以下、図面を用いて、本発明の一実施の形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機100等の弾球遊技機や封入式遊技機、スロット機等の回胴遊技機)について詳細に説明する。まず、図1を用いて、本実施の形態に係るパチンコ機100の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。パチンコ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面に備える。
外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状からなる木製の枠部材である。本体104は、内枠と呼ばれ、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。また、本体104が開放された場合、本体104の開放を検出する不図示の内枠開放センサを備える。
前面枠扉106は、ロック機能付きで且つ開閉自在となるようにパチンコ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部116とした扉部材である。なお、前面枠扉106には、開口部116にガラス製又は樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124を区画形成する。また、前面枠扉106が開放された場合、前面枠扉106の開放を検出する不図示の前面枠扉開放センサを備える。
球貯留皿付扉108は、パチンコ機100の前面において本体104の下側に対して、ロック機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で且つ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136と、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、遊技店に設置されたカードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部144と、を備える。また、下皿128が満タンであることを検出する不図示の下皿満タンセンサを備える。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部116から観察することができる。
図2は、図1のパチンコ機100を背面側から見た外観図である。パチンコ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させると共に、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローの何れか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローの何れか他方の信号を払出制御部600へ出力する。なお、この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してパチンコ機100の表側に配設した上皿126に到達するように構成しており、パチンコ機100は、この構成により遊技者に対して球の払い出しを行う。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300を構成する主基板156を収納する主基板ケース158、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400を構成する第1副基板160を収納する第1副基板ケース162、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166、遊技球の払出に関する制御処理を行う払出制御部600を構成すると共に遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源制御部660を構成すると共に遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRWMクリア信号を主制御部300に出力するRWMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184、および払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインタフェース部186を配設している。
図3は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設している。演出装置206は、演出可動体224を動作して演出を行うものであり、詳細については後述する。
本例の遊技盤200はいわゆる右打ち機用の遊技盤である。右打ち機では、球発射ハンドル134の操作によって遊技球の打ち出し強度を変化させることにより、遊技球の落下経路を演出装置206より右側の右側経路と演出装置206より左側の左側経路とに打ち分けることができる。本例では、後述する普図始動口228、特図1始動口230、特図2始動口232(開放状態)、可変入賞口234、235(開放状態)等への入球のし易さは、右側経路を落下する遊技球と左側経路を落下する遊技球とで異なる。
普図始動口228、特図2始動口232および可変入賞口235のそれぞれについては、これらの普図始動口228、特図2始動口232および可変入賞口235が右側経路上に配置されているため、右側経路を落下する遊技球の入球は相対的に容易であり、左側経路を落下する遊技球の入球は相対的に困難または不可能である。これに対し、特図1始動口230および可変入賞口234のそれぞれについては、遊技釘238の配列パターンやワープ装置242等の存在の影響によって、左側経路を落下する遊技球の入球は相対的に容易であり、右側経路を落下する遊技球の入球は相対的に困難である。なお、本実施の形態では右打ち機を例に挙げているが、右打ち機以外であってもよい。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な画像(動画像または静止画像)を表示するための表示装置であり、本実施の形態では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208c、第4図柄表示領域208eおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、第4図柄表示領域208eには第4図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208d、208eの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。図3に示す例では、第4図柄表示領域208eの表示位置は、装飾図柄表示装置208の表示画面のうちの下端部に固定されている。また図3に示す例では、特図1および特図2のそれぞれに対応する第4図柄表示領域208eが1つずつ(計2つ)設けられているが、特図1および特図2の双方に対応する第4図柄表示領域208eが1つのみ設けられていてもよい。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
遊技領域124の下部には、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、普通図柄保留ランプ216と、高確中ランプ222とを配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」、第1特別図柄を「特図1」、第2特別図柄を「特図2」と称する場合がある。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施の形態では7セグメントLEDによって構成する。特図1表示装置212および特図2表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施の形態では7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施の形態では、普図変動遊技を所定数(例えば、2つ)まで保留することを可能としている。特図1保留ランプ218および特図2保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施の形態では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222は、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、演出装置206の周囲には、所定の球進入口、例えば、一般入賞口226と、普図始動口228と、特図1始動口230と、特図2始動口232と、可変入賞口234、235とを配設している。
一般入賞口226は、本実施の形態では遊技盤200に複数配設しており、一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施の形態では、遊技球には、入賞の対価として遊技者に払い出す球(以下、「賞球」と呼ぶ場合がある)と、遊技者に貸し出す球(以下、「貸球」と呼ぶ場合がある)とが含まれる。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施の形態では遊技盤200の左側に1つ配設している。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
特図1始動口230は、本実施の形態では遊技盤200の中央に1つだけ配設している。特図1始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、特図1表示装置212による特図変動遊技(以下、「特図1変動遊技」という場合がある)を開始する。なお、特図1始動口230に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
特図2始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施の形態では右側経路上に1つだけ配設している。特図2始動口232は、左右に開閉自在な一対の羽根部材232aを備え、羽根部材232aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当り図柄を停止表示した場合に羽根部材232aが所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。特図2始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、特図2表示装置214による特図変動遊技(以下、「特図2変動遊技」という場合がある)を開始する。なお、特図2始動口232に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
可変入賞口234、235は、大入賞口またはアタッカと呼ばれ、本実施の形態では可変入賞口234が遊技盤200の中央部下方に1つだけ配設され、可変入賞口235が右側経路上に1つだけ配設されている。可変入賞口234、235は、開閉自在な扉部材をそれぞれ備え、扉部材の閉鎖中は球の入球が不可能である。特図変動遊技に当選して特図表示装置が大当り図柄を停止表示した場合には、例えば可変入賞口234、235のうち一方の扉部材が所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。可変入賞口234、235への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234、235に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設しているとともに、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
パチンコ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の球発射ハンドル134の操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234、235)や始動口(特図1始動口230、特図2始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。
次に、パチンコ機100の演出装置206について説明する。演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242(242a、242b)および前面ステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に演出可動体224を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉あるいはシャッタと称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246は、ワープ装置242、前面ステージ244、および演出可動体224の後方に位置することとなる。ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方の前面ステージ244にワープ出口242bから排出する。前面ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技盤200の釘などによって乗り上げた球などが転動可能であり、前面ステージ244の中央部には、通過した球が特図1始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
本例の演出可動体224は、パチンコ機100の機種名等が表示される横長平板状のパネルを備えている。演出可動体224は、不図示のステッピングモータで駆動されることにより、装飾図柄表示装置208の前方を表示画面に略平行な面内で上下方向に移動可能になっている。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽装置246は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。本例の遮蔽装置246は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態においても装飾図柄表示装置208の表示画面の下端部を露出させるように構成されている。これにより、装飾図柄表示装置208の表示画面の下端部に位置する第4図柄表示領域208eは、遮蔽装置246の開閉状態に関わらず視認可能になっている。
次に、図4を用いて、パチンコ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。パチンコ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、パチンコ機100に供給される電源を制御する電源制御部660と、によって構成している。
まず、パチンコ機100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400についても同様である。基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用している乱数値生成回路318(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)と、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサや、前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果を乱数値生成回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば特図1表示装置212や特図2表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば特図2始動口232の羽根部材232aや可変入賞口234の扉部材234a等を開閉駆動する各種ソレノイド332等を制御するための駆動回路334を接続している。
なお、特図1始動口230に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号を乱数値生成回路318に出力する。この信号を受信した乱数値生成回路318は、特図1始動口230に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、乱数値生成回路318は、特図2始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、特図2始動口232に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図2始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にパチンコ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本実施例では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400および払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400および払出制御部600からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。
次に、パチンコ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、この基本回路402には、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。この基本回路402のCPU404は、水晶発振信器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC416と、各種ランプ418の制御を行うための駆動回路420と、演出可動体224の駆動制御を行うための駆動回路422と、演出可動体224の現在位置を検出する演出可動体センサ424と、チャンスボタン136の押下を検出するチャンスボタン検出センサ426と、所定の検出センサ、例えば演出可動体センサ424やチャンスボタン検出センサ426からの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406と、を接続している。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
次に、パチンコ機100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路を備えている。基本回路には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246の制御を行うための駆動回路を接続している。
次に、パチンコ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源制御部660について説明する。払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御すると共に、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出すると共に、インタフェース部606を介して、パチンコ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源制御部660は、パチンコ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源制御部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施形態では、電源制御部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第2副制御部500と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
次に、図5(a)〜(c)を用いて、パチンコ機100の特図1表示装置212、特図2表示装置214、装飾図柄表示装置208、普図表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。図5(a)は特図の停止図柄態様の一例を示したものである。特図1始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、特図2始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、特図1表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、特図2表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が本実施形態にいう図柄の変動表示の一例に相当する。そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、特図1表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、特図2表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示するまでが本実施形態にいう図柄変動表示の一例に相当し、以下、この「特図1又は2の変動表示」を開始してから特図1又は2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動表示と称する。後述するように、図柄変動表示は複数回、連続して行われることがある。
図5(a)には、図柄変動表示における停止図柄態様として「特図A」から「特図J」までの10種類の特図が示されている。図5(a)においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。「特図A」は15ラウンド(15R)特別大当り図柄であり、「特図B」は15R大当り図柄である。本実施形態のパチンコ機100では、後述するように、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、大当り遊技終了後の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当り)か低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。また、15R特別大当り遊技終了後および15R大当り遊技終了後はいずれも電サポ状態(特図変動遊技の変動時間短縮状態と合わせて時短状態と呼ぶ)に移行する。時短状態については詳しくは後述するが、時短状態に移行する状態のことを普図高確率状態と称し、時短状態に移行しない状態のことを普図低確率状態と称する。15R特別大当り図柄である「特図A」は、特図高確率普図高確率状態であり、15R大当り図柄である「特図B」は、特図低確率普図高確率状態である。これらの「特図A」および「特図B」は、遊技者に対する有利度が相対的に大きくなる図柄である。
「特図C」は突然確変と称される2R大当り図柄であり、特図高確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図A」と比べて、「特図C」は2Rである点が異なる。「特図D」は突然時短と称される2R大当り図柄であり、特図低確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図B」と比べて、「特図D」は2Rである点が異なる。「特図E」は隠れ確変と称される2R大当り図柄であり、特図高確率普図低確率状態である。「特図F」は突然通常と称される2R大当り図柄であり、特図低確率普図低確率状態である。これら「特図E」および「特図F」はいずれも、2Rであると共に、時短状態に移行しない状態である。
「特図G」は第1小当り図柄であり、「特図H」は第2小当り図柄であり、何れも特図低確率普図低確率状態である。ここにいう小当りは、2R時短無し大当りと同じものに相当する。すなわち、この「特図G」、「特図H」は「特図F」と同じ状態であるが、両者では装飾図柄表示装置208に表示される演出が異なり、あえて、同じ状態でも「特図G」、「特図H」と「特図F」を設けておくことで、遊技の興趣を高めている。
また、「特図I」は第1はずれ図柄であり、「特図J」は第2はずれ図柄であり、遊技者に対する有利度が相対的に小さくなる図柄である。なお、本実施形態のパチンコ機100には、15R特別大当り図柄として「特図A」以外の図柄も用意されており、15R大当り図柄等の他の図柄についても同様である。
図5(b)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。特図1始動口230または特図2始動口232に球が入賞したこと、すなわち、特図1始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは特図2始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。
