JP6435971B2 - 1次偏肉検出システム、1次偏肉検出方法、およびプログラム - Google Patents
1次偏肉検出システム、1次偏肉検出方法、およびプログラム Download PDFInfo
- Publication number
- JP6435971B2 JP6435971B2 JP2015077070A JP2015077070A JP6435971B2 JP 6435971 B2 JP6435971 B2 JP 6435971B2 JP 2015077070 A JP2015077070 A JP 2015077070A JP 2015077070 A JP2015077070 A JP 2015077070A JP 6435971 B2 JP6435971 B2 JP 6435971B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- primary
- plug
- amount
- acceleration
- wall thickness
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Control Of Metal Rolling (AREA)
Description
穿孔機として、一対の傾斜ロールと、プラグとを備えるものがある。一対の傾斜ロールは、ビレットのパスラインを挟んで相互に間隔を有して対向し、且つ、パスラインに対して傾斜するように配置される。穿孔機は、傾斜ロールにより素材を周方向に回転させながらプラグに押し込み、素材を穿孔・圧延して中空素管にする。
このような技術として特許文献1〜4に記載の技術がある。
特許文献1に記載の技術では、傾斜ロールの出側に設けた1次元レーザ距離計により、1次元レーザ距離計から、穿孔・圧延中のマンドレルバーと中空素管とのうちの少なくとも何れか一方までの距離の変位量を測定する。
特許文献4に記載の技術では、傾斜ロールの出側にγ線肉厚計や超音波距離計を設置して、管の肉厚を測定し、測定値が目標肉厚値の許容範囲から外れたら、プラグの位置を後退させる。
しかしながら、特許文献1〜4に記載の技術では、プラグやプラグの近くの挙動を監視するものではない。このため、1次偏肉を早期に且つ正確に検出することが容易ではない。
図1は、中空素管の1次偏肉検出システムの構成の一例を示す図である。本実施形態では、穿孔機10を用いて、素材の一例であるビレット20に対し、穿孔・圧延を行い、中空素管を製造する場合を例に挙げて説明する。
傾斜ロール11a、11bは、パスラインPLを介して相互に間隔を有して対向する位置に配置される。傾斜ロール11a、11bは、ビレット20のトップ側(z軸の負の方向側(入側))が、ボトム側(z軸の正の方向側(出側))よりもパスラインPLに近づくように傾斜した状態になっている。傾斜ロール11a、11bは、ビレット20を、周方向に(すなわちビレット20の長手方向の軸を回転軸として)回転させ、プラグ12と共にビレット20を圧延する。
このようにして加速度センサ15を配置するために、図2(a)に示す例では、芯金13は、少なくとも加速度センサ15が配置される領域(芯金13の先端側の領域)において中空構造となっている。
このようにして加速度センサ15を配置するために、図2(b)に示す例では、プラグ12は、少なくとも加速度センサ15が配置される領域(プラグ12の先端側の領域)において中空構造となっている。
図2(a)に示す例でも、図2(b)に示す例でも、加速度センサ15は、必要に応じて治具を用いて固定される。
加速度センサ15は、3軸加速度センサである。3軸加速度センサは、1つの検出素子で3次元空間の加速度をX軸方向の加速度成分、Y軸方向の加速度成分、およびZ軸方向の加速度成分に分離して検出する。3軸加速度センサは、例えば、ピエゾ抵抗型であってもよいし、静電容量型であってもよいし、圧電型であってもよい。
本実施形態では、初期設定における加速度センサ15のZ軸方向は、パスラインPLが延びる方向に一致する。また、初期設定における加速度センサ15のX軸方向は、パスラインPLが延びる方向に垂直な方向であって、水平方向に一致する。また、初期設定における加速度センサ15のY軸方向は、パスラインPLが延びる方向に垂直な方向であって、鉛直方向に一致する。
1次偏肉検出装置30は、ビレット20が穿孔・圧延されることにより形成される中空素管の1次偏肉率を、中空素管21の製造中に(すなわちオンラインで)導出し、導出した1次偏肉率が閾値を上回る場合に、そのことを示す情報を出力する。1次偏肉検出装置30のハードウェアは、例えば、CPU、ROM、RAM、HDD、および各種のインターフェースを備えた情報処理装置(例えば、パーソナルコンピュータ)を用いることにより実現される。
