JP6449621B2 - 衝突検知装置及び衝突検知方法 - Google Patents

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Description

本発明は、衝突検知装置及び衝突検知方法に関する。
鉄道車両の衝突を検知するための装置が提案されている。例えば、特許文献1には、鉄道車両の加速度を検出する加速度センサを備え、鉄道車両の前後方向の加速度、左右方向の加速度及び上下方向の加速度等のパラメータの内で一つでも閾値を超えた場合に、衝突等の事故が発生したと判断する装置が開示されている。
特開平10‐271604号公報
ところで、鉄道車両においては、客室を設けるために、加速度センサを配置できる場所は限定される。そのため、乗務員室の扉等のドアの開閉時の衝撃を加速度センサが衝突と同等の加速度として検出し、衝突が生じたと誤検出する可能性がある。一方、当該誤検出の対策として、閾値を大きくすると、実際に衝突が生じたときに当該衝突を検知できない可能性がある。
そこで本発明は、鉄道車両の衝突を判定する精度を向上させることができる衝突検知装置及び衝突検知方法を提供することを目的とする。
本発明は、鉄道車両の加速度を検出する加速度センサ部と、加速度の経時的な複数のサンプリングデータに基づいて、鉄道車両の衝突を判定する衝突判定部とを備えた衝突検知装置である。
鉄道車両のドアの開閉の場合は、一瞬の衝撃による加速度しか生じないが、鉄道車両の衝突の場合は一瞬の衝撃の加速度に加えて、当該衝撃により鉄道車両の構造物が凹んだり破損したりする際の加速度が生じる。そのため、この構成によれば、鉄道車両の加速度の経時的な複数のサンプリングデータに基づいて、衝突判定部が衝突を判定することにより、鉄道車両の衝突を判定する精度を向上させることができる。
この場合、サンプリングデータの時間による積分値を算出する積分部をさらに備え、衝突判定部は、積分値が予め設定された閾値を超えているときに、鉄道車両が衝突したと判定することが好適である。
この構成によれば、サンプリングデータの時間による積分値を算出する積分部をさらに備え、衝突判定部は、積分値が予め設定された閾値を超えているときに、鉄道車両が衝突したと判定する。このため、単純なアルゴリズムにより、鉄道車両の衝突を判定することができる。
また、サンプリングデータの2乗和を算出する2乗和算出部をさらに備え、衝突判定部は、2乗和が予め設定された閾値を超えているときに、鉄道車両が衝突したと判定することが好適である。
この構成によれば、サンプリングデータの2乗和を算出する2乗和算出部をさらに備え、衝突判定部は、2乗和が予め設定された閾値を超えているときに、鉄道車両が衝突したと判定する。このため、比較的に短時間で鉄道車両の衝突を判定することができる。
この場合、遮断周波数より高い周波数のサンプリングデータを逓減させるフィルタリングを行うローパスフィルタ部をさらに備え、2乗和算出部は、フィルタリングが行われたサンプリングデータの2乗和を算出することが好適である。
この構成によれば、遮断周波数より高い周波数のサンプリングデータを逓減させるフィルタリングを行うローパスフィルタ部をさらに備え、2乗和算出部は、フィルタリングが行われたサンプリングデータの2乗和を算出する。このため、瞬時的にノイズが発生したとしても、当該ノイズを削除し、サンプリングデータの2乗和により、比較的に短時間で鉄道車両の衝突を判定することができる。
また、本発明は、衝突検知装置の加速度センサ部により、鉄道車両の加速度の経時的な複数のサンプリングデータを検出するサンプリング工程と、衝突検知装置の衝突判定部により、加速度の経時的な複数のサンプリングデータに基づいて、鉄道車両の衝突を判定する衝突判定工程とを含む衝突検知方法である。
この場合、衝突検知装置の積分部により、サンプリングデータの時間による積分値を算出する積分工程をさらに含み、衝突判定工程では、積分値が予め設定された閾値を超えているときに、鉄道車両が衝突したと判定することが好適である。
また、衝突検知装置の2乗和算出部により、サンプリングデータの2乗和を算出する2乗和算出工程をさらに含み、衝突判定工程では、2乗和が予め設定された閾値を超えているときに、鉄道車両が衝突したと判定することが好適である。
