JP6438617B1 - 管内挿入装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】様々な構造の配管に使用しても前進させ続けやすい管内挿入装置を提供する。【解決手段】基部14を支点として基部14よりも配管内での直進方向の前方側の部分が首振り可能な首振機構部10と、いずれも首振機構部10よりも直進方向の後方側に配置されており、直進方向と直交する方向に水を噴射する6つの第1ノズル41a、及び、第1ノズル41aからの水の噴射方向よりも直進方向の後方側に水を噴射する6つの第2ノズル42aとを備える。そして、首振機構部10が首振りした状態で直進方向の前方側の端部が配管内の壁面に接しつつ第2ノズル42aが水を噴射すること、及び、6つの第1ノズル41aからの水の噴射態様を変更しつつ第1ノズル41a及び第2ノズル42aが水を噴射すること両方により、進行方向を変更しつつ前進する。【選択図】図1

Description

本発明は、配管内の調査や洗浄などの目的で配管内に挿入される管内挿入装置に関する。
特許文献1には、農業用地の地下排水路内を洗浄するのに適した装置として、直進方向の先端部に設けられた首振り機構部と、高圧流動体を噴出する噴射ノズルと、を備えた洗浄装置が開示されている。かかる洗浄装置は、噴射ノズルから高圧流動体を後方に向けて噴出することで、配管内を前進することができる。そして、配管の分岐部においては、首振り機構部を進みたい方向に曲げた状態で配管内の壁面に接触させつつ前進することで、所望の方向に進むことができる。
特許第3811921号
農業用地の地下排水路内の分岐は、水平面内での分岐が主である。一方、下水管は、縦穴のマンホールに対して、水平方向に延びる複数の配管が接続された構造となっている。そして、マンホールに接続される複数の配管は、高さ位置が互いに異なっている場合がある。このような場合には、配管内に挿入された装置は、マンホールにおいて段差を越えつつ進行方向を変更する必要がある。このように、配管には様々な構造を有するものがある。農業用地の地下排水路のような水平面内での分岐のみの単純な構造の配管内では方向を変えつつ前進させ続けることが比較的容易であるが、下水管のような複雑な構造の配管内を前進させ続けるのは農業用地の地下排水路より困難である。
本発明の目的は、様々な構造の配管に使用しても前進させ続けやすい管内挿入装置を提供することである。
本発明の第1の観点における管内挿入装置は、配管内に挿入される管内挿入装置であって、基部を支点として前記基部よりも前記配管内での直進方向の前方側の部分が首振り可能な首振機構部と、前記首振機構部よりも前記直進方向の後方側に配置されており、前記直進方向の後方側に流体を噴射するノズルを含む、流体を噴射する1又は複数のノズルを有し、前記1又は複数のノズルからの流体の噴射態様が変更可能な流体噴射部と、流体供給源から供給された流体が流入する流入路と、前記流入路からの流体を前記ノズルに供給する供給路と、前記供給路を封鎖する状態と開放する状態とを取り得る弁と、を備えており、前記1又は複数のノズルが、前記直進方向に沿う中心軸を中心とする周方向に関して複数の位置にそれぞれ配置された、流体を噴射可能な複数の第1ノズルと、複数の前記第1ノズルによるいずれの流体の噴射方向よりも前記直進方向の後方に向く方向に流体を噴射可能な第2ノズルと、を含んでおり、前記流入路が、前記第1ノズルに流体を供給する前記供給路の内側に形成されており、前記弁は、前記流入路の外側且つ前記第1ノズルに流体を供給する前記供給路の内側に配置された回転弁であって、接続流路が形成されており、且つ、回転することで、複数の前記第1ノズルに流体を供給する複数の前記供給路に前記接続流路が接続した状態と、前記第1ノズルに流体を供給する前記供給路に前記接続流路が接続しない状態とを取り得る回転弁であり、前記首振機構部が首振りした状態で前記直進方向の前方側の端部が前記配管内の壁面に接しつつ前記流体噴射部が流体を噴射すること、及び、前記流体噴射部が前記第1ノズルにおける前記噴射態様を変更しつつ流体を噴射することの両方により、進行方向を変更しつつ前進することを特徴とする。
この構成によると、首振機構部が首振りした状態で前記直進方向の前方側の端部が配管内の壁面に接触することに加えて、流体噴射部が噴射態様を変更しつつ流体を噴射することによって、進行方向を変更することができる。したがって、様々な構造の配管に使用しても前進させ続けやすい。なお、「直進方向の後方側に流体を噴射するノズル」とは、直進方向と反対方向、つまり、真後ろの方向に流体を噴射するもののみならず、斜め後方に流体を噴射するものも含む。また、複数の第1ノズルのうち適切な第1ノズルを選択することにより、直進方向に沿う中心軸を中心とする周方向に関して特定の位置において流体を噴射することができる。したがって、複数の第1ノズルのうち適切な第1ノズルを選択することで、進行方向を選択することができる。また、第2ノズルにより第1ノズルによるいずれの流体の噴射方向よりも直進方向の後方に向く方向に流体を噴射することで、直進することができる。また、弁により第1ノズルに流体を供給する供給路を封鎖する状態と開放する状態とを切り換えることで、第1ノズルから流体を噴射しない状態と噴射する状態とを切り換えることができる。また、回転弁を回転させて、接続流路が供給流路に接続した状態とすることで供給流路を開放して、第1ノズルから流体を噴射することができる。また、接続流路が供給流路に接続しない状態とすることで供給流路を閉鎖して、第1ノズルから流体が噴射されないようにすることができる。よって、回転弁を回転させる簡易な構成で、第1ノズルから流体を噴射する状態と噴射しない状態とを切り換えることができる。
また、本発明の管内挿入装置では、前記1又は複数のノズルの少なくともいずれかは、前記直進方向と直交する方向に流体を噴射可能であってもよい。
この構成によると、ノズルから直進方向と直交する方向に流体を噴射することで、進行方向を変更することができる。