図4に示すように、1次偏肉が生じている中空素管21の円周方向(軸に垂直な1つの断面)における最大肉厚をmax[m]、最小肉厚をmin[m]、平均肉厚をave[m]とすると、1次偏肉率[%]は、以下の(1)式で表される。
1次偏肉率={(Max−Min)÷ave}×100 ・・・(1)
尚、1次偏肉とは、円周方向の肉厚分布において、極大肉厚部と極小肉厚部がそれぞれ1箇所ずつ存在する偏肉のことをいう。
[測定値取得部31]
測定値取得部31は、加速度センサ15で穿孔中に測定された加速度を取得する。前述したように本実施形態では、加速度センサ15は3軸加速度センサである。したがって、測定値取得部31は、X軸方向、Y軸方向、およびZ軸方向のそれぞれの加速度の測定値を取得する。また、本実施形態では、加速度センサ15は、所定の周期(例えば10[ms])で繰り返し加速度を測定する。したがって、測定値取得部31は、この所定の周期ごとに加速度の測定値を取得する。
偏芯量導出部32は、ビレット20を穿孔・圧延しているとき(すなわち、中空素管を製造しているとき)のプラグ12・芯金13の偏芯量[m]を導出する。プラグ12・芯金13の偏芯量とは、プラグ12・芯金13の軸の、ビレット20の長手方向の軸(パスラインPL)からのずれ量をいう。尚、以下の説明では、ビレット20の長手方向の軸を必要に応じてビレット20の軸と略称する。
穿孔機10においては、ビレット20を穿孔・圧延して中空素管21にするときに、ビレット20の軸と、プラグ12の軸とが一致していないことがある。例えば、図5に示すように、ビレット20の軸RAはパスラインPLと一致する。これに対し、プラグ12の軸RBはパスラインPLと一致しないことがある。このようにプラグ12が動く原因としては、例えば、ビレット20の温度ムラ、ビレット20の表面性状、ビレット20の振動などがある。
図6は、加速度センサ15により測定される加速度の一例を概念的に示す図である。図6において、破線の円の傍らに示す矢印線は、プラグ12の回転方向を示す。
プラグ12・芯金13がパスラインPL上に位置する場合、中空素管21に偏肉は発生しない。つまり、中空素管21において偏肉が発生していない部分では、加速度センサ15はパスラインPL上に位置する。加速度センサ15がパスラインPL上に位置する場合、図6に示すように、加速度センサ15は、X軸、Y軸のそれぞれの方向において重力加速度のみを検出する(図6のパスラインPL上にある加速度センサ15を参照)。つまり、加速度センサ15がパスラインPL上に位置する場合、加速度センサ15が検出する加速度は常に一定である。
本実施形態では、偏芯量導出部32は、加速度センサ15で測定された加速度から、加速度センサ15がパスラインPL上に位置する場合の加速度を減算した値を、プラグ12・芯金13の偏芯により生じるプラグ12・芯金13の加速度の変化量ΔG[m/s2]として導出する。偏芯量導出部32は、このようなプラグ12・芯金13の偏芯により生じるプラグ12・芯金13の加速度の変化量ΔGの導出を、加速度センサ15のX軸方向およびY軸方向のそれぞれについて個別に行う。
尚、以下の説明では、「プラグ12・芯金13の偏芯により生じるプラグ12・芯金13の加速度の変化量」を必要に応じて「偏芯による加速度変化量」と称する。
a0=R0×ω2 ・・・(2)
a1=R1×ω2 ・・・(3)
ω=2πf ・・・(4)
G0=g+a0=g+R0×ω2 ・・・(5)
G1=g+a1=g+R1×ω2 ・・・(6)
ΔG=G1−G0=(g+R1×ω2)−(g+R0×ω2)=(R1−R0)×ω2 ・・・(7)
(7)式を変形すると、プラグ12・芯金13の偏芯量R1−R0[m]は、以下の(8)式で表される。
R1−R0=ΔG÷ω2 ・・・(8)
X軸方向の偏芯量=ΔGX÷ωX 2=ΔGX÷(2πfX)2 ・・・(9)
Y軸方向の偏芯量=ΔGY÷ωY 2=ΔGY÷(2πfY)2 ・・・(10)
プラグ12・芯金13の偏芯量={(ΔGX÷(2πfX)2)2+(ΔGY÷(2πfY)2)2}1/2 ・・・(11)
偏芯量導出部32は、ゼロクロス法により、プラグ12の回転周波数fX、fYを導出することができる。すなわち、偏芯量導出部32は、図7(a)に示すように、加速度センサ15で測定された加速度のX軸方向成分とY軸方向成分の時間波形がゼロになる点を基準として定まる一周期の逆数を、プラグ12の回転周波数fX、fYとして導出することができる。
1次偏肉率−偏芯量関係記憶部33は、1次偏肉率と偏芯量との関係を示す情報を予め記憶する。
図9は、1次偏肉率とプラグの偏芯量との関係の一例を示す図である。図9(a)は、中空素管のトップ側(z軸の負の方向側(入側))の領域における1次偏肉率と偏芯量との関係の一例を示し、図9(b)は、中空素管のミドル部の領域における1次偏肉率と偏芯量との関係の一例を示し、図9(c)は、中空素管のボトム側(z軸の正の方向側(出側))の領域における1次偏肉率と偏芯量との関係の一例を示す。