そして、「特図A」の15R特別大当りまたは「特図B」の15R大当りを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。「特図A」の15R特別大当りを明示的に報知する場合には、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。
また、「特図E」の隠れ確変と称される2R大当り、「特図F」の突然通常と称される2R大当り、あるいは「特図G」の第1小当り、「特図H」の第2小当りを報知する場合には、「装飾1−装飾2−装飾3」を停止表示する。さらに、「特図C」の突然確変と称される2R大当り、あるいは「特図D」の突然時短と称される2R大当りを報知する場合には、「装飾1−装飾3−装飾5」を停止表示する。
一方、「特図I」の第1はずれ、「特図J」の第2はずれを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに図5(b)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
図5(c)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当り図柄である「普図A」と、はずれ図柄である「普図B」の2種類がある。普図始動口228を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普図表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」を停止表示し、普図変動遊技のはずれを報知する場合には「普図B」を停止表示する。図5(c)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
次に、図6を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って図6に示す主制御部メイン処理を実行する。
ステップS101では、初期設定1を行う。初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可および初期値の設定等を行う。なお、本実施形態では、WDT314に、初期値として32.8ms(ミリ秒)に相当する数値を設定する。
ステップS101の次のステップS103では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。ステップS103の次のステップS105では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップS103に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップS107に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップS103に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップS105は繰り返し実行される。
ステップS107では、初期設定2を行う。初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書き込みを許可する設定等を行う。
ステップS107の次のステップS109では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップS113)に進む。具体的には、最初に、電源基板に設けたRWMクリアスイッチ180を遊技店の店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進み、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップS111に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、パチンコ機100を初期状態にすべくステップS113に進む。同様に電源ステータスの情報が「サスペンド」以外の情報を示している場合にもステップS113に進む。
ステップS111では、復電時処理を行う。この復電時処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、パチンコ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップS115内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、図4に示す主制御部300における基本回路302に搭載されているRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップS111では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップS113)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113の次のステップS115では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、特図変動遊技での停止図柄を決定する抽選に用いる特図決定用乱数値を生成する特図決定用乱数値カウンタの初期値を生成するための初期値生成用乱数カウンタを更新する。また、普図変動遊技の当否判定に用いる普図当選乱数値を生成する普図当選乱数値カウンタの初期値を生成するための初期値生成用乱数カウンタを更新する。主制御部300のRAM308には、特図決定用乱数値カウンタとその初期値生成用乱数カウンタ、および普図当選乱数値カウンタとその初期値生成用乱数カウンタが設けられている。ステップS115では、これらのうち2つの初期値生成用乱数カウンタの初期値をそれぞれ更新する。例えば、初期値生成用乱数カウンタの取り得る数値範囲が0〜99とすると、初期値生成用乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算してから元の初期値生成用乱数カウンタに記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が100であれば0を元の初期値生成用乱数カウンタに記憶する。他の初期値生成用乱数カウンタもそれぞれ同様に更新する。なお、初期値生成用乱数カウンタは、後述するステップS207でも更新する。主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、ステップS115の処理を繰り返し実行する。
次に、図7を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
ステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。ステップS201の次のステップS203では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDTを定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS203の次のステップS205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、上述の前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサ、各種の球検出センサを含む各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップS205では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、ステップS205では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。図4に示す主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。ステップS205では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、可変入賞口234、特図1始動口230、および特図2始動口232への入球、または普図始動口228の通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口226、234やこれらの始動口230、232、228への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。なお、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
ステップS205の次のステップS207およびステップS209では、基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理を行う。これらの基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、上記ステップS115で行った初期値生成用乱数カウンタの更新を行い、次に主制御部300で使用する、特図決定用乱数値を生成する特図決定用乱数値カウンタおよび普図当選乱数値を生成する普図当選乱数値カウンタを更新する。例えば、特図決定用乱数値として取り得る数値範囲が0〜99とすると、特図決定用乱数値を生成するためにRAM308に設けた特図決定用乱数値カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算してから元の特図決定用乱数値カウンタに記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が100であれば0を元の特図決定用乱数値カウンタに記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、特図決定用乱数値カウンタが一周していると判定した場合には特図決定用乱数値カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、特図決定用乱数値カウンタにセットする。例えば、0〜99の数値範囲で変動する特図決定用乱数値カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、特図決定用乱数値カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、特図決定用乱数値カウンタにセットすると共に、特図決定用乱数値カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。また、特図決定用乱数値カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、普図当選乱数値カウンタが1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。特図決定用乱数値カウンタは、特図1用の乱数値を取得するためのカウンタと特図2用の乱数値を取得するためのカウンタとを別に設けてもよいし、あるいは、同一のカウンタを用いてもよい。
ステップS209の次のステップS211では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。具体的には、特図変動遊技での図柄変動時間を決めるための特図タイマ番号決定用乱数値を生成する特図タイマ番号決定用乱数値カウンタの値あるいはその初期値を更新する。また、普図変動遊技での図柄変動時間を決めるための普図タイマ番号決定用乱数値を生成する普図タイマ番号決定用乱数値カウンタの値あるいはその初期値を更新する。
ステップS211の次のステップS213では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普図表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、特図1表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、特図2表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS213の次のステップS215では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口226、234や始動口230、232、228に入賞があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
また、ステップS215の次のステップS217では、入賞受付処理を行う。この入賞受付処理では、特図1始動口230、特図2始動口232、普図始動口228および可変入賞口234への入賞があったか否かを判定する。ここでは、ステップS205における入賞判定パターン情報と一致するか否かの判定結果を用いて判定する。
特図1始動口230へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する特図1保留数記憶領域が満タン(本例では、保留数4で満タンとなる)でない場合、乱数値生成回路(ハード乱数回路)318の特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した大当り判定用乱数値を取得すると共に、RAM308に設けた特図決定用乱数値カウンタから特図決定用乱数値を取得して特図1乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図1乱数値記憶領域内の大当り判定用乱数値および特図決定用乱数値の組(以下、「特図1乱数値の組」または「特図1始動情報」と略称する)は、特図1保留数記憶領域に記憶された特図1保留数と同数分だけ格納される。特図1乱数値記憶領域内では、特図1保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位(最先であり最も過去に記憶されている)の特図1乱数値の組のデータが消去されると共に、残余の特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図1保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位(最後)の特図1乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図1乱数値の組のデータが書き込まれる。
特図2始動口232へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する特図2保留数記憶領域が満タン(本例では、保留数4で満タンとなる)でない場合、乱数値生成回路318の特図2始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した大当り判定用乱数値を取得すると共に、RAM308に設けた大当り時用特図決定用乱数値カウンタから大当り時用特図決定用乱数値を取得して特図2乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図2乱数値記憶領域内の大当り判定用乱数値および大当り時用特図決定用乱数値の組(以下、「特図2乱数値の組」または「特図2始動情報」と略称する)は、特図2保留数記憶領域に記憶された特図2保留数と同数分だけ格納される。特図2乱数値記憶領域内では、特図2保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位の特図2乱数値の組のデータが消去されると共に、残余の特図2乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図2保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位の特図2乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図2乱数値の組のデータが書き込まれる。
普図始動口228へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する普図保留数記憶領域が満タンでない場合、普図当選乱数値カウンタから値を普図当選乱数値として取得して対応する普図乱数値記憶領域に格納する。可変入賞口234へ入賞があった場合には、可変入賞口用の入賞記憶領域に、可変入賞口234に球が入球したことを示す情報を格納する。
ステップS217の次のステップS219では、払出要求数送信処理を行う。なお、払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は、例えば1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップS219の次のステップS221では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、普図当りフラグがオンの場合には、当り図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、普図当りフラグがオフの場合には、はずれ図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うと共に、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は、当り図柄(図5(c)に示す普図A)およびはずれ図柄(図5(c)に示す普図B)いずれか一方の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ms間)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、後述するように、普図当りフラグがオンにされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定すると共に、所定の開放期間(例えば2秒間)、特図2始動口232の羽根部材232aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、羽根部材232aを開放状態に保持する信号を出力すると共に、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500m秒間)、羽根部材の開閉駆動用のソレノイド332に、羽根部材を閉鎖状態に保持する信号を出力すると共に、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果がはずれであれば、後述するように、普図当りフラグがオフにされる。この普図当りフラグがオフの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップS223に移行するようにしている。
ステップS223では、普図関連抽選処理を行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および特図2始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、且つ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の普図乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定を行い、当選とする場合にはRAM308に設けた普図当りフラグにオンを設定する。不当選の場合には、普図当りフラグにオフを設定する。また、当り判定の結果に関わらず、次に上述の普図タイマ番号決定用乱数値を生成する普図タイマ番号決定用乱数値カウンタの値を普図タイマ番号決定用乱数値として取得し、取得した普図タイマ番号決定用乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置210に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をするたびに、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。
次いで、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行う(ステップS225)。この特図2状態更新処理は、特図2の状態に応じて、次の複数(本例では9つ)の処理のうちの1つの処理を行う。
例えば、特図2変動開始のタイミングにおける特図2状態更新処理では、RAM308に設けた特図2保留数記憶領域に記憶された特図2保留数の値を1だけ減算した値を特図2保留数記憶領域に記憶し直す。それと共に、特図2保留ランプ220の点滅を制御する。例えば、図3の特図2保留ランプ220の4つのLEDを図左から右に向かって順にLED番号1−4とすると、LED番号の若い方から順に特図2保留数分のLEDを例えば赤色に点灯させ、他を消灯させる。
また例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
また、主制御部300のRAM308には、15R大当りフラグ、2R大当りフラグ、第1小当りフラグ、第2小当りフラグ、第1はずれフラグ、第2はずれフラグ、特図確率変動フラグ、および普図確率変動フラグそれぞれのフラグが用意されている。特図2変動表示時間が経過したタイミング(特図2表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、15R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグもオンの場合には図5(a)に示す特図A、15R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグはオンの場合には特図B、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグもオンの場合には特図C、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグはオンの場合には特図D、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグはオフの場合には特図E、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグもオフの場合には特図F、第1小当りフラグがオンの場合には特図G、第2小当りフラグがオンの場合には特図H、第1はずれフラグがオンの場合には特図I、第2はずれフラグがオンの場合には特図Jそれぞれの態様となるように、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図2停止表示中であることを表す設定を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は、15R特別大当り図柄(特図A)、15R大当り図柄(特図B)、突然確変図柄(特図C)、突然時短図柄(特図D)、隠れ確変図柄(特図E)、突然通常図柄(特図F)、第1小当り図柄(特図G)、第2小当り図柄(特図H)、第1はずれ図柄(特図I)、および第1はずれ図柄(特図J)のいずれか一つの図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ms間)その表示を維持するためにRAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた電サポ(詳細は後述)回数記憶部に記憶された電サポ回数が1以上であれば、その電サポ回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中(詳細は後述)でなければ、時短フラグをオフにする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)にも、時短フラグをオフにする。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶すると共に、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、後述するように、大当りフラグがオンにされる。この大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定すると共に、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するためにRAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で入賞演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口234に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイドに、扉部材234aを開放状態に保持する信号を出力すると共に、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口開放設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイドに、扉部材234aを閉鎖状態に保持する信号を出力すると共に、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、この扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(本実施形態では15ラウンドか2ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するためにRAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。また、普図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた電サポ回数記憶部に電サポ回数(例えば、100回)をセットするともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンにする。なお、その普図確率変動フラグがオフに設定されていれば、電サポ回数記憶部に電サポ回数をセットすることもなく、また時短フラグをオンにすることもない。ここでの時短状態とは、大当り遊技を終了してから、次の大当り遊技を開始するまでの時間を短くするため、パチンコ機が遊技者にとって有利な状態になることをいう。この時短フラグがオンに設定されていると、普図高確率(普図確変)状態である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技で当りになる確率が高い。また、普図高確率状態の方が、普図低確率状態に比べて普図変動遊技の変動時間は短くなる(普図変短)。さらに、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、特図2始動口232の一対の羽根部材232aの1回の開放における開放時間が長くなり易い(電チュー開延)。加えて、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、一対の羽根部材232aは多く開き易い。これらの普図確変、普図変短、電チュー開延による制御状態をまとめて、電サポ(電動チューリップによる始動口入賞サポート)状態と呼ぶ。また、特図変動遊技の変動時間も短くする制御状態を含めて時短状態と呼ぶ。
