JP2004364385A - 多パルス整流変圧器 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構成にて変圧器を過熱から確実に保護することが可能な多パルス整流変圧器を提供する。
【解決手段】3相交流電源11から受電した3相交流電圧を入力し、この3相交流電圧に対して所定の角度だけ位相が進んだ第1の3相交流電圧及び所定の角度だけ位相が遅れた第2の3相交流電圧を出力する変圧器10と、変圧器から出力される第1及び第2の3相交流電圧をそれぞれ全波整流して負荷に供給する第1及び第2の整流回路25,26とを備えた多パルス整流変圧器において、変圧器の温度を検出し、検出値が所定値を超えたとき、変圧器に入力される3相交流電圧の1相分の入力経路を開放するリレー23Aを備える。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、3相交流を高調波の少ない直流に変換するのに好適な多パルス整流変圧器に関する。
【0002】
【従来の技術】
3相交流を直流に変換する場合、6つの整流素子をブリッジ接続してなる一つの3相全波整流回路を用いるのが最も一般的な方法である。このような3相全波整流回路では、60度ごとに順次通電する整流素子が切り換わって直流電圧が出力されるが、この方法で整流される直流電圧には電源周波数の6倍の周期を持つ振幅の大きな電圧リップルが含まれ、これが高調波となって様々な障害を引き起こしている。
【0003】
この対策として、3相交流電圧を全波整流する主全波整流回路と、3相交流電圧に対して所定の角度だけ位相が進んだ3相交流電圧及び所定の角度だけ位相が遅れた3相交流電圧を出力する変圧器と、この変圧器から出力される2つの3相交流電圧をそれぞれ全波整流して負荷に供給する2個の補助全波整流回路(以下、単に全波整流回路とも言う)とを備えた、18パルス整流器が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
図5は18パルス整流回路を構成する変圧器の巻線構造を表す変圧器ベクトル図である。図中、電源の3相交流電圧が正三角形R1,S1,T1で表される。この正三角形の頂点R1を中心にして残りの2つの頂点S1,T1を結んで描いた円弧を3等分して得られた2点をそれぞれS3,T2とする。また、正三角形の頂点S1を中心にして残りの2つの頂点T1,R1を結んで描いた円弧を3等分して得られた2点をそれぞれT3,R2とする。さらに、正三角形の頂点T1を中心にして残りの2つの頂点R1,S1を結んで描いた円弧を3等分して得られた2点をそれぞれR3,S2とする。
【0005】
次に、正三角形の頂点R1を通り、対向する一辺に平行な直線と、円弧上の2点T3,R2を通る直線及び円弧上の2点R3,S2を通る直線との交点をそれぞれR4,R5とする。また、正三角形の頂点S1を通り、対向する一辺に平行な直線と、円弧上の2点R3,S2を通る直線及び円弧上の2点S3,T2を通る直線との交点をそれぞれS4,S5とする。さらに、正三角形の頂点T1を通り、対向する一辺に平行な直線と、円弧上の2点S3,T2を通る直線及び円弧上の2点T3,R2を通る直線との交点をそれぞれT4,T5とする。
【0006】
これによって、点R4−R5−S4−S5−T4−T5−R4を連ねてなる六角形の変圧器ベクトル図が形成される。このうち、線分R4−R5がR相第1コイル2に、線分S5−T4がR相第2コイル3にそれぞれ対応し、線分S4−S5がS相第1コイル5に、線分T5−R4がS相第2コイル6にそれぞれ対応し、線分T4−T5がT相第1コイル8に、線分R5−S4がT相第2コイル9にそれぞれ対応している。そして、線分の長さがR,S,V各相の鉄心に対するコイルの巻数に相当している。
【0007】
図6はこの変圧器ベクトル図を満たす変圧器10の巻線構造図であり、図5中の等分点及び交点を示す符号が対応する巻線の端子又はタップとして表されている。同図において、R相鉄心1にR相第1コイル2及びR相第2コイル3が巻装され、このうち、R相第1コイル2には中間タップR1が設けられ、R相第2コイル3には中間タップT2,S3が設けられている。また、S相鉄心4にS相第1コイル5及びS相第2コイル6が巻装され、このうち、S相第1コイル5には中間タップS1が設けられ、S相第2コイル6には中間タップR2,T3が設けられている。さらに、T相鉄心7にはT相第1コイル8及びT相第2コイル9が巻装され、このうちT相第1コイル8には中間タップT1が設けられ、T相第2コイル9には中間タップS2,R3が設けられている。
【0008】
また、R相第1コイル2の一端R4がS相第2コイル6の一端に、S相第1コイル5の一端がT相第2コイル9の一端に、T相第1コイル8の一端がR相第2コイル3の一端にそれぞれ接続され、R相第1コイル2の他端がT相第2コイル9の他端に、S相第1コイル5の他端がR相第2コイル3の他端に、T相第1コイル8の他端がS相第2コイル6の他端にそれぞれ接続されている。そして、中間タップR1,S1,T1から導線が引き出されて3相交流の入力端子R1,S1,T1となり、中間タップR2,S2,T2から導線が引き出されて第1の3相交流出力端子R2,S2,T2となり、中間タップR3,S3,T3,から導線が引き出されて第2の3相交流出力端子R3,S3,T3となっている。
【0009】
そこで、第1の3相交流出力端子R2,S2,T2に全波整流回路を接続し、第2の3相交流出力端子R3,S3,T3にもう一つの全波整流回路を接続し、これらの全波整流回路の各出力端を並列接続し、3相交流を直流に変換する主3相全波整流回路の出力端に接続することによって電源側に発生する高調波を低減する18パルス整流器が構成される。
【0010】
【特許文献1】
特開2002−10646号公報(第6頁、第8図)
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
18パルス整流器は、3相交流電圧を直接全波整流する主整流回路に対して、上述した変圧器及びこの変圧器から出力される2種類の3相交流電圧をそれぞれ全波整流する2つの整流回路を含む多パルス整流変圧器を付加する構成が多く採用されていた。この場合、変圧器は自然空冷を用いるのが一般的であり、自己発熱に対する積極的な保護手段が設けられていなかった。また、変圧器の巻線構造が複雑であるため、温度検出が比較的難しくその点でも保護手段を設け難かった。
【0012】
本発明は上記の事情を考慮してなされたもので、その目的は、簡易な構成にて変圧器を過熱から確実に保護することが可能な多パルス整流変圧器を提供することにある。
【0013】
本発明の他の目的は、変圧器の温度を容易かつ確実に検出することのできる多パルス整流変圧器を提供することにある。
【0014】
本発明のもう1つ他の目的は、小型、軽量化及びユニット化を実現することができ、さらに、その寿命を長くすることのできる多パルス整流変圧器を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、
3相交流電源から受電した3相交流電圧を入力し、この3相交流電圧に対して所定の角度だけ位相が進んだ第1の3相交流電圧及び所定の角度だけ位相が遅れた第2の3相交流電圧を出力する変圧器と、変圧器から出力される第1及び第2の3相交流電圧をそれぞれ全波整流して負荷に供給する第1及び第2の整流回路とを備えた多パルス整流変圧器において、
変圧器の温度を検出し、検出値が所定値を超えたとき、変圧器に入力される3相交流電圧の1相分の入力経路を開放するリレーを備えたことを特徴とする。
【0016】
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の多パルス整流変圧器において、変圧器、第1及び第2の整流回路を一体的に収納する筐体と、筐体の側壁に取り付けられ、内側面に第1及び第2の整流回路が装着されたヒートシンクと、を備え、リレーはヒートシンクの温度から変圧器の温度を間接的に検出することを特徴とする。
【0017】
請求項3に係る発明は、請求項1に記載の多パルス整流変圧器において、変圧器、第1及び第2の整流回路を一体的に収納する筐体と、筐体の側壁に取り付けられ、内側面に第1及び第2の整流回路が装着されたヒートシンクと、筐体内の空気を換気するファンと、ヒートシンクの温度を検出し、検出値が所定値を超えたときに閉成してファンを運転し、検出値が所定値よりも降下したときに開放してファンを停止させるリレーと、を備えたことを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。図1は本発明に係る多パルス整流変圧器の一実施形態の構成を、これと組み合わせて18パルス整流器として3相交流電動機を駆動する主回路と併せて示したブロック図である。同図において、3相交流電源11に全波整流回路12の入力端が接続され、その出力端に平滑コンデンサ13が接続されると共に、インバータ14の入力端が接続されている。インバータ14の出力端に3相交流電動機15が接続されている。
【0019】
また、3相交流電源11に多パルス整流変圧器20の入力端が接続され、この多パルス整流変圧器20の出力端が全波整流回路12の出力端に接続されている。この多パルス整流変圧器20は3相交流電圧を入力して所定の角度だけ位相が進んだ3相交流電圧及び所定の角度だけ位相が遅れた3相交流電圧を生成し、これらの3相交流電圧をそれぞれ全波整流して出力するもので、全波整流回路12と合わせて18パルス整流器が構成される。
【0020】
多パルス整流変圧器20は3相交流電源11に接続するたの端子台21を備えている。この端子台21のR相端子にはヒューズ22A及びバイメタル23Aを介して変圧器10の3相交流入力端子R1が接続され、S相端子には変圧器10の3相交流端子S1が直接接続され、T相にはヒューズ22Bを介して変圧器10の交流入力端子T1が接続されている。また、ヒューズ22Aの負荷端が換気用ファン24の一方の入力端に接続され、この換気用ファン24の他方の入力端はバイメタル23Bを介して端子台21のS相端子が接続されている。
【0021】
変圧器10は上述したように、3相交流入力端子R1,S1,T1に加えられた3相交流電圧に対して位相が40度進んだ3相交流電圧を出力する3相交流出力端子R2,S2,T2と、位相が40度遅れた3相交流電圧を出力する3相交流出力端子R3,S3,T3とを備えている。そして、3相交流出力端子R2,S2,T2には全波整流回路25の入力端が接続され、この全波整流回路25の出力端はコネクタ27の固定側に接続されている。また、3相交流出力端子R3,S3,T3には全波整流回路26の入力端が接続され、この全波整流回路26の出力端はコネクタ27の固定側に接続されている。コネクタ27の差込側はその正極及び負荷側が全波整流回路12の出力端に並列接続されている。なお、バイメタル23A,23B、全波整流回路25,26は後述するように、ヒートシンク28に装着されている。
【0022】
図2は多パルス整流変圧器20を筐体に収納してユニット化したもので、変圧器10は筐体31に収納されている。筐体31の一方の側壁下部に吸風口32が形成され、他方の側壁上部に排風口33が形成されている。そして、排風口33の内側中央部に換気用ファン24が装着されている。また、筐体31の他方の側壁の略中央部が刳り抜かれ、ここにヒートシンク28が取り付けられている。このヒートシンク28の内側に全波整流回路25,26、バイメタル23A,23Bが装着され、ヒートシンク28と排風口33との間に形成されたリード線入出口34に3芯の3相交流入力用の導線と2芯の直流出力用導線が通されている。
【0023】
上記のように構成された本実施形態の動作について以下に説明する。先ず、3相交流電源11の3相交流電圧は全波整流回路12によって全波整流され、平滑コンデンサ13により平滑されてインバータ14に供給される。インバータ14はこれに供給された直流を可変電圧可変周波数の交流に変換して3相交流電動機15に加え、この3相交流電動機15を駆動する。また、多パルス整流変圧器20においては端子台21、ヒューズ22A、ヒューズ22B及びバイメタル23Aを介して3相交流電圧が変圧器10の3相交流入力端子R1,S1,T1に加えられる。これにより、3相交流出力端子R2,S2,T2から3相交流電圧に対して位相が40度進んだ3相交流電圧が出力され、3相交流出力端子R3,S3,T3から位相が40度遅れた3相交流電圧が出力される。これらの3相交流電圧は全波整流回路25及び26によってそれぞれ全波整流され、コネクタ27を介して、全波整流回路12の出力端に供給される。この結果、全波整流回路12を通して出力される直流の電流リップルを埋めるように、全波整流回路25,26が導通するため、電流リップルは小さくなり、電源側に現れる高調波も低減される。
【0024】
ここで、変圧器10は筐体31の内部に収納され、換気用ファン24は吸風口32から外部空気を吸い込み、排風口33から排出させる。ヒートシンク28は全波整流回路25及び26の冷却を促進するものであるが、変圧器10と同等な温度変化をするため、変圧器10の温度を直接検出する代わりにヒートシンク28の温度を検出しても、直接検出と同等な温度検出が可能になる。このことを以下に説明する。
【0025】
一般に、変圧器を保護するには、その巻線温度を直接検出するのが最適であるが、鉄心や巻線には温度センサやバイメタル等を取付け難い状況にある。仮に、鉄心や巻線に温度センサやバイメタル等を取付けたとしても、その位置が変圧器の下方であった場合には検出温度は低目で、しかも、温度上昇に対する変化が小さいために、実際の温度と検出値との間に大きな差を生じやすい。しかるに、多パルス整流変圧器20を構成する全波整流回路25及び26には変圧器と同じ電流が流れるため、変圧器10の温度上昇傾向とヒートシンク28の温度上昇傾向とが略比例する。従って、ヒートシンク28の温度を検出することによって、間接的ではあるが、変圧器10の温度を高精度にて確実に検出することができる。また、全波整流回路25及び26が取り付けられるヒートシンク28はバイメタル23Aの取付も容易であるという利点もある。
【0026】
図4はヒートシンク28の温度と変圧器10の温度との関係を、実際に測定して得られた線図である。この線図から明らかなように、ヒートシンクの温度と変圧器の温度とは直線的な関係にあり、ヒートシンク28に取り付けたバイメタル23Aとして、例えば、90℃以上で接点が開放し、70℃以下で閉成するものを用いることにより、変圧器10の温度を直接検出して、150℃以上で接点が開放し、120℃以下で閉成するものを用いることと等価となる。なお、A点は換気用ファン24が故障して変圧器10の温度が150℃になったときのヒートシンク28の温度が90℃であることを示している。
【0027】
そこで、本実施形態はヒートシンク28にバイメタル23Aを取り付け、温度上昇時に変圧器10に対する3相電圧供給経路を遮断するようにしている。バイメタル23Aは図3(a)に示した動作特性を有している。すなわち、温度が上昇傾向であれば90℃にてオフ状態に切り替わり、温度が下降傾向であれば70℃にてオン状態に復帰する構成になっている。従って、変圧器10の温度上昇に応じてヒートシンク28の温度も上昇し、その温度が90℃を超えると変圧器10に3相電圧を供給するR相の経路が遮断され、変圧器10の3相交流入力端子S1,T1に単相の交流電圧しか供給されなくなる。この結果、変圧器10の3相交流出力端子R2,S2,T2及びR3,S3,T3からは、3相交流入力端子S1,T1に印加された交流と同相で、かつ、入力電圧よりも値の小さい電圧しか出力されなくなる。このことは、全波整流回路12によって整流されたS−T相間の整流電圧より小さく、かつ、この整流電圧よりも値の小さい電圧が全波整流回路25及び26から出力されるだけである。
【0028】
これにより、変圧器10に電流は流れず、実質的にその機能を停止する。一般に、3相交流変圧器に負荷が接続されている場合には、1相の電圧供給経路が開放される、いわゆる、欠相に対して、2相分の電圧供給経路を遮断して保護を図る必要がある。しかし、18パルス整流器を構成する多パルス整流変圧器にあっては、1相分の入力経路を開放するだけで変圧器を過熱から確実に保護することができる。
【0029】
一方、換気用ファン24の電力供給経路に設けられたバイメタル23Bは図3(b)に示した動作特性を有している。すなわち、温度が上昇傾向であれば70℃にてオン状態に切り替わり、温度が下降傾向であれば50℃にてオフ状態に復帰する構成になっている。従って、変圧器10の温度が上昇するに従ってヒートシンク28の温度も上昇し、その温度が70℃を超えると換気用ファン24は換気動作を開始し、その温度が50℃以下に降下するとその換気動作を停止する。この結果、変圧器10の温度が上昇してその冷却が必要である120℃を超えてから100℃に降下する温度範囲に限り、換気用ファン24が運転されるため、換気用ファン24の稼動率が下げられ、その寿命に左右される装置の寿命を長くすることができる。
【0030】
