JP6442282B2 - Wire processing apparatus and processing tank - Google Patents
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Description
本発明は、ワイヤ加工装置および加工槽に関する。 The present invention relates to a wire Ya machining device and the machining tank.
従来から、ワークを薄板状に切断する装置としてワイヤソーが知られている(例えば、特許文献1参照。)。ワイヤソーは、砥粒が付着したワイヤを多数平行に並べて高速走行させ、そのワイヤにワークを押し当てることによってワークを切断する。特許文献1に開示されたワイヤソーは、ワークを薄板状に切断する際に切断されたワークの下方を受け皿で支持しつつ側方をワーククランバーで支持することで切断加工中のワークの姿勢を保持している。
Conventionally, a wire saw is known as an apparatus for cutting a workpiece into a thin plate shape (see, for example, Patent Document 1). A wire saw cuts a workpiece | work by arranging many wires with which abrasive grains adhered in parallel and running at high speed, and pressing a workpiece | work against the wire. The wire saw disclosed in
また、従来のワイヤソーを代替する技術として、加工液に浸漬された状態のワイヤとワークとの間に電圧を印加してワイヤとワークとの間に放電電流を発生させてワークを切断するワイヤ放電加工装置が知られている(例えば、特許文献2参照。)。 In addition, as a technology that replaces the conventional wire saw, wire discharge that cuts the workpiece by applying a voltage between the wire immersed in the machining fluid and the workpiece to generate a discharge current between the wire and the workpiece. A processing apparatus is known (for example, refer to Patent Document 2).
特許文献1に開示されたワイヤソーは、切断されたワークが受け皿に当接することに応じてシリンダーを作動させ、ワーククランバーを移動させることでワークの側方を固定する機構を備えるものである。このような機構は、受け皿にワークが当接することを検知する機構、ワーククランバーおよびそれを移動させるシリンダー等を必要とする複雑なものである。
The wire saw disclosed in
また、特許文献1に開示されたワイヤソーは、ワークの切断が完了するとワーククランバーが開いてワークの固定が解除されるため、ワークの切断が完了した後に切断されたワークに外力が働いた場合はワークの位置を適切に保持することができない。
特に、ワイヤ放電加工装置においては、高速で走行するワイヤが加工液に浸漬されているためワークの切断が完了した後であっても加工液の流れによってワークに外力が働く。そのため、特許文献1に開示されたようにワークの切断が完了した後にワークの固定を解除してしまうとワークの位置を適切に保持することができない。この場合、切断されたワーク同士が接触してワークのエッジ等が欠けてしまい製造物として不良となってしまう恐れがある。
Further, in the wire saw disclosed in
In particular, in a wire electric discharge machining apparatus, an external force acts on the workpiece by the flow of the machining fluid even after the workpiece has been cut since the wire running at high speed is immersed in the machining fluid. Therefore, as disclosed in
本発明は、このような事情を鑑みてなされたものであり、ワークを複数のワーク片に切断した後であっても加工液に浸漬される複数のワーク片を簡易な構成で適切に保持することが可能なワイヤ加工装置および加工槽を提供することを目的とする。 The present invention has been made in view of such circumstances, suitably the multiple work piece even after cutting the workpiece to the work piece multiple is immersed in machining fluid with a simple structure keeping an object to provide a wire ya machining device and the machining tank capable.
本発明は、上記の課題を解決するため、下記の手段を採用した。
本発明は、ワークを複数のワーク片に切断する加工部を備えるワイヤ加工装置であって、前記加工部は、ワイヤによって切断された前記複数のワーク片を保持する一対の保持機構を有し、該一対の保持機構のそれぞれは、前記複数のワーク片を下方から受ける第1受け部と、前記複数のワーク片を前記第1受け部よりも上方の位置にて受ける第2受け部と、前記第1受け部および前記第2受け部を接続する接続部と、前記接続部に設けられるとともに前記第1受け部と前記第2受け部との間の回動軸回りに前記接続部を回動させる支持部と、を有する。
In order to solve the above problems, the present invention employs the following means.
The present invention relates to a workpiece in a wire processing apparatus Ru comprising a processing unit for cutting the work piece double number, the processing unit includes a pair of holding mechanisms for holding the multiple work piece cut by word ear has, each of said pair of holding mechanisms, the receiving the multiple work piece and first receiving portion for receiving from below at a position above the multiple work piece the first receiving portion 2 receiving portions, a connecting portion for connecting the first receiving portion and the second receiving portion, and a rotating shaft provided between the first receiving portion and the second receiving portion and provided in the connecting portion. And a support part for rotating the connection part.
本発明は、加工液に浸漬された状態でワークを複数のワーク片に切断するために該加工液を収容する加工槽であって、ワイヤによって切断された複数のワーク片を保持する一対の保持機構を有し、該一対の保持機構のそれぞれは、前記複数のワーク片を下方から受ける第1受け部と、前記複数のワーク片を前記第1受け部よりも上方の位置にて受ける第2受け部と、前記第1受け部および前記第2受け部を接続する接続部と、前記接続部に設けられるとともに前記第1受け部と前記第2受け部との間の回動軸回りに前記接続部を回動させる支持部と、を有する。 This onset Ming, a processing tank for accommodating the working fluid in order to cut the workpiece into a plurality of workpiece while being immersed in the pressurized coating liquid, holding the multiple work piece cut by word ear to have a pair of holding mechanisms, each of said pair of holding mechanisms, a first receiving portion for receiving the multiple work pieces from the lower, upper than the multiple work piece the first receiving portion A second receiving portion received at a position, a connecting portion connecting the first receiving portion and the second receiving portion, and provided between the connecting portion and between the first receiving portion and the second receiving portion And a support portion for rotating the connection portion around a rotation axis.
