JP6440026B2 - 間接活線作業用の先端工具 - Google Patents

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Description

本発明は、絶縁操作棒に取り付けて使用される間接活線作業用の先端工具に関する。
従来から、作業者が充電状態の架線に直接触れることなく作業を行う間接活線工法が行われている。
そして、架線に対する作業では、例えば、架線に対して、雪や雨滴の付着を防止するためのリング部材が取り付けられることがある。
図12、及び図13に示すように、リング部材Rは、一対の円弧部R1と、各円弧部R1の周方向における一端のそれぞれを接続する接続部R2と(図13参照)、各円弧部R1の他端同士を固定する固定部R3とを備える(例えば、特許文献1参照)。
各円弧部R1は、互いに対向する内周部と、該内周部とは反対側の外周部とを有する。
固定部R3は、一方の円弧部R1の他端から延出する嵌込部R30と、他方の円弧部R1の他端に形成され、且該嵌込部R30を嵌込可能な被嵌込部R31とを有する。
この種のリング部材Rを架線Cに取り付けるには、まず、各円弧部R1の他端を互いに離間させる。そして、各円弧部R1の他端の間に架線Cを通過させ、各円弧部R1の内周部を架線Cの外周面に当接させる。そして、嵌込部R30を被嵌込部R31に嵌め込むことによって、リング部材Rを架線Cに取り付けることができる。
前記リング部材Rは、架線Cの軸芯方向において、所定の間隔毎に架線Cに取り付けられる。すなわち、架線Cには、互いに間隔をあけて複数のリング部材Rが取り付けられる。そのため、架線Cの軸芯方向に沿って成長する雪や、架線Cを伝う雨滴等の付着物がリング部材Rに接触すると、該付着物が架線Cから落下する。
特開2011−125140号公報
ところで、間接活線工法によって架線Cにリング部材Rを取り付ける場合、作業者は、絶縁ヤットコ等の間接活線工具を用いて複数のリング部材Rを一つずつ架線Cに取り付けることになる。そのため、複数のリング部材Rを一つずつ架線Cに対応した姿勢にすることに手間がかかり、複数のリング部材Rを架線Cに効率良く取り付けることができないことがあった。
そこで、本発明は、斯かる実情に鑑み、複数のリング部材を架線に効率良く取り付けることのできる間接活線作業用の先端工具を提供することを課題とする。
本発明の間接活線作業用の先端工具は、絶縁操作棒を連結可能な連結部と、円弧状であり、且つ周方向における一端が互いに接続されるとともに該一端とは反対側の他端が互いに接離する一対の円弧部を有する複数のリング部材を収容する収容領域を有する収容部であって、各円弧部の他端が互いに離間した状態の複数のリング部材を第一方向に並べて該収容領域内に収容する収容部と、該収容部と前記第一方向に間隔をあけて並び、且つ前記第一方向において該収容領域に対応する位置に配置されるストッパーと、前記収容領域に収容された前記複数のリング部材を該ストッパーに向けて押す送出機構と、前記収容部と前記ストッパーとの間に配置され、且つ前記各円弧部の外周部に対向する少なくとも一つの押部を有する操作部とを備え、前記収容部は、収容領域に収容された複数のリング部材のそれぞれの各円弧部間に架線を配置可能であり、前記操作部の押部は、前記第一方向において前記収容領域と対応する領域を通過して前記架線に接離することを特徴とする。
上記構成の間接活線作業用の先端工具は、各円弧部の他端が互いに離間した状態の複数のリング部材を第一方向に並べて該収容領域内に収容する収容部と、該収容部と第一方向に間隔をあけて並び、且つ第一方向において該収容領域に対応する位置に配置されるストッパーと、収容領域に収容された複数のリング部材を該ストッパーに向けて押す送出機構とを備えるため、収容領域に収容された複数のリング部材のそれぞれは、送出機構によってストッパーに押し付けられる。これに伴い、収容部とストッパーとの間には、各円弧部の他端が互いに離間したリング部材が配置される。
そして、収容領域に収容された複数のリング部材のそれぞれの各円弧部間に架線が配置されると、収容部とストッパーとの間に配置されたリング部材の各円弧部の間にも該架線が配置される。
