JP6451259B2 - 可撓性回路基板 - Google Patents
可撓性回路基板 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6451259B2 JP6451259B2 JP2014239057A JP2014239057A JP6451259B2 JP 6451259 B2 JP6451259 B2 JP 6451259B2 JP 2014239057 A JP2014239057 A JP 2014239057A JP 2014239057 A JP2014239057 A JP 2014239057A JP 6451259 B2 JP6451259 B2 JP 6451259B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ink
- substrate
- circuit board
- receiving layer
- flexible circuit
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Description
しかしながら、この文献では可撓性回路基板への応用は考慮されていない。
本発明は上述の事情に鑑みてなされたものであり、可撓性回路基板を安価に、且つ安定した品質で生産可能とすることを目的とする。
図1(A)に示す例は、基板51に受容層を形成していない。基板51とインク52の表面エネルギーのマッチングが全く取れていない。このため、基板に対してインクが濡れ広がってしまい、パターンを形成できていない。
この際、蛍光インクによる画像を形成する受容層に蛍光材料が混じっていると励起光を照射した際に画像とは別に背景が光ってしまい、画像のコントラストが低下して視認性が悪化する。そこで、蛍光インクによる画像を形成する受容層は蛍光剤が重量比率5%以下、望ましくは重量比率0.5%以下の含有とすることで、印刷画像のコントラストを確保することができる。
図2(A)は受容層の無い、一般的なコピー用紙に蛍光画像を印刷した例を示している。通常、紙は白色度を向上させるために蛍光剤を含有させることが多く、蛍光剤が重量比率で5%以上含有していることがある。このように蛍光剤が基板、この場合は紙に含有されていると、蛍光画像を印刷しても、励起光照射時に基材に含まれる蛍光剤からも発光してしまい、背景光が強くなるため、印刷した蛍光画像のコントラストが低下し、視認性が悪化するという問題がある。なお、基板の表層から40μmまでの深さで蛍光剤が重量比率5%以下とすると、蛍光剤の影響が効果的に減少する。
以上のように、少なくとも受容層、又は受容層とこの受容層が重なる基板の双方の蛍光剤の含有量は、重量比率5%以下、望ましくは重量比率0.5%以下とすることが望ましい。特に基板については、表層から40μmまでの深さで蛍光剤を重量比率5%以下とすると、蛍光剤の影響が効果的に減少する。
以下、本発明の実施形態に係る可撓性回路基板を説明する。既に述べたように、近年蛍光体を発光させるため、ブラックライトと称される大型の装置に代えて、プリンタブルで使用可能な薄型の紫外域の照明系であるLD(レーザーダイオード素子)やLED(発光ダイオード素子)が使用される。
蛍光体としては、ビス(トリアジニルアミド)スチルベンジスルホン酸、クマリン誘導体、ピラゾリン誘導体やローダミン誘導体や、酸化セリウム、YAG(イットリウム・アルミニウム・ガーネット)系、TAG(テルビウム・アルミニウム・ガーネット)系、サイアロン系、BOS(バリウム・オルソシリケート)、硫化亜鉛系、また無機系のナノ蛍光体、例えば、ルミライトナノR−Y202(シンロイヒ株式会社)などのBi3+とEu3+をドープしたYVO4(YVO4:Bi3+、Eu3+)ナノ蛍光、他にもユーロピウム系の蛍光体、ユーロピウム有機系の蛍光体、など、有機系、無機系で多様なものがある。
なお、蛍光インクを基板1に直接形成することができる。この場合基板1の表面から40μmまでの深さにおいて、蛍光剤の含有量が重量比率5%以下、望ましくは重量比率0.5%以下であるものとすると、蛍光画像を良好に表示できる。
第2実施形態に係る可撓性回路基板20Bでは、基板1に第1の層として受容層2を配置した。しかし配線用のインクと蛍光インクでは必ずしも親水性や疎水性などが同一とは限らない。そこで、第2実施形態では、基板1に配置した受容層2に重ねて第2の層である第2の受容層3を配置した。図5は第2実施形態に係る可撓性回路基板を示すものであり、(a)は平面図、(b)は断面図である。
ここで、第2の受容層3は、受容層2と同様に平均1次粒子径150nm以下、望ましくは平均1次粒子径を50nm以下とするアルミナやシリカを含んで形成されている。受容層2は、配線用のインクの塗布に適したポーラス構造を有しており、第2の受容層3は、蛍光インクの塗布に適したポーラス構造を有しているものである。これにより、配線の形状精度、描画した像の形状精度や密着性を向上させることができる。なお、配線の層と蛍光画像の層の位置は、互いに入れ替わっていても良い。また必要に応じて第3の受容層、それ以上の受容層を配置することができる。
