JP6454184B2 - 電気機器 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、三相交流電源との間の電源ラインに電圧検出回路を備えた電気機器に関する。
交流電源に接続される電気機器において、運転停止時の消費電力いわゆる待機電力は、省エネルギーの観点から改善すべき大きな課題となっている。
特開2012−165509号公報
電気機器の例として、空気調和機に搭載される電力変換装置では、三相交流電源との間の電源ラインに、三相交流電源の欠相を検出するために電圧検出回路を備えている。この電力変換装置では、運転停止時にも電圧検出回路に電流が流れ、待機電力が生じる。
本発明の実施形態の目的は、電圧検出回路を備えた電気機器の待機電力を低減することである。
請求項1の電気機器は、三相交流電源との間の各相の電源ラインのうち2つの相の電源ラインに配置された第1,第2開閉器と、前記第1開閉器にダイオードを介して並列に接続された電流制限用の抵抗器と、当該電気機器の運転・停止に応じて前記第1,第2開閉器を開閉する制御手段と、前記第1開閉器が配置された相の電源ラインにおける前記抵抗器の接続位置より下流側と前記第1,第2開閉器が配置されていない相の電源ラインとの間に前記ダイオードとは電流の流れが逆方向となる関係に接続されたフォトダイオードを含み、その二相間の電源電圧をそのフォトダイオードを介して検出する第1の電圧検出回路と、この第1の電圧検出回路の出力に応じて前記三相交流電源の欠相を検出する検出手段と、前記第1開閉器が配置された電源ラインにおける前記抵抗器の接続位置より下流側、前記第1,第2開閉器が配置されていない相の電源ライン、および前記第2開閉器が配置された相の電源ラインにおける同第2開閉器の位置より下流側に接続されたダイオードブリッジの整流器と、この整流器の出力端に接続され、前記第1,第2開閉器および前記第1の電圧検出回路の動作用電圧を出力する制御用電源部と、を備える。
第1実施形態の構成を示す図。 各実施形態におけるMCUの制御を示すフローチャート。 各実施形態におけるR相−T相線間電圧とフォトカプラの動作との関係を示す図。 第2実施形態の構成を示す図。
[1]第1実施形態
空気調和機に搭載される電気機器として、図1に示す電力変換装置を例に説明する。
商用の三相交流電源1にノイズフィルタ2および開閉器3a,4bを介してコンバータたとえばダイオード整流器5が接続され、そのダイオード整流器5の出力端に平滑コンデンサ8が接続される。そして、平滑コンデンサ8にインバータ9が接続され、そのインバータ9の出力端に負荷たとえばブラシレスDCモータ10が接続される。ブラシレスDCモータ10は、空気調和機に搭載されている圧縮機やファンの駆動用モータである。
ノイズフィルタ2は、線間コンデンサ(Xコンデンサ)Crs1,Cst1,Ctr1、ラインフィルタLr,Ls,Lt、線間コンデンサ(Xコンデンサ)Crs2,Cst2,Ctr2を含み、インバータ9や制御用電源部11などのスイッチングに伴って電源電圧に重畳するノイズを除去する。
開閉器(第1開閉器)3aは、常開接点であり、三相交流電源1とダイオード整流器5との間のR相電源ライン1rを開閉する。開閉器(第2開閉器)4aは、常開接点であり、三相交流電源1とダイオード整流器5との間のT相電源ライン1tを開閉する。
ダイオード整流器5は、6個のダイオードのブリッジ回路による三相全波整流機能を有し、三相交流電圧を直流電圧に変換する。インバータ9は、複数のスイッチング素子をブリッジ接続してなり、ダイオード整流器5の出力電圧(平滑コンデンサ8の電圧)を各スイッチング素子のオン,オフにより所定周波数の三相交流電圧に変換し出力する。
ダイオード整流器5の出力端(平滑コンデンサ8)に制御用電源部11が接続される。制御用電源部11は、開閉器3a,4aをそれぞれ開閉駆動する開閉器駆動用コイル3,4を励磁するための直流電圧Va、後述の電圧検出回路30,40を動作させるための直流電圧Vb、および後述のMCU(Micro Control Unit)20を動作させるための直流電圧Vccを出力する。電源ラインを開閉する開閉器3aが、R相電源ライン1rに直列に挿入され、開閉器4aが、相電源ライン1に直列に挿入されている。なお、各開閉器3a,4aを挿入する相は、これに限定されるものではなく、各開閉器3a,4aは、それぞれが異なる相ラインに直列に挿入されていれば良い。開閉器3aには、逆方向に取り付けられたダイオード6を介して、突入電流防止用の自己発熱型の抵抗器であるPTC(Positive Temperature Coefficient)サーミスタ7が並列接続される。PTCサーミスタ7は、正特性サーミスタともいう。
三相交流電源1の投入時は、開閉器3a,4aが開いており、三相交流電源1のR相−S相線間電圧Vrsの負側の半波期間において、図示矢印のように、三相交流電源1のS相からS相電源ライン1sおよびダイオード整流器5を通って平滑コンデンサ8に電流が流れ、その平滑コンデンサ8を経た電流がダイオード整流器5を通ってR相電源ライン1rに流れる。R相電源ライン1rに流れた電流は、ダイオード6およびPTCサーミスタ7を経由して再びR相電源ライン1rから三相交流電源1のR相へと流れる。
PTCサーミスタ7を経由して電流が流れるので、平滑コンデンサ8に過大な突入電流が流れない。電流が流れたPTCサーミスタ7は徐々に温度上昇してその抵抗値が増大し、それに伴い電源電圧がPTCサーミスタ7と平滑コンデンサ8とに分圧して加わるようになる。この状態で電力変換装置に運転開始の指示があれば、開閉器3a,4aが投入される。この投入時、すでに平滑コンデンサ8に電圧が加わっているので、平滑コンデンサ8に過大な突入電流が流れない。なお、平滑コンデンサ8に電圧が加わっていない早いうちに電力変換装置に運転開始の指示があった場合に開閉器3a,4aが投入されることがないよう、平滑コンデンサ8に所定の電圧が加わると予想される時間だけ、MCU20が開閉器3a,4aの投入を遅延させるようになっている。
開閉器駆動用コイル3,4にNPN型トランジスタ12のコレクタ・エミッタを介して制御用電源部11の直流電圧Vaが印加される。トランジスタ12のベースは、MCU20の出力端子に接続される。このため、開閉器駆動用コイル3,4は、同時にオン,オフされ、その結果、開閉器3a,4aも連動してオン,オフされる。
ノイズフィルタ2とダイオード整流器5との間のR相電源ライン1rにおいて、かつ電流の流れ方向において開閉器3a、ダイオード6、PTCサーミスタ7の位置より下流側に、第1の電圧検出回路30の一端が接続される。第1の電圧検出回路30の他端は、ノイズフィルタ2とダイオード整流器5との間のS相電源ライン1sに接続される。
第1の電圧検出回路30は、三相交流電源1の二相間の電源電圧(R相−S相線間電圧)を検出するもので、電流制限用の抵抗器(第1抵抗器)31、フォトカプラ(第1フォトカプラ)32、および分圧用の抵抗器33を含む。フォトカプラ32は、R相−S相線間電圧を抵抗器31を介してカソード・アノード間に受けるフォトダイオード(第1フォトダイオード)32a、および制御用電源部11の直流電圧Vbを抵抗器33を介してコレクタ・エミッタ間に受けるフォトトランジスタ(第1フォトトランジスタ)32bを含む。そして、フォトトランジスタ32bのコレクタ電圧が、当該フォトカプラ32の出力信号としてMCU20に供給される。
ノイズフィルタ2とダイオード整流器5との間のR相電源ライン1rにおいて、かつ電流の流れ方向において開閉器3a、ダイオード6、PTCサーミスタ7の位置より下流側に、第2の電圧検出回路40の一端が接続される。第2の電圧検出回路40の他端は、ノイズフィルタ2とダイオード整流器5との間のS相電源ライン1sにおいて、開閉器4aの位置より下流側に接続される。第2の電圧検出回路40は、三相交流電源1の二相間の電源電圧(R相−T相線間電圧)を検出するもので、電流制限用の抵抗器(第2抵抗器)41、フォトカプラ(第2フォトカプラ)42、および分圧用の抵抗器43を含む。フォトカプラ42は、R相−T相線間電圧を抵抗器41を介してカソード・アノード間に受けるフォトダイオード(第2フォトダイオード)42a、および制御用電源部11の直流電圧Vbを抵抗器43を介してコレクタ・エミッタ間に受けるフォトトランジスタ(第2フォトトランジスタ)42bを含む。そして、フォトトランジスタ42bのコレクタ電圧が、当該フォトカプラ42の出力信号としてMCU20に供給される。なお、各フォトダイオード(第1,2フォトダイオード)32a,42aは、いずれもR相電源ライン1r側が順方向(アノード側)となるように接続されている。
なお、開閉器3a,4aは、それぞれ異なる相ラインに挿入されればよく、特定の相に接続する必要性はない。また、2つの電圧検出回路30,40も、三相交流電源1のそれぞれが異なる二相間に接続されればよく、特定の相に限定されるものではない。ただし、少なくとも第2の電圧検出回路40は、開閉器3a,4aがそれぞれ挿入された相間に接続されなければならない。
MCU20は、内部のプラグラムに基づき動作するもので、その主要な機能として次の(1)〜(3)の手段を有する。
(1)空気調和機の室内側コントローラから供給される指令に応じて、開閉器3a,4aの開閉を制御するとともに、インバータ9のスイッチングを制御する第1制御手段。
(2)2つの電圧検出回路30,40の出力信号(フォトトランジスタ32b,42bのコレクタ電圧)に応じて、三相交流電源1の欠相および開閉器3a,4aの異常(故障)を検出する検出手段。
(3)上記検出手段の検出結果を室内側コントローラに報知する報知手段。
つぎに、上記構成の作用について説明するとともに、MCU20が実行する制御を図2のフローチャートにより説明する。
三相交流電源1の投入時、開閉器3a,4aが開いており、三相交流電源1のR相−S相線間電圧Vrsの負側の半波期間において、図示矢印のように、三相交流電源1のS相からS相電源ライン1sおよびダイオード整流器5を通って平滑コンデンサ8に電流が流れ、その平滑コンデンサ8を経た電流がダイオード整流器5を通ってR相電源ライン1rに流れる。R相電源ライン1rに流れた電流は、ダイオード6およびPTCサーミスタ7を経由して再びR相電源ライン1rから三相交流電源1のR相へ流れる。
こうして流れる電流により平滑コンデンサ8が充電され、その平滑コンデンサ8の電圧により制御用電源部11が動作する。制御用電源部11は、動作用の直流電圧Va,Vb,Vccを出力する。直流電圧Vaはトランジスタ12を介して開閉器駆動用コイル3,4に印加される。直流電圧Vbは各電圧検出回路30,40に印加される。直流電圧Vccは動作用電源としてMCU20に供給され、開閉器3a,4aは開いている状態にある。
この場合、開閉器4aが開いているので第2の電圧検出回路40に対する抵抗器41を介した電流経路は、遮断された状態にある。したがって、抵抗器41の電力消費による待機電力は生じない。
一方、第1の電圧検出回路30に対する抵抗器31を介した電流経路は、開閉器3aが開いているので、バイパス路であるダイオード6及びPTCサーミスタ7を介して電源ラインに接続されることになるが、ダイオード6と第1フォトダイオード32aが直列に逆方向に接続されていることからフォトカプラ32には電流は流れない。したがって、抵抗器31にも電流は流れず、その電力消費による待機電力は生じない。
抵抗器31,41の電力消費による待機電力を削減できるので、当該電力変換装置、ひいては、電力変換装置が搭載される空気調和機の省エネルギー性が向上する。