さらに、前記間接活線作業用の先端工具では、操作部の押部が収容部とストッパーとの間に配置され、且つ各円弧部の外周部に対向するため、操作部の押部と架線との間には、リング部材の各円弧部が介在する。
さらに、前記間接活線作業用の先端工具では、押部が第一方向において収容領域と対応する領域を通過して架線に接離するため、押部を架線に接近させると、該押部とともにリング部材の各円弧部が架線に接近する。これにより、リング部材の各円弧部が架線に当接し、ストッパーと収容部との間に配置されたリング部材が架線に取り付けられる。
そして、押部を架線から離間させる。これにより、押部が収容領域と対応する領域から外れた領域に配置されると、収容領域内の複数のリング部材がストッパーに向けてスライドする。これに伴い、収容部とストッパーとの間には、別のリング部材が配置される。
このように、前記間接活線作業用の先端工具では、リング部材が架線に取り付けられる度に、収容部の収容領域内から架線に取付可能な状態のリング部材が送り出される。従って、前記間接活線作業用の先端工具は、複数のリング部材を架線に効率良く取り付けることができる。
本発明の一態様として、前記送出機構は、前記第一方向において前記複数のリング部材と並ぶ位置に配置され、且つ前記ストッパーに向けて付勢される押込部を有し、該押込部は、前記リング部材の各円弧部に当接する一対の押込片を有するようにしてもよい。
上記構成の間接活線用の先端工具によれば、押込部がリング部材の各円弧部に当接する一対の押込片を有するため、一方の押込片によって一方の円弧部をストッパーに向けて押すとともに、他方の押込片によって他方の円弧部をストッパーに向けて押すことができる。
そのため、前記間接活線用の先端工具は、押込部によって、リング部材全体を均等に押すことができる。従って、前記間接活線用の先端工具は、押込部に押されたリング部材の姿勢が変化することを抑えることができ、収容部内の各リング部材を円滑に送り出すことができる。
本発明の他態様として、前記押込部は、前記第一方向において前記複数のリング部材と並ぶ位置から外れた位置に配置可能であるようにしてもよい。
上記構成の間接活線用の先端工具では、押込部を第一方向において複数のリング部材と並ぶ位置から外れた位置に配置すると、押込部による収容領域内の各リング部材に対する押し付けが解除される。そのため、前記間接活線用の先端工具では、リング部材を収容部に容易に装填することができる。
本発明の別の態様として、前記第一方向に直交する第二方向において前記操作部と対応する位置を基準として第一方向における距離を測定する測定部材を備えるようにしてもよい。
上記構成の間接活線用の先端工具によれば、第二方向において操作部と対応する位置から第一方向に延びる測定部材を備えるため、該操作部と対応する位置から第一方向における所定の位置までの距離を測定することができる。
従って、上記構成の間接活線用の先端工具では、架線に取り付けたリング部材の位置と、別のリング部材を取り付ける位置との間隔を測定することができる。そのため、上記構成の間接活線用の先端工具は、リング部材を架線に取り付ける位置を容易に決定することができる。
この場合、前記測定部材は、前記操作部と対応する位置において第二方向に延びる軸部に挿通されるようにしてもよい。
上記構成の間接活線用の先端工具では、軸部を中心として測定部を回転させることができる。そのため、上記構成の間接活線用の先端工具は、測定部材の向きを変えることによって、操作部に対応する位置の第一方向における両側において、第一方向における距離を測定することができる。
以上のように、本発明の間接活線作業用の先端工具によれば、複数のリング部材を架線に効率良く取り付けることができるという優れた効果を奏し得る。
