以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る連結ユニット18が取り付けられた紙葉類搬送装置10の概略構成を示す平面図、図2は紙葉類搬送装置10の正面図である。本実施の形態では、紙葉類搬送装置10は、紙幣の投入を受けて遊技者に遊技球(パチンコ球)を貸し出す遊技球貸機3とパチンコ機などの遊技機4とを一組にしたものを、互いが背中合わせになるようにして表裏面に複数組併設収容した遊技機島2内に設けられ、各遊技球貸機3の背面から排出された紙幣6を取り込んで遊技機島2の端部に設けられた金庫5まで搬送する紙幣搬送装置として構成されている。
紙葉類搬送装置10は、紙幣(紙葉類)の搬送路となる搬送管12と、搬送管12内にその延設方向に沿って流れる空気流を発生させる空気流発生装置(ブロア)14とを備えている。紙葉類搬送装置10では、空気流を受けて搬送管12内を移動可能な搬送補助体16を、搬送対象の紙幣より上流側で搬送管12内へ挿入し、該搬送補助体16で搬送管12内の紙幣を後方から押し動かして下流へ搬送するようになっている。
本例では、図2に示すように、遊技機島2の一方の端部に設けられた金庫5の内部に、空気流発生装置14と、紙幣分離・搬送補助体循環装置20が設けてある。紙幣分離・搬送補助体循環装置20は、搬送補助体16を搬送管12内に送り出す搬送補助体挿入装置21の機能と、紙幣6とこれを後方から押し動かして搬送してきた搬送補助体16とを分離してそれぞれを回収する分離回収装置22の機能を備えると共に、回収した搬送補助体16を搬送補助体挿入装置21へ戻して循環させる機能を果たす。分離回収装置22で回収した紙幣6は金庫5内の紙幣収納部7(図1参照)に収容される。
空気流発生装置14の空気吹き出し側(空気吹出通路14a)は搬送補助体挿入装置21の空気流入口側に接続され、搬送補助体挿入装置21の空気流出口側に、搬送管12の始端が接続されている。搬送管12は、搬送補助体挿入装置21の空気流出口側から遊技機島2の他方の端部まで延設された往路12aと、該他方の端部でU字状に折り返すターン部12bと、ターン部12bで折り返した後、往路12aの上方を該往路12aに沿って金庫5まで戻るように延設された復路12cで構成される。復路12cの終端は、分離回収装置22の空気流入口側に接続され、分離回収装置22の空気流出口側に空気流発生装置14の空気吸い込み側(空気吸込通路14b)が接続されている。
空気流発生装置14はモータでファンを回転させることによって空気流を発生させる。空気流発生装置14が発生させた空気流は、空気吹出通路14aから搬送補助体挿入装置21を通じて搬送管12の始端に流れ込み、往路12a、ターン部12b、復路12cを経た後、分離回収装置22、空気吸込通路14bを通じて空気流発生装置14の吸い込み側へ引き込まれるように流れる。
搬送管12の往路12aおよび復路12cは、所定の長さ、たとえば、遊技機島2に併設収容された遊技機4と遊技球貸機3の1セット分の横幅に対応した長さ、を単位に分割されており、これらを連結ユニット18や後述する紙幣取込装置24で必要本数連結することで、遊技機島2の長手方向の長さに応じた経路長に調整できるようになっている。また、施工現場では、搬送管12を必要な長さにその場でカットして使用する。
搬送管12の復路12cの途中には、各遊技球貸機3に対応する位置に、遊技球貸機3の背面から排出された紙幣6を搬送管12内へ取り込む紙幣取込装置24が配設されている。紙幣取込装置24は、遊技機島2の表面側に配置された遊技球貸機3からの紙幣6と、遊技機島2の裏面側に配置された遊技球貸機3からの紙幣6とを取り込むべく、表面用(金庫5から見て右側)の紙幣取込装置24Rと、裏面用(金庫5から見て左側)の紙幣取込装置24Lがある。紙幣取込装置24は、搬送路の一部を成す通路部40(図35参照)を有しており、各紙幣取込装置24の通路部40を間に挟むようにして通路部40と適当な長さにカットされた搬送管12とを繋ぎ合わせて復路12cが形成される。
紙幣取込装置24から搬送管12の復路12c内に取り込まれた紙幣6は、その紙面が搬送管12の延設方向に沿う姿勢で取り込み完了位置に滞在する。この搬送管12(紙幣取込装置24の通路部40)内に取り込まれて滞在している紙幣6を金庫5まで搬送して回収するために搬送補助体16が搬送補助体挿入装置21によって搬送管12内へ送り込まれる。搬送補助体挿入装置21から搬送管12内へ送り込まれた搬送補助体16は、空気流発生装置14が発生させた空気流の作用を受けて往路12a内をターン部12bに向けて移動し、ターン部12bでUターンした後、復路12c内を終端部に向けてさらに移動する。このとき、図3に示すように、搬送管12内の紙幣6を、該紙幣6の後端側から搬送補助体16が押し動かすことで、搬送管12の終端部へ向けて(図中の搬送方向Fへ)紙幣6が搬送される。
紙幣分離・搬送補助体循環装置20、紙幣取込装置24は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などを主要部とする図示省略の制御部に制御されて動作する。本例では、空気流発生装置14は常時作動させておき、制御部は、紙幣取込装置24に設けたセンサが遊技球貸機3の背面から排出された紙幣6を検知すると紙幣取込装置24を作動させて該紙幣6を搬送管12内に取り込む。そして、この取り込み動作が完了したら搬送補助体挿入装置21から搬送補助体16を搬送管12内へ送り込む。すると、この搬送補助体16が空気流の作用を受けて搬送管12内を移動し、紙幣6を後方から押し動かして搬送する。分離回収装置22は搬送補助体16の到来を検知すると紙幣6と搬送補助体16とを分離してそれぞれを回収し、その回収した搬送補助体16は次回の送出に備えて搬送補助体挿入装置21へ案内し、回収した紙幣6は金庫5内の紙幣収納部7へ搬送する、というように動作を制御する。
なお、空気流発生装置14を必要時(たとえば、紙幣取込装置24が遊技球貸機3からの紙幣6を検知した時点からその紙幣を金庫5に搬送し終えるまでの間)のみ動作させるように制御してもよい。
このように、空気流の作用を受けて搬送補助体16が移動し、この搬送補助体16によって紙幣6を後端側から押し動かして搬送するので、紙幣6自体は空気流を受けて推進力を得る必要がない。したがって、空気流を受けるために紙幣6を折り曲げる等の措置を施すことなく、紙幣6を空気流によって搬送することができる。また、搬送補助体16は紙幣6に比べて効率よく空気流から推進力を得ることができるので、効率よく紙幣を搬送することができる。
次に、搬送管12および搬送補助体16の形状について詳細に説明する。
図4は、直線部分(往路12aおよび復路12cの部分)における搬送管12の斜視図を、図5は、同部分の搬送管12の延設方向F(=紙幣の搬送方向F=空気流の流れる方向)に垂直な断面形状を示す断面図である。搬送管12は、厚さ1.5ミリほどの樹脂で形成されている。搬送管12は、たとえば、押し出し成型によって形成される。