また、中空素管のボトム側の領域とは、中空素管のボトム側の端部を始点とする領域であって、中空素管のボトム側の端部から、中空素管の長手方向に沿って、中空素管の長手方向の長さの1/3倍の長さだけ隔てた位置を終点とする領域である。
以上のようにして、偏芯量および1次偏肉率の関係を示す情報として、中空素管の領域ごと・材質ごと・サイズごとの情報が、1次偏肉率−偏芯量関係記憶部33に予め記憶される。
1次偏肉導出部34は、穿孔機10で製造中の中空素管の材質およびサイズの情報を、例えば、1次偏肉検出装置30に対するオペレータによる入力操作や、上位のコンピュータとの通信により取得する。
閾値判定部35は、1次偏肉導出部34により導出された1次偏肉率が、予め設定されている閾値を上回るか否かを判定する。閾値は、製品である継目無管(例えば継目無鋼管)の材質、種類、規格などに応じて適宜決定することができる。
例えば、製品の肉厚の公差が±10[%]以内であることが要求されている場合には、これを1次偏肉率に換算すると、閾値は20[%]になり、同様に、製品の肉厚の公差が±5[%]以内であることが要求されている場合には、閾値は10[%]になる。これよりも厳しい閾値を設けてもよい。
出力部36は、閾値判定部35により、1次偏肉率が閾値を上回ると判定されると、そのことを示す情報を出力する。情報の出力は、例えば、コンピュータディスプレイへの表示、ランプの点灯、および音の出力の少なくとも何れか1つにより実現される。また、出力部36は、1次偏肉率が閾値を上回ったことを示す情報を、外部装置へ送信し、当該外部装置で当該情報の出力を行うようにしてもよい。
このような1次偏肉率が閾値を上回ったことを示す情報の出力により、オペレータは、例えば、穿孔機10のセットアップを再度行うことができる。
また、図10(a)および図10(b)において、偏芯量とは、前述したようにして偏芯量導出部32により導出される各位置でのプラグ12・芯金13の偏芯量の値である。
ステップS1101において、測定値取得部31は、加速度センサ15で穿孔中に測定された加速度を取得する。
次に、ステップS1102において、偏芯量導出部32は、ステップS1101で取得された加速度の測定値のX軸方向成分の値とY軸方向成分の値を用いて(11)式の計算を行うことにより、プラグ12・芯金13の偏芯量を導出する。尚、前述したように、このとき、偏芯量導出部32は、ゼロクロス法などにより、プラグ12の回転周波数fX、fYを導出する。
また、本実施形態では、中空素管の1次偏肉率を実測し、実測した中空素管の1次偏肉率と、当該中空素管を製造した際に導出したプラグ12・芯金13の偏芯量との関係を導出する。実際の穿孔・圧延時に生じる1次偏肉は、プラグ12の挙動だけに依存するのではなく、母材であるビレットの振れ回り量、ビレットの温度分布、ビレットの進行速度など、複数の因子が複合的に影響することにより決まる。このため、シミュレーションでは、これらの因子のうち特定の因子をモデル化または固定する必要がある。したがって、実際の中空素管に生じる1次偏肉をシミュレーションにより高精度に予測することは容易ではない。また、仮に、全ての因子を測定することができたとしても、莫大な演算時間が必要になり、1次偏肉をオンラインで検出することは容易ではない。これに対し、本実施形態のようにして1次偏肉率および偏芯量の関係を導出すれば、前述した因子を測定してシミュレーションを行わなくても、1次偏肉を高精度に導出することができる。
[変形例1]
本実施形態では、1次偏肉率を導出する場合を例に挙げて説明した。しかしながら、1次偏肉率ではなく、1次偏肉量(1次偏肉の偏肉量)を導出してもよい。前述したように、1次偏肉量は、中空素管の円周方向の肉厚分布において、最大肉厚から最小肉厚を減算した値である。
本実施形態では、1次偏肉率が閾値を上回るか否かを判定し、その判定の結果、1次偏肉率が閾値を上回る場合には、そのことを示す情報を出力する場合を例に挙げて説明した。しかしながら、必ずしもこれらの処理を行う必要はない。例えば、1次偏肉率を出力し、当該1次偏肉率が適切であるか否かをオペレータが判断してもよい。
本実施形態では、加速度センサ15のZ軸方向がパスラインPLの方向(z軸方向)と一致する場合を例に挙げて説明した。しかしながら、加速度センサ15のZ軸は常にパスラインPLと一致する構成でなくとも良い。加速度センサ15のZ軸がパスラインPLと一致していない場合では、加速度センサ15は、X軸およびY軸方向の加速度として、加速度センサ15のZ軸がパスラインPLと一致していない分量に応じて加速度センサ15に生じる遠心力による加速度の増加分を検知するが、このような場合には、この加速度センサ15のZ軸がパスラインPL上にない場合の増加分の加速度を基準に偏芯量を算出すればよいことになる。前記のような構成の場合では、プラグ12または芯金13に偏芯が加わった場合には、加速度センサ15は、加速度センサ15のZ軸とパスラインPLが一致していない分量に伴う加速度に加え、偏芯による加速度を検知するからである。