本発明によれば、ワークを複数のワーク片に切断した後であっても加工液に浸漬される複数のワーク片を簡易な構成で適切に保持することが可能なワイヤ加工装置および加工槽を提供することができる。
According to the present invention, the workpiece properly held capable wire Ya machining apparatus be in a simple structure a work piece number multiple to be immersed in the working fluid even after cutting the work piece more than the And a processing tank can be provided.
以下、本発明の一実施形態のワイヤ放電加工システム1について図面を参照して説明する。
本実施形態において、上方向および下方向は、重力に反する方向および重力方向にそれぞれ対応している。また、左右方向は、重力方向に直交する水平方向に対応している。
Hereinafter, a wire electric
In the present embodiment, the upward direction and the downward direction correspond to a direction against gravity and a direction of gravity, respectively. The left-right direction corresponds to the horizontal direction orthogonal to the direction of gravity.
図1の全体構成図に示すように、本実施形態のワイヤ放電加工システム1は、ワークWを放電加工により切断するワイヤ放電加工装置100と、ワイヤ放電加工装置100にパルス電圧を供給する電源装置200と、ワイヤ放電加工装置100に加工液を供給する加工液供給装置300とを備える。
図2に示すワイヤ放電加工装置100は、ワイヤ47とワークWとの間にパルス電圧を印加してワイヤ47とワークWとが非接触の状態で放電電流を発生させることによりワークWを複数枚のワーク片Wpに切断する装置である。
As shown in the overall configuration diagram of FIG. 1, a wire electric
The wire electric
図1に示す電源装置200は、ワイヤ47とワークWとの極間にパルス電圧を印加する装置である。電源装置200の制御部210は、ワイヤ47とワークWとの間の放電状態を示す放電ギャップ信号をワイヤ放電加工装置100に伝達する。ワイヤ47とワークWとの間の放電状態はワイヤ47とワークWとの間の隙間(ギャップ)に応じたものとなる。そのため、放電ギャップ信号は、ワイヤ47とワークWとの間の隙間(ギャップ)の距離を示す信号となる。
The
後述するワイヤ放電加工装置100の制御部10は、電源装置200の制御部210から伝達された放電ギャップ信号に基づいてワーク送りユニット20を制御し、ワイヤ47とワークWとの間の隙間(ギャップ)の距離を一定に保ちながらワイヤ47によるワークWの切断を徐々に進行させる。電源装置200がワイヤ放電加工装置100に供給するパルス電圧とワイヤ47とワークWとの間に流れる放電電流との積である電力が、ワイヤ47がワークWを切断するエネルギーとなる。
電源装置200の制御部210は、ワイヤ47とワークWとが接触する短絡状態が発生したことを検出した場合にはパルス電圧の印加を一時的に停止させる等、ワイヤ47とワークWとの間の放電状態に応じた各種の制御を行う。
The
When the
図1に示す加工液供給装置300は、ワイヤ放電加工装置100の加工ユニット40の加工槽(図2に示す外側槽41および内側槽42)に加工液を供給する装置である。加工液供給装置300から加工液が供給された加工ユニット40は、加工液に浸漬された状態でワイヤ47を走行させることでワイヤ47とワークWとの間で放電現象が発生する部分に加工液を常時供給する。加工液は、放電現象が発生する部分の冷却や、この部分で発生するワークの加工屑の除去等に用いられる。
加工液として、抵抗値が高い脱イオン水を用いるのが好ましく、例えば、純水や放電加工油等が用いられる。ワイヤ47とワークWとの間に加工液を介在させることにより、ワイヤ47とワークWとの間に良好な放電が発生し、ワークWを削ることができる。
A machining
As the working fluid, it is preferable to use deionized water having a high resistance value. For example, pure water, electric discharge machining oil, or the like is used. By interposing the machining fluid between the
加工液供給装置300がワイヤ放電加工装置100の加工槽へ供給する加工液の量は、加工液の温度が所望の温度(例えば、約20℃)となるように調整される。また、加工液は、電導度が一定範囲内(例えば、1μS/cm〜250μS/cm)に収まるようにイオン交換樹脂等によって電導度が適宜に調整されるようになっている。
The amount of the machining liquid supplied from the machining
以下、ワイヤ放電加工システム1が備えるワイヤ放電加工装置100の各部について説明する。
図1に示すように、ワイヤ放電加工装置100は、ワイヤ放電加工装置100を制御する制御部10と、ワークWを保持するとともに加工ユニット40に向けて送るワーク送りユニット20と、ワークWとワイヤ47との間にパルス電圧を印加する給電ユニット30と、ワイヤ47を走行させてワーク送りユニット20により送られるワークWを放電現象により発生する放電電流のエネルギーにより切断する加工ユニット40(加工部)とを備える。
Hereinafter, each part of the wire electric
As shown in FIG. 1, the wire electric
制御部10は、ワイヤ放電加工装置100を制御するものである。制御部10は、電源装置200の制御部210から伝達される放電ギャップ信号に基づいて、ワイヤ47とワークWとの間の隙間(ギャップ)の距離を一定に保つようにワーク送りユニット20を制御する。また、制御部10は、加工ユニット40に制御指令を伝達してワイヤ47の走行速度等の走行状態を制御する。また、制御部10は、ワイヤ47とワークWとの間に適切なパルス電圧が印加されるように給電ユニット30を制御する。
The
ワーク送りユニット20は、図2および図3に示すように、ワークWを保持する保持機構21と、ワークWにパルス電圧を印加する複数の通電ローラ22と、保持機構21を移動機構25に保持させる保持台23と、保持機構21により保持されたワークWを移動させる移動機構25とを有する。
