JP6454508B2 - 横型ブラインド - Google Patents

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Description

本発明は、水平方向に延びかつ上下に所定の間隔をあけてラダーコードにより保持された複数のスラットを昇降可能であってチルト可能に構成された横型ブラインドに関するものである。
従来、ベネシャンブラインドがヘッドボックスにより支持され、一端がスラットに挿通され他端がヘッドボックス外の室内側に垂下された昇降コードを任意の位置で挟持制動可能なストッパ装置がヘッドボックス内に設けられ、更にスラットを傾動させる傾動軸がヘッドボックス内に回転自在に軸支されたベネシャンブラインドの操作装置が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。このベネシャンブラインドの操作装置では、ヘッドボックス内に設けられたギアボックスが、傾動軸に連結された出力軸と、ヘッドボックス外の室内側に突出された入力軸と、この入力軸に自在継手を介して連結されかつ垂下された傾動操作棒とを有する。またストッパ機構とギアボックスとは固定手段によりヘッドボックスに固定される。
具体的には、他端がボトムレールに結合されたスラットの昇降コードがローラと歯車との間に挿通され、一端がヘッドボックス1外の室内側に垂下される。そして昇降コードに僅かな衝撃を与えると歯車と昇降コードとの噛み合いが外れて、昇降コードを引下げ又は上方に緩めることができ、これによりスラットを上昇又は下降させることができる。また昇降コードを歯車に押し当てると、ローラと歯車との間に挟持されて、昇降コードをスラット等の自重に抗して任意の位置で挟持制動することができる。
一方、ギアボックスにおいて、傾動軸に出力軸のピニオンが嵌合され、ピニオンに内接ギアが噛合される。この内接ギアにはベベルギアが一体に形成され、ベベルギアは入力軸のベベルギアに噛合される。またベベルギアはギアボックスのハウジングから突出し、先端にリングが形成される。このリングに傾動操作棒のフックを掛着することにより自在継手が形成され、傾動操作棒がヘッドボックス外の室内側に垂下される。この傾動操作棒を回動すると、傾動軸が回転しスラットを傾動することができる。
特開平9−78963号公報(請求項1、段落[0008]、[0009]、図1〜図4)
しかし、上記従来の特許文献1に示されたベネシャンブラインドの操作装置では、スラットを昇降させるときに昇降コードを操作し、スラットを傾動(チルト)させるときに昇降コードとは別の傾動操作棒を操作する必要があり、スラットの昇降操作及びチルト操作にそれぞれ別々の操作具を用いて操作しなければならず、操作性が悪い不具合があった。
本発明の目的は、昇降コードの操作だけでスラットのチルト操作及び昇降操作を連動させて行うことができる、横型ブラインドを提供することにある。
本発明の第1の観点は、図1〜図7に示すように、ヘッドレール11と、ヘッドレール11の長手方向及び前後方向にそれぞれ間隔をあけてヘッドレール11から垂下された複数のラダーコード12と、これらのラダーコード12間に鉛直方向に所定の間隔をあけて配設され水平方向に延びる複数のスラット13と、複数のスラット13のうち最下段のスラット13の下方に水平方向に延びて設けられ複数のラダーコード12の下端が連結されたボトムレール14と、ヘッドレール11内にチルト昇降切換機構16を介して配索され一端がヘッドレール11から垂下されてボトムレール14にそれぞれ連結されかつ上記一端のヘッドレールからのそれぞれの垂下位置とは別の位置で他端が操作のためにヘッドレール11から垂下された2本の昇降コード17,17と、ヘッドレール11内に取付けられ2本の昇降コード17,17を固定可能なストッパ装置18とを備えた横型ブラインドであって、複数のラダーコード12の上端がチルト昇降切換機構16に連結され、チルト昇降切換機構16が、ヘッドレール11内にこのヘッドレール11の前後方向に間隔をあけて回転可能に取付けられた2個の固定プーリ28,28と、ヘッドレール11内にその長手方向に所定の距離だけ移動可能かつ回転可能に設けられた移動プーリ29と、この移動プーリ29を2個の固定プーリ28,28から離す方向に付勢する弾性体33とを有し、2本の昇降コード17,17のうち一方の昇降コード17の一端は複数のスラット13の長孔13aを通ってボトムレール14に連結され、他方の昇降コード17の一端は複数のスラット13の長孔13aを通ってボトムレール14に連結され、2本の昇降コード17,17のうち一方の昇降コード17の他端は、2個の固定プーリ28,28のうち一方の固定プーリ28に掛け渡された後に移動プーリ29に掛け渡され、ストッパ装置18を通ってヘッドレール11の引出口から引出され、他方の昇降コード17の他端は、2個の固定プーリ28,28に掛け渡された後に移動プーリ29に掛け渡され、ストッパ装置18を通ってヘッドレール11の引出口から引出され、2本の昇降コード17,17を操作してストッパ装置18による2本の昇降コード17,17の固定を解除し2本の昇降コード17,17を所定長さ以下の長さだけ操作したときに、移動プーリ29が2本の昇降コード17,17の操作力又は弾性体33の弾性力で移動することにより、ボトムレール14側の2本の昇降コード17,17が停止したまま複数のラダーコード12が昇降して複数のスラット13のチルト角が変更され、2本の昇降コード17,17を所定長さを超えて操作したときに、移動プーリ29が停止することにより、複数のラダーコード12がスラット13の起立した位置で停止したままボトムレール14側の2本の昇降コード17,17が昇降してボトムレール14が昇降するように構成されたことを特徴とする。
