JP6445440B2 - 抗プロテインc抗体による出血性疾患の治療 - Google Patents
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Description
従って、インヒビターの存在に左右されない薬剤が、強く求められていた。
また、APCの活性を阻害する抗体が血液凝固効果を示し、血友病の治療に利用できる可能性も報告されている(特許文献1)。
なお、本出願の発明に関連する先行技術文献情報を以下に示す。
〔1〕プロテインCの活性化阻害物質を含有する、出血性疾患を治療するための医薬組成物。
〔2〕出血性疾患が血友病、後天性血友病及び、vWFの機能異常又は欠損に起因するフォンビルブランド病又は後天性フォンビルブランド病から選ばれる疾患である、〔1〕に記載の組成物。
〔3〕出血性疾患が血友病Aである、〔1〕に記載の組成物。
〔4〕プロテインCの活性化阻害物質を含有する、止血作用を促進するための医薬組成物。
〔5〕止血作用が、血友病、後天性血友病及び、vWFの機能異常又は欠損に起因するフォンビルブランド病又は後天性フォンビルブランド病から選ばれる疾患の出血症状に対する作用である、〔4〕に記載の組成物。
〔6〕止血作用が、血友病Aの出血症状に対する作用である、〔4〕に記載の組成物。
〔7〕プロテインCの活性化阻害物質を含有する、抗血液凝固作用を阻害するための医薬組成物。
〔8〕抗血液凝固作用が、活性化プロテインCの抗血液凝固作用である、〔7〕に記載の組成物。
〔9〕プロテインCの活性化阻害物質が、さらに活性化プロテインCの活性を阻害する、〔1〕から〔8〕のいずれかに記載の組成物。
〔10〕医薬組成物が、活性化プロテインCの活性阻害物質と組み合わせて用いる組成物である、〔1〕から〔9〕のいずれかに記載の組成物。
〔11〕プロテインCの活性化阻害物質が、抗プロテインC抗体である、〔1〕から〔10〕のいずれかに記載の組成物。
〔12〕抗プロテインC抗体が、プロテインCの重鎖に結合する抗体である、〔11〕に記載の組成物。
〔13〕プロテインCの重鎖に結合し、プロテインCの活性化プロテインCへの変換を阻害する作用を有する、抗プロテインC抗体。
〔14〕抗プロテインC抗体が、さらに活性化プロテインCの活性を阻害する作用を有する、〔13〕に記載の抗体。
〔15〕プロテインCの活性化阻害物質を投与する工程を含む、出血性疾患を治療するための方法。
〔16〕出血性疾患が血友病、後天性血友病及び、vWFの機能異常又は欠損に起因するフォンビルブランド病又は後天性フォンビルブランド病から選ばれる疾患である、〔15〕に記載の方法。
〔17〕出血性疾患が血友病Aである、〔15〕に記載の方法。
〔18〕プロテインCの活性化阻害物質を投与する工程を含む、止血作用を促進するための方法。
〔19〕止血作用が、血友病、後天性血友病及び、vWFの機能異常又は欠損に起因するフォンビルブランド病又は後天性フォンビルブランド病から選ばれる疾患の出血症状に対する作用である、〔18〕に記載の方法。
〔20〕止血作用が、血友病Aの出血症状に対する作用である、〔18〕に記載の方法。
〔21〕プロテインCの活性化阻害物質を投与する工程を含む、抗血液凝固作用を阻害するための方法。
〔22〕抗血液凝固作用が、活性化プロテインCの抗血液凝固作用である、〔21〕に記載の方法。
〔23〕プロテインCの活性化阻害物質が、さらに活性化プロテインCの活性を阻害する、〔15〕から〔22〕のいずれかに記載の方法。
〔24〕活性化プロテインCの活性阻害物質と組み合わせて投与される、〔15〕から〔23〕のいずれかに記載の方法。
〔25〕プロテインCの活性化阻害物質が、抗プロテインC抗体である、〔15〕から〔24〕のいずれかに記載の方法。
〔26〕抗プロテインC抗体が、プロテインCの重鎖に結合する抗体である、〔25〕に記載の方法。
〔27〕出血性疾患を治療するための薬剤を製造するためのプロテインCの活性化阻害物質の使用。
〔28〕出血性疾患が血友病、後天性血友病及び、vWFの機能異常又は欠損に起因するフォンビルブランド病又は後天性フォンビルブランド病から選ばれる疾患である、〔27〕に記載の使用。
〔29〕出血性疾患が血友病Aである、〔27〕に記載の使用。
〔30〕止血作用を促進するための薬剤を製造するためのプロテインCの活性化阻害物質の使用。
〔31〕止血作用が、血友病、後天性血友病及び、vWFの機能異常又は欠損に起因するフォンビルブランド病又は後天性フォンビルブランド病から選ばれる疾患の出血症状に対する作用である、〔30〕に記載の使用。
〔32〕止血作用が、血友病Aの出血症状に対する作用である、〔30〕に記載の使用。
〔33〕抗血液凝固作用を阻害するための薬剤を製造するためのプロテインCの活性化阻害物質の使用。
〔34〕抗血液凝固作用が、活性化プロテインCの抗血液凝固作用である、〔33〕に記載の使用。
〔35〕プロテインCの活性化阻害物質が、さらに活性化プロテインCの活性を阻害する、〔27〕から〔34〕のいずれかに記載の使用。
〔36〕薬剤が、活性化プロテインCの活性阻害物質をさらに含む、〔27〕から〔35〕のいずれかに記載の使用。
〔37〕プロテインCの活性化阻害物質が、抗プロテインC抗体である、〔27〕から〔35〕のいずれかに記載の使用。
〔38〕抗プロテインC抗体が、プロテインCの重鎖に結合する抗体である、〔37〕に記載の使用。
〔39〕出血性疾患を治療するために使用されるプロテインCの活性化阻害物質。
〔40〕出血性疾患が血友病、後天性血友病及び、vWFの機能異常又は欠損に起因するフォンビルブランド病又は後天性フォンビルブランド病から選ばれる疾患である、〔39〕に記載の物質。
〔41〕出血性疾患が血友病Aである、〔39〕に記載の物質。
〔42〕止血作用を促進するために用いられるプロテインCの活性化阻害物質。
〔43〕止血作用が、血友病、後天性血友病及び、vWFの機能異常又は欠損に起因するフォンビルブランド病又は後天性フォンビルブランド病から選ばれる疾患の出血症状に対する作用である、〔42〕に記載の物質。
〔44〕止血作用が、血友病Aの出血症状に対する作用である、〔42〕に記載の物質。
〔45〕抗血液凝固作用を阻害するために使用されるプロテインCの活性化阻害物質。
〔46〕抗血液凝固作用が、活性化プロテインCの抗血液凝固作用である、〔45〕に記載の物質。
〔47〕プロテインCの活性化阻害物質が、さらに活性化プロテインCの活性を阻害する、〔39〕から〔46〕のいずれかに記載の物質。
〔48〕活性化プロテインCの活性阻害物質と組み合わせて用いる物質である、〔39〕から〔47〕のいずれかに記載の物質。
〔49〕プロテインCの活性化阻害物質が、抗プロテインC抗体である、〔39〕から〔48〕のいずれかに記載の物質。
〔50〕抗プロテインC抗体が、プロテインCの重鎖に結合する抗体である、〔49〕に記載の物質。
−タンパク質の構造を維持して免疫刺激が与えられ得る
−免疫抗原を精製する必要が無い
−グアニジン超遠心法(Biochemistry (1979) 18 (24), 5294-5299)
−AGPC法(Anal. Biochem. (1987) 162 (1), 156-159)
(1)ハイブリドーマから得られたcDNAによってコードされるV領域を含む抗体をプロテインCに接触させる工程、
(2)プロテインCと抗体との結合を検出する工程、および
(3)プロテインCに結合する抗体を選択する工程。
(1)哺乳類細胞、:CHO、COS、ミエローマ、BHK(baby hamster kidney)、Hela、Vero、HEK(human embryonic kidney)293など
(2)両生類細胞:アフリカツメガエル卵母細胞など
(3)昆虫細胞:sf9、sf21、Tn5など
−酵母:サッカロミセス・セレビシエ(Saccharomyces serevisiae)などのサッカロミセス(Saccharomyces)属、メタノール資化酵母(Pichia pastoris)などのPichia属
−糸状菌:アスペスギルス・ニガー(Aspergillus niger)などのアスペルギルス(Aspergillus)属
当該組込みベクターを宿主に導入して組換え細胞を樹立した後に、当該組換え細胞を培養し、当該ヒト化抗体をコードするDNAを発現させることによって、当該ヒト化抗体が当該培養細胞の培養物中に産生される(欧州特許公開EP239400、国際公開WO1996/002576参照)。
現ベクターに挿入することによって発現ベクターが作製され得る。当該発現ベクターを上記に挙げたような好適な発現細胞中に導入し、当該ヒト抗体をコードする遺伝子を発現させることにより当該ヒト抗体が取得される。これらの方法は既に公知である(国際公開WO1992/001047、WO1992/020791、WO1993/006213、WO1993/011236、WO1993/019172、WO1995/001438、WO1995/015388参照)。
また、プロテインCの活性化を阻害する物質が、同時に活性化プロテインCの活性を阻害する物質としては、例えば、抗体が挙げられる。具体的には、例えば、上述の抗プロテインC抗体のうち、さらに、活性化プロテインCの活性を阻害する作用を有する抗体を好ましい抗体として挙げることができる。より具体的には、プロテインC及び活性化プロテインCに結合する抗体が挙げられる。
なお本明細書において引用された全ての先行技術文献は、参照として本明細書に組み入れられる。
マウスプロテインCの全長翻訳領域をカバーするcDNAをマウス肝臓からPCR法により増幅した。これを鋳型に、さらにC末端にFLAG Tagを付与した『遺伝子をPCR法』により増幅し、発現ベクターへサブクローニングした。該発現ベクターをCHO細胞にトランスフェクションし、培養した。得られた培養上清から、常法に従って、マウスプロテインC-Flag蛋白を精製した。
実施例1で作製したマウスプロテインC-Flag蛋白(0.1 mg/匹)を、Freund's Complete Adjuvant(FCA、Difco Laboratories、現Becton Dickinson Co)と混合し、SDラット(2匹、日本チャールス・リバー株式会社)の片足のフットパッドへ接種した。接種の2週間後、免疫ラットより腸骨リンパ節を摘出した。摘出したリンパ節細胞を用いて、常法に従い、ハイブリドーマを作製した。ハイブリドーマの培養上清を用い、ハイブリドーマが産生する抗体のマウスプロテインC-FlagとFlagタンパクに対する結合活性をELISAに測定した。マウスプロテインCに対して特異的に結合活性を示す抗体を産生するハイブリドーマを選択した。選択したハイブリドーマを培養し、培養上清より抗マウスプロテインC抗体を、常法に従って精製した。精製抗体に関しては、実施例3、4記載の方法等でスクリーニングを実施し、マウスプロテインCの活性化及び/または活性化プロテインC活性を阻害する抗体としてMP35及びMP51を選択した。
(方法)
(1)試薬の調製
・抗マウスプロテインC抗体は、0.1%牛血清アルブミンを含むトリス緩衝生理食塩水(TBSB)にて、15、50 μg/mLに調製した。
・ヒルジン(Merck KgaA)は、TBSBにて、10 IU/mLに調製した。
・マウスプロテインC-Flag、ヒトαトロンビン(Enzyme Research Laboratories)、ウサギトロンボモジュリン(American Diagnostica)、ヒト活性化凝固第X因子(FXa、Enzyme Research Laboratories)、ヒト活性化凝固第V因子(FVa、Enzyme Research Laboratories)及びヒトプロトロンビン(Enzyme Research Laboratories)は、104 μMのリン脂質溶液(10% ホスファチジルセリン/60% ホスファチジルコリン/30% ホスファチジルエタノラミン (Avanti Polar Lipids);Okuda, M. & Yamamoto, Y. Clin. Lab. Haem. 26, 215-223 (2004)に従い調製)、8.3 mM のCaCl2、 1.7 mMのMgCl2を含むTBSB(TBCP)にて、それぞれ、24.8 μg/mL、1.48 μg/mL、14.8 μg/mL、9.66 ng/mL、2.25 ng/mL及び50 μg/mLに調製した。
・マウス活性化プロテインCは、24.8 μg/mLのマウスプロテインC-Flag、1.48 μg/mLのヒトαトロンビン、14.8 μg/mLのウサギトロンボモジュリンを各等量ずつ混合し、37℃で120分間インキュベーション後、混合溶液の3分の1容量の10 U/mLのヒルジンを添加することにより作製した。これを、TBSBにて、3333倍に希釈した。
・S-2238(CHROMOGENIX)は、精製水で4 mMに溶解後、さらに精製水で1.6 倍希釈した。
96 wellプレートに、(1)で調製したマウス活性化プロテインC 5 μLと、0.5、1.5、5、15、50、150、500 μg/mLの抗マウスプロテインC抗体 5 μLを混合し、室温にて30分間インキュベーションした。(抗体無添加群においては、抗体溶液の代わりにTBSB 5 μLと混合した。また、マウス活性化プロテインC及び抗体無添加群においては、それらの代わりにTBCP5 μL及びTBSB 5 μLと混合した。)
次いで、室温にて2.25 ng/mLのFVa 5μLを添加し、FVa不活化反応を開始させた。15分間後、残存FVa活性を評価するために、9.66 ng/mLのヒト FXa 5 μLと50 μg/mLのヒトプロトロンビン 5 μLを添加して、FVa濃度依存的なトロンビン生成反応を開始させた。10分間後、0.5 MのEDTA 5 μLを添加してトロンビン生成反応を停止させた。生成したトロンビンの活性を測定するため、発色基質溶液S-2238 5 μLを添加し、発色反応を開始させた。15分間の発色反応後、405 nmの吸光度変化をSpectraMax 340PC384(Molecular Devices)を用いて測定した。
抗マウスプロテインC抗体 MP35又はMP51は、いずれも吸光度を上昇させた(図1)。従って、MP35及びMP51共にマウス活性化プロテインCによるFVa不活化を阻害することが示された。
(方法)
(1)試薬の調製
・抗マウスプロテインC抗体及びヒルジンはTBSBにて、それぞれ120 μg/mL及び75 U/mLに調製した。
・マウスプロテインC-Flag、ヒトαトロンビン及びウサギトロンボモジュリンは、TBCPにて、それぞれ、24.8 μg/mL、14.8 μg/mL及び14.8 μg/mLに調製した。
・Spectrozyme aPC(American Diagnostica)は、精製水で5 mMに溶解後、さらに精製水で6.25 倍希釈した。
96 wellプレートに、120 μg/mLの抗マウスプロテインC抗体 5 μL、及び24.8 μg/mLのマウスプロテインC-Flag蛋白溶液 5 μLを混合し、室温にて30分間インキュベーションした。(抗体無添加群においては、抗体溶液の代わりにTBSB 5 μLと混合した。)
次いで、37℃にて14.8 μg/mLのヒトαトロンビン 5 μLと14.8 μg/mLのウサギトロンボモジュリン5 μLを添加し、マウスプロテインC活性化反応を開始させた。120分間後、75 U/mLのヒルジン10 μLを添加してプロテインC活性化反応を停止させた。生成した活性化プロテインCの活性を測定するため、発色基質溶液Spectrozyme aPC 10 μLを添加し、発色反応を開始させた。45分間の発色反応後、405 nmの吸光度変化を吸光度計SpectraMax 340PC384(Molecular Devices)を用いて測定した。
抗マウスプロテインC抗体 MP51の添加により、吸光度が低下した。一方、MP35を添加しても、吸光度の変化は示さなかった(図2)。従って、MP51はプロテインC活性化反応を阻害するが、MP35は阻害しないことが示された。なお、マウスプロテインC活性化反応中の抗体濃度は40 μg/mLである。
(方法)
(1)試薬の調製
・抗マウスプロテインC抗体は、TBSBにて、0.18、0.6、1.8、6、18、60、及び180 μg/mLに調製した。
・プロテインC活性化物質(製品名Protac、American Diagnostica Inc)は、精製水で溶解し(6 U/mL)、更にTBSで4 U/mLに調製した。
蛍光測定用96ウェルプレート(Thermo Fisher Scientific、Immulon 2HB "U" Bottom Microtiter Plates、3655)の各ウェルに、0.18、0.6、1.8、6、18、60、及び180 μg/mLの抗マウスプロテインC抗体 25 μLとマウスクエン酸血漿15 μLを混和し、室温で15分間静置した。(抗体無添加群においては、抗体溶液の代わりにTBSB 5 μLと混合した。)
次いで、4 U/mLのプロテインC活性化物質(製品名Protac、American Diagnostica Inc)40 μLと凝固開始試薬であるPPP-Reagent LOW(Thrombinoscope BV.)20 μLを添加し、37℃で15分間室温にて静置した。
なお、プロテインCをProtacで活性化させない場合のトロンビン生成を測定するため、抗体溶液の代わりに同容量のTBSB、Protacの代わりに同容量のTBSを添加したサンプルも準備した。
その後、プレートをトロンビン生成蛍光システムにセットし、37℃で約5分間インキュベーション後、測定を開始させた。(測定開始と同時に、Fluo-SubstrateとFluo-Bufferの混合溶液20 μLが添加される。)
なお、各サンプルから得られる蛍光強度をトロンビン量に換算するために、同一プレート内で、マウス血漿15 μLとTBSB 25 μLの混合溶液に、凝固開始試薬の代わりにThrombin Calibrator(Thrombinoscope BV.)20 μLを添加するウェルも設定した。
なお、トロンビン生成蛍光システム専用解析ソフトThrombinoscope software version 3.0.0.29(Thrombinoscope BV.)の設定条件は以下のとおりである。
・Fluo-SubstrateとFluo-Bufferの混合溶液量(設定項目 Dispense):20 μL
・攪拌時間(設定項目 Shake):10秒間
・測定時間(設定項目 Totaltime):60分間
・測定間隔(設定項目 Interval):20秒
・励起波長(自動設定):390 nm
・蛍光波長(自動設定):460 nm
算出されたトロンビン生成開始時間(Lag time(min))及び最大トロンビン生成量(Peak height(nmol/L))を用い、マウス血漿中における抗マウスプロテインC抗体の活性化プロテインC活性阻害能を評価した。
プロテインC活性化物質(Protac)を添加した正常マウス血漿のトロンビン生成に対する抗マウスプロテインC抗体の効果を図3Aに示した。正常マウス血漿にProtacを添加することにより、Lag timeは2.0 分から2.4 分に延長し、Peak heightは53 nMから22 nMに減少したことから、Protacで生成された活性化プロテインCが本血漿において抗凝固作用を示すことが確認された。抗マウスプロテインC抗体MP35、MP51共に用量依存的に、Protac添加時のLag timeを短縮させ、Peak heightを増加させた。
同様に、FVIII欠乏マウス血漿に関しても評価した(図3B)。FVIII欠乏マウス血漿にProtacを添加することにより、Lag timeは2.2分から2.5分に延長し、Peak heightは33 nMから15 nM減少したことから、Protacで生成された活性化プロテインCが本血漿において抗凝固作用を示すことを確認した。MP35、MP51共に濃度依存的に、Protac添加時のLag timeを短縮させ、Peak heightを増加させた。
従って、正常マウス血漿又はFVIII欠損マウス血漿において、MP35及びMP51が、活性化プロテインCの抗凝固作用を阻害することにより、凝固作用を促進するポテンシャルを有することが示された。
また、血漿におけるマウス活性化プロテインC阻害活性に関しては、MP35は、MP51に比し、同等あるいはそれ以上の活性を有していることが示された。
FVIII欠損マウス(B6;129S4-F8tm1Kaz/J mice)を、ヌードマウス(Crlj: CD1-Foxn1nu)と交配し、体毛のない表現型をFVIII欠損マウスに導入した。
(方法)
Vehicle(n = 8)、3 mg/kgの抗マウスプロテインC抗体 MP51(n = 9)、又は30 mg/kgの抗マウスプロテインC抗体 MP35(n = 9)を血友病Aマウスの尾静脈内に投与した。イソフルラン麻酔下で、マウスの左右の大腿内側部筋肉に23G注射針を3 mmの深さで2カ所ずつ穿刺した。穿刺した日をDay0とし、Day1及びDay2に体表から目視可能な出血痕の面積を計測した。Day 1、Day 2それぞれで計測された出血痕面積をマウス個体ごとに総和した出血痕総面積を測定して出血の指標とした。
Vehicle群では、穿刺による出血刺激により、時間経過とともに出血痕総面積が増加した。プロテインC活性化と活性化プロテインCの活性を阻害する抗マウスプロテインC抗体 MP51(3 mg/kg)投与群では、Day 1及びDay 2いずれにおいても、出血痕総面積の増加が抑制された。一方、活性化プロテインCの活性のみを阻害するMP35投与(30 mg/kg)群では、vehicle群と同様に出血痕総面積が増加した(図4)。従って、プロテインC活性化と活性化プロテインCの活性を阻害する抗プロテインC抗体が血友病Aにおける出血症状に対して止血効果を有することが示された。
(方法)
MP35及びMP51が、マウスPCの軽鎖、重鎖、どちらを認識するかを、western blotting(WB)を用い、検討した。マウスPC([製品名] Recombinant Mouse Coagulation Factor XIV/Protein C、[供給元] R&D Systems、 [カタログ番号] 4885-SE)をヒトトロンビン([製品名] Human alpha Thrombin、[供給元] Enzyme research laboratories、[カタログ番号] HT 1002a)及びウサギトロンボモジュリン([製品名] Rabbit Thrombomodulin、[供給元] Haematologic Technologies、[カタログ番号] RTM-2020)で活性化させ、結果生じたマウス活性化PCをSDS-PAGEした後、PVDF膜に移し、MP35又はMP51と反応させた。二次抗体([製品名] HRP-Goat anti-Rat IgG (H+L)、[供給元] Life technologies、[カタログ番号] 629520)と基質([製品名] SuperSignal West Dura Extended Duration Substrate、[供給元] サーモフィッシャーサイエンティフィック株式会社、[カタログ番号] 34076)でMP35あるいはMP51と結合する蛋白を検出した。
WBの結果、MP35は、15と20 kDa間のタンパクと結合することが示された。このタンパクは、分子量及びN末シークエンスからマウス活性化PCの軽鎖であることが確認された。一方、MP51は、37と50 kDa間のタンパクと結合することが示された。このタンパクは、分子量及びN末シークエンスから活性化マウスPCの重鎖であることが確認された。したがって、MP35はマウスPC/マウス活性化PCの軽鎖、MP51はその重鎖を認識することが示された。
実施例1で作製したマウスプロテインC蛋白を用い、ヒトナイーブ抗体ライブラリから、ファージディスプレイ法により、マウスプロテインCに結合するディスプレイファージを濃縮した。マウスプロテインCに対して特異的に結合活性を示すディスプレイファージを選択し、そこから抗体可変領域遺伝子を増幅。常法に従って遺伝子組換えIgGとして発現させ、精製した。精製抗体に関しては、実施例3、4記載の方法等でスクリーニングを実施し、マウスプロテインCの活性化及び/または活性化プロテインC活性を阻害する抗体としてL2及びL12を選択した。
(方法)
実施例3の方法に準じた。
(結果)
抗マウスプロテインC抗体 L2又はL12は、いずれも吸光度を上昇させた(図5)。従って、L2及びL12共にマウス活性化プロテインCによるFVa不活化を阻害することが示された。なお、マウスプロテインC活性化反応中の抗体濃度は15または50 μg/mLである。
(方法)
実施例4の方法に準じた。
(結果)
抗マウスプロテインC抗体 L12の添加により、吸光度が低下した。一方、L2を添加しても、吸光度の変化は示さなかった(図6)。従って、L12はプロテインC活性化反応を阻害するが、L2は阻害しないことが示された。なお、マウスプロテインC活性化反応中の抗体濃度は30 μg/mLである。
Claims (8)
- プロテインCの活性化阻害物質を含有する、血友病Aを治療するための医薬組成物であって、
プロテインCの活性化阻害物質は抗プロテインC抗体であり、
抗プロテインC抗体は、プロテインCの活性化プロテインCへの変換を阻害する作用を有し、さらに活性化プロテインCの活性を阻害する作用を有する、医薬組成物。 - プロテインCの活性化阻害物質を含有する、血友病Aの出血症状に対する止血作用を促進するための医薬組成物であって、
プロテインCの活性化阻害物質は抗プロテインC抗体であり、
抗プロテインC抗体は、プロテインCの活性化プロテインCへの変換を阻害する作用を有し、さらに活性化プロテインCの活性を阻害する作用を有する、医薬組成物。 - プロテインCの活性化阻害物質を含有する、血友病Aにおける活性化プロテインCの抗血液凝固作用を阻害するための医薬組成物であって、
プロテインCの活性化阻害物質は抗プロテインC抗体であり、
抗プロテインC抗体は、プロテインCの活性化プロテインCへの変換を阻害する作用を有し、さらに活性化プロテインCの活性を阻害する作用を有する、医薬組成物。 - 抗プロテインC抗体が、プロテインCの重鎖に結合する抗体である、請求項1から3のいずれかに記載の医薬組成物。
- プロテインCの活性化阻害物質を非ヒト動物に投与する工程を含む、プロテインCの活性阻害物質による血友病Aの治療効果を確認するための方法であって、
プロテインCの活性化阻害物質は抗プロテインC抗体であり、
抗プロテインC抗体は、プロテインCの活性化プロテインCへの変換を阻害する作用を有し、さらに活性化プロテインCの活性を阻害する作用を有する、方法。 - プロテインCの活性化阻害物質を非ヒト動物に投与する工程を含む、プロテインCの活性阻害物質による血友病Aの出血症状に対する止血作用の促進効果を確認するための方法であって、
プロテインCの活性化阻害物質は抗プロテインC抗体であり、
抗プロテインC抗体は、プロテインCの活性化プロテインCへの変換を阻害する作用を有し、さらに活性化プロテインCの活性を阻害する作用を有する、方法。 - プロテインCの活性化阻害物質を非ヒト動物に投与する工程を含む、プロテインCの活性阻害物質による血友病Aにおける活性化プロテインCの抗血液凝固作用の阻害効果を確認するための方法であって、
プロテインCの活性化阻害物質は抗プロテインC抗体であり、
抗プロテインC抗体は、プロテインCの活性化プロテインCへの変換を阻害する作用を有し、さらに活性化プロテインCの活性を阻害する作用を有する、方法。 - 抗プロテインC抗体が、プロテインCの重鎖に結合する抗体である、請求項5から7のいずれかに記載の方法。
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