JP6451216B2 - 超音波プローブ、電子機器および超音波画像装置 - Google Patents

超音波プローブ、電子機器および超音波画像装置 Download PDF

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本発明は、超音波プローブ、電子機器および超音波画像装置に関するものである。
超音波を発信または受信する超音波トランスデューサー素子が広く活用されている。超音波トランスデューサー素子は超音波を被検体に照射し反射波を検出する。超音波トランスデューサー素子が設置された超音波プローブが特許文献1に開示されている。これによると、超音波プローブでは支持基板上にデバイス基板が設置され、デバイス基板に薄膜型超音波トランスデューサー素子がアレイ状に配置されている。そして、デバイス基板上に音響レンズが設置されていた。そして、超音波プローブはケースを備え、ケースに超音波デバイスが設置されていた。
特開2013−175878号公報
超音波プローブと被検体との間にはジェルが塗布される。ジェルにより超音波は減衰せずに超音波プローブから被検体に入力される。そして、ジェルにより反射波は減衰せずに被検体から超音波プローブに入力される。ジェルは多くの水分を含み導電性を有している。ジェルが素子アレイや支持基板に接触するとき、その水分により配線部の抵抗が変化し正常な機能が妨げられる。そこで、超音波プローブが被検体にジェルとともに張り付けられることにより、ジェルに長時間接触する場合には超音波プローブ内部にジェルが侵入して正常機能が妨げられることを防止できる超音波プローブが望まれていた。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
本適用例にかかる超音波プローブであって、アレイ状に配置された複数の薄膜型超音波トランスデューサー素子を含む素子アレイを第1面に有するデバイス基板と、前記デバイス基板の前記第1面の反対側の第2面側に設置された支持基板と、前記デバイス基板の前記第1面側に設置された音響レンズと、前記デバイス基板を囲んで前記支持基板に設置されたケースと、前記音響レンズと前記ケースとに接続して設置された第1防水部と、を備えていることを特徴とする。
本適用例によれば、デバイス基板の第1面には素子アレイが設置され、素子アレイには薄膜型超音波トランスデューサー素子がアレイ状に配置されている。デバイス基板は支持基板に設置され、第1面の反対側の第2面側に支持基板が設置される。デバイス基板の第1面には音響レンズが設置されている。支持基板にはケースが設置され、ケースはデバイス基板を囲んでいる。素子アレイから超音波が射出される。超音波は音響レンズを通過する。超音波プローブと被検体との間にはジェルが塗布される。ジェルにより超音波は減衰せずに超音波プローブから被検体に入力される。または、ジェルにより超音波の反射波は減衰せずに被検体から超音波プローブに入力される。
ジェルが素子アレイや支持基板に付着するとき、ジェルにより配線から電気が漏電して正常な機能が妨げられる。本適用例では音響レンズとケースとの間に第1防水部が設置されている。従って、ケースと音響レンズとの間からジェルが進入することを防止することができる。その結果、その結果、超音波プローブがジェルに長時間接触する場合にも超音波プローブ内部にジェルが侵入して正常機能が妨げられることを防止することができる。
[適用例2]
上記適用例にかかる超音波プローブにおいて、前記ケースは第1ケース及び第2ケースを有し、前記第1ケースは交差して隣合う第3面及び第4面を備え、前記第2ケースは交差して隣合う第5面及び第6面を備えるとともに、前記第3面と前記第5面は対向して配置され、前記第4面と前記第6面は対向して配置され、前記第3面と前記第5面とに接続し、かつ前記第4面と前記第6面とに接続する第2防水部が設置されていることを特徴とする。
本適用例によれば、ケースは第1ケース及び第2ケースを備えている。そして、第1ケースと第2ケースとの間には第2防水部が設置されている。第1ケースでは第3面及び第4面が交差して隣合っている。第2ケースでは第5面及び第6面が交差して隣合っている。第3面と第5面とが互いに対向し、第4面と第6面とが互いに対向する。従って、第2防水部は交差する2つの面の間に位置し2つの面を接続する。この為、第2防水部が第1ケースまたは第2ケースから剥離するときにも剥離の進行は各面が交差する場所で停止する。従って、第2防水部は平坦な対向する2つの面の間に位置するより防水性を高くすることができる。
[適用例3]
上記適用例にかかる超音波プローブにおいて、前記ケースの内部から外部に延在する配線部を備え、前記ケースは、前記配線部が前記ケースを貫通する場所に前記配線部を囲む屈曲可能な凸部を備えることを特徴とする。
本適用例によれば、配線部がケースの内部から外部に延在している。そして、ケースは凸部を備え、配線部はケースを貫通し凸部からケースの外部に延在している。凸部は屈曲可能である為、配線部が延在する方向を凸部で曲げることができる。そして、配線部は凸部に囲まれている。凸部により配線の曲率半径を制限できる為、配線が曲がることによる断線を抑制することができる。
[適用例4]
