JP6445079B2 - サーボモータ制御装置、及び、サーボモータ制御システム - Google Patents

サーボモータ制御装置、及び、サーボモータ制御システム Download PDF

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Description

本発明は、サーボモータと被駆動体とを連結してサーボモータの動力を被駆動体に伝える連結機構の剛性の経年変化の自己監視機能を有するサーボモータ制御装置、及び、サーボモータ制御システムに関する。
例えば工作機械等において、サーボモータを用いて被加工物(ワーク)の位置を制御するサーボモータ制御装置が知られている。サーボモータ制御装置は、テーブル(被駆動体)(移動体ともいう)上に被加工物を搭載し、テーブルを連結機構を介してサーボモータで移動させる。連結機構は、サーボモータに連結されるカップリングと、カップリングに固定されるボールねじと、ボールねじに螺合されるとともにテーブルに連結されるナットとを有する。これにより、サーボモータでボールねじを回転させると、ボールねじに螺着されたナットがボールねじの軸方向に移動され、ナットに連結されたテーブルが移動される。
このような連結機構(特に、カップリング及びボールねじ)では、比較的に剛性が低く、弾性変形が生じる。連結機構が弾性変形すると、テーブルの位置に弾性変形量分の誤差が生じる。この点に関し、テーブルの位置を補正する技術が知られている。
特許文献1及び2には、サーボモータにおけるエンコーダで検出されたサーボモータの回転量(セミクローズドフィードバック値)と、テーブルに固定されたリニアスケールで検出されたテーブルの移動量(フルクローズドフィードバック値)とに基づいて、連結機構の剛性の経年変化に起因した位置偏差(位置決め誤差)を補正する技術が開示されている。
特開平11−345025号公報 特開平11−237920号公報
ところで、連結機構の剛性の経年変化の度合いによっては、連結機構の保守が必要である。そのため、連結機構の剛性の経年変化、換言すれば連結機構の剛性の大きさを把握する必要がある。
本発明は、連結機構の剛性の大きさを推定するサーボモータ制御装置、及び、サーボモータ制御システムを提供することを目的とする。
(1) 本発明に係るサーボモータ制御装置(例えば、後述のサーボモータ制御装置1,1A,1B,1C)は、サーボモータ(例えば、後述のサーボモータ50)と、前記サーボモータの回転位置を検出する検出部(例えば、後述のエンコーダ40)と、前記サーボモータにより駆動される被駆動体(例えば、後述のテーブル70)と、前記サーボモータと前記被駆動体とを連結し、前記サーボモータの動力を前記被駆動体へ伝える連結機構(例えば、連結機構60)と、前記サーボモータを位置指令値に基づいて制御するモータ制御部(例えば、後述のモータ制御部10,10A,10B,10C)とを備え、前記モータ制御部は、前記連結機構と前記被駆動体との連結部において前記被駆動体に作用する駆動力を推定する力推定部(例えば、後述の力推定部20)と、前記力推定部で推定された駆動力と補正の係数とに基づいて、前記位置指令値を補正するための補正量を生成する補正量生成部(例えば、後述の補正量生成部21)と、前記位置指令値の生成を停止した状態で、前記補正量生成部の補正の係数を徐々に増加させ、前記検出部で検出された前記サーボモータの回転位置情報、前記力推定部で推定された駆動力、又は、前記補正量生成部で生成された補正量の挙動に変化点が生じるときの補正の係数に基づいて、前記連結機構の剛性の大きさを推定する剛性推定部(例えば、後述の剛性推定部22)とを有する。
(2) (1)に記載のモータ駆動装置において、前記剛性推定部は、前記検出部で検出された前記サーボモータの回転位置情報、前記力推定部で推定された駆動力、又は、前記補正量生成部で生成された補正量の挙動に極大値が現れるときを、前記変化点としてもよい。
(3) (1)に記載のモータ駆動装置において、前記剛性推定部は、前記検出部で検出された前記サーボモータの回転位置情報、前記力推定部で推定された駆動力、又は、前記補正量生成部で生成された補正量の挙動に極大値が現れ、当該極大値と補正の係数の変更時の値との差が、所定値以上、又は、補正の係数の変更時の値と補正の係数の変更後の収束値との差の所定倍以上となるときを、前記変化点としてもよい、又は、前記検出部で検出された前記サーボモータの回転位置情報、前記力推定部で推定された駆動力、又は、前記補正量生成部で生成された補正量の微分値の挙動に極大値が現れ、当該極大値と補正の係数の変更時の値との差が、所定値以上となるときを、前記変化点としてもよい。
(4) (1)から(3)のいずれかに記載のモータ駆動装置において、前記挙動は、時間経過における変化であってもよい。
(5) (1)から(4)のいずれかに記載のモータ駆動装置において、前記モータ制御部は、前記剛性推定部で推定された剛性の大きさに基づいて、前記連結機構の劣化を検出する劣化検出部(例えば、後述の劣化検出部28A)を更に有していてもよい。
(6) (5)に記載のサーボモータ制御装置において、前記劣化検出部は、前記剛性推定部で推定された剛性の大きさが所定の第1閾値以下に低下したときに、前記連結機構の劣化を検出してもよい。
(7) (1)から(4)のいずれかに記載のサーボモータ制御装置において、前記モータ制御部は、所定時間間隔又は不定時間間隔ごとに前記剛性推定部で推定された複数の剛性の大きさを剛性データとして保存する保存部(例えば、後述の保存部24)と、前記保存部に保存された剛性データに基づいて、前記連結機構の剛性の変化及び変化量を検出する剛性変化検出部(例えば、後述の剛性変化検出部28B)とを更に有していてもよい。
(8) (1)から(4)のいずれかに記載のサーボモータ制御装置において、前記モータ制御部は、他のサーボモータ制御装置と通信を行う通信部(例えば、後述の通信部26)と、所定時間間隔又は不定時間間隔ごとに前記剛性推定部で推定された自装置の複数の剛性の大きさと稼働量とを関連付けて剛性データとして保存するとともに、前記通信部で取得された他装置の所定時間間隔又は不定時間間隔ごとの複数の剛性の大きさと稼働量とが関連付けされた剛性データを保存する保存部(例えば、後述の保存部24)と、前記保存部に保存された他装置の剛性データに基づいて剛性の変化の傾向を導出し、導出した剛性の変化の傾向と前記保存部に保存された自装置の剛性データとに基づいて、剛性の大きさが所定の第2閾値以下に低下するまでの前記連結機構の残りの稼働可能量を推定する稼働量推定部(例えば、後述の稼働量推定部28C)とを更に有していてもよい。