As shown in FIGS. 2 and 3, the
保持機構21は、第1保持部21aおよび第2保持部21bを有する。図3に示すように第1保持部21aおよび第2保持部21bはそれぞれ側面視が板状の部材となっている。
第1保持部21aおよび第2保持部21bは、アルミやSUS等の導電性材料で形成しても、ガラスやプラスチックやゴム等の非導電性材料で形成してもよい。
The holding
The
また、図4(a)に示すように第1保持部21aは平面視が略円形となっており、図4(b)に示すように第2保持部21bは平面視が略円形となっている。
図6(a)および図7(a)に示すように、第1保持部21aの裏面(ワークWの表面Wfと接触する面)には、第1吸引溝21cが形成されている。また、図6(b)および図7(b)に示すように、第2保持部21bの裏面(ワークWの裏面Wbと接触する面)には、第2吸引溝21dが形成されている。
Further, as shown in FIG. 4A, the
As shown in FIGS. 6A and 7A, a
第1吸引溝21cの一端は図2に示すバキューム配管Vacと接続されており、第1吸引溝21cの一端は他の配管に接続されずに閉塞した状態となっている。そのため、第1保持部21aの裏面にワークWの表面Wfを接触させた状態で第1吸引溝21cにバキューム配管Vacから負圧を供給すると、ワークWの表面Wfが第1保持部21aの裏面に保持された状態となる(図5(a)参照。)。
One end of the
同様に、第2吸引溝21dの一端は図2に示すバキューム配管Vacと接続されており、第2吸引溝21dの一端は他の配管に接続されずに閉塞した状態となっている。そのため、第2保持部21bの裏面にワークWの裏面Wbを接触させた状態で第2吸引溝21dにバキューム配管Vacから負圧を供給すると、ワークWの裏面Wbが第2保持部21bの裏面に保持された状態となる(図5(a)参照。)。
保持機構21がバキューム配管Vacから供給される負圧によってワークWを保持するか否かは制御部10によって切り替えられるようになっている。
保持機構21は保持台23に取り付けられるとともに保持台23を介して移動機構25に取り付けられている。
Similarly, one end of the
Whether the
The holding
なお、以上の説明において、保持機構21は、ワークWの表面Wfを第1保持部21aで保持するとともにワークWの裏面Wbを第2保持部21bで保持するものとしたが、他の態様であってもよい。
例えば、ワークWの重量によっては、第1保持部21aまたは第2保持部21bのいずれかで、ワークWの表面Wfまたは裏面Wbのいずれか一方の面のみを保持するようにしてもよい。
In the above description, the holding
For example, depending on the weight of the workpiece W, either the
図3に示すように、第1保持部21aおよび第2保持部21bが配置される軸線X方向の位置は、ワイヤ47が配置される軸線X方向の位置とは異なっている。そのため、保持機構21により保持されるワークWがワイヤ47に近接するように移動した場合でも、第1保持部21aおよび第2保持部21bがワイヤ47によって切断されることはない。
As shown in FIG. 3, the position in the axis X direction where the first holding
移動機構25は、保持台23を介して取り付けられる保持機構21を移動させることにより、ワークWをワイヤ47に対して上方から下方に向けて近づける方向(重力方向)に移動させ、あるいは下方から上方に向けて遠ざける方向(重力に反する方向)に移動させる機構である。
また、移動機構25は、保持機構21を図2に示す上下方向(重力方向)だけでなく、図2に示す左右方向(水平幅方向)および図3に示す左右方向(水平奥行き方向)のそれぞれにも移動させることが可能である。
移動機構25は、ワークWをワイヤ47で切断する際には、制御部10によって制御されることにより、ワークWを板厚方向(図3の軸線X方向)に複数枚のワーク片Wpに切断するようにワークWをワイヤ47に対して上方から下方へ向けて移動させる。
The moving
The moving
When the workpiece W is cut by the
図2に示す給電ユニット30は、ワイヤ47と電気的に接続されるワイヤ給電子31と、ワークWと接触する通電ローラ22との間にパルス電圧を供給する。図2に示すようにワイヤ給電子31がワイヤ47に給電する位置は鉛直方向の下方を走行するワイヤ47の部分となっている。一方、ワイヤ47とワークWとが近接して放電加工が行われる箇所は鉛直方向の上方を走行するワイヤ47の部分となっている。
The
給電ユニット30は、駆動機構(図示略)によってワイヤ給電子31のワイヤ47に対する上下方向の位置を調整することができる。駆動機構(図示略)によってワイヤ給電子31のワイヤ47に対する接触圧力を調整することにより、ワイヤ給電子31からワイヤ47への給電状態を適切に維持することができる。
The
そのため、ワイヤ給電子31が印加したパルス電圧は、メインローラ45の外周面に配置されるワイヤ47を経由する経路およびメインローラ46の外周面に配置されるワイヤ47を経由する経路の双方から加工位置に伝達される。ワイヤ47の素材による抵抗が存在するため、ワイヤ給電子31が給電する位置から放電加工が行われる位置までの経路に応じた電圧降下が発生する。そのため、ワイヤ給電子31に給電するパルス電圧は、経路に応じた電圧降下を考慮して設定される。
Therefore, the pulse voltage applied by the
図3に示すワイヤ47は、軸線Xを中心軸とした円筒状のワークWを複数枚のワーク片Wpに切断するように軸線Xに沿った方向の複数位置に配置されている。図2に示すワイヤ給電子31は、軸線Xに沿った方向の複数位置に配置されるワイヤ47に一括してパルス電圧を供給することが可能となっている。ワイヤ給電子31は、摩耗特性に優れて高い導電性が必要とされるため、超硬合金を用いるのが好ましい。
The
図2および図4に示すように、ワーク送りユニット20は、第1保持部21aと第2保持部21bとの間に形成される開口部24に配置され、軸線Xと同方向に延びる円柱状に形成された3つの通電ローラ22を備えている。
また、図5(a)および図5(b)に示すように、3つの通電ローラ22のそれぞれは、ワークWの上端側に形成された平坦面So(オリフラ面)に接触するように配置されている。そのため、給電ユニット30から通電ローラ22に印加されたパルス電圧は、平坦面Soを介してワークWに伝達される。
As shown in FIGS. 2 and 4, the
Further, as shown in FIGS. 5A and 5B, each of the three energizing