また、本発明の第2の観点における管内挿入装置は、配管内に挿入される管内挿入装置であって、モーターと、配管内での直進方向に対して湾曲可能な構造を有する湾曲部品と、前記湾曲部品よりも前記直進方向の後方側に配置されており、且つ、前記モーターにより回転可能なプーリーと、前記プーリーに巻き掛けられており、且つ、前記湾曲部品の内部を通って前記湾曲部品よりも前記直進方向の前方側に両端が引き出されたワイヤーと、前記湾曲部品の内部に配置された第1ばねとを有し、基部を支点として前記基部よりも前記直進方向の前方側の部分が首振り可能な首振機構部と、前記湾曲部品よりも前記直進方向の前方側に配置されており、且つ、前記第1ばねのばね定数よりも大きなばね定数を有する第2ばねと、前記第2ばねの前記直進方向の前方側の端部に接続されており、且つ、前記ワイヤーの両端又はその付近が固定されたシーソー板と、前記首振機構部よりも前記直進方向の後方側に配置されており、前記直進方向の後方側に流体を噴射するノズルを含む、流体を噴射する1又は複数のノズルを有し、前記1又は複数のノズルからの流体の噴射態様が変更可能な流体噴射部と、を備えており、前記首振機構部が首振りした状態で前記直進方向の前方側の端部が前記配管内の壁面に接しつつ前記流体噴射部が流体を噴射すること、及び、前記流体噴射部が前記噴射態様を変更しつつ流体を噴射することの両方により、進行方向を変更しつつ前進することを特徴とする。本発明の第3の観点における管内挿入装置は、配管内に挿入される管内挿入装置であって、モーターと、配管内での直進方向に対して湾曲可能な構造を有する湾曲部品と、前記湾曲部品よりも前記直進方向の後方側に配置されており、且つ、前記モーターにより回転可能なプーリーと、前記プーリーに巻き掛けられており、且つ、前記湾曲部品の内部を通って前記湾曲部品よりも前記直進方向の前方側に両端が引き出されたワイヤーと、前記湾曲部品の内部に配置された第1ばねとを有し、基部を支点として前記基部よりも前記直進方向の前方側の部分が首振り可能な首振機構部と、前記モーターの駆動力を前記プーリーに伝達するギアと、前記プーリーと前記ギアとの間に配置され、前記プーリー及び前記ギアの両方と接触した摩擦板と、前記プーリーに対して前記ギアを押し付ける付勢手段と、前記首振機構部よりも前記直進方向の後方側に配置されており、前記直進方向の後方側に流体を噴射するノズルを含む、流体を噴射する1又は複数のノズルを有し、前記1又は複数のノズルからの流体の噴射態様が変更可能な流体噴射部と、を備えており、前記首振機構部が首振りした状態で前記直進方向の前方側の端部が前記配管内の壁面に接しつつ前記流体噴射部が流体を噴射すること、及び、前記流体噴射部が前記噴射態様を変更しつつ流体を噴射することの両方により、進行方向を変更しつつ前進することを特徴とする。
この構成によると、モーターによりプーリーを一方向に回転させることで、湾曲部品の内部を通って湾曲部品よりも直進方向の前方側に引き出されたワイヤーの両端のうちの一方が、直進方向の後方側に引っ張られる。よって、湾曲部品は、その内部に配置された第1ばねと共にワイヤーにより直進方向の後方側に引っ張られた方に湾曲する。また、プーリーを一方向とは反対の方向に回転させてワイヤーが引っ張られない状態に戻すと、第1ばねの復元力により湾曲部品は元の姿勢に戻る。また、第2の観点によると、シーソー板は、第1ばねのばね定数よりも大きなばね定数を有する第2ばねによって支持されているので、外力が加わった場合であっても傾きにくい。よって、外力が加わった場合であっても、シーソー板に固定されているワイヤーは引っ張られにくい。これにより、外力によりワイヤーが引っ張られることでプーリーが回転し、モーターに外力が伝わってモーターに負荷が加わるのを抑制することができる。また、第3の観点によると、ワイヤーが巻き掛けられたプーリーにかかる負荷が所定値以上になったときにギアに対してプーリーが滑ることで、ワイヤーに加わった外力がモーターに伝わるのを抑制できる。ここで、プーリーとギアとの間に、プーリー及びギアの両方と接触した摩擦板を配置することで、ギアに対してプーリーが滑り始めるときのプーリーにかかる負荷を一定の値に制御することができる。
加えて、本発明の管内挿入装置は、前記湾曲部品における前記直進方向の前方側の端部に取り付けられた箱部材をさらに備えており、前記第2ばね及び前記シーソー板は、前記箱部材の内部に配置されていることが好ましい。
この構成によると、ワイヤーが固定されているシーソー板が箱部材の内部に配置されているので、シーソー板に外力が直接的に加わることがない。したがって、外力によりワイヤーが引っ張られることでモーターに負荷が加わるのをさらに抑制することができる。
また、本発明の管内挿入装置は、前記直進方向に関する先端部に設けられたカメラをさらに備えていてもよい。
この構成によると、カメラで撮影することにより、管内挿入装置が挿入される配管内の調査を行うことができる。
上述のように、本発明においては、首振機構部が首振りした状態で前記直進方向の前方側の端部が配管内の壁面に接触することに加えて、流体噴射部が噴射態様を変更しつつ流体を噴射することによって、進行方向を変更することができる。したがって、様々な構造の配管に使用しても前進させ続けやすい。
本発明の一実施形態にかかる管内挿入装置の全体構成を示す概略図である。 図1に示す首振機構部のモーター収容部を除く部分を示す図である。 図1に示す首振機構部の基部近傍における直進方向に沿う平面での断面図である。 図3に示す首振機構部の一部の首振りした状態を示す図である。 図3に示すプーリーを紙面の下方から見た図である。 図1に示すバルブ機構部の斜視図である。 図6のVII-VII線に沿う断面図である。 図7のVIII-VIII線に沿う断面図であり、(a)は第1ノズルから水が噴射されない場合、(b)は第1ノズルから水が噴射される場合を示す。 図1に示す調査機器収容部を直進方向の前方側から見た図である。
[管内挿入装置1の全体構成]
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。図1に示すように、本実施形態の管内挿入装置1は、配管内の調査や洗浄などの目的で下水管などの配管内に挿入されるものである。図1に示すように、管内挿入装置1は、首振機構部10と、バルブ機構部40と、調査機器収容部50と、を主に備えている。
首振機構部10は、一方向に長尺であり、後述する基部14を支点として基部14よりも長手方向の一方側(図1中左方側)の部分が首振り可能である。バルブ機構部40は、支持ワイヤー71を介して、首振機構部10の長手方向の一方側(図1中右方側)の端部に連結されている。調査機器収容部50は、首振機構部10の長手方向に関してバルブ機構部40が配置されている側とは反対の他端側(図1中左側)に配置されている。管内挿入装置1は、調査機器収容部50が配置されている側が先端側となるようにして、配管内に挿入される。すなわち、配管内における管内挿入装置1の直進方向は、図1において右方から左方に向く方向である。以下の説明において、管内挿入装置1における直進方向と直交する方向を「幅方向」と称する。
[首振機構部10の構成]
