JP6446935B2 - 車両のシフト制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シフトレンジを設定するレバー部材を備えた車両のシフト制御装置に関する。
車両の運転席と助手席との間には、シフトレンジを設定するためのシフト装置が設けられる。シフト装置には、シフトレバー,チェンジレバー,セレクトレバー等と呼ばれるレバー部材の操作状態(シフト位置)を検出するセンサが設けられ、センサで検出された情報を電気的に変速機やモータ等へと伝達するシフトバイワイヤ式のものが存在する(例えば特許文献1参照)。また、近年では、シフト操作後に基準位置(ホームポジション)へ自動復帰する所謂モーメンタリ式のシフト装置が普及している。
特開2008−155727号公報
シフト装置は運転席と助手席との間に設けられるため、運転手以外の乗員によって操作され、運転手が気づかないうちにシフトレンジが変更される虞がある。例えば、信号待ちなどで一時的に停車している間に、子供がいたずらをしてレバー部材を操作したり助手席の乗員の荷物が誤ってレバー部材に触れたりした場合、運転手がそのことに気がつかない可能性がある。特にモーメンタリ式のシフト装置の場合は、操作時以外ではレバー部材が基準位置にあるため、シフトレンジが変更されたか否かをレバー部材の位置から判断することができない。そのため、信号待ちでの停車中に、運転手以外の乗員による誤ったシフト操作によってシフトレンジが変更されたとしても、運転手がそれに気づかないまま発進してしまう虞がある。
本件は、上記のような課題に鑑み創案されたものであり、運転手の意図に反したシフトレンジの変更を防いで安全性を向上させることができるようにした、車両のシフト制御装置を提供することを目的の一つとする。なお、この目的に限らず、後述する発明を実施するための形態に示す各構成により導かれる作用効果であって、従来の技術によっては得られない作用効果を奏することも本件の他の目的として位置づけることができる。
(1)ここで開示する車両のシフト制御装置は、運転席と助手席との間に設けられ、運転手の手動操作により基準位置から一方向へ動いてシフトレンジに対応したシフト位置を選択した後、前記基準位置に自動復帰するレバー部材を備える。また、前記レバー部材で選択された前記シフト位置を検出する検出手段と、前記レバー部材の操作部の頂面に設けられ、前記レバー部材に対する接触を検出する第一接触センサと、前記操作部のうち前記一方向とは逆側の側面に設けられ、前記レバー部材に対する接触を検出する第二接触センサと、前記操作部のうち前記一方向側の側面に設けられ、前記レバー部材に対する接触を検出する第三接触センサとを備える。さらに、所定の許可条件が成立している間に、前記検出手段で検出された前記シフト位置に対応した前記シフトレンジに設定してパワートレインを制御する制御手段を備える。前記許可条件には、前記第一接触センサにより前記接触が検出されるとともに前記第二接触センサにより前記接触が検出され、かつ、前記第三接触センサにより前記接触が検出されないことが含まれる。
(2)前記レバー部材は、前記一方向とは逆側の側面に凹設された凹部を有することが好ましい。この場合、前記第二接触センサは、前記凹部に設けられることが好ましい
開示の車両のシフト制御装置によれば、運転手の意図に反したシフトレンジの変更を防ぐことができ、車両の安全性を高めることができる。
一実施形態に係る車両のシフト制御装置の構成を示すブロック図である。 図1のシフト制御装置の要部構成を示す模式図であり、(a)はレバー部材の正面図、(b)はレバー部材の斜視図、(c)はシフト位置を説明する図である。 図1のシフト制御装置で実行される制御内容を例示するフローチャートである。
以下、図面により実施の形態について説明する。なお、以下に示す実施形態はあくまでも例示に過ぎず、以下の実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。以下の実施形態の各構成は、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができるとともに、必要に応じて取捨選択することができ、あるいは適宜組み合わせることが可能である。
