JP6437361B2 - コンバイン - Google Patents
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Description
機体前部に複数条の植立穀稈を刈り取る刈取部が備えられ、
前記刈取部は、刈取条数に対応した複数の引起し装置と、植立穀稈の株元を切断する切断装置と、刈取穀稈を機体後方に向けて搬送する搬送装置とを備えるとともに、刈幅方向の途中位置にて一方側刈取部分割体と他方側刈取部分割体とに分割形成され、
前記一方側刈取部分割体が、前記他方側刈取部分割体と刈幅方向に一連に並ぶ通常使用状態と、前記他方側刈取部分割体から分離して機外に取り外される分離状態とに切り換え自在に設けられ、
機体側からの動力が前記他方側刈取部分割体側の前記引起し装置に伝達されるとともに、前記通常使用状態において、前記一方側刈取部分割体側の前記引起し装置へは、前記他方側刈取部分割体側の前記引起し装置から動力が伝達されるように構成され、
前記刈取部に、前記刈取部の全体を機体に支持すべく、前方下がりの状態で且つ機体前後方向に延びる筒状の支持フレームと、前記支持フレームの前端部に連結されて、刈幅方向に延びる筒状の下部側横向きフレームと、前記複数の引起し装置の夫々の上端部同士にわたって刈幅方向に沿って延び且つ前記複数の引起し装置の上端部の夫々に連結される上部側横向きフレームと、前記刈取部における刈幅方向中間位置において、平面視で前記搬送装置と重複する状態かつ前記搬送装置の搬送経路を迂回する状態で、前記下部側横向きフレームから、前記上部側横向きフレームのうちの前記他方側刈取部分割体側のフレーム部分まで延びる筒状の縦向き迂回フレームとが備えられ、且つ、
前記支持フレームの内部に位置する前後向き伝動軸と、
前記下部側横向きフレームの内部に位置する横向き伝動軸と、
前記縦向き迂回フレームの内部に位置して、前記横向き伝動軸から前記他方側刈取部分割体側の前記引起し装置の上部側伝動入力部に動力伝達する縦向き中継伝動軸と、
前記上部側横向きフレームに沿う状態で備えられるとともに、前記上部側横向きフレームに回動自在に支持され、前記縦向き中継伝動軸から伝達される動力を前記複数の引起し装置に伝達する横向きの引起し駆動軸とが備えられている点にある。
前記刈取部に、前記刈取部の全体を機体に支持すべく、前方下がりの状態で且つ機体前後方向に延びる筒状の支持フレームと、前記支持フレームの前端部に連結されて、刈幅方向に延びる筒状の下部側横向きフレームと、前記複数の引起し装置の夫々の上端部同士にわたって刈幅方向に沿って延び且つ前記複数の引起し装置の上端部の夫々に連結される上部側横向きフレームと、前記刈取部における刈幅方向中間位置において、平面視で前記搬送装置と重複する状態かつ前記搬送装置の搬送経路を迂回する状態で、前記支持フレームの上端部から、前記上部側横向きフレームのうちの前記他方側刈取部分割体側のフレーム部分まで延びる筒状の前後向き迂回フレームとが備えられ、且つ、
前記支持フレームの内部に位置する前後向き伝動軸と、
前記下部側横向きフレームの内部に位置する横向き伝動軸と、
前記前後向き迂回フレームの内部に位置して、前記前後向き伝動軸から前記他方側刈取部分割体側の前記引起し装置の上部側伝動入力部に動力伝達する前後向き中継伝動軸と、
前記上部側横向きフレームに沿う状態で備えられるとともに、前記上部側横向きフレームに回動自在に支持され、前記前後向き中継伝動軸から伝達される動力を前記複数の引起し装置に伝達する横向きの引起し駆動軸とが備えられていると好適である。
前記刈取部に、
前記複数の引起し装置の夫々に対応して、機体前後方向に沿って延び且つ前記各引起し装置の下端部に連結される前後向きフレームと、複数の引起し装置の夫々の上端部同士にわたって刈幅方向に沿って延び且つ前記各引起し装置の上端部に連結される上部側横向きフレームとが備えられ、
