JP3246848U - ガラス管集積物梱包体 - Google Patents

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Abstract

【課題】梱包フィルムによって被覆されるガラス管集積物群が揺れることを抑制してガラス管集積物同士が接触することを抑制し、ガラス管集積物同士の接触によってガラス管が損傷することを防止することができるガラス管集積物梱包体を提供する。【解決手段】複数のガラス管Gを結束フィルムFによって結束してなる複数のガラス管集積物3と、複数のガラス管集積物3を被覆して梱包する梱包フィルムと、を備えるガラス管集積物梱包体であって、梱包フィルムの厚みが150μm以上である。【選択図】図2

Description

本考案は、複数のガラス管を結束フィルムによって結束してなる複数のガラス管集積物と、複数のガラス管集積物を被覆して梱包する梱包フィルムと、を備えるガラス管集積物梱包体に関する。
従来、例えば医療用のアンプルや照明用の蛍光管などに用いられるガラス管は、同じ長さの複数本のガラス管を複数列且つ複数段に集積して、シュリンクフィルム等により形成される結束フィルムによって一束のガラス管集積物として纏めて包装されている。
そして、このように纏めて包装されたガラス管集積物は、物流用の基台(パレット)上に載置された後、シュリンクフィルム等により形成される梱包フィルムによってガラス管梱包体の周囲を被覆され、梱包形態を堅固に保持された状態にて、一個のガラス管集積物梱包体として纏めて梱包されている(例えば、「特許文献1」を参照)。
特開2022-98800号公報
このような梱包形態からなるガラス管集積物梱包体においては、例えば、トラック等による搬送中に、当該トラック揺れることによって、荷台に載置されるガラス管集積物梱包体も揺れる場合がある。このようにガラス管集積物梱包体が揺れた際に、梱包フィルムに被覆されるガラス管集積物群が揺れて隣り合うガラス管集積物同士が接触して、ガラス管が損傷するおそれがあった。
本考案は、以上に示した現状の問題点に鑑みてなされたものであり、梱包フィルムによって被覆されるガラス管集積物群が揺れることを抑制してガラス管集積物同士が接触することを抑制し、ガラス管集積物同士の接触によってガラス管が損傷することを防止することができるガラス管集積物梱包体を提供することを課題とする。
本考案の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、本考案の第1態様に係るガラス管集積物梱包体は、複数のガラス管を結束フィルムによって結束してなる複数のガラス管集積物と、複数の前記ガラス管集積物を被覆して梱包する梱包フィルムと、を備えるガラス管集積物梱包体であって、前記梱包フィルムの厚みt1が150μm以上であることを特徴とする。
このように、本考案においては、梱包フィルムの厚みを比較的厚く構成して、梱包フィルムによってガラス管梱包体の積載形態(または梱包形態)をより堅固に保持している。このため、例えば搬送中にガラス管集積物梱包体が揺れた場合であっても、梱包フィルムによって被覆されるガラス管集積物群が揺れることを抑制して、ガラス管集積物同士が接触することを抑制することができる。従って、例えガラス管集積物梱包体が揺れたとしても、ガラス管集積物同士の接触によってガラス管が損傷することを防止することができる。
また、本考案の第2態様に係るガラス管集積物梱包体は、上記態様1において、前記結束フィルムの厚みt2が150μm以下であることを特徴とする。
このように、本考案においては、結束フィルムの厚みを比較的薄く構成して、加熱された際の結束フィルムの熱収縮を比較的短時間に行うことができる。従って、結束フィルムによる複数列且つ複数段に集積された複数のガラス管を結束する工程を効率よく行うことができ、ガラス管集積物梱包体の梱包動作の作業性を向上させることができる。
また、本考案の第3態様に係るガラス管集積物梱包体は、前記梱包フィルムの厚みt1と前記結束フィルムの厚みt2とについて、t1/t2≧1の関係を満たすことを特徴とする。
