JP6447342B2 - 平面導波路、レーザ増幅器及びレーザ発振器 - Google Patents

平面導波路、レーザ増幅器及びレーザ発振器 Download PDF

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Description

本発明は、平面導波路、レーザ増幅器及びレーザ発振器に関するものである。
平面導波路型レーザは、レーザ光の進行方向に伸長した薄い平板状のレーザ媒質の上下両面を、レーザ媒質よりも屈折率の低いクラッドで挟み込んだ構造を有し、レーザ媒質を導波路としても機能させる構造を有する。この平面導波路型レーザは、導波路厚さが薄く励起密度が高いため、誘導放出断面積が小さなレーザ媒質を用いた場合でも大きな利得が得られ、高効率な増幅および発振動作が実現可能である。
従来技術の例として、特許文献1の平面導波路型レーザ装置が知られている。従来の平面導波路型レーザ装置は、複屈折を有する平板状のレーザ媒質と、レーザ媒質の厚さ方向に垂直な面の少なくとも一方の面に接合されるクラッドと、によって導波路を形成するとともに、レーザ媒質に入射される励起光によって発生した利得でレーザ光を増幅し、レーザ発振を行う平面導波路型レーザ装置であって、レーザ媒質は、レーザ光の進行方向である光軸に垂直な断面内に光学軸を有する複屈折材料からなる。
クラッドは、x偏光及びy偏光に対して異なる屈折率を有する等方性媒質である。ここで、x偏光は、電界がx軸方向に振動する光であり、y偏光は、電界がy軸方向に振動する光である。クラッドのx偏光に対する屈折率は、レーザ媒質のx偏光に対する屈折率より小さい。また、クラッドのy偏光に対する屈折率は、レーザ媒質のy偏光に対する屈折率より大きい。このような材料をクラッドとして用いるようにしたので、x偏光かy偏光のいずれかが、コアとクラッドとの境界面において全反射条件を満たさなくなり、全反射条件を満たすいずれか一方の偏光がコア内に閉じ込められ、いずれか一方の偏光に対してレーザ発振が可能となる。つまり、特許文献1の平面導波路型レーザ装置は、直線偏光出力を得ることができる。
国際公開番号 WO2009/016703号
しかしながら、上記特許文献1による平面導波路型レーザ装置では、コアに用いられるレーザ媒質として、複屈折材料を適用することが必須である。等方性媒質と複屈折材料とでは、熱膨張係数が異なるため、コアとクラッドの接合が難しいという課題があった。このため、製造が難しく、コストを下げることが難しかった。
本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたもので、等方性媒質をコアに適用しても、直線偏光を出力できる平面導波路を得ることを目的とする。
本発明の平面導波路は、TE偏光及びTM偏光を含む光が入射され、光の電界に対して平行な応力に対する光弾性係数と光の電界に対して垂直な応力に対する光弾性係数とが異なる等方性のレーザ媒質を有し、入射された光に対し、TE偏光とTM偏光とで異なる損失を与える損失部を有するコアと、コアの上面及び下面に接合され、コアより屈折率の低い媒質からなるクラッドと、コアに位置に依存しない一様な熱を与える発熱源と、光の光軸に対して対称に設けられ、光軸と垂直な方向からコアの側面部を冷却する冷却器とを備える。
本発明によれば、x偏光とy偏光とに異なる損失を与えることができ、損失が大きい偏光の伝搬は抑制され、損失が小さい偏光が伝搬するので、コア1に等方性材料を用いても、直線偏光が得られるという効果がある。
実施の形態1に係る平面導波路の一構成例を示す図である。 実施の形態1に係る平面導波路のy−x平面図である。 実施の形態1に係る平面導波路のz−x平面図である。 コア1の温度分布を示す図である。 コア1の屈折率分布を示す図である。 固有モードのビーム幅と異なるビーム幅を持つ光のコア1内の伝搬形状を示す図である。 図6の断面A−Aにおける光強度を示す図である。 固有モードのビーム幅と同じビーム幅をもつy偏光、及び固有モードのビーム幅と異なるビーム幅をもつx偏光の伝搬形状を示す図である。 固有モードのビーム幅と同じビーム幅をもつy偏光、及び固有モードのビーム幅より小さいビーム幅をもつx偏光の伝搬形状を示す図である。 実施の形態1に係る平面導波路における、空隙4の他の構成例を示す図である。 実施の形態1に係る平面導波路において、空隙4をスリット形状としたときの構成例を示す図である。 図11に示した平面導波路のy−x平面図である。 図11に示す平面導波路における光の伝搬形状を示す図である。 空隙4をスリット形状にしたときの他の構成例を示す図である。 実施の形態2に係るリッジ型平面導波路の一構成例を示す図である。 実施の形態2に係るリッジ型平面導波路の一構成例を示す図である。 実施の形態3に係るレーザ増幅器の一構成例を示す図である。 実施の形態3に係るレーザ増幅器のz−x平面図である。 実施の形態3のレーザ増幅器の他の構成例を示す図である。 コア1の冷却方法の他の例を示す図である。 実施の形態4に係るレーザ発振器の一構成例を示す図である。