また、上述のごとく、時短フラグは、大当り遊技中(特別遊技状態中)にはオフに設定される。したがって、大当り遊技中には、普図低確率状態が維持される。これは、大当り遊技中に普図高確率状態であると、大当り遊技中に可変入賞口234に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に特図2始動口232に多くの遊技球が入球し、大当り中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。
さらに、コマンド設定送信処理(ステップS233)で終了演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。さらに、特図2変動遊技の結果がはずれであれば、後述するように、はずれフラグがオンにされる。このはずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次のステップS227に移行するようにしている。
続いて、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップS227)。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、上述の特図2状態更新処理で説明した各処理を行う。この特図1状態更新処理で行う各処理は、上述の特図2状態更新処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆でもよい。
ステップS225およびステップS227における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。ここでも先に、特図2についての特図関連抽選処理(特図2関連抽選処理)を行い(ステップS229)、その後で、特図1についての特図関連抽選処理(特図1関連抽選処理)を行う(ステップS231)。これらの特図関連抽選処理についても、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。また、特図2変動遊技の保留数が0より多い場合には、特図1変動遊技の保留に関する抽選処理や変動遊技は行われない。装飾図柄表示装置208による、特図変動遊技の大当り判定の結果の報知は、第1副制御部400によって行われ、特図2始動口232への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知が、特図1始動口230への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知よりも優先して行われる。特図2関連抽選処理(ステップS229)の場合には、特図2乱数値記憶領域内の最先の(最も過去に記憶された)保留位置から特図2乱数値の組(始動情報)を取得し、不図示の判定用テーブルを用いて大当りとするか否かの決定、小当りとするか否かの決定、特図2の変動表示を開始してから停止表示するまでの時間の決定、特図2の変動表示後に停止表示する図柄(停止図柄)の決定などを行う。特図2乱数値記憶領域から最先の特図2乱数値の組を取り出した後、特図2乱数値記憶領域における当該特図2乱数値の組の記憶はクリアされると共に、特図2保留数を1減算する。このとき特図2乱数値記憶領域から取り出した特図2乱数値の組をRAM308に設けた一時領域(第2の始動情報記憶手段の一例)に当該特図2乱数値の組を記憶し、この一時領域に記憶している当該特図2乱数値の組に基づいて上述の決定を行うようにしてもよい。
ステップS231の次のステップS233では、コマンド設定送信処理を行い、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は例えば16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、大当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオンまたはオフになるようにしている。また、コマンド種別が図柄変動開始コマンドの場合であればコマンドデータに、主制御部300のRAM308に格納されている15R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図関連抽選処理で選択した特図変動遊技の変動時間などを示す情報を含み、図柄変動停止コマンドの場合であれば、15R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値などを含み、入賞演出コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、特図確率変動フラグの値などを含み、大当りラウンド数指定コマンドの場合であれば特図確率変動フラグの値、大当りラウンド数などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、特図1始動口230への入賞の有無、特図2始動口232への入賞の有無、可変入賞口234への入賞の有無などを含む。
また、上述の回転開始設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図1関連抽選処理および特図2関連抽選処理で選択した特図変動遊技の変動時間、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の回転停止設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値などを示す情報を設定する。上述の入賞演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、入賞演出期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の終了演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。また、このステップS233では一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、コマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している特図識別情報(特図1または特図2を示す情報)、予告情報(事前予告情報、偽事前予告情報、または事前予告無情報のいずれか)を設定する。第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になると共に、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS233の次のステップS235では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してパチンコ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップS235の次のステップS237では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップS205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、所定のエラーの有無、例えば前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視し、前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合に、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド332を駆動して特図2始動口232や、可変入賞口234の開閉を制御したり、駆動回路324、326、330を介して普図表示装置210、特図1表示装置212、特図2表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップS219)で設定した出力予定情報を出力ポート(I/O310)を介して第1副制御部400に出力する。
ステップS237の次のステップS239では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS243に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS241に進む。ステップS241では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行い、その後、図6に示す主制御部メイン処理に復帰する。一方、ステップS243では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、図6に示す主制御部メイン処理に復帰する。
次に、図8を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。なお、同図(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第1副制御部400のコマンド受信割込処理(ストローブ割込み処理)のフローチャートである。同図(c)は、第1副制御部400のタイマ変数更新割込処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS301では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS301で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。この初期化処理は、例えば約30秒の時間を要する。
ステップS301の次のステップS303では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS305の処理に移行する。ステップS305では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS305の次のステップS307では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS307の次のステップS309では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS307で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS309の次のステップS311では、チャンスボタンの押下を検出していた場合、ステップS309で更新した演出データをチャンスボタンの押下に応じた演出データに変更する処理を行う。
ステップS311の次のステップS313では、ステップS309で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。
ステップS313の次のステップS315では、ステップS309で読み出した演出データの中に各種ランプ418への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。
ステップS315の次のステップS317では、ステップS309で読み出した演出データの中に演出可動体224への命令がある場合には、この命令を駆動回路422に出力する。
ステップS317の次のステップS319では、ステップS309で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行い、ステップS303へ戻る。
次に、同図(b)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS401では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行する第1副制御部タイマ割込処理について説明する。第1副制御部400は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。第1副制御部タイマ割込処理のステップS501では、図8(a)に示す第1副制御部メイン処理におけるステップS303において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS303において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
ステップS501の次のステップS503では、第1副制御部400のメイン処理におけるステップS319で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信やその他演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、図9乃至図22を用いて本発明の一実施の形態によるパチンコ機100で用いられている球通路部材について説明する。球通路部材は、一般入賞口226や可変入賞口234、235、あるいは特図1始動口230や特図2始動口232に入球した遊技球が通過可能な球通路を形成するように、入賞口や始動口の内壁部、および図3に示す遊技盤200の背面側の球通過領域内に設けられている。図9(a)〜(i)および図10(a)〜(c)、図11(a)〜(h)、図12(a)、(b)、図13(a)、(b)、図14、図15等のそれぞれは、球通路部材701を遊技球Bの進行方向にほぼ直交する平面で切断した断面を示している。また、図9(a)〜(i)および図10(a)〜(c)、図11(a)〜(h)、図12(a)、(b)、図13(a)、(b)、図14、図15等のそれぞれにおいて、球通路部材701の左側で上下に延びる両矢印は鉛直方向を示しており、図中「上」は鉛直上方を示し「下」は鉛直下方を示している。この矢印は、球通路部材701を含む球通路機構が取り付けられたパチンコ機100が遊技店の島設備等に設置された場合に、球通路部材701の設置状態を示すものである。なお、各図において引出線とともに符号Bで示され、中央に「球」と表記された円形形状は、球通路部材701内の球通路内に位置する遊技球を例示しており、球通路部材701の構成部材ではない。また、図22(a)〜(f)のそれぞれは、従来の球通路部材1701を遊技球Bの進行方向にほぼ直交する平面で切断した断面を示し、球通路部材1701の左側で上下に延びる両矢印は鉛直方向を示しており、図中「上」は鉛直上方を示し「下」は鉛直下方を示している。
図9は、本実施の形態によるパチンコ機100で用いられる球通路部材701の構造の実施例1を示している。図9(a)に示す球通路部材701は、遊技球Bが通過可能な空間領域である球通路700を確保できる広さの内部空間を有している。遊技球Bの進行方向にほぼ直交する平面で切断した球通路700の断面(断面の輪郭を破線で示す(これ以降の図においても同じ))は、遊技球Bの中心を含む平面で切断した遊技球Bの断面を所定の余裕を持って包含する形状に形成されている。遊技球Bの進行方向にほぼ直交する平面で切断した球通路部材701の内壁703の輪郭は、図中破線で示す球通路700の断面輪郭と接する形状になっている。
図9(a)に示す例では、内壁703は、鉛直方向と遊技球Bの進行方向とを含む面にほぼ平行で遊技球Bの直径より広い間隔で水平方向(鉛直方向に直交する方向)に対向配置された一対の水平対向壁面と、水平方向と遊技球Bの進行方向とを含む面にほぼ平行で遊技球Bの直径より広い間隔で鉛直方向に対向配置された一対の鉛直対向壁面と、を有している。本例では、遊技球Bの進行方向にほぼ直交する平面で切断した球通路部材701の内壁703の水平対向壁面と鉛直対向壁面の輪郭は直線で構成されているが、曲線を含んでいてもよい。
各壁面は、遊技球Bが接触可能な球接触面と、球接触面の両側で遊技球Bが接触不可能な2つの非球接触面とを有している。球接触面は球通路700との接触面でもあり、非球接触面は球通路700との非接触面でもある。一対の水平対向壁面と、鉛直対向壁面のうちの相対的に鉛直上方の壁面はそれぞれ、球接触面と非球接触面とが面一で平坦に形成されている。これに対し、鉛直対向壁面のうちの相対的に鉛直下方の壁面は、遊技球Bが接触可能な球接触面703aに対し、例えば図中左側の非球接触面703bは球接触面703aと面一で平坦に形成されているが、図中右側の非球接触面703cは球接触面703aおよび非球接触面703bに対し鉛直方向に深さ(高さ)hだけ低い位置に形成されている。このように本実施例の球通路部材701は、相対的に鉛直下方に位置する壁面が、球接触面703aを挟んだ両側の非球接触面703bと703cとで鉛直方向の高さが異なるように構成されている。なお、鉛直対向壁面のうちの相対的に鉛直上方の壁面を設けずに開口状態にしておいてもよい。
以上の構成をまとめると、本実施例によるパチンコ機100は、遊技球Bが少なくとも通過可能な球通路700を形成する球通路部材701を備えている。球通路部材701の内壁703のうちの相対的に鉛直下方に位置する壁面は、少なくとも一部が遊技球Bに接触可能な第一の面としての球接触面703aと、遊技球Bが接触不可能な第二の面としての非球接触面703b、703cとを有している。そして、非球接触面703b、703cは、球通路700からの距離が球接触面703aよりも遠いものである。また、非球接触面703b、703cのうちの非球接触面703bは、球接触面703aからの距離が第一の距離(例えば、ゼロ)であり、非球接触面703b、703cのうちの非球接触面703cは、前記第一の面からの距離が第一の距離とは異なる第二の距離(例えば、深さh(ゼロでない))であることを特徴とする。また、本実施例では球接触面703aは平面であるが、球接触面703aのうちの一部が平面であってもよいし、球接触面703aが曲面や凹凸面であってもよい。また、本実施例では非球接触面703b、703cは平面であるが、球接触面703b、703cのうちの一部が平面であってもよいし、球接触面703b、703cが曲面や凹凸面であってもよい。
上記構成を備えたパチンコ機100によれば、球接触面703aに対する2つの非球接触面703b、703cの高さ(深さ)が異なるので、球通路部材701内部に入り込んだゴミやチリを鉛直方向の高さが低い非球接触面703cに偏って集積付着させることができるようになる。このため、球通路700を遊技球Bがスムーズに通過することができ、遊技球Bを確実に誘導することができる場合がある。また、球通路部材701の清掃作業を行う場合の作業性を向上させることができ、メンテナンス性を向上させることができる場合がある。
また、上記構成を備えたパチンコ機100によれば、球通路700を転動しつつ進む遊技球Bにより球通路700に風が発生し、当該風の圧力で球通路700中のゴミやチリは吹き飛ばされて、球通路700からの距離が球接触面703aよりも遠い非球接触面703b、703c側に移動する。さらに、非球接触面703bは非球接触面703cより相対的に球通路700に近いため、遊技球Bの通過時に発生する風の影響を強く受けて非球接触面703b近傍のゴミやチリも吹き飛ばされるため、結局、遊技球Bの通過時に発生する風の影響が相対的に弱い非球接触面703cにゴミやチリが集積される。このように、本実施例によれば球接触面の両側の非球接触面の一方側にゴミを貯め易くできる。
図22は従来の球通路部材の構造を示している。図22(a)〜(f)に示す従来の球通路部材1701は、遊技球Bが通過可能な空間領域である球通路1700を確保できる広さの内部空間を有している。遊技球Bの進行方向にほぼ直交する平面で切断した球通路1700の断面は、遊技球Bの中心を含む平面で切断した遊技球Bの断面を所定の余裕を持って包含する形状に形成されている。遊技球Bの進行方向にほぼ直交する平面で切断した球通路部材1701の内壁1703の輪郭は、図中破線で示す球通路1700の断面輪郭と接する形状になっている。
内壁1703は、鉛直方向と遊技球Bの進行方向とを含む面にほぼ平行で遊技球Bの直径より広い間隔で水平方向(鉛直方向に直交する方向)に対向配置された一対の水平対向壁面と、水平方向と遊技球Bの進行方向とを含む面にほぼ平行で遊技球Bの直径より広い間隔で鉛直方向に対向配置された一対の鉛直対向壁面と、を有している。
図22(a)〜(c)に示す球通路部材1701の各壁面は、遊技球Bが接触可能な球接触面と、球接触面の両側で遊技球Bが接触不可能な2つの非球接触面とを有している。球接触面は球通路1700との接触面でもあり、非球接触面は球通路1700との非接触面でもある。一対の水平対向壁面と一対の鉛直対向壁面のそれぞれは、球接触面と非球接触面とが面一で平坦に形成されている。図22(a)は、球通路1700の中央領域を遊技球Bが通過している状態を示し、図22(b)は、球通路部材1701の内壁1703の左壁に沿いながら遊技球Bが通過している状態を示し、図22(c)は、球通路部材1701の内壁1703の右壁に沿いながら遊技球Bが通過している状態を示している。
このように、図22(a)〜(c)に示す従来の球通路部材1701では、相対的に鉛直下方の壁面の球接触面と非球接触面とが面一で平坦に形成されている。このため、従来の遊技球Bが接触する底面が広い場合、遊技球Bにゴミやチリが付着し易く遊技球Bがすぐに汚れてしまい遊技球Bの流下を阻害する要因となる場合がある。また、遊技球Bが接触する面がすり減って球の流れが安定しない場合がある。このため、図22(d)〜(f)に示すように遊技球Bが接触する面積を少なくした形状の球通路部材がある。
図22(d)〜(f)に示す球通路部材1701の各壁面は、遊技球Bが接触可能な球接触面と、球接触面の両側で遊技球Bが接触不可能な2つの非球接触面とを有している。球接触面は球通路1700との接触面でもあり、非球接触面は球通路1700との非接触面でもある。一対の水平対向壁面と、鉛直対向壁面のうちの相対的に鉛直上方の壁面はそれぞれ、球接触面と非球接触面とが面一で平坦に形成されている。これに対し、鉛直対向壁面のうちの相対的に鉛直下方の壁面は、遊技球Bが接触可能な球接触面1703aに対し、両側の非球接触面1703b、1703cが球接触面1703aに対し鉛直方向に深さhだけ低い位置に形成されている。図22(d)は、球通路1700の中央領域を遊技球Bが通過している状態を示し、図22(e)は、球通路部材1701の内壁1703の左壁に沿いながら遊技球Bが通過している状態を示し、図22(f)は、球通路部材1701の内壁1703の右壁に沿いながら遊技球Bが通過している状態を示している。
しかしながら、図22(d)〜(f)に示す球通路部材1701では、球接触面1703aに対する2つの非球接触面1703b、1703cの深さが均一であるため球通路部材1701内部に入り込んだゴミやチリが非球接触面1703b、1703cに均一に付着してしまう。このため、球通路部材701の清掃作業を行う場合の作業性が低下してしまい、メンテナンス性を向上させることができないという問題を有している。
これに対し、図9(a)に示す本実施例による球通路部材701によれば従来の球通路部材1701が抱えている課題を解決できる。図9(b)〜(i)に示す球通路部材701は、非球接触面703cの断面形状が異なる点を除き図9(a)に示す構成と同一である。図9(a)に示すものと同一機能あるいは作用を奏する構成要素には同一の符号を付して、これ以降の図示におけるその説明は省略する場合がある。
図9(b)に示す球通路部材701は、非球接触面703cの断面の輪郭が、下に凸の1つの半円状あるいはU字形状の曲線形状を有しており、非球接触面703cに一つの曲面で溝が形成されている点に特徴を有している。例えば非球接触面703cの曲面の最低部が、球接触面703aおよび非球接触面703bに対し鉛直方向に距離hだけ深い位置に形成されている。