上記適用例にかかる超音波プローブにおいて、前記支持基板は、当該支持基板の厚み方向からの平面視において前記デバイス基板に近い場所に比べて遠い場所の可撓性が高いことを特徴とする。
本適用例によれば、支持基板は可撓性が高い場所があり、支持基板を被検体の形状に沿って変形させることができる。これにより、超音波プローブと被検体との接触面積を広くすることができる為、ジェルを設置しても超音波プローブを移動し難くすることができる。デバイス基板に近い場所では可撓性が小さく支持基板が変形し難い為、薄膜型超音波トランスデューサー素子に応力を伝達し難くすることができる。その結果、超音波プローブは信頼性良く被検体の同じ場所に続けて超音波を出力し、被検体で反射した反射波を確実に入力することができる。
[適用例5]
上記適用例にかかる超音波プローブにおいて、前記第1ケースは前記支持基板の前記デバイス基板が設置された側に位置し、前記第2ケースは前記支持基板の前記デバイス基板が設置された側の反対側に位置し、前記第1ケースは可撓性を有し前記支持基板の厚み方向からの平面視において前記第1ケース、前記第1防水部及び前記音響レンズが占める面積は前記第2ケースが占める面積に比べて広い面積を有することを特徴とする。
本適用例によれば、第1ケースは可撓性を有しているので第1ケースを被検体の形状に沿って変形させることができる。そして、支持基板の平面視において第1ケース、第1防水部及び音響レンズが占める面積は第2ケースが占める面積に比べて広い面積になっている。従って、第1ケースは被検体と接触する面積が広いため、超音波プローブが被検体の表面に沿って移動することを抑制することができる。
[適用例6]
本適用例にかかる電子機器であって、上記のいずれかに記載の超音波プローブと、前記超音波プローブに接続され、前記超音波プローブの出力を処理する処理部とを備えることを特徴とする。
本適用例によれば、電子機器は超音波プローブ及び処理部を備えている。そして、超音波プローブが超音波の変化を電気信号に変換し、処理部が電気信号を用いた演算を行う。そして、超音波プローブは防水性が高い為、電子機器は防水性が高い超音波プローブを備えた装置とすることができる。
[適用例7]
本適用例にかかる超音波画像装置であって、上記のいずれかに記載の超音波プローブと、前記超音波プローブに接続され、前記超音波プローブの出力を処理し、画像を生成する処理部と、前記画像を表示する表示装置とを備えることを特徴とする。
本適用例によれば、超音波画像装置は超音波プローブ及び処理部を備えている。そして、超音波プローブが超音波の変化を電気信号に変換し、処理部が電気信号を用いて画像を生成する。そして、超音波プローブは防水性が高い為、超音波画像装置は防水性が高い超音波プローブを備えた装置とすることができる。
第1の実施形態にかかわる超音波画像装置の構成を示す概略斜視図。 (a)は、超音波プローブの構成を示す模式平面図、(b)及び(c)は、超音波プローブの構成を示す模式側面図。 超音波デバイスの模式平面図。 超音波プローブの模式側断面図。 (a)は、超音波デバイスユニットの構造を示す模式平面図、(b)は、被検体に設置された超音波プローブを説明するための模式側面図。 コードブッシュの機能を説明するための要部模式平面図。 第2の実施形態にかかわり、(a)は、超音波プローブの構造を示す模式平面図、(b)は、超音波プローブの構造を示す模式側面図、(c)は、超音波プローブの設置方法を説明するための模式側面図。
本実施形態では、超音波画像装置の特徴的な例について、図1〜図7に従って説明する。以下、実施形態について図面に従って説明する。尚、各図面における各部材は、各図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各部材毎に縮尺を異ならせて図示している。
(第1の実施形態)
第1の実施形態にかかわる超音波画像装置について図1〜図6に従って説明する。図1は、超音波画像装置の構成を示す概略斜視図である。図1に示すように、電子機器としての超音波画像装置1は処理部としての装置端末2と超音波プローブ3とを備える。装置端末2と超音波プローブ3とは配線部としてのケーブル4で相互に接続される。装置端末2と超音波プローブ3とはケーブル4を通じて電気信号をやりとりする。装置端末2にはディスプレイパネル5が組み込まれる。ディスプレイパネル5の画面は装置端末2の表面で露出する。装置端末2では、超音波プローブ3で検出された超音波に基づき画像が生成される。画像化された検出結果がディスプレイパネル5の画面に表示される。ディスプレイパネル5の表面にはタッチキーが設置され、操作者はタッチキーを操作して各種の設定を行うことができる。
超音波プローブ3はケース6を備える。ケース6内には超音波デバイスが収容される。超音波デバイスは音響レンズ7を備える。音響レンズ7の外表面は一部が円柱の側面の形状になっている。音響レンズ7は例えばシリコーン樹脂から形成される。音響レンズ7は生体の音響インピーダンスに近い音響インピーダンスを有する。ケース6には窓孔6aが設置され、窓孔6aには音響レンズ7が配置される。音響レンズ7の外表面はケース6の表面で露出する。超音波プローブ3は図示しない被検体に貼り付けて用いられる。超音波デバイスは音響レンズ7の表面から被検体に超音波を出力するとともに被検体の内部で反射した超音波の反射波を受信する。