実施の形態1
図1は、実施の形態1に係る平面導波路の一構成例を示す図である。
本平面導波路は、コア1(コアの一例)、クラッド2a(クラッドの一例)及び2b(クラッドの一例)、ヒータ3(発熱源の一例)、空隙4(損失部の一例)、ファン5a(冷却器の一例)及び5b(冷却器の一例)を備える。ここで、a、bは、同じ機能を有する構成要素に付与している。a、bを省略して数字を示す場合は、a及びbの両方を示すものとする。
図1において、レーザ光の伝搬方向である光軸がz軸であり、コア1の側面方向がx軸であり、コア1の厚さ方向がy軸である。
コア1は、x偏光(TE偏光の一例)及びy偏光(TM偏光の一例)を含む光が入射され、等方性のレーザ媒質を有する平板状のコアである。ここで、TE偏光とは、入射面に対して電界成分が垂直である光をいう。TM偏光とは入射面に対して電界成分が平行である光をいう。平面導波路における入射面は、y−z平面である。等方性のレーザ媒質とは、結晶構造が等方性であるレーザ媒質である。コア1のレーザ媒質において、信号光であるレーザ光が入射され、入射されたレーザ光の電界に対して平行な応力に対する光弾性係数とレーザ光の電界に対して垂直な応力に対する光弾性係数とが異なる。コア1のレーザ媒質としては、例えば、リン酸ガラス、ケイ酸ガラス、フッ化物ガラス、YAG、YGAG、セラミックYAG、セラミックLu2O3などが用いられる。
クラッド2aは、コア1の上面に設けられた平板状のクラッドである。クラッド2aは、等方性媒質であり、コア1の屈折率より小さい屈折率を持つ。クラッド2bとしては、例えば、リン酸ガラス、ケイ酸ガラス、フッ化物ガラス、YAG、YGAG、セラミックYAG、セラミックLu2O3、SiO2膜、Ta2O5膜、Al2O3膜、MgF2膜などが用いられる。クラッド2aとコア1間の屈折率差により、コア1の端面から入射された光は、クラッド2aとコア1間の境界面で全反射し、光はコア1内に閉じ込められる。
クラッド2bは、コア1の下面に設けられた平板状のクラッドである。クラッド2bは、等方性媒質であり、コア1の屈折率より小さい屈折率を持つ。クラッド2bとしては、例えば、リン酸ガラス、ケイ酸ガラス、フッ化物ガラス、YAG、YGAG、セラミックYAG、セラミックLu2O3SiO2膜、Ta2O5膜、Al2O3膜、MgF2膜などが用いられる。クラッド2bとコア1間の屈折率差により、コア1の端面から入射された光は、クラッド2bとコア1間の境界面で全反射し、光はコア1内に閉じ込められる。
ヒータ3は、コア1に熱を与えるヒータである。ヒータ3は、コア1に発熱量Qを与える。Qはコア1に与える単位体積当たりの熱量である。図1では、クラッド2bを介して熱を与えているが、クラッド2aを介してコア1に熱を与えるようにしても良いし、クラッド2a及び2bの両方を介してコア1に熱を与えるようにしても良い。
空隙4は、コア1に設けられた空隙である。
図2は、実施の形態1に係る平面導波路のy−x平面図である。
平面導波路の厚さ方向(y軸方向)に対して、同じ方向に、空隙4は設けられている。空隙4には空気が存在する。空気とコア1とは屈折率が異なるため、コア1と空隙4との境界面において光は反射される。したがって、空隙4は、コア1内を伝搬する光に損失を与える。コア1と空隙4との境界面は、光学研磨されていない粗し面としても良い。伝搬する光は、その粗し面で乱反射するため、損失をより大きくできる。
また、ここでは、光を反射させる構成として、空隙4に空気が充填されている例を示したが、コア1と異なる屈折率を持てば、空気の代わりに、他の材料が空隙4に充填されても良い。例えば、空隙4に光を吸収する材料を充填して、損失を与えるようにしても良い。また、空隙4の代わりに、コア1において結晶格子の規則性を乱す格子欠陥部を設け、その部分で光を反射させるようにしても良い。
ファン5は、コア1の側面を冷却するファンである。ファン5の代わりに、ヒートシンクを用いて、コア1の側面から熱を逃がす構成にしても良い。
まず、コア1内で生じる熱レンズ効果について説明する。
図3は、実施の形態1に係る平面導波路のz−x平面図である。図3において、点線の矢印は、ファン5により放熱される熱を示している。レーザ光7は、コア1に入射するレーザ光であり、x偏光及びy偏光を含む。
ヒータ3は、クラッド2bを介してコア1に熱を与えている。ファン5は、コア1の側面を冷却している。これにより、コア1の温度分布は、中央部の温度が高く、側面部の温度が低い分布になる。
図4は、コア1の温度分布を示す図である。縦軸が温度を示し、横軸がx方向の位置を示す。コア1は、厚さが薄いため、y軸方向には一様な温度分布を持つと仮定できる。つまり、yの位置が変わっても、コア1の温度分布は、図4と同じになる。コア1の側面をファン5が冷却しているため、中央部の温度が高く、側面部の温度が低い温度分布になる。コア1内の温度分布は、以下の式(1)から式(3)で表される。