上述した可撓性回路基板20B、20Cでは、基板1に、配線6、蛍光画像7を重ねて描画した。しかし、インクとそのベース溶液の特徴、例えば水系、溶剤系などの差や界面活性剤の差などから、第1の層と第2の層を重ねた場合、形状の再現性が悪化する場合がある。
そこで、第3実施形態では、回路用の導電性インクと、画像用のインクとで受容層の配置を変える。ここで画像用のインクは、加法混色系の1種類以上の蛍光インクの他、可視光で観察可能な減法混色系の1種以上の画像インクを含む。これにより画像形成の特性を向上させる。図6は、第3実施形態に係る可撓性回路基板を示すものであり、(a)は平面図、(b)は断面図である。図6に示すように、基板1表面を、配線を形成する領域と、画像を形成する領域とに分割する。そして各領域に別々の受容層を形成して描画を行う。可撓性回路基板20Dで、受容層2と、第2の受容層3とを異なる領域に形成し、受容層2に配線6、第2の受容層3に蛍光画像7を形成している。
上述した各例では、基板1上に配線6、紫外線LED8、ボタン電池9等の電気部品を配置し、蛍光画像を表示する。しかしこのままでは配線は露出した状態となる。このため、何らかの原因で配線6が短絡したり、断線したりして故障が発生することがある。また、配線6や蛍光画像7も表面に露出しているため、搬送中などの物理的接触で剥がれたり、大気中の酸素や湿度の影響で劣化や酸化が進み、接合状態や、画像の色合いや電気的特性が変化したりする。
そこで、第4実施形態に係る可撓性回路基板は、強度や耐久性など向上させるため、オーバーコート層を被覆する。図7は、第4実施形態に係る可撓性回路基板を示す図であり、(a)は平面図、(b)は断面図である。受容層2に配線6を、第2の受容層3に蛍光画像7を形成し、紫外線LED8及びボタン電池9を配置している。これらの配線6、蛍光画像7、紫外線LED8、ボタン電池9等のデバイスを覆うようにオーバーコート層10を接着剤5ではり合わせて封止する。これにより、基板1に形成されたデバイスを保護する。このオーバーコート層10を形成するオーバーコート材としては、樹脂材料の絶縁性のものを一般的に用いる。例えばUV(紫外線)硬化インク、熱硬化性樹脂、ソルダーレジスト、PVA水溶液などである。
図8(A)〜(C)は、蛍光インクで形成した画像の各条件下での表示状態を示す図である。蛍光インクは可視光領域で有色のものと無色のものとがある。基板30に無色の蛍光インクで画像を形成した場合、図8(A)に示すように、通常の環境である可視光下では、描画したパターンを肉眼では認識できない(図中符号11)。しかし、例えば基板30に1種類の単色蛍光インクで画像を形成すると、紫外光を照射することにより、図8(B)に示すように、モノクロの蛍光画像12を観察することができる。また、赤系(R)、青系(B)、緑系(G)の加法混色系の蛍光インクでパターン描画した場合には、紫外線を照射することにより、図8(C)に示すように、フルカラーの蛍光画像13を認識することができる。なお、図8(C)は、図面の表示制限のため、グレースケール画像として描かれている。
可撓性回路基板には、蛍光インクに加えて可視光照明で認識できる可視インクで画像を形成することができる。可視インクとしては、減法混色系の複数色のインクを使用できる。図10(A)、(B)は、第6実施形態に係る可撓性回路基板の表示状態を示す図である。基板30には、可視インク、例えばシアン(C)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、黒(K)で形成した可視画像31と、加法混色系の蛍光インク、例えば赤系(R)、緑系(G)、青系(B)の各色を発光する蛍光インクで形成した蛍光画像32が重ねて形成されている。
可視光下では、図10(A)に示すように可視画像31が認識される。一方、可視光に加えて紫外線を照射すると、図10(B)に示すように可視画像31に重ねてカラーの蛍光画像32が認識できる。RBG蛍光インクで表現されるR、G、Bの蛍光画像32も観察することができ、加色混色系のC、Y、M、Kインクだけとは異なった表現が可能になる。
第7実施形態に係る可撓性回路基板は、可撓性回路基板を多様な立体形状に変形させたものである。
図11(A)に示す可撓性回路基板41は、印刷を行った平面状の可撓性回路基板41を、丸めて円筒状にしたものである。可撓性回路基板41には、紫外線LED21、配線22等が形成されている。
以上のように、このように蛍光印刷パターンと紫外線光源、配線は使用用途によって使い方を変えることができる。
第8実施形態に係る可撓性回路基板は、立体物の展開形状としこれを組立てて立体物を形成するものである。図12は第8実施形態に係る可撓性回路基板を示すものであり、(A)は展開図、(B)は斜視図である。この例では、立方体の展開図をなす可撓性回路基板24を形成する。可撓性回路基板24には、紫外線LED21、配線22、ボタン電池23が配置されている。この展開図をなす可撓性回路基板24を組み立てることにより、立方体をなす物品を作成できる。実施形態1で説明したように、蛍光画像26を配線側の面に形成することもできるが、蛍光画像26は、配線22を形成した側と反対側の面に形成することができる。
