JP2005007862A - 難燃性蓄光積層体 - Google Patents

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【課題】難燃性で発光することができるのみならず、表面に任意のパターンを印刷して、点灯下及び暗闇下のいずれにおいても適切な案内等表示として簡易に適用する。
【解決手段】難燃性蓄光積層体10は、蓄光層12と、この蓄光層12の両面側に配置された難燃層14、16とを備えている。一方の難燃層14は透過性を有すると共に、他方の難燃層16は反射性を有する。透過性を有する難燃層14の蓄光層12側とは反対側の面には、インク又は溶剤を受容可能な透過性を有する印刷受容層18が設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、平時における夜間や暗闇での案内表示としては勿論、特に、火災等の災害時における停電等による暗闇においても燃焼することなく避難誘導用の案内表示に適用することができる難燃性蓄光積層体の改良に関するものである。
一般に、夜間や暗闇における案内表示や、災害等による停電時における暗闇における避難誘導用の案内表示に適用しうる素材として、蓄光シートが提案されていた。この蓄光シートとしては、従来、特に火災時等の災害時においても、燃焼することなく、避難誘導に使用することができるように、難燃性の材料を備えていることが多かった。
このような難燃性蓄光材料としては、具体的には、樹脂基材に難燃剤や蓄光剤を配合して形成された樹脂組成物の他、難燃層と蓄光層とを積層した難燃性シートとして提供されていた(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
しかし、いずれの従来技術も、夜間や停電時において、蓄光剤又は蓄光層により発光はするものの、そのままでは単に発光するだけで、案内として適当な所定の模様乃至形状のパターンに発光させること、又は所定のパターンを表示することはできなかった。この場合、所定のパターンでの発光乃至は表示をさせるためには、難燃性蓄光シートの製造者において、所定の模様乃至形状のパターンで発光するように予め蓄光層を形成するか、又は、使用者において、蓄光させたい部分以外をマスキングして、所定の模様乃至は形状に発光させることが必要であった。
また、夜間や暗闇においてではなく、昼間や平常時の蛍光灯等の点灯下における案内表示として適用するためには、任意の模様や形状を表示できることが必要である。しかし、従来技術の難燃性蓄光シートでは、シートの表面に任意の表示を印刷することができず、やはり難燃性蓄光シートの製造者において、蓄光層自体を所定のパターンに形成して対応するか、所定のパターン部分以外をマスキングして対応するしかなく、対応に多大なコストを要する一方で表示としての多種多様なニーズに適切に応えることができなかったため、必ずしも案内等表示として適用するのには適していなかった。
特開平11−34236号公報 特開平11−138709号公報
本発明が解決しようとする課題は、上記の問題点に鑑み、難燃性で発光することができるのみならず、表面に任意のパターンを印刷して、点灯下及び暗闇下のいずれにおいても適切な案内等表示として簡易に適用することができる難燃性蓄光積層体を提供することにある。
本発明は、上記の課題を解決するための第1の手段として、蓄光層と、この蓄光層の両面側に配置された難燃層とを備えた難燃性蓄光積層体であって、難燃層のうち一方の難燃層は透過性を有すると共に他方の難燃層は反射性を有し、透過性を有する難燃層の蓄光層側とは反対側の面にインク又は溶剤を受容可能な透過性を有する印刷受容層を備えていることを特徴とする難燃性蓄光積層体を提供するものである。
このように、表面にインク受容層を形成すると、難燃性蓄光積層体の表面に任意のパターン表示を簡易に印刷することができ、夜間又は暗闇において、当該印刷パターン部分のみがブランクとなって発光することができるため、当該光のブランク部分を伝達情報することにより夜間又は暗闇における案内表示として適切に適用することができるのは勿論のこと、昼間や点灯下においては、蓄光層による発光ではなく、当該印刷パターン自体を案内表示として適切に機能させることができると共に、事後的に任意のパターンを印刷することができるので、低コストで多種多様な案内等表示に適用することができる。