ΔG=(R1−R0)×ω2÷cosθ ・・・(12)
プラグ12・芯金13の偏芯量={(ΔGX÷(2πfX)2×cosθ)2+(ΔGY÷(2πfY)2×cosθ)2}1/2 ・・・(13)
図13は、3つの加速度センサ15a、15b、15cが配置された状態のプラグ12および芯金13の構成の一例を示す図である。
図13では、図2(a)に対し、加速度センサの配置する数が異なるだけであり、その他の構成は、図2(a)に示したものと同じである。
図13において、加速度センサ15a、15b、15cは、3軸加速度センサであり、本実施形態で説明したものと同じもので実現できる。加速度センサ15a、15b、15cは、プラグ12と同軸で(プラグ12と同じ回転方向・回転速度で)回転する。
また、ここでは、図示を省略するが、図2(b)に示した例においても、図13に示すように、複数の加速度センサを配置することにより、プラグ12の軸RBのパスラインPLに対する傾斜角度θを導出することができる。
尚、以上説明した本発明の実施形態のうち、1次偏肉検出装置30は、コンピュータがプログラムを実行することによって実現することができる。また、前記プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体及び前記プログラム等のコンピュータプログラムプロダクトも本発明の実施形態として適用することができる。記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
また、以上説明した本発明の実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
Claims (9)
- 中空素管を製造するために素材に押し込まれるプラグであって、その長手方向の軸がパスラインに沿うように配置されるプラグと、
前記プラグの長手方向の端部のうち前記素材と対向しない方の端部に配置される芯金であって、その長手方向の軸が前記パスラインに沿うように配置される芯金と、
前記素材を、その長手方向の軸を回転軸として回転させるための複数のロールと、を有する穿孔機を用いて製造される中空素管の1次偏肉を検出する1次偏肉検出システムであって、
前記プラグの内部と前記芯金の内部の少なくとも何れか一方の領域に、前記プラグおよび芯金と同軸で回転するように配置された加速度センサであって、前記プラグおよび芯金の長手方向の軸に垂直な方向の加速度を測定する加速度センサと、
前記加速度センサが前記パスライン上にある場合に測定された加速度と、前記加速度センサが前記パスライン上からずれた位置にある場合に測定された加速度との差分に基づいて、前記プラグおよび前記芯金の少なくとも何れか一方の前記パスラインからのずれ量である偏芯量を導出する偏芯量導出手段と、
前記偏芯量と、1次偏肉率または1次偏肉量との関係であって、予め設定されている関係に基づいて、前記偏芯量導出手段により導出された前記偏芯量に対応する前記1次偏肉率または前記1次偏肉量を導出する1次偏肉導出手段と、を有することを特徴とする1次偏肉検出システム。 - 前記1次偏肉導出手段により導出された前記1次偏肉率または前記1次偏肉量が閾値を上回るか否かを判定する閾値判定手段と、
前記1次偏肉導出手段により導出された前記1次偏肉率または前記1次偏肉量が前記閾値を上回ったことを示す情報を出力する出力手段と、をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の1次偏肉検出システム。 - 前記偏芯量と、前記1次偏肉率または1次偏肉量との関係は、前記中空素管の長手方向における複数の領域ごとに個別に設定された関係であり、
前記1次偏肉導出手段は、前記偏芯量導出手段により導出された前記偏芯量が生じている前記中空素管の領域に対応する前記関係に基づいて、前記偏芯量導出手段により導出された前記偏芯量に対応する前記1次偏肉率または前記1次偏肉量を導出することを特徴とする請求項1または2に記載の1次偏肉検出システム。 - 前記1次偏肉検出システムは、
前記プラグおよび前記芯金の軸の、前記パスラインに対する傾斜角度を導出する傾斜角度導出手段と、
前記プラグおよび芯金の長手方向に沿って間隔を有した状態で配置された複数の前記加速度センサと、
を有し、
前記傾斜角度導出手段は、前記複数の加速度センサにより測定された加速度を用いて前記傾斜角度を導出し、
