JP6450127B2 - 言語訓練装置 - Google Patents

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Description

本発明は、言語訓練装置、言語訓練方法、及び言語訓練プログラムに関し、例えば、外国語の習得を支援するものに関する。
近年、市場経済のグローバル化が加速し、外国語習得の必要が叫ばれている。特に英語の必要性が認識されているが、中学・高校などで2000時間以上英語を学習しているにもかかわらず、これによって英語ができるようになった人は皆無といってよい。
更に、社会人になってからも日本人の英語に対する学習意欲は衰えを知らず、巷には英会話教材が溢れ、英会話学校が産業として成立するほどの多大な資金と労力を投入している。それにもかかわらず、ほとんどの日本人の英語は実用レベルどころか、子供レベルの簡単な受け答えすらおぼつかないのが実情である。
このような現状を改善しようと、様々な技術が開発されている。特に近年は、日本語の介在をなるべく排除した学習方法が注目されており、このような技術として特許文献1の「英文発想練習法およびカードセット」がある。
この技術は、例えば、「have a pencil」などといった英語の述語部分をカードで提示すると共に、主語、時制、文型の変形指示を表示体(図柄など)で示したカードを提示し、当該変形指示に従って「he has a pencil」などと英文を完成させるものである。
変形指示が表示体で行われるため、学習者は、日本語を介在させずに基本英文の変形を行うことができる。
しかし、この方法による英文構成手順は、英語を母国語とする話者の脳機能が、言葉になる前の状態のイメージを着想してから、これを英語表現に落とし込む情報処理プロセスとは異なるため、脳機能的に不自然であり、必ずしも学習効率が高くないという問題があった。
特開2012−68619号公報
本発明は、言語を発話する際の脳機能に基づいた発話訓練をユーザに行わせることを目的とする。
本発明は、前記目的を達成するために、請求項1に記載の発明では、言語で表現される前の表現対象である主語、時制、述語及び周辺的な部分のイメージを表すイメージ情報を取得する取得手段と、前記取得したイメージ情報を訓練対象である言語における発話順序に基づいて提示する提示手段と、を具備し、前記イメージ情報は、視覚を通じて前記表現対象のイメージを起こさせる情報であり、主語に関しては、第1人称、第2人称及び第3人称を示すアイコンであり、時制に関しては、過去、現在及び未来を示すアイコンであり、述語及び周辺的な部分に関しては、文字であり、前記提示手段は、主語と時制のイメージ情報を表示する第1段階、述語(肯定・疑問・否定の文形が付随する動詞)のイメージ情報を表示する第2段階、周辺的な部分のイメージ情報を表示する第3段階の順でイメージ情報を提示し、且つ、前記提示手段は、第1段階で主語を提示する際、表示されている第1人称、第2人称及び第3人称を示すアイコンのうち該当するアイコンを強調表示し、時制を提示する際、過去、現在及び未来を示すアイコンのうち、該当するアイコンのみを表示し、前記提示手段が、発話順序に基づいて取得したイメージ情報を提示する際、手動で一段階ごとにイメージ情報を遷移させる手動モードと、複数の段階に渡って順次連続して遷移される自動モードとを選択するモード選択手段をさらに具備したことを特徴とする言語訓練装置を提供する。
請求項2に記載の発明では、前記提示手段が、第3段階のイメージ情報を提示した後、第4段階として、回答のイメージ情報を提示することを特徴とする請求項1に記載の言語訓練装置を提供する。
本発明によれば、表現対象のイメージを発話順序に基づいて提示することにより、言語を発話する際の脳機能に基づいた発話訓練をユーザに行わせることができる。
英語訓練システムなどの構築例を説明するための図である。 英語訓練サーバなどのハードウェア的な構成を説明するための図である。 英語訓練画面を説明するための図である。 英語訓練画面を用いた英語脳訓練方法を説明するための図である。 英語訓練画面を用いた英語脳訓練方法を説明するための図である。 英語訓練画面を用いた英語脳訓練方法を説明するための図である。 英語訓練処理を説明するためのフローチャートである。
(1)実施形態の概要
英語訓練アプリ5は、図3(a)に示したように、英語訓練画面31において、私アイコン44、あなたアイコン41、彼アイコン42、彼女アイコン43により主語の人称を指定し、過去アイコン51、現在アイコン52、未来アイコン53により時制を指定し、第1文字表示エリア61に表示した文字により述語を指定する。
英語訓練アプリ5は、これらの表示を、英語を母語とする話者が発話の際に発想するのと同じ、人称、時制、述語の発話順に表示し、ユーザは、これに合わせて英語を発話する。
(2)実施形態の詳細
本実施の形態では、日本人が英語を発話訓練する場合を想定し、母国語を日本語、訓練対象言語を英語として説明する。
なお、これは一例であって、本実施の形態は、各種の言語に適用できるものである。
特に、ウラルアルタイ語系の言語(日本語、韓国語など、一般にSOV語順)を母国語とする者が、インドヨーロッパ語系の言語(英語、フランス語など、一般にSVO語順)を学ぶ場合など、語順の異なる言語系統間での学習に有効である。S、V、Oは、それぞれ主語、動詞、目的語を表す。
本実施の形態は、日本語を母国語とする者が日本語を話す際の脳機能(以下、日本語脳)と、英語を母国語とする者が英語を話す際の脳機能(以下、英語脳)の違いに基づいて、日本語脳を有するが英語脳を有しない学習者の脳に訓練を通じて英語脳を構築するものである。そのため、まず、本願発明者が解明した日本語脳と英語脳の違いについて説明する。
日本語を母国語とする話者(日本語のネイティブスピーカ)が日本語を発話する(話す)場合、日本語が頭に浮かぶ前に、まず、日本語の材料となる抽象的なイメージ(概念、アイデア)として発話対象が浮かぶ。
そして、日本語を母国語とする者は、日本語の指向性に従って当該イメージに日本語を対応させ、これを連結して日本語を完成させる。
ここで、指向性とは、イメージを言語化する順序であり、発話順序に対応している。
日本語の場合、表現対象の周辺的な情報から核心的な情報に向かって日本語化されていく。