このように、本考案においては、梱包フィルムの厚みを比較的厚く構成して、梱包フィルムによってガラス管梱包体の積載形態(または梱包形態)をより堅固に保持している。このため、例えば搬送中にガラス管集積物梱包体が揺れた場合であっても、梱包フィルムによって被覆されるガラス管集積物群が揺れることを抑制して、ガラス管集積物同士が接触することを抑制することができる。従って、例えガラス管集積物梱包体が揺れたとしても、ガラス管集積物同士の接触によってガラス管が損傷することを防止することができる。
またこのように、本考案においては、結束フィルムの厚みを比較的薄く構成して、加熱された際の結束フィルムの熱収縮を比較的短時間に行うことができる。従って、結束フィルムによる複数列且つ複数段に集積された複数のガラス管を結束する工程を効率よく行うことができ、ガラス管集積物梱包体の梱包動作の作業性を向上させることができる。
また、本考案の第4態様に係るガラス管集積物梱包体は、前記梱包フィルムの厚みt1と前記結束フィルムの厚みt2とについて、t1/t2≧1.2の関係を満たすことを特徴とする。
このように、本考案においては、梱包フィルムの厚みを比較的厚く構成して、梱包フィルムによってガラス管梱包体の積載形態(または梱包形態)をより堅固に保持している。このため、例えば搬送中にガラス管集積物梱包体が揺れた場合であっても、梱包フィルムによって被覆されるガラス管集積物群が揺れることを抑制して、ガラス管集積物同士が接触することをより一層抑制することができる。従って、例えガラス管集積物梱包体が揺れたとしても、ガラス管集積物同士の接触によってガラス管が損傷することをより一層防止することができる。
またこのように、本考案においては、結束フィルムの厚みを比較的薄く構成して、加熱された際の結束フィルムの熱収縮を比較的短時間に行うことができる。従って、結束フィルムによる複数列且つ複数段に集積された複数のガラス管を結束する工程を効率よく行うことができ、ガラス管集積物梱包体の梱包動作の作業性をより一層向上させることができる。
本考案の効果として、以下に示すような効果を奏する。
即ち、本考案に係るガラス管集積物梱包体によれば、ガラス管集積物同士の接触によってガラス管が損傷することを防止することができる。
本考案の一実施形態に係るガラス管集積物梱包体の全体的な構成を示した斜視図である。 本考案の一実施形態に係るガラス管集積物梱包体のガラス管集積物を示した斜視図である。 基台上に載置される複数のガラス管集積物からなるガラス管梱包体を梱包する際の、各状態を経時的に示した図であって、(a)は基台上に複数のガラス管集積物を載置してガラス管梱包体を構成し終えた直後の状態を示した正面図であり、(b)はガラス管梱包体のコーナー部に側面保護材を配置した直後の状態を示した正面図である。 基台上に載置される複数のガラス管集積物からなるガラス管梱包体を梱包する際の、各状態を経時的に示した図であって、(a)はガラス管梱包体にシュリンクフィルムを配置した直後の状態を示した正面図であり、(b)は配置したシュリンクフィルムを加熱して当該シュリンクフィルムによってガラス管梱包体が被覆された直後の状態を示した正面図である。 (a)は、本考案の一実施形態に係るガラス管集積物梱包体の梱包フィルムの厚みを示した図であり、(b)は、本考案の一実施形態に係るガラス管集積物梱包体の結束フィルムの厚みを示した図である。
次に、本考案の一実施形態について、図1乃至図5を用いて説明する。
なお、以下の説明においては便宜上、図1乃至図4中に示す矢印の方向によって、ガラス板梱包用パレットの前後方向、左右方向、及び上下方向を規定して記述する。
[ガラス管集積物梱包体1の全体構成]
先ず、本考案を具現化するガラス管集積物梱包体1の全体構成について、図1乃至4を用いて説明する。
ガラス管集積物梱包体1は、主に基台2、ガラス管集積物3、中敷部材4、梱包フィルム5、及び側面保護材6などを備える。
基台2は、ガラス管集積物梱包体1の基部となる。
基台2は、例えば木材、金属、合成樹脂、またはFRP(強化プラスチック)など、適宜選択される最適材料からなり、フォークリフトの運搬用の爪を挿入可能なパレット(荷役台)として構成される。
なお、基台2の構成については、本実施形態に限定されることはなく、例えば複数のガラス管集積物3・3・・・を、複数列且つ複数段に載置するのに十分な面積を有するとともに、これらのガラス管集積物3・3・・・を堅固に支持できる剛性を備えるものであれば、何れのような構成であってもよい。