本実施形態によれば、可撓性回路基板を立方体形状としたとき、蛍光画像26が外側に、紫外線LED21、配線22、ボタン電池23の回路は内側に配置され、回路が視認できず外観が良くなる。このとき基板を紫外線が透過する半透明もしくは透明なものとすれば蛍光画像が見えやくなる。なお、可撓性回路基板に回路を描画したのち、蛍光画像26を形成することの他、蛍光画像を描画したのち回路を形成することができる。なお、立体物の形状は立法体に限らず、多角柱、円筒、多面体等、他の立体物であってもよい。
第9実施形態として、上述した各実施形態に係る可撓性回路基板を作成するプリンター装置について説明する。このプリンター装置は、ナノメタルインクにより配線を形成する手段、C、M、Y、Bの可視インクによる可視画像を形成する手段に加えて加色混色によるR、G、B3色の蛍光インクによる蛍光画像を形成する手段を備える。図13はプリンター装置を示す模式図である。プリンター装置100は、それぞれのインクに対応したインク滴を吐出する導電インクヘッド121、蛍光インクヘッド122、可視インクヘッド123を備える。また、プリンター装置100は、図示していない各インクの供給システム、学画像処理システム、駆動制御システム、基板送りユニット、ホスト信号処理システムを備える。
なお、上記プリンター装置100では、移動手段130は、プリントヘッド120を移動させるものとしたが、移動手段130は、基板保持手段110とプリントヘッド120の少なくとも一方に配置されていれば良い。また、上記例では、配線を形成する手段、蛍光画像を形成する手段、可視画像を形成する手段を1台のプリンター装置に配置したが、必ずしも1台の装置に配置する必要は無く、複数の装置で機能を分担するようにしても良い。
掲示板や建物の柱等の物体表面に貼付されるポスターの場合、一方の面のみが視認され他方の面は視認されないため、広告或いは各種の情報は一方の面にのみ表示されていればよい。しかし、ポスターを建物内や電車内に吊り下げて使用する場合、或いは透明なショーケースの側面に貼付して使用する場合、顧客はポスターの両面を視認可能となるため、一方の面にのみ広告を表示したとすると、宣伝効果が半減する等の問題が発生する。
上記問題を解決するため、従来は一方の面のみに情報が表示された片面ポスターを2枚用意して、片面ポスターの裏面同士を貼り合わせることによって、両面に情報が表示された両面ポスターを作成していた。しかし、両面ポスターを作成する場合、片面ポスターを貼り合わせる工程の追加によるコストの増大、貼り合わせに使用する接着剤が固化するまで両面ポスターを出荷できないといった時間的制約があるため、迅速な出荷ニーズに必ずしも対応できていなかった。
そこで、第10実施形態においては、基板の両面に蛍光画像、可視画像、及び電気回路を形成した。図14は本発明の第10実施形態に係る可撓性回路基板を示すものであり、(a)は第一面の平面図、(b)は断面図、(c)は第二面の平面図である。
このように可撓性回路基板20Fの各面に受容層2と第2の受容層3を形成することで、第一面1aと第二面1bに独立した電気回路を形成できる。第一面1aと第二面1bの夫々の紫外線LED8を個別に制御できるので、可撓性回路基板20Fの両面に同じ像、又は異なった像を表示させることができる。また、電車の吊り下げ広告用ポスターなど両面に表示用の機能を必要とするアプリケーションに対しても、2枚の可撓性回路を貼り合わせることなく、1枚で機能を達成できるため、材料コスト、貼り合わせコストを低減した安価かつ薄いデバイスを提供することができる。
第10実施形態においては、可撓性回路基板の各面に独立した電気回路を作成した。しかし、占有面積が大きな電気部品を基板に実装する必要がある場合、このような電気部品は、見た目やデザイン性といった観点から顧客の視認範囲外に配置し、顧客の視認範囲内には必要最小限の電気部品のみを配置したいというニーズがある。
そこで、第11実施形態においては、顧客に視認される第一面に必要最小限の電気部品を配置し、顧客に視認されない第二面に大きな電気部品を配置し、基板に形成した貫通孔を介して第一面の電気部品と第二面の電気部品とを電気的に接続する。
図15は本発明の第11実施形態に係る可撓性回路基板を示すものであり、(a)は第一面の平面図、(b)は断面図、(c)は第二面の平面図である。
可撓性回路基板20Gの基板1の第一面1aには、受容層2及び第2の受容層3を形成し、受容層2に配線6を、第2の受容層3に蛍光画像7を形成し、紫外線LED8及びボタン電池9を配置している。基板1の第二面1bには、受容層2のみを形成し、受容層2に配線6を形成し、LEDコントローラ52、制御マイコン53、無線ユニット54を配置している。基板1には貫通孔51を形成し、貫通孔51内に導電材料55を配置する。第一面1aのボタン電池9と紫外線LED8を、夫々導電材料55によって第二面1bの制御マイコン53とLEDコントローラ52に電気的に接続する。
このように占有面積の大きな制御マイコン53やLEDコントローラ52等の電気部品を可撓性回路基板20Gの第二面1bに配置することで、顧客に視認される第一面1aの見た目やデザイン性を向上させたポスターやPOP、カードなどを作成できる。可撓性回路基板20Gの第一面1aにはチップ抵抗やLED等、見た目やデザイン性に影響を与えにくい電気部品のみを実装すれば、視覚的な違和感を与えずに情報を的確に表示できる。