本発明の第2の観点は、第1の観点に基づく発明であって、更に図1及び図5に示すように、チルト昇降切換機構16は、複数のラダーコード12のうちヘッドレール11の前後方向に間隔をあけて設けられかつ互いに対向する一対のラダーコード12が巻回されヘッドレール11内にその長手方向に間隔をあけて回動可能にそれぞれ取付けられた第1及び第2チルトドラム21,22と、両端が第1及び第2チルトドラム21,22にそれぞれ取付けられ第1及び第2チルトドラム21,22とともに回動し中央に螺旋軸部24aが形成されたチルト軸24と、第1及び第2チルトドラム21,22間にヘッドレール11の長手方向に沿って移動可能に設けられた移動体26と、移動体26と一体的に設けられ螺旋軸部24aが係合されることにより移動体26のヘッドレール11の長手方向への往復動に伴ってチルト軸24を回動させる螺旋係合部27と、移動体26に回転可能に取付けられた上記移動プーリ29と、ヘッドレール11内の第1チルトドラム21の近傍に回転可能に取付けられた上記2個の固定プーリ28,28と、移動体26を第1チルトドラム21及び上記2個の固定プーリ28,28から離して第2チルトドラム22に近付ける方向に付勢する上記弾性体33とを有することを特徴とする。
本発明の第3の観点は、第2の観点に基づく発明であって、更に図1及び図5に示すように、螺旋軸部24aがフラットバーを所定の角度だけねじることによりねじれ帯板状に形成され、螺旋軸部24aが螺旋係合部27に形成された切欠部27aに遊挿可能に構成されたことを特徴とする。
本発明の第1の観点の横型ブラインドでは、昇降コードを操作してストッパ装置による昇降コードの固定を解除し、昇降コードを所定長さ以下の長さだけ操作すると、移動プーリが昇降コードの操作力又は弾性体の弾性力で移動することにより、ボトムレール側の昇降コードが停止したまま、複数のラダーコードが昇降して複数のスラットのチルト角が変更される。この結果、ボトムレールを昇降させずに、スラットを所望のチルト角に変更しそのチルト角に固定できる。一方、昇降コードを所定長さを超えて操作する場合、先ず操作コードを所定長さだけ操作したときに、移動プーリが移動してスラットが起立し、引続き操作コードを所定長さを超えて操作すると、移動プーリが停止し、複数のラダーコードがスラットの起立した位置で停止したまま、ボトムレール側の昇降コードが昇降してボトムレールが昇降する。次に昇降コードを上記とは逆の方向に所定の長さ以下の長さだけ操作すると、移動プーリが弾性体の弾性力又は昇降コードの操作力で上記とは逆方向に移動することにより、ボトムレール側の昇降コードが停止したまま、複数のラダーコードが昇降して複数のスラットのチルト角が変更される。更に昇降コードをストッパ装置により固定する。この結果、ボトムレールを所望の高さに固定できるとともに、スラットを所望のチルト角に固定できる。このように昇降コードを操作するだけで、スラットのチルト操作及び昇降操作を連動させて行うことができる。
本発明の第2の観点の横型ブラインドでは、昇降コードを操作してストッパ装置による昇降コードの固定を解除し、昇降コードを所定長さ以下の長さだけ引下げると、チルト昇降切換機構の移動体が移動プーリとともに弾性体の弾性力に抗して第2チルトドラムから離れ、第1チルトドラムに近付く方向にチルト軸に沿って移動する。このとき移動体の螺旋係合部がチルト軸の螺旋軸部に係合しているため、移動体の移動に伴ってチルト軸が第1及び第2チルトドラムとともに回転する。これによりヘッドレールの前後方向の一方から垂下されたラダーコードが第1及び第2チルトドラムに巻取られるか或いは繰出され、ヘッドレールの前後方向の他方から垂下されたラダーコードが第1及び第2チルトドラムから繰出されるか或いは巻取られるので、複数のラダーコードが昇降して複数のスラットのチルト角が変更される。なお、移動体及び移動プーリが移動している間は、ボトムレール側の昇降コードは昇降しないので、ボトムレール及びスラットは停止した状態に保たれる。この結果、ボトムレールを昇降させずに、スラットを所望のチルト角に変更しそのチルト角に固定できる。
一方、昇降コードを所定長さを超えて引下げる場合、先ず昇降コードを所定長さだけ引下げたときに、チルト昇降切換機構の移動体が移動プーリとともに第1チルトドラムに最も近付いた位置で停止して、複数のスラットが起立し、引続き昇降コードを所定長さを超えて引下げると、移動体及び移動プーリが第1チルトドラムに最も近付いた位置で停止し、複数のラダーコードがスラットの起立した位置で停止したまま、ボトムレール側の昇降コードが昇降してボトムレールが昇降する。次に昇降コードの引下げ操作を停止して昇降コードを保持する力を緩めると、移動体が移動プーリとともに弾性体の弾性力により第1チルトドラムから離れ、第2チルトドラムに近付く方向にチルト軸に沿って移動するので、昇降コードは上昇する。このとき操作側の昇降コードを所定の長さ以下の長さだけ上昇させると、移動体の螺旋係合部がチルト軸の螺旋軸部に係合しているため、移動体の移動に伴ってチルト軸が第1及び第2チルトドラムとともに上記とは逆方向に回転する。これによりヘッドレールの前後方向の一方から垂下されたラダーコードが第1及び第2チルトドラムから繰出されるか或いは巻取られ、ヘッドレールの前後方向の他方から垂下されたラダーコードが第1及び第2チルトドラムに巻取られるか或いは繰出されるので、複数のラダーコードが上記とは逆方向に昇降して、複数のスラットが上記とは逆方向に回転し、複数のスラットのチルト角が変更される。なお、移動体及び移動プーリが移動している間は、ボトムレール側の昇降コードは昇降しないので、ボトムレール及びスラットは停止した状態に保たれる。更に昇降コードをストッパ装置により固定する。この結果、ボトムレールを所望の高さに固定できるとともに、スラットを所望のチルト角に固定できる。このように昇降コードを操作するだけで、スラットのチルト操作及び昇降操作を連動させて行うことができる。
