JP6450617B2 - ブロー成形装置 - Google Patents

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本発明は、樹脂製のプリフォームを所定形状の容器にブロー成形するブロー成形装置に関し、特にブロー成形を行う加圧流体として液体等の非圧縮性流体を使用するものに関する。
ポリプロピレン(PP)製の壜体やポリエチレンテレフタレート(PET)製の壜体(ペットボトル)に代表されるような樹脂製の容器は、飲料、化粧品、薬品、洗剤、シャンプー等のトイレタリーなどの様々な内容物を収容するものとして使用されている。このような容器は、射出成形等により有底筒状に形成された樹脂製のプリフォームを、延伸効果を発現させることのできる温度にまで加熱し、この状態でブロー成形装置を用いて2軸延伸ブロー成形することで所定の形状に形成されるのが一般的である。
ブロー成形装置としては、プリフォーム内に供給される加圧流体として、加圧エアに替えて加圧した液体等の非圧縮性流体を使用するようにしたものが知られている。この場合、加圧用の流体として飲料等の最終的に製品として容器に充填される内容物を使用することにより、容器への内容物の充填工程を省略して、その生産工程やブロー成形装置の構成を簡略化することができる。
例えば特許文献1には、延伸可能な温度にまで加熱されたプリフォームが装着されるブロー成形用の金型と、金型に装着されたプリフォームの口部に挿入されるノズルと、ノズルを通してプリフォームに加圧した液体を供給する加圧流体供給部と、上下方向に移動自在の延伸ロッドとを備え、延伸ロッドによりプリフォームを縦方向(軸方向)に延伸させつつプリフォーム内に加圧された液体を供給してプリフォームを横方向(径方向)に延伸させて、当該プリフォームを金型のキャビティに沿った形状の容器に成形するようにしたブロー成形装置が記載されている。
特開2013−208834号公報
上記特許文献1に示されるような従来のブロー成形装置では、ブロー成形後にノズルを上昇させ、当該ノズルを容器の口部から離脱させると、ノズルの表面や延伸ロッドの表面に付着している液体(非圧縮性流体)が下方に垂れ落ちることがある。特に、ブロー成形を行う非圧縮性流体としてシャンプーや液体洗剤等の比較的粘度の高い液体を用いた場合には、ブロー成形後にノズル等から液体が垂れ落ちるまでの時間が長く、また、当該液体が糸を引くように暫く垂れ続けることから、成形後の容器や容器が取り出された後の金型に液体が垂れ落ち、これらが汚染されるという問題が生じていた。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、ブロー成形後にノズルを口部から離脱させたときに、当該ノズルから非圧縮性流体が垂れ落ちて成形後の容器や金型に付着することを防止可能なブロー成形装置を提供することにある。
本発明のブロー成形装置は、樹脂製のプリフォームを所定形状の容器にブロー成形するブロー成形装置であって、前記プリフォームが配置されるブロー成形用の金型と、下端側から前記プリフォームの口部に挿入される円筒状のノズルと、前記ノズルに上端側から接続された供給流路に加圧した非圧縮性流体を供給する加圧流体供給部と、前記ノズルの上端に当接して該ノズルを閉塞する閉位置と前記ノズルの上端から離れて該ノズルを開く開位置との間で移動自在のシール体とを有し、前記シール体が、該シール体が閉位置にあるときに前記ノズルの上端に当接するシール体本体部と、前記シール体本体部から下方に向けて突出して設けられ該シール体が閉位置にあるときに前記ノズルの内周面に対して僅かに隙間を空けて当該ノズルの内側に配置される延長部とを備え、前記シール体が閉位置にあるときに前記延長部の下端が前記ノズルの下端面に近接しているとともに、前記ノズルの内周面に該ノズルの軸方向に向けて並べて設けられる複数の吸引孔と、前記ノズルに軸方向に沿って延びて設けられ、複数の前記吸引孔を互いに接続する縦孔と、吸引路を介して前記縦孔に接続され、前記ノズルに付着した非圧縮性流体を吸引する吸引力を複数の前記吸引孔に付与する吸引ポンプとをさらに有することを特徴とする。
