<法令遵守>
本明細書に記載の開示は、実施される場合、本開示を実施する各国の法令を遵守のうえで実施される。また、本明細書に記載の開示は、各国の法令を遵守するために必要な、当業者が成し得る全ての変更、置換、変形、改変、および修正をもって実施される。
本開示に係る通信システムを実施するための形態について、図面を参照して説明する。
<システム構成>
図1は、本開示の一実施形態に係る通信システム1の構成を示す。図1に開示されるように、通信システム1では、ネットワークNを介してサーバ110A、サーバ110Bと、PC端末120A、PC端末120B、PC端末120Cと、モバイル端末130A、モバイル端末130B、モバイル端末130Cとが接続される。
本開示において、サーバ110Aと、サーバ110Bとをそれぞれ区別する必要がない場合は、サーバ110Aとサーバ110Bとは、それぞれサーバ110と表現されてもよい。
本開示において、PC端末120Aと、PC端末120Bと、PC端末120Cとをそれぞれ区別する必要がない場合は、PC端末120AとPC端末120BとPC端末120Cとは、それぞれPC端末120と表現されてもよい。
本開示において、モバイル端末130A、モバイル端末130B、モバイル端末130Cとをそれぞれ区別する必要がない場合は、モバイル端末130A、モバイル端末130B、モバイル端末130Cとは、それぞれモバイル端末130と表現されてもよい。
本開示において、サーバ110と、PC端末120と、モバイル端末130とをそれぞれ区別する必要がない場合は、サーバ110とPC端末120とは、それぞれ情報処理装置200と表現されてもよい。なお、ネットワークNに接続される情報処理装置200の数は限定されない。
サーバ110は、ネットワークNを介してユーザが利用するPC端末120及びモバイル端末130に、所定のサービスを提供する。所定のサービスは、限定でなく例として、決済サービス、電子商取引サービス、インスタントメッセンジャーを代表とするSNS(Social Networking Service)、楽曲・動画・書籍などのコンテンツ提供サービス等を含む。ユーザがPC端末120又はモバイル端末130を介して所定のサービスを利用することで、サーバ110は1以上のPC端末120又はモバイル端末130に所定のサービスを提供することができる。
必要に応じて、ユーザXが利用するPC端末120及びモバイル端末130を、それぞれPC端末120X及びモバイル端末130Xと表現し、ユーザX、PC端末120X又はモバイル端末130Xに対応づけられた、所定のサービスにおけるユーザ情報をユーザ情報Xと表現する。なお、ユーザ情報とは、所定のサービスにおいてユーザが利用するアカウントに対応付けられたユーザの情報である。ユーザ情報は、限定でなく例として、ユーザにより入力される、または、所定のサービスにより付与される、ユーザの名前、ユーザのアイコン画像、ユーザの年齢、ユーザの性別、ユーザの住所、ユーザの趣味趣向、ユーザの識別子などのユーザに対応づけられた情報を含み、これらのいずれか一つまたは、組み合わせであってもよい。
ネットワークNは、2以上の情報処理装置200を接続する役割を担う。ネットワークNは、PC端末120又はモバイル端末130がサーバ110に接続した後、データを送受信することができるように接続経路を提供する通信網を意味する。また、ネットワークNは、PC端末120及びモバイル端末130の間でデータを送受信することができるように接続経路を提供する通信網も意味する。 ネットワークNのうちの1つまたは複数の部分は、有線ネットワークや無線ネットワークであってもよい。ネットワークNは、限定でなく例として、アドホック・ネットワーク(Ad Hoc Network)、イントラネット、エクストラネット、仮想プライベート・ネットワーク(Virtual Private Network:VPN)、ローカル・エリア・ネットワーク(Local Area Network:LAN)、ワイヤレスLAN(Wireless LAN:WLAN)、広域ネットワーク(Wide Area Network:WAN)、ワイヤレスWAN(Wireless WAN:WWAN)、大都市圏ネットワーク(Metropolitan Area Network:MAN)、インターネットの一部、公衆交換電話網(Public Switched Telephone Network:PSTN)の一部、携帯電話網、ISDNs(Integrated Service Digital Networks)、無線LANs、LTE(Long Term Evolution)、CDMA(Code Division Multiple Access)、ブルートゥース(Bluetooth(登録商標))、衛星通信など、または、これらの2つ以上の組合せを含むことができる。ネットワークNは、1つまたは複数のネットワークNを含むことができる。
情報処理装置200は、本開示に記載される機能、および/または、方法を実現できる情報処理装置であればどのような情報処理装置であってもよい。
情報処理装置200は、限定でなく例として、スマートフォン、携帯電話(フィーチャーフォン)、コンピュータ(限定でなく例として、デスクトップ、ラップトップ、タブレットなど)、サーバ装置、メディアコンピュータプラットホーム(限定でなく例として、ケーブル、衛星セットトップボックス、デジタルビデオレコーダなど)、ハンドヘルドコンピュータデバイス(限定でなく例として、PDA(Personal Digital Assistant)、電子メールクライアントなど)、ウェアラブル端末(限定でなく例として、メガネ型デバイス、時計型デバイスなど)、他種のコンピュータ、またはコミュニケーションプラットホームを含む。
<ハードウェア(HW)構成>
図2を用いて、通信システム1に含まれる情報処理装置200のHW構成について説明する。
情報処理装置200は、プロセッサ201と、メモリ202と、ストレージ203と、入出力インタフェース(入出力I/F)204と、通信インタフェース(通信I/F)205とを含む。情報処理装置200のHWの各構成要素は、限定でなく例として、バスBを介して相互に接続される。
情報処理装置200は、プロセッサ201と、メモリ202と、ストレージ203と、入出力I/F204と、通信I/F205との協働により、本開示に記載される機能、および/または、方法を実現する。
プロセッサ201は、ストレージ203に記憶されるプログラムに含まれるコードまたは命令によって実現する機能、および/または、方法を実行する。プロセッサ201は、限定でなく例として、中央処理装置(CPU)、MPU(Micro Processing Unit)、GPU(Graphic s Processing Unit)、マイクロプロセッサ(microprocessor)、プロセッサコア(processor core)、マルチプロセッサ(multiprocessor)、ASIC(Application-Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等を含み、集積回路(IC(Integrated Circuit)チップ、LSI(Large Scale Integration))等に形成された論理回路(ハードウェア)や専用回路によって各実施形態に開示される各処理を実現してもよい。また、これらの回路は、1または複数の集積回路により実現されてよく、各実施形態に示す複数の処理を1つの集積回路により実現されることとしてもよい。また、LSIは、集積度の違いにより、VLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIなどと呼称されることもある。