この場合、衝突検知装置のローパスフィルタ部により、遮断周波数より高い周波数のサンプリングデータを逓減させるフィルタリングを行うフィルタリング工程をさらに含み、2乗和算出工程では、フィルタリングが行われたサンプリングデータの2乗和を算出することが好適である。
本発明の衝突検知装置及び衝突検知方法によれば、鉄道車両の衝突を判定する精度を向上させることができる。
第1実施形態の衝突検知装置を搭載した車両ごとの構成を示すブロック図である。 図1の衝突検知装置の構成を示すブロック図である。 第1実施形態の衝突検知装置の動作を示すフローチャートである。 第2実施形態の衝突検知装置の構成を示すブロック図である。 第2実施形態の衝突検知装置の動作を示すフローチャートである。 実験例の左右加速度の積分値を示すグラフである。 実験例の左右加速度の2乗和を示すグラフである。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係る衝突検知装置及び衝突検知方法について説明する。本発明の第1実施形態に係る衝突検知装置110aは、図1に示すように、2両の先頭車両101と、2両の先頭車両101の間に連結された複数の中間車両102とにそれぞれ搭載されている。先頭車両101は、衝突検知装置110a、リレー120、防護無線機130、モニタ表示器140及びリセットスイッチ150を備えている。中間車両102は、先頭車両101と同様の衝突検知装置110aを備えている。衝突検知装置110aは、後述する構成により、先頭車両101及び中間車両102の衝突を検知する。衝突には、先頭車両101の前面が他の鉄道車両等の物体と衝突する前面衝突と、先頭車両101又は中間車両102の側面が他の鉄道車両等の物体と衝突する側面衝突とが含まれる。
衝突検知装置110aは、衝突を検知したときに、衝突に関する情報に係る出力信号を送信する。先頭車両101及び中間車両102の衝突検知装置110aそれぞれは互いに接続されており、中間車両102の衝突検知装置110aが衝突を検知したときは、中間車両102の衝突検知装置110aは、先頭車両101の衝突検知装置110aに、衝突に関する情報に係る出力信号を送信する。衝突に関する情報には、衝突が生じた先頭車両101又は中間車両102を特定する情報が含まれる。
リレー120は、衝突を検知した衝突検知装置110aより送信される出力信号を防護無線機130に送るラッチングリレーである。衝突を検知した衝突検知装置110aから出力信号が送信されると、リレー120のセットコイルが励磁されて接点が閉じ、防護無線機130により防護無線が送信される。防護無線とは、先頭車両101及び中間車両102のいずれかに衝突が生じたことを無線通信により付近の駅及び付近を走行中の他の鉄道車両に報知するものである。なお、本実施形態では、衝突検知装置110aからの出力信号が送出されなくなり、リレー120のセットコイルの励磁が解かれても、リレー120の接点が閉じた状態は保持される。そのため、衝突検知装置110aからの出力信号が送出されなくなっても、防護無線機130からの防護無線の送信は継続される。
防護無線機130は、アンテナ106により先頭車両101及び中間車両102のいずれかに衝突が生じたことを付近の駅及び付近を走行中の他の鉄道車両に報知する防護無線を送信する。なお、防護無線機130は、先頭車両101の運転台のスイッチが乗務員により手動操作されることによっても、防護無線を送信することができる。
モニタ表示器140は、先頭車両101の運転台に設置される液晶ディスプレイ等の表示器である。モニタ表示器140は、衝突検知装置110aが先頭車両101及び中間車両102のいずれかの衝突を検知したときは、衝突が生じた先頭車両101又は中間車両102を特定する情報を表示する。
リセットスイッチ150は、リレー120及び衝突検知装置110aを初期状態に戻すためのリセット入力を行うスイッチである。リセットスイッチ150が押下されると、リレー120のリセットコイルが励磁されて接点が開となり、防護無線機130の防護無線の送信が停止する。また、リセットスイッチ150が押下されると、衝突検知装置110aが衝突を検知していない初期状態となり、モニタ表示器140での情報の表示が消去される。