次に、ガラス管集積物3について説明する。
ガラス管集積物3は、結束フィルムFや包装紙などにより集積された複数のガラス管Gにより構成される。
ここで、前記ガラス管Gは、例えば医療用のアンプルや照明用の蛍光管などに用いられるガラス部材であって、長尺の中空円筒形状に形成されている。
複数のガラス管G・G・・・は各々等しい長さであり、複数列且つ複数段に集積された後、包装紙(図示せず)などによって包装され、その後、結束フィルムFを用いて包装され、図示せぬ加熱装置内にて加熱されて、結束フィルムFが収縮し、複数のガラス管G・G・・・が結束される。
結束フィルムFは、複数列且つ複数段に集積された複数のガラス管G・G・・・の長手方向の両端部を被覆し、加熱されることで収縮し、複数列且つ複数段に集積された複数のガラス管G・G・・・を結束する。
こうして、ガラス管集積物3は長尺の直方体形状に構成され、結束フィルムFや包装紙などによって包装形態が堅固に保持される。
このように複数列且つ複数段に集積された複数のガラス管G・G・・・が結束フィルムFによって結束されることによって、ガラス管集積物3が形成される。
なお、本実施形態においては、結束フィルムFや包装紙などによって複数のガラス管G・G・・・の包装形態を保持しているが、これに限定されるものではなく、例えば、包装紙を用いずに、結束フィルムFのみによって複数のガラス管の包装形態を保持してもよい。
また、本実施形態においては、結束フィルムFは、複数列且つ複数段に集積された複数のガラス管G・G・・・の長手方向の両端部を被覆することによって、複数列且つ複数段に集積された複数のガラス管G・G・・・を結束しているが、これに限定されるものではない。例えば、結束フィルムFは、複数列且つ複数段に集積された複数のガラス管G・G・・・の長手方向の一方の端部、前記複数のガラス管G・G・・・の長手方向の中途部、または、前記複数列且つ複数段に集積された複数のガラス管G・G・・・の全体等を被覆することによって、複数列且つ複数段に集積された複数のガラス管G・G・・・を結束してもよい。
結束フィルムFは、シュリンクフィルムにより形成される。
なお、結束フィルムFの材質については特に限定されることはなく、PVC(ポリ塩化ビニル)、PP(ポリプロピレン)、またはPE(ポリエチレン)など、何れのものであってもよい。
また、結束フィルムFは、本実施形態に示すようなシュリンクフィルムに限定されることはなく、ガラス管集積物3の包装形態が堅固に保持密封した状態にて梱包可能である限りにおいて、例えば、ポリエチレン製のストレッチフィルムなどにより形成してもよい。
こうして構成された複数のガラス管集積物3・3・・・は、基台2上の各段に所定数(例えば、本実施形態においては、四個)用意され、例えば長手方向を前後方向として、左右方向(前記長手方向との平面視直交方向)に並列に載置される。
そして、各段において複数列に配置されたガラス管集積物3・3・・・(以下、適宜「ガラス管集積物群30」と記載する)は、基台2上において中敷部材4を介して載置される。
つまり、基台2上に、複数のガラス管集積物群30・30・・・が、中敷部材4・4・・・を各々間に挟みつつ、複数段(例えば、本実施形態においては、八段)に段積みされ、直方体形状のガラス管梱包体30Gとなる。
なお、本実施形態においては、複数のガラス管集積物3・3・・・を基台2上に載置しているが、これに限定されることはなく、例えば一個のガラス管集積物3を基台2上に載置してもよい。
但し、ガラス管集積物3が一個の場合、このガラス管集積物3がガラス管梱包体30Gとなる。
次に、中敷部材4について説明する。
中敷部材4は、緩衝材として機能する部材である。
中敷部材4は、例えば矩形シート形状の段ボール等により形成され、基台2上に段積みされた複数のガラス管集積物群30・30・・・の間に配置される。また、中敷部材4は、各段におけるガラス管集積物群30の上面全体を覆うようにして載置される。
ここで、中敷部材4の縦寸法(中敷部材4の前後方向の寸法)は、基台2上に段積みされたガラス管梱包体30Gの隅部(後述するコーナー部31A)に配置される側面保護材6との干渉を避けるため、ガラス管集積物群30の長手方向(前後方向)の寸法よりも幾分短く設定されていることが望ましい。