図1は、本発明の一実施形態に係る間接活線作業用の先端工具の正面図である。 図2は、同実施形態に係る間接活線作業用の先端工具の背面図である。 図3は、同実施形態に係る間接活線作業用の先端工具の左側面図である。 図4は、同実施形態に係る間接活線作業用の先端工具の部分拡大図である。 図5は、同実施形態に係る間接活線作業用の先端工具の断面図であって、図1のV−V線における断面図である。 図6は、同実施形態に係る間接活線作業用の先端工具の断面図であって、図1におけるVI−VI線における断面図である。 図7は、同実施形態に係る間接活線作業用の先端工具の説明図であって、リング部材を収容部に装填した状態の説明図である。 図8は、同実施形態に係る間接活線作業用の先端工具の説明図であって、送出機構によって複数のリング部材のそれぞれをストッパーに向けて押す前の状態の説明図である。 図9は、同実施形態に係る間接活線作業用の先端工具の説明図であって、リング部材の各挟持片の間に架線を配置した状態の説明図である。 図10は、同実施形態に係る間接活線作業用の先端工具の説明図であって、リング部材を架線に取り付けた状態の説明図である。 図11は、同実施形態に係る間接活線作業用の先端工具の説明図であって、リング部材を架線に取り付けた後に、押部を架線から離間させた状態の説明図である。 図12は、従来のリング部材の正面図である。 図13は、従来のリング部材の側面図である。
以下、本発明の一実施形態に係る間接活線作業用の先端工具(以下、先端工具とする)について、添付図面を参照しつつ説明を行う。本実施形態に係る先端工具は、架線に付着した雪を落下させるリング部材の取付作業において用いられる。
まず、先端工具が作業対象とするリング部材について説明する。図12、図13に示すように、リング部材Rは、一対の円弧部R1を有する。また、リング部材Rは、周方向における一端のそれぞれを接続する接続部R2(図13参照)を有する。さらに、リング部材Rは、各円弧部R1の他端同士を連結する固定部R3を有する。
各円弧部R1は、互いに対向する内周部と、該内周部とは反対側の外周部とを有する。
接続部R2は、変形可能である。なお、接続部R2は、可撓性や、弾性を有するものであればよい。
図12に示すように、固定部R3は、一対の円弧部R1のうちの一方の円弧部R1の他端から延出する嵌込部R30と、一対の円弧部R1のうちの他方の円弧部R1の他端に形成され、且該嵌込部R30を嵌込可能な被嵌込部R31とを有する。
これにより、本実施形態に係るリング部材Rは、各円弧部R1の一端が互いに接続されるとともに、他端が互いに接離可能に構成される。そして、リング部材Rでは、嵌込部R30が被嵌込部R31に嵌め込まれることによって、各円弧部R1の他端が互いに連結される。
図1に示すように、先端工具1は、絶縁操作棒Pを連結可能な連結部2と、円弧状であり、且つ周方向における一端が互いに接続されるとともに該一端とは反対側の他端が互いに接離する一対の円弧部R1を有する複数のリング部材Rを収容する収容領域を有する収容部3であって、各円弧部R1の他端が互いに離間した状態の複数のリング部材Rを第一方向に並べて該収容領域内に収容する収容部3と、該収容部3と第一方向に間隔をあけて並び、且つ第一方向において該収容領域に対応する位置に配置されるストッパー4と、収容領域に収容された複数のリング部材Rを該ストッパー4に向けて押す送出機構5と、収容部3とストッパー4との間に配置され、且つ各円弧部R1の外周部に対向する少なくとも一つの押部60(図6参照)を有する操作部6とを備える。
また、先端工具1は、第一方向に直交する第二方向において操作部6と対応する位置を基準として第一方向における距離を測定する測定部材7を備える。
連結部2は、筒状部20と、該筒状部20に形成されるスリット21とを有する。
筒状部20は、中心線方向における一端と、該一端とは反対側の他端とを有する。筒状部20の一端は、ベースに連続する。そのため、筒状部20は、内部が第二端に向けて開放される。
スリット21は、筒状部20の他端から筒状部20の一端に向けて延びる第一のスリット210と、該第一のスリット210に連続し、且つ筒状部20の周方向に延びる第二のスリット211と、該第二のスリット211に連続し、且つ筒状部20の他端に延びる第三のスリット212とを含む。