例えば、第二面に配置したセンサからの信号に基づいて第一面又は第二面に表示する情報を変更することが可能である。具体的には、第二面に室温を検知する温度センサと検知された室温を表示する電気回路及び画像を配置し、第一面は季節に応じた商品を切り換えて表示するポスターとする。当初の第一面には春向けの商品を表示しておき、温度センサによって検知された室温が所定値以上となった場合に、第二面にはその温度を表示し、第一面には夏向きの商品を表示するといった使い方が可能となる。
本実施形態によれば、基板6に貫通孔51を形成することで、可撓性回路基板に複数の電気回路を層状に形成することができる。その結果、複雑な回路やアンテナ回路等も実装可能となる。また、貫通孔を介して各面の電気回路を機能的に連携させることができる。従って、より高機能、或いはより訴求力のある可撓性回路基板を提供することができる。
第11実施形態においては、可撓性回路基板の第二面に大きな電子部品を配置したので、第一面のデザイン性を向上させることができた。更なるデザイン性の向上のためには、全ての電気部品を第二面に配置することが望ましい。しかし、第一面に形成した蛍光画像を視認できるようにするには、第二面に配置した紫外線LEDからの紫外線を第一面の蛍光画像に照射する必要がある。
そこで本実施形態においては、第二面に配置した紫外線LEDから出射された紫外線を第一面に導く貫通孔を形成し、当該紫外線を第一面の蛍光画像に照射するようにした。図16は本発明の第12実施形態に係る可撓性回路基板を示すものであり、(a)は第一面の平面図、(b)は断面図、(c)は第二面の平面図である。
可撓性回路基板20Hの第一面1aには第2の受容層3を形成し、蛍光画像7を印刷している。また、蛍光画像7を回避した第一面1aの適所には、基板1を貫通する貫通孔51を形成している。第二面1bには受容層2を形成して配線6を印刷している。また、第二面1bには紫外線LED8、ボタン電池9、LEDコントローラ52、制御マイコン53、及び無線ユニット54を配置し、各電気部品を配線6によって接続している。
紫外線LED8は貫通孔51に重ねて配置されており、紫外線は貫通孔51を経由して第一面1a側に出射する。紫外線LED8を第二面1bに配置した場合であっても紫外線が第一面1a側に出射するので、蛍光画像7を浮かび上がらせることができる。
蛍光画像7を明りょうに表示するためには、紫外線LED8からの紫外線を単に第一面1a側に導くだけではなく、蛍光画像に直接照射した方がよい。そこで、図17に示すように可撓性回路基板20Hを屈曲又は湾曲させ、紫外線LED8から出射した紫外線を貫通孔51の第一面1a側の開口から蛍光画像7に向けて直接照射する。全ての電気部品を第二面1bに配置した場合であっても蛍光画像7を明りょうに浮かび上がらせることができ、且つデザイン性を向上できる。以上のような可撓性回路基板20Hは、商品POPや食堂メニューなどへの応用が期待される。
第一の実施態様に係る可撓性回路基板20は、可撓性を有する基板1と、基板の一面に形成された平均1次粒子径150nm以下、望ましくは平均1次粒子径50nm以下の少なくともアルミナもしくはシリカを含んだ受容層(受容層2)と、導電性材料(導電性インク)によって受容層に形成された回路パターン(配線6)と、を備えることを特徴とする。
本態様においては導電性材料によって受容層に回路パターンを形成するので、導電性材料を受容層に速やかに吸収させる。導電性材料がにじまないため、回路パターンは所望の形状で正確に形成される。本実施態様によれば、プリンタブルエレクトロニクス技術を用いて可撓性回路基板を安価に、且つ安定した品質で生産できる。
本態様によれば、蛍光インク成分を受容層に速やかに吸収させることができ、基板に対して蛍光インクによる画像を安定的に形成することができる。また、受容層に蛍光インクによる画像を形成するので、回路パターンと蛍光インク画像とを組み合わせた、従来にはない高い顧客訴求力を有した新たな表現手段を可撓性回路基板に与えることができる。
回路パターン形成用の導電性材料と蛍光インクとでは必ずしも親水性や疎水性などが同一とは限らない。そこで、回路パターンを形成する受容層と、蛍光インクによる画像を形成する受容層とを異ならせ、各受容層を夫々の材料又はインクに適したものとすることで、回路パターンの形状精度、描画した像の形状精度や密着性を向上させることができる。
受容層に含まれる蛍光剤の含有量を、重量比率5%以下、望ましくは重量比率0.5%以下とすることで、蛍光インクによる画像のコントラストを確保することができる。
蛍光インクによる画像は、通常(可視光下)は無色透明であるが、特定の励起光、例えば紫外線を照射することで、フルカラーの画像を表示するなどの新しい表現が可能になる。
本態様によれば、蛍光剤の影響が効果的に減少し、蛍光インクによる画像のコントラストを確保することができる。
可視光下では可視画像が認識される一方で、可視光に加えて紫外線を照射すれば可視画像に重ねて蛍光画像も認識できるので、さらに異なった表現が可能になる。