次に、図2、3をさらに参照しつつ、首振機構部10の構成について説明する。首振機構部10は、モーター11a(図1参照)と、直進方向に対して湾曲可能な構造を有する湾曲部品13と、モーター11aにより回転可能なプーリー15(図3参照)とプーリー15に巻き掛けられたワイヤー18と、湾曲部品13の内部に配置された第1ばね19とを主に備えている。
モーター11aは、図1に示すように、直進方向に関して首振機構部10の最も後方側の端部に位置するモーター収容部11内に収容されている。なお、モーター収容部11内には、支持ワイヤー71を支点として管内挿入装置1を支持ワイヤー71の中心軸L1(図1参照)を中心に部分的に回転するための動力源であるモーター11bも収容されている。
湾曲部品13は、5つのコマ13a、13b、13c、13d、13eにより構成されている。5つのコマ13a、13b、13c、13d、13eは、この順で直進方向の前方側から後方側に向かって並んでいる。図2、3に示すように、コマ13a、13b、13c、13d、13eの直進方向の前方側の端面には2つの傾斜面14a、14bが設けられている。2つの傾斜面14a、14bは、幅方向の中央で互いに接続されており、且つ、幅方向の両側(図2、3中上側及び下側)にそれぞれ位置する面である。2つの傾斜面14a、14bは、いずれも幅方向の中央側の端部が幅方向の外側の端部よりも直進方向の前方側に位置している。
湾曲部品13の直進方向の前方側には、調査機器収容部50を支持する支持部材20が配置されている。支持部材20は、直進方向の前方側から見て円形状の底部21と、底部21の周縁部から直進方向に沿って延びる壁部22とからなる箱状の部材である。支持部材20には、幅方向に平行であり、且つ、直進方向の後方側を向く面20aが形成されている。湾曲部品13の中で最も直進方向の前方側に位置するコマ13aにおける2つの傾斜面14a、14bの接続部分は、支持部材20の面20aに接触している。また、コマ13a、13b、13c、13dには、幅方向に平行であり、且つ、直進方向の後方側を向く面14eが形成されている。コマ13b、13c、13d、13eにおける2つの傾斜面14a、14bの接続部分は、コマ13a、13b、13c、13dの面14eにそれぞれ接触している。
コマ13eの直進方向の後方側の端面には、2つの傾斜面14c、14dが設けられている。2つの傾斜面14c、14dは、幅方向の中央で互いに接続されており、且つ、幅方向の両側(図2、3中上側及び下側)にそれぞれ位置する面である。2つの傾斜面14c、14dは、いずれも幅方向の中央側の端部が幅方向の外側の端部よりも直進方向の後方側に位置している。湾曲部品13の直進方向の後方側には、プーリー15(図3)を覆うカバー12が配置されている。カバー12には、幅方向に平行であり、且つ、直進方向の前方側を向く面12aが形成されている。コマ13eにおける2つの傾斜面14c、14dの接続部分は、カバー12の面12aに接触している。
図2、3に示すように、各コマ13a、13b、13c、13d、13eの幅方向の両端部近傍には、直進方向にコマ13a、13b、13c、13d、13eを貫通する貫通孔16がそれぞれ形成されている。また、支持部材20の底部21にも、各コマ13a、13b、13c、13d、13eの貫通孔16に対応する位置に、底部21を直進方向に貫通する貫通孔20bが形成されている。図3に示すように、プーリー15は、湾曲部品13の直進方向の後方側に位置するカバー12内に配置されている。プーリー15に巻き掛けられたワイヤー18の両端部は、各コマ13a、13b、13c、13d、13e及び支持部材20の底部21の幅方向の両側にそれぞれ形成された貫通孔16、20b内を通って、箱状の支持部材20の内部に引き出されている。ワイヤー18の両端部は、支持部材20の内部に配置されている後述するシーソー板31に固定されている。
図2、3に示すように、各コマ13a、13b、13c、13d、13eの幅方向の中央部分には、直進方向にコマ13a、13b、13c、13d、13eを貫通する貫通孔17がそれぞれ形成されている。また、支持部材20の底部21にも、各コマ13a、13b、13c、13d、13eの貫通孔17に対応する位置に、底部21を直進方向に貫通する貫通孔20cが形成されている。第1ばね19は、各コマ13a、13b、13c、13d、13eの貫通孔17と、支持部材20の貫通孔20cとに挿通されている。より詳細には、第1ばね19における直進方向の前方側の端部は、支持部材20の内側に配置されている後述するシーソー板31に支持されており、直進方向の後方側の端部は、カバー12に支持されている。
ここで、モーター11aにより、図2、3において上方に位置するワイヤー18が直進方向の後方側に引っ張られるようにプーリー15を回転させた場合について考える。この場合、支持部材20及びコマ13a、13b、13c、13d、13eが傾いて、コマ13aの傾斜面14a及び支持部材20の面20a、コマ13b、13c、13d、13eの各傾斜面14a及びコマ13a、13b、13c、13dの各面14e、並びに、コマ13eの傾斜面14c及びカバー12の面12aが、互いに近づく方向に動く。これにより、湾曲部品13は直進方向に関して一方側(図1中上方側)に湾曲する。
また、モーター11aにより、図2、3の下方に位置するワイヤー18が直進方向の後方側に引っ張られるようにプーリー15を回転させた場合について考える。この場合、支持部材20及びコマ13a、13b、13c、13d、13eが傾いて、コマ13aの傾斜面14b及び支持部材20の面20a、コマ13b、13c、13d、13eの各傾斜面14b及びコマ13a、13b、13c、13dの各面14e、並びに、コマ13eの傾斜面14d及びカバー12の面12aが、互いに近づく方向に動く。これにより、湾曲部品13は直進方向に関して他方側(図1中下方側)に湾曲する(図4参照)。
首振機構部10は、上述のように直進方向に対して湾曲する湾曲部品13を備えていることで、図4に示すように、湾曲部品13の直進方向に関する後方側の端部の基部14を支点として、この基部14よりも直進方向の前方側の部分が首振り可能となっている。なお、上述のように湾曲部品13が湾曲する際には、湾曲部品13及び支持部材20の内部に配置された第1ばね19は湾曲方向に撓む。そして、ワイヤー18を引っ張る力が解除されたときには、第1ばね19の復元力により、湾曲した湾曲部品13は直線状に戻る。後述の通り、管内挿入装置1は、バルブ機構部40の第2ノズル42aから水が噴射されることで直進方向への推力を得る。首振機構部10が図4に示すように首振りを行っている状態において、第2ノズル42aから水を噴射させる。これによって、管内挿入装置1を前進させつつ、管内挿入装置1の前端部にある調査機器収容部50を配管の内壁面に接触させると、管内挿入装置1の進行方向が、首振機構部10による首振りの方向へと変更される。