前記他方側刈取部分割体における前記一方側刈取部分割体が連結される箇所の近傍に、前記前後向きフレームと前記上部側横向きフレームとに亘って上下方向に延びる補強フレームが備えられていると好適である。
図1,2に示すように、本発明に係るコンバインは、走行機体1と、8条の植立穀稈を刈り取る刈取部2とを備えている。刈取部2は、横軸芯P1まわりで揺動昇降自在に走行機体1に連結され、リフトシリンダ3により駆動昇降可能に設けられている。
脱穀装置6は、図示はしないが、刈取部2から搬送される刈取穀稈の株元を脱穀フィードチェーン8により挟持して搬送しながら、扱室内部で穂先側を扱き処理し、扱室の下部に備えられた選別部にて穀粒と塵埃に選別処理する。穀粒は穀粒タンク7に貯留し、塵埃は機外に排出する。穀粒タンク7に貯留される穀粒は排出装置7Aにて外部に排出可能である。脱穀処理後の排ワラは細断装置9にて細断したのちに機外に排出する。
図1,3に示すように、引起し装置11は、下端側が機体前部側に位置し且つ上端側ほど機体後方側に位置する後倒れ傾斜状態の起立姿勢で備えられている。そして、図10に示すように、引起し装置11は、フレームを兼用する引起しケース14の内部に、上側に位置する駆動スプロケット15と緊張用スプロケット16、及び、下側に位置する従動スプロケット17の夫々にわたって巻回される無端回動チェーン18が備えられ、その無端回動チェーン18には、長手方向に沿って所定間隔をあけて複数の引起爪19が備えられている。引起爪19は、起立姿勢と倒伏姿勢とに姿勢変更自在に無端回動チェーン18に支持されている。
切断装置12は、全ての刈取対象条(8条)の植立穀稈に作用するように左右方向(刈幅方向に対応する)の全幅にわたる長尺状に形成され、周知構造のバリカン型刈刃にて構成されている。
図11,12に示すように、右側切断部12Bは、左右方向に並設した2分割された2組のバリカン型の刈刃25と、2組の刈刃25をそれぞれ駆動する左右の刈刃駆動機構26とを備えている。図13に示すように、左右の刈刃25は、それぞれ左右方向に多数の歯27aが並設された固定刃27と、この固定刃27の上側に摺接する状態で多数の歯28aが並設された可動刃28と、固定刃27を受止め支持する受け台29と、可動刃28の浮き上がりを防止する複数のナイフクリップ30とを備えている。
図11に示すように、左側切断部12Aは、右側切断部12Bにおける刈刃25と同様な構成のバリカン型刈刃38と、その刈刃38を駆動する刈刃駆動機構39とを備えている。刈刃38は、刈取条数が異なる点以外は、右側切断部12Bの刈刃25と同じであるから詳細な説明は省略する。刈刃駆動機構39についても、右側切断部12Bの刈刃駆動機構26と同じであるから詳細な説明は省略する。このように、左側切断部12Aと右側切断部12Bは、夫々各別に、刈刃駆動機構26,39を備えている。
図4,6に示すように、搬送装置13は、刈取穀稈を2条分ずつ寄せ集めながら後方に掻き込む複数の掻き込み部40、右側から1番目の条と2番目の条の2条分の刈取穀稈を左後方側の合流箇所に搬送する第1中間搬送部41、右側から3番目の条と4番目の条の2条分の刈取穀稈を後方側の合流箇所に搬送する第2中間搬送部42、右側から5番目の条と6番目の条の2条分の刈取穀稈を合流箇所に搬送する第3中間搬送部43、右側から7番目の条と8番目の条の2条分、すなわち左側端部2条分の刈取穀稈を後方に搬送する第4中間搬送部44、第4中間搬送部44により搬送される刈取穀稈を受け継いで合流箇所に搬送する左側合流搬送部45、合流箇所にて合流した8条の刈取穀稈を脱穀フィードチェーン8の始端部にまで搬送する供給搬送部46、第1中間搬送部41にて搬送される刈取穀稈並びに合流箇所にて合流された刈取穀稈の穂先側に作用して穂先側を係止案内する一方側案内部としての穂先係止搬送装置47とを備えている。
刈取部2は、支持枠体Fにより全体が支持され、横軸芯P1まわりで揺動自在に機体側の支持台90(図4参照)に支持される構成となっている。図19に示すように、支持枠体Fは、以下に説明するような複数のフレームが一体的に連結されて構成されている。
切断装置12は、この刈刃支持フレーム95に支持されている。
次に、刈取部2に対する伝動構造について説明する。
図4に示すように、図示しないエンジンの出力を刈取用の無段変速装置102にて変速した後の動力が、支持フレーム91の枢支部92の内部に備えられた横向き伝動軸103に伝達される。そして、図8に示すように、横向き伝動軸103から支持フレーム91の内部に備えられた前後向き伝動軸としての動力伝達軸104を介して動力が伝達される。
刈取部2は、刈幅方向の途中位置にて一方側刈取部分割体2Aと他方側刈取部分割体2Bとに分割形成され、一方側刈取部分割体2Aが、他方側刈取部分割体2Bと刈幅方向に一連に並ぶ通常使用状態と、他方側刈取部分割体2Bから分離して機外に取り外される分離状態とに切り換え自在に設けられている。
下部側横向きフレーム93の内部に備えられる入力軸105と、上部側横向きフレーム98に沿って複数の引起し装置11の上部同士にわたって横方向に延びる引起し駆動軸20は、夫々、一方側刈取部分割体2Aに対応する一方側の伝動部分と、他方側刈取部分割体2Bに対応する他方側の伝動部分と、それらを接続分離自在な動力接続部とを備えている。
以下、本発明に係るコンバインの第2実施形態を図面に基づいて説明する。
この実施形態では、機体側からの動力を刈取部2における他方側刈取部分割体2B側の引起し装置11に伝達するための伝動構造が異なるが、その他の構成は、第1実施形態と同じである。以下に第1実施形態と異なる点についてのみ説明し、同じ構成については説明は省略する。
そして、図22に示すように、縦向き迂回フレーム99の代わりに、支持フレーム91の上端部と、上部側横向きフレーム98を連結する前後向き迂回フレーム130が備えられる。
(1)上記実施形態では、連結部材としての支持ピン126と係合部材128が、引起し装置11の前面よりも機体前方側に位置している構成としたが、この構成に代えて、連結部材が引起し装置11の前面よりも機体後方側に位置しているものでもよい。
2A 一方側刈取部分割体
2B 他方側刈取部分割体
11 引起し装置
12 切断装置
13 搬送装置
20 引起し駆動軸
91 支持フレーム
93 下部側横向きフレーム
98 上部側横向きフレーム
98B フレーム部分
99 縦向き迂回フレーム
103 横向き伝動軸
104 前後向き伝動軸
110 縦向き中継伝動軸
111 上部側伝動入力部
121 補強フレーム
126 連結部材
130 前後向き迂回フレーム
131 前後向き中継伝動軸
Claims (5)
- 機体前部に複数条の植立穀稈を刈り取る刈取部が備えられ、
前記刈取部は、刈取条数に対応した複数の引起し装置と、植立穀稈の株元を切断する切断装置と、刈取穀稈を機体後方に向けて搬送する搬送装置とを備えるとともに、刈幅方向の途中位置にて一方側刈取部分割体と他方側刈取部分割体とに分割形成され、
前記一方側刈取部分割体が、前記他方側刈取部分割体と刈幅方向に一連に並ぶ通常使用状態と、前記他方側刈取部分割体から分離して機外に取り外される分離状態とに切り換え自在に設けられ、
機体側からの動力が前記他方側刈取部分割体側の前記引起し装置に伝達されるとともに、前記通常使用状態において、前記一方側刈取部分割体側の前記引起し装置へは、前記他方側刈取部分割体側の前記引起し装置から動力が伝達されるように構成され、
前記刈取部に、前記刈取部の全体を機体に支持すべく、前方下がりの状態で且つ機体前後方向に延びる筒状の支持フレームと、前記支持フレームの前端部に連結されて、刈幅方向に延びる筒状の下部側横向きフレームと、前記複数の引起し装置の夫々の上端部同士にわたって刈幅方向に沿って延び且つ前記複数の引起し装置の上端部の夫々に連結される上部側横向きフレームと、前記刈取部における刈幅方向中間位置において、平面視で前記搬送装置と重複する状態かつ前記搬送装置の搬送経路を迂回する状態で、前記下部側横向きフレームから、前記上部側横向きフレームのうちの前記他方側刈取部分割体側のフレーム部分まで延びる筒状の縦向き迂回フレームとが備えられ、且つ、