メモリ202は、ストレージ203からロードしたプログラムを一時的に記憶し、プロセッサ201に対して作業領域を提供する。メモリ202には、プロセッサ201がプログラムを実行している間に生成される各種データも一時的に格納される。メモリ202は、限定でなく例として、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)などを含む。
ストレージ203は、プログラムを記憶する。ストレージ203は、限定でなく例として、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリなどを含む。
通信I/F205は、ネットワークNを介して各種データの送受信を行う。当該通信は、有線、無線のいずれで実行されてもよく、互いの通信が実行できるのであれば、どのような通信プロトコルを用いてもよい。通信I/F205は、ネットワークNを介して、他の情報処理装置との通信を実行する機能を有する。通信I/F205は、各種データをプロセッサ201からの指示に従って、他の情報処理装置に送信する。また、通信I/F205は、他の情報処理装置から送信された各種データを受信し、プロセッサ201に伝達する。
入出力I/F204は、情報処理装置200に対する各種操作を入力する入力装置、および、情報処理装置200で処理された処理結果を出力する出力装置を含む。入出力I/F204は、入力装置と出力装置が一体化していてもよいし、入力装置と出力装置とに分離していてもよい。
入力装置は、ユーザからの入力を受け付けて、当該入力に係る情報をプロセッサ201に伝達できる全ての種類の装置のいずれか、または、その組み合わせにより実現される。入力装置は、限定でなく例として、タッチパネル、タッチディスプレイ、キーボード等のハードウェアキーや、マウス等のポインティングデバイス、カメラ(画像を介した操作入力)、マイク(音声による操作入力)を含む。
出力装置は、プロセッサ201で処理された処理結果を出力することができる全ての種類の装置のいずれか、または、その組み合わせにより実現される。当該処理結果を映像、および/または、動画像として出力する場合、出力装置は、フレームバッファに書き込まれた表示データに従って、当該表示データを表示することができる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。出力装置は、限定でなく例として、タッチパネル、タッチディスプレイ、モニタ(限定でなく例として、液晶ディスプレイ、OELD(Organic Electroluminescence Display)など)、ヘッドマウントディスプレイ(HDM:Head Mounted Display)、プロジェクションマッピング、ホログラム、空気中など(真空であってもよい)に画像やテキスト情報等を表示可能な装置、スピーカ(音声出力)、プリンターなどを含む。なお、これらの出力装置は、3Dで表示データを表示可能であってもよい。
本開示の各実施形態のプログラムは、コンピュータに読み取り可能な記憶媒体に記憶された状態で提供されてもよい。 記憶媒体は、「一時的でない有形の媒体」に、プログラムを記憶可能である。プログラムは、限定でなく例として、ソフトウェアプログラムやコンピュータプログラムを含む。
記憶媒体は適切な場合、1つまたは複数の半導体ベースの、または他の集積回路(IC)(限定でなく例として、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、特定用途向けIC(ASIC)など)、ハード・ディスク・ドライブ(HDD)、ハイブリッド・ハード・ドライブ(HHD)、光ディスク、光ディスクドライブ(ODD)、光磁気ディスク、光磁気ドライブ、フロッピィ・ディスケット、フロッピィ・ディスク・ドライブ(FDD)、磁気テープ、固体ドライブ(SSD)、RAMドライブ、セキュア・デジタル・カードもしくはドライブ、任意の他の適切な記憶媒体、またはこれらの2つ以上の適切な組合せを含むことができる。記憶媒体は、適切な場合、揮発性、不揮発性、または揮発性と不揮発性の組合せでよい。
また、本開示のプログラムは、当該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して、情報処理装置200に提供されてもよい。
また、本開示の各実施形態は、プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
なお、本開示のプログラムは、限定でなく例として、ActionScript、JavaScript(登録商標)などのスクリプト言語、Objective−C、Java(登録商標)などのオブジェクト指向プログラミング言語、HTML5などのマークアップ言語などを用いて実装される。
情報処理装置200おける処理の少なくとも一部は、1以上のコンピュータにより構成されるクラウドコンピューティングにより実現されていてもよい。
情報処理装置200における処理の少なくとも一部を、他の情報処理装置により行う構成としてもよい。この場合、プロセッサ201により実現される各機能部の処理のうち少なくとも一部の処理を、他の情報処理装置で行う構成としてもよい。
<その他>
明示的な言及のない限り、本開示の実施形態における判定の構成は必須でなく、判定条件を満たした場合に所定の処理が動作されたり、判定条件を満たさない場合に所定の処理がされたりしてもよい。
本開示では、明記されない限り、または文脈によって示されない限り、「または」は排他的ではなく包含的な意味である。したがって、本開示では、明記されていない限り、または文脈によって示されない限り、「AまたはB」は「A、B、またはその両方」を意味する。さらに、明記されない限り、または文脈によって示されない限り、「および」は協同(joint)および個々(several)の両方の意味である。したがって、本明細書では、明記されない限り、または文脈によって 示されない限り、「AおよびB」は、「AおよびBが一緒に、または個別に(A and B, jointly or severally)」を意味する。さらに、明記されない限り、または文脈によって示されない限り、「a」、「an」、または「the」は「1つまたは複数」を意味するものとする。したがって、本明細書では、別段に明記されない限り、または文脈によって示されない限り、「an A」または「the A」は「1つまたは複数のA」を意味する。
本開示は、本開示の実施形態、および/または、実施例に対して、当業者が成し得る全ての変更、置換、変形、改変、および修正を包含する。同様に、適切な場合、添付の特許請求の範囲は、本開示の実施形態、および/または、実施例に対して、当業者が成し得る全ての変更、置換、変形、改変、および修正を包含する。さらに、本開示は、当業者が成し得る、本開示における実施形態、および/または、実施例の1つまたは複数の特徴と、本開示における他の実施形態、および/または、実施例の1つまたは複数の特徴との任意の組合せを包含する。
加えて、特定の機能を実施するように適合される、配置される、能力を有する、構成される、使用可能である、動作可能である、または動作できる装置またはシステムあるいは装置またはシステムの構成要素に対する添付の特許請求の範囲での参照は、その装置、システム、または構成要素がそのように適合される、配置される、能力を有する、構成される、使用可能にされる、動作可能にされる、または動作できる限り、その装置、システム、構成要素またはその特定の機能がアクティベートされ、オンにされ、またはロック解除されているか否かに関わらず、その装置、システム、構成要素を包含する。
<第1実施形態>