前記偏芯量導出手段は、前記複数の加速度センサがそれぞれ前記パスライン上にある場合に測定された加速度と、前記複数の加速度センサがそれぞれ前記パスライン上からずれた位置にある場合に測定された加速度との差分と、前記傾斜角度導出手段により導出された前記傾斜角度とに基づいて、前記プラグおよび前記芯金の少なくとも何れか一方の軸の前記パスラインからのずれ量である偏芯量を導出することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の1次偏肉検出システム。 - 中空素管を製造するために素材に押し込まれるプラグであって、その長手方向の軸がパスラインに沿うように配置されるプラグと、
前記プラグの長手方向の端部のうち前記素材と対向しない方の端部に配置される芯金であって、その長手方向の軸が前記パスラインに沿うように配置される芯金と、
前記素材を、その長手方向の軸を回転軸として回転させるための複数のロールと、を有する穿孔機を用いて製造される中空素管の1次偏肉を検出する1次偏肉検出方法であって、
前記プラグの内部と前記芯金の内部の少なくとも何れか一方の領域に、前記プラグおよび芯金と同軸で回転するように配置された加速度センサを用いて、前記プラグおよび芯金の長手方向の軸に垂直な方向の加速度を測定する測定工程と、
前記加速度センサが前記パスライン上にある場合に測定された加速度と、前記加速度センサが前記パスライン上からずれた位置にある場合に測定された加速度との差分に基づいて、前記プラグおよび前記芯金の少なくとも何れか一方の軸の前記パスラインからのずれ量である偏芯量を導出する偏芯量導出工程と、
前記偏芯量と、1次偏肉率または1次偏肉量との関係であって、予め設定されている関係に基づいて、前記偏芯量導出工程により導出された前記偏芯量に対応する前記1次偏肉率または前記1次偏肉量を導出する1次偏肉導出工程と、を有することを特徴とする1次偏肉検出方法。 - 前記1次偏肉導出工程により導出された前記1次偏肉率または前記1次偏肉量が閾値を上回るか否かを判定する閾値判定工程と、
前記1次偏肉導出工程により導出された前記1次偏肉率または前記1次偏肉量が前記閾値を上回ったことを示す情報を出力する出力工程と、をさらに有することを特徴とする請求項5に記載の1次偏肉検出方法。 - 前記偏芯量と、前記1次偏肉率または1次偏肉量との関係は、前記中空素管の長手方向における複数の領域ごとに個別に設定された関係であり、
前記1次偏肉導出工程は、前記偏芯量導出工程により導出された前記偏芯量が生じている前記中空素管の領域に対応する前記関係に基づいて、前記偏芯量導出工程により導出された前記偏芯量に対応する前記1次偏肉率または前記1次偏肉量を導出することを特徴とする請求項5または6に記載の1次偏肉検出方法。 - 前記1次偏肉検出方法は、
前記前記プラグおよび前記芯金の軸の、前記パスラインに対する傾斜角度を導出する傾斜角度導出工程と、
前記プラグおよび芯金の長手方向に沿って間隔を有した状態で配置された複数の前記加速度センサと、
を有し、
前記傾斜角度導出工程は、前記複数の加速度センサにより測定された加速度を用いて前記傾斜角度を導出し、
前記偏芯量導出工程は、前記複数の加速度センサがそれぞれ前記パスライン上にある場合に測定された加速度と、前記複数の加速度センサがそれぞれ前記パスライン上からずれた位置にある場合に測定された加速度との差分と、前記傾斜角度導出工程により導出された前記傾斜角度とに基づいて、前記プラグおよび前記芯金の少なくとも何れか一方の軸の前記パスラインからのずれ量である偏芯量を導出することを特徴とする請求項5〜7の何れか1項に記載の1次偏肉検出方法。 - 請求項1〜4の何れか1項に記載の1次偏肉検出システムの各手段としてコンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015077070A JP6435971B2 (ja) | 2015-04-03 | 2015-04-03 | 1次偏肉検出システム、1次偏肉検出方法、およびプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015077070A JP6435971B2 (ja) | 2015-04-03 | 2015-04-03 | 1次偏肉検出システム、1次偏肉検出方法、およびプログラム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016196024A JP2016196024A (ja) | 2016-11-24 |
JP6435971B2 true JP6435971B2 (ja) | 2018-12-12 |
Family
ID=57357371