通電ローラ22は、ワークWとの接触面積を少なくするように円柱状に形成されている。そのため、本実施形態のワイヤ放電加工装置100は、通電ローラ22とワークWとを導電性の接着剤で接着することでワークWを保持する構造を採用していない。そのため、本実施形態のワイヤ放電加工装置100は、保持機構21によってワークWを保持している。
The energizing
通電ローラ22の表面形状は、通電ローラ22とワークWの平坦面Soとが線接触する形状であれば種々の形状を採用することができる。例えば、蒲鉾型や多角柱型などを採用することができる。
また、通電ローラ22は、保持台23と通電可能な状態で、第1保持部21aと第2保持部21bとの間に形成される開口部24に取り付けられている。
通電ローラ22および保持台23は、それぞれアルミ等の導電性材料によって形成されている。
Various shapes can be adopted as the surface shape of the energizing
The energizing
The energizing
加工ユニット40は、図2に示すように、ワイヤ47およびワークWが浸漬される加工液を収容するとともに外側槽41と内側槽42からなる加工槽と、ワークWが複数枚に切断されたワーク片Wpを保持するとともにワーク保持機構43およびワーク保持機構44からなる一対のワーク保持機構と、ワイヤ47を加工液に浸漬された状態で走行させるメインローラ45およびメインローラ46からなる一対のメインローラと、一対のメインローラによって走行するワイヤ47とを有する。
As shown in FIG. 2, the
外側槽41は、加工液供給装置300から供給される加工液を収容するとともに内側に内側槽42が着脱可能に配置される。外側槽41の内側に内側槽42を配置した状態の加工槽には、加工液供給装置300から供給される。内側槽42は、後述する図15に示すように、ワークWを複数枚のワーク片Wpに切断された後に、外側槽41からスライドさせることにより取り外すことが可能となっている。
The
ワーク保持機構43,44は、ワイヤ47によって切断された複数枚のワーク片Wpを保持する機構である。
図2に示すように、ワーク保持機構43は、複数枚のワーク片Wpを下方から受ける第1受け部43aと、複数枚のワーク片Wpを第1受け部43aよりも上方の位置にて受ける第2受け部43bと、第1受け部43aおよび第2受け部43bを接続する接続部43cと、接続部43cに設けられる支持軸43dとを有する。支持軸43dは内側槽42に取り付けられており、第1受け部43aと第2受け部43bとの間の回動軸Y1(図3参照。)回りに接続部43cを回動させる。
The
As shown in FIG. 2, the
また、図2に示すように、ワーク保持機構44は、複数枚のワーク片Wpを下方から受ける第1受け部44aと、複数枚のワーク片Wpを第1受け部44aよりも上方の位置にて受ける第2受け部44bと、第1受け部44aおよび第2受け部44bを接続する接続部44cと、接続部44cに設けられる支持軸44dとを有する。支持軸44dは内側槽42に取り付けられており、第1受け部44aと第2受け部44bとの間の回動軸Y2(図11参照。)回りに接続部44cを回動させる。
As shown in FIG. 2, the
メインローラ45およびメインローラ46は、それぞれの外径が同一に形成される筒状に形成されるとともに金属製の中心軸を樹脂で覆った構造となっている。メインローラ45およびメインローラ46のそれぞれの外周面には、ワイヤ47の走行方向に沿って延びる断面視略V型のV溝がワイヤ47の走行方向に直交する方向(図3に示す軸線Xの方向)の複数箇所に形成されている。
The
メインローラ45およびメインローラ46に形成されるV溝の間隔(ピッチ)は、ワークWを切断(スライス)することにより得られるワーク片Wpの枚数や厚さに応じて適宜に設定される。
メインローラ45およびメインローラ46には、供給ボビン(図示略)から張力が調整された状態でワイヤ47が巻き付けられ、巻き取りボビン(図示略)に送られる。
The interval (pitch) between the V grooves formed in the
A
ワイヤ47は、1本に繋がっており、供給ボビンから供給されてメインローラ45およびメインローラ46の外周面に嵌め込まれながらメインローラ45およびメインローラ46の外側に多数回(最大で2000回程度)螺旋状に巻回された後に巻き取りボビンに巻き取られる。ワイヤ47の材質の主成分は鉄であり、ワイヤの直径は例えば約0.12mmである。
The
制御部10は、メインローラ45およびメインローラ46を、図2に矢印で示す方向に同じ速度で回転させる。また、制御部10は、メインローラ45およびメインローラ46を、図2に矢印で示す方向と逆方向に同じ速度で回転させることも可能である。制御部10は、ワイヤ47の走行速度を、例えば100m/min以上かつ900m/minの範囲で任意の速度に調整することができる。
The
メインローラ45およびメインローラ46は、ワイヤ47を加工液に浸漬した状態で走行させる。そのため、ワイヤ47とワークWとの間にパルス電圧を印加することによりこれらの間で発生する放電現象の発生位置は加工液中となる。放電現象の発生位置には常時加工液が供給されるため加工液によってワークWが切断される位置(放電位置)が冷却される。また、放電現象の発生によって生じるワークWの加工屑を加工液中に回収することができる。
The
次に、ワイヤ放電加工装置100がワークWを放電現象により切断(スライス)する動作について説明する。
図2、図8、図10および図13は、それぞれワイヤ放電加工装置100の加工前の状態、加工中の状態、加工完了時の状態および加工後の状態を示す正面図である。
一方、図3、図9、図11および図14は、それぞれワイヤ放電加工装置100の加工前の状態、加工中の状態、加工完了時の状態および加工後の状態を示す側面図である。
また、図2のA−A矢視断面図が図3であり、図3のB−B矢視断面図が図2である。また、図8のF−F矢視断面が図9であり、図10のG−G矢視断面図が図10であり、図13のH−H矢視断面図が図14である。
Next, an operation in which the wire electric
2, 8, 10, and 13 are front views showing a state before processing, a state during processing, a state when processing is completed, and a state after processing, respectively, of the wire electric
On the other hand, FIG. 3, FIG. 9, FIG. 11 and FIG. 14 are side views showing a state before processing, a state during processing, a state when processing is completed, and a state after processing, respectively.