第1実施形態は、サーバ110が提供するサービスを利用する際に入力が必要な入力フォームについて、PC端末120にて一部ないし途中まで入力された入力済データを、モバイル端末130に引継ぐことを可能にする実施形態である。第1実施形態におけるサーバ110が提供するサービスで用いられる入力フォームは、テキスト入力やプルダウンメニューの選択の他に、何らかの画像のアップロードが必要な入力フォームである。ユーザが入力すべきテキストや選択すべきプルダウンメニューとしては、限定でなく例として、商品の名称、商品の説明、氏名、住所などである。また、ユーザがアップロードすべき画像は、限定でなく例として、販売したい商品の画像、本人確認で用いられる免許証の画像、ユーザの顔の画像等が挙げられる。
ユーザは、PC端末120を用いて商品名や氏名などのテキストを入力することで入力フォームを埋めていき、画像のアップロードが必要になる前の任意のタイミングでモバイル端末130に切り替える。このとき、ユーザがPC端末120を用いて入力した入力済データは、モバイル端末130の画面の入力フォームに引き継がれる。
第1実施形態によれば、画像のアップロードが必要な入力フォームにおける入力済データを情報処理装置200間でスムーズに引き継ぐ(移行させる)ことが可能になる。また、これにより、ユーザは、テキストデータ等についてはPC端末120を用いて入力を行い、画像についてはモバイル端末130を用いてアップロードするといった使い分けを行うことができ、ユーザの利便性を向上させることが可能になる。また、これにより、一旦PC端末120に入力された入力済データが破棄されることなくモバイル端末130に引き継がれることから、PC端末120のハードウェアリソースを無駄にすることなく効率的に利用することが可能になる。
<第1実施形態の機能構成>
図3を用いてサーバ110の機能構成を説明する。図3に開示の機能部は、情報処理装置200が備えるプロセッサ201と、メモリ202と、ストレージ203と、入出力I/F204と、通信I/F205との協働により実現される。
(1)サーバの機能構成
サーバ110は、通信部311と、表示制御部312と、入力受付部313と、引継制御部314と、記憶部315とを有する。通信部311と、表示制御部312と、入力受付部313と、引継制御部314とは、プロセッサ201が、記憶部315に格納されているプログラムを読み出して実行することで実現される。記憶部315は、メモリ202及び/又はストレージ203を用いて実現される。
記憶部315には、入力フォームに入力された入力済データを格納する入力データ管理DBが記憶されている。入力データ管理DBには、入力済データと入力済データを一意に特定するためのテンポラリID(「識別子」と呼んでもよい)とが対応づけて格納される。テンポラリIDは、入力済データをPC端末120からモバイル端末130に引き継ぐ際に利用されるIDであり、サーバ110で発行されるIDである。なお、テンポラリIDは、必ずしも一時的なIDに限定されない。入力済データを一意に識別することが可能なIDであればどのようなIDであってもよい。
通信部311は、通信I/F205を介してPC端末120及びモバイル端末130から各種データを受信する処理、及び、通信I/F205を用いて各種のデータをPC端末120及びモバイル端末130に送信する処理を行う機能を有する。
表示制御部312は、入力フォームを含む画面をPC端末120又はモバイル端末130のディスプレイに表示させるための画面データを生成して、PC端末120又はモバイル端末130に送信する。画面データは、限定でなく例として、HTMLデータ、モバイル端末130のブラウザで動作するスクリプトが認識可能なフォーマットの画面データ、又は、モバイル端末130にインストールされた専用アプリケーションが認識可能なフォーマットの画面データ等を含む。表示制御部312は、Webサーバとして動作するために必要な機能を備えていてもよい。
また、表示制御部312は、後述する入力受付部313が受け付けたテンポラリIDに対応する入力済データを入力データ管理DBから取得する。また、表示制御部312は、取得した入力済データが入力された状態の入力フォームを表示するための画面データを生成して、モバイル端末130に送信する。
入力受付部313は、PC端末120のディスプレイに表示された入力フォームにおいて入力された入力済データを、PC端末120から受け付ける機能を有する。また、入力受付部313は、モバイル端末130から送信されたテンポラリIDを受け付ける。
また、入力受付部313は、モバイル端末130に表示された入力フォームに入力された入力済データを、モバイル端末130から受け付ける。また、入力受付部313は、モバイル端末130からアップロードされた画像を受け付けて、入力データ管理DBに格納する。
引継制御部314は、入力済データの引継を行うためのデータ(以下、「引継データ」と言う。)を、通信部311を介してPC端末120に送信する機能を有する。引継データにはテンポラリIDが含まれていてもよいし、入力済データそのものが含まれていてもよい。
また、引継制御部314は、入力受付部313がPC端末120から受信した入力済データを、テンポラリIDと対応づけて入力データ管理DB(記憶装置)に格納する機能を有する。なお、当該機能を行う機能部を格納部と称してもよい。
(2)PC端末の機能構成
図4を用いてPC端末120の機能構成を説明する。図4に開示の機能部は、情報処理装置200が備えるプロセッサ201と、メモリ202と、ストレージ203と、入出力I/F204と、通信I/F205との協働により実現される。
PC端末120は、通信部321と、表示制御部322と、入力部323と、記憶部324とを有する。通信部321と、表示制御部322と、入力部323とは、プロセッサ201が、記憶部324に格納されているプログラムを読み出して実行することで実現される。記憶部324は、メモリ202及び/又はストレージ203を用いて実現される。
通信部321は、通信I/F205を介してサーバ110から各種データを受信する処理、及び、通信I/F205を用いて各種のデータをサーバ110に送信する処理を行う機能を有する。
表示制御部322は、サーバ110から画面データを受信し、受信した画面データに基づいて、PC端末120のディスプレイに入力フォームを含む画面を表示させる。表示制御部322は、Webブラウザとして動作するために必要な機能を備えていてもよい。
入力部323は、キーボードやマウス等の入出力I/F204を介して各種の入力を受け付ける機能を有する。入力部323に入力されたテキスト等は表示制御部322がディスプレイに表示する画面に表示される。
(3)モバイル端末の機能構成
図5を用いてモバイル端末130の機能構成を説明する。図5に開示の機能部は、情報処理装置200が備えるプロセッサ201と、メモリ202と、ストレージ203と、入出力I/F204と、通信I/F205との協働により実現される。
モバイル端末130は、通信部331と、表示制御部332と、入力部333と、読取部334と、撮影部335と、記憶部336とを有する。通信部331と、表示制御部332と、入力部333と、読取部334と、撮影部335とは、プロセッサ201が、記憶部336に格納されているプログラムを読み出して実行することで実現される。記憶部336は、メモリ202及び/又はストレージ203を用いて実現される。
通信部331は、通信I/F205を介してサーバ110から各種データを受信する処理、及び、通信I/F205を用いて各種のデータをサーバ110に送信する処理を行う機能を有する。