図9(c)に示す球通路部材701は、非球接触面703cの断面の輪郭が、下に凸の半円状あるいはU字形状の曲線が複数並んだ形状を有しており、非球接触面703cに複数の曲面の溝が形成されている点に特徴を有している。例えば非球接触面703cの曲面の最低部が、球接触面703aおよび非球接触面703bに対し鉛直方向に距離hだけ深い位置に形成されている。
図9(d)に示す球通路部材701は、非球接触面703cの断面の輪郭が、上に凸の半円状あるいはU字形状の曲線が複数並んだ形状を有しており、非球接触面703cに複数の曲面の凹凸が形成されている点に特徴を有している。例えば非球接触面703cの隣接曲面間の最低部が、球接触面703aおよび非球接触面703bに対し鉛直方向に距離hだけ深い位置に形成されている。
図9(e)に示す球通路部材701は、非球接触面703cの断面の輪郭が、矩形状の複数の段差が水平方向に並んだ形状を有しており、非球接触面703cに複数の矩形状の凹凸が形成されている点に特徴を有している。例えば非球接触面703cの矩形状の最低部が、球接触面703aおよび非球接触面703bに対し鉛直方向に距離hだけ深い位置に形成されている。
図9(f)に示す球通路部材701は、非球接触面703cの断面の輪郭が、両側から中央に向かって下る複数の段差形状を有しており、非球接触面703cに両側から中央に向かって下る複数段の階段が形成されている点に特徴を有している。例えば非球接触面703cの階段の最低部が、球接触面703aおよび非球接触面703bに対し鉛直方向に距離hだけ深い位置に形成されている。
図9(g)に示す球通路部材701は、非球接触面703cの断面の輪郭が、両側から中央に向かって下るV字状の斜直線形状を有しており、非球接触面703cに両側から中央に向かって下る2つの傾斜平面が形成されている点に特徴を有している。例えば非球接触面703cの傾斜平面の最低部が、球接触面703aおよび非球接触面703bに対し鉛直方向に距離hだけ深い位置に形成されている。
図9(h)に示す球通路部材701は、非球接触面703cの断面の輪郭が、球接触面703aに向かって下る1つの斜直線形状を有しており、非球接触面703cに球接触面703aに向かって下る傾斜平面が形成されている点に特徴を有している。例えば非球接触面703cの傾斜平面の最低部が、球接触面703aおよび非球接触面703bに対し鉛直方向に距離hだけ深い位置に形成されている。非球接触面703cを傾斜面とすることにより、ゴミやチリをより貯め易くすることができる場合がある。
図9(i)に示す球通路部材701は、非球接触面703cの断面の輪郭が、球接触面703aから遠ざかる方向に下る1つの斜直線形状を有しており、非球接触面703cに球接触面703aから遠ざかる方向に下る傾斜平面が形成されている点に特徴を有している。例えば非球接触面703cの傾斜平面の最低部が、球接触面703aおよび非球接触面703bに対し鉛直方向に距離hだけ深い位置に形成されている。非球接触面703cを傾斜面とすることにより、ゴミやチリをより貯め易くすることができる場合がある。
図9(b)〜(i)に示す構成を備えたパチンコ機100においても、球接触面703aに対する2つの非球接触面703b、703cの高さ(深さ)が異なるので、球通路部材701内部に入り込んだゴミやチリを鉛直方向の高さが低い非球接触面703cに偏って集積付着させることができるようになる。このため、球通路700を遊技球Bがスムーズに通過することができ、遊技球Bを確実に誘導することができる場合がある。また、球通路部材701の清掃作業を行う場合の作業性を向上させることができ、メンテナンス性を向上させることができる場合がある。
図10は、本実施の形態によるパチンコ機100で用いられる球通路部材701の構造の実施例2を示している。図10(a)に示す球通路部材701は、非球接触面703bの断面形状が異なる点を除き図9(a)に示す構成と同一である。図10(b)に示す球通路部材701は、非球接触面703bの断面形状が異なる点を除き図9(i)に示す構成と同一である。図10(c)に示す球通路部材701は、球接触面703aと非球接触面703bの断面形状が異なる点を除き図9(i)に示す構成と同一である。図10(a)〜(c)において、図9(a)、(i)に示すものと同一の機能あるいは作用を奏する構成要素には同一の符号を付して、これ以降の図示におけるその説明は省略する場合がある。
図10(a)に示す球通路部材701は、球接触面703aと非球接触面703cが水平方向に広がる平面形状を有しているのに対し、非球接触面703bは球接触面703aに向かって下に傾斜した斜平面を少なくとも一部に有している点に特徴を有している。この構成にすることにより、非球接触面703b上に一旦停止したゴミやチリを、球通路部材701内を流通する空気の流れ等を利用して非球接触面703bの斜面を降下移動させ、次第に非球接触面703c側に集積することができる場合がある。
図10(b)に示す球通路部材701は、球接触面703aが水平方向に広がる平面形状を有し、非球接触面703cが球接触面703aから遠ざかる方向に下る傾斜平面を有しており、さらに、非球接触面703bが球接触面703aに向かって下に傾斜した斜平面を少なくとも一部に有している点に特徴を有している。この構成にすることにより、非球接触面703b上に一旦停止したゴミやチリを、球通路部材701内を流通する空気の流れ等を利用して非球接触面703bの斜面を降下移動させ、次第に非球接触面703c側に集積することができる場合がある。さらに、非球接触面703c上でゴミやチリをより一か所に集積できる場合がある。なお、水平面対する傾斜角は非球接触面703bより非球接触面703cの方が大きい方が望ましい。
図10(c)に示す球通路部材701は、非球接触面703bが図10(a)、(b)と同様に球接触面703aに向かって下に傾斜した斜平面を有しており、さらに球接触面703aが非球接触面703bと面一になって傾斜している平面形状を有している点に特徴を有している。この構成にすることにより、非球接触面703b上に一旦停止したゴミやチリを、球通路部材701内を流通する空気の流れ等を利用して非球接触面703bの斜面を降下移動させ、次第に非球接触面703c側に集積することができる場合がある。さらに、非球接触面703c上でゴミやチリをより一か所に集積できる場合がある。なお、水平面に対する傾斜角は非球接触面703bより非球接触面703cの方が大きい方が望ましい。また、図10に示す構成において、非接触面703cの断面形状は図9(b)〜(h)に示すものであってもよい。
図11は、本実施の形態によるパチンコ機100で用いられる球通路部材701の構造の実施例3を示している。図11(a)〜(h)に示す球通路部材701の鉛直対向壁面のうちの相対的に鉛直下方の壁面は、遊技球Bが接触可能な球接触面703aに対し、両側の非球接触面703b、703cが球接触面703aに対し鉛直方向に低く形成されている。非球接触面703bの断面の輪郭形状は、非球接触面703cの断面の輪郭形状に対し、球接触面703aの平面の中央に立てた法線について線対称になっている。図11(a)〜(h)に示す球通路部材701は、非球接触面703bの断面形状が異なる点を除き図9(b)〜(i)に示す構成と同一である。図9(b)〜(i)に示すものと同一の機能あるいは作用を奏する構成要素には同一の符号を付して、これ以降の図示におけるその説明は省略する場合がある。
図11(a)に示す球通路部材701は、非球接触面703b、703cのそれぞれの断面の輪郭が、下に凸の1つの半円状あるいはU字形状の曲線形状を有しており、非球接触面703b、703cのそれぞれに一つの曲面で溝が形成されている点に特徴を有している。例えば非球接触面703b、703cのそれぞれの曲面の最低部が、球接触面703aに対し鉛直方向に距離hだけ深い位置に形成されている。
図11(b)に示す球通路部材701は、非球接触面703b、703cのそれぞれの断面の輪郭が、下に凸の半円状あるいはU字形状の曲線が複数並んだ形状を有しており、非球接触面703b、703cのそれぞれに複数の曲面の溝が形成されている点に特徴を有している。例えば非球接触面703b、703cのそれぞれの曲面の最低部が、球接触面703aに対し鉛直方向に距離hだけ深い位置に形成されている。
図11(c)に示す球通路部材701は、非球接触面703b、703cのそれぞれの断面の輪郭が、上に凸の半円状あるいはU字形状の曲線が複数並んだ形状を有しており、非球接触面703b、703cのそれぞれに複数の曲面の凹凸が形成されている点に特徴を有している。例えば非球接触面703b、703cのそれぞれの隣接曲面間の最低部が、球接触面703aに対し鉛直方向に距離hだけ深い位置に形成されている。
図11(d)に示す球通路部材701は、非球接触面703b、703cのそれぞれの断面の輪郭が、矩形状の複数の段差が水平方向に並んだ形状を有しており、非球接触面703b、703cのそれぞれに複数の矩形状の凹凸が形成されている点に特徴を有している。例えば非球接触面703b、703cのそれぞれの矩形状の最低部が、球接触面703aに対し鉛直方向に距離hだけ深い位置に形成されている。
図11(e)に示す球通路部材701は、非球接触面703b、703cのそれぞれの断面の輪郭が、両側から中央に向かって下る複数の段差形状を有しており、非球接触面703b、703cのそれぞれに両側から中央に向かって下る複数段の階段が形成されている点に特徴を有している。例えば非球接触面703b、703cのそれぞれの階段の最低部が、球接触面703aに対し鉛直方向に距離hだけ深い位置に形成されている。
図11(f)に示す球通路部材701は、非球接触面703b、703cのそれぞれの断面の輪郭が、両側から中央に向かって下るV字状の斜直線形状を有しており、非球接触面703b、703cのそれぞれに両側から中央に向かって下る2つの傾斜平面が形成されている点に特徴を有している。例えば非球接触面703b、703cのそれぞれの傾斜平面の最低部が、球接触面703aに対し鉛直方向に距離hだけ深い位置に形成されている。
図11(g)に示す球通路部材701は、非球接触面703b、703cのそれぞれの断面の輪郭が、球接触面703aに向かって下る1つの斜直線形状を有しており、非球接触面703b、703cのそれぞれに球接触面703aに向かって下る傾斜平面が形成されている点に特徴を有している。例えば非球接触面703b、703cのそれぞれの傾斜平面の最低部が、球接触面703aに対し鉛直方向に距離hだけ深い位置に形成されている。非球接触面703b、703cのそれぞれを傾斜面とすることにより、ゴミやチリをより貯め易くすることができる場合がある。
図11(h)に示す球通路部材701は、非球接触面703b、703cのそれぞれの断面の輪郭が、球接触面703aから遠ざかる方向に下る1つの斜直線形状を有しており、非球接触面703b、703cのそれぞれに球接触面703aから遠ざかる方向に下る傾斜平面が形成されている点に特徴を有している。例えば非球接触面703b、703cのそれぞれの傾斜平面の最低部が、球接触面703aに対し鉛直方向に距離hだけ深い位置に形成されている。非球接触面703b、703cのそれぞれを傾斜面とすることにより、ゴミやチリをより貯め易くすることができる場合がある。
図11(a)〜(h)に示す球通路部材701は、球接触面703aに対する2つの非球接触面703b、703cの高さ(深さ)は等しいが、非球接触面703b、703cの面形状が不均一なので、球通路部材701内部に入り込んだゴミやチリを非球接触面703b、703c内で偏って集積付着させることができるようになる。このため、球通路700を遊技球Bがスムーズに通過することができ、遊技球Bを確実に誘導することができる場合がある。また、球通路部材701の清掃作業を行う場合の作業性を向上させることができ、メンテナンス性を向上させることができる場合がある。
図12は、本実施の形態によるパチンコ機100で用いられる球通路部材701の構造の実施例4を示している。上記実施例3の図11に示す球通路部材701では球接触面703を中心に左右対称の断面形状となる非球接触面703b、703cを形成して、非球接触面703b、703cの双方でゴミやチリを貯め易くしたが、本実施例による球通路部材701では球接触面703を中心に左右非対称の断面形状となる非球接触面703b、703cを形成して、非球接触面703b、703cの双方でゴミやチリを貯め易くした点に特徴を有している。なお、図9〜図11に示すものと同一の機能あるいは作用を奏する構成要素には同一の符号を付して、これ以降の図示におけるその説明は省略する場合がある。
図12(a)に示す球通路部材701は、非球接触面703bの断面の輪郭が、球接触面703aから遠ざかる方向に下る1つの斜直線形状を有しており、非球接触面703bに球接触面703aから遠ざかる方向に下る傾斜平面が形成され、非球接触面703cの断面の輪郭が、球接触面703aに向かって下る1つの斜直線形状を有しており、非球接触面703cに球接触面703aに向かって下る傾斜平面が形成されている点に特徴を有している。例えば非球接触面703b、703cのそれぞれの傾斜平面の最低部が、球接触面703aに対し鉛直方向に距離hだけ深い位置に形成されている。非球接触面703b、703cのそれぞれを傾斜面とすることにより、ゴミやチリをより貯め易くすることができる場合がある。
図12(a)に示す球通路部材701は、球接触面703aに対する2つの非球接触面703b、703cの高さ(深さ)は等しいが、非球接触面703b、703cの面形状が水平面に対して傾斜しているので、球通路部材701内部に入り込んだゴミやチリを非球接触面703b、703c内で偏って集積付着させることができるようになる。このため、球通路700を遊技球Bがスムーズに通過することができ、遊技球Bを確実に誘導することができる場合がある。また、球通路部材701の清掃作業を行う場合の作業性を向上させることができ、メンテナンス性を向上させることができる場合がある。
図12(b)に示す球通路部材701は、非球接触面703cの断面の輪郭が、下に凸の1つの半円状あるいはU字形状の曲線形状を有し、非球接触面703cに一つの曲面で溝が形成されて例えば非球接触面703cの曲面の最低部が、球接触面703aに対し鉛直方向に距離h2だけ深い位置に形成され、非球接触面703bの断面の輪郭が、下に凸の1つの半円状あるいはU字形状の曲線形状を有し、非球接触面703bに一つの曲面で溝が形成されて例えば非球接触面703bの曲面の最低部が、球接触面703aに対し鉛直方向に距離h2より長い距離h1だけ深い位置に形成されている。
図12(b)に示す球通路部材701は、球接触面703aに対する2つの非球接触面703b、703cの高さ(深さ)が異なっており、さらに非球接触面703b、703cの面形状が下に凸形状なので、球通路部材701内部に入り込んだゴミやチリを非球接触面703b、703c内で偏って集積付着させることができるようになる。このため、球通路700を遊技球Bがスムーズに通過することができ、遊技球Bを確実に誘導することができる場合がある。また、球通路部材701の清掃作業を行う場合の作業性を向上させることができ、メンテナンス性を向上させることができる場合がある。
図13〜図15は、本実施の形態によるパチンコ機100で用いられる球通路部材701の構造の実施例5を示している。本実施例による球通路部材701も上記実施例4と同様に、球接触面703を中心に左右非対称の断面形状となる非球接触面703b、703cを形成して、非球接触面703b、703cの双方でゴミやチリを貯め易くした点に特徴を有している。なお、図9〜図12に示すものと同一の機能あるいは作用を奏する構成要素には同一の符号を付して、これ以降の図示におけるその説明は省略する場合がある。
図13(a)に示す球通路部材701は、非球接触面703bの断面の輪郭が、球接触面703aから遠ざかる方向に下る斜直線形状を有しており、非球接触面703bに球接触面703aから遠ざかる方向に下る傾斜平面が形成され、非球接触面703cの断面の輪郭が、球接触面703aに向かって下る斜直線形状を有しており、非球接触面703cに球接触面703aに向かって下る傾斜平面が形成されている点に特徴を有している。さらに、非球接触面703bと非球接触面703cとが同一平面に含まれている点に特徴を有している。球接触面703aを第一の面として、非球接触面703bと非球接触面703cとを含む平面を第二の面とすると、第二の面は左下方向に傾斜して第一の面からの距離は左右方向の位置に応じて変化する。図13(a)に示すように、第二の面に含まれて同一方向に傾斜する非球接触面703b、703cは、非球接触面703cの球接触面703aからの第一の距離haが非球接触面703bの球接触面703aからの第二の距離hb(hb>ha)と異なっている。非球接触面703b、703cのそれぞれを傾斜面とすることにより、ゴミやチリをより貯め易くすることができる場合がある。図13(a)に示すように、複数のゴミPは非球接触面703b、703cのそれぞれの傾斜面の下端部に集積される。また、球通路部材701の外壁底面が球接触面703aと平行な平面形状である場合は、第二の面から外壁底面までの距離は球接触面703aの両側の位置に応じて変化する。例えば、非球接触面703cから外壁底面までの距離hdと非球接触面703bから外壁底面までの距離hcとはhd>hcを維持して変化する。なお、非球接触面703bと非球接触面703cとが同方向に傾斜しているが同一平面には含まれないように、非球接触面703bと非球接触面703cの傾斜角度を異ならせるようにしてもよい。
図13(b)に示す球通路部材701は、球通路部材701の外壁底面が球接触面703aと非平行であって、第二の面から外壁底面までの距離が球接触面703aの両側の位置に応じて変化している。例えば、非球接触面703cから外壁底面までの距離hfと非球接触面703bから外壁底面までの距離heとはhe>hfを維持して変化する。
図14に示す球通路部材701は、球通路部材701の外壁底面が非球接触面703b、703cと平行であって、第二の面から外壁底面までの距離が左右方向の位置に関わらず等距離(等厚)となる構成を例示している。
図15に示す球通路部材701は、球通路部材701の形状が図14に示すものと同一であり、球通路部材701の外壁底面も球接触面として利用されている構成を例示している。なお、球通路部材701の外壁底面以外の外壁面も球接触面として用いられてもよい。
図13〜図15に示す球通路部材701は、球接触面703aに対する2つの非球接触面703b、703cが同一平面に含まれて水平面となる球接触面703aに対して傾斜しているので、球通路部材701内部に入り込んだゴミやチリを非球接触面703b、703c内で偏って集積付着させることができるようになる。このため、球通路700を遊技球Bがスムーズに通過することができ、遊技球Bを確実に誘導することができる場合がある。また、球通路部材701の清掃作業を行う場合の作業性を向上させることができ、メンテナンス性を向上させることができる場合がある。
図16は本実施の形態によるパチンコ機100のアタッカユニットを示している。図16(a)はアタッカユニット800の正面図であり、図16(b)はアタッカユニット800の平面図であり、図16(c)はアタッカユニット800の斜視図である。図16に示すアタッカユニット800は、遊技盤200の所定位置に設けられた開口に嵌め込まれて、2つの可変入賞口234、235が飾り領域とともに遊技領域124に露出し、特図1始動口230に入球した遊技球が通過可能な特図1始動口用球通路部材810や特図2始動口232に入球した遊技球が通過可能な特図2始動口用球通路部材850が設けられた領域は遊技盤200の背面部に位置する。なお本例では飾り部の模様等は図3に示すものと異なっている。
図17(a)は図16(c)と同様のアタッカユニット800の斜視図であり、図17(b)は、図17(a)と同方向から見た特図1始動口用球通路部材810を示す部分拡大斜視図である。図17(b)に示すように特図1始動口用球通路部材810は、アタッカユニット800を取り付けたパチンコ機100を遊技店の島設備に設置した場合に鉛直方向に延びる球通路が形成される。特図1始動口用球通路部材810は、概略として両端が開口した中空四角柱状の上部材813の下方に同様な形状の下部材815を接続して構成されている。上部材813および下部材815には図11(b)〜(d)に示した球通路部材701の球接触面703aと同様の球接触面817aと、非球接触面703b、703cと同様の非球接触面817b、817cが形成されている。非球接触面817b、817cの表面は、微細凸凹形状に形成されている。
図18(a)は、図16(b)と同一のアタッカユニット800の平面図である。図18(a)に示すアタッカユニット800の左側で上下に延びる両矢印は遊技盤200の前後方向を示しており、図中「前」は遊技盤200の盤面側を示し「後」は遊技盤200の背面側を示している。この矢印は、アタッカユニット800が取り付けられたパチンコ機100が遊技店の島設備等に設置された場合に、アタッカユニット800の設置状態を示すものである。図18(b)は、図18(a)のA−A線で切断した断面を示している。図18(a)のA−A線は、特図1始動口用球通路部材810の球通路の中心を通っており、特図1始動口用球通路部材810の鉛直方向の断面構成を示すとともに可変入賞口234との配置関係も示している。図18(c)は、図18(b)の円形で囲んだ部分の拡大図である。図18(c)に示すように、球通路部材810を構成する上部材813と下部材815に設けられた球接触面817aは鉛直下方に向かって球通路部材810の内壁で構成される空間内に突出するように球転動面が傾斜している。従って、図中破線で示す複数の円形およびそれらを結ぶ下矢印で示すように遊技球Bは球接触面817aで転動しつつ特図1始動口用球通路部材810の球通路内を流下する。また、球通路部材810の球通路内を遊技球Bが概ね鉛直下方に流下するのに対し、可変入賞口234に入球した遊技球が球通路部材810の外壁底面を球接触面として水平方向側に流下する球通路820が形成されている。
図19(a)は、図18(b)と同一の断面図である。図19(b)は、図19(a)のB−B線で切断した断面を示している。図19(a)のB−B線は、特図1始動口用球通路部材810の下部材815と可変入賞口234の球通路820を通っている。図19(c)は、図19(b)の円形で囲んだ部分の拡大図である。図19(c)に示すように特図1始動口用球通路部材810は、アタッカユニット800を取り付けたパチンコ機100を遊技店の島設備に設置した場合に概ね鉛直方向に延びる球通路が形成される。特図1始動口用球通路部材810の下部材815には球通路部材701の球接触面703aと同様の球接触面817aと、非球接触面703b、703cと同様の非球接触面817b、817cが形成されている。非球接触面817b、817cの表面は、微細凸凹形状に形成されている。また、球通路部材810の球通路内を遊技球が概ね鉛直下方に流下するのに対し、可変入賞口234に入球した遊技球が球通路部材810の外壁底面を球接触面として水平方向側に流下する球通路820が形成されている。球通路820内には遊技球の流下方向を変化させる方向変更部材821が設けられているが、方向変更部材821は設けなくてもよい。
図19(d)は図19(c)に示す特図1始動口用球通路部材810の断面を模式的に示している。図19(d)に示す構成は図15に示す球通路部材701と同様の構成を有している。ぱちんこ遊技機内に発生するゴミは超微細なものであり、内壁815に重力で付着する場合よりも静電気で付着する場合の方が多い。そして、本例では、非球接触面817b、817cの球接触面817aからの距離を異ならせたので、発生したゴミを集め易くすることができ、清掃作業を容易に行うことができ、メンテナンス性を向上させることができる場合がある。本例は、球通路823の遊技入B1の流下方向と球通路823の外の遊技球B2の流下方向が異なっている例であるが、複数の球通路の流下方向は同じ方向でもよいし、直交する方向でもよい。
図20(a)、(b)は本実施の形態によるパチンコ機100の球通路ユニット830を示している。図20(a)は球通路ユニット830の斜視図であり、図20(b)は球通路ユニット830の正面図である。図20(a)、(b)に示す球通路ユニット830は、遊技盤200の背面側の所定位置に設けられて例えば複数の一般入賞口226に入球した遊技球が通過可能な球通路部材831〜835が設けられている。詳細な図示は省略するが図20(b)に矢印で示す球通路が設けられた球通路部材831〜835に上記実施例の球通路部材701を用いることができる。
図20(c)〜(e)は本実施の形態によるパチンコ機100の一般入賞口226に上記実施例の球通路部材701を適用した例を示している。図20(c)は、一般入賞口226を前側から見た斜視図であり、図20(d)は一般入賞口226を後側から見た斜視図であり、図20(e)は一般入賞口226の背面図である。図20(c)〜(e)に示す球通路部材840は、図11(g)に示す球通路部材701に類似しており、非球接触面847b、847cのそれぞれの断面の輪郭が、球接触面847aに向かって下る1つの下に凸の曲線形状を有しており、非球接触面847b、847cのそれぞれに球接触面847aに向かって下る傾斜曲面が形成されている点に特徴を有している。例えば非球接触面847b、847cのそれぞれの傾斜曲面の最低部が、球接触面847aに対し鉛直方向に所定距離だけ深い位置に形成されている。非球接触面847b、847cのそれぞれを傾斜曲面とすることにより、ゴミやチリをより貯め易くすることができる場合がある。