搬送管12の直線部分の延設方向Fに垂直な断面の断面形状は、縦長の長方形の左右の側壁の中央部分が外側へ矩形に拡張した形状を成している。詳細には、搬送管12は、上下の壁部31と、左右の側壁部32と、左右の側壁部32の上下方向の中央部分において外側へ矩形に張り出した拡張部33とを備えている。なお、搬送管12の延設方向(搬送方向F)に垂直な略長方形の断面における短辺方向をX方向(もしくは幅方向、左右方向)、長辺方向をY方向(もしくは高さ方向、上下方向)とする。X方向、Y方向それぞれにおいて搬送管12の中心に向かう方向を内側、中心から内壁へ向かう方向を外側と呼ぶものとする。
拡張部33は、搬送管12の内側方向へ立設された分離壁34によって上下2つに区切られている。分離壁34は拡張部33の内壁にT字型の部材を貼り付けて形成されている。
側壁部32には、搬送管の内側方向へ突起した複数本のリブ35が搬送方向に沿って延設形成されている。本例では、側壁部32と拡張部33の境界部に搬送管の内側へ突出するリブ35が搬送方向に沿って形成されている。分離壁34はリブ35と同じ高さになっており、分離壁34の頂部はリブとしての作用を果たす。
側壁部32は、搬送される紙幣6の紙面に対向する一対の内壁となっている。紙幣6は長方形をなしており、搬送管12内を、長辺が搬送方向Fとなる向きで搬送される。言い換えると、紙面が搬送管12の側壁部32に対向しかつ紙幣6の一方の短辺が搬送方向の先端側となり他方の短辺が後端側となる向きで搬送される。
搬送管12の上下の壁部31の間隔Dyは紙幣6の短辺より僅かに長くされている。また、左右の側壁部32(リブ35や拡張部33、分離壁34が形成されていない部分(基準平面部とする))の間隔Dxは21ミリほどに設定されている。左右の側壁部32に設けられた拡張部33はそれぞれ側壁部32(基準平面部)よりも外側へ6ミリほど拡張している。リブ35および分離壁34の頂は、側壁部32(基準平面部)から内側へ約2ミリの高さになっている。リブ35の高さは適宜に設定すればよい。
図6は、搬送補助体16の平面および正面を示している。搬送補助体16は、各部で径が異なる断面円形の柱状を成している。搬送補助体16は、円柱の中心軸が搬送管12のY方向(高さ方向)となるように搬送管12内に挿入されて使用される。搬送補助体16は、上下対象な形状であり、上から順に、頭部16a、頭部よりやや径の小さい首部16b、頭部16aより径が大きい大径部16c、首部16bと同径であって上下の中央に位置する括れ部16d、大径部16c、首部16b、頭部16aを有して構成される。搬送補助体16は、軽量、丈夫であり、たとえば、プラスティックなどにより内部が空洞に形成される。なお、軽量、丈夫であれば、発泡スチロールや押出発泡ポリスチレンなどにより形成されてもよい。
図7は、搬送管12内に搬送補助体16を挿入した状態における、延設方向Fに垂直であって搬送補助体16の中心軸を通る断面を示している。搬送補助体16の各部の径は、搬送管12の内縁形状に対応している。すなわち、搬送補助体16の中心軸を通る断面形状は、延設方向Fと垂直な断面における搬送管12の内縁形状に対応した形状となっており、搬送管12の内側を、内壁との間に所定のクリアランスをあけてほぼ塞ぐ形状になっている。
このように、搬送補助体16は、搬送管12の内縁形状に対応する形状(若干のクリアランスをもってほぼ同一の形状)をなして搬送管12の断面のほぼ全体を塞ぐので、空気流の作用を効率よく受けて移動することができる。さらに搬送補助体16は上流からの空気流が搬送補助体16の下流側へ至るのを防ぎ、下流側での空気流の乱れを抑制する役割を果たす。
紙幣6は、搬送管12内の空気流から作用を受けると側壁部32に張り付く傾向にある。すなわち、紙幣6の一方の紙面とこれに対向する側壁部32との間隔と、他方の紙面とこれに対向する側壁部32との間隔とが均等になることはほとんどなく、いずれかの間隔が他方より狭くなると、空気流の流速は狭い間隔側で広い間隔側より速くなるため、狭い間隔側の気圧が広い間隔側の気圧より低くなり、この気圧差によって紙幣6が狭い間隔側の側壁部32へ吸着・押圧される。そうなると、狭い間隔側の間隔がさらに狭くなり、紙幣6が側壁部32へ張り付き吸着する現象が生じる。
紙幣6が強く側壁部32に張り付くと、搬送補助体16で紙幣6を押し動かして搬送することが難しくなるが、上記のように搬送補助体16はその下流側への空気の流れを遮る(少なくする)作用を果たすので、紙幣6が張り付き吸着する力は小さくなり、円滑な搬送が実現される。
搬送補助体16が有する2つの大径部16cは、搬送管12の分離壁34に区切られた2つの拡張部33のそれぞれに係合する。本例では、拡張部33を分離壁34によって2つに区切ると共に、これらの拡張部33を搬送管12のY方向の中央寄りに設けてあるので、搬送補助体16を安定した姿勢に維持して移動させることができる。また、搬送補助体16の姿勢が安定するので、紙幣6の後端に搬送補助体16の大径部16cが適切に当接して安定した搬送力を与えることができる。また、搬送管12と搬送補助体16との間に紙幣6が巻き込まれ難くなる。
また、搬送補助体16は、大径部16cを設けることで、空気流の作用を受ける部分の面積が拡大し、移動するための力を効率よく受けることができる。また、大径部16cを設けて空気流の作用を効率的に受けるので、その分、頭部16aの径を小さくすることができる。頭部の径を小さくすることで、搬送管12内の対向する一対の側壁部32の間隔(幅(Dx))を狭くすることができ、紙幣6の倒れを防ぐことができる。
さらに、側壁部32に設けた複数本のリブ35の存在により、紙幣6が側壁部32にぴったりと張り付くことが防止される。すなわち、紙幣6と側壁部32との接触面積が少なくなって摩擦が軽減され、静電気の発生等を抑えることができる。また、紙幣6が側壁部32に張り付いた場合でも、その紙幣6はリブ35の先端部分で支持されるため、リブ35の周辺では側壁部32と紙幣6との間に隙間が確保され、張り付き力が小さく抑えられる。また分離壁34によって紙幣6が支えられるので、紙幣6が拡張部33の窪みに落ち込むことが防止される。
また、側壁部32から内側に突出する複数のリブ35や分離壁34の頂部は、搬送管12の幅方向(X方向)における実質的な紙幣6の通路幅Wを、基準平面部間距離Dxより狭くする役割を果たす。これにより、紙幣6が搬送管12内で横倒れし難くなり、紙幣6の姿勢がY方向に沿うように保持される。特に、リブ35を複数設けることで、紙幣6の倒れを適切に防ぐと共に、紙幣6の側壁部32への張り付きも効果的に防止される。なお、リブ35を設けた分だけDxを大きくすることができ、これによって搬送管12の断面積を大きくして搬送補助体16が空気流の作用を受けやすくなっている。
本実施の形態に係る搬送補助体16の場合、大径部16cの径が最も大きいので、図3に示すように、この大径部16cが紙幣6の後端に当接して押し動かすようになる。
