JP6437484B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
遊技球が入球可能な入球口(53a)と、待機位置から作動位置へ変位することで前記入球口への遊技球の入球を容易とする可変部材(53b)と、始動条件の成立を契機として当り判定を行う当り判定手段(81a)とを備え、前記当り判定手段(81a)による判定が当りの判定結果となった場合に、前記可変部材(53b)を待機位置から作動位置へ変位させることで前記入球口への入球を可能とするラウンド遊技の実行期間を少なくとも含む特定遊技状態を生起させるよう構成され、前記ラウンド遊技の開始条件が成立してから規定時間が経過するか、または規定個数の遊技球が前記入球口(53a)に入球した場合に、前記作動位置にある前記可変部材(53b)を前記待機位置へ変位させるよう構成された遊技機において、
表示、音または光により演出を実行可能な演出実行手段(17,18,19,20a)と、
前記演出実行手段(17,18,19,20a)による演出実行を制御する実行制御手段(82a)とを備え、
前記実行制御手段(82a)は、前記入球口(53a)に遊技球が入球したことを契機として、前記特定遊技状態の態様に関する決定内容または前記特定遊技状態の終了後の遊技状態に関する決定内容を示唆または報知可能な第1演出を前記演出実行手段(17,18,19,20a)に実行させ得るよう構成されると共に、前記ラウンド遊技の開始条件が成立した後の予め定めた期間における遊技球の前記入球口(53a)への入球数が前記規定個数未満の所定数より少なかった場合に、該期間の終了を契機として第2演出を前記演出実行手段(17,18,19,20a)に実行させ得るよう構成され、
前記特定遊技状態のうち、初回のラウンド遊技から連続する複数のラウンド遊技の実行期間である第1連続ラウンド期間では、当該第1連続ラウンド期間の開始から終了までの合計入球数が増加するにつれて次第に前記第1演出の態様が変化すると共に、該特定遊技状態のうち、前記第1連続ラウンド期間より後に連続する複数のラウンド遊技の実行期間である第2連続ラウンド期間では、当該第2連続ラウンド期間の開始から終了までの合計入球数が増加するにつれて次第に前記第1演出の態様が変化するよう構成され、
前記第1演出が特定の前記決定内容を確定的に報知する態様に変化する確率が、前記第1連続ラウンド期間および前記第2連続ラウンド期間の相互で異なるよう設定されたことを要旨とする。
請求項1に係る発明によれば、第1演出と、第2演出とを、演出として実行するよう構成したことで、可変部材が作動位置に変位した状態での遊技者による状況把握が容易となる。
また、特定遊技状態の態様に関する情報や、特定遊技状態の終了後の遊技状態に関する情報を、示唆または報知することができるから、入球口に遊技球を入球させることの価値を高め、遊技の興趣を高め得る。
前記実行制御手段(82a)は、前記作動条件の成立後において前記入球口(53a)に入球した遊技球の数が前記規定個数未満の所定数より少ない状態で所定時間が経過した場合に、前記第2演出を前記演出実行手段(17,18,19,20a)に実行させるよう構成されたことを要旨とする。
上記構成によれば、入球口への所定数の入球が作動条件の成立後に所定時間が経過するまで生じなかった場合に第2演出を実行するようにした。すなわち、必要に応じて第2演出を実行でき、第2演出によって入球口を狙った遊技球の打出しを遊技者に促すことができる。
前記演出実行手段(17)は、画像を表示可能に構成され、
前記実行制御手段(82a)は、前記ラウンド遊技の開始条件の成立後において前記入球口(53a)に遊技球が入球してから所定時間に亘って前記入球口(53a)に遊技球が入球しない状態が継続した場合に、前記第2演出を前記演出実行手段(17)に実行させるよう構成されると共に、前記第1演出として、入球報知画像が所定方向へ移動する動的表示を、前記入球口(53a)に遊技球が入球する毎に所定時間に亘って前記演出実行手段(17)に実行させ得るよう構成され、
前記演出実行手段(17)は、前記動的表示の実行中に前記入球口(53a)への新たな入球が発生した場合に、当該新たな入球に対応する別の入球報知画像の動的表示を、実行中の前記動的表示と並行して実行し得るよう構成されたことを要旨とする。
請求項2に係る発明によれば、ラウンド遊技の開始条件の成立後に遊技球が入球口に入球してから他の遊技球が入球しない状態が所定期間に亘って継続した場合に第2演出を実行するようにした。すなわち、入球口に遊技球が入球した後も、必要に応じて第2演出を実行でき、第2演出によって入球口を狙った遊技球の打出しを遊技者に促すことができる。
実施例に係るパチンコ機10は、図1に示すように、矩形枠状に形成されて遊技店の図示しない設置枠台に固定される固定枠としての外枠11の開口前面側に、後述する遊技盤20(図2参照)を着脱可能に保持する本体枠としての中枠12が開閉および着脱可能に組付けられると共に、遊技盤20には、遊技に関する各種情報(各種演出)を表示可能な表示装置(図柄表示装置)17が配設されている。パチンコ機10は、大当り遊技が付与されるか否か(当否抽選の結果)をこの表示装置17の表示画面17aに表示される図柄変動演出によって報知するようになっている。すなわち、表示装置17は、表示情報を表示出力することで演出を実行可能な演出実行手段として機能している。また、中枠12の前面側には、遊技盤20を透視可能に保護する透明板13aで前後に開口する視認口13bを覆うよう構成された前枠(装飾枠)13が開閉可能に組付けられると共に、該前枠13の下方にパチンコ球を貯留する下球受け皿15が開閉可能に組付けられる。なお、実施例では、前枠13の下部位置に、パチンコ球を貯留する上球受け皿14が一体的に組付けられており、前枠13の開閉に合わせて上球受け皿14も一体的に開閉するよう構成される。ここで、前枠13には、光出力手段としての枠ランプ(演出実行手段)19が視認口13bの外周を囲繞するよう配設されると共に、音声や効果音を出力可能な音出力手段としてのスピーカ(演出実行手段)18が前枠13の上隅部に配設されている。すなわち、枠ランプ19に設けられた発光体(図示せず)を所定の色およびタイミングで発光させたり、スピーカ18から適宜の音を出力することで、図柄表示装置17での図柄変動演出に合わせて発光演出や音声演出を行い得るよう構成されている。なお、遊技盤20には、図柄変動演出に合わせて発光演出を行う光出力手段としての遊技盤ランプ(演出実行手段)20a(図2参照)が配設されている。
遊技盤20は、パチンコ球が流下可能な遊技領域21を前面側に形成する部材(遊技領域形成部材)であって、アクリルやポリカーボネート等の合成樹脂材等からなる透明な平板に形成されている。なお、遊技盤20は、木材板によって全体を不透明に形成したものや、各種絵柄等が描かれた合成樹脂シート等を後面や前面に貼付けて少なくとも一部を不透明に形成したものであってもよい。
次に、遊技領域21に設けられた各種の入球部51,52,53,54,55,56,57について説明する。実施例の枠状装飾体25は、前記入球部として、特別入賞部53,54、ゲート部55、第1普通入賞部(普通入賞樋)56を備えている。そして、上特別入賞部53に設けられてパチンコ球が入賞(入球)可能な上特別入賞口53aと、下特別入賞部54に設けられてパチンコ球が入賞(入球)可能な下特別入賞口54aと、ゲート部55に設けられてパチンコ球が通過(入球)可能なゲート口55aと、第1普通入賞部56に設けられてパチンコ球が入賞(入球)可能な第1普通入賞口56aとが、第1流下領域21aの各部位に臨むように夫々位置している(図2参照)。また、枠状装飾体25の下方には、図示しない装着口に始動入賞ユニット26が前側から取り付けられ、この始動入賞ユニット26には、パチンコ球が入賞(入球)可能な第1始動入賞口51aを有する入球部としての第1始動入賞部51と、パチンコ球が入賞(入球)可能な第2始動入賞口52aを有する入球部としての第2始動入賞部52とが設けられて、各始動入賞口51a,52aが第1流下領域21aの下流領域に臨んでいる。更に、枠状装飾体25の左下方(始動入賞ユニット26の左方)で開口する装着口34には、普通入賞口57aを有する入球部としての第2普通入賞部(普通入賞樋)57が後方から挿通されて配設され、遊技盤20の前面より前方に突出する第2普通入賞部57の前端部に設けられた第2普通入賞口57aが第1流下領域21aに臨むように位置している。これにより、第1流下領域21aを流下するパチンコ球が、始動入賞口51a,52a、特別入賞口53a,54a、ゲート口55a、普通入賞口56a,57aに入球し得る一方、第2流下領域21bを流下するパチンコ球は各入球口51a,52a,53a,54a,55a,56a,57aに入球し得ないよう構成されている。
