JP6437065B2 - 脱穀装置 - Google Patents
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Description
回転駆動されて作物を扱き処理する扱胴と、前記扱胴の下方に設けられた受網と、前記受網から下方に漏下した処理物を移送しながら選別処理する揺動選別装置とが備えられ、
前記揺動選別装置には、移送方向始端側に位置するグレンパンと、前記グレンパンの移送方向下手側に位置する篩い線とが備えられ、
前記篩い線は、片持ち状に延び横幅方向に間隔を空けて並ぶ複数の線状部材からなり、
複数の線状部材として、遊端部の高さが高い複数の第1線状部材と、遊端部の高さが前
記第1線状部材よりも低い複数の第2線状部材とが備えられている点にある。
前記唐箕からの選別風を、前記篩い線の下方側箇所であって且つ前記案内板の移送方向上手側箇所を通過するように案内する通風路が形成されていると好適である。
そして、チャフシーブの上部側に案内板が備えられ、チャフシーブ上を揺動移送される処理物が、この案内板によりチャフシーブの幅方向において扱胴回転方向上手側から下手側も移動案内される。受網から揺動選別装置上に片寄った状態で漏下した処理物が、この案内板の案内作用によって横幅方向に均されて、横幅方向に沿って処理物の層厚が均平化されることになる。
用した場合について図面に基づいて説明する。
内部空間において、上部に扱室2が備えられ、その扱室2の下方に選別部3が備えられて
、刈取穀稈が機体前部側に備えられたフィーダ4によって搬送されて前端の入口部5から
扱室2内に供給されるように構成されている。
えられている。扱胴6は、前壁部8と後壁部9とわたって水平向き軸芯X1周りに回転自
在に支持される扱胴軸10を備え、その扱胴軸10を中心に一体回転するように構成され
ている。この扱胴軸10は、図示しないエンジンからの動力により回転駆動される。扱胴
6は、機体正面視において右回り(時計回り)に駆動回転される。
プレート11、扱胴6の周方向に等間隔で分散配置して各支持プレート11の夫々に連結
された複数の支持杆12、各支持杆12の軸芯方向に並ぶ複数箇所から扱胴6外周側に突
出するバー形の扱歯13を備えている。
扱胴6の径方向に沿って支持杆12を貫通させた状態で溶接にて一体的に連結固定されて
いる。
詳述はしないが、受網7は、円弧状の多数の横桟と横桟同士を連結する軸芯方向に沿う縦
桟とを連結して、穀粒が通過するための通過孔が多数形成された周知構造の網状体にて構
成されている。扱室2の天板1には、扱胴6の回転に伴って、処理物を扱胴6の回転軸芯
方向に沿って後方側(図1の右側方)に向けて移送案内する送塵弁15が備えられている
。
理物を移送しながら選別処理する揺動選別装置16と、揺動選別装置16から漏下した一
番物としての穀粒を回収する一番物回収部17と、揺動選別装置16から漏下した枝付き
穀粒等の二番物を回収する二番物回収部18と、揺動選別装置16に選別風を供給する唐
箕19とを備えている。
方に搬送するように構成されている。そして、一番物回収部17にて回収された穀粒は、
脱穀装置の横側外方に搬送されたのち、図示しない穀粒搬送装置によって図示しない穀粒
タンクに貯留される。
外方に搬送するように構成されている。そして、二番物回収部18にて回収された二番物
は、脱穀装置の横側外方に搬送されたのち、二番物還元装置20により扱室2内に還元さ
れて扱き処理される。
脱穀装置の側壁に備えられた傾斜ガイドレール22に沿ってスライド案内され、且つ、後
部下方側に備えたクランク式の揺動駆動部23の作動で前後揺動する平面視で矩形枠状の
シーブケース24を備えている。そして、そのシーブケース24内に、第1グレンパン2
5、第2グレンパン26、第1篩い線27、第2篩い線28、チャフシーブ29、グレン
シーブ30、複数のストローラック31等を備えている。
成され、揺動選別装置16における処理物の移送方向上手側端部(前端部)に備えられ、
扱室2における移送方向上手側から漏下した処理物を後方に移送する。
から移送方向下手側に向けて片持ち状に延設され、第1グレンパン25から送り出される
処理物を後方に移送しながら穀粒や二番物を下方に漏下させる。
移送方向下手側に向けて片持ち状に延設され、第1篩い線27から送り出される処理物を
後方に移送しながら穀粒や二番物を下方に漏下させる。
線状部材34からなり、且つ、複数の線状部材34が、遊端部の高さが高い複数の第1線
状部材34aと、遊端部の高さが第1線状部材34aよりも低い複数の第2線状部材34
bとを備えている。そして、各線状部材34は、側面視で略波形状に折り曲げ形成されて
いる。
略U字状に折り曲げて2本で一組の線状部材34を形成してあり、このような2本で一組
の線状部材組体35を複数組横方向に並べて取り付けてある。
じ間隔を有しており、折り曲げられた基端側箇所が左右方向に延びる基端側固定部材36
に固定されている。つまり、基端側固定部材36に一体的に固定された押え板37によっ
て押えた状態で固定されている。
結されるとともに、シーブケース24の側板24Aに連結された側部支持体38にボルト
連結されている。又、第2篩い線28における基端側固定部材36は側部支持体38にボ
ルト連結されている。
基端側箇所を上方から覆う円弧状の突部37aが形成され、板状部分37bが基端側固定
部材36の上面に当て付けられた状態で適宜箇所が溶接にて固定されている。このように
して、線状部材組体35が姿勢を保持した状態で片持ち状に延設支持されている。
上がった状態における線状部材34同士の設定間隔Lの2倍の間隔を有する状態で略U字
状に折り曲げて2本で一組の線状部材組体35を形成している。そして、中間に位置する
複数組の線状部材組体35は、線状部材34同士が設定間隔Lを備える状態で半ピッチず
つ位置ずらせた状態で、2組の線状部材組体35を重ね合わせて基端側箇所を押え板37
によって押えた状態で固定されている。このとき、図9に示すように、重ね合わせた2組
の線状部材組体35のうちの上側に位置する一組の線状部材組体35が、下側に位置する
一組の線状部材組体35に比べて、遊端部の高さが高くなる状態で備えられている。
材組体35のうちの下側に位置する複数の線状部材組体35が、遊端部の高さが低くなる
状態で備えられ、それらの線状部材34が第2線状部材34bとして構成されている。又
、重ね合わせた2組の線状部材組体35のうちの上側に位置する複数の線状部材組体35
が、第2線状部材34bに比べて遊端部の高さが高くなる状態で備えられ、それらの線状
部材34が第1線状部材34aとして構成されている。
にて構成され、第1グレンパン25の移送方向下手側で且つ下方側に位置して第1グレン
パン25の処理物移送方向下手側から漏下した処理物及び第1篩い線27から漏下した処
理物を後方に移送する。
ン26から送り出される処理物、第1篩い線27から漏下した処理物、及び、扱室2の受
網7から漏下した処理物について、揺動移送しながら穀粒や二番物を下方に漏下させる。
間隔をあけて前後方向に並べて構成されている。各チャフリップ板29Aは、上部側の揺
動支点P周りで揺動自在にシーブケース24に固定の支持板39に支持されている。そし
て、複数のチャフリップ板29Aの夫々の下部側箇所が操作板40により一体的に連結さ
れて、図示しない角度調節機構によって操作板40を前後方向にスライド操作して各チャ
フリップ板29Aの揺動角度を変更させることで、チャフリップ板29A同士の間の開度
を変更調整することができるように構成されている(図4の仮想線参照)。
らなり、チャフシーブ29の下方側に位置して、シーブケース24の左右側板24Aにわ
たって架設支持された前部側支持部材41と後部側支持部材42の夫々に支持される状態
で備えられている。このグレンシーブ30は、チャフシーブ29から漏下した処理物を揺
動移送しながら穀粒を下方の一番物回収部17に漏下させ、二番物を移送方向下手側の二
番物回収部18に移送する。
に移送方向夫々に互いに位置を異ならせて3組備えられている。図3,5,7に示すよう
に、各組のストローラック31は、夫々、シーブケース24の左右側板24Aにわたって
ラック支持体43が架設連結され、このラック支持体43から左右方向に間隔をあけて複
数の移送用ラック板44が片持ち状に後方向けて固定延設されている。移送用ラック板4
4は、鋸歯状に形成された板体からなり、処理物を受け止めて後方に揺動移送することが
できる。
29の終端部から供給される処理物を後方に向けて揺動移送しながら二番物を下方の二番
物回収部18に漏下させ、漏下しなかった排ワラ等の処理物は後方に備えられた細断装置
46に移送する。
図示しないエンジンの動力が唐箕19の回転軸62に伝達される。そして、図10に示
すように、唐箕19の回転軸62の左側端部に第1駆動プーリ64が備えられ、この第1
駆動プーリ64から伝動ベルト65を介して中継軸66に備えられた入力プーリ67に動
力が伝達される。中継軸66には、一番物回収部17の横送りスクリュー17a、二番物
回収部18の横送りスクリュー18a、及び、揺動駆動部23に動力を供給する搬送用出
力プーリ70が備えられている。
収部18とに動力が伝達される。その搬送用伝動ベルト75の伝動途中には、回転動力を
反転させる反転用プーリ76が備えられ、その反転用プーリ76から揺動駆動用の伝動ベ
ルト77及び入力プーリ59を介して揺動駆動部23に動力が伝達される。
られ、この第2駆動プーリ78から細断装置46に動力が伝達される。つまり、図11に
も示すように、唐箕19の回転軸62に備えられた第2駆動プーリ78から前後中間部に
位置する中継伝動軸80に備えられた従動プーリ81に第1ベルト伝動機構82を介して
動力が伝達され、中継伝動軸80に備えられた中継駆動プーリ83から細断装置46の回
転軸84に備えられた従動プーリ85に、第2ベルト伝動機構86を介して動力が伝達さ
れる。
する必要がある。そこで、中継伝動軸80に備えられた従動プーリ81は第2駆動プーリ
78に対して小径に形成されており、さらに、回転軸84に備えられた従動プーリ85は
中継伝動軸80に備えられた中継駆動プーリ83に対して小径に形成されている。すなわ
ち、唐箕19の回転軸62の回転動力を増速させて細断装置46に伝達するように構成さ
れている。
の伝動回転体87にて構成されている。このように構成することで、部品点数の削減や組
み付け作業性の向上等により低コスト化を図っている。又、第2駆動プーリ78を必要以
上に大径にすることなく増速率を上げるために、回転軸84に備えられた従動プーリ85
を可能な限り小径に設定している。そして、このように小径の従動プーリ85であっても
、スリップしないように、中継伝動軸80から細断装置46の回転軸84に動力伝達する
第2ベルト伝動機構86が、並列された2本の伝動ベルトにて構成されている。
チャフシーブ29の下方側に案内する第1通風路Q1と、選別風をグレンシーブ30の下
方側に案内する第2通風路Q2と、選別風を一番物回収部17に案内する第3通風路Q3
とに振り分け案内する風向案内体47が備えられている。
動移送される処理物を移送方向と交差する方向に移動案内する案内板50が備えられてい
る。この案内板50は、第2篩い線28の移送方向終端部の下方側箇所から移送方向下手
側に延びる状態で備えられている。
図8に示すように、案内板50は、断面形状が略L字形の板体にて構成され、縦面部5
0aが処理物を案内する案内面を形成しており、断面形状を略L字形に形成することで強
度補強を図り、処理物により押されて破損することを防止するようにしている。
持され、案内板50の移送方向下手側箇所がストローラック31の左右中央部に支持され
ている。すなわち、図5,6,7に示すように、案内板50は、移送方向上手側端部が、
第2篩い線28の移送方向終端部の下方側箇所におけるシーブケース24の左側の側板2
4Aにボルト連結にて固定されている。又、案内板50の移送方向下手側端部が、3組の
ストローラック31のうちの最前部側に位置するストローラック31の左右中央部に位置
する移送用ラック板44にボルト連結にて固定されている。
向終端部の下方側箇所から移送方向下手側に向けて移送するに伴って、受網7における扱
胴6の回転方向上手側箇所に対応する横一側端部から徐々に他方側に向けて、処理物を左
右方向に移動案内して、チャフシーブ29上の処理物を均平化するように構成されている