表示制御部332は、サーバ110から画面データを受信し、受信した画面データに基づいて、モバイル端末130のディスプレイに入力フォームを含む画面を表示させる。表示制御部332は、Webブラウザとして動作し、受信した画面データ(HTMLデータ)に基づいて入力フォームを含む画面を表示させてもよい。若しくは、表示制御部332は、サーバ110から受信した画面データであって、入力フォームへの入力を行うためのスクリプト又は専用アプリケーションが認識可能なフォーマットの画面データに基づいて、モバイル端末130のディスプレイに入力フォームを含む画面を表示させてもよい。
入力部333は、タッチパネル等の入出力I/F204を介して各種の入力を受け付ける機能を有する。入力部323に入力されたテキスト等は表示制御部332がディスプレイに表示する画面に表示される。
読取部334は、撮影装置(カメラ)で撮影された一次元コード又は二次元コードをデコードすることで、一次元コード又は二次元コードに埋め込まれたデータを読み取る機能を有する。また、読取部334は、読み取ったデータをサーバ110に送信する機能を有する。
撮影部335は、撮影装置(カメラ)を用いて画像を撮影する機能を有する。また、撮影部335は、撮影した画像を、通信部331を介して、サーバ110に送信する機能を有する。
<第1実施形態の動作処理>
図6を参照し、第1実施形態に係る通信システム1の処理について説明する。図6は、第1実施形態に係る通信システム1の処理のシーケンスの一例を示す図である。図6を用いて、ユーザが、PC端末120を用いて所定の入力画面に表示される入力フォームにテキスト等を入力し、その後、モバイル端末130から画像をアップロードするまでの一連の処理手順を説明する。
まず、PC端末120の表示制御部322は、ユーザ操作に応答してサーバ110にアクセスすることで入力画面を表示する(S100、S101)。入力画面には、画像のアップロードを含む入力フォームが表示されており、ユーザは、PC端末120を操作することで入力フォームを埋めていく。入力画面には、一旦入力を中断して他の端末に入力済データを引き継ぐ(移行させる)ためのボタンが用意されており、ユーザは、当該ボタンを押下することで、入力フォームへの入力作業を、PC端末120からモバイル端末130に引継ぐことができる。
PC端末120の入力部323が、入力済みデータをモバイル端末130に引き継ぐ(移行させる)ためのボタンが押下されたことを検出すると、通信部321は、ユーザ操作に応答して、入力フォームへの入力済データを含む入力中断メッセージをサーバ110に送信する(S102)。サーバ110の入力受付部313が入力中断メッセージに含まれる入力済データを受け付けると、引継制御部314はテンポラリIDを発行し、入力中断メッセージに含まれる入力済データと対応づけて入力データ管理DBに格納する(S103)。
続いて、サーバ110の表示制御部312は、テンポラリIDを所定のアルゴリズムでエンコードすることで二次元コード画像を生成する(S104)。引継制御部314は、生成された二次元コード画像を含む画面データ(引継データ)を、通信部311を介してPC端末120に送信する(S105)。PC端末120の表示制御部322は、入力画面に、受信した二次元コード画像を含む入力画面を表示させる(S106)。
続いて、モバイル端末130の読取部334は、ユーザ操作に応答して、PC端末120の画面に表示された二次元コード画像に埋め込まれたテンポラリIDを読み取る(S107)。モバイル端末130の通信部331は、テンポラリIDを含むメッセージをサーバ110に送信する(S108)。サーバ110の引継制御部314は、テンポラリIDをキーに入力データ管理DBを検索することで、テンポラリIDに対応づけられている入力済データを読出して表示制御部312に渡す。表示制御部312は、読み出された入力済データが入力フォームに入力された状態である入力画面を生成し(S109)、生成した入力画面をモバイル端末130に表示させるための画面データを、通信部311を介してモバイル端末130に送信する(S110)。なお、引継制御部314は、画面データがモバイル端末130に送信された後、入力データ管理DBに格納されている入力済データと、当該入力済データに対応づけられるテンポラリIDとを消去するようにしてもよい。
モバイル端末130の表示制御部332は、受信した画面データに基づき、入力済データが入力フォームに入力された状態である入力画面をディスプレイに表示させる(S111)。ユーザは、必要に応じて入力済データの修正や、入力フォームの中で未入力部分へのデータ入力等を行うと共に、サーバ110にアップロードする画像を選択する。モバイル端末130の入力部333は、ユーザから、アップロードする画像の選択を受け付け(S112)、受け付けた画像の画像データと入力フォームに入力された入力済データとを、通信部331を介してサーバ110に送信する(S113)。なお、サーバ110にアップロードする画像は、撮影部335で撮影された画像であってもよい。
サーバ110の入力受付部313は、受信した画像データと入力済データとを対応づけて入力データ管理DBに格納し(S114)、画像データのアップロードが完了したことを示すメッセージを、通信部311を介してモバイル端末130に送信する(S115)。
ステップS102及びステップS105、ステップS108及びステップS110、ステップS113及びステップS115の処理手順で送受信されるメッセージは、それぞれ、HTTP Request及びHTTP Responseであってもよいし、PC端末120及びモバイル端末130で動作するスクリプト又は専用アプリケーションで認識可能なプロトコルの信号であってもよい。
次に、図7を参照し、実施形態に係る通信システム1の処理について説明する。図7は、第1実施形態に係る通信システム1の処理のシーケンスの一例を示す図である。これまでに説明した図6の例では、PC端末120に入力された入力済データを、一旦サーバ110内の入力データ管理DBに保存しておくようにした。一方、図7の例では、PC端末120に入力された入力済データを、サーバ110内の入力データ管理DBに保存せずに、二次元コードに埋め込むようにする。
ステップS100乃至ステップS102の処理手順は図6と同一であるため説明は省略する。続いて、サーバ110の入力受付部313が入力中断メッセージに含まれる入力済データを受け付けると、表示制御部312は、入力中断メッセージに含まれる入力済データを所定のアルゴリズムでエンコードすることで二次元コード画像を生成する(S1041)。引継制御部314は、生成された入力済データを含む画面データ(引継データ)を、通信部311を介してPC端末120に送信する(S1051)。ステップS106の処理手順は、図6と同一であるため説明は省略する。続いて、モバイル端末130の読取部334は、ユーザ操作に応答して、PC端末120の画面に表示された二次元コードを撮影し、二次元コード画像に埋め込まれた入力済データを読み取る(S1071)。続いて、モバイル端末130の通信部331は、入力済データを含むメッセージをサーバ110に送信する(S1081)。
サーバ110の入力受付部313は、当該メッセージに含まれる入力済データを受け付けると、受信した入力済データを表示制御部312に渡す。表示制御部312は、渡された入力済データが入力フォームに入力された状態である入力画面を生成する(S1091)。ステップS110乃至ステップS115の処理手順は、図6と同一であるため説明は省略する。
<第1実施形態の表示態様>