(9) (1)から(4)のいずれかに記載のサーボモータ制御装置において、前記モータ制御部は、所定時間間隔又は不定時間間隔ごとに前記剛性推定部で推定された自装置の複数の剛性の大きさと稼働量とを関連付けて剛性データとして保存するとともに、前記連結機構の剛性の変化の傾向を示す傾向データを予め保存する保存部(例えば、後述の保存部24)と、前記保存部に保存された傾向データが示す剛性の変化の傾向と前記保存部に保存された自装置の剛性データとに基づいて、剛性の大きさが所定の第2閾値以下に低下するまでの前記連結機構の残りの稼働可能量を推定する稼働量推定部(例えば、後述の稼働量推定部28C)とを更に有していてもよい。
(10) (5)又は(6)に記載のサーボモータ制御装置において、前記モータ制御部は、前記劣化検出部で検出された劣化を示す情報を通知する通知部(例えば、後述の表示部30)を更に有していてもよい。
(11) (7)に記載のサーボモータ制御装置において、前記モータ制御部は、前記剛性変化検出部で検出された剛性の変化及び変化量の少なくとも1つを示す情報を通知する通知部(例えば、後述の表示部30)を更に有していてもよい。
(12) (8)又は(9)に記載のサーボモータ制御装置において、前記モータ制御部は、前記稼働量推定部で推定された稼働可能量を示す情報を通知する通知部(例えば、後述の表示部30)を更に有していてもよい。
(13) (10)から(12)のいずれかに記載のサーボモータ制御装置において、前記通知部は、情報を表示する表示装置であってもよい。
(14) (1)から(4)のいずれかに記載のサーボモータ制御装置において、前記モータ制御部は、所定時間間隔又は不定時間間隔ごとに前記剛性推定部で推定された複数の剛性の大きさを剛性データとして外部の保存部に送信し、前記外部の保存部に保存された前記剛性データを取得する通信部(例えば、後述の通信部26)と、前記外部の保存部から前記通信部で取得された前記剛性データに基づいて、前記連結機構の剛性の変化及び変化量を検出する剛性変化検出部(例えば、後述の剛性変化検出部28B)とを更に有していてもよい。
(15) (1)から(4)のいずれかに記載のサーボモータ制御装置において、前記モータ制御部は、所定時間間隔又は不定時間間隔ごとに前記剛性推定部で推定された自装置の複数の剛性の大きさと稼働量とを関連付けて自装置の剛性データとして外部の保存部に送信し、前記外部の保存部に保存された前記自装置の剛性データ、及び、他装置の所定時間間隔又は不定時間間隔ごとの複数の剛性の大きさと稼働量とが関連付けされた剛性データを取得する通信部(例えば、後述の通信部26)と、前記外部の保存部から前記通信部で取得された他装置の剛性データに基づいて剛性の変化の傾向を導出し、導出した剛性の変化の傾向と前記外部の保存部から前記通信部で取得された前記自装置の剛性データとに基づいて、剛性の大きさが所定の第2閾値以下に低下するまでの前記連結機構の残りの稼働可能量を推定する稼働量推定部(例えば、後述の稼働量推定部28C)とを更に有していてもよい。
(16) 本発明に係るサーボモータ制御システム(例えば、後述のサーボモータ制御システム100)は、(14)又は(15)に記載のサーボモータ制御装置と、前記サーボモータ制御装置に接続され、前記外部の保存部を備えるサーバ装置(例えば、後述のサーバ装置4)とを備える。
本発明によれば、連結機構の剛性の大きさを推定するサーボモータ制御装置、及び、サーボモータ制御システムを提供することができる。
本発明の実施形態に係るサーボモータ制御システムの構成を示す図である。 本発明の第1実施形態に係るサーボモータ制御装置の構成を示す図である。 本発明の第1実施形態に係るサーボモータ制御装置による連結機構の剛性推定及び劣化検出の動作を示すフローチャートである。 実際の連結機構の弾性変形量と駆動トルクとの関係の経年変化(低下)を示す図である。 実際の連結機構の弾性変形量と駆動トルクとの関係(実線)、及び、補正の係数により計算された補正量と駆動トルクとの関係(破線)を示す図である。 位置指令値を停止した状態で、実際の連結機構の弾性変形量よりも、補正の係数により計算された補正量が大きいときの、サーボモータ50の位置、推定した駆動トルク(力推定値)、及び、補正量の挙動を示す図である。 位置指令値を停止した状態で、実際の連結機構の弾性変形量よりも、補正の係数により計算された補正量が大きくなる時点における、サーボモータ50の位置、推定した駆動トルク(力推定値)、及び、補正量の挙動を示す図である。 図5Bに示すサーボモータ50の位置、推定した駆動トルク(力推定値)、及び、補正量の微分値の挙動を示す図である。 位置指令値を停止した状態で、補正の係数を徐々に増加させたときのサーボモータの回転位置、推定した駆動トルク、及び、補正量の挙動の実験結果の一部を示す図である。 位置指令値を停止した状態で、補正の係数を徐々に増加させたときのサーボモータの回転位置、推定した駆動トルク、及び、補正量の挙動の実験結果の他の一部を示す図である。 位置指令値を停止した状態で、補正の係数を徐々に増加させたときのサーボモータの回転位置、推定した駆動トルク、及び、補正量の挙動の実験結果の更に他の一部を示す図である。 位置指令値を停止した状態で、補正の係数を徐々に増加させたときのサーボモータの回転位置、推定した駆動トルク、及び、補正量の挙動の実験結果のまた更に他の一部を示す図である。 本発明の第2実施形態に係るサーボモータ制御装置の構成を示す図である。 本発明の第2実施形態に係るサーボモータ制御装置による連結機構の剛性推定動作を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係るサーボモータ制御装置による連結機構の剛性変化検出動作を示すフローチャートである。 本発明の第3実施形態に係るサーボモータ制御装置の構成を示す図である。 本発明の第3実施形態に係るサーボモータ制御装置による連結機構の剛性データ共有動作を示すフローチャートである。 本発明の第3実施形態に係るサーボモータ制御装置による連結機構の稼働量推定動作を示すフローチャートである。 剛性と稼働量との関係、すなわち剛性の経年変化の傾向を示す図である。
以下、添付の図面を参照して本発明の実施形態の一例について説明する。なお、各図面において同一又は相当の部分に対しては同一の符号を附すこととする。
(サーボモータ制御システム)
図1は、本発明の実施形態に係るサーボモータ制御システムの構成を示す図である。図1に示すように、サーボモータ制御システム100では、複数のサーボモータ制御装置1とサーバ装置4とがネットワーク6を介して接続されている。
サーボモータ制御装置1は、モータ制御部10によりサーボモータ50を駆動制御し、サーボモータ50の動力を連結機構60を介してテーブル(被駆動体)70に伝える。また、サーボモータ制御装置1は、連結機構60の剛性の経年変化を定期的に監視する。
複数のサーボモータ制御装置1とサーバ装置4とは、ネットワーク6を介して、各サーボモータ制御装置1で監視する連結機構60の剛性の経年変化に関する情報を共有する。複数のサーボモータ制御装置1は、共有する情報をモータ制御部10における保存部(後述参照)に保存する。サーバ装置4は、共有する情報を保存部5に保存する。
複数のサーボモータ制御装置1は、例えば、同一の工作機械におけるサーボモータ制御装置であり、同一の連結機構60を備える。また、複数のサーボモータ制御装置1は、同一の環境条件で同一の加工を行う。
以下、複数のサーボモータ制御装置1のうちの1つ(以下、自装置ともいう。)について説明するが、他のサーボモータ制御装置1(以下、他装置ともいう。)も同様である。以下に、サーボモータ制御装置1として3つの実施形態を例示する。
(第1実施形態のサーボモータ制御装置)
図2は、本発明の実施形態に係るサーボモータ制御装置の構成を示す図である。図2に示すように、サーボモータ制御装置1Aは、モータ制御部10Aと、サーボモータ50と、連結機構60と、テーブル(被駆動体)70とを備える。サーボモータ制御装置1A及びモータ制御部10Aは、図1のサーボモータ制御装置1及びモータ制御部10の一例である。
サーボモータ制御装置1Aは、サーボモータ50で連結機構60を介してテーブル70を移動させ、テーブル70の上に搭載された被加工物(ワーク)を加工する。連結機構60は、サーボモータ50に連結されたカップリング61と、カップリング61に固定されるボールねじ62とを有し、ボールねじ62にナット63が螺合されている。サーボモータ50の回転駆動によって、ボールねじ62に螺着されたナット63がボールねじ62の軸方向に移動され、ナット63に連結されたテーブル70が移動される。
サーボモータ50の回転角度位置は、サーボモータ50に設けられたエンコーダ(位置検出部)40によって検出され、検出された回転位置(回転量)は位置フィードバック(位置FB)として利用される。ここで、サーボモータ50の回転角度位置とテーブル70の位置とは対応関係にあるため、エンコーダ40で検出された回転位置、すなわち位置FB値は、テーブル70の位置を示す。なお、エンコーダ40は回転速度を検出可能であり、検出された速度は速度フィードバック(速度FB)として利用可能である。
モータ制御部10Aは、位置指令生成部12と、減算器13,15と、速度指令生成部14と、トルク指令生成部16と、加算器17と、力推定部20と、補正量生成部21と、剛性推定部22と、保存部24と、通信部26と、劣化検出部(剛性変化検出部)28Aと、表示部(通知部)30とを備える。
位置指令生成部12は、図示しない上位制御装置や外部入力装置等から入力されるプログラムや命令に従って、サーボモータ50の位置指令値を作成する。減算器13は、位置指令生成部12で作成された位置指令値とエンコーダ40で検出された位置検出値との差を求める。加算器17は、後述するように、減算器13で求められた差分と補正量生成部21で生成された補正値との和を求める。速度指令生成部14は、減算器13で求められて加算器17で補正された差分に基づいてサーボモータ50の速度指令値を作成する。減算器15は、速度指令生成部14で作成された速度指令値とエンコーダ40で検出された速度検出値との差を求める。トルク指令生成部16は、減算器15で求められた差分に基づいてサーボモータ50のトルク指令値を作成し、サーボモータ50に供給する。
ここで、サーボモータ50が駆動すると、連結機構60を介してテーブル70が移動する。このとき、連結機構60に弾性変形が生じ、サーボモータ50を指令値通りに回転させた場合であっても、テーブル70の位置に弾性変形量分の誤差が生じる。
この誤差を解消するために、力推定部20、補正量生成部21及び加算器17により、連結機構60の弾性変形量分だけ位置指令値を補正する。連結機構60の弾性変形量は、テーブル70(ナット63)と連結機構60との連結部においてテーブル70に作用する駆動力に比例し、駆動力は連結部において作用する駆動トルクにより表すことができる。
力推定部20は、トルク指令生成部16からのトルク指令値に基づいて、テーブル70(ナット63)と連結機構60との連結部においてテーブル70に作用する駆動トルク(駆動力)を推定する。なお、力推定部20は、電流検出器を用いて検出したサーボモータ50の駆動電流、すなわち実電流(実トルク)に基づいて駆動トルクを推定してもよい。
補正量生成部21は、力推定部20で推定された駆動トルクに基づいて、位置指令生成部12で生成される位置指令値を補正するための補正量を生成する。具体的には、補正量生成部21は、力推定部20で推定された駆動トルクTと、補正の係数αとに基づいて、下式(1)より補正量を求める。
補正量=α×T ・・・(1)
補正の係数αは、連結機構60(カップリング61、ボールねじ62)に発生する回転軸まわりのねじり弾性変形の補正の係数と、軸方向の伸縮弾性変形の補正の係数とを含む。
加算器17は、減算器13で求められた差分に、補正量生成部21で生成された補正量を加算する。これにより、連結機構60の弾性変形量分だけ位置指令値が補正される。
ここで、連結機構60の剛性は、経年変化(低下)する。例えば、連結機構60におけるボールねじ62の剛性は、経時的に予圧が弱まることにより低下する。剛性が低下すると工作機械の加工精度が低下するため、連結機構60の保守が必要となる。
なお、本実施形態では、後述する剛性推定部22で推定される剛性は、弾性変形とガタの影響とを含む。
そこで、本願発明者らは、連結機構60の剛性の経年変化を検出することを考案する。本願発明者らは、補正量生成部21による補正量、すなわち補正の係数αにより計算された補正量が、実際の連結機構60の弾性変形量よりも大きくなると、サーボモータ制御装置1Aの停止時、すなわち位置指令値の生成停止時においても、補正量生成部21から生成される補正量が位置指令値に加わり、サーボモータ50の回転位置、力推定部20で推定される駆動トルク、及び、補正量生成部21で生成される補正量の挙動に変化点(極大値)が生じることを見出した(詳細は後述する)。本実施形態では、これらの挙動の変化点の発生を検出することにより、連結機構60の剛性の大きさを推定し、連結機構60の剛性の経年変化を検出する。
具体的には、剛性推定部22は、位置指令生成部12による位置指令値の生成を停止した状態で、補正量生成部21で生成される補正量、具体的には補正の係数αを徐々に増加させ、エンコーダ40で検出されたサーボモータ50の回転位置(位置FB)の挙動に変化点(極大値)が生じるときの補正の係数αに基づいて、連結機構60の剛性の大きさを推定する。より具体的には、剛性推定部22は、補正の係数αの逆数を、連結機構60の剛性の大きさとして推定する。
なお、剛性推定部22は、サーボモータ50の回転位置に代えて、力推定部20で推定された駆動トルク(力推定値)、又は、補正量生成部21で生成される補正量の挙動に変化点が生じるときの補正の係数αに基づいて、連結機構60の剛性の大きさを推定してもよい。
また、剛性推定部22は、補正の係数そのままの値に限らず、機械の製造・出荷時に設定した補正の係数で正規化した値など、補正の係数に基づいた値に基づいて、剛性の大きさを推定してもよい。
保存部24は、連結機構60の劣化検出のための閾値として、加工精度の仕様を満たすための連結機構60の剛性の下限値(第1閾値及び第2閾値)を予め保存する。保存部24は、例えばEEPROM等の書き換え可能なメモリである。
通信部26は、ネットワーク6を介して他のサーボモータ制御装置1及びサーバ装置4とデータの送受信を行う。通信部26は、LAN、WAN等の有線又は無線通信規格、又は、Bluetooth、Wi−Fi等の近距離通信規格などに従う通信インタフェースである。
劣化検出部28Aは、剛性推定部22で推定された剛性の大きさに基づいて、連結機構60の劣化(剛性の変化)を検出する。具体的には、劣化検出部28Aは、剛性推定部22で推定された剛性の大きさが保存部24に保存された閾値以下に低下したときに、連結機構60の劣化を検出する。
表示部30は、劣化検出部28Aで検出された連結機構60の劣化を示す情報(例えば、数値、文字、画像等)を表示する。表示部30は、剛性推定部22で推定された剛性の大きさを示す情報、又は、サーボモータ50の回転位置の挙動に変化点が生じたときの補正の係数αを示す情報を表示してもよい。表示部30は、例えば液晶ディスプレイ等の表示装置である。
モータ制御部10A(及び、後述するモータ制御部10B,10C)は、例えば、DSP(Digital Signal Processor)、FPGA(Field−Programmable Gate Array)等の演算プロセッサで構成される。モータ制御部10A(モータ制御部10B,10C)の各種機能(位置指令生成部12、減算器13,15、速度指令生成部14、トルク指令生成部16、加算器17、力推定部20、補正量生成部21、剛性推定部22、劣化検出部28A、及び、後述する剛性変化検出部28B、稼働量推定部28C)は、記憶部(例えば、保存部24)に格納された所定のソフトウェア(プログラム)を実行することで実現される。モータ制御部10Aの各種機能は、ハードウェアとソフトウェアとの協働で実現されてもよいし、ハードウェア(電子回路)のみで実現されてもよい。
次に、図3〜図6Dを参照して、第1実施形態のサーボモータ制御装置1Aによる連結機構60の剛性推定及び劣化検出の動作について説明する。図3は、第1実施形態のサーボモータ制御装置1Aによる連結機構60の剛性推定及び劣化検出の動作を示すフローチャートである。図4Aは、実際の連結機構の弾性変形量と駆動トルクとの関係の経年変化(低下)を示す図である。図4Bは、実際の連結機構の弾性変形量と駆動トルクとの関係(実線)、及び、補正の係数により計算された補正量と駆動トルクとの関係(破線)を示す図である。図5Aは、位置指令値を停止した状態で、実際の連結機構の弾性変形量よりも、補正の係数により計算された補正量が大きいときの、サーボモータ50の位置、推定した駆動トルク(力推定値)、及び、補正量の挙動を示す図である。図5Bは、位置指令値を停止した状態で、実際の連結機構の弾性変形量よりも、補正の係数により計算された補正量が大きくなる時点における、サーボモータ50の位置、推定した駆動トルク(力推定値)、及び、補正量の挙動を示す図である。図5Cは、図5Bに示すサーボモータ50の位置、推定した駆動トルク(力推定値)、及び、補正量の微分値の挙動を示す図である。図6A〜図6Dは、位置指令値を停止した状態で、補正の係数を徐々に増加させたときのサーボモータ50の回転位置、推定した駆動トルク、及び、補正量の挙動の実験結果を示す図である。
前述したように、連結機構60では弾性変形が生じ、テーブル70の位置に弾性変形量分の誤差が生じる。この誤差を解消するために、力推定部20、補正量生成部21及び加算器17により、連結機構60の弾性変形量分だけ位置指令値を補正する。
連結機構60の剛性は、経年変化(低下)する。図4Aに示すように、連結機構60の剛性が経年変化(低下)すると、実際の連結機構の弾性変形量と駆動トルクとの関係の傾きが大きくなる。すなわち、実際の連結機構の弾性変形量と駆動トルクとの関係の傾きは、連結機構60の剛性と反比例の関係にある。剛性が低下すると工作機械の加工精度が低下するため、連結機構60の保守が必要となる。
そこで、本願発明者らは、連結機構60の剛性の経年変化を検出することを考案する。本願発明者らは、補正量生成部21による補正量、すなわち、図4Bに示すように補正の係数αにより計算された補正量(破線)が、実際の連結機構の弾性変形量(実線)よりも大きくなると(換言すれば、補正の係数α(破線の傾き)が、実際の連結機構の弾性変形量と駆動トルクとの関係(実線の傾き)よりも大きくなると)(過補正)、サーボモータ制御装置1Aの停止時、すなわち位置指令値の生成停止時においても、補正量生成部21から生成される補正量が位置指令値に加わり、図5A及び図5Bに示すように、サーボモータ50の回転位置(及び力推定部20で推定される駆動トルク、及び補正量生成部21で生成される補正量)の挙動に変化点P(極大値)が生じることを見出した。挙動は、時間経過における変化である。
詳説すると、図4Bに示すように位置指令値を停止した状態で補正の係数α(破線)を徐々に増加させると、実際の連結機構の弾性変形量(すなわち、駆動トルク値に対して本来補正されるべき量)(実線)よりも補正の係数により計算された補正量(破線)が大きいときに(過補正)、図5Aに示すように、サーボモータ50の回転位置(及び推定した駆動トルク、及び補正量)が振れるという現象が生じる。すなわち、サーボモータ50の回転位置(及び推定した駆動トルク、及び補正量)の挙動に極大値(変化点P)が現れる。
また、実際の連結機構の弾性変形量(実線)よりも補正の係数により計算された補正量(破線)が大きくなる時点(正補正と過補正との境界付近)において、図5Bに示すように、サーボモータ50の回転位置(及び推定した駆動トルク、及び補正量)が、急激に増加して減少するという現象が生じる。すなわち、サーボモータ50の回転位置(及び推定した駆動トルク、及び補正量)の挙動に極大値(変化点P)が現れる。
この点に関し、本願発明者らは、実験検証を行っている。図6A〜図6Dでは、補正の係数αを徐々に増加させたときのサーボモータ50の回転位置、推定した駆動トルク、及び、補正量の挙動の実験結果を示す。
図6A及び図6Bによれば、補正の係数の増加につれて、補正の係数が変化したときのサーボモータ50の回転位置、推定した駆動トルク、及び、補正量の変化が大きくなることがわかる(例えば破線内参照)。また、図6Cによれば、実際の連結機構の弾性変形量よりも補正の係数により計算された補正量が大きくなる時点(正補正と過補正との境界付近)において、サーボモータ50の回転位置、推定した駆動トルク、及び、補正量が、急激に増加して減少するという現象が生じることがわかる(例えば破線内参照)。更に、図6Dによれば、補正の係数αにより計算された補正量(破線)が更に大きくなると(過補正)、サーボモータ50の回転位置、推定した駆動トルク、及び、補正量が振れるという現象が生じることがわかる。これらの現象は、補正係数変化の際に過補正となることに起因している。
このように、実際の連結機構の弾性変形量よりも補正の係数により計算された補正量が大きくなると、サーボモータ50の回転位置、推定した駆動トルク、及び、補正量の挙動に変化点が生じることから、位置指令値を停止した状態で補正の係数αを徐々に増加させたとき、サーボモータ50の回転位置、推定した駆動トルク、及び、補正量の挙動に変化点が生じるとき又はその直前の補正の係数に基づいて、連結機構60の剛性を推定することができる。
例えば、位置指令値を停止した状態で補正の係数αを徐々に増加させたとき、サーボモータ50の回転位置、推定した駆動トルク、又は、補正量が振れ始めるとき又はその直前の補正の係数αの逆数を連結機構60の剛性として推定できる。
また、サーボモータ50の回転位置、推定した駆動トルク、又は、補正量が急激に増加して減少するとき又はその直前の補正の係数αの逆数を連結機構60の剛性として推定できる。
そこで、ステップS11において、モータ制御部10Aは、位置指令生成部12による位置指令値の生成を停止した状態で、図4Bに示すように、補正量生成部21の補正の係数α(破線)を徐々に増加する。すると、補正量分のみに応じたトルク指令値がサーボモータ50に供給され、補正量の増加に応じてこのトルク指令値が増加する。
このとき、サーボモータ50におけるエンコーダ40により、サーボモータ50の回転位置を検出し、位置FB値としてモータ制御部10Aに送信する。また、力推定部20は、トルク指令生成部16からのトルク指令に基づいて、テーブル70(ナット63)と連結機構60との連結部においてテーブル70に作用する駆動トルクを推定する。また、補正量生成部21は、力推定部20で推定された駆動トルクTと補正の係数αとに基づいて、上式(1)より補正量を生成する。
次に、ステップS12において、剛性推定部22は、サーボモータ50の回転位置の挙動に変化点が生じるときの補正の係数αに基づいて、連結機構60の剛性の大きさを推定する。具体的には、剛性推定部22は、補正の係数αの逆数を、連結機構60の剛性の大きさとして推定する。
例えば、剛性推定部22は、図5Bに示すように、補正の係数αの変更時の値A1と極大値A2との差A2−A1が所定値以上となるときの補正の係数αの逆数を、連結機構60の剛性として推定してもよい。
または、剛性推定部22は、補正の係数αの変更時の値A1と極大値A2との差A2−A1が、補正の係数αの変更時の値A1と補正の係数αの変更後の収束値A3との差A3−A1の所定倍以上となるときの補正の係数αの逆数を、連結機構60の剛性として推定してもよい。
または、剛性推定部22は、図5Cに示すように、サーボモータ50の回転位置(又は推定された駆動トルク、又は補正量)の微分値の挙動に極大値が現れ、補正の係数の変更時の値A1と極大値A2との差A2−A1が所定値以上となるときの補正の係数αの逆数を、連結機構60の剛性として推定してもよい。
次に、ステップS13において、劣化検出部28Aは、剛性推定部22で推定された剛性の大きさに基づいて、連結機構60の劣化を検出する。具体的には、劣化検出部28Aは、剛性推定部22で推定された剛性の大きさが保存部24に保存された閾値以下に低下したか否かを判定する。一般に、連結機構60の剛性が低下しても加工精度の仕様を満たすように、モータ制御部10Aの制御ループのゲインにおいて20%〜30%程度のマージンが設定されている。これより、閾値は、例えば剛性の初期値の70%程度に設定される。
ステップS13において、剛性の大きさが閾値以下に低下した場合、劣化検出部28Aは、連結機構60の劣化を検出する。このとき、ステップS14において、表示部30は、連結機構60の劣化を示す情報を表示する。
一方、ステップS13において、剛性の大きさが閾値よりも大きい場合、モータ制御部10Aは、所定時間経過後にステップS11に戻り、上述した動作を繰り返す。なお、モータ制御部10Aは、予め定めた一定時間(所定時間)経過後に限らず、不規則な時間経過後に(不定時間間隔で)上述した動作を繰り返してもよい。
なお、ステップS12において、剛性推定部22は、推定した剛性の大きさを保存部24に保存してもよい。また、ステップS13において、劣化検出部28Aは、保存部24に保存された最新の剛性の大きさに基づいて、連結機構60の劣化を検出してもよい。
以上説明したように、本実施形態のサーボモータ制御装置1Aでは、剛性推定部22が、位置指令値の生成を停止した状態で、補正量生成部21の補正の係数を徐々に増加させ、サーボモータ50の回転位置の挙動に変化点が生じるときの補正の係数に基づいて、連結機構60の剛性の大きさを推定することができる。
連結機構60の剛性が低下すると、サーボモータ50の回転位置の挙動に変化点が生じるときの補正の係数が大きくなるので、このときの補正の係数に基づいて推定された剛性の大きさにより、剛性の変化(低下、劣化)を検出することができる。
また、連結機構60がサーボモータ50に接続されている状態で、連結機構60の剛性の変化(劣化)を検出することができる。また、サーボモータ50から測定されるデータのみを用いて、連結機構60の剛性の変化を検出することができる。加工中でなければ、条件なくデータ測定ができる。
また、本実施形態のサーボモータ制御装置1Aでは、劣化検出部28Aが、剛性推定部22で推定された剛性の大きさに基づいて、連結機構60の劣化を検出するので、連結機構60の保守の必要性の有無を確認することができる。
また、本実施形態のサーボモータ制御装置1Aでは、表示部30が、連結機構60の劣化を示す情報を表示するので、ユーザは連結機構60の保守の必要性の有無を確認することができる。
なお、本実施形態のサーボモータ制御装置1Aは、自装置の情報のみで連結機構60の劣化検出を行う形態であるので、ネットワークに接続されていなくても劣化検出を行うことができる。この場合、サーボモータ制御装置1Aにおけるモータ制御部10Aは、図2に示す通信部26を備えていなくてもよい。
(第2実施形態に係るサーボモータ制御装置)
第1実施形態では、自装置の剛性の大きさを推定する度に連結機構60の劣化を検出した。第2実施形態では、所定時間間隔又は不定時間間隔ごとに自装置の剛性の大きさを推定して、これらの複数の剛性の大きさを剛性データとして保存し、保存した剛性データに基づいて剛性の経年変化(低下)及びその変化量(低下量)を検出する。
図7は、本発明の第2実施形態に係るサーボモータ制御装置の構成を示す図である。図7に示す第2実施形態のサーボモータ制御装置1Bは、図2に示すサーボモータ制御装置1Aにおいてモータ制御部10Aに代えてモータ制御部10Bを備える点で第1実施形態と異なる。また、モータ制御部10Bは、図2に示すモータ制御部10Aにおいて劣化検出部28Aに代えて剛性変化検出部28Bを備える点で第1実施形態と異なる。なお、サーボモータ制御装置1B及びモータ制御部10Bは、図1のサーボモータ制御装置1及びモータ制御部10の一例である。
保存部24は、所定時間間隔ごとに剛性推定部22で推定された自装置の複数の剛性の大きさをそのときの稼働量(例えば時間)と関連付けて、剛性データとして保存する。なお、保存部24は、予め定めた一定時間間隔(所定時間間隔)ごとに限らず、不規則な時間間隔(不定時間間隔)ごとに自装置の複数の剛性の大きさをそのときの稼働量(例えば時間)と関連付けて保存してもよい。
剛性変化検出部28Bは、保存部24に保存された剛性データに基づいて、連結機構60の剛性の変化(低下)及びその変化量(低下量)を検出する。
表示部30は、剛性変化検出部28Bで検出された連結機構60の剛性の変化(低下)及びその変化量(低下量)を示す情報を表示する。
次に、図8及び図9を参照して、第2実施形態のサーボモータ制御装置1Bによる連結機構60の剛性推定動作及び剛性変化検出動作について説明する。図8は、第2実施形態のサーボモータ制御装置1Bによる連結機構60の剛性推定動作を示すフローチャートであり、図9は、第2実施形態のサーボモータ制御装置1Bによる連結機構60の剛性変化検出動作を示すフローチャートである。
(剛性推定動作)
まず、図8のステップS21において、上述した図3のステップS11と同様に、モータ制御部10Bは、位置指令生成部12による位置指令値の生成を停止した状態で、図4Bに示すように、補正量生成部21の補正の係数α(破線)を徐々に増加する。このとき、サーボモータ50におけるエンコーダ40により、サーボモータ50の回転位置を検出し、位置FB値としてモータ制御部10Aに送信する。また、力推定部20は、トルク指令生成部16からのトルク指令に基づいて、テーブル70(ナット63)と連結機構60との連結部においてテーブル70に作用する駆動トルクを推定する。また、補正量生成部21は、力推定部20で推定された駆動トルクTと補正の係数αとに基づいて、上式(1)より補正量を生成する。
次に、ステップS22において、上述した図3のステップS12と同様に、剛性推定部22は、サーボモータ50の回転位置の挙動に変化点が生じるときの補正の係数αに基づいて、連結機構60の剛性の大きさを推定する。具体的には、剛性推定部22は、補正の係数αの逆数を、連結機構60の剛性の大きさとして推定する。
次に、ステップS23において、剛性推定部22は、推定した剛性の大きさを現在の稼働量と関連付けて剛性データとして保存部24に保存する。
モータ制御部10Bは、上述したステップS21〜S23の動作を、所定時間間隔ごとに繰り返す。これにより、保存部24には、所定時間間隔ごとに推定された複数の剛性の大きさと稼働量とが関連付けされた剛性データが保存される。
なお、モータ制御部10Bは、上述したステップS21〜S23の動作を、不規則な時間間隔(不定時間間隔)ごとに繰り返してもよい。この場合、保存部24には、不規則な時間間隔(不定時間間隔)ごとに推定された複数の剛性の大きさと稼働量とが関連付けされた剛性データが保存される。
(剛性変化検出動作)
図9のステップS31において、剛性変化検出部28Bは、保存部24に保存された剛性データに基づいて、連結機構60の剛性の経年変化(低下)及びその変化量(低下量)を検出する。
次に、ステップS32において、表示部30は、剛性変化検出部28Bで検出された剛性の経年変化(低下)及びその変化量(低下量)を示す情報を表示する。
本実施形態のサーボモータ制御装置1Bでも、剛性推定部22が、位置指令値の生成を停止した状態で、補正量生成部21の補正の係数を徐々に増加させ、サーボモータ50の回転位置の挙動に変化点が生じるときの補正の係数に基づいて、連結機構60の剛性の大きさを推定することができる。
また、本実施形態のサーボモータ制御装置1Bでは、剛性変化検出部28Bが、保存部24に保存された剛性データであって、所定時間間隔又は不定時間間隔ごとに剛性推定部22で推定された複数の剛性の大きさを含む剛性データに基づいて、連結機構60の剛性の経年変化(低下)及びその変化量(低下量)を検出するので、連結機構60の保守の必要性の有無を確認することができる。
また、本実施形態のサーボモータ制御装置1Bでは、表示部30が、連結機構60の剛性の経年変化(低下)及びその変化量(低下量)を示す情報を表示するので、ユーザは連結機構60の保守の必要性の有無を確認することができる。
なお、本実施形態のサーボモータ制御装置1Bは、自装置の情報のみで連結機構60の剛性変化検出を行う形態であるので、ネットワークに接続されていなくても剛性変化検出を行うことができる。この場合、サーボモータ制御装置1Bにおけるモータ制御部10Bは、図7に示す通信部26を備えていなくてもよい。
また、本実施形態のサーボモータ制御装置1Bでは、剛性データを外部のサーバ装置4の保存部5に保存していてもよい。この場合、図8の剛性推定動作において、所定時間間隔又は不定時間間隔ごとに剛性推定部22で推定された複数の剛性の大きさと稼働量とが関連付けされた剛性データは、通信部26によってネットワーク6を介してサーバ装置4の保存部5に送信され、保存部5に保存される。そして、図9の剛性変化検出動作において、通信部26によってネットワーク6を介してサーバ装置4の保存部5から剛性データを取得し、剛性変化検出部28Bは、取得した剛性データに基づいて、連結機構60の剛性の変化及び変化量を検出する。
(第3実施形態に係るサーボモータ制御装置)
第3実施形態では、他装置と互いに剛性データを共有し、例えば稼働量が多い他装置の剛性データに基づいて剛性の経年変化の傾向を導出し、この傾向と自装置の現在の剛性の大きさとに基づいて連結機構60の残りの稼働可能量を推定する。
図10は、本発明の第3実施形態に係るサーボモータ制御装置の構成を示す図である。図10に示す第3実施形態に係るサーボモータ制御装置1Cは、図2に示すサーボモータ制御装置1Aにおいてモータ制御部10Aに代えてモータ制御部10Cを備える点で第1実施形態と異なる。また、モータ制御部10Cは、図2に示すモータ制御部10Aにおいて劣化検出部28Aに代えて稼働量推定部28Cを備える点で第1実施形態と異なる。なお、サーボモータ制御装置1C及びモータ制御部10Cは、図1のサーボモータ制御装置1及びモータ制御部10の一例である。
保存部24は、他装置1の所定時間間隔又は不定時間間隔ごとの複数の剛性の大きさとそのときの稼働量とが関連付けされた剛性データを保存する。
稼働量推定部28Cは、保存部24に保存された他装置の剛性データに基づいて剛性の変化の傾向を導出し、導出した剛性の変化の傾向と保存部24に保存された自装置の剛性データとに基づいて、剛性の大きさが閾値以下に低下するまでの連結機構60の残りの稼働可能量を推定する。
表示部30は、稼働量推定部28Cで推定された連結機構60の残りの稼働可能量を示す情報を表示する。
次に、図8、図11〜図13を参照して、第3実施形態のサーボモータ制御装置1Cによる連結機構60の剛性推定動作、剛性データ共有動作及び稼働量推定動作について説明する。図11は、第3実施形態のサーボモータ制御装置1Cによる剛性データ共有動作を示すフローチャートであり、図12は、第3実施形態のサーボモータ制御装置1Cによる連結機構60の稼働量推定動作を示すフローチャートである。図13は、剛性と稼働量との関係、すなわち剛性の経年変化の傾向を示す図である。
(剛性推定動作)
本実施形態のサーボモータ制御装置1Cでも、上述した図8と同様に剛性推定動作が行われる。これにより、保存部24には、所定時間間隔又は不定時間間隔ごとに推定された自装置の複数の剛性の大きさと稼働量とが関連付けされた剛性データが保存される。
(剛性データ共有動作)
まず、図11のステップS41において、通信部26により、保存部24に保存された自装置の剛性データをネットワーク6を介して他装置に送信する。また、ステップS42において、通信部26により、他装置1からネットワーク6を介して、他装置1の所定時間間隔又は不定時間間隔ごとの複数の剛性の大きさと稼働量とが関連付けされた剛性データを取得する。そして、ステップS43において、取得した他装置1の剛性データを保存部24に保存する。
(稼働量推定動作)
図12のステップS51において、稼働量推定部28Cは、保存部24に保存された他装置1の剛性データに基づいて、図13に示すように、剛性の経年変化の傾向Dを導出する。
次に、ステップS52において、稼働量推定部28Cは、導出した剛性の経年変化の傾向Dと保存部24に保存された自装置の剛性データとに基づいて、図13に示すように、剛性の大きさが閾値Rth以下に低下するまでの連結機構60の残りの稼働可能量Tを推定する。
次に、ステップS53において、表示部30は、稼働量推定部28Cで推定された連結機構60の残りの稼働可能量を示す情報を表示する。
本実施形態のサーボモータ制御装置1Cでも、剛性推定部22が、位置指令値の生成を停止した状態で、補正量生成部21の補正の係数を徐々に増加させ、サーボモータ50の回転位置の挙動に変化点が生じるときの補正の係数に基づいて、連結機構60の剛性の大きさを推定することができる。
また、本実施形態のサーボモータ制御装置1Cでは、稼働量推定部28Cが、他装置の剛性データに基づいて剛性の変化の傾向を導出し、導出した剛性の変化の傾向と自装置の剛性データとに基づいて、剛性の大きさが所定の第2閾値以下に低下するまでの連結機構の残りの稼働可能量を推定するので、連結機構60の保守の必要性の有無、及び、保守が必要となるまでの稼働量を確認することができる。
また、本実施形態のサーボモータ制御装置1Cでは、表示部30が、連結機構60の残りの稼働可能量を示す情報を表示するので、ユーザは連結機構60の保守の必要性の有無、及び、保守が必要となるまでの稼働量を確認することができる。
なお、本実施形態のサーボモータ制御装置1Cは、他装置の剛性データに基づいて剛性の経年変化の傾向を導出したが、予め測定した剛性の経年変化の傾向を示す傾向データを保存部24に保存しておいてもよい。この場合、稼働量推定部28Cは、この傾向データが示す剛性の変化の傾向と自装置の剛性データとに基づいて、連結機構60の残りの稼働可能量を推定してもよい。この形態では、ネットワークに接続されていなくても残りの稼働可能量を推定することができる。この場合、サーボモータ制御装置1Cにおけるモータ制御部10Cは、図10に示す通信部26を備えていなくてもよい。
また、本実施形態のサーボモータ制御装置1Cでは、自装置の剛性データも外部のサーバ装置4の保存部5に保存していてもよい。この場合、図8の剛性推定動作において、所定時間間隔又は不定時間間隔ごとに剛性推定部22で推定された複数の剛性の大きさと稼働量とが関連付けされた自装置の剛性データは、通信部26によってネットワーク6を介してサーバ装置4の保存部5に送信され、保存部5に保存される。そして、図12の稼働量推定動作において、通信部26によってネットワーク6を介してサーバ装置4の保存部5から自装置の剛性データ及び他装置の剛性データを取得し、稼働量推定部28Cは、取得した他装置の剛性データに基づいて剛性の変化の傾向を導出し、導出した剛性の変化の傾向と取得した自装置の剛性データとに基づいて、連結機構60の残りの稼働可能量を推定する。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前述した実施形態に限るものではない。また、本実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
例えば、上述した実施形態は、適宜変更されてもよいし、組み合わされて実施されてもよい。例えば、第1実施形態と第2実施形態とを組み合わせ、現在の剛性の大きさが閾値よりも大きい場合に剛性の変化及び変化量を検出して表示し、現在の剛性の大きさが閾値以下に低下した場合に剛性の劣化を検出して表示してもよい。また、第1実施形態と第3実施形態とを組み合わせ、現在の剛性の大きさが閾値よりも大きい場合に残りの稼働可能量を推定して表示し、現在の剛性の大きさが閾値以下に低下した場合に剛性の劣化を検出して表示してもよい。
また、上述した実施形態では、通知部の一例として表示部を例示したが、通知部はこれに限定されない。例えば、通知部は、1又は複数のLED等の発光部であってもよい。1つのLEDの場合、点灯及び点滅等により異なる情報を通知してもよい。また、複数のLEDの場合、同色の点灯数、又は、異なる色により異なる情報を通知してもよい。また、例えば、通知部は、ブザー音又は音声等の発音部であってもよい。
また、上述した実施形態では、剛性推定部22が、サーボモータ50の回転位置(又は推定した駆動トルク、又は補正量)の挙動の変化点を所定の条件に基づいて自動的に検出したが、手動で検出してもよい。例えば、サーボモータ50の回転位置(又は推定した駆動トルク、又は補正量)の挙動をモニタ等に表示し、使用者が補正の係数を変化させた際のサーボモータ50の回転位置(又は推定した駆動トルク、又は補正量)の挙動に変化点が生じることを目視で検出し、このときの補正の係数をモータ制御部10A〜10Cに手動で入力してもよい。
1,1A,1B,1C サーボモータ制御装置
4 サーバ装置
5 保存部
6 ネットワーク
10,10A,10B,10C モータ制御部
12 位置指令生成部
13,15 減算器
14 速度指令生成部
16 トルク指令生成部
17 加算器
20 力推定部
21 補正量生成部
22 剛性推定部
24 保存部
26 通信部
28A 劣化検出部
28B 剛性変化検出部
28C 稼働量推定部
30 表示部(通知部)
40 エンコーダ
50 サーボモータ
60 連結機構
61 カップリング
62 ボールねじ
63 ナット
70 テーブル(被駆動体)
100 サーボモータ制御システム

Claims (16)

  1. サーボモータと、
    前記サーボモータの回転位置を検出する検出部と、
    前記サーボモータにより駆動される被駆動体と、
    前記サーボモータと前記被駆動体とを連結し、前記サーボモータの動力を前記被駆動体へ伝える連結機構と、
    前記サーボモータを位置指令値に基づいて制御するモータ制御部と、
    を備え、
    前記モータ制御部は、
    前記連結機構と前記被駆動体との連結部において前記被駆動体に作用する駆動力を推定する力推定部と、
    前記力推定部で推定された駆動力と補正の係数とに基づいて、前記位置指令値を補正するための補正量を生成する補正量生成部と、
    前記位置指令値の生成を停止した状態で、前記補正量生成部の補正の係数を徐々に増加させ、前記検出部で検出された前記サーボモータの回転位置情報、前記力推定部で推定された駆動力、又は、前記補正量生成部で生成された補正量の挙動に変化点が生じるときの補正の係数に基づいて、前記連結機構の剛性の大きさを推定する剛性推定部と、
    を有する、サーボモータ制御装置。
  2. 前記剛性推定部は、前記検出部で検出された前記サーボモータの回転位置情報、前記力推定部で推定された駆動力、又は、前記補正量生成部で生成された補正量の挙動に極大値が現れるときを、前記変化点とする、請求項1に記載のサーボモータ制御装置。
  3. 前記剛性推定部は、
    前記検出部で検出された前記サーボモータの回転位置情報、前記力推定部で推定された駆動力、又は、前記補正量生成部で生成された補正量の挙動に極大値が現れ、当該極大値と補正の係数の変更時の値との差が、所定値以上、又は、補正の係数の変更時の値と補正の係数の変更後の収束値との差の所定倍以上となるときを、前記変化点とする、又は、
    前記検出部で検出された前記サーボモータの回転位置情報、前記力推定部で推定された駆動力、又は、前記補正量生成部で生成された補正量の微分値の挙動に極大値が現れ、当該極大値と補正の係数の変更時の値との差が、所定値以上となるときを、前記変化点とする、
    請求項1に記載のサーボモータ制御装置。
  4. 前記挙動は、時間経過における変化である、請求項1〜3の何れか1項に記載のサーボモータ制御装置。
  5. 前記モータ制御部は、前記剛性推定部で推定された剛性の大きさに基づいて、前記連結機構の劣化を検出する劣化検出部を更に有する、請求項1〜4の何れか1項に記載のサーボモータ制御装置。
  6. 前記劣化検出部は、前記剛性推定部で推定された剛性の大きさが所定の第1閾値以下に低下したときに、前記連結機構の劣化を検出する、請求項5に記載のサーボモータ制御装置。
  7. 前記モータ制御部は、
    所定時間間隔又は不定時間間隔ごとに前記剛性推定部で推定された複数の剛性の大きさを剛性データとして保存する保存部と、
    前記保存部に保存された剛性データに基づいて、前記連結機構の剛性の変化及び変化量を検出する剛性変化検出部と、
    を更に有する、請求項1〜4の何れか1項に記載のサーボモータ制御装置。
  8. 前記モータ制御部は、
    他のサーボモータ制御装置と通信を行う通信部と、
    所定時間間隔又は不定時間間隔ごとに前記剛性推定部で推定された自装置の複数の剛性の大きさと稼働量とを関連付けて剛性データとして保存するとともに、前記通信部で取得された他装置の所定時間間隔又は不定時間間隔ごとの複数の剛性の大きさと稼働量とが関連付けされた剛性データを保存する保存部と、
    前記保存部に保存された他装置の剛性データに基づいて剛性の変化の傾向を導出し、導出した剛性の変化の傾向と前記保存部に保存された自装置の剛性データとに基づいて、剛性の大きさが所定の第2閾値以下に低下するまでの前記連結機構の残りの稼働可能量を推定する稼働量推定部と、
    を更に有する、請求項1〜4の何れか1項に記載のサーボモータ制御装置。
  9. 前記モータ制御部は、
    所定時間間隔又は不定時間間隔ごとに前記剛性推定部で推定された自装置の複数の剛性の大きさと稼働量とを関連付けて剛性データとして保存するとともに、前記連結機構の剛性の変化の傾向を示す傾向データを予め保存する保存部と、
    前記保存部に保存された傾向データが示す剛性の変化の傾向と前記保存部に保存された自装置の剛性データとに基づいて、剛性の大きさが所定の第2閾値以下に低下するまでの前記連結機構の残りの稼働可能量を推定する稼働量推定部と、
    を更に有する、請求項1〜4の何れか1項に記載のサーボモータ制御装置。
  10. 前記モータ制御部は、前記劣化検出部で検出された劣化を示す情報を通知する通知部を更に有する、請求項5又は6に記載のサーボモータ制御装置。
  11. 前記モータ制御部は、前記剛性変化検出部で検出された剛性の変化及び変化量の少なくとも1つを示す情報を通知する通知部を更に有する、請求項7に記載のサーボモータ制御装置。
  12. 前記モータ制御部は、前記稼働量推定部で推定された稼働可能量を示す情報を通知する通知部を更に有する、請求項8又は9に記載のサーボモータ制御装置。
  13. 前記通知部は、情報を表示する表示装置である、請求項10〜12の何れか1項に記載のサーボモータ制御装置。
  14. 前記モータ制御部は、
    所定時間間隔又は不定時間間隔ごとに前記剛性推定部で推定された複数の剛性の大きさを剛性データとして外部の保存部に送信し、前記外部の保存部に保存された前記剛性データを取得する通信部と、
    前記外部の保存部から前記通信部で取得された前記剛性データに基づいて、前記連結機構の剛性の変化及び変化量を検出する剛性変化検出部と、
    を更に有する、請求項1〜4の何れか1項に記載のサーボモータ制御装置。
  15. 前記モータ制御部は、
    所定時間間隔又は不定時間間隔ごとに前記剛性推定部で推定された自装置の複数の剛性の大きさと稼働量とを関連付けて自装置の剛性データとして外部の保存部に送信し、前記外部の保存部に保存された前記自装置の剛性データ、及び、他装置の所定時間間隔又は不定時間間隔ごとの複数の剛性の大きさと稼働量とが関連付けされた剛性データを取得する通信部と、
    前記外部の保存部から前記通信部で取得された他装置の剛性データに基づいて剛性の変化の傾向を導出し、導出した剛性の変化の傾向と前記外部の保存部から前記通信部で取得された前記自装置の剛性データとに基づいて、剛性の大きさが所定の第2閾値以下に低下するまでの前記連結機構の残りの稼働可能量を推定する稼働量推定部と、
    を更に有する、請求項1〜4の何れか1項に記載のサーボモータ制御装置。
  16. 請求項14又は15に記載のサーボモータ制御装置と、前記サーボモータ制御装置に接続され、前記外部の保存部を備えるサーバ装置とを備える、サーボモータ制御システム。
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