図2(a)は、超音波プローブの構成を示す模式平面図である。図2(b)及び図2(c)は、超音波プローブの構成を示す模式側面図である。図2に示すように、ケース6は平面視が四角形の板状であり第1ケース8及び第2ケース9を備えている。第1ケース8には窓孔6aが設置されている。窓孔6aが設置された面が向く方向をZ方向とし、ケース6の側面が延在する方向をX方向及びY方向とする。
音響レンズ7は窓孔6aから露出し音響レンズ7の円筒面7aの母線はX方向に延在する。ケース6のY方向側の側面には−X方向側に凸部としてのコードブッシュ10が設置され、コードブッシュ10にケーブル4が設置されている。コードブッシュ10はケーブル4を囲んでいる。ケース6の内部にはデバイス基板としての超音波デバイス11が設置され、超音波デバイス11は音響レンズ7と対向する場所に位置している。
図3は超音波デバイスの模式平面図であり、図4は超音波プローブの模式側断面図である。図3及び図4に示すように、超音波デバイス11は基体12を備える。基体12の第1面としての表面12aには素子アレイ13が形成される。素子アレイ13はアレイ状に配置された薄膜型超音波トランスデューサー素子の配列で構成される。以下、薄膜型超音波トランスデューサー素子を素子14と称す。配列は複数行複数列のマトリックスで形成される。その他、配列では千鳥配置が確立されてもよい。千鳥配置では偶数列の素子14群は奇数列の素子14群に対して行ピッチの2分の1でずらされればよい。奇数列及び偶数列の一方の素子数は他方の素子数に比べて1つ少なくてもよい。
個々の素子14は振動膜15を備える。図中では振動膜15の膜面と垂直な方向の平面視で振動膜15の輪郭が点線で描かれている。振動膜15上には圧電素子16が設置されている。圧電素子16は上電極17、下電極18及び圧電体膜21で構成される。個々の素子14において上電極17及び下電極18の間に圧電体膜21が挟まれており、下電極18、圧電体膜21及び上電極17の順番で重ねられている。超音波デバイス11は基体12に素子アレイ13が設置された物を示し、超音波デバイス11は1枚の超音波トランスデューサー素子チップの形態になっている。
基体12の表面12aには複数本の第1導電体22が設置されている。第1導電体22は配列の行方向に相互に平行に延びる。行方向は図中のX方向である。1つの行の素子14を横断して1本の第1導電体22が設置されている。1本の第1導電体22は配列の行方向に並ぶ素子14の圧電体膜21に共通に接続され、第1導電体22は個々の素子14の上電極17となっている。第1導電体22の両端には第1導電体22と接続する一対の引き出し配線23が設置されている。引き出し配線23は配列の列方向に延在する。列方向は図中のY方向である。総ての第1導電体22は同一長さとなっている。こうしてマトリックス状に設置された総ての素子14と上電極17が接続されている。つまり、第1導電体22は素子14の共通電極となっている。第1導電体22は例えばイリジウム(Ir)で形成されることができる。ただし、第1導電体22にはその他の導電材が利用されてもよい。
基体12の表面12aには複数本の第2導電体24が設置されている。第2導電体24は配列の列方向に相互に平行に延びる。1つの列の素子14を横断して1本の第2導電体24が設置されている。1本の第2導電体24は配列の列方向に並ぶ素子14の圧電体膜21に共通に接続され、第2導電体24は個々の素子14の下電極18となっている。第2導電体24には例えばチタン(Ti)、イリジウム(Ir)、白金(Pt)及びチタン(Ti)の積層膜を用いることができる。ただし、第2導電体24にはその他の導電材が利用されてもよい。
第2導電体24を通じて列ごとに素子14の通電が切り替えられる。こうした通電の切り替えによりリニアスキャンやセクタースキャンを実現することができる。そして、1つの列の素子14は同時に超音波を出力する。1つの列における素子14の個数すなわち配列の行数は超音波の出力レベルに応じて決定されている。行数は例えば10〜15行程度に設定されればよく、図中では省略されて5行が描かれている。配列の列数はスキャンの範囲の広がりに応じて決定されている。列数は例えば128列や256列に設定されればよく、図中では省略されて8列が描かれている。上電極17及び下電極18の役割は入れ替えられてもよい。すなわち、マトリックス全体の素子14に対して共通の電圧を印加する下電極が設置され、配列された素子14の列ごとに電圧を印加する上電極が設置された構造にしてもよい。
基体12の輪郭を構成する4辺のうち第1導電体22と平行な2辺を第1辺12b及び第2辺12cとする。第1辺12bと素子アレイ13の輪郭との間に第1端子アレイ25aが配置され、第2辺12cと素子アレイ13の輪郭との間に第2端子アレイ25bが配置されている。第1端子アレイ25a及び第2端子アレイ25bは第1辺12b及び第2辺12cと平行な方向に配列して設置されている。
第1端子アレイ25aは一対の上電極端子26及び複数の下電極端子27で構成される。同様に、第2端子アレイ25bは一対の上電極端子28及び複数の下電極端子29で構成されている。1本の引き出し配線23の両端には上電極端子26及び上電極端子28が接続されている。1本の第2導電体24の両端には下電極端子27及び下電極端子29が接続されている。