Figure 0006447342
Figure 0006447342
Figure 0006447342
ここで、Tは、コア1の平均温度、Tは、コア1の側面の温度、ΔT(x)は、Tとxにおけるコア1の温度との温度差、xは、x方向におけるコア1の中心からの距離、Kは、コア1の熱伝導率、dは、コア1のx方向の長さ、Qは、コア1に与えられる単位体積当たりの熱量である。
コア1に、位置に依存しない一様な熱量Qを与え、光軸6に対して対称に、コア1の側面を冷却した場合、式(1)から式(3)に示されるように、コア1の温度分布は、距離xに対して二乗分布になる。
その場合のコア1の屈折率分布は、式(4)から式(7)で表される。式(4)は、x偏光に対する屈折率の式であり、式(5)は、y偏光に対する屈折率の式である。式(6)は、熱応力σyyの式である。式(7)は、式(6)で用いられる係数Msの式である。
Figure 0006447342
Figure 0006447342
Figure 0006447342
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ここで、屈折率nに対する添え字xは、x偏光を示し、添え字のyは、y偏光を示す。dn/dTは、温度変化に対する屈折率変化であり、σyyは、y軸に垂直なx−z面におけるy方向の熱応力である。σzzは、z軸に垂直なx−y面におけるz方向の熱応力である。νはポアソン比であり、Kは熱伝導係数であり、αは熱膨張係数であり、Eはヤング率である。コア1のレーザ媒質は、x軸に垂直なy−z面において温度分布が一定であるので、x軸に垂直なy−z面においてx方向の熱応力は生じず、σxx=0である。一方で、σyy及びσzzは、コア1の温度分布がx軸方向に依存しており、y軸方向とz軸方向には温度依存性がなく、温度に対して対称であるため、σyy=σzzである。Bperは、偏光の電界方向に対して垂直方向の光弾性係数である。Bparaは、偏光の電界方向に対して平行方向の光弾性係数である。x偏光の場合、電界はx軸方向であるから、x軸方向と垂直方向であるy軸及びz軸の光弾性係数は、Bperである。したがって、式(4)において、σyy及びσzzの係数は、Bperである。y偏光の場合、電界はy軸方向であるから、y軸の光弾性係数は、Bparaであり、y軸と垂直であるz軸方向の光弾性係数は、Bperである。したがって、式(5)において、σyyの係数は、Bparaであり、σzzの係数は、Bperである。
コア1のレーザ媒質において、BperとBparaとが異なるため、式(4)と式(5)とでσyyの係数が異なる。このため、コア1において、x偏光に対する屈折率分布とy偏光に対する屈折率分布とは異なる。
コア1が、二乗温度分布を有する場合、式(4)から式(7)から分かるように、屈折率も距離xに対して二乗分布になる。この屈折率分布を、二乗屈折率分布という。
図5は、コア1の屈折率分布を示す図である。
実線はx偏光に対する屈折率分布であり、点線はy偏光に対する屈折率分布である。コア1において、x偏光の屈折率分布と、y偏光の屈折率分布とは異なることが分かる。これは、上記で述べたように、式(4)及び式(5)において、σyyの係数が異なるためである。σyyは、式(6)に示されるように、距離xに対して二乗の関数になっており、二乗屈折率を生じさせる。
ここでは、コア1の温度分布が二乗分布である場合を説明したが、x偏光に対する屈折率分布とy偏光に対する屈折率分布とが異なれば、他の温度分布であっても良い。ただし、コア1が二乗屈折率分布を有する場合、コア1の光の伝搬は、レンズのみで構成された伝搬系と同等になり、コア1からレーザ光が出力される場所に適切なレンズを設置するだけで、容易に平行光にすることが可能である。上記のように、コア1が二乗屈折率分布を有する場合、コア1から出射される光の波面はレンズのみで構成された伝搬系と同等の波面になるため、適切なレンズで集光することにより、波面の曲率を無限大に(波面を平面に)出来るためファイバへ結合できるという利点がある。
次に、実施の形態1に係る平面導波路の動作について説明する。入射される光のビーム幅が固有モードと異なる場合と、固有モードと同じである場合とに分けて説明する。固有モードとは、ビーム幅が変化しない伝搬モードである。ビーム幅とは、ビームの強度分布がガウス分布に従うとしたときに、強度が中心値の1/eとなるビーム幅である。
レーザ光が固有モードと異なるビーム幅でコア1に入射した場合、コア1が持つ二乗屈折率分布により、入射された光は、コア1の中で集光を繰り返しながら伝搬する。入射される光は、x偏光成分とy偏光成分の両方を有する。
x、yの各偏光に対する集光位置L(j=x、y)は、式(8)で表される。
Figure 0006447342
ここで、nは、コア1のx=0の屈折率である。nは、式(4)及び式(5)で与えられる。