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015077070A Active JP6435971B2 (ja) | 2015-04-03 | 2015-04-03 | 1次偏肉検出システム、1次偏肉検出方法、およびプログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6435971B2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6209977B2 (ja) * | 2014-01-24 | 2017-10-11 | 新日鐵住金株式会社 | 素管を製造する製造装置及び製造方法 |
-
2015
- 2015-04-03 JP JP2015077070A patent/JP6435971B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2016196024A (ja) | 2016-11-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5732325B2 (ja) | 振動判別方法、及び振動判別装置 | |
CN101610854B (zh) | 无缝管的制造状况监控装置及方法、和无缝管制造设备 | |
CN104501725B (zh) | 一种锅炉关键管道在线测量系统 | |
JP2008026276A (ja) | 位置度測定用座標検出機、及び位置度測定システム | |
US20120167372A1 (en) | Internal roller swaging device and method | |
US9021881B2 (en) | Probing system for measurement of micro-scale objects | |
JP2019525844A (ja) | ラジアルオフセットモニタ | |
EP3277445B1 (en) | Apparatus for improving the quality of tube bending and method that uses such apparatus | |
JP6435971B2 (ja) | 1次偏肉検出システム、1次偏肉検出方法、およびプログラム | |
JP6946287B2 (ja) | 触覚による振れ測定及び長さ測定 | |
JP2014137339A (ja) | 形状検出装置及び形状検出方法 | |
JP6582938B2 (ja) | ピアサミル軸芯測定システムおよびピアサミル軸芯測定方法 | |
JP6209977B2 (ja) | 素管を製造する製造装置及び製造方法 | |
JP6863972B2 (ja) | 埋め込み監視ユニットを備えた回転式切断装置 | |
JP5330008B2 (ja) | 回転精度の評価方法および評価装置 | |
JP2011007502A (ja) | 削孔位置計測方法およびシステム | |
JP6081772B2 (ja) | 孔曲り測定方法および孔曲り測定装置 | |
JP6252509B2 (ja) | 継目無鋼管製造時の偏肉発生監視方法及び装置 | |
JP7294228B2 (ja) | 圧延支援モデルの生成方法、圧延支援方法、継目無鋼管の製造方法、機械学習装置、及び圧延支援装置 | |
JP6358032B2 (ja) | 速度測定装置及び速度測定方法 | |
CN106643616A (zh) | 接触式分中测量方法 | |
KR102020993B1 (ko) | 초음파 위치 측정 장치 | |
JP5845894B2 (ja) | ピアサー出側通り芯ずれとバー曲がりの測定方法 | |
JP2009180671A (ja) | 円筒内径測定方法及び装置、並びに円筒三次元表示方法及び装置 | |
CN105509686B (zh) | 一种不同凸圆弧半径检测与圆弧度判定装置及方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20171206 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20180821 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20180828 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20180920 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20181016 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20181029 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 6435971 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |