JP6437567B2 - 咬合スプリント装置 - Google Patents

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Description

本発明は、咬合スプリント装置に関するものであり、具体的には、請求項1の前提部分に記載のような上顎側の成形スプリントと下顎側の成形スプリントとを備えた、睡眠時無呼吸症候群治療用の咬合スプリント装置に関する。
最新の技術として、特に睡眠時無呼吸症候群の治療用に、様々な形態の咬合スプリント装置が知られている。これらの装置は、全般的に、下顎に対する上顎の相対位置に影響を及ぼすことにより、下顎だけでなく、舌や軟口蓋が、熟睡中に奥に落ち込んだ状態とならないように適度に規制して、気道を開いた状態に維持する効果を得るものである。
このような目的に特に有用な公知例が、特許文献1に開示されている。この公知例は、上顎側の歯列に設けられる上顎側の成形スプリントと、下顎側の歯列に設けられる下顎側の成形スプリントとを備える。これら2つの成形スプリントのそれぞれは、両者の相対位置を規定することが可能な位置決め手段を有している。これら2つの成形スプリントは、互いに固定されてはおらず、使用者は、これらの成形スプリントを装着している間に、最大限自由に下顎を動かすことができるようになっている。これら成形スプリントの互いに対向する接触面が当接すると、それぞれの位置決め手段により、上顎側の成形スプリントに対する下顎側の成形スプリントの所望の位置決めが行われる。
このような目的のため、上顎側の成形スプリントは、左右の臼歯領域に、案内面を外方に向けると共に、位置決め面を前方に向けるようにした位置決め手段を一体的に有する。これに対し、下顎側の成形スプリントは、対応する位置に、ひれ状の位置決め手段を有しており、この位置決め手段は、下顎側の成形スプリントの接触面上に配置される。上述した公知例が、それ以外の一般的な睡眠時無呼吸症候群治療用の咬合スプリント装置と比較して有する独特の特徴は、下顎側の位置決め手段が交換可能な点である。この下顎側の成形スプリントでは、接触面から突出する位置決めピンが、左右の臼歯領域に固定されている。交換式位置決め手段は、この位置決めピンに着脱可能に取り付けられる。
このような有用な公知例により、位置決め手段の迅速且つ容易な交換が可能となり、このような交換によって、上顎側成形スプリントに対する下顎側成形スプリントの位置を、前後方向(X方向)で変更することが可能となる。
国際公開第2013/143511号
公知例も、有用な咬合スプリント装置を提供するものであって、快適な装着性をもたらし、睡眠時無呼吸症候群の治療に効果的なものではあるが、特に、位置決めピンと、これに対応して交換式位置決め手段に設けられる位置決め凹部との結合には、取り付けられた交換式位置決め手段の安定した保持の信頼性について問題があることが判った。公知例の場合は、交換式位置決め手段が、下顎側の成形スプリントの位置決めピンに十分に固定されず、使用中に意に反してに脱落してしまうという問題が生じることがあった。また、これとは逆のケースとして、位置決めピンと位置決め凹部との間に設定された摩擦力が過剰に大きな値となってしまうことで、交換式位置決め手段の取り外しが著しく困難になる場合があった。
従って、本発明は、公知例の改善を目的とし、特に位置決め手段の固定に関しての改善を目的とするものである。
このような目的は、請求項1に記載の発明に係る態様によって達成される。
また、有用な態様は従属請求項の主題として示される。
咬合スプリント装置は、特に睡眠時無呼吸症候群の治療に用いられる。本発明による咬合スプリント装置の態様は、主として睡眠時無呼吸症候群の治療用に提供されるものであるが、別の用途で咬合スプリント装置を使用するための本発明の具現化を妨げるものではない。即ち、本発明による咬合スプリント装置は、歯の矯正治療用として提供したり、夜間に生じる歯ぎしりの防止用の咬合スプリントなどとして提供したりすることも可能である。
基本的な構成として、咬合スプリント装置は、上顎側の歯列に装着可能な上顎側の成形スプリントと、下顎側の歯列に装着可能な下顎側の成形スプリントとを備える。使用目的に応じ、上顎側の成形スプリントを下顎側の成形スプリントに押し付けることができるようになっている。このため、上顎側の成形スプリント及び下顎側の成形スプリントは、互いに対向する接触面を有し、これらの接触面は、実質的に咬合平面において、互いに押し付け合うようになることが可能である。特に好ましい態様として、これら接触面は平坦で水平に形成されており、口を閉じたときに、上下の歯列の間にわずかな高さの差が生じると共に、接触面の平面における両成形スプリントの相対位置を変更できるようになっている。
上顎側の成形スプリントと下顎側の成形スプリントとの相対位置を調整するため、上顎側の成形スプリントは上顎側の位置決め手段を少なくとも1つ備え、下顎側の成形スプリントは下顎側の位置決め手段を少なくとも1つ備える。それぞれの成形スプリントに設けられる位置決め手段の形式、構造、及び配置自体は重要なことではない。少なくとも、上顎側の成形スプリントと下顎側の成形スプリントとの相対位置の調整には、上顎側の位置決め手段と下顎側の位置決め手段とが密接する必要があり、それにより、上顎側の成形スプリントと下顎側の成形スプリントとの相対位置が、前後方向及び横方向の少なくとも一方で規定可能となる。
この点に関し、例えば、歯列に装着する前に、口腔の外で上顎側の成形スプリントと下顎側の成形スプリントとを接合することにより、上顎側の位置決め手段と下顎側の位置決め手段とが密接するのか、或いは歯列に装着した上顎側の成形スプリントと下顎側の成形スプリントとが、口を閉じることによって互いに接するようになったときに限り、上顎側の位置決め手段と下顎側の位置決め手段とが密接するのかは、そもそも重要なことではない。少なくとも、上下の歯を閉じたときに、上顎側の成形スプリントと下顎側の成形スプリントとが互いに押し付け合う状態においては、上顎側の位置決め手段と下顎側の位置決め手段との密接状態が得られ、上顎側の成形スプリントと下顎側の成形スプリントとの相対位置が規定される。この相対位置には、前後方向、即ち患者から見て前後方向における相対位置と、横方向における相対位置とのいずれか一方、または両方が含まれる。また、この点に関し、本発明の態様において、僅かな遊びを設けるか否かは、そもそも重要なことではない。
説明で用いる方向に関し、前後方向は、患者から見て前後に延びる線に沿った方向であり、上下方向は咬合平面にほぼ直交する向きであり、横方向は上下方向に直交すると共に前後方向に直交する方向、即ち、患者から見て、左右に延びる線に沿った方向である。