式(8)により、入射される光がx偏光か、y偏光かによって、集光位置が異なることがわかる。これは、x偏光とy偏光とで屈折率分布が異なるためである。
図6は、固有モードのビーム幅と異なるビーム幅を持つ光のコア1内の伝搬形状を示す図である。図6において、8はx偏光の伝搬形状であり、9はy偏光の伝搬形状である。
図6に示すように、x偏光は、周期的に集光を繰り返しながら伝搬する。コア1における二乗屈折率分布のため、位置xにより偏光の屈折率が異なり、コア中心部から離れた位置では屈折率が低く、コア中心部では屈折率が高い。このため、コア中心部から離れた位置に比べて、コア中心部では光が進みにくい。したがって、波面が収束する形となり、集光される。一方、集光されたレーザ光は回折による広がりによって、発散され、再び集光される。集光と発散を繰り返し、コア1内の光は伝搬する。
y偏光とx偏光とで集光位置が異なるため、コア1内を伝搬する光は、x偏光とy偏光とで異なる強度分布を持つ。そのため、位置によって、x偏光の強度とy偏光の強度とは異なる。光の強度は光子数に比例する。x偏光の強度とy偏光の強度とが異なる位置に、空隙4が設けられると、その位置において、強度の高い偏光は、空隙4により反射される光子数が多いので、その損失は大きくなる。一方で、強度が低い偏光は、空隙4により反射される光子数が少ないので、その損失は小さくなる。その結果、損失が大きい偏光は伝搬が抑制され、損失が小さい偏光が伝搬することになる。
空隙4は、周期的に設けても良い。周期的に空隙4を設けることにより、x偏光とy偏光との消光比(x偏光とy偏光の強度比)を向上させることができ、より純粋な直線偏光を得ることができる。さらに、空隙4の位置が周期的であると、コア1の加工がしやすいという利点がある。
空隙4は、式(9)または式(10)で示される位置に設けることが好ましい。ここで、gap(x,z)は、空隙4の位置を示す。x偏光とy偏光とは、集光と発散を繰り返しながら進むので、ωとωは、光軸であるz軸方向の位置に依存する。
Figure 0006447342
Figure 0006447342
ここで、ω(z)は位置zにおけるx偏光のビーム幅であり、ω(z)は位置zにおけるy偏光のビーム幅である。
図7は、図6の断面A−Aにおける光強度を示す図である。縦軸が光の強度であり、横軸が、コア1のx軸方向の位置である。実線がx偏光の強度を示し、点線がy偏光の強度を示す。白丸は、空隙4の位置を示す。ωは、x偏光のビーム幅を示し、ωは、y偏光のビーム幅を示す。gap(x,z)は、式(9)を満たす。つまり、y偏光の強度に対してx偏光の強度が著しく小さい位置に、空隙4はある。このため、空隙4は、y偏光に大きな損失を与えるが、x偏光に対してはほとんど損失を与えないことになる。したがって、このような位置に空隙4を設けることにより、伝搬を抑制する偏光に損失を与えつつ、伝搬させる偏光に対しては、その強度が劣化することを防ぐことができる。
次に、固有モードと同じビーム幅を持つ偏光がコア1に入射された場合の動作について説明する。この場合、コア1内でその偏光のビーム幅は変化せずに伝搬する。この場合の固有モードのビーム半幅は、式(11)で与えられる。なお、ビーム半幅は、ビーム幅の2分の1の幅である。
Figure 0006447342
ここで、ω0xは、x偏光の固有モードのビーム半幅、ω0yは、y偏光の固有モードのビーム半幅、λは、入射光の波長、nは、コア1の中心の屈折率である。nは、式(4)と式(5)で与えられる。n2jは、以下の式(12)及び式(13)で表される。
Figure 0006447342
Figure 0006447342
図8は、y偏光の固有モードのビーム幅と同じビーム幅をもつy偏光、及びx偏光の固有モードのビーム幅と異なるビーム幅をもつx偏光の伝搬形状を示す図である。8はx偏光であり、9はy偏光である。空隙4は、y偏光のビーム幅より外側で、x偏光のビーム半幅より内側に位置する。
空隙4はy偏光のビーム幅の外側に位置しているので、y偏光が空隙4により反射される量は小さく、y偏光に対する損失は小さい。これに対して、x偏光のビーム幅の内側に空隙4があり、x偏光は空隙4で反射されるので、x偏光に対する損失は大きくなる。したがって、コア1は、損失の小さいy偏光を選択的に伝搬させることができる。
図8では、一方の偏光成分の固有モードのビーム幅が、もう一方の偏光成分の最小ビーム幅と等しい場合を示したが、一方の偏光成分の固有モードのビーム幅が、最大ビーム幅と等しい場合でも良い。
図9は、固有モードのビーム幅と同じビーム幅をもつy偏光、及び固有モードのビーム幅より小さいビーム幅をもつx偏光の伝搬形状を示す図である。
8は、x偏光であり、9は、y偏光である。空隙4は、x偏光のビーム幅より外側で、y偏光のビーム幅より内側に位置する。
