JP6450867B1 - 支持基板材料及び燃料電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】支持基板の強度を向上可能な支持基板材料及び燃料電池を提供する。
【解決手段】支持基板材料は、横縞型の燃料電池が備える絶縁性の支持基板に用いられる。支持基板材料は、MgOとYとを主成分として含み、TiOを副成分として含む。
【選択図】図2

Description

本発明は、支持基板材料及び燃料電池に関する。
従来、燃料ガス流路が形成された絶縁性の支持基板と、支持基板上に形成された複数の発電部とを備える、いわゆる横縞型の燃料電池が知られている(例えば、特許文献1)。特許文献1では、支持基板の構成材料として、MgO(マグネシア)粉末とY(イットリア)粉末の複合材料が開示されている。
特開2014−116074号公報
しかしながら、上記の複合材料を用いて支持基板を形成した場合、MgOとYとの焼結が不十分であると、支持基板の強度が低下してしまうという問題がある。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、支持基板の強度を向上可能な支持基板材料及び燃料電池を提供することを目的とする。
本発明に係る支持基板材料は、横縞型の燃料電池が備える絶縁性の支持基板に用いられる支持基板材料であって、MgOとYとを主成分として含み、TiOを副成分として含む。
本発明によれば、支持基板の強度を向上可能な支持基板材料及び燃料電池を提供することができる。
実施形態に係る燃料電池の構成を示す斜視図 図1のP−P断面図
(支持基板材料)
本実施形態に係る支持基板材料は、後述するように、いわゆる横縞型の燃料電池に用いられる絶縁性の支持基板を構成する材料として好適である。
支持基板材料は、MgO(マグネシア)粉末とY粉末との複合材料を主成分として含む。支持基板材料における当該複合材料の含有量は、50vol%超100vol%未満とすることができる。支持基板材料における当該複合材料の含有量は、秤量するMgO粉末とY粉末の投入量によって調整できる。
支持基板材料におけるMgO粉末の含有量は特に制限されないが、MgOとYとの合計体積に対するMgOの体積割合は、0vol%超100vol%未満とすることができる。MgOとYとの合計体積に対するMgOの体積割合は、支持基板の熱膨張係数を考慮すると、10vol%以上95vol%以下が好ましい。
支持基板材料におけるMgO粉末のメディアン径(D50)は特に制限されないが、0.02μm以上20μm以下とすることができる。MgO粉末のメディアン径は、支持基板の強度向上を考慮すると、3μm以下が好ましく、1.3μm以下がより好ましい。MgO粉末のメディアン径は、支持基板の耐水性を考慮すると、0.1μm以上が好ましく、0.3μm以上がより好ましい。
支持基板材料におけるY粉末の含有量は特に制限されないが、MgOとYとの合計体積に対するYの体積割合は、0vol%超100vol%未満とすることができる。MgOとYとの合計体積に対するYの体積割合は、支持基板の熱膨張係数を考慮すると、5vol%以上90vol%以下であることが好ましい。
支持基板材料におけるY粉末のメディアン径(D50)は特に制限されないが、0.05μm以上100μm以下とすることができる。Y粉末のメディアン径は、支持基板の強度向上を考慮すると、50μm以下が好ましく、5μm以下がより好ましい。Y粉末のメディアン径は、原料保管時の吸湿性を考慮すると、0.1μm以上が好ましく、0.4μm以上がより好ましい。
本実施形態に係る支持基板材料は、TiO(チタニア)粉末を副成分として含有する。すなわち、支持基板材料におけるTiO粉末の添加量は、0wt%超である。これによって、支持基板の強度を向上させることができる。支持基板材料におけるTiO粉末の添加量は、0.01wt%超であることが好ましい。これによって、支持基板の強度を十分に向上させることができる。
また、支持基板材料におけるTiO粉末の添加量は、15wt%以下であることが好ましい。これによって、支持基板材料を用いて形成した支持基板が還元雰囲気に曝されることで内部に異相が形成されることを抑制できるため、支持基板の強度が低下してしまうことを抑制できる。なお、異相とは、MgO、Y及びTiOとは異なる成分によって構成される相である。異相の有無は、XRD(X線回折)装置で2θ=20°〜60°をスキャンすることによって確認できる。
