずと小さくなる。
したがって、図8に示した構造は、インダクタL47のインダクタンスより小さい自己インダクタンスを持つインダクタL103で、所望の共振動作を得ることができる構造となっている。
また上述したように、図8に示す構造において、端子P2Pからみた整合回路のインダクタL102とフィルタのインダクタL103の巻き方は、同一方向となっている。この方向を逆に取ると、式(10)のkの値は負の値を取り、結果、式(10)の値は1よりも小さくなる。すなわち、インダクタL103は、図4のインダクタL47のインダクタンスより小さい自己インダクタンスで、所望の共振動作を得るためには、図8の正面から見て端子P2Pを起点として、整合回路のインダクタL102とフィルタのインダクタL103の巻き方は、同一周方向である必要がある。図8の半導体装置SD100の構造は、この条件を満たしている。
以上のように、実施の形態1の半導体装置によれば、整合回路のインダクタとフィルタのインダクタが同一平面上で略同心に巻かれることにより、整合回路のインダクタとフィルタのインダクタの実装面積が削減でき、さらに整合回路のインダクタとフィルタのインダクタとが相互リアクタンスで結合されていることにより、少ない巻き数で各インダクタが要求されるインダクタンスを実現することができ、更なる実装面積の削減ができる。
また、実施の形態1の半導体装置によれば、平衡−不平衡変換による偶数次高調波の抑圧と、フィルタ用インダクタ及びキャパシタよる奇数次高調波の抑圧とをまとめて集積化することにより、実装面積の削減ができる。
この図8の半導体装置は、図5及び図6の半導体装置に組み込むことができる。図15は、実施の形態1に係る半導体装置の概要構成を示す構成図である。図15に示すように、増幅器PA13は、FETを組み合わせた差動パワーアンプから構成されている。そして、増幅器PA13は、入力端子を送信器12に接続し、出力端子を送信整合回路及びインダクタID62の平衡側端子に接続している。
送信整合回路及びインダクタID62は、平衡側を構成するインダクタL71と、不平衡側を構成するインダクタL72と、フィルタを構成するインダクタL73から構成される。インダクタL71は、増幅器PA13の出力端子に接続している。インダクタL72は、一端をインダクタL73及び切替器23と接続し、他端をキャパシタC63と接続している。キャパシタC63は、一端をインダクタL73と接続し、他端を接地している。
図15の半導体装置と図3の半導体装置とを比べると、図15の半導体装置は、送信整合回路とフィルタを構成するインダクタとを集積しているので、個々の構成を別個に設ける図3の半導体装置に比べて、回路面積を削減できる。
(実施の形態2)
図16は、実施の形態2に係る半導体装置の構成を示す図である。図16において、実線は配線層の配線を示し、白抜き線は、他の配線層での配線を示す。図16に示すように、半導体装置200は、インダクタL201と、インダクタL202と、インダクタL203とを、半導体基板の平面上に備えている。
インダクタL201は、整合回路における平衡側のインダクタであり、P1PとP1Nとを端子として接続している。インダクタL202は、整合回路における不平衡側のインダクタであり、P2PとP2Nとを端子として接続している。
インダクタL203は、フィルタを構成するインダクタであり、P2PとP3とを端子として接続している。すなわち、インダクタL202と、インダクタL203は、互いの一端を接続し、P2Pを出力端子としている。
図16において、インダクタL201は2回巻き、インダクタL202は3回巻き、インダクタL203は1回巻きであるが、各インダクタの巻き数は設定するインダクタタンスにより決定するものであり、図16の巻き数に限定されるものではない。
またインダクタL202と、インダクタL203は、端子P2Pから見て同じ周方向、すなわち図16を正面から見る方向で右巻きに巻かれている。それぞれのインダクタは、好適には、多層配線層のうちの最も厚い層に形成されている。そして、配線同士の交差部のみ、他の配線層を用いて形成されている。
そして図16に示すように、インダクタL201と、インダクタL202と、インダクタL203とは、それぞれ略環を形成し、略同心で平面上に互いに接触しないように配置されている。言い換えれば3個のインダクタが互いにその中心を、最も内側に配置されたインダクタの内側に位置する様に配置されている。