図8はターン部12bの断面図であり、図9はターン部12bの斜視図である。ターン部12bは、搬送管12を、Y方向を半径方向として90度の円弧を描くように延設された円弧部13bと、直線部13cと、90度の円弧状の円弧部13bとを繋げた形状を有し、搬送補助体16の進路を180度変更する。ターン部12bにおいてもリブ35や拡張部33は形成されるが、搬送補助体16が円弧部13bに沿って円弧状に移動する際に引っかかることがないように、分離壁34は設けないと共に、搬送補助体16がターン部12b内を通る際の軌跡と重なる部分においてはリブ35や拡張部33を逃がすように(直線部分よりクリアランスを大きく)してある。これにより、ターン部12bの円弧部13bでの回転半径を小さくすることができる。なお、直線部13cの長さは、搬送補助体分離装置22や紙幣取込装置24の大きさなどにより往路12aと復路12cとの間に必要とされる距離に応じて適宜に定めればよい。なお、ターン部12bの拡張部33には、搬送補助体16の大径部16cに対応させて2本のリブ13aを設けてあり、搬送補助体16をX方向の中央寄りに位置規制する。
次に、連結ユニット18について説明する。
図10は、連結ユニット18を構成する各部および搬送管12の接続時の組み合わせ方を示す分解斜視図であり、図11は、連結状態の連結ユニット18を示す斜視図である。
連結ユニット18は、連結本体部100と、上流側アダプタ120と、下流側アダプタ170を備えている。連結本体部100、上流側アダプタ120、下流側アダプタ170はそれぞれ、搬送管12の形状に対応した内側形状を有する筒状を成している。図中、紙幣6の搬送方向(空気流の流れる方向)を矢印Fで示してある。
上流側アダプタ120の一方の端部は上流側の搬送管12が接続される上流搬送管接続口121になっている。上流搬送管接続口121には、ゴムなどの弾性素材で形成されたパッキン180を端部の外側に被せた状態の搬送管12が気密に挿入されて接続される。
連結本体部100の上流側の端部は、上流側アダプタ120の下流側の端部が挿入される上流側アダプタ接続口101になっている。上流側アダプタ接続口101には、パッキン180を下流側の端部122の外側に被せた状態の上流側アダプタ120の下流側端部122が気密に挿入されて接続される。
連結本体部100の下流側の端部は、下流側の搬送管12が接続される下流搬送管接続口102になっている。連結本体部100の下流搬送管接続口102には、下流側アダプタ170が挿入され、さらに、パッキン180を被せた搬送管12が気密に挿入されて接続される。
上流側アダプタ接続口101への、上流側アダプタ120の下流側の端部122の挿入(嵌合)の深さは、一定範囲で調整可能になっている。最も深く挿入したとき、連結本体部100の上流側の端部の周縁と、上流側アダプタ120の外周を略一周するように外側へ突起して設けられた縁部124とが接触し、それ以上の挿入が規制される。
上流側アダプタ120の上面部および下面部には、縁部124で規制される最も深い挿入位置(最深位置)よりも浅い所望の深さに挿入位置を規制するための位置規制部140が設けてある。上面部側の位置規制部140と下面部側の位置規制部140は、同一構造のものが上下反転して設けられる。ここでは、上面部側の位置規制部140についてその構造を説明する。
図12は、上流側アダプタ120を斜め下流側から見た様子を、図13は、上流側アダプタ120を斜め上流側から見た様子を示している。図12、図13に示すように、上面部側の位置規制部140は、上流側アダプタ120の上面部に固定して設けられたベース部141と、ベース部141に対して、上流側アダプタ120の延設方向(図中の矢印150の方向)にスライド移動可能に保持される移動部151を有して構成される。図14は、移動部151の裏面を示し、図15は、ベース部141を示している。
移動部151は、樹脂などで形成される。移動部151は、長方形の平板の内側にコの字状の切り込みを設け、該切り込みの外側を枠部152、その内側を揺動片153としたものであり、揺動片153は枠部152と繋がる部分を基端に復元可能に撓むことができる。揺動片153のうち、その基端と反対側の端部の表面側には、該端部を揺動片153の表面が臨む方向へ引き上げるための摘みとなる解除部154が設けてある。揺動片153の基端と反対側の端部の裏面(図12、図13では、下面部側の位置規制部140の揺動片153を参照)には、該裏面の臨む方向へ突起した爪155が設けてある。爪155は、図14に示すように、移動部151の幅方向に長い断面山形の突起であり、ここでは2列に形成されている。爪155の山形の断面は略直角三角形であり、下流側(揺動片153の基端側)は斜面、上流側は揺動片153に対して垂直な面になっている。移動部151の下流側の端部には、該端部に沿って垂直に立設された当接面を有する当接部156が設けてある。
上面部側の位置規制部140のベース部141は、上流側アダプタ120の上面部に該上流側アダプタ120の延設方向に沿って設けられ、移動部151の左右両端部を上下から挟み込むようにして、移動部151をスライド移動可能に支持するガイドレール142と、ガイドレール142に支持された移動部151の爪155が引っ掛かるように、上流側アダプタ120の上面部に形成された鋸歯状部143を備えている。ガイドレール142の下流側は、縁部124と同じ位置で終端している。
鋸歯状部143は、上流側アダプタ120の上面に、上流側アダプタ120の幅方向に長い断面山形の突起を、移動部151がスライド移動する方向に多数併設して形成される。山形の突起は、断面が略直角三角形を成しており、上流側は斜面、下流側は上流側アダプタ120の上面に対してほぼ垂直な面になっている。
鋸歯状部143を構成する山形の突起のうち、下流側に配列された複数の突起は、移動部151の爪155の全幅に渡って爪155と接触する長さにされている。ここを第1領域143aとする。一方、上流側に配列された複数の突起は、爪155のうちの一部の領域にのみ接触するように形成されている。ここでは、爪155の全幅のうちの中央部分には突起を形成せず、左右の両端部にのみ突起が形成されている。ここを第2領域143bとする。
ガイドレール142は、下レール142aと上レール142bとから構成される。下レール142aは、鋸歯状部143の左右の両側に沿ってスライド移動方向に延設されている。下レール142aの上面は、鋸歯状部143の突起の頂と同じもしくはやや高い高さにされている。下レール142aは、移動部151の、揺動片153の左右両側の枠部152の裏面に当接して移動部151を支持する。上レール142bは、移動部151の、揺動片153の左右両側の枠部152の表面に当接して移動部151を下レール142aとの間に挟み込む。
鋸歯状部143の歯と歯の間に、移動部151の爪155が嵌まり込むことで、移動部151の上流側へのスライド移動は阻止される。すなわち、移動部151の上流側へのスライド移動では、鋸歯状部143の各突起の垂直な面と爪155の垂直な面とが当接して押し合うようになるので、爪155は鋸歯状部143の突起を乗り越えることができず、スライド移動が阻止される。
一方、移動部151の下流側へのスライド移動では、鋸歯状部143の各突起の斜面と爪155の斜面が面同志で当接して押し合うので、鋸歯状部143の突起の斜面を爪155が登るようにして爪155が撓み、爪155は鋸歯状部143の突起を容易に乗り越える。これにより、移動部151を下流側へ容易にスライド移動させることができる。
なお、手で解除部154を引き上げて、爪155が鋸歯状部143に接触して引っ掛からないようにすれば、移動部151を上流側へスライド移動させることが可能になる。