以下の説明では、車両の進行方向を前方、逆側を後方とし、前方を基準に左右を定める。また、重力の方向を下方とし、その逆を上方として説明する。本実施形態では、右ハンドル車両に適用されたシフト制御装置について説明する。したがって、車両の右側に運転席,左側に助手席が設けられる。
[1.装置構成]
図1及び図2(a)に示すように、本実施形態に係るシフト制御装置1は、シフトバイワイヤ式のシフト装置10と、シフト装置10に設けられた複数のセンサからの出力に基づいて車載のパワートレイン2を制御する制御装置20(制御手段)とを備える。制御対象となるパワートレイン2は、例えば、エンジンと駆動軸との間に設けられる変速機やクラッチ,モータジェネレータ,モータジェネレータと駆動軸との間に設けられるトランスアクスルが挙げられる。
シフト装置10は、運転席3と助手席4との間に設けられる。シフト装置10は、運転手の手動操作によりシフトレンジに対応したシフト位置を選択するレバー部材11と、レバー部材11で選択されたシフト位置を検出するポジションセンサ15(検出手段)とを有する。シフト装置10とパワートレイン2とは制御装置20を介して電気的に接続され、レバー部材11への操作入力に対応する情報が電気的にパワートレイン2へと伝達される。
図2(a)〜(c)に示すように、シフト装置10のレバー部材11は、シフト操作後に基準位置H(ホームポジション)へ自動復帰する、いわゆるモーメンタリ動作を行うジョイスティック式のシフトレバーである。このレバー部材11には、操作位置に関わらず、運転手の手が離れると自動的に基準位置Hへと戻るような復帰機構(例えばバネ機構)が組み込まれている。また、このレバー部材11で選択されるシフト位置は、図2(c)に示すように、基準位置Hから右方向(一方向)に離れた位置において、前後方向(一方向に垂直な方向)に並ぶように配置される。本実施形態のレバー部材11では、Dレンジに対応するD位置,ニュートラルレンジに対応するN位置,リバースレンジに対応するR位置の三種類のシフト位置が、直線状に配置される。
ここで、レバー部材11の可動範囲に対応する案内経路13の形状を、図2(c)に示す。この案内経路13は、例えばシフト装置10に内蔵される板状のガイド部材において、二本の長孔をT字状に繋いだ形状に穿孔形成されたものである。レバー部材11の基端側は、ガイド部材の案内経路13の内側を貫通するように設けられる。したがって、レバー部材11の移動方向,移動量は、案内経路13によって制限される。
案内経路13は、基準位置Hから右方向に延びる第一経路13aと、前後方向に延びて中央で第一経路13aと繋がった第二経路13bとを有する。レバー部材11で選択される三種類のシフト位置は、少なくとも第二経路13b上に配置される。
本実施形態では、変速機のニュートラル(中立)状態に対応する位置(N位置)が、第一経路13aと第二経路13bとの交点となる位置(第二経路13bの中央部)に設定される。一方、第二経路13bの前部(前端部),後部(後端部)のそれぞれには、Rレンジ,Dレンジに対応したシフト位置(R位置,D位置)が設けられる。第一経路13aは、シフト位置の選択を「開始」するための操作方向に、レバー部材11をガイドする役割を担う。これに対し、第二経路13bは、具体的なシフト位置を「選択」するための操作方向に、レバー部材11をガイドする役割を担う。
例えば、運転手の手動操作によって、レバー部材11が基準位置Hから第一経路13aに沿って基準位置Hから右方向(一方向)へ動かされると、シフト位置がニュートラルの状態とみなされ、パワートレイン2のシフトレンジに対応したシフト位置を選択可能な状態となる。その後続けて、レバー部材11が第二経路13bに沿って後方へ動かされるとD位置が選択され、レバー部材11が前方へ動かされるとR位置が選択される。このように、レバー部材11によるシフト位置の選択は、基準位置Hから一方向へ動かされたのちに実施される。
シフト装置10は、レバー部材11に対する接触を検出する複数(ここでは五つ)の接触センサ14a〜14eを備える。接触センサ14a〜14eは、例えば人体の接触により静電容量が増加する静電センサ(静電スイッチ,静電容量センサとも呼ばれるもの)であり、静電容量の増加量から人体が接触しているか否かを検出する。接触センサ14a〜14eでの検出結果は、制御装置20へ出力される。