次に、衝突検知装置110aの構成について説明する。図2に示すように、衝突検知装置110aは、加速度センサ部111、積分部112及び衝突判定部118を備える。加速度センサ部111は、先頭車両101又は中間車両102の前後方向及び左右方向の加速度を予め設定されたサンプリング周期ごとに検出する。加速度センサ部111は、先頭車両101又は中間車両102の少なくとも前後方向又は左右方向の加速度を検出し、当該加速度に応じた出力信号を出力することが可能な加速度センサから構成されている。加速度センサ部111は、先頭車両101又は中間車両102の加速度の経時的な複数のサンプリングデータを取得する。
積分部112及び衝突判定部118は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等のメモリ及び入出力インターフェイス等を備えた電子計算機として構成される。積分部112は、サンプリングデータの予め設定された時間による積分値を算出する。
衝突判定部118は、加速度センサ部111により得られた加速度の経時的な複数のサンプリングデータに基づいて、先頭車両101又は中間車両102の衝突を判定する。衝突判定部118は、積分部112により算出された積分値が予め設定された閾値を超えているときに、先頭車両101又は中間車両102が衝突したと判定する。
以下、本実施形態の衝突検知装置110aの動作について説明する。図3に示すように、サンプリング工程として、衝突検知装置110aの加速度センサ部111により、先頭車両101又は中間車両102の加速度の経時的な複数のサンプリングデータが検出される(S11)。加速度センサ部111は、先頭車両101又は中間車両102の前後方向及び左右方向の加速度を例えば5ms(200Hz)のサンプリング周期ごとに検出する。
積分工程として、衝突検知装置110aの積分部112により、加速度のサンプリングデータの時間による積分値が算出される(S12)。積分部112は、加速度センサ部111が200Hzでサンプリングした場合は、例えば、1秒間のデータに相当する200データで積分する。
衝突判定工程として、衝突検知装置110aの衝突判定部118により、加速度の経時的な複数のサンプリングデータに基づいて、先頭車両101又は中間車両102の衝突が判定される(S13)。衝突判定工程では、加速度のサンプリングデータの時間による積分値が予め設定された閾値を超えているときに、鉄道車両が衝突したと判定される。衝突判定部118は、加速度センサ部111が200Hzでデータをサンプリングし、積分部112が1秒間のデータに相当する200データで積分する場合には、例えば、積分値が10G×msを超えた場合に、先頭車両101又は中間車両102が衝突したと判定する。ここで、Gは重力加速度である。
上述したように、先頭車両101又は中間車両102等の鉄道車両のドアの開閉の場合は、一瞬の衝撃による加速度しか生じないが、鉄道車両の衝突の場合は一瞬の衝撃の加速度に加えて、当該衝撃により鉄道車両の構造物が凹んだり破損したりする際の加速度が生じる。そのため、本実施形態の衝突検知装置110aによれば、衝突検知装置110aの衝突判定部118が、鉄道車両の加速度の経時的な複数のサンプリングデータに基づいて、鉄道車両の衝突を判定することにより、鉄道車両の衝突を判定する精度を向上させることができる。
また、本実施形態では、サンプリングデータの時間による積分値を算出する積分部112をさらに備え、衝突判定部118は、積分値が予め設定された閾値を超えているときに、鉄道車両が衝突したと判定する。このため、単純なアルゴリズムにより、鉄道車両の衝突を判定することができる。
以下、本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態では、図1における先頭車両101及び中間車両102の衝突検知装置110aが図4に示す衝突検知装置110bに置き換えられる。図4に示すように、本実施形態の衝突検知装置110bは、加速度センサ部111、ローパスフィルタ部114、2乗和算出部115及び衝突判定部118を備える。加速度センサ部111は、上記第1実施形態と同様に構成することができる。
ローパスフィルタ部114は、加速度のサンプリングデータについて、遮断周波数より高い周波数のサンプリングデータを逓減させるフィルタリングを行う。ローパスフィルタ部114は、加速度センサ部111が出力した出力信号の高周波数成分を逓減する既存のローパスフィルタ回路を適用することができる。
