JP6449730B2 - 便器洗浄装置 - Google Patents

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Description

本発明は、洗浄水タンクの内部に配置されるオーバーフロー管と、オーバーフロー管の開口部から補給水を供給する補給水供給部と、オーバーフロー管の開口部を開閉する開閉装置と、を備える便器洗浄装置に関する。
従来、洗浄水タンクと、洗浄水タンクの内部に配置されるオーバーフロー管と、オーバーフロー管の開口部から補給水を供給する補給水供給部と、オーバーフロー管の開口部を開閉する開閉装置と、を備える補給水供給装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の技術においては、オーバーフロー管に供給される補給水の量を開閉装置の開閉動作により調整することで、補給水の量を、大量の洗浄水で便器の洗浄を行う大洗浄モードを実行する場合と、小量の洗浄水で便器の洗浄を行う小洗浄モードを実行する場合とで、一定にできるように構成されている。
特許文献1の第1実施形態においては、オーバーフロー管の開口部の真上から供給される補給水を、ドーム形状の開閉部材を移動させることで、補給水の量の調整を行っている。
特許文献1の第2実施形態においては、オーバーフロー管の開口部の斜め上方から供給される補給水を、上下方向に延びる開閉部材を上下方向に移動させることで、補給水の量の調整を行っている。
特開2013−96213号公報
特許文献1の第1実施形態では、補給水供給部の供給口をオーバーフロー管の開口部の真上に配置するため、高さ方向に大きくなってしまう。
また、特許文献1の第2実施形態では、補給水を供給する場合に、補給水が開閉部材の周縁に当たり、補給水の飛沫の飛散が多くなってしまう。
本発明は、オーバーフロー管に供給する補給水の量を調整可能な構成を備え、高さ方向の設計の自由度を向上できると共に、補給水を供給する際の補給水の飛沫の飛散を低減できる便器洗浄装置を提供することを目的とする。
本発明は、便器本体と、前記便器本体の上方に配置される洗浄水タンクと、前記洗浄水タンクの内部に配置され、上部に開口部を有するオーバーフロー管と、前記開口部の一方側の斜め上方から前記オーバーフロー管の内部に補給水を供給する補給水供給部と、前記オーバーフロー管の前記開口部を開閉する蓋部材を有する開閉装置と、を備える便器洗浄装置であって、前記開閉装置は、前記洗浄水タンクの内部に貯留された水の水位が所定水位を上回ったときに前記蓋部材が前記開口部を開放する開状態となり、前記洗浄水タンクの内部に貯留された水の水位が所定水位を下回ったときに前記蓋部材が前記開口部を閉鎖する閉状態となり、前記開閉装置が前記開状態のときは、前記開閉装置の前記蓋部材は、前記開口部の前記一方側とは反対側の他方側に位置する便器洗浄装置に関する。
また、前記開閉装置が前記開状態のときに、前記蓋部材は、前記一方側が上方に位置するように傾斜して配置されることが好ましい。
また、前記開閉装置は、前記洗浄水タンクの内部に貯留された水の水位に連動して前記オーバーフロー管の軸方向に移動可能なフロート部材と、前記蓋部材と前記フロート部材とを連結する連結部材と、を更に有し、前記蓋部材は、回動軸を中心に回動可能に構成され、前記連結部材は、前記フロート部材の上昇により、前記蓋部材が前記開口部の前記一方側を開放する開状態になるように、前記蓋部材を前記回動軸を中心に回動させ、前記フロート部材の下降により、前記蓋部材が前記開口部の前記一方側を閉鎖する閉状態になるように、前記蓋部材を前記回動軸を中心に回動させることが好ましい。
また、前記開閉装置が前記開状態のときに、前記蓋部材における傾きの角度を規制する規制部を備えることが好ましい。
本発明によれば、オーバーフロー管に供給する補給水の量を調整可能な構成を備え、高さ方向の設計の自由度を向上できると共に、補給水を供給する際の補給水の飛沫の飛散を低減できる便器洗浄装置を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る便器洗浄装置100の斜視図である。 本発明の洗浄水タンク30の内部の主な構成を示す断面図である。 本発明のオーバーフロー管90及び開閉装置95を示す斜視図である。 開閉装置95が閉状態である場合を示す断面図である。 開閉装置95が開状態である場合を示す断面図である。 大洗浄モード及び小洗浄モードを実行した場合における開閉装置95の動作を説明する図である。
以下、本発明の便器洗浄装置100の好ましい一実施形態について、図面を参照しながら説明する。
まず、本発明の一実施形態に係る便器洗浄装置100の全体構成について、図1及び図2を参照しながら説明する。
本実施形態の便器洗浄装置100は、図1及び図2に示すように、便器10と、ベースプレート20と、洗浄水タンク30と、手洗い部40と、タンクカバー50と、電動洗浄装置110及び手動洗浄装置120含む洗浄動作機構と、給水装置60と、オーバーフロー管90及び開閉装置95を含む排水調整機構と、を備える。
便器10は、便器本体11と、この便器本体11の上部に便器本体11に対して開閉可能に取り付けられる便座12及び便蓋13と、を含んで構成される。
ベースプレート20は、便器本体11の後方の上面に取り付けられる。ベースプレート20の上方には、洗浄水タンク30が配置される。
手洗い部40は、洗浄水タンク30の上方に配置される。手洗い部40は、手洗いボウル部41と、手洗い吐水管42と、を備える。
手洗いボウル部41は、タンクカバー50における上部カバー部51(後述)の一部により構成される。手洗いボウル部41は、手洗い吐水管42から吐出される手洗い水を受ける。この手洗いボウル部41の底部には、排水口(図示せず)が形成されている。
手洗い吐水管42は、手洗いボウル部41の背部側の前面から前方に突出するように配置される。この手洗い吐水管42の先端部は、下方に開口している。