一方、中敷部材4の横寸法(中敷部材4の左右方向の寸法)は、ガラス管集積物群30の幅方向(左右方向)の寸法よりも幾分長く設定されている。
そして、中敷部材4は、互いに上下方向に隣接するガラス管集積物群30・30の間、及び最上段のガラス管集積物群30の上面に配置された状態で、その左右方向両端部が、ガラス管集積物群30の幅方向両側へとはみ出すように載置される。
また、ガラス管集積物群30よりはみ出した中敷部材4の左右両端部は、ガラス管集積物群30の側面に沿って、下方に向かって折り曲げられる。
その結果、中敷部材4は、下方に開口する正面視日本語片仮名「コ」字状の板状部材となり、ガラス管集積物群30の上面と略同一形状からなる天板部4aと、天板部4aの互いに対向する縁部に沿って下方に伸びる一対(図1においては、斜視図のため一片のみを記載)の耳片部4b・4bとから構成されることとなる。
これにより、各段に並列して配設される複数のガラス管集積物3・3・・・の幅方向における位置ズレや荷崩れは、中敷部材4の耳片部4bによって、効果的に防止される。
次に、梱包フィルム5について説明する。
梱包フィルム5は、基台2上に載置されたガラス管梱包体30G(即ち、ガラス管集積物3)を当該基台2とともに被覆して梱包する部材であって、積載形態(または梱包形態)を保持しつつ、基台2に対して、当該ガラス管梱包体30Gを堅固に保持するための部材である。
梱包フィルム5は、例えば、本実施形態においては、シュリンクフィルムにより形成される。
なお、梱包フィルム5の材質については特に限定されることはなく、PVC(ポリ塩化ビニル)、PP(ポリプロピレン)、またはPE(ポリエチレン)など、何れのものであってもよい。
また、梱包フィルム5は、本実施形態に示すようなシュリンクフィルムに限定されることはなく、基台2上に載置されたガラス管梱包体30Gを、密封した状態にて梱包可能である限りにおいて、例えば、ポリエチレン製のストレッチフィルムなどにより形成してもよい。
梱包フィルム5は、シート形状のシュリンクフィルムからなる第一梱包フィルム51、及び袋形状のシュリンクフィルムからなる第二梱包フィルム52(両部材51・52については、図3、図4を参照)などにより構成される。
そして、後述するように、基台2上の最下段に積載されたガラス管集積物群30(より具体的には、第一ガラス管集積物群30A)と、基台2との間に、第一梱包フィルム51が敷設される。
ここで、第一梱包フィルム51は基台2の上面よりも大きく形成されており、基台2の前後左右方向にはみ出している。
また、基台2上に積載されたガラス管梱包体30Gが、第二梱包フィルム52によって上方より包被される。
ここで、第一梱包フィルム51の基台2からはみ出した部分と、第二梱包フィルム52の下端部とが(第一梱包フィルム51と第二梱包フィルム52との重なった部分が)互いに融着されている。
これにより、基台2上に積載されるガラス管梱包体30Gの積載形態(梱包形態)は、梱包フィルム5によって、密封された状態にて基台2に堅固に保持される。
次に、側面保護材6について説明する。
側面保護材6は、基台2上に載置された複数のガラス管集積物群30・30・・・によって構成されたガラス管梱包体30Gの隅部、即ち、ガラス管梱包体30Gにおける複数(4面)の側面部31・31・31・31において、互いに隣接する側面部31・31によって各々構成される、複数(四隅)のコーナー部31A・31A・31A・31Aのうち、少なくとも一個のコーナー部31A(本実施形態においては、四隅全てのコーナー部31A・31A・31A・31A)を覆うための部材である。
側面保護材6は、例えば段ボール等のようなクッション性を有する、一方向に延びる板状部材からなり、基台2上のガラス管梱包体30Gのコーナー部31Aに沿いつつ、当該コーナー部を構成する側面部31・31と接するように、「L」字状に屈曲された状態にて配置される。
なお、コーナー部31Aは、ラウンド状に屈曲された状態であっても良い。
ここで、側面保護材6は、基台2上に載置されたガラス管梱包体30Gのコーナー部31Aに対して、ガラス管梱包体30Gと梱包フィルム5(より具体的には第二梱包フィルム52)との間、あるいは第二梱包フィルム52の外側の、何れの個所に配置されていてもよいが、本実施形態においては、ガラス管梱包体30Gと第二梱包フィルム52との間に、側面保護材6が配置される構成となっている。
