JP5366064B2 - 遊技台 - Google Patents

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本発明は、回胴遊技機(スロットマシン)や弾球遊技球(パチンコ機)などに代表される遊技台に関する。
従来、第一の状態および該第一の状態よりも遊技球が進入し易い第二の状態のいずれか一方から他方に変化可能な可変入球手段を備えた遊技台が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−200302号公報
しかしながら、従来の遊技台では、どの位置から可変入球手段に遊技球が進入した場合であっても、可変入球手段における遊技球の滞留時間にはほとんど大差がないため、遊技球の動きに対する遊技者の興味が薄れてしまうとともに、オーバー入賞の発生に期待を持つことができないといった問題点があった。
本発明は、このような従来の問題点を解決するためになされたものであって、遊技台の興趣を向上させることができる遊技台を提供することを目的とする。
本発明に係る遊技台は、第一の状態および該第一の状態よりも遊技球が進入し易い第二の状態のいずれか一方から他方に変化可能な可変入球手段を備えた遊技台であって、前記可変入球手段は、遊技球が進入可能な開口部を有し、前記可変入球手段は、遊技球の進入を検出可能な検出手段を有し、前記可変入球手段は、前記開口部を開閉可能な開閉手段を有し、前記開閉手段は、前記第一の状態においては、遊技球を前記開口部へ案内不能に構成されているものであり、前記開閉手段は、前記第二の状態においては、遊技球を前記開口部へ案内可能に構成されているものであり、前記検出手段は、前記可変入球手段における第三の位置にある遊技球を検出可能なものであり、前記開閉手段は、複数の傾斜面を備えたものであり、前記複数の傾斜面のうちの少なくとも一つの傾斜面は、第一の傾斜面であり、前記複数の傾斜面のうちの少なくとも一つの傾斜面は、第二の傾斜面であり、前記第二の傾斜面の形状は、前記第一の傾斜面の形状とは異なるものであり、前記第一の傾斜面は、第二の位置よりも第一の位置に遊技球を誘導しやすいものであり、前記第二の傾斜面は、前記第一の位置よりも前記第二の位置に遊技球を誘導しやすいものであり、前記第一の位置は、第二の端部よりも第一の端部に近い位置であり、前記第二の位置は、前記第一の端部よりも前記第二の端部に近い位置であり、前記第三の位置は、前記第二の位置よりも前記第一の位置に近い位置であり、前記第一の位置は、前記第二の位置と前記第三の位置の間の位置であり、前記第一の端部とは、前記開口部の長手方向における一方の端部のことであり、前記第二の端部とは、前記開口部の長手方向における前記第一の端部とは逆側の端部のことであり、前記可変入球手段は、前記第二の状態において、底面の短手方向の幅が遊技球の直径よりも小さい第一の領域を有するものであり、前記第一の領域は、前記第三の位置から前記第一の位置までの距離よりも前記第三の位置から前記第一の領域までの距離が近い位置に設けられたものであり、前記第一の領域は、前記第二の位置よりも前記第一の位置に近い位置に設けられたものである、ことを特徴とする遊技台である。

本発明に係る遊技台によれば、遊技台の興趣を向上させることができる。
パチンコ機を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。 パチンコ機を背面側から見た外観図である。 遊技盤を正面から見た略示正面図である。 制御部の回路ブロック図を示したものである。 (a)特図1の停止図柄態様の一例を示したものである。(b)特図2の停止図柄態様の一例を示したものである。(c)装飾図柄の停止図柄態様の一例を示したものである。(d)普図の停止表示図柄の一例を示したものである。 (a)当否判定用高確率状態テーブル(特図1)の一例を示したものである。(b)当否判定用低確率状態テーブル(特図1)の一例を示したものである。(c)当否判定用高確率状態テーブル(特図2)の一例を示したものである。(d)当否判定用低確率状態テーブル(特図2)の一例を示したものである。 (a)特図1の停止図柄を決定する際に用いる特図決定用テーブルの一例である。(b)特図2の停止図柄を決定する際に用いる特図決定用テーブルの一例である。 (a)可変入賞口性能を示したものである。(b)特図性能を示したものである。 主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。 主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。 (a)第1副制御部のCPUが実行するメイン処理のフローチャートである。(b)第1副制御部のコマンド受信割込み処理のフローチャートである。(c)第1副制御部のタイマ割込処理のフローチャートである。 (a)第2副制御部のCPUが実行するメイン処理のフローチャートである。(b)第2副制御部のコマンド受信割込処理のフローチャートである。(c)第2副制御部のタイマ割込処理のフローチャートである。 (a)装飾部材250に取り付けられ、扉部材234aが閉鎖された状態の第1可変入賞口234の外観斜視図である。(b)装飾部材250に取り付けられ、扉部材234aが開放された状態の第1可変入賞口234の外観斜視図である。 装飾部材250と第1可変入賞口234の分解斜視図である。 (a)可変入賞口ユニット260を正面右斜め上方から見た外観斜視図である。(b)可変入賞口ユニット260を正面左斜め上方から見た外観斜視図である。 (a)図15(a)よりもやや下方から見た可変入賞口ユニット260の外観斜視図である。(b)球通路272の側面276の側断面図である。 可変入賞口ユニット260の一部を透過して示す平面図である。 図17におけるA−A線に沿う側断面図である。 (a)〜(f)扉部材243aの平面図、正面図、左側面図、右側面図、底面図、および背面図である。(g)扉部材243aの斜視図である。 (a)、(b)扉部材の正面に形成する突出部の他の例を示した図である。(c)開放位置にある従来の扉部材を右側面から見た図である。(d)開放位置にある本実施形態に係る扉部材243aを右側面から見た図である。 遊技球の転動ルートの一例を示した図である。 第1ルートR1を通過する遊技球の様子を示した図である。 第2ルートR2を通過する遊技球の様子を示した図である。 第3ルートR3を通過する遊技球の様子を示した図である。 第3ルートR3を通過する遊技球の他の様子を示した図である。 遊技盤200を正面から見た略示正面図である。 (a)変形例1に係る可変入賞口600を模式的に示した図である。(b)変形例2に係る可変入賞口620を模式的に示した図である。 (a)可変入賞口の下面と扉部材の背面に、入球センサの中心軸を境にオーバー入賞し易いルートとオーバー入賞し難いルートを形成した例を示した図である。(b)可変入賞口の下面と扉部材の背面に、入球センサの中心軸を境にオーバー入賞し易いルートとオーバー入賞し難いルートを形成し、かつ入球センサを両方のルート上に設けた例を示した図である。 (a)シャッター式の可変入賞口650の一例を示した外観斜視図である。(b)可変入賞口650の一部の断面を示す側断面図である。
以下、図面を用いて、本発明の実施形態1に係る遊技台(例えば、パチンコ機100等の弾球遊技機やスロット機等の回胴遊技機)について詳細に説明する。
<全体構成>
まず、図1を用いて、本発明の実施形態1に係るパチンコ機100の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
パチンコ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面に備える。外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状から成る木製の枠部材である。本体104は、内枠と呼ばれ、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。また、本体104が開放された場合、本体104の開放を検出する不図示の内枠開放センサを備える。
前面枠扉106は、ロック機能付きで且つ開閉自在となるようにパチンコ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部とした扉部材である。なお、この前面枠扉106には、開口部にガラス製又は樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124を区画形成する。また、前面枠扉106が開放された場合、前面枠扉106の開放を検出する前面枠扉開放センサ109を備える。
球貯留皿付扉108は、パチンコ機100の前面において本体104の下側に対して、ロック機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で、且つ発射装置へと遊技球を案内する扉側球通路ユニットが設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136と、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、を備える。また、下皿128が満タンであることを検出する不図示の下皿満タンセンサを備える。
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部から観察することができる。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部から観察することができる。
<背面>
図2は、図1のパチンコ機100を背面側から見た外観図である。パチンコ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、この球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させると共に、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローの何れか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローの何れか他方の信号を払出制御部600へ出力する。なお、この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してパチンコ機100の表側に配設した上皿126に到達するように構成しており、パチンコ機100は、この構成により遊技者に対して球の払い出しを行う。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300を構成する主基板156を収納する主基板ケース158、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400を構成する第1副基板160を収納する第1副基板ケース162、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166、遊技球の払出に関する制御処理を行う払出制御部600を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源制御部660を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRWMクリア信号を主制御部300に出力するRWMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184、および払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインターフェース部186を配設している。
図3は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。
遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。この演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設し、遊技領域124の右下には、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄保留ランプ216と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、高確中ランプ222を配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」と称する場合がある。演出装置206は、演出可動体224を動作して演出を行うものであり、詳細については後述する。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、本実施形態では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。なお、装飾図柄表示装置208は、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
また、装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208c、演出表示領域208d、特図1第4図柄表示領域208e、および特図2第4図柄表示領域208fを有して構成されている。左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、および右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。また、特図1第4図柄表示領域208eは(後述する)特図1変動遊技の当否結果を表示し、特図2第4図柄表示領域208fは(後述する)特図2変動遊技の当否結果を表示する領域であり、例えば、特図変動遊技中(特図の変動中)は「−」を点滅表示させ、特図変動遊技の当否結果が当選の場合には「○」を表示させ、特図変動遊技の当否結果がはずれの場合には「×」を表示させる。なお、各表示領域208a〜208fの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLEDによって構成する。第1特図表示装置212および第2特図表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、普図変動遊技を所定数(例えば、2つ)まで保留することを可能としている。第1特図保留ランプ218および第2特図保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222は、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、この演出装置206の下方には、所定の球進入口、例えば、一般入賞口226と、普図始動口228と、第1特図始動口230と、第2特図始動口232と、第1可変入賞口234と、第2可変入賞口235を配設している。
一般入賞口226は、本実施形態では遊技盤200に複数配設しており、この一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施形態では、入賞の対価として遊技者に払い出す球を「賞球」、遊技者に貸し出す球を「貸球」と区別して呼ぶ場合があり、「賞球」と「貸球」を総称して「球(遊技球)」と呼ぶ。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施形態では遊技盤200の右側に1つ配設している。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