以上の手洗い部40には、洗浄水タンク30に供給される洗浄水の一部が、手洗い側給水管(図示せず)を介して手洗い吐水管42に供給される。これにより、給水装置60の動作により洗浄水タンク30に洗浄水が貯留される場合に、この貯留される洗浄水の一部が手洗い吐水管42から吐出される。
また、手洗い部40から排出される排水は、手洗い側排水管(不図示)を介して洗浄水タンク30に排出される。
タンクカバー50は、洗浄水タンク30を覆うように、洗浄水タンク30に被せられる。タンクカバー50は、上部カバー部51と、下部カバー部52と、を有する。タンクカバー50は、上部カバー部51と下部カバー部52とが、例えば、樹脂材料により一体的に成型されることで形成される。
上部カバー部51は、手洗い部40の手洗いボウル部41を含んで構成される。上部カバー部51は、タンクカバー50の上部に配置され、タンクカバー50の上部を塞ぐように形成される。
下部カバー部52は、方形筒状に形成される。下部カバー部52は、洗浄水タンク30の周囲を囲むように形成される。
洗浄水タンク30は、ベースプレート20の上方において、便器10の後方かつ上方に配置され、便器本体11を洗浄する洗浄水を貯留する。この洗浄水タンク30は、図2に示すように、上面が開口したタンク本体31と、このタンク本体31の上面に配置され、タンク本体31の上面を覆う蓋部32と、を備える。
タンク本体31は、図2に示すように、上面が開口して形成され、底部311と、底部311から起立して周囲を囲むように形成される周壁312と、を備える。
底部311には、洗浄水タンク30に貯留された洗浄水を便器10に放出する放出口313が形成される。放出口313は、洗浄水供給管33に連通する開口である。洗浄水供給管33には、便器10に供給される洗浄水が流通する。洗浄水供給管33は、洗浄水タンク30に貯留された洗浄水を、便器10に供給する。
放出口313には、図2に示すように、排水弁314が配置される。排水弁314は、洗浄水タンク30の放出口313を開閉する。
排水弁314は、内部に形成される空気室314aと、空気抜き弁314bと、を備える。空気抜き弁314bは、排水弁314の上部の略中央に設けられる。空気抜き弁314bは、空気室314aを開閉可能に構成される。
本実施形態においては、後述するように、大量の洗浄水で便器10の洗浄を行う大洗浄モードと、小量の洗浄水で便器10の洗浄を行う小洗浄モードと、を実行可能である。
空気抜き弁314bを閉状態として空気室314aに空気を保持させた状態で、排水弁314を開状態にすることで大洗浄モードによる洗浄を実行することができる。空気抜き弁314bを開状態として空気室314aに水を流入させた状態で、排水弁314を閉状態にすることで小洗浄モードによる洗浄を実行することができる。
排水弁314には、第1電動洗浄用取付部315aと、第2電動洗浄用取付部315bと、手動洗浄用取付部315cと、が設けられる。
ここで、本実施形態においては、便器洗浄装置100を正面から視た場合の左側(一方側)を「左側」といい(図2の紙面の左側)、便器洗浄装置100を正面から視た場合の右側(他方側)を「右側」という(図2の紙面の右側)。
第1電動洗浄用取付部315aは、電動洗浄で大洗浄モードを実行する場合に引き上げられる第1玉鎖113が取り付けられる部分である。第1電動洗浄用取付部315aは、排水弁314の上面の右側の端部側に配置される。
第2電動洗浄用取付部315bは、電動洗浄で小洗浄が実行される場合に引き上げられる第2玉鎖114が取り付けられる部分である。第2電動洗浄用取付部315bは、排水弁314の上部に設けられた空気抜き弁314bの上面に配置される。
手動洗浄用取付部315cは、手動洗浄が実行される場合に引き上げられる第3玉鎖122が取り付けられる部分である。手動洗浄用取付部315cは、排水弁314の上面の左側の端部側に配置される。
洗浄水タンク30には、洗浄動作機構が設けられる。洗浄動作機構は、電動洗浄装置110と、手動洗浄装置120と、を備える。
電動洗浄装置110は、便器本体11の洗浄を電動で行う装置である。電動洗浄装置110は、洗浄水タンク30の内部の右側に配置される。電動洗浄装置110は、駆動部としての電動式のアクチュエータ111と、アクチュエータ111に接続される電動用軸部材112と、第1玉鎖113と、第2玉鎖114と、を有する。
電動用軸部材112は、洗浄水タンク30の内部の左側の上方において、水平方向に延びるように配置される。電動用軸部材112は、アクチュエータ111に接続されている。電動用軸部材112は、アクチュエータ111の駆動力により回転する。
第1玉鎖113は、大洗浄用の玉鎖である。第1玉鎖113は、電動用軸部材112と排水弁314とを接続する。第1玉鎖113の一端は、電動用軸部材112に接続される。第1玉鎖113の他端は、排水弁314の第1電動洗浄用取付部315aに接続される。
第2玉鎖114は、小洗浄用の玉鎖である。第2玉鎖114は、電動用軸部材112と排水弁314とを接続する。第2玉鎖114の一端は、電動用軸部材112に接続される。第2玉鎖114の他端は、排水弁314の第2電動洗浄用取付部315bに接続される。
電動洗浄装置110は、例えば、リモコン操作部(図示せず)を操作することで、大量の洗浄水で便器10の洗浄を行う大洗浄モードと、小量の洗浄水で便器10の洗浄を行う小洗浄モードと、を操作することができる。具体的には、リモコン操作部を操作することで、図2に示すように、電動式のアクチュエータ111を動作させて、電動用軸部材112を回転させる。電動用軸部材112の回転方向の違いにより引き上げられる玉鎖が異なる。例えば、大洗浄モードが実行された場合には、電動用軸部材112が反時計方向に回転されて、第1玉鎖113が吊り上げられて、排水弁314が引き上げられる。小洗浄モードが実行された場合には、電動用軸部材112が時計方向に回転されて、第2玉鎖114が吊り上げられて、空気抜き弁314bが引き上げられた後に、排水弁314が引き上げられる。
