JP6440768B2 - 像振れ補正装置、それを用いた光学機器 - Google Patents

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本発明は、像振れ補正装置、およびそれを用いた光学機器に関する。
従来、デジタルカメラなどの光学機器において、撮影時の手振れなどにより生じやすい像振れを防止するための像振れ補正装置が存在する。この像振れ補正装置は、例えば、光学機器に備わるレンズ鏡筒において、像振れ状況を検出手段により検出し、その検出結果に基づいて像振れ補正用レンズ(または撮像素子)を光軸に対して直交する面内でシフト移動させる構成を有する。この場合、光軸直交面において主振れを吸収する方向に補正レンズを移動させて像振れによる結像位置のずれを補正することで、像振れが解消される。このような像振れ補正装置では、補正レンズは、例えばコイルとマグネットとの間に作用する電磁力を利用して移動される。特許文献1は、この補正レンズを3つのボールで光軸方向に位置決めし、これらのボールを付勢するための3つのバネが径方向の斜めに配置されている像振れ補正装置を開示している。さらに、この像振れ補正装置は、共振の影響を受けづらくするための減衰部材を含む。
特開2009−145771号公報
しかしながら、特許文献1に示す像振れ補正装置では、バネが斜め方向に引っ張られた形で配置されているため、コイルとマグネットとで発生される推力は、光軸と垂直な方向へバネが引っ張る力に打ち勝つように設計しなければならない。これは、コイルやマグネットを含むアクチュエーター自体の大型化につながる。そこで、このアクチュエーターの大型化を避けるために、例えば、バネの引っ張り方向を光軸と垂直な方向ではなく光軸方向にすることが考えられる。しかしながら、このような像振れ補正装置において、光軸と垂直な平面内に、例えば、3つのボール、3つのバネ、さらには2つの減衰部材のすべてを互いが干渉しないように配置すると、径方向への大型化が避けられない。
本発明は、このような状況を鑑みてなされたものであり、例えば、径方向での小型化に有利な撮像装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、第1固定部材と、第2固定部材と、光学素子を保持し、第1固定部材に対して、光学素子の光軸方向と異なる方向に相対的に移動するように構成され、第1固定部材と第2固定部材との間に設けられている可動部材と、第1固定部材と可動部材との間で挟まれつつ可動の球状部材と、第2固定部材に設置され、可動部材に一部が連なることで可動部材の移動に伴う振動を抑える減衰部材と、を有する像振れ補正装置であって、第1固定部材または可動部材のいずれか一方は、球状部材に接触する接触面を有し、接触面の最大可動範囲は、光軸方向にて減衰部材の設置領域の少なくとも一部と重なり、光軸方向において第1固定部材の側から像振れ補正装置を見た際に、減衰部材の少なくとも一部が露出していることを特徴とする。
本発明によれば、例えば、径方向での小型化に有利な像振れ補正装置を提供することができる。
一実施形態に係る像振れ補正装置を含む光学機器の外観を示す図である。 光学系と、該光学系の各構成要素を制御する制御系とを示す図である。 一実施形態に係る像振れ補正装置の外観を示す斜視図である。 一実施形態に係る像振れ補正装置の構成を示す平面および断面図である。 一実施形態に係る像振れ補正装置の構成を示す分解斜視図である。 一実施形態に係る像振れ補正装置の組立手順を説明する図である。 シフト鏡筒と減衰部材取付部との光軸方向の位置関係を示す図である。 シフトベース鏡筒とボールとの光軸方向の位置関係を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面などを参照して説明する。
まず、本発明の一実施形態に係る像振れ補正装置を適用し得る光学機器について説明する。本実施形態に係る像振れ補正装置は、ビデオカメラやデジタルスチルカメラなどの撮像装置または交換レンズ単体などの光学機器に搭載し得る。以下、本実施形態では、像振れ補正装置がレンズ鏡筒の内部に含まれ、このレンズ鏡筒を一体として構成するビデオカメラを例に説明する。なお、以下の各図では、レンズ鏡筒の光軸方向において被写体に対する方向にZ軸を取り、Z軸に対し垂直な平面において、鉛直方向(ピッチ方向)にY軸を取り、水平方向(ヨー方向)にX軸を取って説明する。図1は、本実施形態に係る像振れ補正装置を適用し得るビデオカメラ1の外観を示す斜視図である。ビデオカメラ1は、カメラ本体2と、このカメラ本体2に一体として接続されるレンズ鏡筒3とを含む。
図2は、レンズ鏡筒3に含まれる複数の光学素子(光学素子群)からなる光学系と、カメラ本体2に含まれる、レンズ鏡筒3内の各構成要素の動作などを制御する制御系とを示す概略図である。まず、レンズ鏡筒3に含まれる光学系は、被写体側(光入射側)から順に、第1群レンズL1と、第2群レンズL2と、光量調節ユニット(絞りユニット)4と、シフトレンズ(第3群レンズ)L3と、第4群レンズL4とで構成される。なお、ここでの光学系は、例えば、ズーム(変倍)やフォーカス(合焦)などを調整可能とする。そして、カメラ本体2の内部において、レンズ鏡筒3(光学系)の像面側(光出射側)には、撮像素子5が設置される。撮像素子5は、第1〜4群の各レンズL1〜L4によって結像される被写体像を光電変換する。この撮像素子5としては、例えばCCDイメージセンサーが採用可能である。なお、撮像素子5として、例えばCMOSイメージセンサーなどの他の種類の撮像素子を用いる場合もある。以下、シフトレンズL3を含む本実施形態に係る像振れ補正装置について説明し、その後、この像振れ補正装置に関する制御系について説明する。
図3は、本実施形態に係る像振れ補正装置10の外観を示す斜視図である。特に、図3(a)は、被写体側から見た図であり、図3(b)は、像面側から見た図である。まず、像振れ補正装置10は、シフトレンズL3を保持するシフト鏡筒(可動部材)11と、このシフト鏡筒11を光軸と直交する面内(XY平面内)にて移動させるに際してのベースとなるシフトベース鏡筒(第1固定部材)12とを有する。さらに、像振れ補正装置10は、シフト鏡筒11を間に配置し、シフトベース鏡筒12に対して光軸方向の反対側から組み合わされる減衰部材取付部(第2固定部材)13を有する。この減衰部材取付部13は、後述する透明シート14および減衰部材15が設置される2箇所の円筒部13aを有する。
図4は、像振れ補正装置10の構成を示す平面および断面図である。特に、図4(a)は、被写体側から見た平面図であり、図4(b)は、図4(a)のA−A´断面を示す図である。減衰部材15は、外乱などの影響での振動(例えば共振)の影響を受けづらくするために、言い換えれば、例えば制御性を良くするためのダンパー効果を得るために設置されるものである。この減衰部材15としては、本実施形態では粘弾性体を採用し、特に組み込みの容易性や耐環境性に優れた紫外線硬化シリコーンゲルを採用している。この場合、減衰部材15は、円筒部13aに対して、例えばPETシートである透明シート14を組み込んだ後、シフト鏡筒11に形成されている2箇所の円柱状の軸部11aを挿し込み、矢印16の方向から紫外線を照射して硬化させることで設置し得る。なお、採用し得る粘弾性体は、この紫外線硬化シリコーンゲルに限るものではない。さらに、減衰部材15は、粘弾性体に限らず、例えば、加圧式や磁気式などの種々の方式を利用した機械的機構とすることもあり得る。
また、像振れ補正装置10は、特に本実施形態では、シフト鏡筒11にピッチおよびヨーのそれぞれの駆動コイルが接着固定された、いわゆるムービングコイルタイプの構成を取る。この場合、まず、ピッチ方向用の駆動部(アクチュエーター)として、ピッチ用駆動コイル17aは、不図示の接着剤によりシフト鏡筒11に接着固定されている。また、ピッチ用駆動マグネット18aは、ピッチ用駆動コイル17aと対向する位置で、光軸方向に1極着磁されたマグネットを光軸に対して垂直方向に2個並べて配置され、シフトベース鏡筒12に固定されている。さらに、ピッチ用ヨーク材19aは、ピッチ用駆動マグネット18aから発生する磁束を閉じるものであり、シフトベース鏡筒12に固定されている。このとき、ピッチ用駆動コイル17aに電圧が印加されると、ピッチ用駆動コイル17aとピッチ用駆動マグネット18aとの間で、光軸に垂直な方向L3aへの駆動力が発生する。この駆動力は、ピッチ用駆動コイル17aに印加される電圧の大きさと方向(極性)とにより制御され得る。一方、ヨー方向についても同様、像振れ補正装置10は、ヨー方向用の駆動部として、ヨー用駆動コイル17b、ヨー用駆動マグネット18b、およびヨー用ヨーク材19bを有する(図5参照)。このときも、ヨー用駆動コイル17bに電圧が印加されると、ヨー用駆動コイル17bとヨー用駆動マグネット18bとの間で、光軸に垂直な方向L3bへの駆動力が発生する。そして、この駆動力は、ヨー用駆動コイル17bに印加される電圧の大きさと方向とにより制御され得る。さらに、像振れ補正装置10は、ピッチ位置検出用のセンサー20aと、ヨー位置検出用のセンサー20bとを有する。センサー20aは、ピッチ用駆動コイル17aの内側に固定配置され、センサー20bは、ヨー用駆動コイル17bの内側に固定配置される。これらのセンサー20aおよびセンサー20bとしては、共に、例えばホール素子を採用し得る。
図5は、像振れ補正装置10の構成を示す分解斜視図である。特に、図5(a)は、被写体側から見た分解図であり、図5(b)は、像面側から見た分解図である。像振れ補正装置10は、XY平面内で、シフトレンズL3の周囲に3つのコイルスプリング(付勢部材)21と、3つのボール(球状部材)22とを有する。コイルスプリング21は、本実施形態では引っ張りバネであり、光軸方向と同軸となるように設置される。このとき、コイルスプリング21は、その両端のうち、一方がシフト鏡筒11に、他方がシフトベース鏡筒12に引っ掛かるように支持される。この構成により、それぞれのボール22は、コイルスプリング21により付勢力が与えられて、シフト鏡筒11とシフトベース鏡筒12とに挟まれ、シフト鏡筒11は、ボール22の転がり摩擦のみによりXY平面内で移動することになる。さらに、像振れ補正装置10は、ヨーク押え板金23と、フレキシブルプリント基板24とを有する。ヨーク押え板金23は、ピッチ用ヨーク材19aやヨー用ヨーク材19bが衝撃により外れることを防止するための部材であり、ビス25によりシフトベース鏡筒12に対してビス止め固定される。フレキシブルプリント基板24は、ピッチ位置検出用のセンサ−20aおよびヨー位置検出用のセンサー20bを半田付けにより実装する。また、フレキシブルプリント基板24は、ピッチ用駆動コイル17aおよびヨー用駆動コイル17bのコイル端子と半田付けされることで導通する。特に、像振れ補正装置10は、ムービングコイルタイプの構成としているため、フレキシブルプリント基板24は、シフト鏡筒11からシフトベース鏡筒12まで円弧状に引き回された上で、シフトベース鏡筒12に固定される。なお、図5中の3つのビス26は、シフトベース鏡筒12に対して減衰部材取付部13を取り付ける(ビス止め固定する)ためのものである。
カメラ本体2の内部に構成される制御系は、図2に示すように、まず、カメラ信号処理回路40と、マイクロコンピューター(以下「マイコン」と表記する)41とを含む。カメラ信号処理回路40は、撮像素子5からの出力信号を受信して各種の信号処理を施し、映像信号に変換する。マイコン41は、以下のような各種処理を実行する。なお、カメラ信号処理回路40からの映像信号は、このマイコン41を通じて、不図示のディスプレイに表示されたり、不図示の記録媒体(半導体メモリ−、光ディスク、ハードディスク、または磁気テープなど)に記録されたりする。まず、マイコン41は、第2群レンズL2の基準位置検出を行うズームリセット回路42や、第4群レンズL4の位置を検出するフォーカス位置検出回路43からの信号を受信する。そして、マイコン41は、これらの信号を参照し、ズームモーター駆動回路44やフォーカス駆動回路45を制御し、レンズ鏡筒3内の光学系のズーム駆動やフォーカス駆動を実施させる。また、マイコン41は、カメラ信号処理回路40からの映像信号のうちの輝度信号成分に基づいて絞りユニット駆動回路46を制御し、光量調節ユニット4の開口径を適正な光量に対応するサイズに変化させる。また、マイコン41は、像振れ補正装置10の動作制御として、カメラ本体2に搭載された振動ジャイロなどのピッチ振れセンサー47およびヨー振れセンサー48からの振れ信号を受信する。そして、マイコン41は、この振れ信号に基づいてシフトレンズL3のピッチおよびヨー方向への目標駆動位置を算出する。さらに、マイコン41は、ピッチ位置検出回路49(ピッチ位置検出用のセンサー20aに接続)およびヨー位置検出回路50(ヨー位置検出用のセンサー20bに接続)からシフトレンズL3の位置(検出位置)の情報を受信する。そして、マイコン41は、この検出位置が目標駆動位置に到達するように、ピッチコイル駆動回路51およびヨーコイル駆動回路52を通じて、ピッチ用駆動コイル17aおよびヨー用駆動コイル17bへの通電を制御する。これにより、像振れ補正装置10は、ビデオカメラ1が振れても結像している被写体像が撮像素子5上で動かない、いわゆる像振れ補正を行うことができる。
次に、上記のような構成を有する像振れ補正装置10の組立手順について説明する。図6は、像振れ補正装置10の組立手順の途中段階にある要部の構成を示す断面図である。まず、像振れ補正装置10を構成する図6中に示す可動部ユニット60の組立が実施される。各駆動コイル17a、17bが、シフト鏡筒11に接着固定される。このシフト鏡筒11には、予め、各位置検出用のセンサー20a、20bが半田付けにより実装されたフレキシブルプリント基板24が接着固定されている。次に、予め、各駆動マグネット18a、18bと各ヨーク材19a、19bとを固定したシフトベース鏡筒12の上に3つのボール22を載置させた状態で、シフト鏡筒11をシフトベース鏡筒12に組み付け、同時に3つのコイルスプリング21を組み付ける。そして、ヨーク押え板金23が、シフトベース鏡筒12にビス25により固定されて、可動部ユニット60が完成する。次に、減衰部材取付部13にある円筒部13aに減衰部材15を設置する。まず、減衰部材取付部13は、図6に示すように、シフトベース鏡筒12に取り付けられる側を上向きとして、水平な台61の上に載置される。次に、2つの円筒部13aに透明シート14が敷かれ、その透明シート14上に、紫外線硬化シリコーンゲルである減衰部材15が注入される。この紫外線硬化シリコーンゲルは、注入時(硬化前)は粘度の低い液体の状態にある。減衰部材取付部13は、このように円筒部13aの開口部が上向きとなるように台61上に載置されているので、減衰部材15が円筒部13aから溢れ出ることを抑えられる。その後、減衰部材15に対してシフト鏡筒11に形成されている2つの円柱状の軸部11aを挿入する(挿し込む)形で、可動部ユニット60と減衰部材取付部13とが取り付けられる。ここで、減衰部材取付部13には、シフトベース鏡筒12をネジ止めするためのボス部13bが3つ形成されている。したがって、可動部ユニット60とシフトベース鏡筒12とは、組み合わされた後、3つのビス26がボス部13bに対してネジ止めされることで固定される。そして、上述のとおり矢印16の方向から紫外線が照射されることで、減衰部材15が硬化し、像振れ補正装置10の組立が完了する。
次に、像振れ補正装置10を構成する各構成要素の位置関係と、この位置関係に基づく動作とについて説明する。図7は、像面側から見たシフト鏡筒11と減衰部材取付部13との光軸方向の位置関係を示す平面図である。特に、図7(a)は、シフトレンズL3に対する2つの減衰部材15とその近傍のボール22との位置関係を示す図である。図7(b)は、図7(a)に示す1つの減衰部材15とボール22との設置部分に特化した拡大図である。シフト鏡筒11は、ボール22が接触し、その表面上で移動可能とする2つの接触面(ボール受け面)11bを有する。なお、接触面11bは、本実施形態ではシフト鏡筒11の一部としているが、例えば、金属板金などを別部材としてシフト鏡筒11に設置する構成でもよい。さらに、図中の接触面11bは、シフト鏡筒11が移動していないときの位置、すなわち、シフトレンズL3の光軸中心がレンズ鏡筒3の光学系全体としての光軸中心と合っている位置にある。この接触面11bは、固定部であるシフトベース鏡筒12および減衰部材取付部13に対するシフト鏡筒11の移動に伴って、XY平面内で移動し得る。具体的には、シフト鏡筒11がY軸方向プラス側(図中上方向)に最大量移動したときの接触面11bは、位置11cにある。同様に、シフト鏡筒11が、X軸方向マイナス側(図中左方向)、Y軸方向マイナス側(図中下方向)およびX軸方向プラス側(図中右方向)に最大量移動したときの接触面11bは、それぞれ、位置11d、11e、11fにある。したがって、接触面11bの最大可動範囲62は、図7(b)に示すように、位置11c〜11fを含む円で表わされる範囲となる。本実施形態では、シフト鏡筒11の像面側にボール22を、一方、シフト鏡筒11の被写体側に減衰部材15を配置した上で、接触面11bの最大可動範囲62と、円筒部13a内の減衰部材15の設置領域の少なくとも一部とが、光軸方向で重なる。
図8は、被写体側から見た、シフトベース鏡筒12に形成されているボール22の可動範囲を規制するボール規制部12aと、減衰部材15との光軸方向の位置関係を示す平面図である。特に、図8(a)は、減衰部材取付部13を組み合わせていない状態のシフトベース鏡筒12におけるボール規制部12aの配置を示す図である。図8(b)は、図8(a)に対して、シフトベース鏡筒12に減衰部材取付部13を取り付けた状態の図である。なお、図8(a)中の3箇所のボール規制部12aにおいて、ハッチングが記されている範囲は、ボール22を乗せる面を示している。本実施形態では、上記のように、シフト鏡筒11の像面側にボール22を、一方、シフト鏡筒11の被写体側に減衰部材15を配置した上で、ボール規制部12aと、円筒部13a内の減衰部材15の設置領域の少なくとも一部とが、光軸方向で重なる。ここで、シフトベース鏡筒12におけるボール規制部12aの配置、すなわちボール22の配置は、図8(a)に示すように、シフトレンズL3(不図示)の位置に対して必ずしも均等な距離としなくともよい。本実施形態におけるボール22の配置は、シフトベース鏡筒12にて各駆動マグネット18a、18bに示されるように駆動部を配置しているのに合わせたものとしている。
このように、像振れ補正装置10は、減衰部材15を設置するという前提の上で、この減衰部材15とボール22との配置(設置位置)を上記のように設定している。従来の像振れ補正装置では、駆動部の大型化を避けるためにコイルスプリング21を光軸方向と同軸に設置しようとすると、他の構成要素(構成部分)との干渉が避けられず、径方向のスペースが大型となる。これに対して、本実施形態の像振れ補正装置10では、この減衰部材15とボール22との配置により、3つのコイルスプリング21を光軸方向と同方向に設置しても、他の構成要素との干渉を避けられる。したがって、像振れ補正装置10は、補正精度を維持しつつ、径方向のスペースを最小限に抑えることができる。
以上のように、本実施形態によれば、径方向での小型化に有利な像振れ補正装置を提供することができる。さらに、この像振れ補正装置をレンズ鏡筒に搭載し、ビデオカメラやデジタルスチルカメラなどの撮像装置や交換レンズ単体などに適用することで、この場合も径方向での小型化に有利な光学機器を提供することができる。