y偏光は、空隙4により反射されるため、損失が生じる。しかし、空隙4は、x偏光のビーム幅の外側にあるため、x偏光が空隙4で反射される光子数は少なく、損失も小さい。したがって、コア1は、損失の小さいx偏光を選択的に伝搬させることができる。
以上の通り、実施の形態1によれば、x偏光及びy偏光を含む光が入射され、熱により熱応力が生じ、熱応力に対して平行方向と垂直方向との光弾性係数が異なる等方性のレーザ媒質からなるコア1を用いる。また、ヒータ3からコア1に熱を与え、コア1の側面をファン5により冷却することにより、中央部の温度が高く、側面部の温度が低いという温度分布をコア1に生じさせる。さらに、コア1内に空隙4を設ける。以上のことにより、コア1は、x偏光とy偏光とで異なる屈折率分布を有することになる。これにより、コア1において、x偏光とy偏光とは、異なる強度分布を持つようになるで、空隙4はx偏光とy偏光とに異なる損失を与えることができる。したがって、実施の形態1の導波路において、損失が大きい偏光の伝搬は抑制され、損失が小さい偏光が伝搬するので、コア1に等方性材料を用いても、直線偏光が得られるという効果がある。
また、等方性媒質のコアおよびクラッドを有する導波路において、クラッドのx−z全面を接着剤や半田等でヒートシンク等に固定する場合、接着力の不均一性によってコアに歪みが生じ、その歪みによる応力がコア内に発生し、予期せぬ屈折率分布がコア内に発生することがある。その場合、TE偏光またはTM偏光のいずれか一方の偏光を有するレーザ光がコアに入射されても、コア内における予期せぬ屈折率分布により、偏光が維持されず、偏光が回転する。その結果、一方の偏光が導波路に入射されても、直線偏光出力が得られないことがある。しかし、実施の形態1の導波路によれば、光軸対して対称な熱分布を生じさせているので、光軸の断面において直交するx軸とy軸とに対して異なる屈折率を発生させることができる。ここで、x軸およびy軸は、屈折率の主軸になる。屈折率の主軸があると、屈折率の主軸と偏光の電界方向が一致するように偏光は維持されるので、本導波路は、歪みによる応力がコア1内に生じ、予期せぬ屈折率分布が生じても、偏光が回転することを抑制し、屈折率の主軸方向に偏光を維持する効果を有する。加えて、コア1内に不要な偏光が発生し、偏光が回転しても不要な偏光方向成分に損失を与えることにより伝搬を抑制することが可能であるため、直線偏光が得られるという効果がある。
なお、ここでは、空隙4の位置について、図1に示す位置を例に説明したが、以下に示す位置に空隙4を設けても良い。
図10は、実施の形態1に係る平面導波路における、空隙4の他の構成例を示す図である。
図10(a)に示すように、クラッド2aの上面および2bの下面からコア1に対して孔をあけて、空隙4を設け、空隙4はコア1を貫通させない構成でも良い。
図10(b)に示すように、空隙4は、コア1及びクラッド2aの片側に設ける構成でも良い。
図10(c)に示すように、クラッド2a及び2bに空隙を設けず、コア1に空隙4を設ける構成でも良い。
図10(d)に示すように、コア1の側面(y−z面)から穴をあけて、空隙4を設ける構成でも良い。
図10(e)に示すように、コア1の片側の側面(y−z面)から穴をあけて、空隙4を設ける構成でも良い。
以上のような構成であっても、コア内の光は空隙4により損失を受け、その損失はx偏光とy偏光とで異なるので、損失が大きい偏光の伝搬は抑制され、損失が小さい偏光が伝搬するという効果が得られる。
上記では空隙4が孔状のものについて説明したが、空隙4は、スリット形状にしても良い。
図11は、実施の形態1に係る平面導波路において、空隙4をスリット形状としたときの構成例を示す図である。
図12は、図11に示した平面導波路のy−x平面図である。
図11に示すようなスリット形状で空隙4を構成することにより、コア1及びクラッド2を、スリットを設けた形で作成し、それらを接合して平面導波路を構成できるので、平面導波路を作成した後に加工する必要がなくなるという利点がある。これにより、加工費等を低減できる。
図13は、図11に示す平面導波路における光の伝搬形状を示す図である。8がx偏光であり、9がy偏光である。スリット形状の空隙4により、x偏光は反射され、その伝搬が抑制されるため、y偏光を選択的に通過させることができる。スリット形状の空隙4は、片方の偏光の伝搬を効果的に抑制するためには、光軸6に対して対称に設けることが望ましいが、必ずしも対称でなくても良い。空隙4をスリット形状にしたことにより狭められたコア1のx方向の幅は、例えばx偏光のビーム半幅より大きく、y偏光のビーム半幅より小さくするように決定する。これによりy方向の伝搬を効果的に抑制できる。
なお、図11では、クラッド2にもスリットを設けているが、コア1にのみ設けるようにしても良い。
図14は、空隙4をスリット形状にしたときの他の構成例を示す図である。図14に示す構成にしても、スリットにより、コア1においてx偏光またはy偏光の伝搬を抑制するので、直線偏光の光を得ることができる。
実施の形態2.