本実施形態では、レバー部材11のうち、操作部11Hの頂面11aと両側面11b,11dとに接触センサ14a〜14eが配置される。ここでいう操作部11Hとは、運転手がレバー部材11を手動操作するときに握る部分(レバー部材11の上端部)であり、シフトノブ,取っ手,グリップなどと呼ばれる部分である。本実施形態では、レバー部材11全体が操作部11Hであるものを例示する。
操作部11Hの頂面11aは、レバー部材11の最も上部に位置して上方に向いた面であり、運転手がレバー部材11を手動操作する場合に親指や人差し指が接触する部分である。図2(a)及び(b)に示すように、レバー部材11の操作部11Hの頂面11aには、接触センサ14a(以下、第一接触センサ14aという)が配置される。なお、第一接触センサ14aは、他の接触センサ14b〜14eよりも大きく、頂面11aの広範囲に設けられる。
操作部11Hの左側面11bは、レバー部材11の操作部11Hのうち助手席側に向いた面である。すなわち、操作部11Hの左側面11bは、レバー部材11の基準位置Hからの移動方向(右方向)とは逆側の側面であり、運転手がレバー部材11を手動操作する場合に中指,薬指,小指や手のひらが接触する部分(運転手がレバー部材11を引き寄せる際に触れる部分)である。この左側面11bには、二つの接触センサ14b,14c(以下、これらを第二接触センサ14b,14cという)が間隔をあけて上下に並んで配置される。
本実施形態のレバー部材11は、この左側面11bに凹設された二つの凹部17b,17cを有する。二つの凹部17b,17cは、互いに間隔をあけて上下に並んで設けられ、指の形に合うように、側面視で横長の略楕円形状や略矩形状に形成される。これにより、操作部11Hの左側面11bには凹凸が設けられることになる。二つの第二接触センサ14b,14cは、これら凹部17b,17cの位置にそれぞれ配置される。
操作部11Hの右側面11dは、レバー部材11の操作部11Hのうち運転席側に向いた面である。すなわち、操作部11Hの右側面11dは、レバー部材11の基準位置Hからの移動方向(右方向)側の側面であり、運転手がレバー部材11を手動操作する場合にほとんど触れることのない部分である。この右側面11dには、二つの接触センサ14d,14e(以下、これらを第三接触センサ14d,14eという)が間隔をあけて上下に並んで配置される。
本実施形態のレバー部材11は、この右側面11dに凹設された二つの凹部17d,17eを有する。二つの凹部17d,17eは、左側面に設けられる凹部17b,17cと同様、互いに間隔をあけて上下に並んで設けられ、指の形に合うように、側面視で横長の略楕円形状や略矩形状に形成される。すなわち、レバー部材11は左右対称であって、操作部11Hの右側面11dにも凹凸を有する。二つの第三接触センサ14d,14eは、これら凹部17d,17eの位置にそれぞれ配置される。
また、本シフト装置10は、レバー部材11とは別機構で設けられたパーキングスイッチ12を備える。パーキングスイッチ12は、レバー部材11の近傍に別体で設けられ、レバー部材11に対する操作とは別の操作(スイッチを押す操作)によりオンオフが切り替えられる。パーキングスイッチ12は、車速がゼロの状態で運転手により一度押される(オン操作される)と、パーキング(P)レンジに対応したシフト位置(P位置)が選択される。これにより、車両にはパーキングブレーキがかかり、駐車することができる。
ポジションセンサ15は、レバー部材11で選択されたシフト位置を検出するシフト位置検出手段であり、検出したシフト位置を制御装置20へ出力する。
また、車両のインストルメントパネル(図示略)には、車両の状態を表示するメータ及びディスプレイが設けられる。メータは、例えば速度計やエンジン回転速度計などであり、ディスプレイは、選択されているシフトレンジや現在の走行モード,燃費や電池残量や燃料残量等を表示する表示手段である。メータ及びディスプレイの表示内容は、制御装置20により制御される。
制御装置20は、車両に搭載される各種装置を統合制御する電子制御装置であり、周知のマイクロプロセッサやROM,RAM等を集積したLSIデバイスや組み込み電子デバイスとして構成される。制御装置20は、車両に設けられた車載ネットワークの通信ラインに接続される。本実施形態では、ポジションセンサ15及び複数の接触センサ14a〜14eでの検出結果に基づいて行われるシフト制御について説明する。