第1特図始動口230は、本実施形態では遊技盤200の中央に1つだけ配設している。この第1特図始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、後述する払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第1特図表示装置212による特図変動遊技を開始する。なお、第1特図始動口230に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
第2特図始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施形態では遊技盤200の右下に1つだけ配設している。この第2特図始動口232は、左右に開閉自在な羽根部材232aを備え、羽根部材232aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当たり図柄を停止表示した場合に羽根部材232aが所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。第2特図始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第2特図表示装置214による特図変動遊技を開始する。なお、第2特図始動口232に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
第1可変入賞口234と第2可変入賞口235は、大入賞口またはアタッカーと呼ばれ、本実施形態では遊技盤200の中央部下方と右下にそれぞれ配設している。詳細は後述するが、これらの第1可変入賞口234と第2可変入賞口235は同一構造からなり、開閉自在な扉部材234a、235aを備え、扉部材234a、235aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、特図変動遊技に当選して特図表示装置が大当たり図柄を停止表示した場合に扉部材234a、235aが所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。なお、本実施形態では、特図1変動遊技に当選した場合には、第1可変入賞口234の扉部材234aを所定の時間間隔、所定の回数で開閉し、特図2変動遊技に当選した場合には、第2可変入賞口235の扉部材235aを所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。また、第1可変入賞口234または第2可変入賞口235への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお第1可変入賞口234と第2可変入賞口235に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
このパチンコ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の球発射ハンドル134の操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、第1可変入賞口234、第2可変入賞口235)や始動口(第1特図始動口230、第2特図始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。
<演出装置206>
次に、パチンコ機100の演出装置206について説明する。この演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242およびステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に演出可動体224を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉と称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽手段は、ワープ装置242、ステージ244、および演出可動体224の後方に位置することとなる。
ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方のステージ244にワープ出口242bから排出する。ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技盤200の釘などによって乗り上げた球などが転動可能であり、ステージ244の中央部には、通過した球が第1特図始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。演出可動体224は、不図示のモータを備え、当該モータによって装飾図柄表示装置208の前方を上下方向に移動可能に構成されている。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽手段は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。
<制御部>
次に、図4を用いて、このパチンコ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。パチンコ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、パチンコ機100に供給される電源を制御する電源制御部660と、によって構成している。
<主制御部>
まず、パチンコ機100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、この基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用しているカウンタ回路318(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)と、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサや、前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果をカウンタ回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば第1特図表示装置212や第2特図表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば第2特図始動口232の羽根部材232a、第1可変入賞口234の扉部材234a、第2可変入賞口235の扉部材235a等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334を接続している。
なお、第1特図始動口230に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号をカウンタ回路318に出力する。この信号を受信したカウンタ回路318は、第1特図始動口230に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、第1特図始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、カウンタ回路318は、第2特図始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、第2特図始動口232に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、第2特図始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にパチンコ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、この電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、この起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400および払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400および払出制御部600からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。
<副制御部>
次に、パチンコ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、この基本回路402には、CPU404と、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。この基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC416と、各種ランプ418(例えば、チャンスボタンランプ138)の制御を行うための駆動回路420と、遮蔽装置246の駆動制御を行うための駆動回路432と、遮蔽装置246の現在位置を検出する遮蔽装置センサ430と、チャンスボタン136の押下を検出するチャンスボタン検出センサ426と、遮蔽装置センサ430やチャンスボタン検出センサ426からの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、CPU404からの信号に基づいてROM406に記憶された画像データ等を読み出してVRAM436のワークエリアを使用して表示画像を生成して装飾図柄表示装置208に画像を表示するVDP434(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサー)と、を接続している。
次に、パチンコ機100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えており、この基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512を搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作し、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506が設けられている。
また、基本回路502には、演出可動体224の駆動制御を行うための駆動回路516と、演出可動体224の現在位置を検出する演出可動体センサ424と、演出可動体センサ424からの検出信号を基本回路502に出力するセンサ回路518と、遊技盤用ランプ532の制御を行うための遊技盤用ランプ駆動回路530と、遊技台枠用ランプ542の制御を行うための遊技台枠用ランプ駆動回路540と、遊技盤用ランプ駆動回路530と遊技台枠用ランプ駆動回路540との間でシリアル通信による点灯制御を行うシリアル通信制御回路520と、を接続している。
<払出制御部、発射制御部、電源制御部>
次に、パチンコ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源制御部660について説明する。払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御すると共に、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出すると共に、インタフェース部606を介して、パチンコ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源制御部660は、パチンコ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源制御部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施形態では、電源制御部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第2副制御部500と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
<図柄の種類>
次に、図5(a)〜(d)を用いて、パチンコ機100の第1特別図柄表示装置212、第2特別図柄表示装置214、装飾図柄表示装置208、普通図柄表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。同図(a)は特図1の停止図柄態様の一例を示したものであり、同図(b)は特図2の停止図柄態様の一例を示したものである。
第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、第1特別図柄表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、第2特別図柄表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が本発明にいう図柄の変動表示の一例に相当する。
そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間(本発明にいう変動時間が相当)が経過すると、第1特別図柄表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間(これも本発明にいう変動時間が相当)が経過すると、第2特別図柄表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示するまでが本発明にいう図柄変動停止表示の一例に相当し、以下、この「特図1又は2の変動表示」を開始してから特図1又は2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動停止表示と称する。後述するように、図柄変動停止表示は複数回、連続して行われることがある。
図5(a)には、図柄変動停止表示における特図1の停止図柄態様として「特図A」から「特図E」までの5種類が示されており、同図(b)には、図柄変動停止表示における特図2の停止図柄態様として「特図a」から「特図d」までの4種類が示されている。なお、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
特図1の停止図柄態様のうち、「特図A」は15ラウンド(15R)特別大当たり図柄であり、「特図B」は15R大当たり図柄である。本実施形態のパチンコ機100では、後述するように、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、次回の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当り)か低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。
また、15R特別大当たり遊技終了後および15R大当たり遊技終了後はいずれも時短状態に移行する。時短については詳しくは後述するが、時短状態に移行する状態のことを普図高確率状態と称し、時短状態に移行しない状態のことを普図低確率状態と称する。15R特別大当たり図柄である「特図A」は、特図高確率普図高確率状態であり、15R大当たり図柄である「特図B」は、特図低確率普図高確率状態である。これらの「特図A」および「特図B」は、遊技者に付与する利益量が相対的に大きな利益量になる図柄である。
他の特図1の停止図柄態様について説明すると、「特図C」は突然確変と称される2R大当たり図柄であり、特図高確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図A」と比べて、「特図C」は2Rである点が異なる。「特図D」は小当たり図柄であり、特図低確率普図低確率状態である。ここにいう小当たりは、2R時短無し大当たりと同じものに相当する。「特図E」は、はずれ図柄であり、遊技者に付与する利益量が相対的に小さな利益量になる図柄である。
また、特図2の停止図柄態様について説明すると、「特図a」は16R特別大当たり図柄であり、「特図b」は8R特別大当たり図柄であり、「特図c」は8R大当たり図柄であり、「特図d」は、はずれ図柄である。
図5(c)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。第1特図始動口230または第2特図始動口232に球が入賞したこと、すなわち、第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。
そして、「特図B」の15R大当たり、「特図c」の8R大当りを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。また、「特図A」の15R特別大当たり、「特図a」の16R特別大当たり、「特図b」の8R特別大当たりを報知する場合には、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。
また、「特図D」の小当たりを報知する場合には、「装飾1−装飾2−装飾3」を停止表示し、「特図C」の突然確変と称される2R大当たりを報知する場合には、「装飾1−装飾3−装飾5」を停止表示する。一方、「特図E」や「特図d」のはずれを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同図(c)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
図5(d)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当たり図柄である「普図A」と、はずれ図柄である「普図B」の2種類がある。普図始動口228を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普通図柄表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」を停止表示し、普図変動遊技の外れを報知する場合には「普図B」を停止表示する。この同図(d)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
<主制御部のデータテーブル>
次に、パチンコ機100の主制御部300のROM306が記憶しているデータテーブルについて説明する。
<当否判定用テーブル>
図6(a)は当否判定用高確率状態テーブル(特図1)の一例を示したものであり、同図(b)は当否判定用低確率状態テーブル(特図1)の一例を示したものである。また、同図(c)は当否判定用高確率状態テーブル(特図2)の一例を示したものであり、同図(d)は当否判定用低確率状態テーブル(特図2)の一例を示したものである。
これらの当否判定用テーブルには、特図確変の有無(特図高確率状態または特図低確率状態)と、特図大当り判定用の抽選値データと、特図変動遊技の当否結果が対応付けされて記憶されている。主制御部300の基本回路302は、この当否判定用テーブルと、特図確変の有無と、第1特図始動口230(または第2特図始動口232)に球が入賞したことを所定の球検出センサが検出した場合に取得する特図当選乱数値に基づいて、特図1変動遊技(または特図2変動遊技)の当否結果を決定する大当り判定を行う。
<当否判定用テーブル/特図1変動遊技の大当り判定>
特図1変動遊技の大当り判定では、例えば、特図高確率状態(特図確変あり)で、取得した特図当選乱数値が10001〜12185である場合は、特図1変動遊技の当選(大当り)と判定してRAM308に設けた大当りフラグの格納領域に大当りとなることを示す情報を設定する(以下、大当りフラグの格納領域に大当りの情報を設定することを「大当りフラグをオンに設定する」という)。また、特図高確率状態(特図確変あり)で、取得した特図当選乱数値が12186〜13823である場合は、特図1変動遊技の当選(小当り)と判定してRAM308に設けた小当りフラグの格納領域に小当りとなることを示す情報を設定する(以下、小当りフラグの格納領域に小当りの情報を設定することを「小当りフラグをオンに設定する」という)。また、特図高確率状態(特図確変あり)で、取得した特図当選乱数値が10001〜12185または12186〜13823以外の数値である場合には、特図変動遊技のはずれと判定して上述の大当りフラグと小当りフラグの格納領域に、はずれとなることを示す情報を設定する(以下、大当りフラグの格納領域に、はずれの情報を設定することを「大当りフラグをオフに設定する」といい、小当りフラグの格納領域に、はずれの情報を設定することを「小当りフラグをオフに設定する」という)。
本実施形態では、特図当選乱数値の取り得る数値範囲は0〜65535(数値範囲の大きさは65536)、特図高確率状態における大当りの抽選値データの数値範囲は10001〜12185(数値範囲の大きさは12185)であるから、特図高確率状態の特図1変動遊技の大当りの当選確率は、約1/30(=12185/65536)であり、特図高確率状態における小当りの抽選値データの数値範囲は12186〜13823(数値範囲の大きさは12185)であるから、特図高確率状態の特図変動遊技の小当りの当選確率は、約1/399(=1638/65536)である。一方、特図低確率状態の特図1変動遊技の大当りの当選確率は、約1/299(=219/65536)であり、特図低確率状態における小当りの抽選値データの数値範囲は10220〜11857(数値範囲の大きさは1638)であるから、特図低確率状態の特図変動遊技の小当りの当選確率は、約1/399(=1638/65536)である。
<当否判定用テーブル/特図2変動遊技の大当り判定>
特図2変動遊技の大当り判定では、例えば、特図高確率状態(特図確変あり)で、取得した特図当選乱数値が10001〜12185である場合は、特図2変動遊技の当選(大当り)と判定して大当りフラグをオンに設定する。なお、特図2変動遊技では小当りには当選しないように構成している。また、特図高確率状態(特図確変あり)で、取得した特図当選乱数値が10001〜12185以外の数値である場合には、特図変動遊技のはずれと判定して大当りフラグおよび小当りフラグをオフに設定する。
本実施形態では、特図当選乱数値の取り得る数値範囲は0〜65535(数値範囲の大きさは65536)、特図高確率状態における大当りの抽選値データの数値範囲は10001〜12185(数値範囲の大きさは12185)であるから、特図高確率状態の特図2変動遊技の大当りの当選確率は、約1/30(=12185/65536)であり、特図高確率状態の特図1変動遊技の大当りの当選確率と同一に設定されている。一方、特図低確率状態の特図2変動遊技の大当りの当選確率は、約1/299(=219/65536)であり、特図低確率状態の特図1変動遊技の大当りの当選確率と同一に設定されている。
<特図決定用テーブル>
図7(a)は、特図1の停止図柄を決定する際に用いる特図決定用テーブルの一例であり、同図(b)は、特図2の停止図柄を決定する際に用いる特図決定用テーブルの一例である。これらの特図決定用テーブルには、特図1変動遊技(または特図2変動遊技)の当否判定結果と、抽選値データと、停止図柄の種類が対応付けされて記憶されている。
主制御部300の基本回路302は、この特図決定用決定テーブルと、図柄抽選乱数値に基づいて、特図1停止図柄(または特図2停止図柄)の種類を決定する図柄抽選を行う。なお、大当りフラグがオンの場合には、取得した大当り用図柄乱数値を図柄抽選乱数値として使用し、小当りフラグがオンの場合には、上述の特図当選乱数値から生成した小当り用図柄乱数値を図柄抽選乱数値として使用し、大当りフラグおよび小当りフラグがオフの場合(大当り判定結果および小当り判定結果がはずれの場合)には、取得した、はずれ用図柄乱数値を図柄抽選乱数値として使用する。
<特図決定用テーブル/特図1停止図柄>
例えば、特図1変動遊技の当否判定結果が大当りのときは、図柄抽選乱数値が0〜24の数値である場合、特図1停止図柄として特図Aを選択し、図柄抽選乱数値が25〜49の数値である場合、特図1停止図柄として特図Bを選択し、図柄抽選乱数値が50〜99の数値である場合、特図1停止図柄として特図Cを選択する。また、特図1変動遊技の当否判定結果が小当りのときは、図柄抽選乱数値(小当り用図柄乱数値)とは無関係に、すなわち、小当り時に100%の確率で、特図1停止図柄として特図Dを選択し、特図1変動遊技の当否判定結果が、はずれのときは、図柄抽選乱数値(はずれ用図柄乱数値)とは無関係に、すなわち、はずれ時に100%の確率で、特図1停止図柄として特図Eを選択する。
<特図決定用テーブル/特図2停止図柄>
例えば、特図2変動遊技の当否判定結果が大当りのときは、図柄抽選乱数値が0〜69の数値である場合、特図2停止図柄として特図aを選択し、図柄抽選乱数値が70〜74の数値である場合、特図2停止図柄として特図bを選択し、図柄抽選乱数値が75〜99の数値である場合、特図2停止図柄として特図cを選択する。また、特図2変動遊技の当否判定結果が、はずれのときは、図柄抽選乱数値(はずれ用図柄乱数値)とは無関係に、すなわち、はずれ時に100%の確率で、特図2停止図柄として特図dを選択する。
<可変入賞口性能、特図性能>
図8(a)は、可変入賞口性能を示したものである。この可変入賞口性能には、可変入賞口の種別と、遊技盤200における配置位置と、大当り遊技の最大ラウンド数と、1ラウンド当りの最大カウント数と、1カウント当りの賞球数の関係を示している。また、同図(b)は、特図性能を示したものである。この特図性能には、特図1または特図2の停止図柄と、可変入賞口の種別と、最大ラウンド数と、累計賞球数と、確変および電サポの有無の関係を示している。
主制御部300の基本回路302は、上述の図柄抽選で特図1停止図柄として特図Aを選択した場合には15R特別大当り遊技を行う。この15R特別大当り遊技は、第1可変入賞口234の扉部材234aを最大15回開放し、1ラウンド当りの最大カウント数が9回、1カウント当りの賞球数が14の遊技であり、その遊技価値の大きさ(累計賞球数)は、最大ラウンド数15回×最大カウント数9回×賞球数14=1890で表現することができる。また、15R特別大当り遊技の終了後は、遊技状態が特図高確率普図高確率状態(確変あり、電サポあり)に移行する。
上述の図柄抽選で特図1停止図柄として特図Bを選択した場合には15R通常大当り遊技を行う。この15R通常大当り遊技は、第1可変入賞口234の扉部材234aを最大15回開放し、1ラウンド当りの最大カウント数が9回、1カウント当りの賞球数が14の遊技であり、その遊技価値の大きさ(累計賞球数)は、最大ラウンド数15回×最大カウント数9回×賞球数14=1890で表現することができる。また、15R通常大当り遊技の終了後は、遊技状態が特図低確率普図高確率状態(確変なし、電サポあり)に移行する。
上述の図柄抽選で特図1停止図柄として特図Cを選択した場合には2R特別大当り遊技を行う。この2R特別大当り遊技は、第1可変入賞口234の扉部材234aを最大2回、短時間開放する遊技であり、その遊技価値の大きさ(累計賞球数)は、ほぼ0と表現することができる。また、2R特別大当り遊技の終了後は、遊技状態が特図高確率普図高確率状態(確変あり、電サポあり)に移行する。
上述の図柄抽選で特図1停止図柄として特図Dを選択した場合には2R通常大当り遊技を行う。この2R通常大当り遊技は、第1可変入賞口234の扉部材234aを最大2回、短時間開放する遊技であり、その遊技価値の大きさ(累計賞球数)は、ほぼ0と表現することができる。また、2R通常大当り遊技の終了後は、遊技状態を移行させない。
また、上述の図柄抽選で特図2停止図柄として特図aを選択した場合には16R特別大当り遊技を行う。この16R特別大当り遊技は、第2可変入賞口235の扉部材235aを最大16回開放し、1ラウンド当りの最大カウント数が10回、1カウント当りの賞球数が15の遊技であり、その遊技価値の大きさ(累計賞球数)は、最大ラウンド数16回×最大カウント数10回×賞球数15=2400で表現することができる。また、16R特別大当り遊技の終了後は、遊技状態が特図高確率普図高確率状態(確変あり、電サポあり)に移行する。
また、上述の図柄抽選で特図2停止図柄として特図bを選択した場合には8R特別大当り遊技を行う。この8R特別大当り遊技は、第2可変入賞口235の扉部材235aを最大8回開放し、1ラウンド当りの最大カウント数が10回、1カウント当りの賞球数が15の遊技であり、その遊技価値の大きさ(累計賞球数)は、最大ラウンド数8回×最大カウント数10回×賞球数15=1200で表現することができる。また、8R特別大当り遊技の終了後は、遊技状態が特図高確率普図高確率状態(確変あり、電サポあり)に移行する。
また、上述の図柄抽選で特図2停止図柄として特図cを選択した場合には8R通常大当り遊技を行う。この8R通常大当り遊技は、第2可変入賞口235の扉部材235aを最大8回開放し、1ラウンド当りの最大カウント数が10回、1カウント当りの賞球数が15の遊技であり、その遊技価値の大きさ(累計賞球数)は、最大ラウンド数8回×最大カウント数10回×賞球数15=1200で表現することができる。また、8R通常大当り遊技の終了後は、遊技状態が特図低確率普図高確率状態(確変なし、電サポあり)に移行する。
<主制御部メイン処理>
次に、図9を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。
上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って主制御部メイン処理を実行する。
ステップS101では、初期設定1を行う。この初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可及び初期値の設定等を行う。なお、本実施形態では、WDT314に、初期値として32.8msに相当する数値を設定する。ステップS103では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。
ステップS105では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップS103に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップS107に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップS103に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップS105は繰り返し実行される。
ステップS107では、初期設定2を行う。この初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書き込みを許可する設定等を行う。
ステップS109では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップS113)に進む。
具体的には、最初に、電源基板に設けたRWMクリアスイッチ180を遊技店の店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進み、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップS111に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、パチンコ機100を初期状態にすべくステップS113に進む。同様に電源ステータスの情報が「サスペンド」以外の情報を示している場合にもステップS113に進む。
ステップS111では、復電時処理を行う。この復電時処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、パチンコ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップS115内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、図4に示す主制御部300における基本回路302に搭載されているRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップS111では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップS113)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS115では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、普図当選乱数カウンタ、および特図乱数値カウンタの初期値をそれぞれ生成するための2つの初期値生成用乱数カウンタと、普図タイマ乱数値、および特図タイマ乱数値それぞれを生成するための2つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図タイマ乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図タイマ乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。他の初期値生成用乱数カウンタ、乱数カウンタもそれぞれ同様に更新する。なお、初期値生成用乱数カウンタは、後述するステップS207でも更新する。主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、ステップS115の処理を繰り返し実行する。
<主制御部タイマ割込処理>
次に、図10を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。ステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。
ステップS203では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDTを定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、上述の前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサ、各種の球検出センサを含む各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップS205では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、上述のステップS205では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。図4に示す主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。このステップS205では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、第1可変入賞口234、第2可変入賞口235、第1特図始動口230、および第2特図始動口232への入球、または普図始動口228の通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口226、234、235やこれらの始動口230、232、228への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。なお、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
ステップS207およびステップS209では、基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理を行う。これらの基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、上記ステップS115で行った初期値生成用乱数カウンタの値の更新を行い、次に主制御部300で使用する、普図当選乱数値、特図1乱数値、および特図2乱数値をそれぞれ生成するための2つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図当選乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図当選乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、乱数カウンタが一周していると判定した場合にはそれぞれの乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、乱数カウンタの記憶領域にセットする。例えば、0〜100の数値範囲で変動する普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタにセットすると共に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。また、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、特図乱数生成用の乱数カウンタが1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。なお、本実施形態では特図1の乱数値を取得するためのカウンタと特図2の乱数値を取得するためのカウンタとを別に設けたが、同一のカウンタを用いてもよい。
ステップS211では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。
ステップS213では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普通図柄表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、第1特別図柄表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、第2特図表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS215では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口226、234や始動口230、232、228に入賞があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
また、ステップS217では、入賞受付処理を行う。この入賞受付処理では、第1特図始動口230、第2特図始動口232、普図始動口228、第1可変入賞口234、第2可変入賞口235への入賞があったか否かを判定する。ここでは、ステップS203における入賞判定パターン情報と一致するか否かの判定結果を用いて判定する。第1特図始動口230へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、カウンタ回路318の当選用カウンタ値記憶用レジスタから値を特図1当選乱数値として取得するとともに特図1乱数値生成用の乱数カウンタから値を特図1乱数値として取得して対応する乱数値記憶領域に格納する。第2特図始動口232へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、カウンタ回路318の当選用カウンタ値記憶用レジスタから値を特図2当選乱数値として取得するとともに特図2乱数値生成用の乱数カウンタから値を特図2乱数値として取得して対応する乱数値記憶領域に格納する。普図始動口228へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を普図当選乱数値として取得して対応する乱数値記憶領域に格納する。第1可変入賞口234、第2可変入賞口235へ入賞があった場合には、可変入賞口用の入賞記憶領域に、第1可変入賞口234、第2可変入賞口235に球が入球したことを示す情報を格納する。
ステップS219では、払出要求数送信処理を行う。なお、払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は、例えば1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップS221では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、当りフラグがオンの場合には、当たり図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、当りフラグがオフの場合には、外れ図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は、当り図柄(図5(d)に示す普図A)および外れ図柄(図5(d)に示す普図B)いずれか一方の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、後述するように、普図当りフラグがオンされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば2秒間)、第2特図始動口232の羽根部材232aの開閉駆動用のソレノイド(332)に、羽根部材232aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500m秒間)、羽根部材の開閉駆動用のソレノイド332に、羽根部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果が外れであれば、後述するように、普図外れフラグがオンされる。この普図外れフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップS223に移行するようにしている。
ステップS223では、普図関連抽選処理を行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および第2特図始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、且つ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定をおこない、当選とする場合にはRAM308に設けた当りフラグにオンを設定する。不当選の場合には、当りフラグにオフを設定する。また、当り判定の結果に関わらず、次に上述の普図タイマ乱数値生成用の乱数カウンタの値を普図タイマ乱数値として取得し、取得した普図タイマ乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置210に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をするたびに、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。
次いで、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行う(ステップS225)。この特図2状態更新処理は、特図2の状態に応じて、次の8つの処理のうちの1つの処理を行う。例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、第2特別図柄表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、第2特別図柄表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。
また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
特図2変動表示時間が経過したタイミング(特図2表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、図5(a)に示す特図a〜特図d(特図1状態更新処理では、図5(a)に示す特図A〜特図E)のいずれか一つの図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)その表示を維持するためにRAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた時短回数記憶部に記憶された時短回数が1以上であれば、その時短回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中(詳細は後述)でなければ、時短フラグをオフする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)にも、時短フラグをオフする。
また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、後述するように、大当りフラグがオンされる。この大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するためにRAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で入賞演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または第2可変入賞口235(特図1は第1可変入賞口234)に所定球数(例えば最大カウント数)の遊技球の入賞を検出するまで)第2可変入賞口235の扉部材235a(特図1は第1可変入賞口234の扉部材234a)の開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材235a(特図1は扉部材234a)を開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口開放設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)第2可変入賞口235の扉部材235a(特図1は第1可変入賞口234の扉部材234a)の開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材235a(特図1は扉部材234a)を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、この扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するためにRAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。また、普図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当たり遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた時短回数記憶部に時短回数(例えば100回)をセットするともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンする。なお、その普図確率変動フラグがオフに設定されていれば、時短回数記憶部に時短回数をセットすることもなく、また時短フラグをオンすることもない。ここにいう時短とは、特図変動遊技における大当りを終了してから、次の大当りを開始するまでの時間を短くするため、パチンコ機が遊技者にとって有利な状態になることをいう。この時短フラグがオンに設定されていると、普図高確率状態である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技に大当りする可能性が高い。また、普図高確率状態の方が、普図低確率状態に比べて普図変動遊技の変動時間および特図変動遊技の変動時間は短くなる。さらに、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、第2特別始動口232の一対の羽根部材232aの1回の開放における開放時間が長くなりやすい。加えて、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、一対の羽根部材232aは多く開きやすい。また、上述のごとく、時短フラグは、大当り遊技中(特別遊技状態中)にはオフに設定される。したがって、大当たり遊技中には、普図低確率状態が維持される。これは、大当たり遊技中に普図高確率状態であると、大当たり遊技中に第1可変入賞口234または第2可変入賞口235に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に第2特図始動口232に多くの遊技球が入球し、大当たり中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。
さらに、コマンド設定送信処理(ステップS233)で終了演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。さらに、特図2変動遊技の結果が外れであれば、後述するように、はずれフラグがオンされる。このはずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次のステップS227に移行するようにしている。
続いて、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップS227)。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、上述の特図2状態更新処理で説明した各処理を行う。この特図1状態更新処理で行う各処理は、上述の特図2状態更新処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆でもよい。
ステップS225およびステップS227における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。ここでも先に、特図2についての特図関連抽選処理(特図2関連抽選処理)を行い(ステップS229)、その後で、特図1についての特図関連抽選処理(特図1関連抽選処理)を行う(ステップS231)。これらの特図関連抽選処理についても、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。また、装飾図柄表示装置208による、特図変動遊技の大当り判定の結果の報知は、第1副制御部400によって行われ、第2特図始動口232への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知が、第1特図始動口230への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知よりも優先して行われる。
ステップS233では、コマンド設定送信処理を行い、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は例えば16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、大当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオン、オフするようにしている。また、コマンド種別が図柄変動開始コマンドの場合であればコマンドデータに、15R大当りフラグや2R大当たりフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図関連抽選処理で選択したタイマ番号などを示す情報を含み、図柄変動停止コマンドの場合であれば、15R大当りフラグや2R大当たりフラグの値、特図確率変動フラグの値などを含み、入賞演出コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、特図確率変動フラグの値などを含み、大当りラウンド数指定コマンドの場合であれば特図確率変動フラグの値、大当りラウンド数などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、第1特図始動口230への入賞の有無、第2特図始動口232への入賞の有無、第1可変入賞口234(または第2可変入賞口235)への入賞の有無などを含む。
第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS235では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してパチンコ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップS237では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップS205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、所定のエラーの有無、例えば前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視し、前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合に、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド332を駆動して第2特図始動口232や、可変入賞口234の開閉を制御したり、表示回路324、326、330を介して普通図柄表示装置210、第1特別図柄表示装置212、第2特別図柄表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップS219)で設定した出力予定情報を出力ポート(I/O310)を介して第1副制御部400に出力する。
ステップS239では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS243に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS241に進む。
ステップS241では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行い、その後、主制御部メイン処理に復帰する。
一方、ステップS243では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、上述の主制御部メイン処理に復帰する。
<第1副制御部400の処理>
次に、図11を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。なお、同図(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第1副制御部400のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第1副制御部400のタイマ割込処理のフローチャートである。同図(d)は、第1副制御部400の画像制御処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS301では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS301で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。ステップS303では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS305の処理に移行する。ステップS305では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS307では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。ステップS309では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS307で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS311では、チャンスボタンの押下を検出していた場合、ステップS309で更新した演出データをチャンスボタンの押下に応じた演出データに変更する処理を行う。ステップS313では、ステップS309で読み出した演出データの中にVDP434への命令がある場合には、この命令をVDP434に出力する(詳細は後述)。
ステップS315では、ステップS309で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。ステップS317では、ステップS309で読み出した演出データの中に各種ランプ418への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。
ステップS319では、ステップS309で読み出した演出データの中に遮蔽装置246への命令がある場合には、この命令を駆動回路432に出力する。ステップS321では、ステップS309で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行い、ステップS303へ戻る。
次に、同図(b)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS401では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行する第1副制御部タイマ割込処理について説明する。第1副制御部400は、所定の周期(本実施形態では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
第1副制御部タイマ割込処理のステップS501では、第1副制御部メイン処理におけるステップS303において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS303において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
第1副制御部タイマ割込処理のステップS503では、ステップS319で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信や、演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、同図(d)を用いて、第1副制御部400のメイン処理におけるステップS313の画像制御処理について説明する。同図は、画像制御処理の流れを示すフローチャートを示した図である。
ステップS601では、画像データの転送指示を行う。ここでは、CPU404は、まず、VRAM436の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が装飾図柄表示装置208に表示される。次に、CPU404は、VDP434のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM406の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM436の転送先アドレス)などを設定した後、ROM406からVRAM436への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP434は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM406からVRAM436に転送する。その後、VDP436は、転送終了割込信号をCPU404に対して出力する。
ステップS603では、VDP434からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップS605に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。ステップS605では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU404は、ステップS601でVRAM436に転送した画像データに基づいてVRAM436の表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM436の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP434に指示する。VDP434はアトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS607では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU404は、VDP434に画像の描画開始を指示する。VDP434は、CPU404の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
ステップS609では、画像の描画終了に基づくVDP434からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップS611に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。ステップS611では、RAM408の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
<第2副制御部500の処理>
次に、図12を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。なお、同図(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第2副制御部500のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第2副制御部500のタイマ割込処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS701では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS701で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理等を行う。ステップS703では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS705の処理に移行する。
ステップS705では、タイマ変数に0を代入する。ステップS707では、コマンド処理を行う。第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400のCPU404からコマンドを受信したか否かを判別する。ステップS709では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS707で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS711では、第1副制御部400からの遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542への命令がある場合には、この命令をシリアル通信制御回路520に出力する。ステップS713では、第1副制御部400からの演出可動体224への命令がある場合には、この命令を駆動回路516に出力し、ステップS703に戻る。
次に、同図(b)を用いて、第2副制御部500のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が、第1副制御部400が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS801では、第1副制御部400が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第2副制御部500のCPU504によって実行する第2副制御部タイマ割込処理について説明する。第2副制御部500は、所定の周期(本実施形態では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
第2副制御部タイマ割込処理のステップS901では、図8(a)に示す第2副制御部メイン処理におけるステップS703において説明したRAM508のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS703において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。第2副制御部タイマ割込処理のステップS903では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
<第1可変入賞口234(第2可変入賞口235)の構造>
次に、上述の第1可変入賞口234の構造について詳細に説明する。なお、第2可変入賞口235は第1可変入賞口234と同一構造であるため、その説明は省略する。図13(a)は、装飾部材250に取り付けられ、扉部材234aが閉鎖された状態の第1可変入賞口234の外観斜視図であり、同図(b)は、装飾部材250に取り付けられ、扉部材234aが開放された状態の第1可変入賞口234の外観斜視図である。また、図14は、装飾部材250と第1可変入賞口234の分解斜視図である。
装飾部材250は、上述の一般入賞口226を構成する壁部250a1が形成された入賞口ユニット250aと、この入賞口ユニット250aが固定されるベースユニット250bと、このベースユニット250bに嵌め込まれて固定される透明部材からなる装飾ユニット250cと、を有して構成されている。
入賞口ユニット250aには、一般入賞口226を構成するU字形状の壁部250a1が2つ形成されている。ベースユニット250bには、入賞口ユニット250aに形成された壁部250a1に対応する位置に、壁部250a1内に入球した遊技球を所定位置に案内するための球通路256b1が突出形成されている。また、ベースユニット250bには、正面視左側に、装飾ユニット250cを背面側から嵌め込むための第1開口部250b2が形成されているとともと、正面視右側に、第1可変入賞口234の扉部材234aが嵌め込まれる矩形状の第2開口部250b3が形成されている。
第1可変入賞口234は、ベースユニット250bの第2開口部250b3に回動自在に取り付けられる扉部材234aと、この扉部材234aの後方に配置されてベースユニット250bに取り付けられる可変入賞口ユニット260と、を有して構成されている。
<可変入賞口ユニット>
次に、可変入賞口ユニット260について詳細に説明する。図14の分解斜視図に示すように、可変入賞口ユニット260は、半透明部材からなる下ケース262と、下ケース262のセンサ収容部に収容される直方体形状の入球センサ264と、下ケース262の駆動部収容部に収容され、扉部材234aを駆動するための駆動部266と、この駆動部266を覆うように配置される板状の防磁板268と、下ケース262に固定される半透明部材からなる上ケース270と、を有して構成されている。
入球センサ264は、遊技球の最大直径よりもやや大きな内径を有する球通路264aを備え、この球通路264aを遊技球が通過したことを検知可能に構成されている。なお、入球センサ264による遊技球の検出方法は限定されないが、例えば、遊技球が球通路264aの内部空間を通過しているときにハイレベルの信号を出力し、遊技球が球通路264aの内部空間を通過していないときにローレベルの信号を出力するように構成される。また、入球センサ264は、その長手方向が下ケース262の短手方向に沿うように(下ケース262の長手方向に直交するように)配設されている。これにより、可変入賞口ユニット260の長手方向の長さを従来の遊技台よりも短くして省スペース化を図っている。
駆動部266は、ソレノイド266aと、このソレノイド266aのソレノイド軸に係合され、ソレノイド軸の軸方向にスライド可能な軸受部266bと、この軸受部266bに係合され、扉部材234aを回動させる腕部266cと、を有して構成されている。また、ソレノイド266aの上方には、防磁板268が配設されており、これにより、ソレノイド266aが通電時に発する磁力が外部に漏えいして遊技球の転動に影響を及ぼすことを防止している。
ソレノイド266aへの電力が供給されていない状態では、ソレノイド軸がソレノイド266a側に退出することにより、軸受部266bに係合する腕部266cが反時計回りに回動される。これにより、腕部266cに係合する扉部材234aが、図13(a)に示す閉鎖位置に回動される。一方、ソレノイド266aへの電力が供給されている状態では、ソレノイド軸がソレノイド266aから遠ざかる方向に突出することにより、軸受部266bに係合する腕部266cが時計回りに回動される。これにより、腕部266cに係合する扉部材234aが、図13(b)に示す開放位置に回動される。すなわち、ソレノイド266aへ通電を行うことによって扉部材234aを開放位置に移動させ、第1可変入賞口234に球が入球可能な状態とすることができ、ソレノイド266aへ通電を停止することによって扉部材234aを閉鎖位置に移動させ、第1可変入賞口234に球が入球不可能な状態とすることができる。
<可変入賞口ユニット/球通路>
図15(a)は、可変入賞口ユニット260を正面右斜め上方から見た外観斜視図であり、同図(b)は、可変入賞口ユニット260を正面左斜め上方から見た外観斜視図である。また、図16(a)は、図15(a)よりもやや下方から見た可変入賞口ユニット260の外観斜視図であり、同図(b)は、球通路272の側面276の側断面図である。
可変入賞口ユニット260には、扉部材234aが開放位置にあるときに扉部材234aを転動して進入した遊技球を所定位置まで案内するための球通路272(274、276、278)が設けられている。球通路272は、下ケース262に形成された下面274と、下ケース262に垂直方向に突出形成された下側側面262bおよび上ケース270に垂直方向に突出形成された上側側面270bからなる側面276(262a、270b)と、上ケース270に形成された上面278と、によって三方を囲まれて構成されている。すなわち、側面276に対向する部位は、扉部材234aによって開放または閉鎖される開口部とされている。
球通路272の下面274は、可変入賞口ユニット260の正面視右側端部274aから左側端部274bに向かって下降する傾斜面とされている。この下面274の傾斜面により、球通路272に進入した遊技球を、下面274の右側端部274aから左側端部274bに向かって転動させ、左側端部274b近傍に配置された入球センサ264の球通路264aの方向に円滑かつ確実に案内するようにしている。
また、下面274の左側端部274b近傍には、上方に向けて突出された誘導壁274cが形成されている。この誘導壁274cは、下面274における扉部材234a側から入球センサ264側に向かって下降する傾斜面とされている。この誘導壁274cの傾斜面により、下面274の右側端部274aから左側端部274bに向かって転動した遊技球を、左側端部274b近傍に配置された入球センサ264の球通路264aに向けて円滑かつ確実に案内するとともに、遊技球が球通路272から扉部材234a側に飛び出さないようにしている。
また、図16(b)に示すように、球通路272の側面276を、下ケース262の下側側面262bと、上ケース270の上側側面270bの2つの部材で構成しているため、下側側面262bと上側側面270bとの間には僅かな隙間が設けられている。したがって、球通路272の側面276に接触しながら下面274上を転動する遊技球Bは、下側側面262bの端部262b1や、上側側面270bの端部270b1に接触し、これらの端部262b1、270b1に案内されながら(移動が規制されて)下面274上を転動することになる。これにより、遊技球を側面276に沿って入球センサ264の球通路264aに向けて円滑かつ確実に案内するようにしている。なお、図16(b)においては、下側側面262bと上側側面270bを面一としたが、一方の面を他方の面に対して突出させ、突出する面の端部によって遊技球を案内するように構成してもよい。
図17は、可変入賞口ユニット260の一部を透過して示す平面図である。下ケース262の下側側面262aには、球通路274に向かって突出する誘導凸部262a1が形成されている。この誘導凸部262a1は、平面視で逆三角形形状に成形されている。この誘導凸部262a1により、球通路272の下側側面262aに接触しながら下面274上を右側端部274aから左側端部274bに向かって転動する遊技球を、誘導壁274cの方向に導くようにしている。
また、上ケース270の上面278には、下ケース262側に向かって突出する三角リブ278aが形成されている。この三角リブ278aにより、下面274上において他の遊技球に衝突するなどして跳ね上がった遊技球を、入球センサ264の球通路264aに向けて円滑かつ確実に案内するようにしている。
図18は、図17におけるA−A線に沿う側断面図である。球通路272の側面276の背面(球通路274とは反対側の面)には、ギザギザ形状のローレット加工が施されている。このローレット加工により、側面276の背面側に配置された基板280や、ソレノイド266aが、遊技者によって正面側から視認困難とし、基板280やソレノイド266aに不正な細工を施されることを防止している。また、基板280を収容する収容部と、ソレノイド266aを収容する収容部との間には、遊技球が通過可能な角筒形状の球通路282を形成しているとともに、その内壁には、内方に向かって突出するリブ282aを設けている。このリブ282aには、上述のローレット加工を施さないようにしており、これにより、球通路282を通過する遊技球が正面側から視認可能になるように構成している。
また、球通路272の下面274における入球センサ264の近傍には、下面274に蓄積されたゴミや塵などを下方に排出するための挿通孔274dが形成されている。このような挿通孔274dを設けることで、遊技球に付着して入球センサ264の近傍に蓄積されたゴミや塵を下方に落下させることができ、入球センサ264の近傍における球詰まりを未然に防止することができる。また、図示はしないが、可変入賞口ユニット260を組み立てると、この挿通孔274dの一部に、他の部材が挿し込まれるように構成されており、挿通孔274内に堆積したゴミや塵が他の部材によって強制的に排出されるように構成している。
<扉部材>
図19(a)〜(f)は、それぞれ、扉部材243aの平面図、正面図、左側面図、右側面図、底面図、および背面図であり、同図(g)は、扉部材243aの斜視図である。
扉部材243aは、板状の透明部材からなり、長手方向両端には、背面290を基端として垂直方向に突出形成された第1脱落防止壁290a、第2脱落防止壁290bが形成されている。これらの第1脱落防止壁290a、第2脱落防止壁290bは、扉部材243aが開放位置にあるときに背面290上に進入した遊技球が、背面290の両側から落下(脱落)しないように防止するための部材である。
第1脱落防止壁290aには、可変入賞口ユニット260の駆動部266の腕部266cに係合される2本の棒状部材からなる係合部290a1が突出形成されている。第2脱落防止壁290bには、同図(c)の左側面図に示すように、凹部290b1が形成されている。この凹部290b1は、扉部材243aが透明部材で構成されていることから、当該部位における光の屈曲率を変化させ、扉部材243aの正面から(同図(b)の方向から)、扉部材243aの左奥に配置される入球センサ264を見にくくし(入球センサ264の視認を妨げ)、不正行為などを防止する役割を果たす部位である。
また、同図(f)、(g)に示すように、扉部材243aの背面290には、遊技球が進入する側の長辺である進入側長辺290cから、遊技球が退出する側の長辺である退出側長辺290dに向かって下降する第1傾斜面290eと、この第1傾斜面とは異なる角度で退出側長辺290dに向かって下降する第2傾斜面290fが形成されている。
また、扉部材243aの背面290の長手方向両側には、第1脱落防止壁290aと退出側長辺290dが交わる点を頂点として、背面290に向かって下降する第1誘導斜面290gと、第2脱落防止壁290bと退出側長辺290dが交わる点を頂点として、背面290に向かって下降する第2誘導斜面290hが形成されている。これらの第1誘導斜面290g、第2誘導斜面290hは、進入側長辺290cを乗り越えて背面290に進入した遊技球を、退出側長辺290dの中央部方向に誘導するための部位であり、進入側長辺290cから退出側長辺290dに向かって拡径する背面視がほぼ三角形状の非対象の部位とされている。
また、本実施形態では、第1誘導斜面290gの傾斜角度よりも、第2誘導斜面290hの傾斜角度の方が大きくなるように設計しており、遊技球が同じ速度で扉部材243aの背面290に進入した場合でも、第1誘導斜面290gの傾斜は乗り越えられるが、第1誘導斜面290gよりも急な第2誘導斜面290hの傾斜は乗り越えることができない場合がある。
また、同図(a)、(b)、(e)に示すように、扉部材243aの正面294には、正面視右側上部から下部にかけて、突出部294aが突出形成されている。なお、正面294に形成する突出部は、図20(a)に示すように曲線形状でもよく、また、同図(b)に示すように、多角錐形状であってもよい。このような突出部を形成することで、正面294に装飾用のシール等を貼り付ける場合に、位置決めを容易に行うことができる場合がある。
図20(c)は、開放位置にある従来の扉部材を右側面から見た図であり、同図(d)は、開放位置にある本実施形態に係る扉部材243aを右側面から見た図である。本実施形態に係る扉部材243aの先端部の最大幅W2は、従来の扉部材の先端部の最大幅W1よりも狭くなるように設計されており、扉部材243aと透明板部材(盤面ガラス)118との間に遊技球が挟まる可能性を従来よりも低減している。また、本実施形態に係る扉部材243aの最大突出量L2は、従来の扉部材の最大突出量L1よりも大きくなるように設計されており、扉部材243aが開放位置にあるときに、従来よりも多くの遊技球を扉部材243a内に進入させ、遊技者になるべく多くの利益を付与できるようにしている。