実施の形態1では、コア1の形状が平板状の平面導波路について説明したが、実施の形態2では、コアの形状がリッジ型のリッジ型平面導波路について説明する。導波路構造をリッジ型とすることにより、y軸方向だけでなく、x軸方向にも光を閉じ込めることができる。
図15は、実施の形態2に係るリッジ型平面導波路の一構成例を示す図である。
なお、図15中、図1と同一符号は同一又は相当部分を示し、説明を省略する。実施の形態1と比べて、コア1の代わりに、中央に凸字型の突起部があるコア10を備え、コア10の突起部にクラッド2aが接合されている点が異なる。リッジ型構造とは、中央に凸字型の突起部がある構造をいう。
次に、実施の形態2に係るリッジ型平面導波路の動作について説明する。
ヒータ3及びファン5を用いて、コア1に二乗の温度分布を生じさせ、コア1にx偏光とy偏光とで異なる屈折率分布を生じさせる。これにより、x偏光とy偏光とで異なる強度分布を生じさせ、空隙4により、x偏光に対してとy偏光に対してとで異なる損失を与える。損失が大きい偏光の伝搬を抑制し、損失が小さい偏光を伝搬させ、直線偏光を得る動作については、実施の形態1と同じであるので説明を省略する。
リッジ型平面導波路においてx軸方向にも光を閉じ込める動作について説明する。
図16は、実施の形態2に係るリッジ型平面導波路のy−x平面図である。
図16において、x軸方向の位置によってコア10の厚さは異なる。等価屈折率法を用いて考えると、コア10の厚さが異なると、コア10の等価屈折率は異なる。したがって、コア10は、x軸方向の位置によって屈折率が異なる。
コア10の厚さが薄い部分の等価屈折率をnとし、厚さが厚い部分の等価屈折率をnとする。n<nである。x軸方向の屈折率関係を見ると、nをnが挟み込む関係となっており、y軸方向における、コア10とクラッド2a、2bとの屈折率関係と同様である。
したがって、等価的には、コア10はx軸方向にもクラッドを設けた場合と同様に考えられ、x軸方向にも光が閉じ込められる。
以上のように構成した実施の形態2のリッジ型平面導波路であっても、実施の形態1と同様の効果を奏する。加えて、実施の形態2のリッジ型平面導波路は、y軸だけでなく、x軸方向にも光を閉じ込められるようになるので導波路の伝搬損失を小さくできる。また、リッジ型平面導波路を用いてレーザ増幅器を構成した場合、励起光をコア1のx軸方向にも閉じ込めることができるので、レーザ増幅器の利得を向上させることができる。
実施の形態3.