これらのインダクタは、内側から、インダクタL203、インダクタL202、インダクタL201、インダクタL202、インダクタL201、インダクタL202の順に略同心で配置されている。
すなわち、半導体装置200は、平面上でフィルタ用のインダクタL203を整合回路のインダクタL201及び202の内側に配置している。
(実施の形態3)
図17は、実施の形態3に係る半導体装置の構成を示す図である。図17において、実線は配線層の配線を示し、白抜き線は、他の配線層での配線を示す。図17に示すように、半導体装置300は、インダクタL301と、インダクタL302と、インダクタL303とを、半導体基板の平面上に備えている。
インダクタL301は、整合回路における平衡側のインダクタであり、P1PとP1Nとを端子として接続している。インダクタL302は、整合回路における不平衡側のインダクタであり、P2PとP2Nとを端子として接続している。
インダクタL303は、フィルタを構成するインダクタであり、P2PとP3とを端子として接続している。すなわち、インダクタL302と、インダクタL303は、互いの一端を接続し、P2Pを出力端子としている。
図17において、インダクタL301は2回巻き、インダクタL302は3回巻き、インダクタL303は1回巻きであるが、各インダクタの巻き数は設定するインダクタタンスにより決定するものであり、図17の巻き数に限定されるものではない。
またインダクタL302と、インダクタL303は、端子P2Pから見て同じ周方向、すなわち図17を正面から見る方向で右巻きに巻かれている。それぞれのインダクタは、好適には、多層配線層のうちの最も厚い層に形成されている。そして、配線同士の交差部のみ、他の配線層を用いて形成されている。
そして図17に示すように、インダクタL301と、インダクタL302と、インダクタL303とは、それぞれ略環を形成し、略同心で平面上に互いに接触しないように配置されている。言い換えれば3個のインダクタが互いにその中心を、最も内側に配置されたインダクタの内側に位置する様に配置されている。
これらのインダクタは、内側から、インダクタL302、インダクタL301、インダクタL302、インダクタL303
、インダクタL301、インダクタL302の順に略同心で配置されている。
すなわち、半導体装置300は、平面上でフィルタ用のインダクタL303を整合回路のインダクタL301と302との間に配置している。
(実施の形態4)
図18は、実施の形態3に係る半導体装置の構成を示す図である。図18において、実線は配線層の配線を示し、白抜き線は、他の配線層での配線を示す。図18に示すように、半導体装置400は、インダクタL401と、インダクタL402と、インダクタL403とを、半導体基板の平面上に備えている。
インダクタL401は、整合回路における平衡側のインダクタであり、P1PとP1Nとを端子として接続している。インダクタL402は、整合回路における不平衡側のインダクタであり、P2PとP2Nとを端子として接続している。
インダクタL403は、フィルタを構成するインダクタであり、P2PとP3とを端子として接続している。すなわち、インダクタL402と、インダクタL403は、互いの一端を接続し、P2Pを出力端子としている。
図18において、インダクタL401は2回巻き、インダクタL402は3回巻き、インダクタL403は2回巻きであるが、各インダクタの巻き数は設定するインダクタタンスにより決定するものであり、図18の巻き数に限定されるものではない。
またインダクタL402と、インダクタL403は、端子P2Pから見て同じ周方向、すなわち図18を正面から見る方向で右巻きに巻かれている。それぞれのインダクタは、好適には、多層配線層のうちの最も厚い層に形成されている。そして、配線同士の交差部のみ、他の配線層を用いて形成されている。
そして図18に示すように、インダクタL401と、インダクタL402と、インダクタL403とは、それぞれ略環を形成し、略同心で平面上に互いに接触しないように配置されている。言い換えれば3個のインダクタが互いにその中心を、最も内側に配置されたインダクタの内側に位置する様に配置されている。
これらのインダクタは、内側から、インダクタL403、インダクタL402、インダクタL401、インダクタL402、インダクタL401、インダクタL402、インダクタL403の順に略同心で配置されている。
すなわち、半導体装置400は、平面上でフィルタ用のインダクタL403を整合回路のインダクタL401及び402の内側と外側に配置している。