[2.制御構成]
シフト制御とは、所定の許可条件の成否を判定し、シフトレンジを設定して、パワートレイン2をシフトレンジに応じた状態にする制御である。制御装置20には、このようなシフト制御を実施するための機能要素として、判定部21及びレンジ制御部22が設けられる。これらの各要素は電子回路(ハードウェア)によって実現してもよく、ソフトウェアとしてプログラミングされたものとしてもよいし、あるいはこれらの機能のうちの一部をハードウェアとして設け、他部をソフトウェアとしたものであってもよい。
判定部21は、車両が右ハンドル車両か左ハンドル車両かを判定するとともに、所定の許可条件が成立したか否かを判定するものである。右ハンドル車両か左ハンドル車両かの判定は、例えばステアリングの位置から判断可能である。なお、この判定については、予め制御装置20に右ハンドル車両か左ハンドル車両かを記憶させておくことで省略可能である。
許可条件は、例えば以下の条件1及び2が共に成立し、好ましくは条件3も成立することである。本実施形態の許可条件は、条件1〜3の全てが成立することとする。
条件1:操作部11Hの頂面11aに対する接触がある
条件2:操作部11Hの助手席側の側面に対する接触がある
条件3:操作部11Hの運転席側の側面に対する接触がない
判定部21は、これら条件1〜3の全てが成立する場合は、許可条件が成立していると判定し、条件1〜3の何れか一つでも成立しない場合は、許可条件が成立しないと判定する。ここでの判定結果は、レンジ制御部22に伝達される。
本実施形態では、判定部21は、第一接触センサ14aで接触が検出された場合に条件1が成立すると判定し、第一接触センサ14aで接触が検出されない場合に条件1が成立しないと判定する。また、判定部21は、二つの第二接触センサ14b,14cで共に接触が検出された場合に条件2が成立すると判定し、二つの第二接触センサ14b,14cのうち少なくとも一方では接触が検出されない場合に条件2が成立しないと判定する。
また、判定部21は、第三接触センサ14d,14eの少なくとも一方では接触が検出されない場合に条件3が成立すると判定し、二つの第三接触センサ14d,14eで共に接触が検出された場合に条件3が成立しないと判定する。なお、本実施形態における「接触センサ14a〜14eで接触が検出される」とは、各部位における静電容量の増加量がそれぞれ所定値以上になることである。この所定値は、全ての部位において共通の値であってもよいし、部位毎に異なる値が設定されていてもよい。
レンジ制御部22は、上記の許可条件の成否に応じてシフトレンジを設定し、パワートレイン2を制御するものである。具体的には、レンジ制御部22は、許可条件が成立している間に選択されたシフト位置に対応したシフトレンジを設定し、そのシフトレンジに応じてパワートレイン2を制御する。すなわち、レンジ制御部22は、許可条件が成立している間になされた操作は有効である(運転手によるシフト操作である)ものと判断して、ポジションセンサ15で検出されたシフト位置に対応したシフトレンジになるようにパワートレイン2を制御する。
一方、レンジ制御部22は、許可条件が成立しない場合に、シフトレンジの変更を禁止し、現状のシフトレンジを維持するようにパワートレイン2を制御する。つまり、許可条件が成立しなければ、ポジションセンサ15で検出されたシフト位置が現状のシフト位置から変わった場合であっても実際のシフトレンジは変更されない。言い換えると、レンジ制御部22は、許可条件が成立しない間になされた操作は無効である(運転手によるシフト操作ではない)ものと判断して、現状のシフトレンジを保持する。
なお、本実施形態のレンジ制御部22は、パワートレイン2の制御に併せてディスプレイに表示するシフトレンジも制御する。すなわち、レンジ制御部22は、許可条件が成立している間になされた操作は有効であるものと判断して、ポジションセンサ15で検出されたシフト位置を表示する。これに対し、許可条件が成立しない間になされた操作は無効であるものと判断して、現状の表示を維持する。
[3.フローチャート]
図3は、シフト制御の手順の一例を説明するためのフローチャートである。このフローチャートは、制御装置20の電源がオンのときに所定の演算周期で繰り返し実施される。
図3に示すように、ステップS10では、接触センサ14a〜14e及びポジションセンサ15で検出された各種情報が制御装置20に入力される。ステップS20〜ステップS55は、判定部21により行われる処理である。
ステップS20では、レバー部材11の操作部11Hの頂面11aに対する接触があるか否かが判定される。この判定は、上記の許可条件のうちの条件1の成否判定に対応する。本実施形態では、第一接触センサ14aで接触が検出された場合に、接触がある(条件1が成立)と判定されてステップS30へ進み、第一接触センサ14aで接触が検出されない場合に、接触がない(条件1が不成立)と判定されてステップS65へ進む。
ステップS30では、車両が右ハンドル車両であるか否かが判定され、右ハンドル車両の場合はステップS40へ進み、左ハンドル車両である場合はステップS45へ進む。
ステップS40では、レバー部材11の操作部11Hの左側面11bに対する接触があるか否かが判定される。この判定は、上記の許可条件のうちの条件2の成否判定に対応する。本実施形態では、二つの第二接触センサ14b,14cで共に接触が検出された場合に、接触がある(条件2が成立)と判定されてステップS50へ進む。一方、二つの第二接触センサ14b,14cのうち少なくとも一つで接触が検出されない場合に、接触がない(条件2が不成立)と判定されてステップS65へ進む。
ステップS50では、レバー部材11の操作部11Hの右側面11dに対する接触があるか否かが判定される。この判定は、上記の許可条件のうちの条件3の成否判定に対応する。本実施形態では、二つの第三接触センサ14d,14eで共に接触が検出された場合に、接触がある(条件3が不成立)と判定されてステップS65へ進む。一方、二つの第三接触センサ14d,14eのうち少なくとも一つで接触が検出されない場合に、接触がない(条件3が成立)と判定されてステップS60へ進む。
ステップS45では、レバー部材11の操作部11Hの右側面11dに対する接触があるか否かが判定される。この判定は、上記の許可条件のうち、左ハンドル車両における条件2の成否判定に対応する。ここでは、二つの第三接触センサ14d,14eで共に接触が検出された場合に、接触がある(条件2が成立)と判定されてステップS55へ進む。一方、二つの第三接触センサ14d,14eのうち少なくとも一つで接触が検出されない場合に、接触がない(条件2が不成立)と判定されてステップS65へ進む。
ステップS55では、レバー部材11の操作部11Hの左側面11bに対する接触があるか否かが判定される。この判定は、上記の許可条件のうち、左ハンドル車両における条件3の成否判定に対応する。ここでは、二つの第二接触センサ14b,14cで共に接触が検出された場合に、接触がある(条件3が不成立)と判定されてステップS65へ進む。一方、二つの第二接触センサ14b,14cのうち少なくとも一つで接触が検出されない場合に、接触がない(条件3が成立)と判定されてステップS60へ進む。
ステップS60では、シフトレンジの変更が許可される。すなわち、レンジ制御部22によって、許可条件が成立している間に、ポジションセンサ15で検出されたシフト位置と対応するシフトレンジが設定され、シフトレンジに応じてパワートレイン2が制御される。ステップS65では、シフトレンジの変更が禁止される。すなわち、レンジ制御部22によって現状のシフトレンジを維持するようにパワートレイン2が制御される。ステップS60又はステップS65の処理が終わると、このフローをリターンする。
[4.作用,効果]
運転手がレバー部材11を操作してシフトレンジを変更するときは、一方向(ここでは運転席側)へレバー部材11を動かす必要があるため、レバー部材11の操作部11Hの頂面11aに加え、操作部11Hのうち一方向とは逆側の側面(ここでは助手席側の側面)11bにも触れることになる。
上述のシフト制御装置1では、レバー部材11の操作部11Hの頂面11aに設けられた第一接触センサ14aで接触が検出されるとともに、レバー部材11の操作部11Hのうち一方向とは逆側の側面11bに設けられた第二接触センサ14b,14cで接触が検出されるということが許可条件に含まれる。そして、許可条件が成立している間に、シフト位置に対応したシフトレンジが設定されてパワートレイン2が制御されるため、運転手の意図に反したシフトレンジの変更を防ぐことができる。これにより、運転手以外(例えば助手席の子供など)によってレバー部材11が動かされたとしても、パワートレイン2のシフトレンジは変更されないため、車両の安全性を高めることができる。