実施の形態1では、平面導波路について説明したが、実施の形態3では、実施の形態1の平面導波路を用いたレーザ増幅器について説明する。
図17は、実施の形態3に係るレーザ増幅器の一構成例を示す図である。
なお、図17中、図1と同一符号は同一又は相当部分を示し、説明を省略する。実施の形態1と比べて、励起光光源12を備え、励起光13をコア1に入射し、ファン5a、5bの代わりに、ヒートシンク11a、11bを備えている点が異なる。
ヒートシンク11aは、クラッド2bの下面に設けられ、クラッド2bを介してコア1の熱を排熱するヒートシンクである。ヒートシンク11aは、光軸に対して垂直な面から排熱できる位置であれば、どこに設置しても良い。
ヒートシンク11bは、光軸に対してヒートシンク11aと対称な位置に設けられ、クラッド2bを介してコア1の熱を排熱するヒートシンクである。
励起光光源12は、コア1に励起光13を入射する励起光光源である。励起光光源12には、例えば、半導体レーザやランプなどが用いられる。
次に、実施の形態3に係るレーザ増幅器の動作について説明する。
図18は、実施の形態3に係るレーザ増幅器のz−x平面図である。
励起光光源12は、励起光13をコア1に入射する。励起光13は、コア1内の電子をポンピングさせ、コア1において反転分布状態を形成する。
また、励起光光源12は、励起光13をコア1に入射することによって、コア1に熱を与える。
コア1に生じた熱は、ヒートシンク11a、11bにより、排熱される。ヒートシンク11a、11bは、光軸に対して対称に設けられており、光軸に対して垂直な面から熱を排熱しているので、コア1の温度分布は、中央部の温度が高く、側面部の温度が低い温度分布になる。
コア1に、そのような温度分布が生じると、熱応力により、実施の形態1で説明した屈折率分布が生じる。その結果、x偏光に対する屈折率分布とy偏光に対する屈折率分布は異なる。
したがって、コア1に入射されるレーザ光7は、コア1内において、x偏光に対する強度分布とy偏光に対する強度分布は異なる。また、コア1に入射されるレーザ光7は、コア1において反転分布状態が形成されていることから、誘導放出により、光の強度が増幅される。
コア1に入射された光は増幅されるが、実施の形態1で述べたように、x偏光もしくはy偏光は、空隙4により損失が与えられる。x偏光とy偏光とでは、強度分布が異なるため、空隙4が与える損失も異なる。したがって、利得より損失が大きい偏光の場合、その偏光は伝搬が抑制される。一方で、損失より利得が大きい偏光は、コア1内を増幅するとともに伝搬し、コア1から出力される。
以上のように構成した実施の形態3では、実施の形態1で説明した導波路に、励起光源12から励起光13をコア1に入射することにより、コア1に熱を与えるとともに、電子をポンピングし反転分布状態を形成する。これにより、実施の形態3に係るレーザ増幅器は、偏光を選択して増幅することができ、増幅した直線偏光を出力できる。
また、等方性媒質のコアおよびクラッドを有するレーザ増幅器において、クラッドのx−z全面を接着剤や半田等でヒートシンク等に固定する場合、接着力の不均一性によってコアに歪みが生じ、その歪みによる応力がコア内に発生し、予期せぬ屈折率分布がコア内に発生することがある。その場合、TE偏光またはTM偏光のいずれか一方の偏光を有するレーザ光がコアに入射されても、コア内における予期せぬ屈折率分布により、不要な偏光が発生するため、偏光が維持されず、偏光が回転する。その結果、不要な偏光に対しても誘導放出が発生するため、その分、所望の偏光に対する誘導放出の割合が弱められる。このため、従来のレーザ増幅器では、直線偏光が得られないことがある。しかし、実施の形態3のレーザ増幅器によれば、コア1において光軸対して対称な熱分布を生じさせているので、光軸の断面において直交するx軸とy軸とに対して異なる屈折率を発生させることができる。ここで、x軸およびy軸は、屈折率の主軸になる。屈折率の主軸があると、屈折率の主軸と偏光の電界方向が一致するように偏光は維持されるので、本導波路は、歪みによる応力がコア1内に生じ、予期せぬ屈折率分布が生じても、偏光が回転することを抑制し、屈折率の主軸方向に偏光を維持する効果を有する。加えて、偏光が回転しても、不要な偏光には損失を与えることにより、不要な偏光の光強度を弱めることが可能で、光強度の強い所望の偏光による誘導放出の割合を高めることが可能である。これにより、不要な偏光の増幅は抑制され、所望の偏光が増幅されるので、所望の偏光に対する増幅率を高めつつ、直線偏光出力が得られるという効果がある。
なお、ここでは、x軸方向から、言い換えれば光軸と垂直な方向から、励起光13をコア1に入射する構成について説明したが、他の方向から励起光13をコア1に入射させるようにしても良い。
図19は、実施の形態3のレーザ増幅器の他の構成例を示す図である。光軸と平行な方向から、励起光13をコア1に入射する構成である。
また、コア1の冷却方法としては、ヒートシンク11a、11bに限らず他の方法を用いても良い。
図20は、コア1の冷却方法の他の例を示す図である。ファン5a、5bを用いて、平面導波路の側面を冷却するようにしても良い。
実施の形態4.