一般的に、位置決め手段は、成形スプリントの左右の臼歯領域で、それぞれの成形スプリントに設けられるものである。これは、成形スプリント毎に少なくとも2つの位置決め手段がなければならないことを意味する。このような配置は、位置決め手段に必要となる構造的スペース、即ちそれぞれの臼歯領域に必要なスペースが、これら成形スプリントを装着する患者をなんら害することなく確保可能である点で、特に有利である。この点に関して、位置決め手段を歯列の外側に配置すると、より一層有利である(但し、必須ではない)。これは、位置決め手段が、歯とほおとの間となるほお領域に位置することを意味する。
前後方向における成形スプリントの相対位置を変更可能とする基本的な態様は、上顎側の成形スプリント及び下顎側の成形スプリントのうちの一方の成形スプリントが、接触面から突出する少なくとも2つの位置決めピンを備えるという特徴を有する。上顎側の成形スプリント及び下顎側の成形スプリントのいずれが位置決めピンを備えているかは、重要ではないが、位置決めピンが下顎側の成形スプリントに配置されていると有利である。位置決めピンは、左右の臼歯領域にそれぞれ設けられて成形スプリントに固定される。位置決めピンは、接触面の上方に向け、ほぼ上下方向に延設される。
咬合スプリント装置は、それぞれの位置決めピンと相補関係にある位置決め凹部を有した交換可能な交換式位置決め手段を更に備える。左右に設けた位置決めピンに対応し、左右にそれぞれ少なくとも1つずつの交換式位置決め手段が必要となる。公知例によれば、交換式位置決め手段は、成形スプリントに設けられた位置決めピンに取り付けることができるように構成される。この場合、交換式位置決め手段は、組み付けられた成形スプリントの接触面に押し付けられることになる。下顎側の成形スプリントと上顎側の成形スプリントとの相対位置の変更を可能とするため、位置決めピンに取り付けられた交換式位置決め手段は、異なる形状を有したもう1つの交換式位置決め手段と交換可能となっている。このことは、位置決めピンに取り付けようとする交換式位置決め手段のそれぞれが、上顎側の成形スプリントと下顎側の成形スプリントとの相対位置を、それぞれ別個に規定することができることを意味する。
単純で有利な態様として、接触面は、咬合平面が交換式位置決め手段のための接触面となるように、完全に水平に形成される。但し、これは必須の態様ではない。上下方向に対して傾斜させた位置決めピンに対応して、交換式位置決め手段が接する領域を、水平な領域からわずかに傾斜させ、例えば、交換式位置決め手段の領域の接触面が、それ以外の領域の接触面に対して部分的に傾斜の違いを有するようにすることも可能である。これは、上下方向に対する位置決めピンの角度偏差に対応し、交換式位置決め手段の領域の接触面が、横方向に対して傾斜して形成されることを意味する。
位置決めピンに取り付けられる交換式位置決め手段を選択可能とした場合、基本的には交換可能であるものの、交換することが可能な別の位置決め手段がなく、1つの位置決めピンに対して交換式位置決め手段が1つしか存在しないようなことが起こりうる。
本発明によれば、位置決めピンが係合突起を有すると共に、位置決め凹部が係合凹部を有し、この係合突起が係合凹部に係止することにより、交換式位置決め手段が成形スプリントに固定されるようにすることで、従来の公知例を著しく改善する。
位置決めピンを有する成形スプリントと、位置決め凹部を有する位置決め手段との結合に係止機構を用いることにより、交換式位置決め手段の確実な取り付けがなされる。これにより、交換式位置決め手段の取り外しは、従来の公知例に比べ、手のかかるものとなるが、位置決めピンと位置決め凹部との適合性に関する従来の問題は最大限解消される。ここで、係止機構の採用により、成形スプリントにおける位置決め手段の保持力が、この係止機構の構成によって実質的に定まることから、この保持力を調整した状態が得られる。位置決めピンは、厳しい許容誤差の範囲内で、精密に製造することが可能である。また、位置決め凹部についても、摩擦力による結合を確実に行うために従来の厳しい許容誤差が位置決め凹部に適用されるような交換式位置決め手段の場合に比べ、係合凹部の領域の許容誤差を管理された範囲内として、より一層容易に形成可能であることが判った。この点に関し、本発明で必要となることは、係合突起と接する部分における係合凹部の厳密な許容誤差だけである。
係合突起を有した位置決めピンを具現化する場合、特に経済的理由から、一体部材として形成されるのが好ましい。また、製造には金属シートを用いるのが好ましく、レーザを用いた加工によって工作されるのが好ましい。これにより、高い精度を有した位置決めピンを製造することが可能となり、特に成形スプリントで使用するための、小さな寸法の位置決めピンを対象とすることができる。また、金属シートがばね鋼からなる場合、位置決めピンによる係止機能が効果的に得られると共に、長期間にわたって係止力を喪失することなく使用可能な状態を確保することができる。
位置決めピンを形成し、成形スプリントに取り付ける場合に、公知例によれば、位置決めピンが、成形スプリント内に埋め込まれる基部と、接触面から突出する硬質の固定部とを有しているのが好ましい。これに加え、弾性変形可能な連結部を固定部に結合し、この連結部の自由端に係合突起を設けると、係止機能を得る上で特に効果的である。即ち、この係止機能は、交換式位置決め手段を成形スプリントに組み付けるときに連結部の弾性変形が生じ、その後、連結部の変形が部分的または完全に元に戻る際に、係合突起が係合凹部内に係止可能とすることで得られる。
金属シートを用い、特に金属シートがばね鋼からなる場合、弾性のある連結部を形成することで、特に信頼性のある係止機能を得ることが可能となる。
一方、交換式位置決め手段には、弾性変形可能な部分が不要であるが、係合凹部を含む位置決め凹部に、弾性変形しない構成を選定することができる。
但し、位置決めピンを硬質に形成し、全体的に変形しないようにして、位置決め凹部に位置決めピンを押し込んで交換式位置決め手段を成形スプリントに組み付ける際に、係合突起が変形して引っ込むことがないようにすることも考えられる。しかし、この場合は、係止機能を得るために、交換式位置決め手段が変形可能で、位置決め凹部の領域における位置決め手段の一時的な変形の後に、係合突起が係合凹部内に係止できるようにする必要がある。但し、このような態様は、交換式位置決め手段の取り外しが極めて稀もしくは一度きりであるか、または交換式位置決め手段が使い捨ての部材として構成されて同様の交換式位置決め手段と頻繁に交換されるような場合に限って有用なものとなる。