図2に示すように、箱状の支持部材20の内側には、支持部材20の底部21と対向するシーソー板31が配置されている。支持部材20の底部21における直進方向の前方側に向く面には、凹部21aが形成されている。シーソー板31における支持部材20の底部21と対向する面には、凹部31aが形成されている。そして、支持部材20の底部21とシーソー板31との間には、第2ばね32が配置されている。より詳細には、第2ばね32の直進方向に関して前方側の端部は、シーソー板31の凹部31aに嵌め込まれており、第2ばね32の直進方向に関して後方側の端部は、支持部材20の底部21の凹部21aに嵌め込まれている。第2ばね32のばね定数は、第1ばね19のばね定数よりも大きい。
管内挿入装置1を配管内で前進させる際、管内挿入装置1の直進方向の前方側の端部(調査機器収容部50や支持部材20)が、配管の内壁や配管内の異物にぶつかることがある。これによって支持部材20が変位すると、支持部材20の内部に固定されたワイヤー18が引っ張られるおそれがある。ワイヤー18が引っ張られると、プーリー15が回転して後述するベベルギア61を介してモーター11aに外力が伝わり、モーター11aに負荷が加わる。これに対し、本実施形態の管内挿入装置1は、箱状の支持部材20の内部に配置されたシーソー板31とその周辺構成により、管内挿入装置1に外力が加わった際にモーター11aに加わる負荷を低減するように、以下のように構成されている。
すなわち、本実施形態においてはワイヤー18の両端部はシーソー板31に固定されている。したがって、シーソー板31が傾いたときにワイヤー18が引っ張られる。ここで、シーソー板31は、箱状の支持部材20の内部に配置されている。仮に、調査機器収容部50に加わった外力が支持部材20に伝達されたり、支持部材20に直接外力が加えられたりしたとする。この場合、支持部材20はその外力によって変位する。しかしながら、支持部材20の底部21とシーソー板31との間には第2ばね32が介在している。このため、支持部材20の変位は第2ばね32を通じてのみ、シーソー板31に伝達されることになる。一方、第2ばね32のばね定数は、湾曲部品13及び支持部材20の内部に配置された第1ばね19のばね定数よりも大きい。したがって、第2ばね32は多少の外力が加わっても大きく変形することがない。よって、支持部材20が変位しようとしても、その変位は、ばね定数の大きい第2ばね32に吸収される。このため、支持部材20の変位によってシーソー板31が大きく変位したりしにくい。よって、多少の外力が支持部材20に伝達されたり、直接加えられたりしても、ワイヤー18が引っ張られにくく、モーター11aに負荷が加わるのを抑制できる。
図5に示すように、プーリー15には、べベルギア61を介してモーター11a(図1参照)の駆動力が伝達される。べベルギア61は、シャフト60に挿通されており、周縁部に複数の歯が形成された傘状の歯車部61aと、シャフト60の外周面に沿って延びる筒部61bとを有している。筒部61bには、シャフト60の伸延方向(図5中上下方向)に延びており、且つ、筒部61bにおける歯車部61aが設けられている側とは反対側の端面に開口する2つの穴62が形成されている。これら2つの穴62には、ノックピン65がそれぞれ挿し込まれている。
べベルギア61の歯車部61aが設けられている側とは反対側には、円盤状のリミッタプレート63が配置されている。リミッタプレート63は、シャフト60に対して固定されている。リミッタプレート63には、シャフト60の伸延方向(図5中上下方向)に貫通しており、シャフト60の伸延方向から見てべベルギア61の筒部61bに形成された2つの穴62に対応する位置にそれぞれ形成された2つの貫通孔63aが形成されている。2つの貫通孔63aには、べベルギア61の筒部61bに形成された2つの穴62にそれぞれ挿し込まれたノックピン65の先端部が挿し込まれている。すなわち、べベルギア61とリミッタプレート63とは、ノックピン65によりプーリー15の回転方向に関して互いに固定されている。
べベルギア61のリミッタプレート63が配置されている側とは反対側(図5中下側)には、皿ばね66がシャフト60に挿通された状態で配置されている。皿ばね66のべベルギア61が配置されている側とは反対側(図5中下側)には、シャフト60に固定された止め輪67が配置されている。
プーリー15は、べベルギア61の筒部61bに挿通されている。プーリー15のシャフト60の伸延方向に関する一方側(図5中下方側)の端面とべベルギア61の歯車部61aとの間には、プーリー15及びべベルギア61の両方に接触する樹脂シート68aが配置されている。また、プーリー15のシャフト60の伸延方向に関する他方側(図5中上方側)の端面とリミッタプレート63との間には、プーリー15及びリミッタプレート63の両方に接触する樹脂シート68bが配置されている。樹脂シート68a、68bは、いずれもフッ素樹脂製である。
また、プーリー15とべベルギア61の筒部61bとの間には、プーリー15及びべベルギア61の両方に接触するフッ素樹脂製の樹脂ワッシャ69が配置されている。樹脂シート68a、68b及び樹脂ワッシャ69はいずれもフッ素樹脂製であり、摩擦係数が非常に小さいという特性を持つ。リミッタプレート63は、べベルギア61との間でプーリー15、樹脂シート68a、68b、及び樹脂ワッシャ69を挟み込んでいる。べベルギア61は、皿ばね66によってプーリー15に対して付勢されている。
ワイヤー18が引っ張られて、ワイヤー18が巻き掛けられたプーリー15にかかる負荷が所定値以上となると、プーリー15の回転方向に関して互いに固定されたべベルギア61及びリミッタプレート63に対してプーリー15が滑るようになっている。ここで、プーリー15、べベルギア61、及びリミッタプレート63は、いずれも金属製である。金属製の部材の表面の摩擦特性は、部材の加工精度によってばらつきが生じやすい。一方、フッ素樹脂製の樹脂シート68a、68b及び樹脂ワッシャ69は、摩擦特性のばらつきが生じにくい。したがって、本実施形態では、べベルギア61及びリミッタプレート63とプーリー15との間に樹脂シート68a、68b及び樹脂ワッシャ69を配置しているので、べベルギア61及びリミッタプレート63に対してプーリー15が滑り始めるときのプーリー15の負荷を一定の値に制御しやすい。すなわち、樹脂シート68a、68b及び樹脂ワッシャ69は摩擦板として機能する。