本発明のブロー成形装置は、上記構成において、前記シール体の軸心に該シール体に対して軸方向に相対移動自在に設けられ、ブロー成形の際に下方に向けて移動して前記プリフォームを軸方向に延伸させる延伸ロッドを備え、該延伸ロッドは、前記プリフォームを延伸させた後、前記シール体が閉位置とされたときに該延伸ロッドの下端が前記シール体の下端に一致する位置にまで上昇し、前記シール体が前記ノズルとともに前記口部に対して上昇するときに前記シール体と同期して上昇するのが好ましい。
本発明のブロー成形装置は、上記構成において、前記プリフォームへの供給時における前記非圧縮性流体の粘度が、10000mPa・s以下であるのが好ましい。
本発明によれば、ブロー成形後にノズルを口部から離脱させたときに、当該ノズルから非圧縮性流体が垂れ落ちて成形後の容器や金型に付着することを防止可能なブロー成形装置を提供することができる。
本発明の一実施の形態であるブロー成形装置の要部を拡大して示す断面図である。 図1に示すノズルの縦断面図である。 図1に示すノズルの底面図である。 図1に示すブロー成形装置のブロー成形時における断面図である。 図1に示すブロー成形装置のブロー成形後にシール体が閉じられたときの断面図である。 図1に示すブロー成形装置のブロー成形後にノズルが口部から離脱したときの断面図である。
以下、図面を参照して、本発明をより具体的に例示説明する。
図1に示す本発明の一実施の形態であるブロー成形装置1は、樹脂製のプリフォーム2を所定形状の容器にブロー成形するものであり、プリフォーム2が配置されるブロー成形用の金型11を有している。図中においては一部のみを示すが、この金型11のキャビティ12は壜形状となっており、金型11の上面において上方に向けて開口している。プリフォーム2は、その口部3を上側とした起立姿勢で金型11に装着され、口部3はキャビティ12から上方に突出している。詳細は図示しないが、金型11は左右に型開きすることができるようになっており、金型11を開くことで成形後の容器を金型11から取り出すことができる。
プリフォーム2としては、例えばポリプロピレン(PP)やポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレン(PE)等の、加熱によって延伸性が発現する熱可塑性樹脂材料を、射出成形、圧縮成形、押出成形等によって有底筒状に形成したものを用いることができる。
金型11の上側には、金型11に対して上下方向に相対移動自在にノズルユニット13が設けられている。ノズルユニット13は本体ブロック14を有している。なお、図示する場合では、本体ブロック14は複数の部材を組み合わせて構成されるが、その詳細についての説明は省略する。
ノズルユニット13には円筒状のノズル15が設けられている。ノズル15は、その外径がプリフォーム2の口部3の内径よりも小径の円筒状に形成されたノズル本体15aとこのノズル本体15aの上側に一体に設けられた大径の挟持部15bとを備え、挟持部15bにおいて本体ブロック14の内面に挟持固定されている。なお、ノズル15は、例えば鋼材や樹脂材料等により形成することができる。
ノズル15は金型11のキャビティ12と同軸に配置されており、ノズルユニット13が所定位置にまで下降すると、ノズル本体15aがその下端側から金型11に装着されたプリフォーム2の口部3に挿入されるようになっている。
本体ブロック14の内部には上下方向に延びる供給流路16が設けられ、この供給流路16がノズル15に上端側から接続されている。また、供給流路16には配管17を介して加圧流体供給部18が接続されている。加圧流体供給部18は、所定の圧力に加圧した非圧縮性流体を、配管17を通して供給流路16に供給することができる。つまり、加圧流体供給部18は、ブロー成形時に、配管17、供給流路16およびノズル15を介してプリフォーム2に加圧した非圧縮性流体を供給することができる。
加圧流体供給部18としては、例えば加圧源としてプランジャーポンプを用いた構成のものを用いるのが好ましいが、供給流路16に所定の圧力にまで加圧した非圧縮性流体を供給することができるものであれば、他の構成のものを用いることもできる。
加圧流体供給部18が供給流路16つまりプリフォーム2に供給する非圧縮性流体としては、例えばシャンプーや液体洗剤等の比較的粘性の高い液体を用いることができる。この場合、非圧縮性流体は、プリフォーム2への供給時における粘度が、10000mPa・s以下のものであるのが好ましい。