Moreover, AA arrow sectional drawing of FIG. 2 is FIG. 3, and BB arrow sectional drawing of FIG. 3 is FIG. Moreover, the FF arrow cross section of FIG. 8 is FIG. 9, the GG arrow cross section of FIG. 10 is FIG. 10, and the HH arrow cross section of FIG. 13 is FIG.
図2および図3は、ワイヤ放電加工装置100の加工前の状態を示す。加工前の状態において、ワーク送りユニット20は、保持機構21によってワークWを保持している。また、ワーク送りユニット20の移動機構25は、制御部10からの制御指令により、ワイヤ47よりも上方に配置されるようにワークWの位置を調整している。
2 and 3 show a state of the wire electric
制御部10は、図2および図3に示す加工前の状態において、メインローラ45およびメインローラ46を同方向に所望の走行速度となるように回転させる。また、制御部10は、ワークWとワイヤ47との間に所望のパルス電圧が印加されるように給電ユニット30を制御する。また、制御部10は、ワイヤ47が加工液に浸漬した状態で加工液中を走行するように加工液供給装置300に制御指令を伝達する。
The
その後、制御部10は、ワークWをワイヤ47に対して上方から下方へ向けて移動させるようにワーク送りユニット20に制御指令を伝達する。ワークWがワイヤ47に近付いて放電現象が発生すると、ワークWが徐々に切断され、図8および図9に示す加工中の状態となる。
Thereafter, the
図9に示すように、ワイヤ放電加工装置100の加工中においては、ワイヤ47より上方が切断されていない状態のワークWとなっており、ワイヤ47より下方がワークWから複数枚に切断されたワーク片Wpとなっている。制御部10は、図8および図9に示す状態からワークWを更に下方に移動させることにより、ワークWの切断を進行させる。ワークWの切断が完了すると、図10および図11に示す加工完了時の状態となる。
As shown in FIG. 9, during the machining of the wire electric
図10および図11に示すワイヤ放電加工装置100の加工完了時の状態において、ワークWの上端に位置する平坦面Soは、図12に示すように、ワイヤ47よりも下方に配置されている。
すなわち、制御部10は、ワイヤ47によるワークWの切断が完了し、更に通電ローラ22の一部まで切断するようにワーク送りユニット20の移動機構25を制御している。
10 and 11, the flat surface So located at the upper end of the workpiece W is disposed below the
That is, the
制御部10が通電ローラ22の一部まで切断するようにワーク送りユニット20の移動機構25を制御しているのは、ワークWが切断されて複数枚のワーク片Wpに完全に分離されるまで、通電ローラ22からワークWに確実にパルス電圧を供給するためである。
図12に示すように、ワイヤ47によって通電ローラ22の一部が切断されるまでワーク送りユニット20が下方へ移動すると、ワークWが複数枚のワーク片Wpに完全に分離される。
The
As shown in FIG. 12, when the
制御部10は、ワークWが複数枚のワーク片Wpに完全に分離された後、バキューム配管Vacから負圧が供給されないように負圧源(図示略)を制御することによって、第1保持部21aが保持していたワーク片Wpを第1保持部21aから離間させるとともに第2保持部21bが保持していたワーク片Wpを第2保持部21bから離間させる。これにより、ワークWから切断された複数枚のワーク片Wpの全てが保持機構21によって保持されない状態となる。
The
その後、制御部10は、ワーク送りユニット20を下方から上方に移動させるようにワーク送りユニット20の移動機構25を制御する。制御部10は、ワーク送りユニット20の保持機構21の下端がワイヤ47よりも上方の所定の位置までワーク送りユニット20を移動させ、図13および図14に示す加工後の状態とする。
Thereafter, the
その後、制御部10は、メインローラ45およびメインローラ46の回転を停止させる。また、制御部10は、ワークWとワイヤ47との間へのパルス電圧の印加を停止するように給電ユニット30を制御する。また、制御部10は、加工液供給装置300による加工液の供給を停止させるように制御指令を伝達する。
Thereafter, the
図14に示すように、外側槽41の正面側には取り外し可能な扉41aが取り付けられている。本実施形態の内側槽42は外側槽41の扉41aを取り外すことにより水平方向(図14中の左方向)にスライドさせ、図15に示すように内側槽42を取り外すことが可能となっている。
複数枚のワーク片Wpを保持した状態の内側槽42を水平方向にスライドさせて外側槽41から取り外すことにより、ワイヤ47に触れることなくワーク片Wpを内側槽42の上方に引き揚げて回収することができる。
As shown in FIG. 14, a
By sliding the
図10および図11に示すワイヤ放電加工装置100の加工完了時の状態において、ワークWから切断された複数枚のワーク片Wpは、ワーク保持機構43およびワーク保持機構44によって保持されている。
前述したように、制御部10がメインローラ45およびメインローラ46の回転を停止させるまでは、ワイヤ47が加工液に浸漬された状態で走行している。そのため、ワイヤ47に走行に伴ってワイヤ47と走行方向と同方向の水流が加工槽の内部で発生する。この水流による外力によって複数のワーク片Wpが接触してエッジ等に損傷が発生することがないように、ワーク保持機構43およびワーク保持機構44によってワーク片Wpを保持している。
10 and 11, the plurality of workpiece pieces Wp cut from the workpiece W are held by the
As described above, until the
図16(a)に示すように、ワイヤ放電加工装置100の加工完了前においてワーク片Wpが上方から下方に徐々に下降するとワーク片Wpの下端側がワーク保持機構43の第1受け部43aおよびワーク保持機構44の第1受け部44aに接触する。
As shown in FIG. 16A, when the workpiece piece Wp is gradually lowered from the upper side to the lower side before the completion of the machining by the wire electric
接続部43cが支持軸43dによって第1受け部43aと第2受け部43bとの間の回動軸Y1回りに回転可能に支持されている。そのため、ワーク片Wpの下端側が第1受け部43aに接触すると、それに伴って第2受け部43bが回動軸Y1回り(図16(a)に実線で示す方向)に回転する。
The connecting
同様に、接続部44cが支持軸44dによって第1受け部44aと第2受け部44bとの間の回動軸Y2回り転可能に支持されている。そのため、ワーク片Wpの下端側が第1受け部44aに接触すると、それに伴って第2受け部44bが回動軸Y2回り(図16(a)に実線で示す方向)に回転する。
Similarly, the connecting
ワークWの切断が進行してワークWが板厚方向(図14における軸線Xの方向)に複数枚のワーク片Wpに完全に切断されると、第2受け部43bおよび第2受け部44bがワーク片Wpの外周面に接触した図16(b)に示す状態となる。
When the cutting of the workpiece W proceeds and the workpiece W is completely cut into a plurality of workpiece pieces Wp in the plate thickness direction (the direction of the axis X in FIG. 14), the
このように、ワイヤ47によるワークWの切断が進行してワークWが板厚方向に複数枚のワーク片Wpに完全に切断されると、ワーク片Wpの下端側が第1受け部43aおよび第1受け部44aに接触し、ワーク片Wpの下端側よりも上方が第2受け部43bおよび第2受け部44bに接触した状態となる。各ワーク片Wpは、下端側の2点が第1受け部43aおよび第1受け部44aに接触し、側方側の2点が第2受け部43bおよび第2受け部44bに接触し、4点で保持された状態となる。
In this way, when the cutting of the workpiece W by the
一方、ワーク片Wpを内側槽42から上方に引き揚げて回収する際には、ワーク片Wpが上方に引き揚げられるのに伴ってワーク片Wpの外周面が第1受け部43aおよび第1受け部44aから上方に離間する。また、第2受け部43bおよび第2受け部44bが、ワーク片Wpの外周面から遠ざかる方向に回動軸Y1,Y2回り(図16(a)に実線で示す方向の反対方向)に回動する。そのため、第1受け部43a、第1受け部44a、第2受け部43b、および第2受け部44bのいずれもワーク片Wpの外周面に接触しない状態となってワーク片Wpが上方に引き揚げられる。
すなわち、ワーク片Wpを内側槽42から上方に引き揚げて回収する際には、図16(b)に示す状態から図16(a)に示す状態となる。
On the other hand, when the work piece Wp is lifted upward and collected from the
That is, when the workpiece piece Wp is pulled upward from the
図17(a)に示すように、第1受け部43aは、ワイヤ47が走行する走行方向に直交する軸線X方向と平行な回動軸Y1方向に延びる第1軸部材43eと、第1軸部材43eの外周面に回転可能に取り付けられる筒状の第1回転体43fとを有する。
また、第2受け部43bは、回動軸Y1方向に延びる第2軸部材43gと、第2軸部材43gの外周面に回転可能に取り付けられる筒状の第2回転体43hとを有する。
As shown in FIG. 17A, the first receiving
The
また、図17(b)に示すように、第1受け部44aは、ワイヤ47が走行する走行方向に直交する軸線X方向と平行な回動軸Y2方向に延びる第1軸部材44eと、第1軸部材44eの外周面に回転可能に取り付けられる筒状の第1回転体44fとを有する。
また、第2受け部44bは、回動軸Y2方向に延びる第2軸部材44gと、第2軸部材44gの外周面に回転可能に取り付けられる筒状の第2回転体44hとを有する。
As shown in FIG. 17B, the first receiving
The
第1軸部材43e、第1軸部材44e、第2軸部材43gおよび第2軸部材44gは、金属等の剛性の高い部材により形成されている。
一方、第1回転体43f、第1回転体44f、第2回転体43hおよび第2回転体44hは、スポンジ状の樹脂やゴム等の弾性部材により形成されている。弾性部材により形成しているのは、回転体とワーク片Wpとが接触する際の衝撃を吸収してワーク片Wpにエッジの欠け等が発生しないようにするためである。また、回転体としているのは、ワーク片Wpが各受け部と接触する際に接触面同士がこすれ合って(摺動して)ワーク片Wpに損傷が発生することを抑制するためである。
The
On the other hand, the first
以上説明した本実施形態が奏する作用および効果について説明する。
本実施形態のワイヤ放電加工装置100によれば、ワーク送りユニット20によってワークWが上方から下方へ向けて移動すると、加工液に浸漬された状態で走行するワイヤに対してワークWが近付く。ワイヤ47とワークWとの間には給電ユニット30からパルス電圧が印加されている。そのため、ワークWがワイヤ47と適切な隙間(ギャップ)を保持した状態となるとワイヤ47とワークWとの間に放電電流が流れ、ワークWが切断される。
The operation and effects of the present embodiment described above will be described.