本発明の第3の観点の横型ブラインドでは、フラットバーを所定の角度だけねじることにより螺旋軸部をねじれ帯板状に形成し、螺旋係合部に形成された切欠部に螺旋軸部を遊挿可能に構成したので、複数のスラットのチルト角を比較的簡単な機構で変更できる。
本発明第1実施形態の横型ブラインドのボトムレールを最下端まで下降させてスラットを第1起立位置までチルトさせた状態を示す要部斜視図である。 スラットを上昇させる方向に昇降コードを操作してスラットを第1起立位置から水平位置までチルトさせた状態を示す要部斜視図である。 昇降コードを上記と同一方向に操作してスラットを水平位置から第2起立位置までチルトさせた状態を示す要部斜視図である。 昇降コードを上記と同一方向に更に操作してボトムレールをヘッドレールの下面近傍まで上昇させた状態を示す要部斜視図である。 図1のA−A線断面図である。 図2のB−B線断面図である。 図3のC−C線断面図である。 ヘッドレールに収容されたストッパ装置において昇降コードを素早く引下げて停止させるまでのストッパ装置の係合子、第1案内カム溝及び第2案内カム溝の動作を示す図10の矢視Dの方向から透過して見た図である。 昇降コードを緩やかに引下げて停止させるまでのストッパ装置の係合子、第1案内カム溝及び第2案内カム溝の動作を示す図8に対応する図である。 昇降コードの素早い引下げ操作中にストッパ装置の係合子が高速操作係止部に位置している状態を示す図12のE−E線断面図である。 ストッパ装置が昇降コードを挟持している状態を示す図13のF−F線断面図である。 昇降コードの素早い引下げ操作中にストッパ装置の係合子が高速操作係止部に位置している状態を示すストッパ装置の平面図である。 ストッパ装置が昇降コードを挟持している状態を示すストッパ装置の平面図である。 横型ブラインドの斜視図である。 本発明第2実施形態の横型ブラインドのストッパ装置を含むヘッドレールの要部正面図である。 そのストッパ装置の横断面図である。
次に本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。
<第1の実施の形態>
図1及び図14に示すように、横型ブラインド10は、ヘッドレール11と、このヘッドレール11の長手方向及び前後方向にそれぞれ間隔をあけてヘッドレール11から垂下された複数のラダーコード12と、これらのラダーコード12間に鉛直方向に所定の間隔をあけて配設された複数のスラット13と、複数のスラット13のうち最下段のスラット13の下方に設けられたボトムレール14と、ヘッドレール11内にチルト昇降切換機構16を介して配索された昇降コード17と、ヘッドレール11に収容され昇降コード17を固定可能なストッパ装置18とを備える。ヘッドレール11は、窓枠又は天井にブラケット(図示せず)を介して取付けられる。またラダーコード12は、この実施の形態では、ヘッドレール11の長手方向に間隔をあけて2本、かつヘッドレール11の前後方向に間隔をあけて2本、それぞれヘッドレール11から垂下される、即ち合計4本のラダーコード12がヘッドレール11から垂下される(図1)。そして複数のスラット13は、これらのラダーコード12の間に鉛直方向に所定の間隔をあけかつ水平方向に延びた状態で、ラダーコード12により保持される(図1及び図14)。更にボトムレール14は最下段のスラット13の下方に水平方向に延びて設けられ、このボトムレール14に上記ラダーコード12の下端が連結される。なお、この実施の形態では、ラダーコードをヘッドレールの長手方向に間隔をあけて2本ヘッドレールから垂下したが、ラダーコードをヘッドレールの長手方向に間隔をあけて3本以上ヘッドレールから垂下してもよい。
上記昇降コード17は、その一端がボトムレール14に連結され、ヘッドレール11内を通り、上記一端のヘッドレールからの垂下位置とは別の位置で、その他端が操作のために補助コード23を介してボトムレール14の一端に連結される(図1及び図14)。この実施の形態では、昇降コード17の一端は、ヘッドレール11の長手方向に間隔をあけかつヘッドレール11の前後方向の中央から2本それぞれ垂下される。このとき昇降コード17の一端は、ヘッドレール11の前後方向に間隔をあけて垂下された2本のラダーコード12の間にそれぞれ位置するようにヘッドレール11から垂下される。具体的には、複数のスラット12に前後方向に延びる長孔13aが形成され、昇降コード17の一端は、これらの長孔13aに遊挿された後に、ボトムレール14に連結される。またヘッドレール11の一端近傍に引出口11aが形成され、昇降コード17の他端は、この引出口11aからヘッドレール11外に引出され、コード止め19及び補助コード23を介してボトムレール14の一端に連結される。