かくして、本実施形態によれば、変圧器10の温度を検出し、その検出値が所定値を超えたとき、変圧器に入力される3相交流電圧の1相分の入力経路を開放するバイメタル23Aを備えているので、簡易な構成にて変圧器10をその過熱から確実に保護することができる。
【0031】
また、本実施形態によれば、変圧器10を筐体31に収納し、この筐体31の側壁に取り付けられたヒートシンク28に全波整流回路25及び26とバイメタル23Aとを装着して変圧器の温度を間接的に検出するようにしたので、変圧器の温度を容易かつ確実に検出することができる。
【0032】
さらに、筐体31内の空気を換気する換気用ファン24を設け、ヒートシンク28に装着したバイメタル23Bによって、ヒートシンク28の温度が所定値を超えたときに換気用ファン24を運転し、所定値よりも降下したとき換気用ファン24を停止させるようにしたので、小型、軽量化及びユニット化を実現することができ、さらに、換気用ファン24の寿命を含めた装置寿命を長くできるという効果も得られる。
【0033】
なお、上記実施形態では変圧器10の温度を間接的に検出して、3相交流電圧の入力回路を開放するバイメタル23Aと、換気用ファン24の電力供給経路を開閉するバイメタル23Bとを用いたが、本発明はこれに限定されるものではなく、温度センサの出力に応じてマイクロコンピュータ(MCU)がスイッチング素子をオン、オフ制御する構成であっても、要は、変圧器の温度を検出して電力経路を開閉するリレーであれば良い。
【0034】
【発明の効果】
以上の説明によって明らかなように、本発明によれば、簡易な構成にて変圧器を過熱から確実に保護することが可能な多パルス整流変圧器が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る多パルス整流変圧器の一実施形態の構成を、これと組み合わせて18パルス整流器として3相交流電動機を駆動する主回路と併せて示したブロック図。
【図2】図1に示した多パルス整流変圧器を筐体に収納してユニット化した概略構成図。
【図3】図1又は図2に示した多パルス整流変圧器を構成する2種類のバイメタルの動作特性を示す線図。
【図4】図2に示した多パルス整流変圧器における変圧器温度とヒートシンク温度との関係を示す線図。
【図5】本発明を適用する18パルス整流回路の変圧器の巻線構造を表す変圧器ベクトル図。
【図6】図5に示した変圧器ベクトル図を満たす変圧器の巻線構造図。
【符号の説明】
10 変圧器
11 3相交流電源
12,25,26 全波整流回路
20 多パルス整流変圧器
23A,23B バイメタル
24 換気用ファン
28 ヒートシンク
31 筐体
32 吸風口
33 排風口

Claims (3)

  1. 3相交流電源から受電した3相交流電圧を入力し、この3相交流電圧に対して所定の角度だけ位相が進んだ第1の3相交流電圧及び所定の角度だけ位相が遅れた第2の3相交流電圧を出力する変圧器と、前記変圧器から出力される第1及び第2の3相交流電圧をそれぞれ全波整流して負荷に供給する第1及び第2の整流回路とを備えた多パルス整流変圧器において、
    前記変圧器の温度を検出し、検出値が所定値を超えたとき、前記変圧器に入力される3相交流電圧の1相分の入力経路を開放するリレーを備えたことを特徴とする多パルス整流変圧器。
  2. 前記変圧器、第1及び第2の整流回路を一体的に収納する筐体と、前記筐体の側壁に取り付けられ、内側面に前記第1及び第2の整流回路が装着されたヒートシンクと、を備え、前記リレーは前記ヒートシンクの温度から前記変圧器の温度を間接的に検出することを特徴とする請求項1に記載の多パルス整流変圧器。
  3. 前記変圧器、第1及び第2の整流回路を一体的に収納する筐体と、前記筐体の側壁に取り付けられ、内側面に前記第1及び第2の整流回路が装着されたヒートシンクと、前記筐体内の空気を換気するファンと、前記ヒートシンクの温度を検出し、検出値が所定値を超えたときに閉成して前記ファンを運転し、検出値が前記所定値よりも降下したときに開放して前記ファンを停止させるリレーと、を備えたことを特徴とする請求項1に記載の多パルス整流変圧器。
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