JP6440564B2 - ディスク装置 - Google Patents

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Description

本発明は、中心穴に異物が保持された状態のディスクが搬入されていることを検知できるディスク装置に関する。
特許文献1などに記載されているように、車載用などとして使用されるディスク装置は、筐体の前部のノーズ部にスリット形状の挿入・排出口が形成され、ディスクはその面に沿う向きで挿入・排出口から筐体内に挿入される。筐体内ではディスクが搬送ローラを有する搬送機構により内部に向けて搬入され、ディスクの中心穴が回転駆動部のターンテーブルにクランプされる。そして、ディスクが回転駆動部によって回転駆動され、光ヘッドによって情報が読み取られ、または情報が書き込まれる。
ディスク装置に装填される前のCDやDVDなどの各種ディスクを収納するケースには、ディスクの中心穴と嵌合する係止部が設けられているが、ケースの種類によっては前記係止部が紙などで形成されているものがある。このようなケースでは、ディスクを取り出すときに、前記係止部が中心穴に保持されたままケースから外れることがある。しかし、ケースから外れた係止部が中心穴に保持された状態で、ディスクが挿入・排出口から挿入されて搬送機構で筐体の内部に搬入されてしまうと、ディスクの中心穴をターンテーブルに正常にクランプできない動作不良となることがあり、またクランプ動作の際に、係止部が中心穴から外れて筐体の内部に落下して故障の原因になることがある。
そこで、特許文献1に記載された記録媒体再生装置では、ディスクの中心穴の移動軌跡上に発光手段とこれに対向する受光手段が設けられている。ディスクが挿入され、受光手段の出力信号が受光状態から非受光状態へ変化した後に、非受光状態から受光状態に変化する回数を計測する。その回数が偶数の場合には正常なディスクであると判定し、前記回数が奇数のときは、ディスクの中心穴に光を遮る異物が保持されていると判定している。
特許第4959026号公報
特許文献1に記載された記録媒体再生装置は、受光手段の出力信号が非受光状態から受光状態に変化する回数が偶数か奇数かによってディスクの中心穴に異物が保持されているか否かを判定しているが、この判定方法では、誤検知を生じやすい。
ディスクの中心穴の周囲にリング状の透光領域があるが、この透光領域は、模様または文字や記号あるいは数字などが設けられてその一部が遮光構造になっていることがある。このようなディスクが挿入され、前記模様や文字などが発光手段と受光手段との対向部を通過すると、この部分で非受光状態から受光状態への変化が発生するため、中心穴に異物が保持されていなくても、前記回数が奇数となってしまい、ディスクの搬入異常であると判定されてしまう。逆に中心穴に異物が保持されている場合に、前記模様や文字が検知されると、前記回数が偶数になり、正常なディスクであると判定されてクランプ動作に移行してしまう。
本発明は上記従来の課題を解決するものであり、搬入中のディスクの中心穴に異物が保持されているか否かを高精度に検知することができるディスク装置を提供することを目的としている。
本発明は、挿入・排出口を有する筐体と、前記筐体の内部に配置された回転駆動部と、前記挿入・排出口と前記回転駆動部との間に位置する搬送機構とが設けられたディスク装置において、
前記挿入・排出口の内側に、前記搬送機構によって搬入されるディスクの中心穴に対向する光学検知部と前記光学検知部の検知出力が与えられる制御部とが設けられており、
前記制御部では、搬入されるディスクの中心が前記光学検知部で検知可能な位置に至ったと予測する前記中心検知予測時刻を求め、
前記中心検知予測時刻を基準として、その後の所定長の監視時間内に、前記光学検知部の検知出力が遮光検知となる時間と通光検知となる時間とから、ディスクの中心穴に異物が保持されているか否かを判定することを特徴とするものである。