According to the wire electric
ワーク送りユニット20がワークWを徐々に下方に移動させてワークWの切断が進行すると、ワークWから複数枚に切断されたワーク片Wpの下端側がワーク保持機構43の第1受け部43aおよびワーク保持機構44の第1受け部44aに接触する。
When the
第1受け部43aは接続部43cによって第2受け部43bに接続されている。また、接続部43cは、支持軸43dによって第1受け部43aと第2受け部43bとの間の回動軸Y1回りに回転可能に支持されている。そのため、ワーク片Wpの下端側が第1受け部43aに接触すると、それに伴って第2受け部43bが回動軸Y1回りに回転する。ワークWの切断が進行してワークWが板厚方向(図14における軸線Xの方向)に複数枚のワーク片Wpに完全に切断されると、第2受け部43bがワーク片Wpの外周面に接触した状態となる。
The
同様に、第1受け部44aは接続部44cによって第2受け部44bに接続されている。また、接続部44cは、支持軸44dによって第1受け部44aと第2受け部44bとの間の回動軸Y2回りに回転可能に支持されている。そのため、ワーク片Wpの下端側が第1受け部44aに接触すると、それに伴って第2受け部44bが回動軸Y2回りに回転する。ワークWの切断が進行してワークWが板厚方向に複数枚のワーク片Wpに完全に切断されると、第2受け部44bがワーク片Wpの外周面に接触した状態となる。
Similarly, the
このように、ワイヤ47によるワークWの切断が進行してワークWが板厚方向に複数枚のワーク片Wpに完全に切断されると、ワーク片Wpの下端側が第1受け部43aおよび第1受け部44aに接触し、ワーク片Wpの下端側よりも上方が第2受け部43bおよび第2受け部44bに接触した状態となる。各ワーク片Wpは、下端側の2点が第1受け部43aおよび第1受け部44aに接触し、側方側の2点が第2受け部43bおよび第2受け部44bに接触し、4点で保持された状態となる。
In this way, when the cutting of the workpiece W by the
ワークWが複数枚のワーク片Wpに完全に切断されると、ワーク片Wpはワーク送りユニット20の保持機構21によって保持されない状態となる。また、ワーク片Wpは、加工液に浸漬されているためワークWの切断が完了した後であっても加工液の流れによってワークに外力が働く。
本実施形態によれば、ワークWの切断が完了した後であっても複数枚のワーク片Wpがワーク保持機構43およびワーク保持機構44によって保持された状態となる。そのため、ワークWを複数枚のワーク片Wpに切断した後であっても加工液に浸漬される複数枚のワーク片Wpを簡易な構成で適切に保持することができる。
When the workpiece W is completely cut into a plurality of workpiece pieces Wp, the workpiece piece Wp is not held by the holding
According to the present embodiment, even after the cutting of the workpiece W is completed, a plurality of workpiece pieces Wp are held by the
本実施形態のワイヤ放電加工装置100によれば、加工液を収容する加工槽は、外側槽41と、外側槽41の内側に着脱可能に配置される内側槽42とを有する。また、ワーク保持機構43およびワーク保持機構44は、内側槽42に取り付けられている。
そのため、ワークWを複数枚のワーク片Wpに切断する加工が終了した後に内側槽42を外側槽41から取り外すことにより、ワーク保持機構43およびワーク保持機構44が複数枚のワーク片Wpを保持した状態で内側槽42を取り外すことができる。よって、ワイヤ47が上方に配置されない状態でワーク片Wpを内側槽42から上方に引き揚げて回収することができる。
According to the wire electric
Therefore, the
ワーク片Wpを内側槽42から上方に引き揚げて回収する際には、ワーク片Wpが上方に引き揚げられるのに伴ってワーク片Wpの外周面が第1受け部43aおよび第1受け部44aから上方に離間する。また、第2受け部43bおよび第2受け部44bが、ワーク片Wpの外周面から遠ざかる方向に回動軸Y1,Y2回りに回動する。そのため、第1受け部43a、第1受け部44a、第2受け部43b、および第2受け部44bのいずれもワーク片Wpの外周面に接触しない状態となってワーク片Wpが上方に引き揚げられる。
When the work piece Wp is lifted upward from the
このように、ワーク保持機構43およびワーク保持機構44にワーク片Wpを保持する状態を解除させるための特別な動作等を行うことなくワーク片Wpを内側槽42から上方に引き揚げる動作をするだけで、ワーク片Wpを容易に回収することができる。
In this way, the
本実施形態のワイヤ放電加工装置100は、第1受け部43aが、軸線X方向に延びる第1軸部材43eと、その外周面に回転可能に取り付けられる筒状の第1回転体43fとを有する。また、第1受け部44aが、軸線X方向に延びる第1軸部材44eと、その外周面に回転可能に取り付けられる筒状の第1回転体44fとを有する。そのため、ワーク片Wpの外周面が第1受け部43aおよび第1受け部44aに接触し、あるいはこれらから離間する際に、第1回転体43fおよび第1回転体44fが回転する。
このように、ワーク片Wpの外周面が第1受け部43aおよび第1受け部44aに接触し、あるいはこれらから離間する際に、ワーク片Wpと第1受け部43aまたはワーク片Wpと第1受け部44aとが摺動することが抑制されるため、ワーク片Wpに与える損傷等の不具合を抑制することができる。
In the wire electric
As described above, when the outer peripheral surface of the work piece Wp contacts or separates from the first receiving
本実施形態のワイヤ放電加工装置100は、第2受け部43bが、軸線X方向に延びる第2軸部材43gと、その外周面に回転可能に取り付けられる筒状の第2回転体43hとを有する。また、第1受け部44aが、軸線X方向に延びる第2軸部材44gと、その外周面に回転可能に取り付けられる筒状の第2回転体44hとを有する。そのため、ワーク片Wpの外周面が第2受け部43bおよび第2受け部44bに接触し、あるいはこれらから離間する際に、第2回転体43hおよび第2回転体44hが回転する。
このように、ワーク片Wpの外周面が第2受け部43bおよび第2受け部44bに接触し、あるいはこれらから離間する際に、ワーク片Wpと第2受け部43bまたはワーク片Wpと第2受け部44bとが摺動することが抑制されるため、ワーク片Wpに与える損傷等の不具合を抑制することができる。
In the wire electric
As described above, when the outer peripheral surface of the work piece Wp is in contact with or away from the
本実施形態のワイヤ放電加工装置100において、第1回転体43f、第1回転体44f、第2回転体43h、および第2回転体44hは、弾性部材によって形成されている。そのため、これらの回転体がワーク片Wpの外周面に接触する際に、ワーク片Wpに与える損傷等の不具合をより確実に抑制することができる。
In the wire electric
〔他の実施形態〕
本発明は上述した実施形態に限定されることはなく、その要旨を逸脱しない範囲内において適宜変更することができる。
[Other Embodiments]
The present invention is not limited to the above-described embodiment, and can be changed as appropriate without departing from the scope of the invention.
