JP6442351B2 - 鋳型造型設備用安全装置 - Google Patents

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Description

本発明は、鋳型造型において補助作業を行なう設備に使用される安全装置に関する。
従来、鋳型鋳造装置においては、マスタープレートに載置された模型定盤と模型定盤の周囲を囲む鋳枠とにより形成される造型空間に鋳物砂を充填する。造型空間に充填された鋳物砂を造型経路に沿って移動するスクイズヘッドにより、スクイズすることで鋳物砂を固めて鋳型を造型することが行なわれている。
しかし、鋳型内に注湯された高温の金属は、均等に冷却しないと、製造される鋳物品が高い精度寸法で形成できなかったり、製品欠陥を生じたりするおそれがある。また、鋳物品の表面を滑らかに形成することで、鋳型から脱型された鋳物品のその後の機械加工を軽減するとともに、出来上がりの寸法精度を向上させることが要求される。
そのため、鋳型造型工程では、鋳物を均等に冷却するための冷やし金、発熱スリーブのセッティングおよび鋳物面を滑らかにするための肌砂被せ等の補助作業が、必要に応じて追加される。
特許文献1における図10〜図13には、造型ライン上にある造型位置に一旦位置決めされた模型、模型定盤およびマスタープレートを、ターンテーブル(旋回搬送装置)で補助作業位置に回転移動させ、補助作業位置で補助作業を実施した後、回転テーブルで造型位置に戻してスクイズすることが記載されている。この場合、補助作業が必要な模型、模型定盤およびマスタープレートの組み合わせのみ、造型ラインから一旦外して補助作業ができるようになっている。このような補助作業をおこなう設備において、本願に添付した図面の図7に示すように、補助作業をおこなう作業者Wの安全を図るため、安全カバー108が、ターンテーブル106と作業者Wの立ち位置との間に配置される。安全カバー108は、ターンテーブル106と作業デッキ107上の立ち位置との間に突出する上昇端位置HLと、上昇端位置HLから後退する下降端位置LL(図8参照)との間で作動するよう構成されている。ターンテーブル106が回転駆動する際に、上昇端位置HLに上昇して作業者Wが回転するターンテーブル106に巻き込まれないようにしている。ターンテーブル106によって、補助作業が必要な模型M、模型定盤103およびマスタープレート104の組み合わせが回送され、補助作業位置SPで停止した際に、図8に示すように、安全カバー108は下降端位置LLに下降する。作業者Wは、作業デッキ107上の立ち位置よりターンテーブル106上の模型定盤103等に必要な補助作業を実施する。
特開2012―81485号公報
しかし、従来の安全カバー108では、図7に示すように、安全カバー108を設けた分だけ作業デッキ107における立ち位置と、ターンテーブル106で補助作業位置SPに回送されたマスタープレート104と、の間が大きく開いてしまう。そのため、作業者Wは、図8に示すように、上半身を大きく前傾させる等の困難な作業体勢をとる必要が生じ、補助作業を難しいものにしていたという問題があった。
本発明の目的は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので、補助作業をおこなう作業者の安全を図るとともに、補助作業を容易に実施できる鋳型造型設備用安全装置を提供することである。
本発明の構成上の特徴は、模型定盤が設けられたマスタープレートが搬入出され前記模型定盤を用いて鋳型を造型する鋳型造型装置と、前記模型定盤が設けられた前記マスタープレートが搬入出される補助作業位置で、前記模型定盤上で補助作業を行なう作業ステーションと、前記鋳型造型装置と前記補助作業位置との間において、駆動装置により旋回することで、前記マスタープレートを交換する旋回搬送装置と、前記旋回搬送装置による前記マスタープレートの旋回軌道の外側で、前記補助作業位置に対向して配置され、前記旋回搬送装置が設置された設置床面より高い高さ位置で水平方向に沿って上面が延在し、前記補助作業を実施する作業者が乗る作業デッキと、