なお、本実施形態では、シフトベース鏡筒12にボール規制部12aを設け、シフト鏡筒11に接触面11bを設けているが、この構成を逆転させ、シフトベース鏡筒12に接触面を設け、シフト鏡筒11にボール規制部12aを設けてもよい。また、本実施形態では、コイルスプリング21を3箇所に配置しているが、この設置個数も限定するものではなく、例えば、3つのボール22を結んで形成される三角形の内側の範囲内であれば、1箇所のみにコイルスプリング21を設置してもよい。さらに、本実施形態では、シフトベース鏡筒12とシフト鏡筒11との間にコイルスプリング21を設置し、シフトベース鏡筒12とシフト鏡筒11とが近づく方向に付勢されている。これに対して、ヨークを、駆動コイル17a、17bに隣接した位置、例えば、駆動コイル17a、17bを挟んだ、駆動用マグネット18a、18bの光軸方向反対側の位置に配置する構成もあり得る。この場合のように、ヨークと駆動用マグネット18a、18bとの間に働く磁気吸着力により、シフトベース鏡筒12とシフト鏡筒11とが近づく方向に付勢されてもよい。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、これらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形および変更が可能である。
10 像振れ補正装置
11 シフト鏡筒
12 シフトベース鏡筒
13 減衰部材取付部
15 減衰部材
21 コイルスプリング
22 ボール
L3 シフトレンズ

Claims (5)

  1. 第1固定部材と、
    第2固定部材と、
    光学素子を保持し、前記第1固定部材に対して、前記光学素子の光軸方向と異なる方向に相対的に移動するように構成され、前記第1固定部材と前記第2固定部材との間に設けられている可動部材と、
    前記第1固定部材と前記可動部材との間で挟まれつつ可動の球状部材と、
    前記第2固定部材に設置され、前記可動部材に一部が連なることで前記可動部材の移動に伴う振動を抑える減衰部材と、を有する像振れ補正装置であって、
    前記第1固定部材または前記可動部材のいずれか一方は、前記球状部材に接触する接触面を有し、
    前記接触面の最大可動範囲は、前記光軸方向にて前記減衰部材の設置領域の少なくとも一部と重なり、
    前記光軸方向において前記第1固定部材の側から前記像振れ補正装置を見た際に、前記減衰部材の少なくとも一部が露出していることを特徴とする像振れ補正装置。
  2. 前記第1固定部材または前記可動部材の他方は、前記球状部材の可動範囲を規制する規制部を有し、
    前記規制部により規制される前記球状部材の可動範囲は、前記光軸方向にて前記減衰部材の設置領域の少なくとも一部と重なる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の像振れ補正装置。
  3. 前記球状部材は、前記光学素子の光軸に直交する面内にて前記光学素子の周囲に3つあり、
    前記3つの球状部材のうちの2つに関して、前記接触面の最大可動範囲、または前記球状部材の可動範囲は、前記光軸方向にて前記減衰部材の設置領域の少なくとも一部と重なる、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の像振れ補正装置。
  4. 前記減衰部材は、粘弾性体であり、
    前記可動部材の一部は、前記粘弾性体に接触している、
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の像振れ補正装置。
  5. 複数の光学素子からなる光学系を有する光学機器であって、
    前記光学系は、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の像振れ補正装置を含むことを特徴とする光学機器。
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