このような構成を有することにより、梱包フィルム5(第二梱包フィルム52)によって、ガラス管梱包体30Gのコーナー部31Aに沿って、側面保護材6を確実に保持することができ、外部から加えられる衝撃による荷重によって発生する、前記コーナー部31Aに位置するガラス管の端部における破損をより確実に抑制することができる。
[ガラス管集積物梱包体1の梱包方法]
次に、ガラス管集積物梱包体1の梱包方法について、図3及び図4を用いて説明する。
本実施形態におけるガラス管集積物梱包体1の梱包方法は、主に、複数個のガラス管集積物3・3・・・(ガラス管梱包体30G)を基台2上に載置する第一工程と、前記ガラス管梱包体30Gのコーナー部31A(本実施形態においては、四隅全てのコーナー部31A・31A・31A・31)を覆うように側面保護材6・6・6・6を配置する第二工程と、側面保護材6・6・6・6とともに前記ガラス管梱包体30Gを梱包フィルム5によって被覆する第三工程とを備える。
具体的には、先ず始めに第一工程として、図3(a)に示すように、基台2の上面に、第一梱包フィルム51を敷設する。
ここで、第一梱包フィルム51は、基台2の上面に比べて十分広い表面積を有して形成されており、基台2の上面から周囲の縁部51aを下方に垂れ下げた状態にて敷設される。
基台2の上面に第一梱包フィルム51を敷設した後、第一梱包フィルム51を間に挟んで、基台2の上面に、所定個数(例えば、本実施形態においては、四個)のガラス管集積物3・3・・・、即ちガラス管集積物群30(以下、必要に応じて「第一ガラス管集積物群30A」と記載)を、並列に載置する。
基台2の上面に第一ガラス管集積物群30Aを載置した後、第一ガラス管集積物群30Aの上面に、矩形板状の中敷部材4(以下、必要に応じて「第一中敷部材4A」と記載)を載置する。
その後、第一中敷部材4Aにおいて、第一ガラス管集積物群30Aの幅方向両側よりはみ出した部分を、下方に向かって折り曲げる。
これにより、第一ガラス管集積物群30Aの上部の幅方向両側面には、第一中敷部材4Aの耳片部4b・4bが各々当接される。
そして、後述するように、梱包フィルム5によって、第一中敷部材4Aの形態が堅固に保持されることにより、第一ガラス管集積物群30Aを構成する複数のガラス管集積物3・3・・・の、幅方向に関する位置ズレが、第一中敷部材4Aによって効果的に防止される。
第一中敷部材4Aにおいて、第一ガラス管集積物群30Aの幅方向両側を、下方に向かって折り曲げた後、所定個数のガラス管集積物3・3・・・、即ちガラス管集積物群30(以下、必要に応じて「第二ガラス管集積物群30B」と記載)を、第一中敷部材4Aの上面に並列に載置する。
第一中敷部材4Aの上面に第二ガラス管集積物群30Bを載置した後、第二ガラス管集積物群30Bの上面に、矩形板状の中敷部材4(以下、必要に応じて「第二中敷部材4B」と記載)を載置する。
その後、第二中敷部材4Bにおいて、第二ガラス管集積物群30Bの幅方向両側よりはみ出した部分を、下方に向かって折り曲げる。
これにより、第二ガラス管集積物群30Bの上部の幅方向両側面には、第二中敷部材4Bの耳片部4b・4bが各々当接される。
こうして、基台2上におけるガラス管集積物群30・30・・・の段数が、所定の段数(例えば、本実施形態においては八段)に到達するまで、ガラス管集積物群30の載置、およびガラス管集積物群30上面への中敷部材4の載置が、繰り返される。
これにより、ガラス管梱包体30Gが形成される。
なお、本実施形態においては、各段のガラス管集積物群30の上面に中敷部材4を載置し、中敷部材4の左右方向の両端部を直ちに折り曲げているが、これに限定されることはなく、例えば、所定の段数のガラス管集積物群30・30・・・を載置した後に、纏めて折り曲げてもよく、中敷部材4の左右方向の両端部を折り曲げた状態で、各段のガラス管集積物群30の上面に載置してもよい。
そして、基台2上におけるガラス管集積物群30・30・・・の段数が、所定の段数に到達し、ガラス管梱包体30Gが形成されると、第一工程は終了し、続いて、図3(b)に示すように、第二工程として、ガラス管梱包体30Gの四隅におけるコーナー部31A・31A・31A・31Aに沿って、側面保護材6・6・6・6をそれぞれ配置する。