本発明のディスク装置では、ディスクの搬入が開始された後に、前記光学検知部の検知出力が最初に遮光検知から通光検知に切替わった第1の切替わり時刻から最後に通光検知から遮光検知に切替わった第2の切替わり時刻までの時間の中点を前記中心検知予測時刻とする。
この場合に、前記中心検知予測時刻から前記第2の切替わり時刻までを前記監視時間とすることが可能である。
または本発明のディスク装置は、搬入されるディスクの位置に応じて検知出力が変化する搬入検知部が設けられており、前記搬入検知部の検知出力から中心検知予測時刻が決められるものとすることが可能である。
この場合も、ディスクの搬入が開始された後に、前記光学検知部の検知出力が最後に通光検知から遮光検知に切替わった第2の切替わり時刻を求め、前記中心検知予測時刻から前記第2の切替わり時刻までを前記監視時間とすることが可能である。
あるいは本発明のディスク装置は、前記搬送機構で搬入されたディスクが搬入完了位置に至ったことを検知する搬入完了検知部が設けられており、前記中心検知予測時刻から、ディスクが前記搬入完了位置に至るまでのいずれかの時刻までを前記監視時間とするものであってもよい。
本発明のディスク装置は、前記監視時間では、前記光学検知部の検知出力が遮光検知である時間と通光検知である時間との比から、ディスクの中心穴に異物が保持されているか否かを判定することが好ましい。
本発明のディスク装置は、光学検知部の検知出力が通光検知である時間と遮光検知である時間とから、ディスクの中心穴に異物が保持されているか否かを判定している。ディスクの中心穴の直径と、中心穴を囲むリング状の透明領域の幅寸法は、ほぼ一定の値であり、前記直径と幅寸法とではかなり長さが相違している。よって、通光検知である時間と遮光検知である時間を比較することで、中心穴が通光可能であるか、または中心穴に異物が保持されていて遮光状態であるか否かを高い確率で判定できるようになる。また、リング状の透明領域に模様または文字や記号あるいは数字などが記載されていても、判定基準となる前記時間の比を適正に決めておくことによって、中心穴に異物が保持されているか否かを判定できるようになる。
また、本発明では、搬入されるディスクの中心が光学検知部で検知可能な位置に至ったと予測する中心検知予測時刻を求め、中心検知予測時刻を基準とした所定長の監視時間内に通光検知の時間と遮光検知の時間を対比している。挿入・排出口から挿入されたディスクが搬送機構で搬入され始めたときは、ディスクの多くの部分が挿入・排出口から突出しているため、搬入開始直後のディスクが手で掴まれることがあり、この場合に、ディスクの搬入速度が低下することになる。例えば、中心穴に異物が保持されているディスクが搬入されているときで、リング状の透明領域が光学検知部で検知される位置にあるときにディスクが掴まれてしまうと、遮光検知の時間に比べて通光検知の時間が長くなってしまい、異物が保持されているにもかかわらず正常な搬入であると誤判定される可能性が高くなる。
そこで、本発明では、中心検知予測時刻を基準とした所定長の監視時間内に、遮光検知となる時間と通光検知となる時間を監視している。前記監視時間では搬入されるディスクの挿入・排出口からの突出幅寸法が短くなるため、ディスクが掴まれる可能性がきわめて低くなり、中心穴に異物が保持されているか否かを正確に判定できるようになる。
本発明の実施の形態のディスク装置を示す斜視図、 図1に示すディスク装置にディスクが挿入されて搬入されている状態を上方から見た平面図、 図1に示すディスク装置でディスクが装填完了位置まで搬入された状態を上方から見た平面図、 (A)は正常なディスクが搬入されているときの光学検知部材の検知出力を示す線図、(B)は中心穴に異物が保持されたディスクが搬入されているときの光学検知部材の検知出力を示す線図、(C)は中心穴に異物が保持されたディスクが搬入中に手で掴まれたときの光学検知部材の検知出力を示す線図、 ディスク装置の制御系統を示すブロック図、