更に、このような本発明の態様に代えて、位置決めピンが係合凹部を有し、交換式位置決め手段が係合突起を有するような係止機構によって、位置決めピンに交換式位置決め手段を取り付けることも可能である。特に位置決めピンが金属シートから形成される場合、係合凹部は、側部、即ち中間部分を窪ませることにより容易に形成することができる。一方、交換式位置決め手段には、位置決め凹部内に突設された係合突起が必要となる。このような係合突起も、例えば、型に形成した穴を用い、プラスチックの射出成形で製造される交換式位置決め手段に容易に形成することができる。この場合、前述の態様と同様に、交換式位置決め手段を成形スプリントに結合する際、位置決め凹部内で突出する係合突起により、交換式位置決め手段の弾性変形が生じるように考慮する必要がある。
弾性変形可能な連結部を形成するため、第1の変形態様として、接触面のすぐ上の位置で硬質の固定部に連結部を結合してもよい。これに対応し、係合突起が、接触面から離間した位置決めピンの端部側に位置する。但し、交換式位置決め手段を組み付ける際、この変形態様では、連結部を変形させながら、係合突起を位置決め凹部内に深く挿入する必要があり、組み付け作業が複雑化する。
一方、弾性変形可能な連結部が、接触面から離間した側にある硬質の固定部の端部に結合している場合は、特に有利である。この場合、弾性変形可能な連結部は、基本的に位置決めピンの自由端を起点とすることになる。そして、この連結部は、固定部に沿って、接触面の方に向かう方向に延設される。このような有利な態様により、係合突起が接触面に近接した位置となり、位置決め凹部に位置決めピンを結合する際に、係合突起が係合凹部内に入り込めるようになるまでの、連結部を変形させた状態での係合突起の移動距離がわずかですむため、交換式位置決め手段の組付けが容易となる。
位置決め凹部内に挿入していくときの係合突起の接合部分を十分大きくすると共に、変形に要する力を最小限として、連結部の弾性変形をより良好なものとするためには、連結部ができるだけ長く形成されているのが好ましい。このとき、弾性変形可能な連結部は、起点の部分が、175°±10°の角度範囲の部分円状の輪を形成して延設されることにより、硬質の固定部に隣接した状態にあるのが好ましい。特に、連結部は、起点の部分が、175°±5°の角度範囲の部分円状の輪を形成して延設された後、固定部にほぼ平行となるような形状であるのが好ましい。このようにすることで、位置決めピンの長さを大幅に増大させることなく、弾性変形可能な連結部の長さを効果的に延長することが可能となる。
更に、係合突起が係止状態にないときは、固定部と連結部との間の空隙が、固定部の端部を起点として拡大していくようにするのが好ましい。起点の部分が部分円状の輪を形成して延設される連結部を有した態様の場合、空隙は、この輪の部分を起点として連結部の端部まで延びる。連結部と固定部との間の空隙のこのような拡大により、交換式位置決め手段を成形スプリントに組み付ける際の、固定部に向かうような連結部の弾性変形が確実に得られる。
係止機能を考慮して、弾性変形可能な連結部を固定部に沿って延設する構成により、係合突起が係止状態にないときには、連結部が固定部に結合している点を起点として、位置決めピンが幅を増大させていく形状となる。これは、好ましい態様として、位置決めピンが、自由端を起点とし、接触面に向けて幅が増大していくことを意味する。一方、交換式位置決め手段が成形スプリントに組み付けられた状態では、弾性変形する部分が、変形のない状態から弾性変形し、力が加わえられた状態で係合突起が係合凹部内に保持され、固定部の前縁部と連結部の後縁部とが、実質的に互いに平行になるのが好ましい。従って、位置決めピンと相補関係にある位置決め凹部は、基本的に接触面を起点としてまっすぐ延びる窪みとなる。この場合、位置決め凹部を形成するための加工に必要な抜き勾配を考慮し、例えば、1°〜2°程度のわずかな角度偏差は問題とならない。
位置決め凹部(係合凹部を除き)と、係止状態にある位置決めピンとをまっすぐな形状とすることにより、成形スプリントに対する交換式位置決め手段の確実な固定を容易に行うことが可能となる。
これに代わる態様では、弾性変形可能な連結部が、固定部の端部を起点として屈曲して形成されるのではなく、固定部の端部から直ちに接触面に向かう方向に延設される。この場合、係合突起が係止状態にないときに、連結部は、固定部の端部を起点として、固定部から横方向に徐々に隆起していく。これは、連結部が、横方向に弾性的に変形することを意味するが、その場合に、どちらの側に変形するかは重要なことではない。固定部の安定性、及び位置決めピンによる交換式位置決め手段の位置決め機能は、連結部が位置決めピンの中央部分に配置される場合、即ち、連結部の両側方に固定部がある場合に、効果的に確保することができる。これにより、連結部の形状や変形に関わらず、固定部の形状で、交換式位置決め手段の位置決めに必要な位置決め凹部が定まる。
全般に、左右の交換式位置決め手段を同一の部材として構成することは、人間工学的な理由、即ち快適な装着性を最大限確保する上で、不可能であると考えられている。しかしながら、位置決めピンの位置を考慮することにより、この点に関する解決策を得ることが可能であって、2つの異なる位置決めの変形態様が考えられる。
第1の解決策では、同一の部材として構成された交換式位置決め手段が、左右いずれの側でも同じ向きで使用される。この場合、位置決め凹部を通る中心平面が、交換式位置決め手段の領域の接触面に対して垂直である必要があり、これに対応した位置決めピンの形状及び位置、並びに接触面の形状及び位置が必要となり、これらは咬合スプリント装置の中央平面に対して左右対称でなければならない。一方、交換式位置決め手段の側方外方を向く2つの外面は、交換式位置決め手段の中心平面に対して左右対称の形状として、どちらの側に交換式位置決め手段を用いても、横方向における上下の成形スプリント同士の相対位置についての位置決め機能が確保されるようにしなければならない。このために可能且つ必要な係合突起及び係合凹部の形状及び配置は明らかである。
第2の解決策では、同一の部材として構成された交換式位置決め手段が、中心軸線周りに回転対称となっている。この交換式位置決め手段は、一方に対して他方を180°だけ回転させた状態で左右に適用される。この場合、前後方向での成形スプリント同士の相対位置を規定する上で、交換式位置決め手段の後側の位置決め面に対し、前側の位置決め面が回転対称性を有するようになっている必要がある。また、交換式位置決め手段を互いに180°回転させた状態での配置を行うため、位置決めピンが上下方向に向いている必要があり、咬合装置の中央平面に対して、対称的な角度のずれがあったとしても、横方向にのみ傾斜し、前後方向に傾斜してはならない。これは、位置決めピンが、上下方向に向いているか、或いは、横方向には、左右で同じ角度だけ上下方向から傾斜していることを意味する。この場合の、可能且つ必要な係合突起及び係合凹部の形状及び配置も明らかである。