収容部3は、第一方向においてストッパー4と対向する一端と、該一端とは反対側の他端とを有する。
収容領域は、第一方向に延びる。また、本実施形態に係る収容部3では、第一方向における両端において収容領域が開放する。すなわち、収容領域は、収容部3のストッパー4と対向する一端と、収容部3のストッパー4と対向する端部とは反対側の他端とにおいて開放する。
より具体的に説明する。図5に示すように、収容部3は、各円弧部R1の他端が互いに離間した状態のリング部材Rを保持する保持部30を有する。また、収容部3は、保持部30と間隔をあけて対向する被覆部31を有する。そのため、本実施形態に係る収容部3では、保持部30と被覆部31との間に収容領域が形成される。
保持部30は、各円弧部R1の他端が開放したリング部材Rを保持する。本実施形態に係る保持部30は、リング部材Rにおける互いの他端を離間させた状態の各円弧部R1(各円弧部R1の内周部)のそれぞれに当接する当接面300を有する。
当接面300は、前記一方の円弧部R1の内周部に当接する第一の当接面300aと、前記他方の円弧部R1の内周部に当接する第二の当接面300bとを含む。第一の当接面300aは、前記一方の円弧部R1の内周部に沿って湾曲する。また、第二の当接面300bは、前記他方の円弧部R1の内周部に沿って湾曲する。
被覆部31は、当接面300と間隔をあけて対向する。そのため、被覆部31は、保持部30の当接面300と間隔をあけて対向する対向面310を有する。すなわち、被覆部31は、保持部30の当接面300上を覆う対向面310を有する。
対向面310は、保持部30の第一の当接面300aに対応する第一の対向面310aと、保持部30の第二の当接面300bに対応する第二の対向面310bとを含む。
第一の対向面310aは、前記一方の円弧部R1の外周部に沿って湾曲する。第二の対向面310bは、前記他方の円弧部R1の外周部に沿って湾曲する。
さらに、本実施形態に係る被覆部31は、第一方向における一端から他端に向けて真っ直ぐに延びるように形成されたガイド溝311を有する(図1参照)。ガイド溝311は、収容部3の他端から一端に向けて延びる。そのため、ガイド溝311は、収容部3の他端において開放する。
本実施形態に係る収容部3は、架線Cを引っ掛けるための引掛部32をさらに有する。引掛部32は、収容部3内のリング部材Rの各円弧部R1の間に架線Cを配置可能であり、且つ該リング部材Rの各円弧部R1の他端が開放する方向と同方向に開放する領域(以下、配置領域とする)を形成する。従って、収容部3は、収容領域に収容された複数のリング部材Rのそれぞれの各円弧部間に架線Cを配置可能である。
図3及び図4に示すように、ストッパー4は、第一方向において収容部3と対向する被突当部40を有する(図4参照)。また、ストッパー4は、架線Cを引っ掛けるための掛止部41を有する。
被突当部40は、第一方向において、収容領域の少なくとも一部に対応する。本実施形態に係る被突当部40は、第一方向において、収容領域全体に対応する。
掛止部41は、架線Cを配置可能であり、且つ引掛部32の配置領域が開放する方向(収容領域内のリング部材Rの各円弧部R1が開放する方向)と同方向に開放する領域(以下、内部領域とする)を形成する。ストッパー4の掛止部41は、第一方向において、収容部3の掛止部41と並ぶ。
図1に示すように、送出機構5は、第一方向において複数のリング部材Rと並ぶ位置に配置される押込部50と、押込部50をストッパー4に向けて付勢する付勢部材51とを有する。本実施形態に係る送出機構5は、押込部50から延出する延出部52と、該延出部52と第一方向において並ぶ台部53と、第一方向に延びるとともに、該延出部52と台部53とに挿通される軸部材54とをさらに有する。
押込部50は、前記リング部材Rの各円弧部R1に当接する一対の押込片500を有する。各押込部50は、円弧状である。そのため、各押込部50は、互いに対向する内周面と、該内周面とは反対側の外周面とを有する。さらに、各押込部50の周方向における一端は、互いに接続される。そして、各押込部50の周方向における一端は、互いに離間する。