手動洗浄装置120は、便器本体11の洗浄を手動で行う(操作する)装置である。手動洗浄装置120は、洗浄水タンク30の内部の左側に配置される。手動洗浄装置120は、手動用軸部材121と、第3玉鎖122と、手動洗浄用フロート123と、筒体124と、洗浄操作レバーハンドル81と、を有する。
手動用軸部材121は、洗浄水タンク30の内部の左側の上方において、水平方向に延びるように配置される。手動用軸部材121は、複数の部材が水平方向に連結されて形成される。手動用軸部材121は、洗浄水タンク30の内部における給水装置60が配置される部分の近傍において、便器洗浄装置100の左右方向の略中央から左端まで、延びるように形成される。
第3玉鎖122は、手動洗浄用の玉鎖である。第3玉鎖122の一端は、手動用軸部材121に接続される。第3玉鎖122の他端は、排水弁314の手動洗浄用取付部315cに接続される。
手動洗浄用フロート123は、環状に形成され、環状の開口には、第3玉鎖122が挿通される。手動洗浄用フロート123は、洗浄水タンク30に貯留された洗浄水の水位に応じて、第3玉鎖122に沿って上下方向にスライド移動が可能に構成される。
筒体124には、手動洗浄用フロート123と排水弁314との間に配置され、第3玉鎖122が挿通される。
洗浄操作レバーハンドル81は、タンクカバー50の左側の外側において、手動用軸部材121の左端に取り付けられる。
本実施形態においては、手動洗浄装置120は、大洗浄モードの洗浄のみを実行可能である。本実施形態の手動洗浄装置120においては、大洗浄の場合に所定の水量の洗浄水で洗浄が行われるように、排水弁314が開弁されると、手動洗浄用フロート123に作用する浮力を利用して、排水弁314の開弁状態を維持させて、排水時間を一定時間維持するように構成される。
なお、本実施形態においては、手動操作用の洗浄操作レバーハンドル81を洗浄水タンク30(便器洗浄装置100)の左側に設けたが、これに限らない。手動操作用の洗浄操作レバーハンドルを洗浄水タンク30(便器洗浄装置100)の右側に設けてもよい。
本実施形態においては、図2に示すように、洗浄水タンク30の右側には、電動洗浄装置110が設けられている。電動洗浄装置110は、電動式のアクチュエータ111に接続される電動用軸部材112の他に、電動用軸部材112と同軸上に配置される右側手動用軸部材115を有する。右側手動用軸部材115は、電動用軸部材112と一体的に回転可能に構成される。ここで、右側手動用軸部材115を便器洗浄装置100の右側の外側まで延長する軸を設けて、便器洗浄装置100の右側において、右側用の手動操作用の洗浄操作レバーハンドルを設けてもよい。この場合には、右側用の手動操作用の洗浄操作レバーハンドルを操作することで、右側手動用軸部材115及び電動用軸部材112が一体的に回転されるため、電動式のアクチュエータ111で動作する場合と同様に、手動の操作で、大洗浄モード及び小洗浄モードにおける洗浄動作を行うことができる。
洗浄水タンク30の内部には、図2に示すように、給水装置60が配置される。給水装置60は、洗浄水タンク30の左側に配置される。給水装置60は、給水管(図示せず)と、流動操作機構70と、第1吐出部62と、第2吐出部63と、開弁遅延機構部64と、を備える。
給水管(図示せず)は、外部の給水源(図示せず)から、洗浄水を洗浄水タンク30の内部に給水する。給水管は、タンク本体31の上方において、タンク本体31の周壁312を貫通して、洗浄水タンク30の外部と内部とを連通する。
第1吐出部62及び第2吐出部63は、給水管から分岐し、洗浄水タンク30の内部に水を吐出する。具体的には、第1吐出部62は、洗浄水タンク30に貯留するための水を吐出する。第2吐出部63は、洗浄水タンク30の内部に配置されたオーバーフロー管90に向けて水を吐出する。オーバーフロー管90に吐出された水は、便器10に補給水として供給される。
流動操作機構70は、給水管(図示せず)における給水弁61が設けられる部分に接続される。流動操作機構70は、開状態において少量の水を給水管に流通させる流動弁(図示せず)と、流動弁を開閉させる操作ケーブル73と、この操作ケーブル73を操作する操作ダイヤル部71と、を備える。
操作ダイヤル部71は、ベースプレート20の下方に位置するように、取り付けられている。操作ダイヤル部71は、後述する給水装置60から洗浄水を洗浄水タンク30に給水する給水流路部(図示せず)を流通する水の流れを調整する操作を行うことができる。
流動操作機構70は、操作ダイヤル部71を操作して流動弁(図示せず)を開状態にすることで、給水弁61が閉状態の場合においても流動弁を介して少量の水を給水管に流通させる。これにより、例えば、寒冷地等の冬季に給水部の凍結のおそれがある地域において、少量の水を連続的に流通させられるので、給水装置60の凍結を防げる。
開弁遅延機構部64は、図2に示すように、タンク本体31に設けられる。開弁遅延機構部64は、給水弁61と、節水タンク65と、フロート部材66と、操作アーム部材67と、浮き閉止部材68と、を備える。
節水タンク65は、図2に示すように、底部連通孔(図示せず)が形成された底部651を有し、一方の側部の上方側の部分が側方に向けて開放し且つ上方が開放した方形筒状に形成される。節水タンク65の内部には、洗浄水が貯留される。節水タンク65の内部には、フロート部材66のフロート部661が配置される。節水タンク65に貯留された洗浄水の水位が上下することに連動して、フロート部材66は、上下方向に移動する。
浮き閉止部材68は、節水タンク65の底部連通孔(図示せず)に配置される。浮き閉止部材68は、浮力を有しており、洗浄水タンク30に貯留される洗浄水の水位に連動して上下方向に移動する。洗浄水タンク30に貯留される洗浄水の水位が節水タンク65の底部651の高さよりも高い場合には、浮き閉止部材68が浮力により浮き上がって、節水タンク65の底部連通孔が浮き閉止部材68により閉止される。洗浄水タンク30に貯留される洗浄水の水位が節水タンク65の底部651の高さよりも低い場合には、浮き閉止部材68が下降して、底部連通孔(不図示)と浮き閉止部材68との間に隙間が形成される。