図2に示すように、前記第1始動入賞部51の上端部には、第1流下領域21a内で常に上方へ開口する第1始動入賞口51aが設けられている。また、第1始動入賞部51の下側に設けられる前記第2始動入賞部52には、パチンコ球が入賞可能な開状態および入賞不能な閉状態に変化する第2始動入賞口52aが設けられている。ここで、遊技盤20の後面側には、第1始動入賞口51aに入賞したパチンコ球を検出する入賞検出手段としての第1始動入賞検出センサSE1と、第2始動入賞口52aに入賞したパチンコ球を検出する第2始動入賞検出センサSE2とが配設されている。各始動入賞検出センサSE1,SE2は、パチンコ機10に配設された主制御基板81(図4参照)と電気的に接続され、パチンコ球を検出した場合に検出信号を主制御基板81に備えられる遊技制御手段としての主制御CPU81aに入力するようになっている。そして、パチンコ機10は、第1始動入賞検出センサSE1および第2始動入賞検出センサSE2によるパチンコ球の検出を契機として、規定個数の賞球を払い出すように構成されている。ここで、主制御基板81は、第1始動入賞検出センサSE1および第2始動入賞検出センサSE2によるパチンコ球の検出を契機として、大当り遊技(特図当り遊技)を付与するか否かの当否抽選(特図当り判定、大当り判定)を行うよう構成されている。そして、パチンコ機10に配設された演出制御基板82に備えられる演出制御手段(実行制御手段)としての演出制御CPU82aが、主制御CPU81aからの制御信号に基づいて、当否抽選(特図当り判定)の結果を示す図柄変動演出(演出用の装飾図柄(飾図)の変動表示を含む表示演出)を表示装置17の表示画面17aに表示させるための制御信号を表示制御基板83の表示制御CPU83aに出力すると共に、図柄変動演出に合わせた態様で、スピーカ18に音出力させると共に枠ランプ19および遊技盤ランプ20aを光出力させるようになっている。また、第2始動入賞部52は、第2始動入賞口52aを左右一対の開閉羽根52bによって開閉するよう構成されており、駆動手段としての始動入賞ソレノイドSL1の駆動に伴って開閉羽根52bが第2始動入賞口52aを閉鎖する待機位置(閉鎖位置)と開放する作動位置(開放位置)とに変位するよう構成されている。なお、第2始動入賞口52aは、後述する球通過検出センサSE7による検出を契機として主制御基板81が行う普図当否抽選において当選した場合に付与される普図当り遊技において開放されるようになっている。
前記上特別入賞部53は、図2および図3に示すように枠状装飾体25の上部に設けられ、第1流下領域21aの上流領域に位置している。この上特別入賞部53には、パチンコ球が入賞可能な上特別入賞口53aが左方へ向けて開口するよう形成されており、該上特別入賞口53aが上開閉部材53bの変位(待機位置および作動位置への変位)によって開状態および入賞不能な閉状態に変化するよう構成されている。なお、上特別入賞部53における第1流下領域21aに臨む左側面は、枠状装飾体25の後述する庇状部61により構成されている。ここで、実施例のパチンコ機10は、遊技者が第1流下領域21aに弱い打球力で打ち出したパチンコ球が通過し得ない位置に上特別入賞口53aが開口するよう上特別入賞部53が設けられており、上特別入賞部53を狙ったパチンコ球の打出しを促すための後述する開放報知(後述する第1開放報知および第2開放報知)を演出実行手段17,18,19,20aに実行させ得るよう構成されている。また、上特別入賞部53は、上特別入賞口53aに連通する上入賞通路53cが内側に画成された上ベース体B1(図3参照)を備えており、該上ベース体B1が枠状装飾体25の窓口25aに形成された上取付部68(図3および図4参照)に配設されている。ここで、上ベース体B1には、上特別入賞口53aに入賞したパチンコ球を検出する入賞検出手段としての上特別入賞検出センサSE3(図4参照)が配設されている。上特別入賞検出センサSE3は、主制御基板81と電気的に接続されており、パチンコ球を検出した場合に検出信号を主制御基板81に入力するようになっている。そして、パチンコ機10は、上特別入賞検出センサSE3によるパチンコ球の検出を契機として、規定個数の賞球を払い出すように構成されている。
前記下特別入賞部54は、図2および図3に示すように枠状装飾体25の左側部に設けられ、第1流下領域21aの中流領域に位置している。この下特別入賞部54には、パチンコ球が入賞可能な下特別入賞口54aが左方へ向けて開口するよう形成されており、該下特別入賞口54aが下開閉部材54bの変位(待機位置および作動位置への変位)によって開状態および入賞不能な閉状態に変化するよう構成されている。なお、下特別入賞部54における第1流下領域21aに臨む左側面は、枠状装飾体25の後述する庇状部61により構成されている。また、下特別入賞部54は、下入賞通路54c(後述)および特定入球通路(後述)が内部に形成された下ベース体B2を備えており、該下ベース体B2が枠状装飾体25の窓口25aに形成された左取付部69(図3参照)に配設されている。
前記ゲート部55は、図2および図3に示すように枠状装飾体25の左側部に設けられている。このゲート部55は、枠状装飾体25の後述する台板部(第1台板部)65の前面から前方へ突出するよう設けられ、パチンコ球が通過可能なゲート口55aが上下に貫通するよう設けられている。また、ゲート部55の下面には、図3に示すように、ゲート口55aを通過したパチンコ球を誘導する誘導片55bが設けられている。この誘導片55bは、ゲート部55の下面のうちでゲート口55aよりも左側から下方へ向けて延出すると共に延出端に近づくほど右側に偏倚して、延出端がゲート口55aの直下に位置するよう設けられている。そして、ゲート口55aを通過したパチンコ球を下特別入賞口54aが位置する側へ向けて誘導するようになっている。
遊技領域21(流下領域21a,21b)には、枠状装飾体25の下端部に設けられた第1普通入賞部56と、装着口34に後方から挿通されて遊技盤20の前面より前方へ突出するよう設けられた第2普通入賞部57とが配設されている。第2普通入賞部57は、前後に延在する樋状部材であって、前端部に第2普通入賞口57aが第1流下領域21aで上方へ開口するよう設けられている。そして、第2普通入賞口57aに入賞したパチンコ球を装着口34を介して遊技盤20の後方へ案内するよう構成されている。この第2普通入賞部57は、遊技盤20の後面側から前方へ突出するよう設けられ、前端部が先窄まりに形成されることで、装着口34への挿入が容易とされている。なお、枠状装飾体25に設けられた第1普通入賞部56の形状は、前述した普通入賞部57のうち遊技盤20の前面から突出する部分の形状と同じ先窄まりの形状とされている。これら複数の普通入賞部56,57は、前後に延在する樋状に形成され、上方に開口する普通入賞口56a,57aで受けたパチンコ球を遊技盤20の後面側へ誘導するよう構成されている。ここで、パチンコ機10は、普通入賞口56a,57aに入賞したパチンコ球を検出する普通入賞検出センサSE8(図4参照)を遊技盤20の後面側に備えている。普通入賞検出センサSE8は、主制御基板81と電気的に接続されており、普通入賞検出センサSE8がパチンコ球を検出すると、検出信号を主制御基板81に出力し、該主制御基板81の制御下に規定個数の賞球が払い出されるようになっている。
枠状装飾体25は、ポリカーボネート等の透明な合成樹脂材により形成された透明部材であって、窓口25aが前後に貫通するように形成されている。そして、枠状装飾体25は、ガイド部27(案内レール22)から離間して位置するよう遊技盤20の前面における中央装着口との対応位置に配設されている。これにより、実施例のパチンコ機10は、中央装着口の前方に位置する窓口25aを通じて、遊技盤20の後側に位置する表示装置17の表示画面17a等を前方から視認し得るように構成されている。
図2および図4に示すように、遊技盤20には、主制御基板81により決定された各種の遊技情報を表示する遊技情報表示部Mが所定位置(実施例では、遊技領域21外の下部位置)に設けられており、当該遊技情報表示部Mを確認することで、遊技に必要な遊技情報を適宜に確認し得るようになっている。ここで、遊技情報表示部Mには、特図表示部Ma,Mb、特図保留表示部Mc,Md、普図表示部Me、普図保留表示部Mfおよび状態表示部Mgが設けられている。なお、遊技情報表示部Mの前面は、光透過性のカバー体により覆蓋保護されており、カバー体を介して遊技状態表示部Mに表示された各種の遊技情報を確認し得るよう構成されている。また、実施例の各発光表示部はLEDにより構成されているが、これに限らず、7セグメント表示器やドットマトリックス、小型の液晶表示器、その他特図を表示可能な表示手段を採用できる。
特図表示部(表示手段)Ma,Mbは、第1始動入賞口51aおよび第2始動入賞口52aへの入賞を契機として行われる特図当り判定(特図当否抽選)の結果を示す報知用の特別図柄(以下、特図という)を特定可能に表示する表示部である。ここで、図2に示すように、特図表示部Ma,Mbは、第1始動入賞口51aへの入賞(第1始動入賞検出センサSE1による検出)を契機として変動表示(以下特図変動表示という場合がある)を開始する第1特図表示部Maと、第2始動入賞口52aへの入賞(第2始動入賞検出センサSE2による検出)を契機として特図変動表示を開始する第2特図表示部Mbとからなり、各特図表示部Ma,Mbの何れも複数個の発光表示部により構成されている。そして、第1特図表示部Maにおける所定の変動開始条件が成立した場合に、第1特図表示部Maの発光表示部が順次点灯・消灯する特図変動表示が行われ、特図の変動停止条件が成立すること(特図1の変動時間が経過したこと)に基づいて、発光表示部が確定的に点灯した点灯位置(点灯パターン)により複数種類の特図の内の1つを表示する(特図を確定表示する)ようになっている。また、第2特図表示部Mbにおける所定の変動開始条件が成立した場合に、第2特図表示部Mbの発光表示部が点灯・消灯する特図変動表示が行われて、特図の変動停止条件が成立すること(特図2の変動時間が経過したこと)に基づいて、発光表示部が確定的に点灯した点灯位置(点灯パターン)により複数種類の特図の内の1つを表示する(特図を確定表示する)よう構成されている。なお、特図の変動開始条件は、特図変動表示の開始が禁止された変動禁止状態ではなく、かつ始動入賞検出センサSE1,SE2によるパチンコ球の検出を契機として取得された始動入賞情報が記憶手段としての主制御RAM81cに特図始動保留情報として記憶されている場合に成立するようになっている。なお、大当り遊技中や、特図変動表示中や、特図インターバル期間中が、「変動禁止状態」に相当する。すなわち、特図の変動開始条件は、大当り遊技が生起される期間中でなく、特図変動表示の期間中でなく、かつ特図インターバル期間中でない場合であって、次の特図変動表示に対応する特図始動保留情報が保留されている場合に、成立するようになっている。