本願発明者は、この周辺から核心に迫っていく日本語の指向性をカメラワークになぞらえてズームイン型と呼んでいる。
例えば、Aさんは、日曜日(昨日)に家族と一緒に銀座に行き、夕食でイタリア料理を食べたとする。
そして、BさんがAさんに「週末、何してたの?」と質問したとする。
すると、Aさんの頭には、”昨日”、”家族”、”銀座”、”夕食”、”イタリア料理”、”食べた”などの言葉になる前の原始的なイメージの断片が日本語を構成する材料として瞬時に漠然と意識に去来する。
この場合、質問は「何してた?」であるため、これらのうち核心的(コア)な部分のイメージは、”食べた”であり、その他のイメージは、”食べた”に対して周辺的な部分のイメージである。
Aさんは、これらのイメージが頭に浮かぶと同時に、これを日本語の指向性に従って、まず、最も周辺のイメージの”昨日”を「昨日ね、」と日本語化して発話する。
その時点では、その他の周辺的な部分のイメージである”家族”、”銀座”、”夕食”、”イタリア料理”、や核心的な部分のイメージである”食べた”は、日本語化されずにイメージのままである。
次に、Aさんは、”昨日”の次に核心的な部分のイメージから最も遠い”家族”、あるいは”銀座”を「家族と一緒に」、「銀座で」などと日本語化して発話する。
更に、Aさんは、核心的な部分のイメージに向かって「イタリアンの夕食」などと日本語化して発話していき、最後に核心的な部分のイメージである”食べた”を「食べたんだ」と日本語化して発話する。
このようにしてAさんは、漠然と頭に浮かんだ言葉になる前のイメージを日本語の指向性に従って周辺的な部分のイメージから核心的な部分のイメージに向かって順次日本語化しながら「昨日ね、家族と一緒に銀座でイタリアンの夕食を食べたんだ」と発話する。
以上が、日本語脳が行う情報処理のプロセスであり、その指向性は周辺から核心に迫るズームイン型である。
一方、英語を母国語とする話者が英語を発話する場合、英語が頭に浮かぶ前に、まず、英語の材料となる抽象的なイメージが浮かぶ。例えば、先のAさんの例では、”私”、”昨日”、”家族”、”銀座”、”夕食”、”イタリア料理”、”食べた”などのイメージが英語の材料として脳裏をよぎる。ここまでは、日本語を母国語とする者と同じである。
次に、英語を母国語とする者は、表現対象の核心的な部分のイメージから周辺的な部分のイメージに向かって、、”私”、”食べた”、”イタリア料理”、”夕食”、”銀座”、”家族”、”昨日”の順に「I had Italian food for dinner in Ginza with my family yesterday」などと英語化して発話する。
このように、英語の指向性は、核心的な部分のイメージである”私”、”食べた”から周辺的な部分のイメージに広がっていくズームアウト型である。
本願発明者は、以上のように、日本語脳はズームイン型に働くのに対し、英語脳はズームアウト型に働くと考察した。
そして、本願発明者は、従来の英語教育の効果が十分得られなかった原因は、日本人が日本語脳を用いて英語を理解・発話しようとしたところにあると考えた。
そして、日本語脳を使わずに言語になる前のイメージを直接英語の指向性に従って(即ち、ズームアウト型で、あるいは発話順で)英語化する訓練を施すと日本語脳とは別に英語脳を構築することができ、これによって英語力を飛躍的に向上させることができることを発見した。
例えば、所謂「外人さん」に話しかけられると時制や語順が混乱するなどして、全く会話にならない日本人に被験者になってもらい訓練したところ、正しい時制と語順で英語が自然に使えるようになった。これは、訓練成果の一例である。
以下に、上記の英語の指向性に従ってイメージを英語化する訓練を行ったシステムについて説明する。
図1(a)は、英語訓練システムのシステム構成を説明するための図である。
英語訓練システム1は、英語訓練サーバ2、インターネット3、端末4などを用いて構成されている。
英語訓練サーバ2は、英語訓練アプリ(アプリケーション)5を備えたウェブサーバであり、言語訓練装置として機能している。
そして、英語訓練サーバ2は、英語訓練アプリ5を用いて端末4に後述する英語訓練サービスを提供する。
インターネット3は、通信ネットワークであり、英語訓練サーバ2と端末4の間の通信を仲介する。
端末4、4、・・・は、例えば、スマートフォン、携帯電話、タブレットPC、パーソナルコンピュータなど、ブラウザ機能を用いてインターネット3への接続機能を有するコンピュータで構成されている。
端末4は、ブラウザ上で英語訓練システム1のURL(Uniform Resource Locator)が指定されると、インターネット3を介して英語訓練サーバ2に接続し、所定のプロトコルを用いて英語訓練サーバ2と双方向の通信を行うことができる。
ユーザ(英語脳の訓練を受ける者)は、端末4から英語訓練サーバ2の英語訓練サイトにアクセスし、英語訓練アプリ5の提供する英語訓練サービスを利用して英語脳の訓練(練習、学習)を行う。
英語訓練システム1は、1台の英語訓練サーバ2から複数台の端末4、4、・・・に同時にサービスを提供できるため、低コストでサービスを提供することができる。
また、近年の端末4は、ブラウザ機能を標準で装備しているため、ユーザは特に新たな備品(通信用のデバイスやソフトウェアなど)を英語脳の訓練用に購入する必要が無く、英語訓練サーバ2にアクセスするだけで英語訓練サービスの提供を受けることができる。
また、英語訓練アプリ5が英語訓練サーバ2にあるため、英語訓練アプリ5のバージョンアップが容易になるほか、各ユーザの利用状況や進捗状況を英語訓練サーバ2で管理することも容易である。
図1(b)は、英語訓練装置8をスタンドアロン型の機器で構成した例を説明するための図である。
英語訓練装置8は、スマートフォン、携帯電話、タブレットPC、パーソナルコンピュータなどのコンピュータによって構成されている。
英語訓練装置8には、英語訓練アプリ5がインストールされており、これを駆動することにより、ユーザは、英語訓練装置8をインターネット3に接続することなく英語訓練アプリ5を利用することができる。
この例は、英語訓練装置8が通信機能を持たない場合、通信事情が悪い場所にいる場合、通信費用を節約したい場合などに有効である。