前記支持フレームの内部に位置する前後向き伝動軸と、
前記下部側横向きフレームの内部に位置する横向き伝動軸と、
前記縦向き迂回フレームの内部に位置して、前記横向き伝動軸から前記他方側刈取部分割体側の前記引起し装置の上部側伝動入力部に動力伝達する縦向き中継伝動軸と、
前記上部側横向きフレームに沿う状態で備えられるとともに、前記上部側横向きフレームに回動自在に支持され、前記縦向き中継伝動軸から伝達される動力を前記複数の引起し装置に伝達する横向きの引起し駆動軸とが備えられているコンバイン。 - 機体前部に複数条の植立穀稈を刈り取る刈取部が備えられ、
前記刈取部は、刈取条数に対応した複数の引起し装置と、植立穀稈の株元を切断する切断装置と、刈取穀稈を機体後方に向けて搬送する搬送装置とを備えるとともに、刈幅方向の途中位置にて一方側刈取部分割体と他方側刈取部分割体とに分割形成され、
前記一方側刈取部分割体が、前記他方側刈取部分割体と刈幅方向に一連に並ぶ通常使用状態と、前記他方側刈取部分割体から分離して機外に取り外される分離状態とに切り換え自在に設けられ、
機体側からの動力が前記他方側刈取部分割体側の前記引起し装置に伝達されるとともに、前記通常使用状態において、前記一方側刈取部分割体側の前記引起し装置へは、前記他方側刈取部分割体側の前記引起し装置から動力が伝達されるように構成され、
前記刈取部に、前記刈取部の全体を機体に支持すべく、前方下がりの状態で且つ機体前後方向に延びる筒状の支持フレームと、前記支持フレームの前端部に連結されて、刈幅方向に延びる筒状の下部側横向きフレームと、前記複数の引起し装置の夫々の上端部同士にわたって刈幅方向に沿って延び且つ前記複数の引起し装置の上端部の夫々に連結される上部側横向きフレームと、前記刈取部における刈幅方向中間位置において、平面視で前記搬送装置と重複する状態かつ前記搬送装置の搬送経路を迂回する状態で、前記支持フレームの上端部から、前記上部側横向きフレームのうちの前記他方側刈取部分割体側のフレーム部分まで延びる筒状の前後向き迂回フレームとが備えられ、且つ、
前記支持フレームの内部に位置する前後向き伝動軸と、
前記下部側横向きフレームの内部に位置する横向き伝動軸と、
前記前後向き迂回フレームの内部に位置して、前記前後向き伝動軸から前記他方側刈取部分割体側の前記引起し装置の上部側伝動入力部に動力伝達する前後向き中継伝動軸と、
前記上部側横向きフレームに沿う状態で備えられるとともに、前記上部側横向きフレームに回動自在に支持され、前記前後向き中継伝動軸から伝達される動力を前記複数の引起し装置に伝達する横向きの引起し駆動軸とが備えられているコンバイン。 - 前記刈取部に、
前記複数の引起し装置の夫々に対応して、機体前後方向に沿って延び且つ前記各引起し装置の下端部に連結される前後向きフレームと、複数の引起し装置の夫々の上端部同士にわたって刈幅方向に沿って延び且つ前記各引起し装置の上端部に連結される上部側横向きフレームとが備えられ、
前記他方側刈取部分割体における前記一方側刈取部分割体が連結される箇所の近傍に、前記前後向きフレームと前記上部側横向きフレームとに亘って上下方向に延びる補強フレームが備えられている請求項1又は2に記載のコンバイン。 - 前記補強フレームに、前記一方側刈取部分割体を連結するための連結部材が備えられている請求項3記載のコンバイン。
- 前記連結部材は、前記引起し装置の前面よりも機体前方側に位置している請求項4記載のコンバイン。
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