上述のシフト制御装置1では、レバー部材11が凹部17b,17cを備えており、この凹部17b,17cに第二接触センサ14b,14cが設けられるため、運転手が第二接触センサ14b,14cの位置を目視で確認しなくても認識することができる。これにより、安全性を確保しつつレバー部材11の操作性を向上させることができる。
上述のシフト制御装置1では、レバー部材11の操作部11Hのうち一方向側の側面11dにも第三接触センサ14d,14eが設けられ、このセンサ14d,14eにより接触が検出されないことが許可条件に含まれる。そのため、運転手の意図に反したシフトレンジの変更をより効果的に防ぐことができ、車両の安全性をさらに高めることができる。なお、第二接触センサ14b,14cと第三接触センサ14d,14eとは、配置のみが異なりその機能は同一であるため、左ハンドル車両,右ハンドル車両の何れの車両にも、本シフト制御装置1を適用することができる。言い換えると、左ハンドル車両,右ハンドル車両において部品を共通化することができる。
本実施形態では、レバー部材11の操作部11Hの助手席側の側面11bに二つの第二接触センサ14b,14cが設けられ、これら二つの第二接触センサ14b,14cで共に接触が検出されたことを以て、操作部11Hの助手席側の側面11bに接触があると判定する。例えば、助手席の子供がレバー部材11を押した場合であっても、頂面11aの第一接触センサ14aに加え、助手席側の側面11bの二つの第二接触センサ14b,14cの三つの接触センサで同時に接触が検出されなければ、シフトレンジは変更されない。したがって、運転手によるシフト操作であるか否かの識別精度を高めることができ、運転手による操作であればシフトレンジの変更を許可するので、安全性と操作性とを両立することができる。
また、本実施形態では、レバー部材11の操作部11Hの運転席側の側面11dにも二つの第三接触センサ14d,14eが設けられ、これら二つの第三接触センサ14d,14eのうち少なくとも一方で接触が検出されないことを以て、操作部11Hの運転席側の側面11bに接触がないと判定する。そのため、運転手によるシフト操作時に何れか一方のセンサ14d,14eで接触が検出されたとしても、両方のセンサ14d,14eで接触が検出されない限りはシフトレンジの変更が許可される。そして、運転手によるシフト操作時に両方のセンサ14d,14eで接触が検出されることはないため(言い換えると、運転手の手が触れることのない位置にセンサ14d,14eを配置するため)、運転手によるシフト操作であるか否かの識別精度を高めることができ、安全性と操作性とを両立することができる。例えば、助手席の子供がレバー部材11を握って動かした場合、運転席側の側面11dに触れることになり、二つの第三接触センサ14d,14eで接触が検出されることとなる。このような場合は、レバー部材11が動いたとしてもシフトレンジが変更されないため、運転手の意図に反したシフトレンジの変更をより効果的に防ぐことができ、車両の安全性をさらに高めることができる。
[5.その他]
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
上記実施形態では、レバー部材11の操作部11Hに、五つの接触センサ14a〜14eが配置されたものを例示したが、接触センサの個数はこれに限られない。例えば、操作部11Hの頂面11aに二つ以上の接触センサを配置してもよいし、操作部11Hの両側面11b,11dに一つずつ接触センサを配置してもよい。あるいは、操作部11Hの助手席側の側面11b、すなわちレバー部材11の移動方向(一方向)とは逆側の側面11bと、操作部11Hの頂面11aとにそれぞれ接触センサを配置し、一方向側の側面11dの接触センサを省略してもよい。なお、頂面11aに設けられる第一接触センサ14aの大きさが、他の接触センサ14b〜14eと同じであってもよい。