なお、本実施形態では、四隅全てのコーナー部31A・31A・31A・31Aに沿って側面保護材6・6・6・6をそれぞれ配置するが、少なくとも1個のコーナー部31Aに側面保護材6を配置してもよい。
ガラス管梱包体30Gの四隅におけるコーナー部31A・31A・31A・31Aに沿って、側面保護材6・6・6・6をそれぞれ配置すると、第二工程は終了し、続いて、図4(a)に示すように、第三工程として、これらの側面保護材6・6・6・6とともに、ガラス管集積物群30・30・・・を、第二梱包フィルム52によって上方より被包する。
ここで、第二梱包フィルム52は、基台2上面のガラス管梱包体30Gを収容可能な、適切な内容積を有して形成されており、基台2の上面の位置に比べて開口縁部52aを下方に垂れ下げた状態で、ガラス管梱包体30Gを被包する。
第二梱包フィルム52によって、基台2上面のガラス管梱包体30Gを被包した後、ガラス管集積物梱包体1を、例えば、図示せぬ加熱装置内に投入し、これら全体を加熱する。
これにより、図4(b)に示すように、第一梱包フィルム51および第二梱包フィルム52は、ともに熱収縮し、ガラス管集積物梱包体1が形成される。
ここで、第一梱包フィルム51および第二梱包フィルム52は、互いに熱収縮率が相違するように設定されており、ガラス管集積物梱包体1全体の加熱によって、第一梱包フィルム51および第二梱包フィルム52が熱収縮する際は、第二梱包フィルム52の開口縁部52aが、第一梱包フィルム51の縁部51aと融着した後、縁部51aとともに捲り上がり、基台2上面の縁部の下方に溶着することとなる。また、第二梱包フィルム52は、熱収縮によって、その内容積を急激に減少させ、ガラス管集積物群30・30・・・を保持する。
これにより、基台2の上面において、中敷部材4・4・・・、及び側面保護材6・6・6を介在させつつ、複数段に載置されたガラス管集積物群30・30・・・の積載形態(梱包形態)は、熱収縮した第一梱包フィルム51および第二梱包フィルム52によって堅固に保持される。
また、これらの第一梱包フィルム51および第二梱包フィルム52によって堅固に積載形態(梱包形態)を保持されたガラス管集積物群30・30・・・、中敷部材4・4・・・、及び側面保護材6・6・6は、さらに、第一梱包フィルム51の縁部51aおよび第二梱包フィルム52の開口縁部52aを介して、基台2と堅固に保持される。
[結束フィルムF及び梱包フィルム5の具体的構成]
梱包フィルム5は所定の厚みで形成される。梱包フィルム5の厚みt1が150μm以上であり(図5(a)参照)、160μm以上が好ましく、170μm以上がより好ましく、180μm以上が更に好ましい。なお、梱包フィルム5の厚みt1の上限は特に限定されないが、例えば280μm以下が好ましく、250μm以下がより好ましい。
このように、梱包フィルム5の厚みt1を比較的厚く構成して、梱包フィルム5によってガラス管梱包体30Gの積載形態(または梱包形態)をより堅固に保持している。このため、例えば搬送中にガラス管集積物梱包体1が揺れた場合であっても、梱包フィルム5によって被覆されるガラス管集積物群30が揺れることを抑制して、ガラス管集積物3同士が接触することを抑制することができる。従って、例えガラス管集積物梱包体1が揺れたとしても、ガラス管集積物3同士の接触によってガラス管Gが損傷することを防止することができる。
またこのように、梱包フィルム5の厚みt1を比較的厚く構成することによって、梱包フィルム5の内側に水分が透過し難くなり、比較的長期に亘って梱包フィルム5内に結露が生じることを防止することができる。
結束フィルムFは所定の厚みで形成される。結束フィルムFの厚みt2が150μm以下であり(図5(b)参照)、140μm以下が好ましく、130μm以下がより好ましく、120μm以下が更に好ましい。なお、結束フィルムFの厚みt2の下限は特に限定されないが、薄すぎると、加熱時に結束フィルムFに穴が開いてしまうため、例えば50μm以上が好ましい。このように、結束フィルムFの厚みを比較的薄く構成して、加熱された際の結束フィルムFの熱収縮を比較的短時間に行うことができる。従って、結束フィルムFによる複数列且つ複数段に集積された複数のガラス管G・G・・・を結束する工程を効率よく行うことができ、ガラス管集積物梱包体1の梱包動作の作業性を向上させることができる。