支持基板材料におけるTiO粉末の添加量は、秤量するTiO粉末の投入量によって調整できる。
本実施形態に係る支持基板材料は、支持基板の電気的絶縁性が維持される範囲内で、Ni(ニッケル)及び/又はNiO(酸化ニッケル)を含んでいてもよい。
本実施形態に係る支持基板材料を用いて支持基板を製造する際の焼成条件は特に制限されるものではなく、横縞型の燃料電池の支持基板を製造する際の一般的な焼成条件(大気雰囲気、1300℃〜1600℃、2時間〜20時間)を用いることができる。
(燃料電池100の構成)
燃料電池100の構成について図面を参照しながら説明する。図1は、燃料電池100の構成を示す斜視図である。図2は、図1のP−P断面図である。
燃料電池100は、支持基板10、燃料極20、インターコネクタ30、固体電解質層40、反応防止膜50、空気極60及び空気極集電膜70を備える。燃料極20、固体電解質膜40、反応防止膜50及び空気極60によって発電素子部Aが構成されている。燃料電池100は、図2に示すように、4つの発電素子部Aが長手方向に所定間隔で配置された、いわゆる横縞型燃料電池である。支持基板10の両主面上に発電素子部Aが4つずつ配置されているが、各発電素子部Aの構成は同じであるため、以下においては1つの発電素子部Aの構成について主に説明する。
支持基板10は、平板状の多孔体である。支持基板10は、長手方向に延びる複数の燃料ガス流路11を内部に有する。供給される燃料ガスは、複数の燃料ガス流路11それぞれを通過する。支持基板10の厚さは特に制限されないが、1mm〜5mmとすることができる。
本実施形態に係る支持基板10の材料としては、上述した支持基板材料が好適である。従って、支持基板10は、MgOとYとを主成分として含み、TiOを副成分として含む。MgO、Y、及びTiOのうち少なくとも2つによって固溶体が形成されていてもよいし、それぞれが別々に混在する混合体が形成されていてもよい。
支持基板10におけるTiの平均含有量は、0.01wt%超であることが好ましい。これによって、支持基板10の強度を十分に向上させることができる。なお、支持基板10におけるTiの平均含有量を0.01wt%超とするには、支持基板材料におけるTiO粉末の添加量を0.01wt%超とすればよい。
また、支持基板10におけるTiの平均含有量は、9.1wt%以下であることが好ましい。これによって、支持基板10が還元雰囲気に曝されることで内部に異相が形成されることを抑制できるため、支持基板10の強度が低下してしまうことを抑制できる。なお、支持基板10におけるTiの平均含有量を9.1wt%以下とするには、支持基板材料におけるTiO粉末の添加量を15wt%以下とすればよい。
支持基板10におけるTiの平均含有量は、支持基板10の断面において、支持基板10の板面に垂直な厚み方向において均等に離れた5箇所で測定されるTiの含有量を算術平均した値である。支持基板10の断面におけるTiの含有量は、日本電子株式会社製の電界放射型分析電子顕微鏡付属の電界放出型電子線マイクロアナライザ(FE−EPMA)を用いた元素分析法によって測定することができる。
支持基板10は、燃料ガスの改質反応を促す触媒(炭化水素系のガスの改質触媒)として機能し得る遷移金属を含有していてもよい。このような遷移金属としてはNiが好適である。支持基板10は、NiをNiO(酸化ニッケル)の形態で含有していてもよい。
燃料極20は、支持基板10の主面に形成された凹部12内に配置される。燃料極20は、燃料極集電部21と燃料極活性部22を有する。燃料極集電部21は、電子伝導性を有する物質を含む。燃料極集電部21は、例えば、NiO−YSZ(イットリア安定化ジルコニア)、NiO−Y(イットリア)、NiO−CSZ(カルシア安定化ジルコニア)などによって構成することができる。燃料極活性部22の厚みは特に制限されないが、5μm〜30μmとすることができる。燃料極活性部22は、燃料極集電部21の凹部21a内に配置される。燃料極活性部22は、例えば、NiO−YSZ、NiO−GDC(ガドリニウムドープセリア)などによって構成することができる。燃料極集電部21の厚みは特に制限されないが、50μm〜500μmとすることができる。