公知例と同様に、交換式位置決め手段を位置決めピンから手で取り外すことも可能であるが、このような目的のための取り外し工具があると、特に有利であるということが判った。このような取り外し工具は、交換式位置決め手段に設けられた取り外し凹部内に挿入可能な取り外しピンを有している。交換式位置決め手段の取り外し凹部内に取り外しピンを挿入することにより、この取り外し工具を用いて、交換式位置決め手段を引き抜くか押し外すことが可能となる。2本の指で交換式位置決め手段をつまむ一般的な取り外し方法では、取り外しのために、指で大きな力を加えて掴む必要があるが、そのような取り外し作業が不要となる。作業を容易にするために、取り外し凹部が貫通孔により形成され、交換式位置決め手段の両側から取り外しピンを挿入可能であると、特に便利である。但し、貫通孔による取り外し凹部の本質的な利点は、除去が難しい汚れの堆積を防止できる点にある。
取り外し凹部を設ける場合、取り外し凹部が位置決め凹部に対して横方向に横切るように形成されると一層有利である。位置決め凹部に直に取り外し凹部を設けることにより、取り外しピンを挿入するだけで、係合凹部の係合突起への係止を解除することが可能となる。即ち、取り外し凹部への取り外しピンの挿入により、位置決めピンの連結部の変形が生じることになる。
この場合、取り外し凹部が、係合凹部の領域で位置決め凹部と重なり合っていると、特に有利である。また、係合凹部が、取り外し凹部の一部として形成されていると、特に有利である。挿入された取り外しピンは、係合突起を直接押圧する状態となって、わずかな力でも、係合凹部に対する係合突起の係止を解除することが可能となり、成形スプリントからの交換式位置決め手段の容易な取り外しが可能となる。
連結部を弾性変形させるための取り外し凹部への取り外しピンの挿入は、取り外しピンが、自由端に向けて先細りとなるテーパ形状を有し、傾斜した面に沿って取り外しピンを押し込んでいくことにより、連結部の弾性変形が生じるようにすると、より一層容易なものとなる。
取り外し工具を用いた交換式位置決め手段の取り外しは、取り外し工具を回動させるように用いて、交換式位置決め手段を取り外すことができると、より一層改善されたものとなる。挿入した取り外しピンの中心軸周りに取り外し工具を回動させると、取り外し工具の摺動面が、成形スプリントの接触面を押圧するようになる。取り外しピンの中心軸周りに取り外し工具を回動させると、摺動面が接触面に摺動し、交換式位置決め手段が押されて位置決めピンから外れる。
前述した公知例及び本発明の本態様では、交換式位置決め手段を用い、上顎用の成形スプリントに対する下顎用の成形スプリントの適切な位置決めを迅速に行うことが可能となるが、別の調整、特に前後方向での調整も可能であれば、より有利である。このような目的のため、他方(位置決めピンがない方)の成形スプリントに、前後方向に調整可能な調整式位置決め手段が設けられる。この調整式位置決め手段は、交換式位置決め手段と同様に、左右にそれぞれ設けられ、上下の成形スプリントの前後方向における相対位置に影響を及ぼす。即ち、この調整式位置決め手段は、咬合装置の初期状態として、成形スプリントに固定的には形成されておらず、調整可能な状態にある。この場合、調整は、組み付けられた成形スプリントに対し、実質的に前後方向での位置の調整に限定される。調整のため、調整式位置決め手段と、組み付けられた成形スプリントとの間に、適切な調整を可能とする調整ネジが設けられる。
この場合、取り外し工具が、調整ネジを調整するための付加的な調整ピンを備えていると一層有利である。これにより、交換式位置決め手段を取り外すための取り外し工具は、調整式位置決め手段の調整にも使用することが可能となる。従って、例えば、前後方向における成形スプリント同士の相対位置の変更は、交換式位置決め手段の交換によってミリメートル単位で行うことが可能である一方、1ミリメートル以内の範囲での調整は、調整式位置決め手段の調整によって行うことが可能となる。
公知例及び本発明の態様のいずれにおいても、交換式位置決め手段を一旦位置決めピンに取り付ければ、間違いはすぐに判るものであるが、交換式位置決め手段の使用は、左側用の成形スプリントと右側用の成形スプリントとで取り違える問題が生じる可能性のあるものとなる。従って、交換式位置決め手段が、左側と右側とのいずれの位置決めピンに取り付けるべきかについてのヒントが使用者にもたらされると有利である。この場合、2つの異なる表示が有用であることが判った。
第1の態様として、左側の交換式位置決め手段と右側の交換式位置決め手段とは、符号「L」及び「R」を用いて明確に示されるような、互いに異なった記号を有するのが好ましい。これにより、交換式位置決め手段の使用者は、それぞれの交換式位置決め手段を組み付けるべき成形スプリントの側を直ちに認識することができる。
成形スプリントを手に持っているときのあらゆる懸念を排除するため、左右の位置決めピンにも互いに異なる記号を設けるのが好ましく、成形スプリントは、少なくとも位置決めピンの領域が透光性を有しているのが好ましい。そして、成形スプリントに埋め込まれた位置決めピンの基部に、このような記号を設ければ、この記号を直に視認することができ、組み付けるべき交換式位置決め手段との組み合わせることが可能となる。符号として「L」及び「R」を用い、位置決めピンと交換式位置決め手段とに合致する符号を設けるようにするのが一層好ましいことは明らかである。
調整式位置決め手段のそれぞれに、対応する記号を設けることも、概ね同じように有用なことであるが、この場合、交換式位置決め手段の組み付けの際に、上下の成形スプリントが、互いに近接した状態で正しい位置に保持される必要があることを考慮しなければならない。
また、例えば取り付けようとする交換式位置決め手段の下方となる位置で、成形スプリントに直に記号を設けることも可能である。但し、この場合には、用具の製造及び成形スプリントの成形に、付加的なコストが生じる可能性があることを考慮する必要がある。
交換式位置決め手段の適切な機能により、前後方向での、上顎側の成形スプリントに対する下顎側の成形スプリントの位置の変更が可能となる。このような目的のため、様々な交換式位置決め手段が設けられるが、これら交換式位置決め手段は、それぞれが異なる位置に位置決め凹部を有している。交換式位置決め手段の取り違えを避けるため、交換式位置決め手段に記号を設け、同様の位置に位置決め凹部を有して対をなす左右の交換式位置決め手段が同じ記号を有する一方、異なる位置に位置決め凹部を有する左側の交換式位置決め手段のそれぞれ、及び異なる位置に位置決め凹部を有する右側の交換式位置決め手段のそれぞれは、互いに異なる記号を有するようにすると一層有利である。簡単な方法として、記号に番号を用いてもよい。即ち、例えば番号1を、交換式位置決め手段で得られる第1の位置を示すものとし、番号2を、交換して使用可能な交換式位置決め手段で得られる第2の位置を示すものとし、以下同様にすることも可能である。
記号を用いる代わり、または記号に加え、色表示を用いると、交換式位置決め手段の組み合わせの表示に有利である。このような目的のため、左側の交換式位置決め手段と右側の交換式位置決め手段とが、少なくとも部分的に、異なる色で形成されるようにするのが好ましい。
この場合、更に、左側の調整式位置決め手段と右側の調整式位置決め手段とが、少なくとも部分的に、交換式位置決め手段に対応した色を有するのが好ましい。これにより、咬合スプリント装置の使用者は、組み付ける交換式位置決め手段を選択する際、それぞれの交換式位置決め手段が、左右のどちらの側に組み付けれるものであるかをすぐに見分けることができる。
部分的に色付けを行う場合、調整式位置決め手段の外面と、組み付けられる交換式位置決め手段の外面とが同じ色を有するようにして、交換式位置決め手段を組み付けたとき、互いに隣り合う交換式位置決め手段の色と調整式位置決め手段の色とが一致するようにすると特に有利である。
対をなさない左側の交換式位置決め手段と右側の交換式位置決め手段とを識別するのではなく、位置決めピンの位置が整合する左側の交換式位置決め手段と右側の交換式位置決め手段とを識別するためには、対をなす交換式位置決め手段が、合致する色を部分的に有する一方、対をなさない交換式位置決め手段は、互いに異なる色を有するようにすると一層有利である。これにより、交換式位置決め手段を組み付けた後、右側の交換式位置決め手段の内側の面にある色と、左側の交換式位置決め手段の内側の面にある色とが一致すれば、正しい組み合わせであると認識され、色が一致しなければ、間違っていると認識される。
本発明に係る態様の更なる有用な特徴については、背景技術に示した特許文献1を参照することにより明らかであって、当該特許文献1に示される有用な態様は、制限されることなく本発明にも適用可能である。
本発明に係る咬合スプリント装置の典型的な実施形態を示す斜視図である。 咬合スプリント装置の側面図である。 咬合スプリント装置の断面図である。 図1の実施形態における上顎用の成形スプリントを示す斜視図である。 上顎用の成形スプリントの側面図である。 図1の実施形態における下顎用の成形スプリントを、交換式位置決め手段と共に示す斜視図である。 下顎用の成形スプリントの側面図である。 下顎用の成形スプリントの位置決めピンを、交換式位置決め手段と共に示す図である。 下顎用の成形スプリントの位置決めピンを示す図である。 交換式位置決め手段の別の実施形態を示す図である。 交換式位置決め手段の取り外し、及び調整式位置決め手段の調整を行うための取り外し工具を示す斜視図である。 、下顎用の成形スプリントの別の実施形態を、交換式位置決め手段と共に示す斜視図である。 下顎用の成形スプリントの側面図である。 交換式位置決め手段と共に下顎用の成形スプリントを示す断面図である。
添付の図面には、係止機能を有した典型的な咬合スプリント装置が示されている。
図1には、典型的な咬合スプリント装置が示され、上顎側の成形スプリント02、及びその下方にある下顎側の成形スプリント12の構成を見ることができる。上顎側の成形スプリント02は、上顎側の歯列への装着のために形成された歯受容部03を備える。同様に、下顎側の成形スプリント12は、下顎側の歯列に下顎側の成形スプリント12を装着するために形成された歯受容部13(下方に隠れて位置している)を備える。上顎側の成形スプリント02は、左右の臼歯領域に位置決め手段05を備え、下顎側の成形スプリント12は、左右の臼歯領域に位置決め手段22を備える。右側の位置決め手段05r及び左側の位置決め手段05lは、上顎側の成形スプリント02に対し、調整可能であるが容易には交換できないように取り付けられている。一方、下顎側の位置決め手段22は、交換可能な右側用の交換式位置決め手段22r及び左側用の交換式位置決め手段22lとして具現化されている。交換式位置決め手段22rは、位置決めピン15rからなる取付手段に、また交換式位置決め手段22lは、位置決めピン15lからなる取付手段に、それぞれ取り付けられる。
下顎側の成形スプリント12の交換式位置決め手段22は、内側に向く案内面24を有しており、これに対応して相補的に形成された上顎側の成形スプリント02の位置決め手段は、当該成形スプリント02の外側に向く面により案内面07として形成されている。これら案内面07及び案内面24は、横方向(Y)における、上顎側の成形スプリント02と下顎側の成形スプリント12との相対的な位置決め及び案内を行う機能を有する。前後方向(X)における位置決めは、調整式位置決め手段05の位置決め面06と、これに対向する交換式位置決め手段22の位置決め面23との相互作用によって行われる。
本発明の実施形態として、位置決めピン15が例示されており、この位置決めピン15は、端部に係合突起19が配置された弾性変形可能な連結部18を備えている。係合突起19は、取り外し凹部27に形成された係合凹部26に係止するようになっており、取り外し凹部27は、横方向に延設されて交換式位置決め手段22の外面に達している。
図2は、図1に示した咬合スプリント装置01の側面図である。下顎側の成形スプリント12の接触面14に対向する上顎側の成形スプリント02の接触面04の配置を確認することができるが、これら接触面は、上下の歯を閉じたときに、実質的に咬合平面09に位置する。更に、上顎側の成形スプリント02の調整式位置決め手段05が、全体的に接触面04より上方に配置されており、これに対応する下顎側の成形スプリント12の接触面14よりも上方に、下顎側の交換式位置決め手段22が配置されていることが判る。また、位置決め面06及び位置決め面23の形状が示されており、いずれも平坦であるが、上下方向(Z)に対し、上部ほど前方に位置するように傾斜している。更に、下顎側の交換式位置決め手段22は、上顎側の調整式位置決め手段05の前方に位置している。従って、睡眠時無呼吸症候群の効果的な治療のため、上下の歯を閉じたときに下顎側の成形スプリント12と共に下顎を確実に前方に押し出すことができる。
調整式位置決め手段05の調整は、上顎側の成形スプリント02における取付位置を変更できるようにすることによって可能となっており、調整式位置決め手段05は、前後方向に位置を調整可能であって、このような調整を行うために調整ネジ08が設けられる。
図3は、咬合スプリント装置01の断面を示しており、左側には分解された状態が示され、右側には組み付けられた状態が示されている。ここでも、歯受容部03を有した上顎側の成形スプリント02と、歯受容部13を有して上顎側の成形スプリント02に対向する下顎側の成形スプリント12との配置を見ることができる。上顎側の成形スプリント02は接触面04を、また下顎側の成形スプリント12は接触面14を、それぞれ備えており、これら接触面04及び接触面14は、上下の歯を閉じたときに、咬合平面09において互いに接するようになる。横方向(Y)における相互の位置決めは、上顎側の成形スプリント02の外側に向く面によって形成される案内面07が、交換式位置決め手段22の内側に向く面によって形成される案内面24に接することによって確実に行われる。これら案内面07及び案内面24は、上下方向(Z)に対し傾斜角をもって、上部ほど外方に位置するように傾斜している。従って、上下の歯を閉じていくときに、案内面07と案内面24とは、下顎側の位置決め手段22が上顎側の成形スプリント02の接触面04にぶつかることなく、確実に互いに当接するようになる。