図8は、第1実施形態に係る入力画面の一例を示す図である。図8(a)及び図8(b)は、PC端末120に表示される入力画面(引継前)の一例を示す。ユーザが移行ボタンB10を押下(又はタップ)すると、図8(b)に示すように、表示エリアA10に二次元コードが表示される。図8(c)は、二次元コードを読み込んだモバイル端末130に表示される入力画面(引継後)の一例を示す。図8(c)に示すように、モバイル端末130の画面には、PC端末120にて入力済みのデータ(氏名、住所、年齢)が既に反映されている。ユーザは、モバイル端末130の画像アップロードボタンB20を押下することで、モバイル端末130に保存されている画像や、モバイル端末130のカメラで撮影した画像をサーバ110にアップロードすることができる。
<<第1実施例>>
第1実施形態の第1実施例は、サーバ110が提供する所定のサービスにおける入力フォームについて、PC端末120にて途中まで入力された入力済データを、PC端末120から直接モバイル端末130に引継ぐことを可能にする実施例である。なお、第1実施例では、PC端末120及びモバイル端末130では、近距離無線を利用するスクリプト又は専用のアプリケーションが動作しており、当該スクリプト又は専用のアプリケーションによりPC端末120及びモバイル端末130にて引継処理が行われる前提とする。近距離無線は、限定でなく例として、Bluetooth(登録商標)、BLE(Bluetooth Low Energy(登録商標))であってもよい。
第1実施例によれば、PC端末120から直接モバイル端末130に入力済データを引き継ぐことが可能であるため、サーバ110の処理負荷を軽減することが可能である。
<<第1実施例の機能構成>>
(1)PC端末の機能構成
図9を用いてPC端末120の機能構成を説明する。図9に開示の機能部は、情報処理装置200が備えるプロセッサ201と、メモリ202と、ストレージ203と、入出力I/F204と、通信I/F205との協働により実現される。
第1実施形態の第1実施例に係るPC端末120は、更に、近距離通信部325と、引継制御部326とを有する。通信部321と、表示制御部322と、入力部323と、記憶部324と、近距離通信部325と、引継制御部326とは、プロセッサ201が、記憶部324に格納されているプログラムを読み出して実行することで実現される。
近距離通信部325は、近距離無線通信を行うための各種の機能を有する。例えば、近距離通信部は、近距離無線のビーコン信号を送信する機能、ビーコン信号に応答したモバイル端末130の中でコネクションを確立するモバイル端末130を選択する機能、及び、近距離無線通信を用いたコネクションを確立する機能を有する。
引継制御部326は、近距離通信部325を介して、引継データを引継先のモバイル端末130に送信する機能を有する。
(2)モバイル端末の機能構成
図10を用いてモバイル端末130の機能構成を説明する。図10に開示の機能部は、情報処理装置200が備えるプロセッサ201と、メモリ202と、ストレージ203と、入出力I/F204と、通信I/F205との協働により実現される。
第1実施形態の第1実施例に係るモバイル端末130は、更に、近距離通信部327と、引継制御部338とを有する。通信部331と、表示制御部332と、入力部333と、読取部334と、撮影部335と、近距離通信部327と、引継制御部338とは、プロセッサ201が、記憶部336に格納されているプログラムを読み出して実行することで実現される。
近距離通信部337は、近距離無線通信を行うための各種の機能を有する。例えば、近距離通信部は、近距離無線のビーコン信号を受信する機能、PC端末120との間でコネクションを確立する機能を有する。
引継制御部338は、近距離通信部337を介して、引継データを引継元のPC端末120から受信し、引継データを入力画面に展開する機能を有する。
<<第1実施例の動作処理>>
図11を参照し、第1実施形態の第1実施例に係る通信システム1の処理について説明する。図11は、第1実施形態の第1実施例に係る通信システム1の処理のシーケンスの一例を示す図である。図11を用いて、PC端末120及びモバイル端末130との間で、近距離無線通信を用いて引継処理が行われる際の処理手順を説明する。なお、図11において、PC端末120に表示されている入力フォームの少なくとも一部にはデータが入力されている前提とする。
まず、PC端末120の近距離通信部325は、近距離無線信号(ビーコン信号)を送信する(S200)。モバイル端末130Bの近距離通信部337は、近距離無線信号を検出し(S201)、近距離無線信号を検出したことをサーバ110に通知する(S202)。同様に、モバイル端末130Aの近距離通信部337は、近距離無線信号を検出し(S203)、近距離無線信号を検出したことをサーバ110に通知する(S204)。
続いて、PC端末120の近距離通信部325は、近距離無線通信にて接続するモバイル端末130を選択する(S205)。接続するモバイル端末130の選択は、ユーザ操作に応答して行われるようにしてもよい。ここでは、モバイル端末130Aと接続することに決定したと仮定する。
続いて、PC端末120の近距離通信部325は、モバイル端末130Aとの間でコネクションを確立する(S206)。コネクションが確立されると、PC端末120の引継制御部326は、入力フォームにて入力済みの入力済データを含む引継データを、近距離通信部325を介してモバイル端末130Aに送信する(S207)。このとき、入力済データに複数の入力項目のデータが含まれる場合(例えば、氏名、年齢、住所等)、PC端末120の引継制御部326は、入力済データを入力項目ごとにモバイル端末130Aに送信するようにしてもよい。引継データを受信したモバイル端末130Aの引継制御部338は、引継データに含まれる入力済データをサーバ110に送信する(S208)。ステップS1091、ステップS110乃至ステップS115の処理手順は、図7と同一であるため説明は省略する。
なお、モバイル端末130にて、近距離無線を利用するスクリプト又は専用のアプリケーションが動作している場合で、当該スクリプト及び専用のアプリケーションが入力フォームを自ら描画する能力を有している場合、ステップS208、ステップS1091及びステップS110の処理手順は省略されてもよい。
<<第2実施例>>
第1実施形態の第2実施例は、サーバ110は、入力済データの引継先のモバイル端末130が、認証されたモバイル端末130である場合に入力済データの引継ぎを行う。もし、入力済データの引継先のモバイル端末130が認証されたモバイル端末130ではない場合、サーバ110は、入力済データの引継ぎを行わない。
第2実施例によれば、認証されたモバイル端末130以外のモバイル端末130には入力済データが引き継がれないことから、入力済データが第三者に漏洩するリスクを抑制することが可能になる。
<<第2実施例の機能構成>>
(1)PC端末の機能構成
図12を用いてサーバ110の機能構成を説明する。図12に開示の機能部は、情報処理装置200が備えるプロセッサ201と、メモリ202と、ストレージ203と、入出力I/F204と、通信I/F205との協働により実現される。
第1実施形態の第2実施例に係るサーバ110は、更に、認証部316を有する。通信部311と、表示制御部312と、入力受付部313と、引継制御部314と、認証部316とは、プロセッサ201が、記憶部315に格納されているプログラムを読み出して実行することで実現される。記憶部315は、メモリ202及び/又はストレージ203を用いて実現される。
入力受付部313は、モバイル端末130からテンポラリIDと共に、モバイル端末130を認証するための認証コード(認証情報)を受け付ける。認証部316は、入力受付部313で受け付けた認証コードに基づいて、モバイル端末130の認証を行う。認証コードは、限定でなく例として、予めサーバ110又はサードパーティーシステムから払いだされた所定の識別子であってもよいし、予め定められたサーバ110とモバイル端末130との間で定められたアルゴリズムに従って生成される識別子であってもよい。