フロート部材66は、節水タンク65に貯留された洗浄水の水位に連動して上下方向に移動する。節水タンク65に貯留された洗浄水は、洗浄水タンク30の内部に貯留される洗浄水の水位に連動して上下方向に移動する。そのため、フロート部材66は、洗浄水タンク30の内部に貯留される洗浄水の水位に連動して上下方向に移動する。フロート部材66は、フロート部661と、フロート側アーム部662と、を有する。
フロート部661は、節水タンク65の内部に配置される。フロート部661は、上部が閉鎖されかつ下部が開放する方形箱状に形成される。
フロート側アーム部662は、フロート部661の上部に接続される。フロート側アーム部662は、上下方向に延びる。
操作アーム部材67は、給水弁61とフロート部材66とを接続する。操作アーム部材67は、フロート側アーム部662が延びる上下方向に交差する方向に延びて形成される。操作アーム部材67は、先端部側が、フロート側アーム部662の上端側の貫通穴に挿入されることで、図2に示すように、フロート側アーム部662に係合可能に構成される。操作アーム部材67は、フロート部材66の上下方向の移動に連動して移動する。
以上の開弁遅延機構部64によれば、洗浄水タンク30に貯留された洗浄水の水位に応じて、給水弁61の開閉を操作して、給水管(図示せず)から洗浄水タンク30へ流入する洗浄水の給水を開始又は停止させる。具体的には、フロート部材66が節水タンク65の内部の所定位置より下方に移動することで、操作アーム部材67が揺動されて、給水弁61が開状態となり、洗浄水タンク30への給水が行われる。また、フロート部材66が節水タンク65の内部において所定位置より上方に移動することで、操作アーム部材67が揺動されて、給水弁61が閉状態となり、洗浄水タンク30への給水が停止される。
排水調整機構は、オーバーフロー管90と、開閉装置95と、を備える。オーバーフロー管90及び開閉装置95は、洗浄水タンク30の内部に配置される。
洗浄水タンク30のタンク本体31の内部には、図2に示すように、オーバーフロー管90が設けられている。オーバーフロー管90は、上部に開口部91aを有する。開口部91aは、オーバーフロー管90の上端には、洗浄水タンク30に貯留される洗浄水の水位の上限に合わせた高さで開口する。
オーバーフロー管90の開口部91aの斜め上方には、第2吐出部63が配置される。第2吐出部63は、オーバーフロー管90の開口部91aの斜め上方(一方側)から、オーバーフロー管90の開口部91aに補給水を吐出し、オーバーフロー管90の内部に補給水を供給する。
オーバーフロー管90は、図3〜図5に示すように、開口部構成部91と、管本体92と、を有する。管本体92は、鉛直方向に延び、円筒状に形成される。開口部構成部91は、管本体92の上端部に接続される。
開口部構成部91は、オーバーフロー管90の上端部を構成し、上方に開口する開口部91aを形成する。開口部構成部91は、管本体92の上端部から上方に延びる。開口部構成部91は、管本体92の上端部からオーバーフロー管90の上端部までの間において、第2吐出部63側に開口面積が徐々に広くなる管状に形成される。開口部構成部91は、洗浄水タンク30を正面から視た場合に、上辺の長さが下辺の長さよりも長い台形形状に形成される。
開口部構成部91の上端には、開口部91aが形成される。開口部91aは、上方から視た場合に、管本体92の開口よりも、第2吐出部63側に長く形成される。
開口部91aには、第2吐出部63から補給水が供給される。第2吐出部63は、開口部91aの左側の斜め上方に配置される。第2吐出部63は、洗浄水タンク30の内部に配置されたオーバーフロー管90の開口部91aに向けて水を吐出する。オーバーフロー管90に吐出された水は、便器10に補給水として供給される。
オーバーフロー管90の下端側は、放出口313に連通している。
オーバーフロー管90の上方側には、図3〜図5に示すように、開閉装置95が配置される。
開閉装置95は、オーバーフロー管90の開口部91aを開閉する。開閉装置95は、開閉フロート部材96と、開閉蓋部材98と、連結部材97と、を有する。
開閉装置95においては、開閉フロート部材96の上下方向の移動に連動して、開閉蓋部材98が、オーバーフロー管90の開口部91aを開閉する。
開閉フロート部材96は、開閉装置95の下方に配置される。開閉フロート部材96は、洗浄水タンク30の内部に貯留される洗浄水の水位に連動して上下方向に移動する。開閉フロート部材96は、上下方向に移動可能に、オーバーフロー管90の管本体92に取り付けられる。開閉フロート部材96は、洗浄水タンク30の内部に貯留された水の水位に連動してオーバーフロー管90の管本体92の軸方向に移動する。開閉フロート部材96は、開閉装置95の下方に配置されるため、第2吐出部63から吐出される補給水には直接は当たらない。そのため、開閉フロート部材96は、上下方向にスムーズに移動される。
開閉フロート部材96は、一対の開閉フロート部961,961と、一対の開閉フロート部961,961を接続する接続部962と、ガイド筒963と、を有する。
一対の開閉フロート部961,961は、オーバーフロー管90の管本体92を跨いで水平方向に並んで配置されている。一対の開閉フロート部961,961は、互いに接続部962により接続されている。接続部962の内側には、ガイド筒963が連結されている。
ガイド筒963は、オーバーフロー管90の管本体92の外周面に沿った筒状に形成される。ガイド筒963は、オーバーフロー管90の管本体92の軸方向に沿って上下方向に移動可能に構成される。ガイド筒963は、外側に連結された接続部962に接続された一対の開閉フロート部961,961の上下方向の移動をガイドする。