図20(f)、(g)は本実施の形態によるパチンコ機100の一般入賞口226に上記実施例の球通路部材701を適用した例を示している。図20(f)は一般入賞口226を後側から見た斜視図であり、図20(g)は一般入賞口226の背面図である。図20(f)、(g)に示す球通路部材850は、図12(b)や図13に示す球通路部材701に類似しており、非球接触面857cの断面の輪郭が、下に凸の1つの曲線形状を有し、非球接触面857cに一つの曲面で溝が形成されて例えば非球接触面857cの曲面の最低部が、球接触面857aに対し鉛直方向に所定の第一距離だけ深い位置に形成され、非球接触面857bの断面の輪郭が、下に凸の1つの曲線形状を有し、非球接触面857bに一つの曲面で溝が形成されて例えば非球接触面857bの曲面の最低部が、球接触面857aに対し鉛直方向に上記第一距離より長い所定の第二距離だけ深い位置に形成されている。非球接触面857b、857cのそれぞれを傾斜曲面とすることにより、ゴミやチリをより貯め易くすることができる場合がある。
図20(c)〜(e)および図20(f)、(g)に示す球通路部材840、850においても、上記実施例と同様の球通路部材840、850内部に入り込んだゴミやチリを非球接触面847b、847cや845b、845cで偏って集積付着させることができるようになる。このため、球通路を遊技球Bがスムーズに通過することができ、遊技球Bを確実に誘導することができる場合がある。また、球通路部材840、850の清掃作業を行う場合の作業性を向上させることができ、メンテナンス性を向上させることができる場合がある。
図21は、球通路部材701の球通路700の角度例を示している。図21(a)は球通路部材701の球通路700が水平方向(0度とする)である場合を示している。球通路部材701内に表示された矢印の方向に球通路内の遊技球が進行することを示している。図21(b)は球通路部材701の球通路700が傾斜角α(0度<α)で傾斜している状態を示している。図21(c)は球通路部材701の球通路700が傾斜角β(α<β)で傾斜している状態を示している。図21(d)は球通路部材701の球通路700が鉛直方向になっている状態を示している。球通路700が鉛直方向に平行になる場合には球接触面を対向する複数の面に備えるようにしてもよい。このように本実施形態による球通路部材701は、球通路が水平方向から鉛直方向のいずれの状態においても使用可能であり、すでに説明した効果を奏することが可能である。
次に、図23乃至図35を用いて本発明の一実施の形態によるパチンコ機100で用いられている球通路ユニットについて説明する。球通路ユニットは、一般入賞口226や可変入賞口234、235、あるいは特図1始動口230や特図2始動口232に入球した遊技球が通過可能な球通路を形成するように、入賞口や始動口の内壁部、および図3に示す遊技盤200の背面側の球通過領域内に設けられている。
図23乃至図35を用いた球通路ユニット900の説明において、鉛直方向(上下方向と称する場合もある)あるいは水平方向はパチンコ機100を例えば島設備に設置した状態での鉛直方向あるいは水平方向を指す。同様に、左右方向は水平方向のうち、遊技盤200に向かって左右方向を指す。また、前後方向は水平方向のうち、遊技盤200に直交する方向であって遊技盤200から透明板部材118に向かう方向を前方向、その逆を後方向と呼ぶ。
また、図23乃至図35において「上」と「下」の表記がある両矢印は鉛直方向を示しており、「上」は鉛直上方を示し「下」は鉛直下方を示している。また、図23乃至図35において「左」と「右」の表記がある両矢印は左右方向を示しており、「左」は左方向を示し、「右」は右方向を示している。また、図23乃至図35において「前」と「後」の表記がある両矢印は前後方向を示しており、「前」は前方向を示し、「後」は後方向を示している。なお、方向を示す矢印が図中に代表的に一つだけ表示され、当該図中に複数の球通路ユニット900が表示されている場合は、それぞれの球通路ユニット900に対して当該方向を示す矢印が適用される。
これらの矢印は、球通路ユニット900を含む球通路機構が取り付けられたパチンコ機100が遊技店の島設備等に設置された場合に、球通路ユニット900の設置状態を示すものである。なお、各図において引出線とともに符号BまたはB´で示され、中央に「球」と表記された円形形状は、球通路ユニット900内の球通路内に位置する遊技球を例示しており、球通路ユニット900の構成要素ではない。
次に、図23を用いて本発明の一実施の形態によるパチンコ機100で用いられる球通路ユニット900の構造を示す実施例6について説明する。図23は、上下方向に延びる直線(直線軸)と前後方向に延びる直線(直線軸)の双方に平行であって球通路902の中心軸に直交する平面で切断した球通路ユニット900の断面を、右側から左方向に見た状態を示している。当該断面は球通路902を遊技球Bの進行方向に直交する平面で切断した断面(球通路断面)でもある。なお、後程説明する図26(a−1)〜(d−2)、図27、図31(a)〜(c−2)、および図32(a)〜(c)も同様の断面状態を図示している。
球通路ユニット900は、第一の内壁911、第二の内壁912、第三の内壁913、第四の内壁920、第五の内壁930、および第六の内壁940の複数の内壁を備えている。なお、第一の内壁911〜第三の内壁913を一括りにして第一〜第三の内壁910と総称する場合がある。球通路ユニット900は、遊技球Bが通過可能な空間領域である球通路902を確保できる広さの内部空間を有している。遊技球Bの進行方向にほぼ直交する平面で切断した球通路902の断面の輪郭は、遊技球Bの中心を含む平面で切断した遊技球Bの断面を所定の余裕を持って包含する形状に形成されている。遊技球Bの進行方向にほぼ直交する平面で切断した球通路ユニット900の第一〜第三の内壁910および第四〜第六の内壁920〜940の輪郭は、図中破線で示す球通路902の断面輪郭と接する形状になっている。
図23に示す例では、第一〜第三の内壁910および第四〜第六の内壁920〜940は、上下方向と遊技球Bの進行方向とを含む面にほぼ平行で遊技球Bの直径より広い間隔で前後方向(鉛直方向に直交する方向)に対向配置された一対の水平対向壁面となる第四の内壁920および第五の内壁930と、前後方向と遊技球Bの進行方向とを含む面にほぼ平行で遊技球Bの直径より広い間隔で上下方向に対向配置された一対の鉛直対向壁面となる第一〜第三の内壁910および第六の内壁940と、を有している。本例では、遊技球Bの進行方向にほぼ直交する平面で切断した球通路ユニット900の第一〜第三の内壁910および第四〜第六の内壁920〜940の水平対向壁面と鉛直対向壁面の輪郭は直線で構成されているが、曲線を含んでいてもよい。
一対の水平対向壁面(第四の内壁920および第五の内壁930)と、鉛直対向壁面のうちの相対的に上方の壁面(第六の内壁940)はそれぞれ、球接触面と非球接触面とが平坦に形成されている。これに対し、鉛直対向壁面のうちの相対的に下方の壁面(第一〜第三の内壁910)は、遊技球Bが接触可能な第一の壁面911に対し、図中左側(球通路ユニット900の配置方向では前側)の第二の壁面912と図中右側(球通路ユニット900の配置方向では後側)の第三の壁面913は第一の壁面911に対し下方向に所定深さ(高さ)だけ低い位置に形成されて遊技球Bが接触不可能な壁面となっている。このように本実施例の球通路ユニット900は、相対的に下方に位置する第一〜第三の内壁910が、第一の壁面911を挟んだ両側の第二の壁面912と第三の壁面913とで下方向の高さが異なるように構成されている。なお、鉛直対向壁面のうちの相対的に上方の壁面(第六の内壁940)を設けずに開口状態にしておいてもよい。
また、第一の内壁911と第六の内壁940は、前後方向と遊技球Bの進行方向とを含む面にほぼ平行で遊技球Bの直径より広い間隔で上下方向に対向配置された一対の鉛直対向壁面である。第一の内壁911は遊技球Bが転動可能であり、第二の内壁912と第三の内壁913は遊技球Bが接触不可能である。また、第四〜第六の内壁920〜940は遊技球Bが接触可能である。第二の内壁912は、球通路902を遊技球Bの進行方向に直交する平面で切断した断面(球通路断面)において、第一の内壁911の図23における図示の左右側(球通路ユニット900の配置方向では前後側)のうちの一方側(第一の一方側)Lに位置する内壁である。本例では、第一の一方側Lは図23の図示における第一の内壁911の左側である。また、第三の内壁913は、球通路断面において、第一の内壁911の図23における左右側のうちの他方側(第一の他方側)Rに位置する内壁である。本例では、第一の他方側Rは図23の図示における第一の内壁911の右側である。また、第二の内壁912の一部の面は第二の面912aであり、他の一部の面は第二の他の面912bである。第二の面912aの第一の他方側Rの部位(第一の部位912aa)よりも球通路断面における上下方向の一方側(第二の一方側(本例では下方側))Dに第二の面912aの第一の一方側Lの部位(第二の部位912ab)が位置している。また、第三の内壁913の一部の面は第三の面913aであり、他の一部の面は第三の他の面913bである。第三の面913aの第一の他方側Rの部位(第三の部位913aa)よりも第二の一方側Dに第三の面913aの第一の一方側Lの部位(第四の部位913ab)が位置している。また、第一の内壁911の一部の面は第一の面911aであり、他の一部の面は第一の他の面911bである。
図23に示す球通路ユニット900は、第二の内壁912と第三の内壁913が同一平面内にあり、球通路ユニット900の外壁底面が第二の内壁912と第三の内壁913に平行であって、第二の内壁912と第三の内壁913から外壁底面までの距離が前後方向の位置に関わらず等距離(等厚)になっている。
また、第二の内壁912は、第一の内壁911と非平行な第二の面912aや第二の他の面912bを含んでいる。
また、第三の内壁913は、第一の内壁911と非平行な第三の面913aや第三の他の面913bを含んでいる。
また、球通路ユニット900の複数の外壁のうちの一の外壁は、第一の外壁である。第一の外壁は、第一〜第三の内壁910の反対側(鉛直下方)にあり、遊技球B´が接触可能であってもよい。
また、第一の外壁は、第二の内壁912と平行であってもよい。
また、第二の内壁912は、第一の内壁911よりも球通路902を流下する遊技球Bから離れた位置にあり、第三の内壁913は、第一の内壁911よりも球通路902を流下する遊技球Bから離れた位置にある。
また、第一の部位912aaは第二の面912aの一端部であり、第二の部位912abは第二の面912aの他端部であり、第三の部位913aaは第三の面913aの一端部であり、第四の部位913abは第三の面913aの他端部であってもよい。
図24は、本実施の形態によるパチンコ機100で用いられる球通路ユニット900の第一の内壁911の傾斜状態を示している。図24(a)〜(e)のそれぞれは、上下方向に延びる直線と左右方向に延びる直線の双方に平行であって、球通路902の中心軸を含む平面で切断した球通路ユニット900の断面を、前側から後方向に見た状態を示している。
図24(a)は、第一の内壁911が左上から右下に向かって一直線状に傾斜している構成を示している。第一の内壁911の球通路902と接触する面(例えば、第一の面911a)は前後方向に平行で遊技球Bの進行方向に沿って延びる平面形状になっている。図中の球通路902に示す矢印は遊技球Bの進行方向を示しており、本例では第一の内壁911に沿って左上から右下に向かって一直線状に傾斜して形成された球通路902内を遊技球Bが左上から右下に向かって転がり落ちている状態を示している。また、図示していないが、第二の内壁912と第三の内壁913も第一の内壁911と同様に遊技球Bの進行方向に沿って左上から右下に傾斜している。
図24(b)は、第一の内壁911が全体として左上から右下に向かって傾斜している構成を示している。図24(b)に示す第一の内壁911は、図24(a)に示す第一の内壁911より緩い傾斜角で傾斜して球通路902と接触する複数の平面部分を有している。当該複数の平面部分は前後方向に平行で遊技球Bの進行方向に沿って傾斜している。隣接する二つの平面部分の間には短距離だが急峻に落ちる段差951が形成されている。段差951は垂直でもよいし傾斜していてもよい。本例の第一の内壁911によれば、図24(a)の第一の内壁911に比して緩い傾斜角の平面部で遊技球Bの移動速度の上昇を抑制することができる。また、段差951での遊技球Bの落下の衝撃を第一の内壁911に伝達して、第一〜第三の内壁910および第四〜第六の内壁920〜940を振動させたり、遊技球B自体を振動させたり、さらに球通路902内の空気を振動させたりすることができるので、移動中の遊技球Bや第一〜第三の内壁910および第四〜第六の内壁920〜940に付着しているゴミ等を落ち易くすることができる場合がある。なお、第一の内壁911と対向する第六の内壁940は、第一の内壁911と同様の段差を有していてもよいし、有していなくてもよい。また、不図示の第二の内壁912と第三の内壁913も第一の内壁911と同様の段差を有していてもよいし、有していなくてもよい。
図24(c)は、第一の内壁911が全体として左上から右下に向かって傾斜している構成を示している。第一の内壁911の球通路902と接触する面の断面は、頂角が鈍角の三角形が遊技球Bの進行方向に沿って並ぶノコギリ刃形状になっている。ノコギリ刃の三角形の頂点の左側の辺は左右方向に平行になっている。これにより、図24(c)に示す第一の内壁911は、傾斜せずに左右方向と前後方向に平行で球通路902と接触する複数の水平面部分を有している。隣接する二つの水平面部分は緩やかに傾斜する傾斜平面(断面は三角形の右側の辺に該当する)955で接続されている。本例の第一の内壁911によれば、水平面部分で遊技球Bの移動速度の上昇を抑制しつつ、水平面部分と傾斜平面955が交互に繰り返されることにより遊技球Bの移動速度に周期的な変動を生じさせることができる。遊技球Bの移動速度の周期的な変動で第一の内壁911に振動を発生させて、第一〜第三の内壁910および第四〜第六の内壁920〜940を振動させたり、遊技球B自体を振動させたり、さらに球通路902内の空気を振動させたりすることができるので、移動中の遊技球Bや第一〜第三の内壁910および第四〜第六の内壁920〜940に付着しているゴミ等を落ち易くすることができる場合がある。なお、第一の内壁911と対向する第六の内壁940は、第一の内壁911と同様のノコギリ刃形状を有していてもよいし、有していなくてもよい。また、不図示の第二の内壁912と第三の内壁913も第一の内壁911と同様のノコギリ刃形状を有していてもよいし、有していなくてもよい。
図24(d)は、第一の内壁911が全体としては左上から右下に向かって傾斜しておらず、一部領域だけが遊技球Bの進行方向と非平行になっている構成を示している。図24(d)に示す第一の内壁911は、傾斜せずに左右方向と前後方向に平行で球通路902と接触する複数の水平面部分を有している。隣接する二つの水平面部分は例えば45度の傾斜角で右下に傾斜する傾斜平面959で接続されている。本例の第一の内壁911によれば、遊技球Bを慣性により水平面部分上を移動させ、遊技球Bが摩擦等により停止する前に傾斜平面959で遊技球Bに進行方向に向かう力を作用させて、次の水平面部分上で遊技球Bを慣性により移動させる。傾斜平面959から次の水平面部分に遊技球Bが移動した際に生じる衝撃を第一の内壁911に伝達して、第一〜第三の内壁910および第四〜第六の内壁920〜940を振動させたり、遊技球B自体を振動させたり、さらに球通路902内の空気を振動させたりすることができるので、移動中の遊技球Bや第一〜第三の内壁910および第四〜第六の内壁920〜940に付着しているゴミ等を落ち易くすることができる場合がある。なお、第一の内壁911と対向する第六の内壁940は、第一の内壁911と同様の傾斜平面を有していてもよいし、有していなくてもよい。また、不図示の第二の内壁912と第三の内壁913も第一の内壁911と同様の傾斜平面を有していてもよいし、有していなくてもよい。
図24(e)は、図24(d)に示す第一の内壁911が鉛直方向に延びている構成を示している。第一の内壁911は、遊技球Bの進行方向に平行な面と遊技球Bの進行方向に非平行な面961を有している。この構成によっても、遊技球Bは球通路902内を転動して第一の内壁911に振動を伝達することができ、遊技球Bや第一の内壁911に付着しているゴミ等を落ち易くすることができる場合がある。
図25は、本発明の一実施の形態によるパチンコ機100で用いられる球通路ユニット900の第一の内壁911の形状例を示している。図25(a)、(b)に示す球通路ユニット900の球通路902は、前後方向に平行で球通路902の中心軸を通る平面で切断した断面を上側から下方向に見た状態を示している。図25(c)、(d)に示す球通路ユニット900の球通路902のうち、左右方向に延びる球通路は前後方向に平行で球通路902の中心軸を通る平面で切断した断面を上側から下方向に見た状態を示しており、前後方向に延びる球通路は左右方向に平行で球通路902の中心軸を通る平面で切断した断面を上側から下方向に見た状態を示している。
図25(a)は、第一の内壁911が左上から右下に向かって一直線状に延びて形成されている構成を示している。図中の球通路902に示す矢印は遊技球Bの進行方向を示しており、第一の内壁911に沿って左上から右下に向かって一直線状に形成された球通路902内を遊技球Bが左上から右下に向かって転がっている状態を示している。本例では、第四の内壁920と第五の内壁930は、第一の内壁911と平行であるが、第四の内壁920と第五の内壁930の間隔が遊技球Bの直径より広く、球通路902を確保できる広さの内部空間が形成されるのであれば、第四の内壁920と第五の内壁930は第一の内壁911と平行でなくてもよい。
図25(b)は、第一の内壁911が前後方向に蛇行しながら左上から右下に向かって曲線状に延びて形成されている構成を示している。図中の球通路902に示す矢印は遊技球Bの進行方向を示しており、第一の内壁911に沿って前後方向に蛇行しながら左上から右下に向かって曲線状に形成された球通路902内を遊技球Bが前後方向に蛇行しながら左上から右下に向かって転がっている状態を示している。本例では、第四の内壁920と第五の内壁930は、第一の内壁911と平行な曲線であるが、第四の内壁920と第五の内壁930の間隔が遊技球Bの直径より広く、球通路902を確保できる広さの内部空間が形成されるのであれば、第四の内壁920と第五の内壁930は第一の内壁911と平行でなくてもよい。
図25(c)は、第一の内壁911が直角に曲がる領域を有している構成を示している。第一の内壁911が前後方向を前上から後下に直線状に延びてから直角に曲がって左右方向を左上から右下に直線状に延びている。図中の球通路902に示す矢印は遊技球Bの進行方向を示しており、第一の内壁911に沿って直角に曲がって形成された球通路902内を遊技球Bが直角に曲がって転がっている状態を示している。本例では、第四の内壁920と第五の内壁930は、第一の内壁911と平行な曲線であるが、第四の内壁920と第五の内壁930の間隔が遊技球Bの直径より広く、球通路902を確保できる広さの内部空間が形成されるのであれば、第四の内壁920と第五の内壁930は第一の内壁911と平行でなくてもよい。
図25(d)は図25(c)に示す構成の変形例を示している。図25(d)に示す第一の内壁911は、直角に曲がる領域が緩やかに曲がっている点に特徴を有している。第一の内壁911に沿って緩やかに直角に曲がる球通路902内を遊技球Bが滑らかに直角部を曲がって転がることができる。
図26は、本発明の一実施の形態によるパチンコ機100で用いられる球通路ユニット900の構造の実施例7を示している。図26において、紙面の上下方向は鉛直上下方向を表し、紙面の左右方向は前後方向を表し、紙面に直交する方向は左右方向を表している。図26(a−1)は、球通路ユニット900の後側に他の球通路ユニット900´が隣接配置されている構成を示している。球通路ユニット900は、図23に示す球通路ユニット900と同一の断面形状を有し、球通路902を確保できる広さの内部空間が形成されている。本例では隣接配置される球通路ユニット900´も図23に示す球通路ユニット900と同一の断面形状を有し、球通路902を確保できる広さの内部空間が形成されている。球通路ユニット900の球通路(第一の球通路)902に対し、球通路ユニット900の第一〜第三の内壁910と第四〜第六の内壁920〜940のうちの第五の内壁930を隔てた位置に、球通路ユニット900´の球通路(第二の球通路)が配置されている。なお、球通路ユニット900´の方が球通路ユニット900より前側に配置されていてもよい。この場合は、球通路ユニット900の球通路902に対し、球通路ユニット900の第一〜第三の内壁910と第四〜第六の内壁920〜940のうちの第四の内壁920を隔てた位置に、球通路ユニット900´の球通路が配置される。本例では球通路ユニット900の第六の内壁940と反対側の外壁の表面と球通路ユニット900´の上部外壁の表面とが面一になるように配置されているが、球通路ユニット900と球通路ユニット900´が上下方向にずれて配置されていてもよい。球通路ユニット900と球通路ユニット900´は隣接する外壁面に接着剤を塗布して一体的に固定されているが、ねじ留め等で両者を一体的に固定してもよい。なお、球通路ユニット900と球通路ユニット900´の隣接外壁面を前後方向に離間させて球通路ユニット900と球通路ユニット900´を配置して固定してもよい。
図26(a−1)に示す球通路ユニット900の球通路902は、球通路ユニット900´の球通路が隣接しているので、清掃機具(綿棒など)の角度を変えたり持ち手を変えたりせずに二つの球通路の清掃作業を行うことができる場合があり、球通路ユニットの清掃作業を行う場合の作業性を向上させることができる場合がある。また、球通路ユニット900´の球通路を通過する遊技球B´による振動によって球通路902のゴミを集め易い場合がある。また、球通路ユニット900の球通路902を通過する遊技球Bによる振動によって球通路ユニット900´の球通路のゴミを集め易い場合がある。
図26(a−2)は、球通路ユニット900の後側に他の球通路ユニット900´が隣接配置されている構成を示している。本例の球通路ユニット900´は、第二の内壁と第三の内壁が傾斜しておらず第一の内壁と平行な面を有している。この点を除き図26(a−2)に示す構成は図26(a−1)に示す構成と同様であり、同様の効果を奏する場合がある。
図26(b−1)に示す球通路ユニット900は、球通路902の後側にさらに球通路が隣接配置されている構成を有している。球通路ユニット900は、図23に示す球通路ユニット900と同一の断面形状を有して球通路902を確保できる広さの内部空間が前後方向に二つ隣接配置されている。二つの内部空間のそれぞれには球通路が形成されている。前側の内部空間を構成する水平対向壁面のうちの後側の内壁面の反対側の外壁面が、後側の内部空間の水平対向壁面のうちの前側の内壁面になっている。つまり、球通路ユニット900の前側の球通路(第一の球通路)902の第一〜第三の内壁910と第四〜第六の内壁920〜940のうちの第五の内壁930を隔てた位置に第二の球通路が配置されている。本例では球通路ユニット900の二つの球通路は前後方向に一列に配置されて前後方向に見て完全に重なるように配置しているが、前側の球通路と後側の球通路とが上下方向にずれて配置されていてもよい。
図26(b−1)に示す球通路ユニット900の二つの球通路が隣接しているので、清掃機具(綿棒など)の角度を変えたり持ち手を変えたりせずに清掃作業を行うことができる場合があり、球通路ユニット900の清掃作業を行う場合の作業性を向上させることができる場合がある。また、一方の球通路を通過する遊技球による振動によって他方の球通路のゴミを集め易い場合がある。
図26(b−2)に示す球通路ユニット900は、球通路902の後側にさらに球通路が隣接配置されている構成を有している。後側の球通路は、第二の内壁と第三の内壁が傾斜しておらず第一の内壁と平行な面を有している。この点を除き図26(b−2)に示す構成は図26(b−1)に示す構成と同様であり、同様の効果を奏する場合がある。
図26(c−1)は、球通路ユニット900の上側に他の球通路ユニット900´が隣接配置されている構成を示している。球通路ユニット900は、図23に示す球通路ユニット900と同一の断面形状を有し、球通路902を確保できる広さの内部空間が形成されている。球通路ユニット900´は図23に示す球通路ユニット900と同一の内部空間の断面形状を有して球通路902と同一の球通路が確保されている。球通路ユニット900´の第一〜第三の内壁の反対側の外壁は、図13(a)に示す球通路断面と同一の形状に形成されている。これにより、球通路ユニット900´を球通路ユニット900上に安定して載置することができる。球通路ユニット900の球通路(第一の球通路)902に対し、球通路ユニット900の第一〜第三の内壁910と第四〜第六の内壁920〜940のうちの第六の内壁940を隔てた位置に、球通路ユニット900´の球通路(第二の球通路)が配置されている。本例では球通路ユニット900の第四の内壁940と反対側の外壁の表面と球通路ユニット900´の前部外壁の表面とが面一になるように配置されているが、球通路ユニット900と球通路ユニット900´が左右方向にずれて配置されていてもよい。球通路ユニット900と球通路ユニット900´は隣接する外壁面に接着剤を塗布して一体的に固定されているが、ねじ留め等で両者を一体的に固定してもよい。なお、球通路ユニット900と球通路ユニット900´の隣接外壁面を上下方向に離間させて球通路ユニット900と球通路ユニット900´を配置して固定してもよい。