本発明の実施の形態のディスク装置1は、Y1方向が搬入方向でY2方向が搬出方向であり、X1方向が左側で、X2方向が右側である。また、Z1方向が上方で、Z2方向が下方である。図1はディスク装置を上方から見た斜視図、図2と図3は上方から見た平面図である。
図1ないし図3に示すように、ディスク装置1は筐体2を有している。筐体2は金属板で形成されている。筐体2は、底板2aと搬出方向(Y2方向)に向く前板2bと、搬入方向(Y1方向)に向く後板2cと、X1側に向く左側板2dと、X2側に向く右側板2eを有している。筐体2は天井板を有しているが、天井板は外した状態で示されている。
前板2bの外側(前方)に化粧部材であるノーズ部3が固定されており、ノーズ部3には、左右方向にスリット状に延びる挿入・排出口4が開口している。ノーズ部3は筐体2の一部である。
筐体2は、いわゆる1DINの容積を有しており、車載用として使用されるときは、筐体2が自動車のインストルメントパネルの内部に設置され、ノーズ部3がインストルメントパネルのパネル面に現れる。
このディスク装置1はいわゆるスロットイン方式であり、図1と図2に示すように、ディスクDは、挿入・排出口4からディスク面に沿う向きで筐体2の内部に挿入される。
図1に示すように、筐体2の内部に、金属板で形成された駆動ベース5が収納されている。筐体2の底板2a上には複数のダンパー部材が設けられており、駆動ベース5は、ダンパー部材とコイルばねによって、筐体2の内部で動くことができるように支持されている。ダンパー部材はゴム製の可撓性のケースの内部にオイルなどの流体が封入されている。
筐体2の内部のほぼ中央部には、回転駆動部10が配置されている。回転駆動部10は、ターンテーブル11とクランパ12を有している。駆動ベース5の下側にピンドルモータが固定され、スピンドルモータの回転軸が駆動ベース5の上方に延び出て、回転軸にターンテーブル11が固定されている。駆動ベース5の上にはY1側に設けられた支持部13aを支点としてクランプアーム13が回動自在に支持されており、クランプアーム13のY2側の先部の下側にクランパ12が回転自在に支持されている。駆動ベース5とクランプアーム13との間にはクランプばねが設けられ、このクランプばねの弾性力によって、クランプアーム13は、クランパ12がターンテーブル11に押し付けられる方向へ付勢されている。
筐体2の左側板2dの内側に切換え部材6が設けられ、切換え部材6はローディングモータの回転力でY1−Y2方向へ駆動される。切換え部材6のY1側の端部にクランプ解除カム6aが形成されている。図1と図2に示すように、切換え部材6がY1方向へ移動している状態では、クランプ解除カム6aでクランプアーム13に形成された持ち上げ部13bが持ち上げられ、クランパ12がターンテーブル11から上方へ離されている。
図5のブロック図に記載されているが、筐体2には搬入完了検知部41が設けられている。搬入完了検知部41は、ディスクの中心穴Daがターンテーブル11上に至ったときに動作する検知部材と、この検知部材の動作を検知するスイッチ機構とで構成されている。図3に示すように、ディスクDがY1方向へ搬入されて装填完了位置へ至ったことが搬入完了検知部41で検知されると、図5に示す制御部40の指令によりローディングモータが始動し、切換え部材6がY2方向へ移動し始める。そして、切換え部材6に設けられたクランプ解除カム6aが持ち上げ部13bから外れ、クランプアーム13はクランプばねの弾性力で下降させられ、ディスクDの中心穴Daがターンテーブル11とクランパ12との間で挟まれてクランプされる。
図1に示すように、駆動ベース5には光ヘッド7が搭載されている。ディスクDが回転駆動部10にクランプされてスピンドルモータで回転させられると、光ヘッド7がディスクDの記録面に沿って移動し、ディスクDに記録された情報が読み取られ、またはディスクDに情報が記録される。