ガイド筒963の内面には、オーバーフロー管90の管本体92の軸方向に延びるガイド凹部962aが形成されている。ガイド凹部962aは、オーバーフロー管90の管本体92の外面に形成されたガイド凸状部921に沿って移動する。
オーバーフロー管90の管本体92の外面には、ガイド凸状部921と、規制部としての規制凸部922と、が形成される。
ガイド凸状部921は、オーバーフロー管90の管本体92の表面において、オーバーフロー管90の管本体92の軸方向に沿って延びる。
規制凸部922は、水平方向に延びており、ガイド凸状部921の上端部に接続される。規制凸部922は、ガイド筒963の上面に当接して、上下方向の所定位置よりも上方側への開閉フロート部材96の移動を規制する。
開閉蓋部材98は、開閉フロート部材96の上下方向への移動に連動して、オーバーフロー管90の開口部91aを開閉する。
本実施形態では、開閉装置95の開状態(図5参照)とは、第2吐出部63から吐水される補給水がオーバーフロー管90の開口部91aに入るように、開閉蓋部材98が開口部91aを開放している場合である。開閉装置95の閉状態(図4参照)とは、第2吐出部63から吐水される補給水がオーバーフロー管90の開口部91aに入らないように、開閉蓋部材98が開口部91aを閉鎖している場合である。
なお、開閉蓋部材98は、オーバーフロー管90の開口部91aの全体を開閉しなくてもよい。開閉蓋部材98は、第2吐出部63から吐水される補給水がオーバーフロー管90の開口部91aに入るように又は入らないように、オーバーフロー管90の開口部91aの一部又は全部を開閉するように構成される。
開閉装置95は、洗浄水タンク30の内部に貯留された水の水位が所定水位を上回ったときに、開閉蓋部材98がオーバーフロー管90の開口部91aを開放する開状態となり、洗浄水タンク30の内部に貯留された水の水位が所定水位を下回ったときに開閉蓋部材98がオーバーフロー管90の開口部91aを閉鎖する閉状態となる。
開閉蓋部材98は、複数の板状の部材が組み合わされて構成され、基端側上面板981と、開閉側上面板982と、一対の基端側側面板984,984と、一対の開閉側側面板983,983と、を有する。
基端側上面板981及び開閉側上面板982は、オーバーフロー管90の上方において、オーバーフロー管90の開口部91aが延びる方向に連続して形成される。
基端側上面板981は、オーバーフロー管90の上方において、第2吐出部63と反対側に配置される。開閉側上面板982は、オーバーフロー管90の上方において、第2吐出部63側に配置される。開閉側上面板982は、第2吐出部63側が上方に位置して、基端側上面板981側に下るように傾斜して形成される。
一対の基端側側面板984,984は、それぞれ、基端側上面板981の幅方向の端部に接続され、下方側に延びる板状に形成される。一対の基端側側面板984,984は、基端側上面板981の幅方向に対向して配置される。一対の基端側側面板984,984は、それぞれ、開閉回動軸部984aの回動軸を中心に回動可能に構成される。開閉回動軸部984aは、一対の基端側側面板984,984を回動可能に支持した状態で、オーバーフロー管90の開口部構成部91の側面に設けられる。開閉蓋部材98は、オーバーフロー管90に設けられた開閉回動軸部984aを中心に回動可能に構成される。
一対の開閉側側面板983,983は、それぞれ、開閉側上面板982の幅方向の端部に接続され、下方側に延びる板状に形成される。一対の開閉側側面板983,983は、それぞれ、基端側上面板981の幅方向に対向して配置される。一対の開閉側側面板983,983は、それぞれ、基端側上面板981の幅方向の外側に突出する突起部983aを有する。
一対の連結部材97,97は、開閉フロート部材96及び開閉蓋部材98の側部の両側において、開閉フロート部材96と開閉蓋部材98とを連結する。連結部材97は、側面視で、方形状に形成される。
連結部材97は、下部側において、開閉フロート部材96に固定される。
連結部材97は、上部側において、第2吐出部63側が上方に位置するように傾斜して直線状に延びるガイド溝孔971が形成される。ガイド溝孔971には、開閉蓋部材98の開閉側側面板983,983の突起部983aが挿入される。開閉蓋部材98の開閉側側面板983,983の突起部983aは、ガイド溝孔971に沿って移動可能に構成される。
一対の連結部材97,97は、開閉フロート部材96の上昇により、ガイド溝孔971に沿って開閉蓋部材98の突起部983aを移動させて、オーバーフロー管90の開口部91aの第2吐出部63側(一方側)を開閉蓋部材98が開放する開状態になるように、開閉蓋部材98を開閉回動軸部984aの回動軸を中心に回動させる。また、一対の連結部材97,97は、開閉フロート部材96の下降により、ガイド溝孔971に沿って開閉蓋部材98の突起部983aを移動させて、オーバーフロー管90の開口部91aの第2吐出部63側(一方側)を開閉蓋部材98が閉鎖する閉状態になるように、開閉蓋部材98を開閉回動軸部984aの回動軸を中心に回動させる。
以上の開閉装置95によれば、開閉フロート部材96の上下方向の移動に連動して、開閉蓋部材98が、オーバーフロー管90の開口部91aを開閉する。
開閉フロート部材96は、洗浄水タンク30の内部に貯留された水の水位が変化すると、上下方向に移動する。
洗浄水タンク30の内部に貯留された水の水位が上昇すると、開閉フロート部材96が上昇する。これにより、開閉フロート部材96に連結された連結部材97が上昇する。
そして、連結部材97が上昇することで、連結部材97に形成されたガイド溝孔971に挿入された突起部983aが、ガイド溝孔971に沿って移動し、開閉蓋部材98は、開閉回動軸部984aを中心に回動する。これにより、開閉装置95は、開状態となる。
開閉装置95が開状態のときは、開閉蓋部材98は、オーバーフロー管90の開口部91aの第2吐出部63側とは反対側に位置する。開閉装置95が開状態のときには、開口部91aの第2吐出部63側とは反対側(他方側)は、基端側上面板981と一対の基端側側面板984,984とで囲まれている。
