JP6452973B2 - シャープペンシル - Google Patents
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Description
そこで、本件出願人は筆記芯に加わる筆記圧を利用して、筆記芯を除々に一方向に回転させることができる回転駆動機構を備えたシャープペンシルについて先に提案をしており、これは特許文献1および2などに開示されている。
そして、前記回転カムには、軸方向の上下両面に円環状に連続した鋸歯状のカムがそれぞれ形成されている。また第1および第2の固定カムは、円筒状に形成された第1と第2の固定カム形成部材に円環状に連続した鋸歯状のカムがそれぞれ形成され、前記2つの固定カム形成部材が同軸状に位置決めされて配置した構成が採用されている。
これによれば、第1と第2の固定カムのカム構造の簡素化、ならびに部品点数の削減を達成することが可能であり、さらに回転駆動機構の組み立ての容易性も確保することができる。
加えて、前記クッション部材には、軸に直交する方向に突出する鍔部が一体形成され、前記ホルダー部材の軸方向に形成された一対の柱状体に内側から対峙するように、前記鍔部に凹状のガイド部を形成した構成が採用されている。
したがって、クッション部材を構成するゴム素材(エラストマー)の変形に偏りが生じても、ホルダー部材の柱状体と、鍔部に形成された凹状のガイド部の作用により回転駆動機構の円滑な回転駆動動作を期待することができる。
そして、ホルダー部材には軸方向に長い柱状体が前記摺動部材を囲むようにして配置され、前記摺動部材の前記柱状体に対峙する位置には、前記柱状体に対応したガイド部が形成される。
これにより、摺動部材に形成される前記ガイド部は、ホルダー部材における前記柱状体の外形形状に転写された状態で成形され、両者のクリアランスを限り無く小さく成形することが可能となる。したがって、前記柱状体に対する前記摺動部材の遊び(ガタ)の少ない往復移動動作を実現させることができる。
またホルダー部材と摺動部材とは、共にPOMにより成形することにより、二色成形後における両者の分離が容易であり、かつ両者間の摺動に良好な潤滑特性(滑り)を持たせることができる。
なお、以下に示す各図においては同一部分もしくは同一の機能を果たす部分を同一符号で示しているが、紙面の都合により一部の図面については代表的な部分に符号を付け、その詳細な構成はその他の図面に付した符号を引用して説明する場合もある。
前記軸筒1の軸芯に沿って筒状の芯ケース4が収容されており、この芯ケース4の先端部には短軸の芯ケース継手5が取り付けられ、前記芯ケース継手5を介して真ちゅう製のチャック6が連結されている。
また、前記スライダー9の内周面における前記した先端パイプ10の直後には、軸芯部分に通孔を形成したゴム製の保持チャック12が装着されている。
また、前記ホルダー部材22内の後半部には、ホルダー部材22に対して軸方向にスライド可能となるように、円筒状に形成された摺動部材24が装着されており、この摺動部材24内には金属製のクッションスプリング25が配置されている。このクッションスプリング25の一端は前記摺動部材24の前端部内面に当接し、摺動部材24を介して前記回転カム23に対して、当該回転カム23を軸方向の前方に押し出す作用を与えている。
これにより、ホルダー部材22の一部を軸筒内に形成された段部1aに当接させて、ホルダー部材22を含む回転駆動機構21の位置決めを果たしている。
そして、前記回転駆動機構21は、ホルダー部材22、回転カム23、摺動部材24、中栓26等を備えてユニット化されており、このユニット化された回転駆動機構21の構成については、図5以降に基づいて後で詳細に説明する。
なお、前記ノック棒32の外径が太くなされた段部32cが、前記クリップ支持体31の内周面の一部に軸方向に当接することで、ノック棒32の抜け止めが構成されると共に、ノック棒32の位置決めを果たしている。
前記ノック棒32における消しゴム34の装着位置には、小口径になされた筆記芯の補給孔32aが形成され、その直前には軸に直交するようにして当接部32bが形成されている。
この構成によると、筆記に伴いチャック6および芯ケース4が若干後退しても、芯ケース4の後端部が前記ノック棒32に衝突することはなく、前記回転駆動機構21の回転動作に障害を与えるのを避けることができる。