更に、位置決め凹部25への位置決めピン15の挿入による、下顎側の成形スプリント12への交換式位置決め手段22の装着方法が示されている。
本実施形態に関し、図4にも上顎側の成形スプリント02が示されており、治療を受ける使用者の上顎側の歯列に上顎側の成形スプリント02を装着するための歯受容部03が示されている。また、左右の臼歯領域には、位置決め面06を備えた調整式位置決め手段05r及び調整式位置決め手段05lが見えている。横方向における位置決めは、案内面7l及び案内面7rを備えた上顎側の成形スプリント02の外側に向く面による案内によって行われる。下面(隠れて位置している)には接触面04が設けられており、この接触面04は、平坦で水平に形成され、もう一方の下顎側の成形スプリント12に押し付けられるようになっている。
図5は、図4に加え、上顎側の調整式位置決め手段05において横方向(Y)及び上下方向(Z)に延設された位置決め面06と、前後方向(X)及び上下方向(Z)に延設された案内面07とを有した上顎側の成形スプリント02を示す側面図である。
図6は、図1に示した下顎側の成形スプリント12を示しており、この成形スプリント12には、歯受容部13が下部(隠れている)に設けられている。図に示された上部には接触面14が設けられ、この接触面14も平坦で水平な形状を有しており、上顎側の成形スプリント02の接触面04に押し付けられるようになっている。
本実施形態において、上顎側の成形スプリント02と下顎側の成形スプリント12との相対位置は、交換式位置決め手段22r及び交換式位置決め手段22lを用いることにより定められ、これら交換式位置決め手段22r及び交換式位置決め手段22lのそれぞれは、上顎側の位置決め手段05と相補的形状をなす案内面24及び位置決め面23を有している。また、下顎側の成形スプリント12への位置決め手段22の取り付け方法が判るように図示されており、この取り付けは、下顎側の成形スプリント12の基材内に固定された位置決めピン15l及び位置決めピン15rを用いて行われる。本実施形態では、交換式位置決め手段22がひれ状に形成され、内側を向く面が案内面24となると共に、後方を向くひれ状体の前後方向端部が位置決め面23となる。
図6に加え、図7は、下顎側の成形スプリント12を示す側面図であるが、組み付けられる交換式位置決め手段22を取り外した状態にある。位置決めピン15が見えており、この位置決めピン15は、接触面14から上方に突出しており、その基部16が、下顎側の成形スプリント12内に固定されている。
公知例とは異なり、この位置決めピン15は、接触面14の上方に突出する固定部17と、位置決めピン15の上端部分に結合する連結部18とを有する。連結部18は、部分円状の輪を形成して延設され、更に、固定部17とほぼ平行に、接触面14に向かう方向に延設されている。連結部18の自由端には、係合突起19が突設されている。
図8は、組み付けられた交換式位置決め手段22と共に位置決めピン15を示す前後方向の断面図である。位置決めピン15について更に説明を行うために図9を参照するが、図10bには、別個に交換式位置決め手段22の断面が示されている。
まず、下顎側の成形スプリント12内に固定される基部16を含めた位置決めピン15の構造を見ることができる。撓まないように硬質に形成された固定部17は、接触面14から突設され、交換式位置決め手段22を組み付けた際に、実質的に変形しない状態を維持するようになっている。弾性変形可能な連結部18は、接触面14から離間する位置にある固定部17の端部に結合されており、約175°の角度範囲の部分円状の輪を形成して延設されている。更に、弾性変形可能な連結部18は、固定部17とほぼ平行に、接触面14に向かう方向に延設されている。連結部18の自由端には、位置決め凹部25に形成された係合凹部26内に進入可能な係合突起19が突設されている。
交換式位置決め手段22を組み付けていないとき、位置決めピン15は、上部の自由端から接触面14の方に向かうに従い、徐々に幅を拡大させているが、交換式位置決め手段22を組み付けると、位置決めピン15は、固定部17の前縁部が連結部18の後縁部と実質的に平行な状態となる。連結部18の弾性変形を可能とするため、部分円状の輪の部分を起点に、連結部18の端部に向かうに従って、空隙が拡大している。従って、位置決め凹部25内に連結部18を挿入して係止を行う際に、連結部18が確実に変形する。また、図からは、位置決め凹部25が、交換式位置決め手段22の位置決め面23と実質的に平行に延設されており、実質的に一定の断面積を有していることが判る。交換式位置決め手段22における位置決め面23の傾斜に対応し、位置決め凹部25及び位置決めピン15も、上下方向(Z)に対してわずかに傾斜している。
本実施形態において、位置決め凹部25の係合凹部26は、図10a及び図10bから判るように、位置決め凹部25までの貫通孔である取り外し凹部27の一部として形成される。
図10aと図10cとを比較することで、下顎側の成形スプリント12上における、交換式位置決め手段22の前後方向(X)の位置の違いを識別することができる。この点に関し、交換式位置決め手段22r.1及び交換式位置決め手段22r.2として図示した2つの典型例では、位置決め凹部25が、位置決め面23に対してそれぞれ異なる位置にあることが示されている。
図8から図10には、更に、位置決めピン15及び交換式位置決め手段22への、対応する記号28を用いた表示の概略が示されており、本実施形態では、下顎側の成形スプリント12の右側への使用に対応して、符号「R」を用いている。また、図10a及び図10bにそれぞれ示す異なる実施形態では、異なる記号28が設けられており、一連の交換式位置決め手段22のうち、一方の交換式位置決め手段22r.1には、符号「1」が一例として用いられ、他方の交換式位置決め手段22r.2には、符号「2」が一例として用いられている。