ここで、開閉装置95が閉状態の場合の開閉蓋部材98の位置関係について説明する。
図4に示すように、開閉装置95が閉状態の場合において、基端側上面板981は、水平方向に延びて配置される。基端側上面板981は、開口部91aの上部において、上方から視た場合に、開口部91aと重なるように延びている。
開閉装置95が閉状態の場合において、開閉側上面板982は、第2吐出部63からの補給水を遮蔽するように、上方から視た場合に、開口部91aと重なるように延びている。開閉側上面板982は、図4に示すように、第2吐出部63側からオーバーフロー管90側に下るように傾斜して配置される。本実施形態においては、開閉側上面板982の上面の傾斜角度は、開閉蓋部材98が閉状態の場合には、第2吐出部63から補給水が吐出する傾斜角度と略同じ角度である。
なお、本実施形態においては、開閉側上面板982のみを傾斜させているが、これに限らない。例えば、基端側上面板981を傾斜させてもよい。また、例えば、開閉蓋部材98を、開閉側上面板982、基端側上面板981、一対の開閉側側面板983,983、一対の基端側側面板984,984の一部又は全部を含めて曲面形状に形成してもよい。
また、開閉装置95が開状態の場合の開閉蓋部材98の位置関係について説明する。
図5に示すように、開閉装置95が開状態の場合における開閉蓋部材98は、開閉装置95が閉状態の場合から、開閉回動軸部984aを中心に上方側に回動する。
このため、開閉蓋部材98は、開閉装置95が閉状態のときよりも、第2吐出部63側が上方に位置するように傾斜して配置される。
開閉装置95が開状態の場合において、基端側上面板981は、第2吐出部63側からオーバーフロー管90側に下るように傾斜して配置される。基端側上面板981の右側の端部は、補給水の飛沫の外部への飛散を遮蔽するように、上方から視た場合に、開口部91aと重なるように延びている。開閉装置95が開状態の場合においては、図5に示すように、開閉蓋部材98が開口部91aを塞がない位置において、基端側上面板981は、第2吐出部63側に向く面である裏面を備えている。第2吐出部63側に向く基端側上面板981の裏面により、補給水の飛沫の外部への飛散を防止することができる。
開閉装置95が開状態の場合において、開閉側上面板982は、第2吐出部63からの補給水を遮蔽しないように、オーバーフロー管90の開口部91aを開く。
開閉装置95が開状態において、開閉側上面板982は、図5に示すように、開閉蓋部材98が閉状態のときよりも、第2吐出部63側が上方に位置するように傾斜する。そのため、開閉装置95の開状態において、第2吐出部63から吐出される補給水は、開閉側上面板982の第2吐出部63側の端部に当たりにくく、オーバーフロー管90の開口部91aに入りやすい。
次に、本実施形態に係る便器洗浄装置100の動作について、洗浄水タンク30に貯留された洗浄水を便器10に放出(供給)する動作について説明する。
洗浄水タンク30に洗浄水が貯留された状態で、例えば、リモコン操作部(図示せず)を操作することで、電動洗浄装置110は、大洗浄モード又は小洗浄モードを実行するように操作する。
例えば、大洗浄モードが実行された場合には、電動式のアクチュエータ111(図2参照)の駆動により、電動用軸部材112が反時計方向に回転することで、第1玉鎖113を吊り上げて、排水弁314を引き上げる。そのため、排水弁314は、放出口313を、大洗浄モードで設定した所定時間開放する。これにより、洗浄水タンク30に貯留された洗浄水は、放出口313を介して便器10に放出される。そして、洗浄水タンク30に貯留される洗浄水の水位は下降する。
また、例えば、小洗浄モードが実行された場合には、電動式のアクチュエータ111(図2参照)の駆動により、電動用軸部材112が時計方向に回転することで、第2玉鎖114を介して、空気抜き弁314bを引き上げる。そして、空気室314aに洗浄水を流入させる。その後、排水弁314を引き上げる。これにより、排水弁314が洗浄水の重さにより大洗浄モードで設定した所定時間よりも早く閉じる。よって、排水弁314は、放出口313を、大洗浄モードで設定した所定時間よりも短い時間開放する。これにより、洗浄水タンク30に貯留された洗浄水は、放出口313を介して便器10に放出される。そして、洗浄水タンク30に貯留される洗浄水の水位は下降する。
これにより、洗浄水タンクに貯留された洗浄水は下降していく。洗浄水の水位は、節水タンク65の開放側の上端部652までは、節水タンク65の内部及び外部において、同じ高さで下降する。
洗浄水の水位が節水タンク65の開放側の上端部652から節水タンク65の底部651までの間においては、節水タンク65の底部連通孔(図示せず)は、浮き閉止部材68が浮力により上昇することで、浮き閉止部材68により閉止されている。そのため、節水タンク65の内部に貯留された洗浄水は、節水タンク65の上端部の高さの水位で維持される。フロート部材66は、洗浄水に浮いた状態であり、上下方向の位置が維持されている。
洗浄水の水位が節水タンク65の底部651よりも低くなると、浮き閉止部材68は、洗浄水の水位の低下と共に下降する。これにより、節水タンク65の底部連通孔と浮き閉止部材68との間には、隙間が形成される。そして、この隙間から、節水タンク65の内部の洗浄水は、節水タンク65の外部へ流れ出る。これにより、節水タンク65の内部の洗浄水の水位が下降して、フロート部材66が下降する。
フロート部材66が下降すると、フロート側アーム部662に連結された操作アーム部材67は揺動する。そして、フロート部材66が節水タンク65の内部の所定位置よりも下方に下降すると、給水弁61を閉状態から開状態に作動させて、給水管(図示せず)は、洗浄水タンク30へ洗浄水の給水を行う。