この発光素子は、発光ダイオード素子とレーザーダイオード素子の少なくとも一方から構成できる。
本実施態様によれば、外部の光源が無くとも蛍光画像を表示できる。
可撓性回路基板の強度や耐久性など向上させることができる。
実施態様に係るプリンター装置によれば、可撓性を有する基板に対してプリンタブルエレクトロニクスの技術を用いた回路パターンと、蛍光インクによる画像を形成することができ、新規な表現方法を実現できる可撓性基板を作成することができる。
本実施態様によれば、基板の第二面1bに配置された発光素子から、貫通穴を通して光を基板の第一面1aに照射することで、顧客の視認範囲外に回路パターンを配置することができ、デザインの自由度を高めることができる。
第十二の実施態様に係る可撓性回路基板20は、基板1の第一面1aに形成された回路パターン(配線6)と、基板の第二面1bに形成された回路パターン(配線6)と、基板適所に形成された貫通孔51と、貫通孔内に配置されると共に各回路パターン間を電気的に接続する導電材料55と、を備えたことを特徴とする。
本実施態様によれば、貫通穴を通して、基板各面の回路パターンを電気的に接続することができるので、基板に複数層の回路パターンを形成することができ、より複雑な構成の回路パターンを提供することができる。また、貫通穴を通して、基板各面の回路パターンを電気的に接続することによって、各面に形成される電気回路の有する機能を連携させることができる。従って、より高機能、或いはより訴求力のある可撓性回路基板を提供することができる。
Claims (8)
- 可撓性を有する基板と、前記基板の一面に形成された平均1次粒子径150nm以下、望ましくは平均1次粒子径50nm以下の少なくともアルミナもしくはシリカを含んだ第一受容層及び第二受容層と、導電性材料によって前記第一受容層に形成された回路パターンと、を備え、
特定の励起エネルギーの照射により蛍光発光する1種類以上の蛍光インクによって前記第二受容層に画像を形成したことを特徴とする可撓性回路基板。 - 前記第二受容層に含まれる蛍光剤の含有量が重量比率5%以下、望ましくは重量比率0.5%以下であることを特徴とする請求項1に記載の可撓性回路基板。
- 前記蛍光インクは可視光領域において無色であることを特徴とする請求項1又は2に記載の可撓性回路基板。
- 前記基板は、表面から40μmまでの深さにおいて、蛍光剤の含有量が重量比率5%以下、望ましくは重量比率0.5%以下であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の可撓性回路基板。
- 前記基板と前記第一受容層と前記第二受容層の少なくとも1つに、可視光領域での視認が可能な可視インクによって画像を形成したことを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の可撓性回路基板。
- 前記回路パターンに接合されると共に前記蛍光インクを発光させる波長で発光する発光素子と、前記発光素子の出射した光を他面に導く貫通孔と、を備えたことを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の可撓性回路基板。
- 前記基板の第一面に形成された前記回路パターンと、前記基板の第二面に形成された前記回路パターンと、前記基板適所に形成された貫通孔と、前記貫通孔内に配置されると共に前記各回路パターン間を電気的に接続する導電材料と、を備えたことを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載の可撓性回路基板。
- オーバーコート材を被覆したことを特徴とする請求項1乃至7の何れか一項に記載の可撓性回路基板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014239057A JP6451259B2 (ja) | 2014-06-26 | 2014-11-26 | 可撓性回路基板 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014131475 | 2014-06-26 | ||
JP2014131475 | 2014-06-26 | ||
JP2014239057A JP6451259B2 (ja) | 2014-06-26 | 2014-11-26 | 可撓性回路基板 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016027596A JP2016027596A (ja) | 2016-02-18 |
JP6451259B2 true JP6451259B2 (ja) | 2019-01-16 |
Family
ID=55352860
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014239057A Active JP6451259B2 (ja) | 2014-06-26 | 2014-11-26 | 可撓性回路基板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6451259B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10306755B2 (en) * | 2014-12-08 | 2019-05-28 | Fujikura Ltd. | Stretchable board |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02142566U (ja) * | 1989-04-28 | 1990-12-04 | ||
JPH05110233A (ja) * | 1991-10-15 | 1993-04-30 | Cmk Corp | プリント配線板の製造方法 |
JP2007109750A (ja) * | 2005-10-12 | 2007-04-26 | Hitachi Metals Ltd | 電気・電子部品およびその製造方法 |
JP5363227B2 (ja) * | 2009-03-19 | 2013-12-11 | 富士フイルム株式会社 | 電子回路基板製造方法 |
-
2014
- 2014-11-26 JP JP2014239057A patent/JP6451259B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2016027596A (ja) | 2016-02-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101098783B1 (ko) | 양자점을 이용한 디스플레이 장치 및 그 제조방법 | |
JP5961148B2 (ja) | 発光装置の製造方法 | |
JP2004163561A (ja) | 表示フィルム | |
JP2008176240A (ja) | 表裏表示rfidシートおよびその作成方法 | |
JP6451259B2 (ja) | 可撓性回路基板 | |
US7629742B2 (en) | Electroluminescent displays, media, and members, and methods associated therewith | |
JP2002215068A (ja) | 表示媒体 | |
TWI807297B (zh) | 用於具有整體電容器之近場通信供電發光二極體貼紙之結構及設計其之方法 | |
US20070144045A1 (en) | Electroluminescent display system | |
CN101313242B (zh) | 电响应柱面显示装置和方法 | |
JP2000010511A (ja) | 蓄光型表示体 | |
JP2013238703A (ja) | 無線端末用装着体 | |
US20070039503A1 (en) | Method to facilitate provision of an energizable design image | |
US20080000365A1 (en) | Active, printed emissive packaging for promotional products | |
JP4003260B2 (ja) | Icカード | |
JP2007058817A (ja) | Icカード | |
JP2015132668A (ja) | 電光看板及び電光看板装置 | |
CN215376830U (zh) | 一种数码印刷的发光广告面板及包装盒 | |
KR20090092572A (ko) | 플라스틱 엘이디 전광게시판 | |
JP2002050474A (ja) | Elパネルの作成方法 | |
TWI363705B (ja) | ||
EP2153429B1 (en) | Luminous advertisement sheet | |
JP2012064067A (ja) | 無線タグラベル | |
KR101008961B1 (ko) | 전자 잉크를 이용한 전자 서적 | |
JP2005007862A (ja) | 難燃性蓄光積層体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20171106 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20180614 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20180619 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20180810 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20181113 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20181126 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 6451259 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |