JP6435782B2 - ガラス管包装体およびガラス管の包装方法 - Google Patents
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Description
ここで、パレット上に積み上げられた複数のガラス管包装体において、下段に位置するガラス管包装体は、上段に位置するガラス管包装体の自重によって、常に押圧された状態となっている。
このような状況下において、例えば、運搬時の振動等によって上段のガラス管包装体が揺り動かされ、これにより、下段のガラス管包装体の端部におけるフィルム袋体が任意の方向に伸張されて結束力が低下し、ガラス管包装体を構成する複数のガラス管の配置姿勢が乱されるおそれがあった。
よって、複数のガラス管の端部に対する、フィルム袋体の密着度合いが従来に比べてより高まり、フィルム袋体の拘束力の向上を図ることができる。
従って、例えば、パレット上に積み上げられた複数のガラス管包装体において、運搬時の振動等によって上段のガラス管包装体が揺り動かされたとしても、従来のように、下段のガラス管包装体のフィルム袋体が、任意の方向に伸張されて結束力が低下するのを、極力防止することができ、ガラス管包装体を構成する複数のガラス管の配置姿勢を、堅固に保持することが可能である。
よって、複数のガラス管の端部に対する、フィルム袋体の密着度合いを、従来に比べてより高めることが可能となり、フィルム袋体の拘束力の向上を図ることができる。
従って、例えば、パレット上に積み上げられた複数のガラス管包装体において、運搬時の振動等によって上段のガラス管包装体が揺り動かされたとしても、従来のように、下段のガラス管包装体のフィルム袋体が、任意の方向に伸張されて結束力が低下するのを、極力防止することができ、ガラス管包装体を構成する複数のガラス管の配置姿勢を、堅固に保持することが可能である。
先ず、本発明を具現化するガラス管包装体1の構成について、図1および図2を用いて説明する。
なお、以下の説明に関しては便宜上、図1および図2に示した矢印の方向によって、ガラス管包装体1の上下方向、左右方向、および前後方向を規定して記述する。
ガラス管包装体1は、図1に示すように、主にガラス管2、およびフィルム袋体3などにより構成される。
また、ガラス管2は、およそ4[mm]から70[mm]の外径寸法からなる円筒形状に形成され、その両端面には、口焼加工が施されている。
フィルム袋体3は、シュリンクすることにより、整列して配置された複数のガラス管2・2・・・を結束するためのものである。
フィルム袋体3は、PE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)、またはPVC(ポリ塩化ビニル)等の材質からなる、熱収縮性のプラスチックフィルムによって形成され、その厚み寸法は、およそ0.1[mm]から0.5[mm]程度に設定される。
つまり、フィルム袋体3・3は、ガラス管群2Aの少なくとも両端部に被包され、シュリンクすることにより当該ガラス管群2Aを結束する。
即ち、ガラス管群2A全体を、フィルム袋体3によって一度に被包し、当該ガラス管群2Aの両端部のフィルム袋体3を同時にシュリンクして、ガラス管群2Aの両端部をそれぞれ結束する構成としてもよい。
また、フィルム袋体3においては、互いに隣接する複数(例えば、本実施形態においては三本)のガラス管2・2・2に対して、これらのガラス管3・3・3の端面の形状に即しつつ該ガラス管3・3・3の間隙に食い込むように突出する、第二突出部3bが形成される。
これにより、ガラス管群2Aの端部に対する、フィルム袋体3の密着度合いが従来に比べてより高まり、フィルム袋体3の拘束力の向上を図ることができる。
次に、本実施形態におけるガラス管包装体1を構成する際の、複数のガラス管2・2・・・の包装方法について、図3を用いて説明する。
なお、以下の説明に関しては便宜上、図3に示した矢印の方向によって、ガラス管包装体1の上下方向、および前後方向を規定して記述する。