基体12上には第1端子アレイ25aと重ねてフレキシブルプリント配線板である第1配線板30が設置されている。第1配線板30は第1端子アレイ25aに覆い被さっている。第1配線板30の一端には上電極端子26及び下電極端子27に個別に対応して第1信号線31が設置されている。第1信号線31は導電線であり、第1信号線31は上電極端子26及び下電極端子27とそれぞれ接続されている。
同様に、基体12上には第2端子アレイ25bと重ねてフレキシブルプリント配線板である第2配線板32が設置されている。第2配線板32は第2端子アレイ25bに覆い被さっている。第2配線板32の一端には上電極端子28及び下電極端子29に個別に対応して第2信号線33が設置されている。第2信号線33は上電極端子28及び下電極端子29とそれぞれ接続されている。
図4に示すように、基体12は基板34及び被覆膜35を備える。基板34のZ方向側の表面34aには被覆膜35が設置される。基板34の−Z方向側の裏面34bには個々の素子14ごとに開口部36が設置されている。開口部36は基板34に対してマトリックス状に配置され、個々の開口部36は素子14ごとに−Z方向側の裏面34bに開口する。開口部36が配置される領域の輪郭は素子アレイ13の輪郭に相当する。隣合う開口部36の間には仕切り壁37が設置され、仕切り壁37が基板34を区画する。隣接する開口部36は仕切り壁37で仕切られる。基板34の材質は特に限定されないが本実施形態では例えばシリコン基板になっている。
被覆膜35は、基板34の表面34aに積層される酸化シリコン層38(SiO2)と、酸化シリコン層38の表面に積層される酸化ジルコニウム層41(ZrO2)とで構成される。被覆膜35は開口部36で露出する。そして、開口部36にて露出する被覆膜35が振動膜15となっている。振動膜15は開口部36に臨む被覆膜35の一部であり基板34の厚み方向に振動する部分である。酸化シリコン層38の膜厚は共振周波数に基づき決定されている。
振動膜15と対向する場所の表面12aには下電極18、圧電体膜21及び上電極17がこの順番に積層された圧電素子16が設置されている。圧電体膜21は例えばジルコン酸チタン酸鉛(PZT)で形成されている。圧電体膜21にはその他の圧電材料が用いられてもよい。第1導電体22と対向する場所では圧電体膜21が完全に第2導電体24を覆っている。これにより、第1導電体22と第2導電体24とが短絡しないようになっている。
基体12の表面12aには音響整合層42が設置されている。音響整合層42は素子アレイ13を覆っている。音響整合層42の膜厚は振動膜15の共振周波数に応じて決定される。音響整合層42には例えばシリコーン樹脂が用いられている。音響整合層42上には音響レンズ7が配置されている。音響レンズ7は円筒面7aの反対側の面で音響整合層42の表面と密着している。音響整合層42は接着剤として作用し、音響整合層42により音響レンズ7は基体12と接着されている。円筒面7aの母線は第1導電体22と平行に配置されている。各列の素子14から発信される超音波の焦点位置に応じて円筒面7aの曲率が設定されている。
基体12の裏面34bにはバッキング材としての補強板43が接合して設置される。接合にあたって補強板43は基体12に接着剤で接着されてもよい。補強板43は平板形状になっている。補強板43には貫通口44が形成される。補強板43は基体12の剛性を補強する。補強板43の働きで基体12の表面12aでは平面度が良好に確保される。補強板43は例えば剛性のある基材を備えることが好ましく、基材は例えば42アロイ(鉄ニッケル合金)といった金属材料を用いることができる。超音波デバイス11は補強板43及び素子アレイ13が設置された基体12から構成されている。
Z方向から見た平面視で貫通口44は素子アレイ13の輪郭を収容する広がりを有する。そして、貫通口44は基板34の開口部36と連通する。開口部36及び貫通口44は空気で満たされる。開口部36及び貫通口44の空気の厚みは超音波の波長λの4分の1(λ/4)の奇数倍に設定される。こうした空気の厚みは基板34及び補強板43の板厚に基づき設定される。これにより、素子14から−Z方向に射出された超音波を反射波と干渉させて減衰させることができる。
補強板43の−Z方向側である第2面としての裏面43bと接合して支持基板としての配線基板45が設置されている。配線基板45は電気信号を伝達する配線を備えると共に超音波デバイス11を支持する基板となっている。配線基板45、超音波デバイス11、音響整合層42及び音響レンズ7からなる構成体を超音波デバイスユニット46と称す。配線基板45上に超音波デバイス11が設置される。詳しくは、配線基板45に補強板43が接合されている。超音波デバイス11は配線基板45と樹脂等の接着剤で接着され固定されている。配線基板45には配線パターン47が設置されている。超音波デバイス11の第1配線板30及び第2配線板32は配線パターン47に接続されている。