図11には、交換式位置決め手段22の取り外し及び調整式位置決め手段05の調整を容易に行うことができるようにするための取り外し工具31が示されている。このような目的のため、取り外し工具31は、実質的に円柱状の取り外しピン33をハンドル32に有しており、この取り外しピン33は、先端に向けて先細りのテーパ形状を有する。取り外しピン33は、使用中にハンドル32で取り外し工具31を回動可能とする際の中心軸35を形成する。ハンドル32の回動により、交換式位置決め手段22が組み付けられている下顎側の成形スプリント12の接触面14に、摺動面34が接するようになる。中心軸35周りにハンドル32を回動させる際に、交換式位置決め手段22が下顎側の成形スプリント12の位置決めピン15から押し上げられて外れる。このためには、接触面14に接した状態で中心軸35周りに回動させる際に、接触面14に接する摺動面34の部分と中心軸35との間の距離が増大していく必要があることは明らかである。
図8及び図11を併せて参照すると、取り外し工具31の更に有用な機能が明らかになる。取り外し凹部27内に取り外しピン33を挿入すると、係合凹部26内に位置している係合突起19が取り外しピン33によって移動するので、係合突起19の係止が解除される。
本実施形態において、取り外し工具31は、更に調整ピン36を備えており、この調整ピン36は、調整式位置決め手段05の位置を調整するための調整ネジ08を動かすのに用いることができる。
図12には、代替の実施形態として、下顎側の成形スプリント62が示されている。前述した実施形態と同じように、この成形スプリント62は、交換式位置決め手段72を備える。但し、前述した実施形態とは異なり、交換式位置決め手段72は、回転対称に形成されており、左右の両方の側で、同様の形態で使用することができるようになっている。このため、交換式位置決め手段72は、後縁部に位置決め面73を有するだけでなく、前縁部にも位置決め面73を有する。また、本実施形態では、内側を向く面と外側を向く面とに案内面74を有している。回転対称の交換式位置決め手段72を下顎側の成形スプリント62に取り付け可能とするため、接触面64は、上顎側の成形スプリント02が接する概ね水平な接触面64aから、交換式位置決め手段72の領域においてわずかに傾斜する接触面64bを有する。水平な接触面64aに対し、傾斜した接触面64bの傾斜は、下顎側の成形スプリント62に固定された位置決めピン65の、上下方向(Z)に対する角度のずれに合致する。下顎側の成形スプリント62は、位置決めピン65においても、前述した実施形態とは相違する部分がある。
図13に示すように、位置決めピン65も、基部66と、当該基部66に結合して接触面64の上方に位置する固定部67とにより形成される。固定部67の上端部に結合している連結部68も、接触面64の方に指向されているが、本実施形態の連結部68は、位置決めピン65の中央部分に位置し、固定部67の外面から突出している。連結部68の下端部には、交換式位置決め手段72を固定するための係合突起69が設けられている。
この点に関し、図14にも、交換式位置決め手段72を含む下顎側の成形スプリント62が断面により示されており、位置決めピン65が、接触面64a、即ち咬合平面に対して直角方向からわずかに傾斜していることが判る。接触面64bも、これに対応して同様に傾斜している。接触面64bの傾斜は、回転対称の交換式位置決め手段72を任意の向きに設置できるようにして、左右どちらの側であっても、その下面が接触面64bに一様に接することができるようにするものである。本実施形態において、交換式位置決め手段72は、左右のどちらの側でも、任意の向き、即ち180°回転させることで、装着できるような特徴を有している。このような目的のため、必要な係合凹部76が、交換式位置決め手段72の中央部分に位置する位置決め凹部75の両側に設けられており、この係合凹部76は、前述した実施形態と同様に、取り外し凹部77に形成される。
01 咬合スプリント装置
02 上顎側の成形スプリント
03 歯受容部
04 接触面
05 調整式位置決め手段
06 位置決め面
07 案内面
08 調整ネジ
09 咬合平面
12,62 下顎側の成形スプリント
13,63 歯受容部
14 接触面
64a 上顎側の成形スプリント用の接触面
64b 交換式位置決め手段用の接触面
15,65 取付手段、位置決めピン
16,66 基部
17,67 固定部
18,68 連結部
19,69 係合突起
72 回転対称の交換式位置決め手段
22l 左側の交換式位置決め手段
22r 右側の交換式位置決め手段
23,73 位置決め面
24,74 案内面
25,75 位置決め凹部
26,76 係合凹部
27,77 取り外し凹部
31 取り外し工具
32 ハンドル
33 取り外しピン
34 摺動面
35 取り外しピンの中心軸
36 調整ピン
X 前後方向
Y 横方向
Z 上下方向

Claims (21)

  1. 上顎側の歯列に装着可能な上顎側の成形スプリント(02)と、
    下顎側の歯列に装着可能な下顎側の成形スプリント(12,62)とを備え、
    前記上顎側の成形スプリント(02)及び前記下顎側の成形スプリント(12,62)は、互いに押し付けあう状態とすることが可能な平坦な接触面(04,14,64a)を有して形成され、
    前記接触面(14,64b)から突出する位置決めピン(15,65)が、前記上顎側の成形スプリント(02)及び前記下顎側の成形スプリント(12,62)のうちの一方の成形スプリント(12,62)の、左右の臼歯領域のそれぞれに設けられて固定され、
    左右の交換式位置決め手段(22,72)が、それぞれ、前記位置決めピン(15,65)と相補関係にある位置決め凹部(25,75)を有して、前記一方の成形スプリント(12,62)に対し、前記接触面(14,64b)に押し付けられて着脱可能に取り付けられ、
    前記交換式位置決め手段(22,72)と、前記上顎側の成形スプリント(02)及び前記下顎側の成形スプリント(12,62)のうちの他方の成形スプリント(02)に設けられた位置決め手段(05,07)とが密接することにより、前後方向(X)及び横方向(Y)の少なくとも一方における、前記上顎側の成形スプリント(02)と前記下顎側の成形スプリント(12,62)との相対位置が規定される
    睡眠時無呼吸症候群の治療用の咬合スプリント装置(01)であって、
    前記位置決めピン(15,65)は、係合突起(19,69)を有し、
    前記位置決め凹部(25,75)は、係合凹部(26,76)を有し、
    前記係合突起(19,69)が、前記係合凹部(26,76)に係止することにより、前記一方の成形スプリント(12,62)に対する、前記交換式位置決め手段(22,72)の固定を行う
    ことを特徴とする咬合スプリント装置。
  2. 前記位置決めピン(15,65)は、一体に形成され、レーザを用いて切断した金属シートから形成されることを特徴とする請求項1に記載の咬合スプリント装置。
  3. 前記位置決めピン(15,65)は、
    前記一方の成形スプリント(12,62)に埋め込まれる基部(16,66)と、
    前記接触面(14,64b)から突出する硬質の固定部(17,67)と、
    前記固定部(17,67)に結合し、自由端に前記係合突起(19,69)が設けられた弾性変形可能な連結部(18,68)とを備える
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の咬合スプリント装置。
  4. 前記連結部(18,68)は、
    前記接触面(14,64b)から離間した位置にある前記固定部(17,67)の端部を起点とし、前記固定部(17,67)に沿って、前記接触面(14,64b)に向かう方向に延設される
    ことを特徴とする請求項3に記載の咬合スプリント装置。
  5. 前記連結部(18)は、
    前記固定部(17)に隣接して設けられ、前記固定部(17)を起点に、部分円状の輪をなして屈曲している
    ことを特徴とする請求項4に記載の咬合スプリント装置。
  6. 前記係合突起(19,69)が前記係合凹部(26,76)との係止状態にないとき、前記固定部(17)と前記連結部(18)との間の空隙は、前記固定部(17)の前記端部の前記輪の部分を起点として拡大していくことを特徴とする請求項5に記載の咬合スプリント装置。
  7. 前記係合突起(19)が前記係合凹部(26)との係止状態にあるとき、前記固定部(17)の前縁部と前記連結部(18)の後縁部とは、実質的に互いに平行になることを特徴とする請求項4〜6のいずれかに記載の咬合スプリント装置。
  8. 前記係合突起(69)が前記係合凹部(76)との係止状態にないとき、前記連結部(68)は、前記固定部(67)を起点として、前記固定部(67)から横方向(Y)に徐々に隆起していくことを特徴とする請求項4に記載の咬合スプリント装置。
  9. 前記交換式位置決め手段(22,72)は、取り外し工具(31)の取り外しピン(33)を挿入して、前記交換式位置決め手段(22,72)を前記一方の成形スプリント(12,62)から取り外し可能とする、孔からなる取り外し凹部を少なくとも1つ有することを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の咬合スプリント装置。
  10. 前記取り外し凹部(27,77)は、前記位置決め凹部(25,75)に直交する方向に指向され、挿入された前記取り外しピン(33)によって、前記係合凹部(26,76)に対する前記係合突起(19,69)の係止が解除されることを特徴とする請求項9に記載の咬合スプリント装置。
  11. 前記取り外し凹部(27,77)は、前記係合凹部(26,76)の領域で前記位置決め凹部(25,75)と交差し、前記係合凹部(26,76)が、前記取り外し凹部(27,77)の一部として形成されており、挿入された前記取り外しピン(33)が前記係合突起(19,69)に押し付けられることにより、前記係合凹部(26,76)に対する前記係合突起(19,69)の係止が解除されることを特徴とする請求項9または10に記載の咬合スプリント装置。
  12. 前記取り外しピン(33)の自由端側は、先細りのテーパ形状を有することを特徴とする請求項9〜11のいずれかに記載の咬合スプリント装置。
  13. 前記取り外し工具(31)は、前記取り外しピン(33)を前記取り外し凹部(27,77)に挿入後、前記一方の成形スプリント(12,62)の前記接触面(14,64)に摺動面(34)を押し付けることが可能であって、
    前記交換式位置決め手段(22,72)は、挿入した前記取り外しピン(33)の中心軸(35)周りに前記取り外し工具(31)を回動させることにより、前記位置決めピン(15,65)から押し上げられて外れる
    ことを特徴とする請求項9〜12のいずれかに記載の咬合スプリント装置。
  14. 前記他方の成形スプリント(02)は、実質的に前記前後方向(X)における位置調整が可能な位置決め手段(05)を、左右にそれぞれ有することを特徴とする請求項1〜13のいずれかに記載の咬合スプリント装置。
  15. 前記位置調整は、調整ネジ(08)によって行われ、前記調整ネジ(08)の調整を行う調整ピン(36)が、取り外し工具(31)に設けられることを特徴とする請求項14に記載の咬合スプリント装置。
  16. 左側に配置される前記位置決めピン(15)と、右側に配置される前記位置決めピン(15)とには、符号Lと符号Rとを用いた互いに異なる記号が設けられ、
    前記一方の成形スプリント(12)は、少なくとも前記位置決めピン(15)が設けられる領域が透光性を有する
    ことを特徴とする請求項1〜15のいずれかに記載の咬合スプリント装置。
  17. 左側に配置される前記交換式位置決め手段(22l)と、右側に配置される前記交換式位置決め手段(22r)とには、組み付けられる前記位置決めピン(15)に合致するように、符号Lと符号Rとを用いた互いに異なる記号(28)が設けられることを特徴とする請求項1〜16のいずれかに記載の咬合スプリント装置。
  18. 互いに整合する位置に位置決め凹部(25,75)を有して対をなす左右の交換式位置決め手段(22l,22r,72)には、同一の番号を用いた整合する記号(28)を設け、位置決め凹部(25,75)の位置が互いに異なる左側の交換式位置決め手段(22l.1,22l.2,72)のそれぞれ、及び位置決め凹部(25,75)の位置が互いに異なる右側の交換式位置決め手段(22r.1,22r.2,72)のそれぞれには、互いに異なる番号を用いた互いに異なる記号(28)を設けることを特徴とする請求項1〜17のいずれかに記載の咬合スプリント装置。
  19. 左側の調整式位置決め手段(05l)と、右側の調整式位置決め手段(05r)とは、外側を向く面の少なくとも一部分に、互いに異なる色を有することを特徴とする請求項14〜18のいずれかに記載の咬合スプリント装置。
  20. 左側の交換式位置決め手段(22l)と、右側の交換式位置決め手段(22r)とは、外側を向く面の少なくとも一部分に、互いに異なると共に、対応する調整式位置決め手段(05l,05r)に設けられた色と合致する色を有することを特徴とする請求項1〜19のいずれかに記載の咬合スプリント装置。
  21. 対をなす左右の交換式位置決め手段(22l,22r,72)には、内側を向く面の少なくとも一部分に、合致する色を設け、異なる左側の交換式位置決め手段(22l.1,22l.2,72)のそれぞれ、及び異なる右側の交換式位置決め手段(22r.1,22r.2,72)のそれぞれには、内側を向く面の少なくとも一部分に、互いに異なる色を設けることを特徴とする請求項1〜20のいずれかに記載の咬合スプリント装置。
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