設置時には、移動部151を、ベース部141のガイドレール142に上流側から挿入し、下流側へスライド移動させて、下流側への進出量を設定する。進出させ過ぎた場合は解除部154を操作して爪155の鋸歯状部143への引っ掛かりを解除した状態で、移動部151を上流側へ後退させる。
ガイドレール142に移動部151を上流側から挿入するとき、移動部151の爪155は、当初、鋸歯状部143のうちの第2領域143bの突起を乗り越える。第2領域143bは爪155との接触面積が第1領域143aより小さくされているので、接触抵抗が少なく、移動部151をガイドレール142にスムースに挿入して下流側へ進行させることができる。さらに下流側へ進出させると、爪155が第1領域143aの突起と接触するようになる。移動部151の進出量は、通常、爪155が第1領域143aにある位置に設定される。第1領域143aでは、爪155と鋸歯状部143の突起との接触面積が第2領域143bより大きいので、移動部151の上流側へのスライド移動を阻止する能力も大きくなり、上流側へのスライド移動をしっかりと阻止することができる。搬送時の振動や衝撃によって移動部151が上流側へ後退することはない。
図16は、移動部151の当接部156を、縁部124と同じ位置に設定した状態を示している。図17は、縁部124よりも下流側へ移動部151の当接部156を進出させた状態を示している。移動部151の縁部124からの進出可能な長さは0〜5mm程度にされている。
図18(a)は、移動部151の当接部156を縁部124と同じ位置にして、上流側アダプタ120を連結本体部100に挿入した状態を示している。図18(a)は、上流側アダプタ120の下流側の端部122を連結本体部100の上流側アダプタ接続口101へ最も深く挿入した状態であり、連結本体部100の上流側の端部の周縁に上流側アダプタ120の縁部124が当接している。
図18(b)は、移動部151の当接部156を縁部124より下流側へ進出させた位置に固定して、上流側アダプタ120を連結本体部100に挿入した状態を示している。図18(b)は、同図(a)に比べて挿入の深さが浅くなっている。図18(b)では、移動部151の当接部156が、連結本体部100の上流側の端部の周縁の所定箇所(突き当て部とする)に当接することで、それ以上の深い挿入を阻止している。連結本体部100の上流側の端部の周縁に上流側アダプタ120の縁部124は当接しておらず、これらの間には、当接部156の進出量に応じた隙間が出来ている。
搬送補助体16や紙幣6が、連結ユニット18を通過するときに、搬送管12と上流側アダプタ120との接続箇所において、上流側アダプタ120の縁部124やリブに接触する場合がある。搬送を繰り返して何度も上記の接触が生じると、上流側アダプタ120は、連結本体部100側へ移動しようとするが、位置規制部140の移動部151の当接部156が、連結本体部100の上流側の端部の周縁(突き当て部)に当接することで、上記の移動が阻止される。
次に、上流側アダプタ120の他の部分の構成の詳細について説明する。図19は、上流側アダプタ120の正面、上流側側面、下流側側面、平面および底面を表した図である。また図20は、図19の底面図における上流側アダプタ120のA−A断面を示している。
上流側アダプタ120の上流搬送管接続口121は、搬送管12の外縁形状より一回り大きい内縁形状を有し、パッキン180を外嵌した搬送管12の端部が、パッキン180を少し圧縮した状態で気密に挿入される。
図20に示すように、上流側アダプタ120の上流搬送管接続口121から下流側の端部122までの筒状部分は、上流側から順に、第1領域131、第2領域132、第3領域133、第4領域134に分かれている。
第1領域131は、パッキン180の被った部分の搬送管12が気密に挿入される部分である。第1領域131の搬送方向に垂直な断面の内縁形状は、パッキン180を被せた状態の搬送管12の外縁形状と相似であってパッキン180の圧縮分だけ小さくなっている。
第2領域132は、パッキン180の被っていない搬送管12の先端部が挿入される部分である。第2領域132の搬送方向に垂直な断面の内縁形状は搬送管12の外縁形状に対応した形状で搬送管12が丁度収まる形状になっている。
第3領域133の上流側端部は、搬送管12の先端の突き当て部となっており、搬送管12の挿入完了位置を規定する。第3領域133の上流側の端部(第2領域132との境界箇所)の内縁形状(リブなどを除く内壁部分の形状)は、挿入完了位置にある搬送管12の内縁が第3領域133の上流側の端部の内縁より内側となる段差の生じる形状になっている。なお、第3領域133のうち、搬送管12の拡張部33に対応する部分の内壁は他の部分の内壁より1mmほど外側になっている。この部分の詳細は後述する。搬送管12や上流側アダプタ120、連結本体部100など筒状の通路の中心(搬送方向に垂直な断面での中心)に向かう方向を内側、中心から内壁へ向かう方向を外側とする。
第3領域133から上流側アダプタ120の筒状部分の下流端(第4領域134の下流端)にかけての内縁形状(搬送管12の拡張部33に対応する部分を除く)は、第3領域133の上流端から下流に向けて次第に小さくなり、下流側の端部122では搬送管12の内縁形状より僅かに小さくなっている。
上流側アダプタ120の第4領域134の部分にはパッキン180が外嵌される。第4領域134の外縁形状は搬送管12の外縁形状と同一である。第3領域133の下側の端部(第4領域134との境界箇所)の外周には外側に突起してこの外周を一周する縁部124が設けてある。縁部124は、連結本体部100の上流側アダプタ接続口101に上流側アダプタ120の下流側の端部122を挿入した際に、連結本体部100の上流側アダプタ接続口101の端面に当接し(図11、図18(a)参照)、上流側アダプタ120が上流側アダプタ接続口101に最も深く挿入された際の挿入深さを規制する。
上流側アダプタ120の、搬送される紙幣の紙面と対向する各内壁には、第3領域133からその下流方向に向けて、上流搬送管接続口121に接続された搬送管12のリブ35および分離壁34を延長するようにリブ128(128a〜128c)が設けてある。リブ35に対応するリブ128a、128cは、上流側アダプタ120の筒状部分の下流側の端部122より、さらに所定長だけ搬送方向下流へ延設されて終端し、分離壁34に対応するリブ128bは、リブ128a、128cよりさらに搬送方向下流へ長さL1だけ延びて終端している。リブ128bの終端位置とリブ128a、128cの終端位置との差は距離L1(たとえば、2cm)である。各リブ128の終端は、リブの頂が基部側(内壁に接合している側)より下流となるように斜めにカットされている(図36の平面、底面参照)。
各リブ128の上流側の端部の頂の高さは、上流側アダプタ120の上流搬送管接続口121に接続された搬送管12のリブ35および分離壁34の頂との接続部分で、搬送管12のリブ35および分離壁34の頂の方が内側となる(分離壁の頂の方が高くなる)段差が生じるように低く形成されている。また、図20に示すように、リブ128の幅(厚み)は、上流側の端部では、搬送管12の分離壁34やリブ35の幅より細い。リブ128の幅は、下流に向けて次第に太くなり、下流側の端部122よりさらに下流に突出した部分の幅は、搬送管12のリブ35や分離壁34より太い所定の幅で一様になっている。