特図保留表示部Mc,Mdは、第1始動入賞口51aおよび第2始動入賞口52aにパチンコ球が入賞した際に取得される始動入賞情報(各種乱数情報)を、機内部の記憶手段(実施例では、主制御基板81に備えられた主制御RAM81c)に特図始動保留情報(始動保留情報)として記憶する場合に、当該特図始動保留情報の保留数を特定可能に表示する表示部である。ここで、図2に示すように、前記特図保留表示部Mc,Mdは、前記第1始動入賞口51aにパチンコ球が入賞した際に取得される始動入賞情報(各種乱数情報)を主制御RAM81cが第1特図始動保留情報として記憶した保留数を表示する第1特図保留表示部Mcと、第2始動入賞口52aにパチンコ球が入賞した際に取得される始動入賞情報(各種乱数情報)を主制御RAM81cが第2特図始動保留情報として記憶した保留数を表示する第2特図保留表示部Mdとからなり、各特図保留表示部Mc,Mdの何れも複数個の発光表示部により構成されている。この第1特図始動保留情報の保留数を表示する複数のLED(実施例では2個)から発光表示部が構成された第1特図保留表示部Mcが設けられると共に、該第2特図始動保留情報の保留数を表示する複数のLEDから発光表示部が構成された第2特図保留表示部Mdが設けられている。すなわち、第1および第2特図保留表示部Mc,Mdの表示内容によって、保留されている第1特図変動表示および第2特図変動表示の回数(図柄変動演出の回数)が報知される。
普図表示部Meは、球通過検出センサSE7のパチンコ球の検出(ゲート部55のパチンコ球の通過)を契機として行われる普図当り判定(普図当否抽選)の結果を示す報知用の普通図柄(以下、普図という)を特定可能に表示する表示部である。ここで、図2に示すように、普図表示部Meでは、球通過検出センサSE7のパチンコ球の検出(ゲート部55のパチンコ球の通過)を契機として、複数種類の普図を変動させて1つの普図を導出する変動表示(以下普図変動表示という場合がある)が行われるようになっている。実施例では、2つのLEDの発光態様にて複数種類(実施例では2種類)の普図を表示するようになっている。具体的には、左側LEDだけが点灯する発光態様および右側LEDだけが点灯する発光態様により普図を示している。そして、前記普図表示部Meの最終的な点灯結果から普図当りまたははずれを認識できるようになっている。具体的には、普図当りの場合に左側LEDだけが点灯され、はずれの場合に右側LEDだけが点灯される。すなわち、この普図当りを認識できる普図が普図当りの表示結果となり、はずれを認識できる普図が普図はずれの表示結果となる。
普図保留表示部Mfは、ゲート部55をパチンコ球が通過した際に取得される球通過検出情報(普図当り判定用乱数等の各種乱数情報)を、機内部の記憶手段(実施例では、主制御RAM81c)に普図始動保留情報(始動保留情報)として記憶する場合に、当該普図始動保留情報の保留数を特定可能に表示する表示部である。ここで、普図保留表示部Mfは、図2に示すように、複数のLEDにより構成されており、該普図保留表示部Mfの表示内容によって保留されている普図の変動回数が報知される。普図保留表示部Mfで表示される普図始動保留記憶数は、ゲート部55をパチンコ球が通過すると1加算され、普図変動表示が開始されることにより1減算される。なお、普図始動保留記憶数には所定の上限数(実施例では「4」)が設定されており、該上限数まで普図始動保留記憶数を加算し得るよう設定されている。
状態表示部Mgは、パチンコ機10において遊技が行われる複数種類の遊技状態が設定されている場合に、当該遊技状態を特定可能に表示する表示部であって、複数個(実施例では3個)のLEDにより構成されている。ここで、実施例のパチンコ機10は、遊技が行われる遊技状態として後述のように確変状態および変短状態が設定されていることから、状態表示部MgのLEDが異なった点灯パターンで点灯することで遊技状態としての確変状態および変短状態を特定するようになっている。ここで、実施例の状態表示部Mgは、特図表示部Ma,Mbが当り図柄(大当り図柄)を表す点灯パターンで点灯したと同時またはその後の大当り遊技が行われる時に、当選した当り図柄に対応した大当り遊技の終了後の遊技状態を表示するパターンで点灯するよう設定される。また、状態表示部Mgは、確変状態や変短状態が終了して特図表示部Ma,Mbにおいて次の特図変動表示が行われるまで、点灯パターンを維持するよう設定されている。
表示装置17の表示画面17aには、前記飾図を変動表示可能な図柄列(変動領域)が複数設定されており、第1始動入賞口51aまたは第2始動入賞口52aへの入賞を契機として、各図柄列の飾図が変動開始されるようになっている。実施例の表示装置17には、図柄変動演出の結果として1つの飾図を停止表示可能な有効停止位置が各図柄列に夫々設定されており、図柄変動演出により、各図柄列の有効停止位置を組み合わせた停止図柄有効ラインに確定表示(確定停止表示)される飾図の図柄組み合わせを導出するようになっている。なお、実施例の表示装置17には、3列の図柄列が左右横並び状に設定されると共に、図柄列毎に飾図の有効停止位置が1箇所ずつ定められており、各図柄列の有効停止位置を組み合わせることで1つの停止図柄有効ラインが設定されている。以下の説明では、左側から順に左図柄列、中図柄列、右図柄列と指称する場合がある。
実施例のパチンコ機10は、大当り遊技の終了後に遊技者に有利な遊技状態として第1特典遊技状態を生起する機能を備えている。ここで、第1特典遊技状態は、前記特別入賞口53a,54aへのパチンコ球の入賞契機が、当該第1特典遊技状態が生起されていない状態に比べて増加する状態である。具体的には、第1特典遊技状態では、特図当り確率(特図当り判定が当りの判定結果となる確率)を当該第1特典遊技状態が生起されていない状態での特図当り確率(低確率)よりも高確率に設定することにより、特別入賞口53a,54aへのパチンコ球の入賞契機を増加することができる。以下の説明では、第1特典遊技状態を、便宜的に「確変状態」という場合もある。
実施例のパチンコ機10は、大当り遊技の終了後に遊技者に有利な遊技状態として第2特典遊技状態を生起する機能を備えている。ここで、第2特典遊技状態としては、前記第2始動入賞口52aへのパチンコ球の入賞契機が、当該第2特典遊技状態が生起されていない状態と比べて増加する入賞率向上状態である。具体的には、第2特典遊技状態では、(1)普図変動表示の変動時間の短縮、(2)普図当り確率を低確率から高確率に変動、(3)普図当り1回についての第2始動入賞口52aを開放する開閉羽根52bの開放時間を増やすこと、により第2始動入賞口52aへのパチンコ球の入賞契機を増加することができる。第2特典遊技状態では、上記(1)〜(3)を単独または複数を組み合わせることができる。なお、普図当り1回についての第2始動入賞口52aを開放する開閉羽根52bの開放時間を増やすに際しては、開閉羽根52bの開放時間を単純に延長することで実現してもよく、また開閉羽根52bの開放回数を増やすことで実現することもでき、またこれらを複合させてもよい。実施例では、第2特典遊技状態について、「変短状態」という場合もある。なお、大当り遊技を除く遊技状態のうちで変短状態が生起されていない状態を、非変短状態というものとする。また、第1特典遊技状態および第2特典遊技状態は、大当り遊技の終了後(特定遊技状態の終了後)に遊技者に付与可能な遊技状態である。
次に、実施例のパチンコ機10で付与される大当り遊技について図5を参照して説明する。大当り遊技(特図当り遊技)は、特図変動表示の結果として第1特図表示部Maまたは第2特図表示部Mbに大当り図柄が確定停止表示された後に開始されるよう設定されており、当選した大当り遊技(大当り図柄)の種類に応じて、上特別入賞部53の上開閉部材53bまたは下特別入賞部54の下開閉部材54bが開閉動作される。実施例では、図5に示すように、上開閉部材53bまたは下開閉部材54bを1回または複数回開放するラウンド遊技を規定ラウンド数(実施例では16回、12回、8回または4回)だけ実行した後に、大当り遊技が終了するようになっている。1回のラウンド遊技は、特別入賞口53a,54aに規定個数(例えば10個)のパチンコ球が入賞するか、あるいは各ラウンド遊技の開始から規定時間(ラウンド時間としての特電開放時間)が経過することで終了するよう設定されている。なお、大当り遊技では、1回目のラウンド遊技を開始する前にオープニング演出時間が設定されると共に、最後のラウンド遊技の終了後にエンディング演出時間が設定される。また、大当り遊技における各ラウンド遊技の間には、所定時間だけ開閉部材53b,54bが閉鎖状態で保持されるラウンドインターバル時間が設定される。なお、ラウンドインターバル時間は、全ての大当り遊技のラウンド遊技間において共通の時間(例えば1.00秒)を設定してもよいし、複数種類の時間(例えば、1.00秒および5.00秒の2種類の時間)から適宜決定するようにしてもよい。すなわち、1回目のラウンド遊技のラウンド開始条件(上開閉部材53bまたは下開閉部材54bの作動条件)は、オープニング演出時間の終了時点で成立し、2回目以降のラウンド遊技のラウンド開始条件(上開閉部材53bまたは下開閉部材54bの作動条件)は、直前のラウンドインターバル時間の終了時点で成立するようになっている。
実施例のパチンコ機10では、前記第1〜第2始動入賞口51a,52aへのパチンコ球の入賞に基づいて行われる特図当り判定の結果が当りの判定結果となった場合に、遊技者に与える価値が異なる複数種類の大当り遊技(特定遊技状態)の中から1つの大当り遊技が決定され、その決定された大当り遊技が付与される(図5参照)。ここで、複数種類の当り遊技の内で何れの大当り遊技が付与されるかは、特図当り判定に当選した際に決定される大当り図柄の種類に基づいて決定されるようになっている。実施例において第1特図表示部Maに表示可能な100種類の大当り図柄(特図1の大当り図柄)は、図柄A、図柄B、図柄C、図柄Dの4つのグループに分類されており、第1特図表示部Maに確定停止表示された大当り図柄としての特図1に応じた大当り遊技が付与されるようになっている。また、実施例において第2特図表示部Mbに表示可能な100種類の大当り図柄(特図2の大当り図柄)は、図柄a、図柄b、図柄c、図柄dの4つのグループに分類されており、第2特図表示部Mbに確定停止表示された大当り図柄としての特図2に応じた大当り遊技が付与されるようになっている。ここで、実施例では、特図表示部Ma,Mbに確定表示された大当り図柄A,B,C,D,a,b,c,dに応じて、ラウンド遊技の合計回数(特定遊技状態の態様)が異なる複数種類の大当り遊技のうち何れかが付与されるようになっている。
第1の当り遊技は、当該第1の当り遊技を生起させることが決定された時点の遊技状態(確変状態および変短状態)に関わりなく、開閉部材53b,54bを予め定められた態様で動作させて特別入賞口53a,54aを開放するようになっている。具体的に、第1の当り遊技は、ラウンド遊技の合計回数が「16回」に設定された大当り遊技であって、各ラウンド遊技の規定個数(上限個数)が「10個」に設定されている。また、第1の当り遊技では、図6に示すように、開閉部材53b,54bを長時間開放動作するための上特別入賞ソレノイドSL2または下特別入賞ソレノイドSL3の最大駆動時間である25.00秒が、全てのラウンド遊技での各ラウンド時間として設定されている。そして、1回目から3回目までのラウンド遊技、および5回目から16回目までのラウンド遊技では、当該ラウンド遊技の開始タイミングから上特別入賞ソレノイドSL2を最長で25.00秒に亘って駆動状態とすることで上特別入賞部53の上開閉部材53bを長時間開放動作させて上特別入賞口53aを長時間に亘って開放し、4回目のラウンド遊技では、当該ラウンド遊技の開始タイミングから下特別入賞ソレノイドSL3を最長で25.00秒に亘って駆動状態とすることで下特別入賞部54の下開閉部材54bを長時間開放動作させて下特別入賞口54aを長時間に亘って開放するよう設定されている。また、4回目のラウンド遊技の開始タイミングから切替えソレノイドSL4を最長で25.0秒に亘って駆動状態とする(案内体54eを第2姿勢に維持する)ことで、特定入球通路54dの球入口を長時間に亘って開放するよう設定されている。
第2の当り遊技は、当該第2の当り遊技を生起させることが決定された時点の遊技状態(確変状態および変短状態)に関わりなく、開閉部材53b,54bを予め定められた態様で動作させて特別入賞口53a,54aを開放するようになっている。具体的に、第2の当り遊技は、ラウンド遊技の合計回数が「12回」に設定された大当り遊技であって、各ラウンド遊技の規定個数(上限個数)が「10個」に設定されている。また、第2の当り遊技では、図6に示すように、開閉部材53b,54bを長時間開放動作するための上特別入賞ソレノイドSL2または下特別入賞ソレノイドSL3の最大駆動時間である25.00秒が、全てのラウンド遊技での各ラウンド時間として設定されている。そして、1回目から3回目までのラウンド遊技、および5回目から12回目までのラウンド遊技では、当該ラウンド遊技の開始タイミングから上特別入賞ソレノイドSL2を最長で25.00秒に亘って駆動状態とすることで上特別入賞部53の上開閉部材53bを長時間開放動作させて上特別入賞口53aを長時間に亘って開放し、4回目のラウンド遊技では、当該ラウンド遊技の開始タイミングから下特別入賞ソレノイドSL3を最長で25.00秒に亘って駆動状態とすることで下特別入賞部54の下開閉部材54bを長時間開放動作させて下特別入賞口54aを長時間に亘って開放するよう設定されている。また、4回目のラウンド遊技の開始タイミングから切替えソレノイドSL4を最長で25.0秒に亘って駆動状態とする(案内体54eを第2姿勢に維持する)ことで、特定入球通路54dの球入口を長時間に亘って開放するよう設定されている。
第3の当り遊技は、当該第3の当り遊技を生起させることが決定された時点の遊技状態(確変状態および変短状態)に関わりなく、開閉部材53b,54bを予め定められた態様で動作させて特別入賞口53a,54aを開放するようになっている。具体的に、第3の当り遊技は、ラウンド遊技の合計回数が「8回」に設定された大当り遊技であって、各ラウンド遊技の規定個数(上限個数)が「10個」に設定されている。また、第3の当り遊技では、図6に示すように、開閉部材53b,54bを長時間開放動作するための上特別入賞ソレノイドSL2または下特別入賞ソレノイドSL3の最大駆動時間である25.00秒が、全てのラウンド遊技での各ラウンド時間として設定されている。そして、1回目から3回目までのラウンド遊技、および5回目から8回目までのラウンド遊技では、当該ラウンド遊技の開始タイミングから上特別入賞ソレノイドSL2を最長で25.00秒に亘って駆動状態とすることで上特別入賞部53の上開閉部材53bを長時間開放動作させて上特別入賞口53aを長時間に亘って開放し、4回目のラウンド遊技では、当該ラウンド遊技の開始タイミングから下特別入賞ソレノイドSL3を最長で25.00秒に亘って駆動状態とすることで下特別入賞部54の下開閉部材54bを長時間開放動作させて下特別入賞口54aを長時間に亘って開放するよう設定されている。また、4回目のラウンド遊技の開始タイミングから切替えソレノイドSL4を最長で25.0秒に亘って駆動状態とする(案内体54eを第2姿勢に維持する)ことで、特定入球通路54dの球入口を長時間に亘って開放するよう設定されている。
第4の当り遊技は、当該第4の当り遊技を生起させることが決定された時点の遊技状態(確変状態および変短状態)に関わりなく、開閉部材53b,54bを予め定められた態様で動作させて特別入賞口53a,54aを開放するようになっている。具体的に、第4の当り遊技は、ラウンド遊技の合計回数が「4回」に設定された大当り遊技であって、各ラウンド遊技の規定個数(上限個数)が「10個」に設定されている。また、第4の当り遊技では、図5に示すように、1回目〜3回目のラウンド遊技での各ラウンド時間として、開閉部材53b,54bを長時間開放動作するための上特別入賞ソレノイドSL2または下特別入賞ソレノイドSL3の最大駆動時間である25.0秒が設定されていると共に、4回目のラウンド遊技(特定ラウンド)のラウンド時間として、開閉部材53b,54bを短時間開放動作するための上特別入賞ソレノイドSL2または下特別入賞ソレノイドSL3の最大駆動時間である0.2秒が設定されている。また、4回目のラウンド遊技の開始タイミングから切替えソレノイドSL4を最長で0.2秒だけ駆動状態とする(案内体54eを第2姿勢に維持する)ことで、特定入球通路54dの球入口を短時間に限り開放するよう設定されている。
ここで、パチンコ機10に備えられた主制御基板81、演出制御基板82および表示制御基板83について説明する。
先ず、前記主制御基板81について説明する。主制御基板81は、図4に示に示すように、制御処理を実行する主制御CPU81a、該主制御CPU81aが実行する制御プログラムを記憶する主制御ROM81b、当該主制御CPU81aの処理に必要なデータの書込み・読出しが可能な主制御RAM81c等が備えられている。そして、主制御CPU81aには、始動入賞検出センサSE1,SE2、特別入賞検出センサSE3,SE4、特定領域入球検出センサSE5、位置検出センサSE6、球通過検出センサSE7,普通入賞検出センサSE8等の各種センサが電気的に接続されている。また、主制御CPU81aには、遊技情報表示器Mの各表示部(特図表示部Ma,Mb、特図保留表示部Mc,Md、普図表示部Me、普図保留表示部Mf、状態表示部Mg)が電気的に接続されて、各検出センサSE1,SE2,SE3,SE4,SE5,SE6,SE7,SE8の検出を契機として主制御CPU81aで実行された制御処理に基づいて、遊技情報表示器Mの各表示部Ma,Mb,Mc,Md,Me,Mf,Mgの表示制御が実行されるようになっている。また、主制御CPU81aには、始動入賞ソレノイドSL1、上特別入賞ソレノイドSL2、下特別入賞ソレノイドSL3、切替えソレノイドSL4等の駆動手段が電気的に接続されており、該主制御CPU81aでの制御処理結果に基づいて各ソレノイドSL1,SL2,SL3,SL4を駆動制御することで、対応する開閉羽根52b、上開閉部材53b、下開閉部材54b、案内体54e等の可変部材が待機位置および作動位置の間で変位するようになっている。
ここで、主制御基板81の主制御CPU81aが制御プログラムに基づき実行する処理について説明する。主制御CPU81aは、パチンコ機10への電源投入時におけるセキュリティーチェック等の初期化処理の終了後に、通常動作状態に移行する。この通常動作状態では、各種のコマンドを入出力するコマンド入出力処理や、遊技に関する制御処理を実行するタイマ割込処理を、定期的(4ms毎)に実行するようになっている。ここで、タイマ割込処理では、各種の遊技時間を計測する計時処理や、各種センサからの検出信号に基づいて検出の有無を判定する検出判定処理や、特図や飾図に関する特図入力処理および特図開始処理や、各種乱数を更新する乱数更新処理や、遊技情報表示器Mでの表示内容に関する表示制御処理等を実行するようになっている。そこで、以下、タイマ割込処理で実行する各種の制御処理について、図6を参照して具体的に説明する。
ステップS301において、主制御CPU81aは、遊技の進行に関する遊技時間(変動時間等)を計測する計時処理を実行する。具体的に、主制御CPU81aは、遊技の進行に関する遊技時間として、特図変動パターンによって特定される特図変動時間と、特図変動表示の終了タイミングから次の特図変動表示の開始タイミングまでの待機時間である特図変動インターバル時間と、普図変動パターンによって特定される普図変動時間と、普図変動表示の終了タイミングから次の普図変動表示の開始タイミングまでの待機時間である普図変動インターバル時間と、大当り遊技においてオープニング演出が行われる時間であるオープニング演出時間と、大当り遊技においてエンディング演出が行われる時間であるエンディング演出時間と、各ラウンド遊技の最大継続時間である特電開放時間と、ラウンド遊技の終了時点から次のラウンド遊技の開始までの待機時間であるラウンドインターバル時間と、普図当り遊技における第2始動入賞口52aの開放時間である普電開放時間とを、当該計時処理において計測可能に構成されている。なお、実施例では、ラウンド遊技が付与される期間に亘って上開閉部材53bや下開閉部材54bが開放されるようになっているが、ラウンド遊技が付与される期間の一部において上開閉部材53bや下開閉部材54bが開放されるようにしてもよい。この場合には、当該ステップS301において、ラウンド遊技の開始タイミングからの最大継続時間を計測すると共に、この最大継続期間のうち一部を特電開放時間として計測することができる。
ステップS302において、主制御CPU81aは、当該主制御CPU81aと電気的に接続されている検出センサ(第1始動入賞検出センサSE1、第2始動入賞検出センサSE2、上特別入賞検出センサSE3、下特別入賞検出センサSE4,特定領域入球検出センサSE5、位置検出センサSE6、球通過検出センサSE7、普通入賞検出センサSE8等)からの検出信号が入力されているか否かを判定するための検出判定処理を実行する。この検出判定処理において、主制御CPU81aは、各種の入球検出センサSE1,SE2,SE3,SE4,SE5,SE6,SE7,SE8からの検出信号の入力の有無に応じて、入球検出センサ毎に検出状態であるか否かを判定するようになっている。ここで、主制御CPU81aは、複数の入球検出センサSE1,SE2,SE3,SE4,SE8のうち何れかの検出状態(検出信号が入力されていること)を判定した場合に、検出状態に対応する入球検出センサSE1,SE2,SE3,SE4,SE8の種類に応じた賞球を払い出すことを決定する。
ステップS303において、主制御CPU81aは、特図の大当り図柄を決定するために用いられるソフトウエア乱数としての特図決定用乱数の値と、特図変動パターンを決定するために用いられるソフトウエア乱数としての特図変動パターン振分用乱数の値と、普図の当り図柄を決定するために用いられるソフトウエア乱数としての普図決定用乱数の値と、普図変動パターンを決定するために用いられるソフトウエア乱数としての普図変動パターン決定用乱数の値とを更新する(ソフトウエア乱数更新処理を実行する)。このソフトウエア乱数更新処理では、特図決定用乱数としての「0」〜「100」の全101通りの整数値と、特図変動パターン振分用乱数としての「0」〜「250」の全251通りの整数値と、普図決定用乱数としての「0」〜「100」の全101通りの整数値と、普通図特図変動パターン振分用乱数としての「0」〜「250」の全251通りの整数値とを、1回の更新処理につき夫々「1」更新する。すなわち、実施例では、タイマ割込み処理が1回発生する毎に(4ms毎に)、特図決定用乱数、特図変動パターン振分用乱数、普図決定用乱数および普図変動パターン振分用乱数の各乱数の値が「1」ずつ更新される(なお、更新前の値が最大値の場合は、ランダムな値に決定される初期値へと更新する)ようになっている。
ステップS304において、主制御CPU81aは、遊技状態を切り替える遊技状態切替処理を実行する。具体的に、主制御CPU81aは、大当り遊技を開始するタイミング(特図変動表示の結果として大当り図柄(特図)を停止表示してから所定時間が経過するタイミング)で、主制御RAM81cに記憶される大当りフラグの設定値を「0」から「1」に変更し、大当り遊技を終了するタイミングで、大当りフラグの設定値を「1」から「0」に変更する。主制御CPU81aは、大当りフラグの値を「1」に変更するのに応じて大当り開始コマンドを設定する。一方、主制御CPU81aは、大当りフラグの値を「0」に変更するのに応じて大当り終了コマンドを設定する。
ステップS305において、主制御CPU81aは、特図に関する特図入力処理を実行する。この特図入力処理において、主制御CPU81aは、前述した検出判定処理(ステップS305)において始動入賞検出センサSE1,SE2からの検出信号の入力があったと判定された場合(すなわち、始動入賞口51a,52aへのパチンコ球の入賞が発生した場合)に、始動入賞情報としての各種乱数値を取得すると共に主制御RAM81cの記憶領域に記憶する。ここで、始動入賞情報として主制御RAM81cの記憶領域に記憶される乱数の値としては、特図当り判定用乱数カウンタによりカウントされる特図当り判定用乱数(ハードウエア乱数)の値の他に、特図決定用乱数や特図変動パターン振分用乱数といったソフトウエア乱数の値がある。なお、主制御RAM81cの記憶領域は、第1始動入賞検出センサSE1からの検出信号の入力があったと判定された場合に始動入賞情報を記憶する記憶領域と、第2始動入賞検出センサSE2からの検出信号の入力があったと判定された場合に始動入賞情報を記憶する記憶領域とが個別に設定されており、各記憶領域において予め定めた上限数(実施例では、4個)までの始動入賞情報を、時系列に従って、対応する特図変動表示が開始されるまで始動保留情報として記憶(保留)可能となっている。また、特図入力処理では、主制御RAM81cの記憶領域に記憶される始動入賞情報(始動保留情報)の記憶数(保留数)等が変化するタイミングで、変化後の記憶数(保留数)等を特定するための始動入賞コマンドを設定する。なお、始動入賞コマンドとしては、第1始動入賞検出センサSE1による検出に応じて出力される場合と、第2始動入賞検出センサSE2による検出に応じて出力される場合とで異なるコマンドが設定される。また、設定された始動入賞コマンドは、コマンド入出力処理の実行に応じて演出制御CPU82aへ向けて出力される。
ステップS306において、主制御CPU81aは、主制御RAM81cに記憶した始動入賞情報に基づいて(各種乱数の値に基づいて)遊技内容を決定して特図変動表示(図柄変動演出)を開始させる特図開始処理を実行する。特図開始処理において、主制御CPU81aは、特図変動表示の変動開始条件が成立したかを判定し、この変動開始条件が成立したと判定した場合に、主制御RAM81cに記憶されている始動入賞情報(複数ある場合は、最も早く記憶された始動入賞情報)を読み出す。次に、主制御CPU81aは、読み出した始動入賞情報のうち特図当り判定用乱数の値が、主制御ROM81bに記憶されている特図当り判定値と一致するか否かを判定する(特図当り判定)。ここで、特図当り判定では、非確変状態の時(確変フラグの値が「0」の時)には182/65536の確率で当りの判定結果となり、確変状態の時(確変フラグの値が「1」の時)には1638/65536の確率で当りの判定結果となるよう設定されている。そして、特図当り判定がはずれの判定結果となった場合には、特図変動表示の結果として特図表示部Ma,Mbに停止表示する特図として、はずれを示す特図を決定する。一方、特図当り判定が当りの判定結果となった場合には、読み出した始動入賞情報のうち特図決定用乱数の値が、主制御ROM81bに記憶されている特図決定用判定値の何れと一致するかによって、特図変動表示の結果として特図表示部Ma,Mbに大当り図柄として停止表示する特図を複数種類のうちから決定する。次に、主制御CPU81aは、特図当り判定が当りの判定結果であったか、はずれの判定結果であったかに応じて、異なる特図変動パターンテーブルを参照して特図変動パターンを決定する。そして、主制御CPU81aは、決定した特図(当りの種類)および決定した特図変動パターンを示す特図変動パターン指定コマンドを設定して、特図変動表示を開始するタイミングに応じて演出制御CPU82aへ向けて出力する。なお、設定された特図変動パターン指定コマンドは、コマンド入出力処理の実行に応じて演出制御CPU82aへ向けて出力される。
ステップS307において、主制御CPU81aは、遊技情報表示器M(第1および第2特図表示部Ma,Mb、第1および第2特図保留表示部Mc,Md、普図表示部Me、普図保留表示部Mf)での特図や普図に関する表示内容を制御する表示制御処理を実行する。具体的に、前記特図変動時間を計測している期間に対応して、特図変動表示中であることを示す発光態様で特図表示部Ma,Mbを点灯および消灯制御(切替制御)すると共に、前記特図変動時間の計測終了に合わせて、変動表示の結果としての特図を示す発光態様で、特図表示部Ma,Mbを点灯制御する。一方、特図変動時間を計測していない期間(大当り遊技中を含む)には、各表示部Ma,Mbの各々において、最も新しい特図変動表示の結果として停止表示した特図を示す発光態様の点灯制御を維持する。また、前記普図変動時間を計測している期間に対応して、普図変動表示中であることを示す発光態様で、普図表示部Meを点灯および消灯制御(切替制御)すると共に、前記普図変動時間の計測終了に合わせて、変動表示の結果としての普図を示す発光態様で、普図表示部Meを点灯制御する。一方、普図変動時間を計測していない期間(普図当り遊技中を含む)には、前回の普図変動表示の結果として停止表示した普図を示す発光態様での普図表示部Meの点灯制御を継続する。更に、主制御RAM81cの記憶領域に記憶される始動入賞情報(始動保留情報)の保留数や通過検出情報(通過保留情報)の保留数が更新されることに対応して、第1および第2特図保留表示部Mc,Mdまたは普図保留表示部Mfの表示内容を更新する。
ステップS308において、主制御CPU81aは、普図当り遊技を付与する期間に、始動入賞ソレノイドSL1を駆動して開閉羽根52bを開放する第1駆動処理を実行する。具体的に、主制御CPU81aは、前述した計時処理(ステップS301)での普電開放時間の計測を開始するタイミングで、始動入賞ソレノイドSL1を消磁状態から励磁状態に切り替える(開閉羽根52bを開放する)と共に、第2始動入賞検出センサSE2による規定個数のパチンコ球の検出または前述した計時処理(ステップS301)での計測における普電開放時間の経過を契機として、始動入賞ソレノイドSL1を励磁状態から消磁状態に切り替える(開閉羽根52bを閉鎖する)。
ステップS309において、主制御CPU81aは、大当り遊技を付与する期間(主制御RAM81cにおける大当りフラグの設定値が「1」とされる期間)に、上特別入賞ソレノイドSL2を駆動して上開閉部材53bを開放する第2駆動処理を実行する。具体的に、主制御CPU81aは、1〜3回目のラウンド遊技、および4〜16回目のラウンド遊技のうち何れかに対応する特電開放時間の計測(前述したステップS309の計時処理)を開始するタイミング(言い換えれば、オープニング演出時間やラウンドインターバル時間の計測を終了するタイミング)で、上特別入賞ソレノイドSL2を消磁状態から励磁状態に切り替える(上開閉部材53bを開放する)と共に、上特別入賞検出センサSE3による規定個数のパチンコ球の検出または前述した計時処理(ステップS309)での計測における特電開放時間の経過を契機として、上特別入賞ソレノイドSL2を励磁状態から消磁状態に切り替える(上開閉部材53bを閉鎖する)。ここで、主制御CPU81aは、上特別入賞ソレノイドSL2を消磁状態から励磁状態に切り替えるタイミング(各ラウンド遊技の開始タイミング)で、上開閉部材53bを開放することを示す開放コマンドを設定する。また、主制御CPU81aは、特別入賞ソレノイドSL2を励磁状態から消磁状態に切り替えるタイミング(各ラウンド遊技の終了タイミング)で、上開閉部材53bを閉鎖することを示す閉鎖コマンドを設定する。更に、主制御CPU81aは、上特別入賞ソレノイドSL2を駆動させる特電開放時間の計測中に前述した検出判定処理(ステップS302)において上特別入賞検出センサSE3からの検出信号の入力が判定された場合に、対応する個数の賞球の払い出しを決定すると共に、上特別入賞口53aへの入賞が発生したことを示す上特別入賞コマンドを設定する。なお、設定された開放コマンド、閉鎖コマンドおよび上特別入賞コマンドは、コマンド入出力処理の実行に応じて演出制御CPU82aへ向けて出力される。
ステップS310において、主制御CPU81aは、大当り遊技を付与する期間(主制御RAM81cにおける大当りフラグの設定値が「1」とされる期間)に、下特別入賞ソレノイドSL3を駆動して下開閉部材54bを開放すると共に、切替えソレノイドSL4を駆動して案内体54eを第1姿勢から第2姿勢に切り替える第3駆動処理を実行する。具体的に、主制御CPU81aは、4回目のラウンド遊技(特定ラウンド)に対応する特電開放時間の計測(前述したステップS301の計時処理)を開始するタイミング(言い換えれば、オープニング演出時間やラウンドインターバル時間の計測を終了するタイミング)で、下特別入賞ソレノイドSL3および切替えソレノイドSL4を消磁状態から励磁状態に切り替える(下開閉部材54bを開放すると共に、案内体54eを第2姿勢とする)。また、下特別入賞検出センサSE4による規定個数のパチンコ球の検出または前述した計時処理(ステップS301)での計測における特電開放時間の経過を契機として、下特別入賞ソレノイドSL3および切替えソレノイドSL4を励磁状態から消磁状態に切り替える(下開閉部材54bを閉鎖すると共に案内体54eを第1姿勢とする)。但し、特定領域入球検出センサSE5によってパチンコ球が検出された場合には、切替えソレノイドSL4を下特別入賞ソレノイドSL3の駆動契機となるタイミングを待たずに消磁状態へと切り替える。ここで、主制御CPU81aは、下特別入賞ソレノイドSL3を消磁状態から励磁状態に切り替えるタイミング(各ラウンド遊技の開始タイミング)で、下開閉部材54bを開放することを示す開放コマンドを設定する。また、主制御CPU81aは、下特別入賞ソレノイドSL3を励磁状態から消磁状態に切り替えるタイミング(各ラウンド遊技の終了タイミング)で、下開閉部材54bを閉鎖することを示す閉鎖コマンドを設定する。更に、主制御CPU81aは、下特別入賞ソレノイドSL3を駆動させる特電開放時間の計測中に前述した検出判定処理(ステップS302)において下特別入賞検出センサSE4からの検出信号の入力が判定された場合に、対応する個数の賞球の払い出しを決定すると共に、下特別入賞口54aへの入賞が発生したことを示す下特別入賞コマンドを設定する。更にまた、主制御CPU81aは、下特別入賞ソレノイドSL3を駆動させる特電開放時間の計測中に前述した検出判定処理(ステップS302)において特定領域入球検出センサSE5からの検出信号の入力が判定された場合に、特定入球通路54dへの入球が発生したことを示す特定領域入球コマンドを設定する。なお、設定された開放コマンド、閉鎖コマンド、下特別入賞コマンドおよび特定領域入球コマンドは、コマンド入出力処理の実行に応じて演出制御CPU82aへ向けて出力される。
演出制御基板82には、演出制御CPU82aが備えられている。該演出制御CPU82aには、図4に示す如く、演出制御ROM82bおよび演出制御RAM82cが接続されている。また、演出制御CPU82aは、各種乱数の値を所定の周期毎に更新し、更新後の値を演出制御RAM82cの設定領域に一時的に記憶(設定)して更新前の値を書き換えることにより、主制御CPU81aからの制御信号(具体的には、特図変動パターン指定コマンド)が演出制御CPU82aに入力されたタイミングに応じて演出用の乱数値(具体的には、演出パターン決定用乱数の乱数値)を取得するようになっている。また、演出制御CPU82aは、時間を計測するタイマ更新処理を実行するようになっている。演出制御RAM82cには、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種情報(乱数値、タイマ値、フラグなど)が記憶(設定)される。
次に、開放報知について説明する。実施例のパチンコ機10は、大当り遊技のラウンド遊技において、特別入賞口53a,54aが開状態となっていること(入賞可能となっていること)を遊技者に報知するための開放報知を実行可能に構成されている。具体的に、演出制御CPU82a(および表示制御CPU83a)は、開放報知として、大当り遊技における特定のタイミングで開始される「第1開放報知」と、ラウンド遊技において特別入賞口53a,54aに所定数のパチンコ球が入賞しない状態で予め定めた期間が経過した場合(所定の演出実行条件が成立した場合)に開始される「第2開放報知」とを、演出実行手段としての表示装置17、スピーカ18、枠ランプ19および遊技盤ランプ20aに実行させ得るように構成されている。ここで、第1開放報知および第2開放報知は、上開閉部材53bまたは下開閉部材54bの何れが開放した状態(作動位置に変位した状態)であるかを識別可能な態様で実行されるようになっている。
演出制御CPU82aは、上開閉部材53bまたは下開閉部材54bに長時間開放動作を行わせるラウンド遊技が生起される期間(ラウンド開始条件の成立からラウンド終了条件の成立まで)において、演出実行手段としての表示装置17、スピーカ18、枠ランプ19および遊技盤ランプ20aに第1開放報知を実行させるよう構成されている(図7参照)。ここで、演出制御CPU82aは、第1〜第4の当り遊技の各ラウンド遊技のうち上開閉部材53bを作動位置に変位させるラウンド遊技では、第1開放報知によって上開閉部材53bが開放した状態であることを報知する。一方で、演出制御CPU82aは、第1〜第4の当り遊技の各ラウンド遊技のうち下開閉部材54bを作動位置に変位させるラウンド遊技では、第1開放報知によって下開閉部材54bが開放した状態であることを報知するようになっている。
次に、演出制御CPU82aおよび表示制御CPU83aが制御する第2開放報知について説明する。演出制御CPU82aは、上開閉部材53bが開放した状態(作動位置に変位した状態)であることを報知するための制御を実行するよう構成されている。具体的に、演出制御CPU82aは、上開閉部材53bに長時間開放動作を行わせるラウンド遊技におけるラウンド開始条件の成立後(作動条件の成立後)に、所定の演出実行条件が成立した場合に、演出実行手段としての表示装置17、スピーカ18、枠ランプ19および遊技盤ランプ20aに第2開放報知(特定演出、第2演出)を実行させることで、上開閉部材53bが開放した状態であることを報知するようになっている(図7参照)。ここで、演出制御CPU82aは、ラウンド開始条件の成立後における予め定めた期間に所定数(1個)のパチンコ球が上特別入賞口53aに入賞しなかった場合に、所定の演出実行条件が成立したと判定するように構成される。実施例では、上開閉部材53bに長時間開放動作を行わせるラウンド遊技中において、10秒の計測期間(予め定めた期間)にパチンコ球が上特別入賞口53aに1個も入賞しない(所定数としての1個のパチンコ球が入賞しない)場合に、第2開放報知が実行されるようになっている。ここで、「所定数」は、ラウンド終了条件となる規定個数(10個)より少ない数に設定されている。すなわち、実施例のパチンコ機10は、演出制御CPU82aの制御によって第2開放報知(特定演出、第2演出)を演出実行手段17,18,19,20aに実行させることで、ラウンド遊技の予め定めた期間においてパチンコ球が上特別入賞口53aに入賞しなかったことを報知するようになっている。ここで、実施例の演出制御CPU82aは、ラウンド遊技のうち予め定めた期間(実施例では、ラウンド遊技の開始時点、または入賞があった時点から、10秒が経過するまでの期間)を計測するための計時処理を実行するよう構成されている。
演出制御CPU82aは、上特別入賞口53aにパチンコ球が入賞したことを示唆または報知するための制御を実行するように構成されている。具体的に、演出制御CPU82aは、第1〜第4の当り遊技のうち上開閉部材53bに長時間開放動作を行わせるラウンド遊技が生起される期間に、主制御CPU81aが前述した検出判定処理(ステップS302)において上特別入賞検出センサSE3からの検出信号があることを判定した場合に、演出実行手段としての表示装置17に入賞報知演出(第1演出)を実行させることで、上特別入賞口53aへの入賞が発生したことを報知(または示唆)するようになっている。なお、実施例では、上特別入賞口53aへの入賞についてのみ入賞報知演出を行うようになっているが、下特別入賞口53aにパチンコ球が入賞したことを示唆または報知するよう構成してもよい。また、演出実行手段としてのスピーカ18、枠ランプ19および遊技盤ランプ20aを用いて入賞報知演出を行うよう構成してもよい。
次に、実施例に係るパチンコ機10の作用について説明する。
大当り遊技において、遊技者が第1流下領域21aを狙って弱い打球力でパチンコ球を打ち出した場合には、第1流下領域21aの上流領域に設けられた上特別入賞部53の上特別入賞口53aにパチンコ球が入賞し得ない。このため、実施例のパチンコ機10は、上開閉部材53bが長時間開放動作を行う(作動位置に変位する)ラウンド遊技において、上特別入賞部53へ向けたパチンコ球の打出しを促すための第1開放報知および第2開放報知を演出実行手段17,18,19,20aに実行させる。ここで、演出制御CPU82aは、第1の当り遊技における1〜16回目のラウンド遊技(全ラウンド遊技)と、第2の当り遊技における1〜12回目のラウンド遊技(全ラウンド遊技)と、第3の当り遊技における1〜8回目のラウンド遊技(全ラウンド遊技)と、第4の当り遊技における1〜3回目のラウンド遊技とにおいて、演出実行手段としての表示装置17、スピーカ18、枠ランプ19および遊技盤ランプ20aに第1開放報知を実行させることで、上開閉部材53bまたは下開閉部材54bが開放した状態であることを報知する。ここで、演出制御CPU82aは、主制御CPU81aから入力した開放コマンドに対応する開放情報コマンドを表示制御CPU83aへ向けて出力すると共に、主制御CPU81aから入力した閉鎖コマンドに対応する閉鎖情報コマンドを表示制御CPU83aへ向けて出力する。この場合に、演出制御CPU82aは、各ラウンド遊技において特別入賞口53a,54aのうち何れを開放するかを主制御CPU81aからの当り開始コマンドに基づいて特定し、該特別入賞口53a,54aのうち何れを開放するかによって異なる開放情報コマンドを表示制御CPU83aへ出力する。
また、演出制御CPU82aは、第1の当り遊技における1〜3回目および5〜16回目のラウンド遊技と、第2の当り遊技における1〜3回目および5〜12回目のラウンド遊技と、第3の当り遊技における1〜3回目および5〜8回目のラウンド遊技と、第4の当り遊技における1〜3回目のラウンド遊技とにおいて、予め定めた期間においてパチンコ球が上特別入賞口53aに入賞しなかった場合(所定の演出実行条件が成立した場合)に、演出実行手段としての表示装置17、スピーカ18、枠ランプ19および遊技盤ランプ20aに第2開放報知(特定演出、第2演出)を実行させることで、上開閉部材53bが開放した状態であることを報知する。すなわち、第2開放報知(特定演出、第2演出)が行われることにより、ラウンド遊技の予め定めた期間においてパチンコ球が上特別入賞口53aに入賞しなかったことも報知されるようになっている。ここで、演出制御CPU82aは、当り開始コマンドにより特定される大当り遊技の種類と、主制御CPU81aからの開放コマンドの入力回数とに基づいて、当該開放コマンドが第2開放報知を実行可能なラウンド遊技に対応するコマンドであるかを特定する。そして、第2開放報知を実行可能なラウンド遊技に対応する開放コマンドが入力されるタイミングで、10秒の報知待機時間を計測する計時処理を開始する。
演出制御CPU82aは、上特別入賞口53aにパチンコ球が入賞したことを示唆または報知するための制御を実行する。ここで、演出制御CPU82aは、上特別入賞コマンドを主制御CPU81aから入力した場合(上特別入賞口53aへの入賞が発生した場合)に、上特別入賞コマンドに対応する入賞情報コマンドを表示制御CPU83aへ向けて出力する。これに対し、入賞情報コマンドを入力した表示制御CPU83aは、入賞報知演出としての入賞報知画像を表示装置17において表示開始させるようになっている。この場合に、表示制御CPU83aは、例えば多数の花びらが風に舞う状態を表す入賞報知画像を表示画面17aにおいて移動表示して、表示開始から3秒が経過する時点で入賞報知画像の表示を終了させる。
ここで、別の実施例について説明する。前述した実施例では、大当り遊技(特定遊技状態)を構成するラウンド遊技の合計回数(特定遊技状態の態様)を主制御CPU(価値決定手段)81aが決定し、決定内容に基づいて演出制御CPU82aが入賞報知演出を演出実行手段としての表示装置17に実行させるように構成した。これに対し、以下に説明する別の実施例では、大当り遊技の終了後の遊技状態(特定遊技状態の終了後の遊技状態)を主制御CPU(価値決定手段)81aが決定し、決定内容に基づいて演出制御CPU82aが入賞報知演出を演出実行手段としての表示装置17に実行させるように構成されている。なお、別の実施例に係る以下の説明では、パチンコ機10の各構成について前述した実施例と同一の名称および符号を用いて説明する。
本発明は、前述の実施例に限定されず、以下の如く変更することも可能である。
(1) 実施例では、複数の特別入賞部として、上開閉部材(可変部材)によって上特別入賞口(入球口)を開状態および閉状態に変化させる上特別入賞部と、下開閉部材(可変部材)によって下特別入賞口(入球口)を開状態および閉状態に変化させる下特別入賞部とを設けた。また、実施例では、入球部の全て(複数の始動入賞部、複数の特別入賞部、ゲート部、複数の普通入賞部)を、遊技領域の第1流下領域に設けた。これに対し、特別入賞部(入球口および可変部材の組み合わせ)を1つまたは3つ以上設けるようにしてもよいし、上特別入賞部および下特別入賞部のうち一方を第1流下領域に設け、他方を第2流下領域に設けるようにしてもよい。
(2) 実施例では、上開閉部材が作動位置に変位した状態であることを報知する開放報知として、ラウンド遊技の開始とともに開始され、ラウンド遊技の終了とともに終了される第1開放報知と、ラウンド遊技の予め定めた期間において所定数の遊技球の入賞がない場合に開始され、入賞が発生すると終了する第2開放報知とを、演出制御CPU(実行制御手段)が演出実行手段に実行させるように構成した。これに対し、演出制御CPU(実行制御手段)が開放報知として第2開放報知のみを演出実行手段に実行させるように構成してもよい。
また、第1開放報知をラウンド遊技の開始から所定時間が経過したこと(例えば3秒が経過したこと)に伴って終了させてもよいし、ラウンド遊技の実行期間より前(例えば大当り遊技のオープニング演出時間)において演出実行手段に実行させてもよい。
更に、演出実行手段における第1開放報知の報知態様を変化させることによって第2開放報知を実行させるよう構成してもよい。この場合には例えば、上開閉部材を作動位置に変位させるラウンド遊技において、ラウンド開始条件(作動条件)が成立した時点で第1開放報知として「上アタッカを狙ってください」という文字情報(第1報知画像)を表示装置に表示開始させ、該ラウンド開始条件の成立してから報知待機時間としての10秒(所定時間)が経過するまで遊技球の入賞がない場合に、該「上アタッカを狙ってください」の文字情報(第1報知画像)を「上アタッカが開いています」(第2報知画像)に変更するようにする。
(3) 実施例では、表示装置、スピーカ、枠ランプおよび遊技盤ランプの各演出実行手段に第2開放報知(第2報知画像の表示、第2報知音の音出力、第2光報知の光出力)を実行させるよう構成したが、これら表示装置、スピーカ、枠ランプおよび遊技盤ランプのうち少なくとも1つの演出実行手段に第2開放報知を実行させる構成としてもよい。
(4) 実施例では、上開閉部材を作動位置に変位させるラウンド遊技において、ラウンド開始条件(作動条件)の成立後における予め定めた期間に上特別入賞口(入球口)に遊技球が入球しなかった場合(すなわち、規定個数より少ない所定数としての1個の遊技球が入球しなかった場合)に、演出制御CPU(実行制御手段)が演出実行手段に第2開放報知(特定演出)を実行させるよう構成したが、予め定めた期間において所定数としての複数個(例えば3個)の遊技球が上特別入賞口(入球口)に入球しなかった場合に、第2開放報知(特定演出)を演出実行手段に実行させるよう構成してもよい。
(5) 実施例では、上開閉部材を作動位置に変位させるラウンド遊技において、ラウンド開始条件(作動条件)の成立後において上特別入賞口(入球口)に遊技球が入賞しない状態で(入賞した遊技球が所定数としての1個より少ない状態で)10秒(所定時間)が経過した場合に、第2開放報知(特定演出)を演出実行手段に実行させるよう構成すると共に、上開閉部材を作動位置に変位させるラウンド遊技において、ラウンド開始条件(作動条件)の成立後において上特別入賞口(入球口)に遊技球が入賞してから他の遊技球が入賞しない状態が10秒(所定時間)に亘って継続した場合に、第2開放報知(特定演出)を演出実行手段に実行させるよう構成した。これに対し、ラウンド開始条件(作動条件)の成立後において、上特別入賞口(入球口)に遊技球が入賞しない状態で10秒(所定時間)が経過した場合にのみ第2開放報知(特定演出)を演出実行手段に実行させるようにしてもよいし、上特別入賞口(入球口)に遊技球が入賞してから他の遊技球が入賞しない状態が10秒(所定時間)に亘って継続した場合にのみ第2開放報知(特定演出)を演出実行手段に実行させるようにしてもよい。