<遊技球の転動ルート>
次に、第1可変入賞口234に入球した遊技球が転動する転動ルートについて詳細に説明する。図21は、遊技球の転動ルートの一例を示した図である。遊技球の転動ルートは複数種類考えられるが、例えば、第1ルートR1、第2ルートR2、および第3ルートR3の3つが考えられる。
図22は、第1ルートR1を通過する遊技球の様子を示した図である。同図に示すように、第1ルートR1は、扉部材234aが開放位置にあるときに扉部材234aの背面290に進入した遊技球が、第1誘導斜面290gを乗り越えて速度を落とした後(同図(a))、球通路272の下面274の右側端部274a近傍に進入し(同図(b))、下面274の側面276に沿って右側端部274aから左側端部274bに向かって傾斜面を転動し(同図(b)〜(c))、誘導凸部262a1に衝突して側面276から遠ざかる方向に跳ね返り(同図(c))、側面276に対向する誘導壁274cに衝突し(同図(d))、この誘導壁274cに沿って下面274を左側端部274bまで転動し(同図(e))、入球センサ264の球通路264aを通過し(同図(f))、球通路に到達するルートである。
図23は、第2ルートR2を通過する遊技球の様子を示した図である。第2ルートR2は、扉部材234aが開放位置にあるときに扉部材234aの背面290に進入した遊技球が、第1誘導斜面290gに乗り上げることなく第1誘導斜面290gの縁に沿って背面290上を転動し(同図(a))、扉部材243aと下面274に高低差(段差)がある部位では背面290を転動し(同図(b))、扉部材293aと下面274に高低差(段差)がない部位では、球通路272の下面274に進入し(同図(c)〜(d))、誘導壁274cの脇を通過して下面274を左側端部274bまで転動し(同図(d)〜(e))、入球センサ264の球通路264aを通過し(同図(f))、球通路に到達するルートである。この第2ルートR2は、遊技球が扉部材234aの背面290に進入してから入球センサ264の球通路264aを通過するまでの時間(第1可変入賞口234内に遊技球が滞在する時間)が、第1ルートR1〜第3ルートR3の中で最も短くなる最短ルートである。
図24は、第3ルートR3を通過する遊技球の様子を示した図である。第3ルートR3は、扉部材234aが開放位置にあるときに扉部材234aの背面290に進入した遊技球が、第2誘導斜面290hに乗り上げた後に(同図(a))、側面276に衝突して左側端部274bから右側端部274aに向かって下面274の傾斜に逆らって転動した後(同図(b))、右側端部274aから左側端部274bに向かって傾斜面を転動し始め(同図(c))、誘導壁274cの脇を通過して左側端部274bまで転動し(同図(d)〜(e))、入球センサ264の球通路264aを通過し(同図(f))、球通路に到達するルートである。この第3ルートR3は、遊技球が扉部材234aの背面290に進入してから入球センサ264の球通路264aを通過するまでの時間(第1可変入賞口234内に遊技球が滞在する時間)が、第1ルートR1〜第3ルートR3の中で最も長くなる最長ルートである。
図25は、第3ルートR3を通過する遊技球の他の様子を示した図である。扉部材234aが開放位置にあるときに扉部材234aの背面290に進入した遊技球が、第2誘導斜面290hに乗り上げた後に(同図(a))、側面276に衝突するまでは、上記図24のルートと同じであるが、この例では、同図(b)に示すように、遊技球が、当該遊技球の進行方向に対して略90度の反射角度で跳ね返った後に、第1誘導斜面290gの縁に沿って背面290上を転動し(同図(c))、さらに背面290上を長手方向に沿ってループ状に転動した後に(同図(d)〜(f))、誘導壁274cの脇を通過して左側端部274bまで転動し(同図(g)〜(h))、入球センサ264の球通路264aを通過し、球通路に到達するルートである。このルートでは、側面276によって遊技球を入球センサ264から遠ざかる方向(入賞口外部)に案内することができるため、進入してきた遊技球を再度入賞口の外に出しやすくなり、遊技球が検出手段を通過するまでにかかる時間をより長くすることができる場合がある。
<第1可変入賞口と第2可変入賞口の効果>
次に、第1可変入賞口234と第2可変入賞口235の効果について説明する。図26は、遊技盤200を正面から見た略示正面図であり、上記図3と同じ図面である。
上述のとおり、本実施形態では、遊技盤200の中央部下方に第1可変入賞口234を配設し、遊技盤200の右下に第2可変入賞口235を配設しており、遊技領域124の左側を狙って遊技球を打ち出した場合には、第2可変入賞口235よりも第1可変入賞口234に遊技球が入球しやすく、遊技領域124の右側を狙って遊技球を打ち出した場合には、第1可変入賞口234よりも第2可変入賞口235に遊技球が入球しやすくなるように構成されている。また、特図1変動遊技に当選した場合には、第1可変入賞口234の扉部材234aを所定の時間間隔、所定の回数で開閉する大当り遊技(または小当り遊技)を行い、特図2変動遊技に当選した場合には、第2可変入賞口235の扉部材235aを所定の時間間隔、所定の回数で開閉する大当り遊技を行うように構成している。
したがって、遊技者は、特図1変動遊技に当選した場合には、第1可変入賞口234への入球を狙って、遊技球を遊技領域124の左側に打ち出す(いわゆる、左打ちをする)ように球発射ハンドル134の操作量を調整し、特図2変動遊技に当選した場合には、第2可変入賞口235への入球を狙って、遊技球を遊技領域124の右側に打ち出す(いわゆる、右打ちをする)ように球発射ハンドル134の操作量を調整して遊技を行うことになる。
このため、第1可変入賞口234への入球は、第1可変入賞口234の右側からの入球(第1ルートR1または第2ルートR2)よりも、左側からの入球(第3ルートR3)の可能性が高く、第1可変入賞口234内に遊技球が滞在する時間が長くなり、第2可変入賞口235よりもオーバー入賞を誘発し、特図1変動遊技に基づく大当り遊技を長時間楽しむことができる。
一方、第2可変入賞口235への入球は、第2可変入賞口235の左側からの入球(第3ルートR3)よりも、右側からの入球(第1ルートR1または第2ルートR2)の可能性が高く、第2可変入賞口234内に遊技球が滞在する時間が短くなり、第1可変入賞口234よりもオーバー入賞が抑止され、特図2変動遊技に基づく大当り遊技の消化効率が高められる。
<可変入賞口の変形例>
次に、可変入賞口の変形例について説明する。図27(a)は、変形例1に係る可変入賞口600を模式的に示した図である。この変形例1に係る可変入賞口600は、可変入賞口ユニット602と扉部材604を備え、扉部材604の長手方向両側に脱落防止壁604aが突出形成されている。
扉部材604の背面606は、扉部材604の長手方向右側から左側に向かって下降する第1傾斜面606aと、この第1傾斜面606aの下縁に連続して形成され、かつ扉部材604の短手方向と平行な方向に可変入賞口ユニット602に向かって下降する第2傾斜面606bと、第1傾斜面606aの上縁に連続して形成され、かつ第1傾斜面606aとは反対方向に向かって下降する第3傾斜面606cと、この第3傾斜面606cの下縁に連続して形成され、かつ扉部材604の短手方向と平行な方向に可変入賞口ユニット602に向かって下降する第4傾斜面606bと、を有して構成されている。また、第3傾斜面606c、第4傾斜面606dの長手方向の長さは、それぞれ、第1傾斜面606a、第2傾斜面606bの長手方向の長さよりも長くなるように設計されている。
可変入賞口602の下面608は、扉部材604の背面606の第2傾斜面606bに隣接し、かつ可変入賞口602の短手方向と平行な方向に入球センサ610に向かって下降する第1傾斜面608aと、扉部材604の背面606の第4傾斜面606dに隣接し、かつ入球センサ610に向かって斜めに下降する第2傾斜面608bと、この第2傾斜面608bに連続して形成され、入球センサ610に向かって斜めに下降する第3傾斜面608cと、を有して構成されている。
この変形例1では、扉部材604が開放位置にあるときに扉部材604の背面606の第1傾斜面606aに入球した遊技球は、扉部材604の背面606の第1傾斜面606a→第2傾斜面606b→可変入賞口602の下面602の第1傾斜面608aの第1ルートで転動して入球センサ610に到達する。この第1ルートは、遊技球が扉部材604の背面606に進入してから入球センサ610の球通路610aを通過するまでの時間(可変入賞口600内に遊技球が滞在する時間)が最も短くなる最短ルートである。
また、扉部材604の背面606の第3傾斜面606cに入球した遊技球は、扉部材604の背面606の第3傾斜面606c→第4傾斜面606d→可変入賞口602の下面602の第2傾斜面608b(または第3傾斜面608c)の第2ルートで転動して入球センサ610に到達する。この第2ルートは、遊技球が扉部材604の背面606に進入してから入球センサ610の球通路610aを通過するまでの時間(可変入賞口600内に遊技球が滞在する時間)が最も長くなる最長ルートである。
また、扉部材604の背面606の第4傾斜面606dに入球した遊技球は、扉部材604の背面606の第4傾斜面606d→可変入賞口602の下面602の第2傾斜面608b(または第3傾斜面608c)の第3ルートで転動して入球センサ610に到達する。この第3ルートは、遊技球が扉部材604の背面606に進入してから入球センサ610の球通路610aを通過するまでの時間(可変入賞口600内に遊技球が滞在する時間)が、第2ルートよりも短く、第1ルートよりも長くなるルートである。
変形例1に係る可変入賞口600によれば、1つの可変入賞口によって、遊技球を少なくとも3つのルートを介して入球センサ610に誘導することができ、例えば、第2ルートでは、オーバー入賞を誘発し、大当り遊技を長時間楽しむことができ、第1ルートでは、オーバー入賞が抑止され、大当り遊技の消化効率が高められる。
図27(b)は、変形例2に係る可変入賞口620を模式的に示した図である。この変形例2に係る可変入賞口620は、可変入賞口ユニット622と扉部材624を備え、扉部材624の長手方向両側に脱落防止壁624aが突出形成されている。
扉部材624の背面626は、扉部材624の長手方向左側から中央に向かって下降する第1傾斜面626aと、扉部材624の長手方向右側から中央に向かって下降する第2傾斜面626bと、を有し、第1傾斜面626aと第2傾斜面626bの下縁が入球センサ630の中心軸とほぼ一致するように構成されている。また、第1傾斜面626aの長手方向の長さn1は、第2傾斜面626bの長手方向の長さn2よりも長くなるように(n1>n2)設計されている。
可変入賞口622の下面628は、可変入賞口622の長手方向左側から中央の入球センサ630に向かって下降する第1傾斜面628aと、可変入賞口622の長手方向右側から中央の入球センサ630に向かって下降する第2傾斜面628bと、を有して構成されている。また、第1傾斜面628aの長手方向の長さm1は、第2傾斜面628bの長手方向の長さm2よりも長くなるように(m1>m2)設計されている。
この変形例2では、扉部材624が開放状態のときに扉部材624の背面626の第1傾斜面626aに入球した遊技球は、扉部材624の背面626の第1傾斜面6206a→第2傾斜面626b→可変入賞口622の下面628の第2傾斜面628bの第1ルートで転動して入球センサ630に到達する。また、扉部材624の背面626の第2傾斜面626bに入球した遊技球は、扉部材624の背面626の第2傾斜面626b→第1傾斜面626a→可変入賞口620の下面628の第2傾斜面628aの第2ルートで転動して入球センサ610に到達する。
扉部材624の背面626の第1傾斜面626aの長手方向の長さn1と、可変入賞口622の下面628の第1傾斜面628aの長手方向の長さm1が同一で、かつ、扉部材624の背面626の第2傾斜面626bの長手方向の長さn2と、可変入賞口622の下面628の第2傾斜面628bの長手方向の長さm2が同一であれば、変形例2に係る可変入賞口620では、遊技球が扉部材624の背面626に進入してから入球センサ630の球通路630aを通過するまでの時間(可変入賞口620内に遊技球が滞在する時間)は、第1ルートと第2ルートで同一である。
変形例2に係る可変入賞口620によれば、遊技球が第1ルート、第2ルートのいずれのルートを通過した場合でも、可変入賞口内に遊技球が滞在する時間を均一にすることができる。
図28(a)は、可変入賞口の下面と扉部材の背面に、入球センサの中心軸を境にオーバー入賞し易いルートとオーバー入賞し難いルートを形成した例を示した図である。
この例では、扉部材の背面の右側領域に入球した遊技球は、扉部材と可変入賞口によって入球センサに近づく方向に誘導されるが、扉部材の背面の左側領域に入球した遊技球は、扉部材によって入球センサから遠ざかる方向に一度誘導された後、可変入賞口によって入球センサに近づく方向に誘導される。この例に係る可変入賞口と扉部材によれば、扉部材の入球位置によって、遊技球の転動ルートを異ならせることができる。
図28(b)は、可変入賞口の下面と扉部材の背面に、入球センサの中心軸を境にオーバー入賞し易いルートとオーバー入賞し難いルートを形成し、かつ入球センサを両方のルート上に設けた例を示した図である。
この例では、扉部材の背面の右側領域に入球した遊技球は、扉部材と可変入賞口によって右側の第1入球センサに近づく方向に誘導されるが、扉部材の背面の左側領域に入球した遊技球は、扉部材によって左側の第2入球センサから遠ざかる方向に一度誘導された後、可変入賞口によって第2入球センサに近づく方向に誘導される。この例に係る可変入賞口と扉部材によれば、扉部材の入球位置によって、遊技球の転動ルートを異ならせることができる上に、異なる入球センサに遊技球を入球させることができる。
図29(a)は、シャッター式の可変入賞口650の一例を示した外観斜視図であり、同図(b)は、可変入賞口650の一部の断面を示す側断面図である。この可変入賞口650は、可変入賞口ユニット652への入球が可能となる開放位置と入球が不可能となる閉鎖位置との間をスライド可能な扉部材654を備える。
扉部材654は、入球センサ656から遠ざかる方向に下降する第1傾斜面654aと、この第1傾斜面654aの上縁に連続して形成され、かつ入球センサ656に近づく方向に下降する第2傾斜面654aと、を有して構成されている。
この可変入賞口650では、扉部材654の第1傾斜面654aに落下した遊技球は、第1傾斜面654aの傾斜に沿って入球センサ656から遠ざかる方向に転動し、扉部材654の開放位置への移動により可変入賞口ユニット652内に落下した場合には、可変入賞口ユニット652の底面の傾斜によって入球センサ656の方向に誘導される。一方、扉部材654の第2傾斜面654bに落下した遊技球は、第2傾斜面654bの傾斜に沿って入球センサ656に近づく方向に転動し、扉部材654の開放位置への移動により可変入賞口ユニット652内に落下した場合には、可変入賞口ユニット652の底面の傾斜によって入球センサ656の方向に誘導される。
この可変入賞口650によれば、1つの可変入賞口によって、遊技球を少なくとも2つのルートを介して入球センサ656に誘導することができ、例えば、第1傾斜面654aを転動するルートでは、オーバー入賞を誘発し、大当り遊技を長時間楽しむことができ、第2傾斜面654bを転動するルートでは、オーバー入賞が抑止され、大当り遊技の消化効率が高められる。