1 ワイヤ放電加工システム
10 制御部
20 ワーク送りユニット(ワーク送り部)
21 保持機構
21a 第1保持部
21b 第2保持部
21c 第1吸引溝
21d 第2吸引溝
22 通電ローラ(通電部)
23 保持台
24 開口部
25 移動機構
30 給電ユニット
31 ワイヤ給電子
40 加工ユニット(加工部)
41 外側槽(加工槽)
41a 扉
42 内側槽(加工槽)
43,44 ワーク保持機構
43a,44a 第1受け部
43b,44b 第2受け部
43c,44c 接続部
43d,44d 支持軸(支持部)
43e,44e 第1軸部材
43f,44f 第1回転体
43g,44g 第2軸部材
43h,44h 第2回転体
45,46 メインローラ
47 ワイヤ
100 ワイヤ放電加工装置
200 電源装置
300 加工液供給装置
So 平坦面
Vac バキューム配管
W ワーク
Wf 表面
Wb 裏面
X 軸線
Y1,Y2 回動軸
DESCRIPTION OF
21
23
41 Outside tank (processing tank)
43, 44
43e, 44e
Claims (10)
前記加工部は、ワイヤによって切断された前記複数のワーク片を保持する一対の保持機構を有し、
該一対の保持機構のそれぞれは、
前記複数のワーク片を下方から受ける第1受け部と、
前記複数のワーク片を前記第1受け部よりも上方の位置にて受ける第2受け部と、
前記第1受け部および前記第2受け部を接続する接続部と、
前記接続部に設けられるとともに前記第1受け部と前記第2受け部との間の回動軸回りに前記接続部を回動させる支持部と、を有するワイヤ加工装置。 A wire processing apparatus Ru comprising a processing unit for cutting the workpiece to the work piece multiple,
Wherein the processing portion includes a pair of holding mechanisms for holding the multiple work piece cut by word ear,
Each of the pair of holding mechanisms is
A first receiving portion for receiving the work piece of the multiple from below,
A second receiving portion for receiving the work piece of the multiple at a position above said first receiving portion,
A connecting portion connecting the first receiving portion and the second receiving portion;
Wai Ya machining apparatus having a support portion for rotating the connecting portion to the pivot axis between the second receiving portion and the first receiving portion together is provided in the connecting portion.
前記ワイヤと前記ワークとの間に電圧を印加する給電部と、
前記ワークを保持するとともに該ワークを板厚方向に複数枚のワーク片に切断するように該ワークを前記ワイヤに対して上方から下方へ向けて移動させるワーク送り部と、を備え、
前記加工槽は、外側槽と、該外側槽の内側に着脱可能に配置される内側槽とを有し、
前記一対の保持機構が前記内側槽に取り付けられている請求項1に記載のワイヤ加工装置。 The processing section has a processing tank in which a processing liquid is accommodated and the wire that travels while being immersed in the processing liquid is provided,
A power feeding unit that applies a voltage between the wire and the workpiece;
A workpiece feeding section that holds the workpiece and moves the workpiece from above to below with respect to the wire so as to cut the workpiece into a plurality of workpiece pieces in the plate thickness direction;
The processing tank includes an outer tank and an inner tank that is detachably disposed inside the outer tank.
Wai Ya machining apparatus according to claim 1, wherein the pair of holding mechanisms are attached to the inner tank.
ワイヤによって切断された複数のワーク片を保持する一対の保持機構を有し、
該一対の保持機構のそれぞれは、
前記複数のワーク片を下方から受ける第1受け部と、
前記複数のワーク片を前記第1受け部よりも上方の位置にて受ける第2受け部と、
前記第1受け部および前記第2受け部を接続する接続部と、
前記接続部に設けられるとともに前記第1受け部と前記第2受け部との間の回動軸回りに前記接続部を回動させる支持部と、を有する加工槽。 A processing tank for accommodating the working fluid in order to cut the workpiece into a plurality of workpiece while being immersed in the pressurized coating solution,
A pair of holding mechanism for holding the work piece number multiple cut by word ear,
Each of the pair of holding mechanisms is
A first receiving portion for receiving the work piece of the multiple from below,
A second receiving portion for receiving the work piece of the multiple at a position above said first receiving portion,
A connecting portion connecting the first receiving portion and the second receiving portion;
A processing tank having a support portion that is provided in the connection portion and rotates the connection portion around a rotation axis between the first receiving portion and the second receiving portion.
前記内側槽は、前記外側槽に対して着脱可能となっており、
前記一対の保持機構が前記内側槽に取り付けられている請求項6に記載の加工槽。 An outer tub and an inner tub disposed inside the outer tub and containing the processing liquid;
The inner tank is detachable from the outer tank,
The processing tank according to claim 6, wherein the pair of holding mechanisms are attached to the inner tank.
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