インターコネクタ30は、燃料極集電部21の凹部21b内に配置される。インターコネクタ30は、燃料極20と面一で形成される。インターコネクタ30は、電子伝導性を有する緻密材料によって構成することができる。インターコネクタ30は、例えば、LaCrO3(ランタンクロマイト)や(Sr,La)TiO3(ストロンチウムチタネート)などによって構成することができる。インターコネクタ30の厚みは特に制限されないが、10μm〜100μmとすることができる。
固体電解質膜40は、燃料極20とインターコネクタ30の一部を覆う。燃料極20がインターコネクタ30と固体電解質膜40に覆われることによって、燃料ガスと空気との混合が防止される。固体電解質膜40は、酸素イオン伝導性を有しかつ電子伝導性を有さない緻密材料によって構成することができる。固体電解質膜40は、例えば、YSZやLSGM(ランタンガレート)などによって構成することができる。固体電解質膜40の厚みは特に制限されないが、3μm〜50μmとすることができる。
反応防止膜50は、固体電解質膜40と空気極60の間に配置される。反応防止膜50は、固体電解質膜40が含有するYSZと空気極60が含有するSrとが反応して電気抵抗層が形成されることを抑制する。反応防止膜50は、例えば、GDC(ガドリニウムドープセリア)などによって構成することができる。反応防止膜50の厚みは特に制限されないが、3μm〜50μmとすることができる。
空気極60は、反応防止膜50上に配置される。空気極60は、電子伝導性を有する多孔質材料によって構成される。空気極60は、例えば、LSCF(ランタンストロンチウムコバルトフェライト)、LSF(ランタンストロンチウムフェライト)、LNF(ランタンニッケルフェライト)、LSC(ランタンストロンチウムコバルタイト)などによって構成することができる。空気極60は、LSCFによって構成される下層とLSCによって構成される上層の二層構造であってもよい。空気極60の厚みは特に制限されないが、10μm〜100μmとすることができる。
空気極集電膜70は、固体電解質膜40と空気極60を覆う。空気極集電膜70の端部は、隣接する他の発電素子部Aのインターコネクタ30に接続される。これにより隣接する発電素子部Aどうしが電気的に直列に接続される。
(燃料電池100の製造方法)
次に、燃料電池100の製造方法燃料電池100の製造方法の一例を説明する。
まず、MgOとYとを主成分として含み、かつ、TiOを副成分として含む支持基板材料を用いて支持基板の成形体を作製する。支持基板の成形体は、例えば、支持基板材料の粉末にバインダー等が添加されたスラリーを用いた押出成形法で平板体を作製した後に、切削法で平板体の両板面に凹部12を形成することによって作製できる。
次に、支持基板の成形体の両板面に形成された凹部12に、燃料極集電部21の成形体を埋設する。そして、燃料極集電部21の成形体の表面に形成された凹部21aに、燃料極活性部22の成形体を埋設する。燃料極集電部21及び燃料極活性部22それぞれの成形体は、例えば、燃料極20の材料粉末(例えば、NiとYSZ)にバインダー等が添加されたスラリーを用いた印刷法等で作製することができる。
次に、燃料極集電部21の成形体の表面に形成された凹部21bに、インターコネクタ30の成形体を埋設する。インターコネクタ30の成形体は、例えば、インターコネクタ30の材料粉末(例えば、LaCrO)にバインダー等が添加されたスラリーを用いた印刷法等で作製することができる。
次に、燃料極20及びインターコネクタ30それぞれの成形体が埋設された支持基板10の成形体上に固体電解質膜40の成形体を形成する。固体電解質膜40の成形体は、例えば、固体電解質膜40の材料粉末(例えば、YSZ)にバインダー等が添加されたスラリーを用いた印刷法やディッピング法等で作製することができる。
次に、固体電解質膜40の成形体上に反応防止膜50の成形体を形成する。反応防止膜50の成形体は、例えば、反応防止膜50の材料粉末(例えば、GDC)にバインダー等が添加されたスラリーを用いた印刷法等で作製することができる。