なお、実施の形態4ではインダクタL403を2回巻きとしているが、インダクタL403の巻き数も要求される性能に応じて任意の巻き数としても良い。同様にインダクタL403の最外周の巻き数及び最内周の巻き数も要求される性能に応じて任意の巻き数としても良い。
(実施の形態5)
図19は、実施の形態1に係る半導体装置の構成を示す図である。図19において、実線は配線層の配線を示し、白抜き線は、他の配線層での配線を示す。図19に示すように、半導体装置SD500は、インダクタL501と、インダクタL502と、インダクタL503とを、半導体基板の平面上に備えている。
インダクタL501は、整合回路における平衡側のインダクタであり、P1PとP1Nとを端子として接続している。インダクタL502は、整合回路における不平衡側のインダクタであり、P2PとP2Nとを端子として接続している。
インダクタL503は、フィルタを構成するインダクタである。具体的には、インダクタL503は、P3PとP2Pとを端子として接続する配線と、P3NとP2Nとを端子として接続する配線とに分割して構成されている。
図19において、インダクタL501は2回巻き、インダクタL502は3回巻き、インダクタL503は1回巻きであるが、各インダクタの巻き数は設定するインダクタタンスにより決定するものであり、図19の巻き数に限定されるものではない。
またインダクタL502と、インダクタL503は、端子P2Pから見て同じ周方向、図19を正面から見る方向で右巻きに巻かれている。それぞれのインダクタは、好適には、多層配線層のうちの最も厚い層に形成されている。そして、配線同士の交差部のみ、他の配線層を用いて形成されている。
そして図19に示すように、インダクタL501と、インダクタL502と、インダクタL503とは、それぞれ略環を形成し、略同心で平面上に互いに接触しないように配置されている。言い換えれば3個のインダクタが互いにその中心を、最も内側に配置されたインダクタの内側に位置する様に配置されている。
これらのインダクタは、内側から、インダクタL502、インダクタL501、インダクタL502、インダクタL501、インダクタL502、インダクタL503の順に略同心で配置されている。
そして、半導体装置SD500は、整合回路のインダクタL501及び502の端子の位置とフィルタ用のインダクタL503の端子の位置が異なっている。
図20は、実施の形態5に係る半導体装置の概要構成を示す構成図である。図20に示すように、無線通信装置SD510内にある半導体装置SD520は、増幅器PA521と、半導体装置SD500と、キャパシタC522を備える。
図20に示すように、半導体装置SD500は、端子P1P及びP1Nを増幅器PA521の出力に接続し、端子P2Pを出力端子とし、端子P2Nを接地し、そして端子P3PとP3NをキャパシタC522に接続する。
以上のように、実施の形態5の半導体装置によれば、フィルタ用インダクタは、分割された2つのインダクタからなり、分割されたインダクタは、各々二次インダクタの端子とフィルタ用インダクタの端子とを接続することにより、フィルタ用インダクタに接続するキャパシタの配置場所に合わせて、フィルタ用インダクタの端子の位置を決定することができ、配線の自由度を高めることができる。
(実施の形態6)
図21は、実施の形態6に係る半導体装置の構成を示す図である。図21において、実線は配線層の配線を示し、白抜き線は、他の配線層での配線を示す。図21に示すように、半導体装置SD600は、インダクタL601と、インダクタL602と、インダクタL603と、インダクタL604を、半導体基板の平面上に備えている。
インダクタL601は、整合回路における平衡側のインダクタであり、P1PとP1Nとを端子として接続している。インダクタL602は、整合回路における不平衡側のインダクタであり、P2PとP2Nとを端子として接続している。
インダクタL603は、フィルタを構成するインダクタであり、P2PとP3とを端子として接続している。すなわち、インダクタL602と、インダクタL603は、互いの一端を接続し、P2Pを出力端子としている。インダクタL603は、インダクタL601及び702の内側に配置されている。
インダクタL604は、フィルタを構成するインダクタであり、P2PとP4とを端子として接続している。すなわち、インダクタL602と、インダクタL603は、インダクタL601及び702の外側に配置されている。
またインダクタL602と、インダクタL603と、インダクタL604とは、端子P2Pから見て同じ周方向、すなわち図21を正面から見る方向で右巻きに巻かれている。それぞれのインダクタは、好適には、多層配線層のうちの最も厚い層に形成されている。そして、配線同士の交差部のみ、他の配線層を用いて形成されている。
そして図21に示すように、インダクタL601と、インダクタL602と、インダクタL603と、インダクタL604とは、それぞれ略環を形成し、略同心で平面上に互いに接触しないように配置されている。言い換えれば4個のインダクタが互いにその中心を、最も内側に配置されたインダクタの内側に位置する様に配置されている。
これらのインダクタは、内側から、インダクタL603、インダクタL602、インダクタL601、インダクタL602、インダクタL601、インダクタL602、インダクタL604の順に略同心で配置されている。
すなわち、半導体装置SD600は、平面上でフィルタ用のインダクタL603を整合回路のインダクタL601及びL602の内側に配置し、更に平面上でフィルタ用のインダクタL604を整合回路のインダクタL601及びL602の外側に配置している。
図22は、実施の形態6に係る半導体装置の概要構成を示す構成図である。図22に示すように、無線通信装置SD710内にある半導体装置SD720は、増幅器PA721と、半導体装置SD600と、キャパシタC722と、キャパシタC723を備える。
図22に示すように、半導体装置SD600は、端子P1P及びP1Nを増幅器PA721の出力に接続し、端子P2Pを出力端子とし、端子P2Nを接地し、そして端子P2PとP3をキャパシタC722に接続する。また、半導体装置SD600は、端子P2PとP4をキャパシタC723に接続する。
以上のように、実施の形態6の半導体装置によれば、複数のフィルタ用インダクタが整合回路のインダクタと同一平面上で略同心に巻かれることにより、複数の周波数帯域の抑圧を行う回路の実装面積を削減することができる。
例えば、インダクタL603とキャパシタC722とは、第一の周波数で直列共振する。インダクタL604とキャパシタC723とは、第二の周波数で直列共振する。このように実施の形態6の半導体装置は、2つのノッチを持つ周波数を得ることができる。2つのノッチを2次高調波と5次高調波に合せれば、7次以上の奇数次高調波以外はすべて抑圧することができる。
なお、実施の形態6では、フィルタ用インダクタを2つ備える例について記載しているが、実施の形態6の半導体装置は、フィルタ用インダクタを3以上備える構成としても良い。例えば、実施の形態6の半導体装置は、フィルタ用インダクタを、整合回路のインダクタの内側または外側に複数備えても良い。また、実施の形態6の半導体装置は、図17に示すように1または複数のフィルタ用のインダクタを整合回路の複数のインダクタの間に配置し、他のフィルタ用インダクタを、整合回路のインダクタの内側または外側に複数備えても良い。
(実施の形態7)
図23は、実施の形態7に係る装置の無線通信の構成を示す図である。図23において、無線通信装置800は、電流計801と、計測装置802と、MCU803と、EEPROM804と、通信装置805と、アンテナ806と、LCD807と、電源回路808とを備える。
電流計801は、商用電源810から家庭用電源811に流れる電流を検出する。計測装置802は、電流計801が検出した電流の測定値をMCU803に出力する。
MCU803は、マイクロコントロールユニットである。MCU803は、計測装置802が測定した電流の測定値を積算し、積算した電流値のデータを通信装置805に出力する。EEPROM804は、電気的に消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)である。EEPROM804は、MCUの動作に必要なプログラムを記憶する。
通信装置805は、MCU803から出力されたデータを無線信号に変換して、アンテナ806から送信する。通信装置805は、実施の形態1〜6のいずれかの半導体装置を備える。そして、通信装置805は、実施の形態1〜6のいずれかの半導体装置を用いて、無線信号の増幅後の高調波を低減する。
LCD807は、液晶ディスプレイ(liquid crystal display)である。例えば、LCD807は、計測装置802が測定した電流の測定値を表示する。電源回路808は、商用電源から得た電力を無線通信装置800の各構成に供給する。