また、この場合、一方の難燃層は透過性を有するため、蓄光層による発光を適切に外部に放射することができる一方で、他方の難燃層は反射性を有するため、蓄光層による発光を効率的に外部に放射させることができると共に、印刷受容層は蓄光層から見て透過性を有する難燃層側に形成されているため、蓄光層による光の投射に対してマスキングとなって発光のブランク部分が夜間又は暗闇における案内用又は避難誘導用の表示として適切に機能することができる。
本発明は、上記の課題を解決するための第2の手段として、上記第1の解決手段において、難燃層は自己発火点が300℃以上であることを特徴とする難燃性蓄光積層体を提供するものである。
本発明は、上記の課題を解決するために第3の手段として、上記第1又は第2のいずれかの解決手段において、全体がシート状又はフィルム状に形成されていることを特徴とする難燃性蓄光積層体を提供するものである。
このように、シート状又はフィルム状に積層すると、案内等表示として壁面等に容易に設置することができると同時に、省スペース化を図ることができる。
本発明は、上記の課題を解決するための第4の手段として、上記第1乃至第3のいずれかの解決手段において、印刷受容層は、水性又は油性のインクを受容してインクジェット印刷が可能であることを特徴とする難燃蓄光積層体を提供するものである。
このように、水性又は油性のインクを受容する印刷受容層として、インクジェット印刷を可能とすると、個人的、家庭的なプリンタは勿論のこと、業務用の大型のインクジェットプリンタによっても簡易に任意のパターンを印刷することができ、案内等表示としての求められる多種多様なニーズに適切に応えることができる。
本発明は、上記の課題を解決するための第5の手段として、上記第1乃至第3のいずれかの解決手段において、印刷受容層は、有機溶剤を受容してオフセット印刷、グラビア印刷、スクリーン印刷その他の有機溶剤系の印刷が可能であることを特徴とする難燃蓄光積層体を提供するものである。
このように、有機溶剤を受容する印刷受容層として、有機溶剤系の印刷を可能とすると、多種多様なパターンを簡易に大量に印刷して、多数の箇所に設置するのに適した案内等表示として適用することが容易となる。
本発明は、上記の課題を解決するための第6の手段として、上記第1乃至第5のいずれかの解決手段において、透過性を有する難燃層は、ポリエステルその他のオレフィン系樹脂から形成されていることを特徴とする難燃性蓄光積層体を提供するものである。
本発明は、上記の課題を解決するための第7の手段として、上記第1乃至第6のいずれかの解決手段において、反射性を有する難燃層は、ポリエステルその他のオレフィン系樹脂から成る白色の樹脂組成物から形成されていることを特徴とする難燃性蓄光積層体を提供するものである。
本発明は、上記の課題を解決するための第8の手段として、上記第1乃至第6のいずれかの解決手段において、反射性を有する難燃層は、ポリカーボネートとABS樹脂から成る白色の樹脂組成物から形成されていることを特徴とする難燃性蓄光積層体を提供するものである。
本発明は、上記の課題を解決するための第9の手段として、上記第1乃至第8のいずれかの解決手段において、蓄光層は樹脂に放射性物質を含まない無機蓄光顔料を配合して形成されていることを特徴とする難燃性蓄光積層体を提供するものである。
本発明によれば、上記のように、表面にインク受容層を形成しているため、難燃性蓄光積層体の表面に任意のパターン表示を簡易に印刷することができ、夜間又は暗闇において、当該印刷パターン部分のみがブランクとなって発光することができるので、当該光のブランク部分を伝達情報することにより夜間又は暗闇における案内表示として適切に適用することができるのは勿論のこと、昼間や点灯下においては、蓄光層による発光ではなく、当該印刷パターン自体を案内表示として適切に機能させることができると共に、事後的に任意のパターンを印刷することができるので、低コストで多種多様な案内等表示に適用することができる実益がある。
また、この場合、一方の難燃層は透過性を有するため、蓄光層による発光を適切に外部に放射することができる一方で、他方の難燃層は反射性を有するため、蓄光層による発光を効率的に外部に放射させることができると共に、印刷受容層は蓄光層から見て透過性を有する難燃層側に形成されているため、蓄光層による光の投射に対してマスキングとなって発光のブランク部分が夜間又は暗闇における案内用又は避難誘導用の表示として適切に機能することができる実益がある。
本発明によれば、上記のように、難燃性蓄光積層体をシート状又はフィルム状に積層しているため、案内等表示として壁面等に容易に設置することができると同時に、省スペース化を図ることができる実益がある。
本発明によれば、上記のように、水性又は油性のインクを受容する印刷受容層として、インクジェット印刷を可能としているため、個人的、家庭的なプリンタは勿論のこと、業務用の大型のインクジェットプリンタによっても簡易に任意のパターンを印刷することができ、案内等表示としての求められる多種多様なニーズに適切に応えることができる実益がある。
本発明によれば、上記のように、有機溶剤を受容する印刷受容層として、有機溶剤系の印刷を可能としているため、多種多様なパターンを簡易に大量に印刷して、多数の箇所に設置するのに適した案内等表示として適用することが容易となる実益がある。
本発明の実施の形態を図面を参照しながら詳細に説明すると、図1は、本発明の難燃性蓄光積層体10を示し、この難燃性蓄光積層体10は、図1に示すように、蓄光層12と、この蓄光層12の両面に配置された難燃層14、16とを備えている。この場合、蓄光層12は、図1に示すように、その両面を難燃層14、16によって被覆されているため、火災時等においても燃焼することなく、適切に発光することができる。
これらの難燃層14、16のうち一方の難燃層14は透過性を有すると共に、他方の難燃層16は反射性を有する。従って、これらの難燃層14、16の間に配置された蓄光層12は、透過性を有する難燃層14を介して光を外部に適切に放射させることができると共に、この透過性を有する難燃層14とは反対側に位置する反射性を有する難燃層16に反射した光をも外部に放出することができ、夜間や暗闇において、光を効率的に放射させることができる。
この透過性を有する難燃層14としては、難燃性及び透過性を有すれば特に限定はないが、例えば、難燃性のポリエステルその他のオレフィン系樹脂から形成することができ、具体的には、三菱化学ポリエステルフィルム株式会社製の難燃性ポリエステルフィルム等を使用することができる。なお、この透過性を有する難燃層14は、本発明の難燃性蓄光積層体10の設置箇所や用途によっても異なるが、充分な難燃性を確保しつつ光を確実に透過することができるように、約25μm〜40μm、特に38μm程度に設定することが好ましい。
また、反射性を有する難燃層16としても、反射性及び難燃性を有すれば特に限定はないが、例えば、白色の難燃性樹脂シート、特に、適切な難燃性及び反射性を発揮することができるため、ポリエステルその他のオレフィン系樹脂から成る白色の樹脂組成物から形成することが望ましい。このような樹脂組成物としては、具体的には、株式会社東レ製の難燃性白色ポリエステルである商品名「ルミラー」等を使用することができる。その他、ポリカーボネート(PC)とABS樹脂から成る白色の樹脂組成物から形成することが望ましい。このような樹脂組成物としては、具体的には、信越ポリマー株式会社製のPC/ABSカレンダーシートである商品名「SEPCAL」等を挙げることができる。なお、この反射性を有する難燃層16は、充分な難燃性を確保することができるように、反射性を有する難燃層14よりは厚く、設置箇所や用途に応じて、約50μm〜約200μm、特に、76μm程度の厚みに設定することが好ましい。
なお、いずれの難燃層14、16も、通常では自己発火点が180℃程度であるポリエステル等の樹脂組成物を改良して、自己発火点を少なくとも300℃以上、好ましくは、480℃程度に設定して、難燃層14、16とすることができる。
一方、蓄光層12としては、長期間にわたって適切に発光作用を発揮することができれば、特に限定はないが、できるだけ蓄光性能が高く、かつ、特に火災時等においても有害物質を放出しないよう可燃性を有しない材料を使用することがが好ましく、例えば、樹脂に放射性物質を含まない無機蓄光顔料を配合して形成されている難燃剤から形成することが望ましい。このような難燃剤としては、例えば、日亜化学工業株式会社製の蓄光剤や、日本アブロード株式会社製の蓄光剤等を挙げることができる。