例えば、認証部316は、モバイル端末130から受け付けた認証コードが記憶部315に格納されている認証コードと同一であるか否かを比較することで、モバイル端末130の認証を行うようにしてもよい。若しくは、認証部316は、モバイル端末130から受け付けた認証コードと、予め定められたアルゴリズムに従って生成した認証コードとが一致するか否かを比較することで、モバイル端末130の認証を行うようにしてもよい。
<<第2実施例の動作処理>>
図13を参照し、第1実施形態の第2実施例に係る通信システム1の処理について説明する。図13は、第1実施形態の第2実施例に係る通信システム1の処理のシーケンスの一例を示す図である。
ステップS100乃至ステップS107の処理手順は、図6と同一であるため説明は省略する。モバイル端末130の通信部331は、テンポラリID及び認証コードを含むメッセージをサーバ110に送信する(S1082)。サーバ110の認証部316は、受信した認証コードに基づいて、テンポラリIDを送信したモバイル端末130が認証されたモバイル端末130であるか否かの認証を行う。認証に成功した場合、サーバ110は、ステップS109の処理手順に進む。認証に失敗した場合、サーバ110は、ステップS109の処理手順を行わない。ステップS109乃至ステップS115の処理手順は、図6と同一であるため説明は省略する。
<<第3実施例>>
第1実施形態において、PC端末120の入力画面に表示される二次元コードは、二次元コードに限定されない。例えば、二次元コードに代えて一次元コードを表示させるようにしてもよいし、二次元コードに代えてURLの文字列そのものを表示させるようにしてもよい。
<第2実施形態>
第2実施形態は、サーバ110が提供する所定のサービスにおいて画像を登録する画面(以下、「画像登録画面」と言う。)において、当該画像登録画面にて求められる画像のアップロードを、PC端末120を介さずにモバイル端末130から行うことを可能にする実施形態である。画像登録画面は、限定でなく例として、中古品の売買等を行うWebサイトにおいて、ユーザが売りたい商品の画像を登録する画面や、サービス利用時のアカウント登録を行うWebサイトにおいて、ユーザの顔写真や免許証の写真等を登録する画面等が挙げられる。
また、第2実施形態に係る画像登録画面には、アップロードされた画像を表示する画像表示領域を有している。なお、当該画像登録画面は、第1実施形態で説明した、テキスト入力を含む入力フォームを表示する入力画面であってもよい。なお、第2実施形態と第1実施形態とを組み合わせるようにしてもよい。
第2実施形態によれば、ユーザは、入力フォームのうちテキスト入力等についてはPC端末120から行い、画像のアップロードについてはモバイル端末130から行うことができ、画像のアップロードを含むフォーム入力を効率的に行うことが可能になる。また、第2実施形態によれば、サーバ110への画像のアップロード先が、二次元コード等を介してモバイル端末130に伝えられることから、サーバ110とモバイル端末130との間の通信データ量を削減することが可能になる。さらに、ユーザはアップロードが完了したことを容易に認識することができる。
<第2実施形態の機能構成>
(1)サーバの機能構成
第2実施形態に係るサーバ110の機能構成図は、図3と同一であるため図示は省略する。
記憶部315には、入力フォームに入力された入力済データを格納する入力データ管理DBが記憶されている。入力データ管理DBには、アップロードされた画像と入力済データとが対応づけられて格納される。
通信部311は、通信I/F205を介してPC端末120及びモバイル端末130から各種データを受信する処理、及び、通信I/F205を用いて各種のデータをPC端末120及びモバイル端末130に送信する処理を行う機能を有する。
表示制御部312は、画像登録画面をPC端末120又はモバイル端末130のディスプレイに表示させるための画面データを生成して、PC端末120又はモバイル端末130に送信する(第1表示制御部)。画面データは、限定でなく例として、HTMLデータ、モバイル端末130で動作するスクリプト又は専用アプリケーションが認識可能なフォーマットの画面データ等を含む。表示制御部312は、Webサーバとして動作するために必要な機能を備えていてもよい。
画像登録画面には、画像表示領域に表示する画像のUL(アップロード)先を示す情報(以下、「UL先アドレス」と言う。)をエンコードすることで生成された識別子が表示されている。識別子は、限定でなく例として、一次元コードや二次元コードであってもよいし、文字列であってもよい。なお、以下の説明では、便宜上、識別子は二次元コードであるものとして説明する。
また、表示制御部312は、モバイル端末130から画像がアップロードされた場合、アップロード先に対応する画像登録画面の画像表示領域に、受け付けた画像を表示させるようにPC端末120を制御する(第2表示制御部)。UL先アドレスは、限定でなく例として、サーバ110のアドレスを示すURLと、画像登録画面に表示する画像を格納するフォルダを示すパス(Path)とを結合した文字列であってもよい。
なお、画像登録画面には、複数の画像表示領域が含まれていてもよい。この場合、各々の画像表示領域には、各々の画像表示領域に対応するUL先アドレスをエンコードすることで生成される二次元コードが表示されるようにしてもよい。また、表示制御部312は、画像がアップロードされた場合、複数の画像表示領域のうち、UL先アドレスで示されるアップロード先に対応する画像表示領域に、受け付けた画像を表示させるようにPC端末120を制御するようにしてもよい。この場合、当該識別子は、限定でなく例として、サーバ110のアドレスを示すURLと、特定の画像表示領域に表示する画像を格納するフォルダを示すパス(Path)とを結合した文字列であってもよい。
入力受付部313は、モバイル端末130から、UL先アドレスに対してアップロードされた画像を受け付ける機能を有する。また、入力受付部313は、複数のUL先アドレスのうち所定のUL先アドレスに対してアップロードされた画像を受け付ける。また、入力受付部313は、受け付けた画像を入力データ管理DBに格納する。また、入力受付部313は、モバイル端末130からアップロードされた(受け付けた)画像を表示制御部312に渡す。
引継制御部314は、サーバ110が第2実施形態のみを実行する場合は不要であるため説明は省略する。
(2)PC端末の機能構成
第2実施形態に係るPC端末120の機能構成図は、図4と同一であるため図示は省略する。また、第2実施形態に係るPC端末120が備える各機能部の説明は、第1の実施形態における機能構成の説明と同一であるため説明は省略する。
(3)モバイル端末の機能構成
第2実施形態に係るモバイル端末130の機能構成図は、図5と同一であるため図示は省略する。
通信部331は、通信I/F205を介してサーバ110から各種データを受信する処理、及び、通信I/F205を用いて各種のデータをサーバ110に送信する処理を行う機能を有する。また、通信部331は、画像をアップロードするための画面(以下、「アップロード画面」と言う。)をモバイル端末130に表示するための画面データをサーバ110から受信する。