次に、支持基板10、燃料極20、インターコネクタ30、固体電解質膜40及び反応防止膜50それぞれの成形体の積層体を焼成(大気雰囲気、1300℃〜1600℃、2時間〜20時間)する。
次に、反応防止膜50上に空気極60の成形体を形成する。空気極60の成形体は、例えば、空気極60の材料粉末(例えば、LSCF)にバインダー等が添加されたスラリーを用いた印刷法等で作製することができる。
次に、空気極60の成形体とインターコネクタ30とを跨ぐように、空気極集電膜70の成形体を形成する。空気極集電膜70の成形体は、例えば、空気極集電膜70の材料粉末(例えば、LSCF)にバインダー等が添加されたスラリーを用いた印刷法等で作製することができる。
次に、空気極60と空気極集電膜70それぞれの成形体を焼成(大気雰囲気、1000〜1100℃、1〜10時間)する。以上によって、本実施形態に係る燃料電池100が完成する。
なお、燃料電池100の製造方法の詳細は、特開2015−035418号公報に開示されている。本実施形態では、燃料電池100の製造方法として特開2015−035418号公報の内容を援用する。
(他の実施形態)
上記実施形態において、燃料電池100は、反応防止膜50を備えることとしたが、反応防止膜50を備えていなくてもよい。
上記実施形態において、燃料電池100は、空気極集電膜70を備えることとしたが、空気極集電膜70を備えていなくてもよい。この場合には、空気極60がインターコネクタ30と電気的に接続されていればよい。
以下において本発明に係る支持基板の実施例について説明するが、本発明は以下に説明する実施例に限定されるものではない。
(水準1)
まず、表1に示すように、メディアン径が3μmのMgO粉末とメディアン径が5μmのY粉末を秤量して混合することによって、72vol%のMgO粉末と28vol%のY粉末の複合材料を準備した。
次に、表1に示すように、MgO粉末とY粉末の複合材料に対してTiOを添加しない1種類の粉体サンプルと、MgO粉末とY粉末の複合材料に対してTiOを0.01wt%〜0.16wt%の範囲で添加した5種類の粉体サンプルとを作製した。
次に、各粉体サンプルにバインダーとしてセルロースを添加したスラリーを用いた押出成形法によって、JIS R1601(2008)に準拠した多孔体四点曲げ強度試験に対応する抗折棒(3mm×4mm×40mm)の成形体を作製した。
次に、各粉体サンプルに係る抗折棒の成形体を焼成(大気雰囲気、1400℃、2時間)した。そして、JIS R1601(2008)に準拠した手法によって、各粉体サンプルに係る抗折棒の四点曲げ強度(Mpa)を測定した。表1では、各粉体サンプルに係る四点曲げ強度の平均値(n=5)が示されている。
(水準2)
まず、メディアン径が3μmのMgO粉末とメディアン径が0.6μmのY粉末を秤量して混合することによって、72vol%のMgO粉末と28vol%のY粉末の複合材料を準備した。
次に、MgO粉末とY粉末の複合材料に対してTiOを添加しない1種類の粉体サンプルと、TiOを0.01wt%〜0.10wt%添加した4種類の粉体サンプルとを作製した。そして、水準1と同様の手法で各粉体サンプルの四点曲げ強度を測定した。
(水準3)
まず、メディアン径が1.3μmのMgO粉末とメディアン径が5μmのY粉末を秤量して混合することによって、72vol%のMgO粉末と28vol%のY粉末の複合材料を準備した。
次に、MgO粉末とY粉末の複合材料に対してTiOを添加しない1種類の粉体サンプルと、TiOを0.01wt%〜0.15wt%添加した5種類の粉体サンプルとを作製した。そして、水準1と同様の手法で各粉体サンプルの四点曲げ強度を測定した。
(水準4)
まず、メディアン径が1.3μmのMgO粉末とメディアン径が5μmのY粉末を秤量して混合することによって、94vol%のMgO粉末と6vol%のY粉末の複合材料を準備した。
次に、MgO粉末とY粉末の複合材料に対してTiOを添加しない1種類の粉体サンプルと、TiOを0.01wt%〜0.1wt%添加した4種類の粉体サンプルとを作製した。そして、水準1と同様の手法で各粉体サンプルの四点曲げ強度を測定した。
Figure 0006450867