図2(a)は、英語訓練サーバ2のハードウェア的な構成を説明するための図である。
英語訓練サーバ2は、CPU(Central Processing Unit)11、ROM(Read Only Memory)12、RAM(Random Access Memory)13、通信制御装置14、記憶装置15などがバスラインで接続されて構成されている。
CPU11は、コンピュータプログラムに従って所定の情報処理を行う中央処理装置であって、バスラインを介してROM12から記憶装置15と協働して動作する。
例えば、CPU11は、記憶装置15に記憶されている英語訓練プログラム16を実行することにより英語訓練アプリ5を実現する。
ROM12は、読み取り専用のメモリであって、CPU11が動作する上での基本的なプログラムやパラメータが記憶されている。
RAM13は、読み書きが可能なメモリであって、CPU11が情報処理をする際のワーキングメモリを提供する。
通信制御装置14は、インターネット3による通信回線を介して英語訓練サーバ2と端末4、4、・・・を接続する。
記憶装置15は、例えば、ハードディスクや半導体記憶装置によって構成された大容量の記憶装置を備えており、英語訓練プログラム16、その他のプログラムやデータが記憶されている。
図2(b)は、端末4のハードウェア的な構成を説明するための図である。
端末4は、CPU21、ROM22、RAM23、通信制御装置24、表示装置25、位置入力装置26、スピーカ27、マイク28、記憶装置29などがバスラインで接続されて構成されている。
CPU21は、コンピュータプログラムに従って所定の情報処理を行う中央処理装置であって、バスラインを介してROM22から記憶装置29と協働して動作する。
例えば、CPU21は、記憶装置29に記憶されているブラウザプログラム18によってブラウザを構成し、当該ブラウザを用いて英語訓練サーバ2に接続して英語訓練アプリ5が提供するサービスを端末4で実現する。
ROM22は、読み取り専用のメモリであって、CPU21が動作する上での基本的なプログラムやパラメータが記憶されている。
RAM23は、読み書きが可能なメモリであって、CPU21が情報処理をする際のワーキングメモリを提供する。
通信制御装置24は、インターネット3による通信回線を介して端末4と英語訓練サーバ2を接続する。
表示装置25は、例えば、液晶ディスプレイなどの表示デバイスを備えており、画像、映像、文字などの情報を表示する。これにより、端末4は、英語訓練アプリ5が提供する画像や文字などを表示することができる。
位置入力装置26は、ディスプレイ25の上面に設置された透明なセンサであって、ユーザが指先やタッチペンなどで触れた位置の位置情報を出力する。
表示装置25と位置入力装置26を組み合わせることによりタッチパネルが構成され、ユーザが表示装置25に表示されたアイコンをタッチして選択するなどの入力操作が可能となる。
なお、本実施の形態では、ユーザはタッチパネルから入力を行うが、例えば、マウス操作によってアイコンを選択し、左クリックするなどして入力するように構成することもできる。
スピーカ27は、音声を出力し、例えば、操作音を出力したり、解答の英文を音声にて出力する。
マイク28は、音声を入力する。これにより、例えば、ユーザの発音をマイク28から入力して録音し、これをスピーカ27から出力して、発音の確認に用いたりすることができる。
記憶装置29は、ハードディスクやEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)などの大容量記憶媒体を用いて構成されており、各種のプログラムやデータが記憶されている。
本実施の形態では、記憶装置29にブラウザプログラム18が記憶されており、CPU21がこれを実行してブラウザが構成される。
次に、英語訓練装置8のハードウェア的な構成について説明する。
英語訓練装置8の構成は、基本的に端末4と同様である。
英語訓練装置8の場合は、記憶装置29に英語訓練プログラム16が記憶されており、これをCPU21が実行することにより、端末4を英語訓練サーバ2に接続しなくても英語訓練アプリ5を英語訓練装置8で動作させることができる。
図3(a)は、英語訓練アプリ5によって端末4(又は、英語訓練装置8、以下同様)の表示装置25に表示される英語訓練画面31を説明するための図である。
英語訓練画面31では、最上部領域に手動自動切替ボタン32、課題番号表示欄33、訓練モード切替ボタン34などの表示要素が横一列に表示され、最下部領域に、開始ボタン35、進むボタン36、終了ボタン37などの表示要素が表示される。
そして、その間の領域に、あなたアイコン41、彼アイコン42、彼女アイコン43、私アイコン44、過去アイコン51、現在アイコン52、未来アイコン53、第1文字表示エリア61、第2文字表示エリア62などの表示要素が表示される。
手動自動切替ボタン32は、英語訓練画面31の遷移モードを手動モードと自動モードの何れかに設定する切替ボタンであって、英語訓練アプリ5は、手動自動切替ボタン32のタッチを検出するごとに自動モードと手動モードを交互に切り替える。
後述するように画面の遷移(移動)は4段階で構成されているが、手動モードは、1段階ごとに手動で次の画面に遷移するモードである。
手動モードは、英語訓練画面31に慣れていない場合に、1段階ごと確認しながら訓練を進めるのに適したモードである。
一方、自動モードは、複数の段階に渡って画面を順次連続して遷移させるモードであって、例えば、発話指示の各表示を順次自動表示した後、解答の表示を手動で行う。自動モードは、英語脳の訓練に習熟した上級者に適したモードである。
課題番号表示欄33には、現在何件目の課題(訓練課題、問題)に取り組んでいるかが表示される。
これによりユーザはこなした課題数を把握することができ、例えば、「今日はとりあえず10題やろう」などと目標を立てたり、「今日は50題もやった」などと達成感を味わうことができ、ユーザの訓練を側面から支援することができる。
訓練モード切替ボタン34は、訓練モードを切り替えるボタンであり、英語訓練アプリ5は、訓練モード切替ボタン34のタッチを検出するたびに、訓練モードを、Make(日)モード→全(日)モード→Make(英)モード→全(英)モード→Make(日)モード→・・・と循環的に切り替える。