搬送管12の拡張部33に対応する部分の内壁にもリブ129が設けてある。詳細には、リブ128aとリブ128cとの間の内壁は搬送管12の拡張部33の内壁より僅かに(1mmほど)外側に位置しており、リブ128aとリブ128bとの中央および、リブ128bとリブ128cとの中央にはそれぞれ搬送方向に延びるリブ129が設けてある。リブ129の上流端の高さは搬送管12の拡張部33の内壁より僅かに外側となるように設定されている。
図21は、連結本体部100の正面、上流側側面、下流側側面、平面および底面を表した図である。また図22は、図21の底面図における連結本体部100のA−A断面を示している。連結本体部100は、搬送される紙幣6の紙面と対向する一方の壁面を含むベース部100Aと、他方の壁面を含むカバー部100Bとに分離可能に構成されている。図21ではベース部100Aとカバー部100Bとの境界を矢印Tで示してある。
連結本体部100の上流側アダプタ接続口101は、上流側アダプタ120の下流側の端部122の外縁形状よりやや大きい内縁形状を有し、パッキン180を外嵌した上流側アダプタ120の下流側の端部122が、パッキン180を少し圧縮した状態で気密に挿入される。
図22に示すように、連結本体部100は、上流側から順に、第11領域111、第12領域112、第13領域113、第14領域114、第15領域115、第16領域116になっている。
第11領域111は、パッキン180を被った上流側アダプタ120の第4領域134(下流側の端部122)の部分が挿入され、パッキン180により気密が保たれる。連結本体部100の第11領域111の搬送方向に垂直な断面の内縁形状は、パッキン180を被せた状態の上流側アダプタ120の下流側の端部122(第5領域135)の外縁形状と相似形であってパッキン180の圧縮分だけ小さくなっている。
連結本体部100の第13領域113および第12領域112には、上流側アダプタ120の下流側の端部122から突出するリブ128に対応するリブ105が設けられている。連結本体部100の第12領域112の各内壁は下流側が内側となるように僅かに傾斜しており、第13領域113との境界では搬送管12の内縁形状とほぼ同一の内縁形状になっている。第13領域113では、搬送管12の内縁形状と同一の内縁形状が第14領域114との境界まで継続する。
連結本体部100の第14領域114の内壁は下流ほど内側となるように僅かに傾斜している。第15領域115には下流側アダプタ170が挿入される。第15領域115の内壁には、後述する下流側アダプタ170の係合突起171が嵌りこむ凹部107が設けてある。
第16領域116は、パッキン180の外嵌された搬送管12の端部が気密に挿入される。
連結本体部100の第13領域113および第14領域114の紙幣の紙面と対向する各内壁には、上流側アダプタ120の下流側の端部122から突出する各リブ128と同一位置に、搬送方向に沿うリブ105(105a〜105c)が設けてある。上流側アダプタ120のリブ128a、128cに対応する連結本体部100側のリブ105a、105cの始端(上流側端部)は、上流側アダプタ120のリブ128bに対応する連結本体部100側のリブ105bの始端より距離L1だけ上流側となっている。また、各リブ105の始端は、リブの頂が基部より下流側となるように斜めにカットされている。
各リブ105と、上流側アダプタ120のリブ128との接続箇所では、連結本体部100側のリブ105の頂より上流側アダプタ120側のリブ128の頂が内側となる(高くなる)段差が生じるようになっている。また、図22に示すように、リブ105の幅は、上流端では、上流側アダプタ120のリブ128の下流端より細く、下流ほど次第に太くなっている。
連結本体部100の上流側アダプタ接続口101への上流側アダプタ120の下流側端部122の接続深さは、最も深く嵌合させた最深位置から所定長離れた最浅位置までの範囲で調整可能になっている。調整可能範囲は、上流側アダプタ120の下流側の端部122から突出する短い方のリブ128a、128cと長い方のリブ128bとの終端位置の差の距離L1より若干短い距離となっている。
図23は、上流側アダプタ120のリブ128の終端と、連結本体部100のリブ105の始端との位置関係を示している。同図(a)は、頂を臨む方向からリブを見た状態を、同図(b)〜(d)は、リブの側面を見た状態を模擬的に示している。
上流側アダプタ120の下流側の端部122からさらに下流方向へ突出するリブ128は、両端のリブ128a、128cの終端より中央のリブ128bの終端がL1だけ下流方向へ長く伸びている。これに対応して連結本体部100のリブ105は、両端のリブ105a、105cの始端(=上流側の終端)より中央のリブ105bの始端がL1だけ下流側となっている。また、同図(a)に示すように、上流側アダプタ120のリブ128a〜128cの終端部の幅(厚み)は、連結本体部100側の各リブ105a〜105cの始端部の幅より太く(幅広)なっている。
同図(b)は、上流側アダプタ120の下流側の端部122を、連結本体部100の上流側アダプタ接続口101に最深位置(縁部124が上流側アダプタ接続口101の端面に当接する位置)まで挿入した状態を示している。このとき、上流側アダプタ120の各リブ128a〜128cと、連結本体部100の各リブ105a〜105cは、互いの傾斜した端面がほぼ当接して繋がる状態(僅かの隙間があってもよい)になる。また上流側アダプタ120のリブ128a〜128cの下流側端部の頂は、連結本体部100のリブ105a〜105cの上流側端部の頂より僅かに内側(同図では高く)になっている。
同図(b)に示す状態では、すべてのリブがほぼ繋がっている。また、上流側のリブ128の終端部の幅が下流側のリブ105の始端部の幅より広く、また、上流側のリブ128の頂が、下流側のリブ105の頂より内側となる段差がある。すなわち、リブの接続箇所では、X方向(搬送管の短辺方向:図5参照))にもY方向(搬送管の長辺方向)にも順方向の段差(上流側が下流側より内側となる段差)となっている。そのため、搬送補助体16は、下流側のリブ105の始端に引っ掛かることなく、これらのリブの境界を通過する。
同図(c)は、連結本体部100への上流側アダプタ120の接続深さを、調整可能範囲内でやや浅くした状態を示している。このとき、上流側アダプタ120側の各リブ128の終端と、連結本体部100側の各リブ105の始端とがそれぞれ離れて途切れる。しかし、上流側アダプタ120側の中央のリブ128bと連結本体部100側の中央のリブ105bとが途切れている位置P1と搬送方向の同一位置において、連結本体部100側のリブ105a、105cが途切れずに存在している。また、リブ128a、128cとリブ105a、105cとが途切れている位置P2では、上流側アダプタ120の中央のリブ128bが途切れずに存在している。
同図(d)は連結本体部100への上流側アダプタ120の接続深さを調整可能な範囲で最も浅い最浅位置とした状態を示している。この位置でも同図(c)と同様に、上流側アダプタ120側の中央のリブ128bと連結本体部100側の中央のリブ105bとが途切れている位置P1と搬送方向の同一位置に連結本体部100側のリブ105a、105cが途切れずに存在し、リブ128a、128cとリブ105a、105cとが途切れている位置P2には、上流側アダプタ120の中央のリブ128bが途切れずに存在する。