前記作業デッキ上の前記作業者と前記旋回搬送装置との間を遮断可能とする上昇端位置と、前記補助作業位置に位置決めされた前記模型定盤上への前記作業者による前記補助作業を実施可能とする下降端位置と、の間で上下動する安全カバーと、を備え、前記安全カバーは、水平方向に沿って延在し、前記下降端位置において前記作業デッキの前記上面に整列し、前記作業者が前記補助作業位置に近づくために前記作業デッキから移乗可能とする踏み台と、前記踏み台の前記旋回搬送装置側の端縁部から上方に向かって延在し、前記上昇端位置において、前記作業デッキ上の前記作業者の上半身が前記旋回搬送装置側へ入るのを遮断する上方カバー部と、前記踏み台のデッキ側の端縁部から下方に向かって延在し、前記上昇端位置において、下端部が少なくとも前記作業デッキの前記上面の高さ位置まで到達する下方カバー部と、を備えることである。
これによると、旋回搬送装置が旋回するときには、安全カバーは、上昇端位置に上昇されて位置決めされる。安全カバーが上昇端位置に位置決めされると、安全カバーの上方カバー部によって、作業デッキ上の作業者の上半身が旋回搬送装置側へ入るのを遮断する。また、下端部が作業デッキの上面の高さ位置まで垂下する下方カバー部によって、作業者が、作業デッキの端部から旋回搬送装置側へ足を滑らせて入り込むのを防止する。これによって、作業者が、旋回搬送装置に巻き込まれる事故を防止することができる。
旋回搬送装置の旋回が停止して、マスタープレートが補助作業位置に位置決めされたとき、安全カバーは、下降端位置に下降させられ、踏み台が作業デッキの上面に整列する。作業デッキ上の作業者は、踏み台に移乗することで、補助作業位置に近づいて補助作業を容易かつ確実に行なうことができる。
本発明の鋳型造型設備用安全装置において、安全カバーが上昇端位置にある場合を示す、一部に断面図を含む側面から示す実施形態の概要図である。 鋳型造型設備用安全装置を平面図で示す概要図である。 鋳型造型装置へのマスタープレートの搬入状態を示す概要図である。 図3におけるIV-IV断面図である。 安全カバーを上下動させるガイド構造を示す拡大図である。 安全カバーが下降端位置にある場合の実施形態を、一部に断面図で示す全体概要図である。 従来例において、安全カバーが上昇端位置に位置決めされた状態を示す図である。 従来例において、安全カバーが下降端位置に位置決めされた状態を示す図である。
本件発明にかかる鋳型造型設備用安全装置の実施形態について、図1〜図6に基づいて以下に説明する。
鋳型造型設備用安全装置1は、図1に示すように、鋳型を造型する鋳型造型装置2と、模型定盤3上で作業者Wが補助作業を行なう補助作業位置SPを備えた作業ステーションSTと、鋳型造型装置2と作業ステーションSTとの間で旋回する旋回搬送装置6と、補助作業を実施する作業者Wが乗る作業デッキ7と、作業デッキ7上の作業者Wと旋回搬送装置6との間を遮断可能とする安全カバー8と、を備えている。
鋳型造型装置2は、模型M(上鋳型用模型UM,下鋳型用模型DM)が載置固定された模型定盤3を上面に固定した直方体状のマスタープレート4を、上下方向の造型経路に沿って昇降させるスクイズテーブル21と、搬送された鋳枠をスクイズテーブル21に受け渡す鋳枠受渡装置22と、上盛枠10を支持する上盛枠支持部材23と、スクイズテーブル21に対向する上方位置に設けられたスクイズヘッド24および鋳物砂投入装置が水平方向に移動可能に並設されたシャトル装置26と、を備えている。マスタープレート4の短辺側の両側面には、後述する保持アーム63の係止部631に係止する被係止部41が設けられている。被係止部41は、図2に示すように、マスタープレート4の短辺側の側面より直角な方向に突出して設けられ、突出した方向に沿って延在する三角溝41aが下端面に形成されている(図3、図4参照)。
スクイズテーブル21は、図1に示すように、水平方向に切断した場合の断面が長方形に形成され(図示せず)、基台11に固定されたシリンダ装置21aのピストン21a1の上端に固定されている。スクイズテーブル21は、シリンダ装置21aの駆動により、上方に配置されたスクイズヘッド24との間で接近離間する相対移動を行なう。