訓練には、「Make(日)」、「全(日)」、「Make(英)」、「全(英)」の4種類があり、訓練モード切替ボタン34には、現在選択されている訓練モード名が表示される。
Make(日)モードは、訓練対象の動詞を「make」に限定し、述語の指定を日本語で行うモードである。
なお、訓練対象の動詞を他の動詞(「get」など)に限定したり、あるいは、複数の動詞(「make」と「get」など)に限定するように構成することも可能である。
このモードは、訓練対象の動詞が少数に限定されているため、初心者が訓練するのに適している。
全(日)モードは、訓練対象の動詞を限定せずに訓練用に登録されている動詞全てを訓練対象とし、述語の指定を日本語で行うモードである。動詞を限定しないため上級者に適したモードである。
Make(英)モードと全(英)モードは、それぞれ、動詞を「make」に限定したモード、動詞を限定しないモードであり、述語の指示を英語で行う。
ユーザは、以上のモードから好みのモードを選択することができる。
開始ボタン35は、英語訓練アプリ5の動作を開始させるボタンであって、英語訓練アプリ5は、開始ボタン35のタッチを検出すると、英語訓練画面31の遷移を開始する。
進むボタン36は、英語訓練画面31の遷移を進めるボタンである。英語訓練アプリ5は、手動モードでは、進むボタン36のタッチを検出するたびに英語訓練画面31を1段階ごとに遷移させ、自動モードでは、例えば、解答の表示など、所定の段階での画面遷移を進むボタン36のタッチの検出により行う。
終了ボタン37は、英語訓練アプリ5の動作を停止させ、訓練を終了させるためのボタンである。
英語訓練アプリ5は、開始ボタン35が選択されると、用意された課題が全て終了するまで次の課題を出し続けるが、終了ボタン37のタッチを検出すると、課題の提示を停止する。
なお、課題の提供が終了ボタン37により停止した場合、あるいは、全ての課題が終了した場合、英語訓練アプリ5は、ユーザがこなした課題数、所要時間、その他の情報を英語訓練画面31に提示する。これによりユーザは今行った訓練の訓練状況を知ることができる。
私アイコン44は、ユーザの後ろ姿を模して(象徴して)おり、英語の「I」に相当するアイコンである。
英語訓練アプリ5は、私アイコン44をあなたアイコン41に対して手前側(英語訓練画面31の下側)に表示する。
英語訓練アプリ5は、訓練に用いる発話内容の主語に従って私アイコン44の表示状態を変化させ、「私」が主語の場合は、例えば、濃い黄色などのカラー表示で強調し、「私」が主語でない場合は、白黒表示の輪郭線で目立たなく表示する。
あなたアイコン41は、私アイコン44の話し相手を模しており、英語の「you」に相当するアイコンである。
英語訓練アプリ5は、私アイコン44を向こう側(英語訓練画面31の上側)に私アイコン44と向き合わせて表示する。
このように、私アイコン44は、手前側、あなたアイコン41は、向こう側に向かい合って表示されており、ユーザは、私アイコン44になったつもりで感情移入し、あなたアイコン41に話しかけるつもりで訓練する。
英語訓練アプリ5は、訓練に用いる発話内容の主語に従ってあなたアイコン41の表示状態を変化させ、「あなた」が主語の場合は、例えば、濃い黄色などのカラー表示で強調し、「あなた」が主語でない場合は、白黒表示の輪郭線で目立たなく表示する。
英語訓練アプリ5は、後述の彼アイコン42と彼女アイコン43に関しては、主語でない場合は非表示とするが、会話では自分と相手が必ず存在するため、私アイコン44とあなたアイコン41に関しては、表示状態を変化させるだけで常に表示する。
なお、独り言を発話する訓練の場合には、あなたアイコン41を非表示にするように構成することもできる。
彼アイコン42は、第三者としての男性を模しており、英語の「he」に相当するアイコンである。
英語訓練アプリ5は、主語が第三者の男性である場合は、英語訓練画面31の上側右隅に彼アイコン42を青色のカラーで強調して表示し、主語でない場合は非表示とする。
彼女アイコン43は、第三者としての女性を模しており、英語の「she」に相当するアイコンである。
英語訓練アプリ5は、主語が第三者の女性である場合は、英語訓練画面31の上側右隅の彼アイコン42に隣接する位置に彼女アイコン43を桃色のカラーで強調して表示し、主語でない場合は非表示とする。
また、英語訓練アプリ5は、主語が第三者の複数人である(英語の「they」に相当する)場合は、彼アイコン42と彼女アイコン43を同時表示する。
過去アイコン51、現在アイコン52、未来アイコン53は、発話内容の時制をイメージ(象徴)しており、それぞれ、過去、現在、未来を表している。
英語訓練画面31の中央領域は、左側から右側に向けて過去から未来への時間軸をイメージしており、過去アイコン51、現在アイコン52、未来アイコン53の表示位置は、これに対応して、それぞれ、左側、中央、右側となっている。
そして、英語訓練アプリ5は、課題の時制に従って過去アイコン51、現在アイコン52、未来アイコン53のうちの1つを表示する。
なお、例えば、現在完了形は、過去の動作が現在にも影響を及ぼしている状態を表すので、過去アイコン51と現在アイコン52を同時に表示して現在完了形を指示するなどの変形例も可能である。
過去アイコン51は、未来側(右側)が半円により閉じており、左側(過去側)が縦線により区切られている。
このデザインは、左側の縦線の英語訓練画面31外から延々と続く過去からの時間の流れが半円により途切れているところをイメージした図形であって、これによりユーザが直感的に過去をイメージすることができる。
種々のアンケート調査によると、過去をイメージする色として灰色が選ばれる傾向があるため、英語訓練アプリ5は、過去アイコン51の表示色を灰色に設定している。
ユーザは、過去アイコン51の形状のみならず色によっても発話の際に過去を直感的にイメージすることができる。
現在アイコン52は、円形で表されており、時間軸の中央にてユーザに現在をイメージさせる。
過去アイコン51と同様の理由により、英語訓練アプリ5は、現在アイコン52の表示色を明るい黄色に設定している。