実施の形態1では、平面導波路について説明したが、実施の形態3では、実施の形態1の平面導波路を用いたレーザ発振器について説明する。
図21は、実施の形態4に係るレーザ発振器の一構成例を示す構成図である。
なお、図21中、図1と同一符号は同一又は相当部分を示し、説明を省略する。実施の形態3と比べて、共振器として全反射ミラー14、出力ミラー15を備え、レーザ光7を入射していない点が異なる。
全反射ミラー14は、光軸に対して垂直な面に設けられ、入射してきた光を全反射するミラーである。
出力ミラー15は、入射してきた光を反射率1未満で反射し、一部の光を透過するミラーである。出力光16は、出力ミラーより透過してきた光である。
次に、実施の形態4に係るレーザ発振器の動作について説明する。
励起光光源12は、コア1の側面に励起光13を出力する。コア1は、励起光13が入射されることにより、電子がポンピングされ、反転分布状態が形成される。その後、電子が励起状態から基底準位に遷移するときに、発光が起こる。発光により、コア1では誘導放出が生じ、光が増幅されるとともにコア1を伝搬する。コア1が発した光が全反射ミラー14と出力ミラー15とで反射されることで、コア1に戻される。コア1に光が反射されて戻ることで、反射された光が増幅される。全反射ミラー14と出力ミラー15で構成される共振器内の周回の利得が、出力ミラー15の透過率を含む、共振器内の周回の損失を上回ればレーザ発振が起こり、出力ミラー15から出力光16が出力される。
このとき、実施の形態1で説明したように、空隙4によるコア1内の各偏光に損失が与えられる。損失が大きい偏光は、伝搬が抑制されるので発振せず、損失が小さい偏光に対して発振するので、本レーザ発振器からは、直線偏光が出力される。
以上のように構成した実施の形態4では、実施の形態3で説明したレーザ増幅器に対して、全反射ミラー14と出力ミラー15とを設けることで共振器を構成し、直線偏光を出力することができる。
1 10 コア、2a 2b クラッド、3 ヒータ 4 空隙 5a 5b ファン、6 光軸、7 レーザ光、8 x偏光、9 y偏光 11a 11b ヒートシンク 12 励起光光源、 13励起光、14 全反射ミラー、15 出力ミラー、16 出力光。

Claims (8)

  1. TE偏光及びTM偏光を含む光が入射され、前記光の電界に対して平行な応力に対する光弾性係数と前記光の電界に対して垂直な応力に対する光弾性係数とが異なる等方性のレーザ媒質を有し、入射された前記光に対し、TE偏光とTM偏光とで異なる損失を与える損失部を有するコアと、
    前記コアの上面及び下面に接合され、前記コアより屈折率の低い媒質からなるクラッドと、
    前記コアに位置に依存しない一様な熱を与える発熱源と、
    前記光の光軸に対して対称に設けられ、前記光軸と垂直な方向から前記コアの側面部を冷却する冷却器と、
    を備えた平面導波路。
  2. 前記コアの側面方向における温度分布が二乗分布である請求項1記載の平面導波路。
  3. 前記コアに周期的に前記損失部を設けた請求項1または請求項2に記載の平面導波路。
  4. 前記損失部は、空隙である請求項1から請求項のいずれか1項に記載の平面導波路。
  5. 前記損失部は、スリットである請求項1から請求項のいずれか1項に記載の平面導波
    路。
  6. 前記コアはリッジ構造を有し、前記コアと前記クラッドとでリッジ型平面導波路を構成する請求項1から請求項のいずれか1項に記載の平面導波路。
  7. 平面導波路を用いたレーザ増幅器であって、
    TE偏光及びTM偏光を含む光が入射され、前記光の電界に対して平行な応力に対する光弾性係数と前記光の電界に対して垂直な応力に対する光弾性係数とが異なる等方性のレーザ媒質を有し、入射された前記光に対し、TE偏光とTM偏光とで異なる損失を与える損失部を有するコアと、
    前記コアの上面及び下面に接合され、前記コアより屈折率の低い媒質からなるクラッドと、
    前記コアに励起光を入射するとともに、位置に依存しない一様な熱を与える励起光光源と、
    前記光の光軸に対して対称に設けられ、前記光軸と垂直な方向から前記コアの側面部を冷却する冷却器と、
    を備えたレーザ増幅器。
  8. 平面導波路を用いたレーザ発振器であって、
    TE偏光及びTM偏光を含む光が入射され、前記光の電界に対して平行な応力に対する光弾性係数と前記光の電界に対して垂直な応力に対する光弾性係数とが異なる等方性のレーザ媒質を有し、入射された前記光に対し、TE偏光とTM偏光とで異なる損失を与える損失部を有するコアと、
    前記コアの上面及び下面に接合され、前記コアより屈折率の低い媒質からなるクラッドと、
    前記コアに励起光を入射するとともに、位置に依存しない一様な熱を与える励起光光源と、
    前記光の光軸に対して対称に設けられ、前記光軸と垂直な方向から前記コアの側面部を冷却する冷却器と、
    前記光軸に対して垂直な面に設けられ、前記コアから出射される光を全反射する全反射ミラーと、
    前記全反射ミラーと向かい合って設けられ、前記コアから出射される光を反射し、一部を透過する出力ミラーと、
    を備えたレーザ発振器。
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