図1に示すように、筐体2の内部では、挿入・排出口4を有するノーズ部3と回転駆動部10との間に、搬送機構20が設けられている。
搬送機構20にはローラブラケット21が設けられている。ローラブラケット21は、金属板で形成されて、左右両側部に支持側板21aが折り曲げられている。図1に示すように、支持側板21aのY2側の端部に支持支点部21bが設けられ、支持支点部21bが駆動ベース5に回動自在に支持されている。
図2と図3に示すように、支持側板21aのY1側の端部にローラ軸22の左右両端部が回転自在に支持されている。図1に示すように、ローラ軸22の外側に一対の搬送ローラ23,23が挿通されている。搬送ローラ23は合成ゴム材料で形成されている。それぞれの搬送ローラ23,23は、ローラ軸22の軸方向の中心に向かうにしたがって直径が徐々に小さくなるように形成されている。
図1に示すローラブラケット21は、ローラ付勢ばねによって、搬送ローラ23がZ1方向へ持ち上げられるように常に付勢されている。ディスクDが搬送されるときは、ローラ付勢ばねの弾性力でローラブラケット21が上向きに回動付勢され、持ち上げられた搬送ローラ23がディスクDをZ1方向へ押圧する。前記切換え部材6のY2側の端部にローラ下降カムが形成されている。ディスクDが装填された後に切換え部材6がY2方向へ移動すると、ローラ下降カムによって、ローラブラケット21が下向きに回動させられ、搬送ローラ23がディスクDから離れる。
図1に示すように、ローラ軸22のX1側の端部に従動歯車24が固定されている。駆動ベース5のX1側の側部に駆動歯車25が設けられ、駆動歯車25は前記ローディングモータで回転させられる。ローラブラケット21の回動により搬送ローラ23が持ち上げられると、従動歯車24が駆動歯車25と噛み合って、ローラ軸22と搬送ローラ23とが回転駆動される。
図1ないし図3に示すように、搬送機構20では、搬送ローラ23,23の上側(Z1側)にディスクガイド30が設けられている。ディスクガイド30は、互いに独立した左側ガイド部材31aと右側ガイド部材31bとで構成されている。左側ガイド部材31aと右側ガイド部材31bは、表面の摩擦抵抗が低い合成樹脂材料で形成されている。
挿入・排出口4から挿入されたディスクDは搬送ローラ23とディスクガイド30とで挟まれて搬送される。
図2と図3に示すように、筐体2の内部では、ノーズ部3と搬送機構20との間に光学検知部42が設けられている。光学検知部42は、搬入されるディスクDの中心穴Daが通過する領域に設けられるが、設計上は、ディスクDの中心Odが通過する搬送中心線L上に設けられていることが好ましい。光学検知部42は、搬入されるディスクDを挟んで一方に発光素子が他方に受光素子が対向して設けられている。
ディスクDの非透光部分が光学検知部42を通過すると、光学検知部42の検知出力は遮光検知となる。ディスクDの中心穴Daまたはその周囲のリング状の透光領域Dbが光学検知部42を通過すると、光学検知部42の検知出力は通光検知となる。この検知出力は図5に示す制御部40に与えられる。
図1に示すように、ノーズ部3と搬送機構20と間に第1の搬入検知部8aと第2の搬入検知部8bが設けられている。搬入検知部8a,8bは、X方向に間隔を空けて設けられ、それぞれがZ方向に延びる軸形状であり、挿入・排出口4に対向している。搬入検知部8a,8abは、互いに独立してX1−X2方向へ移動自在であり、ばね部材によって互いに接近する方向へ付勢されている。筐体2の内部には第1の搬入検知部8aのX1方向への移動位置を複数位置で検知するスイッチ素子と、第2の搬入検知部8bのX2方向への移動位置を複数位置で検知するスイッチ素子が設けられている。
次に、前記ディスク装置1におけるディスクDの搬入動作を説明する。
図1と図2に示すように、挿入・排出口4からディスクDが挿入されると、ディスクDの外周縁が第1の搬入検知部8aと第2の搬入検知部8bに当たり、ディスクDの挿入に伴って第1の搬入検知部8aと第2の搬入検知部8bが互いに離れていく。搬入検知部8a,8bの少なくとも一方が所定距離移動したことがスイッチ素子で検知され、これが制御部40に伝えられると、制御部40の指令によりローディングモータが始動し、ローラ軸22が回転し始める。
このとき、搬送ローラ23,23はディスクガイド30の左側ガイド部材31aおよび右側ガイド部材31bに弾圧されているため、ディスクDは、搬送ローラ23,23と、左側ガイド部材31aおよび右側ガイド部材31bとで挟まれ、搬送ローラ23,23の回転力により筐体2の内部に搬入されていく。
搬入されるディスクDは、その中心付近が光学検知部42で検知され、その検知出力が制御部40に与えられる。図3に示すように、搬入されたディスクDが、中心穴Daがターンテーブル11の上に位置する搬入完了位置に至ると、図示しない切換え機構により、ローディングモータの動力が切換え部材6に伝達される。そして、切換え部材6が図1に示す位置からY2方向へ移動し始め、クランプ解除カム6aが持ち上げ部13bから外れ、クランプばねの力でクランプアーム13が下降させられて、ディスクDの中心穴Daがターンテーブル11とクランパ12とで挟まれる。また、切換え部材6がY2方向へ移動すると、切換え部材6に設けられたローラ下降カムによってローラブラケット21が下降させられ、搬送ローラ23,23がディスクDの下面から離れる。
ディスクDがターンテーブル11にクランプされると、ディスクDがスピンドルモータで回転駆動され、光ヘッド7によって情報が読み取られ、またはディスクDに情報が書き込まれる。
図4(A)(B)(C)は、ディスクDが搬入されるときの光学検知部42の出力変化を示している。
図4(A)(B)(C)の搬入開始時刻T0は、第1の搬入検知部8aまたは第2の搬入検知部8bでスイッチ素子が切替えられて、ローディングモータが始動し、ディスクDの搬入が開始された時刻を示している。搬入完了時刻Teは、ディスクDが図3に示す搬入完了位置に移動し、搬入完了検知部41でディスクの搬入完了が検知された時刻を示している。搬入開始時刻T0から搬入完了時刻Teまでの時間が搬入動作時間Ttである。
図4(A)は、正常なディスクDが標準的な搬入動作時間Ttで搬入されたときの光学検知部42の検知出力の変化を示している。
図4(B)と図4(C)は異常なディスクが搬入されたときの光学検知部42の検知出力の変化を示している。
ここでの異常なディスクとは、中心穴Daに非透光性の異物が保持された状態のディスクを意味している。例えば、ディスクDを収納するケース内に中心穴Daを係止する紙製などの係止部が設けられており、ディスクDをケースから取り出したときに前記係止部が中心穴Daに保持されたままとなっている状態などである。
図4(B)は、異常なディスクが標準的な搬入動作時間Ttで搬入されたときを示している。図4(C)は、異常なディスクが搬入開始された直後にノーズ部3からY2方向に突出しているディスクの一部が手で掴まれ、その結果、搬入動作時間Ttが標準の時間よりも延びてしまった状態を示している。
CDやDVDなどのディスクDは、中心穴Daの周囲にリング状の透光領域Dbが形成されている。またディスクDの外縁部にも外側透光領域が形成されている。図4(A)(B)(C)に示す搬入開始時刻T0では、ディスクDの非透光部が光学検知部42で検知可能な位置に至っておらず、光学検知部42の出力は通光検知H1となっている。ディスクDが搬入されて、外側透光領域が光学検知部42の検知位置を通過し、ディスクDの非透光領域が光学検知部42で検知可能になると、出力は通光検知H1から遮光検知H2となり、その後しばらくの間は、遮光検知H2が継続する。
搬入されていくディスクDのリング状の透光領域DbのY1側の外周縁が光学検知部42で検知可能な位置に至ると、光学検知部42の出力が遮光検知H2から通光検知H1に切り替わる。この第1の切替わり時刻がT1で示されている。さらに、透光領域DbのY2側の外周縁が、光学検知部42で検知可能な位置に至ると、光学検知部42の出力が通光検知H1から遮光検知H2に切り替わる。この第2の切替わり時刻がT2で示されている。
図4(A)に示すように、正常なディスクDが搬入されているときはリング状の透光領域Dbと中心穴Daが光を通過させるため、前記時間Tsは、光学検知部42の出力が通光検知H1を継続する。図4(B)に示すように、異常なディスクが搬入されているときは、リング状の透光領域Dbは光を通過させるが、中心穴Daが光を遮るため、第1の切替わり時刻T1から切替わり時刻T2までの時間Tsに遮光検知H2となる時間Tcが存在する。
さらに、搬入されたディスクが図3に示す搬入完了位置に至った搬入完了時刻Teでは、光学検知部42が、ディスクの非透光領域に対向したままであり、光学検知部42の出力は遮光検知H2となっている。
制御部40では、搬入開始時刻T0から光学検知部42の出力を監視し、最初に遮光検知H2から通光検知H1に切り替わった時刻を第1の切替わり時刻T1として検出し、搬入完了時刻Teに至るまでの間に最後に通光検知H1から遮光検知H2に切り替わった時刻を第2の切替わり時刻T2として検出する。そして、第1の切替わり時刻T1から第2の切替わり時刻T2までの時間Tsの中点を、ディスクDの中心Odが光学検知部42で検知可能な位置を通過した時刻、すなわち中心検知予測時刻Tdであると予測する。
そして、中心検知予測時刻Tdから第2の切替わり時刻T2までの所定長の時間Ts/2を、監視時間とする。
図2に示すように、ディスクDの搬入動作において、ディスクの中心穴Daが光学検知部42による検知位置よりもY2側に位置しているときは、ノーズ部3からY2方向へのディスクDの突出幅寸法W1が長くなっている。よって、搬入開始後にノーズ部3から突出している部分を手で掴みやすくなっている。一方で、図2において破線で示すように、ディスクDの中心Odが光学検知部42の真下に移動した後は、ノーズ部3からのディスクDの突出幅寸法W2がきわめて短くなり、ノーズ部3から突出しているディスクの一部が手で掴まれる可能性がきわめて低くなる。
そこで、制御部40では、中心検知予測時刻Tdを基準として、その後の第2の切替わり時刻T2までの時間Ts/2を、監視時間とすることで、ディスクDが手で掴まれにくい状態のときに、中心穴Daが遮光状態となっているか否かを検知することができるようになり、誤検知が生じにくくなる。
ここで、中心検知予測時刻Tdを「基準として」とは、中心検知予測時刻Tdを含みこの時刻を起点として時間を計測する場合、すなわち監視時間にTdを含む場合と、中心検知予測時刻Tdを過ぎた直後に時間を計測し、監視時間にTdを含ませない場合の双方を意味している。
制御部40では、監視時間Ts/2において、通光検知H1の時間Taと遮光検知H2の時間Tbを比較する。(遮光検知H2の時間)/(通光検知H1の時間)が所定値以下であったら、中心穴Daに異物が保持されていないと判定する。または、(遮光検知H2の時間)/(監視時間Ts/2)が所定値以下であったら、中心穴Daに異物が保持されていないと判定する。
図4(A)に示すように、正常なディスクDの搬入動作では、監視時間Ts/2のほぼ全期間において遮光検知H2の時間がほぼゼロになるため、制御部40では、正常なディスクDの搬入であることを高精度に判定することができる。
なお、中心穴Daに異物が保持されていない正常なディスクであって、中心穴Daの周囲のリング状の透光領域Dbに模様や文字や記号または数字が記載されているものがある。この模様や文字などが光学検知部42で検知されると、図4(A)において破線で示すように、監視時間Ts/2内に一時的に遮光検知H2となるノイズ期間Hnが発生する。しかし、ノイズ期間Hnの時間はきわめて短いため、(遮光検知H2の時間)/(通光検知H1の時間)または(遮光検知H2の時間)/(監視時間Ts/2)は所定値以下となり、異常なディスクであると誤検知される可能性はほとんどなくなる。
正常なディスクDであると判定する時間比は、(遮光検知H2の時間Tb)/(通光検知H1の時間Ta)が1/5以下程度に設定され、または(遮光検知H2の時間Tb)/(監視時間Ts/2)が1/6以下程度に設定されることが好ましい。
図4(B)に示すように、中心穴Daに異物が保持された異常なディスクの搬入動作では、第1の切替わり時刻T1から第2の切替わり時刻T2に至るまでの時間Tsに、中心穴Daを塞いでいる異物が光学検知部42で検知される遮光検知H2の時間Tcが長くなる。
よって、中心検知予測時刻Tdから第2の切替わり時刻T2までの監視時間Ts/2に、(遮光検知H2の時間Tb)/(通光検知H1の時間Ta)の時間比、または(遮光検知H2の時間Tb)/(監視時間Ts/2)の時間比が所定値を超えるため、制御部40では、異常なディスクDの搬入であると判定することができる。
制御部40で異常搬入であると判定されたときは、ディスクDが図3に示す搬入完了位置に至ったとしても、切換え部材6を動作させず、クランプ動作に移行することなく、ローディングモータを逆転させ、搬送ローラ23を搬出方向へ回転させて、挿入・排出口4からディスクDを排出する。
なお、図4(B)において、透光領域Dbに模様や文字や記号または数字が設けられ、透光領域Dbが検知されている時間Ta内にノイズ期間Hnが存在している場合は、(遮光検知H2の時間Tb)/(通光検知H1の時間Ta)の時間比、または(遮光検知H2の時間Tb)/(監視時間Ts/2)の時間比が所定値を超えていることに代わりはないため、異常なディスクDの搬入であると判定される。
次に、ディスクDのリング状の透光領域Dbが光学検知部42に対向しているときに、ノーズ部3から突出しているディスクDが指で掴まれて、ディスクDの搬入が阻止されると、図4(C)に示す遮光検知H2の時間Tfや、リング状の透光領域Dbが検知されている通光検知H1の時間Tgが延ばされることになる。遮光検知H2の時間Tfが延びても、中心穴Daの検知に影響はないが、リング状の透光領域Dbが検知されている通光検知H1の時間Tgが長くなると、第1の切替わり時刻T1から第2の切替わり時刻T2までの時間Tsが図4(A)(B)に比べて長くなる。
ここでも前記時間Tsの中点を中心検知予測時刻Tdと推定し、中心検知予測時刻Tdから第2の切替わり時刻T2までを監視時間Ts/2とする。この監視時間Ts/2において、(遮光検知H2の時間Tb)/(通光検知H1の時間Ta)の時間比、または(遮光検知H2の時間Tb)/(監視時間Ts/2)の時間比を計算する。ディスクDの中心Odが光学検知部42の下に至った時点では、ノーズ部3から突出するディスクが指で掴まれる可能性はきわめて低くなるなるため、前記時間比が所定値を超える可能性がきわめて高くなる。したがって、異常なディスクであると判定することが可能になる。
また、正常なディスクDの搬入時にディスクが掴まれたときは、図4(C)において監視時間Ts/2の全長が通光検知H1となるため、正常な搬入であることを精度良く検知できることに変りはない。
このように、中心検知予測時刻Tdを推定し、この時刻から所定時間の監視時間を設けることにより、搬入開始直後にディスクDが指で掴まれたとしても、正常なディスクであるか異常なディスクであるかを精度良く検知できるようになる。
なお、前記実施の形態では、光学検知部42の出力が最初に遮光検知H2から通光検知H1に切り替わった第1の切替わり時刻T1と、前記出力が最後に通光検知H1から遮光検知H2に切り替わった第2の切替わり時刻T2の中点を中心検知予測時間Tdと推定しているが、中心検知予測時間Tdを第1の搬入検知部8aと第2の搬入検知部8bの検知出力から予測してもよい。