ユーザは、現在アイコン52の形状のみならず色によっても発話の際に現在を直感的にイメージすることができる。
未来アイコン53は、過去側(左側)が半円により閉じており、右側(未来側)が縦線により区切られている。
このデザインは、現在の直近の未来に位置する半円から始まり右側の縦線の英語訓練画面31外へ延々と続く未来への時間の流れをイメージした図形であって、これによりユーザが直感的に未来をイメージすることができる。
過去アイコン51と同様の理由により、英語訓練アプリ5は、未来アイコン53の表示色を青色に設定している。
ユーザは、未来アイコン53の形状のみならず色によっても発話の際に未来を直感的にイメージすることができる。
第1文字表示エリア61、第2文字表示エリア62は、文字にて発話指示を表示するエリアである。
英語訓練アプリ5は、第1文字表示エリア61に核心的な部分のイメージを文字にて表示し、第2文字表示エリア62に周辺的な部分のイメージを文字にて表示する。
なお、英語訓練アプリ5は、これらのエリアを、Make(日)モード、及び全(日)モードの場合は日本語で表示し、Make(英)モード、及び全(英)モードの場合は英語で表示する。
図3(b)は、各アイコンと人称又は時制の対応を示した図である。
あなたアイコン41は、2人称の「あなた」をイメージするシンボルであり、彼アイコン42と彼女アイコン43は、それぞれ3人称の「彼」と「彼女」をイメージするシンボルである。
彼アイコン42と彼女アイコン43の組み合わせは、3人称の「彼ら」をイメージするシンボルであり、私アイコン44は、1人称の「私」をイメージするシンボルである。
また、過去アイコン51は、過去をイメージするシンボルであり、現在アイコン52は、現在をイメージするシンボルであり、未来アイコン53は、未来をイメージするシンボルである。
これらシンボル化されたイメージにより、ユーザは、言語で表現される前のイメージとして主語と時制を非言語的に認識(把握)することができる。
以上に説明した、あなたアイコン41、彼アイコン42、彼女アイコン43、私アイコン44、過去アイコン51、現在アイコン52、未来アイコン53、第1文字表示エリア61、第2文字表示エリア62などは、言語で表現される前の表現対象のイメージを表すイメージ情報として機能している。
英語訓練サーバ2(英語訓練アプリ5)は、これらイメージ情報を記憶装置15などから読み取ってユーザに対して表示するため、言語で表現される前の表現対象のイメージを表すイメージ情報を取得する取得手段を備えている。
また、英語訓練サーバ2は、イメージ情報として、輪郭線による人形状の画像(あなたアイコン41など)、色彩で着色した人形状の画像(彼女アイコン43など)、時制をイメージする色と形状が結合した画像(過去アイコン51など)、文字などを使用するが、これらは、形状、模様、色彩、文字のうちの少なくとも1つ、又はこれらのうちの少なくとも2つの結合であり、視覚を通じて表現対象のイメージを起こさせる情報として機能している。
そして、あなたアイコン41、彼アイコン42、彼女アイコン43、私アイコン44は、主語のイメージを表す主語イメージ情報として機能し、過去アイコン51、現在アイコン52、未来アイコン53は、時制を表す時制イメージ情報として機能し、第1文字表示エリア61に表示される文字列は、述語を表す述語イメージ情報として機能している。
次に、図4〜図6を用いて、英語訓練画面31を用いた英語脳訓練方法について説明する。
ところで、英語訓練アプリ5は、表現対象を言語で表現される前のイメージの状態でユーザに直感的に認識させ、これをズームアウト型の順番で英語で表現させる訓練を繰り返し行わせるアプリケーションであるため、ユーザの頭の中では、言語表現に変換される前のイメージとして表現対象が去来する。
そこで、本実施の形態では、言語表現に変換される前の英語表現の元となる非言語のイメージを[彼]などと、角括弧を用いて表すことにする。
例えば、英語訓練アプリ5が彼アイコン42を表示すると、ユーザの頭の中では[主語は彼だな]と、「he」や「彼は」などの言葉の元となるイメージが認識される。
英語訓練画面31の画面遷移の段階は、主語と時制のイメージを表示する第1段階、述語(肯定・疑問・否定の文形が付随する動詞)のイメージを表示する第2段階、周辺的な部分のイメージを表示する第3段階、解答を表示する第4段階から構成されている。
このように、第1段階から第3段階に至る過程は、主語と時間軸→述語→周辺、とズームアウト型になっており、英語訓練サーバ2は、イメージ情報を訓練対象である言語における発話順序に基づいて提示する提示手段を備えている。
図4(a)は、第1段階における英語訓練画面31の例を示している。
この画面は、英語訓練アプリ5を起動して開始ボタン35をタッチして表示されたものである。
この例では、手動自動切替ボタン32は、手動に設定されており、訓練モード切替ボタン34は、Make(日)モードに設定されている。課題番号表示欄33は、最初の課題をこれから行うため1と表示されている。
進むボタン36には、「ステップ1」と表示されており、進むボタン36をタッチすると、第1文字表示エリア61に述語を表示するステップ1に画面が遷移することが示される。
この例では、第1段階として、あなたアイコン41、私アイコン44、彼女アイコン43、及び過去アイコン51が表示されている。
彼女アイコン43は、主語でありカラー表示で強調されている。
あなたアイコン41と私アイコン44は、主語でないため、輪郭線で表示されている。図では、輪郭線による表示を波線で表し、カラー表示を実線で表すことにする。
ユーザは、この画面を見た瞬間、私アイコン44に感情移入し、[私アイコン44は自分]、[あなたアイコン41は話し相手]とイメージする。そして、頭の中で[これからあなたアイコン41に対して発話する]との意志を形成する。
更に、ユーザは、彼女アイコン43と過去アイコン51から[主語は彼女で時制は過去形]と主語と時制を把握する。
この例は、手動モードであるため、英語訓練アプリ5は、第1段階の画面を表示した後、ユーザが進むボタン36をタッチするまで画面の遷移を一時停止(ポーズ)する。
なお、第1段階を、あなたアイコン41と私アイコン44を表示する段階と、主語と時制を表示する段階に分けてもよい。