以上のように、実施の形態7の装置によれば、無線通信装置に、整合回路のインダクタとフィルタのインダクタが同一平面上で略同心に巻かれる半導体装置を適用することにより、半導体装置の面積が削減できるので、無線通信装置も小型化することができる。
なお、計測装置の例としては、電力メータ、水道メータ、ガスメータ、天候計測器(雨量、気温、湿度など)などに適用しても良い。
また、他の計測装置の例としては、フィットネス、ヘルスケア分野で用いられる心拍計、血圧計、または歩数計とスマートフォン等のコンピュータ機器とを無線信号で通信する場合に、個々の装置に搭載することができる。
また、無線通信装置としては、BLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)に適用するのも好適である。
また、自転車の走行内容を記録する装置にも適用できる。例えば、自転車の車輪及びハンドルに備えるセンサとハンドルに備える記録用のコンピュータとを無線信号で通信する場合に、個々の装置に搭載することができる。
また、時刻合わせ、または時計にメール着信通知機能を備える時計に対して、NTPサーバ、メールサーバあるいはメールを受信するコンピュータ端末と、時計とが無線信号で通信する場合に、個々の装置に搭載することができる。
また、キーレスエントリー装置、iBeacon(登録商標)等、装置間を無線信号で通信する場合に、個々の装置に搭載することができる。また、ウェアラブルデバイスに搭載することもできる。
なお、平面上における各インダクタの形状は、端子間を1または複数周回する形状であれば良い。各インダクタの形状は、例えば六角形または八角形等の多角形、円、楕円、複合曲線からなる形状、いずれも用いることができる。
また、各インダクタの巻き数は、要求される性能にあわせて任意に決定できるものである。
また、インダクタの配線が交差する部分は特に限定されず、周を形成しているいずれの場所でも可能である。
また、各インダクタの平面上での巻き方は、例えばスパイラル形状としても良い。
また、各インダクタの配置は、各インダクタの中心または重心が最も内側のインダクタ内であれば、略同心と定義される。
また、各インダクタを巻く周方向は右周り、左回りいずれでも良い。
また、各実施の形態では、整合回路の一次インダクタが平衡側のインダクタとなり、二次インダクタが不平衡側のインダクタの例を記載しているが、一次インダクタを不平衡側のインダクタとし、二次インダクタを平衡側のインダクタとしても良い。この場合、不平衡側のインダクタ、すなわち一次インダクタの一端が接地される。
また各実施の形態では、出力は単相として説明しているが、端子P2Pを一方の出力端子とし、端子P2Nとキャパシタとの接続ノードをもう一方の出力端子とする、差動出力の構成としても良い。すなわち、平衡信号におけるインピーダンスマッチングとフィルタとの機能として適用することもできる。
また必要とされるインダクタンス特性を達成するのに充分な膜厚を持つ配線層が複数ある場合には、それらを任意に使い分けて各インダクタンスを形成しても良い。また複数の配線層を並列接続することで、一つ、もしくは複数のインダクタンスを形成しても良い。
またパワーアンプと、各実施の形態による整合回路を含む出力回路は、一つの半導体基板上に集積化されていてもよいし、異なる半導体基板上に形成されていてもよい。後者の場合は、パワーアンプを形成した半導体基板と、各実施の形態による整合回路を含む出力回路を形成した半導体基板とで、異なる半導体プロセスを用いることができる。これにより、各々に対して必要な特性を有する最も低コストのプロセスで製造することができる。これら2個の半導体基板は、一つのパッケージに実装されていてもよいし、異なるパッケージに実装の上、モジュール化されていてもよいし、ベアダイとしてモジュールに実装されていてもよい。
また、上記の各実施の形態に係る半導体装置では、半導体基板、半導体層、拡散層(拡散領域)などの導電型(p型もしくはn型)を反転させた構成としてもよい。そのため、n型、及びp型の一方の導電型を第1の導電型とし、他方の導電型を第2の導電型とした場合、第1の導電型をp型、第2の導電型をn型とすることもできるし、反対に第1の導電型をn型、第2の導電型をp型とすることもできる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は既に述べた実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能であることはいうまでもない。
10、SD51、SD61、SD100、SD200、SD300、SD400、SD500、SD520、SD600、SD720 半導体装置
11 シンセサイザ
12 送信器
PA13、PA521、PA721 増幅器
14 送信整合回路及びフィルタ
15 LNA
16 受信器
20、31、RD50、RD60、RD501、RD710、800 無線通信装置
21 インターフェース
22 モデム
23 切替器
24 アンテナ
25 受信フィルタ
26 受信整合回路
30 半導体装置
32、TR41、52 送信整合回路
33、53 送信フィルタ
L42、L44、L47、L71〜L73、L101〜L103、201〜203、301〜303、L401〜L403、L501〜L503、L701〜L704 インダクタ
LPF46 フィルタ
C43、C45、C48、C63、C522、C722、C723 キャパシタ
ID62 送信整合回路及びインダクタ
101A ビア
101B 配線
801 電流計
802 計測装置
805 通信装置
806 アンテナ
808 電源回路
810 商用電源
811 家庭用電源
P1N、P1P、P2N、P2P、P3、P3N、P3P、P4 端子

Claims (13)

  1. 送信データを規定の周波数の送信信号に変換する送信回路と、
    前記送信回路から出力された前記送信信号の電力を増幅する増幅器と、
    前記増幅器から出力された平衡信号不平衡信号に変換する整合回路と、
    前記整合回路から出力された前記不平衡信号の周波数帯域を制限するフィルタ回路と、を備え、
    前記整合回路は前記増幅器に接続される一次インダクタと前記フィルタ回路に接続される二次インダクタとを含み、
    前記フィルタ回路はフィルタ用インダクタを含み、
    前記フィルタ用インダクタの一端は前記整合回路の出力と接続し、
    前記一次インダクタ、前記二次インダクタ、および前記フィルタ用インダクタは同一の平面上にそれぞれ略同心で巻かれており、
    前記フィルタ用インダクタと前記一次インダクタとの結合定数は、前記一次インダクタと前記二次インダクタとの結合定数よりも小さく、且つ前記フィルタ用インダクタと前記二次インダクタとの結合定数は、前記一次インダクタと前記二次インダクタとの結合定数よりも小さいことを特徴とする、半導体装置。
  2. 前記二次インダクタは、一端を接地し、
    前記整合回路は、平衡−不平衡変換を行う請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記フィルタ用インダクタと前記二次インダクタとは、前記平面上において、前記フィルタ用インダクタと前記二次インダクタとの接続点から同じ周方向で巻かれている請求項1に記載の半導体装置。
  4. 前記フィルタ用インダクタは、前記整合回路の外側に配置されている請求項1に記載の半導体装置。
  5. 前記フィルタ用インダクタは、前記整合回路の内側に配置されている請求項1に記載の半導体装置。
  6. 前記フィルタ用インダクタは、前記一次インダクタと前記二次インダクタとの間に配置されている請求項1に記載の半導体装置。
  7. 前記フィルタ用インダクタは、前記整合回路の内側及び外側に配置されている請求項1に記載の半導体装置。
  8. 前記二次インダクタの一端子と、前記フィルタ用インダクタの一端子とが、接続され、共通の端子を有する請求項1に記載の半導体装置。
  9. 前記フィルタ用インダクタは、分割された2つのインダクタからなり、分割されたインダクタは、各々前記二次インダクタの端子と前記フィルタ用インダクタの端子とを接続する請求項1に記載の半導体装置。
  10. 前記フィルタ用インダクタは、前記整合回路の外側に配置されているインダクタと、前記整合回路の内側に配置されているインダクタとを、別個に有する請求項1に記載の半導体装置。
  11. 前記二次インダクタの一端と、前記フィルタ用インダクタの一端とに接続するキャパシタを備える請求項1に記載の半導体装置。
  12. 交流信号を増幅するアンプを備え、前記アンプの出力端子と前記一次インダクタを接続する請求項1に記載の半導体装置。
  13. 無線周波数の信号を増幅する増幅器を備え、前記整合回路は、前記一次インダクタを前記増幅器に接続する請求項1に記載の半導体装置。
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