表1に示すように、MgOとYの混合比やメディアン径に関わらず、MgOとYを主成分として含む支持基板材料にTiOを副成分として含有させることによって支持基板の強度を向上させることができた。このような結果が得られたのは、TiOを添加することによって、MgOとYとの焼結性を改善することができたためである。
具体的には、TiOの添加量を0.01wt%以上とすることによって、支持基板の強度を十分に大きくすることができた。なお、各水準において、TiO粉末の添加量を0.01wt%以上とした支持基板材料を用いたサンプルでは、Tiの平均含有量が0.01wt%より大きかった。
2.水準5
(水準5)
まず、MgO粉末とY粉末を秤量して混合することによって、表2に示すように、50vol%のMgO粉末と50vol%のY粉末の複合材料を準備した。
次に、表2に示すように、MgO粉末とY粉末の複合材料に対してTiOを添加しない1種類の粉体サンプルと、TiOを2wt%〜30wt%添加した6種類の粉体サンプルとを作製した。
次に、各粉体サンプルにバインダーとしてセルロースを添加したスラリーを用いた押出成形法によって平板状の支持基板の成形体(2mm×200mm×200mm)を形成した。
次に、支持基板の成形体を焼成(大気雰囲気、1400℃、2時間)して支持基板を作製した。続いて、各支持基板に還元処理を施した。具体的には、各支持基板を4%水素雰囲気に維持しつつ常温から750℃まで200℃/hrで昇温し、4%水素雰囲気から100%水素雰囲気に切り替えて100時間維持した後、Arガスと水素ガスを供給して還元雰囲気を維持しつつ常温まで12時間かけて降温した。
次に、還元処理後の支持基板の断面をXRD装置(BRUKER製D8ADVANCE)で2θ=20〜60°をスキャンすることによってX線回折パターンを取得し、そして、MgO、Y及びTiO以外の成分(すなわち、異相)の回折パターンが検出されたかどうか確認した。表2には、異相の回折パターンの有無がまとめて示されている。
(水準6)
まず、MgO粉末とY粉末を秤量して混合することによって、表2に示すように、77vol%のMgO粉末と23vol%のY粉末の複合材料を準備した。
次に、表2に示すように、MgO粉末とY粉末の複合材料に対してTiOを添加しない1種類の粉体サンプルと、TiOを2wt%〜30wt%添加した6種類の粉体サンプルとを作製した。そして、水準5と同様の手法で、異相の回折パターンの有無を確認した。
Figure 0006450867
表2に示すように、MgOとYの混合比に関わらず、支持基板材料におけるTiOの添加量を15wt%以下とすることによって、還元処理後の支持基板に異相が発生することを抑制できた。このことから、支持基板材料におけるTiOの添加量を15wt%以下とすることによって、支持基板の強度低下を抑制できることが分かった。なお、各水準において、TiO粉末の添加量を15wt%以下とした支持基板材料を用いたサンプルでは、Tiの平均含有量が9.1wt%以下であった。
100 燃料電池
10 支持基板
11 燃料ガス流路
20 燃料極
21 燃料極集電部
22 燃料極活性部
30 インターコネクタ
40 固体電解質膜
50 反応防止膜
60 空気極
70 空気極集電膜

Claims (4)

  1. 横縞型の燃料電池が備える絶縁性の支持基板に用いられる支持基板材料であって、
    MgOとYとを主成分として含み、TiOを副成分として含
    TiO の添加量が15wt%以下である、
    支持基板材料。
  2. TiOの添加量が0.01wt%超である、
    請求項1に記載の支持基板材料。
  3. 燃料ガス流路が形成された絶縁性の支持基板と、
    燃料極と、空気極と、前記燃料極と前記空気極の間に配置される固体電解質膜とをそれぞれ有し、前記支持基板上に配置された複数の発電部と、
    を備え、
    前記支持基板は、MgOとYとを主成分として含み、TiOを副成分として含
    前記支持基板におけるTiの平均含有量は、9.1wt%以下である、
    横縞型の燃料電池。
  4. 前記支持基板におけるTiの平均含有量は、0.01wt%超である、
    請求項に記載の横縞型の燃料電池。
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