[バルブ機構部40の構成]
次に、図6〜図8を参照しつつ、バルブ機構部40の構成について説明する。バルブ機構部40は、図6に示すように、全体として直進方向に延びる円筒形状を有している。図6、8(a)、(b)に示すように、バルブ機構部40は、筒状のステータ41と、ステータ41の直進方向の後方側の端部を覆うように配置されたコア42と、ステータ41のコア42が配置されている側とは反対側に配置された筒状のカバー48と、カバー48のステータ41が配置されている側とは反対側の端部を覆うキャップ49とを備えている。
ステータ41の外周面には、6つの第1ノズル41aが開口している。図7に示すように、6つの第1ノズル41aは、周方向に等間隔に配置されている。すなわち、6つの第1ノズル41aは、直進方向に沿うバルブ機構部40の中心軸L2(図6参照)を中心とする周方向に関して6つの位置でそれぞれ水を噴射可能である。第1ノズル41aは、直進方向と直交する方向に水を噴射する。図7に示すように、各第1ノズル41aは、ステータ41の内周面にそれぞれ開口しており、周方向に等間隔に形成された6つの供給路41bに接続されている。図6、8(a)、(b)に示すように、コア42の直進方向の後方側の端面の中央部には、貯水タンクなどの水の供給源に接続されたホース80(図1参照)を接続する接続部42cが設けられている。なお、本実施形態においては、水の供給源からは高圧水が供給される。また、接続部42cの周囲には、6つの第2ノズル42aが等間隔で開口している。第2ノズル42aは、第1ノズル41aからの水の噴射方向よりも直進方向の後方側(斜め後方)に水を噴射する。6つの第2ノズル42aは、バルブ機構部40の中心軸L2(図6参照)に関して互いに対称な形状を有している。よって、6つの第2ノズル42aからの水の噴射から生じる反作用の合力は、直進方向に向かう。つまり、管内挿入装置1は、6つの第2ノズル42aからの水の噴射によって直進方向に向かう推力を得る。
図8(a)、(b)に示すように、コア42には、ステータ41の内部に延びる突出部43が設けられている。突出部43の内部には、接続部42cに接続されたホース80から供給された水が流れ込む流入路43aが形成されている。また、図7、8(a)、(b)に示すように、突出部43には、その外周面の全周に亘って形成された凹部43bが設けられている。また、突出部43には、凹部43bの底面と流入路43aを画定する内壁面との間を貫通する貫通孔43cが、周方向に等間隔で4つ形成されている。したがって、接続部42cに接続されたホース80から供給されて流入路43aに流れ込んだ水は、4つの貫通孔43cを介して凹部43b内に至る。
また、コア42には、流入路43aを画定する内壁面にそれぞれ開口しており、各第2ノズル42aに接続される6つの供給路42bが形成されている。したがって、接続部42cに接続されたホース80から供給されて流入路43aに流れ込んだ水は、供給路42bを介して各第2ノズル42aに供給され、第2ノズル42aから噴射される。
図7、8(a)、(b)に示すように、ステータ41とコア42の突出部43との間には、筒状のロータ44が配置されている。ロータ44は、カバー48内に配置されたモーター47(図8(a)、(b)参照)によって回転可能である。図7に示すように、ロータ44には、ステータ41において周方向に等間隔に形成された6つの供給路41bのうち、隣り合う3つの供給路41bとそれぞれ対向する位置に、径方向に貫通する貫通孔44aが形成されている。
ここで、モーター47によりロータ44を回転させて、図8(a)に示すように、ロータ44の3つの貫通孔44aがステータ41に形成された6つの供給路41bのうちのいずれにも接続されない位置とした場合について考える。このとき、全ての第1ノズル41aに接続された供給路41bがロータ44によって封鎖された状態となる。よって、このときはいずれの第1ノズル41aからも水は噴射されない。
次に、モーター47によりロータ44を回転させて、図8(b)に示すように、ロータ44の3つの貫通孔44aがステータ41に形成された6つの供給路41bのうちの、いずれかの隣り合う3つの供給路41bとそれぞれ接続される位置とした場合について考える。このとき、ロータ44の3つの貫通孔44aと接続される3つの供給路41bが開放された状態となる。そして、コア42の凹部43b内の水が貫通孔44a及び3つの供給路41bを介して3つの第1ノズル41aにそれぞれ供給され、3つの第1ノズル41aから水が噴射される。3つの第1ノズル41aから水が噴射されると、その反作用によって管内挿入装置1の進行方向が変更される。
ロータ44の回転角度を制御することで、6つの第1ノズル41aのうち、いずれの隣り合う3つの第1ノズル41aから水を噴射させるかを選択することができる。また、ロータ44の回転角度を制御することで、ロータ44の各貫通孔44aの全体ではなく一部分のみが、ステータ41に形成された6つの供給路41bのうちの3つの供給路41bと向かい合うようにすることで、3つの供給路41bに接続された3つの第1ノズル41aから噴射される水の量を調整することができる。
[調査機器収容部50の説明]
図1に示すように調査機器収容部50は、首振機構部10の直進方向に関して最も前方側に配置された支持部材20に取り付けられている。図9に示すように、調査機器収容部50内には、カメラ51と、カメラ51の周囲に並べられた複数のLEDランプ52とが収容されている。なお、調査機器収容部50内には、マイクなどの集音装置が収容されていてもよい。カメラ51及び集音装置は配管外の出力装置と有線又は無線によって接続されている。出力装置は、カメラ51及び集音装置からの信号に基づき、カメラ51が撮影した画像や集音装置が取り込んだ音声を出力する。また、配管外には、首振機構部10のモーター11a及び11b、並びに、バルブ機構部40のモーター47と有線又は無線によって接続された操作装置が設けられている。管内挿入装置1のオペレーターは、出力装置から出力される撮影画像や音声に基づき、配管内の状況を把握しながら、操作装置を使用してモーター11a及び11b並びにモーター47の駆動を制御する。これにより、オペレーターは、以下の2つの方法によって管内挿入装置1の進行方向を制御できる。1つ目の方法は、第1ノズル41aからの水の噴射態様を変更しつつ第1ノズル41aから水を噴射させることである。2つ目の方法は、首振機構部10による首振りを制御しつつ第2ノズル42aから水を噴射させることである。管内挿入装置1の進行方向を制御するに当たっては、これらの方法のいずれかのみが使用されてもよいし、これらの方法の両方が同時に使用されてもよい。