これにより、洗浄水タンク30に貯留された洗浄水を放出口313を介して便器10へ放出している間、洗浄水タンク30には、給水管(図示せず)から新たな洗浄水が給水される。ここでは、洗浄水タンク30に新たに給水された洗浄水についても、放出口313を介して便器10へ放出される。
このように、排水弁314を開状態とした後において、給水弁61を開状態とするまでの時間を遅延させることで、排水弁314を開状態とすると同時に給水弁61を開状態とするよりも、便器10へ放出(供給)する水を節水することができる。
その後、排水弁314が閉状態となることで、放出口313が閉じられ、洗浄水タンク30の内部に貯留された洗浄水の便器10への放出は停止する。
ここで、大洗浄モードの場合には、図6に示すように、排水弁314が閉状態となった状態では、洗浄水タンク30の水位は、第1水位H1である。また、小洗浄モードの場合には、図6に示すように、排水弁314が閉状態となった状態では、洗浄水タンク30の水位は、第2水位H2である。
小洗浄モードの実行後における排水弁314が閉じた状態の洗浄水の第2水位H2は、大洗浄モードの実行後における排水弁314が閉じた状態の洗浄水の第1水位H1よりも高い(第2水位H2>第1水位H1)(図6参照)。
その後、給水管(図示せず)から洗浄水が供給される。洗浄水タンク30の内部には、洗浄水が貯留されていく。そして、洗浄水タンク30に貯留された洗浄水の水位は、徐々に上昇する。洗浄水の水位が節水タンク65の底部651に達すると、浮き閉止部材68が浮力により上昇して、底部連通孔は、浮き閉止部材68により閉止される。これにより、節水タンク65の内部に洗浄水が入らない状態で、洗浄水タンク30における洗浄水の水位は上昇していく。
洗浄水の水位が節水タンク65の開放側の上端部652まで上昇すると、節水タンク65の内部には、洗浄水が流れ込む。そして、節水タンク65の内部に貯留された洗浄水の水位は上昇する。これにより、節水タンク65の内部に配置されたフロート部材66は、節水タンク65の底部651から上昇していく。そして、フロート部材66の上方への移動により操作アーム部材67が連動して上方へ揺動されることにより、給水弁61は、開状態から閉状態に作動される。これにより、給水管(図示せず)による洗浄水タンク30への給水が停止する。
次に、オーバーフロー管90に補給水を供給する際の開閉装置95の動作について、大洗浄モードの場合と小洗浄モードの場合とについて説明する。
ここで、洗浄水を便器10に放出(供給)した後において、洗浄水タンク30への洗浄水の供給の動作が実行される。第2吐出部63からオーバーフロー管90への補給水の供給の動作は、洗浄水タンク30への洗浄水の供給の動作と同時に行われている。そのため、大洗浄モード及び小洗浄モードの実行後におけるオーバーフロー管90への補給水の供給は、洗浄水タンク30の水位が、大洗浄モードの実行後の第1水位H1又は小洗浄モードの実行後の第2水位H2から、洗浄水を便器10に放出するのに必要な水位である基準水位HKまでの間において行われている。
まず、大洗浄モードの場合について説明する。
リモコン操作部(図示せず)を操作することで、大洗浄モードを実行すると、第1玉鎖113が排水弁314を引き上げる。これにより、排水弁314が所定時間開放され、洗浄水タンク30に貯留された洗浄水の水位は、図6に示すように、第1水位H1まで低下する。
その後、排水弁314が閉鎖した後に、洗浄水タンク30には、洗浄水が供給される。これにより、洗浄水タンク30には、洗浄水が供給され、洗浄水タンク30の水位が上昇する。同時に、オーバーフロー管90には、第2吐出部63から補給水が供給される。
ここで、洗浄水タンク30の水位が開始水位HSまでの間は、洗浄水タンク30の水位が開閉フロート部材96まで達していないため、開閉フロート部材96は移動しない。そのため、開閉装置95は閉状態であり、第2吐出部63からの吐出される補給水は、開閉蓋部材98に遮蔽されて、オーバーフロー管90の開口91bには入らない。
図6に示すように、洗浄水タンク30の水位が開始水位HSよりも高くなると、開閉フロート部材96が上昇して、開閉蓋部材98が開閉回動軸部984aを中心に回動して、開閉蓋部材98は、第2吐出部63側が上方に位置するように傾斜する。これにより、開閉装置95は、開状態となる。開閉装置95が開状態のときは、開閉蓋部材98は、オーバーフロー管90の開口部91aの第2吐出部63側とは反対側に位置する。
開閉装置95の開状態において、開閉フロート部材96のガイド筒963の上部は、オーバーフロー管90の管本体92に形成された規制凸部922に当接する。そのため、規制凸部922は、開閉装置95が開状態のときに、開閉蓋部材98における傾斜角度を規制する。これにより、開閉装置95の開状態において、開閉蓋部材98は、オーバーフロー管90の開口部91aが開放しすぎない所定の傾斜角度で、オーバーフロー管90の開口部91aの上方側に位置する。これにより、開閉装置95の開状態のときに、第2吐出部63から吐出される補給水の飛沫が開閉蓋部材98の裏面に当たりやすくなるため、第2吐出部63から吐出される補給水における飛沫の飛散を低減することができる。
その後、洗浄水タンク30の水位が上昇して、洗浄水タンク30の水位が基準水位HKに達すると、洗浄水の供給が停止されると共に、オーバーフロー管90への第2吐出部63からの補給水の供給が停止される。
次に、小洗浄モードの場合について説明する。
リモコン操作部(図示せず)を操作することで、小洗浄モードを実行すると、第2玉鎖114が空気抜き弁314bを引き上げた後に、排水弁314を引き上げる。これにより、排水弁314が所定時間開放され、洗浄水タンク30に貯留された洗浄水の水位は、図6に示すように、第2水位H2まで低下する。この第2水位H2は、大洗浄モードを実行した場合の第1水位H1(図6参照)よりも高い水位である。
その後、排水弁314が閉鎖した後に、洗浄水タンク30には、洗浄水が供給される。これにより、洗浄水タンク30には、洗浄水が供給され、洗浄水タンク30の水位が上昇する。同時に、オーバーフロー管90には、第2吐出部63から補給水が供給される。