このように、接続深さを調整可能な範囲では、いずれかのリブが途切れている位置と搬送方向の同一位置に、少なくとも1本の途切れていない他のリブが存在するので、すべてのリブが同時に途切れる箇所が発生せず、搬送補助体16は、途切れていないリブに案内されて上流側アダプタ120から連結本体部100側へと円滑に移動することができる。
特に、隣り合うリブ(たとえば、リブ128aとリブ128b)の長さを相違させているので、リブの途切れ箇所が搬送方向の同一位置に連続して形成されなくなり、リブの併設方向に幅広く途切れることが防止される。
また、下流側のリブ105の上流側端面はその頂が基部より下流側となるように傾斜しているので、途切れている箇所で搬送補助体16が下流側のリブ105の端面に触れたとしても、該端面の傾斜に沿って進むので、ほぼ引っ掛かることなく移動することができる。
図24は、下流側アダプタ170の正面、上流側側面、下流側側面、平面および底面を表した図である。また図25は、図23の底面図における下流側アダプタ170のA−A断面を示している。
下流側アダプタ170は、短い筒状の枠部172を有している。枠部172の内側形状は搬送管12の内側形状にほぼ対応した形状をなしている。枠部172の外壁面には係合突起171が設けてある。また、枠部172の内壁には、連結本体部100の各リブ105a〜105cに対応するリブ174(174a〜174c)が形成されている。このリブ174は、枠部172の下流端よりさらに下流へ突出している。枠部172の内壁のうち、搬送管12の拡張部33に対応する部分(リブ174aとリブ174cの間の部分)は、連結本体部100の第14領域114の対応する内壁より1ミリほど外側になるように形成されている。また、リブ174aとリブ174bとの中央および、リブ174bとリブ174cとの中央にそれぞれ、搬送方向に沿うリブ175が設けてある。リブ175の上流側端部の頂の高さは、連結本体部100の第14領域114の対応する部分の内壁の下流端より僅かに外側となるように設定されている。
下流側アダプタ170の下流端には搬送管12が接続される。図26は、搬送管12と下流側アダプタ170との接続状態を示しており、同図(a)は図22の底面のA−Aと同じ位置の断面を示している。図24(b)は同図(a)のB−B端面を、同図(c)は同図(a)のC−C断面を、同図(d)は同図(a)のD−D端面を、同図(e)は同図(a)のE−E端面を、同図(f)は同図(a)のF−F断面をそれぞれ示している。
搬送管12の拡張部33に対応する部分を除いて、下流側アダプタ170の枠部172の下流端部分の内壁は、搬送管12の内壁より内側となっており、その部分の境界には順段差が形成される(同図(b)参照)。
一方、下流側アダプタ170の枠部172の下流端部分の内壁のうち搬送管12の拡張部33に対応する部分であってリブ175のない部分では、同図(e)に示すように、下流側アダプタ170の枠部172の内壁が搬送管12の拡張部33の内壁とほぼ段差なく繋がるようにされている。
また、リブ175の部分では、同図(d)に示すように、リブ175の下流端の頂が搬送管12の内壁面より内側となって順段差が形成される。リブ175は、上流端から下流に向けて、次第に高さが高くなる(内側になる)と共に幅も次第に広がっている。
下流側アダプタ170の下流端と搬送管12との接続箇所において、下流側アダプタ170側の内壁が内側となる順段差を内縁の全周にわたって形成すると、搬送補助体16と内壁との隙間、つまり、空気流が抜ける通路が、内縁の全周に渡って狭くなり、空気の流れが乱れて、乱気流が生じやすくなる。乱気流は搬送補助体16や紙幣6の姿勢を乱し、また搬送補助体16を下流へ押し運ぶ作用を低下させる。そこで、同図(e)に示すように、拡張部33に対応する部分では、内壁の接続箇所で順段差が生じないようにして、空気の通路を確保している。この部分にも順段差を設けることが好ましいので、順段差のない領域の一部にリブ175を設けて順段差を部分的に形成し、空気の通路と順段差の確保との両立を図っている。
なお、拡張部33に対応する箇所は、通路の幅が広く、空気流の流量も多くなる箇所なので、この部分に順段差のない空気通路を設けることは乱気流の防止に効果的である。
リブ174aは、同図(a)に示すように、枠部172内の部分で上流端から下流に向けて次第に幅が広くなり、下流側へ突出する部分では、搬送管12のリブ35のY方向外側(拡張部33と反対側)の側面に沿って延びている。また、同図(c)に示すようにリブ35の頂よりもリブ174aの頂がわずかにX方向内側となっている。リブ174cについても同様である。
また、リブ174bは、同図(a)に示すように、枠部172内の部分で上流端から下流に向けて次第に幅が広くなり、枠部172の下流端からさらに下流側へ突出する部分では、搬送管12の分離壁34より幅広になり、幅方向において分離壁34はリブ174bの内側に含まれている。また、同図(f)に示すように分離壁34の頂よりもリブ174bの頂がわずかにX方向内側となっている。
このようなリブ174a、174b、174cは、下流側アダプタ170側から搬送管12へ搬送補助体16を送り出す際に、搬送補助体16を搬送管12の中央寄りに位置規制するガイド部材としての機能を果たす。すなわち、リブ174a、174b、174cは、リブ35や分離壁34に比べて、搬送補助体16の頭部16aや大径部16cとの間のY方向のクリアランスを狭くして、搬送補助体16のY方向の位置を搬送管12の中央寄りに規制する機能を果たす。また、リブ35や分離壁34の頂よりリブ174a〜174cの頂はX方向内側にあるので、リブ35や分離壁34に比べて、搬送補助体16の首部16bや括れ部16dとのX方向のクリアランスを狭くして、搬送補助体16のX方向の位置を搬送管12の中央寄りに規制する。
また、X方向、Y方向いずれにおいても、下流側アダプタ170側のリブ174と搬送管12側のリブ35や分離壁34との境界において順段差を形成するので、搬送補助体16は、搬送補助体16のリブ35や分離壁34に引っ掛かることなく下流側アダプタ170から搬送管12へ移動することができる。
図27は、図18(a)におけるA−A断面を示している。図27は、上流側アダプタ120の下流側の端部122を連結本体部100の上流側アダプタ接続口101に最も深く挿入した状態を示している。図27では、移動部151の当接部156は縁部124と同一の位置にあって縁部124より下流側へ進出していない。搬送補助体16や紙幣6が上流側の搬送管12から上流側アダプタ120へ進む際に、上流側アダプタ120の上流端やリブに僅かに衝突する現象が生じたとしても、上流側アダプタ120の縁部124が上流側アダプタ接続口101の上流端に当接しているので、上流側アダプタ120の連結本体部100への挿入(嵌合)の深さが、それ(最深位置)以上に深くなることはない。