一方、MCU20は、空気調和機の室内側コントローラから運転開始指令を受けた場合(ステップS1のYES)、トランジスタ12をオンして開閉器駆動用コイル3,4を付勢する(ステップS2)。開閉器駆動用コイル3,4が付勢されると、開閉器3a,4aが閉成する。開閉器3a,4aが閉成すると、R相電源ライン1rおよびT相電源ライン1tが導通する。この導通により、電圧検出回路30,40に対する抵抗器31,41を介した電流経路が形成される。
開閉器3a,4aの閉成後、MCU20は、各電圧検出回路30,40の出力信号に基づき、三相交流電源1の欠相および開閉器3a,4aの異常(故障)を検出する(ステップS3)。この検出の具体例を図3に示す。図3は、R相−T相線間電圧Vtrとフォトカプラ42の動作との関係を示している。
例えば、三相交流電源1に欠相がない正常時、R相−T相線間電圧Vtrの正側の半波期間ごとに、フォトカプラ42のフォトダイオード42aが発光してフォトトランジスタ42bがオンする。このフォトトランジスタ42bのオン期間taは、予め定められた閾値よりも長い。MCU20は、フォトトランジスタ42bのオン期間taが閾値以上の場合、三相交流電源1のR相およびT相に欠相がないと判定する。同時に、相−相線間電圧Vrsの正側の半波期間ごとに、フォトカプラ32のフォトダイオード32aが発光してフォトトランジスタ32bがオンする。このフォトトランジスタ32bのオン期間taは、予め定められた閾値よりも長い。MCU20は、フォトトランジスタ32bのオン期間taが閾値以上の場合、三相交流電源1のS相も欠相していないと判定する。
したがって、MCU20は、2つの電圧検出回路30,40の出力によって三相交流電源1のすべての相が正常(欠相がない)であることを検出することができる。
欠相なしと判定した場合(ステップS4のYES)、MCU20は、室内側コントローラからの運転停止指令を監視する(ステップS5)。運転停止指令がない場合(ステップS5のNO)、MCU20は、ステップS2の検出処理に戻る。運転停止指令があった場合(ステップS54のYES)、MCU20は、トランジスタ12をオフして開閉器駆動用コイル3,4を消勢する(ステップS6)。この消勢により、開閉器3a,4aが開放する。
一方、三相交流電源1のT相が欠相した場合には、ノイズフィルタ2の各線間コンデンサ(Xコンデンサ)を経由する経路でT相電源ライン1tに電位が生じ、R相−T相線間電圧Vtrが図3に破線で示す電位を零レベルとしてそれよりも少しだけ上昇する波形となる。そして、R相−T相線間電圧Vtrが破線の零レベル以上となる期間だけ、フォトカプラ42のフォトダイオード42aが発光してフォトトランジスタ42bがオンする。このフォトトランジスタ42bのオン期間taは、上記閾値より短い。MCU20は、フォトトランジスタ42bのオン期間taが上記閾値より短くなって、しかもその状態が一定時間以上にわたり繰り返し現われた場合、三相交流電源1の一相が欠相したと判定する。
R相が欠相した場合、PTCサーミスタ7側のダイオード6と第1の電圧検出回路30におけるフォトカプラ32のフォトダイオード32aとの接続方向の関係により、さらにダイオード6と第2の電圧検出回路40におけるフォトカプラ42のフォトダイオード42aとの接続方向の関係により、各電圧検出回路30,40のフォトカプラ32,42に電流が流れず、フォトトランジスタ32b,42bが共にオフ状態を維持する。フォトトランジスタ32b,42bのオフ状態が一定時間以上にわたって継続した場合、MCU20は、R相が欠相したと判定する。
S相が欠相した場合は、制御用電源部11に対するダイオード整流器5を介した通電路がそもそも形成されないため、電力変換装置自体が動作しない。
以上のように、2つの電圧検出回路30,40の出力に基づきMCU20は、従来と同様に三相交流電源1のいずれかの相で欠相が生じたことを検出することができる。
MCU20は、いずれかの相で欠相が生じたことを判定した時(ステップS4のNO)、開閉器駆動用コイル3,4を消勢するとともに(ステップS7)、欠相ありの旨を室内側コントローラに報知する(ステップS8)。開閉器駆動用コイル3,4の消勢により、開閉器3a,4aが開放してR相電源ライン1rおよびT相電源ライン1tが遮断される。
MCU20が開閉器駆動用コイル3,4を付勢したにもかかわらず、例えば開閉器4aが故障して閉じない場合(開放故障)には、第2の電圧検出回路40のフォトカプラ42に対する抵抗器41を介した電流経路が形成されず、フォトトランジスタ42bがオフ状態を維持する。開閉器3aが正常に閉じれば、第1の電圧検出回路30のフォトカプラ32に電流が流れて、フォトトランジスタ32bがオンする。MCU20は、フォトトランジスタ42bのオフ状態が一定時間以上にわたって継続し、かつフォトトランジスタ32bがオンの場合、開閉器4aに異常(故障)が生じたと判定する。
MCU20が開閉器駆動用コイル3,4を付勢したにもかかわらず、開閉器3aが故障して閉じない場合(開放故障)にも、電圧検出回路40のフォトカプラ42に対する抵抗器41を介した電流経路が形成されず、フォトトランジスタ42bがオフ状態を維持する。この場合、開閉器4aが正常に閉じても、PTCサーミスタ7側のダイオード6と電圧検出回路30におけるフォトカプラ32のフォトダイオード32aとの接続方向の関係により、フォトトランジスタ32bもオフ状態を維持する。MCU20は、フォトトランジスタ42bのオフ状態が一定時間以上にわたって継続し、かつフォトトランジスタ32bのオフ状態も一定時間以上にわたって継続した場合、開閉器3aに異常(故障)が生じたと判定する。
なお、MCU20が開閉器駆動用コイル3,4を付勢したにもかかわらず、開閉器3a,4aの両方が故障して閉じない場合も、開閉器3aの異常時と同じく、各電圧検出回路30,40のフォトトランジスタ32b,42bが共にオフ状態を継続する。したがって、フォトトランジスタ42bのオフ状態が一定時間以上にわたって継続し、かつフォトトランジスタ32bのオフ状態も一定時間以上にわたって継続した場合、MCU20は、上記のように開閉器3aのみに異常が生じたと判定するよりも、開閉器3a,4aの少なくとも一方に異常(故障)が生じたと判定することになる。
開閉器3a,4aの少なくとも一方に異常ありを判定した場合(ステップS4のNO)、MCU20は、開閉器駆動用コイル3,4を消勢するとともに(ステップS7)、異常ありの旨を室内側コントローラに報知する(ステップS8)。
以上、運転停止指令があった場合、MCU20が、開閉器3a,4aを開放するとともに、各電圧検出回路30,40をこの開閉器3a,4aよりも下流側に設けたことで、運転停止時の待機電力を低減できる。さらに、各電圧検出回路30,40を開閉器3a,4aよりも下流側に設けたことによって、三相交流電源1の欠相のみならず、開閉器3a,4aの異常を合わせて検出できる。なお、R相の欠相時にはフォトトランジスタ32b,42bの両方がオフを維持し、開閉器3aの開放故障時にもフォトトランジスタ32b,42bの両方がオフを維持することになる。このため、R相の欠相と開閉器3aの開放故障を区別することはできない。
[2]第2実施形態
第1実施形態では各電圧検出回路30,40の接続位置を共に開閉器3a,4aの位置より下流側とする構成としたが、第2実施形態では、この2つの電圧検出回路30,40の回路上の接続位置を異ならせている。
第1の電圧検出回路30を開閉器3a,4aの位置より上流側で三相交流電源1の2相に接続し、開閉器3a,4aの挿入されている2つのラインに直列に接続される第2の電圧検出回路40の接続位置を開閉器3a,4aの位置より下流側とする。
例えば、図4に示すように、ノイズフィルタ2とダイオード整流器5との間のR相電源ライン1rにおいて、かつ電流の流れ方向において開閉器3a、ダイオード6、PTCサーミスタ7の位置より上流側に、第1の電圧検出回路30の一端が接続される。第1の電圧検出回路30の他端は、ノイズフィルタ2とダイオード整流器5との間のS相電源ライン1sに接続される。
第2の電圧検出回路40の接続位置は、第1実施形態と同じく、開閉器3a、ダイオード6、PTCサーミスタ7の位置より下流側であって、開閉器3a,4aの両方の電源ラインにまたがって直列に接続される。
さらに、第2実施形態では、第1の実施形態とはMCU20の判定手順が若干異なる。まず、MCU20は、開閉器3a,4aをオンする前に、第1の電圧検出回路30によりR相とS相の欠相を検出する。すなわち、図2のフローチャートにおいて、ステップS1とS2の間で第1の電圧検出回路30の出力に基づき、R相とS相の欠相検知が行われ、ここで欠相が検出されれば、ステップS8に移行し、欠相が報知されることになる。一方、ステップS3では、T相の欠相、開閉器3aおよび開閉器4aの異常(開放故障)が検知される。
まず、開閉器3a,4aをオンする前に、R相に欠相が生じている場合、ノイズフィルタ2の各線間コンデンサ(Xコンデンサ)を経由する経路でR相電源ライン1rに電位が生じ、R相−S相線間電圧Vrsが図3にT相−R相線間電圧Vtrに関して破線で示したのと同じ電位を零レベルとしてそれよりも少しだけ上昇する波形となる。そして、R相−S相線間電圧Vrsが零レベル以上となる期間だけ、フォトカプラ32のフォトダイオード32aが発光してフォトトランジスタ32bがオンする。このフォトトランジスタ32bのオン期間taは、上記閾値より短い。MCU20は、フォトトランジスタ32bのオン期間taが上記閾値より短くなって、しかもその状態が一定時間以上にわたり繰り返し現われた場合、三相交流電源1のR相が欠相したと判定し、欠相の表示を行う。
R相に欠相がない場合は、MCU20は、開閉器3a,4aをオンし、以後は、三相交流電源1が正常な状態とT相で欠相が生じた場合の2つの電圧検出回路30,40の出力は、前述の実施形態と同じであるため、その出力に基づきMCU20は、三相交流電源1のT相で欠相が生じたことを検出することができる。
また、MCU20が開閉器3a,4aを閉じる出力を出したにも関わらず、開閉器3aまたは/及び開閉器4aに異常(開放故障)が生じた場合は、第2の電圧検出回路40のフォトカプラ42に対する抵抗器41を介した電流経路が形成されないため、この場合も前述の実施形態と同じように、MCU20は、開閉器3a,4aに異常(開放故障)が生じたと判定することができる。
この回路では、開閉器3a,4aが開いている場合でも、開閉器3aより上流側の第1の電圧検出回路30への電流経路が形成されてその分の待機電力が生じるが、開閉器3aより下流側の第2の電圧検出回路40への電流経路は遮断されてその分の待機電力が生じないので、少なくとも第2の電圧検出回路40による待機電力の分は低減することができる。さらに、第2実施形態では、三相交流電源1のいずれかの相が欠相した場合と開閉器3a,4aに異常(開放故障)した場合の区別が可能であり、それぞれを峻別して表示させることも可能となる。
なお、他の構成および作用は第1実施形態と同じである。
[3]変形例
第1、第2実施形態では、制御用電源部11の電力をダイオード整流器5の出力端(平滑コンデンサ8)から取るようにしたが、この制御用電源11に他の電源から供給するようにしても良い。この場合、S相が欠相した場合でも、MCU20及び2つの電圧検出回路30,40は動作可能となり、S相の欠相を異常として表示することが可能となる。
なお、S相が欠相すると、第1実施形態の回路では、開閉器3a,4aの開閉にかかわらず、第1の電圧検出回路30のフォトトランジスタ32bが常にオフ状態となり、検出できる。また、第2の実施形態では、開閉器3a,4aを閉じる前に、R相が欠相した場合と同じようにフォトトランジスタ32bのオン期間taが正常時のオン期間よりもかなり短くなることから検出可能である。なお、この変形例でも他の構成および作用は第1実施形態と同じである。
上記実施形態では、空気調和機に搭載される電力変換装置を例に説明したが、交流電源に接続される電気機器であれば、電力変換装置に限らず他の電気機器にも同様に実施可能である。
その他、上記実施形態および変形は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態および変形例は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、書き換え、変更を行うことができる。これら実施形態や変形は、発明の範囲は要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…三相交流電源、1r…R相電源ライン、1s…S相電源ライン、1t…T相電源ライン、2…ノイズフィルタ、3,4…開閉器駆動用コイル、3a,4a…常開接点(開閉器)、5…ダイオード整流器、6…ダイオード、7…PTCサーミスタ、8…平滑コンデンサ、9…インバータ、10…ブラシレスDCモータ、11…制御用電源部、12…NPN型トランジスタ、20…MCU、30,40…電圧検出回路

Claims (5)

  1. 三相交流電源との間の各相の電源ラインのうち2つの相の電源ラインに配置された第1,第2開閉器と、
    前記第1開閉器にダイオードを介して並列に接続された電流制限用の抵抗器と、
    当該電気機器の運転・停止に応じて前記第1,第2開閉器を開閉する制御手段と、
    前記第1開閉器が配置された相の電源ラインにおける前記抵抗器の接続位置より下流側と前記第1,第2開閉器が配置されていない相の電源ラインとの間に前記ダイオードとは電流の流れが逆方向となる関係に接続されたフォトダイオードを含み、その二相間の電源電圧をそのフォトダイオードを介して検出する第1の電圧検出回路と、
    前記第1の電圧検出回路の出力に応じて前記三相交流電源の欠相を検出する検出手段と、
    前記第1開閉器が配置された電源ラインにおける前記抵抗器の接続位置より下流側、前記第1,第2開閉器が配置されていない相の電源ライン、および前記第2開閉器が配置された相の電源ラインにおける同第2開閉器の位置より下流側に接続されたダイオードブリッジの整流器と、
    前記整流器の出力端に接続され、前記第1,第2開閉器および前記第1の電圧検出回路の動作用電圧を出力する制御用電源部と、
    を備えることを特徴とする電気機器。
  2. 前記第1開閉器が配置された相の電源ラインにおける同第1開閉器の位置より下流側と前記第2開閉器が配置された相の電源ラインにおける同第2開閉器の位置より下流側との間に接続され、その二相間の電源電圧を検出する第2の電圧検出回路、
    をさらに備え、
    前記検出手段は、前記第1,第2の電圧検出回路の出力に応じて前記三相交流電源の欠相を検出する、
    ことを特徴とする請求項1記載の電気機器。
  3. 前記検出手段は、前記第1,第2の電圧検出回路の出力に応じて前記三相交流電源の欠相および前記開閉器の異常を検出する、
    ことを特徴とする請求項2記載の電気機器。
  4. 前記第1の電圧検出回路は、電源電圧を検出する二相間に、前記ダイオードとは電流の流れが逆方向となる関係にかつ電流制限用の第1抵抗器を介して接続された第1フォトダイオードを有する第1フォトカプラを含む、
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の電気機器。
  5. 前記第2の電圧検出回路は、電源電圧を検出する二相間に、電流制限用の第2抵抗器を介して接続された第2フォトダイオードを有する第2フォトカプラを含むことを特徴とする請求項2または3に記載の電気機器。
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