[管内挿入装置1の使用方法]
本実施形態の管内挿入装置1は、下水管や農業用地の地下排水路などの配管に挿入されるものである。管内挿入装置1は、第1ノズル41aや第2ノズル42aから高圧水の噴射することで、配管内を洗浄することができる。また、調査機器収容部50に収容されたLEDランプ52で前方を照らしつつカメラ51で配管内を撮影することで、配管内の調査を行うこともできる。
管内挿入装置1は、第2ノズル42aから直進方向の後方に向けて水を噴射することで配管内を前進することができる。また、配管内に分岐があった場合には、図4に示すように首振機構部10が首振りした状態で管内挿入装置1の前端部が配管内の壁面に接しつつ第2ノズル42aが水を噴射すること、及び、6つの第1ノズル41aからの水の噴射態様を変更しつつ第1ノズル41a及び第2ノズル42aが水を噴射することの両方により、進行方向を変更して前進することができる。ここで、6つの第1ノズル41aからの水の噴射態様の変更とは、6つの第1ノズル41aのうち水を噴射する第1ノズル41aを選択的に切り替えることや、第1ノズル41aからの水の噴射のオン・オフを切り替えることや、各第1ノズル41aから噴射される水の量を変更することである。
以上のように本実施形態の管内挿入装置1は、配管内に挿入されるものであって、基部14を支点として基部14よりも配管内での直進方向の前方側の部分が首振り可能な首振機構部10と、いずれも首振機構部10よりも直進方向の後方側に配置されており、直進方向と直交する方向に水を噴射する6つの第1ノズル41a、及び、第1ノズル41aからの水の噴射方向よりも直進方向の後方側に水を噴射する6つの第2ノズル42aとを備えている。そして、首振機構部10が首振りした状態で管内挿入装置1の前端部が配管内の壁面に接しつつ第2ノズル42aが水を噴射すること、及び、6つの第1ノズル41aからの水の噴射態様を変更しつつ第1ノズル41a及び第2ノズル42aが水を噴射することの両方により、進行方向を変更しつつ前進する。したがって、首振機構部10が首振りした状態で管内挿入装置1の前端部が配管内の壁面に接触することに加えて、第1ノズル41aが噴射態様を変更しつつ水を噴射することによって、進行方向を変更することができる。よって、様々な構造の配管に使用しても前進させ続けやすい。また、第2ノズル42aにより第1ノズル41aからの水の噴射方向よりも直進方向の後方側に水を噴射することで、直進することができる。
また、本実施形態の管内挿入装置1では、6つの第1ノズル41aは、直進方向に沿う中心軸L2を中心とする周方向に関して6つの位置でそれぞれ水を噴射可能であり、且つ、6つの第1ノズル41aの中から選択された隣り合う3つの第1ノズル41aから水を同時に噴射可能である。したがって、6つの第1ノズル41aのうち水を噴射する第1ノズル41aを選択することにより、直進方向に沿う中心軸L2を中心とする周方向に関して特定の位置において、直進方向と直交する方向に水を噴射することができる。よって、6つの第1ノズル41aのうち水を噴射する第1ノズル41aを選択することで、進行方向を選択することができる。
また、本実施形態の管内挿入装置1では、ホース80を介して供給された水を6つの第1ノズル41aにそれぞれ供給する6つの供給路41bと、供給路41bを封鎖する状態と開放する状態とを取り得るロータ44とをさらに備えていてもよい。したがって、ロータ44により第1ノズル41aに水を供給する供給路41bを封鎖する状態と開放する状態とを切り換えることで、第1ノズル41aから流体を噴射しない状態と噴射する状態とを切り換えることができる。
さらに、本実施形態の管内挿入装置1では、ロータ44に貫通孔44aが形成されており、且つ、ロータ44が回転することで貫通孔44aが供給路41bに接続した状態と、貫通孔44aが供給路41bに接続しない状態とを取り得る。したがって、ロータ44を回転させて、貫通孔44aが供給路41bに接続した状態とすることで供給路41bを開放して、第1ノズル41aから水を噴射することができる。また、貫通孔44aが供給路41bに接続しない状態とすることで供給路41bを閉鎖して、第1ノズル41aから水が噴射されないようにすることができる。よって、ロータ44を回転させる簡易な構成で、第1ノズル41aから水を噴射する状態と噴射しない状態とを切り換えることができる。
加えて、本実施形態の管内挿入装置1では、首振機構部10は、モーター11aと、直進方向に対して湾曲可能な構造を有する湾曲部品13と、湾曲部品13よりも直進方向の後方側に配置されており、且つ、モーター11aにより回転可能なプーリー15と、プーリー15に巻き掛けられており、且つ、湾曲部品13の内部を通って湾曲部品よりも直進方向の前方側に両端が引き出されたワイヤー18と、湾曲部品13の内部に配置された第1ばね19と、を備えている。したがって、モーター11aによりプーリー15を一方向に回転させることで、湾曲部品13の内部を通って湾曲部品13よりも直進方向の前方側に引き出されたワイヤー18の両端のうちの一方が、直進方向の後方側に引っ張られる。よって、湾曲部品13は、その内部に配置された第1ばね19と共にワイヤー18により直進方向の後方側に引っ張られた方に湾曲する。また、プーリー15を一方向とは反対の方向に回転させてワイヤー18が引っ張られない状態に戻すと、第1ばね19の復元力により湾曲部品13は元の姿勢に戻る。
また、本実施形態の管内挿入装置1は、湾曲部品13よりも直進方向の前方側に配置されており、且つ、第1ばね19のばね定数よりも大きなばね定数を有する第2ばね32と、第2ばね32の直進方向の前方側の端部に接続されており、且つ、ワイヤー18の両端部が固定されたシーソー板31と、をさらに備えている。したがって、シーソー板31は、第1ばね19のばね定数よりも大きなばね定数を有する第2ばね32によって支持されているので、外力が加わった場合であっても傾きにくい。よって、外力が加わった場合であっても、シーソー板31に固定されているワイヤー18は引っ張られにくい。これにより、外力によりワイヤー18が引っ張られることでプーリー15が回転し、モーター11aに外力が伝わってモーター11aに負荷が加わるのを抑制することができる。