付勢部材51には、軸部材54が挿通される。なお、付勢部材51には、例えば、引張コイルバネを採用してもよい。
付勢部材51の伸縮方向における一端は、延出部52に固定される。さらに、本実施形態に係る送出機構5において、付勢部材51の伸縮方向における他端は、第一方向において移動可能である。
これに伴い、送出機構5は、台部53に対する付勢部材51の他端の位置を変更する調整機構55を有する。調整機構55は、環状であり、且つ付勢部材51の他端が固定されるとともに、軸部材54が第一方向において相対移動可能に挿通される環状部材550と、該環状部材550を第一方向に移動させるレバー部551とを有する。
延出部52は、押込部50の一対の押込片500の一端同士を接続する。より具体的に説明する。延出部52は、押込部50の一対の押込片500の一端同士を接続する一端と、該一端とは反対側の他端とを有する。延出部52は、一端と他端との間の部分を収容部3のガイド溝311内に配置可能である。そのため、ガイド溝311は、延出部52を第一方向に案内する。
環状部材550は、延出部52と台部53との間に配置される。そして、台部53は、ストッパー4に連続する。
軸部材54は、第一方向における延出部52に対する相対移動が規制される。また、軸部材54と、延出部52とは、該軸部材54の軸芯を中心とする周方向において相対回転可能である。なお、軸部材54は、軸芯方向における端部(延出部52に挿通される端部とは反対側の端部)に形成される抜止部(採番しない)であって、台部53からの脱落を防止する抜止部を有する。
図6に示すように、操作部6は、第一の軸部A1によって収容部3に軸支される一端、及び該第一端とは反対側の他端を含むアーム(以下、第一のアーム61とする)と、第二の軸部A2によって該第一のアーム61の他端に対して軸支される一端、及び該一端とは反対側の第二端を含むアーム(以下、第二のアーム62とする)とを有する。また、操作部6は、第二のアーム62から延出するハンドル部63を有する。なお、第一の軸部A1、及び第二の軸部A2は、第一方向に真直ぐに延びる。
第一のアーム61は、リング部材Rの各円弧部R1の外周部に対向する押面610を有する。第一のアーム61は、薄板状に形成され、第一方向における第二のアーム62の両隣に配置される。そのため、操作部6の第二のアーム62は、第一方向において、一対の第一のアーム61に挟み込まれる。
第二のアーム62は、リング部材Rの各円弧部R1のうちの一方の円弧部R1の外周部に対向する押面620を有する。そのため、本実施形態に係る操作部6では、第一のアーム61の押面610と、第二のアーム62の押面620とによって押部60が構成される。
さらに、本実施形態に係る操作部6は、第一のアーム61を架線Cから離間する方向に付勢する付勢バネ(以下、第一の付勢バネ64とする)と、第二のアーム62を架線Cから離間する方向に付勢する付勢バネ(以下、第二の付勢バネ65とする)とを有する。
第一の付勢バネ64は、第一の軸部A1の軸芯を中心とする周方向における一方側に向けて第一のアーム61を付勢する。そして、第二の付勢バネ65は、第二の軸部A2の軸芯を中心とする周方向における一方側に向けて第二のアーム62を付勢する。
図2に示すように、測定部材7は、長尺である測定部本体70と、第一方向に直交する第二方向において操作部6と対応する位置に配置され、且つ該測定部本体70を収容部3に対して回転可能に連結する連結軸71とを有する。また、測定部材7は、第一方向に延びる状態の測定部本体70を受ける受部72を有する。
測定部本体70は、連結軸71によって収容部3に連結される第一端と、該第一端とは反対側の第二端とを有する。そのため、本実施形態に係る測定部本体70では、第一端が第二方向において操作部6と対応する位置に配置される。測定部本体70は、第一端から第二端に亘って真直ぐに延びる。なお、測定部本体70には、第一端を基準からの距離を測定するための目盛りが第一端から第二端に亘って形成される。
