JP6443077B2 - 印刷装置および印刷装置におけるインク加熱方法 - Google Patents

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本発明は、印刷媒体に対してインクを吐出する印刷装置および印刷装置におけるインク加熱方法に関するものである。
従来、インクが循環するインク循環機構と、インク循環機構に設けられ、記録媒体に対してインクを吐出するインクジェットヘッドと、インク循環機構を循環するインクを加熱する加熱器と、インク循環機構内でインクを循環させるポンプと、を備えた画像記録装置が知られている。この画像記録装置は、インクジェットヘッドからの吐出に適したインクの粘性を得るために、インクを加熱するようにしている(特許文献1参照)。
特開2011−016273号公報
本発明者は、以下の課題を見出した。
従来の画像記録装置のような印刷装置においては、インク吐出部による印刷動作中、インク循環速度が速くなると、インク循環流路内のインク圧力が高まるため、インク吐出部からの吐出が安定しない。このため、印刷動作中には、インク吐出部からの吐出が安定するように、インク循環部が、比較的遅いインク循環速度で、インク循環流路内のインクを循環させる必要がある。もっとも、例えばインクの粘度を下げるために、印刷動作の開始前にインクを加熱する場合、インク循環部が、印刷動作中と同様に、比較的遅いインク循環速度で、インク循環流路内のインクを循環させると、インクが印刷動作に適した温度となるまでに、特に冬場などは長時間を要する。
本発明は、インクが印刷動作に適した温度となるまで印刷動作の開始前にインクを加熱する時間を短縮することができる印刷装置および印刷装置におけるインク加熱方法を提供することを課題としている。
本発明の印刷装置は、印刷装置であって、インクが循環するインク循環流路と、インク循環流路に設けられ、印刷媒体に対してインクを吐出する印刷動作を行うインク吐出部と、インク循環流路内のインクを加熱する加熱部と、インク循環流路内のインクを循環させるインク循環部と、を備え、インク循環部は、印刷装置の立上げから印刷動作の開始までの少なくとも一部の期間に、印刷動作中のインク循環速度よりも速いインク循環速度で、インク循環流路内のインクを循環させることを特徴とする。
本発明の印刷装置におけるインク加熱方法は、インクが循環するインク循環流路と、インク循環流路に設けられ、印刷媒体に対してインクを吐出する印刷動作を行うインク吐出部と、インク循環流路内のインクを加熱する加熱部と、インク循環流路内のインクを循環させるインク循環部と、を備えた印刷装置において、インク循環部により、印刷装置の立上げから印刷動作の開始までの少なくとも一部の期間に、印刷動作中のインク循環速度よりも速いインク循環速度で、インク循環流路内のインクを循環させることを特徴とする。
この構成によれば、印刷装置の立上げから印刷動作の開始までの少なくとも一部の期間におけるインク循環速度が、印刷動作中のインク循環速度よりも速くなる。このため、印刷装置の立上げから印刷動作の開始までの少なくとも一部の期間には、印刷動作中よりも、加熱部によってインク循環流路内のインクが効率良く加熱される。したがって、印刷装置は、インクが印刷動作に適した温度となるまで印刷動作の開始前にインクを加熱する時間を短縮することができる。
この場合、インク循環部は、印刷装置の立上げから印刷動作の開始までの間、徐々に速くなるインク循環速度で、インク循環流路内のインクを循環させることが好ましい。
インクの粘度が高い状態で、比較的速いインク循環速度でインク循環流路内のインクが循環すると、インク循環流路内のインク圧力が高まることにより、インク吐出部からインクが漏れ出たり、インク循環部に不良が生じたりするおそれがある。
これに対し、本構成によれば、印刷装置の立上げから印刷動作の開始までの期間のうち初めのころは、比較的遅いインク循環速度でインク循環流路内のインクが循環するため、インクの温度が低くインクの粘度が高い場合にも、インク循環流路内のインク圧力が高まることが抑制される。したがって、印刷装置は、インク吐出部からインクが漏れ出たり、インク循環部に不良が生じたりすることを抑制できる。
この場合、インク循環流路内のインクの温度を検出するためのインク温度センサー、をさらに備え、インク循環部は、印刷装置の立上げから印刷動作の開始までの間、インク温度センサーにより検出されたインクの温度上昇に応じて、徐々に速くなるインク循環速度で、インク循環流路内のインクを循環させることが好ましい。
この構成によれば、印刷装置は、インクの温度に応じたインク循環速度で、インク循環流路内のインクを循環させることができる。このため、インク循環流路内のインク圧力が高まることが、より的確に抑制される。
この場合、インク循環部は、インク温度センサーにより検出されたインクの温度が、所定の下限温度よりも低い場合に、稼動しないことが好ましい。
この構成によれば、インク循環流路内のインクの粘度が高い状態でインク循環部が稼動することが抑制される。これにより、印刷装置は、インク循環部に不良が生じることを抑制できる。
この場合、加熱部は、熱媒体が循環する熱媒体循環流路と、熱媒体循環流路を循環する熱媒体を加熱する熱媒体ヒーターと、熱媒体循環流路内の熱媒体を循環させる熱媒体循環部と、熱媒体循環流路とインク循環流路との間で熱交換を行う熱交換器と、を有することが好ましい。
この構成によれば、インク循環流路を循環するインクが、加熱部以外から熱を受けた場合にも、インク循環流路を循環するインクが熱媒体によって冷却される。このため、印刷装置は、インク循環流路内のインクが過度に加熱されることを抑制することができる。
本発明の一実施形態に係る印刷装置の構成図である。 図1に示した印刷装置に備えられたインク供給部の構成図である。 図1に示した印刷装置が実行するインク加熱処理を示すフローチャートである。 ポンプ制御テーブルを説明するための図である。
以下、添付の図面を参照して、本発明の一実施形態に係る印刷装置1について説明する。
図1を参照して、印刷装置1の全体構成について説明する。印刷装置1は、セットされた印刷媒体100に対して、紫外線硬化インク(以下「UVインク」という。)を吐出することにより印刷を行う。印刷媒体100は、帯状の連続紙である。なお、印刷媒体100の材質としては、特に限定されるものではなく、紙系、フィルム系など、種々のものが用いられる。
印刷装置1は、送り部2と、インク吐出部3と、照射部4とを備えている。また、印刷装置1は、図1では図示省略したが、インク吐出部3にUVインクを供給するインク供給部5(図2参照)を備えている。
送り部2は、ロール・ツー・ロール方式で、印刷媒体100を送る。送り部2は、繰出しリール6と、巻取りリール7と、回転ドラム8と、複数のローラー9とを備えている。繰出しリール6から繰り出された印刷媒体100は、回転ドラム8および複数のローラー9を経て、巻取りリール7に巻き取られる。回転ドラム8は、図示しない支持機構により回転可能に支持された円筒形状のドラムである。回転ドラム8は、回転ドラム8の周面に沿って印刷媒体100が送られると、周面と印刷媒体100との間の摩擦力により、従動回転する。回転ドラム8は、インク吐出部3に対するプラテンとして機能する。
インク吐出部3は、印刷媒体100に対してUVインクを吐出する印刷動作を行う。インク吐出部3は、複数のヘッドユニット11を備えている。複数のヘッドユニット11は、回転ドラム8の周面に沿って並び設けられている。複数のヘッドユニット11は、複数種類(例えばCMYKの4色)のUVインクと一対一に対応している。各ヘッドユニット11は、複数のインクジェットヘッド12(図2参照)を備えている。ヘッドユニット11は、回転ドラム8の周面に支持された印刷媒体100に対して、UVインクを吐出する。これにより、印刷媒体100上にカラー画像が形成される。
照射部4は、複数の仮硬化用照射器13と、本硬化用照射器14とを備えている。複数の仮硬化用照射器13は、回転ドラム8の周面に沿って、複数のヘッドユニット11と1つずつ交互に並ぶようにして設けられている。仮硬化用照射器13は、対応するヘッドユニット11に対して、印刷媒体100の送り経路下流側に設けられている。仮硬化用照射器13は、UVインクが吐出された印刷媒体100に対して、紫外線を照射する。これにより、印刷媒体100に着弾した直後のUVインクが仮硬化し、ドットの拡がりや混色が抑制される。本硬化用照射器14は、送り経路の最下流側に設けられた仮硬化用照射器13よりも、さらに下流側に設けられている。本硬化用照射器14は、UVインクの吐出および仮硬化が行われた印刷媒体100に対し、仮硬化用照射器13よりも大きい積算光量の紫外線を照射する。これにより、印刷媒体100に着弾したUVインクが、完全に硬化し、印刷媒体100に定着する。
なお、仮硬化用照射器13および本硬化用照射器14には、例えば、紫外線を照射するLED(Light Emitting Diode)ランプ、高圧水銀ランプなどを用いることができる。
図2を参照して、インク供給部5について説明する。インク供給部5は、サブタンク21と、インク循環流路22と、インク循環ポンプ23と、インク温度センサー24と、加熱部25と、制御部26とを備えている。このうち、サブタンク21、インク循環流路22、インク循環ポンプ23および加熱部25は、1つのヘッドユニット11に対して1つ設けられており、複数設けられている(図2では、それぞれ一つのみ示す)。インク温度センサー24は、複数のインクジェットヘッド12と一対一に対応して、複数設けられている。
なお、インク循環ポンプ23は、「インク循環部」の一例である。
インク供給部5は、インク循環流路22内のUVインクを循環させながら、加熱部25によりインク循環流路22内のUVインクを加熱する。これにより、インク循環流路22内のUVインクが、所定の目標温度TM(例えば36℃)以上に保たれる。この目標温度TMは、UVインクがインクジェットヘッド12からの吐出に適した粘度となるように、予め設定された値である。
サブタンク21は、UVインクを一時的に貯留する。サブタンク21は、図示しないインクカートリッジと接続されている。ヘッドユニット11からUVインクが吐出され、サブタンク21内のインク量が、所定量よりも少なくなると、インクカートリッジからUVインクが補給される。
インク循環流路22は、サブタンク21からヘッドユニット11を経てサブタンク21に戻る流路である。サブタンク21からヘッドユニット11に至る流路を、インク循環往路27といい、ヘッドユニット11からサブタンク21に戻る流路を、インク循環復路28という。インク循環往路27を介して、サブタンク21からヘッドユニット11にUVインクが供給される。ヘッドユニット11に供給されたUVインクのうち、ヘッドユニット11から吐出されなかった分が、インク循環復路28を介してサブタンク21に戻る。
インク循環流路22には、インクマニホールド29が設けられている。インクマニホールド29は、インク循環往路27の下流端部に位置し、インク循環往路27を、複数のインクジェットヘッド12に対応して分岐させる。また、インクマニホールド29は、インク循環復路28の上流端部に位置し、複数のインクジェットヘッド12に対応して分岐されたインク循環復路28を、一つに合流させる。
インク循環ポンプ23は、サブタンク21と後述する熱交換器34との間に位置して、インク循環往路27に設けられている。インク循環ポンプ23は、インク循環流路22内のUVインクを循環させる。インク循環ポンプ23は、後述するように、制御部26によって回転速度が制御されている。
インク温度センサー24は、インクジェットヘッド12に搭載されている。インク温度センサー24からの出力電圧に基づいて、インクジェットヘッド12内の温度が検出される。なお、インクジェットヘッド12内の温度は、インク循環流路22内のUVインクの温度と略等しい。インク温度センサー24としては、例えばサーミスターを用いることができる。
加熱部25は、温水タンク31と、温水循環流路32と、温水循環ポンプ33と、熱交換器34とを備えている。
なお、温水循環流路32は、「熱媒体循環流路」の一例である。温水循環ポンプ33は、「熱媒体循環部」の一例である。
温水タンク31は、温水を貯留する。温水タンク31には、温水温度センサー35および温水ヒーター36が設けられている。温水温度センサー35からの出力電圧に基づいて、温水タンク31内の温水の温度が検出される。温水ヒーター36は、温水タンク31に貯留された温水を加熱する。温水ヒーター36は、温水温度センサー35で検出された温水の温度に基づいて、制御部26によりON/OFF制御されている。これにより、温水タンク31内の温水の温度が、目標温度TM(例えば36℃)よりも少し高い温度(例えば40℃)に保たれる。
なお、温水ヒーター36は、「熱媒体ヒーター」の一例である。
温水循環流路32は、温水タンク31から熱交換器34を経て温水タンク31に戻る流路である。温水タンク31から熱交換器34に至る流路を、温水循環往路37といい、熱交換器34から温水タンク31に戻る流路を、温水循環復路38という。
なお、温水タンク31および温水循環流路32は、複数の加熱部25で共用される。
温水循環流路32には、温水往マニホールド41および温水復マニホールド42が設けられている。温水往マニホールド41は、温水循環往路37の下流端部に設けられ、温水循環往路37を、複数の加熱部25の各熱交換器34に対応して分岐させる。また、温水復マニホールド42は、温水循環復路38の上流端部に設けられ、複数の加熱部25の各熱交換器34に対応して分岐された温水循環復路38を、一つに合流させる。
温水循環ポンプ33は、温水循環往路37に設けられている。温水循環ポンプ33は、温水循環流路32内の温水を循環させる。温水循環ポンプ33は、常に一定の回転速度(例えば許容最高回転速度)で稼動する。
熱交換器34は、温水循環流路32を流れる温水と、インク循環流路22を流れるUVインクとの間で、熱交換を行う。これにより、インク循環流路22を流れるUVインクが加熱される。熱交換器34としては、例えば、温水が流通する胴体と、胴体内に設けられ、UVインクが流通する複数の伝熱管とを備えた、多管式熱交換器を用いることができる。なお、胴体および伝熱管は、耐溶剤性および熱伝導率の点から、金属製のものが好ましい。
制御部26は、図示しないCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などを備えている。制御部26のROMには、後述する印刷前インク加熱処理を実行するためのプログラムが記憶されている。また、制御部26のROMには、同プログラムにおいて用いられる、下限温度TL、目標温度TM、温調可否フラグおよびポンプ制御テーブルなどが記憶されている。制御部26のCPUは、ROMからプログラムをロードしてRAMを用いて実行し、温水ヒーター36およびインク循環ポンプ23を制御する。
制御部26は、温水温度センサー35からの出力電圧に基づいて、温水タンク31内の温水の温度を検出する。制御部26は、検出された温水の温度に基づいて、温水ヒーター36をフィードバック制御(ON/OFF制御)する。また、制御部26は、インク温度センサー24からの出力電圧に基づいて、インクジェットヘッド12内のUVインクの温度(インク循環流路22内のUVインクの温度)を検出する。制御部26は、印刷前インク加熱処理において、検出されたUVインクの温度に基づいて、インク循環ポンプ23をフィードバック制御する。
図3を参照して、制御部26が実行する印刷前インク加熱処理について説明する。制御部26は、印刷装置1が立ち上げられると、印刷前インク加熱処理を開始し、ステップS1において、温調可否フラグを「0」に初期化する。なお、温調可否フラグは、複数のインク循環流路22と一対一に対応して、複数設けられている。続いて、制御部26は、ステップS2において、温水ヒーター36がOFF状態であるか否かを判断する。制御部26は、ステップS2において、温水ヒーター36がOFF状態であると判断した場合(S2;YES)、ステップS3に進む。制御部26は、ステップS3において、温水ヒーター36をON状態にする。続いて、制御部26は、ステップS4において、温水循環ポンプ33をON状態にし、ステップS5に進む。制御部26は、ステップS2において、温水ヒーター36がON状態であると判断した場合(S2;NO)、そのままステップS5に進む。
制御部26は、ステップS5において、ヘッドユニット11ごとに、最小ヘッド温度T(Minヘッド温度)が下限温度TL以上であるか否かを判断する。ここで、最小ヘッド温度Tとは、複数のインク温度センサー24により検出された複数のインクジェットヘッド12内の各温度のうち、最小のものをいう。また、下限温度TLは、インク循環流路22内のUVインクの温度が低く、粘度が高い場合に、インク循環ポンプ23が稼動すると、インク循環ポンプ23のモーターが脱調するおそれがあるため、それを防ぐために予め設定された値である。下限温度TLは、例えば10[℃]である。
制御部26は、ステップS5において、最小ヘッド温度Tが下限温度TL以上であると判断した場合(S5;YES)、ステップS6に進む。制御部26は、ステップS5において、最小ヘッド温度Tが下限温度TL以上ではないと判断した場合(S5;NO)、ステップS5を繰り返し行う。このため、最小ヘッド温度Tが下限温度TLよりも低い場合に、インク循環ポンプ23が稼動することはない。
制御部26は、ステップS6において、ヘッドユニット11ごとに、最小ヘッド温度Tが目標温度TM以上であるか否かを判断する。制御部26は、ステップS6において、最小ヘッド温度Tが目標温度TM以上であると判断した場合(SS6;YES)、ステップS7に進む。制御部26は、ステップS7において、そのヘッドユニット11対応したインク循環流路22の温調可否フラグを「1」に更新し、ステップS8に進む。制御部26は、ステップS6において、最小ヘッド温度Tが目標温度TM以上ではないと判断した場合(S6;NO)、そのままステップS8に進む。
制御部26は、ステップS8において、図4に示したポンプ制御テーブルに基づいて、インク循環ポンプ23を制御する。ポンプ制御テーブルにおけるインク循環ポンプ23の回転速度は、最小ヘッド温度Tが目標温度TMに達するまでは、UVインクがインクジェットヘッド12のノズルから漏れ出ない程度のインク圧力を生じさせる回転速度となるように、また、インク循環ポンプ23のモーターが脱調しない程度の回転速度となるように、予め設定されたものである。また、ポンプ制御テーブルにおけるインク循環ポンプ23の回転速度は、最小ヘッド温度Tが目標温度TMに達してからは、インク吐出部3による印刷動作に適したインク圧力を生じさせる回転速度となるように、予め設定されたものである。その結果、制御部26は、最小ヘッド温度Tが目標温度TMに達するまでは、最小ヘッド温度Tの上昇に応じてインク循環ポンプ23の回転速度が段階的に速くなるように、最小ヘッド温度Tが目標温度TMに達してからは、インク循環ポンプ23の回転速度が基準回転速度RMとなるように、インク循環ポンプ23を制御する。
ここで、図4に示したTL(下限温度)、T1〜T7およびTM(目標温度)は、以下の関係を有する。
L<T1<T2<T3<T4<T5<T6<T7<TM
例えば、T1=20[℃]、T2=25[℃]、T3=27[℃]、T4=29[℃]、T5=31[℃]、T6=33[℃]、T7=35[℃]である。
また、図4に示したRL、RM(基準回転速度)およびRHは、以下の関係を有する。
L<RM<RH
例えば、RL=500[rpm]、RM=1000[rpm]、RH=2000[rpm]である。
また、図4に示したa1〜a5は、以下の関係を有する。
0<a1<a2<a3<a4<a5<1
例えば、a1=0.2、a2=0.4、a3=0.6、a4=0.7、a5=0.8である。
続いて、制御部26は、ステップS9において、温調可否フラグを参照し、全ての温調可否フラグが「1」であるか否かを判断する。制御部26は、ステップS9において、全ての温調可否フラグが「1」ではないと判断した場合(S9;NO)、ステップS6に戻る。すなわち、制御部26は、全てのヘッドユニット11において最小ヘッド温度Tが目標温度TMに達するまで、ステップS6からステップS9を繰り返し行う。制御部26は、ステップS9において、全ての温調可否フラグが「1」であると判断した場合(SS9;YES)、印刷前インク加熱処理を終了する。すなわち、制御部26は、全てのヘッドユニット11において最小ヘッド温度Tが目標温度TMに達すると、印刷前インク加熱処理を終了する。
印刷前インク加熱処理の終了後も、インク循環ポンプ23は、基準回転速度RMで回転し続ける。そして、印刷前インク加熱処理が終了すると、インク吐出部3が印刷動作を開始する。このため、印刷装置1は、インク循環流路22内のUVインクが目標温度TM以上に保たれた状態で、インク吐出部3の印刷動作を行うことができる。
このようにして、制御部26が印刷前インク加熱処理を行うことにより、インク供給部5は、最小ヘッド温度Tが目標温度TMに達するまで、最小ヘッド温度Tの上昇に応じて、インク循環ポンプ23の回転速度を段階的に速めながら、インク循環流路22内のUVインクを加熱する。より具体的には、最小ヘッド温度TがT2[℃]に達する直前までは、インク循環ポンプ23が、基準回転速度RM以下の速度で回転し、最小ヘッド温度TがT2[℃]に達してから目標温度TMに達する直前までの間は、インク循環ポンプ23が、基準回転速度RMよりも速い速度で回転する。このため、インク循環ポンプ23は、最小ヘッド温度TがT2[℃]に達する直前までは、インク循環ポンプ23が基準回転速度RMで回転している印刷動作中のインク循環速度と同じかそれよりも遅いインク循環速度で、最小ヘッド温度TがT2[℃]に達してから目標温度TMに達する直前までの間は、印刷動作中のインク循環速度よりも速いインク循環速度で、インク循環流路22内のUVインクを循環させる。
以上のように、本実施形態の印刷装置1では、印刷装置1の立上げから印刷動作の開始までの少なくとも一部の期間(最小ヘッド温度TがT2[℃]以上且つ目標温度TM未満の間)におけるインク循環速度が、印刷動作中のインク循環速度よりも速くなる。このため、印刷装置1の立上げから印刷動作の開始までの少なくとも一部の期間には、印刷動作中よりも、加熱部25によってインク循環流路22内のUVインクが効率良く加熱される。したがって、印刷装置1は、UVインクが印刷動作に適した温度となるまで印刷動作の開始前にUVインクを加熱する時間を短縮することができる。
印刷装置1は、印刷装置1の立上げから印刷動作の開始までの期間のうち初めのころ(最小ヘッド温度TがT2[℃]未満の間)は、インク循環ポンプ23により、比較的遅いインク循環速度でインク循環流路22内のUVインクを循環させる。このため、UVインクの温度が低くUVインクの粘度が高い場合にも、インク循環流路22内のインク圧力が高まることが抑制される。したがって、印刷装置1は、インクジェットヘッド12のノズルからUVインクが漏れ出たり、インク循環ポンプ23のモーターに脱調等の不良が生じたりすることを抑制できる。
印刷装置1では、最小ヘッド温度Tが下限温度TLよりも低い場合に、インク循環ポンプ23が稼動しない。このため、インク循環流路22内のUVインクの粘度が高い状態でインク循環ポンプ23が稼動することが抑制される。これにより、印刷装置1は、インク循環ポンプ23のモーターに脱調等の不良が生じることを抑制できる。
印刷装置1は、熱交換器34を備えた加熱部25により、インク循環流路22内のUVインクを加熱する。このため、例えば、インク循環流路22内を循環するUVインクが、インクジェットヘッド12において、印刷媒体100に吐出されたUVインクの反応熱を受けて温水の温度よりも高くなった場合にも、インク循環流路22内を循環するUVインクが、温水循環流路32を循環する温水によって冷却される。このため、印刷装置1は、インク循環流路22内のUVインクが過度に加熱されることを抑制することができる。また、温水ヒーター36が暴走した場合にも、温水タンク31中の温水が100℃を超えて加熱されることがない。このため、インク循環流路22内のUVインクも100℃を超えて加熱されることなく、UVインクの品質を損なうことを抑制できる。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の構成を採用可能であることは言うまでもない。例えば、本実施形態は、以下のような形態に変更することができる。
加熱部25は、熱媒体として、例えば、シリコーン油、不凍液、ガスなどを用いてもよい。加熱部25は、熱交換器34を備えたものに限らず、例えば、サブタンク21或いはインク循環流路22に設けられたヒーターを備えたものであってもよい。
本実施形態のUVインクのように、低温での粘度が高いインクについて、本発明は特に有用であるが、インクの種類は、特に限定されるものではなく、例えば、他の光硬化性インクであってもよく、水性インク、油性インクなどであってもよい。
印刷媒体100は、連続紙に限定されるものではなく、例えば、単票紙であってもよく、厚紙、プラスチック板などであってもよい。
1 :印刷装置
3 :インク吐出部
5 :インク供給部
22 :インク循環流路
23 :インク循環ポンプ
25 :加熱部
100 :印刷媒体

Claims (5)

  1. 印刷装置であって、
    インクが循環するインク循環流路と、
    前記インク循環流路に設けられ、印刷媒体に対してインクを吐出する印刷動作を行うインク吐出部と、
    前記インク循環流路内のインクを加熱する加熱部と、
    前記インク循環流路内のインクを循環させるインク循環部と、を備え、
    前記インク循環部は、前記印刷装置の立上げから前記印刷動作の開始までの間、徐々に速くなるインク循環速度で、前記インク循環流路内のインクを循環させ、且つ、前記印刷装置の立上げから前記印刷動作の開始までの少なくとも一部の期間に、前記印刷動作中のインク循環速度よりも速いインク循環速度で、前記インク循環流路内のインクを循環させることを特徴とする印刷装置。
  2. 前記インク循環流路内のインクの温度を検出するためのインク温度センサー、をさらに備え、
    前記インク循環部は、前記印刷装置の立上げから前記印刷動作の開始までの間、前記インク温度センサーにより検出されたインクの温度上昇に応じて、徐々に速くなるインク循環速度で、前記インク循環流路内のインクを循環させることを特徴とする請求項に記載の印刷装置。
  3. 前記インク循環部は、前記インク温度センサーにより検出されたインクの温度が、所定
    の下限温度よりも低い場合に、稼動しないことを特徴とする請求項に記載の印刷装置。
  4. 前記加熱部は、
    熱媒体が循環する熱媒体循環流路と、
    前記熱媒体循環流路を循環する熱媒体を加熱する熱媒体ヒーターと、
    前記熱媒体循環流路内の前記熱媒体を循環させる熱媒体循環部と、
    前記熱媒体循環流路と前記インク循環流路との間で熱交換を行う熱交換器と、
    を有することを特徴とする請求項1ないしのいずれか一項に記載の印刷装置。
  5. インクが循環するインク循環流路と、
    前記インク循環流路に設けられ、印刷媒体に対してインクを吐出する印刷動作を行うインク吐出部と、
    前記インク循環流路内のインクを加熱する加熱部と、
    前記インク循環流路内のインクを循環させるインク循環部と、を備えた印刷装置において、
    前記インク循環部により、前記印刷装置の立上げから前記印刷動作の開始までの間、徐々に速くなるインク循環速度で、前記インク循環流路内のインクを循環させ、且つ、前記印刷装置の立上げから前記印刷動作の開始までの少なくとも一部の期間に、前記印刷動作中のインク循環速度よりも速いインク循環速度で、前記インク循環流路内のインクを循環させることを特徴とする印刷装置におけるインク加熱方法。
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