図26(c−1)に示す球通路ユニット900の球通路902は、球通路ユニット900´の球通路が隣接しているので、清掃機具(綿棒など)の角度を変えたり持ち手を変えたりせずに二つの球通路の清掃作業を行うことができる場合があり、球通路ユニットの清掃作業を行う場合の作業性を向上させることができる場合がある。また、球通路ユニット900´の球通路を通過する遊技球B´による振動によって球通路902のゴミを集め易い場合がある。また、球通路ユニット900の球通路902を通過する遊技球Bによる振動によって球通路ユニット900´の球通路のゴミを集め易い場合がある。
図26(c−2)は、球通路ユニット900の下側に他の球通路ユニット900´が隣接配置されている構成を示している。球通路ユニット900は、図23に示す球通路ユニット900と同一の断面形状を有し、球通路902を確保できる広さの内部空間が形成されている。球通路ユニット900´は図23に示す球通路ユニット900と同一の内部空間の断面形状を有して球通路902と同一の球通路が確保されている。球通路ユニット900´の第六の内壁の反対側の外壁は、球通路ユニット900の第一〜第三の内壁910の反対側の外壁と接触して、球通路ユニット900を球通路ユニット900´上に安定して載置することができる形状に形成されている。球通路ユニット900の球通路(第一の球通路)902に対し、球通路ユニット900の第一〜第三の内壁910と第四〜第六の内壁920〜940のうちの第一〜第三の内壁910を隔てた位置に、球通路ユニット900´の球通路(第二の球通路)が配置されている。本例では球通路ユニット900の第四の内壁940と反対側の外壁の表面と球通路ユニット900´の前部外壁の表面とが面一になるように配置されているが、球通路ユニット900と球通路ユニット900´が左右方向にずれて配置されていてもよい。球通路ユニット900と球通路ユニット900´は隣接する外壁面に接着剤を塗布して一体的に固定されているが、ねじ留め等で両者を一体的に固定してもよい。なお、球通路ユニット900と球通路ユニット900´の隣接外壁面を上下方向に離間させて球通路ユニット900と球通路ユニット900´を配置して固定してもよい。これにより、図26(c−1)に示す構成と同様の効果を奏する場合がある。
図26(c−3)は、球通路ユニット900の上側に他の球通路ユニット900´が隣接配置されている構成を示している。本例の球通路ユニット900´は、第二の内壁と第三の内壁が傾斜しておらず第一の内壁と平行な面を有している。この点を除き図26(c−3)に示す構成は図26(c−1)に示す構成と同様であり、同様の効果を奏する場合がある。
図26(d−1)に示す球通路ユニット900は、球通路902の上側にさらに球通路が隣接配置されている構成を有している。球通路ユニット900は、図23に示す球通路ユニット900と同一の断面形状を有して球通路902を確保できる広さの内部空間が上下方向に二つ隣接配置されている。二つの内部空間のそれぞれには球通路が形成されている。下側の内部空間を構成する鉛直対向壁面のうちの上側の内壁面の反対側の外壁面が、上側の内部空間の鉛直対向壁面のうちの下側の内壁面になっている。つまり、球通路ユニット900の下側の球通路(第一の球通路)902の第一〜第三の内壁910と第四〜第六の内壁920〜940のうちの第六の内壁940を隔てた位置に第二の球通路が配置されている。本例では球通路ユニット900の二つの球通路は上下方向に一列に配置されて上下方向に見て完全に重なるように配置しているが、下側の球通路と上側の球通路とが左右方向にずれて配置されていてもよい。
図26(d−1)に示す球通路ユニット900の二つの球通路が隣接しているので、清掃機具(綿棒など)の角度を変えたり持ち手を変えたりせずに清掃作業を行うことができる場合があり、球通路ユニット900の清掃作業を行う場合の作業性を向上させることができる場合がある。また、一方の球通路を通過する遊技球による振動によって他方の球通路のゴミを集め易い場合がある。
図26(d−2)に示す球通路ユニット900は、球通路902の上側にさらに球通路が隣接配置されている構成を有している。上側の球通路は、第二の内壁と第三の内壁が傾斜しておらず第一の内壁と平行な面を有している。この点を除き図26(d−2)に示す構成は図26(d−1)に示す構成と同様であり、同様の効果を奏する場合がある。
図26(a−1)〜(d−2)を用いて説明した構成は組み合わせて用いてももちろんよい。図26(a−1)〜(d−2)の複数の構成を組み合わせて用いることができる。また、一つの球通路ユニット内に三つ以上の球通路が形成されていてもよいし、三つ以上の球通路ユニットを隣接配置してもよい。また、複数の球通路を有する球通路ユニットに他の球通路ユニットを隣接配置してももちろんよい。
図27は、本発明の一実施の形態によるパチンコ機100で用いられる球通路ユニット900の近傍の他の部材(ユニット)の配置例を示している。図27において、紙面の上下方向は鉛直上下方向を表し、紙面の左右方向は前後方向を表し、紙面に直交する方向は左右方向を表している。図27に示す球通路ユニット900の球通路断面は、図23に示す球通路ユニット900の球通路断面と同形状であり、第二の内壁912と第三の内壁913が同一平面内にあり、球通路ユニット900の外壁底面が第二の内壁912と第三の内壁913に平行であるので、球通路ユニット900の第二の内壁912と第三の内壁913に対応する外壁側は前後方向において前側下方から後側上方に向かう斜面になっている。このため、水平面と外壁側の斜面とで形成される空間を他のユニット963を配置する配置領域として利用することができる。図27では他のユニットの例として、基板ケースの一端部が当該配置領域に配置されている。なお、当該配置領域には、他のユニット(部材)として、裏機構ユニット、裏機構カバー、基板、板金、配線、球通路ユニット、または造形物等を配置することができる。
図28は、本発明の一実施の形態によるパチンコ機100で用いられる球通路ユニット900の配置例を示す斜視図である。図28において、紙面の上下方向は鉛直上下方向を表し、紙面の左下から右上に延びる方向は前後方向を表し、紙面の左上から右下に延びる方向は左右方向を表している。図28(a)は、球通路ユニット900の第二の内壁912と第三の内壁913に対応する外壁側に他の球通路ユニット900´が位置している状態を示している。球通路ユニット900の球通路は左上から右下に延びているのに対して他の球通路ユニット900´の球通路は後上から前下に延びている。図28(b)は、球通路ユニット900の第二の内壁912と第三の内壁913に対応する外壁側に他の球通路ユニット900´が位置している状態を示している。球通路ユニット900の球通路は上下方向に延びているのに対して他の球通路ユニット900´の球通路は前左上から後右下に延びている。この配置例によっても、球通路ユニット900´の球通路を通過する遊技球B´による振動によって球通路902のゴミを集め易い場合がある。また、球通路ユニット900の球通路902を通過する遊技球Bによる振動によって球通路ユニット900´の球通路のゴミを集め易い場合がある。
図29は、本発明の一実施の形態によるパチンコ機100で用いられる球通路ユニット900の配置例示す斜視図である。図29において、紙面の上下方向は鉛直上下方向を表し、紙面の左下から右上に延びる方向は前後方向を表し、紙面の左上から右下に延びる方向は左右方向を表している。図29に示す配置例は、球通路ユニット900の後側に他の球通路ユニット900´が隣接配置されている構成を示している。球通路ユニット900の球通路は左上から右下に一直線状に形成されている。一方、隣接する球通路ユニット900´の球通路は、急傾斜で左上から右下に一直線状に延びている部分と、当該部分に接続されて球通路ユニット900の球通路と同一の傾斜角で左上から右下に一直線状に延びている部分とで構成されている。このように、図29に示す配置例では球通路ユニット900の球通路に対し、他の球通路ユニット900´の球通路は一部が平行で他の一部が非平行となる配置になっている。なお、球通路ユニット900の後側に他の球通路ユニット900´が隣接配置されている構成を示しているが、球通路ユニット900の上側に他の球通路ユニット900´が隣接配置されていてももちろんよい。この配置例によっても、球通路ユニット900´の球通路を通過する遊技球B´による振動によって球通路902のゴミを集め易い場合がある。また、球通路ユニット900の球通路902を通過する遊技球Bによる振動によって球通路ユニット900´の球通路のゴミを集め易い場合がある。
図30は、本発明の一実施の形態によるパチンコ機100で用いられる球通路ユニット900に形成されたスリットの配置例を示す斜視図である。図30において、紙面の上下方向は鉛直上下方向を表し、紙面の左下から右上に延びる方向は前後方向を表し、紙面の左上から右下に延びる方向は左右方向を表している。図30(a)は、球通路ユニット900の第四の内壁920と第五の壁面930のそれぞれに複数のスリット965が設けられている構成を示している。スリット965のスペース(空隙)は長手方向が第一の内壁911の延伸方向と平行になっている。複数のスリット965は第四の内壁920と第五の壁面930のそれぞれのほぼ中央に一列に連なって設けられている。なお、これらのスリット965と共に、あるいはこれらのスリット965に代えて、第二の内壁912の一部(例えば、ゴミがたまる側)にスリットを設けてもよい。また、第三の内壁913の一部(例えば、ゴミがたまる側)にスリットを設けてもよい。
図30(b)は、球通路ユニット900の第四の内壁920と第五の壁面930のそれぞれに複数のスリット967が設けられている他の構成を示している。スリット965のスペース(空隙)は長手方向が第一の内壁911の延伸方向に直交している。また、複数のスリット967は、第一の内壁911の延伸方向に沿って第四の内壁920と第五の壁面930のそれぞれにほぼ等間隔で設けられている。なお、これらのスリット967と共に、第二の内壁912の一部(例えば、ゴミがたまる側)にスリットを設けてもよい。また、第三の内壁913の一部(例えば、ゴミがたまる側)にスリットを設けてもよい。
図30(c)は、球通路ユニット900の第四の内壁920と第五の壁面930のそれぞれに複数のスリット969が設けられているさらに他の構成を示している。スリット965のスペース(空隙)は長手方向が第一の内壁911の延伸方向に対して斜めに形成されている。また、複数のスリット969は、第一の内壁911の延伸方向に沿って第四の内壁920と第五の壁面930のそれぞれにほぼ等間隔で設けられている。なお、これらのスリット969と共に、第二の内壁912の一部(例えば、ゴミがたまる側)にスリットを設けてもよい。また、第三の内壁913の一部(例えば、ゴミがたまる側)にスリットを設けてもよい。図30(a)〜(c)に示す構成によっても、球通路ユニット900内の球通路を通過する遊技球Bとスリットの空隙端部との接触により振動によって球通路902のゴミを集め易い場合がある。
図31は、本発明の一実施の形態によるパチンコ機100で用いられる球通路ユニット900の構造の実施例8を示している。図31において、紙面の上下方向は鉛直上下方向を表し、紙面の左右方向は前後方向を表し、紙面に直交する方向は左右方向を表している。図31(a)に示す球通路ユニット900は、図23に示す球通路ユニット900が有する内部空間を前後方向に広げた内部空間を有し、二つの遊技球B、B´が前後方向に並んで進行可能な球通路が確保されている。図31(a)に示す球通路ユニット900の内部空間は、第一の内壁911と第六の内壁940を前後方向に拡張して球通路の横幅を広げている。
図31(b−1)に示す球通路ユニット900は、図23に示す球通路ユニット900が有する内部空間を前後方向に広げた内部空間を有し、二つの遊技球B、B´が前後方向に並んで進行可能な球通路が確保されている。図31(b−1)に示す球通路ユニット900の内部空間は、前側に遊技球一個分の球通路を確保するように第一の内壁911と第二の内壁912と第三の内壁913が形成され、後側に遊技球一個分の球通路を確保するように第一の内壁911´と第二の内壁912´と第三の内壁913´が形成されている。前側の第三の内壁913と後側の第二の内壁912´は同一平面内にある。なお、遊技球二つ分の球通路を確保するために第六の内壁940も前後方向に拡張されている。
図31(b−2)は図31(b−1)に示す球通路ユニット900と同一の球通路断面形状を有しており、二つの遊技球B、B´が前後方向に並んで進行可能な球通路に一個の遊技球Bだけが通過する際の一態様を示している。遊技球Bは、第一の内壁911の図中右上端部と第一の内壁911´の図中左上端部とで保持されて、第三の内壁913および第二の内壁912´の上方を通過する。
図31(c−1)に示す球通路ユニット900は、図23に示す球通路ユニット900が有する内部空間を前後方向に広げた内部空間を有し、三つの遊技球B、B´、B´´が前後方向に並んで進行可能な球通路が確保されている。図31(c−1)に示す球通路ユニット900の内部空間は、前側に第一の内壁911と第二の内壁912と第三の内壁913が形成され、後側に第一の内壁911´と第二の内壁912´と第三の内壁913´が形成されている。前側の第三の内壁913と後側の第二の内壁912´は同一平面内にある。さらに、第二の内壁912と前側の第四の内壁920との間に前側内壁971が形成されている。前側内壁971は前方上側から後方下側に向かって傾斜している。また、第三の内壁913´と後側の第五の内壁930との間に後側内壁973が形成されている。後側内壁973は後方上側から前方下側に向かって傾斜している。さらに、第一の内壁911と第一の内壁911´の前後方向の幅は三つの遊技球B、B´、B´´が前後方向に並べるように拡張されている。なお、遊技球三つ分の球通路を確保するために第六の内壁940も前後方向に拡張されている。
図31(c−1)では三つの遊技球B、B´、B´´が前後方向に並んで進行している状態を示している。遊技球Bは、前側内壁971の図中右側端部と第一の内壁911の図中左側端部とで保持されて、第二の内壁912の上方を通過する。遊技球B´は、第一の内壁911の図中右側端部と第一の内壁911´の図中左側端部とで保持されて、第三の内壁913と第二の内壁912´の上方を通過する。遊技球B´´は、第一の内壁911´の図中右側端部と後側内壁973の図中左側端部とで保持されて、第三の内壁913´の上方を通過する。
図31(c−2)は図31(c−1)に示す構成の変形例を示している。図31(c−2)に示す構成は図31(c−1)に示す構成と同様に、前側に第一の内壁911と第二の内壁912と第三の内壁913が形成され、後側に第一の内壁911´と第二の内壁912´と第三の内壁913´が形成されている。前側の第三の内壁913と後側の第二の内壁912´は同一平面内にある。ただし、第二の内壁912および、第三の内壁913、第二の内壁912´、第三の内壁913´の傾斜角度は図31(c−1)のそれらよりも大きくなっている。さらに、第二の内壁912の図中右上端部は、第一の内壁911の図中左側端部に接続されている。同様に、第二の内壁912´の図中右上端部は、第一の内壁911´の図中左側端部に接続されている。また同様に、第三の内壁913´の図中右上端部は、後側内壁973の図中左側端部に接続されている。
図31(c−2)では三つの遊技球B、B´、B´´が前後方向に並んで進行している状態を示している。遊技球Bは、前側内壁971の図中右側端部と第一の内壁911の図中左側端部とで保持されて、第二の内壁912の上方を通過する。遊技球B´は、第一の内壁911の図中右側端部と第一の内壁911´の図中左側端部とで保持されて、第三の内壁913と第二の内壁912´の上方を通過する。遊技球B´´は、第一の内壁911´の図中右側端部と後側内壁973の図中左側端部とで保持されて、第三の内壁913´の上方を通過する。図31(a)〜(c−2)に示す構成によっても、球通路ユニット900内の球通路を通過する遊技球B、B´による振動によって球通路902のゴミを集め易い場合がある。
図32は、本発明の一実施の形態によるパチンコ機100で用いられる球通路ユニット900の構造の実施例9を示している。図32に示す球通路ユニット900は、図23に示す球通路ユニット900の球通路断面の形状を基準として一部を変形させた点に特徴を有している。以下、特徴点について説明する。図32(a)に示す球通路ユニット900は、球通路断面において第一の内壁911の第一の一方側Lに位置する第二の内壁912の第二の面912aが前後方向に平行に形成されている。また、第二の内壁912の第二の他の面912bは、第二の面912aの図中右端部と第一の内壁911の図中左側端部とを結ぶ傾斜平面になっている。このように、非球接触面が傾斜していない構成を有していてもよく、第二の内壁912と第三の内壁913の清掃時に清掃器具を右側(後側)に傾けて掃除し易い場合がある。
図32(b)に示す球通路ユニット900は、第一の内壁911の第一の面が後方上部から前方下部に向かって傾斜している点に特徴を有している。こうすることにより、第一の内壁911に付着したゴミが前方側に落下して前方角部に集積し易くできる場合がある。
図32(c)に示す球通路ユニット900は、鉛直対向壁面のうちの第一の内壁911と対向する第六の内壁940を設けずに開口状態にした点に特徴を有している。こうすることにより、第一〜第三の内壁910の清掃時に清掃器具を開口部から容易に挿入して掃除し易い場合がある。
図33(a)、(b)は、本発明の一実施の形態によるパチンコ機100で用いられる球通路ユニット900に形成された二つの球通路の合流例を示している。図33(a)、(b)のそれぞれに示す球通路ユニット900のうち、左右方向に延びる球通路は前後方向に平行で球通路902の中心軸を通る平面で切断した断面を上側から下方向に見た状態を示しており、前後方向に延びる球通路は左右方向に平行で球通路902´の中心軸を通る平面で切断した断面を上側から下方向に見た状態を示している。
図33(a)、(b)は、第一の内壁911が左上から右下に向かって一直線状に延びて形成されており、第四の内壁920と第五の内壁930が第一の内壁911と平行に延びている構成を示している。図中の球通路902に示す矢印は遊技球Bの進行方向を示しており、第一の内壁911に沿って左上から右下に向かって一直線状に形成された球通路902内を遊技球Bが左上から右下に向かって転がっている状態を示している。
また、第一の内壁911´が前上から後下に向かって一直線に延びて形成されており、第四の内壁920´と第五の内壁930´が第一の内壁911´と平行に延びている構成を示している。図中の球通路902´に示す矢印は遊技球B´の進行方向を示しており、第一の内壁911´に沿って前上から後下に向かって一直線状に形成された球通路902´内を遊技球B´が前上から後下に向かって転がっている状態を示している。
第一の内壁911は左上から右下に傾斜しており、第一の内壁911´は前上から後下に傾斜している。上下方向に見て、第一の内壁911´の延伸方向は第一の内壁911の延伸方向に対して直角になっており、球通路902と球通路902´が合流する領域の球通路902の第四の内壁920および第六の内壁940が開口されて球通路902´を形成する第一〜第三の内壁910´(不図示)および第四〜第六の内壁920´〜940´(不図示)が接続されている。第一の内壁911と第一の内壁911´の合流部分では、図33(a)に示す構成では、左右方向に延びる第一の内壁911の前側側壁の手前の位置に第一の内壁911´の終端部が位置しており、第一の内壁911´は第一の内壁911に接続されていない。一方、図33(b)に示す構成では、左右方向に延びる第一の内壁911の前側側壁に第一の内壁911´が接続されている。
第一の内壁911上を転動する遊技球Bは合流部分を通過して左から右に移動し、第一の内壁911´上を転動する遊技球B´は、合流部分に到達するまでは前から後に移動するが、合流部分に到達すると右方向に直角に向きを変えて第一の内壁911上を転動して右方向に移動する。
図33(c)は、本発明の一実施の形態によるパチンコ機100で用いられる球通路ユニット900に形成された二つの内壁の合流例を示す斜視図である。図33(c)において、紙面の上下方向は鉛直上下方向を表し、紙面の左下から右上に延びる方向は前後方向を表し、紙面の左上から右下に延びる方向は左右方向を表している。
図33(c)は、第一の内壁911が左上から右下に向かって一直線状に延びて形成されており、第四の内壁920と第五の内壁930が第一の内壁911と平行に延びている構成を示している。不図示の遊技球Bは第一の内壁911に沿って左上から右下に向かって一直線状に形成された球通路902内を左上から右下に向かって転がる。
また、第六の内壁940の一部が開口されており、当該開口を合流部として別の球通路を形成する第一〜第六の内壁が接続されている。当該別の球通路は合流部において、球通路902よりさらに左上から右下に向かって球通路902と合流する。合流部近傍の当該別の球通路の中心軸は、上下方向と左右方向に平行であって第一の内壁911と接触する球通路902の中心軸を含む平面に含まれている。第一の内壁911上を転動する不図示の遊技球Bは合流部分を通過して左上から右下に移動し、別の球通路により急角度で左上から右下に向かって転動してきた不図示の遊技球B´は、合流部分に到達すると第一の内壁911により緩やかな降下角度で右下方向に向きを変えて第一の内壁911上を転動して右下方向に移動する。
図34および図35は、本発明の一実施の形態によるパチンコ機100で用いられる球通路ユニット990を背面側から見た斜視図である。図34は、球通路ユニット990を右後上から左前下に向かって見た状態を示している。図34において、紙面の上下方向は鉛直上下方向を表し、紙面の右上から左下に延びる方向は左右方向を表し、紙面の左上から右下に延びる方向は前後方向を表している。図35は、球通路ユニット990を左後上から右前下に向かって見た状態を示している。図35において、紙面の上下方向は鉛直上下方向を表し、紙面の右上から左下に延びる方向は前後方向を表し、紙面の右下から左上に延びる方向は左右方向を表している。
球通路ユニット990が後側に取り付けられる不図示の遊技盤200の表側の盤面には、内レール204の最下部に設けたアウト口240の他に第二のアウト口(不図示)が設けられている。第二のアウト口は、三つの一般入賞口226のうちの最上部の一般入賞口226の近傍の上方に設けられている。球通路ユニット990は、第二のアウト口と三つの一般入賞口226に入球する遊技球を遊技盤200の後側で遊技島側に排出するために用いられる。球通路ユニット990の前側には三つの一般入賞口226の配置位置に対応して、遊技球が通過できる大きさに開口された三つの例えば円形の開口部B、C、Dが配置されている。また、球通路ユニット990の前側の開口部Bの上部には第二のアウト口の配置位置に対応して、遊技球が通過できる大きさに開口された例えば円形の開口部Aが配置されている。
図34および図35に示す破線は球通路の中心軸(中心線)を示しており、当該破線に付した符号は一連の球通路の各区間の球通路を表している。なお、当該破線は球通路を転動する遊技球の軌跡の一例を示しているともいえる。
球通路ユニット990は、前方から後方に開口部B、C、Dを通過した遊技球を誘導する第一の球通路と、前方から後方に開口部Aを通過した遊技球を誘導する第二の球通路を有している。また、球通路ユニット990は、第一の球通路を通過した遊技球と第二の球通路を通過した遊技球が合流して通過可能な領域を含む第三の球通路を有している。
第一の球通路は、球通路a1、球通路b1、球通路c1、球通路d1、および球通路e1により構成されている。各球通路a1〜e1は、図示は省略したが上記実施例の図9乃至図33に示す構成のいずれかの構成を備えている。また、全球通路a1〜e1の中心軸は、左右方向の直線と上下方向の直線の双方に平行な一平面(以下、「第一平面」という場合がある。)内に含まれている。球通路a1の上端前側に開口部Bが位置している。球通路a1は上端から下方向に向かって延びている。球通路a1の下端は球通路b1の左上端に接続されている。球通路b1は左上端から右斜め下方向に向かって延びている。球通路b1の右下端は球通路c1の左上端に接続されている。球通路c1は左上端から右下方向に向かって延びている。球通路c1の右下端は球通路d1の右上端に接続されている。球通路c1の途中の前側に開口部Bが位置している。球通路c1の右下端の前側に開口部Cが位置している。球通路d1は右上端から左斜め下方向に向かって延びている。球通路d1の左下端は球通路e1の上端に接続されている。球通路e1は上端から下方向に向かって延びている。球通路e1の下端は、図中破線の仮想楕円で示す境界x13で第三の球通路の球通路a31の上端に接続されている。境界x13は第一の球通路と第三の球通路の境界を示している。第一の球通路の球通路e1の境界x13近傍に、一般入賞口226への入球を検出する球検出センサSが配置されている。
第二の球通路は、球通路a2、球通路b2、球通路c2、球通路d2、および球通路e2により構成されている。各球通路a2〜e2は、図示は省略したが上記実施例の図9乃至図33に示す構成のいずれかの構成を備えている。また、球通路a2〜e2のうちの球通路a2の中心軸は、第一の球通路の球通路a1の左側で上記第一平面内に含まれている。球通路a2の少なくとも一部は球通路a1と側壁同士が共有されている。