表示制御部332は、アップロード画面をディスプレイに表示する。表示制御部332は、Webブラウザとして動作し、通信部331で受信された画面データ(HTMLデータ)に基づいてアップロード画面を表示させてもよい。若しくは、表示制御部332は、サーバ110から受信した画面データであって、画像アップロードを行うためのスクリプト又は専用アプリケーションが認識可能なフォーマットの画面データに基づいて、モバイル端末130のディスプレイにアップロード画面を表示させてもよい。若しくは、表示制御部332は、予めプログラム内に組み込まれたアップロード画面を表示するようにしてもよい。
入力部333は、タッチパネル等の入出力I/F204を介して各種の入力を受け付ける機能を有する。入力部323に入力されたテキスト等は表示制御部332がディスプレイに表示する画面に表示される。
読取部334は、撮影装置(カメラ)で撮影された二次元コードをデコードすることで、二次元コードに埋め込まれたデータ(UL先アドレス)を読み取る機能を有する。
撮影部335は、撮影装置(カメラ)を用いて画像を撮影する機能を有する。また、撮影部335は、撮影した画像を、通信部331を介して、サーバ110に送信する機能を有する。
<第2実施形態の動作処理>
図14を参照し、第2実施形態に係る通信システム1の処理について説明する。図14は、第2実施形態に係る通信システム1の処理のシーケンスの一例を示す図である。図14を用いて、ユーザが、PC端末120に表示された画像登録画面に表示される二次元コードをモバイル端末130で読み取ることで、画像をアップロードする際の処理手順を説明する。
まず、PC端末120の通信部321は、ユーザ操作に応答してサーバ110にアクセスする(S300)。サーバ110の表示制御部312は、画像登録画面に含まれる1以上の画像表示領域の各々に対応するUL先アドレスを生成する(S301)。なお、複数のPC端末120が同時にサーバ110にアクセスする場合を想定し、表示制御部312が生成するUL先アドレスは、サーバ110にアクセスしてきたPC端末120ごとに異なるアドレスになるように生成されることが望ましい。続いて、表示制御部312は、生成したUL先アドレスをエンコードすることで二次元コードを生成する(S302)。複数のUL先アドレスを生成した場合は、それぞれのUL先アドレスについて二次元コードを生成する。続いて、表示制御部312は、生成された二次元コード画像を含む画像登録画面の画面データを、通信部311を介してPC端末120に送信する(S303)。
PC端末120の表示制御部322は、受信した画像データに基づいて画像登録画面を表示する(S304)。続いて、PC端末120の通信部321は、サーバ110の通信部311との間で、サーバ110からのPUSH通知を受信可能にするためのセッションを確立する(S305)。当該セッションは、PC端末120に表示されている画像表示領域の表示内容を更新する処理を、サーバ110側から実行可能にするために用いられる。
続いて、モバイル端末130の読取部334は、ユーザ操作に応答して、PC端末120の画像登録画面に表示された二次元コード画像を撮影し、二次元コード画像に埋め込まれたUL先アドレスを読み取る(S310)。続いて、表示制御部332は、読み取られたUL先アドレスに向けて画像をアップロードするためのアップロード画面を表示する。入力部333は、アップロード画面にてユーザからの画像選択を受け付ける(S311)。続いて、通信部331は、選択された画像の画像データをサーバ110に送信する(S312)。サーバ110の入力受付部313は、受信した画像データを入力データ管理DBに格納し、アップロードが完了したことを示すメッセージを、通信部311を介してモバイル端末130に送信する(S313)。
続いて、通信部311は、ステップS305で確立したセッションを用いて、モバイル端末130からアップロードされた画像の画像データをPC端末120に送信する(S314)。PC端末120の表示制御部322は、画像登録画面に含まれる画像表示領域に表示されている二次元コード画像を、受信した画像に更新する(S315)。
図14において、画像登録画面に複数の画像表示領域が含まれている場合(すなわち、複数の画像をアップロードする必要がある場合)、ステップS310乃至ステップS315の処理手順を繰り返すことで、複数の画像をアップロードするようにしてもよい。若しくは、ステップS310及びステップS311の処理手順を繰り返すことでアップロードする画像を複数選択し、ステップS312の処理手順で複数の画像の画像データを同時にサーバ110に送信することとしてもよい。
次に、図15を参照し、第2実施形態に係る通信システム1の処理について説明する。図15は、第2実施形態に係る通信システム1の処理のシーケンスの一例を示す図である。図15の例は、モバイル端末130の表示制御部332がWebブラウザであることを想定している。ステップS300乃至ステップS310の処理手順は、図14と同一であるため説明は省略する。
モバイル端末130の表示制御部332がUL先アドレスにアクセスすると、サーバ110の入力受付部313は、モバイル端末130がUL先アドレスにアクセスしてきたことを検出する(S3101)。続いて、サーバ110の表示制御部312は、アップロード画面をモバイル端末130に表示するための画面データをモバイル端末130に送信する(S3102)。ステップS311乃至ステップS315の処理手順は、図14と同一であるため説明は省略する。
画像登録画面に複数の画像表示領域が含まれている場合(すなわち、複数の画像をアップロードする必要がある場合)、ステップS310乃至ステップS315の処理手順を繰り返すことで、複数の画像をアップロードすることができる。
<第2実施形態の表示態様>
図16は、第2実施形態に係る画像登録画面及びアップロード画面の一例を示す図である。図16(a)は、画像表示領域A20に二次元コードA201が表示された状態の画像登録画面の例である。図16(b)は、二次元コードA201をモバイル端末130で読み取ることでモバイル端末130の画面に表示されるアップロード画面の例である。図16(c)は、アップロード画面より画像がサーバ110にアップロードされた際に、画像登録画面の画像表示領域A20に、二次元コードA201に代えてアップロードされた画像A202が表示された状態を示している。
図17は、第2実施形態に係る画像登録画面及びアップロード画面の一例を示す図である。図17(a)に示す画像登録画面には、複数の画像表示領域A30、A31及びA32が含まれており、それぞれに、二次元コード(1)A301、二次元コード(2)A311、二次元コード(3)A321が表示されている。図17(b)は、二次元コード(1)A301をモバイル端末130で読み取ることでモバイル端末130の画面に表示されるアップロード画面の例である。図17(c)は、図17(b)に示すアップロード画面よりTシャツの画像がサーバ110にアップロードされた際に、画像登録画面の画像表示領域A30に、二次元コード(1)A301に代えてアップロードされたTシャツの画像A302が表示された状態を示している。
図18は、第2実施形態に係る画像登録画面及びアップロード画面の一例を示す図である。画像登録画面の画像表示領域には、ユーザがアップロードする画像を選択中であることを示すメッセージを表示するようにしてもよい。図18(a)の例では、画像登録画面の画像表示領域A30には、ユーザがアップロードする画像を選択中であることを示すメッセージA303が表示されている。また、図18(b)に示すように、ユーザがアップロードすべき画像が複数存在する場合、アップロードすべき順序を指示するメッセージM10を画像登録画面に表示するようにしてもよい。この場合において、ユーザが、指定された二次元コード(ここでは「表面」の二次元コード)を読み取ってアップロード画面をモバイル端末130に表示させた際、図18(c)に示すように、ユーザに対して次の操作を指示するメッセージM11を表示するようにしてもよい。また、ユーザが、誤って指定された二次元コード(ここでは「表面」の二次元コード)以外の二次元コードを読み取った場合、図18(d)に示すように、読み取る二次元コードが誤っていることを示すメッセージM12を表示するようにしてもよい。また、ユーザが読み取り間違いをするのを防ぐために、二次元コードは1つずつ表示されてもよい。
図18に示す表示例は次に示す処理手順により実現することができる。まず、モバイル端末130が、UL先アドレスにアクセスしてきたことをサーバ110の入力受付部313が受け付ける(図15のS3101)。続いて、サーバ110の表示制御部312は、PC端末120に表示されている画像登録画面のうちUL先アドレスに対応する画像表示領域に、ユーザが操作中であることを示すメッセージ(ユーザがUL画像を選択中であることを示すメッセージ)や、ユーザに対して次の操作を指示するメッセージを表示させる。また、モバイル端末130がアクセスすべきUL先アドレスの順序を予め定めておき、モバイル端末130が、定められた順序とは異なる順序でUL先アドレスにアクセスしてきたことを入力受付部313が検出した場合、表示制御部312は、読み取る二次元コードが誤っていることを示すメッセージM12を画像表示画面に表示させる。
図19は、第2実施形態に係る画像登録画面及びアップロード画面の一例を示す図である。図19(a)に示す画像登録画面には、複数の画像表示領域A40、A41及びA42と、二次元コード表示領域A50が含まれている。図19(b)は、二次元コード表示領域A50に表示されている二次元コードをモバイル端末130で読み取ることでモバイル端末130の画面に表示されるアップロード画面の例である。図19(c)は、アップロード画面より画像がサーバ110にアップロードされた際に、画像登録画面の画像表示領域A40にアップロードされた画像が表示された状態を示している。なお、図19(b)に示すアップロード画面にてユーザが行っている操作はサーバ110に通知され、画像登録画面にも反映される。図19(b)の例では、ユーザは、Tシャツの裏面の画像を選択するために領域A61を操作中であるが、このようなユーザの操作状態を表すメッセージ(画像選択中)が、図19(c)に示す画像登録画面の画像表示領域A41にも表示される。
図19に示す表示例を実現するために、モバイル端末130の表示制御部332は、画像をアップロードするためのユーザ操作の状況を示すデータ(以下、「操作状況データ」と言う。)を、通信部331を介してサーバ110に送信する。サーバ110の入力受付部313が、操作状況データをモバイル端末130から受付けると、表示制御部312は、操作状況データに応じたユーザ操作の状況を示すメッセージを、PC端末120の画像登録画面における画像表示領域に表示させる。これにより、ユーザがモバイル端末130にて行った操作がPC端末120の画像登録画面にも反映されることになり、インタラクティブな画面操作を実現することができる。
なお、図16〜図19の画像表示領域において、二次元コードからアップロードされた画像に切り替わる際、二次元コード画像の面積が減少するにつれてアップロードされた画像の面積が増える態様(スライドイン)により画像が切り替わるようにしてもよい。又は、時間の経過と共に、アップロードされた画像の識別力が上がる態様(フェードイン)により画像が切り替わるようにしてもよい。
<<第1実施例>>
第2実施形態の第1実施例は、画像登録画面に表示する二次元コードに、UL先アドレスに加えて、ユーザがアップロードすべき画像をユーザに指示する情報を含めるようにする。アップロードすべき画像をユーザに指示する情報は、限定でなく例として、画像の枠内における撮影対象の位置を示す撮影ガイドを、モバイル端末130の画面(撮影画面)に描画させるためのデータであってもよい。若しくは、アップロードすべき画像の内容、種類、カテゴリ及び枚数等を、直接又は間接的に示す情報であってもよい。
第1実施例によれば、二次元コードを通じて、撮影の仕方などをユーザに指示することができる。これにより、例えば、ユーザが誤った画像をアップロードする可能性を減らすことができ、モバイル端末130からサーバ110に送信されるデータ量を削減することが可能になる。
<<第1実施例の動作処理>>
図20を参照し、第2実施形態の第1実施例に係る通信システム1の処理について説明する。図20は、第2実施形態の第1実施例に係る通信システム1の処理のシーケンスの一例を示す図である。
ステップS300及びステップS301の処理手順は、図14と同一であるため説明は省略する。続いて、サーバ110の表示制御部312は、アップロードすべき画像をユーザに指示する情報と生成したUL先アドレスの両方をエンコードすることで二次元コードを生成する(S3021)。ステップS303乃至ステップS305の処理手順は、図14と同一であるため説明は省略する。
続いて、モバイル端末130の読取部334は、ユーザ操作に応答して、PC端末120の画像登録画面に表示された二次元コード画像を撮影し、二次元コード画像に埋め込まれた、アップロードすべき画像をユーザに指示する情報とUL先アドレスとを読み取る(S309)。表示制御部332は、アップロードすべき画像をユーザに指示する情報に従ってアップロード画面を表示する(S3115)。例えば画像を撮影することが可能なアップロード画面の場合、撮影対象の撮影方法を示す撮影ガイドがカメラ画像に重ねて表示されることとしてもよいし、撮影枚数や撮影方法を指示するメッセージが表示されることとしてもよい。ステップS312乃至ステップS315の処理手順は、図14と同一であるため説明は省略する。
図21を参照し、第2実施形態の第1実施例に係る通信システム1の処理について説明する。図21は、第2実施形態の第1実施例に係る通信システム1の処理のシーケンスの一例を示す図である。図21の例は、モバイル端末130の表示制御部332がWebブラウザであることを想定している。
ステップS300、ステップS301の処理手順、ステップS3021の処理手順、ステップS303の処理手順乃至ステップS309の処理手順は、図20と同一であるため説明は省略する。
続いて、モバイル端末130の表示制御部332が、読み取られたUL先アドレスにアクセスすると、サーバ110の入力受付部313は、モバイル端末130がUL先アドレスにアクセスしてきたことを検出する(S3091)。続いて、サーバ110の表示制御部312は、アップロード画面をモバイル端末130に表示するための画像データをモバイル端末130に送信する(S3092)。なお、当該画像データには、アップロードすべき画像をユーザに指示する情報に基づいてアップロード画面を表示するためのスクリプトを含めておく。もし、アップロードすべき画像をユーザに指示する情報が、画像の枠内における撮影対象の位置を示す撮影ガイドである場合、表示制御部312(スクリプト)は、撮影ガイドを描画するためのデータをサーバ110から取得するようにしてもよい(S3093、S3094)。
ステップS3115、ステップS312乃至ステップS315の処理手順は、図20と同一であるため説明は省略する。
<<第1実施例の表示態様>>
図22は、第2実施形態の第1実施例に係るアップロード画面の一例を示す図である。図22に示すように、アップロード画面には、カメラ画像を表示する撮影画面Gが含まれており、更に、撮影画面Gの中に、撮影ガイドGが表示されている。これにより、ユーザは撮影対象を撮影ガイドGに重ねて撮影することができ、サーバ110が提供するサービスに適した画像をユーザにアップロードさせることが可能になる。