上記実施形態では、所定の許可条件が、条件1〜3の全てが成立することとしたが、許可条件はこれに限られない。例えば、条件3を省略してもよいし、これら以外の条件が追加されていてもよい。また、条件1〜3の成否を上記以外の手法で判定してもよい。例えば、操作部11Hの頂面11aに接触センサを二つ設け、二つの接触センサで共に接触が検出された場合に条件1が成立したと判定する構成としてもよい。また、操作部11Hの左側面11bに設けた二つの接触センサ14b,14cのうち、何れか一つで接触が検出された場合に条件2が成立したと判定する構成としてもよい。また、操作部11Hの右側面11dに設けた二つの接触センサ14d,14eで共に接触が検出されない場合に条件3が成立したと判定する構成としてもよい。なお、接触センサ14a〜14eは、静電センサに限られず、人体が接触しているか否かを検出できるセンサであればよい。また、許可条件から条件3を省略して、レバー部材11の操作部11Hの右側面11dの接触センサ14d,14eの検出結果を制御に反映させない構成としてもよい。
上述のシフト装置10は一例であって、その具体的な構成は上記のものに限られない。例えば、Rレンジ,Nレンジ,Dレンジ以外のレンジが設けられていてもよいし、案内経路13の形状が上記のようにT字状でなくてもよい。上記実施形態では、案内経路13の第一経路13aが基準位置Hから右方向(運転席側)へ延びているが、第一経路13aの基準位置Hからの移動方向はこれに限られず、後方や助手席側であってもよい。
また、上記実施形態では、レバー部材11全体が操作部11Hであるものを例示したが、レバー部材11の形状は特に限定されず、操作部11Hの下方に棒状の部位があってもよい。また、レバー部材11が左右対称でなくてもよく、例えば、操作部11Hの左側面11bにのみ凹部17b,17cが設けられ、右側面11dが凹凸形状となっていなくてもよい。また、凹部17b〜17eを全て省略してもよい。
なお、ディスプレイの制御を行う制御機能を別途設けてもよい。
また、シフト制御装置1に、レバー部材11の動きを機械的にロックするロック機構が設けられていてもよい。この場合、許可条件が成立した場合にロック機構のロックが解除され、許可条件が不成立の場合にロック状態が維持されるようにすることが考えられる。つまり、レバー部材11自体の動きを機械的にロック機構で規制することで、運転手の意図に反したシフトレンジの変更をより効果的に防止することができ、車両の安全性をさらに高めることができる。
1 シフト制御装置
2 パワートレイン
3 運転席
4 助手席
10 シフト装置
11 レバー部材
11H 操作部
11a 頂面
11b 左側面(一方向とは逆側の側面)
11d 右側面(一方向側の側面)
14a 第一接触センサ
14b,14c 第二接触センサ
14d,14e 第三接触センサ
15 ポジションセンサ(検出手段)
20 制御装置(制御手段)
21 判定部
22 レンジ制御部

Claims (2)

  1. 運転席と助手席との間に設けられ、運転手の手動操作により基準位置から一方向へ動いてシフトレンジに対応したシフト位置を選択した後、前記基準位置に自動復帰するレバー部材と、
    前記レバー部材で選択された前記シフト位置を検出する検出手段と、
    前記レバー部材の操作部の頂面に設けられ、前記レバー部材に対する接触を検出する第一接触センサと、
    前記操作部のうち前記一方向とは逆側の側面に設けられ、前記レバー部材に対する接触を検出する第二接触センサと、
    前記操作部のうち前記一方向側の側面に設けられ、前記レバー部材に対する接触を検出する第三接触センサと、
    所定の許可条件が成立している間に、前記検出手段で検出された前記シフト位置に対応した前記シフトレンジに設定してパワートレインを制御する制御手段と、を備え、
    前記許可条件には、前記第一接触センサにより前記接触が検出されるとともに前記第二接触センサにより前記接触が検出され、かつ、前記第三接触センサにより前記接触が検出されないことが含まれる
    ことを特徴とする、車両のシフト制御装置。
  2. 前記レバー部材は、前記一方向とは逆側の側面に凹設された凹部を有し、
    前記第二接触センサは、前記凹部に設けられる
    ことを特徴とする、請求項1記載の車両のシフト制御装置
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