そして、前記ノック操作を解除することにより、前記軸スプリング33の作用により、ノックカバー35は元の状態に後退すると共に、チャックスプリング13の作用によりチャック6および芯ケース4も軸筒1内において後退する。
すなわち、ノックカバー35のノック操作の繰り返しによりチャック6が前後に移動し、これにより筆記芯の解除と把持が行われ、筆記芯はチャック6から順次前方に繰り出されるように作用する。
また、一対の弾性部材22bの先端部には、それぞれ鋸歯状に形成されたカム(これを、第2固定カムという。)22dが形成されている。
なお、前記第2固定カム22dは、前記弾性部材22bの長手方向の先端部から軸芯に向かって、若干鈍角に屈曲した傾斜面上に成形されている。
また、前記摺動部材24の後端部は、円筒状に形成されて摺接部24cを構成している。すなわち、この摺接部24cは、図11に示すように前記したホルダー部材22の第2円筒部22fの内周面に摺接する機能を果たす。
したがって、前記鍔部24aに形成された凹状のガイド部24bが、前記一対の柱状体22eに沿ってスライドすることで、前記摺動部材24は回転が阻止されつつ、ホルダー部材22内を軸方向に往復移動するように作用する。
この実施の形態においては、二色成形を実行するにあたって、一次側成形体としてのホルダー部材22はPOMにより成形し、ホルダー部材22の一部に二色成形される摺動部材24も、同一の樹脂素材であるPOMを用いて成形される。
前記回転カム23は円筒状に形成されると共に、中央部が大径部になされ、その大径部の軸に直交する上下の面には、円環状に連続して多数の鋸歯状のカム23a,23bがそれぞれ形成されている。なお、以下においては前記ホルダー部材22の第1固定カム22cに噛み合うカム23aを上側のカムと称呼し、第2固定カム22dに噛み合うカム23bを下側のカムと称呼する。
すなわち前記中栓26には、図15に断面図で示したとおり、その前端部が外径を細くした嵌合部26cが形成されている。
そして、前記回転駆動機構21は、軸筒1の後端部側より挿入し、すでに図1、図2、図4等に基づいて説明したとおり、中栓26のアンダーカット部26aを軸筒1内の所定の位置に嵌合させることで、前記回転駆動機構21は軸筒1内に装着される。
したがって、筆記芯は自身が受ける回転運動と筆記による摩耗とにより、先端部が常に円錐形状になされる。それ故、書き進むにしたがって筆記芯が偏摩耗するのを防止させることができ、安定した線幅による筆記が可能となる。
この第2の実施の形態においては、ホルダー部材22に形成された一対の柱状体22eの一部には、柱状体の周方向の幅寸法を縮小する段部22gが柱状体22eの幅方向の両側に形成されている。
すなわち、この実施の形態においては、前記段部22gは柱状体22eの長手方向の中央部において、長手方向のほぼ1/3を占める程度の長さに渡って形成されている。
そして、ホルダー部材22に対して回転カム23を装着した場合には、前記摺動部材24の鍔部24aの位置は、幅寸法を縮小する段部22gの形成位置に設定される。
この実施の形態によると、特に図19に示すように、柱状体22eの内側面と摺動部材24のガイド部24bとの間のクリアランスは限り無く小さく設定されるのに対して、柱状体22eにおける幅方向において、ガイド部24cの凹部の両外側に若干のクリアランス(隙間g1)が発生するようになされる。
すなわち、一対の柱状体22eにおける円筒部22a側の幅寸法をa1、第2円筒部22f側の幅寸法をa2とした場合、a1>a2の関係となるように構成されている。
すなわち、一対の柱状体22eにおける円筒部22a側における対向寸法をb1、第2円筒部22f側における対向寸法をb2とした場合、b1<b2の関係となるように構成されている。
この構成によると、ホルダー部材22の内側面と、摺動部材24の外周面(図18に示す摺接部24c)との間に、前記した粘着性グリースGが介在されるので、前記摺動部材24の軸方向の移動に前記したダンパー機能が付与される。
3 口先部材
4 芯ケース
6 チャック
7 締め具
9 スライダー
10 先端パイプ
12 保持チャック
13 チャックスプリング
21 回転駆動機構
22 ホルダー部材