この場合、英語訓練アプリ5は、まず、あなたアイコン41と私アイコン44を表示して一時停止することにより、ユーザに感情移入の時間的余裕を与える。
そして、所定時間後、又はユーザが進むボタン36をタッチした後、英語訓練アプリ5は、主語と時制を与えるアイコンを表示する。この例は、英語訓練アプリ5に不慣れなユーザに適している。
以上のようにして、第1段階では、英語を母国語とする者と同様に、ユーザは最も核心的な部分のイメージである主語と時制を他のイメージに先だって認識することができる。
図4(b)は、第2段階における英語訓練画面31の表示例を示している。
この画面は、第1段階の画面で進むボタン36をタッチすると表示される。
第2段階では、進むボタン36に「ステップ2」と表示され、進むボタン36をタッチすると、第2文字表示エリア62に周辺的な部分のイメージを表示するステップ2に画面が遷移することが示される。
第2段階では、英語訓練アプリ5は、第1文字表示エリア61に、「作らなかった」と述語(この例では否定形の動詞)を表示して発話指示を行う。
第1段階の[主語は彼女で過去形]と第2段階の[作るの否定形]により、主語と時間軸、及び述語が揃い、ユーザは、発話の核心的な部分のイメージを認識する。
なお、本実施の形態では、述語の提示を言葉によって行うが、図形、絵柄、画像、動画などの非言語的な手段によりイメージを提示することも可能である。
また、動詞を言葉で提示し、肯定・否定・疑問の区別を、例えば「○」、「×」、「?」などと、図形や記号などで非言語的に提示するように構成することもできる。
このように発話指示における言語の介入をなるべく少なくすると、脳は言語に変換される前のイメージでの情報処理を行うため、英語脳の発育を促進することができる。
英語訓練画面31は、進むボタン36をタッチするまで一時停止しており、この間に、ユーザは、核心的な部分のイメージを英語に言語化して「she didn’t make」と発話する。
これにより、まずは核心的な部分のイメージをS(主語)+V(動詞)にて英語化するというズームアウト型の思考パターン、即ち英語脳を、ユーザは脳内の情報処理と口頭による筋肉運動により体験することができる。
このように、提示手段は、主語イメージ情報、時制イメージ情報、及び述語イメージ情報を提示した後、一時停止する。
図4(c)は、第3段階における英語訓練画面31の表示例を示している。
この画面は、第2段階の画面で進むボタン36をタッチすると表示される。
第3段階では、進むボタン36に「解答」と表示され、進むボタン36をタッチすると、解答画面に遷移することが示される。
第3段階では、英語訓練アプリ5は、第2文字表示エリア62に「その添付資料」と周辺的な部部のイメージを表示して発話指示を行う。周辺的な部分のイメージは、O(目的語)やC(補語)などに相当するイメージである。
英語訓練アプリ5は、第2文字表示エリア62に表示を行う際に第1文字表示エリア61の表示を薄い色にするなど目立たなくさせ、ユーザの意識が第1文字表示エリア61から第2文字表示エリア62にズームアウト型の順序で向かうように誘導する。
なお、本実施の形態では、周辺的な部分のイメージの提示を言葉によって行うが、絵柄、画像、動画などの非言語的な手段によりイメージを提示することも可能である。
英語訓練画面31は、進むボタン36をタッチするまで一時停止しており、この間に、ユーザは、第2文字表示エリア62での発話指示に対応する英語である「the attachment」を先に完成させた「she didn’t make」に付加して「she didn’t make the attachment」と文を完成させて、これを発話する。
既に第2段階で核心部分のイメージを英語化して発話しているので、ユーザは、核心部分のイメージから周辺部分のイメージに向かってスムーズにイメージを英語化することができる。
これにより、核心的なイメージであるS(主語)+V(動詞)を発話しつつ、周辺的なイメージを英語化して発話するというズームアウト型の発話過程を、ユーザは脳内の情報処理と口頭による筋肉運動により体験することができる。
この例では、第2文字表示エリア62にてOを提示してユーザにS+V+Oの第3文型を訓練させたが、Cを提示してS+V+Cの第2文型を訓練させることもできる。
この場合、例えば、第1文字表示エリア61に「である」、第2文字表示エリア62に「生徒」と表示して「she was a student」などと発話訓練させる。
更に、第1文字表示エリア61に「作った」、第2文字表示エリア62に「私に夕食を」と表示して「she made me dinner」などとS+V+O+Oから成る第4文型を発話訓練させたり、第1文字表示エリア61に「させた」、第2文字表示エリア62に「怒る」と表示して「she made me angry」などとS+V+O+Cから成る第5文型を発話訓練させることも可能である。
図4(d)は、第4段階における英語訓練画面31の表示例を示している。
この画面は、第3段階の画面で進むボタン36をタッチすると表示される。
第4段階では、進むボタン36に「次へ」と表示され、進むボタン36をタッチすると、次の課題に遷移することが示される。
第4段階では、第1文字表示エリア61と第2文字表示エリア62に、それぞれ「She didn’t make」、「the attachment」と、第3段階での第1文字表示エリア61と第2文字表示エリア62に対応する英文が解答として表示される。
英語訓練アプリ5は、解答を示してユーザに英文の確認を促す。
英語訓練サーバ2の提示手段は、イメージ情報の提示を終えた後、訓練対象である言語による表現を提示する。
なお、この際に、解答の音声出力も合わせて行い、ユーザに発音の確認を促すように構成することもできる。
また、英語訓練アプリ5、Make(日)モード、全(日)モードでは、解答を英語で表示するが、Make(英)モード→全(英)モードでは、解答を日本語で表示する。
以上は、手動モードであったため、英語訓練アプリ5は、各段階ごとに画面の遷移を一時停止した。
手動自動切替ボタン32を自動に設定した場合、英語訓練アプリ5は、第1段階から第3段階まで所定の時間間隔で画面を遷移した後に一時停止し、ユーザが進むボタン36をタッチすると第4段階の画面を表示する。
この所定の時間間隔は、ユーザが設定することができる。
ユーザは、最初は手動モードで訓練し、慣れてくると自動モードで訓練する。そして、英語脳ができるに従って自動遷移の時間間隔を短くしていく。
画面の遷移時間が短いほど日本語脳の活性化を抑制することができ、英語脳の発達を促進することができる。
図5(a)は、図4(d)でユーザが進むボタン36にタッチした後に英語訓練アプリ5が表示する英語訓練画面31であって、次の課題の第1段階の画面である。以下は、図4の各段階の繰り返しのため、重複する説明は省略する。
今回は、2番目の課題であるので課題番号表示欄33の表示は2になる。
この画面では、あなたアイコン41と私アイコン44が輪郭線で表示され、彼アイコン42と彼女アイコン43がカラー表示で強調されており、更に、未来アイコン53が表示されているため、ユーザは、[私アイコン44は自分]、[あなたアイコン41が話し相手]、[主語は彼ら]、[未来の話]と認識する。
図5(b)は、第2段階の例を示しており、英語訓練アプリ5は、第1文字表示エリア61に述語「作るの?」と疑問形で表示する。この段階でユーザは「will they make?」と核心部分のイメージを英語化して発話する。
図5(c)は、第3段階の例を示しており、英語訓練アプリ5は、第2文字表示エリア62に周辺部分のイメージである「ある議事録」と表示する。これによりユーザは、核心部分のイメージから周辺部分のイメージに向かって英語化し、「will they make a minute?」などと発話する。
図5(d)は、第4段階の例を示しており、英語訓練アプリ5は、第1文字表示エリア61に「Will they make?」、第2文字表示エリア62に「a minute」と解答を表示する。
図6(a)は、図5(d)でユーザが進むボタン36にタッチした後に英語訓練アプリ5が表示する英語訓練画面31であって、次の課題の第1段階の画面である。
今回は、3番目の課題であるので課題番号表示欄33の表示は3になる。
この画面では、あなたアイコン41はカラー表示で強調されており、私アイコン44が輪郭線で表示されている。また、時間軸として現在アイコン52が表示されている。
これにより、ユーザは、[私アイコン44は自分]、[あなたアイコン41が話し相手]、[主語はあなた]、[現在の話]と認識する。
図6(b)は、第2段階の例を示しており、英語訓練アプリ5は、第1文字表示エリア61に「作れる?」と能力を質問する疑問形で表示する。この段階でユーザは「can you make?」と核心的な部分を英語化して発話する。
図6(c)は、第3段階の例を示しており、英語訓練アプリ5は、第2文字表示エリア62に周辺部分のイメージである「その添付資料」と表示する。
これによりユーザは、核心部分のイメージから周辺部分のイメージに向かって英語化し、「can you make the attachment?」などと発話する。
図6(d)は、第4段階の例を示しており、英語訓練アプリ5は、第1文字表示エリア61に「Can you make?」、第2文字表示エリア62に「the attachment」と解答を表示する。
また、以上のように英語訓練アプリ5は、視覚を通じて発話指示を行うが、音声を用いることも可能である。
この場合は、例えば、過去、現在、未来に対応する音声を登録しておき、これを再生してユーザに時制を指示する。
また、触覚を通じて発話指示を行うことも可能である。この場合は、振動デバイスをユーザに取り付けて振動を伝えたり、電極をユーザに取り付けて電気刺激を与えたりすることにより時制などを指示する。
図7は、英語訓練システムが行う英語訓練処理を説明するためのフローチャートである。
以下の動作は、英語訓練サーバ2の備えるCPU11と端末4の備えるCPU21が、それぞれ英語訓練プログラム16とブラウザプログラム18に従って行うものである。
まず、端末4(ブラウザ、以下同様)は、通信制御装置24を用いることによりインターネット3を介して英語訓練サーバ2のウェブサイトにアクセスする。
これに対し、英語訓練サーバ2(英語訓練アプリ5、以下同様)は、英語訓練画面31の初期状態を表示する初期画面データを端末4に送信し、端末4は、これを用いて初期状態の英語訓練画面31を表示装置25に表示する。
ユーザが英語訓練画面31で開始ボタン35をタッチして開始を選択すると、端末4は、位置入力装置26によりこれを検知し、開始が選択された旨を英語訓練サーバ2に通知する(ステップ5)。
英語訓練サーバ2は、端末4から開始が選択された旨の通知を受けると、第1問目の課題の第1段階の英語訓練画面31を表示する画面データを端末4に送信する(ステップ10)。
端末4は、当該画面データを受信すると、第1段階の英語訓練画面31を表示装置25に表示する。この画面には、発話訓練に対する指示として主語と時制がアイコンのイメージで表示される(ステップ15)。
ユーザが英語訓練画面31で進むボタン36をタッチしてステップ1を選択すると、端末4は、位置入力装置26でこれを検知し、ステップ1が選択された旨を英語訓練サーバ2に通知する(ステップ20)。
英語訓練サーバ2は、端末4からステップ1が選択された旨の通知を受信すると、第1問目の課題の第2段階の英語訓練画面31を表示する画面データを端末4に送信する(ステップ25)。
端末4は、当該画面データを受信すると、第2段階の英語訓練画面31を表示装置25に表示する。この画面には、発話訓練に対する指示として述語(肯定・否定・疑問の文型の区別が付与された動詞)が表示される(ステップ30)。
ユーザが英語訓練画面31で進むボタン36をタッチしてステップ2を選択すると、端末4は、位置入力装置26でこれを検知し、ステップ2が選択された旨を英語訓練サーバ2に通知する(ステップ35)。
英語訓練サーバ2は、端末4からステップ2が選択された旨の通知を受信すると、第1問目の課題の第3段階の英語訓練画面31を表示する画面データを端末4に送信する(ステップ40)。
端末4は、当該画面データを受信すると、第3段階の英語訓練画面31を表示装置25に表示する。この画面には、発話訓練に対する指示として周辺的なイメージが表示される(ステップ45)。