また、本実施形態の管内挿入装置1は、湾曲部品13における直進方向の前方側の端部に取り付けられた箱状の支持部材20をさらに備えており、第2ばね32及びシーソー板31は、支持部材20の内部に配置されている。したがって、ワイヤー18が固定されているシーソー板31が支持部材20の内部に配置されているので、シーソー板31に外力が直接的に加わることがない。よって、外力によりワイヤー18が引っ張られることでモーター11aに負荷が加わるのをさらに抑制することができる。
さらに、本実施形態の管内挿入装置1は、モーター11aの駆動力をプーリー15に伝達するベベルギア61と、ベベルギア61と一体となっているリミッタプレート63と、プーリー15とベベルギア61との間、及び、プーリー15とリミッタプレート63との間に配置されたフッ素樹脂製の樹脂シート68a、68b及び樹脂ワッシャ69と、プーリー15に対してべベルギア61を押し付ける皿ばね66と、をさらに備えている。したがって、ワイヤー18が巻き掛けられたプーリー15にかかる負荷が所定値以上になったときにべベルギア61及びリミッタプレート63に対してプーリー15が滑ることで、ワイヤー18に加わった外力がモーター11aに伝わるのを抑制できる。ここで、フッ素樹脂製の樹脂シート68a、68b及び樹脂ワッシャ69は摩擦特性が比較的安定している。よって、ベベルギア61及びリミッタプレート63に対してプーリー15が滑り始めるときのプーリー15にかかる負荷を一定の値に制御しやすい。
また、本実施形態の管内挿入装置1は、直進方向に関する先端部に設けられた調査機器収容部50に収容されたカメラ51をさらに備えている。したがって、カメラ51で撮影することにより、管内挿入装置1が挿入される配管内の調査を行うことができる。
以上、本発明の実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態に限定されるものでないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
上述の実施形態においては、直進方向と直交する方向に水を噴射する6つの第1ノズル41aと、第1ノズル41aからの水の噴射方向よりも直進方向の後方側に水を噴射する6つの第2ノズル42aとを備えている場合について説明したが、これには限定されない。すなわち、第1ノズル41a及び第2ノズル42aの個数は6つに限定されるものではなく、5つ以下であってもよいし、6つよりも多くてもよい。また、第1ノズル41a及び第2ノズル42aの個数は異なっていてもよい。第1ノズル41aから噴射される水の方向は、直進方向と直交する方向に限定されるものでなく、直進方向と交わる方向であればよい。なお、第1ノズル41a及び第2ノズル42aから噴射されるものは流体であれば水以外であってもよい。
また、上述の実施形態においては、複数の第1ノズル41aは、直進方向に沿う中心軸L2を中心とする周方向に関して等間隔で複数の位置でそれぞれ水を噴射可能である場合について説明したが、これには限定されない。すなわち、複数の第1ノズル41aからそれぞれ水が噴射される位置は、中心軸L2を中心とする周方向に関して等間隔ではなくてもよい。
さらに、上述の実施形態においては、複数の第1ノズル41aの中から選択された隣り合う3つの第1ノズル41aから水を同時に噴射可能である場合について説明したが、これには限定されない。複数の第1ノズル41aのうち隣り合う第1ノズル41a以外の第1ノズル41aから同時に水を噴射可能であってもよい。また、同時に水を噴射可能な第1ノズル41aの数は、2つ以下であってもよいし、3つよりも多くてもよい。さらに、複数の第1ノズル41aの中の1つの第1ノズル41aのみから水を噴射可能であってもよい。
加えて、上述の実施形態においては、ロータ44を回転させることで、ロータ44に形成された貫通孔44aが第1ノズル41aへの水の供給路41bに接続した状態と、貫通孔44aが供給路41bに接続しない状態とを切り換えて、第1ノズル41aからの水の噴射のオン・オフを切り替える場合について説明したが、これには限定されない。第1ノズル41aからの水の噴射のオン・オフの切り替え機構はこれに限定されるものではない。
また、上述の実施形態においては、直進方向の推力を得るための第2ノズル42aによる水の噴射方向とは異なる方向に水を噴射する第1ノズル41aからの水の噴射態様を変更することにより、管内挿入装置1の進行方向を変更している。しかし、管内挿入装置1の進行方向を変更するためにノズルからの水の噴射態様を変更する方法は、他の方法でもよい。例えば、複数のノズルからの単位時間当たりの水の噴射量を変更することによって管内挿入装置1の進行方向を変更してもよい。具体的には、図8(a)に示す2つの第2ノズル42aのうち、図中右側の第2ノズル42aからの水の噴射量を、図中の左側の第2ノズル42aからの水の噴射量より大きくすれば、図8(a)において左側に進行方向を変更することが可能である。ノズルからの水の噴射量を個々に変更する手段としては、例えば、各ノズルへの水の供給流路に設けられた流量調整バルブとこれを個別に制御する手段とが採用されてもよい。
さらに、上述の実施形態においては、湾曲部品13よりも直進方向の前方側に配置されており、且つ、第1ばね19のばね定数よりも大きなばね定数を有する第2ばね32と、第2ばね32の直進方向の前方側の端部に接続されており、且つ、ワイヤー18の両端部が固定されたシーソー板31と、を備えており、第2ばね32及びシーソー板31が、湾曲部品13における直進方向の前方側の端部に取り付けられた箱状の支持部材20の内部に配置されている場合について説明した。しかしながら、第2ばね32及びシーソー板31は、支持部材20の外に配置されていてもよい。また、第2ばね32及びシーソー板31は備えられておらず、ワイヤー18の両端部は支持部材20に固定されていてもよい。
さらに、上述の実施形態においては、モーター11aの駆動力をプーリー15に伝達するベベルギア61と、ベベルギア61と一体となっているリミッタプレート63と、プーリー15とベベルギア61との間、及び、プーリー15とリミッタプレート63との間に配置されたフッ素樹脂製の樹脂シート68a、68b及び樹脂ワッシャ69と、プーリー15に対してべベルギア61を押し付ける皿ばね66と、を備えている場合について説明したが、樹脂シート68a、68b及び樹脂ワッシャ69の材質はフッ素樹脂に限定されるものではない。すなわち、べベルギア61及びリミッタプレート63に対してプーリー15が滑り始めるときのプーリー15の負荷を一定の値に制御しやすくする摩擦板としての機能を果たすのであれば、樹脂シート68a、68b及び樹脂ワッシャ69は、例えば磨き上げられた金属や炭素繊維などで作製されたものであってもよい。また、樹脂シート68a及び樹脂ワッシャ69はなくてもよい。