図28は、図18(b)におけるA−A断面を示している。図28は、上流側アダプタ120の下流側の端部122を連結本体部100の上流側アダプタ接続口101に最も深い挿入位置より少し浅く挿入した状態を示している。図28では、移動部151の当接部156が縁部124より下流側へ進出している。そのため、上流側アダプタ120の下流側の端部122の下流端(第4領域134の下流端)は、連結本体部100の第12領域112の上流端より距離Dだけ上流側に離れるが、図23で説明したように、上流側アダプタ120側のリブ128と連結本体部100側のリブ105は、すべてが同一箇所で途切れることはない。この例では、上流側アダプタ120を少し浅く挿入したことにより、リブ128aとリブ105a、リブ128cとリブ105cが途切れるが、搬送方向のその位置において、リブ128bとリブ105bは繋がっている。
図28の場合においても、搬送補助体16や紙幣6が上流側の搬送管12から上流側アダプタ120へ進む際に、上流側アダプタ120の上流端やリブに僅かに衝突する現象が生じたとしても、上流側アダプタ120に設けた位置規制部140の移動部151の当接部156が上流側アダプタ接続口101の上流端(突き当て部)に当接しかつ、移動部151は後退方向の移動が阻止されているので、上流側アダプタ120の連結本体部100への挿入(嵌合)の深さが、それ(当接部156が突き当て部に当接している位置)以上に深くなることはない。
図27、図28に示すように、連結ユニット18の内壁においては、すべての接続箇所において順段差が形成されるので、搬送補助体16は各接続箇所を引っ掛かりなく円滑に移動することができる。また、リブについても、同様に各接続箇所で順段差となっている。
図29は、リブの頂での順段差を示している。搬送管12Uのリブ35から、上流側アダプタ120のリブ128、連結本体部100のリブ105、下流側アダプタ170のリブ174を経て、下流側の搬送管12Dのリブ35へと繋がる。各接続箇所では、上流側のリブの頂が下流側のリブの頂より内側となる(高くなる)順段差が形成されている。また、この順段差を各箇所で確保するために、リブ105やリブ174などは、上流から下流に向けて次第に頂が高くなるように形成されている。このように、リブの高さについても、各接続箇所で順段差となっている。
次に、抜け落ち防止機能付きの移動部151Bについて説明する。これまでに説明した移動部151と同様の部分には同一の符号を付してそれらの説明を適宜省略する。
図30(a)は移動部151Bの表面を示す斜視図、同図(b)は移動部151Bの裏面を示す斜視図である。移動部151Bの当接部156と反対側(反当接部側とする)の端部には、その左右両縁からやや内側の位置にそれぞれ、当接部156側へ向かう切り込み160が設けてあり、該切り込み160より外側の部分は、復元可能に内側へ撓む腕部161になっている。腕部161の先端(反当接部側の端部)は楔形の係止部162になっている。係止部162は、移動部151Bの表面もしくは裏面から見た形状が、腕部161の先端から当接部156に向けて斜め外側へ傾斜した斜辺を有する略直角三角形を成している。
図31は、移動部151Bを位置規制部140のベース部141に装着する様子を示している。移動部151Bは、ベース部141の左右のガイドレール142の間に下流側から挿入される。この際、移動部151Bの上流側の端部の左右に設けられた腕部161の先端が内側に傾斜した楔形を成しているので、左右のガイドレール142の間に移動部151Bの先端が容易に案内されて挿入される。その後、解除部154を引き上げながら移動部151Bをさらに上流側へスライド移動させる。このとき、係止部162の側方に突起している部分がガイドレール142に当接すると、左右の腕部161が内側に押圧されて撓む。
図32は、移動部151Bの当接部156がベース部141の下流端(縁部124の位置)と同位置になるまで移動部151Bを上流側へスライド移動させて挿入した状態を示している。係止部162がベース部141を通過すると、腕部161は撓みのない状態に復元する。
図18(b)のような位置に移動部151Bを調整する場合、図32に示す位置から下流側へ移動部151Bをスライド移動させる。図33は、移動部151Bを最も下流の位置までスライド移動させた状態を示している。移動部151Bの腕部161に設けられた係止部162の下流側の端部がベース部141のガイドレール142の上流端に当接することで、これ以上、移動部151Bが下流側へスライド移動することが阻止され、移動部151Bの抜け落ちが防止される。
図31に示すベース部141の鋸歯状部143の構成は、図12等に示したものと異なり、上流側が第1領域143a、下流側が第2領域143bとなっている。
なお、連結ユニット18と同一の接続構造は、紙幣取込装置24にも適用されている。
ここで、紙幣取込装置24の構造について説明する。図34は、紙幣取込装置24Lの正面を、図35は、図34の紙幣取込装置24LにおけるA−A断面を示している。また、図36は、紙幣取込装置24Lの左側面図(上流側)であり、図37は、紙幣取込装置24Lの側面を下流側斜めから見た斜視図である。図40は、紙幣取込装置24に搬送管12を接続した状態を示している。
図35に示すように、紙幣取込装置24は、両端に搬送管12が接続されて搬送路の一部となる筒状の通路部40と、通路部40に沿って設けられた矩形箱状の本体枠部60とを有する。
通路部40の一端部は、上流側の搬送管12が、上流側アダプタ120を介して接続される上流側搬送管接続部41であり、他端部は下流側の搬送管12が接続される下流側搬送管接続部42となっている。図中の矢印Fは搬送管12内での紙幣6の搬送方向(空気流の方向)を示している。
上流側搬送管接続部41と下流側搬送管接続部42の間は、搬送管12の内側形状に対応した内側形状を有する紙幣通路43になっている。紙幣通路43の本体枠部60側の壁面には、紙幣6を紙幣通路43内に取り込む挿入口としての開口部44が設けてある。通路部40は、開口部44が設けられた側壁面およびこの側壁面の両縁から立設された上下の壁面を有して断面コの字状をなして本体枠部60と一体に形成された開口側通路枠40A(図36、図37参照)と、開口部44が設けられた壁面に対向する側の壁面をなして開口側通路枠40Aにナイラッチ47等で着脱可能に取り付けられた着脱壁面部40Bで構成される。
図38は着脱壁面部40Bを外した状態の紙幣取込装置24Lの通路部40側を斜め上流から見た斜視図である。図39は、着脱壁面部40Bの内側を示す斜視図である。図36、図38、図39に示すように、通路部40の紙幣通路43の内壁には、接続される搬送管12の各リブ35および分離壁34の延長線上に、上流側搬送管接続部41の近傍から下流側搬送管接続部42の手前に掛けて搬送方向Fに沿って延びるガイドレール46が設けてある。ガイドレール46にガイドされることにより、搬送補助体16は、搬送管12内を通る場合と同等の安定した姿勢で通路部40内を通ることができる。
開口側通路枠40A側の内壁に設けられたガイドレール46は開口部44の近傍部分で部分的に途切れており、その部分から紙幣が通路部40内に繰り出される。
図34、図35に示すように、紙幣取込装置24の本体枠部60の正面側の一方の端部には、遊技球貸機3から紙幣を受け入れる紙幣受入口61が開口している。紙幣受入口61は、紙幣6の短辺よりやや長い細い長方形の開口であって、紙幣6をその短辺から受け入れる。図35に示すように、紙幣受入口61と通路部40の開口部44との間には、次に開口部44から紙幣通路43内へ送り出す紙幣6を待機させる通路としての待機部62が形成されている。待機部62はS字状に湾曲した幅狭(紙幣6の厚み方向に狭い)の通路(湾曲通路)となっており、該湾曲通路内に1枚の紙幣6を待機させることができるようになっている。
待機部62に設けられた各種の搬送ローラ63、64は、紙幣受入口61から受け入れた紙幣6を、待機部62を通じて開口部44から紙幣通路43内へ送り出す。
紙幣取込装置24Lの通路部40の上流側搬送管接続部41は、搬送管12の連結に関して、連結ユニット18における連結本体部100の上流側アダプタ接続口101と同一構造になっている。なお、紙幣取込装置24Lでは、連結本体部100の第3領域133から第4領域134に対応する部分の通路長をある程度長く確保し、この部分に開口部44等を設けてある。
通路部40の上流側搬送管接続部41には、上流側アダプタ120が接続され、上流側アダプタ120の上流搬送管接続口121にパッキン180の外嵌された搬送管12が気密に挿入される。また、通路部40の下流側搬送管接続部42には、パッキン180の外嵌された下流側の搬送管12が下流側アダプタ170を介して接続される。
上流側アダプタ120の上流側搬送管接続部41への挿入の深さは一定範囲で調整可能になっており、最も深く挿入したとき、上流側アダプタ120の縁部124が通路部40の上流側搬送管接続部41の上流端の縁部(突き当て部)に当接し、それ以上の深い挿入が阻止される。最も深い挿入位置より浅く挿入する場合には、上流側アダプタ120に設けた位置規制部140の移動部151を下流へ進出させることで、挿入の深さが調整されて規制される。
図41は、紙幣取込装置24Rに上流側アダプタ120を介して搬送管12を接続した状態を示している。紙幣取込装置24Rでは、上流側搬送管接続部41と下流側搬送管接続部42が紙幣取込装置24Lに対して逆の配置となる。すなわち、紙幣受入口61のある側の端部が搬送方向下流側になる。
以上、本発明の実施の形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成は実施の形態に示したものに限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
実施の形態では、位置規制部140を、ベース部141と、これに対してスライド移動可能な移動部151で構成したが、位置規制部140の構成はこれに限定されるものではない。突き当て部(連結本体部100の上流側アダプタ接続口101の上流側端部の周縁)側への進出量を調整できかつ後退不能に固定可能であればよい。たとえば、上流側アダプタ120に固定されたナット、このナットにねじ込まれるビスで構成し、該ビスの先端を当接部156とするような位置規制部であってもよい。ただし、ビスの後退を確実に防止するために、ビスの回転をロックする機構(たとえば、二重ナットとするなど)を備えることが望ましい。
本実施の形態では、搬送管12は断面が略長方形の扁平形状を成しているので、長方形の2つの短辺部分(上流側アダプタ120の上面部、下面部)にそれぞれ位置規制部140を設けた。一方にのみ設ける場合には、位置規制部140を設けていない方の挿入深さが規制されないので、搬送補助体16や紙幣6の衝突によって、位置規制部140を設けていない側で挿入の深さが変化し、上流側アダプタ120が連結本体部100に対して傾くおそれがある。そのため、位置規制部140を上面部と下面部にそれぞれ設けてある。
なお、連結本体部100の上流側アダプタ接続口101への上流側アダプタ120の下流側の端部122の嵌合が密であれば、接続時の傾きは生じないので、上面部、下面部のいずれか一方にのみ位置規制部140を設ける構成としてもよい。また、当接部156が「点」ではなく、上流側アダプタ120の幅方向に長い当接面を有し、この当接面で連結本体部100の上流側アダプタ接続口101の上流端の周縁に「面」で当接するので、接続時の傾きはほとんど生じない。
また、上流側アダプタ120の幅は狭いので、上流側アダプタ120の左右の側面部にまで位置規制部140を設ける必要はない。
実施の形態では位置規制部140を上流側アダプタ120に設けたが、連結本体部100の上流側アダプタ接続口101側に位置規制部140を設け、その当接部156を上流側アダプタ120の縁部124に当接させる構成でもかまわない。
鋸歯状部143は、第1領域143aと第2領域143bに分けなくてもよい。すべてを第1領域143aとしてもよい。また、爪155との接触面積が、移動部151を下流側へ進めるに従って次第に増えるようにしてもよい。
上流側アダプタ120の上流搬送管接続口121などに搬送管12を気密に接続する方法は、パッキン180を使用する方法に限定されない。コーキング材などで隙間を埋める方法でもかまわない。また、パッキンの形状や材質は適宜に設定すればよい。
搬送管12内に設けられるリブ35(分離壁34を含む)の本数は、実施の形態で例示した3本に限定されず、たとえば、搬送補助体16の頭部16aに対応する部分などにさらにリブを設けてもかまわない。
また、搬送補助体16の形状は実施の形態で示したものに限定されない。たとえば、断面矩形・多角形などの柱形状としてもよい。また、搬送補助体16をY方向中央部に対して対象な形状にしたが、Y方向に非対称な形状でもかまわない。
実施の形態では紙葉類として紙幣6を例に説明したが、チケット、カードなど他の種類の紙葉類であってもかまわない。また、紙葉類の形状は長方形に限定されない。また紙葉類搬送装置10は、遊技機島2内に設置されるものに限定されず、たとえば、遊技場内の複数の遊技機島2や管理室などを巡るように構成されてもよい。
実施の形態では、紙葉類を1枚のみ搬送する例を図3等に示したが、搬送管12の途中に複数枚の紙幣6が存在する状態で搬送補助体16を挿入した場合には、それら複数枚の紙幣6を一度に搬送することも可能である。たとえば、搬送管12の復路12cの途中の各紙幣取込装置24の取込完了位置にそれぞれ紙幣6が停留している状態で搬送補助体挿入装置21から搬送補助体16を送り込むと、搬送補助体16が押し動かす紙幣6の枚数が復路12cを進む途中で順に増加し、すべての紙幣6を搬送することができる。このような大きな搬送力は、搬送補助体16が搬送管12の断面をほぼ塞ぐ形状を成していること、またこれにより紙幣6の張り付き吸着が少なくなること、拡張部33の存在により空気流の作用を受ける面積が大きいことなどによって確保される。また、搬送補助体16が変形しない柱状をなしているので、羽などでは実現されない、多数枚の一括搬送を可能にしている。
実施の形態では搬送管12の断面を略長方形としたが、円形や楕円形など他の形状にされてもよい。ただし、紙葉類の張り付き防止や搬送補助体の位置や姿勢のガイドとして内壁には複数のリブを設けられる。また、搬送補助体はその内縁形状に対応した形状で断面のほぼ全体を塞ぐことが好ましい。
また遊技機島は、実施の形態で例示したパチンコ機と遊技球貸機を収容する構成に限定されず、メダル貸機とスロットマシン等を収容する遊技機島でもかまわない。