一方、上記チルト昇降切換機構16にはラダーコード12の上端が連結される(図1)。またチルト昇降切換機構16は、ヘッドレール11内に回転可能に取付けられた固定プーリ28と、ヘッドレール11内にその長手方向に所定の距離だけ移動可能かつ回転可能に設けられた移動プーリ29と、この移動プーリ29を固定プーリ28から離す方向に付勢する弾性体33とを有し、固定プーリ28及び移動プーリ29には昇降コード17が掛け渡される(図1及び図5)。そして、昇降コード17を操作してストッパ装置18による昇降コード17の固定を解除し、昇降コード17を所定長さ以下の長さだけ操作したときに、移動プーリ29が移動することにより、ボトムレール14側の昇降コード17が停止したまま、複数のラダーコード12が昇降して複数のスラット13のチルト角が変更されるように構成される。また昇降コード17を所定長さを超えて操作したときに、移動プーリ29が停止することにより、複数のラダーコード12がスラット13の起立した位置で停止したまま、ボトムレール14側の昇降コード17が昇降してボトムレール14が昇降するように構成される。なお、複数のスラット13は、これらのスラット13の前後方向の後縁が上方に位置し前後方向の前縁が下方に位置して起立する第1起立位置(図1)から、スラット13が略水平に位置する水平位置(図2)を介して、スラット13の前後方向の後縁が下方に位置し前後方向の前縁が上方に位置して起立する第2起立位置(図3)まで回転してチルト可能に構成される。また、本明細書において、昇降コード17を所定長さ以下の長さだけ操作したときとは、移動プーリ29がヘッドレール11の長手方向に移動(往復動)している間だけをいい、移動プーリ29が停止した状態で昇降コード17が昇降してボトムレール14が昇降している間を含まない。
チルト昇降切換機構16は、ヘッドレール11内にその長手方向に間隔をあけて回動可能にそれぞれ取付けられた第1及び第2チルトドラム21,22と、両端が第1及び第2チルトドラム21,22にそれぞれ取付けられたチルト軸24と、第1及び第2チルトドラム21,22間にヘッドレール11の長手方向に沿って移動可能に設けられた移動体26と、移動体26と一体的に設けられた螺旋係合部27と、移動体26に回転可能に取付けられた上記移動プーリ29と、ヘッドレール11内の第1チルトドラム21の近傍に回転可能に取付けられた上記固定プーリ28と、移動体26を第1チルトドラム21及び固定プーリ28から離して第2チルトドラム22に近付ける方向に付勢する上記弾性体33とを有する(図1及び図5)。
第1チルトドラム21と第2チルトドラム22は、これらの軸線が一致するようにヘッドレール11内に配設される(図1及び図5)。また第1チルトドラム21は、ヘッドレール11の一端寄り、即ちヘッドレール11を室内側から見て右寄りに、第1ホルダ31を介してヘッドレール11内に回動可能に取付けられ、第1チルトドラム21には、ヘッドレール11の前後方向に間隔をあけて設けられかつ互いに対向する一対のラダーコード13が互いに逆向きに巻回される。また第2チルトドラム22は、ヘッドレール11の他端寄り、即ちヘッドレール11を室内側から見て左寄りに第2ホルダ32を介してヘッドレール11内に回動可能に取付けられ、第2チルトドラム22には、ヘッドレール11の前後方向に間隔をあけて設けられかつ互いに対向する一対のラダーコード13が互いに逆向きに巻回される。そして、第1及び第2チルトドラム21,22が一方に回転すると、一対のラダーコード13,13のうち一方のラダーコード13が第1及び第2チルトドラム21,22に巻取られかつ他方のラダーコード13が第1及び第2チルトドラム21,22から繰出されて、複数のスラット13が第1起立位置(図1)又は第2起立位置(図3)にチルトするように構成される。また第1及び第2チルトドラム21,22が他方に回転すると、一対のラダーコード13,13のうち一方のラダーコード13が第1及び第2チルトドラム21,22から繰出されかつ他方のラダーコード13が第1及び第2チルトドラム21,22に巻取られて、複数のスラット13が第2起立位置(図3)又は第1起立位置(図1)にチルトするように構成される。
上記チルト軸24は、第1及び第2チルトドラム21,22とともに回動するように構成され、チルト軸24の中央には螺旋軸部24aが形成される。この螺旋軸部24aは、後述する螺旋係合部27に形成された切欠部27aに遊挿可能に構成される。また螺旋軸部24aは、この実施の形態では、フラットバーを360度ねじることにより、ねじれ帯板状に形成される。この螺旋軸部24aのねじれ角は、スラット13を第1起立位置(図1)から水平位置(図2)を介して第2起立位置(図3)までチルトできる角度に設定されるので、第1及び第2チルトドラム21,22の直径及びスラット13の前後方向の幅により一義的に決定される。このため、螺旋軸部24aのねじれ角は、スラット13を第1起立位置(図1)から水平位置(図2)を介して第2起立位置(図3)までチルトできる角度であれば、360度ではなく、他の角度に設定可能である。
上記移動体26は、第1チルトドラム21に対向する面が開放された扁平の箱状に形成される(図1及び図5)。また移動体26の上面には、縦方向に延びかつ上端が開口する切欠部27aが形成された螺旋係合部27が上方に突設される。そして螺旋係合部27に螺旋軸部24aが係合されることにより、即ち螺旋係合部27の切欠部27aに螺旋軸部24aを遊挿することにより、移動体26のヘッドレール11の長手方向への往復動に伴ってチルト軸26が回動するように構成される。また移動プーリ29は移動体26に収容された状態で移動体26に回転可能に取付けられる。この移動プーリ29は、水平面内で回転可能に構成され、かつ移動体26とともにヘッドレール11の長手方向であって第1及び第2チルトドラム21,22間を往復動可能に構成される。また固定プーリ28はヘッドレール11内の第1チルトドラム21の近傍に回転可能に取付けられる。この固定プーリ28は、第1チルトドラム21に隣接しかつ第1チルトドラム21の両端のうち第2チルトドラム22に対向する端部とは反対側に四角筒状の固定ホルダ34を介してヘッドレール11に取付けられる。固定プーリ28は、ヘッドレール11の前後方向に間隔をあけて2個設けられ、これらの固定プーリ28は水平面内で回転可能に構成される。更に弾性体33は、この実施の形態では、引っ張りコイルばねである。この弾性体33の一端は、第2チルトドラム22の両端のうち第1チルトドラム21に対向する端部とは反対側の第2チルトドラム22近傍に弾性体用ブラケット36及び第1ピン41を介してヘッドレール11に固定され、弾性体33の他端は移動体26に第2ピン42を介して固定される。なお、この実施の形態では、弾性体として引っ張りコイルばねを挙げたが、圧縮コイルばね、ゴム紐等でもよい。