また、上述の実施形態においては、管内挿入装置1は、配管内の洗浄及び調査を行うことができる場合について説明した。しかしながら、本発明は、配管内の洗浄及び調査のいずれか一方のみに用いるものであってもよい。よって、カメラ51などの調査用の機器は備えていなくてもよい。
1 管内挿入装置
10 首振機構部
11a モーター
13 湾曲部品
14 基部
15 プーリー
18 ワイヤー
19 第1ばね
20 支持部材(箱部材)
31 シーソー板
32 第2ばね
41a 第1ノズル
41b 供給路
42a 第2ノズル
44 ロータ(弁、回転弁)
44a 貫通孔(接続流路)
51 カメラ
61 ベベルギア(ギア)
66 皿ばね(付勢手段)
68a 樹脂シート(摩擦板)
69 樹脂ワッシャ(摩擦板)
L2 中心軸

Claims (6)

  1. 配管内に挿入される管内挿入装置であって、
    基部を支点として前記基部よりも前記配管内での直進方向の前方側の部分が首振り可能な首振機構部と、
    前記首振機構部よりも前記直進方向の後方側に配置されており、前記直進方向の後方側に流体を噴射するノズルを含む、流体を噴射する1又は複数のノズルを有し、前記1又は複数のノズルからの流体の噴射態様が変更可能な流体噴射部と、
    流体供給源から供給された流体が流入する流入路と、
    前記流入路からの流体を前記ノズルに供給する供給路と、
    前記供給路を封鎖する状態と開放する状態とを取り得る弁と、を備えており、
    前記1又は複数のノズルが、
    前記直進方向に沿う中心軸を中心とする周方向に関して複数の位置にそれぞれ配置された、流体を噴射可能な複数の第1ノズルと、
    複数の前記第1ノズルによるいずれの流体の噴射方向よりも前記直進方向の後方に向く方向に流体を噴射可能な第2ノズルと、を含んでおり、
    前記流入路が、前記第1ノズルに流体を供給する前記供給路の内側に形成されており、
    前記弁は、前記流入路の外側且つ前記第1ノズルに流体を供給する前記供給路の内側に配置された回転弁であって、接続流路が形成されており、且つ、回転することで、複数の前記第1ノズルに流体を供給する複数の前記供給路に前記接続流路が接続した状態と、前記第1ノズルに流体を供給する前記供給路に前記接続流路が接続しない状態とを取り得る回転弁であり、
    前記首振機構部が首振りした状態で前記直進方向の前方側の端部が前記配管内の壁面に接しつつ前記流体噴射部が流体を噴射すること、及び、前記流体噴射部が前記第1ノズルにおける前記噴射態様を変更しつつ流体を噴射することの両方により、進行方向を変更しつつ前進することを特徴とする管内挿入装置。
  2. 前記1又は複数のノズルの少なくともいずれかは、前記直進方向と直交する方向に流体を噴射可能であることを特徴とする請求項に記載の管内挿入装置。
  3. 配管内に挿入される管内挿入装置であって、
    モーターと、配管内での直進方向に対して湾曲可能な構造を有する湾曲部品と、前記湾曲部品よりも前記直進方向の後方側に配置されており、且つ、前記モーターにより回転可能なプーリーと、前記プーリーに巻き掛けられており、且つ、前記湾曲部品の内部を通って前記湾曲部品よりも前記直進方向の前方側に両端が引き出されたワイヤーと、前記湾曲部品の内部に配置された第1ばねとを有し、基部を支点として前記基部よりも前記直進方向の前方側の部分が首振り可能な首振機構部と、
    前記湾曲部品よりも前記直進方向の前方側に配置されており、且つ、前記第1ばねのばね定数よりも大きなばね定数を有する第2ばねと、
    前記第2ばねの前記直進方向の前方側の端部に接続されており、且つ、前記ワイヤーの両端又はその付近が固定されたシーソー板と、
    前記首振機構部よりも前記直進方向の後方側に配置されており、前記直進方向の後方側に流体を噴射するノズルを含む、流体を噴射する1又は複数のノズルを有し、前記1又は複数のノズルからの流体の噴射態様が変更可能な流体噴射部と、備えており、
    前記首振機構部が首振りした状態で前記直進方向の前方側の端部が前記配管内の壁面に接しつつ前記流体噴射部が流体を噴射すること、及び、前記流体噴射部が前記噴射態様を変更しつつ流体を噴射することの両方により、進行方向を変更しつつ前進することを特徴とする管内挿入装置。
  4. 前記湾曲部品における前記直進方向の前方側の端部に取り付けられた箱部材をさらに備えており、
    前記第2ばね及び前記シーソー板は、前記箱部材の内部に配置されていることを特徴とする請求項に記載の管内挿入装置。
  5. 配管内に挿入される管内挿入装置であって、
    モーターと、配管内での直進方向に対して湾曲可能な構造を有する湾曲部品と、前記湾曲部品よりも前記直進方向の後方側に配置されており、且つ、前記モーターにより回転可能なプーリーと、前記プーリーに巻き掛けられており、且つ、前記湾曲部品の内部を通って前記湾曲部品よりも前記直進方向の前方側に両端が引き出されたワイヤーと、前記湾曲部品の内部に配置された第1ばねとを有し、基部を支点として前記基部よりも前記直進方向の前方側の部分が首振り可能な首振機構部と、
    前記モーターの駆動力を前記プーリーに伝達するギアと、
    前記プーリーと前記ギアとの間に配置され、前記プーリー及び前記ギアの両方と接触した摩擦板と、
    前記プーリーに対して前記ギアを押し付ける付勢手段と、
    前記首振機構部よりも前記直進方向の後方側に配置されており、前記直進方向の後方側に流体を噴射するノズルを含む、流体を噴射する1又は複数のノズルを有し、前記1又は複数のノズルからの流体の噴射態様が変更可能な流体噴射部と、を備えており、
    前記首振機構部が首振りした状態で前記直進方向の前方側の端部が前記配管内の壁面に接しつつ前記流体噴射部が流体を噴射すること、及び、前記流体噴射部が前記噴射態様を変更しつつ流体を噴射することの両方により、進行方向を変更しつつ前進することを特徴とする管内挿入装置。
  6. 前記直進方向に関する先端部に設けられたカメラをさらに備えていることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の管内挿入装置。
JP2018087117A 2018-04-27 2018-04-27 管内挿入装置 Active JP6438617B1 (ja)

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