鋳枠受渡装置22は、水平方向に互いに平行に延在する一対のローラ支持部材22a1と、ローラ支持部材22a1の内側に互いに対向して複数個回転自在に設けられたローラ22a2と、からなる上部ローラ22aから主に構成される。回転するローラ22a2の上端には、鋳枠9の両側下面が係脱可能に支持されるようになっている。ローラ支持部材22a1は、後述する中心柱611と、二本の後柱64R.64Lとの間にブラケットにより固定支持されている。
模型定盤3上に重ねることで重合枠を形成しようとする鋳枠9は、図略の停止装置によって、造型経路内でスクイズテーブル21と対向する上部ローラ22a上の鋳枠受渡位置(図略)に位置決めされる。スクイズテーブル21は、シリンダ装置21aによって上昇され、スクイズテーブル21上に載置されたマスタープレート4上の鋳枠当接面に鋳枠9の下端面が当接する。鋳枠9は、更にスクイズテーブル21が上昇することで、上部ローラ22aからスクイズテーブル21に受け渡される。
鋳枠受渡装置22のローラ支持部材22a1の上端面には、上盛枠支持部材23が上方に突設され、上盛枠支持部材23は支持する上盛枠10の四隅に対応して四本設けられている。上盛枠支持部材23は、先端にテーパ状のガイド部(図略)が夫々設けられた棒材であり、ガイド部が上盛枠10の四隅の下面に穿設された支持孔(図略)に係脱可能に夫々嵌合する。上盛枠支持部材23は、鋳枠9の高さ寸法より長い寸法で形成され、鋳枠9の上面と上盛枠10の下面との間に、隙間を設けて上盛枠10を支持する。
上盛枠支持部材23の上方には、スクイズヘッド24と鋳物砂投入装置(図略)とが水平方向に並設されたシャトル装置26が設けられている。シャトル装置26は、図略のガイド部材によって構造体の上部フレーム12に対して水平方向(図1において、紙面の手前側と向こう側とに沿う方向)に移動可能にガイドされ、図略のシャトルシリンダによって駆動される。シャトル装置26は、水平方向に移動することで、スクイズヘッド24がスクイズテーブル21に対向するスクイズ位置と、鋳物砂投入装置がスクイズテーブル21に対向する砂供給位置とに、割り出すようになっている。
スクイズヘッド24は、鋳枠9および上盛枠10が重ねられることで形成された重合枠内に上方より挿入可能なスクイズプレート部24aを有している。スクイズプレート部24aは、スクイズテーブル21の上昇によって重合枠内に投入された鋳物砂の上面を押圧する。
鋳物砂投入装置は、鋳物砂を蓄える容器本体(図略)の下端部に複数枚の底板からなるシャッター(図略)を備えている。シャッターの底板は、回動装置(図略)によって、水平軸線回りに夫々回動する。回動装置により、底板が回動されて水平状態に位置決めされると、図略のコンベヤにより鋳物砂が搬入されて容器本体内に鋳物砂が蓄えられる。底板が垂直状態に回動されると、容器本体に蓄えられた鋳物砂が落下して重合枠内に投入される。
旋回搬送装置6は、図2に示すように、回転軸61と、回転軸61に水平面内で回転自在に支持された軸支持枠62と、軸支持枠62に互いに平行に対向して固定されマスタープレート4を着脱可能に保持する保持アーム63R,63Lとを備えている。
回転軸61は、図1に示すように、中心柱611と回転筒部612とを備えている。中心柱611は、鋳枠受渡装置22の上部ローラ22aの傍らに立設配置されている。上部ローラ22aを挟んで中心柱611の反対側には、図2に示すように、二本の後柱(一方の後柱64R,他方の後柱64L)が立設されている。中心柱611および二本の後柱64R,64Lの下端部は、設置床面13に固定された基台11に立設され、中心柱611および二本の後柱64R,64Lの上端部は、基台11に対向する構造体の上部フレーム12に固定されている。
回転筒部612は、図略のベアリングを介して中心柱611に外嵌されている。回転筒部612は、中心柱611に対して上下方向の相対移動不能かつ軸心回りの相対回転自在に設けられている。回転筒部612の上部には、軸支持枠62が相対移動不能に組み付けられている。回転筒部612は、減速装置を備えた駆動装置6a、例えばモータにより、正逆回転可能に設けられている。