一方、ストッパ装置18は、ヘッドレール11の引出口11aと固定プーリ28との間に位置するようにヘッドレール11内に取付けられる(図1及び図5)。このストッパ装置18は、昇降コード17の引下げ速度の差異により、昇降コード17を挟持する挟持位置(図8(a)、図8(i)、図9(a)、図11及び図13)と、操作側の昇降コード17の昇降を許容する許容位置(図9(d))とに切換え可能に構成される。具体的には、図8〜図13に詳しく示すように、ストッパ装置18は、ヘッドレール11内に取付けられヘッドレール11内に配索された昇降コード17が挿通されるケース53と、ケース53に昇降コード17とともに所定の距離だけ移動可能に設けられたスライダ54と、ケース53とスライダ54との間に設けられ挟持位置で昇降コード17を挟持し許容位置で昇降コード17の移動を許容するコード固定制御装置56と、ケース53に設けられた第1案内カム溝51と、スライダ54の第1案内カム溝51に対向する面に設けられた第2案内カム溝52と、第1案内カム溝51と第2案内カム溝52との間に収容されこれらの溝51,52内を移動する球状の係合子57とを有する。
コード固定制御装置56は、スライダ54の昇降コード移動方向の一端側に回転可能かつ上下動可能に取付けられ外周面に昇降コード17が食い込み可能な歯が形成された歯付きローラ56aと、蓋53aの昇降コード移動方向の一端側の下面に形成され昇降コード17が食い込み可能なアッパ歯部56bと、ケース本体53bにアッパ歯部56bに対向して形成され昇降コード移動方向の一端側に向うに従って徐々に登る階段状に形成され歯付きローラ56aの歯に噛合可能なロア歯部56cとからなる(図10〜図13)。また第1案内カム溝51は、ケース53内のスライダ54が昇降コード17の許容位置で係合子57を係止する挟持部51aと、スライダ54が昇降コード17の許容位置で係合子57を係止する許容部51bと、昇降コード17の素早い引下げ操作時に係合子57が係止する高速操作係止部51cと、係合子57を一旦停止させるリブ51dと、昇降コード17の素早い引下げ操作時に係合子57を挟持部51aから高速操作係止部51cに移動させるように案内する第1溝51eと、昇降コード17の素早い引下げ操作を停止したときに係合子57を高速操作係止部51cから挟持部51aに移動させるように案内する第2溝51fとからなる(図8及び図9)。上記許容部51bは、第1溝51eの途中に形成され、挟持部51aから高速操作係止部51cに向う係合子57が高速操作係止部51cの手前で挟持部51aに戻ろうとするとき、第1溝51eを移動する係合子57が係止して、係合子57が第1溝51eを通って挟持部51aに戻ることを阻止するように構成される。更に第2案内カム溝52は、スライダ54の第1案内カム溝51に対向する面に設けられる。この第2案内カム溝52は、係合子57がリブ51dを乗り越えることを許容しない浅溝52aと、係合子57がリブ51dを乗り越えることを許容する深溝52bと、係合子57が浅溝52aから深溝52bに移動する際の移動抵抗を増大させる抵抗増大部52cと、浅溝52aの一端と深溝52bの一端とを連結する連結溝52dとからなる。ここで、抵抗増大部52cは浅溝52aの長手方向の中央と深溝52bの長手方向の中央とを連結し浅溝52aより浅い溝である。そして第2案内カム溝52は、スライダ54の移動方向と直交する方向への係合子の移動を許容するように構成される。なお、図8及び図9中の符号51gは、第1案内カム溝51の中央に設けられた土手部である。この土手部51gは、昇降コード17の長手方向に対して略45度の方向に延びかつ高さが蓋53aの裏面と同一であり、この土手部51gにより第1案内カム溝51が第1溝51e及び第2溝51fに分離される。
昇降コード17を素早く引下げると、係合子57が抵抗増大部52cを速やかに通過して高速操作係止部51cに達することにより、昇降コード17の素早い引下げ操作を許容し、昇降コード17の引下げ操作を停止すると、係合子57が高速操作係止部51cから挟持部51aに移動することにより、ストッパ装置18が挟持位置に切換えられて、昇降コード17が停止するように構成される(図8〜図13)。このため昇降コード17を再び素早く引下げてもう一度停止させる引継ぎ操作を行うことにより、ボトムレール14の上昇、停止、上昇、停止を繰返すことができるようになっている(図8)。一方、昇降コード17を緩やかに引下げると、係合子57の移動抵抗が抵抗増大部52cで増大して係合子57が抵抗増大部52cに係止した状態に保たれることにより、昇降コード17の緩やかな引下げ操作を許容し、昇降コード17の引下げ操作を停止すると、係合子57が許容部51bに移動し、ストッパ装置18が許容位置に切換えられる(図9)。このため昇降コード17を保持する力を緩めると、移動体26及び移動プーリ29が弾性体33の弾性力で第1チルトドラム21から第2チルトドラム22に向って移動することにより操作側の昇降コード17が上昇するか、或いは移動体26が第2チルトドラム22に最も接近して停止した状態でスラット13及びボトムレール14等がこれらの自重で下降するように構成される。