また、本発明の難燃性蓄光積層体10は、図1に示すように、更に、透過性を有する難燃層14の蓄光層12側とは反対側の面に、インク又は溶剤を受容可能な透過性を有する印刷受容層18を備えている。これにより、難燃性蓄光積層体10の表面に任意のパターン表示を簡易に印刷することができ、夜間又は暗闇において、当該印刷パターン部分のみがブランクとなって発光することができるため、当該光のブランク部分を伝達情報することにより夜間又は暗闇における案内表示として適切に適用することができるのは勿論のこと、昼間や点灯下においては、蓄光層12による発光ではなく、当該印刷パターン自体を案内表示として適切に機能させることができると共に、事後的に任意のパターンを印刷することができるので、低コストで多種多様な案内等表示に適用することができる。
また、この場合、図1に示すように、この印刷受容層18は、蓄光層12を中心として、透過性を有する難燃層14側に形成されているため、蓄光層12による光の投射に対してマスキングとなって発光のブランク部分が夜間又は暗闇における案内用又は避難誘導用の表示ととして適切に機能することができる。
この印刷受容層18は、例えば、水性又は油性のインクを受容するものとすることができる。これにより、難燃性蓄光積層体10の表面にインクジェット印刷が可能となり、個人的、家庭的なプリンタは勿論のこと、業務用の大型のインクジェットプリンタによっても簡易に任意のパターンを印刷することができ、案内等表示としての求められる多種多様なニーズに適切に応えることができる。
この場合、インクが染料系であれば、例えば、水溶性樹脂からインク受容層を形成することができる。また、顔料系のインクである場合には、インクを受容することができれば特に限定はなく、例えば、多孔性を有する接着層、より具体的には、例えば、シリカやアルミナ等の無職又は白色の多孔質フィラーを、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、エチレン酢酸ビニル共重合体ポリマー、ポリウレタン樹脂等の樹脂をバインダーとして、シート状又はフィルム状に形成したものを、用途等に応じて、また、透過性を有する難燃層14との接着性を考慮して、適宜選択して使用することができる。いずれの場合の透過性を有する難燃層14との密着性に充分に考慮する必要がある。
また、この印刷受容層18は、その他、有機溶剤を受容するものとすることができる。これにより、オフセット印刷、グラビア印刷、スクリーン印刷その他の有機溶剤系の印刷が可能となり、多種多様なパターンを簡易に大量に印刷して、多数の箇所に設置するのに適した案内等表示として適用することが容易となる。なお、いずれの場合においても、印刷受容層18も、蓄光層12の発光を透過することができるように、透過性を付与して形成する。
次に、本発明の難燃性蓄光積層体10の形成方法(各層の積層方法)については、特に限定はないが、一例を説明すると、まずフィルム状に形成された透過性を有する難燃層14の一方の表面に、バインダを有する接着溶剤をはけ、ロール又は吹き付け等の適宜な方法で塗布して、透過性を有する難燃層14の一方の面に印刷受容層18を積層する。次いで、このフィルム状に形成された透過性を有する難燃層14の他方の面に、蓄光剤を同様にして塗布して、蓄光層12を形成する。なお、予め両面に図示しない易接着層を有する透過性を有する難燃層14を使用して、この透過性を有する難燃層の14の両面に、印刷受容層18や蓄光層12を積層することもできる。また、この場合、フィルム状の透光性を有する難燃層14には、印刷受容層18、蓄光層12の形成順序は問わず、上記とは逆に、蓄光層12を形成した後、印刷受容層18を形成することもできる。いずれにしろ、印刷受容層18、蓄光層12のそれぞれが硬化した後に、他方の層の形成を行うことが望ましい。
一方、これとは別に、予めシート状の反射性を有する難燃層16を用意し、図1に示すように、このシート状の反射性を有する難燃層16を、接着剤20を介して、上記蓄光層12に接着し、難燃性蓄光積層体10とすることができる。この場合、反射性を有する難燃層16として、白色の難燃性ポリエステルを使用する場合には、難燃性蓄光積層体10全体をドライラミネートして、また、ポリカーボネード(PC)とABS樹脂から成る樹脂組成物を使用する場合には、難燃性蓄光積層体10全体を加熱加圧して、シート状又はフィルム状の難燃性蓄光積層体10とすることができる。なお、反射性を有する難燃層16を、別途用意して最後に接着するのは、一般に反射性を確保するために用いらることが想定される樹脂、特に、ポリカーボネード(PC)等は、塗布のための溶剤に弱い性質を有することが多いためである。
なお、上記の例では、蓄光層12は、透過性を有する難燃層14の表面に蓄光剤を塗布することにより形成したが、必ずしもこれに限定されるものではなく、予め蓄光層12としてフィルム状又はシート状に形成されたものを、接着層等を介して、透光性を有する難燃層14や反射性を有する難燃層16に接着することもできる。
なお、上記形成方法において、反射性を有する難燃層16として、厚さ76μmの難燃性白色ポリエステルシートを、また、透過性を有する難燃層14として、厚さ38μmの難燃性ポリエステルフィルムを使用して、この透過性を有する難燃層14としての難燃性ポリエステルフィルムに、蓄光剤を112.5μmの厚みで塗布して、難燃性蓄光積層体10としたところ、全体の厚みがμオーダーの非常に薄いシート状乃至はフィルム状の難燃性蓄光積層体10とすることができた。このように、シート状又はフィルム状に積層すると、案内等表示として壁面等に容易に設置することができると同時に、省スペース化を図ることができる。
同様に、上記形成方法において、反射性を有する難燃層16として、厚さ200μmのPC/ABS樹脂シートを、また、透過性を有する難燃層14として、厚さ25μmの難燃性ポリエステルフィルムを使用して、この透過性を有する難燃層14としての難燃性ポリエステルフィルムに、蓄光剤を112.5μmの厚みで塗布して、難燃性蓄光積層体10としたところ、全体の厚みがμオーダーの非常に薄いシート状乃至はフィルム状の難燃性蓄光積層体10とすることができた。
本発明は、平時における夜間や暗闇での案内表示としては勿論、特に、火災等の災害時における停電等による暗闇においても燃焼することなく避難誘導用の案内表示に適用することができ、例えば、特に、地下鉄の駅構内や地下街等の地下通路や、工場設備等に設置するのに適している。
本発明の難燃性蓄光積層体の概略分解側面図である。
符号の説明
10 難燃性蓄光積層体
12 蓄光層
14 透過性を有する難燃層
16 反射性を有する難燃層
18 印刷受容層

Claims (9)

  1. 蓄光層と、前記蓄光層の両面側に配置された難燃層とを備えた難燃性蓄光積層体であって、前記難燃層のうち一方の難燃層は透過性を有すると共に他方の難燃層は反射性を有し、前記透過性を有する難燃層の前記蓄光層側とは反対側の面にインク又は溶剤を受容可能な透過性を有する印刷受容層を備えていることを特徴とする難燃性蓄光積層体。
  2. 請求項1に記載された難燃性蓄光積層体であって、前記難燃層は自己発火点が300℃以上であることを特徴とする難燃性蓄光積層体。
  3. 請求項1又は請求項2のいずれかに記載された難燃性蓄光積層体であって、全体がシート状又はフィルム状に形成されていることを特徴とする難燃性蓄光積層体。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載された難燃性蓄光積層体であって、前記印刷受容層は、水性又は油性のインクを受容してインクジェット印刷が可能であることを特徴とする難燃蓄光積層体。
  5. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載された難燃性蓄光積層体であって、前記印刷受容層は、有機溶剤を受容してオフセット印刷、グラビア印刷、スクリーン印刷その他の有機溶剤系の印刷が可能であることを特徴とする難燃蓄光積層体。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載された難燃性蓄光積層体であって、前記透過性を有する難燃層は、ポリエステルその他のオレフィン系樹脂から形成されていることを特徴とする難燃性蓄光積層体。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれかに記載された難燃性蓄光積層体であって、前記反射性を有する難燃層は、ポリエステルその他のオレフィン系樹脂から成る白色の樹脂組成物から形成されていることを特徴とする難燃性蓄光積層体。
  8. 請求項1乃至請求項6のいずれかに記載された難燃性蓄光積層体であって、前記反射性を有する難燃層は、ポリカーボネートとABS樹脂から成る白色の樹脂組成物から形成されていることを特徴とする難燃性蓄光積層体。
  9. 請求項1乃至請求項8のいずれかに記載された難燃性蓄光積層体であって、前記蓄光層は樹脂に放射性物質を含まない無機蓄光顔料を配合して形成されていることを特徴とする難燃性蓄光積層体。
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