受部72は、第一方向において、連結軸71の両側に配置される。一方の受部72は、連結軸71から第一方向における一方側に延びた状態の測定部本体70を受ける。他方の受部72は、連結軸71から第一方向における他方側に延びた状態の測定部本体70を受ける。
そのため、本実施形態に係る測定部材7は、測定部本体70が連結軸71から第一方向における一方側に延びた状態と、測定部本体70が連結軸71から第一方向における他方側に延びた状態とに切替可能である。
本実施形態に係る先端工具1は、以上の通りである。続いて、本実施形態に係る先端工具1の使用方法について、図面を参照しつつ説明を行う。
図7に示すように、押込部50を、第一方向において、ストッパー4と並ぶ位置から外れた位置に配置する。
そして、収容部3内にリング部材Rを装填する。より具体的に説明する。まず、リング部材Rの各円弧部R1の他端を互いに離間させる。そして、リング部材Rを収容部3の他端から収容領域内(保持部30と、被覆部31との間)に挿入する。
このとき、各円弧部R1の内周部が保持部30の当接面300に当接する。本実施形態に係る当接面300には、第一の当接面300aと第二の当接面300bとが含まれるため、前記一方の円弧部R1が第一の当接面300aに当接し、前記他方の円弧部R1が第二の当接面300bに当接する。これにより、各円弧部R1の他端を互いに離間したリング部材Rが収容領域内に収容される。
そして、図8に示すように、収容領域内の各リング部材Rを送出機構5によってストッパー4に向けて押す。より具体的に説明する。まず、押込部50を収容部3の他端から収容領域内に配置する。これにより、一対の押込片500のうちの一方の押込片500が第一方向において各リング部材Rの一方の円弧部R1と並び、一対の押込片500のうちの他方の押込片500が第一方向において各リング部材Rの他方の円弧部R1と並ぶ。このとき、送出機構5の延出部52は、収容部3のガイド溝311内に配置される。
そして、レバー部551を操作することによって、環状部材550を台部53に接近させる。これにより、付勢部材51の他端は、第一方向において付勢部材51の一端から離れる方向に引っ張られる。従って、付勢部材51が第一方向に伸び、押込部50に対する付勢力が大きくなる。
このようにして、押込部50がストッパー4に向けて付勢されると、前記一方の円弧部R1が前記一方の押込片500によってストッパー4に向けて押し付けられると共に、前記他方の円弧部R1が前記他方の押込片500によってストッパー4に向けて押し付けられる。これにより、収容領域内の各リング部材Rがストッパー4に向けてスライドし、各円弧部R1の他端が離間したリング部材Rが収容部3とストッパー4との間に配置される。
そして、絶縁操作棒Pを操作することによって、収容部3の引掛部32を架線Cに引っ掛ける。本実施形態では、収容部3の引掛部32とともに、ストッパー4の掛止部41も架線Cに引っ掛ける。
さらに、図9に示すように、ハンドル部63を下方に引っ張ると、第二のアーム62が第二の軸部A2を中心として回転する。これに伴い、前記他方の円弧部R1が第二のアーム62の押面620によって架線Cに向けて押される。
ハンドル部63をさらに下方に引っ張ると、第二のアーム62が第二の軸部A2を中心として回転しつつ、第一のアーム61が第一の軸部A1を中心として回転する。そのため、第一のアーム61と第二のアーム62とが互いに接近する。
これにより、リング部材Rの各円弧部R1が架線Cに向けて押し付けられることによって、各円弧部R1の他端が互いに接近する。そして、嵌込部R30が被嵌込部R31に嵌め込まれる。これにより、図10に示すように、架線Cにリング部材Rが取り付けられる。
図11に示すように、ハンドル部63に対する操作を解除すると、第一のアーム61が第一の付勢バネ64の付勢力によって第一の軸部A1を中心として回転し、該第一のアーム61が架線Cから離れる。第二のアーム62が第二の付勢バネ65の付勢力によって第二の軸部A2を中心として回転し、該第二のアーム62が架線Cから離れる。