ユーザが英語訓練画面31で進むボタン36をタッチして解答を選択すると、端末4は、位置入力装置26でこれを検知し、解答が選択された旨を英語訓練サーバ2に通知する(ステップ50)。
英語訓練サーバ2は、端末4から解答が選択された旨の通知を受信すると、第1問目の課題の第4段階の英語訓練画面31を表示する画面データを端末4に送信する(ステップ55)。
端末4は、当該画面データを受信すると、第4段階の英語訓練画面31を表示装置25に表示する。この画面には、英語による解答が表示される(ステップ60)。
ユーザは、英語訓練画面31で進むボタン36をタッチして次へを選択するか、又は、終了ボタン37を選択して終了を選択する。
端末4は、次へ、又は終了が選択された場合、端末4は、位置入力装置26でこれを検知し、その旨の通知を英語訓練サーバ2に送信する(ステップ65)。
英語訓練サーバ2は、当該通知を受信すると、何れが選択されたかを判断する(ステップ70)。
次へが選択された場合(ステップ70;次へ)、英語訓練サーバ2は、次の課題を選択して(ステップ75)、ステップ10に戻る。
終了が選択された場合(ステップ70;終了)、英語訓練サーバ2は、訓練時間などの訓練結果を集計し、これを表示するための結果画面データを端末4に送信する(ステップ80)。
端末4は、英語訓練サーバ2から結果画面データを受信すると、これを用いて結果画面を表示して訓練を終了する(ステップ85)。
以上に説明した実施の形態では、一例として日本語を母国語とし、英語を母国語としないユーザが英語の発話を訓練する場合について説明したが、英語を母国語とし、日本語を母国語としないユーザが日本語の発話を訓練する場合は、次のようになる。
例えば、「she din’t make the attachment」という英語に対応するイメージから日本語を発話する訓練を考える。
まず、第1段階では、私アイコン44とあなたアイコン41を輪郭線で表すと共に彼女アイコン43をカラーで強調して表示する。
ユーザは、[私は私アイコン44]、[話し相手はあなたアイコン41]、[主語は彼女]と認識する。
次に、第2段階では、第2文字表示エリア62に「the attachment」と、周辺的な部分のイメージを表示する。これよりユーザは、[目的語はその資料]と認識し、「彼女は、その資料を」と発話する。
次に、第3段階では、過去アイコン51を表示すると共に述語「not make」と核心的な部分のイメージを表示する。これによりユーザは、[作らなかった]と認識し、先に表示された周辺部分のイメージに続けて、「彼女はその資料を作らなかった」と発話する。
このようにして、ユーザは、周辺的な部分のイメージから核心的な部分のイメージに迫るズームイン型の日本語脳を体験することができる。
以上のように、英語訓練システム1は、日本語脳のユーザが英語脳を訓練したり、英語脳のユーザが日本語脳の訓練をするほか、日本語脳のユーザが中国脳、フランス語脳、スペイン語脳を訓練したり、スペイン語脳のユーザが韓国語脳の訓練をしたりなど、異なる言語系統間での言語習得に広く利用することができる。
また、日本語脳のユーザが韓国語脳の訓練をするなど、同じ言語系統の言語間での訓練に用いることができる。この場合は、ズームイン型の言語脳のユーザの場合は、ズームイン型のイメージ表示で訓練を行い、ズームアウト型の言語脳のユーザの場合は、ズームアウト型のイメージ表示で訓練を行うことになる。
また、本願発明は、外国人(英語脳のユーザ)が、日本語を取得する訓練をする場合にも利用することができる。この場合は、ズームイン型の日本語脳を体験することで、訓練を行うことになる。このとき、画面上での目的語(O)や、補語(C)の提示を日本語学習用に表示するようにするとよい。
1 英語訓練システム
2 英語訓練サーバ
3 インターネット
4 端末
5 英語訓練アプリ
8 英語訓練装置
11 CPU
12 ROM
13 RAM
14 通信制御装置
15 記憶装置
16 英語訓練プログラム
18 ブラウザプログラム
21 CPU
22 ROM
23 RAM
24 通信制御装置
25 表示装置
26 位置入力装置
27 スピーカ
28 マイク
29 記憶装置
31 英語訓練画面
32 手動自動切替ボタン
33 課題番号表示欄
34 訓練モード切替ボタン
35 開始ボタン
36 進むボタン
37 終了ボタン
41 あなたアイコン
42 彼アイコン
43 彼女アイコン
44 私アイコン
51 過去アイコン
52 現在アイコン
53 未来アイコン
61 第1文字表示エリア
62 第2文字表示エリア

Claims (2)

  1. 言語で表現される前の表現対象である主語、時制、述語及び周辺的な部分のイメージを表すイメージ情報を取得する取得手段と、
    前記取得したイメージ情報を訓練対象である言語における発話順序に基づいて提示する提示手段と、
    を具備し、
    前記イメージ情報は、視覚を通じて前記表現対象のイメージを起こさせる情報であり、主語に関しては、第1人称、第2人称及び第3人称を示すアイコンであり、時制に関しては、過去、現在及び未来を示すアイコンであり、述語及び周辺的な部分に関しては、文字であり、
    前記提示手段は、主語と時制のイメージ情報を表示する第1段階、述語(肯定・疑問・否定の文形が付随する動詞)のイメージ情報を表示する第2段階、周辺的な部分のイメージ情報を表示する第3段階の順でイメージ情報を提示し、
    且つ、前記提示手段は、第1段階で主語を提示する際、表示されている第1人称、第2人称及び第3人称を示すアイコンのうち該当するアイコンを強調表示し、時制を提示する際、過去、現在及び未来を示すアイコンのうち、該当するアイコンのみを表示し、
    前記提示手段が、発話順序に基づいて取得したイメージ情報を提示する際、手動で一段階ごとにイメージ情報を遷移させる手動モードと、複数の段階に渡って順次連続して遷移される自動モードとを選択するモード選択手段をさらに具備したことを特徴とする言語訓練装置。
  2. 前記提示手段が、第3段階のイメージ情報を提示した後、第4段階として、回答のイメージ情報を提示することを特徴とする請求項1に記載の言語訓練装置。
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