軸支持枠62は、回転筒部612の半径方向両側に突出する方向に沿って延在する。軸支持枠62の両側の先端には、軸支持枠62に対して水平方向に直交する保持アーム63R、63Lが夫々固定されている。
一対の保持アーム(一方の保持アーム63R、他方の保持アーム63L)は、互いに平行に所定の長さで延在する。保持アーム63R,63Lの互いに対向する内壁面には、内側に突出する係止部631が二個ずつ水平に配設されている。各係止部631は、頂部に三角の角部631aが水平に所定の長さで延在するよう形成されている(図3および図4参照)。一方の保持アーム63Rの一方の端部には、図2に示すように、一方のストッパ部材632Rが、一方の保持アーム63Rの他方の端部には、他方のストッパ部材632Lが夫々突設されている。
ストッパ部材632R,632Lは、ストッパブラケット632aと緩衝部材632bと夫々を有している。ストッパブラケット632aは、中心柱611の軸心の半径方向に沿って延在する接触面を有し、接触面の先端縁部には緩衝部材632bが固定されている。一方の後柱64Rおよび他方の後柱64Lには、柱側ストッパブラケット642aと柱側緩衝部材642bとからなる柱側ストッパ受部材642が設けられている。柱側ストッパブラケット642aは、中心柱611の軸心の半径方向に沿って延在する接触面を有し、接触面の先端縁部には、柱側緩衝部材642bが固定されている。
一方のストッパ部材632Rは、一方の保持アーム63Rが反時計回りに回転したときに、一方の後柱64Rに設けられた柱側ストッパ受部材642当接する。他方のストッパ部材632Lは、一方の保持アーム63Rが時計回りに回転したときに、他方の後柱64Lに設けられた柱側ストッパ受部材642当接する。
中心柱611を挟んで鋳型造型装置2の反対側の位置が、補助作業位置SPを構成する。補助作業位置SPに位置決めされた保持アーム63、位置決めするためのストッパ部材632、柱側ストッパ受部材642、などの補助作業をおこなうための設備により作業ステーションSTが構成される。作業ステーションSTは、模型定盤3上で作業者Wが、例えば、冷やし金や発熱スリーブのセッティング、肌砂被せ等の補助作業を行なう。
保持アーム63R,63Lおよび保持アーム63R,63Lに保持されたマスタープレート4の旋回軌道OBの外であって、補助作業位置SPに対向する位置には、作業デッキ7が設けられている(図2参照)。
作業デッキ7は、旋回搬送装置6が設置されている設置床面13よりも高い高さ位置に、水平方向に延在する上面71を有している。作業デッキ7の上面71を構成する材料は、例えば、縞鋼板で形成されている。作業デッキ7の上面71は、設置床面13に立設された脚部72の先端部で支持されている。
作業デッキ7と旋回搬送装置6との間には、安全カバー8が設けられている。安全カバー8は、例えば、鋼板製の上下方向に延在する板状体で形成され、踏み台81と、上方カバー部82と、下方カバー部83とを有している。
踏み台81は、水平方向に延在する長方形の板で形成され、表面にはスリップ防止用の凹凸模様が形成されている。図5に示すように、踏み台81の旋回搬送装置6側の端縁部81aおよび該端縁部の両端から直角に折曲する位置にある踏み台81の両側端縁部81bより、上方へ向かって延在する上方カバー部82が設けられている。
上方カバー部82は、図2に示すように、水平方向の平面で破断した場合に断面が略コ字状に形成されている。上方カバー部82は、図1に示すように、上昇端位置HLにおいて、例えば、上端部が作業者Wの胸の位置に来るほどの高さ位置に設定されている。これによって、作業デッキ7上の作業者Wの上半身が旋回搬送装置6側へ入るのを遮断する。
踏み台81の作業デッキ7側の端縁部81cには、下方に向かって垂下する下方カバー部83が設けられている。下方カバー部83の下端部は、安全カバー8が、図1に示すように、上昇端位置HLまで上昇した場合に、作業デッキ7の上面71に到達する長さに設けられている。これによって、作業者Wの足が、下方カバー部83と作業デッキ7の間に嵌まり込まないようになっている。下方カバー部83の裏面下部には、後述する誤作動防止ストッパ86が係止する係止穴83aが下方カバー部83の裏面に対して直角な方向に穿設されている。
安全カバー8の両側には、上下方向に延在する二本の支柱14が立設されている。支柱14の互いに対向する面には、図5に示すように、頂部が直角の角部になるガイドレール14aが垂直の方向に沿って延在するよう夫々設けられている。安全カバー8の支柱14に面した側面部のうち、上方カバー部82の上端部、踏み台81、下方カバー部83の下端部の夫々の高さ位置対応する支柱14側の面には、支柱14のガイドレール14aの面に転動可能に接触する転動輪84が設けられている。転動輪84は、図5に示すように、二つの回転支持軸84aが交差する配置に設けられ、転動輪84がガイドレール14aの面に直角に接触するよう構成されている。
踏み台81の裏面の両端には、シリンダ部85aおよびピストン部85bで構成される上下駆動装置85のピストン部85bの先端が固定されている。シリンダ部85aは、油圧供給源としての油圧ポンプ15に連通されている。シリンダ部85aと油圧ポンプ15との間には、電磁切替弁16が設けられ、図略の制御装置により電磁切替弁16を右位置16Rまたは左位置16Lに割り出すことによりピストン部85bが進退するよう構成されている。シリンダ部85aの下端は、設置床面13に固定されている。安全カバー8は、夫々板状の下方カバー部83、踏み台81および上方カバー部82によって、階段状に形成される。そのため、踏み台81の裏面と設置床面13との間には、デッドスペースが生じるが、このデッドスペースに上下駆動装置85を配置することで、無駄のないコンパクトな安全装置としている。
設置床面13における下方カバー部83の裏面の中央下部に対向する位置には、誤作動防止ストッパ86が設けられている。誤作動防止ストッパ86は、下方カバー部83の裏面に対して直角な方向に沿ってスライドするロックピストン86bと、ロックピストン86bを駆動させるロックシリンダ86aとを有している。ロックシリンダ86aは、図略の油圧供給源に連通されている。ロックシリンダ86aと油圧供給源との間には、図略の電磁切替弁が設けられ、図略の制御装置による電磁切替弁の切替えによりロックピストン86bが進退するよう構成されている。安全カバー8が下降端位置LLに下降した際に、制御装置は、ロックピストン86bを進出させて下方カバー部83の係止穴83aに係止させる。安全カバー8が下降端位置LLに位置決めされた場合、図6に示すように、踏み台81に作業者Wが乗って作業する。この場合に、誤作動防止ストッパ86により、安全カバー8の誤作動による上昇を防止して踏み台81に乗った作業者Wの安全を図ることができる。
次に、上記のように構成された鋳型造型設備用安全装置の作動について、図1および図6を参照して以下に説明する。
まず、図1に示すように、図略の制御装置は、電磁切替弁16を、左位置16Lに割り出している。これによって、上下駆動装置85のシリンダ部85aの下部は、油圧ポンプ15に連通され、ピストン部85bが前進して安全カバー8を上昇端位置HLに位置決めしている。
旋回搬送装置6は、反時計回りの回転端に位置し、保持アーム63Rの一方のストッパ部材632Rは、一方の後柱64Rに設けられた柱側ストッパ受部材642に当接した状態となっている。補助作業位置SPには、上鋳枠用の模型UMおよび模型定盤3が固定されたマスタープレート4が、回送されている。
次に、制御装置は、駆動装置6aを駆動させ、旋回搬送装置6を時計回りに回転させる。保持アーム63Rの他方のストッパ部材632Lは、他方の後柱64Lに設けられた柱側ストッパ受部材642に当接する。旋回搬送装置6の一方の保持アーム63Rは、時計回りの回転端に位置する。図6に示すように、補助作業位置SPには、下鋳枠用の模型DMおよび模型定盤3が固定されたマスタープレート4が、回送される。
制御装置は、図略の回転センサにより時計回りの回転端位置に位置決めされたことを認識する。制御装置は、電磁切替弁16を右位置16Rに割り出し、油圧ポンプ15をシリンダ部85aの上部に連通する。これにより、ピストン部85bを退入させて安全カバー8を下降させる。
制御装置は、図略の位置センサによって安全カバー8が下降端位置LLまで下降したことを認識する。制御装置は、誤作動防止ストッパ86を作動させ、ロックピストン86bを前進させて下方カバー部83の係止穴83aに係合させる。
制御装置は、安全カバー8が下降端位置LLでロックされたことを、例えば、ブザーで作業者Wに通知する。
作業者Wは、作業デッキ7より踏み台81に移載し、補助作業位置SPに位置決めされた下鋳枠用模型DMおよび模型定盤3に対して必要な補助作業を実施する。
補助作業終了後、作業者Wの作業デッキ7への移動および作業者Wによる合図等によって、誤作動防止ストッパ86のロックが解除され、安全カバー8を上昇端位置HLまで上昇させる。その後、旋回搬送装置6を時計回りに旋回させて、補助作業がおこなわれた下鋳枠用模型DMおよび模型定盤3を鋳型造型装置2に搬入して鋳型の造型を実施する。
上記の記載で明らかなように、実施形態における鋳型造型設備用安全装置1は、模型定盤3が設けられたマスタープレート4が搬入出され模型定盤3を用いて鋳型を造型する鋳型造型装置2と、模型定盤3が設けられたマスタープレート4が搬入出される補助作業位置SPで、模型定盤3上で補助作業を行なう作業ステーションSTと、鋳型造型装置2と補助作業位置SPとの間において、駆動装置6aにより旋回することで、マスタープレート4を交換する旋回搬送装置6と、旋回搬送装置6によるマスタープレート4の旋回軌道OBの外側で、補助作業位置SPに対向して配置され、旋回搬送装置6が設置された設置床面13より高い高さ位置で水平方向に沿って上面71が延在し、補助作業を実施する作業者Wが乗る作業デッキ7と、作業デッキ7上の作業者Wと旋回搬送装置6との間を遮断可能とする上昇端位置HLと、補助作業位置SPに位置決めされた模型定盤3上への作業者Wによる補助作業を実施可能とする下降端位置LLと、の間で上下動する安全カバー8と、を備え、安全カバー8は、水平方向に沿って延在し、下降端位置LLにおいて作業デッキ7の上面71に整列し、作業者Wが補助作業位置SPに近づく作業デッキ7から移乗可能とする踏み台81と、踏み台81の旋回搬送装置6側の端縁部81aから上方に向かって延在し、上昇端位置HLにおいて、作業デッキ7上の作業者Wの上半身が旋回搬送装置6側へ入るのを遮断する上方カバー部82と、踏み台81のデッキ側の端縁部81cから下方に向かって延在し、上昇端位置HLにおいて、下端部が少なくとも作業デッキ7の上面71の高さ位置まで垂下する下方カバー部83と、を備えることである。
本件発明によると、旋回搬送装置6が旋回するときには、安全カバー8は、上昇端位置HLに上昇する。安全カバー8が上昇端位置HLに位置決めされると、安全カバー8の上方カバー部82によって、作業デッキ7上の作業者Wの上半身が旋回搬送装置6側へ入るのを遮断する。また、下端部が作業デッキ7の上面71の高さ位置まで垂下する下方カバー部83によって、作業者Wが、作業デッキ7から旋回搬送装置6側へ足を滑らせて入り込むのを防止する。これによって、作業者Wが旋回搬送装置6に巻き込まれる事故を防止することができる。
旋回搬送装置6の旋回が停止して、マスタープレート4が補助作業位置SPに位置決めされたとき、安全カバー8は、下降端位置LLに下降して踏み台81が作業デッキ7の上面71に整列する。作業デッキ7上の作業者Wは、踏み台81に移乗することで、補助作業位置SPに近づいて補助作業を容易かつ確実に行なう事ができる。
また、踏み台81の裏面と設置床面13との間には、安全カバー8を上下動させる上下駆動装置85が設けられている。
これによると、踏み台81の裏面に生じるスペースを利用して上下駆動装置85を配置しているので、無駄なスペースのないコンパクトな構造の安全装置とすることができる。
また、下方カバー部83には、下降端位置LLにある安全カバー8を上昇不能に固定とする誤作動防止ストッパ86が設けられている。
これによると、誤作動防止ストッパ86は、下降端位置LLにあって作業者が踏み台81に移乗した状態にある安全カバー8が、誤作動を生じるのを防止することができる。
なお、上記実施形態において、安全カバー8を鋼板製の板状体としたが、これに限定されず、例えば、外形の骨組みを形成する枠部材と枠部材の間に配置された網部材からなるステンレス鋼製のものでもよい。
また、旋回搬送装置6において、上鋳枠用模型UMおよび模型定盤3が固定されたマスタープレート4と、下鋳枠用模型DMおよび模型定盤3が固定されたマスタープレート4と、を交換するものとしたが、これに限定されず、例えば、補助作業を必要とする鋳枠用模型および模型定盤が固定されたマスタープレートと、補助作業を必要としない鋳枠用模型および模型定盤が固定されたマスタープレートと、を交換するものでもよい。
また、旋回搬送装置6は、設置床面13の上に設けられた基台11に設置され、作業デッキ7は設置床面13に設置されている。しかし、このような構成に限定されず、例えば、旋回搬送装置と作業デッキとが同じ高さの設置床面上に設けられていてもよい。
また、誤作動防止ストッパ86により下方カバー部83の下端を係止するようにしたが、これに限定されず、例えば、作業デッキと踏み台との間を係止させるものでもよい。
斯様に、上記した実施の形態で述べた具体的構成は、本発明の一例を示したものにすぎず、本発明はそのような具体的構成に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の態様を採り得るものである。
1…鋳型造型設備用安全装置、2…鋳型造型装置、3…模型定盤、4…マスタープレート、6…旋回搬送装置、6a…駆動装置、7…作業デッキ、71…上面、8…安全カバー、81…踏み台、82…上方カバー部、83…下方カバー部、85…上下駆動装置、86…誤作動防止ストッパ、13…設置床面、HL…上昇端位置、LL…下降端位置、SP…補助作業位置、ST…作業ステーション、W…作業者。

Claims (3)

  1. 模型定盤が設けられたマスタープレートが搬入出され前記模型定盤を用いて鋳型を造型する鋳型造型装置と、
    前記模型定盤が設けられた前記マスタープレートが搬入出される補助作業位置で、前記模型定盤上で補助作業を行なう作業ステーションと、
    前記鋳型造型装置と前記補助作業位置との間において、駆動装置により旋回することで、前記マスタープレートを交換する旋回搬送装置と、
    前記旋回搬送装置による前記マスタープレートの旋回軌道の外側で、前記補助作業位置に対向して配置され、前記旋回搬送装置が設置された設置床面より高い高さ位置で水平方向に沿って上面が延在し、前記補助作業を実施する作業者が乗る作業デッキと、
    前記作業デッキ上の前記作業者と前記旋回搬送装置との間を遮断可能とする上昇端位置と、前記補助作業位置に位置決めされた前記模型定盤上への前記作業者による前記補助作業を実施可能とする下降端位置と、の間で上下動する安全カバーと、を備え、
    前記安全カバーは、
    水平方向に沿って延在し、前記下降端位置において前記作業デッキの前記上面に整列し、前記作業者が前記補助作業位置に近づくために前記作業デッキから移乗可能とする踏み台と、
    前記踏み台の前記旋回搬送装置側の端縁部から上方に向かって延在し、前記上昇端位置において、前記作業デッキ上の前記作業者の上半身が前記旋回搬送装置側へ入るのを遮断する上方カバー部と、
    前記踏み台の前記作業デッキ側の端縁部から下方に向かって延在し、前記上昇端位置において、下端部が少なくとも前記作業デッキの前記上面の高さ位置まで垂下する下方カバー部と、
    を備える鋳型造型設備用安全装置。
  2. 前記踏み台の裏面と前記設置床面との間には、前記安全カバーを上下動させる上下駆動装置が設けられている請求項1に記載の鋳型造型設備用安全装置。
  3. 前記下方カバー部には、前記下降端位置にある前記安全カバーを上昇不能に固定とする誤作動防止ストッパが設けられている請求項1または2に記載の鋳型造型設備用安全装置。
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