2乗和算出部115及び衝突判定部118は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等のメモリ及び入出力インターフェイス等を備えた電子計算機として構成される。2乗和算出部115は、ローパスフィルタ部114によるフィルタリングが行われたサンプリングデータの2乗和を算出する。衝突判定部118は、2乗和算出部115により算出された2乗和が予め設定された閾値を超えているときに、先頭車両101又は中間車両102が衝突したと判定する。
以下、本実施形態の衝突検知装置110bの動作について説明する。図5に示すように、サンプリング工程として、衝突検知装置110bの加速度センサ部111により、先頭車両101又は中間車両102の加速度の経時的な複数のサンプリングデータが検出される(S21)。先頭車両101又は中間車両102の前後方向及び左右方向の加速度を例えば5ms(200Hz)のサンプリング周期ごとに検出する。
フィルタリング工程として、衝突検知装置110bのローパスフィルタ部114により、遮断周波数より高い周波数のサンプリングデータを逓減させるフィルタリングが行われる(S22)。ローパスフィルタ部114の遮断周波数は、例えば、40Hzとすることができる。
2乗和算出工程として、衝突検知装置110bの2乗和算出部115により、ローパスフィルタ部114によるフィルタリングが行われたサンプリングデータの2乗和が算出される(S23)。2乗和算出部115は、加速度センサ部111が200Hzでサンプリングした場合は、例えば、0.1秒間のデータに相当する20データの2乗和を算出する。
衝突判定工程として、衝突検知装置110bの衝突判定部118により、2乗和算出部115により算出された2乗和が予め設定された閾値を超えているときに、先頭車両101又は中間車両102が衝突したと判定される(S24)。衝突判定部118は、加速度センサ部111が200Hzでデータをサンプリングし、2乗和算出部115が0.1秒間のデータに相当する20データの2乗和を算出する場合には、例えば、2乗和が20を超えた場合に、先頭車両101又は中間車両102が衝突したと判定する。
本実施形態によれば、衝突検知装置110bは、加速度のサンプリングデータの2乗和を算出する2乗和算出部115をさらに備え、衝突判定部118は、2乗和が予め設定された閾値を超えているときに、先頭車両101又は中間車両102等の鉄道車両が衝突したと判定する。このため、比較的に短時間で鉄道車両の衝突を判定することができる。
また、本実施形態によれば、遮断周波数より高い周波数のサンプリングデータを逓減させるフィルタリングを行うローパスフィルタ部114をさらに備え、2乗和算出部115は、フィルタリングが行われたサンプリングデータの2乗和を算出する。このため、瞬時的にノイズが発生したとしても、当該ノイズを削除し、サンプリングデータの2乗和により、比較的に短時間で鉄道車両の衝突を判定することができる。
尚、本発明の実施形態の合流支援システムは、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の実施形態の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
(実験例1)
以下、本発明の実験例1について説明する。図2に示した衝突検知装置110aを搭載した衝突試験用鉄道車両において、側面衝突が生じた時の加速度の積分値と、ドアが開閉した時の加速度の積分値とを測定した。加速度センサ部111は、衝突試験用鉄道車両の左右方向の加速度を200Hzのサンプリング周期ごとに検出した。積分部112は、1秒間のデータに相当する200データでの積分値を算出した。衝突判定部118は、積分値が10G×msを超えた場合に、衝突が生じたと判定した。
図6の結果に示すように、図6の横軸の200目盛に相当する1秒間の200データでの積分値により、衝突時の加速度とドア開閉時の加速度とを明確に判別することができることが判る。
(実験例2)
以下、本発明の実験例2について説明する。図4に示した衝突検知装置110bを搭載した衝突試験用鉄道車両において、側面衝突が生じた時の加速度の積分値と、ドアが開閉した時の加速度の積分値とを測定した。加速度センサ部111は、衝突試験用鉄道車両の左右方向の加速度を200Hzのサンプリング周期ごとに検出した。ローパスフィルタ部114の遮断周波数は、40Hzとした。2乗和算出部115は、0.1秒間のデータに相当する20データの2乗和を算出した。衝突判定部118は、2乗和が20を超えた場合に、衝突が生じたと判定した。