配線パターン47は第1導電パッド48a、第2導電パッド48b、ビア49a、ビア49b、第1配線50a、第2配線50b等から構成されている。第1導電パッド48a及び第2導電パッド48bは配線基板45の+Z方向側の面に設置されている。第1導電パッド48a及び第2導電パッド48bは第1信号線31及び第2信号線33の各信号線に対応して配置されている。第1導電パッド48a及び第2導電パッド48bは例えば銅等の導電材から形成されている。各第1導電パッド48a及び第2導電パッド48bには対応する第1信号線31及び第2信号線33がそれぞれ接合される。
配線基板45には第1導電パッド48aと対応してビア49aが設置され、第2導電パッド48bと対応してビア49bが設置されている。さらに、配線基板45の−Z方向側の面にはビア49aと接続して第1配線50aが設置され、ビア49bと接続して第2配線50bが設置されている。そして、第1配線50aと接続して第1コネクター51aが設置され、第2配線50bと接続して第2コネクター51bが設置されている。従って、第1端子アレイ25aは第1配線板30、第1導電パッド48a、ビア49a及び第1配線50aを介して第1コネクター51aと接続されている。そして、第2端子アレイ25bは第2配線板32、第2導電パッド48b、ビア49b及び第2配線50bを介して第2コネクター51bと接続されている。
第1コネクター51aには配線52aが接続され、第2コネクター51bには配線52bが接続されている。配線52a及び配線52bはケーブル4内に設置され、装置端末2に接続されている。
ケース6は第1ケース8及び第2ケース9を備えている。第1ケース8は超音波デバイス11が設置された側に位置し、第2ケース9は配線基板45の−Z方向側に位置している。そして、第1ケース8及び第2ケース9で配線基板45を挟んで保持している。超音波デバイス11はケース6に囲まれた形態になっている。第1ケース8は周囲に交差して隣合う第3面8a及び第4面8bを備えている。第3面8aは−Z方向を向く面であり、第4面8bはY方向またはX方向を向く面である。第4面8bは第3面8aから連続し、かつ第3面8aに対して屈曲した面である。第2ケース9も周囲に交差して隣合う第5面9a及び第6面9bを備えている。第5面9aは第3面8aと対応する面であり、第6面9bは第4面8bと対向する面である。第6面9bは第5面9aから連続し、かつ第5面9aに対して屈曲した面である。
第3面8aと第5面9aとの間及び第4面8bと第6面9bとの間には第2防水部としてのケース間防水部55が設置されている。ケース間防水部55は第3面8aと第5面9aとに接続し、かつ第4面8bと第6面9bとに接続する。ケース間防水部55は樹脂等の接着剤であり第1ケース8と第2ケース9とを接着し固定している。そして、ケース間防水部55はケース6の外周に沿って設置され、閉曲線を形成している。従って、ケース間防水部55は第1ケース8と第2ケース9との間からジェル等の液体が侵入することを防止する。さらに、ケース間防水部55は交差する2つの面の間に位置する。このため、ケース間防水部55が第1ケース8または第2ケース9から剥離するときにも剥離の進行は各面が交差する場所で停止する。従って、ケース間防水部55は平坦な対向する2つの面の間に位置するより防水性の信頼性を高くすることができる。
第1ケース8の窓孔6aでは音響レンズ7と第1ケース8との間に第1防水部としてのレンズ側防水部56を備えている。レンズ側防水部56は音響レンズ7の外周に沿って設置されている。これにより、音響レンズ7と第1ケース8との間からジェル等の液体が侵入することをレンズ側防水部56が防止することができる。
音響レンズ7の+Y方向側には第1配線板30が設置されているので、レンズ側防水部56は第1配線板30の+Z方向側に設置される。レンズ側防水部56は第1配線板30と補強板43との間にも設置されても良く、第1配線板30と基体12の間にも設置されても良い。同様に、音響レンズ7の−Y方向側には第2配線板32が設置されているので、レンズ側防水部56は第2配線板32の+Z方向側に設置される。レンズ側防水部56は第2配線板32と補強板43との間にも設置されても良く、第2配線板32と基体12の間にも設置されても良い。音響レンズ7のX方向側には第1配線板30や第2配線板32が設置されていない。そして、音響レンズ7、音響整合層42及び超音波デバイス11と第1ケース8との間にレンズ側防水部56が設置される。
レンズ側防水部56は樹脂等の接着剤であり第1ケース8と音響レンズ7とを接着し固定している。そして、レンズ側防水部56は音響レンズ7の外周に沿って設置され、閉曲線を形成している。従って、レンズ側防水部56は第1ケース8と音響レンズ7との間からジェル等の液体が侵入することを防止する。
ジェルが素子アレイ13や配線基板45に付着するとき、ジェルにより配線から電気が漏電して正常な機能が妨げられる。レンズ側防水部56が音響レンズ7と第1ケース8との間に設置されている。従って、ジェルが第1ケース8と音響レンズ7との間から進入することを防止することができる。その結果、超音波プローブ3内にジェルが侵入して誤動作することを防止することができる。