一方、第1ホルダ31には第1案内ドラム61が回転可能に取付けられ、第2ホルダ32には第2案内ドラム62が回転可能に取付けられる(図1〜図4)。2本の昇降コード17のうち一方の昇降コード17の一端は第1案内ドラム61に掛け渡された後に複数のスラット13の右側の長孔13aを通ってボトムレール14に連結され、他方の昇降コード17の一端は第2案内ドラム62に掛け渡された後に複数のスラット13の左側の長孔13aを通ってボトムレール14に連結される。また一方の昇降コード17の他端は、2個の固定プーリ28,28のうちヘッドレール11の前後方向の後側の固定プーリ28に掛け渡された後に移動プーリ29に掛け渡され、ストッパ装置18を通って引出口11aから引出され、他方の昇降コード17の他端は、2個の固定プーリ28,28に掛け渡された後に移動プーリ29に掛け渡され、ストッパ装置18を通って引出口11aから引出される。
このように構成された横型ブラインド10の動作を説明する。
(1)ボトムレール14を上昇させてスラット13を所望のチルト角に変更する場合
先ず昇降コード17を素早く引下げると、ストッパ装置18の係合子57が抵抗増大部52cを速やかに通過して高速操作係止部51cに達するので(図8(a)〜図8(e))、ストッパ装置18による昇降コード17の固定が解除される。昇降コード17を所定長さだけ引下げると、チルト昇降切換機構16の移動体26が移動プーリ29とともに弾性体33の弾性力に抗して第2チルトドラム22から離れ、第1チルトドラム21に近付く方向にチルト軸24に沿って移動する(図1〜図3及び図5〜図7)。このとき移動体26の螺旋係合部27がチルト軸24の螺旋軸部24aに係合しているため、移動体26の移動に伴ってチルト軸24が第1及び第2チルトドラム21,22とともに回転する。これによりヘッドレール11の前後方向の前側から垂下されたラダーコード13が第1及び第2チルトドラム21,22に巻取られ、ヘッドレール11の前後方向の後側から垂下されたラダーコード13が第1及び第2チルトドラム21,22から繰出されるので、複数のスラット13のチルト角が変更され、これらのスラット13が第1起立位置(図1)から水平位置(図2)を介して第2起立位置(図3)まで回転する。なお、移動体26及び移動プーリ29が移動している間は、ボトムレール14側の昇降コード17は昇降しないので、ボトムレール14及びスラット13は停止した状態に保たれる。次いで昇降コード17を所定長さを超えて引下げると、移動体26が既に螺旋軸部24aの端部に達しているため、移動体26及び移動プーリ29が第1チルトドラム21に最も近付いた位置で停止したまま、ボトムレール14側の昇降コード17が上昇してボトムレール14が複数のスラット13ともに上昇する。ボトムレール14が所望の高さに達するまで、昇降コード17の素早い引下げ及び停止を繰返す引継ぎ操作を行うことにより、ボトムレール14の上昇、停止、上昇、停止を繰返す。
次にボトムレール14が所望の高さに達したときに、昇降コード17の引下げ操作を停止すると、係合子57が高速操作係止部51cから挟持部51aに移動するので(図8(i))、ストッパ装置18が挟持位置に切換えられて、昇降コード17は固定される。そして昇降コード17を緩やかに僅かな距離だけ引下げると、係合子57の移動抵抗が抵抗増大部52cで増大して係合子57が抵抗増大部52cに係止した状態に保たれることにより(図9(b))、昇降コード17の緩やかな引下げ操作が許容され、昇降コード17の引下げ操作を停止すると、係合子57が許容部51bに移動するので(図9(d))、ストッパ装置18が許容位置に切換えられる。このため昇降コード17を保持する力を緩めると、チルト昇降切換機構16の移動体26が移動プーリ29とともに弾性体33の弾性力により第1チルトドラム21から離れ、第2チルトドラム22に近付く方向にチルト軸24に沿って移動するので(図3〜図1及び図7〜図5)、操作側の昇降コード17は上昇する。このとき操作側の昇降コード17を所定の長さ以下の長さだけ上昇させると、移動体33の螺旋係合部27がチルト軸24の螺旋軸部24aに係合しているため、移動体33の移動に伴ってチルト軸24が第1及び第2チルトドラム21,22とともに上記とは逆方向に回転する。これによりヘッドレール11の前後方向の前側から垂下されたラダーコード12が第1及び第2チルトドラム21,22から繰出され、ヘッドレール11の前後方向の後側から垂下されたラダーコード12が第1及び第2チルトドラム21,22に巻取られるので、複数のラダーコード12が上記とは逆方向に昇降して、複数のスラット13が上記とは逆方向に回転し、複数のスラット13のチルト角が変更される(図3〜図1)。なお、移動体24及び移動プーリ29が移動している間は、ボトムレール14側の昇降コード17は昇降しないので、ボトムレール14及びスラット13は停止した状態に保たれる。更に複数のスラット13が所望のチルト角になったときに、昇降コード17をしっかり保持して素早く僅かな距離だけ引下げると、係合子57が抵抗増大部52cを速やかに通過して高速操作係止部51cに達し、昇降コード17の引下げ操作を停止すると、係合子57が高速操作係止部51cから挟持部51aに移動するので、ストッパ装置18が挟持位置に切換えられて、昇降コード17は固定される。この結果、ボトムレール14を所望の高さに固定できるとともに、スラット13を所望のチルト角に固定できる。
(2)ボトムレール14を下降させてスラット13を所望のチルト角に変更する場合
先ず昇降コード17を緩やかに僅かな距離だけ引下げると、係合子57の移動抵抗が抵抗増大部52cで増大して係合子57が抵抗増大部52cに係止した状態に保たれることにより(図9(b))、昇降コード17の緩やかな引下げ操作が許容され、昇降コード17の引下げ操作を停止すると、係合子57が許容部51bに移動するので(図9(d))、ストッパ装置18が許容位置に切換えられる。このため昇降コード17を保持する力を緩めると、チルト昇降切換機構16の移動体26が移動プーリ29とともに弾性体33の弾性力により第1チルトドラム21から離れ、第2チルトドラム22に近付く方向にチルト軸24に沿って移動するので(図3〜図1及び図7〜図5)、操作側の昇降コード17は上昇する。このとき操作側の昇降コード17を所定の長さだけ上昇させると、移動体26の螺旋係合部27がチルト軸24の螺旋軸部24aに係合しているため、移動体26の移動に伴ってチルト軸24が第1及び第2チルトドラム21,22とともに回転する。これによりヘッドレール11の前後方向の前側から垂下されたラダーコード12が第1及び第2チルトドラム21,22から繰出され、ヘッドレール11の前後方向の後側から垂下されたラダーコード12が第1及び第2チルトドラム21,22に巻取られるので、複数のスラット13のチルト角が変更され、これらのスラット13が第2起立位置(図3)から水平位置(図2)を介して第1起立位置(図1)まで回転する。なお、移動体26及び移動プーリ29が移動している間は、ボトムレール14側の昇降コード17は昇降しないので、ボトムレール14及びスラット13は停止した状態に保たれる。次いで操作側の昇降コード17を所定長さを超えて上昇させると、移動体26が既に螺旋軸部24aの端部に達しているため、移動体24及び移動プーリ29が第2チルトドラム22に最も接近した位置で停止したまま、ボトムレール14側の昇降コード17がボトムレール14やスラット13等の自重により下降してボトムレール14が複数のスラット13ともに下降する。
次にボトムレール14が所望の高さに達したときに、昇降コード17をしっかり保持して昇降コード17の引下げ操作を停止した後に、昇降コード17を緩やかに引下げると、チルト昇降切換機構16の移動体26が移動プーリ29とともに弾性体33の弾性力に抗して第2チルトドラム22から離れ、第1チルトドラム21に近付く方向にチルト軸24に沿って移動する(図1〜図3及び図5〜図7)。このとき移動体26の螺旋係合部27がチルト軸24の螺旋軸部24aに係合しているため、移動体26の移動に伴ってチルト軸24が第1及び第2チルトドラム21,22とともに回転する。これによりヘッドレール11の前後方向の前側から垂下されたラダーコード12が第1及び第2チルトドラム21,22に巻取られ、ヘッドレール11の前後方向の後側から垂下されたラダーコード12が第1及び第2チルトドラム21,22から繰出されるので、複数のラダーコード12が上記とは逆方向に昇降して、複数のスラット13が上記とは逆方向に回転し、複数のスラット13のチルト角が変更される(図3〜図1)。なお、移動体26及び移動プーリ29が移動している間は、ボトムレール14側の昇降コード17は昇降しないので、ボトムレール14及びスラット13は停止した状態に保たれる。更に複数のスラット13が所望のチルト角になったときに、昇降コード17をしっかり保持して素早く僅かな距離だけ引下げると、係合子57が抵抗増大部52cを速やかに通過して高速操作係止部51cに達し(図8(e))、昇降コード17の引下げ操作を停止すると、係合子57が高速操作係止部51cから挟持部51aに移動するので(図8(i))、ストッパ装置16が挟持位置に切換えられて、昇降コードは17固定される。この結果、ボトムレール14を所望の高さに固定できるとともに、スラット13を所望のチルト角に固定できる。このように昇降コード17を操作するだけで、スラット13のチルト操作及び昇降操作を連動させて行うことができる。なお、ボトムレールを昇降させずに、スラットのチルト角のみを変更するときには、昇降コードを操作してストッパ装置による昇降コードの固定を解除し、昇降コードを所定長さ以下の長さだけ操作すればよい。これにより移動プーリが昇降コードの操作力又は弾性体の弾性力で移動するので、ボトムレール側の昇降コードが停止したまま、複数のラダーコードが昇降して複数のスラットのチルト角を変更できる。
<第2の実施の形態>
図15及び図16は本発明の第2の実施の形態を示す。図15及び図16において図1及び図14と同一符号は同一部品を示す。この実施の形態では、第1の実施の形態のストッパ装置に替えて、ヘッドレール11の引出口11aに臨むようにヘッドレール11に収容されたストッパ装置88を備える。このストッパ装置88は、ヘッドレール11の引出口11aに挿着された筐体81と、この筐体81に収容されかつ筐体81にピン82を介して回転可能に取付けられた案内ローラ83と、筐体81に収容され案内ローラ83に対して接近又は離間する方向に平行移動可能にかつ回転可能に筐体81に取付けられた歯車84とを有する。上記筐体81には歯車84に隣接して傾斜壁81aが設けられ、この傾斜壁81aの両面のうち歯車84に対向する面には歯車84に噛合可能な直線状の歯列81bが形成される。歯車84が歯列81bに噛合した状態で歯列81bに沿って移動することにより、歯車84が案内ローラ83に接近又は離間するようになっている。なお、図15及び図16中の符号86は、両端が筐体81に固定され歯車84が筐体81から離脱するのを阻止する複数本のガードピンである。上記以外は、第1の実施の形態と同一に構成される。
このように構成された横型ブラインドでは、昇降コード17を僅かに引下げると、歯車84が筐体81の傾斜壁81aの歯列81bに噛合した状態で傾斜壁81aに沿いかつ案内ローラ83から離れる方向に移動するので、歯車84の昇降コード17に対する食い込みが解除される。この結果、昇降コード17を更に引下げることにより、スラットのチルト角を変更した後に、ボトムレールを引上げることができる。一方、昇降コード17を保持する力を緩めることにより、スラットのチルト角を上記とは逆の方向に変更した後に、ボトムレールを下降させることができる。そして、昇降コード17を歯車84に押付けると、歯車84が筐体81の傾斜壁81aの歯列81bに噛合した状態で傾斜壁81aに沿いかつ案内ローラ83に近付く方向に移動するので、歯車84が昇降コード17に食い込む。この結果、昇降コード17が案内ローラ83及び歯車84により挟持されて、昇降コード17を所望の位置で固定できる。従って、この実施の形態のストッパ装置88は、第1の実施の形態のストッパ装置より、昇降コード17の操作性が若干劣るけれども、ストッパ装置88が第1の実施の形態のストッパ装置より簡単な構造であるので、ストッパ装置88の部品点数、製作工数及び組立工数を第1の実施の形態のストッパ装置より低減できる。上記以外の動作は、第1の実施の形態の動作と略同様であるので、繰返しの説明を省略する。
10 横型ブラインド
11 ヘッドレール
12 ラダーコード
13 スラット
14 ボトムレール
16 チルト昇降切換機構
17 昇降コード
18,88 ストッパ装置
21 第1チルトドラム
22 第2チルトドラム
24 チルト軸
24a 螺旋軸部
26 移動体
27 螺旋係合部
27a 切欠部
28 固定プーリ
29 移動プーリ
33 弾性体

Claims (3)

  1. ヘッドレールと、前記ヘッドレールの長手方向及び前後方向にそれぞれ間隔をあけて前記ヘッドレールから垂下された複数のラダーコードと、これらのラダーコード間に鉛直方向に所定の間隔をあけて配設され水平方向に延びる複数のスラットと、前記複数のスラットのうち最下段のスラットの下方に水平方向に延びて設けられ前記複数のラダーコードの下端が連結されたボトムレールと、前記ヘッドレール内にチルト昇降切換機構を介して配索され一端が前記ヘッドレールから垂下されて前記ボトムレールにそれぞれ連結されかつ前記一端のヘッドレールからのそれぞれの垂下位置とは別の位置で他端が操作のために前記ヘッドレールから垂下された2本の昇降コードと、前記ヘッドレール内に取付けられ前記2本の昇降コードを固定可能なストッパ装置とを備えた横型ブラインドであって、
    前記複数のラダーコードの上端が前記チルト昇降切換機構に連結され、
    前記チルト昇降切換機構が、前記ヘッドレール内に前記ヘッドレールの前後方向に間隔をあけて回転可能に取付けられた2個の固定プーリと、前記ヘッドレール内にその長手方向に所定の距離だけ移動可能かつ回転可能に設けられた移動プーリと、前記移動プーリを前記2個の固定プーリから離す方向に付勢する弾性体とを有し、
    前記2本の昇降コードのうち一方の昇降コードの一端は前記複数のスラットの長孔を通って前記ボトムレールに連結され、他方の昇降コードの一端は前記複数のスラットの長孔を通って前記ボトムレールに連結され、
    前記2本の昇降コードのうち一方の昇降コードの他端は、前記2個の固定プーリのうち一方の固定プーリに掛け渡された後に前記移動プーリに掛け渡され、前記ストッパ装置を通って前記ヘッドレールの引出口から引出され、前記他方の昇降コードの他端は、前記2個の固定プーリに掛け渡された後に前記移動プーリに掛け渡され、前記ストッパ装置を通って前記ヘッドレールの引出口から引出され、
    前記2本の昇降コードを操作して前記ストッパ装置による前記2本の昇降コードの固定を解除し前記2本の昇降コードを所定長さ以下の長さだけ操作したときに、前記移動プーリが前記2本の昇降コードの操作力又は前記弾性体の弾性力で移動することにより、前記ボトムレール側の2本の昇降コードが停止したまま前記複数のラダーコードが昇降して前記複数のスラットのチルト角が変更され、前記2本の昇降コードを前記所定長さを超えて操作したときに、前記移動プーリが停止することにより、前記複数のラダーコードが前記スラットの起立した位置で停止したまま前記ボトムレール側の2本の昇降コードが昇降して前記ボトムレールが昇降するように構成された
    ことを特徴とする横型ブラインド。
  2. 前記チルト昇降切換機構は、前記複数のラダーコードのうち前記ヘッドレールの前後方向に間隔をあけて設けられかつ互いに対向する一対のラダーコードが巻回され前記ヘッドレール内にその長手方向に間隔をあけて回動可能にそれぞれ取付けられた第1及び第2チルトドラムと、両端が前記第1及び第2チルトドラムにそれぞれ取付けられ前記第1及び第2チルトドラムとともに回動し中央に螺旋軸部が形成されたチルト軸と、前記第1及び第2チルトドラム間に前記ヘッドレールの長手方向に沿って移動可能に設けられた移動体と、前記移動体と一体的に設けられ前記螺旋軸部が係合されることにより前記移動体の前記ヘッドレールの長手方向への往復動に伴って前記チルト軸を回動させる螺旋係合部と、前記移動体に回転可能に取付けられた前記移動プーリと、前記ヘッドレール内の前記第1チルトドラムの近傍に回転可能に取付けられた前記2個の固定プーリと、前記移動体を前記第1チルトドラム及び前記2個の固定プーリから離して前記第2チルトドラムに近付ける方向に付勢する前記弾性体とを有する請求項1記載の横型ブラインド。
  3. 前記螺旋軸部がフラットバーを所定の角度だけねじることによりねじれ帯板状に形成され、前記螺旋軸部が前記螺旋係合部に形成された切欠部に遊挿可能に構成された請求項2記載の横型ブラインド。
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