供給流路16の内部にはノズル15を開閉するためのシール体20が上下方向に移動自在に配置されている。図示するように、このシール体20は、例えば、供給流路16の軸心に沿って延びる円筒棒状のシール体本体部20aとこのシール体本体部20aの下端から下方に向けて突出する延長部20bとを一体に備えた構成とすることができる。
ノズル15の上端つまりノズル15の挟持部15bの上面はテーパ状の閉塞面15cとなっており、シール体20が下方のストローク端となる閉位置にまで移動してシール体本体部20aの下端に設けられたテーパ面20cが閉塞面15cに当接すると、供給流路16とノズル本体15aとの連通がシール体20によって遮断されてノズル15が閉塞されるようになっている。一方、シール体20が閉位置から上方に向けて開位置にまで移動すると、テーパ面20cがノズル15の閉塞面15cから離れ、ノズル15は開かれて供給流路16と連通される。
したがって、ノズル本体15aが金型11に配置されたプリフォーム2の口部3に挿入され、加圧流体供給部18が作動した状態でシール体20によってノズル15を開くことで、加圧流体供給部18からノズル15を通してプリフォーム2の内部に加圧された非圧縮性流体を供給して、当該プリフォーム2をブロー成形することができる。また、ブロー成形後にシール体20によってノズル15を閉じることで成形後の容器への非圧縮性流体の供給を停止させることができる。
シール体20の延長部20bは、ノズル本体15aの内径よりも僅かに小径の外径を有する円筒状に形成されており、シール体20が閉位置にあるときには、ノズル本体15aの内周面に対して僅かに隙間を空けた状態となって当該ノズル本体15aの内側に配置されるようになっている。また、シール体20が閉位置にあるときには、延長部15bの下端はノズル本体15aの下端面に近接している。図示する場合では、シール体20が閉位置にあるときに、延長部15bの下端はノズル本体15aの下端面よりも僅かに上側に位置するようになっている。
このブロー成形装置1は、プリフォーム2を縦方向に延伸させるための延伸ロッド21を備えている。延伸ロッド21は、シール体20の軸心に設けられた孔に摺動自在に装着され、シール体20に対して軸方向つまり上下方向に相対移動自在となっている。ブロー成形の際に、延伸ロッド21をシール体20に対して下方に向けて移動させることにより、金型11に配置されたプリフォーム2をキャビティ12の内部において延伸ロッド21によって軸方向(縦方向)に延伸させることができる。つまり、ブロー成形装置1はプリフォーム2を二軸延伸ブロー成形することができる。
本体ブロック14の下端には爪部14aが設けられており、ノズルユニット13が所定位置にまで下降してノズル本体15aがプリフォーム2の口部3に挿入された状態のときに、爪部14aと金型11の上面との間でネックサポート部4が挟持されてプリフォーム2が金型11に固定される。
このブロー成形装置1には、ブロー成形後に非圧縮性流体がノズル15から垂れ落ちるのを防止するために吸引機構が設けられている。この吸引機構は、ノズル15の内周面に設けられる複数の吸引孔30、ノズル本体15aに軸方向に沿って延びて設けられる縦孔31および吸引路32を介して縦孔31に接続される吸引ポンプ33を備えている。
図2、図3に示すように、ノズル本体15aの内周面には、その挟持部15bの側に周方向に等間隔に並べて配置される4つの吸引孔30が設けられている。また、ノズル本体15aの内周面には、これら4つの吸引孔30に加えて、当該吸引孔30よりも下方側において軸方向に向けて並べて設けられる3つの吸引孔30のセットが周方向に等間隔に並べて8セット設けられている。つまり、ノズル本体15aの内周面には合計28個の吸引孔30が設けられている。
一方、縦孔31は、ノズル15のノズル本体15aに周方向に等間隔に並べて8本設けられており、それぞれのセットの3つの吸引孔30は対応する縦孔31によって互いに接続されている。なお、一番挟持部15bの側にある4つの吸引孔30は、それぞれ対応する縦孔31によって他の吸引孔30に接続されている。
図示する場合では、ノズル本体15aの内周面には、当該内周面の周方向に沿って延びる3本の環状スリット34がノズル15の軸方向(上下方向)に向けて間隔を空けて並べて設けられている。これらの環状スリット34はそれぞれ縦孔31に達する深さに形成されており、各セットの下側の3つの吸引孔30は、それぞれこれらの環状スリット34の縦孔31と交差する部位に形成されている。つまり、ノズル本体15aの内部に形成された縦孔31は、各環状スリット34と交差する部位においてノズル本体15aの内周面に開口し、当該開口が吸引孔30とされている。このような構成により、それぞれ縦孔31によって互いに接続される複数の吸引孔30をノズル本体15aに容易に形成することができる。
なお、図1においては、便宜上、一つの吸引孔30、縦孔31および環状スリット34にのみ符号を付してある。
図1に示すように、縦孔31は、それぞれその上端において吸引路32を介して吸引ポンプ33に接続されている。また、吸引ポンプ33は、例えば真空ポンプ等で構成することができ、吸引路32および縦孔31を介して各吸引孔30に接続されている。吸引ポンプ33は、それぞれの吸引孔30に、ノズル本体15aに付着した非圧縮性流体を吸引するための吸引力を発生させることができる。
ノズル本体15aの内周面に設けられた複数の吸引孔30のうち、一番下方に配置された吸引孔30はノズル本体15aの下端の近傍に配置されるのが好ましい。このような配置とすることにより、図1に示すように、シール体20が閉位置にあるときには、シール体20の延長部20bの下端が一番下方に配置された吸引孔30に近接することになるので、当該一番下方の吸引孔30によってシール体20の下端面に付着した非圧縮性流体を効果的に吸引することができる。
この場合、一番下方の吸引孔30は、シール体20が閉位置にあるときに、シール体20の延長部20bの下端よりも僅かに上方に位置するように配置することができるが、シール体20の延長部20bの下端と同一の高さに配置したり、開閉閉体20の延長部20bの下端よりも僅かに下方に位置するように配置したりすることもできる。
図示する場合では、縦孔31の下端をノズル本体15aの下端面に開口させることにより、ノズル本体15aの下端面に下向きの吸引孔35を形成するようにしている。この下向きの吸引孔35も縦孔31と吸引路32を介して吸引ポンプ33に接続されている。したがって、ノズル本体15aの下端面に付着した非圧縮性流体をこの下向きの吸引孔35によって効率良く吸引することができる。
次に、このようなブロー成形装置1によりプリフォーム2をブロー成形する手順について説明する。
シール体20が閉位置にありノズル15が閉じられた状態で、プリフォーム2が金型11に配置(装着)され、次いでノズルユニット13が下降してノズル本体15aがプリフォーム2の口部3に挿入される(図1に示す状態)。このとき、延伸ロッド21は、その下端がシール体20の延長部20bの下端よりも上方に位置する原点位置にある。
次に、シール体20が開位置にまで移動することでノズル15が開かれる。ノズル15が開かれると、加圧流体供給部18から供給流路16とノズル15とを介してプリフォーム2の内部に加圧された非圧縮性流体が供給され、プリフォーム2が当該非圧縮性流体によってブロー成形(液体ブロー成形)される。また、ブロー成形の際には、延伸ロッド21が下方に向けて移動することで、プリフォーム2は延伸ロッド21によって軸方向(縦方向)に延伸される。このような二軸延伸ブロー成形により、プリフォーム2は金型11のキャビティ12に沿った壜形状の容器Cに成形される(図4に示す状態)。
ブロー成形が完了すると、シール体20が下方に移動して閉位置となり、ノズル15が閉じられて非圧縮性流体の供給が停止されるとともに、延伸ロッド21が、その下端がシール体20の延長部20bの下端に一致する位置にまで上昇する(図5に示す状態)。
また、ブロー成形の完了後には、吸引ポンプ33が作動を開始し、ノズル15やシール体20、延伸ロッド21の表面に付着した非圧縮性流体が吸引孔30、35から吸引される。
このときに、ノズル本体15aの内周面には、その軸方向に向けて複数の吸引孔30が並べて設けられているので、ブロー成形時にノズル本体15aの内周面に付着してノズル本体15aの上方側から下方側に向けて垂れ落ちてくる非圧縮性流体を、これらの吸引孔30によって効果的に吸引することができる。特に、本実施の形態のように、環状スリット34と縦孔31との交差部分に吸引孔30を設けた構成とした場合には、ブロー成形時にノズル本体15aの内周面に付着してノズル本体15aの上方側から下方側に向けて垂れ落ちてくる非圧縮性流体をこれらの環状スリット34で保持しつつ吸引孔30から吸引することができるので、より効果的に非圧縮性流体を吸引することができる。したがって、図6に示すように、ブロー成形後にノズルユニット13を上昇させてノズル本体15aを容器Cの口部3から離脱させたときに、当該ノズル本体15aの内面に付着した非圧縮性流体が成形後の容器Cや金型11に向けて垂れ落ちることを防止することができる。
つまり、このブロー成形装置1では、ノズル本体15aの内周面に、軸方向に向けて複数の吸引孔30を並べて設けるようにしたので、ノズル本体15aの内周面に付着した非圧縮性流体を吸引孔30によって効果的に吸引してノズル15からの非圧縮性流体の垂れ落ちを防止することができる。特に、非圧縮性流体として、シャンプーや液体洗剤などの比較的粘度の高い液体を用いた場合であっても、当該液体の垂れ落ちを防止し、且つ、サイクルタイムを増加させることなく効率良くブロー成形を行うことができる。
そして、このブロー成形装置1では、シール体20に延長部20bを設けたことにより、シール体20が閉じられたときにおけるノズル本体15aの内側部分の空間を、ノズル本体15aの内周面と延長部20bの外周面との間の小さな隙間のみとして、ノズル本体15aの内周面に付着する非圧縮性流体の量を低減させることができる。また、当該隙間にある非圧縮性流体を複数の吸引孔30から効果的に吸引することができる。したがって、このブロー成形装置1では、ブロー成形後にノズルユニット13を上昇させてノズル本体15aを容器Cの口部3から離脱させたときに、当該ノズル本体15aやシール体20の下面から容器Cや金型11に向けて非圧縮性流体が垂れ落ちることをより確実に防止することができる。
特に、本実施の形態のように、ノズル本体15aの内周面に設けられた複数の吸引孔30のうち、一番下方に配置された吸引孔30をノズル本体15aの下端近傍に配置した場合には、ノズル本体15aやシール体20の下端面に付着した非圧縮性流体を当該下端面に沿って効果的に吸引して、当該非圧縮性流体の垂れ落ちをより確実に防止することができる。
さらに、このブロー成形装置1では、ノズル本体15aの下端面にも下向きの吸引孔35を設けるようにしているので、ノズル本体15aの上側から流れ落ちて当該ノズル本体15aの下端面に付着した非圧縮性流体を、この吸引孔35により確実に吸引することができる。これにより、ノズル本体15aから容器Cや金型11に向けた非圧縮性流体の垂れ落ちをより確実に防止することができる。また、この下向きの吸引孔35によりシール体20の下端面に付着した非圧縮性流体をも効果的に吸引することができる。
ところで、ブロー成形後に、延伸ロッド21を、その下端がシール体20の延長部20bの下端よりも上方側に位置する原点位置にまで上昇させると、シール体20の内側に延伸ロッド21が配置されない空間が生じ(図1参照)、当該空間の内面に非圧縮性流体が付着することになる。そして、その状態でノズルユニット13を上昇させると、当該空間の内面に付着した非圧縮性流体が延伸ロッド21によりシール体20の下端に向けて押し出され、シール体20の下端から下方に垂れ落ちることになる。
これに対し、このブロー成形装置1では、ブロー成形後に、延伸ロッド21を一旦、その下端がシール体20の延長部20bの下端と一致する位置にまで上昇させておくことで、シール体20の内側に非圧縮性流体が入り込む空間が生じないようにしている。また、この状態のまま吸引孔30からの吸引を行うことで、シール体20の表面に付着した非圧縮性流体を吸引するようにしている。そして、その後、ノズルユニット13つまりノズル15を容器Cの口部3に対して上昇させてノズル本体15aを容器Cの口部3から離脱させる際には、図6に示すように、延伸ロッド21をノズル15やシール体20と同期させて、つまり、延伸ロッド21をシール体20と一体的に上昇させるようにしている。これにより、上記したようなシール体20の内面への非圧縮性流体の付着や当該付着した非圧縮性流体が下方へ押し出されることをなくして、シール体20からの非圧縮性流体の垂れ落ちを効果的に防止することができる。
なお、ブロー成形後に、ノズルユニット13を上昇させる際には、ノズル本体15aの下端が非圧縮性流体の上面から僅かに離れる所定位置(例えばブロー成形時の位置に対して上方に1.4mm離れた位置)にまでノズルユニット13を一旦上昇させ、その状態で所定時間(例えば3秒)だけ吸引孔30からの吸引を行い、その後、ノズルユニット13を図6に示す所定位置にまで上昇させるようにすることもできる。このような構成により、ノズル本体15aの下端を、容器C内の非圧縮性流体に対して液切れさせながら吸引孔30、35による吸引を行って、当該非圧縮性流体の垂れ落ちをより確実に防止することができる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
例えば、ブロー成形装置1は延伸ロッド21が設けられない構成とすることもでき、吸引機構つまり吸引孔30や縦孔31、吸引ポンプ33が設けられない構成とすることもでき、ブロー成形後に延伸ロッド21が一旦停止した後にノズル15と同期して上昇することなく、ブロー成形後にそのまま原点位置にまで上昇する構成とすることもできる。
また、ノズル本体15aの内周面にノズル15の軸方向に向けて複数の吸引孔30を並べて設けた構成とした場合には、当該ノズル15に設ける吸引孔30や縦孔31の数、位置、形状等は任意に設定することができる。また、環状スリット34を用いずにノズル本体15aの内周面に直接、吸引孔30を設けることもできる。
さらに、ブロー成形後、シール体20を閉じる直前に加圧流体供給部18を逆方向に作動させて容器C内から所定量の非圧縮性流体を供給流路16の側に引き込むサックバックを行う構成とすることもできる。
1 ブロー成形装置
2 プリフォーム
3 口部
4 ネックサポート部
11 金型
12 キャビティ
13 ノズルユニット
14 本体ブロック
14a 爪部
15 ノズル
15a ノズル本体
15b 挟持部
15c 閉塞面
16 供給流路
17 配管
18 加圧流体供給部
20 シール体
20a シール体本体部
20b 延長部
20c テーパ面
21 延伸ロッド
30 吸引孔
31 縦孔
32 吸引路
33 吸引ポンプ
34 環状スリット
35 吸引孔
C 容器

Claims (3)

  1. 樹脂製のプリフォームを所定形状の容器にブロー成形するブロー成形装置であって、
    前記プリフォームが配置されるブロー成形用の金型と、
    下端側から前記プリフォームの口部に挿入される円筒状のノズルと、
    前記ノズルに上端側から接続された供給流路に加圧した非圧縮性流体を供給する加圧流体供給部と、
    前記ノズルの上端に当接して該ノズルを閉塞する閉位置と前記ノズルの上端から離れて該ノズルを開く開位置との間で移動自在のシール体とを有し、
    前記シール体が、
    該シール体が閉位置にあるときに前記ノズルの上端に当接するシール体本体部と、
    前記シール体本体部から下方に向けて突出して設けられ該シール体が閉位置にあるときに前記ノズルの内周面に対して僅かに隙間を空けて当該ノズルの内側に配置される延長部とを備え、
    前記シール体が閉位置にあるときに前記延長部の下端が前記ノズルの下端面に近接しているとともに、
    前記ノズルの内周面に該ノズルの軸方向に向けて並べて設けられる複数の吸引孔と、
    前記ノズルに軸方向に沿って延びて設けられ、複数の前記吸引孔を互いに接続する縦孔と、
    吸引路を介して前記縦孔に接続され、前記ノズルに付着した非圧縮性流体を吸引する吸引力を複数の前記吸引孔に付与する吸引ポンプとをさらに有することを特徴とするブロー成形装置。
  2. 前記シール体の軸心に該シール体に対して軸方向に相対移動自在に設けられ、ブロー成形の際に下方に向けて移動して前記プリフォームを軸方向に延伸させる延伸ロッドを備え、
    該延伸ロッドは、前記プリフォームを延伸させた後、前記シール体が閉位置とされたときに該延伸ロッドの下端が前記シール体の下端に一致する位置にまで上昇し、前記シール体が前記ノズルとともに前記口部に対して上昇するときに前記シール体と同期して上昇する請求項1に記載のブロー成形装置。
  3. 前記プリフォームへの供給時における前記非圧縮性流体の粘度が、10000mPa・s以下である請求項1または2に記載のブロー成形装置。
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