次に超音波画像装置1の動作を簡単に説明する。超音波の送信にあたって圧電素子16にパルス信号が供給される。下電極端子27、下電極端子29及び上電極端子26、上電極端子28を通じて列ごとに各素子14にパルス信号が供給される。個々の素子14では下電極18及び上電極17により圧電体膜21に電界が作用する。これにより、圧電体膜21は超音波の周波数で振動する。圧電体膜21の振動は振動膜15に伝わり、振動膜15が振動する。その結果、振動膜15から被検体に向けて所望の超音波が射出される。超音波は音響整合層42及び音響レンズ7を通過する。さらに、超音波はジェルを通過して被検体に到達し、被検体の内部に向けて進行する。
被検体の内部では脂肪層や筋肉層等が位置し、各層の界面で超音波が反射し反射波となる。反射波は被検体の内部を通過する。さらに、反射波はジェル、音響レンズ7及び音響整合層42を通過して振動膜15に到達する。
超音波の反射波は振動膜15を振動させる。振動膜15の振動は圧電体膜21を振動させる。圧電素子16の圧電効果に応じて圧電素子16から電圧が出力される。個々の素子14では上電極17と下電極18との間で電位が生成される。電位は下電極端子27、下電極端子29及び上電極端子26、上電極端子28から電気信号として出力される。このように超音波は電気信号に変換されて出力される。
超音波プローブ3では超音波の送信及び反射波の受信が繰り返される。その結果、リニアスキャンやセクタースキャンが実現される。スキャンが完了すると装置端末2は出力信号をデジタル信号に変換する。そして、デジタル信号に基づき画像が形成される。形成された画像はディスプレイパネル5に表示される。
超音波の発信時に振動膜15は超音波の振動数で振動する。超音波は振動膜15から表面12a側に伝わり超音波デバイス11から+Z方向側に射出される。このとき、超音波は同様に振動膜15から−Z方向側にも射出される。超音波は開口部36及び貫通口44内の空気を伝わる。超音波の伝播経路の長さは基板34の厚みと補強板43の厚みを加算した長さである。補強板43により伝播経路の長さが長くなるので超音波は減衰する。こうして振動膜15から−Z方向側に伝わる超音波の影響は抑制される。
開口部36及び貫通口44は特定の材料で満たされてもよい。材料は、超音波に対して空気中よりも大きい度合いで減衰を引き起こすものであることが望まれる。こうした材料には樹脂材が用いられることができる。材料の働きで超音波の減衰は促進される。その結果、振動膜15から裏側に伝わる超音波の影響は確実に抑制される。このように減衰の度合いが高まれば、超音波の伝播経路を短縮化することができる。言い換えると、補強板43の薄型化に寄与することができる。
振動膜15から配線基板45までの材料の厚みは超音波の波長λの4分の1(λ/4)の奇数倍に設定されればよい。こうした材料の厚みは基板34及び補強板43の板厚に基づき設定される。こうした構造にすれば、振動膜15から−Z方向側に伝わる超音波が配線基板45の界面で反射しても、素子14に戻る超音波は振動膜15から射出される超音波で打ち消し合う。こうして振動膜15から裏側に伝わる超音波の影響はさらに効果的に抑制される。
図5(a)は、超音波デバイスユニットの構造を示す模式平面図であり、図5(b)は、被検体に設置された超音波プローブを説明するための模式側面図である。図5(a)に示すように、配線基板45の中央には超音波デバイス11が設置されている。そして、配線基板45は超音波デバイス11と対向する部分と超音波デバイス11の周囲の部分が硬質基板45aとなっており、硬質基板45aの周囲は軟質基板45bとなっている。つまり、配線基板45は超音波デバイス11に近い場所に比べて遠い場所の可撓性が高くなっている。
硬質基板45aはグラスファイバー等の添加物を混入させたエポキシ樹脂等の樹脂材料から形成されている。そして、軟質基板45bはグラスファイバー等の添加物を含まないエポキシ樹脂等の樹脂材料から形成されている。硬質基板45aは剛性が高いので曲がり難く、超音波デバイス11に曲げ応力が加わることを抑制することができる。
図5(b)に示すように、被検体57に超音波プローブ3が接触した状態で、粘着テープ58により超音波プローブ3が被検体57に固定されている。被検体57は特に限定されないが、例えば本実施形態では、人体腹部になっている。被検体57の表面形状は円弧状になっている。このとき、軟質基板45bを被検体57の表面形状に沿って変形させることができる。これにより、超音波プローブ3が被検体57と接触する場所の面積を広くすることができる。従って、被検体57と超音波プローブ3との間にジェルを設置しても超音波プローブ3を移動し難くすることができる。そして、超音波デバイス11に近い場所では硬質基板45aの剛性が高い為、軟質基板45bが変形しても超音波デバイス11に応力を伝達し難くすることができる。その結果、超音波プローブ3は信頼性良く被検体57の同じ場所に続けて超音波を出力することができる。さらに、超音波プローブ3は被検体57の同じ場所で反射波を入力することができる。
図6は、コードブッシュの機能を説明するための要部模式平面図である。図6(a)に示すように、ケース6の側面の角に近い場所にコードブッシュ10が設置され、コードブッシュ10からケース6内にケーブル4が挿入されている。換言すれば、ケーブル4がケース6を貫通する場所にはケース6から突出する屈曲可能なコードブッシュ10が設置されている。ケーブル4に力が作用しないときにはコードブッシュ10は曲がらない形態となっている。
