JP6442427B2 - 線状メタルの捕集装置 - Google Patents

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本発明は、線状メタルの捕集装置に関し、さらに詳しくは、処理対象物に含まれる銅線屑や針金などの金属製の線状物を効率よく捕集して取り除くための線状メタルの捕集装置に関する。
電子部品や廃プリント基板等のリサイクル原料には銅、ニッケル、金、銀等の様々な有価金属が含まれている。近年では、リサイクル原料に含まれる有価金属含有量の多さから「都市鉱山」と呼ばれ、金属の製錬事業においてリサイクル原料の重要性は非常に高まっている。
例えば、リサイクル原料から有価金属の一つである銅を回収するために銅製錬における乾式製錬工程に導入することが行われている。十分に破砕されたリサイクル原料であれば溶錬炉に精鉱と共に投入することが可能であり、また、銅塊として取り扱える大きさであれば錬銅炉に投入することにより高効率で銅を回収することが可能となる。従って、リサイクル原料から有価金属を回収するためにはリサイクル原料を予め選別し、破砕するといった前処理が必要となる(例えば、特許文献1)。
特開2002−105548号公報
リサイクル原料に含まれる有価金属は、金属酸化物、粉状メタル、箔メタル、メタル塊、線状メタルなどの様々な形態で含まれている。このようなメタルの分別はこれまでは振動スクリーンを用いて行われていた。しかしながら、振動スクリーンでは、スクリーン上にメタルが過剰に堆積した場合には篩分が出来ずにトラブルとなり、作業が停止する場合がある。この場合、作業員がスクリーン上のメタル分を取り除くことになるが、この間は作業がストップしてしまうのでこのような作業の必要が生じないようにすることが好ましい。
また、振動スクリーンによる篩分作業において最も問題になるのは銅線屑や針金のような線状メタルである。リサイクル原料には線状メタルが多量に含有されている。そして、振動スクリーン上に残る線状メタルは相互に絡み合ってスチールウールのような綿状になっているためスクリーンに引っ掛かってしまい、その除去に手間を要する。
一方、線状メタルが絡み合った状態となっていない場合、すなわち、紐状(リボン状)又は棒状の線状メタルのような場合には振動スクリーンの網目を縦方向に通過してしまうことがある。網目を通過した紐状又は棒状の線状メタルは破砕機での粉砕が困難であり、しかも紐状又は棒状の線状メタルが破砕機の入口や出口に詰まってしまい破砕機が操業不良となるといったトラブルを引き起こす原因ともなる。
かかる問題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、リサイクル原料に含まれる絡み合った状態の線状メタルをローラスクリーンによって取り除き、さらにローラスクリーンを通過した紐状又は棒状の線状メタルを「くし型」の掛止部を備えた捕集装置によって自動で除去するようにすることで連続したリサイクル原料の分別処理が可能となることを見出した。そこで、本発明は、処理対象物に含まれる銅線屑や針金などの金属製の線状物を効率よく捕集して取り除くための線状メタルの捕集装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため請求項に記載の本発明は、移送手段によって移送される処理対象物に含まれる銅線屑や針金などの線状メタルを捕集するための線状メタルの捕集装置において、前記移送手段の搬送方向に対して直交する方向に複数のくし歯が並列されたくし型の掛止手段と、前記掛止手段を前後方向に移動させる駆動手段と、前記掛止手段によって絡め捕られた前記線状メタルをしごき落とす除去手段とを備え、前記除去手段は、前記掛止手段の近傍に配置された固定プレートであり、前記固定プレートの先端側は、前記搬送手段の搬送面に接触しない位置に配置され、且つ、前記掛止手段の横幅と同じかそれよりも幅広に形成され、前記駆動手段によって前記掛止手段を後退させることにより前記くし歯に絡め捕られた紐状の線状メタルを前記固定プレートに接触させてしごき落とすことを特徴とする。
上記課題を解決するため請求項に記載の本発明は、請求項1に記載の線状メタルの捕集装置において、前記除去手段は、複数の前記くし歯がそれぞれ挿通される複数の開口孔が設けられた除去プレートであり、前記駆動手段によって前記掛止手段を後退させることにより前記くし歯に絡め捕られた紐状の線状メタルを前記除去プレートに接触させてしごき落とすことを特徴とする。