また、加熱炉50は、ガラス管群2Aの後方においても、開閉扉51がガラス管群2Aの他端面と対向するように設けられており、ガラス管群2Aの前方および後方に配置される加熱炉50により、ガラス管群2Aの両端部のフィルム袋体3・3を同時にシュリンクさせることが可能となっている。
なお、この際、開閉扉51は、閉状態となっており、且つ、ガラス管群2Aの前方に位置する加熱炉50、およびガラス管群2Aの後方に位置する加熱炉50は、それぞれ最前位置および最後位置(以下、「原点位置」と記載する)に停止した状態となっている。
前方の加熱炉50においては、開閉扉51の後側面、即ち、ガラス管群2Aの一端面と対向する側の面に、押圧板52が貼設される。
押圧板52は、例えばフェノール樹脂などの熱硬化性樹脂によって形成される。
そして、後述するように、ガラス管群2Aの一端面は、押圧板52を介して加熱炉50によって押圧される。
なお、開閉扉51の動作については、本実施形態に限定されるものではなく、例えば、回動動作や水平移動を行うことによって、加熱炉50が開状態となる構成としてもよい。
これにより、フィルム袋体3は、加熱炉50内にて所定の温度に加熱されることとなり、袋状にシュリンクしてガラス管群2Aの一端部を結束する。
そして、図3(c)に示すように、加熱炉50は、押圧板52を介して、ガラス管群2Aの一端面と当接して停止する。
その結果、ガラス管群2Aの一端面におけるフィルム袋体3は、未だ高温の軟化状態において押圧板52により押圧されることとなり、前述したように、ガラス管群2Aの端面形状に即した形状に成形され、ガラス管群2Aの一端面に食い込む複数の第一突出部3a・3a・・・、および第二突出部3b・3b・・・(図2を参照)が、フィルム袋体3に形成される。
なお、押圧板52は、フェノール樹脂に限らず、熱伝導性が低く、加熱されたフィルム袋体3の温度に耐え得るだけの耐熱性を有した素材にて構成することができる。
そして、原点位置に到達すると、加熱炉50は停止する。
これにより、ガラス管群2Aの一端部における、フィルム袋体3のシュリンクによる結束作業は終了する。
なお、ガラス管群2Aの他端部においても、ガラス管群2Aの一端部におけるフィルム袋体3のシュリンクによる結束作業と同時に、フィルム袋体3のシュリンクによる結束作業が同様に行われる。
この場合は、ガラス管群2Aの一端部における結束作業が終了した後に、ガラス管群2Aを、他端面が加熱炉50の開閉扉51と対向するような姿勢に配置しなおす作業が行われることとなる。
2 ガラス管
3 フィルム袋体
3a 第一突出部
3b 第二突出部
Claims (3)
- 複数列且つ複数段に整列して配置される複数の等長のガラス管と、
該複数のガラス管の少なくとも両端部に被包されるとともに、
シュリンクすることにより前記複数のガラス管を結束し、且つ
前記複数のガラス管の端面形状に即して成形されるフィルム袋体と、
を備え、
前記フィルム袋体は、前記複数のガラス管の端面に対して、当該端面の形状に即しつつ各ガラス管の内周面に食い込むように突出する突出部を有する、
ことを特徴とするガラス管包装体。 - 複数の等長のガラス管を複数列且つ複数段に整列し、当該複数のガラス管の少なくとも両端部をフィルム袋体でシュリンクして結束する、ガラス管の包装方法であって、
各々の前記フィルム袋体を、前記複数のガラス管の端面形状に即して成形し、
前記複数のガラス管の端面に対して、当該端面の形状に即しつつ各ガラス管の内周面に食い込むように突出部を突出させる、
ことを特徴とするガラス管の包装方法。 - 前記フィルム袋体における前記複数のガラス管の端面形状に即した形状は、
前記フィルム袋体を加熱してシュリンクさせた後、
前記フィルム袋体が未だ軟化状態において前記フィルム袋体を前記複数のガラス管の端
面方向から押圧することにより形成する、
ことを特徴とする、請求項2に記載のガラス管の包装方法。
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JP2014225641A JP6435782B2 (ja) | 2014-11-05 | 2014-11-05 | ガラス管包装体およびガラス管の包装方法 |
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