ディスクDがY1方向へ搬入されるにしたがって、第1の搬入検知部8aと第2の搬入検知部8bのX方向の間隔が徐々に広げられるが、搬入検知部8a、8bの少なくとも一方が、X1方向またはX2方向へ移動する位置をスイッチ素子で検知することで、ディスクDの中心Odが光学検知部42の真下に移動した中心検知予測時刻Tdを推定することができる。このように予測した中心検知予測時刻Tdから第2の切替わり時刻T2までを監視時間とすることができる。
また、監視時間は、中心検知予測時刻Tdから搬入完了時刻Teまでの時間とし、この時間内で、監視時間Ts/2での(遮光検知H2の時間Tb)/(通光検知H1の時間Ta)または(遮光検知H2の時間Tb)/(監視時間Ts/2)の時間比から正常なディスクの搬入でるか否かを判定してもよい。
あるいは、監視時間は、中心検知予測時刻Tdを起点として、第2の切替わり時刻T2から搬入完了時刻Teまでの任意の長さに設定してもよい。
1 ディスク装置
2 筐体
3 ノーズ部
4 挿入・排出口
8a,8b 搬入検知部
10 回転駆動部
11 ターンテーブル
12 クランパ
20 搬送機構
23 搬送ローラ
30 ディスクガイド
40 制御部
41 搬入完了検知部
42 光学検知部
T1 第1の切替わり時刻
T2 第2の切替わり時刻
Td 中心検知予測時刻
Ts/2 監視時間
Y1 搬入方向
Y2 排出方向

Claims (7)

  1. 挿入・排出口を有する筐体と、前記筐体の内部に配置された回転駆動部と、前記挿入・排出口と前記回転駆動部との間に位置する搬送機構とが設けられたディスク装置において、
    前記挿入・排出口の内側に、前記搬送機構によって搬入されるディスクの中心穴に対向する光学検知部と前記光学検知部の検知出力が与えられる制御部とが設けられており、
    前記制御部では、搬入されるディスクの中心が前記光学検知部で検知可能な位置に至ったと予測する中心検知予測時刻を求め、
    前記中心検知予測時刻を基準として、その後の所定長の監視時間内に、前記光学検知部の検知出力が遮光検知となる時間と通光検知となる時間とから、ディスクの中心穴に異物が保持されているか否かを判定することを特徴とするディスク装置。
  2. ディスクの搬入が開始された後に、前記光学検知部の検知出力が最初に遮光検知から通光検知に切替わった第1の切替わり時刻から最後に通光検知から遮光検知に切替わった第2の切替わり時刻までの時間の中点を前記中心検知予測時刻とする請求項1記載のディスク装置。
  3. 前記中心検知予測時刻から前記第2の切替わり時刻までを前記監視時間とする請求項2記載のディスク装置。
  4. 搬入されるディスクの位置に応じて検知出力が変化する搬入検知部が設けられており、前記搬入検知部の検知出力から前記中心検知予測時刻が決められる請求項1記載のディスク装置。
  5. ディスクの搬入が開始された後に、前記光学検知部の検知出力が最後に通光検知から遮光検知に切替わった第2の切替わり時刻を求め、
    前記中心検知予測時刻から前記第2の切替わり時刻までを前記監視時間とする請求項4記載のディスク装置。
  6. 前記搬送機構で搬入されたディスクが搬入完了位置に至ったことを検知する搬入完了検知部が設けられており、前記中心検知予測時刻から、ディスクが前記搬入完了位置に至るまでのいずれかの時刻までを前記監視時間とする請求項2または4記載のディスク装置。
  7. 前記監視時間では、前記光学検知部の検知出力が遮光検知である時間と通光検知である時間との比から、ディスクの中心穴に異物が保持されているか否かを判定する請求項1ないし6のいずれかに記載のディスク装置。
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