(6) 実施例では、上開閉部材を作動位置に変位させるラウンド遊技において、ラウンド開始条件(作動条件)の成立から上特別入賞口(入球口)に遊技球が入賞しない状態、または上特別入賞口(入球口)に遊技球が入賞してから他の遊技球が入賞しない状態のうち一方の状態が、演出制御CPU(実行制御手段)によって同一の報知待機時間として計測される10秒(所定時間)に亘って継続した場合に、第2開放報知(特定演出)を演出実行手段に実行させるよう構成した。これに対し、第2開放報知(特定演出)を演出実行手段に実行させる契機となる報知待機時間を、ラウンド開始条件(作動条件)の成立から上特別入賞口(入球口)に遊技球が入賞しない状態を計測する場合、および上特別入賞口(入球口)に遊技球が入賞してから他の遊技球が入賞しない状態を計測する場合で、相互に異ならせてもよい。
(7) 実施例では、上開閉部材を作動位置に変位させるラウンド遊技において、ラウンド開始条件(作動条件)の成立後において上特別入賞口(入球口)に遊技球が入賞した場合に、第2開放報知(特定演出)を行うまでの報知待機時間(10秒)のカウント値を演出制御CPU(実行制御手段)が初期値に戻した上で、再び演出制御CPUが当該報知待機時間の計測を開始するよう構成した。これに対し、上特別入賞口(入球口)に遊技球が入賞した時点でラウンド遊技における最大駆動時間(特電開放時間)の残り時間が10秒以下の場合に、報知待機時間の計測を行わないよう構成してもよい。
(8) 実施例では、大当り遊技(特定遊技状態)を構成するラウンド遊技のうちで上開閉部材を作動位置に変位させる全てのラウンド遊技において第2開放報知が実行され得るように構成したが、上開閉部材を作動位置に変位させる複数回のラウンド遊技のうち一部のラウンド遊技においてのみ第2開放報知が実行され得るようにしてもよい。また、大当り遊技(特定遊技状態)を構成するラウンド遊技のうちで下開閉部材を作動位置に変位させるラウンド遊技において第2開放報知が実行され得るよう構成してもよい。
(9) 実施例では、演出制御CPU(実行制御手段)からの第2報知開始コマンドの入力を契機として表示制御CPUが表示装置を表示制御することで、第2開放報知としての第2報知画像(特定演出)を表示装置に表示開始させると共に、演出制御CPUからの第2報知終了コマンドの入力を契機として表示制御CPUが第2報知画像(特定演出)の表示を終了させるよう構成した。これに対し、演出制御CPU(実行制御手段)が直接的に(表示制御CPUを経由せずに)表示装置を表示制御して、第2報知画像(特定演出)を表示装置に表示させる構成としてもよい。
(10) 実施例では、第2開放報知として「上アタッカが開いています」という文字情報からなる第2報知画像(特定演出)を表示装置に表示させることで、上開閉部材(可変部材)が作動位置に変位したことを直接的に認識させるように報知する構成とした。このような第2開放報知の態様は実施例の表示態様に限られず、上開閉部材(可変部材)が作動位置に変位したことを示唆または報知可能な表示態様であれば、「上特別入賞口(入球口)が開いています」や、「上開閉部材が作動位置にあります」や、「上特別入賞ソレノイドが励磁状態となっています」等、他の文字情報等により第2報知画像を表示してもよい。また、で、上開閉部材(可変部材)が作動位置に変位したことを報知することも可能である。
(11) 実施例では、第2開放報知として「上アタッカが開いています」という文字情報からなる第2報知画像(特定演出)を表示装置に表示させることで、上開閉部材(可変部材)が作動位置に変位したことを直接的に認識させるように報知する構成とした。これに対し、例えば、「遊技領域の上部を狙ってください」の文字情報を示す画像や、上特別入賞口が開いた状態を示す画像を、第2開放報知の第2報知画像(特定演出)として表示装置に表示させることで、上開閉部材(可変部材)が作動位置に変位したことを間接的に認識させるように報知する(示唆する)構成としてもよい。
(12) 実施例では、上開閉部材を作動位置に変位させるラウンド遊技において、上特別入賞口(入球口)に遊技球が入賞したことを報知するための入賞報知演出(第1演出)と、当該ラウンド遊技における予め定めた期間において上特別入賞口(入球口)に遊技球が入賞しなかったこと報知する第2開放報知(第2演出)とを、演出制御CPU(実行制御手段)が演出実行手段に実行させるように構成した。これに対し、入賞報知演出(第1演出)および第2開放演出(第2演出)のうち一方のみを演出制御CPU(実行制御手段)が演出実行手段に実行させるように構成してもよい。
(13) 実施例では、主制御CPU(価値決定手段)が決定する大当り遊技を構成するラウンド遊技の合計回数(特定遊技状態の態様)に基づいて、演出制御CPU(実行制御手段)が入賞報知演出(第1演出)を演出実行手段に実行させるよう構成した。また、別の実施例では、主制御CPU(価値決定手段)が決定する大当り遊技(特定遊技状態)終了後の遊技状態に基づいて、演出制御CPU(実行制御手段)が入賞報知演出(第1演出)を演出実行手段に実行させるよう構成した。これに対し、主制御CPU(価値決定手段)が決定する大当り遊技(特定遊技状態)での開閉部材の動作態様に基づいて、演出制御CPU(実行制御手段)が入賞報知演出(第1演出)を演出実行手段に実行させるよう構成してもよい。
例えば、主制御CPU(当り判定手段)による当り判定が大当り遊技(特定遊技状態)を生起させる判定結果となった場合に、付与する大当り遊技の種類として、主制御CPU(価値決定手段)が、遊技者にとって価値の高い第9の当り遊技と、遊技者にとって価値の低い第10の当り遊技とのうち何れかを決定するよう構成する。この場合に、第9の当り遊技は、合計16回の全てのラウンド遊技において開閉部材(例えば上開閉部材)に長時間開放動作を1回行わせるよう設定し、第10の当り遊技は、合計16回のラウンド遊技のうち1回目〜3回目のラウンド遊技では開閉部材(例えば上開閉部材)に長時間開放動作を行わせ、4回目〜16回目のラウンド遊技では開閉部材(例えば上開閉部材)に短時間開放動作を行わせるよう設定する。このように構成すれば、演出制御CPU(実行制御手段)の制御によって、主制御CPU(価値決定手段)による決定内容、すなわち、特定遊技状態において開閉部材に長時間開放動作を行わせる回数(開閉部材の動作態様)に基づいて、入賞報知演出を演出実行手段に実行させることができる。
また、上特別入賞口(入球口)に遊技球が入賞したことのみを入賞報知演出(第1演出)によって報知するようにしてもよい。
(14) 実施例では、第1入賞報知テーブルおよび第2入賞報知テーブルに設定される各入賞報知パターンにおいて、1個目〜30個目の入賞(ラウンド遊技の数×規定個数)に対応する表示色を定めたが、30個目以降の入賞に対応する表示色を定めてもよい。この場合には例えば、実施例の各入賞報知パターンにおいて27個目〜30個目の入賞に対応して定めた表示色を、31個目以降の入賞に対応する表示色として定めることができる。
18 スピーカ(演出実行手段)
19 枠ランプ(演出実行手段)
20a 遊技盤ランプ(演出実行手段)
53a 上特別入賞口(入球口)
53b 上開閉部材(可変部材)
81a 主制御CPU(当り判定手段、価値決定手段)
82a 演出制御CPU(実行制御手段)
Claims (2)
- 遊技球が入球可能な入球口と、待機位置から作動位置へ変位することで前記入球口への遊技球の入球を容易とする可変部材と、始動条件の成立を契機として当り判定を行う当り判定手段とを備え、前記当り判定手段による判定が当りの判定結果となった場合に、前記可変部材を待機位置から作動位置へ変位させることで前記入球口への入球を可能とするラウンド遊技の実行期間を少なくとも含む特定遊技状態を生起させるよう構成され、前記ラウンド遊技の開始条件が成立してから規定時間が経過するか、または規定個数の遊技球が前記入球口に入球した場合に、前記作動位置にある前記可変部材を前記待機位置へ変位させるよう構成された遊技機において、
表示、音または光により演出を実行可能な演出実行手段と、
前記演出実行手段による演出実行を制御する実行制御手段とを備え、
前記実行制御手段は、前記入球口に遊技球が入球したことを契機として、前記特定遊技状態の態様に関する決定内容または前記特定遊技状態の終了後の遊技状態に関する決定内容を示唆または報知可能な第1演出を前記演出実行手段に実行させ得るよう構成されると共に、前記ラウンド遊技の開始条件が成立した後の予め定めた期間における遊技球の前記入球口への入球数が前記規定個数未満の所定数より少なかった場合に、該期間の終了を契機として第2演出を前記演出実行手段に実行させ得るよう構成され、
前記特定遊技状態のうち、初回のラウンド遊技から連続する複数のラウンド遊技の実行期間である第1連続ラウンド期間では、当該第1連続ラウンド期間の開始から終了までの合計入球数が増加するにつれて次第に前記第1演出の態様が変化すると共に、該特定遊技状態のうち、前記第1連続ラウンド期間より後に連続する複数のラウンド遊技の実行期間である第2連続ラウンド期間では、当該第2連続ラウンド期間の開始から終了までの合計入球数が増加するにつれて次第に前記第1演出の態様が変化するよう構成され、
前記第1演出が特定の前記決定内容を確定的に報知する態様に変化する確率が、前記第1連続ラウンド期間および前記第2連続ラウンド期間の相互で異なるよう設定された
ことを特徴とする遊技機。 - 前記演出実行手段は、画像を表示可能に構成され、
前記実行制御手段は、前記ラウンド遊技の開始条件の成立後において前記入球口に遊技球が入球してから所定時間に亘って前記入球口に遊技球が入球しない状態が継続した場合に、前記第2演出を前記演出実行手段に実行させるよう構成されると共に、前記第1演出として、入球報知画像が所定方向へ移動する動的表示を、前記入球口に遊技球が入球する毎に所定時間に亘って前記演出実行手段に実行させ得るよう構成され、
前記演出実行手段は、前記動的表示の実行中に前記入球口への新たな入球が発生した場合に、当該新たな入球に対応する別の入球報知画像の動的表示を、実行中の前記動的表示と並行して実行し得るよう構成された請求項1記載の遊技機。
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