なお、本実施形態においては、梱包工程S103において結束フィルムFを加熱して熱収縮させているが、これに限定されるものではなく、載置工程S101の前、被覆工程S102前、または、梱包工程S103の前等に、別途、結束フィルムFを加熱して熱収縮させてもよい。
ガラス管集積物梱包体1においては、梱包フィルムの厚みt1と結束フィルムFの厚みt2との関係について、所定の条件を満たす。具体的には、梱包フィルムの厚みt1と結束フィルムFの厚みt2とについて、t1/t2≧1の関係を満たし、t1/t2>1が好ましく、t1/t2≧1.2がより好ましく、t1/t2≧1.3がさらに好ましい。
このように、梱包フィルム5の厚みt1を比較的厚く構成して、梱包フィルム5によってガラス管梱包体30Gの積載形態(または梱包形態)をより堅固に保持している。このため、例えば搬送中にガラス管集積物梱包体1が揺れた場合であっても、梱包フィルム5によって被覆されるガラス管集積物群30が揺れることを抑制して、ガラス管集積物3同士が接触することを抑制することができる。従って、例えガラス管集積物梱包体1が揺れたとしても、ガラス管集積物3同士の接触によってガラス管Gが損傷することを防止することができる。
またこのように、梱包フィルム5の厚みt1を比較的厚く構成することによって、梱包フィルム5の内側に水分が透過し難くなり、比較的長期に亘って梱包フィルム5内に結露が生じることを防止することができる。
またこのように、結束フィルムFの厚みを比較的薄く構成して、加熱された際の結束フィルムFの熱収縮を比較的短時間に行うことができる。従って、結束フィルムFによる複数列且つ複数段に集積された複数のガラス管G・G・・・を結束する工程を効率よく行うことができ、ガラス管集積物梱包体1の梱包動作の作業性を向上させることができる。
なお、結束フィルムFと、梱包フィルム5を構成する第一、第二梱包フィルム51・52とが、互いに異なる材質によって形成しても良い。
このような構成を有することにより、例え熱収縮中の第一、第二梱包フィルム51・52が、各ガラス管集積物3の結束フィルム5と接触しても、互いに融着することを防止することができる。
また、結束フィルムFを内外の二重構造で構成し、外側の結束フィルムFと、梱包フィルム5を構成する第一、第二梱包フィルム51・52とが、互いに異なる材質によって形成しても良い。
このような構成を有することにより、例え熱収縮中の第一、第二梱包フィルム51・52が、各ガラス管集積物3の外側の結束フィルムFと接触しても、互いに融着することを防止することができる。
以上、本考案を具現化する一実施形態について説明を行ったが、本考案はこうした実施の形態に何等限定されるものではなく、あくまで例示であって、本考案の要旨を逸脱しない範囲内において、さらに種々なる形態で実施し得ることは勿論のことであり、本考案の範囲は、実用新案登録請求の範囲の記載によって示され、さらに実用新案登録請求の範囲に記載の均等の意味、及び範囲内の全ての変更を含む。
1 ガラス管集積物梱包体
2 基台
3 ガラス管集積物
5 梱包フィルム
6 側面保護材
30 ガラス管集積物群
30G ガラス管梱包体
F 結束フィルム
G ガラス管
t1 梱包フィルムの厚み
t2 結束フィルムの厚み

Claims (4)

  1. 複数のガラス管を結束フィルムによって結束してなる複数のガラス管集積物と、
    複数の前記ガラス管集積物を被覆して梱包する梱包フィルムと、
    を備えるガラス管集積物梱包体であって、
    前記梱包フィルムの厚みt1が150μm以上であることを特徴とする、ガラス管集積物梱包体。
  2. 前記結束フィルムの厚みt2が150μm以下であることを特徴とする、請求項1に記載のガラス管集積物梱包体。
  3. 前記梱包フィルムの厚みt1と前記結束フィルムの厚みt2とについて、t1/t2≧1の関係を満たすことを特徴とする、請求項1または請求項2に記載のガラス管集積物梱包体。
  4. 前記梱包フィルムの厚みt1と前記結束フィルムの厚みt2とについて、t1/t2≧1.2の関係を満たすことを特徴とする、請求項1または請求項2に記載のガラス管集積物梱包体。
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