また、球通路a2〜e2のうちの球通路c2の中心軸は、左右方向の直線と上下方向の直線の双方に平行で第一の球通路が配置される第一平面より後側に位置する一平面(以下、「第二平面」という場合がある。)内に含まれている。前後方向に見て球通路c2の少なくとも一部は、第一の球通路の球通路d1の少なくとも一部と重なる位置にある。このため、第二の球通路の球通路c2の少なくとも一部の領域の前壁は、第一の球通路の球通路d1の少なくとも一部の領域の後壁と共有されている。
球通路a2の上端前側に開口部Aが位置している。球通路a2は上端から左下方向に向かった直後に下方向に向かって延びている。球通路a2の下端は球通路b2の前上端に接続されている。球通路b2は前上端から後斜め下方向に向かって延びている。球通路b2の後下端は球通路c2の左上端に接続されている。球通路b2の中心軸の前端は第一平面に含まれ、後端は第二平面に含まれている。球通路c2は左上端から右下方向に向かって延びている。球通路c2の右下端は球通路d2の上端に接続されている。球通路d2は上端から下方に向かって延びている。球通路d2の下端は球通路e2の後上端に接続されている。球通路e2は、第一平面および第二平面に直交する断面が円弧状になっており、球通路e2の後上端から円弧状に進路を変えながら後上側から前下側に向かって延びている。球通路e2の前下端は、図中破線の仮想楕円で示す境界x23で第三の球通路の球通路a32の上端に接続されている。境界x23は第二の球通路と第三の球通路の境界を示している。
第三の球通路は、球通路a31、球通路a32、球通路b3、および球通路c3により構成されている。各球通路a31、a32、b3、c3は、図示は省略したが上記実施例の図9乃至図33に示す構成のいずれかの構成を備えている。また、全球通路a31、a32、b3、c3の中心軸は第一平面内に含まれている。球通路a31の上端の上側に境界x13が位置している。球通路a31は上端から下方向に向かって延びている。球通路a31の下端は球通路b3の左上端に接続されている。球通路b3は左上端から右斜め下方向に向かって延びている。球通路b3の右下端は球通路c3の上端に接続されている。球通路c3は上端から下方向に向かって球排出口Eまで延びている。球通路a32の上端の上側に境界x23が位置している。球通路a32は上端から下方向に向かって延びている。球通路a32の下端は球通路b3の途中の球通路a31との合流位置x12に接続されている。
次に、球通路ユニット990の球通路を通過する遊技球の動きについて説明する。開口部Aに誘導された遊技球は、球通路a2を通って下方に流下する。次いで、球通路b2を通って後下方に移動し、球通路c2を通って右下方に移動する。次いで、球通路d2を通って下方に流下し、球通路e2を通って前下方に移動する。次いで、境界x23を通過して下方に流下し、球通路a32を通って下方に流下する。次いで、合流位置x12を通過して球通路b3を通って右下方に流下する。次いで、球通路c3を通って下方に流下して球排出口Eから排出される。
開口部Bに誘導された遊技球は、球通路a1を通って下方に流下する。次いで、球通路b1を通って右下方に移動し、球通路c1を通ってさらに右下方に移動する。次いで、球通路d1を通って左下方に流下し、球通路e1を通って下方に落下する。次いで、境界x13を通過して下方に流下し、球通路a31を通って下方に流下する。次いで、球通路b3を通って右下方に流下し合流位置x12を通過してさらに右下方に流下する。次いで、球通路c3を通って下方に流下して球排出口Eから排出される。開口部C、Dに誘導された遊技球の動作については、開口部Bの場合と同様なのでその説明は省略する。
次に、以上説明した実施形態によるパチンコ機100の特徴的構成について再度図1乃至図35を参照しつつ説明する。
(1)本実施の形態によるパチンコ機100は、
遊技球(例えば、遊技球B)の通路(以下、「球通路」という。)(例えば、球通路700)を形成する球通路ユニット(例えば、球通路部材701)を備えた遊技台であって、
前記球通路ユニットの内壁(例えば、内壁703)は、第一の面(例えば、球接触面703a)が設けられたものであり、
前記球通路ユニットの内壁は、第二の面(例えば、非球接触面703b、703c)が設けられたものであり、
前記第一の面のうちの少なくとも一部は、遊技球が少なくとも接触可能なものであり、
前記第二の面は、遊技球が少なくとも接触不可能なものであり、
前記第二の面は、前記球通路からの距離が前記第一の面よりも遠いものであり、
前記第二の面のうちの少なくとも一部は、前記第一の面からの距離が第一の距離(例えば、ゼロ)であり、
前記第二の面のうちの少なくとも一部は、前記第一の面からの距離が第二の距離(例えば、深さh)であり、
前記第一の距離は、前記第二の距離とは異なる距離である、
ことを特徴とする。
上記構成を備えたパチンコ機100によれば、球接触面に対する2つの非球接触面の高さ(深さ)が異なるので、球通路ユニット内部に入り込んだゴミやチリを鉛直方向の高さが低い非球接触面に偏って集積付着させることができるようになる。このため、球通路を遊技球がスムーズに通過することができ、遊技球を確実に誘導することができる場合がある。また、球通路ユニットの清掃作業を行う場合の作業性を向上させることができ、メンテナンス性を向上させることができる場合がある。
(2)上記パチンコ機100において、
前記第一の面のうちの少なくとも一部は、平面である、
ことを特徴とする。
(3)上記パチンコ機100において、
前記第二の面のうちの少なくとも一部は、平面である、
ことを特徴とする。
(4)上記パチンコ機100において、
遊技盤を備え、
前記球通路ユニットは、前記遊技盤の背面側に設けられるものである、
ことを特徴とする。
(5)上記パチンコ機100において、
遊技球が少なくとも入賞可能な入賞口を備え、
前記球通路ユニットは、前記入賞口に入賞した遊技球が通過可能なものである、
ことを特徴とする。
(1A)
遊技球(例えば、遊技球B)の通路(以下、「球通路」(例えば、球通路902)という。)を形成する球通路ユニット(例えば、球通路ユニット900)を備えた遊技台であって、
前記球通路ユニットの複数の内壁(例えば、第一〜第三の内壁910および第四〜第六の内壁920〜940)のうちの一の内壁(以下、「第一の内壁」(例えば、第一の内壁911)という。)は、遊技球が転動可能な内壁であり、
前記球通路ユニットの複数の内壁のうちの一の内壁(以下、「第二の内壁」(例えば、第二の内壁912)という。)は、遊技球が接触不可能な内壁であり、
前記球通路ユニットの複数の内壁のうちの一の内壁(以下、「第三の内壁」(例えば、第三の内壁913)という。)は、遊技球が接触不可能な内壁であり、
前記第二の内壁は、前記球通路を遊技球の進行方向に直交する平面で切断した断面(以下、「球通路断面」という。)において、前記第一の内壁の左右側のうちの一方側(以下、「第一の一方側」(例えば、第一の一方側L)という。)に位置する内壁であり(例えば、図23参照)、
前記第三の内壁は、前記球通路断面において、前記第一の内壁の左右側のうちの他方側(以下、「第一の他方側」(例えば、第一の他方側R)という。)に位置する内壁であり(例えば、図23参照)、
前記第二の内壁の一部の面(以下、「第二の面」(例えば、第二の面912a)という。)は、該第二の面の前記第一の他方側の部位(以下、「第一の部位」(例えば、第一の部位912aa)という。)よりも前記球通路断面における上下方向のうちの一方側(以下、「第二の一方側」(例えば、第二の一方側D)という。)に該第二の面の前記第一の一方側の部位(以下、「第二の部位」(例えば、第二の部位912ab)という。)が位置する面であり(例えば、図23参照)、
前記第三の内壁の一部の面(以下、「第三の面」(例えば、第三の面913a)という。)は、該第三の面の前記第一の他方側の部位(以下、「第三の部位」(例えば、第三の部位913aa)という。)よりも前記第二の一方側に該第三の面の前記第一の一方側の部位(以下、「第四の部位」(例えば、第四の部位913ab)という。)が位置する面であり(例えば、図23参照)、
前記第一の内壁の一部の面(以下、「第一の面」(例えば、第一の面911a)という。)は、遊技球の進行方向に沿って傾斜した面である(例えば、図24(a)〜(e)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
上記遊技台によれば、第一の内壁が遊技球の進行方向に沿って傾斜した面を含むので、清掃機具(綿棒など)の角度を変えたり持ち手を変えたりせずに清掃作業を行うことができる場合があり、球通路ユニットの清掃作業を行う場合の作業性を向上させることができる場合がある。また、遊技球の通過によって第一の内壁上のゴミを遊技球の進行方向に集め易い場合がある。
(A2)
(A1)に記載の遊技台であって、
前記第二の面(例えば、第二の面912a)は、遊技球の進行方向に沿って傾斜した面である、
ことを特徴とする遊技台。
上記遊技台によれば、第二の内壁上のゴミを遊技球の進行方向に集め易い場合がある。
(A3)
(A1)または(A2)に記載の遊技台であって、
前記第三の面(例えば、第三の面913a)は、遊技球の進行方向に沿って傾斜した面である、
ことを特徴とする遊技台。
上記遊技台によれば、第三の内壁上のゴミを遊技球の進行方向に集め易い場合がある。
(A4)
(A1)乃至(A3)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の内壁(例えば、第二の内壁912)は、前記第一の内壁(例えば、第一の内壁911)と非平行な面を含む内壁である、
ことを特徴とする遊技台。
(A5)
(A1)乃至(A4)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第三の内壁(例えば、第三の内壁913)は、前記第一の内壁(例えば、第一の内壁911)と非平行な面を含む内壁である、
ことを特徴とする遊技台。
(A6)
(A1)乃至(A5)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記球通路ユニットの複数の外壁のうちの一の外壁は、第一の外壁(例えば、外壁底面)であり、
前記第一の外壁は、前記第一の内壁(例えば、第一の内壁911)の反対側の外壁であり、
前記第一の外壁は、遊技球が接触可能な外壁である、
ことを特徴とする遊技台。
(A7)
(A6)に記載の遊技台であって、
前記第一の外壁は、前記第二の内壁(例えば、第二の内壁912)と平行な外壁である、
ことを特徴とする遊技台。
(A8)
(A1)乃至(A7)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記球通路ユニット(例えば、球通路ユニット900)は、鉛直下方向に延びるユニットである(例えば、図24(e)、図28(b)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(A9)
(A1)乃至(A8)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の内壁(例えば、第二の内壁912)は、前記第一の内壁(例えば、第一の内壁911)よりも前記球通路(例えば、球通路902)を流下する遊技球から離れた位置に位置する内壁であり、
前記第三の内壁(例えば、第三の内壁913)は、前記第一の内壁(例えば、第一の内壁911)よりも前記球通路(例えば、球通路902)を流下する遊技球から離れた位置に位置する内壁である、
ことを特徴とする遊技台。
(A10)
(A1)乃至(A9)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の部位(例えば、第一の部位912aa)は、前記第二の面(例えば、第二の面912a)の一端部であり、
前記第二の部位(例えば、第二の部位912ab)は、前記第二の面(例えば、第二の面912a)の他端部であり、
前記第三の部位(例えば、第三の部位913aa)は、前記第三の面(例えば、第三の面913a)の一端部であり、
前記第四の部位(例えば、第四の部位913ab)は、前記第三の面(例えば、第三の面913a)の他端部である、
ことを特徴とする遊技台。
(B1)
遊技球(例えば、遊技球B)の通路(以下、「第一の球通路」(例えば、球通路902)という。)を形成する球通路ユニットを備えた遊技台であって、
前記球通路ユニットの複数の内壁(例えば、第一〜第三の内壁910および第四〜第六の内壁920〜940)のうちの一の内壁(以下、「第一の内壁」(例えば、第一の内壁911)という。)は、遊技球が転動可能な内壁であり、
前記球通路ユニットの複数の内壁のうちの一の内壁(以下、「第二の内壁」(例えば、第二の内壁912)という。)は、遊技球が接触不可能な内壁であり、
前記球通路ユニットの複数の内壁のうちの一の内壁(以下、「第三の内壁」(例えば、第三の内壁913)という。)は、遊技球が接触不可能な内壁であり、
前記球通路ユニットの複数の内壁のうちの一の内壁(以下、「第四の内壁」(例えば、第四の内壁920)という。)は、遊技球が接触可能な内壁であり、
前記第二の内壁は、前記第一の球通路を遊技球の進行方向に直交する平面で切断した断面(以下、「球通路断面」という。)において、前記第一の内壁の左右側のうちの一方側(以下、「第一の一方側」(例えば、第一の一方側L)という。)に位置する内壁であり(例えば、図23参照)、
前記第三の内壁は、前記球通路断面において、前記第一の内壁の左右側のうちの他方側(以下、「第一の他方側」(例えば、第一の他方側R)という。)に位置する内壁であり(例えば、図23参照)、
前記第二の内壁の一部の面(以下、「第二の面」(例えば、第二の面912a)という。)は、該第二の面の前記第一の他方側の部位(以下、「第一の部位」(例えば、第一の部位912aa)という。)よりも前記球通路断面における上下方向のうちの一方側(以下、「第二の一方側」(例えば、第二の一方側D)という。)に該第二の面の前記第一の一方側の部位(以下、「第二の部位」(例えば、第二の部位912ab)という。)が位置する面であり(例えば、図23参照)、
前記第三の内壁の一部の面(以下、「第三の面」(例えば、第三の面913a)という。)は、該第三の面の前記第一の他方側の部位(以下、「第三の部位」(例えば、第三の部位913aa)という。)よりも前記第二の一方側に該第三の面の前記第一の一方側の部位(以下、「第四の部位」(例えば、第四の部位913ab)という。)が位置する面である(例えば、図23参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(B2)
(B1)に記載の遊技台であって、
前記第一の球通路は、前記球通路ユニットの複数の内壁のうちの一の内壁を隔てた位置に遊技球の通路(以下、「第二の球通路」(例えば、球通路902´)という。)の少なくとも一部が形成されている球通路である(例えば、図26(a−1)〜(d−2)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
上記遊技台によれば、他の球通路が隣接しているので、清掃機具(綿棒など)の角度を変えたり持ち手を変えたりせずに清掃作業を行うことができる場合があり、球通路ユニットの清掃作業を行う場合の作業性を向上させることができる場合がある。また、他の球通路の遊技球の通過による振動によってゴミを集め易い場合がある。
(B3)
(B2)に記載の遊技台であって、
前記第二の球通路を通る遊技球の進行方向の少なくとも一部の方向は、前記第一の球通路を通る遊技球の進行方向の少なくとも一部の方向と平行である(例えば、図29参照)、
ことを特徴とする遊技台。
上記遊技台によれば、他の球通路の遊技球の通過による振動によってゴミを集め易い場合がある。
(B4)
(B2)または(B3)に記載の遊技台であって、
前記第二の球通路を通る遊技球の進行方向の少なくとも一部の方向は、前記第一の球通路を通る遊技球の進行方向の少なくとも一部の方向と非平行である(例えば、図28参照)、
ことを特徴とする遊技台。
上記遊技台によれば、他の球通路の遊技球の通過による振動によってゴミを集め易い場合がある。
(B5)
(B1)乃至(B4)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の内壁(例えば、第二の内壁912)は、前記第一の内壁(例えば、第一の内壁911)と非平行な面を含む内壁である、
ことを特徴とする遊技台。
(B6)
(B1)乃至(B5)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第三の内壁(例えば、第三の内壁913)は、前記第一の内壁(例えば、第一の内壁911)と非平行な面を含む内壁である、
ことを特徴とする遊技台。
(B7)
(B1)乃至(B6)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記球通路ユニットの複数の外壁のうちの一の外壁は、第一の外壁であり、
前記第一の外壁は、前記第一の内壁(例えば、第一の内壁911)の反対側の外壁であり、
前記第一の外壁は、遊技球が接触可能な外壁である、
ことを特徴とする遊技台。
(B8)
(B7)に記載の遊技台であって、
前記第一の外壁は、前記第二の内壁(例えば、第二の内壁912)と平行な外壁である、
ことを特徴とする遊技台。
(B9)
(B1)乃至(B8)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記球通路ユニット(例えば、球通路ユニット900)は、鉛直下方向に延びるユニットである(例えば、図24(e)、図28(b)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(B10)
(B1)乃至(B9)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の内壁(例えば、第二の内壁912)は、前記第一の内壁(例えば、第一の内壁911)よりも前記第一の球通路(例えば、球通路902)を流下する遊技球から離れた位置に位置する内壁であり、
前記第三の内壁(例えば、第三の内壁913)は、前記第一の内壁(例えば、第一の内壁911)よりも前記第一の球通路(例えば、球通路902)を流下する遊技球から離れた位置に位置する内壁である、
ことを特徴とする遊技台。
(B11)
(B1)乃至(B10)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の部位(例えば、第一の部位912aa)は、前記第二の面(例えば、第二の面912a)の一端部であり、
前記第二の部位(例えば、第二の部位912ab)は、前記第二の面(例えば、第二の面912a)の他端部であり、
前記第三の部位(例えば、第三の部位913aa)は、前記第三の面(例えば、第三の面913a)の一端部であり、
前記第四の部位(例えば、第四の部位913ab)は、前記第三の面(例えば、第三の面913a)の他端部である、
ことを特徴とする遊技台。
(Ba1)
遊技球(例えば、遊技球B)の通路(以下、「第一の球通路」(例えば、図23に示す球通路902)という。)を形成する球通路ユニット(例えば、図23に示す球通路ユニット900)を備えた遊技台であって、
前記球通路ユニットの複数の内壁(例えば、図23に示す第一〜第三の内壁910および第四〜第六の内壁920〜940)のうちの一の内壁(以下、「第一の内壁」(例えば、図23に示す第一の内壁911)という。)は、遊技球が転動可能な内壁であり、
前記球通路ユニットの複数の内壁のうちの一の内壁(以下、「第二の内壁」(例えば、図23に示す第二の内壁912)という。)は、遊技球が接触不可能な内壁であり、
前記球通路ユニットの複数の内壁のうちの一の内壁(以下、「第三の内壁」(例えば、図23に示す第三の内壁913)という。)は、遊技球が接触不可能な内壁であり、
前記球通路ユニットの複数の内壁のうちの一の内壁(以下、「第四の内壁」(例えば、図23に示す第四の内壁920)という。)は、遊技球が接触可能な内壁であり、
前記第二の内壁は、前記第一の球通路を遊技球の進行方向に直交する平面で切断した断面(以下、「球通路断面」という。)において、前記第一の内壁の左右側のうちの一方側(以下、「第一の一方側」(以下、「第一の一方側」(例えば、図23に示す第一の一方側L)という。)に位置する内壁であり、
前記第三の内壁は、前記球通路断面において、前記第一の内壁の左右側のうちの他方側(以下、「第一の他方側」(例えば、図23に示す第一の他方側R)という。)に位置する内壁であり、
前記第二の内壁の全面(以下、「第二の面」(例えば、図23に示す第二の面912aと第二の他の面912bを含む第二の内壁912の全面)という。)は、該第二の面の前記第一の他方側の部位(以下、「第一の部位」(例えば、図23に示す第二の内壁912の右端部)という。)よりも前記球通路断面における上下方向のうちの一方側(以下、「第二の一方側」(例えば、図23に示す第二の一方側D)という。)に該第二の面の前記第一の一方側の部位(以下、「第二の部位」(例えば、図23に示す第二の内壁912の左端部)という。)が位置する面であり、
前記第三の内壁の全面(以下、「第三の面」(例えば、図23に示す第三の面913aと第三の他の面913bを含む第三の内壁913の全面)という。)は、該第三の面の前記第一の他方側の部位(以下、「第三の部位」(例えば、図23に示す第三の内壁913の右端部)という。)よりも前記第二の一方側に該第三の面の前記第一の一方側の部位(以下、「第四の部位」(例えば、図23に示す第三の内壁913の左端部)という。)が位置する面であり、
前記第二の面は、開口が形成されていない面であり(例えば、図23参照)、
前記第三の面は、開口が形成されていない面であり(例えば、図23参照)、
前記球通路ユニットの複数の内壁のうちの一の内壁は、前記第一の内壁と対向する内壁(例えば、図23に示す第六の内壁940)であり、
前記第一の部位は、前記第二の面の一端部(例えば、図23に示す第二の内壁912の右端部)であり、
前記第二の部位は、前記第二の面の他端部(例えば、図23に示す第二の内壁912の左端部)であり、
前記第三の部位は、前記第三の面の一端部(例えば、図23に示す第三の内壁913の右端部)であり、
前記第四の部位は、前記第三の面の他端部(例えば、図23に示す第三の内壁913の左端部)であり、
前記第四の内壁は、前記第一の内壁を含む仮想面と垂直な内壁である(例えば、図23参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(Ba2)
(Ba1)に記載の遊技台であって、
前記球通路ユニットの下方には、他のユニットが配置されている(例えば、図27、段落「0217」参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(Ba3)
(Ba1)または(Ba2)に記載の遊技台であって、
前記第一の球通路は、前記球通路ユニットの複数の内壁のうちの一の内壁を隔てた位置に遊技球の通路(以下、「第二の球通路」(例えば、図26に示す球通路ユニット900´の球通路)という。)の少なくとも一部が形成されている球通路である(例えば、段落「0203」参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(Ba4)
(Ba3)に記載の遊技台であって、
前記第二の球通路を通る遊技球の進行方向の少なくとも一部の方向は、前記第一の球通路を通る遊技球の進行方向の少なくとも一部の方向と平行である(例えば、図29参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(Ba5)
(Ba3)または(Ba4)に記載の遊技台であって、
前記第二の球通路を通る遊技球の進行方向の少なくとも一部の方向は、前記第一の球通路を通る遊技球の進行方向の少なくとも一部の方向と非平行である(例えば、図28参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(Ba6)
(Ba1)乃至(Ba5)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の内壁(例えば、図23に示す第二の内壁912)は、前記第一の内壁(例えば、図23に示す第一の内壁911)と非平行な面を含む内壁である、
ことを特徴とする遊技台。
(Ba7)
(Ba1)乃至(Ba6)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第三の内壁(例えば、図23に示す第三の内壁913)は、前記第一の内壁(例えば、図23に示す第一の内壁911)と非平行な面を含む内壁である、
ことを特徴とする遊技台。
(Ba8)
(Ba1)乃至(Ba7)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記球通路ユニット(例えば、図23に示す球通路ユニット900)の複数の外壁のうちの一の外壁は、第一の外壁(例えば、図23に示す外壁底面)であり、
前記第一の外壁は、前記第一の内壁(例えば、図23に示す第一の内壁911)の反対側の外壁であり、
前記第一の外壁は、遊技球が接触可能な外壁である(例えば、段落「0188」参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(Ba9)
(Ba8)に記載の遊技台であって、
