JP6453918B2 - ロボット制御装置およびロボット制御方法 - Google Patents
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Description
機構パラメータは、ロボットの各駆動軸の変位とロボットの先端の位置及び姿勢との関係を定める関係式において用いられるパラメータである。
すなわち、キャリブレーションを行った後には、キャリブレーション前に行われた教示作業が無駄になるとともに、修正が必要な教示点が多数存在する場合には、再教示作業に多大な労力が必要となるという不都合がある。
本発明の一態様は、ロボットの各駆動軸の変位と前記ロボットの先端の位置および姿勢との関係式に用いられる機構パラメータおよび動作プログラムを記憶する記憶部と、該記憶部に記憶された前記動作プログラムおよび前記機構パラメータに基づいて前記ロボットの駆動軸を動作させる駆動部とを備え、前記動作プログラムの教示後に前記機構パラメータが更新された場合に、現在の前記機構パラメータを用いて前記動作プログラムを実行し前記駆動軸を動作させても教示時の前記ロボットの先端の位置および姿勢が実現されるように、前記記憶部は、更新前の前記機構パラメータを記憶し、前記駆動部は、前記記憶部に記憶されている更新前の前記機構パラメータと現在の前記機構パラメータとに基づいて、前記動作プログラムにおける1以上の教示点の位置データを補正するロボット制御装置を提供する。
また、上記態様においては、前記記憶部は、前記動作プログラムの前記教示点毎に、教示時の前記機構パラメータを記憶してもよい。
また、本発明の他の態様は、前記動作プログラムの教示後に、ロボットの各駆動軸の変位と前記ロボットの先端の位置および姿勢との関係式に用いられる機構パラメータが更新された場合に、現在の前記機構パラメータを用いて前記動作プログラムを実行し前記駆動軸を動作させても教示時の前記ロボットの先端の位置および姿勢が実現されるように、プロセッサが、更新前の前記機構パラメータを記憶するステップと、記憶されている更新前の前記機構パラメータと現在の前記機構パラメータとに基づいて、前記動作プログラムにおける1以上の教示点の位置データを補正するステップとを実行し、前記位置データを補正するステップは、前記機構パラメータの更新前に教示された前記動作プログラムの1以上の教示点において、教示時と同じ前記ロボットの先端の位置および姿勢を、更新前の前記機構パラメータを用いて実現する場合の各前記駆動軸の角度と、現在の前記機構パラメータを用いて実現する場合の各前記駆動軸の角度との差分だけ、前記教示点の位置データを補正することを含むロボット制御方法を提供する。
本発明の他の態様は、動作プログラムの教示後に、ロボットの各駆動軸の変位と前記ロボットの先端の位置および姿勢との関係式に用いられる機構パラメータが更新された場合に、現在の前記機構パラメータを用いて前記動作プログラムを実行し前記駆動軸を動作させても教示時の前記ロボットの先端の位置および姿勢が実現されるように、プロセッサが、更新前の前記機構パラメータを記憶するステップと、記憶されている更新前の前記機構パラメータと現在の前記機構パラメータとに基づいて、前記機構パラメータの更新前に教示された前記動作プログラムの1以上の教示点において、教示時と同じ前記ロボットの先端の位置および姿勢を、更新前の前記機構パラメータを用いて実現する場合の各前記駆動軸の角度と、現在の前記機構パラメータを用いて実現する場合の各前記駆動軸の角度との差分を補正量として計算するステップと、前記補正量の絶対値が所定の閾値以下の場合に、前記動作プログラムにおける1以上の教示点の位置データを補正し、前記補正量の絶対値が前記所定の閾値を超える場合に、警告するステップと、を実行するロボット制御方法を提供する。
本実施形態に係るロボット制御装置1は、図1に示されるように、例えば、多関節のロボット2に接続されており、図2に示されるように、CPU3に接続されるバス4に、並列に接続された、メモリ(記憶部)5、教示操作盤用インタフェイス(I/F)6およびサーボ制御部(駆動部)7を備えている。
図5に示されるように、新たな機構パラメータが更新された後に、作業者が教示操作盤8をマニュアル操作して、教示済の動作プログラムを選択する(ステップS12)と、選択された動作プログラムに対応づけて記憶されているフラグを判定し(ステップS13)、更新される前に教示された動作プログラムを示すフラグが設定されている場合には、フラグに対応する機構パラメータがメモリ5から読み出される(ステップS14)。
修正処理は、更新前の機構パラメータを用いて実現される教示点におけるロボット2の先端の位置および姿勢を、現在の機構パラメータを用いても実現することができるように、教示点の位置データを修正することにより行われる。
キャリブレーションによってロボット2の各駆動軸の原点位置が更新された場合には、メモリ5に記憶されている教示時点での原点位置が読み出され、現在の各駆動軸の原点位置との差分が算出され、動作プログラムにおける選択された教示点の位置データに対応する各駆動軸の角度位置が算出された差分だけ加算または減算される(ステップS17)。位置データの修正が終了していない場合(ステップS18)には、ステップS15からの工程が繰り返される。
すなわち、更新前の機構パラメータと現在の機構パラメータに基づいて補正量を計算し(ステップS171)、その後、計算された補正量の絶対値が所定の閾値を超えているか否かを判断する(ステップS172)。そして、計算された補正量の絶対値が所定の閾値を超えている場合には、教示操作盤8の表示部81に警告を表示する(ステップS173)。計算された補正量の絶対値が所定の閾値以下の場合には、計算された補正量に基づいて、教示点の位置データの修正を実行する(ステップS174)。なお、所定の閾値は、予め実験的に決められるものである。
また、この場合にも、同じ機構パラメータが複数記憶されることを防止するために、既に同じ機構パラメータが記憶されている場合には、当該機構パラメータに対応づけるためのフラグのみを対応づけて記憶することにより、記憶容量を削減することができる。
2 ロボット
5 メモリ(記憶部)
7 サーボ制御部(駆動部)
81 表示部
Claims (7)
- ロボットの各駆動軸の変位と前記ロボットの先端の位置および姿勢との関係式に用いられる機構パラメータおよび動作プログラムを記憶する記憶部と、
該記憶部に記憶された前記動作プログラムおよび前記機構パラメータに基づいて前記ロボットの駆動軸を動作させる駆動部とを備え、
前記動作プログラムの教示後に前記機構パラメータが更新された場合に、現在の前記機構パラメータを用いて前記動作プログラムを実行し前記駆動軸を動作させても教示時の前記ロボットの先端の位置および姿勢が実現されるように、
前記記憶部は、更新前の前記機構パラメータを記憶し、
前記駆動部は、前記記憶部に記憶されている更新前の前記機構パラメータと現在の前記機構パラメータとに基づいて、前記動作プログラムにおける1以上の教示点の位置データを補正し、
前記駆動部は、前記機構パラメータの更新前に教示された前記動作プログラムの1以上の教示点において、教示時と同じ前記ロボットの先端の位置および姿勢を、更新前の前記機構パラメータを用いて実現する場合の各前記駆動軸の角度と、現在の前記機構パラメータを用いて実現する場合の各前記駆動軸の角度との差分だけ、前記教示点の位置データを補正するロボット制御装置。 - 表示部と、
ロボットの各駆動軸の変位と前記ロボットの先端の位置および姿勢との関係式に用いられる機構パラメータおよび動作プログラムを記憶する記憶部と、
該記憶部に記憶された前記動作プログラムおよび前記機構パラメータに基づいて前記ロボットの駆動軸を動作させる駆動部とを備え、
前記動作プログラムの教示後に前記機構パラメータが更新された場合に、現在の前記機構パラメータを用いて前記動作プログラムを実行し前記駆動軸を動作させても教示時の前記ロボットの先端の位置および姿勢が実現されるように、
前記記憶部は、更新前の前記機構パラメータを記憶し、
前記駆動部は、前記記憶部に記憶されている更新前の前記機構パラメータと現在の前記機構パラメータとに基づいて、前記機構パラメータの更新前に教示された前記動作プログラムの1以上の教示点において、教示時と同じ前記ロボットの先端の位置および姿勢を、更新前の前記機構パラメータを用いて実現する場合の各前記駆動軸の角度と、現在の前記機構パラメータを用いて実現する場合の各前記駆動軸の角度との差分を補正量として計算し、該補正量の絶対値が所定の閾値以下の場合に、前記動作プログラムにおける1以上の教示点の位置データを補正し、前記補正量の絶対値が前記所定の閾値を超える場合に、前記表示部に警告を表示するロボット制御装置。 - 前記記憶部は、前記動作プログラム毎に、該動作プログラム作成時の前記機構パラメータを記憶する請求項1または請求項2に記載のロボット制御装置。
- 前記記憶部は、前記動作プログラムの前記教示点毎に、教示時の前記機構パラメータを記憶する請求項1または請求項2に記載のロボット制御装置。
- 前記記憶部は、前記機構パラメータが更新されたときに、更新前の前記機構パラメータを記憶する請求項1または請求項2に記載のロボット制御装置。
- 動作プログラムの教示後に、ロボットの各駆動軸の変位と前記ロボットの先端の位置および姿勢との関係式に用いられる機構パラメータが更新された場合に、現在の前記機構パラメータを用いて前記動作プログラムを実行し前記駆動軸を動作させても教示時の前記ロボットの先端の位置および姿勢が実現されるように、プロセッサが、
更新前の前記機構パラメータを記憶するステップと、
記憶されている更新前の前記機構パラメータと現在の前記機構パラメータとに基づいて、前記動作プログラムにおける1以上の教示点の位置データを補正するステップとを実行し、
前記位置データを補正するステップは、前記機構パラメータの更新前に教示された前記動作プログラムの1以上の教示点において、教示時と同じ前記ロボットの先端の位置および姿勢を、更新前の前記機構パラメータを用いて実現する場合の各前記駆動軸の角度と、現在の前記機構パラメータを用いて実現する場合の各前記駆動軸の角度との差分だけ、前記教示点の位置データを補正することを含むロボット制御方法。 - 動作プログラムの教示後に、ロボットの各駆動軸の変位と前記ロボットの先端の位置および姿勢との関係式に用いられる機構パラメータが更新された場合に、現在の前記機構パラメータを用いて前記動作プログラムを実行し前記駆動軸を動作させても教示時の前記ロボットの先端の位置および姿勢が実現されるように、プロセッサが、
更新前の前記機構パラメータを記憶するステップと、
記憶されている更新前の前記機構パラメータと現在の前記機構パラメータとに基づいて、前記機構パラメータの更新前に教示された前記動作プログラムの1以上の教示点において、教示時と同じ前記ロボットの先端の位置および姿勢を、更新前の前記機構パラメータを用いて実現する場合の各前記駆動軸の角度と、現在の前記機構パラメータを用いて実現する場合の各前記駆動軸の角度との差分を補正量として計算するステップと、
前記補正量の絶対値が所定の閾値以下の場合に、前記動作プログラムにおける1以上の教示点の位置データを補正し、前記補正量の絶対値が前記所定の閾値を超える場合に、警告するステップと、
を実行するロボット制御方法。
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