以上説明したように、本実施形態に係るパチンコ機100は、第一の状態(例えば、扉部材234a、235aが閉鎖位置にある状態)および該第一の状態よりも遊技球が進入し易い第二の状態(例えば、扉部材234a、235aが開放位置にある状態)のいずれか一方から他方に変化可能な可変入球手段(例えば、第1可変入賞口234、第2可変入賞口235)を備えた遊技台であって、前記可変入球手段は、遊技球が進入可能な開口部(例えば、球通路272の側面276に対向する開口部)を有し、前記可変入球手段は、遊技球の進入を検出可能な検出手段(例えば、入球センサ264)を有し、前記可変入球手段は、開閉可能な開閉手段(例えば、扉部材234a、235a)を有し、前記開閉手段は、前記第一の状態においては、遊技球を前記開口部へ案内不能に構成されているものであり、前記開閉手段は、前記第二の状態においては、遊技球を前記開口部へ案内可能に構成されているものであり、前記検出手段は、前記可変入球手段における第一の位置(例えば、長手方向一端部近傍)に備えられ、前記開閉手段は、複数の誘導手段を備え、前記複数の誘導手段は、第一の誘導手段(例えば、第2誘導斜面290h)および第二の誘導手段(例えば、第1誘導斜面290g)を少なくとも含み、前記複数の誘導手段は、前記開閉手段の長手方向において非対称に備えられ、前記第一の誘導手段は、前記第一の位置とは異なる第二の位置に向けて前記遊技球を誘導可能に構成されている、ことを特徴とする遊技台。
本実施形態に係るパチンコ機100によれば、複数の誘導手段を左右非対称に備えることで、開閉手段に接触する遊技球の左右の比率に差があっても球詰まり等を起こすことなく大当りを消化することができる場合がある。また、第一の誘導手段に誘導された遊技球について、可変入球手段に進入してから検出手段に検出されるまでの時間を長くすることができるため、規定数以上の遊技球が入球するオーバー入賞の頻度を向上させることができ、遊技者に付与される利益を増加させることができる場合がある。また、検出手段の方向に向かう遊技球が集中し、球詰まりを起こした場合であっても、第一の誘導手段に誘導された遊技球によって異なるベクトル(方向)の力を与えることができる場合があり、球詰まりを解消しやすい場合がある。また、背面に設けることにより、遊技球からは誘導手段の形状が視認しづらい(開閉手段の閉鎖時は見えず、開放時も遊技者の目線とほぼ水平で見づらい)上に、開閉手段の背面において遊技球の滞留時間を変化させる構成を備えることで、遊技店側に有利な調整が行われた場合であっても遊技者に気づかれ難く、遊技台の稼動の低下を防ぎつつ、遊技店側の利益を保つことができる場合がある。
また、前記可変入球手段は、(底面(例えば、下面274)に)前記第一の位置に向かって下降傾斜する傾斜面を有し、前記第一の誘導手段は、前記第二の位置に向かって下降傾斜する傾斜面を有し、前記第二の誘導手段は、前記第一の位置に向かって下降傾斜する傾斜面を有していてもよい。
このような構成とすれば、第一の誘導手段に誘導された遊技球については、第一の位置とは反対の方向に誘導されるため、可変入賞手段内での滞留時間を長くすることができ、逆に第二の誘導手段に誘導された遊技球については、滞留時間を短くすることができる。また、第二の誘導手段に誘導された遊技球は、第二の誘導手段による誘導と傾斜面による誘導により球速が速いことで、スムーズな消化を行うことができるが、その分球詰まりを起こしやすい。しかし、第一の誘導手段に誘導された遊技球が別ベクトルの力を加えることで球詰まりを解消することができる場合がある。また、可変入賞手段に向かう遊技球の方向を釘の調整により変更した場合に生じる有利度の変化が顕著になるため、遊技釘に対して遊技者の注目を集めることができる場合がある。また、一の遊技台に同一形状の可変入賞手段を複数備えた場合であっても、該可変入賞手段が備えられた領域やゲージ構成(釘の配置や調整)によって、大当りの性能を変更することができるため、遊技球の転動、特に可変入賞手段に入る様子や、可変入賞手段に入ってから検出手段に入るまでの様子に遊技者の注目を集めることができる場合がある。
また、前記第一の位置は、前記可変入球手段の短手方向における特定の側面からなり、前記検出手段は、前記第一の位置において、前記可変入球手段の長手方向と一致する方向に移動する遊技球を検出可能に備えられ、前記可変入球手段の底面は、前記検出手段が備えられた前記特定の側面側の第一の底面と、前記特定の側面とは反対側の第二の底面と、を含み、前記第一の底面は、前記傾斜面の最上部と同じ高さに設けられ、前記第二の底面は、前記傾斜面の最下部と同じ高さに設けられていてもよい。
このような構成とすれば、案内される誘導手段によって変化する滞留時間の差をより顕著にすることができる場合がある(例えば、第一の誘導手段に誘導された場合は、よりオーバー入賞を誘発し、第二の誘導手段に誘導された場合には、更に滞留時間を短縮することができる)。また、検出手段を可変入賞手段の側面に備えることで、滞留時間を短縮しつつ、該ユニットの上下方向及び前後方向の幅を従来よりもコンパクトにできる場合がある。
また、前記可変入球手段は、前記第二の状態において、短手方向の幅が遊技球の径よりも小さい狭幅領域を有し、少なくとも前記狭幅領域において前記傾斜面が設けられ、前記可変入球手段は、前記狭幅領域内の第一の位置において、第一の幅からなり、前記可変入球手段は、前記可変入球手段の長手方向において前記第一の位置よりも前記検出手段に近い前記狭幅領域内の第二の位置において、前記第一の幅よりも大きい第二の幅からなるものでもよい。
このような構成とすれば、可変入賞手段が占有する領域を小さくすることができ、開閉手段を駆動させるためのソレノイドやリンク機構等の必要な部品を備える領域に余裕ができ、設計の自由度を向上できる場合がある。また、ソレノイドから生じる熱を逃がす領域を大きく設けることができる場合がある。また、開閉手段閉鎖時における残存球の消化速度を向上させることができる場合があり、ひいては単位大当りの消化時間の短縮により同じ時間であっても遊技者により多くの利益を付与することができる場合がある。また、可変手段の閉鎖時における球詰まりを抑止しつつ、傾斜および可変手段の閉鎖により遊技球に与えられる力を該遊技球の速度に変化させることで、検出手段近傍で発生した球詰まりを解消することができる場合がある。
また、前記第一の状態において、前記開口部の下縁の少なくとも一部が、前記開閉手段の下縁よりも高い位置に位置してもよい。
このような構成とすれば、開閉手段から開口を介して可変入賞手段に進入する際に、該段差により球威を低下させられることで、奥方向への移動を抑止しつつ、最短経路で遊技球を検出手段へと誘導することができる場合がある。また、第一の誘導手段により誘導され、傾斜面を上った後に可変入賞手段に案内された遊技球を段差によって再度開閉手段上に移動させ、その後該段差と第二の誘導手段により検出手段へと誘導することで、滞留時間を最大限長く保ちつつも、開閉手段および可変入賞手段から遊技球を脱落させることが少ない場合がある。特に図17に記載のように、可変入賞手段の底面を連続的に傾斜させることで、開口部の下縁と開閉手段の下縁との位置関係を連続的に変化させても良い。本実施の形態においては、正面からみて右方向にいくほど可変入賞手段の底面が高くなるため、開閉手段の側から可変入賞手段に入賞しづらくなる。そこから左方向へとスライドしていく程下縁の高さの差が小さくなるため、入賞しやすくなる。本実施例においては、更に左に言った場合に再度下縁の高さの差を設けることで、左右方向における略中心位置の位置において下縁の高さの差を最も小さくしている。下縁の高さの差は、全領域に亘って設けられていても良い。また、本実施の形態とは逆に開閉手段の下縁を可変入賞手段の下縁よりも高い位置に設けることで可変入賞手段内の遊技球がこぼれおちることを確実に防ぐことができる場合がある。
なお、本発明に係る遊技台の構成は、上記実施形態に係るパチンコ機100の構成に限定されず、例えば、開閉手段の長手方向における両端には開閉手段上の遊技球の脱落を防止するための防護壁(例えば、第1脱落防止壁290a、第2脱落防止壁290b)を備えてもよい。また、可変入賞手段の底面に備えられた傾斜面は複数備えられてもよく、それぞれの傾斜面で傾斜角度を異ならせてもよい。また、複数の傾斜面の間の底面が水平になっていてもよい。
また、第二の誘導手段を境界とし、該第二の誘導手段に誘導された遊技球はセンサに向かう最短距離を通過し、該境界を越え、前記可変入賞手段の奥側の壁に誘導された遊技球は、センサに向かう二番目に短い距離を通過するように構成すれば、センサに入球するままでの距離と時間が2つのルートで異なるため、球詰まりの発生を抑止できる場合がある。
また、第一の誘導手段は、第一の位置に向かう遊技球よりも第二の位置に向かう遊技球の方が多くなるように遊技球を誘導可能なものであっても良い。さらに第一の誘導手段は、第一の位置に向けて遊技球を誘導しないものであっても良い。
また、開閉手段(開閉手段正面に貼り付けされた装飾シールや第一の誘導手段を設けるための成型ピンの跡)によって、可変入賞手段の側面に備えられた入球センサが視認困難に遮蔽されるように構成してもよい。また、開閉手段を駆動するためのソレノイドは、センサが備えられた方向とは反対側に備えられるとともに、その長手方向が前記可変入賞手段の長手方向に合わせて備えられていてもよい。
また、同一形状のアタッカを遊技台の中心下方と、該中心下方よりも右上方に備えることで、大当りの種別(開放するアタッカ)によって遊技者に付与する利益に差を生じさせつつ、部材削減によりコストを低減することができる場合がある。
また、扉部材の背面に段階的な傾斜を設けてもよい。また、第一の誘導手段および第二の誘導手段が傾斜によって構成されている場合には、扉の閉鎖時において、内側よりも外側の方が速く閉鎖されるため、閉鎖する際に扉部材上に残存している遊技球を落下させることなく、オーバー入賞を誘発することができる場合がある。
また、本発明に係る遊技台は、パチンコ機に限定されるものではなく、例えば、複数種類の図柄が施された複数のリールと、リールの回転を指示するためのスタートレバーと、各々のリールに対応して設けられ、リールの回転を個別に停止させるための停止ボタンと、複数種類の役の内部当選の当否を抽選により判定する抽選手段と、抽選手段の抽選結果に基づいてリールの回転の停止に関する停止制御を行うリール停止制御手段と、抽選手段の抽選結果に基づいて停止されたリールによって表示される図柄組合せが、内部当選した役に対応して予め定めた図柄組合せであるか否かの判定をする判定手段と、図柄の停止態様が所定の入賞態様である場合、所定の入賞態様に対応する遊技媒体を払出す遊技媒体払出処理を行う払出制御手段と、を備えたスロットマシンや、遊技球を遊技媒体とするパロットなどにも好適である。
また、本発明に係る遊技台は、封入式遊技機に適用することもできる。また、主制御部、第1副制御部、および第2副制御部をワンチップで構成してもよいし、主制御部と第1副制御部で双方向の通信が可能に構成してもよい。また、主制御部と第1副制御部で双方向の通信を可能とする一方で、第1副制御部から第2副制御部への通信は一方向の通信としてもよい。
また、本発明の実施の形態に記載された作用および効果は、本発明から生じる最も好適な作用および効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用および効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。また、実施例に記載した複数の構成のうち、1つの構成に記載している内容を、他の構成に適用することでより遊技の幅を広げられる場合がある。
本発明に係る遊技台は、回胴遊技機(スロットマシン)や弾球遊技球(ぱちんこ機)などに代表される遊技台に適用することができる。
100 パチンコ機
234 第1可変入賞口
235 第2可変入賞口
234a、235a 扉部材
250 装飾部材
260 可変入賞口
264 入球センサ
272 球通路
274 下面
276 側面
300 主制御部
400 第1副制御部
500 第2副制御部

Claims (5)

  1. 第一の状態および該第一の状態よりも遊技球が進入し易い第二の状態のいずれか一方から他方に変化可能な可変入球手段を備えた遊技台であって、
    前記可変入球手段は、遊技球が進入可能な開口部を有し、
    前記可変入球手段は、遊技球の進入を検出可能な検出手段を有し、
    前記可変入球手段は、前記開口部を開閉可能な開閉手段を有し、
    前記開閉手段は、前記第一の状態においては、遊技球を前記開口部へ案内不能に構成されているものであり、
    前記開閉手段は、前記第二の状態においては、遊技球を前記開口部へ案内可能に構成されているものであり、
    前記検出手段は、前記可変入球手段における第三の位置にある遊技球を検出可能なものであり、
    前記開閉手段は、複数の傾斜面を備えたものであり、
    前記複数の傾斜面のうちの少なくとも一つの傾斜面は、第一の傾斜面であり、
    前記複数の傾斜面のうちの少なくとも一つの傾斜面は、第二の傾斜面であり、
    前記第二の傾斜面の形状は、前記第一の傾斜面の形状とは異なるものであり、
    前記第一の傾斜面は、第二の位置よりも第一の位置に遊技球を誘導しやすいものであり、
    前記第二の傾斜面は、前記第一の位置よりも前記第二の位置に遊技球を誘導しやすいものであり、
    前記第一の位置は、第二の端部よりも第一の端部に近い位置であり、
    前記第二の位置は、前記第一の端部よりも前記第二の端部に近い位置であり、
    前記第三の位置は、前記第二の位置よりも前記第一の位置に近い位置であり、
    前記第一の位置は、前記第二の位置と前記第三の位置の間の位置であり、
    前記第一の端部とは、前記開口部の長手方向における一方の端部のことであり、
    前記第二の端部とは、前記開口部の長手方向における前記第一の端部とは逆側の端部のことであり、
    前記可変入球手段は、前記第二の状態において、底面の短手方向の幅が遊技球の直径よりも小さい第一の領域を有するものであり、
    前記第一の領域は、前記第三の位置から前記第一の位置までの距離よりも前記第三の位置から前記第一の領域までの距離がくなる位置に設けられたものであり、
    前記第一の領域は、前記第二の位置よりも前記第一の位置に近い位置に設けられたものである、
    ことを特徴とする遊技台。
  2. 請求項1に記載の遊技台であって、
    前記可変入球手段は、前記第二の状態において、前記短手方向の幅が遊技球の直径よりも大きい第二の領域を有するものである、
    ことを特徴とする遊技台。
  3. 請求項1または請求項2に記載の遊技台であって、
    前記可変入球手段の前記底面は、前記第二の位置から前記第一の位置に向かって下降傾斜している、
    ことを特徴とする遊技台。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の遊技台において、
    前記可変入球手段は、前記短手方向の奥側の側面に該短手方向の手前側に突出する突出部が設けられたものである、
    ことを特徴とする遊技台。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の遊技台であって、
    前記第一の状態において、前記開口部の下縁の少なくとも一部が、前記開閉手段の下縁よりも高い位置に位置する、
    ことを特徴とする遊技台。
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