そして、第一のアーム61及び第二のアーム62のそれぞれが第一方向において、収容部3内のリング部材Rと対応する位置から外れると、収容部3内の各リング部材Rがストッパー4に向けてスライドする。これにより、第一方向においてストッパー4と隣り合うリング部材Rが、各円弧部R1の一端を互いに離間させた状態で収容部3から該収容部3とストッパー4との間に送り出される。
架線Cに別のリング部材Rを取り付ける場合、測定部本体70を回転させて、測定部本体70が連結軸71から第一方向における一方側に延びる状態、又は測定部本体70が連結軸71から第一方向における他方側に延びる状態にする。
そして、測定部本体70によって、第二方向において操作部6と対応する位置を基準として第一方向における所定の位置までの距離を測定すれば、架線Cにリング部材Rを取り付ける位置を決定することができる。
以上のように、本実施形態に係る先端工具1は、リング部材Rが架線Cに取り付けられる度に、収容部3の収容領域内から架線Cに取付可能な状態のリング部材Rが送り出される。従って、先端工具1は、複数のリング部材Rを架線Cに効率良く取り付けることができる。
また、先端工具1では、押込部50がリング部材Rの各円弧部R1に当接する一対の押込片500を有するため、一方の押込片500によって一方の円弧部R1をストッパー4に向けて押すとともに、他方の押込片500によって他方の円弧部R1をストッパー4に向けて押すことができる。
そのため、前記間接活線用の先端工具1は、押込部50によって、リング部材R全体を均等に押すことができる。従って、先端工具1は、押込部50に押されたリング部材Rの姿勢が変化することを抑えることができ、収容部3内の各リング部材Rを円滑に送り出すことができる。
そして、先端工具1では、押込部50が第一方向において複数のリング部材Rと並ぶ位置から外れた位置に配置可能であるため、押込部50を第一方向において複数のリング部材Rと並ぶ位置から外れた位置に配置すると、押込部50による収容領域内の各リング部材Rに対する押し付けが解除される。そのため、先端工具1では、リング部材Rを収容部3に装填し易い。
さらに、先端工具1では、第二方向において操作部6と対応する位置を基準として第一方向における距離を測定する測定部材7を備えるため、該操作部6と対応する位置から第一方向における所定の位置までの距離を測定することができる。
従って、先端工具1は、架線Cに取り付けたリング部材Rの位置と、別のリング部材Rを取り付ける位置との間隔を測定することができる。そのため、先端工具1は、リング部材Rを架線Cに取り付ける位置を容易に決定することができる。
また、先端工具1では、測定部材7が連結軸71を中心として回転可能であるため、測定部本体7の向き(測定部本体7の他端の向き)を変えることができる。そのため、測定部材7は、操作部6に対応する位置の第一方向における両側において、第一方向における距離を測定することができる。
なお、本発明の先端工具は、上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変更を行うことは勿論である。
上記実施形態において、先端工具は、導電性を有する芯線と、絶縁性を有し、且つ該芯線を被覆する絶縁被覆部とを有する架線Cに取り付けられるリング部材Rを作業対象としていたが、この構成に限定されない。例えば、先端工具1は、拠り線に取り付けられるリング部材Rを作業対象としてもよい。
上記実施形態において、各円弧部R1の第一端は、接続部R2によって接続されるが、この構成に限定されない。例えば、各円弧部R1の他端を接離させることができれば、各円弧部R1の第一端は、互いに一体的に形成されてもよい。
上記実施形態において、保持部30の当接面300には、二つの円弧状の面(第一の当接面、及び第二の当接面)が含まれるが、この構成に限定されない。例えば、保持部30の当接面は、リング部材Rにおける互いの他端を離間させた状態の各円弧部R1(各円弧部R1の内周部)のそれぞれに当接することができれば、一つの円弧状の面によって構成されていてもよい。