。
この風向案内体51によって、唐箕19からの選別風が第1篩い線27及び第2篩い線2
8の下方側箇所であって且つ案内板50の移送方向上手側箇所を通過するように通風案内
する第4通風路Q4が形成されている。
2篩い線28を漏下した処理物だけでなく、第1篩い線27及び第2篩い線28上を移送
される処理物に対しても、それらを解すように作用して、チャフシーブ29における処理
負担をできるだけ軽減することができる。
(1)上記実施形態においては、移送方向に沿って並ぶ状態で第1篩い線27と第2篩い
線28とが備えられる構成としたが、1つの篩い線にて構成されるものでもよい。
24Aに支持され、移送方向下手側がストローラック31に支持される構成としたが、こ
のような構成に代えて、案内板50の移送方向上手側を、シーブケース以外のもの、例え
ば、チャフシーブ29に支持させるようにしたり、案内板50の移送方向下手側をシーブ
ケース24に支持させるようにしてもよく、案内板50の支持構造は種々変更して実施す
ることができる。
34aと、遊端部の高さが第1線状部材34aよりも低い複数の第2線状部材34bとを
備える構成としたが、この構成に代えて、全ての線状部材が同じ高さになるものでもよい
。又、篩い線として、側面視で略波形に形成されるものに代えて、直線状に形成されるも
のであってもよい。
であって且つ案内板50の移送方向上手側箇所を通過するように通風案内する第4通風路
Q4が形成されるものを示したが、このような第4通風路Q4が形成されていない構成と
してもよい。
ンバインの脱穀装置であってもよい。
7 受網
16 揺動選別装置
19 唐箕
25 グレンパン
27 第1篩い線(篩い線)
28 第2篩い線(篩い線)
29 チャフシーブ
34 線状部材
34a 第1線状部材
34b 第2線状部材
50 案内板
Q4 通風路
Claims (6)
- 回転駆動されて作物を扱き処理する扱胴と、前記扱胴の下方に設けられた受網と、前記受網から下方に漏下した処理物を移送しながら選別処理する揺動選別装置とが備えられ、
前記揺動選別装置には、移送方向始端側に位置するグレンパンと、前記グレンパンの移送方向下手側に位置する篩い線とが備えられ、
前記篩い線は、片持ち状に延び横幅方向に間隔を空けて並ぶ複数の線状部材からなり、
複数の線状部材として、遊端部の高さが高い複数の第1線状部材と、遊端部の高さが前記第1線状部材よりも低い複数の第2線状部材とが備えられている脱穀装置。 - 前記第1線状部材の基端部の高さと前記第2線状部材の基端部の高さとが同じ高さである請求項1に記載の脱穀装置。
- 前記第1線状部材の配設間隔と前記第2線状部材の配設間隔とが前記横幅方向に半ピッチ位置ずれしている請求項1又は2に記載の脱穀装置。
- 前記篩い線は、前記移送方向に前後に並ぶ第1篩い線及び第2篩い線を備え、
前記第1篩い線及び前記第2篩い線のそれぞれに、前記複数の第1線状部材及び前記複数の第2線状部材が備えられている請求項1〜3のいずれか1項に記載の脱穀装置。 - 前記篩い線は、側面視で略波形状に形成されている請求項1〜4のいずれか1項に記載の脱穀装置。
- 前記篩い線の下方側箇所から移送方向下手側に向けて延びるチャフシーブと、
前記チャフシーブの上部側に設けられ、前記チャフシーブ上を揺動移送される処理物を、前記チャフシーブの幅方向において前記扱胴回転方向上手側から下手側に移動案内する案内板と、
前記揺動選別装置に選別風を供給する唐箕と、が備えられ、
前記唐箕からの選別風を、前記篩い線の下方側箇所であって且つ前記案内板の移送方向上手側箇所を通過するように案内する通風路が形成されている請求項1〜5のいずれか1項に記載の脱穀装置。
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-
2017
- 2017-09-08 JP JP2017173044A patent/JP6437065B2/ja active Active
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