図7の結果に示すように、図7の横軸の20目盛に相当する0.1秒間の20データでの2乗和により、衝突時の加速度とドア開閉時の加速度とを明確に判別することができることが判る。
101…先頭車両、102…中間車両、106…アンテナ、110a,110b…衝突検知装置、111…加速度センサ部、112…積分部、114…ローパスフィルタ部、115…2乗和算出部、118…衝突判定部、120…リレー、130…防護無線機、140…モニタ表示器、150…リセットスイッチ。

Claims (6)

  1. 互いに連結された複数の鉄道車両のいずれかの加速度の経時的な複数のサンプリングデータを検出する加速度センサ部と、
    前記サンプリングデータの時間による積分値を算出する積分部と、
    前記加速度の経時的な複数のサンプリングデータに基づいて、前記鉄道車両の衝突を判定する衝突判定部と、
    モニタ表示器と、
    を備え、
    前記衝突判定部は、前記積分値が予め設定された閾値を超えているときに、前記鉄道車両が衝突したと判定し、
    前記モニタ表示器は、衝突したと判定した前記鉄道車両を特定する情報を表示する、衝突検知装置。
  2. 互いに連結された複数の鉄道車両のいずれかの加速度の経時的な複数のサンプリングデータを検出する加速度センサ部と、
    前記サンプリングデータの2乗和を算出する2乗和算出部と、
    前記加速度の経時的な複数のサンプリングデータに基づいて、前記鉄道車両の衝突を判定する衝突判定部と、
    モニタ表示器と、
    を備え、
    前記衝突判定部は、前記2乗和が予め設定された閾値を超えているときに、前記鉄道車両が衝突したと判定し、
    前記モニタ表示器は、前記衝突判定部が衝突したと判定した前記鉄道車両を特定する情報を表示する、衝突検知装置。
  3. 遮断周波数より高い周波数の前記サンプリングデータを逓減させるフィルタリングを行うローパスフィルタ部をさらに備え、
    前記2乗和算出部は、前記フィルタリングが行われた前記サンプリングデータの2乗和を算出する、請求項に記載の衝突検知装置。
  4. 衝突検知装置の加速度センサ部により、互いに連結された複数の鉄道車両のいずれかの加速度の経時的な複数のサンプリングデータを検出するサンプリング工程と、
    前記衝突検知装置の積分部により、前記サンプリングデータの時間による積分値を算出する積分工程と、
    前記衝突検知装置の衝突判定部により、前記加速度の経時的な複数のサンプリングデータに基づいて、前記鉄道車両の衝突を判定する衝突判定工程と、
    前記衝突検知装置のモニタ表示器により、情報を表示する表示工程と、
    を含み、
    前記衝突判定工程では、前記積分値が予め設定された閾値を超えているときに、前記鉄道車両が衝突したと判定し、
    前記表示工程では、前記衝突判定工程で衝突したと判定された前記鉄道車両を特定する情報を表示する、衝突検知方法。
  5. 衝突検知装置の加速度センサ部により、互いに連結された複数の鉄道車両のいずれかの加速度の経時的な複数のサンプリングデータを検出するサンプリング工程と、
    前記衝突検知装置の2乗和算出部により、前記サンプリングデータの2乗和を算出する2乗和算出工程と、
    前記衝突検知装置の衝突判定部により、前記加速度の経時的な複数のサンプリングデータに基づいて、前記鉄道車両の衝突を判定する衝突判定工程と、
    前記衝突検知装置のモニタ表示器により、情報を表示する表示工程と、
    を含み、
    前記衝突判定工程では、前記2乗和が予め設定された閾値を超えているときに、前記鉄道車両が衝突したと判定し、
    前記表示工程では、前記衝突判定工程で衝突したと判定された前記鉄道車両を特定する情報を表示する、衝突検知方法。
  6. 前記衝突検知装置のローパスフィルタ部により、遮断周波数より高い周波数の前記サンプリングデータを逓減させるフィルタリングを行うフィルタリング工程をさらに含み、
    前記2乗和算出工程では、前記フィルタリングが行われた前記サンプリングデータの2乗和を算出する、請求項に記載の衝突検知方法。
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