前記第一の外壁(例えば、図23に示す外壁底面)は、前記第二の内壁(例えば、図23に示す第二の内壁912)と平行な外壁である、
ことを特徴とする遊技台。
(Ba10)
(Ba1)乃至(Ba9)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の内壁(例えば、図23に示す第二の内壁912)は、前記第一の内壁(例えば、図23に示す第一の内壁911)よりも前記第一の球通路(例えば、図23に示す球通路902)を流下する遊技球から離れた位置に位置する内壁であり、
前記第三の内壁(例えば、図23に示す第三の内壁913)は、前記第一の内壁(例えば、図23に示す第一の内壁911)よりも前記第一の球通路を流下する遊技球から離れた位置に位置する内壁である、
ことを特徴とする遊技台。
本発明は、上記実施の形態に限らず種々の変形が可能である。
例えば、上記実施例に記載されている構成において、「少なくとも・・・可能」と記載された構成は、当該部分を「・・・のみ可能」と置き換えて解釈することもできる。例えば、「遊技球が少なくとも接触可能」と記載された第一の面は、「遊技球のみ接触可能」と置き換えて解釈することもできる。また、「前記第二の面のうちの少なくとも一部は、前記第一の面からの距離が第一の距離であり、」と記載された構成は、「第二の面のうちの一部のみの第一の面からの距離が第一の距離であってもよいし、または、第二の面の全部の第一の面からの距離が第一の距離である」と置き換えて解釈することもできる。
また、上記実施例において「・・・可能」と記載されている構成は、当該部分を「・・・しない場合があってもよいし、または必ず・・・する構成も含む」と置き換えて解釈することもできる。例えば、「遊技球が転動可能な内壁」と記載されている構成は、「遊技球が転動しない場合があってもよいし、または、必ず転動する構成も含む内壁」と置き換えて解釈することもできる。
また、例えば、前記球通路ユニットは、複数の前記内壁(以下、「複数の内壁」という。)が設けられたものであり、前記複数の内壁のうちの少なくとも一つの内壁は、前記第一の面が設けられたものであり、前記複数の内壁のうちの少なくとも一つの内壁は、前記第二の面が設けられたものであってもよい。
また、前記第一の面は、遊技球が接触しない部位が含まれていてもよい。
また、前記球通路ユニットは、一の部材で構成されていてもよい。
また、前記球通路ユニットは、複数の部材で構成されていてもよい。
また、前記第二の面のうちの少なくとも一部は、前記第一の面からの距離が第三の距離であってもよい。
また、前記第一の距離とは、前記第一の面と平行且つ前記第一の面を含む無限平面から前記第二の面までの垂直距離であってもよい。
また、前記第二の距離とは、前記第一の面と平行且つ前記第一の面を含む無限平面から前記第二の面までの垂直距離であってもよい。
また、前記第二の面は、前記球通路の中心からの距離が前記第一の面よりも遠いものであってもよい。
また、球通路部材の内壁のうちの少なくとも一つの面は、第三の面(例えば、水平対向壁面の一方)であり、第三の面は第一の面を含む面と直交する面であってもよい。
また、球通路部材の内壁のうちの少なくとも一つの面は、第四の面(例えば、水平対向壁面の他方)であり、第四の面は第三の面と対向する面であってもよい。
また、球通路部材の内壁のうちの少なくとも一つの面は、第五の面(例えば、鉛直対向壁面のうちの相対的に鉛直上方の面)であり、第五の面は第一の面と対向する面であってもよい。
また、第一の面は、遊技球が転動する面であってもよい。
また、第二の面は、複数であってもよい。
また、複数の第二の面は、第一の面を挟んで配置される面であってもよい。
また、第二の面の少なくとも一部または全部は、第一の形状(例えば、曲面、複数の曲面、斜め、ギザギザ、階段形状、凸凹形状)であってもよい。
また、球通路部材の外壁のうちの少なくとも一つの面は、第六の面(例えば、外壁底面)であり、第六の面の少なくとも一部は、遊技球が少なくとも接触可能なものであってもよい。
また、第六の面の少なくとも一部に接触可能な遊技球の流下方向は、第一の面の少なくとも一部に接触可能な遊技球の流下方向と異なっていてもよい。
また、第六の面の少なくとも一部に接触可能な遊技球の流下方向は、第一の面の少なくとも一部に接触可能な遊技球の流下方向と同じであってもよい。
また、第一の内壁は、遊技球の進行方向に沿って一または複数の段差が設けられていてもよいし、設けられていなくてもよい。
また、第二の内壁は、遊技球の進行方向に沿って一または複数の段差が設けられていてもよいし、設けられていなくてもよい。
また、第三の内壁は、遊技球の進行方向に沿って一または複数の段差が設けられていてもよいし、設けられていなくてもよい。
また、第一の内壁は、水平方向と平行な面を含んでいてもよいし、含んでいなくてもよい。
また、第二の内壁は、水平方向と平行な面を含んでいてもよいし、含んでいなくてもよい。
また、第三の内壁は、水平方向と平行な面を含んでいてもよいし、含んでいなくてもよい。
また、球通路を通過する遊技球の軌跡は、直線を含む軌跡であってもよい。
また、球通路を通過する遊技球の軌跡は、曲線を含む軌跡であってもよい。
また、球通路を通過する遊技球の軌跡は、直角に曲がる線を含む軌跡であってもよい。
また、第二の球通路を形成する他の球通路ユニットを備えてもよい。
また、他の球通路ユニットの少なくとも一部が球通路ユニットの少なくとも一部に隣接していてもよい。
また、球通路ユニットが第二の球通路を形成していてもよい。
また、第二の内壁に対応する外壁側に他の部材(例えば、遊技盤、遊技部材、裏機構ユニット、裏機構カバー、基板ケース、基板、板金、配線、他の球通路ユニットなど)が位置していてもよい。
また、第二の内壁に対応する外壁に他の部材が接触していてもよいし、離間していてもよい。
また、第三の内壁に対応する外壁側に他の部材が位置していてもよい。
また、第三の内壁に対応する外壁に他の部材が接触していてもよいし、離間していてもよい。
また、球通路ユニットに一または複数のスリットが入っていてもよい。
また、スリットは、球通路を通過する遊技球の進行方向と平行に形成されていてもよい。
また、スリットは、球通路を通過する遊技球の進行方向と垂直に形成されていてもよい。
また、スリットは、球通路を通過する遊技球の進行方向と交差して形成されていてもよい。
また、球通路ユニットは、二以上の遊技球が並列に通過可能な構造であってもよい。
また、第一の内壁の端部に遊技球が接触しながら転動してもよい。
また、第一の内壁は、第一の面を含む内壁であり、第一の面は、第一の面の第一の他方側の部位よりも第二の一方側に第二の面の第一の一方側の部位が位置する面であってもよい。
また、第一の面と第二の面は平行であってもよいし、非平行であってもよい。
また、第一の面と第三の面は平行であってもよいし、非平行であってもよい。
また、第一の内壁と対向する内壁がなくてもよい。
また、球通路に他の球通路が合流してもよい。
また、球通路の第一の内壁と他の球通路の第一の内壁は繋がっていてもよいし繋がっていなくてもよい。
また、第二の面と第三の面は平行であってもよいし、非平行であってもよい。
また、第二の面は、平面であってもよいし、曲面であってもよい。
また、第三の面は、平面であってもよいし、曲面であってもよい。
また、第一の内壁の横幅は、第二の内壁の横幅と比べて短くてもよいし、長くてもよいし、同じでもよい。
また、第一の内壁の横幅は、第三の内壁の横幅と比べて短くてもよいし、長くてもよいし、同じでもよい。
また、第二の内壁の横幅は、第三の内壁の横幅と比べて短くてもよいし、長くてもよいし、同じでもよい。
また、第一の内壁と第二の内壁を繋ぐ内壁の長さは、第一の内壁と第三の内壁を繋ぐ内壁の長さと比べて短くてもよいし、長くてもよいし、同じでもよい。
また例えば、上記実施の形態は、遊技機内に封入された遊技球を循環使用する封入式遊技機にも適用可能である。この封入式遊技機(パチンコ機)は、封入した球を発射球として使用し、球の払出はクレジットによって実行されるものであってもよい。なお、上記詳細な説明で説明した事項、特に実施例および変形例で説明した事項は組み合わせることが可能である。
上記実施の形態による本発明は以下のようにまとめられる。
(付記1)
遊技球の通路(以下、「球通路」という。)を形成する球通路ユニットを備えた遊技台であって、
前記球通路ユニットの内壁は、第一の面が設けられたものであり、
前記球通路ユニットの内壁は、第二の面が設けられたものであり、
前記第一の面のうちの少なくとも一部は、遊技球が少なくとも接触可能なものであり、
前記第二の面は、遊技球が少なくとも接触不可能なものであり、
前記第二の面は、前記球通路からの距離が前記第一の面よりも遠いものであり、
前記第二の面のうちの少なくとも一部は、前記第一の面からの距離が第一の距離であり、
前記第二の面のうちの少なくとも一部は、前記第一の面からの距離が第二の距離であり、
前記第一の距離は、前記第二の距離とは異なる距離である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記2)
付記1に記載の遊技台であって、
前記第一の面のうちの少なくとも一部は、平面である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記3)
付記1または2に記載の遊技台であって、
前記第二の面のうちの少なくとも一部は、平面である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記4)
付記1〜3のいずれか一項に記載の遊技台であって、
遊技盤を備え、
前記球通路ユニットは、前記遊技盤の背面側に設けられるものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記5)
付記1〜4のいずれか一項に記載の遊技台であって、
遊技球が少なくとも入賞可能な入賞口を備え、
前記球通路ユニットは、前記入賞口に入賞した遊技球が通過可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A1)
遊技球の通路(以下、「球通路」という。)を形成する球通路ユニットを備えた遊技台であって、
前記球通路ユニットの複数の内壁のうちの一の内壁(以下、「第一の内壁」という。)は、遊技球が転動可能な内壁であり、
前記球通路ユニットの複数の内壁のうちの一の内壁(以下、「第二の内壁」という。)は、遊技球が接触不可能な内壁であり、
前記球通路ユニットの複数の内壁のうちの一の内壁(以下、「第三の内壁」という。)は、遊技球が接触不可能な内壁であり、
前記第二の内壁は、前記球通路を遊技球の進行方向に直交する平面で切断した断面(以下、「球通路断面」という。)において、前記第一の内壁の左右側のうちの一方側(以下、「第一の一方側」という。)に位置する内壁であり、
前記第三の内壁は、前記球通路断面において、前記第一の内壁の左右側のうちの他方側(以下、「第一の他方側」という。)に位置する内壁であり、
前記第二の内壁の一部の面(以下、「第二の面」という。)は、該第二の面の前記第一の他方側の部位(以下、「第一の部位」という。)よりも前記球通路断面における上下方向のうちの一方側(以下、「第二の一方側」という。)に該第二の面の前記第一の一方側の部位(以下、「第二の部位」という。)が位置する面であり、
前記第三の内壁の一部の面(以下、「第三の面」という。)は、該第三の面の前記第一の他方側の部位(以下、「第三の部位」という。)よりも前記第二の一方側に該第三の面の前記第一の一方側の部位(以下、「第四の部位」という。)が位置する面であり、
前記第一の内壁の一部の面(以下、「第一の面」という。)は、遊技球の進行方向に沿って傾斜した面である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A2)
付記A1に記載の遊技台であって、
前記第二の面は、遊技球の進行方向に沿って傾斜した面である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A3)
付記A1またはA2に記載の遊技台であって、
前記第三の面は、遊技球の進行方向に沿って傾斜した面である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A4)
付記A1乃至A3のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の内壁は、前記第一の内壁と非平行な面を含む内壁である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A5)
付記A1乃至A4のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第三の内壁は、前記第一の内壁と非平行な面を含む内壁である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A6)
付記A1乃至A5のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記球通路ユニットの複数の外壁のうちの一の外壁は、第一の外壁であり、
前記第一の外壁は、前記第一の内壁の反対側の外壁であり、
前記第一の外壁は、遊技球が接触可能な外壁である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A7)
付記A6に記載の遊技台であって、
前記第一の外壁は、前記第二の内壁と平行な外壁である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A8)
付記A1乃至A7のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記球通路ユニットは、鉛直下方向に延びるユニットである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A9)
付記A1乃至A8のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の内壁は、前記第一の内壁よりも前記球通路を流下する遊技球から離れた位置に位置する内壁であり、
前記第三の内壁は、前記第一の内壁よりも前記球通路を流下する遊技球から離れた位置に位置する内壁である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A10)
付記A1乃至A9のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の部位は、前記第二の面の一端部であり、
前記第二の部位は、前記第二の面の他端部であり、
前記第三の部位は、前記第三の面の一端部であり、
前記第四の部位は、前記第三の面の他端部である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記B1)
遊技球の通路(以下、「第一の球通路」という。)を形成する球通路ユニットを備えた遊技台であって、
前記球通路ユニットの複数の内壁のうちの一の内壁(以下、「第一の内壁」という。)は、遊技球が転動可能な内壁であり、
前記球通路ユニットの複数の内壁のうちの一の内壁(以下、「第二の内壁」という。)は、遊技球が接触不可能な内壁であり、
前記球通路ユニットの複数の内壁のうちの一の内壁(以下、「第三の内壁」という。)は、遊技球が接触不可能な内壁であり、
前記球通路ユニットの複数の内壁のうちの一の内壁(以下、「第四の内壁」という。)は、遊技球が接触可能な内壁であり、
前記第二の内壁は、前記第一の球通路を遊技球の進行方向に直交する平面で切断した断面(以下、「球通路断面」という。)において、前記第一の内壁の左右側のうちの一方側(以下、「第一の一方側」という。)に位置する内壁であり、
前記第三の内壁は、前記球通路断面において、前記第一の内壁の左右側のうちの他方側(以下、「第一の他方側」という。)に位置する内壁であり、
前記第二の内壁の一部の面(以下、「第二の面」という。)は、該第二の面の前記第一の他方側の部位(以下、「第一の部位」という。)よりも前記球通路断面における上下方向のうちの一方側(以下、「第二の一方側」という。)に該第二の面の前記第一の一方側の部位(以下、「第二の部位」という。)が位置する面であり、
前記第三の内壁の一部の面(以下、「第三の面」という。)は、該第三の面の前記第一の他方側の部位(以下、「第三の部位」という。)よりも前記第二の一方側に該第三の面の前記第一の一方側の部位(以下、「第四の部位」という。)が位置する面である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記B2)
付記B1に記載の遊技台であって、
前記第一の球通路は、前記球通路ユニットの複数の内壁のうちの一の内壁を隔てた位置に遊技球の通路(以下、「第二の球通路」という。)の少なくとも一部が形成されている球通路である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記B3)
付記B2に記載の遊技台であって、
前記第二の球通路を通る遊技球の進行方向の少なくとも一部の方向は、前記第一の球通路を通る遊技球の進行方向の少なくとも一部の方向と平行である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記B4)
付記B2またはB3に記載の遊技台であって、
前記第二の球通路を通る遊技球の進行方向の少なくとも一部の方向は、前記第一の球通路を通る遊技球の進行方向の少なくとも一部の方向と非平行である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記B5)
付記B1乃至B4のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の内壁は、前記第一の内壁と非平行な面を含む内壁である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記B6)
付記B1乃至B5のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第三の内壁は、前記第一の内壁と非平行な面を含む内壁である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記B7)
付記B1乃至B6のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記球通路ユニットの複数の外壁のうちの一の外壁は、第一の外壁であり、
前記第一の外壁は、前記第一の内壁の反対側の外壁であり、
前記第一の外壁は、遊技球が接触可能な外壁である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記B8)
付記B7に記載の遊技台であって、
前記第一の外壁は、前記第二の内壁と平行な外壁である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記B9)
付記B1乃至B8のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記球通路ユニットは、鉛直下方向に延びるユニットである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記B10)
付記B1乃至B9のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の内壁は、前記第一の内壁よりも前記第一の球通路を流下する遊技球から離れた位置に位置する内壁であり、
前記第三の内壁は、前記第一の内壁よりも前記第一の球通路を流下する遊技球から離れた位置に位置する内壁である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記B11)
付記B1乃至B10のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の部位は、前記第二の面の一端部であり、
前記第二の部位は、前記第二の面の他端部であり、
前記第三の部位は、前記第三の面の一端部であり、
前記第四の部位は、前記第三の面の他端部である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記Ba1)
遊技球の通路(以下、「第一の球通路」という。)を形成する球通路ユニットを備えた遊技台であって、
前記球通路ユニットの複数の内壁のうちの一の内壁(以下、「第一の内壁」という。)は、遊技球が転動可能な内壁であり、
前記球通路ユニットの複数の内壁のうちの一の内壁(以下、「第二の内壁」という。)は、遊技球が接触不可能な内壁であり、
前記球通路ユニットの複数の内壁のうちの一の内壁(以下、「第三の内壁」という。)は、遊技球が接触不可能な内壁であり、
前記球通路ユニットの複数の内壁のうちの一の内壁(以下、「第四の内壁」という。)は、遊技球が接触可能な内壁であり、
前記第二の内壁は、前記第一の球通路を遊技球の進行方向に直交する平面で切断した断面(以下、「球通路断面」という。)において、前記第一の内壁の左右側のうちの一方側(以下、「第一の一方側」という。)に位置する内壁であり、
前記第三の内壁は、前記球通路断面において、前記第一の内壁の左右側のうちの他方側(以下、「第一の他方側」という。)に位置する内壁であり、
前記第二の内壁の全面(以下、「第二の面」という。)は、該第二の面の前記第一の他方側の部位(以下、「第一の部位」という。)よりも前記球通路断面における上下方向のうちの一方側(以下、「第二の一方側」という。)に該第二の面の前記第一の一方側の部位(以下、「第二の部位」という。)が位置する面であり、
前記第三の内壁の全面(以下、「第三の面」という。)は、該第三の面の前記第一の他方側の部位(以下、「第三の部位」という。)よりも前記第二の一方側に該第三の面の前記第一の一方側の部位(以下、「第四の部位」という。)が位置する面であり、
前記第二の面は、開口が形成されていない面であり、
前記第三の面は、開口が形成されていない面であり、
前記球通路ユニットの複数の内壁のうちの一の内壁は、前記第一の内壁と対向する内壁であり、
前記第一の部位は、前記第二の面の一端部であり、
前記第二の部位は、前記第二の面の他端部であり、
前記第三の部位は、前記第三の面の一端部であり、
前記第四の部位は、前記第三の面の他端部であり、
前記第四の内壁は、前記第一の内壁を含む仮想面と垂直な内壁である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記Ba2)
付記Ba1に記載の遊技台であって、
前記球通路ユニットの下方には、他のユニットが配置されている、
ことを特徴とする遊技台。
(付記Ba3)
付記Ba1またはBa2に記載の遊技台であって、
前記第一の球通路は、前記球通路ユニットの複数の内壁のうちの一の内壁を隔てた位置に遊技球の通路(以下、「第二の球通路」という。)の少なくとも一部が形成されている球通路である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記Ba4)
付記Ba3に記載の遊技台であって、
前記第二の球通路を通る遊技球の進行方向の少なくとも一部の方向は、前記第一の球通路を通る遊技球の進行方向の少なくとも一部の方向と平行である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記Ba5)
付記Ba3またはBa4に記載の遊技台であって、
前記第二の球通路を通る遊技球の進行方向の少なくとも一部の方向は、前記第一の球通路を通る遊技球の進行方向の少なくとも一部の方向と非平行である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記Ba6)
付記Ba1乃至Ba5のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の内壁は、前記第一の内壁と非平行な面を含む内壁である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記Ba7)
付記Ba1乃至Ba6のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第三の内壁は、前記第一の内壁と非平行な面を含む内壁である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記Ba8)
付記Ba1乃至Ba7のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記球通路ユニットの複数の外壁のうちの一の外壁は、第一の外壁であり、
前記第一の外壁は、前記第一の内壁の反対側の外壁であり、
前記第一の外壁は、遊技球が接触可能な外壁である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記Ba9)
付記Ba8に記載の遊技台であって、
前記第一の外壁は、前記第二の内壁と平行な外壁である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記Ba10)
付記Ba1乃至Ba9のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の内壁は、前記第一の内壁よりも前記第一の球通路を流下する遊技球から離れた位置に位置する内壁であり、
前記第三の内壁は、前記第一の内壁よりも前記第一の球通路を流下する遊技球から離れた位置に位置する内壁である、
ことを特徴とする遊技台。