図6(b)に示すように、ケーブル4に−X方向の力が作用するときコードブッシュ10は屈曲可能である為、ケーブル4が延在する方向をコードブッシュ10で曲げられる。同様に、図6(c)に示すように、ケーブル4に+X方向の力が作用するときコードブッシュ10は屈曲可能である為、ケーブル4が延在する方向をコードブッシュ10で曲げられる。同様に、ケーブル4にZ方向または−Z方向の力が作用するときコードブッシュ10は屈曲可能である為、ケーブル4が延在する方向をコードブッシュ10で曲げられる。そして、コードブッシュ10によりケーブル4の曲率半径を制限できる為、ケーブル4が曲がることによる断線を抑制することができる。
上述したように、本実施形態によれば、以下の効果を有する。
(1)本実施形態によれば、超音波プローブ3と被検体57との間にはジェルが塗布される。ジェルが素子アレイ13や配線基板45に付着するとき、ジェルにより配線から電気が漏電して正常な機能が妨げられる。本実施形態では音響レンズ7と第1ケース8との間にレンズ側防水部56が設置されている。従って、音響レンズ7と第1ケース8との間からジェルが進入することを防止することができる。その結果、超音波プローブ3内にジェルが侵入して超音波プローブ3が誤動作することを防止することができる。
(2)本実施形態によれば、ケース6は第1ケース8及び第2ケース9を備えている。そして、第1ケース8と第2ケース9との間にはケース間防水部55が設置されている。第1ケース8では第3面8a及び第4面8bが交差して隣合っている。第2ケース9では第5面9a及び第6面9bが交差して隣合っている。第3面8aと第5面9aとが互いに対向し、第4面8bと第6面9bとが互いに対向する。従って、ケース間防水部55は交差する2つの面の間に位置する。この為、ケース間防水部55が第1ケース8または第2ケース9から剥離するときにも剥離の進行は各面が交差する場所で停止する。従って、ケース間防水部55は平坦な対向する2つの面の間に位置するより防水性の信頼性を高くすることができる。
(3)本実施形態によれば、配線基板45は硬質基板45a及び可撓性が高い軟質基板45bを備えている。従って、配線基板45を被検体57の形状に沿って変形させることができる。その結果、超音波プローブ3が被検体57と接触する面積を広くすることができる為、被検体57にジェルを設置しても超音波プローブ3を移動し難くすることができる。そして、超音波デバイス11に近い場所の硬質基板45aは可撓性が小さい為、軟質基板45bが変形しても超音波デバイス11に応力を伝達し難くすることができる。その結果、超音波プローブ3は信頼性良く被検体57の同じ場所に続けて超音波を出力することができる。または被検体57の同じ場所で超音波の反射波を入力することができる。
(4)本実施形態によれば、ケーブル4がケース6の内部から外部に延在している。そして、ケース6はコードブッシュ10を備え、ケーブル4はケース6を貫通しコードブッシュ10からケース6の外部に延在している。コードブッシュ10は屈曲可能である為、ケーブル4が延在する方向をコードブッシュ10で曲げることができる。そして、コードブッシュ10によりケーブル4の曲率半径を制限できる為、ケーブル4が曲がることによる断線を抑制することができる。
(5)本実施形態によれば、超音波画像装置1は超音波プローブ3及び装置端末2を備えている。そして、超音波プローブ3が超音波を電気信号に変換し、装置端末2が電気信号を用いた演算を行う。そして、装置端末2は超音波の反射波より検出した被検体57の内部の画像を作成、ディスプレイパネル5に画像を表示することができる。超音波プローブ3は防水性が高い為、超音波画像装置1は防水性が高い超音波プローブ3を備えた装置とすることができる。
(第2の実施形態)
次に、超音波プローブの一実施形態について図7を用いて説明する。図7(a)は、超音波プローブの構造を示す模式平面図であり、図7(b)は、超音波プローブの構造を示す模式側面図である。図7(c)は、超音波プローブの設置方法を説明するための模式側面図である。本実施形態が第1の実施形態と異なるところは、ケース6の形状が異なる点にある。尚、第1の実施形態と同じ点については説明を省略する。
すなわち、本実施形態では、図7(a)及び図7(b)に示すように、超音波プローブ61はケース62を備え、ケース62は第1ケース63及び第2ケース64を有している。第1ケース63は可撓性を有しZ方向から見て第1ケース63、レンズ側防水部56及び音響レンズ7が占める面積は第2ケース64が占める面積に比べて広い面積を有している。第1ケース63の材質は可撓性を有し防水性があれば良く特に限定されない。シリコーン樹脂等の各種樹脂やゴム等を用いることができる。
図7(c)に示すように、被検体57に超音波プローブ61が接触した状態で、粘着テープ58により超音波プローブ61が被検体57に固定されている。被検体57の表面形状は断面が円弧状になっている。このとき、第1ケース63を被検体57の表面形状に沿って変形させることができる。従って、第1ケース63が被検体57に密着する面積が広くなり、被検体57と超音波プローブ61との間にジェルを設置しても超音波プローブ61を移動し難くすることができる。その結果、超音波プローブ61は信頼性良く被検体57の同じ場所に続けて超音波を出力する。そして、被検体の同じ場所で超音波を入力することができる。
上述したように、本実施形態によれば、以下の効果を有する。
(1)本実施形態によれば、第1ケース63は可撓性を有しているので第1ケース63を被検体57の断面形状に沿って変形させることができる。そして、−Z方向からみて第1ケース63、レンズ側防水部56及び音響レンズ7が占める面積は第2ケース64が占める面積に比べて広い面積になっている。従って、第1ケース63は被検体57と接触する面積が広いため、超音波プローブ61が被検体57の表面に沿って移動することを抑制することができる。
尚、本実施形態は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想内で当分野において通常の知識を有する者により種々の変更や改良を加えることも可能である。変形例を以下に述べる。
(変形例1)
前記第1の実施形態では、ケース間防水部55は接着剤を兼ねた防水材料により形成された。ケース間防水部55を弾性のあるパッキンにしても良い。そして第1ケース8と第2ケース9とをねじ等の固定具にて接続して固定しても良い。第1ケース8と第2ケース9とを離しやすくすることができる。
同様に、レンズ側防水部56は接着剤を兼ねた防水材料により形成された。レンズ側防水部56を弾性のあるパッキンにしても良い。そして第1ケース8と配線基板45とをねじ等の固定具にて接続して固定しても良い。第1ケース8と超音波デバイス11とを離しやすくすることができる。
(変形例2)
前記第1の実施形態では、被検体57は人体の腹部であった。超音波プローブ3及び超音波プローブ61は他の被検体57にも活用することができる。腹部以外の人体、人以外の動物、植物及び超音波を通過する構造物に活用することができる。
(変形例3)
前記第1の実施形態では、ケース6の平面形状は四角形であった。ケース6の平面形状は四角形以外でも良い。例えば、円形、楕円形、多角形の他、円弧と直線とで構成された形状でも良い。
1…電子機器としての超音波画像装置、2…処理部としての装置端末、3,61…超音波プローブ、4…配線部としてのケーブル、6,62…ケース、7…音響レンズ、8,63…第1ケース、8a…第3面、8b…第4面、9,64…第2ケース、9a…第5面、9b…第6面、10…凸部としてのコードブッシュ、11…デバイス基板としての超音波デバイス、12a…第1面としての表面、13…素子アレイ、14…薄膜型超音波トランスデューサー素子としての素子、43b…第2面としての裏面、45…支持基板としての配線基板、55…第2防水部としてのケース間防水部、56…第1防水部としてのレンズ側防水部。

Claims (6)

  1. アレイ状に配置された複数の薄膜型超音波トランスデューサー素子を含む素子アレイを第1面に有するデバイス基板と、
    前記デバイス基板の前記第1面の反対側の第2面側に設置された支持基板と、
    前記デバイス基板の前記第1面側に設置された音響レンズと、
    前記デバイス基板を囲んで前記支持基板に設置されたケースと、
    前記音響レンズと前記ケースとに接続して設置された第1防水部と、
    を備えた超音波プローブであって、
    前記支持基板は、当該支持基板の厚み方向からの平面視において前記デバイス基板に近い場所に比べて遠い場所の可撓性が高いことを特徴とする超音波プローブ。
  2. 請求項1に記載の超音波プローブであって、
    前記ケースの内部から外部に延在する配線部を備え、
    前記ケースは、前記配線部が前記ケースを貫通する場所に前記配線部を囲む屈曲可能な凸部を備えることを特徴とする超音波プローブ。
  3. 請求項1または2に記載の超音波プローブであって、
    前記ケースは第1ケース及び第2ケースを有し、
    前記第1ケースは交差して隣合う第3面及び第4面を備え、
    前記第2ケースは交差して隣合う第5面及び第6面を備えるとともに、前記第3面と前記第5面は対向して配置され、前記第4面と前記第6面は対向して配置され、
    前記第3面と前記第5面とに接続し、かつ前記第4面と前記第6面とに接続する第2防水部が設置されていることを特徴とする超音波プローブ。
  4. 請求項に記載の超音波プローブであって、
    前記第1ケースは前記支持基板の前記デバイス基板が設置された側に位置し、
    前記第2ケースは前記支持基板の前記デバイス基板が設置された側の反対側に位置し、 前記第1ケースは可撓性を有し前記支持基板の厚み方向からの平面視において前記第1ケース、前記第1防水部及び前記音響レンズが占める面積は前記第2ケースが占める面積に比べて広い面積を有することを特徴とする超音波プローブ。
  5. 請求項1〜のいずれか一項に記載の超音波プローブと、前記超音波プローブに接続され、前記超音波プローブの出力を処理する処理部とを備えることを特徴とする電子機器。
  6. 請求項1〜のいずれか一項に記載の超音波プローブと、前記超音波プローブに接続され、前記超音波プローブの出力を処理し、画像を生成する処理部と、前記画像を表示する表示装置とを備えることを特徴とする超音波画像装置。
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