上記実施形態において、保持部30の当接面300では、第一の当接面が前記一方の円弧部R1の内周部全体に当接し、第二の当接面が前記他方の円弧部R1の内周部全体に当接するが、この構成に限定されない。例えば、保持部30の当接面300では、各円弧部R1の他端を互いに離間させることができれば、第一の当接面が前記一方の円弧部R1の内周部に対して部分的に当接し、第二の当接面が前記他方の円弧部R1の内周部に対して部分的に当接していてもよい。
上記実施形態において、被覆部31の対向面310は、二つの円弧状の面(第一の対向面310a、及び第二の対向面310b)が含まれるが、この構成に限定されない。例えば、被覆部31の当接面は、リング部材Rにおける互いの他端を離間させた状態の各円弧部R1(各円弧部R1の内周部)のそれぞれに当接することができれば、一つの円弧状の面によって構成されていてもよい。
上記実施形態において、被突当部40は、第一方向において、収容領域全体に対応するが、この構成に限定されない。例えば、被突当部40は、送出機構5によって付勢されたリング部材Rを突き当てることができれば、第一方向において、収容領域の一部に対応していてもよい。
1…先端工具、2…連結部、3…収容部、4…ストッパー、5…送出機構、6…操作部、7…測定部材、20…筒状部、21…スリット、30…保持部、31…被覆部、32…引掛部、40…被突当部、41…掛止部、50…押込部、51…付勢部材、52…延出部、53…台部、54…軸部材、55…調整機構、60…押部、61…第一のアーム、62…第二のアーム、63…ハンドル部、64…第一の付勢バネ、65…第二の付勢バネ、70…測定部本体、71…連結軸、72…受部、210…第一のスリット、211…第二のスリット、212…第三のスリット、300…当接面、300a…第一の当接面、300b…第二の当接面、310…対向面、310a…第一の対向面、310b…第二の対向面、311…ガイド溝、500…押込片、550…環状部材、551…レバー部、610…第一の押面、620…第二の押面、A1…第一の軸部、A2…第二の軸部、C…架線、P…絶縁操作棒、R…リング部材、R1…円弧部、R2…接続部、R3…固定部、R30…嵌込部、R31…被嵌込部

Claims (5)

  1. 絶縁操作棒を連結可能な連結部と、円弧状であり、且つ周方向における一端が互いに接続されるとともに該一端とは反対側の他端が互いに接離する一対の円弧部を有する複数のリング部材を収容する収容領域を有する収容部であって、各円弧部の他端が互いに離間した状態の複数のリング部材を第一方向に並べて該収容領域内に収容する収容部と、該収容部と前記第一方向に間隔をあけて並び、且つ前記第一方向において該収容領域に対応する位置に配置されるストッパーと、前記収容領域に収容された前記複数のリング部材を該ストッパーに向けて押す送出機構と、前記収容部と前記ストッパーとの間に配置され、且つ前記各円弧部の外周部に対向する少なくとも一つの押部を有する操作部とを備え、前記収容部は、収容領域に収容された複数のリング部材のそれぞれの各円弧部間に架線を配置可能であり、前記操作部の押部は、前記第一方向において前記収容領域と対応する領域を通過して前記架線に接離することを特徴とする間接活線作業用の先端工具。
  2. 前記送出機構は、前記第一方向において前記複数のリング部材と並ぶ位置に配置され、且つ前記ストッパーに向けて付勢される押込部を有し、該押込部は、前記リング部材の各円弧部に当接する一対の押込片を有する請求項1に記載の間接活線作業用の先端工具。
  3. 前記押込部は、前記第一方向において前記複数のリング部材と並ぶ位置から外れた位置に配置可能である請求項2に記載の間接活線作業用の先端工具。
  4. 前記第一方向に直交する第二方向において前記操作部と対応する位置を基準とする第一方向における距離を測定する測定部材を備える請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の間接活線作業用の先端工具。
  5. 前記測定部材は、前記操作部と対応する位置において第二方向に延びる軸部に挿通される請求項4に記載の間接活線作業用の先端工具。
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