22a 円筒部
22b 弾性部材
22c 第1固定カム
22d 第2固定カム
22e 柱状体
22f 第2円筒部
22g 段部
23 回転カム
23a 上側カム
23b 下側カム
23c 回転軸
24 摺動部材
24a 鍔部
24b ガイド部
24c 摺接部
24d 半球状小突起
25 クッションスプリング
26 中栓
26a アンダーカット部
26b スプリング体
26c 嵌合部
31 クリップ支持体
31a クリップ
32 ノック棒
33 軸スプリング
35 ノックカバー
G グリース
Claims (3)
- 筆記芯が受ける筆記圧に基づいて回転カムを回転駆動させる回転駆動機構を備え、前記回転カムの回転運動を前記筆記芯に伝達するように構成したシャープペンシルであって、 前記回転駆動機構は、前記回転カムを回転可能にかつ軸方向に移動可能に支持するホルダー部材と、前記ホルダー部材に取り付けられ、前記回転カムを軸方向の前方に向かって押し出す作用を与える摺動部材とが具備されると共に、筆記芯が受ける筆記圧に基づく前記回転カムの軸方向の移動によって、前記回転カムに回転運動を与えるように構成され、 前記ホルダー部材には軸方向に長い柱状体が形成されると共に、前記摺動部材には前記柱状体に対応したガイド部が形成されることにより、前記摺動部材が前記柱状体に対してスライド可能に取り付けられ、かつ前記回転カムを軸方向の前方に向かって押し出す付勢力を与えるクッションスプリングが、前記摺動部材に当接して配置されていると共に、前記ホルダー部材に形成された柱状体は、前記摺動部材を中央にして当該摺動部材を囲むようにして複数本配置され、前記各柱状体の長手方向の一部において、各柱状体の周方向の幅寸法が縮小される段部が形成されていることを特徴とするシャープペンシル。
- 筆記芯が受ける筆記圧に基づいて回転カムを回転駆動させる回転駆動機構を備え、前記回転カムの回転運動を前記筆記芯に伝達するように構成したシャープペンシルであって、 前記回転駆動機構は、前記回転カムを回転可能にかつ軸方向に移動可能に支持するホルダー部材と、前記ホルダー部材に取り付けられ、前記回転カムを軸方向の前方に向かって押し出す作用を与える摺動部材とが具備されると共に、筆記芯が受ける筆記圧に基づく前記回転カムの軸方向の移動によって、前記回転カムに回転運動を与えるように構成され、 前記ホルダー部材には軸方向に長い柱状体が形成されると共に、前記摺動部材には前記柱状体に対応したガイド部が形成されることにより、前記摺動部材が前記柱状体に対してスライド可能に取り付けられ、かつ前記回転カムを軸方向の前方に向かって押し出す付勢力を与えるクッションスプリングが、前記摺動部材に当接して配置されていると共に、前記ホルダー部材に形成された柱状体は、前記摺動部材を中央にして当該摺動部材を囲むようにして複数本配置され、前記各柱状体の周方向の幅寸法が、前記柱状体の軸方向の後方に向かって縮小するテーパー形状を構成していることを特徴とするシャープペンシル。
- 筆記芯が受ける筆記圧に基づいて回転カムを回転駆動させる回転駆動機構を備え、前記回転カムの回転運動を前記筆記芯に伝達するように構成したシャープペンシルであって、 前記回転駆動機構は、前記回転カムを回転可能にかつ軸方向に移動可能に支持するホルダー部材と、前記ホルダー部材に取り付けられ、前記回転カムを軸方向の前方に向かって押し出す作用を与える摺動部材とが具備されると共に、筆記芯が受ける筆記圧に基づく前記回転カムの軸方向の移動によって、前記回転カムに回転運動を与えるように構成され、 前記ホルダー部材には軸方向に長い柱状体が形成されると共に、前記摺動部材には前記柱状体に対応したガイド部が形成されることにより、前記摺動部材が前記柱状体に対してスライド可能に取り付けられ、かつ前記回転カムを軸方向の前方に向かって押し出す付勢力を与えるクッションスプリングが、前記摺動部材に当接して配置されていると共に、前記ホルダー部材に形成された柱状体は、前記摺動部材を中央にして当該摺動部材を囲むようにして複数本配置され、前記各柱状体を結ぶ内径寸法が、前記柱状体の軸方向の後方に向かって拡大するテーパー形状を構成していることを特徴とするシャープペンシル。
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