図6に示すように、洗浄水タンク30の水位が開始水位HSよりも高くなると、開閉装置95は、開状態となる。また、洗浄水タンク30の水位が基準水位HKに達すると、洗浄水の供給が停止される。
小洗浄モードのその他の動作は、大洗浄モードの場合と同様であるため、その説明を省略する。
大洗浄モードの場合と小洗浄モードとを比較すると、図6に示すように、洗浄を実行した後の水位について、大洗浄モードの第1水位は、小洗浄モードの第2水位よりも低い(第1水位<第2水位)。
しかしながら、大洗浄モードの場合においても小洗浄モードの場合においても、開閉装置95が開状態となる洗浄水タンク30の開始水位HSは、同じである。また、大洗浄モードの場合においても小洗浄モードの場合においても、洗浄水タンク30の基準水位HKも同じである。
従って、オーバーフロー管90への補給水の供給の動作は、大洗浄モードの場合においても小洗浄モードの場合においても、洗浄水タンク30の水位が、開始水位HSから基準水位HKまでの間実行される。そのため、大洗浄モードの場合においても小洗浄モードの場合においても、開閉装置95の開状態の時間は同じであり、同じ量の補給水が、オーバーフロー管90に供給される。
以上説明した本実施形態の便器洗浄装置100によれば、以下のような効果を奏する。
本実施形態の便器洗浄装置100においては、洗浄水タンク30の内部に配置され、上部に開口部91aを有するオーバーフロー管90と、開口部91aの左側(一方側)の斜め上方からオーバーフロー管90の内部に補給水を供給する第2吐出部63と、オーバーフロー管90の開口部91aを開閉する開閉蓋部材98を有する開閉装置95と、を備え、開閉装置95は、洗浄水タンク30の内部に貯留された水の水位が所定水位を上回ったときに開閉蓋部材98が開口部91aを開放する開状態となり、洗浄水タンク30の内部に貯留された水の水位が所定水位を下回ったときに開閉蓋部材98が開口部91aを閉鎖する閉状態となり、開閉装置95が開状態のときは、開閉装置95の開閉蓋部材98は、開口部91aの左側(一方側)とは反対側の右側(他方側)に位置する。
開閉装置95が開状態のときは、開閉蓋部材98は、第2吐出部63とは反対側に位置する。そのため、第2吐出部63から供給する補給水を、開口部91aの斜め上方から供給できる。これにより、オーバーフロー管90の開口部91aの真上から補給水を供給するよりも、洗浄水タンク30の高さを低くすることができる。これにより、高さ方向の設計の自由度を向上できる。また、開閉蓋部材98を第2吐出部63とは反対側に位置させることで、第2吐出部63から供給する補給水の飛沫の飛散を開閉蓋部材98でガードすることで、第2吐出部63から供給する補給水の飛沫の飛散を低減することができる。
また、本実施形態においては、開閉装置95が開状態のときに、開閉蓋部材98は、一方側が上方に位置するように傾斜して配置される。これにより、開閉装置95は、第2吐出部63側を開放しやすくなる。よって、第2吐出部63から供給される補給水を、オーバーフロー管90の開口部91aに導きやすい。従って、オーバーフロー管90の開口部91aに、補給水を安定して供給することができる。
また、本実施形態においては、開閉装置95が開状態のときに、開閉蓋部材98における傾きの角度を規制する規制凸部922を備える。これにより、第2吐出部63から吐出される補給水の飛沫が開閉蓋部材98の裏面に当りやすくなるため、第2吐出部63から吐出される補給水における飛沫の飛散を低減することができる。
以上、本発明の便器洗浄装置100の好ましい一実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に制限されるものではなく、適宜変更が可能である。
11 便器本体
30 洗浄水タンク
63 第2吐出部(補給水供給部)
90 オーバーフロー管
91a 開口部
95 開閉装置
98 開閉蓋部材(蓋部材)
922 規制凸部(規制部)

Claims (4)

  1. 便器本体と、
    前記便器本体の上方に配置される洗浄水タンクと、
    前記洗浄水タンクの内部に配置され、上部に開口部を有するオーバーフロー管と、
    前記開口部の一方側の斜め上方から前記オーバーフロー管の内部に補給水を供給する補給水供給部と、
    前記オーバーフロー管の前記開口部を開閉する蓋部材を有する開閉装置と、を備える便器洗浄装置であって、
    前記開閉装置は、前記洗浄水タンクの内部に貯留された水の水位が所定水位を上回ったときに前記蓋部材が前記開口部を開放する開状態となり、前記洗浄水タンクの内部に貯留された水の水位が所定水位を下回ったときに前記蓋部材が前記開口部を閉鎖する閉状態となり、
    前記開閉装置が前記開状態のときは、前記開閉装置の前記蓋部材は、前記開口部の前記一方側とは反対側の他方側に位置する便器洗浄装置。
  2. 前記開閉装置は、前記洗浄水タンクの内部に貯留された水の水位に連動して前記オーバーフロー管の軸方向に移動可能なフロート部材と、前記蓋部材と前記フロート部材とを連結する連結部材と、を更に有し、
    前記蓋部材は、回動軸を中心に回動可能に構成され、
    前記連結部材は、前記フロート部材の上昇により、前記蓋部材が前記開口部の前記一方側を開放する開状態になるように、前記蓋部材を前記回動軸を中心に回動させ、前記フロート部材の下降により、前記蓋部材が前記開口部の前記一方側を閉鎖する閉状態になるように、前記蓋部材を前記回動軸を中心に回動させる請求項1に記載の便器洗浄装置。
  3. 前記開閉装置が前記開状態のときに、前記蓋部材は、前記一方側が上方に位置するように傾斜して配置される請求項1又は2に記載の便器洗浄装置。
  4. 前記開閉装置が前記開状態のときに、前記蓋部材における傾きの角度を規制する規制部を備える請求項3に記載の便器洗浄装置。
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