上記課題を解決するため請求項に記載の本発明は、請求項1又は2に記載の線状メタルの捕集装置において、前記掛止手段は前記移送手段の搬送面に対する角度が可変可能に形成されていることを特徴とする。
上記課題を解決するため請求項に記載の本発明は、移送手段によって移送される処理対象物に含まれる銅線屑や針金などの線状メタルを捕集するための線状メタルの捕集装置において、前記移送手段の搬送方向に対して直交する方向に複数のくし歯が並列されたくし型の掛止手段と、前記掛止手段を前後方向に移動させる駆動手段と、前記掛止手段によって絡め捕られた前記線状メタルをしごき落とす除去手段とを備え、前記移送手段が振動フィーダであり、前記振動フィーダの搬送面には前記掛止手段を構成する複数の前記くし歯の先端が挿入される開口孔が設けられていることを特徴とする。
発明によれば、複数のくし歯によって、例えばリサイクル原料などの処理対象物から銅線屑や針金などの線状メタルを効率的に捕集して取り除くことができるという効果がある。これにより、線状メタルの除去処理時間を短縮することが可能となるという効果がある。そして、従来のような手作業による除去作業から作業員を解放すると共に安全性を確保することができるという効果がある。さらに、振動フィーダの搬送面にくし歯の先端が挿入される開口を設け、この開口にくし歯の先端を挿入するようにしたので孔絡め取った線状メタルが振動フィーダの振動により先端から外れることを回避し、且つ振動による装置の破損を回避できるという効果がある。
また、本発明は有価金属を含むリサイクル原料からの線状メタルの除去において好適に利用可能であるが、これに限らず、種々の処理対象物から線状メタルを除去する場合のすべてに適用可能である。リサイクル原料における線状メタルは、銅線屑が主であるが、他にも例えば、電線屑や針金屑のような金属線状物にも適用可能である。また線状メタルは直線状である必要はなく、折れ曲がっていても同様に効果を奏する。
本発明に係る捕集装置の一実施形態を示す平面図である。 図1に示す捕集装置の側面図である。 捕集装置のしごき落とし部の他の実施形態を示す側面図である。 本発明に係る捕集装置を備えた線状メタルの除去装置の説明図である。 振動フィーダ上に落下した線状メタルを捕集装置で絡め捕る状態を示す説明図である。 絡め捕られた線状メタルを取り除く状態を示す説明図である。
次に、本発明に係る線状メタルの捕集装置(以下、単に「捕集装置」という。)について図面を参照しつつ以下詳細に説明する。図1は本発明に係る捕集装置の一実施形態を示す平面図、図2は図1に示す捕集装置の側面図である。
[捕集装置30]
図示された捕集装置30は、くし型の掛止部31によって搬送装置、例えば、図4に示すような後述する振動フィーダ20上を搬送されてくる銅線屑や針金などの金属線状物を含む処理対象物から紐状の線状メタル6を絡め捕る装置である。捕集装置30は、図1,2に示すように、フレーム35と、複数のくし歯31a,31aを備えて構成された掛止部31と、フレーム35の前方に配置され、複数のくし歯31a,31aが進入後退することによって絡め捕られた紐状の線状メタル6をしごき落とすしごき落とし部32aを有する固定プレート32と、掛止部31を前後に移動可能とする駆動手段であるエアシリンダ本体34を備えて構成され、振動フィーダ20の搬送面の上部に位置するようにして配置されている。そして、振動フィーダ20の搬送方向に対して直交する方向に配置されたくし型の掛止部31によって振動フィーダ20上を搬送されてくる処理対象物に含まれる紐状の線状メタル6の捕捉を行う。
フレーム35は、その両側面上部が角度調整プレート36を介して支持体33に支持されており、フレーム35の両側面下部は支持体33に直接支持されている。尚、支持体33は、捕集装置30とは独立した図示しない構造物に固定されている。そして、両側の各支持体33にはそれぞれ2箇所に角度調整孔33a,33bが設けられており、角度調整プレート36を固定するための角度調整孔33a、33bの取り付け位置を適宜に変更することでくし歯31a,31aと振動フィーダ20の搬送面との角度αを適宜に変更可能とされている。本実施形態では、角度αは20°と29°の2種類の角度で適宜に変更可能となっているが、これに限るものではない。また、角度調整孔33a,33bの数や位置は適宜に設定することができる。例えば、後述する図3に示す実施形態では、角度調整孔33aを横一列に4箇所設けている。そして、固定プレート32から突出するくし歯31a,31aの長さを調節することにより、くし歯31a,31aの先端を振動フィーダ20上の搬送面近傍に位置させることができる。尚、捕集装置30は一つに限らず複数設置することも可能である。
フレーム35に配置されたエアシリンダ本体34にはエアシリンダシャフト34aが配置され、エアシリンダシャフト34aが前進後退移動可能とされている。そして、エアシリンダシャフト34aの先端には基板31bが取り付けられていると共に、基板31bには一定間隔を有して複数のくし歯31a,31aが並列して取り付けられて掛止部31が構成されている。これにより、掛止部31は、エアシリンダ本体34から供給されるエアによって動作するエアシリンダシャフト34aによって前後方向(図1,2に示す矢印方向)へ移動可能とされている。くし歯31a,31aの下方には固定プレート32が配置されており、くし歯31a,31aと固定プレート32とは一定の隙間を有して配置されている。これにより、くし歯31a,31aによって絡め捕られた紐状の線状メタル6はエアシリンダ本体34によって動作するエアシリンダシャフト34aが掛止部31を後方に移動させることで固定プレート32の先端縁であるしごき落とし部32aによってしごき落とされて振動フィーダ20上に落下する。
また、しごき落とし部32aは、図3に示すように、固定プレート32の先端縁を固定プレート32の表面に対して直角に上方側に折り曲げ、折り曲げられた部分にくし歯31a,31aが挿通される複数の開口孔を設けて除去プレート32bとし、エアシリンダシャフト34aを後退させることにより紐状の線状メタル6を絡め捕った状態のくし歯31a,31aを除去プレート32bに接触させてしごき落とすように形成することもできる。この場合、開口孔とくし歯31a,31aとの隙間はなるべく狭く形成することが好ましい。
くし歯31a,31aは、金属製の丸棒や角形鋼材を利用することができるが、太さは一般的な銅線屑径の5〜10倍とすることが好ましい。尚、処理対象物が電子部品屑由来のリサイクル原料の場合には含まれる銅線屑のサイズから5〜10mmとすることが好適である。尚、くし歯31a,31aの数や材質は特に限定されるものではない。また、くし歯31a,31aのピッチがあまり大きすぎると紐状の線状メタル6をうまく絡め捕ることができず、小さすぎるとくし歯31a,31aの隙間が紐状の線状メタル6によって閉塞してしまうので処理すべきリサイクル原料に応じて適宜に選択するとよい。本実施形態の場合、くし歯31a,31aのピッチは25〜75mmとしている。
ここで、振動フィーダ20の搬送面に、くし歯31a先端と接触しないよう開口部21を設け、くし歯31a,31aの先端を振動フィーダ面より10mm程度下部へ突き出させることで、絡め取った紐状の線状メタル6が振動によってくし歯31a,31aから外れることを回避し、且つ振動による装置の破損の回避を図ることができる。
次に、上記の捕集装置30を備えた線状メタルの除去装置1について説明する。本実施形態では、捕集装置30は銅線屑や針金などの金属線状物である線状メタルを含む処理対象物から線状メタルを取り除くための線状メタルの除去装置の一部として配置されている。図4は線状メタルの除去装置の説明図である。図示された線状メタルの除去装置(以下、単に「除去装置」という。)1は、上述した捕集装置30の他、ロールスクリーン10と、振動フィーダ20と、搬送コンベア40を備えて構成されている。
[処理対象物]
まず、処理対象物としては、銅線屑や針金などの金属線状物を含む様々な処理物を対象とすることができるが、本実施形態では、電子部品や廃プリント基板等のリサイクル原料を一例として説明する。尚、処理対象物の一つである電子部品や廃プリント基板等のリサイクル原料は、特に前処理を必要としないが、焼却処理することによって基板等を構成する合成樹脂等の有機物を予め除去しておく方が分別の効果は高い。
[ローラスクリーン10]
ローラスクリーン10は、処理対象物であるリサイクル原料を形状によって選別する装置であり、所定の間隔で配置された複数のローラ11,11が連設されて形成されている。ローラ11,11は図示しない動力源からの動力によって正逆方向に回転可能に形成されている。ローラ11,11上に投入されたリサイクル原料をローラ11,11の回転によって回転方向に搬送しながらローラ11,11間に設けられた隙間よりも大きな物質、例えば絡み合った状態の線状メタルを篩上物としてローラ11,11の回転方向に搬送し、ローラ11,11の隙間よりも小さな金属酸化物、粉状メタル、箔メタル、メタル塊や紐状の線状メタルを篩下物として落下させることによってそれぞれを分別する。初めにローラスクリーン10によって予め絡み合った状態の線状メタルを除いておくことで後工程の振動フィーダ20による作業の負荷を大幅に減らすことができる。
ローラ11,11は、搬送方向に対して登り勾配が設けられており、登り終点が排出部とされている。ローラ11,11の傾斜角度は、は適宜の角度とすることができるが、例えば搬送方向に5°〜15°の登り角度とすることができる。もちろん、ローラ11,11は水平に配置することもできる。
ローラ11,11の相互の間隔は、処理対象物に応じて適宜に設定することができるが、電子部品や廃プリント基板等のリサイクル原料から銅線屑のような線状メタルを除去する場合にはローラ11,11の間隔は目幅19mm×35mmより小さいものとすることが好ましい。また、ローラ11,11の形状は断面が略円形状の円柱状のローラでもよいが、断面が略三角形状の三角柱ローラとすることが好ましい。ローラ11,11が円柱状の場合にはリサイクル原料を滑らかに搬送するが、三角柱の場合には搬送中にリサイクル原料を跳ね上げることよってより振動を与えることになるからである。尚、ローラ11,11は、三角柱のみならず、四角柱やその他の多角柱など、断面を非円形状とすることで同様の効果が期待できる。
このように、ローラスクリーン10はローラ11,11の間隔や傾斜角度を適宜に調整することにより分離する篩下物の大きさや形状を調整することができる。ここで、ローラ11,11の隙間よりも長い紐状の線状メタル6は横になった状態であればローラ11,11の隙間から落下することはないが、縦になった状態の場合にはローラ11,11の隙間から振動フィーダ20上に落下することがある。そして、ローラスクリーン10によって、絡み合った状態の線状メタル5や大きな塊状物はローラ11,11によって篩上物として回転方向に搬送され、紐状の線状メタル6や粉状物及び粒状物は篩下物としてローラ11,11の下に落下して両者が分別される。
[振動フィーダ20]
振動フィーダ20は、図示しない動力源によってトラフを振動させ、この振動によってトラフ上に投入された被搬送物を搬送する搬送装置である。除去装置1の振動フィーダ20は公知の構造のものであり、構造等に関する詳しい説明は省略する。振動フィーダ20は、ローラスクリーン10の下部側に配置されており、ローラスクリーン10のローラ11,11の間の隙間を通過することによって篩い分けされた紐状の線状メタル6を含む篩下物が振動フィーダ20上に落下するようになっている。振動フィーダ20の搬送面には上述した捕集装置30の掛止部31のくし歯31aの先端が挿入される開口部21が設けられている。尚、本実施形態では振動フィーダ20の搬送方向前方の排出側が低くなるような傾斜が設けられている。そして、この振動フィーダ20の搬送面側に捕集装置30が配置されている。
[搬送コンベア40]
振動フィーダ20の下流側には搬送コンベア40が配置されている。搬送コンベア40は、各種のコンベアが利用可能であるが、例えばベルトコンベアが好適に利用することができ、さらに好ましくは搬送方向が正逆方向へ転換できるものであるとよい。本実施形態では搬送コンベア40として正逆方向への搬送可能なベルトコンベアとされている。尚、ベルトコンベアは公知であるため構造についての詳しい説明は省略する。尚、振動フィーダ20の排出側と搬送コンベア40の間には排出シュート8が設けられており、振動フィーダ20によって搬送される搬送物を搬送コンベア40上に案内するようになっている。また、ローラスクリーン20の排出部側には排出シュート9が設けられており、絡み合った線状メタル5を系外へ排出できるようになっている。
ローラスクリーン10と振動フィーダ20を動作させた状態でリサイクル原料の篩分を行うと、絡み合った状態の線状メタル5は篩上物としてローラスクリーン10の排出部側へ搬送され、排出シュート9によって系外へ排出される。一方、ローラスクリーン10のローラ11,11の隙間から落下してきた紐状の線状メタル6を含む篩下物は振動フィーダ20によってさらに搬送される。このとき、振動フィーダ20によって搬送される篩下物内に捕集装置30のくし歯31a,31aを差し込むように位置させることで紐状の線状メタル6をくし歯31a,31aで絡め捕る。紐状の線状メタル6は捕集装置30によって絡め捕られているので紐状の線状メタル6以外の篩下物を振動フィーダ20によって回収することができる。そして、ローラスクリーン10を停止させ、捕集装置30の掛止部31を後方に後退させることにより絡め捕られた紐状の線状メタル6は固定プレート32によってくし歯31a,31aからしごき落とされて振動フィーダ20上に落下する。そして、紐状の線状メタル6は排出シュート8によって搬送コンベア40上に移載される。このとき、搬送コンベア40を逆転させることで篩下物とは反対側から紐状の線状メタル6を回収することができる。
次に、本発明に係る捕集装置の実施例を示すが、以下の実施例に本発明が限定されることを意図するものではない。
処理対象物:リサイクル原料(元原料 電子部品屑、廃プリント基板、粒度範囲0〜20mm)、75mmピッチ 処理量88t(線状メタル原単位1.20kg/t、線状メタル量105.8kg)、50mmピッチ 処理量45t(線状メタル原単位1.20kg/t、線状メタル量54.2kg)、30mmピッチ 処理量79t(線状メタル原単位1.20kg/t、線状メタル量94.4kg)、25mmピッチ 処理量104t(線状メタル原単位1.20kg/t、線状メタル量125.1kg)を振動フィーダによって搬送しつつ捕集装置によって処理を行った。捕集装置の概略は図4,5に示すとおりであり、捕集装置を振動フィーダの搬送路の中央部に設置した。捕集装置は、くし歯として10mm×10mm、長さ400mmの角型鋼を用いたものである。尚、角型鋼は上記したようにピッチ75mm、50mm、30mm、25mmで試験を実施した。捕集装置によって絡め捕った線状メタルを回収し、重量測定した。75mmピッチの時、回収した線状メタルの重量は26kgであり、捕集装置による選別後の粉砕機へ供給するリサイクル原料の線状メタル原単位は0.91kg/tまで低減、捕集装置による線状メタル除去率は25%であった。50mm、30mm、25mmピッチでの除去率はそれぞれ18%、79%、66%であった。
以上の結果から本発明により、リサイクル原料から線状メタルを効率よく捕集することが確認され、破砕工程で発生する停止トラブルの頻度が激減することが実証された。
1 線状メタルの除去装置
5 絡み合った状態の線状メタル
6 紐状の線状メタル
8 排出シュート
9 排出シュート
10 ロールスクリーン
11 ローラ
20 振動フィーダ
21 開口部
30 捕集装置
31 掛止部
31a くし歯
31b 基板
32 固定プレート
32a しごき落とし部
32b 除去プレート
33 支持体
33a 角度調整穴
33b 角度調整穴
34 エアシリンダ本体
34a エアシリンダシャフト
35 除去装置フレーム
36 角度調整プレート
40 搬送コンベア

Claims (4)

  1. 移送手段によって移送される処理対象物に含まれる銅線屑や針金などの線状メタルを捕集するための線状メタルの捕集装置において、
    前記移送手段の搬送方向に対して直交する方向に複数のくし歯が並列されたくし型の掛止手段と、
    前記掛止手段を前後方向に移動させる駆動手段と、
    前記掛止手段によって絡め捕られた前記線状メタルをしごき落とす除去手段と、
    を備え、
    前記除去手段は、前記掛止手段の近傍に配置された固定プレートであり、
    前記固定プレートの先端側は、前記搬送手段の搬送面に接触しない位置に配置され、且つ、前記掛止手段の横幅と同じかそれよりも幅広に形成され、
    前記駆動手段によって前記掛止手段を後退させることにより前記くし歯に絡め捕られた紐状の線状メタルを前記固定プレートに接触させてしごき落とすことを特徴とする線状メタルの捕集装置。
  2. 請求項1に記載の線状メタルの捕集装置において、
    前記除去手段は、複数の前記くし歯がそれぞれ挿通される複数の開口孔が設けられた除去プレートであり、
    前記駆動手段によって前記掛止手段を後退させることにより前記くし歯に絡め捕られた紐状の線状メタルを前記除去プレートに接触させてしごき落とすことを特徴とする線状メタルの捕集装置。
  3. 請求項1又は2に記載の線状メタルの捕集装置において、
    前記掛止手段は前記移送手段の搬送面に対する角度が可変可能に形成されていることを特徴とする線状メタルの捕集装置。
  4. 移送手段によって移送される処理対象物に含まれる銅線屑や針金などの線状メタルを捕集するための線状メタルの捕集装置において、
    前記移送手段の搬送方向に対して直交する方向に複数のくし歯が並列されたくし型の掛止手段と、
    前記掛止手段を前後方向に移動させる駆動手段と、
    前記掛止手段によって絡め捕られた前記線状メタルをしごき落とす除去手段と、
    を備え、
    前記移送手段が振動フィーダであり、
    前記振動フィーダの搬送面には前記掛止手段を構成する複数の前記くし歯の先端が挿入される開口孔が設けられていることを特徴とする線状メタルの捕集装置。
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